【解決手段】商品に関連する動画から取得された1以上の属性値を含む属性値群と商品の販売に関する販売情報とを有する学習対象情報を学習した学習情報が格納される学習情報格納部と、動画または動画から取得された属性値群を含む評価対象情報を受け付ける受付部と、評価対象情報から属性値群を取得する属性値群取得部と、属性値群取得部が取得した属性値群を学習情報に適用し、販売情報を取得する販売情報取得部と、販売情報を出力する出力部とを具備する情報処理装置により、商品に関連する動画を評価できる。
商品に関連する動画から取得された1以上の属性値を含む属性値群と当該商品の販売に関する販売情報とを有する学習対象情報を学習した学習情報が格納される学習情報格納部と、
動画または動画から取得された属性値群を含む評価対象情報を受け付ける受付部と、
前記評価対象情報から属性値群を取得する属性値群取得部と、
前記属性値群取得部が取得した属性値群を前記学習情報に適用し、販売情報を取得する販売情報取得部と、
前記販売情報を出力する出力部とを具備する情報処理装置。
商品に関連する動画から取得された1以上の属性値を含む属性値群と当該商品の販売に関する販売情報とを有する学習対象情報を学習した学習情報が格納される学習情報格納部と、受付部と、属性値群取得部と、販売情報取得部と、出力部とにより実現される情報処理方法であって、
前記受付部が、動画または動画から取得された属性値群を含む評価対象情報を受け付ける受付ステップと、
前記属性値群取得部が、前記評価対象情報から属性値群を取得する属性値群取得ステップと、
前記販売情報取得部が、前記属性値群取得部が取得した属性値群を前記学習情報に適用し、販売情報を取得する販売情報取得ステップと、
前記出力部が、前記販売情報を出力する出力ステップとを具備する情報処理方法。
商品に関連する動画と当該商品の販売に関する販売情報とを有する1以上の学習対象情報が格納される学習対象情報格納部と、学習部と、出力部とにより実現される学習情報の生産方法であって、
前記学習部が、前記1以上の学習対象情報を機械学習のアルゴリズムにより学習し、学習情報を取得する学習ステップと、
前記出力部が、前記学習情報を出力する出力ステップとを具備する学習情報の生産方法。
商品に関連する動画から取得された1以上の属性値を含む属性値群と当該商品の販売に関する販売情報とを有する学習対象情報を学習した学習情報が格納される学習情報格納部にアクセス可能なコンピュータを、
動画または動画から取得された属性値群を含む評価対象情報を受け付ける受付部と、
前記評価対象情報から属性値群を取得する属性値群取得部と、
前記属性値群取得部が取得した属性値群を前記学習情報に適用し、販売情報を取得する販売情報取得部と、
前記販売情報を出力する出力部として機能させるためのプログラム。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、情報処理装置等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
【0022】
(実施の形態1)
本実施の形態において、動画から取得される1以上の属性値を含む属性値群と商品の販売に関する販売情報とを有する2以上の商品属性情報を学習した学習情報が格納されており、動画を含む評価対象情報を受け付け、当該評価対象情報を学習情報に適用し、販売情報を出力する情報処理装置を含む情報システムについて説明する。なお、商品とは、取引対象であり、サービス等も含んでも良く、広く解する。
【0023】
また、本実施の形態において、販売情報が示す販売状況を好転させるための属性値を提案する情報処理装置を含む情報システムについて説明する。
【0024】
図1は、本実施の形態における情報システムAの概念図である。情報システムAは、情報処理装置1、および1または2以上の端末装置2を備える。情報処理装置1は、ここではいわゆるサーバ装置である。情報処理装置1は、例えば、クラウドサーバやASPサーバであるが、そのタイプや設置場所は問わない。端末装置2は、スマートフォンやタブレット端末や携帯電話等の携帯端末、いわゆるパソコン等であり、そのタイプは問わない。
【0025】
図2は、本実施の形態における情報システムAのブロック図である。
【0026】
情報システムAを構成する情報処理装置1は、格納部11、受付部12、処理部13、および出力部14を備える。
【0027】
格納部11は、学習情報格納部111、および属性値条件格納部112を備える。
【0028】
処理部13は、属性値群取得部131、候補値取得部132、変更候補情報取得部133、販売情報取得部134、および判断部135を備える。
【0029】
端末装置2は、端末格納部21、端末受付部22、端末処理部23、端末送信部24、端末受信部25、および端末出力部26を備える。
【0030】
情報処理装置1を構成する格納部11には、各種の情報が格納される。各種の情報とは、例えば、後述する学習情報、後述する属性値条件、1以上の対象商品情報、1以上の動画等である。対象商品情報は、情報処理装置1の処理対象の商品の商品情報である。商品情報は、例えば、商品を識別する商品識別子と1または2以上の商品自体属性値を有する。商品識別子は、商品を識別できれば何でも良く、例えば、IDである。また、商品自体属性値は、商品自体の属性値であり、例えば、商品の色、形状、重量、タイプ、価格、種類等である。動画は、商品に関連する動画であり、ここでは、商品識別子に対応付いている、とする。また、商品に関連する動画は、例えば、商品を広告するPR動画、商品が映った動画、商品を連想させるイメージ動画、企業やブランドイメージ動画等である。
【0031】
学習情報格納部111は、学習情報が格納される。学習情報は、販売情報の出力のために使用される。
【0032】
学習情報は、商品に関連する動画から取得された1以上の属性値を含む属性値群と、販売情報とを有する学習対象情報を学習した結果の情報である。学習情報は、例えば、後述する学習装置3により、学習対象情報を用いて、機械学習のアルゴリズムにより取得された情報である。なお、機械学習は、例えば、SVR、深層学習、決定木、ランダムフォレスト、SVM等であり、問わない。
【0033】
ただし、学習対象情報を学習した結果の情報である学習情報は、属性値群と販売情報との組を複数組有する情報でも良い。
【0034】
販売情報とは、商品の販売に関する情報である。また、販売情報は、例えば、販売数、販売総額などである。販売情報は、1または2以上の商品の販売総額や総販売数でも良いし、1つの商品の販売額や販売数でも良い。
