【解決手段】複数のブロックチェーンに基盤を置いた生命情報データ提供方法は、ユーザーブロックチェーンノードが複数のユーザー別に、ユーザー情報、共有キー及びハッシュキーを含むユーザーブロックデータを保存する段階、電子契約書ブロックチェーンノードが前記複数のユーザーのうち、第1ユーザーが第2ユーザーに生命情報データ生成を依頼する契約情報を含む契約ブロックデータを保存する段階、データ伝送ブロックチェーンノードが前記生命情報データを保存した少なくとも一つの保存サーバーについての保存情報を含む伝送ブロックデータを保存する段階及び前記データ伝送ブロックチェーンノードから前記伝送ブロックデータが前記第1ユーザーに伝達される段階を含む。
前記契約ブロックデータは、前記第1ユーザーの契約情報、前記第1ユーザーのハッシュキー、前記第2ユーザーのハッシュキー及び前記第2ユーザーの署名を含む、請求項1に記載の複数のブロックチェーンに基盤を置いた生命情報データ提供方法。
前記伝送ブロックデータは、前記ユーザーブロックチェーンノードから受信した第1ユーザーのハッシュキー、第2ユーザーのハッシュキー及び第1ユーザーの共有キーで暗号化された前記保存情報を含む、請求項1に記載の複数のブロックチェーンに基盤を置いた生命情報データ提供方法。
前記保存情報は、前記保存サーバーの識別子、保存媒体で前記生命情報データが保存された位置、検証キー、ファイルの大きさ及びファイル分割情報のうち少なくとも一つを含む、請求項1に記載の複数のブロックチェーンに基盤を置いた生命情報データ提供方法。
メタデータブロックチェーンノードが前記生命情報データについてのメタデータを保存する段階をさらに含む、請求項1に記載の複数のブロックチェーンに基盤を置いた生命情報データ提供方法。
少なくとも一つのサーバーが前記ユーザーブロックデータ、前記契約ブロックデータ及び前記伝送ブロックデータを含むブロックデータグループのうち少なくとも一つのブロックデータを保存し、偽造確認要請がある場合、前記保存した少なくとも一つのブロックデータを要請された客体に伝達する段階をさらに含む、請求項1に記載の複数のブロックチェーンに基盤を置いた生命情報データ提供方法。
前記伝送ブロックデータは、前記ユーザーブロックチェーンノードから受信した第1ユーザーのハッシュキー、第2ユーザーのハッシュキー及び第1ユーザーの共有キーで暗号化された前記保存情報を含む、請求項11に記載の複数のブロックチェーンに基盤を置いた生命情報データ保存方法。
前記保存情報は、前記保存サーバーの識別子、保存媒体で前記生命情報データが保存された位置、検証キー、ファイルの大きさ及びファイル分割情報のうち少なくとも一つを含む、請求項11に記載の複数のブロックチェーンに基盤を置いた生命情報データ保存方法。
前記保存サーバーは複数のサーバーで構成され、前記複数のサーバーは前記生命情報データを保存するブロックチェーンを構成する、請求項11に記載の複数のブロックチェーンに基盤を置いた生命情報データ保存方法。
前記契約ブロックデータは、前記第1ユーザーの契約情報、前記第1ユーザーのハッシュキー、前記第2ユーザーのハッシュキー及び前記第2ユーザーの署名を含む、請求項15に記載の複数のブロックチェーンに基盤を置いた生命情報データ伝送システム。
前記伝送ブロックデータは、前記ユーザーブロックチェーンノードから受信した第1ユーザーのハッシュキー、第2ユーザーのハッシュキー及び第1ユーザーの共有キーで暗号化された前記保存情報を含む、請求項15に記載の複数のブロックチェーンに基盤を置いた生命情報データ伝送システム。
前記保存情報は、前記保存サーバーの識別子、保存媒体で前記生命情報データが保存された位置、検証キー、ファイルの大きさ及びファイル分割情報のうち少なくとも一つを含む、請求項15に記載の複数のブロックチェーンに基盤を置いた生命情報データ伝送システム。
前記保存サーバーは複数のサーバーで構成され、前記複数のサーバーは前記生命情報データを保存するブロックチェーンを構成する、請求項15に記載の複数のブロックチェーンに基盤を置いた生命情報データ伝送システム。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下で説明する技術はデータ提供サービスに関するものである。以下、生命情報データを中心に説明するが、以下で説明する技術はデータの種類にかかわらず、多様なデータの提供サービスに適用され得る。
【0018】
以下、説明における用語について説明する。
【0019】
ゲノムデータは、特定のユーザーのサンプル(試料)及び生命体(人間、動物、微生物など)から得たデータを意味する。例えば、ゲノムデータは、細胞、組織などからデオキシリボ核酸(DNA)、リボ核酸(RNA)、または蛋白質(Protein)等から得られた塩基配列、遺伝子発現データ、標準ゲノムデータとの遺伝的変異、DNAメチル化(methylation)等を含むことができる。一般にゲノムデータは、特定の試料を分析して得た配列情報を含む。ゲノムデータは一般的にデジタルデータで表現される。NGS分析装置を通じて得た配列データなどがこれに該当する。
【0020】
ゲノム分析データまたは簡略に分析データは、ゲノムデータを分析した情報を意味する。例えば、分析データはゲノムデータを分析して取得した診断結果、疾病予測結果、疾病危険度、実子確認結果、疾病の治療手段、新薬物質などを含む。
【0021】
生命情報データは、生物体から由来したゲノムデータと分析データを含む意味である。例えば、生命情報データは、DNA塩基配列、蛋白質アミノ酸配列、蛋白質立体構造資料、遺伝子発現情報、蛋白質発現資料、遺伝子分析結果などを含む。
【0022】
メタデータは生命情報データ生産過程で導き出されるデータであって、生命情報データをさらに説明乃至特定するデータに該当する。例えば、生命情報データについてのメタデータは、ゲノムデータのデータフォーマット、ゲノムデータ生産方法論、塩基配列解読装置情報、サンプル情報、分子生物学技術の定義、生産量、データに対する正確度分析及び統計、生産日などを含むことができる。
【0023】
依頼者は生命情報データ生産を依頼するユーザーを意味する。生産者は生命情報データを生産するユーザーを意味する。第三者は依頼者及び生産者ではない他のユーザーを意味する。第三者は生産者が生成した生命情報データの共有を受けるユーザーであり得る。
【0024】
ユーザー端末または端末はコンピュータ装置であって、ユーザーが使うクライアント装置を意味する。ユーザーは人や機関のような特定の主体を意味するが、システムでユーザーはユーザー端末と特定される。
【0025】
コンピュータ装置は、CPU、APなどのような演算装置を利用して入力されるソースデータを分析する装置を意味する。コンピュータ装置は、一般に演算装置、メモリ、入出力装置、通信インタフェース装置などを含む。コンピュータ装置はサーバー、PC、タブレットPC、スマートフォンなどのような装置で具現され得る。
【0026】
ハッシュキー(hash key)は、ブロックチェーンネットワーク上でユーザーを識別する時に使う値である。ハッシュキーは多様な方法を通じて生成され得る。代表的なハッシュキー生成アルゴリズムは、MD5、SHA−256等がある。ハッシュキーは特定のユーザーに対して唯一に存在する値である。ハッシュキーは多様な長さの文字列で構成されるキーである。
【0027】
公開キーと暗号キー(encryption key)は、ブロックチェーンネットワーク上でデータを暗号化して伝送するためのキーである。公開キーと暗号キーは、いわゆる公開キー方式の暗号化に使われるキーである。公開キーの範囲はデータを暗号化するキーであり、暗号キーは暗号化されたデータを復号するキーである。公開キーと暗号キーは互いに対をなし、多様な公開キー暗号化方法(例えば、RSA、楕円曲線暗号など)を利用して無作為で生産され得る。
【0028】
ブロックチェーンは管理対象データを、「ブロック」という小規模のデータがP2P方式に基づいて生成されたチェーン形態の連結輪基盤の分散データ保存環境を意味する。ブロックチェーンネットワークはブロックチェーンを構成するネットワーク構成要素を意味する。
【0029】
図1は、ゲノムデータ伝送モデルについての例である。
図1は、生命情報データのうちゲノムデータ生成及び伝送のためのモデルである。依頼者は生産者にゲノムシークエンシングを依頼する。シークエンシング依頼は両者間の契約に該当する。依頼者はユーザー端末10を介してゲノムシークエンシングを依頼し、生産者はユーザー端末20を介してシークエンシング依頼を受諾することができる。この時、依頼者と生産者の間の契約はブロックチェーンを通じて遂行される。
【0030】
依頼者は分析対象である試料を生産者に伝達する。生産者はNGS分析装置25等を利用してゲノムデータを生成する。生産者はユーザー端末20を通じて生成したゲノムデータについての情報及びゲノムデータをブロックデータの形態でブロックチェーンに保存することができる。依頼者はユーザー端末10を利用してブロックチェーンを通じて生成したゲノムデータの伝達を受けることができる。
【0031】
さらに、依頼者または生産者はゲノムデータに対する保存情報を保有したブロックチェーンを利用して第三者にゲノムデータを共有することもできる。第三者はユーザー端末30を通じて生成したゲノムデータの伝達を受けることができる。
【0032】
ブロックチェーンネットワークは大きく二つの構成要素を有する。一つはブロックチェーンノード、他の一つはクライアントである。ユーザーの観点では、ブロックチェーンのノードは一般的なサービスのバックエンド(Backend)の役割をし、ブロックチェーンクライアントはクライアントの役割をする。クライアントが新しいトランザクションを発生させると、ノードはトランザクションを分散合意過程を通じて共有してトランザクションを遂行する。クライアントはトランザクションの結果を確認することができる。
図1でユーザー端末10、20、30はクライアントに該当する。
図1でブロックチェーンノードはネットワークに連結された別途のノード(端末、サーバーなど)に該当する。
【0033】
図2は、ゲノム分析データ伝送モデルについての例である。
図2は、生命情報データのうち分析データ生成及び伝送のためのモデルである。依頼者は生産者にゲノムデータの分析を依頼する。分析依頼は両者間の契約に該当する。依頼者はユーザー端末10、20を通じてゲノムデータ分析を依頼し、生産者はユーザー端末40を通じてシークエンシング依頼を受諾することができる。
図2で依頼者は、
図1の依頼者、
図1の生産者または
図1の共有者であってもよい。この時、依頼者と生産者の間の契約はブロックチェーンを通じて遂行される。
【0034】
依頼者はユーザー端末10、20、30を通じて分析対象であるゲノムデータを生産者に伝達する。生産者は生物学的実験またはソフトウェアを利用した分析を通じて分析データを生成する。生産者は端末40を通じて生成した分析データについての情報及び分析データをブロックデータの形態でブロックチェーンに保存することができる。依頼者はユーザー端末10、20、30を利用してブロックチェーンを通じて生成した分析データの伝達を受けることができる。
【0035】
さらに、依頼者または生産者は分析データに対する保存情報を保有したブロックチェーンを利用して第三者に分析データを共有することもできる。第三者はユーザー端末50を利用してブロックチェーンから分析データの伝達を受けることができる。
【0036】
図3は、生命情報データ伝送システム100についての例である。生命情報データ伝送システム100は、ユーザー端末110、ブロックチェーン130及び保存サーバー140を含む。
【0037】
ユーザー端末110は、依頼者が使うユーザー端末111、生産者が使うユーザー端末112及び共有者が使うユーザー端末113を含む。ユーザー端末211はA領域に図示したし、ユーザー端末212はB領域に図示したのであり、ユーザー端末213はC領域に図示した。各領域は少なくとも一つのユーザー端末が存在することができる。第三者が使うユーザー端末113はシステムに必須の構成ではない。
