特開2019-146711(P2019-146711A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2019-146711(P2019-146711A)
(43)【公開日】2019年9月5日
(54)【発明の名称】シートパッド及びその製造方法
(51)【国際特許分類】
   A47C 7/18 20060101AFI20190809BHJP
   A47C 27/15 20060101ALI20190809BHJP
【FI】
   A47C7/18
   A47C27/15 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2018-32544(P2018-32544)
(22)【出願日】2018年2月26日
(71)【出願人】
【識別番号】000119232
【氏名又は名称】株式会社イノアックコーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】100112472
【弁理士】
【氏名又は名称】松浦 弘
(74)【代理人】
【識別番号】100202223
【弁理士】
【氏名又は名称】軸見 可奈子
(72)【発明者】
【氏名】松本 真人
【テーマコード(参考)】
3B084
3B096
【Fターム(参考)】
3B084CB01
3B096AD07
(57)【要約】
【課題】生産性を向上させることが可能なシートパッドとその製造方法の提供を目的とする。
【解決手段】本発明のシートパッド10は、軟質の熱硬化性樹脂発泡体からなるパッド部11の裏側に、ビーズ発泡成形体からなるベース部20が一体的に固定されてなる。また、シートパッド10には、ベース部20を表裏方向に貫通する貫通孔21と、通気性を有し、貫通孔21に詰められている多孔質体30と、が設けられている。そして、多孔質体30には、パッド部11を構成する熱硬化性樹脂発泡体の原料が含浸硬化している。
【選択図】図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
軟質の熱硬化性樹脂発泡体からなるパッド部の裏側に、ビーズ発泡成形体からなるベース部が一体的に固定されてなるシートパッドであって、
前記ベース部を表裏方向に貫通する貫通孔と、
通気性を有し、前記貫通孔に詰められている多孔質体と、を有し、
前記多孔質体には、前記パッド部を構成する前記熱硬化性樹脂発泡体の原料が含浸硬化しているシートパッド。
【請求項2】
前記貫通孔には、前記ベース部の表側から裏側へ向って前記貫通孔を段付き状に広げる段差部が設けられ、
前記多孔質体は、前記貫通孔のうち前記段差部より裏側の部分に収容されている、請求項1に記載のシートパッド。
【請求項3】
前記多孔質体は、連続気泡構造の発泡体で構成されている、請求項1又は2に記載のシートパッド。
【請求項4】
ビーズ発泡成形体からなるベース部を発泡成形型の上型にセットした状態で、前記発泡成形型内で軟質の熱硬化性樹脂発泡体の原料を発泡硬化させて、前記ベース部を表側から覆うパッド部を形成するシートパッドの製造方法であって、
前記ベース部に、表裏方向に貫通する貫通孔を形成しておくことと、
前記パッド部の形成に先立って、通気性を有する多孔質体を前記貫通孔に詰めておくことと、を含むシートパッドの製造方法。
【請求項5】
前記パッド部を形成するときに、前記熱硬化性樹脂発泡体の原料を前記多孔質体に含浸硬化させる、請求項4に記載のシートパッドの製造方法。
【請求項6】
前記貫通孔に、前記ベース部の表側から裏側へ向かって前記貫通孔を段付き状に広げる段差部を形成しておき、
前記多孔質体を前記貫通孔のうち前記段差部より裏側の部分に収容する、請求項5に記載のシートパッドの製造方法。
【請求項7】
前記多孔質体として連続気泡構造の発泡体を用いる、請求項4乃至6のうち何れか1の請求項に記載のシートパッドの製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シートパッド及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に開示されているシートパッドは、ポリウレタン樹脂の発泡体からなるパッド部が、ポリスチロール樹脂のビーズ発泡成形体からなるベース部を表側から覆った構成となっている。このようなシートパッドは、ベース部を発泡成形型の上型にセットした状態で、発泡成形型内でパッド部が発泡成形されることで製造される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平9−70330号公報(段落[0008]、図1
