【解決手段】コネクタは、コネクタの長さ方向に延在する端子を有し、それにより、ケーブルは端子で終端され得、端子及びケーブルは概して水平にそろえられる。コネクタは、ハウジングと、コネクタのカード受容スロットに隣接する2つの接続要素と、を含む。ケーブルは、コネクタ要素の後方から及びコネクタポートから外に出る。コネクタ要素は、コネクタポートを係合して、コネクタポート内の適所にコネクタを固定する。
前記コネクタは複数のケーブルを支持するフレームを含み、前記ケーブルの各々は、一対の導電体の周囲に提供されるグラウンドシールドを備えるツイナックス構造を有する、請求項1に記載のバイパスアセンブリ。
前記ケージは、前記コネクタの周囲に実質的に連続するシールドを提供するように、前記コネクタの上面、底面及び2つの側面に沿って延在する、請求項1に記載のバイパスアセンブリ。
前記コネクタは複数のケーブルを支持するフレームを含み、前記ケーブルの各々は、一対の導電体の周囲に提供されるグラウンドシールドを備えるツイナックス構造を有する、請求項8に記載のバイパスアセンブリ。
前記ケージは、前記コネクタの周囲に実質的に連続するシールドを提供するように、前記コネクタの上面、底面及び2つの側面に沿って延在する、請求項8に記載のバイパスアセンブリ。
【図面の簡単な説明】
【0022】
本発明は、一例として例示され、添付図面に限定されるものではなく、図面中、同様の参照番号は、類似の要素を示す。
【0023】
【
図1】スイッチ、ルーターなどの電子デバイスの、上部カバーを外された状態の斜視図であり、その中の適所にあるデバイス構成要素及びバイパスケーブルアセンブリの一般的なレイアウトを示す図である。
【
図2】
図1と同じ図であるが、わかりやすくするため、バイパスアセンブリがデバイス内から除去された状態を示す図である。
【
図2A】
図2のバイパスアセンブリのみの斜視図である。
【
図2B】
図2Aと同じであるが、わかりやすくするため、チップパッケージ基板及び/又は封止剤が除去されていることを示す図である。
【
図2C】
図1のバイパスアセンブリで使用される1つのチップを取り囲む終端領域の拡大詳細図である。
【
図2D】本開示のバイパスアセンブリで使用されるツイナックスケーブルの端部の斜視図である。
【
図3A】マザーボードを介して経路指定される又はマザーボード上のトレースによって、ルーター、スイッチなどの電子デバイス内のマザーボードにチップパッケージを接続するのに従来使用されている、既知の構造の概略断面図である。
【
図3B】
図1Aと同様に概略断面図であるが、
図1に示されているようなバイパスアセンブリの構造を示しており、この構造を使用して、
図1のデバイスのコネクタポート又は他のコネクタにチップパッケージを接続するが、ケーブルを使用し、
図1のデバイスに示されているマザーボード上の導電性トレースを信号伝達線として使用することがなくなることを示す図である。
【
図4】本開示の原理に従って構築された、ケーブルダイレクトコネクタアセンブリの斜視図である。
【
図4A】そのA−A線に沿った、
図4のコネクタアセンブリの断面図である。
【
図5】
図4のコネクタハウジング及びケーブルダイレクトコネクタアセンブリの分解図である。
【
図5A】
図5と同じであるが、レセプタクルコネクタが、ハウジング及びハウジングの側壁に固定された下部内の適所にあることを示す図である。
【
図6】
図5のコネクタハウジングの下部から見た斜視図であり、下壁が取り外され、ハウジングの内部からコネクタアセンブリが取り外されていることを示す図である。
【
図6A】
図6と同じ図であるが、コネクタアセンブリがコネクタハウジング内の適所にあることを示す図である。
【
図6B】
図6Aと同じであるが、ケーブルダイレクトコネクタアセンブリをコネクタハウジングに密封するため、下壁が適所にあることを示す図である。
【
図7】
図4のコネクタアセンブリの部分的な分解図である。
【
図8】
図7のコネクタアセンブリのより完全な分解図である。
【
図8A】コネクタアセンブリの1つの端子配列と、その関連する接地プレートと、
図4のコネクタアセンブリで使用される1組の対応するケーブル及び電線と、を示す分解図である。
【
図8B】
