特開2019-137533(P2019-137533A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2019-137533(P2019-137533A)
(43)【公開日】2019年8月22日
(54)【発明の名称】紙受け装置
(51)【国際特許分類】
   B65H 31/00 20060101AFI20190726BHJP
   B65H 31/26 20060101ALI20190726BHJP
   B65H 31/02 20060101ALI20190726BHJP
【FI】
   B65H31/00 Z
   B65H31/26
   B65H31/02
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2018-23385(P2018-23385)
(22)【出願日】2018年2月13日
(71)【出願人】
【識別番号】390002129
【氏名又は名称】デュプロ精工株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100106518
【弁理士】
【氏名又は名称】松谷 道子
(74)【代理人】
【識別番号】100118625
【弁理士】
【氏名又は名称】大畠 康
(74)【代理人】
【識別番号】100144200
【弁理士】
【氏名又は名称】奥西 祐之
(72)【発明者】
【氏名】中尾 建太
(72)【発明者】
【氏名】生島 亘
【テーマコード(参考)】
3F054
【Fターム(参考)】
3F054AA01
3F054AC04
3F054BA03
3F054BB20
3F054BG07
3F054BG12
3F054DA15
(57)【要約】      (修正有)
【課題】安定した衝撃吸収性能及び用紙揃え性能を発揮できるエンドフェンスを有する紙受け装置を、提供すること。
【解決手段】排出口から排出された用紙200の前縁201が衝突するエンドフェンス74と、衝突して落下する用紙200が積載される載置台71と、を有する紙受け装置7において、エンドフェンス74が、用紙200の衝突による衝撃を吸収する衝撃吸収部741を、上部に有しており、衝撃吸収部741に衝突して落下する用紙200の前縁201を規制する用紙揃え部742を、下部に有している、ことを特徴としている。
【選択図】図14
【特許請求の範囲】
【請求項1】
排出口から排出された用紙の前縁が衝突するエンドフェンスと、衝突して落下する用紙が積載される載置台と、を有する紙受け装置において、
前記エンドフェンスが、
用紙の衝突による衝撃を吸収する衝撃吸収部を、上部に有しており、
前記衝撃吸収部に衝突して落下する用紙の前縁を規制する用紙揃え部を、下部に有している、
ことを特徴とする紙受け装置。
【請求項2】
前記載置台は、用紙の排出方向下流側が低くなるように傾斜している、
請求項1記載の紙受け装置。
【請求項3】
前記用紙揃え部は、前記載置台に対して、略垂直に設けられており、
前記衝撃吸収部は、前記用紙揃え部に対して、排出方向上流側に傾斜している、
請求項1又は2に記載の紙受け装置。
【請求項4】
前記衝撃吸収部及び前記用紙揃え部が、エンドフェンス基材の表面に1枚のシート部材を連ねて構成されている、
請求項1〜3のいずれか一つに記載の紙受け装置。
【請求項5】
前記シート部材は、衝撃吸収シートであり、
前記衝撃吸収部は、前記衝撃吸収シートの裏面側に、空間部を有している、
請求項4記載の紙受け装置。
【請求項6】
前記衝撃吸収部の前記衝撃吸収シートは、前記空間部の上と下とでエンドフェンス基材に、固定されている、
請求項5記載の紙受け装置。
【請求項7】
前記シート部材の表面が、保護シートで覆われている、
請求項4〜6のいずれか一つに記載の紙受け装置。
【請求項8】
前記エンドフェンスは、用紙が前記載置台に積載される際の用紙下方の空気を逃がすための開口部を、少なくとも前記用紙揃え部に、有している、
請求項1〜7のいずれか一つに記載の紙受け装置。
【請求項9】
前記エンドフェンスは、排出方向に対して直交した幅方向に沿って、右フレーム部、開口部、中央フレーム部、開口部、及び左フレーム部が並んで構成されており、
前記用紙揃え部の前記中央フレーム部の表面は、下方に行くにしたがって、前記右フレーム部及び前記左フレーム部の、表面よりも、排出方向下流側に位置している、
請求項8記載の紙受け装置。
【請求項10】
