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特開2019-16355試験問題の出題及び試験結果判定システム及び試験運営システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2019-16355(P2019-16355A)
(43)【公開日】2019年1月31日
(54)【発明の名称】試験問題の出題及び試験結果判定システム及び試験運営システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/20 20120101AFI20190104BHJP
【FI】
   G06Q50/20 300
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
【全頁数】20
(21)【出願番号】特願2018-127969(P2018-127969)
(22)【出願日】2018年7月5日
(31)【優先権主張番号】201710555377.7
(32)【優先日】2017年7月10日
(33)【優先権主張国】CN
(71)【出願人】
【識別番号】506112993
【氏名又は名称】勝俣 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100118267
【弁理士】
【氏名又は名称】越前 昌弘
(72)【発明者】
【氏名】勝俣 和彦
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC34
(57)【要約】
【課題】試験問題と関連する要素情報に基づいて、記憶された試験問題から選択し編集して要望に合致する試験用紙を編成し、ユーザに該試験用紙を送信し、ユーザがフィードバックした試験結果を受信して判定し、同一の試験を受けた異なるユーザの成績を分析してまとめたうえで、ユーザの成績の同一の試験を受けた複数のユーザの成績での優劣を判断できる試験問題の出題及び試験結果判定システムを提供する。
【解決手段】端末と通信接続され、試験サービスを提供するための試験問題の出題及び試験結果判定システムであって、データを処理する中央処理装置と、試験問題を記憶する試験問題記憶モジュールと、各試験問題に対応する試験問題番号を記憶する試験問題番号記憶モジュールと、を備え、前記試験問題番号が複数の群体を含む所定の文字列であり、異なる群体を構成する文字が異なる要素情報を表している。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末と通信接続され、試験サービスを提供するための試験問題の出題及び試験結果判定システムであって、
データを処理する中央処理装置と、
試験問題を記憶する試験問題記憶モジュールと、
各試験問題に対応する試験問題番号を記憶する試験問題番号記憶モジュールと、を備え、
前記試験問題番号が複数の群体を含む所定の文字列であり、異なる群体を構成する文字が異なる要素情報を表している、
ことを特徴とする試験問題の出題及び試験結果判定システム。
【請求項2】
前記システムは、前記要素情報を送信する複数の選択可能な端末を含み、前記端末は、受信した要素情報から選択された一つ又は複数の要素情報を前記システムにフィードバック可能に構成され、前記中央処理装置は、フィードバックされた要素情報に基づいて、前記試験問題番号記憶モジュールから対応する試験問題番号を抽出し、抽出された試験問題番号から試験問題を選択して決定し、編集して試験用紙を編成するように構成されている、ことを特徴とする請求項1に記載の試験問題の出題及び試験結果判定システム。
【請求項3】
前記システムは、対応する試験問題の解答を記憶する解答記憶モジュールを備え、前記システムは、編成された試験用紙を前記端末に送信可能に構成され、前記端末は、前記システムに解答をフィードバック可能に構成され、前記中央処理装置は、フィードバックされた解答と前記解答記憶モジュールに記憶された解答とを比較して採点するように構成されている、ことを特徴とする請求項2に記載の試験問題の出題及び試験結果判定システム。
【請求項4】
前記中央処理装置は、前記端末から前記システムに解答をフィードバックするタイミングに基づいて試験結果を評価するように構成されている、ことを特徴とする請求項3に記載の試験問題の出題及び試験結果判定システム。
【請求項5】
前記中央処理装置は、複数の端末からアップロードされた解答を参照し、解答をアップロードした全ての端末の中において、所定端末の得点ランキング、平均点数又は標準偏差値のうち少なくとも一つを算出するように構成されている、ことを特徴とする請求項3に記載の試験問題の出題及び試験結果判定システム。
【請求項6】
前記システムは、前記要素情報を記憶する試験問題番号定義記憶モジュールを備え、前記中央処理装置は、前記試験問題番号定義記憶モジュール内のデータを編集するように構成されている、ことを特徴とする請求項1に記載の試験問題の出題及び試験結果判定システム。
【請求項7】
前記群体は、一文字で表示されている、ことを特徴とする請求項1に記載の試験問題の出題及び試験結果判定システム。
【請求項8】
前記群体を構成する文字は、数字、アルファベット、記号のうちの少なくとも一種を含む、ことを特徴とする請求項1に記載の試験問題の出題及び試験結果判定システム。
【請求項9】
前記要素情報は、学年、科目、試験問題分類、難易度、解答に必要な時間、配点率、出題頻度のうちの少なくとも一つを含む、ことを特徴とする請求項1に記載の試験問題の出題及び試験結果判定システム。
【請求項10】
複数の端末と、当該複数の端末と通信接続された請求項1〜9のいずれか一項に記載の試験問題の出題及び試験結果判定システムと、を含む試験運営システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、教育の分野に関し、特に試験問題の出題及び試験結果判定システム及び試験運営システムに関する。
【背景技術】
【0002】
情報科学技術の発展に伴い、教育業界においてペーパーレス化と電子化は、どうしても避けられないものである。コンピュータを用いて通信ネットワーク経由で試験する電子化試験運営システムは、徐々に市場化されている。
【0003】
電子化試験運用システムは、受験者の要求に応じて都合の良い時間に試験することを許可し、試験用紙の割り当て、保管、追跡などの複雑な手続きを必要とせず、かつ時間を費やす仕事の量を減少させ、特に教師が客観的試験問題を評価するのに費やす採点時間を減少させることができる。また、電子化試験運営システムは、受験者に問題のフィードバックを直ちに提供して、優位性と改善すべきところを指摘することにより、受験者の学習効率の向上に役立つことができる。
