(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2019-135440(P2019-135440A)
(43)【公開日】2019年8月15日
(54)【発明の名称】冷蔵庫
(51)【国際特許分類】
F25D 23/02 20060101AFI20190719BHJP
F25D 25/00 20060101ALI20190719BHJP
【FI】
F25D23/02 306M
F25D25/00 G
F25D25/00 F
【審査請求】未請求
【請求項の数】16
【出願形態】OL
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2018-165759(P2018-165759)
(22)【出願日】2018年9月5日
(31)【優先権主張番号】特願2018-18649(P2018-18649)
(32)【優先日】2018年2月5日
(33)【優先権主張国】JP
(71)【出願人】
【識別番号】390019839
【氏名又は名称】三星電子株式会社
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
(74)【代理人】
【識別番号】100121441
【弁理士】
【氏名又は名称】西村 竜平
(74)【代理人】
【識別番号】100154704
【弁理士】
【氏名又は名称】齊藤 真大
(74)【代理人】
【識別番号】100129702
【弁理士】
【氏名又は名称】上村 喜永
(72)【発明者】
【氏名】大坪 熟
(72)【発明者】
【氏名】吉田 淳二
(72)【発明者】
【氏名】漢 健太郎
【テーマコード(参考)】
3L102
【Fターム(参考)】
3L102JA01
3L102KA10
3L102KB21
3L102KB23
(57)【要約】 (修正有)
【課題】製造時における組み立てが比較的容易であり、かつ、収容物の増減による荷重変化や経年劣化に伴って第1レールが冷蔵庫本体に対して位置ずれした場合でも第2レールによる駆動機構への負荷を軽減できる冷蔵庫を提供する。
【解決手段】収容室を有する冷蔵庫本体と、前記収容室を開閉する引出しと、前記引出しを前記収容室に対して開閉方向にスライドさせるスライド機構とを備えた冷蔵庫であって、前記スライド機構が、前記冷蔵庫本体に取り付けられた第1レール40と、前記引出しに設けられ、前記第1レールに対してスライドする第2レール50と、前記第1レールに設けられた駆動機構70とを備える。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
収容室を有する冷蔵庫本体と、前記収容室を開閉する引出しと、前記引出しを前記収容室に対して開閉方向にスライドさせるスライド機構とを備えた冷蔵庫であって、
前記スライド機構が、
前記冷蔵庫本体に取り付けられた第1レールと、
前記引出しに設けられ、前記第1レールに対してスライドする第2レールと、
前記第1レールに設けられ、前記第1レールに対して前記第2レールをスライドさせる駆動機構とを備えることを特徴とする冷蔵庫。
【請求項2】
前記スライド機構が、前記駆動機構の動力を前記第2レールに伝達する動力伝達機構をさらに備える請求項1記載の冷蔵庫。
【請求項3】
前記駆動機構が、
前記第1レールに設けられたボックスと、
前記ボックス内に収容されたモータと、
前記ボックスの外面に設置され、前記モータの動力によって駆動すると共に、その動力を前記動力伝達機構に伝達する駆動用ギアとを備えている請求項2記載の冷蔵庫。
【請求項4】
前記駆動用ギアが、前記第1レールの開方向側端部に配置されている請求項3記載の冷蔵庫。
【請求項5】
前記冷蔵庫本体が、前記収容室の奥壁の一部を開方向側へ突出した突出部を有し、
前記動力伝達機構が、前記第2レールに沿って設置され、前記駆動用ギアと噛み合う駆動用ラックギアを備え、
前記引出しを閉じた状態で、前記駆動用ラックギアの閉方向側端部が前記突出部の上方に位置するように構成されている請求項2乃至4のいずれかに記載の冷蔵庫。
【請求項6】
前記駆動用ラックギアが、前記第2レールに対し、前記駆動用ギアと接離方向へ移動できるように設置されており、
前記動力伝達機構が、前記駆動用ラックギアを前記駆動用ギアに付勢する弾性体をさらに備える請求項5記載の冷蔵庫。
【請求項7】
前記第2レールが、前記駆動用ラックギアの前記駆動用ギアに対する接離方向への移動距離を規制する規制機構をさらに備え、
前記規制機構が、前記駆動用ラックギアの開方向側よりも閉方向側の方が長く移動できるように移動距離を規制している請求項5記載の冷蔵庫。
【請求項8】
前記駆動用ギアが、前記駆動用ラックギアと接離方向へ移動できるように設置されており、
前記駆動機構が、前記駆動用ギアを前記駆動用ラックギアに付勢する弾性体をさらに備える請求項3乃至7のいずれかに記載の冷蔵庫。
【請求項9】
前記ボックスが、その外面に前記駆動用ギアを収容する凹部と当該凹部を塞ぐキャップとを備え、