前記排出口から排出された用紙の後縁を規制する後方規制部と、前記排出口から排出される用紙の排出方向を上向きに変える上向き変更部と、を有する突当て部材が、前記排出口の近傍に、設けられている、
請求項1〜9のいずれか一つに記載の紙受け装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、孔版印刷機等のプリンタの紙受け装置に関する。
【背景技術】
【0002】
排出口から排出された用紙の前縁が衝突するエンドフェンスを備えた紙受け装置は、例えば特許文献1〜3に示されるように、公知である。これらのエンドフェンスは、用紙の衝突による衝撃を緩和するための衝撃吸収部を、有しており、衝撃を緩和しながら用紙の前縁を規制して用紙を揃えることが求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第3746096号明細書
【特許文献2】特開平11−217151号公報
【特許文献3】特許第3691325号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1、2の紙受け装置では、排出された用紙が載置台に積載されて行くに従って、衝撃吸収性能及び用紙揃え性能が変化していき、良好に揃った紙受け状態を実現するのが困難であった。また、特許文献3の紙受け装置では、衝撃が緩和された用紙が下降していく際にエンドフェンス表面に引っ掛かる恐れがあった。
【0005】
更に、プリンタにおいては、印刷速度の高速化が図られているため、排出された用紙は高速で飛翔してエンドフェンスに衝突する。それ故、エンドフェンスが高剛性な構造を有している場合には、大きな衝突音が発生し、更には、用紙が排出方向とは逆方向に大きく且つ不均一に跳ね返ることにより、載置台に積層される用紙が不揃いとなる、という不具合があった。
【0006】
本発明は、安定した衝撃吸収性能及び用紙揃え性能を発揮でき、更には、用紙が高速で排出されても大きな衝突音が発生するのを防止でき、その結果、載置台に用紙を静粛に且つ良好に揃えて積層できる、紙受け装置を、提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、排出口から排出された用紙の前縁が衝突するエンドフェンスと、衝突して落下する用紙が積載される載置台と、を有する紙受け装置において、
前記エンドフェンスが、
用紙の衝突による衝撃を吸収する衝撃吸収部を、上部に有しており、
前記衝撃吸収部に衝突して落下する用紙の前縁を規制する用紙揃え部を、下部に有している、
ことを特徴としている。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、エンドフェンスが上部と下部とで機能を区分しているので、衝撃吸収部及び用紙揃え部の機能をそれぞれ適正に発揮できる。したがって、安定した衝撃吸収性能及び用紙揃え性能を発揮でき、その結果、載置台に用紙を静粛に且つ良好に揃えて積層できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の紙受け装置を備えた孔版印刷機の一実施形態を示す縦断面略図である。
図2図1のII矢視図であり、排紙装置の一部及び紙受け装置を示している。
図3図2のIII矢視図である。
図4図2のIV矢視図である。
図5図2のV矢視図である。
図6図2のVI矢視図である。
図7】両サイドフェンスの図示を省略した紙受け装置の側面図である。
図8図7の紙受け装置を排出方向の上流側から見た斜視図である。
図9図7の紙受け装置を排出方向の下流側から見た斜視図である。
図10】エンドフェンスの分解斜視図である。
図11】エンドフェンスの側面図である。
図12】排出された用紙が緩いU字状の形態を有していることを示す図である。
図13】排出された用紙の幅方向中央部が緩いW字状の形態を有していることを示す図である。
図14】エンドフェンスが第2種類の目盛りに基づいた位置に設置されている場合において用紙が排出されて積層されるまでの変遷を示す側面図である。
