【解決手段】 自動販売機3の商品収容部33の予め定められた販促用カラムに販促用商品が収容され、それ以外のカラムに有料販売する商品が収容される。コインパーキングが利用されて料金が精算された際、駐車料金精算機1の無料モード用信号送信部18が無料モード用信号を自動販売機3の無料モード用信号受信部5に送信し、設定された条件を満たす場合に端末操作機構7がリモコン端末6を操作することでカラム設定部41が販促用カラムを無料モードとする。無料モードで販促用カラムから商品が払い出された後、モード復帰部が自動的に販促用カラムを通常モードに復帰させる。
敷地内に少なくとも1台の駐車スペースを有し、駐車スペースへの車両の駐車料金を精算させる駐車料金精算機と、駐車料金精算機に連動する自動販売機とを備えたコインパーキング場を運営するコインパーキング場運営方法であって、
駐車料金精算機は、
駐車スペースに車両が停められてからの経過時間に応じて料金を計算する料金計算部と、
駐車料金投入部と、
料金計算部が計算した料金以上の金銭が駐車料金投入部に投入されたことを確認する入金確認部とを備えており、
自動販売機は、
前面扉を有する筐体と、
筐体内に設けられた商品収容部及び商品払い出し機構と、
前面扉に設けられた商品選択ボタンと、商品取り出し口と、代金投入部と
を備えており、
筐体内には、商品選択ボタンで選択された商品と代金投入部に投入された金銭とに従って商品払い出し機構を制御する自販機制御ユニットが設けられており、
商品収容部は、商品を複数のカラム内に商品を収容する構造を有しており、
各商品選択ボタンと商品収容部の各カラムとは対応しており、自販機制御ユニットは、特定の商品選択ボタンが押された際に当該商品選択ボタンに対応するカラム内の商品を払い出す制御を行うユニットであり、
自販機制御ユニットは、カラム設定部と、通常モードと無料モードとの間で切り替えを行うモード切替部とを備えており、通常モードは商品を有料で販売するモードであって無料モードは商品を無料で払い出すモードであり、カラム設定部は、販促用カラムのみ無料モードとすることが可能であり、
さらに、無料モードでの商品の払い出しが行われた後に自動的に通常モードに復帰させるモード復帰部が設けられており、
駐車料金精算機は自動販売機に無料モード用信号を送信する無料モード用信号送信部を備え、自動販売機は駐車料金精算機からの無料モード用信号を受信する無料モード用信号受信部を備えており、
カラム設定部は、受信部が無料モード用信号を受信した際、設定された条件を満たす場合に販促用カラムのみを無料モードとするものであり、
予め定められた販促用カラムに販促用商品を収容し、それ以外のカラムに有料販売する商品を収容する収容ステップと、
コインパーキングが利用されて料金が精算された際、駐車料金精算機の無料モード用信号送信部が無料モード用信号を自動販売機の無料モード用信号受信部に送信する送信ステップと、
送信ステップで受信した無料モード用信号に従い、設定された条件を満たす場合にカラム設定部が販促用カラムを無料モードとする無料モードステップと、
無料モードにおいて販促用カラムから商品が払い出された後、モード復帰部により自動的に販促用カラムを通常モードに復帰させる復帰ステップと
を有することを特徴とするコインパーキング場運営方法。
敷地内に少なくとも1台の駐車スペースを有し、駐車スペースへの車両の駐車料金を精算させる駐車料金精算機と、駐車料金精算機に連動する自動販売機とを備えたコインパーキング場であって、
駐車料金精算機は、
駐車スペースに車両が停められてからの経過時間に応じて料金を計算する料金計算部と、
駐車料金投入部と、
料金計算部が計算した料金以上の金銭が駐車料金投入部から投入されたことを確認する入金確認部とを備えており、
自動販売機は、
前面扉を有する筐体と、
筐体内に設けられた商品収容部及び商品払い出し機構と、
前面扉に設けられた商品選択ボタンと、商品取り出し口と、代金投入部と
を備えており、
筐体内には、商品選択ボタンで選択された商品と代金投入部に投入された金銭とに従って商品払い出し機構を制御する自販機制御ユニットが設けられており、
商品収容部は、商品を複数のカラム内に商品を収容する構造を有しており、
各商品選択ボタンと商品収容部の各カラムとは対応しており、自販機制御ユニットは、特定の商品選択ボタンが押された際に当該商品選択ボタンに対応するカラム内の商品を払い出す制御を行うユニットであり、
自販機制御ユニットは、カラム設定部と、通常モードと無料モードとの間で切り替えを行うモード切替部とを備えており、通常モードは商品を有料で販売するモードであって無料モードは商品を無料で払い出すモードであり、カラム設定部は、販促用カラムのみ無料モードとすることが可能であり、
さらに、無料モードでの商品の払い出しが行われた後に自動的に通常モードに復帰させるモード復帰部が設けられており、
駐車料金精算機は自動販売機に対して無料モード用信号を送信する無料モード用信号送信部を備え、自動販売機は駐車料金精算機からの無料モード用信号を受信する無料モード用信号受信部を備えており、