前記駆動用ギアを収容した状態の前記凹部を前記キャップで塞ぐことにより、前記駆動用ラックギアと噛み合う前記駆動用ギアの歯が前記凹部の外側へ突出するように構成されている請求項3乃至8のいずれかに記載の冷蔵庫。
【請求項10】
前記ボックスが、前記凹部に異物を排出するための排出部を備えている請求項9記載の冷蔵庫。
【請求項11】
前記動力伝達機構が、前記駆動用ギアと噛み合う駆動用ラックギアであり、
前記駆動用ラックギアの歯が形成された面と反対面側に配置される移動調整用ギアをさらに備える請求項3記載の冷蔵庫。
【請求項12】
前記移動調整用ギアと噛み合うように配置される移動調整用ラックギアをさらに備える請求項11記載の冷蔵庫。
【請求項13】
前記移動調整用ラックギアが、前記移動調整用ギアを挟んで前記駆動用ラックギアと対向するように配置されており、
前記駆動用ラックギア及び前記移動調整用ラックギアが、その歯先面を同一方向に向けている請求項12記載の冷蔵庫。
【請求項14】
前記移動調整用ギア及び前記移動調整用ラックギアが、前記冷蔵庫本体の収容室を挟んで両側に配置されており、
前記移動調整用ギアが、前記引出し又は前記冷蔵庫本体の一方に対して回転可能に設置されており、
前記移動調整用ラックギアが、前記引出し又は前記冷蔵庫本体の他方に対して設置されている請求項12記載の冷蔵庫。
【請求項15】
前記駆動用ラックギアが、その歯先面と前記ボックスの前記駆動用ギアの歯が突出する面との間隔が5mm以下になるように設定されている請求項5乃至10のいずれかに記載の冷蔵庫。
【請求項16】
前記スライド機構が、前記第1レール及び前記第2レールの間に介在する転がり機構をさらに備えている請求項1乃至15のいずれかに記載の冷蔵庫。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、冷蔵庫に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から引出しを備えた冷蔵庫として、例えば、特許文献1には、収容室を有する冷蔵庫本体と、収容室を開閉する引出しと、引出しを収容室に対して開閉方向にスライドさせるスライド機構とを備えた冷蔵庫が開示されている。
【0003】
そして、前記特許文献1に開示された冷蔵庫のスライド機構は、冷蔵庫本体に取り付けられた第1レールと、引出しに取り付けられた第2レールとを備え、冷蔵庫本体に設置された駆動機構によって第2レールを第1レールに対して開閉方向にスライドさせる構成になっている。
【0004】
このため、製造時に、第1レール及び駆動機構を精度良く設置しなければ、第2レールが駆動機構を押圧し、駆動機構に過度の負荷が掛かるため、製造時に高い組み立て精度が要求される。このため、冷蔵庫に個体差が生じ、品質を安定させることが困難であった。また、例え、製造時に精度良く組み立てできたとしても、経年劣化によって第1レールに位置ずれが生じると、同様のことが生じてしまう。さらに、このような第1レールの位置ずれは、引出しに収容された収容物(食品等)の増減によって荷重が変動した場合にも生じる可能性がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】米国特許第8,668,289号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
そこで、本発明は、製造時における組み立てが比較的容易であり、かつ、収容物の増減による荷重変動や経年劣化に伴って第1レールが冷蔵庫本体に対して位置ずれした場合でも第2レールによる駆動機構への負荷を軽減できる構造の冷蔵庫を提供することを主な課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
すなわち、本発明に係る冷蔵庫は、収容室を有する冷蔵庫本体と、前記収容室を開閉する引出しと、前記引出しを前記収容室に対して開閉方向にスライドさせるスライド機構とを備えた冷蔵庫であって、前記スライド機構が、前記冷蔵庫本体に取り付けられた第1レールと、前記引出しに設けられ、前記第1レールに対してスライドする第2レールと、前記第1レールに設けられた駆動機構とを備えることを特徴とするものである。
【0008】
このようなものであれば、駆動機構を冷蔵庫本体ではなく第1レールに取り付けたので、第1レールに対して第2レールを接続するだけで、駆動機構と第2レールとの相対的な位置が定まる。よって、製造時に冷蔵庫本体に対して各部材を取り付ける作業が格段に容易となる。また、経年劣化によって第1レールが冷蔵庫本体に対して位置ずれした場合に、第1レールと接続される第2レールだけでなく、駆動機構も同様に位置ずれするため、第2レールと駆動機構との相対的な位置が変わらず、これにより、第2レールから駆動機構へ過度な負荷が生じることが防止される。
【0009】