【0004】
従来の技術には、用紙による試験の代わりに「試験問題データベース」に試験問題を作成して随時送信する方法が既に開示されている。
【0005】
例えば、特許文献1には、試験運営システムが提供されている。この試験運営システムは、専門スキル鑑定訓練システムをインストールするWEBサーバと、インターネット経由でWEBサーバに接続され、WEBサーバ上の専門スキル鑑定訓練システムをブラウズアクセスする少なくとも一台のコンピュータ端末又はスマートフォン端末とを含み、専門スキル鑑定訓練システムは、専門スキル鑑定科目の番号、科目の名称情報を処理し記憶する鑑定科目管理モジュールと、ある具体的な科目に対して、試験問題番号、試験問題種類、試験問題内容、選択肢、解答、配点情報などを含む要素情報を決定し記憶する鑑定試験問題管理モジュールと、鑑定の需要に見合うように、鑑定科目管理モジュールから選択された科目の番号又は科目の名称に基づいて鑑定試験問題管理モジュールから試験問題を自動的かつ迅速に選択して要求に合致する試験用紙を編成できる試験問題自動編成モジュールと、学生の訓練解答結果と対応する標準解答とを比較したうえで、採点し、学生の解答後の訓練結果をデータベースに記憶できる訓練及び採点モジュールと、科目、試験問題種類、知識ポイントに応じて学生の訓練結果をまとめて統計したうえで分析し、まとめ統計分析結果に基づいて改善のアドバイスを提供できる訓練成績分析モジュールと、管理者情報管理モジュール、教師情報管理モジュール及び学生情報管理モジュールを含み、管理者、教師及び学生が専門スキル鑑定訓練システムにアクセスしやすくなるように管理者、教師及び学生の情報を処理し記憶するユーザ情報管理モジュールを含む。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】中国特許出願公開第104732320A号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、試験問題には多くの要素情報が含まれる可能性があり、試験問題の管理が複雑になっている。従来の技術については、独立した鑑定試験問題管理モジュールにより試験問題の各種の要素情報を管理する必要があり、使用者の多様な出題要求を満足しにくい。また、従来の技術では、訓練成績分析モジュールは、ユーザ本人の訓練結果を科目、試験問題種類、知識ポイントに応じてまとめて統計したうえで分析して改善のアドバイスを提供できるが、同一の試験を受けた異なるユーザに水平的比較と分析を行うことにより同一の試験においてユーザ本人の成績の複数のユーザでの相対的優劣を判断することができない。
【0008】
本発明は、使用者の出題の要求に応じて、試験問題と関連する要素情報に基づいて、記憶された試験問題から選択し編集して要望に合致する試験用紙を編成し、ユーザに該試験用紙を送信し、ユーザがフィードバックした試験結果を受信して判定し、さらに同時に同一の試験を受けた異なるユーザの成績を分析してまとめたうえで、ユーザの成績の同一の試験を受けた複数のユーザの成績での優劣を判断できる試験問題の出題及び試験結果判定システム及び試験運営システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、書面の走査位置またはその直前(直後)を常に目視可能とするため、書面に垂直な方向に対して傾斜した光路で受光することを最も主要な特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明では、試験問題番号を設定することにより、異なる群体を構成する文字は異なる要素情報を表し、試験問題が特定の文字列と関連する形式で、試験問題番号により試験問題が特定される。従来の技術に比べて、本発明は、編集して試験用紙を編成し試験を準備する過程において、試験問題番号自身に含まれる、文字列で表された要素情報のみに基づいて、試験用紙の編集作業を完了でき、そのため、使用者の多様な出題要求を満足すると同時に、使用者の需要に応じて試験問題の出題を迅速に完了するとともに、特定の出願のニーズに応えることができ、出題の効率を上げることができる。
【0011】
また、本発明では、試験問題の出題及び試験結果判定システムが、端末に複数の選択可能な要素情報を送信することは、試験問題の出題及び試験結果判定システムが、端末に試験の打診を送信するとみなされる。端末がフィードバックした要素情報はこの打診に対する応答とみなされる。このように、端末のユーザは、要素情報を選択することにより、カスタマイズ化と個性化の試験サービスを享受できる。従来の技術で出題者により試験の打診を機械的に提出する形式に比べて、本発明の端末のユーザはより自主的な選択権を持ち、特に学習段階での自己評価試験に適合する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1図1は本発明の第1の実施例に係る試験問題の出題及び試験結果判定方法のフローチャートである。
図2図2は本発明の第2の実施例に係る試験問題の出題及び試験結果判定方法のフローチャートである。
図3図3は本発明の第3の実施例に係る試験問題の出題及び試験結果判定方法のフローチャートである。
図4図4は本発明の第2、第3、第4、第7の実施例に係る試験運営システムのブロック構成図である。
図5図5は本発明の第6、第7の実施例に係る試験運営システムのブロック構成図である。
【発明を実施するための形態】
【実施例1】
【0013】
本発明の第1の実施例は、試験問題の出題及び試験結果判定方法を提供し、図1に示すように、事前に設定された要素情報に基づいて、試験問題の出題及び試験結果判定システムに記憶された試験問題に対して試験問題番号を設定する試験問題番号設定ステップと、入力された要素情報に基づいて、編集して試験用紙を編成する試験用紙編成ステップとを備え、試験問題番号は複数の群体を含む所定の文字列であり、異なる群体を構成する文字は異なる要素情報を表している。
【0014】
要素情報は、試験問題の対応する学年、科目、試験問題の分類、難易度、解答に必要な時間、正解率、出題頻度のうちの少なくとも一つを含むことができる。
【0015】
文字は、数字、アルファベット、記号のうちの少なくとも一種を含む。数字、アルファベット及び記号を混ぜた試験問題番号を使うと、短い試験問題番号にする前提でより豊富な要素情報を含むことができる。
【0016】
例えば、学期末の成績をテスト用、小学校二年向け、数学、算数問題、中程度の難易度、解答平均時間が30秒間、配点率が1/1000、出題頻度が低頻度の試験問題は、その試験問題番号がX02MATHCALM301/100LaNUM01であり、各群体の要素情報は表1に示すように設定される。