【0038】
図3は合わせて5個のブロックチェーン131〜135を図示する。一つのブロックチェーンは複数のブロックチェーンノードで構成される。5個のブロックチェーンは下記の通りである。
【0039】
ユーザー情報ブロックチェーン131はユーザー関連情報を保有する。ユーザー情報ブロックチェーンはユーザーについてのハッシュキー及びユーザーについての個人情報を保存する。例えば、個人情報はユーザーの識別子、名前、性別、所属機関、生年月日などのような情報を含むことができる。ユーザーブロックデータは特定の公開キーを使って暗号化された個人情報を含む。
【0040】
電子契約書ブロックチェーン132はユーザー間の契約情報を保有する。ユーザー情報ブロックチェーンは契約者として参加するユーザーのハッシュキー及び契約情報(依頼内容)を保有する。例えば、契約情報はソースデータについての情報、分析方法、分析装置、分析期日、ソースデータ保有期限、契約終了時のデータ処理方法、共有者情報などを含むことができる。契約ブロックデータは特定の公開キーで暗号化された契約情報を含む。
【0041】
メタデータブロックチェーン133は生命情報データについてのメタデータを保有する。メタデータブロックデータは特定の公開キーで暗号化されたメタデータを含む。メタデータはデータ形式、生産方法、塩基配列解読装置情報、サンプル情報、分子生物学技術の定義、生産量、データについての信頼度、生産日などを含むことができる。
【0042】
データ伝送ブロックチェーン134はデータ送受信に参加する二人のユーザーのハッシュキーと伝送対象である生命情報データファイルについての伝送情報を保有する。伝送情報はデータ伝送のために必要な情報である。例えば、伝送情報はファイルの大きさ、ファイル名、ファイル位置、検証キーなどを含むことができる。伝送ブロックデータは特定の公開キーで暗号化された伝送情報を含む。
【0043】
データ保存ブロックチェーン135はデータ送受信に参加する二人のユーザーのハッシュキーと保存サーバーに位置する生命情報データについての保存情報を保有する。保存情報は保存サーバー141、142に保存された生命情報データについての情報である。例えば、保存サーバーの識別子、保存サーバーの保存媒体で生命情報データが保存された位置、ファイルの大きさ、ファイル分割情報、検証キーなどを含むことができる。生命情報データは保存サーバーに特定の公開キーで暗号化されて保存される。ただし、保存ブロックデータは基本的に保存情報を暗号化されていない状態で保存することができる。
【0044】
保存サーバー140は生命情報データを保存する。保存サーバーは多様な形態で生命情報データを保存することができる。一般的なサーバーのように生命情報データ自体をそのまま保存することができる。保存サーバーは一つの単一サーバーであり得る。または
図3に図示した通り、保存サーバーは複数のサーバー141、142、...で構成され得る。保存サーバーが複数である場合、生命情報データを分散して保存することができる。さらに、保存サーバーが複数である場合、一つのサーバー(主保存サーバー)は生成された生命情報データをそのまま保存し、残りのサーバー(副保存サーバー)は生命情報データを分散(分割)して保存することができる。複数のサーバーが使われる場合、複数の保存サーバーまたは複数の副保存サーバーはブロックチェーンを構成するノードとなって複数の保存サーバーがデータ保存ブロックチェーンを構成することもできる。
【0045】
図4は生命情報データ伝送システム200についての他の例である。
図4のシステム200は基本的に
図3のシステム100と同じ構成を含む。ただし、
図4のシステム200は各ブロックチェーンを管理する登録サーバー220を含む。生命情報データ伝送システム200はユーザー端末210、登録サーバー220及びブロックチェーン230を含む。
【0046】
ユーザー端末210は依頼者が使うユーザー端末211、生産者が使うユーザー端末212及び第三者が使うユーザー端末213を含む。ユーザー端末211はA領域に図示したし、ユーザー端末212はB領域に図示したし、ユーザー端末213はC領域に図示した。各領域は少なくとも一つのユーザー端末が存在することができる。第三者が使うユーザー端末213はシステムに必須の構成ではない。
【0047】
図4は、合わせて5個のブロックチェーン231〜235を図示する。一つのブロックチェーンは複数のブロックチェーンノードで構成される。
図4で一つのブロックチェーンは一つの登録サーバーと連結される。各登録サーバーは各ブロックチェーンに保存されるブロックデータを生成し、自らも生成したブロックデータを登録(保存)することができる。システムや個別のユーザーは、ブロックチェーンに保存された基準ブロックデータと登録サーバーに保存されたブロックデータを比較してデータの偽/変造を確認することができる。5個のブロックチェーンは
図3で説明した内容と同じである。
【0048】
図4で登録サーバーは各ブロックチェーンごとに存在する。5個の登録サーバー220はユーザー登録サーバー221、電子契約書登録サーバー222、メタデータ登録サーバー223、データ伝送登録サーバー224及びデータ保存登録サーバー225である。
【0049】
ユーザー登録サーバー221はユーザーブロックデータを生成し、ユーザー情報ブロックチェーン231にハッシュキー及びユーザー情報を保存する。電子契約書登録サーバー222は契約ブロックデータを生成し、電子契約書ブロックチェーン132にハッシュキー及び契約情報を保存する。メタデータ登録サーバー223はメタデータを生成し、メタデータブロックチェーン234にハッシュキー及びメタデータを保存する。データ伝送登録サーバー224は伝送情報を生成し、データ伝送ブロックチェーン234にハッシュキー及び伝送情報を保存する。データ保存登録サーバー225は保存情報を生成し、データ保存ブロックチェーン235にハッシュキー及び保存情報を保存する。システム200は一つの登録サーバー、2個の登録サーバー〜5個の登録サーバーを含むこともできる。ここで登録サーバーの個数は、物理的な一つの装置を意味するものではなく、機能(管理するブロックチェーンの種類)による種類を区分するものである。
【0050】
保存サーバーは生命情報データを保存する。保存サーバーは多様な形態で生命情報データを保存することができる。一般的なサーバーのように生命情報データ自体をそのまま保存することができる。保存サーバーは一つの単一サーバーであり得る。または保存サーバーは
図4に図示した通り、保存サーバー(241、242等)は複数のサーバーで構成され得る。保存サーバーが複数である場合、生命情報データを分散して保存することができる。さらに、保存サーバーが複数である場合、一つのサーバー(主保存サーバー)は生成された生命情報データをそのまま保存し、残りのサーバー(副保存サーバー)は生命情報データを分散(分割)して保存することができる。複数のサーバーが使われる場合、複数の保存サーバーまたは複数の副保存サーバーはブロックチェーンを構成するノードとなって複数の保存サーバーがデータ保存ブロックチェーンを構成することもできる。
【0051】
図5は生命情報データ伝送システム200についてのさらに他の例である。
図5のシステム200は
図4のシステム200と殆ど同じである。ただし、
図5のシステム200は一つの登録サーバー229がブロックデータを登録し、ブロックチェーンを管理する。登録サーバー229は統合的な管理サーバーに該当する。残りの動作は
図4のシステム200と同じである。一方、
図5とは異なり、複数の登録サーバーが一つまたは一つ以上のブロックチェーンを生成及び管理することもできる。例えば、一つの登録サーバーがデータ保存ブロックチェーン及びデータ伝送ブロックチェーンを生成して管理し、他の一つの登録サーバーが残りのブロックチェーンを生成して管理することができる。システム200で何個の登録サーバーを使うかは具現上の問題であると言える。
【0052】
以下登録サーバーは、
図4で説明した機能が互いに異なるサーバーまたは
図5で説明した統合的な管理サーバーを包括する意味で使う。
【0053】
図6は、生命情報データ伝送システム200についてのさらに他の例である。
図6のシステム200は
図5のシステム200と殆ど同じである。ただし、
図6のシステム200はデータ保存ブロックチェーンを含まない。
図6のシステム200は生命情報データがブロックチェーン形態で保存されずに一般的な保存サーバーに保存される例である。この場合、データ伝送ブロックチェーンが保有する伝送情報は、保存サーバーの識別子、保存サーバーの保存媒体で生命情報データが保存された位置、ファイル名、ファイルの大きさ、ファイル分割情報、検証キーなどを含むことができる。すなわち、伝送情報は保存サーバー241、242、...に保存された生命情報データにユーザーが接近するために必要な情報を含む。
【0054】
図7は、生命情報データ提供サービスが進行される過程300についてのフローチャートの例である。
図7は、生命情報データ提供サービスが進行される過程300についての概略的な例である。
【0055】
まず、ユーザーはユーザー情報をシステムに登録しなければならない310。このために、ユーザーはユーザー端末を使ってユーザー情報を入力する。ユーザー端末111、112、113はユーザー情報及び暗号キーなどを使ってユーザーブロックデータを生成し、ユーザー情報ブロックチェーン231に保存することができる。登録サーバーを利用する場合、登録サーバー221または229は入力されたユーザー情報を利用してユーザーブロックデータを生成し、ユーザー情報ブロックチェーン231に保存することができる。ユーザーは生成されたユーザー情報ブロックチェーン231を利用してユーザー認証を受けることができる。例えば、認証されたユーザーのみが以降の過程(契約生成、生命情報データ伝送など)を進行することができる。
【0056】
生命情報データの提供を受けるために、依頼者と生産者の間に契約が生成されなければならない。ユーザー端末111、112、113は契約ブロックデータを生成し、電子契約書ブロックチェーン232に保存することができる。登録サーバーを利用する場合、登録サーバー222または229が依頼者が入力した契約情報と生産者の署名を利用して契約ブロックデータを生成し、電子契約書ブロックチェーン232に保存することもできる。これを通じて生命情報データ提供契約が生成される320。
【0057】
生産者は生命情報データを生成する350。ユーザー端末112は生命情報データを生成し、メタデータブロックチェーン233に保存することができる。登録サーバーを利用する場合、ユーザー端末112は生成した生命情報データについてのメタデータを登録サーバー223または229に伝達することができる。登録サーバー223または229は受信したメタデータについてのメタデータブロックデータを生成し、メタデータブロックチェーン233に保存することができる。一方、生命情報データについてのメタデータ生成及び保存は必須の過程ではないと言える。
【0058】
生産者が生成した生命情報データは保存サーバーに保存される340。前述した通り、複数の保存サーバーはブロックチェーンの形態で生命情報データを保存することができる。ユーザー端末112は生成した生命情報データを保存サーバーに伝達してブロックチェーンを構成することができる。登録サーバーを利用する場合、登録サーバー225または229は生命情報データを利用して保存ブロックデータを生成し、データ保存ブロックチェーン235に保存することができる。
【0059】
生命情報データは依頼者に伝送されなければならない350。このために、保存ブロックチェーン235が生成された後でユーザー端末112は保存情報が含まれた伝送ブロックデータを生成し、データ伝送ブロックチェーン234に保存することができる。登録サーバーを利用する場合、登録サーバー224または229が保存情報を利用して伝送ブロックデータを生成し、データ伝送ブロックチェーン234に保存することができる。依頼者はデータ伝送ブロックチェーン234を通じて生命情報データを受信することができる350。
