特開2019-152028(P2019-152028A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2019-152028(P2019-152028A)
(43)【公開日】2019年9月12日
(54)【発明の名称】ブース基礎構造
(51)【国際特許分類】
   E02D 27/00 20060101AFI20190816BHJP
【FI】
   E02D27/00 D
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2018-37931(P2018-37931)
(22)【出願日】2018年3月2日
(71)【出願人】
【識別番号】595034204
【氏名又は名称】SUS株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100092842
【弁理士】
【氏名又は名称】島野 美伊智
(74)【代理人】
【識別番号】100166578
【弁理士】
【氏名又は名称】鳥居 芳光
(72)【発明者】
【氏名】大塚 善史
【テーマコード(参考)】
2D046
【Fターム(参考)】
2D046AA01
2D046AA14
2D046AA19
(57)【要約】
【課題】 ブースの外壁に作用する力をアンカーボルトに伝達するための構成を簡略化させ、且つ、組立作業の容易化を図ることができるブース基礎構造を提供すること。
【解決手段】 コンクリート製基礎と、上記コンクリート製基礎に固定された土台と、
上記土台に設置され上記土台を補強する土台補強材と、を具備してなるブース基礎構造において、上記土台補強材は、上記土台の内側に内装され上記コンクリート製基礎から延長されるアンカーボルトが固定される土台補強材本体と、上記土台補強材本体から上方に向かって延長され上記ブースの側壁相互間に挿し込まれて固定される延長部と、から構成されているもの。
【選択図】 図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンクリート製基礎と、
上記コンクリート製基礎に固定された土台と、
上記土台に設置され上記土台を補強する土台補強材と、
を具備してなるブース基礎構造において、
上記土台補強材は、上記土台の内側に内装され上記コンクリート製基礎から延長されるアンカーボルトが固定される土台補強材本体と、上記土台補強材本体から上方に向かって延長され上記ブースの側壁相互間に挿し込まれて固定される延長部と、から構成されていることを特徴とするブース基礎構造。
【請求項2】
請求項1記載のブース基礎構造において、
上記土台補強材本体は矩形形状の短管を横向きにした形状をなしていて、上記延長部はその上辺から一体に延長されていて、上記アンカーボルトはその下辺に固定されていることを特徴とするブース基礎構造。
【請求項3】
請求項1又は請求項2記載のブース基礎構造において、
上記土台には切欠部が設けられていて、上記延長部はこの切欠部を通って上方に延長されていることを特徴とするブース基礎構造。
【請求項4】
請求項1〜請求項3の何れかに記載のブース基礎構造において、
上記土台はチャンネル形00状をなしていることを特徴とするブース基礎構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ブース基礎構造に係り、特に、ブースを構成する外壁に作用する力をアンカーボルトに伝達するための構成を簡略化させ、且つ、組立作業の容易化を図ることができるように工夫したものに関する。
【背景技術】
【0002】
従来のブース基礎構造は、例えば、図9に示すような構成をなしている。まず、捨てコンクリート201があり、この捨てコンクリート201の上にはコンクリート製基礎203が設置されている。上記捨てコンクリート201とコンクリート製基礎203にはアンカーボルト205、205が埋設されていて、それらアンカーボルト205、205の上端部は上記コンクリート製基礎203から上方に露出・配置されている。そして、上記コンクリート製基礎203の上にブース207が設置されている。
【0003】
上記ブース207であるが、まず、上記コンクリート製基礎203上にはチャンネル状土台209が設置されている。上記チャンネル状土台209には逆T字形状をなす下部補強材213が設置されているとともに、その上には逆L字形状をなす上部補強材215、217が設置されている。上記下部補強材213と上部補強材215、217はボルト219、ナット221、ワッシャ222によって締結・固定されている。又、上記下部補強材213はそれぞれのアンカーボルト205にナット223、225、ワッシャ227によって固定されている。