また、前記スライド機構が、前記駆動機構の動力を前記第2レールに伝達する動力伝達機構をさらに備えるものであってもよく、この場合、前記駆動機構が、前記第1レールに設けられたボックスと、前記ボックス内に収容されたモータと、前記ボックスの外面に設置され、前記モータの動力によって駆動すると共に、その動力を前記動力伝達機構に伝達する駆動用ギアとを備えているものであってもよい。
【0010】
このようなものであれば、モータの回転を伝達するギア系のうち動力伝達機構に接続される駆動用ギア以外をボックス内に収容できるため、当該ギア系の露出を最低限に留めることができる。これにより、ギア系に対する巻き込みを防止できる。また、この場合、ボックスを冷蔵庫本体の内壁から離間して配置することが好ましい。
【0011】
また、前記駆動用ギアが、前記第1レールの開方向側端部に配置されているものであってもよく、また、前記冷蔵庫本体が、前記収容室の奥壁の一部を開方向側へ突出した突出部を有し、前記動力伝達機構が、前記第2レールに沿って設置され、前記駆動用ギアと噛み合う駆動用ラックギアを備え、前記引出しを閉じた状態で、前記駆動用ラックギアの閉方向側端部が前記突出部の上方に位置するように構成されているもであってもよい。
【0012】
このようなものであれば、収容室における比較的開閉方向に対する長さが長い空間に駆動用ラックギアを配置することができ、駆動用ラックギアを長くすることができる。また、駆動用ギアを第1レールの開方向側端部に配置することにより、引出しの開閉距離を長くすることができる。これにより、収容室に対して引出しを大きく開放することができ、引出しの奥側に収容した収容物を取り出し易くなる。
【0013】
また、前記駆動用ラックギアが、前記第2レールに対して前記駆動用ギアと接離方向へ移動できるように設置されており、前記動力伝達機構が、前記駆動用ラックギアを前記駆動用ギアに付勢する弾性体をさらに備えるものであってもよく、この場合、前記第2レールが、前記駆動用ラックギアの前記駆動用ギアに対する接離方向への移動距離を規制する規制機構をさらに備え、前記規制機構が、前記駆動用ラックギアの開方向側よりも閉方向側の方が長く移動できるように移動距離を規制しているものであってもよい。また、前記駆動用ギアが、前記ボックスに対し、前記駆動用ラックギアと接離方向へ移動できるように設置されており、前記駆動機構が、前記駆動用ギアを前記駆動用ラックギアに付勢する弾性体をさらに備えるものであってもよい。
【0014】
例えば、引出しを開いた状態では、引出しが自重によって収容室に対して前方下側へ傾いた状態となる。これに伴って第2レールが第1レールに対して傾いた状態となり、第2レールに取り付けられた駆動用ラックギアが第1レールに取り付けられた駆動用ギアに接近し、過度に押圧しようとする現象が生じる。なお、この現象は、引出しを大きく開くほど顕著となる。しかし、前記のようなものであれば、駆動用ラックギアが過度に駆動用ギアを押圧しないように弾性体が撓んで吸収し、これにより、駆動機構の損傷を防止できる。また、前記規制機構を設けることにより、引出しの開度に応じて駆動用ラックギアの駆動用ギアに対する移動距離が最適化され、駆動用ラックギアが駆動用ギアに対して離れてしまい両ギアの歯が噛み合わなくなる事態を防止できる。
【0015】
また、前記ボックスが、その外面に前記駆動用ギアを収容する凹部と当該凹部を塞ぐキャップとを備え、前記駆動用ギアを収容した状態の前記凹部を前記キャップで塞ぐことにより、前記駆動用ラックギアと噛み合う前記駆動用ギアの歯が前記凹部の外側へ突出するように構成されているものであってもよい。
【0016】
このようなものであれば、駆動機構を構成するギア系をボックス内に略収容することができ、ギア系による巻き込みを更に抑制できる。この場合、駆動用ギア側面(歯面でない面)と凹部及びキャップとの間の隙間がなるべく狭くなるようにすることが好ましい。これにより、凹部内への異物の侵入を防止できる。
【0017】
また、前記ボックスが、前記凹部に異物(水分、氷塊、ゴミ等)を排出するための排出部を備えているものであってもよい。
【0018】
このようなものであれば、凹部内に入り込んだ異物をボックス外へ排出することができ、異物による損傷を防止できる。なお、凹部内に入り込んだ異物は、駆動用ギアの回転によって効率良く排出部まで運搬される。
【0019】
また、前記動力伝達機構が、前記駆動用ギアと噛み合う駆動用ラックギアであり、前記駆動用ラックギアの歯が形成された面と反対面側に配置される移動調整用ギアをさらに備えるものであってもよく、前記移動調整用ギアと噛み合うように配置される移動調整用ラックギアをさらに備えるものであってもよい。この場合、前記移動調整用ラックギアが、前記移動調整用ギアを挟んで前記駆動用ラックギアと対向するように配置されており、前記駆動用ラックギア及び前記移動調整用ラックギアが、その歯先面を同一方向に向けているものであってもよい。
【0020】
