【課題】決済者がサービスに対する対価を負担することでサービス享受者に金銭的な負担を生じさせることなくサービスを享受させ、享受させたサービスによりサービス享受者を喜ばせることが可能となるサービス提供システムを提供する。
【解決手段】本発明を適用したサービス提供システム1は、サービス享受者への第1サービスの享受が完了したことを示す第1完了情報を取得する第1完了情報取得手段S110と、第1サービスとその対価に関する情報を含む第1サービス情報及び第2サービスとその対価に関する情報を含む複数の第2サービス情報を含むサービス情報が予め記憶されたデータベースと、データベースを参照し、取得した第1完了情報に基づいて、サービス情報から複数の第2サービス情報を抽出する第2サービス情報抽出手段S120と、を備える。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明を適用したサービス提供システムについて、図面を参照しながら詳細に説明をする。
【0019】
本発明を適用したサービス提供システム1は、例えば
図1に示すような構成により具現化される。このサービス提供システム1は、PC等を始めとしたシステムを利用する電子端末11と、この電子端末11に対して公衆通信網12を介して接続されるサーバ装置13とを備えている。
【0020】
公衆通信網12は、電子端末11間、サーバ装置13を通信回線を介して接続されるインターネット網等である。この公衆通信網12は、無線通信網で実現するようにしてもよい。
【0021】
電子端末11は、例えば、パーソナルコンピュータ(PC)、携帯電話、スマートフォン、タブレット型端末、ウェアラブル端末等であり、少なくともユーザの操作に基づいて公衆通信網12を介して通信可能なデバイスである。なお、この電子端末11は、サービス提供プログラムを公衆通信網12を介してダウンロードして、インストール可能に構成してもよい。
【0022】
電子端末11は、サービス享受者Aの電子端末14、決済者Bの電子端末15、第1サービスを提供するサービス提供者Cの電子端末16、第2サービスを提供するサービス提供者Dの電子端末17とする。
【0023】
本発明を適用したサービス提供システム1は、サービス享受者Aにサービスを享受させ、そのサービスに対する対価を決済者Bが決済する。例えば、親等のサービス享受者Aにサービス「花」を享受させる場合、その子供等の決済者Bが保有する電子端末15を操作して、決済者Bがサービス「花」に対する対価を決済する。そして、実際にサービス「花」を提供するサービス提供者Dは、サービス享受者Aにサービス「花」を提供する。これにより、サービス享受者Aに金銭的な負担がかかることなく、サービス享受者Aにサービス「花」を享受させることが可能となる。
【0024】
次に、サーバ装置13及び電子端末11の構成を説明する。
図2は、サーバ装置13のハードウェア構成の一例を示す図である。
【0025】
サーバ装置13は、CPU301によって装置全体が制御される。CPU301には、バス308を介してRAM302と複数の周辺機器が接続される。
【0026】
RAM302は、サーバ装置13の主記憶装置として使用される。RAM302には、CPU301に実行させるOSのプログラムやアプリケーションプログラムの少なくとも一部が一時的に格納される。また、RAM302には、CPU301による処理に使用する各種データが格納される。
【0027】
バス308には、ハードディスクドライブ(HDD:Hard Disk Drive)303、グラフィック処理装置304、入力インタフェース305、ドライブ装置306、及び通信インタフェース307が接続される。
【0028】
ハードディスクドライブ303は、内蔵したディスクに対して、磁気的にデータの書き込み及び読み出しを行う。ハードディスクドライブ303は、サーバ装置13の二次記憶装置として使用される。ハードディスクドライブ303には、OSのプログラム、アプリケーションプログラム、及び各種データが格納される。なお、ハードディスクドライブ303の代わりに、SSD(solid state drive)が用いられてもよい。また、二次記憶装置として、フラッシュメモリ等の半導体記憶装置が用いられてもよい。
【0029】
グラフィック処理装置304には、図示しないモニタが接続される。グラフィック処理装置304は、CPU301からの命令に従って、画像等をモニタの画面に表示させる。
【0030】