【0004】
又、上記チャンネル状土台209の上には逆T字形状をなす支持部材227が設置されていて、この支持部材227を挟んで左右両側にはラチスパネル229と透明パネル231が設置されている。上記ラチスパネル229の角部には角部補強材233が設置されているともとに、上記透明パネル231の角部にも角部補強材235が設置されている。
【0005】
上記角部補強材233と上記ラチスパネル229と上記支持部材227と上記透明パネル231と上記角部補強材235はボルト237、ナット239、ワッシャ240によって締結・固定されている。又、上記上部補強材215と上記チャンネル状土台209と上記支持部材227と上記ラチスパネル229と上記角部補強材233はボルト241、ナット243、245、ワッシャ246によって締結・固定されている。又、上記上部補強材217と上記チャンネル状土台209と上記支持部材227と上記透明パネル231と上記角部補強材235はボルト241、ナット243、245、ワッシャ246によって締結・固定されている。
【0006】
同種のブース基礎構造の構成を開示するものとして、例えば、特許文献1、等がある。
【0007】
特許文献1に記載された発明による「基礎」の場合には、チャンネル状鋼製土台があり、このチャンネル状鋼製土台の上に構造用合板と壁下枠が設置され、この壁下枠の上にスタッドが設置されている。又、上記チャンネル状土台の内側には土台補強金具が内装されている。そして、上記チャンネル状土台と土台補強金具にアンカーボルトが連結されている。又、上記スタッドはボルトによって上記チャンネル状土台と土台補強金具に連結されている。
【0008】
上記構成において、上記スタッドに作用する力はボルトを介して上記チャンネル状土台と土台補強金具に伝達され、そこから上記アンカーボルトに伝達される構成になっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開2001−55793号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
上記従来の構成によると次のような問題があった。
まず、図9に示したブース基礎構造の場合であるが、その構成が複雑で、且つ、組立作業が煩雑であるという問題があった。すなわち、それぞれ別個に設けられた下部補強材213、上部補強材215、217、支持部材227、角部補強材233、235が必要になり、それら別個に設けられた複数個の部品を組み立てながら締結・固定する必要があるからである。
特許文献1に記載された発明の場合も同様であり、スタッドに作用する力をボルト及び土台補強金具を介してアンカーボルトに伝達する構成になっており、ブースを構成する外壁に作用する力をアンカーボルトに伝達するための構成が複雑であるという問題があった。
又、当然のことながらそれを組立作業も面倒であった。
によるブース基礎構造は、によるブース基礎構造は、
【0011】
本発明はこのような点に基づいてなされたものでその目的とするところは、ブースの外壁に作用する力をアンカーボルトに伝達するための構成を簡略化させ、且つ、組立作業の容易化を図ることができるブース基礎構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記課題を解決するべく本願発明の請求項1によるブース基礎構造は、コンクリート製基礎と、上記コンクリート製基礎に固定された土台と、上記土台に設置され上記土台を補強する土台補強材と、を具備してなるブース基礎構造において、上記土台補強体は、上記土台の内側に内装され上記コンクリート製基礎から延長されるアンカーボルトが固定される土台補強材本体と、上記土台補強材本体から上方に向かって延長され上記ブースの側壁相互間に挿し込まれて固定される延長部と、から構成されていることを特徴とするものである。
又、請求項2によるブース基礎構造は、請求項1記載のブース基礎構造において、上記土台補強材本体は矩形形状の短管を横向きにした形状をなしていて、上記延長部はその上辺から一体に延長されていて、上記アンカーボルトはその下辺に固定されていることを特徴とするものである。
又、請求項3によるブース基礎構造は、請求項1又は請求項2記載のブース基礎構造において、上記土台には切欠部が設けられていて、上記延長部はこの切欠部を通って上方に延長されていることを特徴とするものである。