図8Aと同じ図であるが、基礎コネクタ要素を形成するために組み立てられた状態にある、その構成要素を示す図である。
【
図8C】レセプタクルコネクタ端子配列を形成するために共に組み立てられた、2つの基礎コネクタ要素の斜視図である。
【
図8D】コネクタ要素内の2本のケーブルの拡大詳細図であり、それと共に使用される高度の接地プレート構造を示す図である。
【
図9】コネクタアセンブリの端子接触部分と接触するエッジカードの一部を示している、コネクタハウジングの正面図である。
【
図10】コネクタアセンブリが適所にある状態のコネクタハウジングの後端部の下部の拡大詳細図である。
【
図11】バイパスアセンブリで使用される、本開示のコネクタハウジングの斜視図である。
【
図11A】そのA−A線に沿って取られた、
図11のコネクタポートの断面図である。
【
図12】
図11のコネクタポートの斜視図であるが、反対側の後部からの図である。
【
図13】
図6Aのコネクタポートの底面図であるが、わかりやすいように底部は除去されていることを示す図である。
【
図13A】内部コネクタ及び熱伝達部材が適所にない、空のコネクタハウジングの断面図である。
【
図14】上壁がハウジング本体から除去され、エッジカードの一部が内部コネクタと係合されている状態の、コネクタ付ハウジングの平面図である。
【
図14A】
図14と同じ図であるが、内部コネクタと、コネクタハウジングの本体と係合している様子を示すため、背部カバープレートより下のレベルで分断されていることを示す図である。
【
図14B】内部コネクタの前面に近位のハウジング本体を通して見た垂直断面図であり、モジュールハウジングの中空内部空間と、コネクタ要素に接触し、そのEMI吸収パッドを適所で保持する内部リブと、をわかりやすく示すため、内部コネクタハウジングの一部が除去されていることを示す図である。
【
図15】熱伝達部材及び表示灯が回路基板上の垂直スタックで配置されている、コネクタハウジングの一部の斜視図である。
【
図16】デバイスのフェースプレート上の水平列に垂直に配置された3つのモジュールハウジングの斜視図である。
【
図16A】垂直のモジュールハウジング及びフェースプレート搭載アセンブリの分解図である。
【
図17】本開示の原理に従って構築された、改善されたヒートシンクアセンブリが取り付けられている、モジュールハウジングの斜視図である。
【
図18】
図17のモジュールハウジングのヒートシンクアセンブリの部分的分解図であり、わかりやすいように、ヒートシンクアセンブリがモジュールハウジングの上部との係合から除去されていることを示す図である。
【
図18A】
図18の分解図の側面図であり、そこに描かれている構成要素がそのC−C線に沿って分断されていることを示す図である。
【
図19】
図17のモジュールハウジングのヒートシンクアセンブリの、線3−3に沿った正面図である。
【
図19A】
図17のモジュールハウジングのヒートシンクアセンブリの、右側に沿った側面図である。
【
図19B】
図17のモジュールハウジングのヒートシンクアセンブリの平面図である。
【
図19C】
図17のモジュールハウジングのヒートシンクアセンブリの、線C−Cに沿った長手方向断面図である。
【
図19D】
図17のヒートシンクアセンブリの伝達部にあるモジュールハウジング−ヒートシンクアセンブリを介した、線D−D沿いの横断面図である。
【
図19E】
図19Dと同じ図であるが、わかりやすいように熱パイプがヒートシンクアセンブリから除去され、熱パイプのペアの代替構成が斜線で示されている図である。
【
図19F】
図17のヒートシンクアセンブリの消散部分にあるモジュールハウジング−ヒートシンクアセンブリを介して後方に見た、線F−Fによる横断面図である。
【
図19G】
図17のヒートシンクアセンブリの消散部にあるモジュールハウジング−ヒートシンクアセンブリを介して前方に見た、線G−Gによる横断面図であり、熱消散フィンとコネクタ線との間のすき間を示す図である。
【
図20】表示灯アセンブリが支持されている、本開示のコネクタポートの斜視図である。
【
図21】コネクタポートに取り付けられているかのように配向されている、
図20の表示灯アセンブリの斜視図である。
【