カラム設定部は、受信部が無料モード用信号を受信した際、設定された条件を満たす場合に販促用カラムのみを無料モードとするものであることを特徴とするコインパーキング場。
前記商品収容部は、カラム設定部が無料モードとするカラムへの商品投入口の付近に、当該カラムが販促用商品の収容カラムであることを示す販促用カラム表示部を備えていることを特徴とする請求項2記載のコインパーキング場。
前記自動販売機は、管理用の端末を備えており、当該端末を操作する端末操作機構が設けられており、端末操作機構は、設定された条件を満たす場合に前記販促用カラムのみ無料モードとするよう端末を操作する機構であることを特徴とする請求項2又は3記載のコインパーキング場。
前記端末は、前記自動販売機を定期的に訪問して代金の回収と商品の補充を行うサービスマンが使用する目的で備えられている端末であることを特徴とする請求項4記載のコインパーキング場。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1所載の技術によれば、コインパーキング場においてプロモーションのために自動販売機の商品を無料提供することが可能となる。しかしながら、清涼飲料等の自動販売機では、価格の異なる複数種の商品が販売されているのが通常であり、高額な商品について無料提供の対象としてしまうと、コストがかさみ、運営業者の収益を圧迫してしまう。
このため、通常の販売において安価に提供されている商品(コストの安い商品)のみを無料提供の対象とすることが好ましい。しかしながら、このための具体的技術構成は特許文献1には記載されていない。特許文献1の段落0036には、「特定の商品のみ無料で払い出しが行われるにようにされる場合もある。」との記載があるが、それを達成する具体的な技術構成は開示されていない。
本願の発明は、このような事情に鑑みて為されたものであり、コインパーキング場の運営において、大きなコストをかけずにプロモーションを行って売り上げ増加を図ることができる実用的な構成を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、この出願の請求項1記載の発明は、敷地内に少なくとも1台の駐車スペースを有し、駐車スペースへの車両の駐車料金を精算させる駐車料金精算機と、駐車料金精算機に連動する自動販売機とを備えたコインパーキング場を運営するコインパーキング場運営方法であって、
駐車料金精算機は、
駐車スペースに車両が停められてからの経過時間に応じて料金を計算する料金計算部と、
駐車料金投入部と、
料金計算部が計算した料金以上の金銭が駐車料金投入部に投入されたことを確認する入金確認部とを備えており、
自動販売機は、
前面扉を有する筐体と、
筐体内に設けられた商品収容部及び商品払い出し機構と、
前面扉に設けられた商品選択ボタンと、商品取り出し口と、代金投入部と
を備えており、
筐体内には、商品選択ボタンで選択された商品と代金投入部に投入された金銭とに従って商品払い出し機構を制御する自販機制御ユニットが設けられており、
商品収容部は、商品を複数のカラム内に商品を収容する構造を有しており、
各商品選択ボタンと商品収容部の各カラムとは対応しており、自販機制御ユニットは、特定の商品選択ボタンが押された際に当該商品選択ボタンに対応するカラム内の商品を払い出す制御を行うユニットであり、
自販機制御ユニットは、カラム設定部と、通常モードと無料モードとの間で切り替えを行うモード切替部とを備えており、通常モードは商品を有料で販売するモードであって無料モードは商品を無料で払い出すモードであり、カラム設定部は、販促用カラムのみ無料モードとすることが可能であり、
さらに、無料モードでの商品の払い出しが行われた後に自動的に通常モードに復帰させるモード復帰部が設けられており、
駐車料金精算機は自動販売機に対して無料モード用信号を送信する無料モード用信号送信部を備え、自動販売機は駐車料金精算機からの無料モード用信号を受信する無料モード用信号受信部を備えており、
カラム設定部は、受信部が無料モード用信号を受信した際、設定された条件を満たす場合に販促用カラムのみを無料モードとするものであり、
予め定められた販促用カラムに販促用商品を収容し、それ以外のカラムに有料販売する商品を収容する収容ステップと、
コインパーキングが利用されて料金が精算された際、駐車料金精算機の無料モード用信号送信部が無料モード用信号を自動販売機の無料モード用信号受信部に送信する送信ステップと、
送信ステップで受信した無料モード用信号に従い、設定された条件を満たす場合にカラム設定部が販促用カラムを無料モードとする無料モードステップと、
無料モードにおいて販促用カラムから商品が払い出された後、モード復帰部により自動的に販促用カラムを通常モードに復帰させる復帰ステップと
を有する。
また、上記課題を解決するため、請求項2記載の発明は、敷地内に少なくとも1台の駐車スペースを有し、駐車スペースへの車両の駐車料金を精算させる駐車料金精算機と、駐車料金精算機に連動する自動販売機とを備えたコインパーキング場であって、
駐車料金精算機は、
駐車スペースに車両が停められてからの経過時間に応じて料金を計算する料金計算部と、