【0035】
属性値群が有する属性値は、例えば、商品自体属性値、動画属性値である。動画属性値は、例えば、内容属性値、外部属性値である。内容属性値は、例えば、オブジェクト属性値、画像属性値である。
【0036】
動画属性値は、動画の属性値である。内容属性値は、動画から抽出される属性値である。内容属性値は、通常、動画に対して画像処理または画像認識を行い取得される情報である。オブジェクト属性値は、画像の中の人や物に関する情報である。オブジェクト属性値は、通常、動画に対して画像認識を行い取得される情報である。オブジェクト属性値は、例えば、動画の中に人が映っているか否かを示す出演者の有無の情報、出演者情報、商品画像が映っている時間または割合、映っているオブジェクトの種類、映っている各オブジェクトの映っている時間または割合等である。なお、出演者情報とは、動画の中の出演者に関する情報であり、例えば、推定性別、推定年齢、映っている人の名前、出演者が身に付けているオブジェクトの種類(例えば、ネックレス、マフラー等)、動画の中のオブジェクトの属性値(例えば、出演者の洋服の色、背景の建物の色、出演者のパンツの色または形等)である。また、画像属性値は、画像を解析して得られる情報であり、例えば、1以上の画像の特徴量である。画像の特徴量は、例えば、動画に含まれる1以上の静止画の画素値を演算した値(例えば、平均値、中間値など)、動画に含まれる1以上の静止画の色に関する情報である。外部属性値は、動画の内容ではない、外的な属性値であり、例えば、動画の時間(再生した際の時間であり、「動画時間」と言っても良い)、空間解像度、時間解像度等である。
【0037】
なお、動画を構成する1以上の静止画に対して、画像認識等の画像処理を行い、1以上の動画属性値を取得する処理は公知技術である。
【0038】
属性値条件格納部112は、属性値が採り得る条件に関する1以上の属性値条件が格納される。属性値条件は、属性値を識別する属性識別子、属性値変更条件を有する。
【0039】
属性識別子は、例えば、属性名、IDである。属性名は、例えば、オブジェクト属性値の属性の名前(例えば、出演者の性別、出演者の洋服の色、背景の建物の色、出演者のパンツの色)、画像属性値の属性の名前(例えば、動画の画素値の演算値(例えば、平均値、中間値)、外部属性値の属性の名前(例えば、動画時間、空間解像度、時間解像度)、商品の色を示す「色」、商品の形状を示す「形状」、商品の重量を示す「重量」、商品のタイプを示す「タイプ」、動画の中の商品画像の大きさを示す「画像サイズ」、動画の中の商品画像の色を示す「画像色」、動画の中の商品画像の形状を示す「画像形状」、動画の中の商品を説明する文字列のフォントを示す「フォント」、「文字サイズ」、動画の中の商品を説明する文字列の長さを示す「文字列長」、商品を説明する音声の種類を示す「音声タイプ」等である。
【0040】
属性値変更条件は、例えば、属性値が採り得る候補の情報の集合、属性値が採り得る値の範囲の情報である。属性値が採り得る候補の情報の集合は、例えば、「出演者の性別=男(1),女(2)」、「動画時間=10秒,15秒,20秒,30秒,1分,3分」、「空間解像度=1K,2K,4K,8K」、「時間解像度=15フィールド/秒,30フィールド/秒,45フィールド/秒,60フィールド/秒」、「フォント=ゴシック体,明朝体,・・・」、「文字サイズ=10pt,12pt,14pt,・・・」である。属性値が採り得る値の範囲の情報は、例えば、「(x1,y1)<=画像サイズ<=(x2,y2)(x1,x2は幅、y1,y2は高さである)」「10pt<=周辺商品文字サイズ<=16pt」である。
【0041】
受付部12は、評価対象情報を受け付ける。評価対象情報は、評価の対象となる情報である。評価対象情報は、商品に関する動画または属性値群を含む。属性値群は、動画から取得された属性値の集合である。
【0042】
受付部12は、例えば、提案指示、販売予測指示、動作の開始指示等を受け付けても良い。
【0043】
提案指示は、動画等の提案を行う指示である。提案指示は、良好な販売状況となると推定される動画の属性値を出力する指示でも良いし、販売状況が改善されると推定される商品の識別子を出力する指示でも良い。提案指示は、例えば、評価対象情報を有する。
【0044】
販売予測指示は、販売予測を出力させる指示である。販売予測指示は、例えば、評価対象情報を有する。
【0045】
動作の開始指示は、情報処理装置1または後述する学習装置3の動作の開始の指示である。
【0046】
ここで、受け付けとは、例えば、有線もしくは無線の通信回線を介して端末装置2から送信された情報の受信であるが、キーボードやマウス、タッチパネルなどの入力デバイスから入力された情報の受け付け、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなどの記録媒体から読み出された情報の受け付けなどを含む概念であると考えても良い。受け付けとは、対象となる情報や指示を取得できる処理であれば良い。
【0047】
受け付けが入力デバイスから入力された情報の受け付けである場合、その入力手段は、タッチパネルやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。かかる場合、受付部12は、タッチパネルやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
【0048】
処理部13は、各種の処理を行う。各種の処理とは、例えば、属性値群取得部131、候補値取得部132、変更候補情報取得部133、販売情報取得部134、判断部135が行う処理である。
【0049】
属性値群取得部131は、評価対象情報から属性値群を取得する。受付部12が受け付けた評価対象情報が動画を有さない場合、属性値群取得部131は、評価対象情報が有する属性値群を取得する。受付部12が受け付けた評価対象情報が動画を有する場合、属性値群取得部131は、評価対象情報が有する動画を解析し、当該動画から1または2以上の動画属性値を取得する。かかる1以上の動画属性値は、属性値群を構成する。また、受付部12が受け付けた評価対象情報が動画と1以上の属性値を有する場合、属性値群取得部131は、評価対象情報が有する動画を解析し、当該動画から1以上の動画属性値を取得し、かつ評価対象情報が有する1以上の属性値を取得する。かかる1以上の動画属性値と1以上の属性値が属性値群を構成する。
