【解決手段】撮影部は、利用者を被写体として撮影し、背景部は、撮影部に対向して配置され、撮影部との間に撮影空間を形成する。背景部は、撮影空間において撮影を行う利用者の背面に位置する第1の背面パネルと、第1の背面パネルの撮影空間側で第1の背面パネルとの間に所定の間隙を形成し、撮影空間の床面から所定の高さより上に設けられる第2の背面パネルとを有する。本技術は、写真シール作成装置に適用することができる。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下に、本技術を実施するための形態(以下、実施の形態という)について説明する。
【0018】
<写真シール作成装置の外観>
図1および
図2は、写真シール作成装置1の外観の構成例を示す斜視図である。
【0019】
写真シール作成装置1は、撮影画像や編集画像を提供するゲーム機である。写真シール作成装置1は、画像をシール紙に印刷したり、画像を利用者の携帯端末上で閲覧可能にしたりすることで、利用者に画像を提供する。写真シール作成装置1は、ゲームセンターなどのアミューズメント施設や店舗に設置される。
【0020】
写真シール作成装置1の利用者は、主に女子高校生や若い女性が中心とされる。写真シール作成装置1において、1組あたり主に2人や3人などの複数人の利用者がゲームを楽しむことができる。もちろん、写真シール作成装置1において、1人の利用者がゲームを楽しむこともできる。
【0021】
写真シール作成装置1において、利用者は、自身が被写体となって撮影作業を行う。利用者は、編集作業により、撮影によって得られた撮影画像の中から選択した画像に、手書きの文字やスタンプ画像などの合成用画像を合成させる。これにより、撮影画像が彩り豊かな画像に編集される。利用者は、編集済みの画像である編集画像が印刷されたシール紙を受け取って一連のゲームを終了させる。
【0022】
図1に示すように、写真シール作成装置1は、基本的に、撮影ユニット11と編集ユニット12が接した状態で設置されることによって構成される。撮影ユニット11と編集ユニット12は電気的に接続される。
【0023】
撮影ユニット11は、人が中に入ることができる程度の大きさを有する箱形状の筐体を有し、事前選択部20、撮影部21、および背景部22から構成される。事前選択部20は、撮影部21の側面に設置される。事前選択部20の前方の空間が、事前選択処理が行われる事前選択空間となる。また、撮影部21と背景部22は所定の距離だけ離れて対向して設置される。撮影部21と背景部22の間に形成される空間が、撮影処理が行われる撮影空間となる。
【0024】
事前選択部20は、事前選択処理として、写真シール作成装置1によって提供されるゲームを紹介するガイダンスを行ったり、撮影空間で行われる撮影処理における各種の設定を行ったりする。事前選択部20には、利用者が代金を投入する硬貨投入口や、各種の操作に用いられるタッチパネルモニタなどが設けられる。事前選択部20は、撮影空間の空き状況に応じて、適宜、事前選択空間にいる利用者を撮影空間へと案内する。
【0025】
撮影部21は、利用者を被写体として撮影するための装置である。撮影部21は、撮影空間に入った利用者の正面に位置する。撮影空間に臨む撮影部21の正面には、カメラや、各種の操作に用いられるタッチパネルモニタなどが設けられる。
【0026】
撮影空間において正面を向いている利用者からみて左側の面を左側面、右側の面を右側面とすると、撮影部21の左側面が側面パネル41Aにより構成され、右側面が側面パネル41Bにより構成される。さらに、撮影部21の正面が正面パネル42により構成される。側面パネル41Aには、上述した事前選択部20が設置される。なお、事前選択部20が、側面パネル41Bに設置されるようにしてもよい。
【0027】
背景部22は、背面パネル51、側面パネル52A、および側面パネル52Bから構成される。背面パネル51は、正面を向いている利用者の背面側に位置する板状の部材である。側面パネル52Aは、背面パネル51の左端に取り付けられ、側面パネル41Aと略同一の横幅の板状の部材である。側面パネル52Bは、背面パネル51の右端に取り付けられ、側面パネル41Bと略同一の横幅の板状の部材である。
【0028】
側面パネル41Aと側面パネル52Aは、ほぼ同一平面に設けられる。側面パネル41Aと側面パネル52Aの上部は、板状の部材である連結部23Aによって連結される。側面パネル41Aと側面パネル52Aの下部は、床面に設けた例えば金属製の部材である連結部23A’によって連結される。側面パネル41Bと側面パネル52Bも同様に、ほぼ同一平面に設けられる。側面パネル41Bと側面パネル52Bの上部は、連結部23Bによって連結される。側面パネル41Bと側面パネル52Bの下部は、連結部23B’によって連結される。
【0029】
撮影空間の床には、例えば樹脂製の床シート27が敷かれる。床シート27は、デザイン性の高いピンク色一色に色付けされている。
【0030】
側面パネル41A、連結部23A、および側面パネル52Aに囲まれることによって形成される開口が撮影空間の出入り口となる。また、側面パネル41B、連結部23B、および側面パネル52Bに囲まれることによって形成される開口も撮影空間の出入り口となる。
【0031】
側面パネル41A、連結部23A、および側面パネル52Aによって形成される出入り口には、連結部23Aの天面から垂下するようにして、図示せぬ出入り口カーテンが取り付けられる。同様に、側面パネル41B、連結部23B、および側面パネル52Bによって形成される出入り口にも、連結部23Bの天面から垂下するようにして、図示せぬ出入り口カーテンが取り付けられる。
【0032】
撮影空間の上方には、撮影部21の正面、連結部23A、および連結部23Bに囲まれた天井が形成される。その天井には、例えば樹脂製の天井シート24が設けられる。天井シート24の一端が連結部23Aに固定され、他端が連結部23Bに固定される。
【0033】
天井シート24の一部に、通気孔を設けてもよい。例えば、天井シート24の両端(連結部23A側と連結部23B側)に四角形状で示された部分を通気孔としてもよい。また、四角形状で示された部分は、光が入射する透明な部材で形成されていてもよい。
【0034】
編集ユニット12は、撮影画像に編集を施すための装置である。編集ユニット12は、一方の側面が撮影部21の正面パネル42に接するようにして、撮影ユニット11に連結している。
【0035】
図1に示される編集ユニット12の構成を正面側の構成とすると、編集ユニット12の正面側と背面側のそれぞれに、編集作業で用いられる構成が設けられる。この構成により、2組の利用者が同時に編集作業を行うことができる。
【0036】
編集ユニット12の正面側は、面61と、面61の上方に形成された斜面62から構成される。面61は、床面に対して垂直で、撮影部21の側面パネル41Aとほぼ平行な面である。斜面62には、編集作業に用いられる構成として、タブレット内蔵モニタやタッチペンが設けられる。斜面62の左側には、照明装置64の一端を支持する柱状の支持部63Aが設けられる。斜面62の右側には、照明装置64の他端を支持する柱状の支持部63Bが設けられる。
【0037】
編集ユニット12の編集ユニット12の左側面(撮影部21の正面パネル42とは反対側の側面)には、矩形形状を有する板状の部材である編集ユニット側面パネル65が設けられる。編集ユニット側面パネル65は、例えば10cm程度の厚さをもった筐体状に形成されている。
【0038】
編集ユニット側面パネル65の、
図1に示される編集ユニット12の正面側の側面(縁面)は、側面パネル41Aおよび側面パネル52Aと、ほぼ同一平面をなす。また、編集ユニット側面パネル65の、