又、請求項4によるブース基礎構造は、請求項1〜請求項3の何れかに記載のブース基礎構造において、上記土台はチャンネル形状をなしていることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0013】
以上述べたように本願発明の請求項1によるハウス基礎構造によると、コンクリート製基礎と、上記コンクリート製基礎に固定された土台と、上記土台に設置され上記土台を補強する土台補強材と、を具備してなるブース基礎構造において、上記土台補強材は、上記土台の内側に内装され上記コンクリート製基礎から延長されるアンカーボルトが固定される土台補強材本体と、上記土台補強材本体から上方に向かって延長され上記ブースの側壁相互間に挿し込まれて固定される延長部と、から構成されているので、ブースの外壁に作用する力をアンカーボルトに伝達するための構成を簡略化させ、且つ、組立作業の容易化を図ることができる。
又、請求項2によるブース基礎構造によると、請求項1記載のブース基礎構造において、上記土台補強材本体は矩形形状の短管を横向きにした形状をなしていて、上記延長部はその上辺から一体に延長されていて、上記アンカーボルトはその下辺に固定されているので、アンカーボルトの固定部位が外側にはみ出るようなこともない。
又、請求項3によるブース基礎構造によると、請求項1又は請求項2記載のブース基礎構造において、上記土台には切欠部が設けられていて、上記延長部はこの切欠部を通って上方に延長されているので、延長部が外側に大きくはみ出るようなこともない。
又、請求項4によるブース基礎構造によると、請求項1〜請求項3の何れかに記載のブース基礎構造において、上記土台はチャンネル形状をなしているので、土台補強体が外側にはみ出るようなこともない。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明の一実施の形態を示す図で、ブースの正面図である。
図2】本発明の一実施の形態を示す図で、図1のII−II矢視図である。
図3】本発明の一実施の形態を示す図で、図2のIII−III矢視部である。
図4】本発明の一実施の形態を示す図で、図1のIV−IV矢視図である。
図5】本発明の一実施の形態を示す図で、図2のV−V断面図である。
図6】本発明の一実施の形態を示す図で、図1のVI−VI断面図である。
図7】本発明の一実施の形態を示す図で、図7(a)は透明パネル同士の連結部の直下のブース基礎構造を示す一部平面図、図7(b)は同上の一部正面図、図7(c)は図7(b)のc−c断面図である。
図8】本発明の一実施の形態を示す図で、図8(a)はラチスパネルと透明パネルの連結部の直下の基礎構造を示す一部平面図、図8(b)は同上の一部正面図、図8(c)は図8(b)のc−c断面図である。
図9】従来例を示す図で、図9(a)はブース基礎構造を示す一部正面図、図9(b)は図9(a)のb−b矢視図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、図1乃至図8を参照して本発明の一実施の形態を説明する。図1は本実施の形態におけるブース1の正面図、図2図1のII−II矢視図、図3図2のIII−III矢視図、図4図1のIV−IV矢視図、である。
【0016】
まず、上記ブース1の概略の構成を説明する。図1に示すように、捨てコンクリート2があり、この捨てコンクリート2の上にはコンクリート製基礎3が設置されている。このコンクリート製基礎3の上であってブース1の正面側にはチャンネル状土台5a、5bが設置されている。又、図2に示すように、上記ブース1の右側の側面にはチャンネル状土台5cが設置されている。又、図3に示すように、上記ブース1の背面側には、チャンネル状土台5d、5eが設置されている。さらに、図4に示すように、上記ブース1の左側の側面にはチャンネル状土台5fが設置されている。
【0017】
上記チャンネル状土台5a、5b、5c、5d、5e、5fの上であって四隅には柱材7、9、11、13が立設されている。又、上記柱材7、9の間には、図1に示すように、透明パネル15、17、ラチスパネル19、透明パネル21、23が設置されている。又、上記柱材9、11の間には、図2に示すように、ラチスパネル25、透明パネルドア27が設置されている。又、上記柱材11、13の間には、図3に示すように、透明パネル29、31、ラチスパネル33、透明パネル35、37が設置されている。さらに、上記柱材13、7の間には、図4に示すように、透明パネルドア39、ラチスパネル41が設置されている。
【0018】