【0050】
候補値取得部132は、属性値群に対応する2以上の属性のうちの、1以上の各属性の属性値の候補である候補値を取得する。候補値取得部132がどのように候補値を取得するかは問わない。候補値取得部132は、例えば、属性値群取得部131が取得した属性値群が有する2以上の各属性値の属性識別子を取得し、当該属性識別子と対になる属性値条件を属性値条件格納部112から取得する。そして、候補値取得部132は、取得した属性値条件を用いて、属性識別子に対応する2以上の候補値を取得する。候補値取得部132は、例えば、属性値条件に含まれる1以上の候補値を取得する。また、候補値取得部132は、例えば、属性値条件に含まれる範囲を示す情報(例えば「1以上5以下」)から、2以上の候補値(例えば、「1,2,3,4,5」)を取得する。なお、範囲を示す情報を用いて、どの幅で候補値を取得するかについては、問わない。
【0051】
また、候補値取得部132は、例えば、属性値群取得部131が取得した属性値群が有する2以上の各属性値に対応付いている属性識別子を取得しても良いし、属性値群取得部131が取得した属性値群の中に含まれる属性識別子であり属性値と対になる属性識別子を取得しても良いし、属性値群の中の属性値の順序に対応する属性識別子を取得する等しても良い。そして、候補値取得部132は、例えば、取得した候補値と属性識別子とを対応付けて保持する。
【0052】
変更候補情報取得部133は、属性値群取得部131が取得した属性値群の中の1以上の各属性値を、候補値取得部132が取得した1以上の各候補値に置き換えた1以上の変更候補情報を取得する。変更候補情報は、通常、2以上の属性値の集合である。変更候補情報は、属性値群取得部131が取得した属性値群のうちの閾値以上の割合または閾値より多い割合または閾値以上の数または閾値より多い数の属性値を含むことは好適である。つまり、変更候補情報取得部133は、閾値以下または閾値未満の割合または数の属性に対して候補値を採用して、変更候補情報を構成することは好適である。
【0053】
販売情報取得部134は、属性値群取得部131が取得した属性値群を学習情報に適用し、販売情報を取得する。
【0054】
なお、販売情報取得部134が属性値群を学習情報に適用し、販売情報を取得する方法は、例えば、以下の(1)〜(3)の3つのうちいずれかである。
(1)機械学習を用いる方法
【0055】
販売情報取得部134は、例えば、機械学習のアルゴリズムを用いて、属性値群を学習情報に適用し、販売情報を取得する。なお、機械学習は、例えば、SVR、深層学習、決定木、ランダムフォレスト、SVM等である。また、ここで受付部12が受け付けた属性値群は、販売情報を含まないことは好適である。
(2)最も近似する一のベクトルと対になる販売情報を取得する方法
【0056】
販売情報取得部134は、例えば、属性値群取得部131が取得した属性値群であるベクトルに最も近似するベクトルである属性値群を学習情報から検知し、当該属性値群と対になる販売情報を学習情報から取得しても良い。
(3)近似する2以上のベクトルと対になる2以上の販売情報を演算して、販売情報を取得する方法
【0057】
販売情報取得部134は、例えば、属性値群取得部131が取得した属性値群であるベクトルと予め決められた条件を満たすほど近似する2以上のベクトルである属性値群を学習情報から検知し、当該2以上の各属性値群と対になる販売情報を用いて、属性値群取得部131が取得した属性値群と対になる販売情報を算出しても良い。例えば、販売情報取得部134は、属性値群取得部131が取得した属性値群であるベクトルと近似する閾値の数(例えば、2または3など)のベクトルである属性値群を学習情報から検知し、当該閾値の数の各属性値群と対になる販売情報に対して予め決められた演算(例えば、平均値、距離を考慮した加重平均など)を行い、販売情報を算出しても良い。
【0058】
販売情報取得部134は、変更候補情報取得部133が取得した1以上の各変更候補情報を学習情報に適用し、販売情報を取得することを、1以上の各変更候補情報ごとに行う。なお、変更候補情報も属性値の集合であり、属性値群と言っても良い。
【0059】
販売情報取得部134が変更候補情報を学習情報に適用し販売情報を取得する処理は、販売情報取得部134が属性値群取得部131により取得された属性値群を学習情報に適用し販売情報を取得する処理と同様であり、例えば、上述した(1)から(3)のいずれかである。
【0060】
判断部135は、1以上の各変更候補情報に対応する販売情報に対して、予め決められた条件を満たすほど、販売状況が良好であるか否かを判断する。なお、かかる販売情報は、販売情報取得部134が取得した販売情報である。
【0061】
なお、予め決められた条件は、例えば、以下の(a)または(b)である。
(a)販売情報取得部134が属性値群取得部131により取得された属性値群を用いて取得した販売情報よりも良い販売状況の情報であること(例えば、「変更候補情報に対応する販売情報>属性値群取得部131が取得した属性値群を用いて取得した販売情報」)
(b)販売情報取得部134が属性値群取得部131により取得された属性値群を用いて取得した販売情報に対して、閾値倍以上または閾値倍より多い販売状況が良い情報であること(例えば、「変更候補情報に対応する販売情報>(属性値群取得部131が取得した属性値群を用いて取得した販売情報)×N(Nは1以上の実数)」)
【0062】
出力部14は、販売情報を出力する。出力部14は、判断部135が、販売状況が良好であると判断した場合の変更候補情報が有する1以上の候補値を出力しても良い。
【0063】
なお、ここで出力とは、例えば、端末装置2等の外部の装置への送信であるが、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、AR技術等を用いた出力、プリンタでの印字、音出力、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念であると考えても良い。
【0064】
また、出力が販売情報の引渡しである場合、例えば、判断部135への販売情報の引渡しである。
【0065】
端末装置2を構成する端末格納部21は、各種の情報が格納される。各種の情報とは、例えば、ユーザを識別するユーザ識別子である。各種の情報は、例えば、端末受信部25が受信した情報である。なお、ユーザ識別子は、端末装置2を識別する情報でも良い。