図2に示される編集ユニット12の背面側の側面(縁面)は、側面パネル41Bおよび側面パネル52Bと、ほぼ同一平面をなす。さらに、編集ユニット側面パネル65の上面(天面)は、撮影空間の天井を構成する天井シート24と、ほぼ同一平面をなす。
【0039】
このような構造により、写真シール作成装置1は、全体として直方体形状の筐体を有するように構成される。
【0040】
編集ユニット12の上方にはカーテンフレーム26A,26Bが取り付けられる。互いに平行に設けられるカーテンフレーム26Aとカーテンフレーム26Bの一端は、連結部23Aと連結部23Bにそれぞれ固定される。カーテンフレーム26Aとカーテンフレーム26Bの他端は、編集ユニット側面パネル65の両側面の上端にそれぞれ接合される。
【0041】
カーテンフレーム26A,26Bには、編集ユニット12の正面前方の空間と背面前方の空間が外から見えないように、図示せぬカーテンが取り付けられる。そのカーテン、撮影部21の正面パネル42、および編集ユニット側面パネル65により囲まれる編集ユニット12の正面前方の空間と背面後方の空間が、利用者が編集作業を行う編集空間となる。
【0042】
後述するが、編集ユニット側面パネル65には、印刷済みのシール紙を利用者に提供するシール取り出し口が設けられる。編集ユニット側面パネル65前方の空間が、印刷済みのシール紙が提供されるのを利用者が待つ印刷待ち空間となる。
【0043】
そのため、利用者が編集空間から印刷待ち空間へ移動する際の安全性を考慮して、編集ユニット側面パネル65の両側面と編集空間側の面とがなす角部は、面取り(R面取り)されている。
【0044】
<利用者の移動について>
ここで、写真シール作成ゲームの流れと、それに伴う利用者の移動について説明する。
【0045】
図3は、写真シール作成装置1を上から見た平面図である。
【0046】
利用者は、事前選択部20の前方の空間である事前選択空間A0において硬貨投入口に代金を投入する。次に、利用者は、タッチパネルモニタに表示される画面に従って各種の設定を行う。利用者は、例えば、撮影空間で行われる撮影に関するコースの選択などを事前選択作業として行う。
【0047】
事前選択作業を終えた利用者は、白抜き矢印#1で示すように、側面パネル41Aと側面パネル52Aの間の出入り口G1から、撮影部21と背景部22の間に形成された撮影空間A1に入る。利用者は、撮影部21に設けられたカメラやタッチパネルモニタなど利用して撮影作業を行う。
【0048】
撮影作業を終えた利用者は、白抜き矢印#2で示すように出入り口G1から撮影空間A1を出て編集空間A2−1に移動するか、または、白抜き矢印#3で示すように出入り口G2から撮影空間A1を出て編集空間A2−2に移動する。
【0049】
編集空間A2−1は、編集ユニット12の正面側の編集空間である。一方、編集空間A2−2は、編集ユニット12の背面側の編集空間である。利用者が編集空間A2−1と編集空間A2−2のいずれの空間に移動するのかは、撮影部21のタッチパネルモニタの画面表示などによって案内される。例えば2つの編集空間のうちの空いている方が移動先として案内される。編集空間A2−1または編集空間A2−2に移動した利用者は、編集作業を開始する。編集空間A2−1の利用者と、編集空間A2−2の利用者は同時に編集作業を行うことができる。
【0050】
編集作業が終了した後、編集画像の印刷が開始される。印刷が開始されると、編集空間A2−1での編集作業を終えた利用者は、白抜き矢印#4で示すように編集空間A2−1から印刷待ち空間A3に移動する。また、編集空間A2−2での編集作業を終えた利用者は、白抜き矢印#5で示すように編集空間A2−2から印刷待ち空間A3に移動する。
【0051】
印刷待ち空間A3に移動した利用者は、印刷が終わるのを待つ。印刷が終了すると、利用者は、編集ユニット側面パネル65に設けられた排出口から排出されたシール紙を受け取り、一連の写真シール作成ゲームを終える。
【0052】
次に、各装置の構成について説明する。
【0053】
<事前選択部の構成>
図4は、事前選択部20の構成例を示す図である。
【0054】
事前選択部20の上側にはタッチパネルモニタ71が設けられる。タッチパネルモニタ71は、LCD(Liquid Crystal Display)などのモニタと、それに積層されたタッチパネルにより構成される。タッチパネルモニタ71は、各種のGUI(Graphical User Interface)を表示し、利用者の選択操作を受け付ける機能を備えている。タッチパネルモニタ71には、撮影空間で行われる撮影に関するコースの選択などに用いられる画面が表示される。
【0055】
タッチパネルモニタ71の下方には、スピーカ72が設けられる。スピーカ72は、事前選択処理の案内音声、BGM(Back Ground Music)、効果音などを出力する。スピーカ72に隣接するようにして、利用者が硬貨を入れる硬貨投入返却口73が設けられる。
【0056】
なお、事前選択部20として、側面パネル41Aに設けられるタッチパネルモニタ71、スピーカ72、および硬貨投入返却口73は、いずれも側面パネル41Aの表面から突出しないようにして設けられる。
【0057】
<撮影部の構成>
図5は、撮影部21の正面の構成例を示す図である。撮影部21は、側面パネル41A、側面パネル41B、および正面パネル42に囲まれるようにして構成される。
【0058】
正面パネル42の中央よりやや上側には、カメラユニット81が設けられる。カメラユニット81の正面には、カメラ91とタッチパネルモニタ92が設けられる。
【0059】
カメラ91は、例えば一眼レフカメラであり、レンズが露出するようにカメラユニット81の内部に取り付けられる。カメラ91は、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサやCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサなどの撮像素子を有し、撮影空間A1にいる利用者を撮影する。
【0060】
カメラ91により取り込まれた動画像(以下、ライブビュー画像ともいう)は、タッチパネルモニタ92にリアルタイムで表示される。撮影が指示されたときなどの所定のタイミングでカメラ91により取り込まれた静止画像は、撮影画像として保存される。
【0061】
タッチパネルモニタ92は、カメラ91の下方に設けられる。タッチパネルモニタ92は、LCDなどのモニタと、それに積層されたタッチパネルにより構成される。タッチパネルモニタ92は、カメラ91により取り込まれた動画像を表示するライブビューモニタとしての機能と、各種のGUIを表示し利用者の選択操作を受け付ける機能を備えている。
【0062】
カメラユニット81の上方には、曲面の発光面を利用者に向けた上ストロボユニット82が設置される。上ストロボユニット82は、利用者の正面上方から、利用者の顔および上半身に光を照射する。上ストロボユニット82の発光面の内側には、常時点灯する電球と、撮影タイミングで発光するストロボ発光管が配置されている。
【0063】
カメラユニット81と上ストロボユニット82との間には、下側に弧を描く半月状の発光面を有するカメラ上ストロボ83が設けられる。カメラ上ストロボ83は、正面パネル42に埋め込まれるようにして形成されている。
【0064】
カメラユニット81の下方には、利用者の下半身および足元に光を照射する足元ストロボユニット84が設けられる。足元ストロボユニット84の発光面は、側面パネル41Aと側面パネル41Bとの間に隙間なく形成される。足元ストロボユニット84の発光面の内側にも、常時点灯する電球と、撮影タイミングで発光するストロボ発光管が配置されている。
【0065】