上記ラチスパネル19は化粧パネルであり、例えば、アルミニウム製の枠材19aの内側に複数個の棒材19bを透かし組んだ構成をなしている。その他のラチスパネル25、33、41も同様であり、ラチスパネル25は枠材25aと複数個の棒材25bとから構成されていて、ラチスパネル33は枠材33aと複数個の棒材33bとから構成されていて、ラチスパネル41は枠材41aと複数個の棒材41bとから構成されている。
【0019】
上記透明パネル15は、図7(a)に示すように、アルミニウム製の枠材15aの内側にガラス15bを嵌め込んだ構成をなすものである。その他の透明パネル17、21、23、29、31、35、37も同様であり、透明パネル17は枠材17aとガラス17bとから構成されていて、透明パネル21は枠材21aとガラス21bとから構成されていて、透明パネル23は枠材23aとガラス23bとから構成されていて、透明パネル29は枠材29aとガラス29bとから構成されていて、透明パネル31は枠材31aとガラス31bとから構成されていて、透明パネル35は枠材35aとガラス35bとから構成されていて、透明パネル37は枠材37aとガラス37bとから構成されている。
【0020】
又、上記透明パネルドア27は、図2に示すように、アルミニウム製の枠材27aの内側にガラス板27bを嵌め込んだものであって、把持部を備えていてヒンジを介して開閉自在に取り付けられたものである。上記透明パネルドア39も同様であり、枠材39aとガラス板39bとから構成されている。
【0021】
上記四隅の柱材7、9、11、13、複数のラチスパネル19、25、33、41透明パネル15、17、21、23、29、31、35、37、透明パネルドア27、39の上には天井43が設置されている。上記天井43は枠材45と、この枠材45の間に設置された図示しない梁材と、これら枠材45と梁材との間に設置されたパネル(図示せず)と、から構成されている。
【0022】
上記天井43上には空調室外機51、空調室内機用カバー53、換気扇用カバー55が設置されている。図5に示すように、上記空調室内機用カバー53の内側には空調室内機57が設置されている。又、上記換気扇用カバー55の内側には換気扇59が設置されている。又、図5に示すように、ブース1内には、アルミニウム製の分電盤収納ボックス61が設置されていて、この分電盤収納ボックス61内には動力用分電盤63、電灯用分電盤65が設置されている。又、上記分電盤収納ボックス61の下部にはコンセント67が設置されている。又、上記ブース1内であって上記天井41の内側にはスピーカ71が設置されている。
【0023】
次に、ブース1のブース基礎構造について説明する。
まず、透明パネル13、15の境界部の基礎構造、例えば、図1のVII部におけるブース基礎構造を説明する。図7図1のVII部を拡大して示す図で、図7(a)はブース基礎構造の一部平面図、図7(b)は同上の一部正面図、図7cは図7(b)のc−c断面図である。
既に説明した捨てコンクリート2及びコンクリート製基礎3にはアンカーボルト83が埋設されていて、このアンカーボルト83の上端部は上記コンクリート製基礎3から上方に露出・配置されている。
【0024】
既に説明したチャンネル状土台5aは上記アンカーボルト83にナット85、87、89、ワッシャ91、93によって締結・固定されている。又、上記チャンネル状土台5aの上にはスペーサ95を介して既に説明した透明パネル15、17が設置されている。上記透明パネル15、17の間にはスペーサ96が介挿されていて、上記スペーサ95はこのスペーサ96に固定ねじ98によって固定されている。そして、上記透明パネル15、17は上記スペーサ96を挟んでボルト97、ナット99、ワッシャ100によって締結・固定されている。
【0025】
又、上記チャンネル状土台5aと支持部材95と透明パネル15はボルト101、ナット103、105、ワッシャ106によって締結・固定されている。同様に、上記チャンネル状土台5aと支持部材95と透明パネル15もボルト101、ナット103、105、ワッシャ106によって締結・固定されている。
尚、透明パネル21と透明パネル23との境界部、透明パネル29と透明パネル31との境界部、透明パネル35と透明パネル37との境界部も同様のブース基礎構造になっている。
【0026】
次に、ラチスパネル19と透明パネル21との境界部の基礎構造、例えば、図1のVIII部のブース基礎構造を説明する。図8図1のVIII部を拡大して示す図で、図8(a)はブース基礎構造の一部平面図、図8(b)はブース基礎構造の一部正面図、図8(c)は図8(b)のc−c断面図である。
【0027】