駐車料金投入部と、
料金計算部が計算した料金以上の金銭が駐車料金投入部から投入されたことを確認する入金確認部とを備えており、
自動販売機は、
前面扉を有する筐体と、
筐体内に設けられた商品収容部及び商品払い出し機構と、
前面扉に設けられた商品選択ボタンと、商品取り出し口と、代金投入部と
を備えており、
筐体内には、商品選択ボタンで選択された商品と代金投入部に投入された金銭とに従って商品払い出し機構を制御する自販機制御ユニットが設けられており、
商品収容部は、商品を複数のカラム内に商品を収容する構造を有しており、
各商品選択ボタンと商品収容部の各カラムとは対応しており、自販機制御ユニットは、特定の商品選択ボタンが押された際に当該商品選択ボタンに対応するカラム内の商品を払い出す制御を行うユニットであり、
自販機制御ユニットは、カラム設定部と、通常モードと無料モードとの間で切り替えを行うモード切替部とを備えており、通常モードは商品を有料で販売するモードであって無料モードは商品を無料で払い出すモードであり、カラム設定部は、販促用カラムのみ無料モードとすることが可能であり、
さらに、無料モードでの商品の払い出しが行われた後に自動的に通常モードに復帰させるモード復帰部が設けられており、
駐車料金精算機は自動販売機に対して無料モード用信号を送信する無料モード用信号送信部を備え、自動販売機は駐車料金精算機からの無料モード用信号を受信する無料モード用信号受信部を備えており、
カラム設定部は、受信部が無料モード用信号を受信した際、設定された条件を満たす場合に販促用カラムのみを無料モードとするものであるという構成を有する。
また、上記課題を解決するため、請求項3記載の発明は、前記請求項2の構成において、前記商品収容部は、カラム設定部が無料モードとするカラムへの商品投入口の付近に、当該カラムが販促用商品の収容カラムであることを示す販促用カラム表示部を備えているという構成を有する。
また、上記課題を解決するため、請求項4記載の発明は、前記請求項2又は3の構成において、前記自動販売機は、管理用の端末を備えており、当該端末を操作する端末操作機構が設けられており、端末操作機構は、設定された条件を満たす場合に前記販促用カラムのみ無料モードとするよう端末を操作する機構であるという構成を有する。
また、上記課題を解決するため、請求項5記載の発明は、前記請求項4の構成において、前記端末は、前記自動販売機を定期的に訪問して代金の回収と商品の補充を行うサービスマンが使用する目的で備えられている端末であるという構成を有する。
【発明の効果】
【0008】
以下に説明する通り、この出願の請求項1又は2記載の発明によれば、一定以上の駐車料金を支払った利用者に対して自動販売機の商品が無料で提供されるので、売上が促進される。この際、自動販売機は無料モード以外の場合には通常モードで動作するものであるので、通常モードでの動作による販売利益が期待できる。このため、コインパーキングの売上促進に要したコストは通常モードでの販売利益でカバーすることができ、結果的にコインパーキングの売上促進に要するコストを低くすることができる。そして、無料提供されるのは販促用カラム内の商品のみであるので、低コストの安価な商品とすることができ、売上促進のためのコストをさらに下げることができる。
また、請求項3記載の発明によれば、上記効果に加え、販促用カラム表示部が設けられているので、販促用商品以外の商品を誤って販促用コラムに充填してしまうのが防止される。
また、請求項4記載の発明によれば、上記効果に加え、管理用の端末を兼用して販促用カラムを無料モードに切り替えるので、自動販売機を大きく改造することが不要で、この点で低コスト化される。
また、請求項5記載の発明によれば、上記効果に加え、サービスマンが使用する端末を兼用するので、この点でさらに低コスト化がされる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
次に、この出願発明を実施するための形態(以下、実施形態)について説明する。
図1は、第一の実施形態のコインパーキング場の概略図、
図2は
図1に示すコインパーキング場の制御ブロック図である。
図1に示すコインパーキング場は、敷地内に複数の駐車スペースSを有し、駐車スペースSへの車両の駐車料金を精算させる駐車料金精算機1を備えている。
各駐車スペースSには、車止め2が設けられている。車止め2は、車両が駐車すると上昇するロック板21を備えた周知のものである。車止め2は、センサと、ロック板21の駆動機構とを備えており、センサが車両の駐車を検出した際、駆動機構がロック板21を上昇させ、車両が脱出できないようにするものである。
【0011】
図2に示すように、各車止め2には、ロック板21が動作を開始した際に信号を出力する車止め信号出力部22と、ロック板21の解除信号を入力する解除信号入力部23が設けられている。