図22】表示灯アセンブリが支持されており、縦方向にスタックされている、コネクタポートのペアの斜視図である。
【
図23】水平方向に一緒にスタックされている、3つのコネクタポートと関連する表示灯アセンブリとの斜視図である。
【
図24】ポートのハウジング部分の上部に存在する熱消散フィンを有する熱伝達部を備えたコネクタポートの適所にある、表示灯アセンブリの斜視図であり、表示灯線の経路を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下の詳細な説明は、例示的な実施形態を説明するものであり、明示的に開示された組み合わせ(複数可)に限定することを意図しない。したがって、別途注記のない限り、本明細書で開示される特徴は、一緒に組み合わせて、簡潔さのために別の場合では示されなかった、更なる組み合わせを形成することができる。
【0025】
したがって、本明細書には、10Gbps以上での、低損失特性を有する高速データアプリケーションに有益である、コネクタから、ホストデバイスのチップ及びプロセッサに直接に信号伝達線を画定するための回路基板上のトレースではなく、ケーブル又は導線に直接接続されているコネクタポートで使用される、改善されたコネクタが提供されている。したがって、本開示は、故に自立型の外部コネクタポートでの使用に好適であり、回路基板上のトレースを使用するのではなく、ケーブルによってデバイス構成要素に直接接続される、コネクタ及びコネクタアセンブリに向けられている。コネクタは、均等な長さの端子及びケーブルを有し、コネクタで終端されるケーブルが回路基板上のトレースをバイパスし、低損失特性を有し、ホストデバイスのチップ及びプロセッサに直接接続される、10Gbps以上でデータ信号を伝達するための高速伝達線を画定する。
【0026】
このように、特徴又は態様に対する言及は、本開示のある実施例の特徴又は態様を記載することを意図したものであり、本開示のあらゆる実施形態が記載された特徴又は態様を有さなければならないことを含意することを意図したものではない。更に、記載はいくつかの特徴を例示していることに留意するべきである。特定の特徴を組み合わせて潜在的なシステム設計が例示されてきたが、それらの特徴は、明示的に開示されていない他の組み合わせにおいても使用することができる。したがって、描かれている組み合わせは、特に指示がない限り、限定的であることを意図しない。
【0027】
図面に例示されている実施形態において、本開示の様々な要素の構造及び移動を説明するために使用される上下左右、前後などの方向の表示は、絶対的ではなく、相対的である。これらの表示は、要素が図面に示されている位置にあるとき、適切である。しかしながら、要素の位置の説明が変化する場合、これらの表示はそれに応じて変更されるべきである。
【0028】
図1は、スイッチ、ルーター、サーバーなどのホスト電子デバイスの斜視図であり、ホストデバイスのカバーは取り外されている。デバイス50は、全体的なチップパッケージ54の一部であり得る、チップ52の形状の1つ又は2つ以上のプロセッサ、又は集積回路によって管理されている。デバイス50は、一対の側壁55と、第1及び第2の壁374、57と、を有する。プラガブルモジュールなどの形状の対向する嵌合コネクタが、デバイス50の回路に接続するために挿入され得るよう、外部コネクタポート80は、ホストデバイスの第1の壁374(前壁であり得る)に提供される。バックプレーンコネクタ30は、デバイス50をサーバーなどの大型デバイスに、かかるデバイスで使用されるバックプレーンも含めて接続するため、バックプレーンコネクタ30は、第2の壁57(後壁であり得る)に提供され得る。デバイス50は、電源58及び冷却アセンブリ59、並びにキャパシター、スイッチ、より小さいチップなどの各種の電子的構成要素を備えるマザーボート62を含む。
【0029】
図3Aは、従来のデバイスで使用される、既知の技術による従来のチップパッケージ及びマザーボートアセンブリの断面図である。チップ52は、ASIC、又はFPGAなどの任意の別のタイプのプロセッサ若しくは集積回路であってよく、一緒に位置付けられた1つ又は2つ以上の別個の集積回路であってよい。したがって、チップという用語は、本明細書では任意の好適な集積回路に対する汎用用語として使用される。