【0066】
端末受付部22は、各種の指示や情報等を受け付ける。各種の指示や情報等とは、例えば、提案指示、販売予測指示、評価対象情報である。ここで、受け付けとは、キーボードやマウス、タッチパネルなどの入力デバイスから入力された情報の受け付け、有線もしくは無線の通信回線を介して送信された情報の受信、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなどの記録媒体から読み出された情報の受け付けなどを含む概念である。
【0067】
各種の指示や情報等の入力手段は、タッチパネルやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。端末受付部22は、タッチパネルやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
【0068】
端末処理部23は、各種の処理とは、例えば、端末受信部25が受信した情報を表示されるデータに構成する処理である。各種の処理とは、例えば、端末受付部22が受け付けた指示等を送信する指示等に構成する処理である。
【0069】
端末送信部24は、各種の指示や情報等を情報処理装置1に送信する。各種の指示や情報等とは、例えば、端末処理部23が構成した指示、端末受付部22が受け付けた指示や情報等である。
【0070】
端末受信部25は、各種の情報を情報処理装置1から受信する。各種の情報とは、例えば、販売情報、1以上の属性値である。
【0071】
端末出力部26は、各種の情報を出力する。各種の情報とは、例えば、端末受付部22が受け付けた情報、端末受信部25が受信した情報、端末処理部23が構成した情報である。各種の情報とは、例えば、販売情報、1以上の属性値である。
【0072】
格納部11、学習情報格納部111、属性値条件格納部112、および端末格納部21は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
【0073】
格納部11等に情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して情報が格納部11等で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された情報が格納部11等で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された情報が格納部11等で記憶されるようになってもよい。
【0074】
受付部12、および端末受信部25は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されても良い。
【0075】
処理部13、属性値群取得部131、候補値取得部132、変更候補情報取得部133、判断部135、販売情報取得部134、および端末処理部23は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。処理部13等の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
【0076】
出力部14、および端末送信部24は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。
【0077】
端末出力部26は、ディスプレイやスピーカー等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。端末出力部26は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
【0078】
次に、情報システムAの動作について、
図3のフローチャートを用いて説明する。
【0079】
(ステップS301)受付部12は、端末装置2から提案指示を受信したか否かを判断する。提案指示を受信した場合はステップS302に行き、提案指示を受信しなかった場合はステップS304に行く。なお、提案指示は、提案対象の商品に関する評価対象情報を有する、とする。
【0080】
(ステップS302)処理部13は、提案指示が有する評価対象情報を用いて、1以上の候補値を取得する。かかる候補値取得処理について、
図4のフローチャートを用いて説明する。
【0081】
(ステップS303)出力部14は、ステップS302で取得された1以上の候補値を端末装置2に送信する。ステップS301に戻る。
【0082】
(ステップS304)受付部12は、端末装置2から販売予測指示を受信したか否かを判断する。販売予測指示を受信した場合はステップS305に行き、販売予測指示を受信しなかった場合はステップS301に戻る。なお、販売予測指示は、販売予測の対象の商品に関する評価対象情報を有する、とする。
【0083】
(ステップS305)属性値群取得部131は、ステップS304で受信された販売予測指示に含まれる評価対象情報の中に、動画が含まれるか否かを判断する。動画が含まれる場合はステップS306に行き、動画が含まれない場合はステップS308に行く。なお、動画が含まれる場合は、動画へのアクセスの情報(例えば、URL、ファイル名など)が含まれる場合も該当する、とする。
【0084】
(ステップS306)属性値群取得部131は、ステップS304で受信された販売予測指示に含まれる評価対象情報の中の動画を取得し、当該動画を解析し、1以上の動画属性値を取得する。
【0085】
(ステップS307)属性値群取得部131は、ステップS306で取得した1以上の動画属性値を用いて、属性値群を構成する。ステップS309に行く。なお、属性値群取得部131は、例えば、ステップS304で受信された評価対象情報の中の1以上の属性値とステップS306で取得した1以上の動画属性値とから、属性値群を構成する。
【0086】
(ステップS308)属性値群取得部131は、ステップS304で受信された評価対象情報に含まれる1以上の属性値から属性値群を構成する。
【0087】
(ステップS309)販売情報取得部134は、ステップS307またはステップS308で構成された属性値群を学習情報に適用し、販売情報を取得する。
【0088】
(ステップS310)出力部14は、ステップS309で取得された販売情報を端末装置2に送信する。ステップS301に戻る。
【0089】
なお、
図3のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0090】