一方、駐車料金精算機1には、各車止め2から車止め信号出力部22からの信号が入力される車止め信号入力部11と、各車止め2に解除信号を出力する解除信号出力部12とが設けられている。駐車料金精算機1と各車止め2は無線又は有線で通信するようになっており、各車止め2から車止め信号が無線又は有線で駐車料金精算機1の車止め信号入力部11に送られ、駐車料金精算機1の解除信号出力部12から解除信号が特定の車止め2の解除信号入力部23に無線又は有線で送られるようになっている。この実施形態では、駐車料金精算機1及び各車止め2は無線通信を行うようになっており、駐車料金精算機1は通信ユニット(以下、精算機通信ユニット)10を備えており、各車止め2も通信ユニット(不図示)を備えている。
【0012】
図2に示すように、駐車料金精算機1は、駐車スペース番号を選択する番号選択ボタン13と、各駐車スペースSについて駐車料金を計算する料金計算部14と、計算された駐車料金を表示する表示部15と、駐車料金投入部16と、精算ボタン(不図示)とを備えている。
料金計算部14は、駐車時間に応じて駐車料金を計算するものであり、車止め信号入力部11に車止め信号が送られた際、当該駐車スペースSのID番号(駐車スペース番号)と、駐車開始時間とを記憶部141に記憶し、駐車スペース番号が番号選択ボタン13で入力されて精算ボタンが押された際、押された時点での経過時間に従って駐車料金を算出するものであり、メモリやロジックで構成されている。
【0013】
駐車料金投入部16は、いわゆるコインメックやビルバリである。駐車料金精算機1は、表示された料金以上の金銭が駐車料金投入部から投入されたことを確認する入金確認部17を備えている。入金確認部17は、料金計算部14が計算した駐車料金と、駐車料金投入部16で投入された投入された金銭とを比較し、後者が前者以上である場合、入金が確認された旨の信号を出力する回路である。解除信号出力部12は、入金確認部17から出力があると、当該駐車スペースSの車止め2に精算機通信ユニット10を介して解除信号を出力するものである。
この他、駐車料金精算機1は、釣り銭払い出し部や領収書印刷部等を備えている。
これら駐車料金精算機1や各車止め2は、通常のコインパーキング場で用いられているものと同じであるので、更なる説明は割愛する。
【0014】
一方、このような実施形態のコインパーキング場には、自動販売機3が設けられている。自動販売機3は、この実施形態では清涼飲料の自動販売機となっている。
図3は、
図1に示すコインパーキング場に設けられた自動販売機3の斜視概略図である。
図3に示すように、自動販売機3は、筐体31と、筐体31の前面に設けられた前面扉32とを備えている。
図3(1)は前面扉32が閉まった状態、(2)は開けた状態を示す。
【0015】
図3(2)に示すように、筐体31内には、販売する缶入り又はPETボトル入りの清涼飲料を収容した商品収容部33が設けられている。前面扉32には、商品の見本を展示した展示部321、購入する商品を選択する各商品選択ボタン322、購入のための硬貨や紙幣を投入する代金投入部323、購入した商品を取り出す商品取り出し口324などが設けられている。
図3(2)では詳細の図示が省略されているが、商品収容部33は、複数のカラムと呼ばれる空間に仕切られている。自動販売機3は、払い出し機構331を備えており、払い出し機構331は、選択されたカラムから商品(清涼飲料)を1個ずつ商品取り出し口324に払い出す機構となっている。
【0016】
自動販売機3の筐体31内には、自動販売機3の動作を制御する自販機制御ユニット4が設けられている。自販機制御ユニット4は、プロセッサや記憶部等を備え、代金投入部323で投入された金銭が規定の金額に達しているかどうかの判断等を行うものである。自販機制御ユニット4は、投入された金銭が所定の金額に達していると判断した場合、払い出し機構331に信号を送り、選択された商品を取り出し口324に払い出すようになっている。即ち、各商品選択ボタン322と各カラムとは対応しており、自販機制御ユニット4は、特定の商品選択ボタン322が押された際に当該商品選択ボタン322に対応するカラム内の商品を払い出すよう払い出し機構331に制御信号を送る。
【0017】
コインパーキング場に自動販売機が設けられているのは特に珍しいことではないが、実施形態のコインパーキング場の大きな特徴点は、自動販売機3をコインパーキング場のプロモーション(売上促進)に利用している点である。この際、プロモーションのためのコストを抑えつつ効果的なプロモーションが行える実用的な構成を採用している。以下、この点について具体的に説明する。
【0018】
まず、
図2に示すように、駐車料金精算機1は無料モード用信号送信部18を備えており、自動販売機32は無料モード用信号受信部5を備えている。無料モード用信号は、この実施形態では、プロモーションのためにコインパーキング場の利用者に自動販売機3の商品を無料提供する旨の指令(無料モード指令)である。無料モード用信号送信部18及び無料モード用信号受信部5は、この実施形態では無線通信を行うものとなっている。例えば、特定小電力無線の規格により通信を行うものが採用できる。
【0019】