上述したように、上ストロボユニット82および足元ストロボユニット84は、常時点灯する電球と、撮影タイミングで発光するストロボ発光管を内蔵している。これにより、上ストロボユニット82および足元ストロボユニット84は、撮影空間を明るくして利用者の操作性や安全性を確保するために、撮影空間内を常時照らすとともに、撮影画像の見栄えをより良くするために、撮影タイミングでストロボ発光し、被写体となる利用者に光を照射する。
【0066】
なお、正面パネル42の例えば天井付近に、スピーカが設けられ、撮影処理の案内音声、BGM、効果音などが出力される構成としてもよい。また、スピーカは、正面パネル42ではなく、後述する背景部22に設けられていてもよい。ここでは、
図6を参照して後述するように背景部22にスピーカが設けられている場合を例に挙げて説明を続ける。
【0067】
<背景部の構成>
図6は、背景部22の撮影空間A1側の構成例を示す図である。
【0068】
第1の背面パネルとして構成される背面パネル51の撮影空間側には、背面パネル51との間に所定の間隙を形成し、その下端が撮影空間A1の床面から所定の高さより上に設けられる背面パネル101が、第2の背面パネルとして配置されている。背面パネル101は、背面パネル51と側面パネル52A,52Bとの間に閉空間を形成するようにして設けられる。
【0069】
ここで、以下、背面パネル51を外側背面パネル51といい、背面パネル101を内側背面パネル101ということとする。
【0070】
内側背面パネル101には、その一部として、撮影部21による撮影により得られる撮影画像の背景となる(背景として写る)背景領域部111が形成されている。
【0071】
背景領域部111は、乳白色の平面アクリル板(乳白アクリル板)で構成される。外側背面パネル51と内側背面パネル101との間に形成された間隙(背景領域部111の裏側)には、撮影タイミングに合わせて発光するストロボ発光管を有するストロボ発光部が設けられている。
【0072】
これにより、背景領域部111は、撮影タイミングで、その領域全体がぼんやりと白く明るく発光するようになる。
【0073】
内側背面パネル101において、背景領域部111の左右両側には、スピーカ112−1,112−2が設けられている。スピーカ112−1,112−2は、撮影空間内に向かって撮影処理の案内音声、BGM、効果音などを出力する。以下においては、スピーカ112−1,112−2をそれぞれ特に区別しない場合には、単にスピーカ112という。
【0074】
<編集ユニットの構成>
図7は、編集ユニット12の正面側(編集空間A2−1側)の構成例を示す図である。
【0075】
斜面62のほぼ中央には、タブレット内蔵モニタ131が設けられる。タブレット内蔵モニタ131の左側にはタッチペン132Aが設けられる。タブレット内蔵モニタ131の右側にはタッチペン132Bが設けられる。
【0076】
タブレット内蔵モニタ131は、タブレットとディスプレイを積層して構成される。タブレットは、タッチペン132Aまたはタッチペン132Bを用いた操作入力を可能とする。タブレット内蔵モニタ131には、例えば、編集作業に用いられる編集画面が表示される。2人の利用者が同時に編集作業を行う場合、タッチペン132Aはタブレット内蔵モニタ131に向かって左側にいる利用者により用いられ、タッチペン132Bはタブレット内蔵モニタ131に向かって右側にいる利用者により用いられる。
【0077】
なお、タッチペン132Aを用いた操作とタッチペン132Bを用いた操作は識別される。適宜、タブレット内蔵モニタ131の左側の表示に対してはタッチペン132Aを用いた操作のみが可能とされ、右側の表示に対してはタッチペン132Bを用いた操作のみが可能とされる。以下、適宜、タッチペン132Aとタッチペン132Bを区別する必要がない場合、まとめてタッチペン132という。
【0078】
図8は、編集ユニット12の左側面に設けられる編集ユニット側面パネル65の構成例を示す図である。
【0079】
編集ユニット側面パネル65は、その正面側(印刷待ち空間側)の面を構成する板状部材としてのパネル151乃至154を有している。
【0080】
パネル151は、編集ユニット側面パネル65の略上半分を構成する。パネル152は、編集ユニット側面パネル65の略下半分のうちの左右方向中央3分の1弱を構成する。パネル153,154は、編集ユニット側面パネル65の略下半分において、パネル152の左右それぞれを構成する。
【0081】
パネル152は、編集ユニット12の左側面の一部を覆う開閉可能なドア部として構成される。パネル152を開いた状態の開口部からは、編集ユニット12の左側面の内部に設けられるプリンタをのぞくことができる。
【0082】
パネル152の中央付近には、最終的に出力されるシール紙を利用者に提供するシール取り出し口161が設けられる。編集ユニット12の左側面の内部に設けられるプリンタにより、編集空間A2−1の利用者が写る画像、または、編集空間A2−2の利用者が写る画像が所定のレイアウトでシール紙に印刷され、シール取り出し口161に排出される。
【0083】
パネル152において、シール取り出し口161の上方には、例えばシール取り出し口161からシール紙が排出されるタイミングで発光する発光部162が設けられる。シール取り出し口161の下方には、スピーカ163が設けられる。スピーカ163は、印刷待ち空間にいる利用者に対する案内音声、BGM、効果音などの音を出力する。
【0084】
<写真シール作成装置の内部構成>
図9は、写真シール作成装置1の構成例を示すブロック図である。
図9において、上述した構成と同じ構成には同じ符号を付してある。重複する説明については適宜省略する。
【0085】
図9に示されるように、写真シール作成装置1は、PC(Personal Computer)部301に対して、事前選択部302、撮影部304、編集部305A,305B、および印刷部306が外部入出力インタフェース303を介して接続されることによって構成される。情報処理部であるPC部301は、例えば編集ユニット12の筐体内部に搭載される。
【0086】
PC部301を構成するCPU(Central Processing Unit)311、ROM(Read Only Memory)312、RAM(Random Access Memory)313は、バス314により相互に接続される。
【0087】
CPU311は、所定のプログラムを実行し、写真シール作成装置1の全体の動作を制御する。ROM312は、CPU311が実行するプログラムやデータを記憶する。RAM312は、CPU311が処理するデータやプログラムを一時的に記憶する。
【0088】
バス314には、さらに、入出力インタフェース315が接続される。入出力インタフェース315には、記憶部316、通信部317、およびドライブ318が接続される。
【0089】
記憶部316は、ハードディスクやフラッシュメモリなどの不揮発性の記憶媒体である。記憶部316は、CPU311から供給された各種の設定情報などを記憶する。記憶部316に記憶されている情報はCPU311により適宜読み出される。
【0090】
通信部317は、インターネットなどのネットワークのインタフェースである。通信部317は、CPU311による制御に従って外部の装置と通信を行う。通信部317は、利用者により選択された画像を、例えば写真シール作成装置1の製造メーカが管理する画像取得サイト管理サーバに送信する。通信部317から送信された画像は、所定の記憶領域が割り当てられて保存され、画像取得サイト管理サーバにアクセスしてきた携帯端末上で表示されたり、その携帯端末にダウンロードされたりする。
【0091】