上記チャンネル状土台5aには土台補強材111が設置されている。この土台補強材111は、土台補強材本体113と、延長部115と、から構成されている。上記土台補強材本体113は矩形形状の短管を横向きにした形状をなしていて、内側に中空部117を備えた構成になっている。上記土台補強材本体113は上記中空部117の下辺にて、アンカーボルト83にナット85、87、89、ワッシャ91、93によって締結・固定されている。
【0028】
一方、上記延長部115は平板形状をなしていて、上記チャンネル状土台5aに形成された切欠部121を介して上方に延長されている。上記延長部115の左右両側には上記ラチスパネル19と上記透明パネル21が配置されている。そして、上記ラチスパネル197と上記延長部115と上記透明パネル21とは、ボルト123、ナット125、ワッシャ126によって締結・固定されている。
【0029】
又、上記ラチスパネル19とチャンネル状土台5bとの間にはスペーサ131が介挿されていて、その状態でボルト133、ナット135、137、ワッシャ138によって締結・固定されている。又、上記透明パネル21とチャンネル状土台5bとの間にもスペーサ139が介挿されていて、その状態でボルト141、ナット143、145、ワッシャ146によって締結・固定されている。
尚、透明パネル17とラチスパネル19との境界部、ラチスパネルら25と透明パネルドア27との境界部、透明パネル31とラチスパネル33との境界部、ラチスパネル33と透明パネル35との境界部、透明パネルドア39とラチスパネル41との境界部も同様のブース基礎構造になっている。
【0030】
以上の構成を基にその作用を説明する。
まず、用途であるが、ブース1は様々な用途に使用される。例えば、屋外で行われる各種展示会、イベント、等において、展示室、ショップ、等として使用される。その際、透明パネル15、17、21、23、29、31、35、37、透明パネルドア27、39によって外部からの視認性を提供する。又、上記透明パネルドア27、39は出入口として機能する。又、ラチスパネル19、25、33、41は内外の通気を実現する。又、空調用室内機57、空調用室外機51によってブース1内の空調をなし、換気扇59によって換気を行う。
尚、土台補強材111をラチスパネルと透明パネル同士の境界部のみに使用しているのは次のような理由による。すなわち、ラチスパネル19、25、33、41においては面内方向の剪断荷重を負担するため引抜方向の補強が必要になるが、透明パネル15、17、21、23、29、31、35、37、透明パネルドア27、39においてはそのような事情が存在しないからである。
【0031】
以上、本実施の形態によると次のような効果を奏することができる。
まず、ブース1の外壁、すなわち、ラチスパネル19、25、33、41に作用する力をアンカーボルト83に伝達するための構成を簡略化させることができる。これは、土台補強材111を採用したからであり、土台補強材111が土台補強材本体113と延長部115とを一体化させた構成をなしているからである。
又、ブース1の外壁、すなわち、ラチスパネル19、25、33、41に作用する力をアンカーボルト83に伝達するための構成を簡略化させることができたので、組立作業の容易化を図ることができる。
尚、その他の透明パネル同士の境界部も同様のブース基礎構造になっている。
【0032】
尚、本発明は前記一実施の形態に限定されるものではない。
まず、土台補強材の形状は図示したものに限定されない。要は、土台補強材本体と延長部とが一体化された形状をなしていればよく、様々な形状か想定される。
又、前記一実施の形態の場合には、ラチスパネルと透明パネルの境界部の下部の基礎構造に本発明による土台補強材を使用したが、全てのパネルの境界部の下部において本発明による土台補強材を使用しても良い。
その他、図示した構成はあくまで一例でありそれに限定されるものではない。
【符号の説明】
【0033】
1 ブース
2 捨てコンクリート
3 コンクリート製基礎
5a〜5f チャンネル状土台
7 支柱
9 支柱
11 支柱
13 支柱
15 透明パネル
17 樋名パネル
19 ラチスパネル
21 透明パネル
23 透明パネル
25 ラチスパネル
27 透明パネルドア
29 透明パネル
31 透明パネル
33 ラチスパネル
35 透明パネル
37 透明パネル
39 透明パネルドア
41 ラチスパネル
83 アンカーボルト
111 土台補強材
113 土台補強材本体
115 延長部
121 切欠部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9