入力インタフェース305には、図示しないキーボードとマウスとが接続されている。入力インタフェース305は、キーボードやマウスから送られてくる信号をCPU301に送信する。なお、マウスは、ポインティングデバイスの一例であり、他のポインティングデバイスを使用することもできる。他のポインティングデバイスとしては、例えばタッチパネル、タブレット、タッチパッド、トラックボール等が挙げられる。
【0031】
ドライブ装置306は、例えば、光の反射によって読み取り可能なようにデータが記録された光ディスクや、USB(Universal Serial Bus)メモリ等の持ち運び可能な記録媒体に記録されたデータの読み取りを行う。例えば、ドライブ装置306が光学ドライブ装置である場合、レーザ光等を利用して、光ディスクに記録されたデータの読み取りを行う。光ディスクには、Blu−ray(登録商標)、DVD(Digital Versatile Disc)、DVD−RAM、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、CD−R(Recordable)/RW(ReWritable)等が挙げられる。
【0032】
通信インタフェース307は、公衆通信網12に接続されている。通信インタフェース307は、公衆通信網12を介して、他のコンピュータ又は通信機器との間でデータを送受信する。
【0033】
以上のようなハードウェア構成によって、サーバ装置13の処理機能を実現することができる。
【0034】
図3は、電子端末11のハードウェア構成の一例を示す図である。
【0035】
電子端末11は、CPU(Central Processing Unit)101によって装置全体が制御されている。CPU101には、バス110を介してRAM(Random Access Memory)102と複数の周辺機器が接続される。
【0036】
RAM102は、電子端末11の主記憶装置として使用される。RAM102には、CPU101に実行させるOS(Operating System)のプログラムやアプリケーションプログラムの少なくとも一部が一時的に格納される。また、RAM102には、CPU101による処理に使用する各種データが格納される。
【0037】
バス108には、メモリ103、グラフィック処理装置104、及び通信インタフェース107が接続され、例えば図示しない入力インタフェース、バイブレータ、スピーカ、及びマイク等が接続されてもよい。
【0038】
メモリ103は、フラッシュメモリ等の半導体記憶装置である。メモリ103は、データの書き込み及び読み出しを行う。メモリ103には、OSのプログラム、アプリケーションプログラム、及び各種データが格納される。
【0039】
グラフィック処理装置104には、図示しないディスプレイが接続される。グラフィック処理装置104は、CPU101からの命令に従って、画像をディスプレイの画面に表示させる。
【0040】
入力インタフェース105には、例えば図示しないタッチパッドが接続されてもよい。入力インタフェースは、タッチパッドから送られる信号を、CPU101に送信する。タッチパッドは、決済者B等のディスプレイに表示された選択肢を選択するとき等に用いられる。タッチパッドは、例えばディスプレイを介したタッチパネルにより実現してもよい。入力インタフェース105は、図示しないキーボードとマウスとが接続されてもよい。入力インタフェース105は、キーボードやマウスから送られてくる信号をCPU101に送信する。なお、マウスは、ポインティングデバイスの一例であり、他のポインティングデバイスを使用することもできる。他のポインティングデバイスとしては、例えばタッチパネル、タブレット、タッチパッド、トラックボール等が挙げられる。
【0041】
通信インタフェース107は、公衆通信網12に接続される。通信インタフェース107は、公衆通信網12を介して、他の電子端末、サーバ装置13、又は通信機器との間でデータを送受信する。
【0042】
以上のようなハードウェア構成によって、本実施形態の処理機能を実現することができる。
【0043】
図4は、サーバ装置13の機能の一例を示すブロック図である。
【0044】
サーバ装置13は、データベース31と、通信部32と、制御部33とを有する。
【0045】
データベース31には、ユーザ情報が記憶される。ユーザ情報は、例えば、
図5に示すように、テーブル化されて記憶される。