無料モード用信号送信部18は、料金計算部14と入金確認部17とに接続された論理回路を含んでいる。この実施形態では、無料モード指令は、設定されたある条件を満たした場合に送信されるようになっており、無料モード用信号送信部18は、この条件を設定した条件設定部181を含んでいる。条件設定部181は、自動販売機3内の販促用の商品が無料提供される最低の駐車料金を設定する回路であり、ある一定以上の駐車料金の場合に無料モード指令が送信されるように設定する回路である。
【0020】
無料モード用信号送信部18は、料金計算部14からの入力値と条件設定部181で設定された値を比較し、入力値が設定値以上であり且つ入金確認がオンである場合に無料モード指令を送信する回路となっている。この種の回路は、簡単な論理素子の組み合わせで実現できるので、さらなる詳細説明は割愛する。
一方、無料モード用信号受信部5は、自動販売機3の筐体31内に設けられている。但し、無線の受信状態が良くない場合には、無料モード用信号受信部5は、筐体31の上面に固定されたり、アンテナのみ筐体31外に設けたりする場合もある。
【0021】
無料モード用信号受信部5を備えた自動販売機3は、無料モードでの動作が可能なものとなっている。無料モードで動作可能な自動販売機は、いわゆる災害対応自販機として知られている。災害対応自販機は、大地震のような大きな災害が生じた際、商品を無料で提供できるようにし、被災者の支援に利用することを想定した自販機である。災害対応自販機は、自販機制御ユニットにおいて無料モード機能を実現している。
【0022】
実施形態における自動販売機3は、このような災害対応自販機とは若干異なる。災害対応自販機は、前面扉に無料モード用鍵穴が設けられており、専用のキーを無料モード用鍵穴に差し込んで操作すると、通常モードから無料モードに切り替わる自動販売機である。この場合、全ての商品選択ボタンが点灯し、自動販売機内の全ての商品が無料で払い出し可能となる。
【0023】
実施形態における自動販売機3は、これとは異なり又はこれに追加される形で、設定されたカラムの商品のみが無料で払い出されるようになっている。
図2に示すように、自販機制御ユニット4は、カラム設定部41と、モード切替部42とを備えている。カラム設定部41は、無料モードとするカラムの設定情報を保持した部分である。モード切替部42は通常モードから無料モードに切り替える部分である。これらは、論理素子によってハードウェア的に構成されている場合もあるし、RAM等のメモリに記憶されたプログラムによってソフトウェア的に実現されている場合もある。
【0024】
自動販売機3は、管理用の入力部を備えており、カラム設定部41での設定は、入力部から入力により行われる。この実施形態では、入力部は、サービスマン用のリモコン端末6となっている。サービスマンとは、各自動販売機を定期的に巡回して代金の回収や商品の補充をする作業者のことである。
【0025】
リモコン端末6は、カラムにそれまでとは異なる商品を充填して販売する場合等に使用されるものであり、販売価格の変更や、冷温の切り替え等の設定操作を自販機制御ユニット4に対して行えるものである。このような設定操作に加え、特定のカラムを選択して当該カラムを無料モード用に設定することができるようになっている。リモコン端末6は、これら設定のためのボタンや、確認用の小さな表示部を備えており、手に持てる程度の大きさである。
【0026】
実施形態では、このリモコン端末6を利用し、駐車料金精算機1に連動して特定のカラムのみを無料モードにする構成となっている。即ち、リモコン端末6を機構的に操作する端末操作機構7が設けられている。端末操作機構7は、特定のカラムについて無料モード設定を人(サービスマン)がするのと同じ動作をする機構である。例えば、端末操作機構7は、プランジャ71と、プランジャ71を進退させる駆動源72等から構成される。
【0027】
より具体的な一例を示すと、リモコン端末6は、図示は省略するが、幾つかのボタンと、確認用のディスプレイを有している。リモコン端末6には、カラム設定部41での各種設定を含む各種設定を行うための端末プログラムが実装されている。端末プログラムは、特定のカラムを選択し、当該カラムを無料モードとする機能を含んでいる。この実施形態では、リモコン端末6は、無料モード設定が最終的に完了する直前の状態とされ、この状態をスタンバイ状態として保持する。以下、特定のカラムを販促用カラムと呼び、無料モード設定を最終的に完了させるボタンを、設定ボタンという。
【0028】
この実施形態におけるリモコン端末6は、販促用カラムが選択されている状態で設定ボタンを1回押すと販促用カラムは無料モードに設定され、設定ボタンをもう一回押すと通常モードに復帰する構成となっている。プランジャ71は、このような設定ボタンを押せる位置(設定ボタンの少し手前の位置)に取り付けられている。
リモコン端末6の構成によっては、設定ボタンとは別に復帰ボタン(無料モードの解除ボタン)が設けられている場合もある。この場合には、復帰ボタンを押せる位置に別のプランジャと駆動源とを設ける。そして、無料モードに設定する場合は、設定ボタンの手前に設けたプランジャ71を駆動し、通常モードに復帰する際には復帰ボタンの手前に設けたプランジャを駆動する。いずれの場合も、駆動源72は、ソレノイドのような電磁的なものであっても良いし、エアシリンダのような流体圧によるものであっても良い。