次に、ステップS302の候補値取得処理の例いて、
図4のフローチャートを用いて説明する。
【0091】
(ステップS401)変更候補情報取得部133等は、1以上の変更候補情報を取得する。かかる変更候補情報取得について、
図5のフローチャートを用いて説明する。
【0092】
(ステップS402)販売情報取得部134は、カウンタiに1を代入する。
【0093】
(ステップS403)販売情報取得部134は、ステップS401で取得された変更候補情報のうち、i番目の変更候補情報が存在するか否かを判断する。i番目の変更候補情報が存在する場合はステップS404に行き、i番目の変更候補情報が存在しない場合はステップS406に行く。
【0094】
(ステップS404)販売情報取得部134は、i番目の変更候補情報を学習情報に適用し、販売情報を取得する。そして、販売情報取得部134は、i番目の変更候補情報に対応付けて、取得した販売情報を図示しないバッファに一時蓄積する。
【0095】
(ステップS405)販売情報取得部134は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS403に戻る。
【0096】
(ステップS406)判断部135は、図示しないバッファに格納されている販売情報のうち、予め決められた条件を満たす販売情報を決定する。
【0097】
(ステップS407)判断部135は、ステップS406で決定した販売情報に対応する変更候補情報の中の1以上の候補値を取得する。上位処理にリターンする。
【0098】
次に、ステップS401の変更候補情報取得処理の例について、
図5のフローチャートを用いて説明する。
【0099】
(ステップS501)属性値群取得部131は、属性値群を取得する。この属性値群は、提案指示に対応する商品の属性値群である。
【0100】
(ステップS502)候補値取得部132は、カウントiに1を代入する。
【0101】
(ステップS503)候補値取得部132は、「i<=変更可能な属性の数」であるか否かを判断する。「i<=変更可能な属性の数」を満たせばステップS504に行き、満たさなければ上位処理にリターンする。なお、変更可能な属性の数は、例えば、格納部11に格納されている。また、ここで、候補値取得部132は、変更可能な属性値についてのすべての組み合わせを用いても良い。
【0102】
(ステップS504)候補値取得部132は、カウントjに1を代入する。
【0103】
(ステップS505)候補値取得部132は、i個の変更可能な属性の組み合わせのj番目の属性の組み合わせが存在するか否かを判断する。存在する場合はステップS506に行き、存在しない場合はステップS513に行く。
【0104】
(ステップS506)候補値取得部132は、i個の変更可能な属性の組み合わせの各属性の属性値識別子を属性値条件格納部112から取得する。
【0105】
(ステップS507)候補値取得部132は、カウントkに1を代入する。
【0106】
(ステップS508)候補値取得部132は、ステップS506で取得された1以上の属性値識別子に対応する1以上の属性値のk番目の組み合わせが存在するか否かを、1以上の各属性値識別子に対応する属性値変更条件を用いて判断する。k番目の組み合わせが存在する場合はステップS509に行き、存在しない場合はステップS512に行く。
【0107】
(ステップS509)候補値取得部132は、ステップS506で取得された1以上の属性値識別子に対応する1以上の属性値のk番目の組み合わせを、1以上の各属性値識別子に対応する属性値変更条件を用いて取得する。
【0108】
(ステップS510)変更候補情報取得部133は、ステップS501で取得した属性値群の中のステップS506で取得された1以上の属性値識別子に対応する1以上の各属性値を、k番目の組み合わせに含まれる各属性値に置き換え、変更候補情報を取得する。
【0109】
(ステップS511)候補値取得部132は、カウントkを1、インクリメントする。ステップS508に戻る。
【0110】
(ステップS512)候補値取得部132は、カウントjを1、インクリメントする。ステップS505に戻る。
【0111】
(ステップS513)候補値取得部132は、カウントiを1、インクリメントする。ステップS503に戻る。
【0112】
次に、端末装置2の動作について説明する。端末装置2の端末受付部22は、ユーザから各種の指示や情報等を受け付ける。次に、端末処理部23は、端末受付部22が受け付けた指示等から送信する指示等を構成する。次に、端末送信部24は、構成された指示等を情報処理装置1に送信する。そして、かかる送信に応じて、端末受信部25は、情報を情報処理装置1から受信する。次に、端末処理部23は、端末受信部25が受信した情報から表示される情報を構成する処理を行う。次に、端末出力部26は、端末処理部23が構成した情報を出力する。
【0113】
以下、本実施の形態における情報システムAの具体的な動作について説明する。情報システムAの概念図は
図1である。
【0114】
今、属性値条件格納部112には、
図6に示す属性値条件管理表が格納されている。属性値条件管理表は、各属性の属性値変更条件を管理する表である。属性値変更条件は、採り得る属性値を示す情報である。属性値条件管理表は、「ID」「属性識別子」「属性値変更条件」を有するレコードを変更可能な属性の数だけ有する。「ID」はレコードを識別する情報である。「属性識別子」はここでは属性名である。「属性値変更条件」は、ここでは、採り得る候補値の集合であるが、範囲を示す情報等、候補値を取得可能な情報であれば何でも良い。また、
図6において、レコードは2つであるが、3以上のレコードが存在しても良い。
【0115】
また、格納部11には、
図7に示す商品情報管理表が格納されている。商品情報管理表は、2以上の商品情報を管理する。商品情報管理表は、「ID」「商品画像」「商品自体属性値」「商品名」「商品説明」「動画」を有する。「ID」は商品情報のIDである。「商品自体属性値」は、ここでは「価格」「色」等を有する。「商品名」は商品の名称である。「商品説明」は商品を説明する文字列である。「動画」は、商品を広告するCM動画である。
【0116】
かかる状況において、以下の2つの具体例について、説明する。具体例1は、学習情報を用いた販売予測処理である。具体例2は、販売状況が改善されるように、1以上の属性値の変更を提案する処理である。