図15】エンドフェンスが第1種類の目盛りに基づいた位置に設置されている場合において用紙が排出されて積層されるまでの変遷を示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1は、本発明の紙受け装置を備えた孔版印刷機の一実施形態を示す縦断面略図である。この孔版印刷機10においては、孔版原紙100が、ロール11から供給され、製版装置2においてサーマルヘッド21により加熱穿孔されることによって製版され、印刷装置3へ給版される。給版されてきた孔版原紙すなわち製版原紙110は、印刷ドラム31に巻装される。一方、用紙200が、給紙装置4によって印刷装置3へ給紙される。給紙装置4では、給紙ローラ41と捌き部材42とによって、用紙200が1枚ずつレジストローラ43へ搬送される。レジストローラ43は、印刷ドラム31の回転と同期タイミングで作動して、用紙200を印刷装置3へ送り込む。そして、印刷装置3では、押圧手段であるプレスローラ32によって用紙200がローラ33に押し付けられ、製版原紙110に基づいた印刷が行われる。印刷終了後、印刷された用紙200は、排紙装置5によって排出され、排出された用紙200は、紙受け装置7の載置台71に積層されていく。一方、印刷に使用された製版原紙すなわち排版原紙110は、排版装置6によって印刷ドラム31から剥ぎ取られて巻芯63に巻き取られる。
【0011】
[紙受け装置7]
図2は、図1のII矢視図であり、排紙装置5の一部及び紙受け装置7を示している。図3は、図2のIII矢視図である。図4は、図2のIV矢視図である。図5は、図2のV矢視図である。図6は、図2のVI矢視図である。紙受け装置7は、載置台71、右サイドフェンス72、左サイドフェンス73、エンドフェンス74、及び突当て部材76を、備えている。
【0012】
(載置台71)
載置台71は、排紙装置5の排出口50(図1)の下方から排出方向Xに向けて低くなるように傾斜している。その傾斜角度α(図4)は、具体的には、水平に対して10度が好ましい。また、載置台71は、排出方向Xに対する直交方向すなわち幅方向Wにおいて、中央部が窪んだ形態を有している。
【0013】
(サイドフェンス72、73)
右サイドフェンス72は、載置台71の右側に、排出方向Xに対して平行に、立設されている。右サイドフェンス72は、縦リブ721が数本並設された基本構造を有しており、リブ間に開口部722を有している。右サイドフェンス72の内面において、排出方向Xの上流側には、摩擦部725(図3)が上下に渡って設けられている。摩擦部725は、右サイドフェンス72の内面よりも大きな摩擦係数を有している。摩擦部725は、例えば、ゴム部材で構成されてもよく、又は、多数の凹凸を表面に有する部材で構成されてもよい。
【0014】
左サイドフェンス73は、載置台71の左側に、排出方向Xに対して平行に、立設されている。左サイドフェンス73は、縦リブ731が数本並設された基本構造を有しており、リブ間に開口部732を有している。左サイドフェンス73の内面において、排出方向Xの上流側には、摩擦部735が上下に渡って設けられている。摩擦部735は、左サイドフェンス73の内面よりも大きな摩擦係数を有している。摩擦部735は、例えば、ゴム部材で構成されてもよく、又は、多数の凹凸を表面に有する部材で構成されてもよい。すなわち、左サイドフェンス73は、右サイドフェンス72に対して左右対称で同じ構造を有している。
【0015】
右サイドフェンス72は、排出方向Xに対して平行な状態を維持したまま、幅方向Wに延びたスライドレール711に沿って幅方向Wに移動可能になっている。左サイドフェンス73は、排出方向Xに対して平行な状態を維持したまま、幅方向Wに延びたスライドレール712に沿って幅方向Wに移動可能になっている。したがって、両サイドフェンス72、73は、排出される用紙200の幅寸法に合わせるように、配置できる。
【0016】
(エンドフェンス74)
そして、エンドフェンス74は、次のような構成を有している。図7図9は、両サイドフェンス72、73の図示を省略した紙受け装置7を示しており、図7は側面図であり、図8は排出方向Xの上流側から見た斜視図であり、図9は排出方向Xの下流側から見た斜視図である。また、図10は、エンドフェンス74の分解斜視図であり、図11はエンドフェンス74の側面図である。
【0017】
エンドフェンス74は、上部と下部とに区分でき、上部に衝撃吸収部741を有しており、下部に用紙揃え部742を有している。衝撃吸収部741は、排出された用紙200の前縁201の衝突による衝撃を吸収するよう機能するようになっている。用紙揃え部742は、衝撃吸収部741に衝突して落下する用紙200の前縁201を規制するよう機能するようになっている。
【0018】
用紙揃え部742は、載置台71に対して略垂直に設けられている。衝撃吸収部741は、用紙揃え部742に対して排出方向Xの上流側に傾斜して設けられている。その傾斜角度β(図7)は、具体的には、用紙揃え部742に対して5度が好ましい。