【0029】
このようにプランジャ71を駆動するため、端末操作機構7は、駆動源72に制御信号を出力する駆動源制御部73を備えている。
図2に示すように、駆動源制御部73は、無料モード用信号受信部5に接続されており、無料モード用信号受信部5が無料モード指令を受信すると無料モード設定がされるよう構成されている。
【0030】
また、実施形態のコインパーキング場では、無料モードでの商品の払い出しが行われた後に自動的に通常モードに復帰させるモード復帰部が設けられている。具体的には、自販機制御ユニット4は、商品の払い出しが完了したことを示す信号(払い出し完了信号)を出力する払い出し完了信号出力部43を有している。払い出し完了信号出力部43は、トータルの商品の販売個数を管理する等の目的のものであるが、この実施形態では、払い出し完了信号出力部43も駆動源制御部73に接続されている。
駆動源制御部73は、無料モード設定をした後、払い出し完了信号出力部43から払い出し完了信号の出力があった場合、復帰のための制御信号を駆動源72に出力するものとなっている。従って、この実施形態では、払い出し完了信号出力部43及び端末操作機構7がモード復帰部を構成している。
【0031】
尚、リモコン端末6及び端末操作機構7は、筐体31内の背面に固定され得る。この他、サービスマンがリモコン端末6を取り出し易いように、前面扉32の裏面にリモコン端末6が着脱自在に取り付けられ、これに対して端末操作機構7が設けられる場合もある。
【0032】
販促用カラムに充填される商品は駐車料金に応じて無料で提供され得るものであるので、通常は、最も安価の商品が販促用カラムに充填される。間違って高い商品を販促用カラムに充填してしまうと、そのまま無料で払い出されてしまい、プロモーションのコストがその分だけ増えてしまう。この点を考慮し、実施形態のコインパーキング場は、販促用カラムに間違った商品を充填しないようにするための表示部(以下、販促用カラム表示部)332が設けられている。
図2に示すように、商品収容部33は、各カラムに商品を重点する際の投入口(商品投入口)330を有している。販促用カラム表示部332は、販促用カラムの商品投入口の付近に設けられており、この実施形態では印刷されたシールを貼ったものとなっている。例えば、「パーキングの販促用商品はこの上の投入口から充填して下さい。」というようなメッセージが印刷されたシールが貼られる。
【0033】
次に、上記構成に係るコインパーキング場の動作について説明する。以下の説明は、コインパーキング場運営方法の実施形態の説明でもある。
利用者(ドライバー)は、コインパーキング場に来場し、空いている任意の駐車スペースSに車両を駐車させる。この際、当該駐車スペースSの車止め2が動作し、センサが駐車を検出してロック板21を上昇させる。それとともに、駐車料金精算機1に車止め信号を無線送信し、当該駐車スペース番号の駐車時間の計測がスタートする。
【0034】
利用者は、用事を済ませて戻った際、駐車料金精算機1の番号選択ボタン13を押して当該駐車スペースSの番号を選択し、精算ボタンを押す。料金計算部14は、その時点での経過時間に従って駐車料金を計算し、表示部15に表示する。利用者は、駐車料金投入部16から駐車料金以上の金銭を投入する。この結果、入金確認部17の出力がオンになり(入金確認がされ)、解除信号が当該駐車スペースSの車止め2に送信されてロック板21が下がる。
【0035】
それとともに、駐車料金が設定値以上である場合、無料モード用信号送信部18が無料モード指令を無料モード用信号受信部5に送信する。無料モード指令は、駆動源制御部73に入力され、駆動源制御部73は、駆動源72を動作させてプランジャ71を前進させ、リモコン端末6からカラム設定部41に信号を送信させる。これにより、モード切替部42が販促用カラムの設定を無料モードに切り替え、販促用カラムに対応している商品選択ボタン322が金銭投入なしに点灯する。
【0036】
利用者はこの商品選択ボタン322を押し、商品の無料提供を受ける。商品の払い出しに伴い、払い出し完了信号が払い出し完了信号出力部43から出力される。この結果、駆動源72制御から駆動源72に制御信号が送られ、プランジャ71が動作してリモコン端末6が操作され、販促用カラムの設定が通常モードに復帰し、モード切替部42が販促用カラムを通常モードに復帰させる
【0037】
自動販売機3は、上記のように駐車料金精算機1と連動して販促用カラムが一時的に無料モードになるほかは、通常通り稼働する。即ち、規定以上の金銭を投入して任意の商品選択ボタン322を押すことで商品が払い出される。この点は、販促用カラムの商品も同様であり、規定以上の金銭を投入することで、販促用カラムの商品も通常通り購入される。
【0038】