このようなものであれば、駆動用ラックギアと移動調整用ラックギアとを離して形成することができるため、移動調整機構をコンパクトにすることができる。詳述すると、従来の冷蔵庫においては、第1レールに対して移動調整用ラックギアが歯先面を上方に向けた状態で設けられているため、駆動用ラックギア及び駆動機構を、その移動調整用ラックギアの更に下側に配置する必要が生じ、これに伴ってスライド機構全体の上下方向の幅が広くなる。そうすると、一般的な冷蔵庫は、機械室の存在によって収容室の下側に突出部ができ、収容室の上側に下側よりも奥行方向(前後方向)に長い空間が形成されるため、この上側の空間にスライド機構を設置することになるが、前記のようにスライド機構全体の上下方向の幅が広くなると、スライド機構が突出部と干渉してしまうため、スライド機構の全長を短くせざるを得なくなる。ところが、前記のような構成にすれば、スライド機構全体の上下方向の幅が狭くなり、スライド機構の奥行方向に対する全長を長くしても突出部に干渉せず、駆動用ラックギアを長く設定でき、これに伴って引出しの開放距離が長くなって収容物の出し入れが容易となる。
【0021】
また、前記移動調整用ギア及び前記移動調整用ラックギアが、前記冷蔵庫本体の収容室を挟んで両側に配置されており、前記移動調整用ギアが、前記引出し又は前記冷蔵庫本体の一方に対して回転可能に設置されており、前記移動調整用ラックギアが、前記引出し又は前記冷蔵庫本体の他方に対して設置されているものであってもよい。この場合、前記両移動調整用ギアに架け渡されて当該両移動調整用ギアの回転軸となるシャフトをさらに備えているものであってもよい。
【0022】
このようなものであれば、収容室から出し入れされる引出しの両側方向(左右方向)のがたつきを抑制できる。
【0023】
前記駆動用ギアが、前記駆動用ラックギアの下側へ向く歯先面と噛み合って回転するように設けられているものであってもよい。
【0024】
また、前記駆動用ラックギアが、その歯先面と前記ボックスの前記駆動用ギアの歯が突出する面との間隔が5mm以下になるように設定されているものであってもよい。
【0025】
また、第1レールに対して第2レールがスライドし易くなるように、前記スライド機構が、前記第1レール及び前記第2レールの間に介在する転がり機構をさらに備えているものであってもよい。これにより、転がり機構の回転によって第1レールに対する第2レールがスライドし易くなり、使用者が小さな力で引出しを引き出すことができるようになる。
【発明の効果】
【0026】
本発明によれば、製造時における組み立てが比較的容易であり、かつ、収容物の増減による荷重変動や経年劣化に伴って第1レールが冷蔵庫本体に対して位置ずれした場合でも第2レールによる駆動機構への負荷を軽減できる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【
図2】実施形態に係る冷蔵庫の下段を示す縦断面図である。
【
図3】実施形態に係る冷蔵庫のスライド機構を示す分解斜視図である。
【
図4】実施形態に係る冷蔵庫のスライド機構の開方向側端部を示す斜視図である。
【
図5】実施形態に係る冷蔵庫のスライド機構の閉方向側端部を示す斜視図である。
【
図6】実施形態に係る冷蔵庫の両側壁に取り付けられたスライド機構を示す模式図である。
【
図7】その他の実施形態に係るボックスを示す斜視図である。
【
図8】その他の実施形態に係る第2レール及び駆動用ラックギアを示す側面図である。
【
図9】その他の実施形態に係るスライドレールを示す模式図である。
【
図10】その他の実施形態に係る冷蔵庫の両側壁に取り付けられたスライド機構を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下に、本発明に係る冷蔵庫を図面に基づいて説明する。
【0029】
<実施形態1> 本実施形態に係る冷蔵庫100は、
図1及び
図2に示すように、収容室Rを有する冷蔵庫本体10と、収容室R1に出し入れされる引出し20と、引出し20を収容室R1に対して開閉方向にスライドさせるスライド機構30とを備えている。
【0030】
なお、前記冷蔵庫本体10は、収容室R1以外にも複数の室が設けられており、収容室R1の後方には、圧縮機等の各機器が収容される機械室R2が設けられている。そして、収容室R1の機械室R2との間を隔てる奥壁11には、その下側が機械室R2の分だけ開方向(前方)側へ突出した突出部12が形成されている。これにより、収容室R1は、突出部12が形成された下側の領域よりも、突出部R2が形成されていない上側の領域の方が開閉方向に長い空間を有している。また、前記引出し20は、収容室R1の前方へ向く開口を塞ぐ扉板21を備えている。
【0031】
前記スライド機構30は、
図3〜
図5に示すように、収容室R1の各側壁13に取り付けられる一対の第1レール40と、引出し20の扉板21に取り付けられる一対の第2レール50と、第1レール40と第2レール50との間に介在し、第1レール40に対して第2レール50をスライドするスライドレール60と、第1レール40に設けられた駆動機構70と、駆動機構70の動力を第2レール50に伝達する動力伝達機構80とを備えている。