【0060】
その後、システムは契約終了または契約内容が変更されたかをモニタリングする360。契約終了乃至契約が変更されると、登録サーバー222または229は必要な場合、変更された契約内容を更新する。その後、契約内容により、保存したデータを削除することもでき、生命情報データを第三者に共有することもできる370。
【0061】
以下、
図7に説明された各過程について説明する。
図3のシステム100のように、登録サーバーが関与しない実施例と
図4〜
図6のシステム200のように登録サーバーが関与する実施例についてそれぞれ説明する。以下で説明する生命情報データ伝送過程は、(i)登録サーバーが関与せずに動作する例、(ii)等録サーバーが関与する例、(iii)等録サーバーが関与しない一部の動作と登録サーバーが関与する一部の動作が組み合わせられた例などのように、多様な形態で具現され得る。
【0062】
図8は、ユーザー登録乃至認証過程400についての例である。
図8は、
図3のシステム100が動作する例である。
図8はユーザー登録過程及びユーザー認証過程をすべて図示する。
【0063】
ユーザー登録過程について説明する。
図8で端末はユーザー端末111、112または113を意味する。ユーザーは生命情報データ生成依頼、生命情報データ保存及び伝送、生命情報データの共有などをするために、まずシステムにユーザー登録をしなければならない。ユーザー端末はユーザー公開キーPu
k及び暗号キーPr
kを生成することができる401。公開キーは一定のデータ(ユーザー個人情報、電子契約書、生命情報データなど)の暗号化に使われ、暗号キーはデータ復号に使われる。
【0064】
ユーザー端末111、112または113は自分のユーザー情報PIに基づいてハッシュキーH
kを生成する411。ハッシュキーを生成するアルゴリズム乃至ハッシュ関数は多様であり得る。ハッシュキーH
kは現在のハッシュキーを生成したユーザー(端末)に対する識別子として使われる。したがって、ハッシュキーH
kはユーザーの特異的な唯一の情報に該当する。または
図8と異なり、ユーザー端末111、112または113は自分のユーザー情報PIを別途のサーバーに伝送してサーバーからハッシュキーを受信することもできる。
【0065】
ユーザー端末111、112または113はユーザー公開キーPu
k、暗号キーPr
k及びハッシュキーH
kを保存媒体に保存する412。
【0066】
ユーザー端末111、112または113はユーザー公開キーPu
kを使ってユーザー情報PIを暗号化して暗号化されたユーザー情報PI’を生成する421。ユーザー端末111、112または113は暗号化されたユーザー情報PI’、ユーザー公開キーPu
k及びハッシュキーH
kを結合してユーザーブロックデータを生成する431。ユーザー端末111、112または113は生成したユーザーブロックデータをユーザー登録サーバー221に伝達する432。ユーザー情報ブロックチェーン231は暗号化されたユーザー情報PI’、ユーザー公開キーPu
k及びハッシュキーH
kを含むユーザーブロックデータを登録する433。前述した401〜433過程までがユーザー情報登録過程に該当する。
【0067】
ユーザー認証過程を説明する。ユーザー認証は生命情報データ提供サービスの特定の段階または各段階で必要となり得る。ユーザー認証を通じて認証されたユーザーのみが以降の段階を進行することができる。ユーザーは認証に成功すると、他のユーザーについての情報(公開キー、暗号キーまたはハッシュキーなど)をユーザー情報ブロックチェーン131を通じて取得することもできる。
【0068】
認証が必要なユーザーはユーザー端末111、112または113に自分のハッシュキーH
kを入力する441。入力されたハッシュキーH
kはユーザー情報ブロックチェーン231に伝送される442。ユーザー情報ブロックチェーン131は入力されたハッシュキーH
kを基準として該当ユーザーの公開キーPu
kを照会する451。ユーザー情報ブロックチェーン131は認証トークンを生成し、該当ユーザーの公開キーPu
kで認証トークンを暗号化する461。ユーザー情報ブロックチェーン131はハッシュキーH
kを基準として該当ハッシュキーを有するユーザー端末111、112または113に暗号化された認証トークンを伝送する462。ユーザー端末211、212または213は受信した認証トークンを復号して保存する471。その後、ユーザー端末211、212または213はブロックチェーンと通信する過程で認証トークンを利用することができる。認証を要求するブロックチェーンは、有効な認証トークンを伝達するユーザー端末についてのみ特定のデータを提供することができる。
【0069】
図9は、ユーザー登録乃至認証過程500についての他の例である。
図9は、
図4または
図5のシステム200が動作する例である。
図9はユーザー登録過程及びユーザー認証過程をすべて図示する。
【0070】
ユーザー登録過程について説明する。
図9で端末はユーザー端末211、212または213を意味する。ユーザーは生命情報データ生産依頼、生命情報データ保存乃至伝送、生命情報データの共有などをするために、まずシステムにユーザー登録をしなければならない。ユーザー端末はユーザー公開キーPu
k及び暗号キーPr
kを生成することができる501。公開キーは一定のデータ(ユーザー個人情報、電子契約書、ゲノムデータ、生命情報データなど)の暗号化に使われ、暗号キーはデータ復号に使われる。
【0071】
ユーザー登録サーバー221はハッシュキーを生成することができる。ユーザー端末211、212または213は自分のユーザー情報PIと共に自分の共有キーPu
kをユーザー登録サーバー221に伝達する502。ユーザー登録サーバー221はユーザー情報PIを基準としてハッシュキー生成を要請したユーザーについてのハッシュキーH
kを生成する511。ハッシュキーH
kは現在ハッシュキーを要請したユーザー(端末)に対する識別子として使われる。したがって、ハッシュキーH
kはユーザーの特異的な唯一の情報に該当する。ユーザー登録サーバー221は入力されたユーザー情報PIを一定のハッシュ関数に入力してハッシュキーH
kを生成する。ハッシュキーを生成するアルゴリズム乃至ハッシュ関数は多様であり得る。ユーザー登録サーバー221は生成したハッシュキーH
kをハッシュキーを要請したユーザー端末211、212または213に伝達する512。ハッシュキーを要請したユーザー端末211、212または213はユーザー公開キーPu
k、暗号キーPr
k及びハッシュキーH
kを保存媒体に保存する513。
【0072】
ユーザー登録サーバー221は、ユーザー公開キーPu
kを使ってユーザー情報PIを暗号化して暗号化されたユーザー情報PI’を生成する521。ユーザー登録サーバー221は暗号化されたユーザー情報PI’、ユーザー公開キーPu
k及びハッシュキーH
kを結合してユーザーブロックデータを生成する522。ユーザー登録サーバー221は生成したユーザーブロックデータを登録する522。
【0073】
ユーザー登録サーバー221は生成したユーザーブロックデータをユーザー情報ブロックチェーン231に伝達する531。ユーザー情報ブロックチェーン231は暗号化されたユーザー情報PI’、ユーザー公開キーPu
k及びハッシュキーH
kを含むユーザーブロックデータを登録する532。前述した501〜532過程までがユーザー情報登録過程に該当する。
【0074】
その後、ユーザー情報が偽/変造されたかが確認され得る。ユーザーまたは他の客体(システム内のサーバーまたは偽・変造検証のための外部サーバー)は、ユーザー情報ブロックチェーン231に保存された基準ブロックデータとユーザー登録サーバー221に登録された同一のブロックデータを比較してユーザー情報が変更されたかを確認することができる。
【0075】
ユーザー認証過程を説明する。ユーザー認証は生命情報データ提供サービスの特定の段階または各段階で必要となり得る。ユーザー認証を通じて認証されたユーザーのみが以降の段階を進行することができる。ユーザーは認証に成功すると、他のユーザーについての情報(公開キー、暗号キーまたはハッシュキーなど)をユーザー情報ブロックチェーン231を通じて取得することもできる。
【0076】
認証が必要なユーザーはユーザー端末211、212または213に自分のハッシュキーH
kを入力する551。入力されたハッシュキーH
kはユーザー情報ブロックチェーン231に伝送される552。ユーザー情報ブロックチェーン231は入力されたハッシュキーH
kを基準として該当ユーザーの公開キーPu
kを照会する561。ユーザー情報ブロックチェーン231は認証トークンを生成し、該当ユーザーの公開キーPu
kで認証トークンを暗号化する571。ユーザー情報ブロックチェーン231はハッシュキーH
kを基準として該当ハッシュキーを有するユーザー端末211、212または213に暗号化された認証トークンを伝送する572。ユーザー端末211、212または213は受信した認証トークンを復号して保存する581。その後、ユーザー端末211、212または213はブロックチェーンと通信する過程で認証トークンを利用することができる。認証を要求するブロックチェーンは、有効な認証トークンを伝達するユーザー端末についてのみ特定のデータを提供することができる。
【0077】
図10は、生命情報データ契約が樹立される過程600についての例である。
図10は、
図3のシステム100が動作する例である。
図10は依頼者と生産者の間に生命情報データ生産依頼に対する契約についての例である。
図10はユーザー端末のうち依頼者に該当する端末111を第1端末111と表示したし、ユーザー端末のうち生産者に該当する端末112を第2端末112と表示した。第1端末111及び第2端末112は事前にユーザー情報を登録したと前提する。
【0078】
第1端末111はユーザー情報ブロックチェーン131を利用してユーザー認証を遂行する。認証に成功した第1端末111は生産者についての情報(ユーザー情報)を基準としてユーザー情報ブロックチェーン131に生産者を照会する601。第1端末111はユーザー情報ブロックチェーン131から生産者についての公開キーP2u
k及びハッシュキーH2
kを受信する602。
【0079】
第1端末111は依頼情報を入力する611。依頼情報は生命情報データ生成のための諸情報を意味する。例えば、依頼情報はゲノムサンプル情報、生命情報データ情報、塩基配列解読のためのライブラリー情報、分析期日、分析方法、分析装置条件及び依頼者情報のうち少なくとも一つを含むことができる。第1端末111は依頼情報を公開キーP2u
kで暗号化する612。
【0080】
第1端末111はハッシュキーH2
k及び暗号化された依頼情報を含む電子契約書ブロックデータを生成する621。第1端末111は生成した電子契約書ブロックデータを電子契約書ブロックチェーン132に伝達する622。電子契約書ブロックチェーン132は暗号化された依頼情報及びハッシュキーH2
k含む電子契約書ブロックデータを登録する623。
【0081】
電子契約書ブロックチェーン132はハッシュキーH2
kを基準として第2端末112に依頼情報が含まれた電子契約書ブロックデータを伝送する624。第2端末112は自分の暗号キーでブロックデータに含まれた依頼情報を復号する631。
【0082】
第2端末112はユーザー情報ブロックチェーン131を通じて本人認証を遂行できる632。本人認証に成功すると、第2端末112はユーザー情報ブロックチェーン131から依頼者の公開キーP1u
k及びハッシュキーH1
kを照会して受信することができる632。一方、依頼情報が依頼者の公開キーP1u
k及びハッシュキーH1
kを事前に含むこともできる。後者の場合でも第2端末112が本人認証に成功した場合に署名を遂行する段階に進行することができる。
【0083】