ドライブ318には、光ディスクや半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア319が適宜装着される。ドライブ318によりリムーバブルメディア319から読み出されたプログラムやデータは、CPU311に供給され、記憶部316に記憶されたり、インストールされたりする。
【0092】
入出力インタフェース315には外部入出力インタフェース303が接続される。PC部301による各部の制御が、外部入出力インタフェース303を介して行われる。
【0093】
事前選択部302は、事前選択空間A0にいる利用者を対象とした事前選択処理を実現する。事前選択部302は、タッチパネルモニタ71、スピーカ72、および硬貨処理部321から構成される。
【0094】
タッチパネルモニタ71は、PC部301による制御に従って各種の選択画面を表示し、選択画面に対する利用者の操作を受け付ける。利用者の操作の内容を表す入力信号はPC部301に供給され、各種の設定が行われる。
【0095】
硬貨処理部321は、硬貨投入返却口73への硬貨の投入を検出する。硬貨処理部321は、所定の金額分の硬貨が投入されたことを検出した場合、ゲームの開始を指示する起動信号をPC部301に出力する。
【0096】
撮影部304は、撮影空間A1にいる利用者を対象とした撮影処理を実現する。撮影部304は、前方照明装置331、背面照明装置332、カメラ91、タッチパネルモニタ92、およびスピーカ112から構成される。
【0097】
前方照明装置331は、撮影空間A1内の各ストロボユニットのうちの撮影部21に設けられるストロボユニットである。背面照明装置332は、撮影空間A1内の各ストロボユニットのうちの背景部22に設けられるストロボユニットである。前方照明装置331と背面照明装置332は、PC部301から供給される照明制御信号に従って発光する。
【0098】
カメラ91は、PC部301によるシャッタ制御に従って撮影を行い、撮影によって得られた撮影画像(画像データ)をPC部301に出力する。
【0099】
編集部305Aは、編集空間A2−1にいる利用者を対象とした編集処理を実現する。編集部305Aは、タブレット内蔵モニタ131、タッチペン132A,132B、およびスピーカ341から構成される。編集部305Bは、編集空間A2−2にいる利用者を対象とした編集処理を実現し、編集部305Aと同一の構成を有する。なお、以下、編集部305A,305Bを特に区別しない場合には、単に、編集部305という。
【0100】
タブレット内蔵モニタ131は、PC部301による制御に従って編集画面を表示し、編集画面に対する利用者の操作を受け付ける。利用者の操作の内容を表す入力信号はPC部301に供給され、編集対象となる撮影画像が編集される。
【0101】
印刷部306は、プリンタ351、シール紙ユニット352、スピーカ353、および照明装置354から構成される。シール紙ユニット352はプリンタ351に装着される。
【0102】
プリンタ351は、内蔵するヘッド361を駆動し、PC部301から供給された印刷データに基づいて、シール紙ユニット352に収納されているロール状のシール紙363に画像を印刷する。また、プリンタ351は、画像を印刷したシール紙363をカッター362によって所定のカット位置でカットして、シール取り出し口161に排出する。
【0103】
照明装置354は、発光部162を発光させるための照明器具であり、蛍光管やLED照明により構成される。照明装置354は、PC部301から供給される照明制御信号に従って発光する。
【0104】
<写真シール作成装置の機能構成例>
図10は、写真シール作成装置1の機能構成例を示すブロック図である。
図10に示す機能部のうちの少なくとも一部は、CPU311により所定のプログラムが実行されることによって実現される。
【0105】
写真シール作成装置1においては、事前選択処理部401、撮影処理部402、編集処理部403、および印刷処理部404が実現される。
【0106】
事前選択処理部401は、事前選択部302の各部を制御することで、事前選択処理を実行する。事前選択処理により、撮影に関するコースの選択が行われる。利用者による選択内容を表す情報は撮影処理部402に供給される。
【0107】
撮影処理部402は、撮影部304の各部を制御することで撮影処理を行う。撮影処理部402は、撮影処理を行うことによって得られた撮影画像のデータを編集処理部403に出力する。撮影処理部402から編集処理部403に対しては、撮影を複数回行うことによって得られた複数枚の撮影画像のデータが供給される。
【0108】
編集処理部403は、編集部305の各部を制御することで編集処理を行う。編集処理には、撮影画像に写る利用者の目の大きさや肌の明るさを調整するための画像処理、撮影画像に対して編集を施すための画像処理などが含まれる。
【0109】
編集処理部403は、撮影画像の編集を終えた後、編集画像を所定のレイアウトで配置することによって印刷データを生成し、印刷処理部404に出力する。
【0110】
印刷処理部404は、プリンタ351に印刷データを出力し、編集画像の印刷を行う。
【0111】
<写真シール作成装置の動作>
ここで、
図11のフローチャートを参照して、写真シール作成ゲームを提供する写真シール作成装置1の動作について説明する。
【0112】
ステップS1において、事前選択処理部401は、所定の金額分の硬貨が投入されたか否かを、硬貨処理部321から供給される起動信号に基づいて判定し、硬貨が投入されたと判定するまで待機する。
【0113】
ステップS1において、硬貨が投入されたと判定された場合、処理はステップS2に進む。ステップS2において、事前選択処理部401は、事前選択部302を制御することで、事前選択処理を行う。
【0114】
ステップS3において、撮影処理部402は、撮影部304を制御することで、撮影処理を行う。具体的には、撮影処理部402は、カメラ91に取り込まれた被写体の動画像をタッチパネルモニタ92にライブビュー表示させ、撮影空間A1にいる利用者を被写体として撮影し、撮影画像を生成する。
【0115】
本実施の形態による撮影処理においては、複数回の撮影として、被写体の顔および上半身が大きく写る画像であるアップ画像を得るためのアップ撮影のみが行われるものとする。ただし、アップ撮影に加えて、被写体の全身が写る画像である全身画像を得るための全身撮影を行うようにしてもよい。
【0116】
ステップS4において、編集処理部403は、編集空間A2−1と編集空間A2−2のうち、撮影処理を終えた利用者の移動先とした方の編集空間に対応する編集部305を制御することで、編集処理を行う。具体的には、編集処理部403は、撮影処理により得られた撮影画像に対して利用者に編集作業を行わせることで、編集が施された編集画像を生成する。
【0117】
ステップS5において、印刷処理部404は、プリンタ351を制御することで、印刷処理を行う(開始する)。具体的には、印刷処理部404は、編集処理により得られた編集画像をプリンタ351に出力してシール紙に印刷する。なお、撮影処理により得られた撮影画像が、シール紙に印刷されるようにしてもよい。
【0118】
印刷が終了すると、ステップS6において、プリンタ351は、画像が印刷されたシール紙をシール取り出し口161に排出し、処理を終了させる。
【0119】
<事前選択処理の詳細>
次に、
図12のフローチャートを参照して、上述した写真シール作成ゲームの一連の処理におけるステップS2の事前選択処理の詳細について説明する。
【0120】
事前接客処理が開始されると、ステップS11において、事前選択処理部401は、写りコース選択画面をタッチパネルモニタ71に表示させる。
【0121】