【0032】
前記第1レール40は、収容室R1の両側壁13に開閉方向へ伸びるように固定されている。なお、第1レール40は、収容室R1の上側の領域に設置されており、その閉方向側(後方側)の端部が突出部12の上方に達するように伸びている。そして、第1レール40は、収容室R1の側壁13に固定される取付部41と、取付部41の上辺側及び下辺側から側壁13に対して垂直に立ち上がる一対の支持片42とを備えている。
【0033】
また、前記第1レール40には、駆動機構70が取り付けられている。そして、駆動機構70は、第1レール40に取り付けられるボックス71と、ボックス71内に設置されるモータと、モータの回転を伝達するギア系とを備えている。ボックス71は、第1レール40の下側の支持片42bから垂下するように取り付けられている。そして、ボックス40内には、モータの他にギア系を構成する各ギアのうちでモータから数えて最後のギア72(以下、駆動用ギア72ともいう)を除く各ギアが設置されている。なお、駆動用ギア72は、ボックス71の外面に形成される凹部73に設置されており、第1レール40の開方向側端部に配置されている。これにより、駆動用ギア72は、収容室R1の開口端付近に配置された状態となる。なお、各図において、モータ及び駆動用ギア以外のギア系はボックス内に配置されるため図示していない。
【0034】
なお、ボックス71は、第1レール40を介して収容室R1に接続されており、それ自体が直接収容室R1に接続されていない。そして、ボックス71は、収容室R1の側壁13から離間して設置されており、これにより、製造時に寸法バラツキが生じ易い冷蔵庫本体10から離されている。因みに、本実施形態では、ボックス71を第1レール40に取り付けた構造としたが、ボックス71を第1レール40と一体に形成した構造としてもよい。
【0035】
また、図示しないが、収容室R1の内面、具体的には、収容室R1のボックス71近傍に位置する側壁13の内面に凹部を形成し、この凹部をボックス71に収容されたモータを制御する基板等が収容される制御ボックスとしてもよい。これにより、モータに接続される配線の取り回しが容易となる。
【0036】
前記第2レール50は、扉板21の裏面(後面)両側から平行に伸びるように取り付けられている。なお、両第2レール50の間には、収容物を収容するための収容ケースCが掛け渡すように設置されている。
【0037】
なお、前記第2レール50は、長尺状の板材を長手方向に沿って複数折り曲げて形成されたものである。具体的には、第2レール50は、第1レール40と対向する中央ライン51が第1レール40側に向かって突出するように折り曲げられている。これにより、第2レール50は、その中央ライン51が上側ライン52a及び下側ライン52bに比べて第1レール40側へ突出した状態になっている。また、第2レール50には、下側ライン52bに動力伝達機構80を構成する駆動用ラックギア81がその歯を下方に向けた状態で設置されている。この駆動用ラックギア81が、第1レール40に設置された駆動機構70を構成する駆動用ギア72と噛み合っており、これにより、モータの動力が第2レール50へ伝達されるようになっている。
【0038】
また、駆動用ラックギア81は、その歯先面のボックス71の駆動用ギア72の刃先が突出する面(上面)までの距離が5mm以下になるように第2レール50に取り付けられている。これにより、駆動用ラックギア81と駆動用ギア72との間に指等が挟まるような事態を防止できる。
【0039】
また、前記駆動用ラックギア81は、第2レール50の下側ライン52bに設けられた複数の長孔53に差し込まれたネジ54を介して取り付けられている。なお、各長孔53は、開閉方向に対して交差(本実施形態では直交)する方向へ伸びている。そして、各ネジ54は、長穴53に対してスライドできるようになっている。これにより、駆動用ラックギア81は、長孔53に沿って、言い換えれば、開閉方向に対して交差(直交)する方向に沿ってスライドできるように構成されている。また、駆動用ラックギア81は、第2レール50の中央ライン51と下側ライン52bとによって形成される下側の段差と対向する面に弾性体82が設置されており、この弾性体82によって駆動用ギア72に付勢されている。なお、動力伝達機構80は、この駆動用ラックギア81と弾性体82とを備えたものである。
【0040】
前記スライドレール60は、所謂3メンバースライドレールである。具体的には、第1レール40に固定されるアウターメンバー61と、第2レール50に固定されるインナーメンバー62と、アウターメンバー61及びインナーメンバー62の間に介在する中間メンバー63とを備えている。そして、中間メンバー63が、アウターメンバー61及びインナーメンバー62との間に介在するボール64によってスライドできるようになっている。なお、アウターメンバー61は、第1レール40の長手方向の長さと略同じ長さを有し、第1レール40の両支持片52の間に嵌め込まれて固定されている。また、インナーメンバー50も、第1レール40の長手方向の長さと略同じ長さを有し、第2レール50の中央ライン51に固定されている。因みに、インナーメンバー62は、第2レール50に対してその閉方向側端部を突出させるように固定されている。