【0019】
エンドフェンス74は、図10に示されるように、エンドフェンス基材81にシート部材82を貼り付けて構成されている。具体的には、エンドフェンス74は、右フレーム部751と中央フレーム部752と左フレーム部753とが幅方向Wに沿って並設された基本構造を、有しており、隣接するフレーム部の間に開口部754を有している。開口部754は、衝撃吸収部741及び用紙揃え部742に形成されている。
【0020】
エンドフェンス基材81は、右フレーム基材811と中央フレーム基材812と左フレーム基材813とが幅方向Wに沿って並設された基本構造を、有しており、隣接するフレーム基材の間に開口部754を有している。衝撃吸収部741のエンドフェンス基材81の表面は、凹部814を有している。
【0021】
シート部材82は、右シート部821と中央シート部822と左シート部823とからなっている。エンドフェンス74において、右フレーム部751は、右フレーム基材811の表面に右シート部821が貼り付けられて構成されており、中央フレーム部752は、中央フレーム基材812の表面に中央シート部822が貼り付けられて構成されており、左フレーム部753は、左フレーム基材813の表面に左シート部823が貼り付けられて構成されている。
【0022】
但し、図11に示されるように、エンドフェンス74の右フレーム部751において、右シート部821の下部は、用紙揃え部742の右フレーム基材811の表面全面に貼り付けられているが、右シート部821の上部は、衝撃吸収部741の右フレーム基材811の凹部814の上縁8141と下縁8142とに貼り付けられている。中央フレーム部752においても、中央シート部822は、中央フレーム基材812に対して、同様に貼り付けられている。左フレーム部753においても、左シート部823は、左フレーム基材813に対して、同様に貼り付けられている。したがって、エンドフェンス74において、衝撃吸収部741の裏面側には、凹部814からなる空間部が形成されている。また、衝撃吸収部741において、シート部材82は、当該空間部の上と下とでエンドフェンス基材81に、固定されている。
【0023】
なお、各シート部821、822、823は、1枚のシートである。すなわち、エンドフェンス74において、衝撃吸収部741及び用紙揃え部742は、エンドフェンス基材81の表面に1枚のシート部材82を連ねて構成されている。そして、シート部材82は、衝撃吸収シートである。更に、シート部材82の表面は、保護シート(図示せず)で覆われている。
【0024】
エンドフェンス74の用紙揃え部742において、図8に示されるように、中央フレーム部752の表面7521は、下方に行くにしたがって、右フレーム部751及び左フレーム部753の、表面7511、7531よりも、排出方向Xの下流側に位置している。
【0025】
エンドフェンス74は、幅方向Wに平行な状態を維持したまま、載置台71の中央を排出方向Xに延びたスライドレール713に沿って排出方向Xに移動可能に設けられている。載置台71の表面には、エンドフェンス74の設置位置Sを示す第1種類及び第2種類の目盛り91、92が付されている。第1種類の目盛り91は、排出口50から位置Sまでの距離が排出された用紙200の排出方向Xの長さと同じであることを示しており、第2種類の目盛り92は、排出口50から位置Sまでの距離が排出された用紙200の排出方向Xの長さより少し長いことを示している。なお、第1種類の目盛り91は、印刷速度がトップスピードよりも遅い速度に設定されている場合に、採用され、第2種類の目盛り92は、印刷速度がトップスピードに設定されている場合に、採用されるのが、好ましい。何故なら、印刷速度が早い場合は、用紙200の排出速度も速く、それ故に、エンドフェンス74に衝突した用紙200の跳ね返り距離が大きくなると予想されるからである。
【0026】
(突当て部材76)
突当て部材76は、排出口50の直下の、装置本体の壁面101に、設けられている。すなわち、突当て部材76は、紙受け装置7の排出方向Xの最上流に、位置している。また、突当て部材76は、排出口50の幅方向の中央に、位置している。突当て部材76は、排出口50から排出された用紙200の後縁204(図1)を規制する後方規制部761と、排出口50から排出される用紙200の排出方向を上向きに変える上向き変更部762と、を有している。具体的には、突当て部材76は、3個の縦リブ760が間隔を置いて並設されて構成されている。各縦リブ760は、後方規制部761を構成する縦面7611と、上向き変更部762を構成する上面7621と、を有している。縦面7611は、エンドフェンス74の用紙揃え部742に対して平行である。
