【解決手段】正面窓412F及び一対の側部前窓412L,412Rを含む前窓412と、前窓412を覆うキャブガード5と、を備えるホイールローダ1において、キャブガード5を格納位置へ移動させる移動機構を備え、キャブガード5は、キャブ41に取り付けられ、正面窓412Fに対向する位置に設けられる正面ガード部51と、正面ガード部51に対し第1ヒンジ61を介して連結され、側部前窓412L,412Rに対向する位置に設けられる一対の側面ガード部52L,52Rと、を有し、移動機構は、正面ガード部51に対し一対の側面ガード部52L,52Rが折り畳まれた状態でキャブガード5を格納位置へ移動させる。
車体と、前記車体上に設けられたキャブと、前記キャブの前方正面に位置する正面窓及び前記正面窓の左右にそれぞれ位置する側部前窓と、を含む前窓と、前記キャブの外側から前記前窓を覆う網状のキャブガードと、を備えるホイールローダにおいて、
前記キャブガードを前記キャブの天井部の上方における格納位置へ移動させる移動機構を備え、
前記キャブガードは、
前記キャブに取り付けられ、前記正面窓に対向する位置に設けられる正面ガード部と、
前記正面ガード部に対し第1ヒンジを介して連結され、前記側部前窓に対向する位置に設けられる一対の側面ガード部と、を有し、
前記移動機構は、前記正面ガード部に対し前記一対の側面ガード部が折り畳まれた状態で前記キャブガードを前記格納位置へ移動させる
ことを特徴とするホイールローダ。
【発明を実施するための形態】
【0009】
<第1実施形態>
以下、本発明の第1実施形態に係るホイールローダ1について、
図1〜8を参照して説明する。
【0010】
(ホイールローダ1の概略構成)
まず、ホイールローダ1の概略構成について、
図1〜3を参照して説明する。
【0011】
図1は、本実施形態に係るホイールローダ1の一構成例を示す側面図である。
図2は、ホイールローダ1の上面図である。
図3は、ホイールローダ1の正面図である。
【0012】
ホイールローダ1は、車体が中心付近で中折れすることにより操舵するアーティキュレート式の建設機械であり、車体の前部を構成する前フレーム101と、車体の後部を構成する後フレーム102と、を備えている。前フレーム101と後フレーム102とは、センタジョイント103によって左右方向(車幅方向)に回動自在に連結されており、前フレーム101が後フレーム102に対して左右方向に屈曲する。
【0013】
前フレーム101には、左右一対の前輪21L,21Rと、荷役作業を行う作業機3と、が設けられている。作業機3は、前フレーム101に回動可能に取り付けられたリフトアーム31と、リフトアーム31の先端部に回動可能に取り付けられたバケット32と、リフトアーム31に回動可能に連結されたベルクランク33と、を有している。
【0014】
リフトアーム31は、
図2に示す左右一対のリフトアームシリンダ310L,310Rのロッドが伸縮することによって、車体に対して上下方向に回動する。バケット32は、バケットシリンダ320のロッドが伸縮することによって、リフトアーム31に対して上下方向に回動する。ベルクランク33は、バケット32とバケットシリンダ320とのリンク機構を構成している。
【0015】
後フレーム102には、左右一対の後輪22L,22Rと、オペレータが搭乗するキャブ41と、エンジンやコントローラ等の各機器を収容する機械室42と、車体が傾倒しないようにバランスを保つためのカウンタウェイト43と、が設けられている。
【0016】
なお、以下において、ホイールローダ1の左右方向のうち、キャブ41に設けられた運転席(不図示)に着座したオペレータの左手の方向を「左方向」とし、右手の方向を「右方向」とする。
【0017】
キャブ41は、後フレーム102と、後フレーム102に対向して配置されて屋根となる天井部411と、前後左右にそれぞれ配置された窓と、を有しており、これらの内部に空間(部屋)が形成されている。
【0018】
キャブ41の前側に設けられた前窓412は、
図2及び
図3に示すように、キャブ41の前方正面(運転席に着座したオペレータの正面)に位置する正面窓412Fと、正面窓412Fの左側(オペレータの左手前方)に位置する左側部前窓412Lと、正面窓412Fの右側(オペレータの右手前方)に位置する右側部前窓412Rと、を含んで構成されている。また、キャブ41には、正面窓412Fに付着した汚れ等を拭き取るワイパー413が、前窓412の下方に取り付けられている。
【0019】
また、ホイールローダ1は、キャブ41の外側から前窓412を覆う網状のキャブガードと、キャブガードをキャブ41の上方における格納位置へ移動させる移動機構と、を備えている。キャブガードは、例えば掘削作業中において岩石等が落下もしくは飛来してきた場合に、前窓412(キャブ41)及びその内部にいるオペレータを保護するものである。以下、ホイールローダ1における前窓412の保護構造、すなわちキャブガードの構成及び移動機構の構成について説明する。
【0020】
(前窓412の保護構造)