写りコース選択画面は、撮影画像に写る被写体の写りを決定する写りコースの選択に用いられる画面である。
【0122】
写りコースにより決定される被写体の写りは、撮影空間A1内の各ストロボユニットの照射強度と、撮影画像に対して施される画像処理によって決定される。例えば、被写体の写りは、前方照明装置331と背面照明装置332それぞれの発光量を調整するとともに、撮影画像における人物領域の彩度、明度、シャープネス、コントラストなどの少なくともいずれかを調整することで決定される。
【0123】
写りコース選択画面が操作されることによって、いずれかの写りコースが選択されると、ステップS12において、事前選択処理部401は、事前選択空間A0にいる利用者に対して、撮影空間A1への移動を案内する。撮影空間A1への移動の案内は、タッチパネルモニタ71に案内画面を表示させることによって、または音声をスピーカ72から出力させることによって行われる。
【0124】
以上のようにして、事前選択処理が行われる。
【0125】
<撮影処理の詳細>
次に、
図13のフローチャートを参照して、上述した写真シール作成ゲームの一連の処理におけるステップS3の撮影処理の詳細について説明する。
【0126】
撮影処理が開始されると、撮影処理部402は、撮影の仕方を説明する画面をタッチパネルモニタ92に表示させるなどしてガイダンスを出力する。
【0127】
その後、ライブビュー表示画面がタッチパネルモニタ92に表示された状態で撮影のタイミングになったとき、ステップS21において、撮影処理部402は、1回目の撮影を行う。
【0128】
撮影処理部402は、撮影によって得られた静止画像である撮影画像を、1回目の撮影結果としてタッチパネルモニタ92に表示させる。利用者は、1回目の撮影結果を確認しながら、次の撮影の準備を行うことができる。なお、撮影結果として表示される撮影画像は、撮影により得られた原画像をトリミングしたトリミング後の静止画像とされる。
【0129】
その後、2回目以降の撮影が行われる。すなわち、2回目の撮影タイミングになったとき、ステップS22において、撮影処理部402は、2回目の撮影を行う。
【0130】
同様にして、ステップ23乃至S28において、撮影処理部402は、それぞれ3乃至8回目の撮影を行う。このようにして8回行われる撮影は、いずれもアップ撮影とされる。
【0131】
ステップS21乃至S28において、8回の撮影が終わった後、ステップS29において、撮影処理部402は、撮影を終えた利用者に対して、編集空間A2−1または編集空間A2−2への移動を案内する。編集空間A2−1または編集空間A2−2への移動の案内は、タッチパネルモニタ92に案内画面を表示させることによって、または音声をスピーカ112から出力させることによって行われる。
【0132】
<編集処理の詳細>
次に、
図14のフローチャートを参照して、上述した写真シール作成ゲームの一連の処理におけるステップS4の編集処理の詳細について説明する。
【0133】
編集処理が開始されると、ステップS31において、編集処理部403は、プレビュー表示画面をタブレット内蔵モニタ131に表示させる。
【0134】
プレビュー表示画面は、撮影処理における8回の撮影により得られた8枚の撮影画像を改めて利用者に確認させるための画面である。
【0135】
プレビュー表示画面が表示されてから所定時間が経過すると、処理はステップS32に進む。
【0136】
ステップS32において、編集処理部403は、キープ画像選択画面をタブレット内蔵モニタ131に表示させる。
【0137】
キープ画像選択画面は、プレビュー表示画面に表示された8枚の撮影画像の中から、編集対象とする撮影画像(キープ画像)を利用者に選択させるための画面である。キープ画像として選択可能な撮影画像の枚数は、例えば4枚とされる。
【0138】
キープ画像選択画面において、8枚の撮影画像の中から4枚のキープ画像が選択されると、処理はステップS33に進む。
【0139】
ステップS33において、編集処理部403は、シールレイアウト選択画面をタブレット内蔵モニタ131に表示させる。
【0140】
シールレイアウト選択画面は、最終的に出力されるシール紙のシールレイアウトを利用者に選択させるための画面である。シールレイアウトは、シール紙に配置される4枚の編集画像の位置やサイズ、シール紙全体のデザインを決定するレイアウト(配置パターン)である。
【0141】
シールレイアウト選択画面において、いずれかのシールレイアウトが選択されると、処理はステップS34に進む。
【0142】
ステップS34において、編集処理部403は、編集画面をタブレット内蔵モニタ131に表示させる。
【0143】
編集画面は、編集対象となる撮影画像(キープ画像)の編集に用いられる画面である。編集画面には、編集対象となる撮影画像と、編集に用いられるスタンプ画像やペン画像などの各種の編集ツール(合成用画像)が表示される。
【0144】
利用者は、タッチペン132を用いて、スタンプ画像やペン画像などを編集対象となる撮影画像上の所定の位置へ重畳することで、編集対象となる撮影画像に対する合成用画像の合成が行われる。
【0145】
すなわち、ステップS35において、編集処理部403は、利用者が用いるタッチペン132による操作を受け付け、受け付けられた操作に応じて、編集対象となる撮影画像に編集を施す。
【0146】
編集作業が終了すると、処理はステップS36に進む。
【0147】
ステップS36において、編集処理部403は、メールアドレス入力画面をタブレット内蔵モニタ131に表示させる。
【0148】
メールアドレス入力画面は、利用者の所有する携帯端末のメールアドレスの入力に用いられる画面である。メールアドレス入力画面には、メールアドレスに用いることが可能なアルファベットや記号、携帯電話機のキャリアを選択するためのボタンと、選択されたボタンに対応する文字列が表示されるテキストボックスが表示される。
【0149】
メールアドレス入力画面において、メールアドレスの入力が終了すると、処理はステップS37に進む。
【0150】
ステップS37において、編集処理部403は、携帯送信用画像選択画面をタブレット内蔵モニタ131に表示させる。
【0151】
携帯送信用画像選択画面は、利用者の所有する携帯端末に送信するための携帯送信用画像を利用者に選択させるための画面である。携帯送信用画像選択画面には、4枚のキープ画像に加え、そのうちのいずれかに所定の編集が施された携帯送信専用の画像が表示される。携帯送信用画像選択画面には、携帯送信用画像として、4枚のキープ画像が組み合わされてなる1枚のコラージュ画像が表示されてもよい。
【0152】
携帯送信用画像選択画面において、画像のいずれかが選択されると、処理はステップS38に進む。
【0153】
ステップS38において、編集処理部403は、通信部317を制御することで、インターネットなどのネットワークを介して、利用者により選択された携帯送信用画像を、利用者により入力されたメールアドレスとともに、画像取得サイト管理サーバに送信する。
【0154】
画像取得サイト管理サーバは、利用者により入力されたメールアドレス宛てに、携帯端末が画像取得サイト管理サーバにアクセスするのに必要なURL(Uniform Resource Locator)が記載されたメールを送信する。そして、そのURLに基づいて、利用者が所有する携帯端末が、ネットワークを介して画像取得サイト管理サーバにアクセスすることで、画像取得サイト管理サーバに送信された携帯送信用画像が携帯端末に提供される。
【0155】
そして、ステップS39において、編集処理部403は、編集作業を終えた利用者に対して、印刷待ち空間A3への移動を案内する。印刷待ち空間A3への移動の案内は、編集部305A,305Bのタブレット内蔵モニタ131に案内画面を表示させることによって、または音声をスピーカ341から出力させることによって行われる。