【0027】
[排紙装置5]
排紙装置5は、用紙200を下方から吸引した状態で排出方向Xへ搬送する吸引搬送機構52を、排出口50に、有している。更に、排紙装置5は、吸引搬送機構52の幅方向Wの両側に、外側に向けて漸次高くなるように傾斜したテーパ面部材531、532を、有している。テーパ面部材531、532は、排出方向Xに向けても漸次高くなるように傾斜している。
【0028】
(作動)
印刷装置3によって印刷された用紙200は、排紙装置5の吸引搬送機構52によって排出口50から排出される。この時、用紙200は、両側のテーパ面部材531、532上を滑って行くので、図12に示されるように、緩いU字状の形態を有することとなる。しかも、用紙200は、突当て部材76の3個の縦リブ760の上面7621を滑って行くので、図13に示されるように、幅方向中央部が緩いW字状の形態を有することとなる。更に、用紙200は、突当て部材76の上向き変更部762を通過するので、図14に示されるように、水平よりも上向きの方向に排出される。なお、図12及び図13は、図14の用紙200を矢印A方向に見た図である。
【0029】
図14に示されるように、排出された用紙200は、上向きに飛翔した後、少し落下して、前縁201がエンドフェンス74の衝撃吸収部741に衝突する。なお、エンドフェンス74は、第2種類の目盛り92に基づいた位置に設定されている。衝撃吸収部741に衝突した用紙200は、衝突による衝撃が衝撃吸収部741に吸収されるので、僅かだけ跳ね返った後に、落下して行く。落下して行く用紙200は、前縁201が用紙揃え部742に接触して規制されるとともに、左右の両縁202、203(図12、13)が両サイドフェンス72、73に接触して規制される。そして、載置台71まで落下した用紙200は、載置台71の傾斜に沿って排出方向Xへ滑る。これにより、用紙200は、前縁201及び両縁202、203が規制された状態で、すなわち、揃えられた状態で、載置台71上に積層される。
【0030】
なお、エンドフェンス74が第1種類の目盛り91に基づいた位置に設定されている場合には、図15に示されるように、用紙200は、後縁204が突当て部材76の後方規制部761に接触しながら、落下して行く。これにより、用紙200は、前縁201、両縁202、203、及び後縁204が規制された状態で、すなわち、揃えられた状態で、載置台71上に積層される。
【0031】
(作用効果)
(1)エンドフェンス74は、上部に衝撃吸収部741を有し、下部に用紙揃え部742を有しており、排出された用紙200に対して、衝撃吸収部741によって衝突による衝撃を緩和した後、用紙揃え部742によって用紙揃えを行っている。すなわち、エンドフェンス74は、上部と下部とで機能を区分している。また、仕様上、用紙200の積層量は用紙揃え部742を越えないように設定されている。よって、衝撃吸収部741及び用紙揃え部742の機能はそれぞれ適正に発揮される。したがって、安定した衝撃吸収性能及び用紙揃え性能を発揮でき、その結果、載置台71に用紙を良好に揃えて積層できる。
【0032】
(2)衝撃吸収部741が、排出された用紙200の衝突による衝撃を緩和できるので、次のような効果を発揮できる。
(2-1)衝突音を低減でき、静粛な作業を実現できる。
(2-2)用紙200の跳ね返りを小さくできる。よって、排出された用紙200が排出口50まで戻ることによって用紙詰まりが発生するのを、防止できる。
【0033】
(3)載置台71が排出方向Xに向けて低くなるように傾斜しているので、載置台71まで落下した用紙200は、エンドフェンス74に向けて滑る。よって、エンドフェンス74が第2種類の目盛り92に基づいた位置に設置されている場合でも、用紙200の前縁201は、エンドフェンス74によって規制され、したがって、支障なく用紙揃えを実現できる。なお、第2種類の目盛り92は、印刷速度がトップスピードに設定されている場合に、好ましく採用されるので、その場合であっても、用紙揃えを実現できる。
【0034】