図3Aに示すように、チップ52はその下側に、支持基板47の関連する接触パッドに接続するはんだバンプ45の形状の接点を有する。基板47は典型的に、基板47の本体を介して下側まで延在する、メッキスルーホール、マイクロビア、又はトレース48を含む。これらの要素48は、基板47の下側47aに配設された接点49と接続し、これらの接点49は典型的に、BGA、PGA、又はLGAなどの形状を取り得る。チップ52、はんだバンプ45、基板47、及び接点49はすべて協働的に、チップパッケージ52−1を画定する。チップパッケージ52−1は、FR4材料から作製され、デバイスで使用されるマザーボード52−2のソケット(図示せず)経由で嵌合される。マザーボード62は、チップパッケージ接点49からマザーボードを介してデバイスの他のコネクタ、コンポーネントなどまで延在する、長さのある複数の導電性トレース52a〜cを有する。例えば、一対の導電性トレース52a、52bは、差動信号伝達線を画定するために必要とされ、第3の導電性トレース52cは、信号伝達線の経路に従った、関連する接地を提供する。かかる信号伝達線はそれぞれ、マザーボードを介して又はマザーボード上で経路指定され、かかる経路指定は特定の欠点を有する。
【0030】
FR4回路基板材料は、損失が増えてきており、10Ghzを超える周波数でこのことが問題となり始める。また、これらの信号伝達線トレース52a〜cの回転、曲げ、及び交差は通常、チップパッケージ接点49からマザーボード52−2に搭載されたコネクタ又は他の構成要素へ伝送線を経路指定するために必要とされる。トレース52a〜cにおけるこれらの方向の変化は、信号反射及びノイズの問題、並びに付加的な損失を生じさせ得る。損失は時として、増幅器、中継器、及び等化器の使用によって補正され得るが、これらの要素も、最終的な回路基板52−2を製造するコストを増加させる。かかる増幅器及び中継器を収容するために、追加の基板空間が必要となることから、このことが回路基板52−2のレイアウトを複雑にし、この追加の基板空間は、デバイスに意図された大きさでは使用できない場合がある。かかる損失を軽減する回路基板のカスタム材料を使用できるが、これらの材料の価格は回路基板の、また結果的にそれらが使用される電子デバイスのコストを著しく増加させる。なお更に、長さのある回路トレースは、それらを通る高速信号を駆動するために増大した電力が必要であり、そのように、それらのトレースが、「グリーン」(省エネ)デバイスを開発するための設計者の努力を妨害する。
【0031】
図3Bは、
図1のデバイス50のチップパッケージ54の断面図である。チップ52は、チップパッケージ基板53に接続される、高速、低速、クロック、論理、電力、及びその他の回路を含む。パッケージ54のトレース54−1は、好ましくは基板53の縁部54−4に、又はその近位に配設された終端領域54−3に配置される、関連する接触パッド54−2につながる。チップパッケージ54は、エポキシーなどの封止剤54−5を更に含み得、封止剤54−5は、パッケージ54内の適所に統合アセンブリとして、関連するケーブルコネクタ及び他の構成要素と共にチップ52を固定する。図示のように、チップパッケージ54は、はんだバンプ49を通してマザーボードに部分的に接続されるが、かかる接続部は、マザーボード62上の適所に高速信号伝達線を含まない。
【0032】
ケーブル60は、好適な導線と基板とのコネクタなどによってパッケージ接触パッド54−2で終端され、これらのケーブル60は好ましくは、関連するドレイン線61−2を備えた誘電性カバー61−1と、外側導電性カバー61−3と、完成絶縁外装材61−4と、によって取り囲まれた2つの信号導電体61を備えたツイナックス構成体である。(
図2D)上述のように、ケーブル60及びそれらの信号導電体ペアは、チップパッケージ54から第1(入口)又は第2(出口)のコネクタ80、30につながる高速信号伝達線を画定する。ケーブルの規則的な形状は、そこを通してインピーダンスを制御するために事前に選択された間隔での対として、信号導電体を維持する。信号伝達線としてケーブルを使用することで、マザーボード上のトレースの形状で高速信号伝達線を敷く必要がなくなり、それによって、高い外国産基板材料のコストと、FR4などのより安い基板材料に関連付けられた損失と、が回避される。