次に、前窓412の保護構造について、
図4〜6を参照して説明する。
【0021】
図4は、キャブガード5が取り付けられた状態のホイールローダ1を正面斜め上方から見た図である。
図5は、キャブ41の前窓412に対するキャブガード5の取り付け構造の一例を示す分解斜視図である。
図6は、
図5におけるX部の拡大図である。
【0022】
キャブガード5は、
図4に示すように、前窓412の正面窓412Fに対向する位置に設けられる正面ガード部51と、前窓412の左側部前窓412Lに対向する位置に設けられる左側面ガード部52Lと、前窓412の右側部前窓412Rに対向する位置に設けられる右側面ガード部52Rと、を有している。なお、以下の説明において、「左側面ガード部52L及び右側面ガード部52R」を「一対の側面ガード部52L,52R」とする場合がある。
【0023】
図4及び
図5に示すように、一対の側面ガード部52L,52Rはそれぞれ、正面ガード部51に対し複数の第1ヒンジ61を介して連結されている。これにより、複数の第1ヒンジ61を中心として回動し、正面ガード部51上に折り畳むことが可能である。
【0024】
また、キャブガード5は、隣り合うガード部同士がヒンジで連結されることにより、前窓412の全体を覆う大きさに形成されている。したがって、前窓412に対して、正面窓412F、左側部前窓412L、及び右側部前窓412Rのそれぞれに対応したキャブガード、すなわち3つのキャブガードを別個に用意して取り付ける必要がない。
【0025】
本実施形態では、一対の側面ガード部52L,52Rはそれぞれ、正面ガード部51に対し3つの第1ヒンジ61を介して連結されているが、第1ヒンジ61の数については特に制限はない。
【0026】
正面ガード部51、左側面ガード部52L、及び右側面ガード部52Rはそれぞれ、対応する前窓412の各部分412F,412L,412Rの外縁に沿って形成された枠体50Aと、枠体50Aの内側に配置された網体50Bと、を有している。各網体50Bは、網目の大きさが、オペレータの視界を妨げず、かつ落石や飛来する岩石等が通過しない大きさに設定されている。枠体50Aと網体50Bとは、例えば溶接等によって固定されている。
【0027】
キャブガード5は、固定フレーム7を介して前窓412の前方に取り付けられている。固定フレーム7は、
図5に示すように、前窓412の正面窓412F、左側部前窓412L、及び右側部前窓412Rの外縁にそれぞれ沿った形状であり、前窓412の周囲に設けられた複数のタップドブロック(不図示)にボルトで締結されることにより、キャブ41に固定されている。なお、固定フレーム7の上端部は、キャブ41の天井部411の前端部として形成される。
【0028】
キャブガード5は、正面ガード部51の上端部及び下端部、左側面ガード部52Lの左端部、ならびに右側面ガード部52Rの右端部がそれぞれ、固定フレーム7に固定される。正面ガード部51の下端部、左側面ガード部52Lの左端部、及び右側面ガード部52Rの右端部はそれぞれ、
図6に示すキャッチクリップ64を介して固定フレーム7に固定される。
【0029】
本実施形態では、キャッチクリップ64は、正面ガード部51の下端部に2つ、左側面ガード部52Lの左端部に3つ、及び右側面ガード部52Rの右端部に3つ、枠体50Aに沿って並んで設けられているが、キャッチクリップ64の数はキャブガード5の大きさや重さに応じて変更可能である。
【0030】
図6に示すように、キャッチクリップ64は、キャブガード5の枠体50A側に取り付けられたロック部641と、固定フレーム7側に取り付けられた被係合部642と、ロック部641と回動可能にピン結合された係合部643と、を有している。
【0031】
ロック部641は、内部にバネ(不図示)を備えており、当該バネの付勢力によって係合部643が被係合部642に係合された状態でロックされる。具体的には、係合部643を被係合部642に引っ掛けた上で、ロック部641を枠体50A側に向かって回動させることによりロックが掛かり、一方、ロック部641を枠体50A側から外側に向かって回動させるとロックが解除される。
【0032】
なお、必ずしもキャッチクリップ64を用いてキャブガード5を固定フレーム7に固定させる必要はなく、例えばボルトを用いて締結させてもよいが、ボルトを用いる場合には、固定フレーム7に対するキャブガード5の取り付け及び取り外し作業に工具が必要となる。一方、キャッチクリップ64を用いた場合には、工具が不要となるため、固定フレーム7に対するキャブガード5の取り付け及び取り外し作業が容易になる。
【0033】
図4及び
図5に示すように、正面ガード部51の上端部は、固定フレーム7の上端部、すなわち天井部411の前端部と複数の第2ヒンジ62を介して連結されている。この第2ヒンジ62は、正面ガード部51に対し一対の側面ガード部52L,52Rが折り畳まれた状態でキャブガード5を上方向に回動させる。すなわち、第2ヒンジ62は、キャブガード5を格納位置へ移動させる移動機構の一態様である。本実施形態では、第2ヒンジ62は、枠体50Aに沿って2つ並んで設けられているが、キャッチクリップ64と同様に、第2ヒンジ62の数はキャブガード5の大きさや重さに応じて変更可能である。