生産者は依頼者公開キーに対称となる暗号キーで復号した依頼情報を確認し、電子契約書に署名する633。署名は生産者についてのユーザー認証情報及び取引承認を証明する内容に該当する。第2端末112は(i)依頼情報または(ii)依頼情報及び署名を依頼者公開キーP1u
kで暗号化する633。最終的な電子契約書は、依頼者ハッシュキーH1
k、生産者ハッシュキーH2
k、依頼者公開キーP1u
kで暗号化された依頼情報、生産者の署名キーを含むことができる。第2端末112は依頼者ハッシュキーH1
k、生産者ハッシュキーH2
k、依頼者公開キーP1u
kで暗号化された依頼情報、生産者の署名キーを含む電子契約書ブロックデータを生成する641。第2端末112は電子契約書ブロックデータを電子契約書ブロックチェーン132に伝達する642。電子契約書ブロックチェーン132は電子契約書ブロックデータを登録する643。
【0084】
その後、電子契約書が偽/変造されたかを確認することができる。ユーザーまたは他の客体(システム内のサーバーまたは偽・変造検証のための外部サーバー)は、電子契約書ブロックチェーン132に保存された基準ブロックデータと電子契約書登録サーバー122に登録された同一のブロックデータを比較して電子契約書が変更されたかを確認することができる。
【0085】
電子契約書ブロックチェーン132は依頼者ハッシュキーH1
kを基準として第1端末111に電子契約書を伝達することができる644。第1端末111は受信した電子契約書で依頼情報/署名を自分の暗号キーで復号して契約内容及び承認内容を確認することができる651。
【0086】
供給者が依頼者の要請に対する取り引きを望んでいない場合、生産者は取引内訳に対する承認を証明する署名を入れずにブロックデータを作ることができる。依頼者は署名が含まれていない電子契約書を確認して契約失敗を確認することができる。
【0087】
図11は、生命情報データ契約が樹立される過程700についての他の例である。
図11は、
図4または
図5のシステム200が動作する例である。
図11は依頼者と生産者の間に生命情報データ生成依頼契約についての例である。
図11はユーザー端末のうち依頼者に該当する端末211を第1端末211と表示したし、ユーザー端末のうち生産者に該当する端末212を第2端末212と表示した。第1端末211及び第2端末212は事前にユーザー情報を登録したと前提する。
【0088】
第1端末211はユーザー情報ブロックチェーン231を利用してユーザー認証を遂行する。認証に成功した第1端末211は生産者についての情報(ユーザー情報)を基準としてユーザー情報ブロックチェーン231に生産者を照会する701。第1端末211はユーザー情報ブロックチェーン231から生産者についての公開キーP2u
k及びハッシュキーH2
kを受信する702。
【0089】
第1端末211は依頼情報を入力する711。依頼情報は生命情報データ生成のための諸情報を意味する。例えば、依頼情報はゲノムサンプル情報、ゲノムデータ情報、塩基配列解読のためのライブラリー情報、分析期日、分析方法、分析装置条件及び依頼者情報のうち少なくとも一つを含むことができる。第1端末211は依頼情報を公開キーP2u
kで暗号化する712。第1端末211はハッシュキーH2
k及び暗号化された依頼情報を電子契約書登録サーバー222に伝送する713。
【0090】
電子契約書登録サーバー222はハッシュキーH2
k及び暗号化された依頼情報を含む電子契約書ブロックデータを生成する721。電子契約書登録サーバー222は生成した電子契約書ブロックデータを登録する721。
【0091】
電子契約書登録サーバー222は生成した電子契約書ブロックデータを電子契約書ブロックチェーン232に伝達する722。電子契約書ブロックチェーン232は暗号化された依頼情報及びハッシュキーH2
kを含む電子契約書ブロックデータを登録する723。
【0092】
その後、依頼情報が偽/変造されたかを確認することができる。ユーザーまたは他の客体(システム内のサーバーまたは偽・変造検証のための外部サーバー)は電子契約書ブロックチェーン232に保存された基準ブロックデータと電子契約書登録サーバー222に登録された同一のブロックデータを比較して依頼情報が変更されたかを確認することができる。
【0093】
電子契約書ブロックチェーン232は、ハッシュキーH2
kを基準として第2端末212に依頼情報が含まれた電子契約書ブロックデータを伝送する724。第2端末212は自分の暗号キーでブロックデータに含まれた依頼情報を復号する731。第2端末212はユーザー情報ブロックチェーン231を通じて本人認証を遂行できる732。本人認証に成功すると、第2端末212はユーザー情報ブロックチェーン231から依頼者の公開キーP1u
k及びハッシュキーH1
kを照会して受信することができる732。一方、依頼情報が依頼者の公開キーP1u
k及びハッシュキーH1
kを事前に含むこともできる。後者の場合でも第2端末212が本人認証に成功した場合に署名を遂行する段階に進行することができる。
【0094】
生産者は依頼者公開キーに対称となる暗号キーで復号した依頼情報を確認し、電子契約書に署名する733。署名は生産者についてのユーザー認証情報及び取引承認を証明する内容に該当する。第2端末212は、依頼情報、署名、ハッシュキーを含んでブロックを生成することができる。第2端末212は、(i)依頼情報または(ii)依頼情報及び署名を依頼者公開キーP1u
kで暗号化する733。最終的な電子契約書は、依頼者ハッシュキーH1
k、生産者ハッシュキーH2
k、依頼者公開キーP1u
kで暗号化された依頼情報、生産者の署名キーを含むことができる。生産者は署名が含まれた電子契約書を発送し、生命情報データを生成する。
【0095】
第2端末212は生成した電子契約書を電子契約書登録サーバー222に伝送する741。電子契約書登録サーバー222は、依頼者ハッシュキーH1
k、生産者ハッシュキーH2
k、依頼者公開キーP1u
kで暗号化された依頼情報、生産者の署名キーを含む電子契約書ブロックデータを生成する742。電子契約書登録サーバー222は生成した電子契約書ブロックデータを登録する742。電子契約書ブロックデータを生成したブロックデータを電子契約書ブロックチェーン232に伝達する743。電子契約書ブロックチェーン232は電子契約書ブロックデータを登録する744。
【0096】
その後、電子契約書が偽/変造されたかを確認することができる。ユーザーまたは他の客体(システム内のサーバーまたは偽・変造検証のための外部サーバー)は、電子契約書ブロックチェーン232に保存された基準ブロックデータと電子契約書登録サーバー222に登録された同一のブロックデータを比較して電子契約書が変更されたかを確認することができる。
【0097】
電子契約書ブロックチェーン232は、依頼者ハッシュキーH1
kを基準として第1端末211に電子契約書を伝達することができる745。第1端末211は受信した電子契約書で依頼情報/署名を自分の暗号キーで復号して契約内容及び承認内容を確認することができる751。
【0098】
供給者が依頼者の要請に対する取り引きを望んでいない場合、生産者は取引内訳に対する承認を証明する署名を入れずにブロックデータを作ることができる。依頼者は署名が含まれていない電子契約書を確認して契約失敗を確認することができる。
【0099】
図12は、メタデータが生成される過程についての例である。
図12は、
図3のシステム100が動作する例である。
図12は、ユーザー端末のうち依頼者に該当する端末111を第1端末111と表示したし、ユーザー端末のうち生産者に該当する端末112を第2端末112と表示した。第1端末111及び第2端末112は事前にユーザー情報を登録したと前提する。
【0100】
第2端末112は、ユーザー情報ブロックチェーン131を利用してユーザー認証を遂行する。認証に成功した第1端末112は、依頼者についての情報(ユーザー情報)を基準としてユーザー情報ブロックチェーン131に依頼者を照会する801。第2端末112はユーザー情報ブロックチェーン131から依頼者の公開キーP1u
k及びハッシュキーH1
kを受信する802。
【0101】
第2端末212は生命情報データを生成する811。第2端末112は依頼者公開キーP1u
kを利用して生命情報データを暗号化する812。第2端末112はハッシュキーH1
k及び暗号化された生命情報データを含むメタデータブロックデータを生成する821。第2端末112は生成したメタデータブロックデータをメタデータブロックチェーン133に伝達する822。メタデータブロックチェーン133は受信したメタデータブロックデータを登録してブロックチェーンを構成する831。
【0102】
メタデータは第1端末211に自動で伝送され得る。または第1端末111が自分のハッシュキーなどを基準としてメタデータを要請すると841、メタデータブロックチェーン133から暗号化されたメタデータを受信することができる842。第1端末111は自分の暗号化キーでメタデータを復号して確認することができる843。
【0103】
図13は、メタデータが生成される過程についての他の例である。
図13は、
図4または
図5のシステム200が動作する例である。
図13は、ユーザー端末のうち依頼者に該当する端末211を第1端末211と表示したし、ユーザー端末のうち生産者に該当する端末212を第2端末212と表示した。第1端末211及び第2端末212は事前にユーザー情報を登録したと前提する。
【0104】
第2端末212は、ユーザー情報ブロックチェーン231を利用してユーザー認証を遂行する。認証に成功した第1端末212は、依頼者についての情報(ユーザー情報)を基準としてユーザー情報ブロックチェーン231に依頼者を照会する901。第2端末212はユーザー情報ブロックチェーン231から依頼者の公開キーP1u
k及びハッシュキーH1
kを受信する902。
【0105】
第2端末212は生命情報データを生成する911。第2端末212は依頼者公開キーP1u
kを利用して生命情報データを暗号化する912。第2端末212はハッシュキーH1
k及び暗号化された生命情報データをメタデータ登録サーバー223に伝送する913。メタデータ登録サーバー223は、ハッシュキーH1
k及び暗号化された生命情報データを含むメタデータブロックデータを生成する921。メタデータ登録サーバー223は生成したメタデータブロックデータを登録する921。メタデータ登録サーバー223は、生成したメタデータブロックデータをメタデータブロックチェーン233に伝達する922。メタデータブロックチェーン233は受信したメタデータブロックデータを登録してブロックチェーンを構成する931。
【0106】
その後、メタデータが偽/変造されたかを確認することができる。ユーザーまたは他の客体(システム内のサーバーまたは偽・変造検証のための外部サーバー)は、メタデータブロックチェーン233に保存された基準ブロックデータとメタデータ登録サーバー223に登録された同一のブロックデータを比較してメタデータが変更されたかを確認することができる。
【0107】
メタデータは第1端末211に自動で伝送され得る。または第1端末211が自分のハッシュキーなどを基準としてメタデータを要請すると941、メタデータブロックチェーン233から暗号化されたメタデータを受信することができる942。第1端末211は自分の暗号化キーでメタデータを復号して確認することができる943。
【0108】
図14は、生命情報データを伝達する過程についての例である。
図14は、
図3のシステム100と類似するシステムが動作する例である。
図14はデータ保存ブロックチェーンを使わず、単純にデータを保存する一般的な保存サーバーを使う例である。
図14は、ユーザー端末のうち依頼者に該当する端末111を第1端末111と表示したし、ユーザー端末のうち生産者に該当する端末112を第2端末112と表示した。第1端末111及び第2端末112は事前にユーザー情報を登録したと前提する。