図5に示すテーブルT1には、例えば、ユーザID、ユーザ氏名、ユーザの氏名、年齢、性別、決済情報、サービス享受者の氏名、サービス提供者の住所の欄が設けられる。横方向に並べられた情報が互いに関連付けられている。本サービス提供システム1のユーザが、決済者となる。
【0046】
ユーザIDの欄には、ユーザが保有する電子端末11毎に割り振られた端末装置固有のID(例えば、「01」「02」・・・等)が設定される。ユーザの氏名の欄には、ユーザの氏名が設定される。性別の欄には、ユーザの性別が設定される。年齢の欄には、ユーザの年齢が設定される。
【0047】
決済情報の欄には、各ユーザの保有するポイントが設定される。決済情報は、ポイント以外に、サービスに対する対価を決済するためのクレジットカード、銀行引落、デビットカード、インターネットバンキング、電子マネー、仮想通貨等に関する情報であってもよい。
【0048】
サービス享受者の氏名の欄には、ユーザがサービスを享受させたいサービス享受者の氏名が設定される。サービス享受者は、本サービス提供システムのユーザであってもよいし、ユーザでなくてもよい。サービス享受者の住所の欄には、サービス享受者の住所が設定される。この他、ユーザ情報には、ユーザの住所、ユーザ及びサービス享受者の電話番号、メールアドレス、生年月日等が含まれていてもよい。
【0049】
データベース31には、サービス情報が記憶される。サービス情報は、例えば、
図6に示すように、テーブル化されて記憶される。
図6に示すテーブルT2には、例えば、サービス提供者ID、名称、住所、サービス、対価情報(図ではポイント)、緊急度の欄が設けられる。横方向に並べられた情報が互いに関連付けられている。
【0050】
サービス提供者IDの欄には、サービス提供者が保有する電子端末11毎に割り振られた端末装置固有のID(例えば、「11」「12」等)が設定される。
【0051】
名称の欄には、サービス提供者の名称が設定される。サービス提供者は、例えば、水回りの修理を行う水道業者、鍵や玄関等の修理を行う鍵業者、窓ガラス等の修理を行う窓業者、電気やガス等の修理を行う電気業者やガス業者が該当する。また、サービス提供者は、花屋、保険屋、文房具店、おもちゃ屋、煙草屋、衣料品店、旅行会社、粗大ゴミ搬出代行業者、衣類のクリーニング店、靴や鞄等の修理店、ハウスクリーニング店、畳屋、居酒屋、レストラン、回転寿司屋、ファーストフード店、喫茶店、ラーメン店、フードコート等のサービスを提供するあらゆるサービス提供者が該当する。住所の欄には、サービス提供者の住所が設定される。
【0052】
サービスの欄には、各サービス提供者が提供可能なサービスが設定される。なお、サービスは、商品を含み、有形、無形を問わない。また1のサービス提供者が提供するサービスは、複数であってもよい。対価情報の欄には、例えば、各サービスに対する対価が設定される(
図6ではポイントとして表記)。対価情報が、ポイント以外であっても同様に設定される。
【0053】
緊急度の欄には、各サービス提供者が提供するサービスの緊急度が設定される。緊急度は、例えば、0%〜100%等の百分率で予め設定されており、その数値が高いほど緊急性を要する指標として用いてもよい。
図6に示す例においては、サービス「鍵の修理」の緊急度は、90%と比較的高く設定されており、サービス「花」の緊急度は、5%と比較的低く設定されている。なお、緊急度の設定は、ユーザ側又はシステム側で任意に設定できる。ユーザ側又はシステム側において、緊急度に所定の閾値を設定しておいてもよい。このとき、緊急度が閾値よりも大きい場合に緊急性が高いと判断させ、緊急度が閾値よりも小さい場合に緊急性が低いと判断させてもよい。
【0054】
サービス情報には、複数のサービスが含まれており、複数のサービスのうち、最初にサービス享受者Aに享受されるサービスを第1サービスとする。また、複数のサービスのうち、第1サービスが享受された後にサービス享受者Aに享受されるとともに、第1サービスとは異なるサービスを第2サービスとする。サービス情報には、第1サービスとその対価に関する第1サービス情報と複数の第2サービスとその対価に関する第2サービス情報とが含まれる。
【0055】
また、データベース31には、サービス同士の類似度が記憶されている。類似度は、例えば、類似度0%〜100%等の百分率で設定されてもよい。かかる場合には、類似度100%を一方のサービスと他方のサービスとが同一であると設定してもよい。類似度が高いほどサービス同士の類似性が高いことを示す指標として用いられる。