【0017】
【表1】
【0018】
この試験問題番号に対応する第1群体の要素情報「試験種類」はXで、試験種類が期末成績テストであることを表し、第2群体の要素情報「学年」は02で、対応する学年が小学校二年であることを表し、この試験問題番号に対応する第3群体の要素情報「科目」はMATHで、試験科目が数学(Mathematics)であることを表し、当然のことながら、中国語又は日本語の仮名の頭文字又は英文の頭文字の形式で科目に対応してもよく、数字に比べ、アルファベットを用いると、ユーザが要素情報を手動で確認する際の認識の効率を向上させることができる。
【0019】
特に、本発明は、義務教育と高等教育の学年の制限に限らず、技能テストにも応用でき、例えば、自動車運転免許証試験、電気エンジニアの研修試験、資格試験などの各種の専門技能試験にも用いられるため、科目の要素情報は、標準的な科目種類に限らず、試験を行う可能性がある科目ならば、すべて本発明の要素情報とすることができる。
【0020】
この試験問題番号に対応する第4群体の要素情報「試験問題種類」はCALで、試験問題種類が算数(Calculation)試験問題であることを表し、当然のことながら、同様に、中国語ピンインの頭文字又は日本語の仮名又は発音又は英文の頭文字の形式で試験問題種類に対応してもよい。
【0021】
この試験問題番号に対応する第5群体の要素情報「試験問題の難易度」は、該試験問題番号を付けた試験問題の難易度を表し、中程度の難易度の場合、「M」を付け、具体的には、各試験問題の難易度に応じて具体的な難易度レベルの番号を付け、例えば、H、M、Lは、それぞれ難易度の高、中、低を表し、又は、数字の1〜9で、それぞれ9個のレベルの難易度に対応し、出題者が試験問題の難易度を設定するとき、1〜3レベルの難易度を低い難易度に対応させ、4〜6レベルの難易度を中程度の難易度に対応させ、7〜9レベルの難易度を高い難易度に対応させることにより、難易度選択の操作を簡略化することができる。
【0022】
この試験問題番号に対応する第6群体の要素情報「標準解答時間」は、事前に設定された標準解答に必要な時間を表し、例えば該の標準解答に必要な時間を30秒間に設定する。平均解答時間を設定することは、出題者が試験全体を完了する時間を把握するため、解答者が解答を完了した後のフィードバックにおいて該試験問題に対する完了効率を把握するためである。また、平均解答時間は、実際に出題後に受験者が試験問題を完了する時間に応じて定期的又は不定期的にタイムリーに更新してより正確にすることができる。
【0023】
この試験問題番号に対応する第7群体の要素情報「配点率」は、該試験問題が試験用紙全体の満点に占めた配点率を表し、配点率を1/1000とすると、試験用紙全体の満点が1000点である場合、該試験問題の占める点数が1点になり、試験用紙全体の満点が100点である場合、占める点数が0.1点になることを指す。その初期値は、主に試験問題の難易度に基づいて関連付けて設定するが、解答に必要な時間の長さを参照して決定してもよい。各試験問題の難易度及び解答に必要な時間の間に区別がない場合、例えば、自動車運転免許証試験の場合、配当率は同じである。この配当率は、受験者が問題を回答した結果の正否、又は難易度の調整に基づいてタイムリーに更新してもよく、事前に設定された試験問題の難易度に比べて、さらに試験問題に落とし穴がある場合の解答状況を反映することができる。
【0024】
配点率に対して、複数の決定標準を有してもよい。使用者は、これらの標準の共通点に合わせて、一つの試験問題の点数を決定することができる。具体的には、表2に示すように、一つの試験問題に対して、その標準解答時間を、配点率を決定する要因の一つとすることができる。
【0025】
【表2】
【0026】
表3に示すように、難易度も配点率を決定する要因の一つとすることができる。
【0027】
【表3】
【0028】
すなわち、標準解答時間と難易度を総合的に考えた後、試験問題が占めた点数を算出できる。表4は、標準解答時間と難易度により得点を算出する状況を示す。
【0029】
【表4】
【0030】
表4において、標準解答時間と難易度の配点基準を考慮したうえで、該試験問題番号の最終の配点基準を取得する。標準解答時間と難易度とが同じである場合、得点も同じであると理解してもよいため、試験用紙を編成するとき、標準解答時間と難易度の選択肢を除去することにより、試験用紙の編成作業を簡単かつ便利にすることができる。最後、典型的な試験用紙の配点は、表5に示すように配分することができる。
【0031】
【表5】
【0032】
また、この試験問題番号に対応する第8群体の要素情報「出題頻度」は、該試験問題がシステムにおいて選択され、試験用紙に編集される出題頻度を表し、例えば、本試験問題の出題頻度が10%であり、過去の出題編集において、該試験問題が同等な条件で抽出される確率である。コンピュータで試験問題を自動的に配列するとき、手動でこのパラメータを調整することにより、試験問題が現れる確率をコントロールすることができる。
【0033】
この試験問題番号に対応する第9群体の要素情報「解答」は、該試験問題の解答を含み、解答が真偽判定であり、正否を判定することのみが必要である場合、例えば、「1」、「0」の形式で解答情報を記憶でき、解答が選択問題の選択肢記号である場合、例えば、選択問題の記号「a」「b」「c」「d」の形式で解答情報を記憶でき、解答が数値計算結果又は文字説明結果である場合、文字又は数字で該要素情報を表し、具体的な数値計算結果又は文字説明結果と該文字又は数字を関連付けた後、他の場所に記憶することができる。
【0034】
この試験問題番号に対応する第10群体の要素情報「シーケンス番号」は、該試験問題の、一定の条件で同じ種類の試験問題でのシーケンス番号を表し、例えば、表6は、試験種類がXで、学年が02で、科目がMATHの条件で、該条件に合致したシーケンス番号がNUM11〜15の五つの試験問題を示す。当然のことながら、要素情報に基づいて試験問題を管理し、出題を便利にするという目的を達成するために、該シーケンス番号を、必要に応じて、何れかの要素情報又は要素情報の組み合わせに基づいて設定してもよい。
【0035】
【表6】
【0036】
本実施例では、「試験種類」、「学年」、「科目」、「試験問題種類」、「試験難易度」、「標準解答時間」、「配点率」、「出題頻度」、「解答」、「シーケンス番号」の合計10群体の要素情報で該試験問題番号を説明したが、当然のことながら、これに限られず、必要に応じて、群体の要素情報を増減してもよい。
【0037】