図14の過程は、第1端末111及び第2端末112がユーザー情報ブロックチェーン131を通じて本人認証をし、それぞれ相手方の端末についての情報(公開キー、ハッシュキー)を受信したと前提する。
【0109】
第2端末112は生命情報データを生成する1001。第2端末は依頼者の公開キーP1u
k及びハッシュキーH1
kを知っている状態である。第2端末112は依頼者の公開キーP1u
kで生命情報データを暗号化し、暗号化された生命情報データを保存サーバー141、142に伝送する1002。第2端末112は一つの保存サーバー141または142に暗号化された生命情報データを保存することができる1011。または第2端末212は複数の保存サーバー(141、142等)に暗号化された生命情報データを分散保存することもできる1011。保存サーバー141、142は生命情報データを保存した後に保存情報を第2端末112に知らせる1012。保存情報は保存サーバーの識別子、保存媒体で前記生命情報データが保存された位置、検証キー、ファイルの大きさ及びファイル分割情報のうち少なくとも一つを含むことができる。
図14において1001過程〜1012過程までが生命情報データ保存段階に該当する。
【0110】
第2端末112は依頼者の公開キーP1u
kで保存情報を暗号化する1021。第2端末112は依頼者のハッシュキーH1
k及び暗号化された保存情報を含む伝送ブロックデータを生成することができる1031。または第2端末112は依頼者のハッシュキーH1
k、生産者のハッシュキーH2
k及び暗号化された保存情報を含む伝送ブロックデータを生成することができる1031。
【0111】
第2端末112は生成した伝送ブロックデータをデータ伝送ブロックチェーン134に伝送する1032。データ伝送ブロックチェーン134は伝送ブロックデータを登録してブロックチェーンを構成する1033。
【0112】
その後、保存情報が偽/変造されたかを確認することができる。ユーザーまたは他の客体(システム内のサーバーまたは偽・変造検証のための外部サーバー)は、データ伝送ブロックチェーン134に保存された基準ブロックデータとデータ伝送登録サーバー124に登録された同一のブロックデータを比較して保存情報が変更されたかを確認することができる。
【0113】
データ伝送ブロックチェーン134は、依頼者ハッシュキーH1
kを基準として第1端末111に暗号化された保存情報を伝送することができる1034。第1端末111は暗号化された保存情報を自分の暗号キーで復号して保存情報を確認する1041。第1端末111は、保存情報に応じて生命情報データが保存された保存サーバー141、142に生命情報データを要請し、該当保存サーバーから生命情報データを受信する1042。この時、伝達される生命情報データは暗号化された状態である。第1端末111は自分の暗号キーで生命情報データを復号して生命情報データを確認する1043。
【0114】
図15は、生命情報データを伝達する過程についての他の例である。
図15は、
図6のシステム200と類似するシステムが動作する例である。
図15は、データ保存ブロックチェーンを使わず、単純にデータを保存する一般的な保存サーバーを使う例である。
図15は、ユーザー端末のうち依頼者に該当する端末211を第1端末211と表示したし、ユーザー端末のうち生産者に該当する端末212を第2端末212と表示した。第1端末211及び第2端末212は事前にユーザー情報を登録したと前提する。
図15の過程は第1端末211及び第2端末212がユーザー情報ブロックチェーン231を通じて本人認証をし、それぞれ相手方の端末についての情報(公開キー、ハッシュキー)を受信したと前提する。
【0115】
第2端末212は生命情報データを生成する1101。第2端末は依頼者の公開キーP1u
k及びハッシュキーH1
kを知っている状態である。第2端末212は依頼者の公開キーP1u
kで生命情報データを暗号化し、暗号化された生命情報データを保存サーバー241、242に伝送する1102。第2端末212は一つの保存サーバー241または242に暗号化された生命情報データを保存することができる1111。または第2端末212は複数の保存サーバー(241、242等)に暗号化された生命情報データを分散保存することもできる1111。保存サーバー241、242は、生命情報データを保存した後に保存情報を第2端末212に知らせる1112。保存情報は保存サーバーの識別子、保存媒体で前記生命情報データが保存された位置、検証キー、ファイルの大きさ及びファイル分割情報のうち少なくとも一つを含むことができる。
図15において、1101過程〜1112過程までが生命情報データ保存段階に該当する。
【0116】
第2端末212は依頼者の公開キーP1u
kで保存情報を暗号化する1121。第2端末212は依頼者のハッシュキーH1
k及び暗号化された保存情報をデータ伝送登録サーバー224に伝送することができる1122。または第2端末212は依頼者のハッシュキーH1
k、生産者のハッシュキーH2
k及び暗号化された保存情報をデータ伝送登録サーバー224に伝送することができる1122。
【0117】
データ伝送登録サーバー224は、受信したハッシュキー及び暗号化された保存情報を含む伝送ブロックデータを生成する1131。データ伝送登録サーバー224は生成した伝送ブロックデータを登録する1131。
【0118】
データ伝送登録サーバー224は生成した伝送ブロックデータをデータ伝送ブロックチェーン234に伝送する1132。データ伝送ブロックチェーン234は伝送ブロックデータを登録してブロックチェーンを構成する1133。
【0119】
その後、保存情報が偽/変造されたかを確認することができる。ユーザーまたは他の客体(システム内のサーバーまたは偽・変造検証のための外部サーバー)は、データ伝送ブロックチェーン234に保存された基準ブロックデータとデータ伝送登録サーバー224に登録された同一のブロックデータを比較して保存情報が変更されたかを確認することができる。
【0120】
データ伝送ブロックチェーン234は、依頼者ハッシュキーH1
kを基準として第1端末211に暗号化された保存情報を伝送することができる1134。第1端末211は暗号化された保存情報を自分の暗号キーで復号して保存情報を確認する1141。第1端末211は、保存情報に応じて生命情報データが保存された保存サーバー241、242に生命情報データを要請し、該当保存サーバーから生命情報データを受信する1142。この時、伝達される生命情報データは暗号化された状態である。第1端末211は自分の暗号キーで生命情報データを復号して生命情報データを確認する1143。
【0121】
図16は、生命情報データを伝達する過程についてのさらに他の例である。
図16は、
図3のシステム100が動作する例である。
図16は、ユーザー端末のうち依頼者に該当する端末111を第1端末111と表示したし、ユーザー端末のうち生産者に該当する端末112を第2端末112と表示した。第1端末111及び第2端末112は、事前にユーザー情報を登録したと前提する。
図16は、複数の保存サーバーが生命情報データをブロックチェーン形態で保有する場合である。
【0122】
第2端末112は生命情報データを生成する1201。第2端末は依頼者の公開キーP1u
k及びハッシュキーH1
kを知っている状態である。第2端末112は依頼者の公開キーP1u
kで生命情報データを暗号化し、暗号化された生命情報データを保存サーバー141、142に伝送する1211。この時、第2端末212は自分のハッシュキーH2
kを保存サーバー141、142に伝送することができる。
【0123】
保存サーバー141、142はハッシュキーH2
k及び暗号化された生命情報データを保存する1222。複数の保存サーバー141、142は生命情報データを分割して保存することができる。複数の保存サーバーのうち、一つのサーバー(主保存サーバー)は生成された生命情報データをそのまま保存し、残りのサーバー(副保存サーバー)は生命情報データを分散(分割)して保存することができる。複数の保存サーバーまたは複数の副保存サーバーはブロックチェーンを構成するノードとなって複数の保存サーバーがデータ保存ブロックチェーンを構成することもできる。
【0124】
保存サーバー141、142は保存情報をブロックでデータ保存ブロックチェーン135に伝達する1231。データ保存ブロックチェーン135は保存ブロックデータを登録してブロックチェーンを構成する1232。保存サーバー141、142がデータ保存ブロックチェーン135を構成するノードとなり得る。または別途のサーバーを使ってデータ保存ブロックチェーン135を構成することもできる。
【0125】
データ保存ブロックチェーン135は、ハッシュキーH2
kを基準として保存情報が含まれたブロックデータを第2端末112に伝達する1233。保存情報は、保存サーバーの識別子、保存媒体で前記生命情報データが保存された位置、検証キー、ファイルの大きさ及びファイル分割情報のうち少なくとも一つを含むことができる。
図16において、1201過程〜1233過程までが生命情報データ保存段階に該当する。
【0126】
第2端末112は依頼者の公開キーP1u
kで保存情報を暗号化する1251。第2端末112は依頼者のハッシュキーH1
k及び暗号化された保存情報を含む伝送ブロックデータを生成することができる1261。または第2端末212は依頼者のハッシュキーH1
k、生産者のハッシュキーH2
k及び暗号化された保存情報を含む伝送ブロックデータを生成することができる1261。第2端末112は生成した伝送ブロックデータをデータ伝送ブロックチェーン134に伝送する1262。データ伝送ブロックチェーン234は伝送ブロックデータを登録してブロックチェーンを構成する1263。
【0127】
データ伝送ブロックチェーン134は、依頼者ハッシュキーH1
kを基準として第1端末111に暗号化された保存情報を伝送することができる1264。第1端末111は暗号化された保存情報を自分の暗号キーで復号して保存情報を確認する1271。第1端末111は、保存情報に応じて生命情報データが保存された保存サーバー141、142に生命情報データを要請し、該当保存サーバーから生命情報データを受信する1272。この時、伝達される生命情報データは暗号化された状態である。第1端末111は自分の暗号キーで生命情報データを復号して生命情報データを確認する1281。
【0128】
図17は、生命情報データを伝達する過程についてのさらに他の例である。
図17は、
図4または
図5のシステム200が動作する例である。
図17は、ユーザー端末のうち依頼者に該当する端末211を第1端末211と表示したし、ユーザー端末のうち生産者に該当する端末212を第2端末212と表示した。第1端末211及び第2端末212は事前にユーザー情報を登録したと前提する。
図17は、複数の保存サーバーが生命情報データをブロックチェーン形態で保有する場合である。
【0129】
第2端末212は生命情報データを生成する1301。第2端末は、依頼者の公開キーP1u
k及びハッシュキーH1
kを知っている状態である。第2端末212は、依頼者の公開キーP1u
kで生命情報データを暗号化し、暗号化された生命情報データを情報保存登録サーバー225に伝送する1311。この時、第2端末212は自分のハッシュキーH2
kを情報保存登録サーバー225に伝送することができる。情報保存登録サーバー225はハッシュキーH2
k及び生命情報データを保存サーバー241、242に伝達する1321。複数の保存サーバー241、242は、生命情報データを分割して保存することができる1322。複数の保存サーバーのうち、一つのサーバー(主保存サーバー)は生成された生命情報データをそのまま保存し、残りのサーバー(副保存サーバー)は生命情報データを分散(分割)して保存することができる。複数の保存サーバーまたは複数の副保存サーバーはブロックチェーンを構成するノードとなって複数の保存サーバーがデータ保存ブロックチェーンを構成することもできる。