【0041】
なお、前記アウターメンバー61は、第1レール40に固定され、第1レール40に対してスライドしない部材であるため、請求項における第1レールには、このアウターメンバー61も含まれる。同様に、インナーメンバー62は、第2レール50に固定され、第2レール50に対してスライドしない部材であるため、請求項における第2レールには、このインナーメンバー62も含まれる。すなわち、請求項における第1レールは、スライド機構30を構成する部材のうちで冷蔵庫本体10に対してスライドしない部材を示し、請求項における第2レール50は、スライド機構30を構成する部材うちで引出し20に対してスライドしない部材を示している。また、ボール64が、請求項における転がり機構60aに該当する。すなわち、転がり機構60aは、第1レール40に対して第2レール50をスライドし易くするためのものである。
【0042】
また、前記スライド機構30は、第1レール40それぞれに対してスライドする第2レール50の移動距離が同じなるように調整する移動調整機構90をさらに備えている。なお、移動調整機構90は、各第1レール40それぞれに設けられた移動調整用ラックギア91と、両第2レール50に架け渡されるシャフト92と、シャフト92の両端に固定され、各移動調整用ラックギア91と噛み合う移動調整用ギア93とを備えている。
【0043】
詳述すると、前記移動調整用ラックギア91は、第1レール40の上側の支持片42aにその歯を下方に向けた状態で設けられている。また、シャフト92は、両第2レール50から閉方向へ向かって突出したインナーメンバー50の閉方向側端部に回転可能に架け渡されている。また、移動調整用ギア93が、シャフト92に対して回転できないように固定されている。そして、各移動調整用ラックギア91に、シャフト92の両端に固定された移動調整用ギア93がそれぞれ噛み合うように構成されている。なお、両移動調整用ラックギア91及び両移動調整用ギア93は、いずれもその歯が同一ピッチで並んでいる。これにより、シャフト92がインナーメンバー62に対して回転した場合に、一方の移動調整用ラックギア91に噛み合う移動調整用ギア93の移動速度と他方の移動調整用ラックギア91に噛み合う移動調整用ギア93の移動速度とが略同一になるように設定されている。
【0044】
また、前記移動調整用ラックギア91は、駆動用ラックギア81と上下で平行に並べて配置されており、両ラックギア81,91の歯先面は、互いに下側に向いている。そして、移動調整用ギア93は、駆動用ラックギア81の歯先面と反対側の上面側と、移動調整用ラックギア91の歯先面と、の間に配置され、当該駆動用ラックギア81の上面上を回転して移動するようになっている。そして、両ラックギア81,91の一端は、収容室11の突出部12の上側まで平行に伸びている。
【0045】
また、収容室20に取り付けられた第1レール40に対して引出し20に取り付けられた第2レール50を接続した場合に、第2レール50の下側ライン52bが駆動用ギア72全体と対向するようなっている。すなわち、第2レール50が、その下縁を駆動用ギア72の歯先面下端よりも下側まで伸びている。これにより、駆動用ギア72が、第2レール50によって隠れた状態となり、使用者の指などの巻き込みによるケガを防止できる。
【0046】
次に、本実施形態に係る冷蔵庫100の引出し20の動作を説明する。
【0047】
引出し20が全閉した状態の冷蔵庫100に対し、例えば、引出し20の前面に設置された操作部から開信号が入力されると、モータが駆動し始める。そして、モータの回転がギア系を介して駆動用ギア72に伝達され、さらに、駆動用ギア72の回転が駆動用ラックギア81を介して第2レール50に伝達される。これにより、収容室R1に対して引出し20が開方向側へ移動する。なお、引出し20が全開すると、そのことを位置センサ等の検知機構(図示せず)が検知してモータが停止する。
【0048】
次に、引出し20が全開した状態の冷蔵庫に対し、閉信号を入力されると、モータが駆動し始める。そして、モータの回転がギア系を介して駆動用ギア72に伝達され、さらに、駆動用ギア72の回転が駆動用ラックギア81を介して第2レール50に伝達される。これにより、収容室R1に対して引出し20が閉方向へ移動する。なお、引出し20が全閉すると、そのことを位置センサ等の検知機構が検知してモータが停止する。
【0049】
このような構成によれば、移動調整機構90により、収容室R1に対して引出し20が開閉すると、一方の第1レール40に対する第2レール50の移動速度と他方の第1レール40に対する第2レール50の移動速度とが、いずれも略同じになるように調整され、これにより、引出し20の両側方向(左右方向)へのがたつきが抑制される。