図7に示す例においては、一方のサービス「鍵の修理」と、他方のサービス「鍵の修理」との類似度が100%で設定され、一方のサービス「鍵の修理」と、他方のサービス「短期少額保険」との類似度が60%で設定され、一方のサービス「鍵の修理」と、他方のサービス「キーケース」との類似度が80%で設定される。なお、類似度の設定は、ユーザ側又はシステム側で任意に設定できる。ユーザ側又はシステム側において、類似度に所定の閾値を設定しておいてもよい。このとき、類似度が閾値よりも大きい場合に類似性が高いと判断させ、類似度が閾値よりも小さい場合に類似性が低いと判断させてもよい。
【0056】
また、複数の第2サービスのうち、決済者Bの電子端末15を介して選択されたサービスを選択サービスとする。選択サービス情報には、選択サービスとその対価に関する情報が含まれる。
【0057】
通信部32は、電子端末11に各種情報を送信するとともに、電子端末11からの送信された各種情報を受信する。
【0058】
制御部33は、データベース31に記憶された各種情報から所定の情報を抽出する。制御部33は、データベース31を参照し、第1完了情報に基づいて、複数のサービス情報から複数の第2サービス情報を抽出する。制御部33は、データベース31を参照し、取得した第1完了情報に基づいて、第1サービス情報を抽出する。制御部33は、データベース31に記憶された類似度を参照し、第1完了情報に基づいて、複数の第2サービス情報を抽出する。
【0059】
制御部33は、選択サービス情報に基づいて、決済者Bの保有するポイント等の決済情報を介して、選択サービスに対する対価の決済を行い、選択サービスの決済完了に関する選択サービス決済完了情報を生成し、取得する。制御部33は、選択サービス決済完了情報に基づいて、選択サービスの注文に関する選択サービス注文情報を生成する。制御部33は、第1サービス情報に基づいて、サービス享受者Aへの第1サービスの決済完了を示す第1サービス決済完了情報を生成し、取得する。
【0060】
制御部33は、第1サービスの注文に関する第1サービス注文情報を生成してもよい。
【0061】
図8は、電子端末11の機能の一例を示すブロック図である。
【0062】
電子端末11は、制御部41と、通信部42と、操作部43とを有する。
【0063】
制御部41は、電子端末11全体を制御する。また、制御部41は、サービス享受者Aへの第1サービスの享受が完了したことを示す第1完了情報を生成する。制御部41は、サービス享受者Aへの選択サービスの享受が完了したことを示す選択サービス享受完了情報を生成する。制御部41は、第1サービスの注文に関する第1サービス注文情報を生成する。制御部41は、第1サービスに対する対価を決済することを確認したことを示す第1サービス決済確認情報を生成する。
【0064】
通信部42は、他の電子端末11やサーバ装置13等からの各種情報を取得する。また、通信部42は、他の電子端末11やサーバ装置13等に各種情報を送信する。
【0065】
操作部43は、サービス享受者A、決済者B、サービス提供者C、サービス提供者D等の操作によって各種情報の入力や選択を行うことができる。操作部43は、複数の第2サービス情報のうち何れか1つの第2サービス情報を選択サービス情報として選択することができる。
【0066】
次に、第1実施形態におけるサービス提供システム1の動作の一例について説明する。
図9は、第1実施形態におけるサービス提供システム1の動作の一例を示すフローチャートであり、
図10は、各構成に対応した動作の一例を示すフローチャートである。
【0067】
<第1完了情報取得手段:S110>
先ず、サービス享受者Aへの第1サービスの享受が完了したことを示す第1完了情報を取得する(第1完了情報取得手段S110)。サービス享受者Aは、サービス提供者Cから提供される第1サービスを享受する。サービス提供者Cは、サービス享受者Aへの第1サービスの享受が完了したことを電子端末16の操作部43を介して入力する。サービス提供者Cの電子端末16は、制御部41がサービス享受者Aへの第1サービスの享受が完了したことを示す第1完了情報を生成する。サービス提供者Cの電子端末16は、生成した第1完了情報を通信部42を介してサーバ装置13に送信する(ステップS111)。これにより、サービス提供者Cの電子端末16から、第1完了情報を送信することができ、サービス享受者Aが電子端末14を操作する作業を省略することができる。このため、サービス享受者Aが高齢者等の電子端末の操作に慣れていない者である場合に、サービス享受者Aによる電子端末14の操作を無くすことができる。サーバ装置13は、通信部32を介して第1完了情報を取得する(ステップS112)。