自動販売機3は、通常、コインパーキング場の運営業者とは別の業者(自販機業者)が運営している。自販機業者のサービスマンは、実施形態のコインパーキング場に設置された自動販売機3を含む担当地域の各自動販売機を定期的に訪問し、代金の回収と商品の補充を行う。この場合、サービスマンは、実施形態のコインパーキング場の自動販売機3については、販促用カラム表示部331を見ながら、指定されている販促用商品を間違わないように販促用カラムに充填する。
【0039】
このような実施形態のコインパーキング場によれば、一定以上の駐車料金を支払った利用者に対して自動販売機3の商品が無料で提供されるので、売上が促進される。この際、自動販売機3は無料モード以外の場合には通常モードで動作するものであるので、通常モードでの動作による販売利益が期待できる。このため、コインパーキングの売上促進に要したコストは通常モードでの販売利益でカバーすることができ、結果的にコインパーキングの売上促進に要するコストを低くすることができる。
【0040】
尚、この実施形態では自動販売機3は清涼飲料の自動販売機であり、無料提供のコストはそれほど高くはない。したがって、実施形態のコインパーキング場は、この点でも低コストのプロモーション策を実施できるものとなっている。
そして、この実施形態では、無料提供されるのは販促用カラム内の商品のみであるので、低コストの安価な商品とすることができ、売上促進のためのコストをさらに下げることができる。
【0041】
また、この実施形態では、条件設定部181で設定された駐車料金以上の料金が支払われた場合に無料モードに切り替わるので、駐車料金に対して商品の無料提供のコストが過大にならないようにすることができ、この点で好適となっている。
さらに、この実施形態では、販促用カラムのみを無料モードにする設定のため、管理用の入力部を兼用するので、既存の自動販売機を利用して実現することができ、この点でも低コスト化がされる。即ち、無料モード用信号受信部5や端末操作機構7を追加するだけで、特に自動販売機としては改造の必要がなく、低コスト化できる。
【0042】
また、この実施形態では、販促用カラム表示部332が設けられているので、サービスマンが商品を補充する際、販促用商品以外の商品を誤って販促用カラムに投入するのが抑えられる。このため、高価な商品を誤って販促用に無料提供してしまうことが抑えられ、この点でも低コスト化が見込める
【0043】
尚、無料で払い出された販促用商品の代金は、自販機業者からコインパーキング場の運営業者に請求される。このため、無料で払い出された販促用商品の個数が集計される構成であることが好ましい。具体的には、例えば、払い出し完了信号出力部43が、有料モードでの販売個数と無料モードでの販売個数とを分けて出力できるものとされる。そして、自販機業者は、無料モードでの販売個数に従ってコインパーキング場の運営業者に請求をする。尚、サービスマンによる販促用商品の補充は、コインパーキング場の運営の一環(販促活動の一環)であり、運営業者に代わって行っているといえる。
【0044】
上記実施形態では、販促用カラムのみ無料モードに設定する構成として、リモコン端末6を自動的に操作する機構を追加する構成を採り上げたが、これは一例であって他の構成もあり得る。例えば、リモコン端末6を改造し、無料モード用信号受信部5からの信号によりソフトウェア的に自動操作される構成もあり得る。即ち、リモコン端末6には、カラム設定部41に設定情報を送信する端末プログラムが実装されているが、このプログラムを改変し、無料モード用信号受信部5から無料モード指令が入力されるとプログラム上の動作によりカラム設定部41に設定情報が送信されるようにしても良い。
【0045】
また、サービスマンが操作することが予定されている端末がハンディなリモコン端末6ではなく、自動販売機3の筐体31内に固定された端末である場合もある。固定された端末であっても、上記のように端末操作機構7を設けることで、同様に動作させることができ、低コスト化の効果も同様に得られる。したがって、端末とカラム設定部41とは、無線通信ではなく有線通信する場合もある。また、端末は、サービスマンが操作するものではなく、自動販売機3の初期設定等の目的で使用されるものである場合もあり得る。この意味で、いわゆる端末ではなく、自販機制御ユニット4上のある入力ポートに対して操作機構が追加されることもあり得る。
【0046】
さらに、端末を経由せずに自販機制御ユニット4のカラム設定部41に無料モード指令が入力される構成であっても良い。この場合、カラム設定部41は、リモコン端末6以外の外部機器からの入力を受け付けるよう構成される。この場合の外部機器は、無料モード用信号受信部5である。
【0047】
尚、上記実施形態では、ある一定以上の駐車料金の利用があったかどうか判断する要素が駐車料金精算機1に設けられたが、自動販売機3に設けられていても良い。この場合は、無料モード用信号は、駐車料金の精算が完了した旨の信号となる。例えば、駐車料金の精算が終了した際、その金額を自動販売機3に送信するようにし、自動販売機3に設けた判断回路で一定以上の駐車料金であるかどうか判断する。一定以上であると判断された場合には、無料モード指令が出力され、上記のようにカラム設定部41での無料モード設定が行われる。また、金額を問わずコインパーキングを利用した場合に販促用商品を無料提供する場合もあり、この場合は、駐車料金の精算が完了した旨の信号である無料モード用信号を受信した場合に条件を満たすとしてカラム設定部41での無料モード設定が行われる。