【0034】
(キャブガード5の格納方法)
次に、キャブガード5の格納方法について、
図7及び
図8を参照して説明する。
【0035】
図7は、正面ガード部51に対し一対の側面ガード部52L,52Rが折り畳まれた状態におけるキャブ41の上側を示す斜視図である。
図8は、キャブガード5が格納位置に格納された状態におけるキャブ41の上側を示す斜視図である。
【0036】
ホイールローダ1では、例えば、作業現場等においてキャブガード5が不要になった場合には、
図8に示すように、キャブガード5をキャブ41の天井部411の上方における格納位置に格納することができる。
【0037】
キャブガード5を格納する際には、まず、左側面ガード部52Lの左端部及び右側面ガード部52Rの右端部におけるキャッチクリップ64のロックをそれぞれ解除して、左側面ガード部52L及び右側面ガード部52Rを固定フレーム7に対して解放状態とする。
【0038】
次に、
図7に示すように、一対の側面ガード部52L,52Rをそれぞれ、正面ガード部51側(正面窓412Fに対向する位置)へ第1ヒンジ61を中心として回動させる。これにより、左側面ガード部52Lと右側面ガード部52Rとが正面ガード部51に対し折り畳まれた状態、すなわち正面ガード部51、左側面ガード部52L、及び右側面ガード部52Rが互いに重ねられた状態となる。
【0039】
本実施形態では、一対の側面ガード部52L,52Rが、左側面ガード部52L、右側面ガード部52Rの順で正面ガード部51の側に折り畳まれているため、
図7では、左側面ガード部52Lの上に右側面ガード部52Rが重なっているが、折り畳む順序については特に制限はなく、右側面ガード部52R、左側面ガード部52Lの順で正面ガード部51の側に折り畳んでもよい。
【0040】
そして、
図8に示すように、左側面ガード部52Lと右側面ガード部52Rとが正面ガード部51に対し折り畳まれた状態で、第2ヒンジ62を中心として上方向に回動させる。これにより、キャブガード5を正面窓412Fに対向する位置から格納位置に移動させて格納することができる。一方、キャブガード5を使用する際には、格納時における手順と反対の手順を踏むことにより、格納位置から前窓412に対向する位置(以下、「使用位置」とする)に移動させればよい。
【0041】
なお、
図7に示すように、正面ガード部51、左側面ガード部52L、及び右側面ガード部52Rは、クリップ部材65を用いて一括して固定させておくことが望ましい。これにより、キャブガード5を格納位置へ移動させる際に、正面ガード部51の側に折り畳まれた状態の左側面ガード部52L及び右側面ガード部52Rが回動して左右に開いてしまうことを防止することができる。
【0042】
また、正面ガード部51、左側面ガード部52L、及び右側面ガード部52Rを正面窓412Fに対向する位置に配置させた状態(
図7に示す状態)でホイールローダ1が走行するような場合には、第2ヒンジ62を中心としてキャブガード5が上下方向に回動することを抑制するため、例えば正面ガード部51の下端部を固定フレーム7に固定させておくとよい。
【0043】
このように、キャブガード5は、正面ガード部51に対し一対の側面ガード部52L,52Rが折り畳まれた状態で、第2ヒンジ62を中心として上方向に回動することにより、格納位置へ移動することが可能となっているため、前窓412に対するキャブガード5の取り外し作業(格納作業)を効率的に行うことができる。
【0044】
これにより、作業現場においてキャブガード5を使用位置から格納位置に移動させて前窓412の前方から取り外すことができ、例えば作業現場において前窓412を清掃したい場合にも容易に清掃作業を行える。また、作業現場間の回送時等、岩石が落下したり飛来したりする心配のない場所では、オペレータは良好な視界を確保することができる。
【0045】
反対に、キャブガード5が必要となった場合においても、キャブガード5を格納位置から使用位置へ簡単に移動させて迅速に作業へ復帰できるため、ホイールローダ1の稼働率の低下の抑制につながる。また、キャブ41の天井部411上にキャブガード5の格納場所(格納位置)が確保されているため、取り外したキャブガード5の保管に困るといった問題も解消される。
【0046】
なお、本実施形態では、移動機構の一態様として第2ヒンジ62を用いたが、キャブガード5の移動機構はこれに限らない。他の移動機構の一例については、第2実施形態において説明する。
【0047】
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態に係るホイールローダについて、
図9及び
図10を参照して説明する。なお、
図9及び