(4)衝撃吸収部741が用紙揃え部742に対して排出方向Xの上流側に傾斜しているので、用紙200が衝突する際の衝撃は、衝撃吸収部741に対して直角方向ではなく斜め方向に加わることとなる。それ故、衝撃吸収部741に加わる衝撃は、衝撃吸収部741が用紙揃え部742と同じく載置台71に対して略垂直に設けられた場合に比して、弱くなる。よって、衝撃吸収部741は、より効果的に衝撃を緩和できる。したがって、上記(2)の作用効果をより有効に発揮できる。
【0035】
(5)衝撃吸収部741及び用紙揃え部742が、エンドフェンス基材81の表面に1枚のシート部材82を連ねて構成されているので、落下して行く用紙200の前縁201が引っ掛かることはない。よって、用紙200を円滑に落下させることができる。したがって、用紙200を載置台71に安定して積層できる。
【0036】
(6)衝撃吸収部741の裏面側には、凹部814からなる空間部が形成されているので、用紙200の衝突による衝撃は当該空間部によっても緩和される。よって、衝撃吸収部741は、この点からも、より効果的に衝撃を緩和できる。したがって、上記(2)の作用効果をより有効に発揮できる。
【0037】
(7)衝撃吸収部741において、シート部材82は、凹部814からなる空間部の上と下とでエンドフェンス基材81に、固定されているので、シート部材82による衝撃吸収効果を良好に発揮できる。よって、衝撃吸収部741は、この点からも、より効果的に衝撃を緩和できる。したがって、上記(2)の作用効果をより有効に発揮できる。
【0038】
(8)シート部材82の表面が保護シートで覆われているので、衝撃吸収部741及び用紙揃え部742の表面が用紙200との衝突や接触で損傷するのを、防止できる。したがって、安定した衝撃吸収性能及び用紙揃え性能を発揮できる。
【0039】
(9)用紙200が落下して行く際、用紙200の下方の空気は、エンドフェンス74の開口部754、更には両サイドフェンス72、73の開口部722、732を通って逃げていく。よって、用紙200は円滑に落下して行く。したがって、用紙200を載置台71に円滑に積層できる。
【0040】
(10)エンドフェンス74の用紙揃え部742において、中央フレーム部752の表面7521が、下方に行くにしたがって、右フレーム部751及び左フレーム部753の、表面7511、7531よりも、排出方向Xの下流側に位置しているので、落下して行く用紙200の前縁201は中央フレーム部752には接触しなくなる。よって、落下して行く用紙200の前縁201が用紙揃え部742に摩擦によって引っ掛かるのを、抑制できる。よって、用紙200は安定して落下して行く。したがって、用紙200を載置台71に安定して積層できる。
【0041】
(11)排出された用紙200は、図12に示されるような緩いU字状の形態を有しているので、左右に揺れることなく、安定して落下して行く。したがって、用紙200を載置台71に安定して積層できる。
【0042】
(12)排出された用紙200は、図13に示されるように、幅方向中央部が緩いW字状の形態を有しているので、剛性を有することとなる。したがって、用紙200が薄い場合でも、用紙200は安定して落下して行く。よって、用紙200が薄い場合でも、用紙200を載置台71に安定して積層できる。
【0043】
(13)用紙200は、排出口50から上向きに排出されるので、エンドフェンス74が第2種類の目盛り92に基づいた位置に設定されている場合でも、エンドフェンス74まで確実に飛翔する。よって、用紙200をエンドフェンス74に確実に衝突させることができる。
【0044】
(14)両サイドフェンス72、73が摩擦部725、735を有しているので、用紙200は、両縁202、203が少し遅れた状態で、すなわち、緩いU字状の形態を維持したまま、落下して行く。よって、用紙200は安定して落下して行く。したがって、用紙200を載置台71に安定して積層できる。
【産業上の利用可能性】
【0045】
本発明の紙受け装置は、安定した衝撃吸収性能及び用紙揃え性能を発揮できるエンドフェンスを有しているので、産業上の利用価値が大である。
【符号の説明】
【0046】
200 用紙 201 前縁 50 排出口 7 紙受け装置 71 載置台
74 エンドフェンス 741 衝撃吸収部 742 用紙揃え部
751 右フレーム部 752 中央フレーム部 753 左フレーム部
7511、7521、7531 表面 754 開口部 76 突当て部材
761 後方規制部 762 上向き変更部 81 エンドフェンス基材
82 シート部材
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