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上述のようなシートパッドでは、ベース部が通気性の悪い材料で構成されているため、ポリウレタン樹脂を発泡させると、発泡ガスや発泡成形型内の空気等の気体がベース部とパッド部の境界部分に溜まって、シートパッド内に欠肉部が生じ、その結果、座り心地が悪くなるという不具合が生じ得た。これに対し、ベース部を貫通するガス抜き孔を設けることが考えられるが、この場合、ガス抜き孔から外側に漏れ出たポリウレタン樹脂が、シートパッド周辺の部材と擦れ合い、異音が発生するという別の不具合が生じ得た。このため、従来のシートパッドでは生産性が低いという問題があった。
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、生産性を向上させることが可能なシートパッドとその製造方法の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するためになされた請求項1の発明は、軟質の熱硬化性樹脂発泡体からなるパッド部の裏側に、ビーズ発泡成形体からなるベース部が一体的に固定されてなるシートパッドであって、前記ベース部を表裏方向に貫通する貫通孔と、通気性を有し、前記貫通孔に詰められている多孔質体と、を有し、前記多孔質体には、前記パッド部を構成する前記熱硬化性樹脂発泡体の原料が含浸硬化しているシートパッドである。
【0007】
請求項2の発明は、前記貫通孔には、前記ベース部の表側から裏側へ向って前記貫通孔を段付き状に広げる段差部が設けられ、前記多孔質体は、前記貫通孔のうち前記段差部より裏側の部分に収容されている、請求項1に記載のシートパッドである。
【0008】
請求項3の発明は、前記多孔質体は、連続気泡構造の発泡体で構成されている、請求項1又は2に記載のシートパッドである。
【0009】
請求項4の発明は、ビーズ発泡成形体からなるベース部を発泡成形型の上型にセットした状態で、前記発泡成形型内で軟質の熱硬化性樹脂発泡体の原料を発泡硬化させて、前記ベース部を表側から覆うパッド部を形成するシートパッドの製造方法であって、前記ベース部に、表裏方向に貫通する貫通孔を形成しておくことと、前記パッド部の形成に先立って、通気性を有する多孔質体を前記貫通孔に詰めておくことと、を含むシートパッドの製造方法である。
【0010】
請求項5の発明は、前記パッド部を形成するときに、前記熱硬化性樹脂発泡体の原料を前記多孔質体に含浸硬化させる、請求項4に記載のシートパッドの製造方法である。
【0011】
請求項6の発明は、前記貫通孔に、前記ベース部の表側から裏側へ向かって前記貫通孔を段付き状に広げる段差部を形成しておき、前記多孔質体を前記貫通孔のうち前記段差部より裏側の部分に収容する、請求項5に記載のシートパッドの製造方法である。
【0012】
請求項7の発明は、前記多孔質体として連続気泡構造の発泡体を用いる、請求項4乃至6のうち何れか1の請求項に記載のシートパッドの製造方法である。
【発明の効果】
【0013】
[請求項1,4,5の発明]
本発明では、ビーズ発泡成形体からなるベース部を表裏方向に貫通する貫通孔に通気性を有する多孔質体が詰められている。これにより、ベース部を発泡成形型の上型にセットした状態で、発泡成形型内で熱硬化性樹脂発泡体の原料を発泡硬化させてパッド部を形成する場合に、熱硬化性樹脂発泡体とベース部との間に溜まる気体を貫通孔を通して外側に流出させることができ、シートパッド内に欠肉部が発生することを抑制可能となる。また、多孔質体が貫通孔に詰められているので、パッド部の形成の際に貫通孔から外側に熱硬化性樹脂が漏れ出ることを抑制可能となる。このように、本発明によれば、シートパッドの不具合の発生を抑制することができ、シートパッドの生産性を向上させることが可能となる。
【0014】
しかも、請求項1,5の発明では、パッド部を構成する熱硬化性樹脂発泡体の原料が多孔質体に含浸する。そのため、パッド部の発泡成形のときに、貫通孔内に発泡しながら侵入してきた熱硬化性樹脂発泡体の原料の発泡膨張が、多孔質体内で抑えられる。
【0015】
[請求項2,6の発明]
本発明では、多孔質体にパッド部を構成する熱硬化性樹脂発泡体の原料が含浸硬化する。また、多孔質体が、貫通孔の段差部より裏側(即ち、パッド部と反対側)に、収容される。従って、多孔質体が貫通孔の段差部に引っ掛かって、パッド部がベース部に対して抜け止めされ、ベース部へのパッド部の固定の安定化を一層高めることが可能となる。
【0016】
[請求項3,7の発明]
本発明によれば、多孔質体としての発泡体の気泡の大きさを、多孔質体の製造時に調整することが容易となり、多孔質体を、通気性を持たせつつ熱硬化性樹脂発泡体の原料が発泡膨張し難い構成とすることが容易となる。また、多孔質体が発泡体であるので、弾性を利用して貫通孔に多孔質体を隙間なく詰めることが容易となる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】(A)シートの斜視図、(B)シートパッドの側断面図