【0068】
もちろん、サービス享受者Aの電子端末14は、制御部41が第1完了情報を生成し、生成した第1完了情報を通信部42を介してサーバ装置13に送信してもよい。なお、第1完了情報は、サーバ装置13に送信される際に、決済者Bの電子端末15に送信されてもよい。
【0069】
<第2サービス情報抽出手段:S120>
次に、データベース31を参照し、取得した第1完了情報に基づいて、複数のサービス情報から複数の第2サービス情報を抽出する(第2サービス情報抽出手段S120)。サーバ装置13は、制御部33がデータベース31を参照し、取得した第1完了情報に基づいて、サービス情報から複数の第2サービス情報を抽出する。
【0070】
サーバ装置13は、制御部33がデータベース31に記憶された類似度を参照し、第1完了情報に基づいて、第1サービスに対する類似度の低い第2サービス情報を抽出してもよい。また、第1サービスに対する類似度の高い第2サービスを含む第2サービス情報を抽出してもよい。これにより、決済者Bは、第1サービスと関連性の高い第2サービスを把握することができる。
【0071】
<第2サービス情報送信手段:S130>
次に、抽出した複数の第2サービス情報を決済者Bの電子端末15に送信する(第2サービス情報送信手段S130)。サーバ装置13は、抽出した複数の第2サービス情報を、通信部32を介して決済者Bの電子端末15に送信する。
【0072】
<選択サービス情報取得手段:S140>
次に、送信した複数の第2サービス情報のうち決済者Bの電子端末15を介して選択された選択サービスとその対価に関する選択サービス情報と、選択サービスに対する決済完了を示す選択サービス決済完了情報と、を取得する(選択サービス情報取得手段S140)。
【0073】
決済者Bの電子端末15は、通信部42が複数の第2サービス情報を取得する(ステップS141)。これにより、決済者Bは、第1サービスとは異なる複数の第2サービスを把握することができる。第1サービスに対する類似度の低い第2サービス情報を抽出していた場合、決済者Bは、第1サービスとは大きく異なる第2サービスを含む第2サービス情報を把握することができる。第1サービスに対する類似度の高い第2サービスを含む第2サービス情報を抽出していた場合、決済者Bは、第1サービスと関連性の高い第2サービスを把握することができる。
【0074】
決済者Bの電子端末15は、複数の第2サービス情報のうち何れか1つの第2サービス情報を選択サービス情報として操作部43を介して選択する(ステップS142)。決済者Bの電子端末15は、通信部42を介して選択サービス情報をサーバ装置13に送信する(ステップS143)。サーバ装置13は、通信部32を介して選択サービス情報を取得する(ステップS144)。
【0075】
サーバ装置13は、制御部33が選択サービス情報に基づいて、決済者Bの保有するポイント等の決済情報を介して、選択サービスに対する対価の決済を行い、選択サービス決済完了情報を生成する。そして、サーバ装置13は、生成した選択サービス決済完了情報を取得する(ステップS145)。これにより、サービス享受者Aに享受させる選択サービスに対する対価を、決済者Bが負担することができる。
【0076】
<選択サービス注文情報生成手段:S150>
次に、取得した選択サービス決済完了情報に基づいて、選択サービスの注文に関する選択サービス注文情報を生成する(選択サービス注文情報生成手段S150)。サーバ装置13は、取得した選択サービス決済完了情報に基づいて、制御部33が選択サービス注文情報を生成する。
【0077】
<選択サービス注文情報送信手段:S160>
次に、生成した選択サービス注文情報を、サービス享受者Aへ選択サービスを提供するサービス提供者Dの電子端末17に送信する(選択サービス注文情報送信手段S160)。サーバ装置13は、生成した選択サービス注文情報を通信部32を介してサービス提供者Dの電子端末17に送信する(ステップS161)。
【0078】