【0033】
図2〜2Cに示すように、ケーブル60は、マザーボードをバイパスする高速信号伝達線を画定するため、チップパッケージ54及びI/Oコネクタポート80又はバックプレーンコネクタ30にそれぞれ接続される、対向する第1及び第2、又は近端部及び遠端部163、164を有する。これらのコネクタは、例えばデバイス50の前面にあるI/Oコネクタポート80を介して最初にデバイスに「入る」信号用と、デバイスの背面に示されたバックプレーンコネクタ30を介してデバイスを「出る」信号用と、の外部インターフェイスを提供するという点で、ホストデバイスの「入口」及び「出口」コネクタと見なすことができる。ケーブル60は、外部インターフェイスを介したチップへ及びチップから横断する長さ全体を通して、信号導電体の規則的な形状を維持する。ケーブルの規則的な形状は、回路基板信号伝達線で発生し得る、信号反射又はインピーダンスの不連続性の問題を伝達線に導入せずに、ケーブルがそれらのパス内で回転すること、曲がること、又は交差することを可能にする。ケーブル60は、ケーブルの第1及び第2のセットに配置されており、第1のケーブルセットは入口コネクタポートとチップパッケージ54との間に延在し、第2のケーブルセットは、デバイスの第2の壁57内のチップパッケージ54と出口コネクタ30との間に延在する。ケーブル60の信号導電体がチップ基板で終端され得る方法は、様々であってよい。
図2Cに示すように、ケーブル60は、電線対基板用コネクタ66を通じて終端され得、電線対基板用コネクタ66は、その表面上又は嵌合コネクタ内で、チップパッケージ基板54上の接点と嵌合する。ヒートシンク71は、熱を放出するため、示されているようにチップ52の表面に取り付けられてもよく、封止材によってアセンブリに統合されてもよい。
【0034】
チップ、基板、ヒートシンク、及びケーブルコネクタ66は、
図2〜2Cに示すようにそれらを単一のアセンブリとして一緒に保持する封止材又は他の手段によって統合され得る。この構造により、デバイス設計者は、複雑な回路基板設計を必要とせずに、ホストデバイスに価値を付加する付加的な構成要素及び回路に使用できる、マザーボード62上の空間を完全に利用することができる。これらの統合アセンブリは、単に入口及び出口コネクタを、ホストデバイス50の前壁及び後壁374、57にある対応の開口部に挿入することによって、デバイスに挿入され得る。
図3Bに示すように、チップパッケージをデバイスの他の回路に接続するため、補助コネクタが提供されてもよい。また、アセンブリは、他の形式、例えば(1)チップパッケージはないが、チップパッケージ基板がある、(2)チップパッケージと、
図2Aの400及び401にそれぞれ示されている入口又は出口コネクタとがある、並びに(3)
図2の402に示されているように、デバイスの前壁の開口部まで延在するように配置された、入口及び出口の両コネクタがある、などの形式で提供され得る。この方法で、アセンブリ400、401、及び402は、ホストデバイス50のマザーボード62にかかる機能性を設計する必要なく、その機能性を有するデバイスを提供するために基礎デバイスに挿入され得る。
【0035】
図4、7、及び8を参照すると、本開示の原理に従って構築された内部コネクタ70は、コネクタポート80内に受容され、コネクタ70の前側に及びポート80の入口67に開かれたカード受容スロット109を含む、絶縁本体108を含む。カード受容スロット109は、ポート80の下壁68からカード受容スロット109を支持し、誤って位置付けられた対向の嵌合コネクタがカートスロット109に挿入されることを防止する、脚部110a、110bによって形成された偏光チャネル110の上に位置付けられる。コネクタ本体108は、2つのコネクタ要素104a、104bの片持ち端子115a、115bの接触部分を受容する、カードスロット109の両側に並べられた、複数の端子受容空洞111を有する。コネクタ要素104a、104bは、