【0156】
以上のようにして、編集処理が行われる。
【0157】
<シール紙の例>
図15は、上述した写真シール作成ゲームによって出力される、編集が施された撮影画像が印刷されたシール紙の例を示す図である。
【0158】
図15に示されるように、シール紙510には、5枚の撮影画像511乃至515が印刷されている。
【0159】
シール紙510の中央上部には、撮影画像511が、他の撮影画像512乃至514より大きいサイズで配置されている。撮影画像511の左側には、撮影画像512,513が縦に並んで配置されている。撮影画像511の右側には、撮影画像514,515が縦に並んで配置されている。
【0160】
シール紙510における撮影画像511乃至515の配置やサイズ、シール紙510のデザインは、上述したシールレイアウト選択画面に対する選択操作によって決定される。
【0161】
上述したように、シール紙に印刷される撮影画像(編集画像)は、キープ画像として選択された4枚である。そのため、
図15の例では、撮影画像511と撮影画像514は、同一の撮影画像となっている。
【0162】
また、本実施の形態においては、写真シール作成ゲームによって得られる撮影画像(アップ画像)の形状は、正方形であるものとする。したがって、
図15の例で示される撮影画像511乃至515の形状は、いずれも正方形とされる。なお、本実施の形態における撮影画像の形状は、正方形に限らず、正方形の四隅の角を丸くした角丸正方形であってもよい。
【0163】
<背景部の詳細な構成について>
ここで、
図16を参照して、背景部22の撮影空間A1側の詳細な構成について改めて説明する。
【0164】
図6を参照して説明をしたように、外側背面パネル51の撮影空間側には、外側背面パネル51との間に所定の間隙を形成する内側背面パネル101が設けられている。内側背面パネル101は、外側背面パネル51と側面パネル52A,52Bとの間に閉空間を形成するようにして設けられる。
【0165】
外側背面パネル51と内側背面パネル101との間の間隙(距離)は、撮影画像に写る利用者の顔が必要以上に小さく写らないような立ち位置へ利用者を誘導する大きさ(長さ)となるように形成されるものとする。この間隙は、撮影空間の広さやカメラ91の撮影範囲などに応じて適切に設計することができる。
【0166】
このように、内側背面パネル101は、外側背面パネル51より撮影空間側(カメラ91側)にせり出すようにして設けられているので、利用者は、内側背面パネル101より後ろに下がる(カメラ91から遠ざかる)ことができない。
【0167】
これにより、写真シール機での撮影に慣れていない利用者が、適切な立ち位置よりも必要以上にカメラから遠ざかることを防ぐことができる。
【0168】
特に、本実施の形態においては、得られる撮影画像は全てアップ画像であり、被写体の顔が適度な大きさで写ることが、撮影画像の完成度を高める大きな要素となる。そこで、内側背面パネル101を、顔が適度な大きさで写る適切な立ち位置へ利用者を誘導するように配置することで、利用者が必要以上にカメラから遠ざかることなく、適切な立ち位置での撮影を実現することができる。その結果、撮影画像の完成度を高めることが可能となる。
【0169】
また、内側背面パネル101(下端)が、撮影空間A1の床面(床シート27)から所定の高さより上に設けられることで、内側背面パネル101の下方には、外側背面パネル51および側面パネル52A,52Bに囲まれたスペースBSが形成されるようになる。
【0170】
さらに、内側背面パネル101の下端部101LEは、外側背面パネル51に向かって傾斜するように形成されている。
【0171】
内側背面パネル101は、その下端の高さと下端部101LEの傾斜が、写真シール作成装置1の主な利用者である女子高校生が立ち位置に立った状態で、床シート27と外側背面パネル51との境界をのぞくことができる程度の高さ、傾きとなるように形成される。これらの高さおよび傾斜もまた、撮影空間の広さやカメラ91の撮影範囲などに応じて適切に設計することができる。
【0172】
撮影時の利用者の立ち位置は、床シート27に印刷された立ち位置を示す目印となる目印図形によって誘導される位置であってもよいし、撮影前にタッチパネルモニタ92に表示される案内画面によって誘導される位置であってもよい。したがって、「立ち位置に立った状態」とは、これらの目印図形や誘導画面によって誘導された位置に立った状態をいう。なお、目印図形や誘導画面による誘導が行われない場合には、「立ち位置に立った状態」は、タッチパネルモニタ92においてライブビュー画像として表示されるカメラ91の撮影範囲内に、利用者自身が適切に収まる位置に立った状態となる。
【0173】
このような構成により、利用者は、撮影空間A1内で、内側背面パネル101によって立ち位置が制限されているにもかかわらず、その足元には空間が広がっていることを認識することができる。特に、内側背面パネル101の下端部101LEの傾斜により、撮影空間A1で立っている利用者からの、床面への視野を広くすることができる。その結果、内側背面パネル101による圧迫感を軽減し、撮影空間A1が狭くないことを利用者に印象付けることができる。
【0174】
なお、内側背面パネル101は、上述した構成に限らず、下端や上端の高さを任意の高さにして、設計されるようにしてもよい。例えば、内側背面パネル101の下端の高さを、側面パネル52A,52Bの下端と同じ高さ(例えば床面から数cm乃至十数cm程度)としてもよい。また、内側背面パネル101の上端の高さを、側面パネル52A,52Bの上端と同じ高さ(連結部23A,23Bの下端の高さ)としてもよい。
【0175】
また、上述したように、撮影空間A1の床面となる床シート27が、ピンク色一色に色付けされていることで、床面の広さが強調され、撮影空間A1が狭くないことを利用者により強く印象付けることができる。
【0176】
なお、床シート27の色は、ピンク色に限らず、黒色や白色、灰色などの色であってもよい。特に、床シート27の色を灰色とした場合、床シート27に付いた汚れを目立たないようにすることができる。
【0177】
また、スペースBSが形成されることによって、利用者と外側背面パネル51との距離が確保されるので、利用者が、外側背面パネル51の下部を誤って蹴るなどして、外側背面パネル51が汚れたり破損したりすることを防ぐことができる。
【0178】
さらに、
図6を参照した説明では省略したが、内側背面パネル101の下部には、荷物用フックが設けられる。
【0179】
図17は、
図16に示される破線枠Z1で囲まれる部分を拡大した図である。
【0180】
図17に示されるように、内側背面パネル101に設けられるスピーカ112−1の下方には、荷物用フックLHが設けられている。
【0181】
荷物用フックLHは、内側背面パネル101内に収納されたアーム部分の下端部を軸として、その上端部が手前に引き出されることで、利用者の荷物や衣類を掛けることが可能な状態になる。
【0182】
なお、図示はしないが、スピーカ112−2の下方にも、荷物用フックLHが設けられている。
【0183】
撮影空間A1に入った利用者は、荷物やコートなどの衣類を荷物用フックLHに掛けることで、身軽な状態で撮影作業を行うことができる。
【0184】
また、荷物用フックLHは、内側背面パネル101の下部に設けられているため、荷物用フックLHに荷物を吊り掛けた場合であっても、その荷物はスペースBSに収まるようになるので、撮影作業を行う利用者の邪魔になることはない。さらに、後述するように、荷物用フックLHは、撮影画角の外側に設けられているので、荷物用フックLHに吊り掛けた荷物が撮影画像に写り込むこともない。