【0130】
保存サーバー241、242は、保存情報をブロックでデータ保存ブロックチェーン235に伝達する1331。データ保存ブロックチェーン235は保存ブロックデータを登録してブロックチェーンを構成する1332。保存サーバー241、242がデータ保存ブロックチェーン235を構成するノードとなり得る。または別途のサーバーを使ってデータ保存ブロックチェーン235を構成することもできる。
【0131】
データ保存ブロックチェーン235は、ハッシュキーH2
kを基準として保存情報が含まれたブロックデータを第2端末212に伝達する1333。保存情報は、保存サーバーの識別子、保存媒体で前記生命情報データが保存された位置、検証キー、ファイルの大きさ及びファイル分割情報のうち少なくとも一つを含むことができる。
図17において、1301過程〜1333過程までが生命情報データ保存段階に該当する。
【0132】
第2端末212は依頼者の公開キーP1u
kで保存情報を暗号化する1351。第2端末212は、依頼者のハッシュキーH1
k及び暗号化された保存情報をデータ伝送登録サーバー224に伝送する1352。または第2端末212は、依頼者のハッシュキーH1
k、生産者のハッシュキーH2
k及び暗号化された保存情報をデータ伝送登録サーバー224に伝送することができる1352。
【0133】
データ伝送登録サーバー224は、受信したハッシュキー及び暗号化された保存情報を含む伝送ブロックデータを生成する1361。データ伝送登録サーバー224は生成した伝送ブロックデータを登録する1361。
【0134】
データ伝送登録サーバー224は生成した伝送ブロックデータをデータ伝送ブロックチェーン234に伝送する1362。データ伝送ブロックチェーン234は伝送ブロックデータを登録してブロックチェーンを構成する1363。
【0135】
その後、保存情報が偽/変造されたかを確認することができる。ユーザーまたは他の客体(システム内のサーバーまたは偽・変造検証のための外部サーバー)は、データ伝送ブロックチェーン234に保存された基準ブロックデータとデータ伝送登録サーバー224に登録された同一のブロックデータを比較して保存情報が変更されたかを確認することができる。
【0136】
データ伝送ブロックチェーン234は、依頼者ハッシュキーH1
kを基準として第1端末211に暗号化された保存情報を伝送することができる1364。第1端末211は暗号化された保存情報を自分の暗号キーで復号して保存情報を確認する1371。第1端末211は、保存情報に応じて生命情報データが保存された保存サーバー241、242に生命情報データを要請し、該当保存サーバーから生命情報データを受信する1372。この時、伝達される生命情報データは暗号化された状態である。第1端末211は自分の暗号キーで生命情報データを復号して生命情報データを確認する1381。
【0137】
図18は、生命情報データを第三者に共有する過程についての例である。
図18は、
図3のシステム100が動作する例である。
図11は、依頼者が生産者が提供した生命情報データを第三者に共有する例である。
図11は、ユーザー端末のうち依頼者に該当する端末111を第1端末111と表示したし、ユーザー端末のうち第三者に該当する端末113を第3端末113と表示した。第1端末111及び第3端末113は事前にユーザー情報を登録したと前提する。
【0138】
第1端末111は、ユーザー情報ブロックチェーン131を利用してユーザー認証を遂行する。認証に成功した第1端末111は、生産者についての情報(ユーザー情報)を基準としてユーザー情報ブロックチェーン131に第三者を照会する1401。第1端末111はユーザー情報ブロックチェーン131から第三者についての公開キーP3u
k及びハッシュキーH3
kを受信する1402。
【0139】
第1端末111は契約情報を入力する1411。契約情報は依頼者と第三者の間の契約情報に該当する。契約情報は新しい契約条件を含む。例えば、契約情報は、生命情報データを第三者に共有するための情報を含むことができる。この場合、契約情報は前述した保存情報、共有期間、共有条件、ゲノムサンプル情報、生命情報データ情報、塩基配列解読のためのライブラリー情報、分析期日、分析方法、分析装置条件、生産者情報及び依頼者情報のうち少なくとも一つを含むことができる。第1端末111は共有情報を公開キーP3u
kで暗号化する1412。第1端末111はハッシュキーH3
k及び暗号化された契約情報を含む電子契約書ブロックデータを生成する1421。第1端末111は生成した電子契約書ブロックデータを電子契約書ブロックチェーン132に伝達する1422。電子契約書ブロックチェーン132は暗号化された共有情報及びハッシュキーH2
k含む電子契約書ブロックデータを登録する1423。
【0140】
電子契約書ブロックチェーン132は、ハッシュキーH3
kを基準として第3端末113に契約情報が含まれた電子契約書ブロックデータを伝送する1424。第3端末113は自分の暗号キーでブロックデータに含まれた共有情報を復号する1431。第3端末113はユーザー情報ブロックチェーン131を通じて本人認証を遂行できる1432。本人認証に成功すると、第3端末113は、ユーザー情報ブロックチェーン131から依頼者の公開キーP1u
k及びハッシュキーH1
kを照会して受信することができる1432。一方、共有情報が依頼者の公開キーP1u
k及びハッシュキーH1
kを事前に含むこともできる。後者の場合でも第3端末113が本人認証に成功した場合に署名を遂行する段階に進行することができる。
【0141】
第三者は自分の暗号キーで復号した共有情報を確認し、電子契約書に署名する1433。署名はユーザー認証情報及び取引承認を証明する内容に該当する。第3端末113は、契約情報、署名、ハッシュキーを含んでブロックを生成することができる。第3端末113は、(i)契約情報または(ii)契約情報及び署名を依頼者公開キーP1u
kで暗号化する1433。最終的な電子契約書は、依頼者ハッシュキーH1
k、第三者ハッシュキーH3
k、依頼者公開キーP1u
kで暗号化された契約情報、第三者の署名キーを含むことができる。
【0142】
第3端末113は、依頼者ハッシュキーH1
k、第三者ハッシュキーH3
k、依頼者公開キーP1u
kで暗号化された契約情報、第三者の署名キーを含む電子契約書ブロックデータを生成する1441。第3端末113は電子契約書ブロックデータを電子契約書ブロックチェーン132に伝達する1442。電子契約書ブロックチェーン132は電子契約書ブロックデータを登録する1443。
【0143】
電子契約書ブロックチェーン132は、依頼者ハッシュキーH1
kを基準として第1端末111に電子契約書を伝達することができる1451。第1端末211は、受信した電子契約書で契約情報/署名を自分の暗号キーで復号して契約内容及び承認内容を確認することができる1452。
【0144】
図18には具体的に表示していないが、データ伝送ブロックチェーン134に保存された伝送ブロックデータが更新される1461。具体的には、署名すると、第1端末111は第三者公開キーP3u
kで暗号化された保存情報を含む伝送ブロックデータをデータ伝送ブロックチェーン234に伝達して保存することができる。また、第1端末111は、生命情報データを第三者公開キーP3u
kで暗号化して複数の保存サーバーを通じてデータ保存ブロックチェーン135に事前に保存することができる。
【0145】
その後、第3端末113は、依頼者ハッシュキーH1
kを基準としてデータ伝送ブロックチェーン134から伝送ブロックデータを受信する1471。保存情報は暗号化された状態である。第3端末113は自分の暗号キーで保存情報を復号する1472。第3端末113は、復号した保存情報を基準として保存サーバー141、142に生命情報データを要請し1481、生命情報データを受信する1482。第3端末113は自分の暗号キーで生命情報データを復号することができる1491。
【0146】
基本的に依頼者が生命情報データ生産契約において甲の地位にあるので、
図18は生命情報データを共有する主体も依頼者と説明した。ただし、事前に契約された条件により生産者が生命情報データを第三者に共有することもできるであろう。この場合、
図18で第2端末112が第1端末111の動作を遂行すればよい。
【0147】
図19は、生命情報データを第三者に共有する過程についての他の例である。
図19は、
図4または
図5のシステム200が動作する例である。
図19は、依頼者が生産者が提供した生命情報データを第三者に共有する例である。
図19は、ユーザー端末のうち依頼者に該当する端末211を第1端末211と表示したし、ユーザー端末のうち第三者に該当する端末213を第3端末213と表示した。第1端末211及び第3端末213は事前にユーザー情報を登録したと前提する。
【0148】
第1端末211は、ユーザー情報ブロックチェーン231を利用してユーザー認証を遂行する。認証に成功した第1端末211は、生産者についての情報(ユーザー情報)を基準としてユーザー情報ブロックチェーン231に第三者を照会する1501。第1端末211はユーザー情報ブロックチェーン231から第三者についての公開キーP3u
k及びハッシュキーH3
kを受信する1502。
【0149】
第1端末211は契約情報を入力する1511。契約情報は依頼者と第三者の間の契約情報に該当する。契約情報は依頼者と第三者の間の契約情報に該当する。契約情報は新しい契約条件を含む。例えば、契約情報は生命情報データを第三者に共有するための情報を含むことができる。この場合、契約情報は前述した保存情報、共有期間、共有条件、ゲノムサンプル情報、ゲノムデータ情報、塩基配列解読のためのライブラリー情報、分析期日、分析方法、分析装置条件、生産者情報及び依頼者情報のうち少なくとも一つを含むことができる。第1端末211は契約情報を公開キーP3u
kで暗号化する1512。第1端末211はハッシュキーH3
k及び暗号化された依頼情報を電子契約書登録サーバー222に伝送する1513。
【0150】
電子契約書登録サーバー222は、ハッシュキーH3
k及び暗号化された契約情報を含む電子契約書ブロックデータを生成する1521。電子契約書登録サーバー222は生成した電子契約書ブロックデータを登録する1521。
【0151】
電子契約書登録サーバー222は、生成した電子契約書ブロックデータを電子契約書ブロックチェーン232に伝達する1522。電子契約書ブロックチェーン232は暗号化された契約情報及びハッシュキーH2
kを含む電子契約書ブロックデータを登録する1523。
【0152】
その後、契約情報が偽/変造されたかを確認することができる。ユーザーまたは他の客体(システム内のサーバーまたは偽・変造検証のための外部サーバー)は、電子契約書ブロックチェーン232に保存された基準ブロックデータと電子契約書登録サーバー222に登録された同一のブロックデータを比較して契約情報が変更されたかを確認することができる。
【0153】
電子契約書ブロックチェーン232は、ハッシュキーH3
kを基準として第3端末213に契約情報が含まれた電子契約書ブロックデータを伝送する1524。第3端末213は自分の暗号キーでブロックデータに含まれた契約情報を復号する1531。第3端末213はユーザー情報ブロックチェーン231を通じて本人認証を遂行できる1532。本人認証に成功すると、第3端末213はユーザー情報ブロックチェーン231から依頼者の公開キーP1u
k及びハッシュキーH1
kを照会して受信することができる1532。一方、契約情報が依頼者の公開キーP1u
k及びハッシュキーH1
kを事前に含むこともできる。後者の場合でも第3端末213が本人認証に成功した場合に署名を遂行する段階に進行することができる。
【0154】
生産者は自分の暗号キーで復号する契約情報を確認し、電子契約書に署名する1533。署名は生産者についてのユーザー認証情報及び取引承認を証明する内容に該当する。第3端末213は契約情報、署名、ハッシュキーを含んでブロックを生成することができる。第3端末213は、(i)契約情報または(ii)依頼情報及び署名を依頼者公開キーP1u