【0117】
(具体例1)
今、学習情報格納部111は、学習情報が格納されている。かかる学習情報は、自動車のCM動画から抽出された1以上の動画属性値と、商品自体属性値と販売情報との組を多数、学習させて作成された学習情報が格納されている。ここでの販売情報とは、販売数である、とする。なお、販売情報は、販売総額等でも良い。
【0118】
そして、ユーザは、商品の販売の予測をしたいと考え、商品のID「1」を有する評価対象情報を端末装置2に入力した、とする。すると、端末受付部22は、ID「1」を有する評価対象情報を受け付ける。次に、端末処理部23は、端末受付部22が受け付けた評価対象情報から送信する評価対象情報を含む販売予測指示を構成する。次に、端末送信部24は、当該販売予測指示を情報処理装置1に送信する。
【0119】
次に、情報処理装置1の受付部12は、端末装置2から、商品のID「1」を有する販売予測指示を受信する。
【0120】
次に、受付部12は、受信した販売予測指示から商品のID「1」を取得する。次に、受付部12は、商品のID「1」で識別される
図9のレコードから商品自体属性値「価格:250万円,色:黒,・・・」と動画とを取得する。そして、受付部12は、商品自体属性値「価格:250万円,色:黒,・・・」と動画とを属性値群取得部131に渡す。
【0121】
次に、属性値群取得部131は、渡された動画を解析し、1以上の動画属性値を取得する。ここで、属性値群取得部131は、動画時間「30秒」、「空間解像度=4K」、「時間解像度=30フィールド/秒」、出演者有無「無「0」」等の動画属性値を取得した、とする。そして、属性値群取得部131は、受付部12から渡された商品自体属性値「価格:250万円,色:黒,・・・」と、取得した1以上の動画属性値等を用いて、属性値群を構成する。なお、この属性値群は、ベクトルである。
【0122】
次に、販売情報取得部134は、構成された属性値群のベクトルを学習情報に適用し、販売情報「8210台」を取得した、とする。
【0123】
次に、出力部14は、取得された販売情報「8210台」を端末装置2に送信する。なお、送信される情報には、商品のID「1」に対応する商品情報も含まれる、とする。
【0124】
次に、端末装置2の端末受信部25は、販売情報「8210台」を含む情報を情報処理装置1から受信する。次に、端末処理部23は、端末受信部25が受信した情報から表示される情報を構成する処理を行う。次に、端末出力部26は、端末処理部23が構成した情報を出力する。かかる出力例は、
図8である。
【0125】
(具体例2)
具体例2において、格納部11には、変更可能な属性の数「2」が格納されている、とする。
【0126】
そして、ユーザは、「CarX」の販売台数を伸ばしたく、商品のID「1」を有する評価対象情報を有する提案指示を端末装置2に入力した、とする。すると、端末受付部22は、ID「1」を有する提案指示を受け付ける。次に、端末処理部23は、端末受付部22が受け付けた提案指示から送信する提案指示を構成する。次に、端末送信部24は、当該提案指示を情報処理装置1に送信する。なお、提案指示は、ID「1」を有する。
【0127】
次に、情報処理装置1の受付部12は、端末装置2から、商品のID「1」を有する提案指示を受信する。
【0128】
次に、受付部12は、受信した提案指示から商品のID「1」を取得する。次に、受付部12は、商品のID「1」で識別されるレコードから商品自体属性値「価格:250万円,色:黒,・・・」と動画とを取得する。そして、受付部12は、商品自体属性値「価格:250万円,色:黒,・・・」と動画とを処理部13に渡す。
【0129】
次に、属性値群取得部131は、商品のID「1」で識別されるレコードが有する動画を解析し、1以上の動画属性値を取得する。ここで、属性値群取得部131は、動画時間「30秒」、「空間解像度=4K」、「時間解像度=30フィールド/秒」、出演者有無「無「0」」等の動画属性値を取得した、とする。そして、属性値群取得部131は、受付部12から渡された商品自体属性値「価格:250万円,色:黒,・・・」と、取得した1以上の動画属性値等を用いて、属性値群を構成し、図示しないバッファに蓄積する。なお、この属性値群は、ベクトルである。また、かかる図示しないバッファに格納された属性値群のベクトルは、
図9に含まれる。
【0130】
また、候補値取得部132は、
図6を参照し、属性値である「動画時間」の属性値変更条件「15秒,30秒」、属性値である「出演者有無」の属性値変更条件「有「1」,無[0]」を取得する。そして、候補値取得部132は、属性値群取得部131が取得した動画時間の候補値「15秒,30秒」、および出演者有無の「有「1」,無[0]」から、(動画時間,出演者有無)の組み合わせ(30秒,0)、(15秒,0)、(30秒,1)、(15秒,1)から、属性値群取得部131が取得した(動画時間,出演者有無)である(30秒,0)を除いた3つの組み合わせ(15秒,0)、(30秒,1)、(15秒,1)を取得する。
【0131】
そして、候補値取得部132は、当該3つの組み合わせと、属性値群取得部131が取得した固定の属性値の集合とを用いて、3つの変更候補情報を取得し、図示しないバッファに蓄積する。なお、かかる図示しないバッファに格納された属性値群のベクトルは、
図9に含まれる。
【0132】
図9は、「ID」「変更候補値」「属性値群」を有するレコードを管理する。「ID」はレコードを識別する情報である。「変更候補値」は現在の商品情報に対して、変化する属性値のみを管理する。ここでは、「変更候補値」は動画時間または/および出演者有無である。「変更候補値」が有する「−」は、変化しないことを示す。「属性値群」は学習情報に適用するベクトルであり、「変更候補値」を含む。
【0133】
図9において、「ID=1」の属性値群は、商品のID「1」に対応する属性値群である。また、「ID=2〜4」の属性値群は、変更候補情報取得部133が取得した変更候補情報である。
【0134】
次に、販売情報取得部134は、
図9の「ID=1」の属性値群を学習情報に適用し、販売情報「8210台」を取得し、図示しないバッファに蓄積した、とする。
【0135】
また、販売情報取得部134は、
図9の「ID=2」の属性値群を学習情報に適用し、販売情報「10025台」を取得し、図示しないバッファに蓄積した、とする。
【0136】
また、販売情報取得部134は、