サービス提供者Dの電子端末17は、通信部42を介して選択サービス注文情報を取得する(ステップS162)。サービス提供者Dは、実際にサービス享受者Aに選択サービスの提供を行い、サービス享受者Aは、選択サービスを享受する。このように、サービス享受者Aへの選択サービスの享受に際して、決済者Bが選択サービスに対する対価を負担することとなる。このため、サービス享受者Aに金銭的な負担を生じさせることなく、サービス享受者Aに選択サービスを享受させることが可能となる。
【0079】
なお、必要に応じて、サービス提供者Dの電子端末17は、サービス享受者Aに選択サービスの提供を行った後、サービス享受者Aへの選択サービスの享受が完了したことを電子端末17の操作部43を介して入力する。サービス提供者Dの電子端末17は、入力された情報に基づいて、制御部41がサービス享受者Aへの選択サービスの享受が完了したことを示す選択サービス享受完了情報を生成する。サービス提供者Dの電子端末17は、生成した選択サービス享受完了情報を通信部42を介してサーバ装置13と決済者Bの電子端末15に送信する(ステップS163)。サーバ装置13と決済者Bの電子端末15は、選択サービス享受完了情報を取得する。これにより、決済者Bは、選択サービスがサービス享受者Aに享受されたことを認識することができる。
【0080】
本実施形態におけるサービス提供システム1によれば、第2サービス情報抽出手段S120は、データベース31を参照し、取得した第1完了情報に基づいて、複数のサービス情報から複数の第2サービス情報を抽出する。これにより、第1サービスとは異なる第2サービスを抽出することができる。このため、既に享受された第1サービスとは異なる第2サービスを、サービス享受者Aに享受させることができ、サービス享受者Aを喜ばせることが可能となる。
【0081】
本実施形態におけるサービス提供システム1によれば、選択サービス情報取得手段S140は、送信した複数の第2サービス情報のうち決済者Bの電子端末15を介して選択された選択サービスとその対価に関する選択サービス情報と、選択サービスに対する決済完了を示す選択サービス決済完了情報と、を取得する。これにより、決済者Bが選択サービスに対する対価を負担することとなる。このため、サービス享受者Aに金銭的な負担を生じさせることなく、サービス享受者Aに選択サービスを享受させることが可能となる。
【0082】
次に、本発明を適用したサービス提供システム1の第2実施形態について説明する。
図11は、本実施形態におけるサービス提供システム1の動作の一例を示すフローチャートであり、
図12は、各構成に対応した動作の一例の一部を示すフローチャートである。
【0083】
第2実施形態におけるサービス提供システム1は、第1完了情報取得手段S110の前に、第1サービス注文情報取得手段S210を備える。また、第2実施形態におけるサービス提供システム1は、第1完了情報取得手段S110の後に、第1サービス情報抽出手段S310と、第1サービス情報送信手段S320と、第1サービス決済情報取得手段S330とを備える。
【0084】
<第1サービス注文情報取得手段:S210>
先ず、サービス享受者Aの電子端末14を介して注文された第1サービスの注文に関する第1サービス注文情報を取得する(第1サービス注文情報取得手段S210)。サービス享受者Aは、電子端末14の操作部43を介して、第1サービスの注文を行う。サービス享受者Aの電子端末14は、制御部41が第1サービスの注文に関する第1サービス注文情報を生成する。サービス享受者Aの電子端末14は、通信部42がサーバ装置13と、決済者Bの電子端末15と、サービス提供者Cの電子端末16と、に第1サービス注文情報を送信する(ステップS211)。そして、サーバ装置13、決済者Bの電子端末15、及びサービス提供者Cの電子端末16は、第1サービス注文情報を取得する(ステップS212)。
【0085】
第1サービス注文情報は、サービス享受者Aの操作を介して電子端末14に生成されるものである。このため、第1サービス注文情報を決済者Bの電子端末15に取得させることにより、決済者Bはサービス享受者Aがどのようなものを欲しているのか、いわばサービス享受者Aの趣向を把握することができる。このため、決済者Bは、選択サービスを選択する際に、サービス享受者Aにとってより有益な選択サービスを選択することができる。このため、サービス享受者Aを一層喜ばせることが可能となる。
【0086】
特に、第1サービス注文情報を決済者Bの電子端末15に取得させるとともに、第1サービスが緊急度の高いサービスである場合には、サービス享受者Aの緊急性の高いトラブルが発生したことを早期に把握することができる。