【0050】
また、収容室R1に対して引出し20が開方向へ移動すると、引出し20が自重によって前方下方へ向かって傾く。なお、この傾きは、引出し20が全閉状態から全開状態へ近づくに従って大きくなる。これに伴って、第2レール50が、第1レール40に対し、その前端側を下方へ向けるように僅かに傾斜する。このため、第2レール50に設置された駆動用ラックギア81が、駆動用ギア72を押圧する方向へ移動してギア間の噛合わせの位置ずれにより過負荷状態となり、動作時の異音や駆動系の損傷などが発生する原因となる。しかし、前記構成によれば、弾性体82がこの移動を吸収するように一定以上の押圧力により撓むため、駆動用ラックギア81が押圧力に応じて移動し、これに伴って駆動用ラックギア81と駆動用ギア72との噛合せが一定に維持され、駆動用ギア72に対して必要以上に負荷が掛からないようになっている。
【0051】
また、収容室R1の開閉方向に対して長い空間を有する突起部12よりも上側の領域に第1レール40が設置され、かつ、第1レール40に設けられた駆動用ラックギア81の閉方向側端部が突起部12の上方まで伸びている。さらに、当該駆動用ラックギア81に噛み合う駆動用ギア72が、収容室R1の開口付近に設置されている。これにより、収容室R1に対する引出し20の移動距離を長く確保でき、収容室R1に対して引出し20を大きく引き出すことができる。
【0052】
<その他の実施形態> その他の実施形態としては、前記実施形態1のボックスの変形例として
図7に示すボックス71を挙げることができる。
図7に示すボックス71は、凹部73の下側にその凹部73から外方へ伸びる溝が形成されており、さらに、凹部73を閉じるキャップ74を備えている。そして、凹部73の開口をキャップ74で塞ぐことにより、ボックス71の外面から駆動用ギア72の駆動用ラックギア81と噛み合う歯のみが露出した状態となり、また、キャップ74の下側に凹部72からボックス71の外部へと通じる排出部75が形成される。
【0053】
このようなものであれば、駆動機構70を構成する駆動用ギア72を含むギア系が殆どボックス71の外面から露出せず、指などの巻き込みを防止できる。また、凹部72に入り込んだ異物が排出部75から派出されるようになり、異物によって駆動機構70が異常動作したり損傷することを防止できる。
【0054】
また、その他の実施形態としては、前記実施形態1の第2レール50の変形例として
図8に示す第1レール50を挙げることができる。
図8に示す第2レール50においては、駆動用ラックギア81をネジ止めするための長孔53が、閉方向側に設けられた長孔53と開方向側に設けられた長孔53とで異なる長さになっている。具体的には、閉方向側に設けられた長孔53ほど開閉方向に対して交差(直交)する方向に長くなっている。
【0055】
前記のとおり、収容室R1に対して引出し20を引き出した場合には、引出し20の自重によって扉板21側が下方へ下がるように傾斜し、これにより、第1レール40に対して第2レール50が傾き、第2レール50に設置された駆動用ラックギア81が駆動用ギア72側へ接近する。そして、この傾向は、収容室R1から引出し20を引き出すほど顕著になるため、前記構成を採用することにより、引出し20を大きく引き出した場合における駆動用ラックギア81の可動範囲を長く確保でき、駆動用ギア72への負荷を軽減できる一方、引出し20を小さく引き出した場合における駆動用ラックギアの可動範囲を小さく保持でき、駆動用ラックギア81と駆動用ギア72との噛み合いを維持できる。
【0056】
また、その他の実施形態としては、ボックス71に対し、駆動用ギア72が駆動用ラックギア81と接離方向へ移動できるように設置されており、駆動機構70が、駆動用ギア72を駆動用ラックギア81に付勢する弾性体をさらに備えるようなものであってもよい。この場合、ボックス71における駆動用ギア72の回転軸が通される孔を上方方向へ伸びる長孔とし、この長孔に対してその回転軸が移動できるようにすればよく、この回転軸自体を弾性体とすればよい。また、ボックス71内部に設置されたモータを含むギア系全体が弾性体によって上側に付勢され、これに伴ってそのギア系から伸びる駆動用ギア72の回転軸を介して駆動用ギア72が駆動用ラックギア81に付勢されるような構造のものであってもよい。
【0057】
また、前記実施形態1のスライドレール60は、
図6に示すように、長尺状の板材を断面略U字状に折り曲げて形成した各メンバー61,62,63を組み合わせた構造を採用している。なお、各メンバー61,62,63の長手方向へ延びる辺部61a,62a,63aは、インナーメンバー62の辺部62aの外側に中間メンバー63の辺部63aが配置され、中間メンバー63の辺部63aの外側にアウターメンバー61の辺部61aが配置される構成になっている。そして、インナーメンバー62の辺部62aと中間メンバー63の辺部63aとの間、及び、中間メンバー63の辺部63aとアウターメンバー61の辺部61aとの間にボール64を介在させ、互いにスライド可能に構成されている。このスライドレール60として