図4A及び8Cに示すように、対応の端子の単一列で端子115a、115bを支持する。2つのコネクタ要素104a、104bはそれぞれ、ウェハに似た構成を有し、後部からコネクタ本体108に挿入されて、内部コネクタアセンブリが完成する。それぞれのコネクタ要素104a、104bの端子配列は、それによって、示されているカード受容スロット109の両側に位置付けられる。
【0036】
図8Aは、本開示のコネクタ70で使用されるコネクタ要素104の基本構成を示す。複数のツイナックスケーブル60及び通常の電線121は、コネクタ70の幅方向に延在する配列内に配置される。電線121及びケーブル60の端部は、ケーブル60の単一導電体61を露出させるように剥離され、同様に、コネクタ端子115a、115bの対応する尾部116で終端するように、電線及びケーブルそれぞれの自由端121a、120aを画定する。(
図4A)例示の実施形態では、ツイナックスケーブルのペア60は、配列の外端に位置し、ツイナックスケーブル120のドレイン線61−2は、単純に上方へ曲げられてから、関連する接地プレート125上で平らになるように再び曲げられる。端子115a、115bは、独自に幅方向へ離間した配列で、支持バー124によって一緒に保持されている。これは、主としてコネクタ終端におけるケーブルの形状を維持する。
【0037】
レセプタクルコネクタ70は、通過するデータ信号の信号完全性を促進し、バイパスケーブル線ペア及び対向する嵌合コネクタの回路カードの回路からのインピーダンスの遷移をもたらす構成を有する。この遷移は、事前に選択された許容度レベル内の85〜100オームであり、遷移が、入力レベルのインピーダンスから第1の遷移インピーダンス、次いで第2の遷移インピーダンス、次いで最終的に最終又は第3の遷移インピーダンスまで緩やかに発生するように、複数の段階、すなわち3つのゾーンで実行される。このように、インピーダンスの遷移は、そのコネクタの尾部又は接触部で発生するのではなく、レセプタクルコネクタの全長にわたってやや緩やかに発生する。
【0038】
この緩やかな遷移は、レセプタクルコネクタ端子が延在する際に通過する3つの異なる誘電体媒質を呈することによってもたらされる。第1のゾーン媒質は、好ましくはホットメルト接着剤であり、ここでインピーダンスは約85オームの入力インピーダンスから約6オーム上昇し、第2のゾーン媒質は好ましくはLCP(液晶ポリマー)を含み、そこでインピーダンスが更に約6オーム上昇し、最後に、第3のゾーン媒質は空気を含み、そこでインピーダンスは約105オームまで上昇し、それによってインピーダンスは約5%の許容度レベルで遷移する。また、周囲の媒質の変化は、異なるゾーンでより広く又はより狭くなる端子の幅の変化を伴う。また、端子と、関連する接地プレートとの間の距離が、この選択されたインピーダンスの同調に寄与し得る。遷移は、尾部から接触端部までの長さにわたって発生し、端子の尾部内又は接触部分内のいずれかのみでなく、ユニット長にわたって緩やかな増加を示す。
【0039】
端子115a、115bでのケーブル/電線120、121の終端領域は、幅方向に延在し、所望の誘電定数を有する絶縁材料から形成されるネスト、すなわちクレードル130内に配設される。(
図8A〜8D)終端ネスト130は、U字形構成を有し、端子支持バー124に隣接して配置されている。この領域では、ケーブル60のドレイン線61−2は、ケーブル60の上に位置付けられ、端子尾部116より上に、そこから垂直方向に離間している接地プレート125の形状のブスバーに結合される。接地プレート125は、プレート本体125aと、少なくとも部分的に平らな表面を有し、この表面にドレイン線61−2が接触し、また、この表面にドレイン線がはんだ付けされるか、ないしは別の方法で接続され得る。
【0040】
立脚126は、好ましくはコネクタ70の接地端子の尾部116に取り付けられた、接地プレート125の接触部分128を形成するため、接地プレート125の一部として提供される。立脚126は垂直にオフセットされ、そのため、接地プレート125は対応するコネクタ要素に関連付けられた端子の列で、信号端子の尾部への信号導電体の終端から離間し、その終端の少なくとも一部の上に延在する。