【0087】
なお、第1サービス注文情報は、サーバ装置13の制御部33により生成されてもよい。
【0088】
次に、第1完了情報取得手段S110を行うが、上述した第1実施形態と同様のため、詳細な説明を省略する。
【0089】
<第1サービス情報抽出手段:S310>
次に、データベース31を参照し、取得した第1完了情報に基づいて、サービス情報から第1サービス情報を抽出する(第1サービス情報抽出手段S310)。サーバ装置13は、制御部33がデータベース31を参照し、取得した第1完了情報に基づいて、サービス情報から第1サービス情報を抽出する。
【0090】
<第1サービス情報送信手段:S320>
次に、抽出した第1サービス情報を決済者Bの電子端末15に送信する(第1サービス情報送信手段S320)。サーバ装置13は、通信部32が抽出した第1サービス情報を決済者Bの電子端末15に送信する。
【0091】
<第1サービス決済情報取得手段:S330>
次に、送信した第1サービス情報に基づいて、第1サービスの決済が決済者Bの電子端末15を介して完了したことを示す第1サービス決済完了情報を取得する(第1サービス決済情報取得手段S330)。決済者Bの電子端末15は、通信部42を介して第1サービス情報を取得する(ステップS331)。決済者Bは、第1サービスに対する対価を決済することを確認する。決済者Bの電子端末15は、制御部41が第1サービスに対する対価を決済することを確認したことを示す第1サービス決済確認情報を生成する(ステップS332)。決済者Bの電子端末15は、通信部42を介して第1サービス決済確認情報をサーバ装置13に送信する(ステップS333)。サーバ装置13は、通信部32を介して第1サービス決済確認情報を取得する(ステップS334)。
【0092】
サーバ装置13は、制御部33が第1サービス決済確認情報に基づいて、決済者Bの保有するポイント等の決済情報を介して、第1サービスに対する対価の決済を行い、第1サービス決済完了情報を生成する。そして、サーバ装置13は、制御部33が生成した選択サービス決済完了情報を取得する(ステップS335)。これにより、サービス享受者Aに享受させる第1サービスに対する対価についても、決済者Bが負担することができる。
【0093】
次に、第2サービス情報抽出手段S120を行うが、以下、上述した第1実施形態と同様のため、詳細な説明を省略する。
【0094】
第2実施形態におけるサービス提供システム1によれば、第1サービス決済情報取得手段は、決済者Bの電子端末15を介して第1サービスの決済が完了したことを示す第1サービス決済完了情報を取得する。これにより、サービス享受者Aに享受させる第1サービスに対する対価についても、決済者Bが負担することができる。このため、サービス享受者Aに金銭的な負担を生じさせることなく、サービス享受者Aに第1サービスと選択サービスとを享受させることが可能となり、サービス享受者Aを一層喜ばせることが可能となる。
【0095】
上述した実施形態では、サービス提供者Cとサービス提供者Dは、異なっていたが、本発明においては、第1サービスと第2サービスとが異なっていれば、サービス提供者Cとサービス提供者Dは、同一であってもよい。
【0096】
本発明を適用したサービス提供システム1は、電子端末11内インストールされたサービス提供プログラムを介して実行されてもよい。即ち、決済者Bは、電子端末15を操作し、これにインストールされているサービス提供プログラムを通じ、サービス享受者Aへのサービスの享受を行っていくこととなる。サービス提供プログラムを実行する場合、電子端末11にインストールして使用する場合に限定されるものではなく、サーバ装置13に記憶させておき、電子端末11側から、使用の都度、サーバ装置13にアクセスして使用するようにしてもよい。
【0097】
なお、電子端末11における何れか1以上の構成要素、或いはサーバ装置13は、人工知能により制御されるものであってもよい。本発明への人工知能の具体的な応用方法は、従来における全ての公知の人工知能に関する情報の何れか1以上に基づくものであってもよい。
【0098】
以上、本発明に係るサービス提供システム1を、図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、本発明に、他の任意の構成や工程が付加されていてもよい。