一方で、本実施例では、手動検索を容易にするために、複数の文字が一つの要素情報(群体)に対応する方式で試験問題番号を決定する。例えば、科目に対して、MATHの四つのアルファベッドを使い、4文字(桁)を占める。勿論、文字数(桁)と要素情報を一対一に対応させる(即ち、群体を一文字で表示する)ことにより試験問題番号を決定してもよい。この場合、学期末成績テスト用、小学校二年向け、数学、算数問題、中程度の難易度、解答平均時間が30秒間、配点率が1/1000、出題頻度が低頻度の試験問題に対して、その試験問題番号をX2MCM31La1とし、各桁の要素情報は表7に示すように設定される。
【0038】
【表7】
【0039】
ここで、ある桁に対応する要素情報が10個を超える可能性があっても、複数の桁で一つの群体を構成することにより、数の多い要素情報に対応することができる。例えば、シーケンス番号は、常に10個を超える。この場合、「001」のように3桁で上記試験問題のシーケンス番号を表してもよい。当然のことながら、16進数、20進数、さらに高い進数で試験問題の長さを圧縮できる。桁と要素情報が一対一に対応する場合、コンピュータが試験問題番号を認識する効率は大幅に向上する。そして、桁に対応する要素情報の定義を変更する場合に生じるエラーの確率を低減できる。
【0040】
表7に示すように、試験種類が学期末成績(要素情報X)のテストで、学年が小学校二年(要素情報2)で、科目が数学(要素情報M)で、試験問題種類が算数問題(要素情報C)で、試験問題の難易度が中程度(要素情報M)である設定条件で、該設定条件に対応する試験問題のシーケンス番号はそれぞれ001〜005である。即ち、特定の試験問題の出題条件に対して設定し、該設定条件に合致する複数の試験問題は、全てシーケンス番号が付けられたうえで、記憶される。
【0041】
表7では、試験用紙設計の性質を決定しないパラメータであるので、標準解答時間、出題頻度及び配点率を限定していないが、上記試験種類、学年、科目、試験問題種類、試験問題の難易度などの要素情報は、出題者が試験用紙を設計するとき、どんな試験を行いたいか、又はどんな種類の単元試験を行いたいかを決定し、即ち、試験用紙の性質を決定する。
【0042】
表7の設定条件は、単に例としてあげるが、本発明はこれに限定されるものではない。出題者の需要に応じて、要素情報をタイムリーかつ適切に選定でき、例えば、試験問題の難易度を限定しなくても、該特定の設定条件に合致する複数の試験問題を選別できる。
特に、本発明では、文字と数値以外に、試験問題に音声データ、例えば、MP3又はMPファイル4を挿入することにより、例えばヒアリング試験などの他の試験内容を提供し、或いは図形データを挿入ことにより、例えば、幾何学試験、描画試験などの添付図を必要とする試験内容を提供する。
【0043】
本実施例に係る試験問題番号設定ステップでは、試験問題に上記のような試験問題番号を設定することにより、これらの要素情報によって構成された試験問題番号は、特定の試験問題に直接関連して対応することができる。
【0044】
本実施例の好ましい形態として、本実施例に係る試験用紙編成ステップでは、さらに、入力された要素情報に基づいて、対応する試験問題番号を検索するサブステップと、入力された試験問題の数量と解答時間などの設定情報に基づいて、検索された試験問題番号から試験問題を選択して、試験用紙を編成するサブステップとを含む。システムに十分な数量の試験問題が記憶された後、入力された要素情報により、試験問題を選別し選択できるため、必要な試験用紙を効率的に編成する。
【0045】
上記創案を統合すると、試験問題番号の設定により、異なる群体を構成する文字は異なる要素情報を表し、試験問題の性質及び該試験問題に関連するすべての情報は、試験問題番号により直接的に一意に決定することができる。従来の技術に比べ、本発明は、編集して試験用紙を編成して試験を準備する過程において、試験問題番号自身を考慮するだけで、試験用紙の編集を完了できるため、出題の効率を向上させることができ、対応する要素情報を選択し設定することにより、個性化カスタマイズ試験用紙を自己編集し、試験を完了する。
【0046】
以下、ユーザが如何に個性化カスタマイズ試験用紙を自己編集し、試験を完了するかについて説明する。
【0047】
表8は、ユーザがユーザ端末の入力画面で自己編集して個性化カスタマイズ試験用紙を編成するときに入力及び選択した項目である。
【0048】
【表8】
【0049】
試験時間は、試験用紙の試験問題に必要な時間に基づいて計算した試験問題の総容量である。時間ストレス試験は、より多くの試験問題を増やすことにより、受験者に対するストレス測定を提供することを指す。試験問題に必要な時間が整数の試験時間に達しない可能性があるので、「試験問題選択誤差範囲」は一定の誤差範囲を提供する。総得点の設定は、試験用紙の総得点を指す。試験問題の難易度範囲は、その名の通り、試験問題全体的な難易度範囲を指す。出題の形式は、電子版でも紙でもよい。紙にする場合、指定されたアドレスに送信してプリントアウトする形式で出題することができる。試験開始時間は、試験の時間である。例えば、表8に下記内容を入力することができる。
【0050】
【表9】
【0051】
この場合、試験時間が100分間であるが、試験問題の容量が120分間で完了する容量であり、その出題の時間誤差の許容範囲が5%であり、総得点が100点である試験用紙を編成する。
【0052】
該試験用紙の難易度は、中−高程度の難易度であり、2017年6月19日午前8時に電子版の形式で端末に送信し、試験を開始する。
【0053】
具体的にはどれらの試験問題を選択するかについて、常にコンピュータによりランダムに選択する。当然のことながら、試験問題に重みを設定し、セミランダム選択メカニズムを形成することができる。手動の介入を容易にするために、本発明では、編成された試験用紙のプレビューを提供することにより、ユーザが具体的な試験問題選択及び内容を編集することができる。
【0054】
また、本発明の前記試験問題の出題及び試験結果判定方法は、さらに、試験用紙のカスタマイズについて選択でき、例えば、表10に示すように、試験種類、学年及び科目を選択した後、各試験種類に対して、試験問題の難易度に合わせて、それぞれ時間分配の割合と配点率を決定することができる。
【0055】
具体的には、表10において、試験用紙に「加減算」を含み、種類の難易度が中程度の試験問題を選択して、試験の総時間の20分間を占め、配点率が15%であるように設定し、「加減算」の種類の難易度が高い試験問題を選択して、試験の総時間の15分間を占め、配点率が20%であるように設定し、種類が「重量」で難易度が中程度の試験問題が問題用紙に入らないように選択し、システムは、ユーザの上記選択に応じて、編集して個性化試験用紙を編成して、個性化試験用紙のカスタマイズ作業を完了する。