kで暗号化する1533。最終的な電子契約書は、依頼者ハッシュキーH1
k、第三者ハッシュキーH3
k、依頼者公開キーP1u
kで暗号化された契約情報、第三者の署名キーを含むことができる。第三者は署名が含まれた電子契約書を発送し、生命情報データを生成する。
【0155】
第3端末213は生成した電子契約書を電子契約書登録サーバー222に伝送する1541。電子契約書登録サーバー222は、依頼者ハッシュキーH1
k、第三者ハッシュキーH3
k、依頼者公開キーP1u
kで暗号化された契約情報、第三者の署名キーを含む電子契約書ブロックデータを生成する1542。電子契約書登録サーバー222は生成した電子契約書ブロックデータを登録する1542。電子契約書ブロックデータを生成したブロックデータを電子契約書ブロックチェーン232に伝達する1543。電子契約書ブロックチェーン232は電子契約書ブロックデータを登録する1544。
【0156】
その後、電子契約書が偽/変造されたかを確認することができる。ユーザーまたは他の客体(システム内のサーバーまたは偽・変造検証のための外部サーバー)は、電子契約書ブロックチェーン232に保存された基準ブロックデータと電子契約書登録サーバー222に登録された同一のブロックデータを比較して電子契約書が変更されたかを確認することができる。
【0157】
電子契約書ブロックチェーン232は、依頼者ハッシュキーH1
kを基準として第1端末211に電子契約書を伝達することができる1545。第1端末211は、受信した電子契約書で契約情報/署名を自分の暗号キーで復号して契約内容及び承認内容を確認することができる1551。
【0158】
図19には具体的に表示していないが、データ伝送ブロックチェーン234に保存された伝送ブロックデータが更新される1561。具体的には、署名すると、第1端末211は保存情報を第三者公開キーP3u
kで暗号化してデータ伝送登録サーバー224に伝達することができる。データ伝送登録サーバー224は、暗号化された保存情報をデータ伝送ブロックチェーン234に伝達して保存することができる。また、第1端末211は、生命情報データを第三者公開キーP3u
kで暗号化して情報保存登録サーバー225に伝達することができる。情報保存登録サーバー225は、暗号化された生命情報データを複数の保存サーバーを通じて遺伝情報保存ブロックチェーン235に事前に保存することができる。
【0159】
その後、第3端末213は、依頼者ハッシュキーH1
kを基準としてデータ伝送ブロックチェーン234から保存情報ブロックデータ1571を受信する。保存情報は暗号化された状態である。第3端末213は自分の暗号キーで保存情報を復号する1572。第3端末213は、復号した保存情報を基準として保存サーバー241、242に生命情報データを要請し1581、生命情報データを受信する1582。第3端末213は自分の暗号キーで生命情報データを復号することができる1591。
【0160】
基本的に依頼者が生命情報データ生成契約において甲の地位にあるので、
図19は生命情報データを共有する主体も依頼者と説明した。ただし、事前に契約された条件により生産者が生命情報データを第三者に共有することもできるであろう。この場合、
図19で第2端末212が第1端末211の動作を遂行すればよい。
【0161】
図20は、契約を更新する過程についての例である。
図20は、
図3のシステム100が動作する例である。
図20は、依頼者と生産者の間の契約情報を変更乃至更新する過程についての例である。
図20は、依頼者と生産者を基準として説明したが、依頼者と第三者の間の契約更新も同じプロセスに従う。
図20は、ユーザー端末のうち依頼者に該当する端末111を第1端末111と表示したし、ユーザー端末のうち生産者に該当する端末112を第2端末112と表示した。第1端末111及び第2端末112は事前にユーザー情報を登録したと前提する。
【0162】
第1端末111は、ユーザー情報ブロックチェーン131を利用してユーザー認証を遂行する。認証に成功した第1端末111は、生産者についての情報(ユーザー情報)を基準としてユーザー情報ブロックチェーン131に 生産者を照会する1601。第1端末111はユーザー情報ブロックチェーン131から生産者についての公開キーP2u
k及びハッシュキーH2
kを受信する1602。
【0163】
第1端末111は更新情報を入力する1611。更新情報は契約の内容を変更する情報を含む。例えば、更新情報は契約期間変更、依頼内容変更、契約主体変更、契約解約要求、契約終了情報、生命情報データ削除要請、生成されたデータ削除要請などを含むことができる。更新情報が特定のデータの削除要請である場合、対象データの識別子、生産者情報、依頼者情報、削除条件などを含むことができる。第1端末211は更新情報を公開キーP2u
kで暗号化する1612。第1端末111はハッシュキーH2
k及び暗号化された更新情報を含む電子契約書ブロックデータを生成する1621。第1端末111は生成した電子契約書ブロックデータを電子契約書ブロックチェーン232に伝達する1622。電子契約書ブロックチェーン132は暗号化された更新情報及びハッシュキーH2
kを含む電子契約書ブロックデータを登録する1623。
【0164】
電子契約書ブロックチェーン132は、ハッシュキーH2
kを基準として第2端末112に更新情報が含まれた電子契約書ブロックデータを伝送する1624。第2端末112は自分の暗号キーでブロックデータに含まれた更新情報を復号する1631。第2端末112はユーザー情報ブロックチェーン131を通じて本人認証を遂行できる1632。本人認証に成功すると、第2端末112はユーザー情報ブロックチェーン131から依頼者の公開キーP1u
k及びハッシュキーH1
kを照会して受信することができる1632。一方、更新情報が依頼者の公開キーP1u
k及びハッシュキーH1
kを事前に含むこともできる。後者の場合でも第2端末112が本人認証に成功した場合に署名を遂行する段階に進行することができる。
【0165】
生産者は依頼者公開キーに対称となる暗号キーで復号した更新情報を確認し、電子契約書に署名する1633。署名はユーザー認証情報及び取引承認を証明する内容に該当する。第2端末(112)は、(i)更新情報または(ii)依頼情報及び署名を依頼者公開キーP1u
kで暗号化する1633。最終的な電子契約書は、依頼者ハッシュキーH1
k、生産者ハッシュキーH2
k、依頼者公開キーP1u
kで暗号化された更新情報、生産者の署名キーを含むことができる。生産者は署名が含まれた電子契約書を発送し、削除対象であるデータを削除する。
【0166】
第2端末112は、依頼者ハッシュキーH1
k、生産者ハッシュキーH2
k、依頼者公開キーP1u
kで暗号化された更新情報、生産者の署名キーを含む電子契約書ブロックデータを生成する1641。第2端末112は電子契約書ブロックデータを電子契約書ブロックチェーン132に伝達する1642。電子契約書ブロックチェーン132は電子契約書ブロックデータを登録する1643。
【0167】
電子契約書ブロックチェーン132は、依頼者ハッシュキーH1
kを基準として第1端末111に電子契約書を伝達することができる1644。第1端末111は受信した電子契約書で更新情報/署名を自分の暗号キーで復号して契約内容及び承認内容を確認することができる1651。
【0168】
図21は、契約を更新する過程についての他の例である。
図21は、
図4または
図5のシステム200が動作する例である。
図21は、依頼者と生産者の間の契約情報を変更乃至更新する過程についての例である。
図21は、依頼者と生産者を基準として説明したが、依頼者と第三者の間の契約更新も同じプロセスに従う。
図21は契約が終了するか、条件が変更されて特定のデータを削除する内容で契約を更新する例である。換言すれば、特定のデータを削除するための過程とも言える。
図21は、ユーザー端末のうち依頼者に該当する端末211を第1端末211と表示したし、 ユーザー端末のうち生産者に該当する端末212を第2端末212と表示した。第1端末211及び第2端末212は事前にユーザー情報を登録したと前提する。
【0169】
第1端末211はユーザー情報ブロックチェーン231を利用してユーザー認証を遂行する。認証に成功した第1端末211は、生産者についての情報(ユーザー情報)を基準としてユーザー情報ブロックチェーン231に 生産者を照会する1701。第1端末211はユーザー情報ブロックチェーン231から生産者についての公開キーP2u
k及びハッシュキーH2
kを受信する1702。
【0170】
第1端末211は更新情報を入力する1711。更新情報は契約の内容を変更する情報を含む。例えば、更新情報は契約期間変更、依頼内容変更、契約主体変更、契約解約要求、契約終了情報、生命情報データ削除要請、生成されたデータ削除要請などを含むことができる。更新情報が特定のデータの削除要請である場合、対象データの識別子、生産者情報、依頼者情報、削除条件などを含むことができる。第1端末211は更新情報を公開キーP2u
kで暗号化する1712。第1端末211はハッシュキーH2
k及び暗号化された更新情報を電子契約書登録サーバー222に伝送する1713。
【0171】
電子契約書登録サーバー222はハッシュキーH2
k及び暗号化された更新情報を含む電子契約書ブロックデータを生成する1721。電子契約書登録サーバー222は生成した電子契約書ブロックデータを登録する1721。
【0172】
電子契約書登録サーバー222は生成した電子契約書ブロックデータを電子契約書ブロックチェーン232に伝達する1722。電子契約書ブロックチェーン232は暗号化された更新情報及びハッシュキーH2
k含む電子契約書ブロックデータを登録する1723。
【0173】
その後、更新情報が偽/変造されたかを確認することができる。ユーザーまたは他の客体(システム内のサーバーまたは偽・変造検証のための外部サーバー)は、電子契約書ブロックチェーン232に保存された基準ブロックデータと電子契約書登録サーバー222に登録された同一のブロックデータを比較して更新情報が変更されたかを確認することができる。
【0174】
電子契約書ブロックチェーン232は、ハッシュキーH2
kを基準として第2端末212に更新情報が含まれた電子契約書ブロックデータを伝送する1724。第2端末212は自分の暗号キーでブロックデータに含まれた更新情報を復号する1731。第2端末212はユーザー情報ブロックチェーン231を通じて本人認証を遂行できる1732。本人認証に成功すると、第2端末212はユーザー情報ブロックチェーン231から依頼者の公開キーP1u
k及びハッシュキーH1
kを照会して受信することができる1732。一方、更新情報が依頼者の公開キーP1u
k及びハッシュキーH1
kを事前に含むこともできる。後者の場合でも第2端末212が本人認証に成功した場合に署名を遂行する段階に進行することができる。
【0175】
生産者は依頼者公開キーに対称となる暗号キーで復号した更新情報を確認し、電子契約書に署名する1733。署名は生産者についてのユーザー認証情報及び取引承認を証明する内容に該当する。第2端末212は更新情報、署名、ハッシュキーを含んでブロックを生成することができる。第2端末212は、(i)更新情報または(ii)依頼情報及び署名を依頼者公開キーP1u
kで暗号化する1733。最終的な電子契約書は、依頼者ハッシュキーH1
k、生産者ハッシュキーH2
k、依頼者公開キーP1u
kで暗号化された更新情報、生産者の署名キーを含むことができる。生産者は署名が含まれた電子契約書を発送し、削除対象であるデータを削除する。
【0176】
第2端末212は生成した電子契約書を電子契約書登録サーバー222に伝送する1741。電子契約書登録サーバー222は、依頼者ハッシュキーH1
k、生産者ハッシュキーH2