【0048】
無料モード設定を行う条件としては、上記以外もあり得る。例えば、コインパーキングの利用について毎月一定額を支払って会員になると減額されるサービスがあり得るが、会員になった者が利用した場合には無料提供されるようにしたり、毎月の利用料金の合計が一定以上になった者に対して無料提供されるようにしたりといった条件設定が考えられる。
さらに、利用の少ない曜日(例えばオフィス街における土日)や時間帯(例えば夜間)についてプロモーションのために商品の無料提供を行う場合もあり得る。この場合、無料モード用信号送信部18又は無料モード用信号受信部5は、入金確認部17が入金確認した際の曜日や時刻をシステム時刻等から取得してその曜日に応じて無料モード指令を出力する構成とされる。
【0049】
また、無料モードとする条件の設定や条件が満たしているかどうかの判断は、駐車料金精算機1や自動販売機3以外の場所に設けられた要素で行われる場合もあり得る。例えば、駐車料金精算機1や自動販売機3がインターネットのようなネットワークに接続された状態となっており、ネットワーク上に設けられたサーバにおいて条件が設定される場合もある。したがって、無料モード用信号の送信は、無料モード用信号送信部18から無料モード用信号受信部5に間接的に(別の要素を経由して)行われる場合もある。
【0050】
説明は省略したが、駐車料金精算機1は、スピーカー、スピーカーから流す音声メッセージ(音声ファイル)を記憶した記憶部、記憶部に記憶された音声メッセージを再生する再生部等を備えている。音声ファイルは二種類設けられており、再生部は、無料モード用信号送信部18からの無料モード要請の送信の有無に従って音声ファイルを選択して再生するようになっている。無料モード用信号の送信がない場合には、通常のメッセージ、例えば「ご利用有り難うございました。」のようなメッセージがスピーカーから流れる。無料モード用信号が送信された場合、再生部は、「ご利用有り難うございました。自動販売機3の商品が無料でもらえます。お好きなボタンを押して下さい。」というようなメッセージを再生する。
【0051】
上記実施形態において、駐車料金精算機1は各車止めとの間で無線通信をするものであり、自動販売機3の通信も同じ規格の無線通信として精算機通信ユニット10を兼用したが、別の規格の無線通信とする場合もあり得る。また、駐車料金精算機1と自動販売機3とをケーブルをつないで有線通信するようにしても良く、両者が近い位置に設置されている場合にあり得る構成である。
【0052】
また、無料モード用信号が送信されて無料モードに切り替わった際、所定時間経過後、いずれかの商品選択ボタン322が押されなくても自動的に通常モードに復帰するよう構成されることがあり得る。一定以上の駐車料金が支払われて自動販売機3が無料モードに切り替わった際、利用者がそれに気がつかずにそのまま去ってしまう場合があり得る。また、気がついても無料の権利を放棄して去ってしまう場合があり得る。この場合、別の者が自動販売機3で商品を購入しようとした際、無料で商品を手に入れることができてしまう。それは妥当ではないので、無料モードに切り替わった後に一定時間内に商品選択ボタン322が押されなかった場合、権利放棄とみなして通常モードに自動復帰させるのが好適である。
【0053】
具体的には、駆動源制御部73内にタイマーが設けられる。無料モード指令が送られて駆動源制御部73がプランジャ71を駆動させて販促用カラムについて無料モードとした際にタイマーがスタートするよう構成される。そして、タイマーのカウントが所定時間(例えば30秒間)に達したら駆動源制御部73は、払い出し完了信号出力部43からの出力にかかわらず通常モードに復帰するようプランジャ71を再び駆動させる。
【0054】
上記実施形態のコインパーキング場は車止め2を有するものであったが、ゲートバー方式のコインパーキング場であっても同様に実施可能である。この場合、駐車券発行機が設けられ、駐車料金精算機1は、駐車券を読み取って駐車料金を計算する機能を備えるが、同様に駐車料金が一定以上でありそれが支払われた場合に無料モード用信号が自動販売機3に送信されるよう構成される。
また、車止め2が無く、駐車した車両ナンバーを撮影して記録することで料金未払い対策としたコインパーキング場も知られており、このようなコインパーキング場であっても同様に実施できる。尚、コインパーキング場は少なくとも1台分の駐車スペースSがあれば営業可能であり、そのような場合でも本願発明は実施可能である。
【0055】
上記実施形態では、自動販売機3は清涼飲料の自動販売機であったが、お菓子等の食品のような他の商品の自動販売機であっても良い。尚、駐車料金精算機1としては、クレジットカードやプリペイドカード等で精算する機能を備えたものもあり、そのような場合はそれらのカードを読み取る機器が駐車料金投入部ということになる。この点は、自動販売機31における代金投入部323についても同様である。