【0185】
なお、利用者は、スペースBSの床面(床シート27)上に直接荷物を置くこともできるが、この場合であっても、撮影作業を行う利用者の邪魔になることはない。また、この場合、スペースBSの床面部分のみを高くするように段差を設けてもよい。これにより、利用者が誤ってスペースBSの床面に置いた荷物を踏んでしまったり、汚してしまう可能性を低減させることができる。さらに、内側背面パネル101の下端などからスペースBSを覆うようなカーテンを垂下させるようにしてもよい。これにより、利用者が誤ってスペースBSの床面に置いた荷物を踏んでしまったり、汚してしまう可能性を、より低減させることができる。
【0186】
また、
図6を参照して説明したように、内側背面パネル101には、その一部として、撮影部21による撮影により得られる撮影画像の背景となる(背景として写る)背景領域部111が形成されている。
【0187】
背景領域部111は、乳白アクリル板で構成され、その背景領域部111の裏側には、撮影タイミングに合わせて発光するストロボ発光部が設けられる。
【0188】
これにより、背景領域部111は、撮影タイミングで、その領域全体がぼんやりと白く明るく発光するようになる。
【0189】
なお、背景領域部111を構成する乳白アクリル板は、その表面に光沢を有しているため、利用者の前方で発光する上ストロボユニット82などからの光を反射してしまうおそれがある。
【0190】
そこで、
図18に示されるように、背景領域部111上に布製の白色シートCLを貼り付けるようにする。これにより、背景領域部111の表面で利用者の前方からの光を反射することを防ぐことができる。
【0191】
また、背景領域部111として、表面にマット処理(つや消し加工)を施した乳白アクリル板を用いることで、背景領域部111の表面で利用者の前方からの光を反射することを防ぐようにしてもよい。
【0192】
なお、白色シートCLの色は、白色に限らず、ピンク色がかった白色や、青色がかった白色など、白色系の色であればよい。
【0193】
また、背景領域部111は、内側背面パネル101において、撮影画像の画角に対応した位置および大きさで形成される。さらには、背景領域部111は、撮影画像と同じ縦横比の矩形形状を有している。
図16に示される矩形の破線枠Avは、撮影画像の画角(撮影範囲)を示しており、内側背面パネル101は、破線枠Avに対応した位置および大きさ、形状となるように形成されている。
図16の例では、内側背面パネル101は、破線枠Av(撮影画像の画角)よりひと回り大きい大きさで形成されている。
【0194】
本実施の形態においては、撮影画像の形状は正方形または角丸正方形であるので、背景領域部111の形状は、撮影画像の画角に対応した略正方形とされる。したがって、撮影画像の形状が、例えば縦横比1.2:1の縦長長方形(角丸長方形も含む)であれば、背景領域部111の形状も縦横比1.2:1の縦長長方形とされる。もちろん、撮影画像の形状を他の縦横比の長方形として、背景領域部111の形状を、撮影画像の形状に合わせた縦横比の長方形とすることができる。
【0195】
これにより、撮影画像においては、その背景全体に背景領域部111がちょうど収まって写るようになる。
【0196】
このように、背景領域部111が撮影画像の画角に対応した位置および大きさで形成されることで、利用者の背面全体が発光する場合と比較して、撮影画角の外からの光が顔に対して余計に照射されることを防ぐことができる。
【0197】
なお、背景領域部111は、撮影画像の画角に対応した位置および大きさで形成されていればよい。具体的には、背景領域部111は、利用者の背面全体に形成されるのではなく、例えば、アップ撮影やその他の撮影の撮影画角よりひと回り大きいサイズで形成されていればよい。したがって、背景領域部111は、内側背面パネル101の一部に限らず、内側背面パネル101の全体として形成されるようにしてもよい。
【0198】
図19は、外側背面パネル51と内側背面パネル101の間の間隙について説明する、側面パネル52A側から見た背景部22(撮影空間A1)の側面断面図である。
【0199】
図19に示されるように、内側背面パネル101は、下端部101LEから外側背面パネル51側に延在する底部を含めて、外側背面パネル51との間に閉空間を形成している。
【0200】
この閉空間には、上述したスピーカ112−1(図示せず)および112―2の本体に加え、撮影タイミングに合わせて発光する複数のストロボ発光部550が設けられている。ただし、常時点灯する電球は設けられない。
【0201】
なお、この閉空間の例えば下部などに、編集ユニット12の筐体内部に搭載されているPC部301が収納されるようにしてもよい。
【0202】
図20は、背景領域部111を取り外した背景部22を、撮影空間A1側から見た状態を示している。
【0203】
図20に示されるように、背景領域部111の裏側の空間上部には、ストロボ発光部550として、3つのストロボ発光部551−1,551−2,552が設けられる。
【0204】
具体的には、背景領域部111の裏側の空間の上部左には、後方右側から利用者に光を照射するストロボ発光部551−1が設けられ、背景領域部111の裏側の空間の上部右には、後方左側から利用者に光を照射するストロボ発光部551−2が設けられる。さらに、背景領域部111の裏側の空間の上部中央には、後方上側から利用者に光を照射するストロボ発光部552が設けられる。
【0205】
ここで、ストロボ発光部551−1,551−2,552の構成について説明するが、ストロボ発光部551−1,551−2は、それぞれ左右対称に構成されているだけであるので、ストロボ発光部551−2の説明は省略する。
【0206】
図21は、ストロボ発光部551−1の構成を示している。
【0207】
ストロボ発光部551−1は、撮影のタイミングで発光するストロボ発光管561、V字反射板562、および回路ユニット563から構成される。
【0208】
ストロボ発光管561は、円筒形の形状を有する直管型のフラッシュランプであり、その円周面から360°方向に光を照射する。
【0209】
V字反射板562は、側面視で略V字をなす2平面を有するように構成される。V字反射板562は、ストロボ発光管561からみて背景領域部111の反対側に設けられる。V字反射板562のV字の内角側の反射面により、ストロボ発光管561の発光による光が、背景領域部111側に反射される。
【0210】
このような構成により、背景領域部111側に硬い光(光源から直接的に被写体に当たる光)が照射される。
【0211】
回路ユニット563は、ストロボ発光管561を発光させるための回路を内蔵している。
【0212】
図22および
図23は、ストロボ発光部552の構成を示している。
【0213】
ストロボ発光部552は、撮影のタイミングで発光するストロボ発光管571、回路ユニット572、および平面板573から構成される。
【0214】
なお、
図22は、平面板573を取り付けた状態のストロボ発光部552の構成を示しており、
図23は、平面板573を取り外した状態のストロボ発光部552の構成を示している。
【0215】
ストロボ発光管571は、円筒形の形状を有する直管型のフラッシュランプであり、その円周面から360°方向に光を照射する。
【0216】
回路ユニット572は、ストロボ発光管571を発光させるための回路を内蔵している。
【0217】
平面板573は、ストロボ発光管571からみて背景領域部111側に設けられる。平面板573は、透明なアクリル板などで構成され、ストロボ発光管571の発光による光を、背景領域部111側に透過させる。