図2】シートパッドの貫通孔周辺の拡大側断面図
図3】ベース部と貫通孔に詰められる多孔質体との側断面図
図4】型開きされてベース部がセットされた発泡成形型の側断面図
図5】型閉じされた発泡成形型とベース部の側断面図
図6】(A)発泡成形中のベース部の貫通孔周辺の側断面図、(B)貫通孔内に発泡しながら入り込んできた熱硬化性樹脂発泡体の原料の側断面図、(C)熱硬化性樹脂発泡体の原料が含浸した多孔質体の側断面図
図7】発泡成形型内で形成されたパッド部の側断面図
【発明を実施するための形態】
【0018】
図1(A)及び図1(B)に示されるように、本実施形態に係るシートパッド10は、車両等のシート90の着座部91に用いられるクッションパッドに適用される。着座部91は、シートパッド10をカバー93で覆ってなる。以下では、シートパッド10において着座者側を表側、着座者と反対側を裏側と、適宜呼ぶことにする。
【0019】
図1(B)に示されるように、シートパッド10は、パッド部11の裏側にベース部20が一体的に固定されてなる。パッド部11は、軟質の熱硬化性樹脂発泡体からなり、ベース部20は、ビーズ発泡成形体からなる。パッド部11を構成する熱硬化性樹脂発泡体としては、例えば、ポリウレタン系樹脂の発泡体等が挙げられる。ベース部20を構成するビーズ発泡成形体としては、例えば、ポリスチレン系樹脂のビーズ発泡成形体や、ポリオレフィン系樹脂(ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂等)のビーズ発泡成形体等が挙げられる。
【0020】
ベース部20には、表裏方向に貫通する貫通孔21が形成されている。詳細には、ベース部20は、パッド部11と対向する表側面に、湾曲凹面26を有していて、貫通孔21は、ベース部20の湾曲凹面26の底部27に開口している。なお、パッド部11の裏側面は、ベース部20の表側面に対応した形状となっていて、湾曲凹面26に対応する膨出部19を有している。
【0021】
図2に示されるように、貫通孔21には、ベース部20の表側から裏側へ向かって貫通孔21を段付き状に広げる段差部24が設けられ、その段差部24より表側部分が小孔部22となっていると共に、段差部24より裏側部分が大孔部23となっている。
【0022】
貫通孔21には、多孔質体30が詰められている。具体的には、多孔質体30は、大孔部23内に配置されている。また、多孔質体30は、連続気泡構造の発泡体からなり、例えば、ウレタンスラブからなる。なお、本実施形態では、多孔質体30は、大孔部23と略同じ大きさとなっている。
【0023】
ここで、パッド部11を構成する熱硬化性樹脂発泡体の一部は、貫通孔21内に入り込んでいて、多孔質体30に該熱硬化性樹脂発泡体の原料が含浸硬化している。これにより、多孔質体30は、熱硬化性樹脂発泡体の原料が含浸硬化していない状態よりも硬くなっているとともに、パッド部11よりも硬くなっている。その結果、貫通孔21の大孔部23に収容された多孔質体30が小孔部22に引っ掛かり易くなり、パッド部11がベース部20に対して抜け止めされ、ベース部20へのパッド部11の固定の安定化を一層高めることが可能となる。
【0024】
シートパッド10は、以下のようにして製造される。まず、貫通孔21が貫通形成されたベース部20が用意される。貫通孔21は、ベース部20の発泡成形と同時に形成されてもよいし、その発泡成形の後に形成されてもよい。
【0025】
次に、ベース部20の貫通孔21の大孔部23に、多孔質体30が詰められる(図3参照)。なお、多孔質体30としては、大孔部23と略同じ断面積のものを用いてもよいし、大孔部23よりも大きい断面積のものを用いてもよい。
【0026】
次いで、図4に示されるように、ベース部20が、発泡成形型70内の上型70Aにセットされる。このとき、ベース部20は、ベース部20の裏側面(即ち、多孔質体30が露出する面)を上型70A側に向けるようにしてセットされる。
【0027】
そして、熱硬化性樹脂発泡体50の原料50Aが発泡成形型70の下型70Bに注入され、発泡成形型70が型閉じされる(図5参照)。なお、このとき、本実施形態では、ベース部20の湾曲凹面26の底部27が、湾曲凹面26において最も上側に配される。
【0028】