【0056】
【表10】
【実施例2】
【0057】
本発明の第2の実施例は、試験問題の出題及び試験結果判定方法を提供し、第2の実施例は、第1の実施例のさらなる改善であり、主な改善点として、本発明の第2の実施例では、図2に示すように、試験問題番号設定ステップの後に、試験用紙編成ステップの前に、さらに、試験問題の出題及び試験判定システムが、端末に複数の選択可能な要素情報を送信する打診ステップと、端末が、受信された要素情報に基づいて、その選択した一つ又は複数の要素情報を試験問題の出題及び試験結果判定システムにフィードバックするフィードバックステップとを備える。
【0058】
図4に示すように、本発明では、本発明の第2の実施例に係る試験問題の出題及び試験結果判定方法に適用するシステム構造を提供する。
【0059】
試験問題の出題及び試験結果判定システムが、第1の端末、第2の端末、第3の端末などの複数の端末に複数の選択可能な要素情報を送信することは、試験問題の出題及び試験結果判定システムが、複数の端末に同時に試験の打診を送信すると見なされる。第1の端末、第2の端末、第3の端末などの複数の端末がフィードバックした要素情報は、打診に対する応答とみなされる。
【0060】
例を挙げると、出題者は、金曜日の午後に、試験問題の出題及び試験結果判定システムにより、各端末の第1の端末、第2の端末、第3の端末などの複数の端末に位置する受験者に月曜日の午前に試験を行うという打診を送信し、打診において、出題者は、例えば、「試験種類」が中間試験であり、「学年」が二年か三年か四年であり、又は「試験種類」が高校受験模擬試験若しくは大学受験模擬試験であり、さらに、例えば、数学又は英語である「科目」を含む複数の選択可能な要素情報を送信できる。
【0061】
受験者は、受信された要素情報に基づいて、選択しフィードバックし、例えば、二年生で数学の中間成績レベルの試験を受けたい受験者は、「中間試験」、「二年」及び「数学」という要素情報をフィードバックできる。当然のことながら、受験者は、自身の能力に応じて自分のレベルを超えた内容を選択できる。
【0062】
試験問題の出題及び試験結果判定システムは、第1の端末、第2の端末、第3の端末などの複数の端末からフィードバックされた上記要素情報を受信した後、これらの要素情報に基づいて、試験問題番号記憶モジュールから今回試験用紙の編集に適合する試験問題番号の候補条件を決定し、試験問題番号の候補条件に基づいて試験問題記憶モジュールから上記要素情報に合致する試験問題を選択し、中央処理装置で編集することにより、端末の第1の端末、第2の端末、第3の端末などの複数の端末のユーザの希望に合致する試験用紙を編成する。
【0063】
本実施例に示すように、試験問題の出題及び試験結果判定システムが、第1の端末、第2の端末、第3の端末などの複数の端末に複数の選択可能な要素情報を送信する打診ステップと、第1の端末、第2の端末、第3の端末などの複数の端末が、受信された要素情報に基づいて、その選択した一つ又は複数の要素情報を試験問題の出題及び試験結果判定システムにフィードバックするフィードバックステップとを含むので、編集して各端末のユーザの希望に合致する試験用紙を編成できる。したがって、異なるクラス、異なる学校、さらに異なる地区の同様の集団、例えば、異なる省、市の学校の二年生のユーザに対して、統一された試験問題の試験を行い、該年齢の学生の学習レベル及び成績分布を測定し、対応する学習能力のデータを把握して、教科書の選択及び教学大綱の作成に参照指標を提供することができる。同時に、各端末を使用するユーザとして、各端末により、自身の要求と学習の特徴に合致するカスタマイズ試験用紙を選択でき、試験問題の出題及び試験結果判定システムにより、異なる端末のユーザと共に同一のカスタマイズ試験用紙の試験を受けることを実現して、自分のその他の端末のユーザと比較した、該カスタマイズ試験用紙から反映された学習能力の差を把握することができる。
【0064】
当然のことながら、本実施例では、先生が試験問題の出題及び試験結果判定システムにより、そのクラスの学生全体に選択が限定された要素情報を送信する打診ステップ、及び学生全体が該選択が限定された要素情報を返信する方式により、先生が予想した試験用紙の編集を完了し該試験用紙の試験を行ってもよい。
【0065】
このように、クラス、学校及び地域に限定されず、異なる端末ユーザの同じ選択に基づいて、期待されたカスタマイズ試験用紙を編集して完成することにより、時間と空間に限定されない試験用紙カスタマイズ及び学習レベルと能力の試験を完了することができる。
【0066】
本実施例の好ましい形態として、本実施例に係る試験用紙編成ステップでは、入力された要素情報に基づいて、対応する試験問題番号を検索するサブステップと、入力された試験問題の数量と解答時間などの設定情報に基づいて、検索された試験問題番号から試験問題を選択して、試験用紙を編成するサブステップとを含んでもよい。
【0067】
上記サブステップを含むので、試験問題の出題及び試験結果判定システムは、編集して試験用紙を編成するとき、入力された要素情報に基づいて、該要素情報に合致する試験問題番号を直接的に検索し、複雑な処理を必要とせず、入力された試験問題の数量と解答時間などの設定情報に基づいて、検索された試験問題番号から該試験問題番号と直接関連付けられた試験問題を選択し、大量の試験問題のデータベースから、カスタマイズ試験用紙の編集と編成を効率的かつ正確に完了することができる。
【0068】
本実施例では、端末からフィードバックされた要素情報を「入力された要素情報」として試験問題を直接検索できるという点で第1の実施例と僅かに異なり、出題者のみ依存して要素情報を入力することに比べて、端末ユーザはより自主的な選択権と決定権を持つ。
【0069】
上記考えをまとめると、端末のユーザは、要素情報を選択することにより、異なる端末ユーザの間に編集して同じ予期したカスタマイズ試験用紙を完成でき、異なる端末ユーザにカスタマイズ化かつ個性化の試験サービスを共に享受させる。従来の技術で、出題者により特定の試験打診を機械的に提出する形式に比べて、本発明に係る端末のユーザは、より自主的な選択権を持ち、特に学習段階の自己評価テストに適合する。
【実施例3】
【0070】
本発明の第3の実施例は、試験問題の出題及び試験結果判定方法を提供し、第3の実施例は、第2の実施例のさらなる改善であり、主な改善点として、本発明の第3の実施例では、図3に示すように、試験用紙編成ステップの後に、さらに、試験問題の出題及び試験結果判定システムが、端末に編成された試験用紙を送信する試験用紙送信ステップと、端末が、試験問題の出題及び試験結果判定システムに解答をアップロードする解答アップロードステップと、端末がアップロードされた解答に基づいて採点し、試験結果を評価する評価ステップとを含む。