【0218】
ストロボ発光部552は、ストロボ発光部551−1,551−2のように、V字反射板を備えていない。このような構成により、背景領域部111側に硬い光が照射される。
【0219】
なお、平面板573を、ストロボ発光管571の発光により背景領域部111側に照射される光を、背景領域部111の反対側に反射する反射板として構成するようにしてもよい。この場合、ストロボ発光管571の発光による光は、直接的に背景領域部111側に進むことはなく、背景領域部111側により柔らかい光(反射または拡散することで光源から間接的に被写体に当たる光)が照射されるようになる。
【0220】
このようにして、撮影画像の背景となる背景領域部111の裏側の空間上部に、ストロボ発光部551−1,551−2,552が設けられることで、利用者の後方から、背景領域部111を介して、利用者の頭部(髪の毛)に光が照射されるようになる。
【0221】
図24は、写真シール機の利用者として最も多い2人組の利用者が撮影を行う際の、ストロボ発光部による照射について説明する図である。
【0222】
図24に示されるように、撮影空間で撮影を行う2人の利用者U1,U2のうち、カメラ91に向かって右側に立つ利用者U1の頭部には、ストロボ発光部551−1,552からの光が照射される。
【0223】
同様に、撮影空間で撮影を行う2人の利用者U1,U2のうち、カメラ91に向かって左側に立つ利用者U2の頭部には、ストロボ発光部551−2,552からの光が照射される。
【0224】
これらの光により、利用者U1の頭部の左上部分H11と右上部分H12の髪の輪郭と、利用者U2の頭部の右上部分H21と左上部分H22の髪の輪郭に艶を与えることができる。すなわち、背景領域部111の裏側の空間上部に、3つのストロボ発光部551−1,551−2,552を設けることで、2人の利用者それぞれの髪の輪郭に艶を与えることができる。さらに、ストロボ発光部551−1,551−2,552からは、背景領域部111を介した硬い光が、利用者それぞれの頭部に向かって照射されるので、利用者それぞれの髪の輪郭のみならず、利用者それぞれの髪の左上部分と右上部分にも艶を与えることができる。
【0225】
なお、ストロボ発光部551−1,551−2,552を構成するストロボ発光管は、いずれも直管型のフラッシュランプであるものとしたが、リング管型、U字管型など、その他の形状のフラッシュランプであってもよい。
【0226】
<背景部の他の構成例>
以上においては、内側背面パネル101に形成される背景領域部111は、ストロボ発光部により発光する乳白アクリル板で構成されるものとした。
【0227】
これに限らず、例えば、
図25に示されるように、内側背面パネル101上に所定の色の布製シート(カーテン)が単に貼り付けられることで、背景領域部581が構成されるようにしてもよい。
【0228】
この場合、背景領域部581の裏側の空間には、ストロボ発光部は設けられないものとするが、スピーカ(本体)は設けられてもよい。
【0229】
背景領域部581を構成するカーテンの色は、背景領域部111と同様、白色系の色であってもよいし、クロマキー合成が可能な緑色や青色であってもよい。また、背景領域部581を構成するカーテンとして、所定の模様や柄を有する装飾用カーテンが用いられるようにしてもよい。
【0230】
なお、内側背面パネル101において、背景領域部581の左側の領域582−1には、後方右側から利用者に光を照射するストロボユニットが設けられるようにしてもよい。同様に、内側背面パネル101において、背景領域部581の右側の領域582−2には、後方左側から利用者に光を照射するストロボユニットが設けられるようにしてもよい。
【0231】
これらのストロボユニットは、内側背面パネル101の領域582−1,582−2それぞれの上に直接取り付けられてもよいし、内側背面パネル101の領域582−1,582−2の裏側の空間に内蔵されてもよい。後者の場合、内側背面パネル101の領域582−1,582−2の部分は、例えば乳白アクリル板で構成されるようにする。
【0232】
なお、内側背面パネル101の領域582−1,582−2は、撮影画角の外側となるので、その上に取り付けられたストロボユニットや、乳白アクリル板で構成される領域582−1,582−2自体が撮影画像に写り込むこともない。
【0233】
このような構成においても、写真シール機での撮影に慣れていない利用者が、適切な立ち位置よりも必要以上にカメラから遠ざかることを防ぎつつ、後方から利用者を照射する光学環境を提供することができる。
【0234】
また、
図26に示されるように、内側背面パネル101に形成される背景領域部591が、内側背面パネル101から突出するようにして構成されてもよい。さらに、図示はしないが、内側背面パネル101を設けず、背景領域部591が、外側背面パネル51から突出するようにして、外側背面パネル51上に形成されるようにしてもよい。
【0235】
このような構成においても、写真シール機での撮影に慣れていない利用者を、よりカメラに近い立ち位置に誘導することができる。
【0236】
上述した実施の形態では、写真シール作成装置1は、得られた撮影画像や編集画像をシール紙に印刷するとともに、画像取得サイト管理サーバに送信することで利用者の携帯端末に提供する構成を採るものとした。これに限らず、撮影画像や編集画像をシール紙に印刷せずに、画像取得サイト管理サーバに送信することで利用者の携帯端末に提供するのみの構成を採ることも可能である。また逆に、撮影画像や編集画像を画像取得サイト管理サーバに送信せずに、シール紙に印刷するのみの構成を採ることも可能である。
【0237】
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。上述した一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、ネットワークや記録媒体からインストールされる。
【0238】
この記録媒体は、例えば、
図9に示されるように、装置本体とは別に、写真シール作成装置1の管理者にプログラムを配信するために配布される、そのプログラムが記録されている磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROMおよびDVDを含む)、光磁気ディスク、もしくは半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア319により構成される。また、これらだけでなく、記録媒体は、装置本体にあらかじめ組み込まれた状態で管理者に配信されるプログラムが記録されているROM312や、記憶部316に含まれるハードディスクなどで構成される。
【0239】
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
【0240】
以上において、印刷媒体は、シール紙や写真紙に限られるものではない。例えば、所定のサイズの紙やフィルム、プリペイドカードやIC(Integrated Circuit)カードなどのカード、あるいは、Tシャツなどの布地などに、画像を印刷するようにしてもよい。この場合、1または複数の撮影画像が配置されたシールレイアウト画像が、これらの印刷媒体に印刷されるようにしてもよい。
【0241】
また、本技術の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本技術の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
【0242】
なお、本明細書に記載された効果はあくまで例示であって限定されるものではなく、他の効果があってもよい。