そして、発泡成形型70内で熱硬化性樹脂発泡体50の原料50Aが発泡硬化する。このとき、図6(A)に示されるように、発泡により熱硬化性樹脂発泡体50の原料50Aが発泡膨張してくると、発泡ガスや発泡成形型70内の空気等の気体が、ベース部20付近に追いやられ、熱硬化性樹脂発泡体50とベース部20の間に閉じ込められ易くなる。特に、ベース部20は、湾曲凹面26を有するので、上記気体は、湾曲凹面26の底部27付近に閉じ込められ易くなる。ここで、ベース部20には貫通孔21が設けられ、貫通孔21には通気性を有する多孔質体30が詰められているので、上記気体を、貫通孔21を通して外側(即ち、ベース部20の裏側面)へと逃がすことができる。なお、貫通孔21から外側に流出した気体は、上型70Aと下型70Bの合わせ目や、発泡成形型70の内面(例えば、多孔質体30と対向する部分)に配置された図示しないエアー排出装置等から発泡成形型70の外側へと排出される。なお、図6(A)〜図6(C)では、上型70Aの図示が省略されている。
【0029】
熱硬化性樹脂発泡体50の原料50Aは、さらに発泡して膨張すると、貫通孔21内に入り込み(図6(B)参照)、多孔質体30に含浸する(図6(C)参照)。これにより、多孔質体30内の熱硬化性樹脂発泡体50の原料50Aの発泡膨張が止まる。熱硬化性樹脂発泡体50の発泡硬化が終了すると、ベース部20を表側から覆うパッド部11が発泡成形型70内に形成される(図7参照)。そして、ベース部20とパッド部11が発泡成形型70から外されて、シートパッド10が完成する。
【0030】
本実施形態のシートパッド10の構成及び製造方法の説明は以上である。次に、本実施形態の作用効果について説明する。
【0031】
本実施形態のシートパッド10では、ビーズ発泡成形体からなるベース部20を表裏方向に貫通する貫通孔21に詰められた多孔質体30が通気性を有している。これにより、ベース部20を発泡成形型70の上型70Aにセットした状態で、発泡成形型70内でパッド部11を発泡成形する場合に、ベース部20を構成するビーズ発泡体の通気性が悪くても、ベース部20とパッド部11との間に溜まる気体を貫通孔21を通して外側に流出させることができ、シートパッド10内に欠肉部が発生することを抑制可能となる。また、多孔質体30が貫通孔21に詰められているので、パッド部11の発泡成形の際に貫通孔21から外側に熱硬化性樹脂発泡体50の原料50Aが漏れ出ることを抑制可能となる。このように、本実施形態によれば、シートパッド10の不具合の発生を抑制することができ、シートパッド10の生産性を向上させることが可能となる。
【0032】
しかも、本実施形態では、パッド部11を構成する熱硬化性樹脂発泡体50の原料50Aが多孔質体30に含浸硬化する。そのため、パッド部11の発泡成形のときに、貫通孔21内に発泡しながら侵入してきた熱硬化性樹脂発泡体50の原料50Aの発泡膨張が、多孔質体30内で抑えられる。これにより、多孔質体30内に入り込んだ熱硬化性樹脂の見かけ密度及び硬度が高くなり、ベース部20に対するパッド部11の抜け止めを強化することが可能となる。
【0033】
本実施形態によれば、多孔質体30としての発泡体の気泡の大きさを、多孔質体30の製造時に調整することが容易となり、多孔質体30を、通気性を持たせつつ熱硬化性樹脂発泡体50の原料50Aが発泡膨張し難い構成とすることが容易となる。また、多孔質体30が発泡体であるので、弾性を利用して貫通孔に多孔質体30を隙間なく詰めることが容易となる。
【0034】
[他の実施形態]
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
【0035】
(1)上記実施形態において、シートパッド10をシート90の背もたれ部92に用いられるバックパッドに適用してもよい。
【0036】
(2)上記実施形態では、多孔質体30は、連続気泡構造の発泡体から構成されていたが、不織布やフェルト等の繊維体で構成されていてもよい。
【0037】
(3)上記実施形態では、貫通孔21が、ベース部20の表側から裏側へ、段付き状に広がる構成であったが、テーパー状に広がる構成であってもよい。
【0038】
(4)上記実施形態において、貫通孔21が、均一な断面積であってもよい。
【0039】
(5)上記実施形態では、多孔質体30が、貫通孔21の貫通方向で、貫通孔21の一部にのみ詰められていたが、貫通孔21全体に詰められていてもよい。
【0040】
(6)上記実施形態において、ベース部20の表裏方向で、多孔質体30の大きさが、大孔部23より小さくてもよい。
【0041】
(7)上記実施形態のシートパッド10の製造方法において、パッド部11を構成する熱硬化性樹脂発泡体50の原料50Aを、多孔質体30に含浸させなくてもよい。
【符号の説明】
【0042】
10 シートパッド
11 パッド部
20 ベース部
21 貫通孔
30 多孔質体
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7