図9の「ID=3」の属性値群を学習情報に適用し、販売情報「8260台」を取得し、図示しないバッファに蓄積した、とする。
【0137】
さらに、販売情報取得部134は、
図9の「ID=4」の属性値群を学習情報に適用し、販売情報「12750台」を取得し、図示しないバッファに蓄積した、とする。
【0138】
次に、判断部135は、図示しないバッファに格納されている販売情報のうち、予め決められた条件(最も多い販売台数であること)を満たす販売情報は、「12750台」である、と決定する。
【0139】
次に、判断部135は、決定した販売情報「12750台」に対応する
図9の「ID=4」のレコードである変更候補情報の中の「変更候補値」から、動画時間「15秒」、出演者有無「1」を取得する。
【0140】
次に、出力部14は、取得された候補値(動画時間「15秒」、出演者有無「1」)および販売情報「12750台」を、端末装置2に送信する。なお、送信される情報には、商品のID「1」に対応する商品情報、商品のID「1」に対応する販売情報「8210台」をも有する。
【0141】
次に、端末装置2の端末受信部25は、取得された候補値(動画時間「15秒」、出演者有無「1」)および販売情報「12750台」を含む情報を情報処理装置1から受信する。次に、端末処理部23は、端末受信部25が受信した情報から表示される情報を構成する処理を行う。次に、端末出力部26は、端末処理部23が構成した情報を出力する。かかる出力例は、
図10である。
【0142】
なお、上記の具体例において、販売情報取得部134が販売情報を取得するアルゴリズムは、機械学習のアルゴリズムであることが好適であるが、対応表等を用いる方法等でも良い。
【0143】
以上、本実施の形態によれば、商品に関連する動画を評価できる。
【0144】
また、本実施の形態によれば、動画に関連する商品の販売情報を予測できる。
【0145】
また、本実施の形態によれば、販売状況が良いと推定される動画の変更点を提案できる。
【0146】
また、本実施の形態によれば、機械学習のアルゴリズムを用いて、動画に関連する商品の販売情報を適切に予測できる。
【0147】
さらに、本実施の形態によれば、対応表を用いて、動画に関連する商品の販売情報を簡易に予測できる。
【0148】
なお、本実施の形態における処理は、ソフトウェアで実現しても良い。そして、このソフトウェアをソフトウェアダウンロード等により配布しても良い。また、このソフトウェアをCD−ROMなどの記録媒体に記録して流布しても良い。なお、このことは、本明細書における他の実施の形態においても該当する。なお、本実施の形態における情報処理装置1を実現するソフトウェアは、例えば、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、例えば、商品に関連する動画から取得された1以上の属性値を含む属性値群と当該商品の販売に関する販売情報とを有する学習対象情報を学習した学習情報が格納される学習情報格納部にアクセス可能なコンピュータを、動画または動画から取得された属性値群を含む評価対象情報を受け付ける受付部と、前記評価対象情報から属性値群を取得する属性値群取得部と、前記属性値群取得部が取得した属性値群を前記学習情報に適用し、販売情報を取得する販売情報取得部と、前記販売情報を出力する出力部として機能させるためのプログラムである。
【0149】
(実施の形態2)
本実施の形態において、実施の形態1で説明した学習情報を取得する学習装置について説明する。
【0150】
図11は、本実施の形態における学習装置3のブロック図である。学習装置3は、受付部12、格納部31、学習部32、および出力部33を備える。格納部31は、学習情報格納部111、および学習対象情報格納部311を具備する。
【0151】
学習対象情報格納部311は、1以上の学習対象情報が格納される。学習対象情報は、学習対象の情報である。学習対象情報は、動画と販売情報とを有する。動画は、商品に関連する動画である。学習対象情報は、動画に代えてまたは動画と共に、動画から取得された1以上の動画属性値を有しても良い。なお、学習対象情報は、例えば、ベクトルである。
【0152】
学習部32は、学習対象情報格納部311は、1以上の学習対象情報から学習情報を取得する。
【0153】
学習部32は、例えば、1以上の学習対象情報を機械学習のアルゴリズムにより学習し、学習情報を取得する。
【0154】
学習部32は、例えば、1以上の学習対象情報を有する対応表を構成する。対応表は、通常、2以上の対応情報を有する。対応情報は、学習対象情報が有する販売情報と、学習対象情報が有する販売情報以外の情報群とを対応付けた情報である。対応情報は、例えば、学習対象情報が有する販売情報と、学習対象情報が有する販売情報以外の情報群から構成されるベクトルとを対に有する情報である。
【0155】
出力部33は、学習部32が取得した学習情報を出力する。出力部33は、例えば、学習部32が取得した学習情報を学習情報格納部111に蓄積する。
【0156】
格納部31、および学習対象情報格納部311は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
【0157】
格納部31等に情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して情報が格納部31等で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された情報が格納部31等で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された情報が格納部31等で記憶されるようになってもよい。
【0158】
学習部32、および出力部33は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。学習部32等の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
【0159】
次に、学習装置3の第一の動作例について、
図12のフローチャートを用いて説明する。
【0160】
(ステップS1201)学習部32は、カウンタiに1を代入する。
【0161】
(ステップS1202)学習部32は、学習対象情報格納部311にi番目の学習対象情報が存在するか否かを判断する。i番目の学習対象情報が存在する場合はステップS1202に行き、存在しない場合はステップS1205に行く。