【0071】
特に、本実施例では、解答を要素情報として、試験問題番号に組み込むことができる。したがって、本実施例では、図3図4に示すように、試験用紙の編集を完了した後、事前に設定された時間に応じて、試験問題の出題及び試験結果判定システムは、同様の要素情報をフィードバックした第1の端末、第2の端末、第3の端末などの端末に、編成した該要素情報に合致するカスタマイズ試験用紙を送信し、第1の端末、第2の端末、第3の端末などの端末は、該カスタマイズ試験用紙を受信した後、解答して、各自の解答を試験問題の出題及び試験結果判定システムにアップロードする。試験問題の出題及び試験結果判定システムにおいて、アップロードされた解答と試験問題番号記憶モジュール内の試験問題番号に含まれる事前に設定された解答とを比較することにより、解答が正しいか否かを判断する。
【0072】
手動で採点することに比べ、本実施例では、試験問題の出題及び試験の結果判定システムにより、要素情報を決定して試験用紙を編集すると同時に、要素情報によって決定された試験問題番号に基づいて、解答を直接的に取得することができるため、端末からのフィードバックを受信した後、試験の結果を直接的に評価でき、端末ユーザの解答をタイムリーにフィードバックでき、試験結果のフィードバック効率を向上させる。
【0073】
従来の技術における電子評価に比べて、本発明の利点は、本発明では、試験問題番号が要素情報と関連しているため、試験問題番号の性質に基づいて、試験問題及び解答をより詳しく分析し、より正確で適切な評価を取得することができる。
【0074】
例えば、試験問題番号のうちの「難易度」の要素情報に基づいて、受験者の異なる難易度レベルでの各自の正解率を取得することができる。学習の参照として、受験者は、自分の問題が基礎が弱いか、難易度が高い試験問題の訓練が欠けているかを知ることができるため、自分の学習方法を意図的に改善する。以下同様に、出題者は受験者の解答結果に基づいて、受験者の学習を意図的に指導することができる。
【0075】
一方で、具体的には、本実施例の評価ステップでは、さらに、複数の端末からアップロードされた解答を参照して、現在の端末の、解答をアップロードした全ての端末での得点ランキング、平均点数又は標準偏差値(Standard Deviation)のうちの少なくとも一つを算出するサブステップを備える。
【0076】
得点ランキングと平均点数は、いずれも受験者と出題者が学習能力と成績レベルを分析することに役立つ大切なパラメータである。試験問題の出題及び試験結果判定システムにより、試験結果の採点と評価を迅速かつ正確に行うことができ、特に、クラス、学校又は地域に限定されず、同一の学年、同一の科目の、任意のユーザのランキングと平均点数を取得することができる。標準偏差値は、分散の算術平方根を指す。標準偏差値は、試験成績の離散程度を反映でき、現在の受験者のレベルの偏差値、及び試験問題の難易度の偏差値の分析に役立つ。
【0077】
同様の群体(例えば、同一の学年)が同一の科目(例えば、数学の期末試験)について、同様の試験用紙で試験を行った結果を取得するために、従来の技術では、試験機構は、特定の時期に特定の統一的な試験を行う必要があり、このため、大量の人力と物資を費やす必要があり、試験のコストが高く成績のフィードバックが遅く、同様の学習群体での自分の実力レベルを随時に把握しにくい。
【0078】
本実施例では、試験の開催者及びユーザは、いずれも低コストかつ高頻度で、時間と地域に限定されずに、任意のユーザの同様の学習群体でのランキング、平均点数及び学習群体の標準偏差値を知っていることができるため、ユーザが自分の実力レベルを把握しやすくなる。試験の開催者は、高頻度で上記試験を開催することにより、より多くのユーザの特定の試験科目での成績データを取得でき、さらなる分析及び今後の試験用紙の編集と設計に参照と経験を提供する。
【実施例4】
【0079】
本発明の第4の実施例は、試験問題の出題及び試験結果判定システムを提供し、本発明の第4の実施例では、図4に示すように、それは、各端末と通信接続され、試験サービスを提供し、データを処理する中央処理装置と、試験問題を記憶する試験問題記憶モジュールと、各試験問題に対応する試験問題番号を記憶する試験問題番号記憶モジュールを備えて、試験問題番号が複数の群体を含む文字列であり、試験問題番号において、異なる群体に該当する文字が異なる要素情報を表している。
【0080】
本実施例では、一つの試験問題の出題及び試験結果判定システムは、複数の端末に対応して接続されることにより、幅広い範囲の出題と試験作業を行う。
【0081】
要素情報は、試験問題の対応する学年、科目、試験問題の分類、難易度、解答に必要な時間、正確率、出題頻度のうちの少なくとも一つの情報を含むことができる。
【0082】
文字は、数字、アルファベット、記号のうちの少なくとも一種を含む。数字、アルファベット、及び記号を混ぜた試験問題番号を使うと、短い試験問題番号にする前提でより豊富な要素情報を含むことができる。具体的な番号付け方法は、第1の実施例の説明を参照し、ここで省略する。
【0083】
試験問題に上記のような試験問題番号を設定することにより、試験問題番号は、試験問題の要素情報を直接的に反映できる。試験用紙を編成する過程において、中央処理装置により、入力された要素情報に基づいて、試験問題番号記憶モジュールから対応する試験問題番号を検索でき、さらに、入力された試験問題の数量と解答時間などの設定情報に基づいて、検索された試験問題番号から試験問題を選択し、最後に試験問題記憶モジュールを利用して試験用紙を編成する。
【0084】
本実施例では、試験問題番号記憶モジュールに試験問題番号だけを記憶し、試験問題記憶モジュールにデータだけを記憶することができる。試験問題番号だけを記憶する場合、試験問題番号記憶モジュールの検索、ランキング、インデックスなどの、試験用紙の編成に関連する作業は、より高い計算効率を達成することができる。特に、本実施例では、さらに、一つの試験問題番号を利用して複数の試験問題に対応することができる。複数の試験問題に対応する場合、複数回試験用紙を作成しても同様の試験用紙が繰り返して編成されることは発生しにくい。
【0085】