図9に示す態様のものを採用してもよい。
【0058】
具体的には、アウターメンバー61及びインナーメンバー62として、前記実施形態1と同様に断面略U字状に折り曲げて形成したものを使用し、中間メンバー63として、断面略W字状に折り曲げて形成したものを使用し、これらを組み合わせた構造のものを採用してもよい。この場合、各メンバー61,62,63の長手方向へ延びる辺部61a,62a,63aは、インナーメンバー62の辺部62aの外側に中間メンバー63の断面略V字状に折り曲げられた辺部63aが配置され、その中間メンバー63の辺部63aの溝にアウターメンバー61の辺部61aが配置される構成になっている。そして、インナーメンバー62の辺部62aと中間メンバー63の内側の辺部63aとの間、及び、中間メンバー63の外側の辺部63aとアウターメンバー61の辺部61aとの間にボール64を介在させ、互いにスライド可能に構成すればよい。
【0059】
また、スライドレール60に対し、各メンバー61,62,63が互いに抜け落ちることを防止するためのストッパ65を設置してもよい。この場合、例えば、インナーメンバー62及び中間メンバー63の端部における対向面に、両メンバー62,63を互いに伸びるようにスライドさせた状態で引っ掛かるストッパ65を設置すればよい。また、アウターメンバー61及び中間メンバー63の端部における対向面に、両メンバー62,63を互いに伸びるようにスライドさせた状態で引っ掛かるストッパ65を設置すればよい。この場合、一方のメンバーの対向面に他方のメンバーへ向かって突出するストッパ65を設けると共に、当該他方のメンバーにストッパが嵌り込むガイド溝66を設け、両メンバーをスライドさせた場合に、ストッパ65がガイド溝66に沿ってスライド移動するように構成してもよい。これにより、各メンバーのがたつきを抑制できる。
【0060】
なお、前記実施形態1においては、第1レール40及び第2レール50を3メンバースライドレールを介して接続することにより、収容室R1に対して引出し20を二段階に引き出せるようにしたが、シングルスライドレールを使用して一段階に引き出せるようにしてもよく、その他のスライドレールを使用して三段階以上に引き出せるようにしてもよい。
【0061】
また、前記スライドレール60としてローラタイプのものを使用してもよい。この場合、
図10に示すように、スライドレール60は、第1レール40に設置されるガイドレール65と、第2レール50に回転可能に設置され、ガイドレール65に沿って転がるローラ66と、を備えている。なお、ガイドレール65は、第1レール40に対してスライドしない部材であり、請求項1の第1レール40を構成し、ローラ66は、第2レール50に対してスライドしない部材であり、請求項2の第2レール50を構成している。また、第2レール50は、長尺状の板材を長手方向に沿って折り曲げてL字状に形成されており、第1レール40と対向する面に駆動用ラックギア81を設置するための取付レール67が設置されている。そして、駆動機構70の駆動用ギア72は、取付レール67に設置された駆動用ラックギア81に対して接離方向へ移動するように構成されている。この場合、ローラ66が、請求項における転がり機構60aに該当する。
【0062】
また、前記実施形態1においては、移動調整機構90の移動調整用ギア93を引出し20側、具体的には、第2レール50側に設置し、移動調整用ラックギア91を冷蔵庫本体10側、具体的には、第1レール側に設置しているが、逆の位置関係となるように、移動調整用ギア93を冷蔵庫本体10側に設置し、移動調整用ラックギア91を引出し20側に設置してもよい。なお、この場合、両移動調整用ギア93は、それぞれの回転軸となるシャフト92に接続し、冷蔵庫本体10に対して回転可能に設置すればよく、また、両移動調整用ラックギア91は、引出し20と共に移動するように設置すればよい。なお、両移動調整用ギア93が設置される部材の強度を高くすることにより、両移動調整用ギア93に架け渡されるシャフト92を省略することもできる。
【0063】
その他、本発明は前記各実施形態に限られず、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であるのは言うまでもない。
【符号の説明】
【0064】
100 冷蔵庫
R1 収容室
10 冷蔵庫本体
20 引出し
30 スライド機構
40 第1レール
50 第2レール
60 スライドレール
60a 転がり機構(ボール、ローラ)
70 駆動機構
71 ボックス
72 駆動用ギア
80 動力伝達機構
81 駆動用ラックギア
82 弾性体
90 移動調整機構
91 移動調整用ラックギア
92 シャフト
93 移動調整用ギア