【0162】
(ステップS1203)学習部32は、学習対象情報格納部311からi番目の学習対象情報を読み出し、当該学習対象情報を用いて、ベクトルを構成し、図示しないバッファに一時蓄積する。ベクトルは、例えば、(販売情報,第一の動画属性値,第二の動画属性値,・・・,第nの動画属性値,・・・,第一の商品自体属性値,第二の商品自体属性値,・・・,第mの商品自体属性値)の構造を有する。つまり、ベクトルは、例えば、n(nは1または2以上)個の動画属性値を有する。また、ベクトルは、m(mは1または2以上)個の商品自体属性値を有することは好適である。
【0163】
(ステップS1204)学習部32は、カウンタiを1,インクリメントする。ステップS1202に戻る。
【0164】
(ステップS1205)学習部32は、図示しないバッファに格納されている1または2以上のベクトルを入力として、機械学習のアルゴリズムにより学習し、学習情報を取得する。なお、機械学習のアルゴリズムは、上述したように、深層学習、SVR、ランダムフォレスト、決定木等、問わない。学習情報は、販売情報以外の情報を要素とするベクトルを入力とした場合に、販売情報を出力するものである。
【0165】
(ステップS1206)出力部33は、ステップS1205で取得された学習情報を学習情報格納部111に蓄積する。処理を終了する。
【0166】
次に、学習装置3の第二の動作例について、
図13のフローチャートを用いて説明する。なお、
図13のフローチャートにおいて、
図12のフローチャートと同一のステップについて説明を省略する。
【0167】
(ステップS1301)学習部32は、学習対象情報格納部311のi番目の学習対象情報から、販売情報を取得する。
【0168】
(ステップS1302)学習部32は、学習対象情報格納部311のi番目の学習対象情報の販売情報以外の情報からベクトルを構成する。
【0169】
(ステップS1303)学習部32は、ステップS1301で取得した販売情報と、ステップS1302で構成したベクトルとを有する対応情報を構成する。
【0170】
(ステップS1304)学習部32は、ステップS1303で構成した対応情報を対応表に追記する。
【0171】
(ステップS1305)学習部32は、カウンタiを1,インクリメントする。ステップS1202に戻る。
【0172】
以上、本実施の形態によれば、学習情報が取得できる。
【0173】
なお、本実施の形態における学習装置3は、例えば、受付部12が動作の開始指示を受け付けた場合に、動作を開始する。
【0174】
また、本実施の形態における学習装置3を実現するソフトウェアは、例えば、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、例えば、商品に関連する動画と当該商品の販売に関する販売情報とを有する1以上の学習対象情報が格納される学習対象情報格納部にアクセス可能なコンピュータを、前記1以上の学習対象情報を機械学習のアルゴリズムにより学習し、学習情報を取得する学習部と、前記学習情報を出力する出力部として機能させるためのプログラムである。
【0175】
また、
図14は、本明細書で述べたプログラムを実行して、上述した種々の実施の形態の情報処理装置1等を実現するコンピュータの外観を示す。上述の実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムで実現され得る。
図14は、このコンピュータシステム300の概観図であり、
図15は、システム300のブロック図である。
【0176】
図14において、コンピュータシステム300は、CD−ROMドライブを含むコンピュータ301と、キーボード302と、マウス303と、モニタ304とを含む。
【0177】
図15において、コンピュータ301は、CD−ROMドライブ3012に加えて、MPU3013と、CD−ROMドライブ3012等に接続されたバス3014と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM3015と、MPU3013に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶するとともに一時記憶空間を提供するためのRAM3016と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するためのハードディスク3017とを含む。ここでは、図示しないが、コンピュータ301は、さらに、LANへの接続を提供するネットワークカードを含んでも良い。
【0178】
コンピュータシステム300に、上述した実施の形態の情報処理装置1等の機能を実行させるプログラムは、CD−ROM3101に記憶されて、CD−ROMドライブ3012に挿入され、さらにハードディスク3017に転送されても良い。これに代えて、プログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ301に送信され、ハードディスク3017に記憶されても良い。プログラムは実行の際にRAM3016にロードされる。プログラムは、CD−ROM3101またはネットワークから直接、ロードされても良い。
【0179】
プログラムは、コンピュータ301に、上述した実施の形態の情報処理装置1等の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティープログラム等は、必ずしも含まなくても良い。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいれば良い。コンピュータシステム300がどのように動作するかは周知であり、詳細な説明は省略する。
【0180】
また、上記プログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
【0181】
また、上記各実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段は、物理的に一の媒体で実現されても良いことは言うまでもない。
【0182】
また、上記各実施の形態において、各処理は、単一の装置によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
【0183】
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。