例えば、表7に示すように、試験問題番号が「X2MCM」の条件で、該試験問題番号と関連付けられた対応する複数の試験問題、例えば、「001」、「002」、「003」、「004」、「005」から、試験問題を選択してカスタマイズして所望の試験用紙を編成できる。このように、試験問題番号「X2MCM」を満たし、即ち、特定の試験目的に合致する条件で、重複がなく何回も繰り返してカスタマイズ試験用紙を編成することができるため、表3.2に示すように、期末成績の小学校二年の数学科目における難易度が中程度の算数問題に対して、テストと訓練を繰り返して行うことができ、より高い指向性を持つ。本実施例では、「001」〜「005」の場合だけを例として挙げたが、試験問題番号に合致する場合、該試験問題番号と関連付けられた対応する試験問題の数量は、大容量ないし超大容量であってもよい。
【0086】
このように、一つの試験問題番号は複数の試験問題に対応することにより、該試験問題番号に基づいて、同一の条件で、複数回カスタマイズして試験用紙を編成することを容易に達成でき、繰り返して意図的な試験と評価を達成する。
【0087】
当然のことながら、このような試験用紙のカスタマイズ過程において、出題の確率が高い試験問題に対して、異なるカスタマイズ試験用紙に複数回現れる可能性がある。
【0088】
好ましくは、本実施例では、試験問題の出題及び試験結果判定システムは、さらに、試験問題の試験問題番号において、異なる群体を構成する文字によって表された要素情報を記憶する試験問題番号定義記憶モジュールを含み、中央処理装置は、試験問題番号定義記憶モジュール内のデータを編集する。試験問題番号定義記憶モジュールにより、異なる群体を構成するによって表された要素情報の意義を改めて定義でき、そのため、需要に応じて試験問題番号の長さと品質をコントロールすることにより、個性化体験を豊かにすることができる。
【0089】
上記創案をまとめると、試験問題番号の設定により、異なる群体を構成する文字は異なる要素情報を表し、試験問題の性質は、試験問題番号により直接的に一意に決定することができる。従来の技術に比べて、本発明は、編集して試験用紙を編成して試験を準備する過程において、試験問題番号自身を考慮するだけで、試験用紙の編集を完了できるため、効率を向上させることができる。
【実施例5】
【0090】
本発明の第5の実施例は、試験問題の出題及び試験結果判定方法を提供し、第5の実施例は、第4の実施例のさらなる改善であり、主な改善点として、本発明の第5の実施例では、試験問題の出題及び試験結果判定システムは、端末に複数の選択可能な要素情報を送信し、端末は、受信された要素情報に基づいて、試験問題の出題及び試験結果判定システムに一つ又は複数の要素情報をフィードバックし、中央処理装置は、フィードバックされた要素情報に基づいて、試験問題番号記憶モジュールから対応する試験問題番号を抽出し、抽出された試験問題番号から試験問題を選択して決定し、編集して試験用紙を編成する。
【0091】
例を挙げると、出題者は、金曜日の午後に、試験問題の出題及び試験結果判定システムにより、各端末の第1の端末、第2の端末、第3の端末などの複数の端末に位置する受験者に月曜日の午前に試験を行うという打診を送信し、打診において、出題者は、例えば、「試験種類」が中間試験であり、「学年」が二年か三年か四年であり、又は「試験種類」が高校受験模擬試験若しくは大学受験模擬試験であり、さらに、例えば、数学又は英語である「科目」を含む複数の選択可能な要素情報を送信できる。
【0092】
受験者は、受信された要素情報に基づいて、選択しフィードバックし、例えば、二年生で数学の中間成績レベルの試験を受けたい受験者は、「中間試験」、「二年」及び「数学」という要素情報をフィードバックできる。当然のことながら、受験者は、自身の能力に応じて自分のレベルを超えた内容を選択できる。
【0093】
試験問題の出題及び試験結果判定システムは、第1の端末、第2の端末、第3の端末などの複数の端末からフィードバックされた上記要素情報を受信した後、これらの要素情報に基づいて、試験問題番号記憶モジュールから今回試験用紙の編集に適合する試験問題番号の候補条件を決定し、試験問題番号の候補条件に基づいて、試験問題記憶モジュールから上記要素情報に合致する試験問題を選択し、中央処理装置で編集することにより、端末の第1の端末、第2の端末、第3の端末などの複数の端末のユーザの望みに合致する試験用紙を編成する。
【0094】
本実施例に示すように、試験問題の出題及び試験結果判定システムが、第1の端末、第2の端末、第3の端末などの複数の端末に複数の選択可能な要素情報を送信する打診ステップと、第1の端末、第2の端末、第3の端末などの複数の端末が、受信された要素情報に基づいて、その選択した一つ又は複数の要素情報を試験問題の出題及び試験結果判定システムにフィードバックするフィードバックステップとを含むので、編集して各端末のユーザの望みに合致する試験用紙を編成できる。
【0095】
したがって、異なるクラス、異なる学校、さらに異なる地区の同様の集団、例えば、異なる省、市の学校の二年生のユーザに対して、統一された試験問題の試験を行い、該年齢の学生の学習レベル及び成績分布を測定し、対応する学習能力のデータを把握して、教科書の選択及び教学大綱の作成に参照指標を提供することができる。同時に、各端末を使用するユーザとして、各端末により、自身の要求と学習の特徴に合致するカスタマイズ試験用紙を選択でき、試験問題の出題及び試験結果判定システムにより、異なる端末のユーザと共に同一のカスタマイズ試験用紙の試験を受けることを実現して、自分のその他の端末のユーザと比較した、該カスタマイズ試験用紙から反映された学習能力の差を把握することができる。
【0096】
当然のことながら、本実施例では、先生が試験問題の出題及び試験結果判定システムにより、そのクラスの学生全体に選択が限定された要素情報を送信する打診ステップ、及び学生全体が該選択が限定された要素情報を返信する方式により、先生が予想した試験用紙の編集を完了し該試験用紙の試験を行ってもよい。
【0097】
このように、クラス、学校及び地域に限定されず、異なる端末ユーザの同じ選択に基づいて、期待されたカスタマイズ試験用紙を編集して完成することにより、時間と空間に限定されない試験用紙カスタマイズ及び学習レベルと能力の試験を完了することができる。
【0098】
本発明では、試験問題の出題及び試験結果判定システムが、端末に複数の選択可能な要素情報を送信することは、試験問題の出題及び試験結果判定システムが、端末に試験の打診を送信するとみなされる。端末がフィードバックした要素情報は打診に対する応答とみなされる。このように、端末のユーザは、要素情報を選択することにより、カスタマイズ化と個性化の試験サービスを享受できる。従来の技術で、出題者により試験打診を機械的に提出する形式に比べて、本発明の端末ユーザはより自主な選択権を持ち、特に学習段階での自己評価試験に適合する。
【実施例6】