k、依頼者公開キーP1u
kで暗号化された更新情報、生産者の署名キーを含む電子契約書ブロックデータを生成する1742。電子契約書登録サーバー222は生成した電子契約書ブロックデータを登録する1742。電子契約書ブロックデータを生成したブロックデータを電子契約書ブロックチェーン232に伝達する1743。電子契約書ブロックチェーン232は電子契約書ブロックデータを登録する1744。
【0177】
その後、電子契約書が偽/変造されたかを確認することができる。ユーザーまたは他の客体(システム内のサーバーまたは偽・変造検証のための外部サーバー)は、電子契約書ブロックチェーン232に保存された基準ブロックデータと電子契約書登録サーバー222に登録された同一のブロックデータを比較して電子契約書が変更されたかを確認することができる。
【0178】
電子契約書ブロックチェーン232は、依頼者ハッシュキーH1
kを基準として第1端末211に電子契約書を伝達することができる1745。第1端末211は受信した電子契約書で更新情報/署名を自分の暗号キーで復号して契約内容及び承認内容を確認することができる1751。
【0179】
図22は、生命情報データ及び関連データが削除される過程についての例である。
図22は契約更新による動作中に特定のデータを削除する過程についての例である。
図22は
図3のシステム100が動作する例である。
図22は、ユーザー端末のうち依頼者に該当する端末111を第1端末111と表示したし、ユーザー端末のうち生産者に該当する端末111を第2端末112と表示した。第1端末111及び第2端末112は事前にユーザー情報を登録したと前提する。
【0180】
図22は、メタデータ、保存ブロックデータ及び伝送ブロックデータを削除する過程を図示する。削除情報の内容による特定のデータのいずれか一つまたは全体のデータを削除することもできる。削除のために第2端末112が生成する情報を削除情報と命名する。
【0181】
第2端末112は削除要請が含まれた更新情報を受信すると、生命情報データ乃至関連データを削除するための削除情報を生成する1801。この場合、削除情報は、(i)依頼者ハッシュキーまたは生産者ハッシュキー及び(ii)特定のメタデータを識別するための追加情報(生命情報データ識別子、データ生成時間など)を含むことができる。第2端末112はメタデータブロックチェーン133に削除情報を伝達する1811。メタデータブロックチェーン133は保有したメタデータブロックデータを削除する1812。メタデータブロックチェーン133は、依頼者ハッシュキーを基準として削除についての情報を第1端末111に通知することができる1813。
【0182】
第2端末112は更新情報を受信すると、生命情報データ乃至関連データを削除するための削除情報を生成する1801。この場合、削除情報は、(i)依頼者ハッシュキーまたは生産者ハッシュキー及び(ii)特定の伝送情報を識別するための追加情報(生命情報データ識別子、データ生成時間など)を含むことができる。第2端末112はデータ伝送ブロックチェーン134に削除情報を伝達する1821。データ伝送ブロックチェーン134は保有した伝送ブロックデータを削除する1822。データ伝送ブロックチェーン134は、依頼者ハッシュキーを基準として削除についての情報を第1端末111に通知することができる1823。
【0183】
第2端末112は削除情報を受信すると、生命情報データ乃至関連データを削除するための削除情報を生成する1801。この場合、削除情報は、(i)依頼者ハッシュキーまたは生産者ハッシュキー及び(ii)特定のメタデータを識別するための追加情報(生命情報データ識別子、データ生成時間など)を含むことができる。第2端末112は削除情報を保存サーバー141/142に伝達する1831。保存サーバー141/142は自分が保有した生命情報データを削除する1832。これは、データ保存ブロックチェーンから保存ブロックデータが削除されることである。保存サーバー141/142は削除についての情報を第1端末111に通知することができる1833。
【0184】
図23は、生命情報データ及び関連データが削除される過程についての他の例である。
図23は、
図4または
図5のシステム200が動作する例である。
図23は、契約更新による動作中の特定のデータを削除する過程についての例である。
図23は、ユーザー端末のうち依頼者に該当する端末211を第1端末211と表示したし、ユーザー端末のうち生産者に該当する端末212を第2端末212と表示した。第1端末211及び第2端末212は事前にユーザー情報を登録したと前提する。
図23は、メタデータ、保存ブロックデータ及び伝送ブロックデータを削除する過程を図示する。削除情報の内容による特定のデータのいずれか一つまたは全体のデータを削除することもできる。削除のために第2端末112が生成する情報を削除情報と命名する。
【0185】
第2端末212は更新情報を受信すると、生命情報データ乃至関連データを削除するための削除情報を生成する1901。第2端末212は削除情報をメタデータ登録サーバー222に伝達する1911。この場合、削除情報は、(i)依頼者ハッシュキーまたは生産者ハッシュキー及び(ii)特定のメタデータを識別するための追加情報(ゲノムデータ識別子、データ生成時間など)を含むことができる。メタデータ登録サーバー222は自分が保有したメタデータブロックデータを削除する1912。メタデータ登録サーバー222はメタデータブロックチェーン233に削除情報を伝達する1913。メタデータブロックチェーン233は保有したメタデータブロックデータを削除する1914。メタデータブロックチェーン233は依頼者ハッシュキーを基準として削除についての情報を第1端末211に通知することができる1915。
【0186】
第2端末212は削除情報を受信すると、生命情報データ乃至関連データを削除するための削除情報を生成する1901。第2端末212は削除情報を情報伝送登録サーバー224に伝達する1921。この場合、削除情報は、(i)依頼者ハッシュキーまたは生産者ハッシュキー及び(ii)特定の伝送情報を識別するための追加情報(ゲノムデータ識別子、データ生成時間など)を含むことができる。情報伝送登録サーバー224は自分が保有した伝送ブロックデータを削除する1922。情報伝送登録サーバー224はデータ伝送ブロックチェーン234に削除情報を伝達する1923。データ伝送ブロックチェーン234は保有した伝送ブロックデータを削除する1924。データ伝送ブロックチェーン234は依頼者ハッシュキーを基準として削除についての情報を第1端末211に通知することができる1925。
【0187】
第2端末212は削除情報を受信すると、生命情報データ乃至関連データを削除するための削除情報を生成する1901。第2端末212は削除情報をデータ保存登録サーバー225に伝達する1931。この場合、削除情報は、(i)依頼者ハッシュキーまたは生産者ハッシュキー及び(ii)特定のメタデータを識別するための追加情報(ゲノムデータ識別子、データ生成時間など)を含むことができる。データ保存登録サーバー225は削除情報を保存サーバー241/242に伝達する1932。保存サーバー241/242は自分が保有したメタデータブロックデータを削除する1933。これは、データ保存ブロックチェーンから保存ブロックデータが削除されることである。保存サーバー241/242は削除についての情報を第1端末211に通知することができる1934。
【0188】
また、前述したような生命情報データ伝送方法、生命情報データ生産依頼方法、契約変更方法は、コンピュータで実行され得る実行可能なアルゴリズムを含むプログラム(またはアプリケーション)で具現され得る。前記プログラムは、一時的でない可読媒体(non−transitory computer readable medium)に保存されて提供され得る。
【0189】
一時的でない可読媒体とは、レジスター、キャッシュ、メモリなどのように短い瞬間の間データを保存する媒体ではなく、半永久的にデータを保存し、機器によって読み出し(reading)が可能な媒体を意味する。具体的には、前述した多様なアプリケーションまたはプログラムは、CD、DVD、ハードディスク、ブルーレイディスク、USB、メモリカード、ROMなどのような、一時的でない可読媒体に保存されて提供され得る。
【0190】
本実施例及び本明細書に添付された図面は、前述した技術に含まれる技術的思想の一部を明確に示しているものに過ぎず、前述した技術の明細書及び図面に含まれた技術的思想の範囲内で当業者が容易に類推できる変形例と具体的な実施例は、すべて前述した技術の権利範囲に含まれることが自明であると言える。
前記契約ブロックデータは、前記第1ユーザーの契約情報、前記第1ユーザーのハッシュキー、前記第2ユーザーのハッシュキー及び前記第2ユーザーの署名を含む、請求項1に記載の複数のブロックチェーンに基盤を置いた生命情報データ提供方法。
前記伝送ブロックデータは、前記ユーザーブロックチェーンノードから受信した第1ユーザーのハッシュキー、第2ユーザーのハッシュキー及び第1ユーザーの共有キーで暗号化された前記保存情報を含む、請求項1に記載の複数のブロックチェーンに基盤を置いた生命情報データ提供方法。
前記保存情報は、前記保存サーバーの識別子、保存媒体で前記生命情報データが保存された位置、検証キー、ファイルの大きさ及びファイル分割情報のうち少なくとも一つを含む、請求項1に記載の複数のブロックチェーンに基盤を置いた生命情報データ提供方法。
メタデータブロックチェーンノードが前記生命情報データについてのメタデータを保存する段階をさらに含む、請求項1に記載の複数のブロックチェーンに基盤を置いた生命情報データ提供方法。
少なくとも一つのサーバーが前記ユーザーブロックデータ、前記契約ブロックデータ及び前記伝送ブロックデータを含むブロックデータグループのうち少なくとも一つのブロックデータを保存し、偽造確認要請がある場合、前記保存した少なくとも一つのブロックデータを要請された客体に伝達する段階をさらに含む、請求項1に記載の複数のブロックチェーンに基盤を置いた生命情報データ提供方法。
前記伝送ブロックデータは、前記ユーザーブロックチェーンノードから受信した第1ユーザーのハッシュキー、第2ユーザーのハッシュキー及び第1ユーザーの共有キーで暗号化された前記保存情報を含む、請求項11に記載の複数のブロックチェーンに基盤を置いた生命情報データ保存方法。
前記保存情報は、前記保存サーバーの識別子、保存媒体で前記生命情報データが保存された位置、検証キー、ファイルの大きさ及びファイル分割情報のうち少なくとも一つを含む、請求項11に記載の複数のブロックチェーンに基盤を置いた生命情報データ保存方法。
前記保存サーバーは複数のサーバーで構成され、前記複数のサーバーは前記生命情報データを保存するブロックチェーンを構成する、請求項11に記載の複数のブロックチェーンに基盤を置いた生命情報データ保存方法。
前記契約ブロックデータは、前記第1ユーザーの契約情報、前記第1ユーザーのハッシュキー、前記第2ユーザーのハッシュキー及び前記第2ユーザーの署名を含む、請求項15に記載の複数のブロックチェーンに基盤を置いた生命情報データ伝送システム。
前記伝送ブロックデータは、前記ユーザーブロックチェーンノードから受信した第1ユーザーのハッシュキー、第2ユーザーのハッシュキー及び第1ユーザーの共有キーで暗号化された前記保存情報を含む、請求項15に記載の複数のブロックチェーンに基盤を置いた生命情報データ伝送システム。
前記保存情報は、前記保存サーバーの識別子、保存媒体で前記生命情報データが保存された位置、検証キー、ファイルの大きさ及びファイル分割情報のうち少なくとも一つを含む、請求項15に記載の複数のブロックチェーンに基盤を置いた生命情報データ伝送システム。
前記保存サーバーは複数のサーバーで構成され、前記複数のサーバーは前記生命情報データを保存するブロックチェーンを構成する、請求項15に記載の複数のブロックチェーンに基盤を置いた生命情報データ伝送システム。