図10において、第1実施形態に係るホイールローダ1について説明したものと共通する構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。
【0048】
図9は、第2実施形態に係るホイールローダにおいて、正面ガード部51に対し一対の側面ガード部52L,52Rが折り畳まれた状態におけるキャブ41Aの上側を示す斜視図である。
図10は、キャブガード5が格納位置に格納された状態におけるキャブ41Aの上側を示す斜視図である。
【0049】
本実施形態では、移動機構は、正面ガード部51の上部に設けられ、車体の左右方向に延びる棒状部材510と、キャブ41の天井部411の左右方向の両側に設けられ、棒状部材510を車体の前後方向に沿って案内するガイドレール8L,8Rと、を備える。
【0050】
ガイドレール8L,8Rにはそれぞれ、左右方向に貫通する貫通孔80が前後方向に沿って延びて形成されている。貫通孔80は、具体的には、天井部411の上面に平行して延びる直線部801と、直線部801の前端から下方に向かって延びる係止部802と、を有して構成されている。
【0051】
棒状部材510は、正面ガード部51の上端部に取り付けられており、左端部が左側のガイドレール8Lの貫通孔80に嵌合し、右端部が右側のガイドレール8Rの貫通孔80に嵌合している。
【0052】
キャブガード5を格納する際には、第1実施形態におけるキャブガード5と同様に、まず、一対の側面ガード部52L,52Rを固定フレーム7に対して解放状態とし、一対の側面ガード部52L,52Rを正面ガード部51の側に折り畳む。
【0053】
次に、正面ガード部51に対し一対の側面ガード部52L,52Rが折り畳まれた状態で、棒状部材510を支軸としてキャブガード5を天井部411と平行になる位置まで上方向に持ち上げる。
【0054】
そして、棒状部材510が貫通孔80の後端に当たるまで、キャブガード5を後方に向かって押す。これにより、棒状部材510が貫通孔80内を摺動しながら後方へ案内されて、キャブガード5が格納位置に格納される。
【0055】
一方、キャブガード5を使用する際には、格納時における手順と反対の手順を踏むことにより、格納位置から使用位置に移動させればよい。この場合において、棒状部材510が貫通孔80内を摺動しながら前方へ案内された後に係止部802に係止されることにより、棒状部材510が後方へ移動しにくくなり、キャブガード5を使用位置で止めておくことができる。
【0056】
このように、キャブガード5は、正面ガード部51の上端部に取り付けられた棒状部材510がガイドレール8L,8Rに対して後方向に摺動することにより、格納位置へ移動することが可能な移動機構を用いることにより、第1実施形態と同様に、前窓412に対するキャブガード5の取り外し作業(格納作業)の効率化が図れる。
【0057】
さらに、本実施形態では、棒状部材510をガイドレール8L,8Rに対して前後方向に摺動させればよいため、前窓412に対するキャブガード5の取り出し作業及び格納作業を全て前窓412の前方側から行うことができる。これにより、キャブガード5の取り付け及び取り外し作業が第1実施形態よりも簡易になる。
【0058】
なお、本実施形態では、棒状部材510がガイドレール8L,8Rに形成された貫通孔80内を摺動することにより、キャブガード5は使用位置と格納位置との間を移動したが、これに限らず、例えば、ガイドレール8L,8Rに嵌合するローラー等をキャブガード5の正面ガード部51の上端部に取り付けてもよい。すなわち、キャブ41及びキャブガード5において、キャブガード5を天井部411上において前後方向に沿って案内する移動機構が設けられていればよい。
【0059】
以上、本発明の実施形態について説明した。なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、本実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、本実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。またさらに、本実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
【0060】
例えば、上記実施形態では、キャブガード5は、キャブ41に固定された固定フレーム7に取り付けられていたが、これに限らず、キャブ41に直接取り付けられていてもよい。
【0061】
また、移動機構について、第1実施形態では第2ヒンジ62を用い、第2実施形態では棒状部材510及びガイドレール8L,8Rを用いたが、キャブガードは、正面ガード部51に対し一対の側面ガード部52L,52Rが折り畳まれた状態で、格納位置へ移動させるものであればよく、具体的な機構の内容については特に制限はない。例えば、第1実施形態と第2実施形態とを組み合わせて、ヒンジを用いてキャブガードを天井部411と平行になる位置まで上方向に持ち上げた上で、所定のスライド機構を用いて格納位置まで移動させてもよい。