【0099】
本発明の第6の実施例は、試験問題の出題及び試験結果判定システムを提供し、第6の実施例は、第5の実施例のさらなる改善であり、主な改善点として、本発明の第6の実施例では、図5に示すように、試験問題の出題及び試験結果判定システムは、さらに、対応する試験問題の解答を記憶する解答記憶モジュールを含み、試験問題の出題及び試験結果判定システムは、端末に編成される試験用紙を送信し、端末は、試験問題の出題及び試験結果判定システムに解答をフィードバックし、中央処理装置は、フィードバックされた解答と解答記憶モジュールに記憶された解答とを比較して、採点する。
【0100】
具体的には、アップロードされた解答と解答記憶モジュールに記憶された解答とを比較することにより、解答が正しいか否かを判断する。複数の正しい解答がある試験問題に対し、取り尽くし法で順次に比較するか、又はファジィアルゴリズムで比較して結論を出してもよい。
【0101】
本実施例と前述の実施例との相違点は、解答を要素情報として試験問題番号に組み込まず、単独で解答記憶モジュールを設置して試験問題に対応する解答を記憶することである。解答を試験問題番号内に直接的に関連付けることに比べて、単独で解答記憶する場合、試験問題番号記憶モジュールのデータ漏洩のため解答が漏洩することがないので、守密性と安全性がより高い。
【0102】
したがって、本実施例では、図5に示すように、試験用紙の編集が完了した後、事前に設定された時間に応じて、試験問題の出題及び試験結果判定システムは、同様の要素情報をフィードバックした第1の端末、第2の端末、第3の端末などの端末に、編成した該要素情報に合致するカスタマイズ試験用紙を送信し、第1の端末、第2の端末、第3の端末などの端末は、該カスタマイズ試験用紙を受信した後、解答して、各自の解答を試験問題の出題及び試験結果判定システムにアップロードする。試験問題の出題及び試験結果判定システムにおいて、アップロードされた解答と解答記憶モジュール内の事前に設定された解答と比較することにより、解答が正しいか否かを判断する。
【0103】
手動で採点することに比べて、試験問題の出題及び試験結果判定システムは試験問題結果を直接的に評価することにより、端末ユーザの解答をタイムリーにフィードバックでき、学習の効率を向上させる。
【0104】
手動で採点することに比べて、本実施例では、試験問題の出題及び試験結果判定システムにより、要素情報を決定して試験用紙を編集すると同時に、要素情報によって決定された試験問題番号に基づいて、試験問題番号に一対一に対応する解答を直接的に抽出でき、端末からのフィードバックを受信した後、試験結果を直接的に評価でき、端末ユーザの解答をタイムリーにフィードバックでき、試験結果のフィードバック効率を向上させる。
【0105】
従来の技術における電子評価に比べて、本発明の利点は、本発明では、試験問題番号が要素情報と関連しているため、試験問題番号の性質に基づいて、試験問題及び解答をより詳しく分析し、より正確で適切な評価を取得することができる。
【0106】
例えば、試験問題番号のうちの「難易度」の要素情報に基づいて、受験者の異なる難易度レベルでの各自の正解率を取得することができる。学習の参照として、受験者は、自分における問題点は基礎が弱いか、難易度が高い試験問題の訓練が欠けているかを知っているができるため、自分の学習方法を意図的に改善する。以下同様に、出題者は受験者の解答結果に基づいて、受験者の学習を意図的に指導することができる。
【0107】
さらに、本実施例では、要素情報と端末から試験問題の出題及び試験結果判定システムに解答をフィードバックする時点に基づいて、試験結果を評価する。
【0108】
例えば、同様の試験問題に対して、3秒間以内、30秒間以内、300秒間以内に正しい解答をフィードバックすることは、受験者に対する能力の要求のレベルが全く異なる。要素情報と端末から試験問題の出題及び試験結果判定システムに解答をフィードバックする時点に基づいて試験結果を評価することは、解答の正誤だけによる評価に比べてより適切である。
【実施例7】
【0109】
本発明の第7の実施例は、試験運営システムを提供し、図4又は図5に示すように、複数の端末と、該複数の端末と通信接続された第4の実施例〜第6の実施例のいずれかに記載の試験問題の出題及び試験結果判定システムとを備える。
【0110】
使用の場合、出題者は、試験問題の出題及び試験結果判定システムにログインし、次に各端末に試験準備の関連情報を送信する。
【0111】
受験者は、端末にログインした後、要素情報から選択し、出題者にフィードバックする。
出題者は、これらの要素情報に基づいて、手動又はコンピュータで試験問題を自動的に編集し、試験用紙を編成し、所定の時間内に端末に送信する。受験者は、端末により試験を受け、解答をフィードバックする。
【0112】
試験問題の出題及び試験結果判定システムは、解答を評価したうえで、端末の受験者にフィードバックする。通信過程の全体において、ネットワークを介してデータを送信し、試験用紙を端末で保留しなくてもよく、データを全て試験問題の出題及び試験結果判定システムに記憶して、より高い守秘効果を達成する。
【0113】
本実施例に記載の試験運営システムは、従来の技術に比べて、試験問題番号を設定することにより、異なる群体を構成する文字が異なる要素情報を表し、試験問題の性質が試験問題番号により直接的に一意に決定することができる。本発明は、編集して試験用紙を編成して試験を準備する過程において、試験問題番号自身を考慮するだけで、試験用紙の編集を完了できるため、効率を向上させることができる。本実施例の試験運営システムは、編成された試験用紙と試験結果を複数の端末に放送でき、効率的で、正確度が高いという利点を持つ。
【0114】
なお、上述した各実施例において、「試験用紙」とは、例えば、パソコン、タブレットPC、スマートフォンなどの電子機器上で試験問題を表示する手段(電子ファイル、ウェブ画面など)を意味する。また、「試験用紙」は、解答を入力可能に構成されていてもよいし、別紙として電子機器上で解答を入力可能な解答欄又は解答用紙を備えていてもよい。
【0115】
当業者であれば上記各実施例では、読者が本願をよりよく理解できるように、多くの技術上の詳細を説明したが、これらの技術上の詳細及び上記各実施例に基づいた種々変更と修正がなくても、本願の各請求項により保護を請求された技術的解決手段を基本的に達成できることを理解できる。したがって、実際の応用において、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、形態及び詳細について上記実施例に様々な変化を行ってもよい。
図1
図2
図3
図4
図5