図8B〜8Dに示されているように、接地プレート125はそれぞれ、任意の2つの信号端子尾部が立脚126のうちの2つが隣接するような方法で、好ましくは、コネクタ70の接地端子に接触する3つの立脚126を含む。この配列は、信号端子の間隔を、インピーダンスの観点からツイナックスケーブル60の信号導電体の間隔とおよそ一致させることを可能にする。このように、端子115a、115bのG−S−S−Gパターンは、カード受容スロット109の両側にある端子の2つの列内に、内部コネクタ70用に維持される。
【0041】
矩形フレーム132は、各コネクタ要素104a、104bの後部に沿って提供され、中空の内部陥凹部138を少なくとも部分的に画定するよう、下壁134の周囲に一緒に結合された4つの壁133(
図8)を含む。フレーム132の前壁及び後壁は、示されているとおり、フレーム132を介した長手方向の範囲で、ツイナックスケーブル120と、低電力及び論理制御線121とを収容するように構成された開口部135で穿孔される。フレーム132は、その背面沿いに、終端領域を埋める外側被覆部分によって、クレードル130に結合される。コネクタ要素フレーム132は、金属などの導電材料から形成されるか、又は外側の導電性コーティングを有し得、それにより、コネクタポート80内の適所にあるときに、コネクタ要素104a、104bが電気接地接触する。コネクタ要素フレーム132は、終端ネスト(
図8C)に隣接し、その後部に位置付けられ、下記のようにそこに固定され得る。
【0042】
フレーム132の側壁133は、示されているとおり、垂直スロット136と共にはめ込まれ得る。これらのスロット136は、コネクタポート80の後部開口部の側壁106a、106b、すなわち出口106と係合することになり、フレームは導電性であるため、スロット136はまた、コネクタポート80の後部開口部106からのEMIの漏れを軽減し得る。ケーブル及び電線が延在するときに通過する、コネクタ要素フレーム132の開放された陥凹部138には、液晶ポリマー(「LCP」)などの誘電材料が充填され、この誘電材料によって、コネクタ要素フレーム132に対して、また、LCPの一部も受容する終端ネストに対して陥凹部138内の適所にケーブル/電線が固定される。このように、コネクタ要素104a、104bのウェハに似た構成が画定され、この全体的な構造が、ツイナックスケーブル60に一定の歪み軽減をもたらす。
【0043】
2つのコネクタ要素104a、104bの底部134は、互いに隣接し、
図6に示すような係合方法で、支柱140及び孔141を介して互いに係合し得る。このように、2つのコネクタ要素104a、104bは、コネクタ本体108の後部開口部に挿入され得、それにより、端子接触部分が互いにそろえられ、コネクタ本体108の端子受容空洞111に受容されて、統合コネクタアセンブリが形成される。
図6に示すように、コネクタアセンブリは下からコネクタポート60の中空の内部空間に押し込まれる。内部接地面142は、2つの接続要素104a、104bの間に配置された平坦な導電性プレートの形状で提供される。この接地面142は、コネクタ要素フレーム132の後端部から終端ネスト130の前縁部まで延在する。この接地面142は、あるコネクタ要素内の信号導電体ペアと、別のコネクタ要素内の信号導電体ペアとの間の相互干渉を阻止する働きをする、プライマリ接地面の役割を果たす。接地プレート125は第2の接地プレート、すなわち、ケーブル120の信号導電体及び信号端子115aでのそれらの終端へのバスの役割を果たす。
【0044】
コネクタ要素104a、104bの側面にあるスロット136は、コネクタポートの後部開口部106の側面106a、106bと係合し、一方、コネクタ本体108の両側外面に配設された2つのつめ144は、ポート80の側壁64a、64bの対応する開口部146に受容される。つめ144は、コネクタアセンブリがハウジング本体63内の適所に挿入されたときに変形するように、オーバーサイズであってよい。スロット136は、コネクタポート80との確実な接触を確保するため、チップ148が内側を又は互いを指す構成で丸められ得る。(
図10)
【0045】
2つのEMI吸収パッド102a、102bは、コネクタアセンブリが下からポート80の内部61に押し込まれる前に、コネクタアセンブリのコネクタ要素104a、104bの対向する表面に適用され得る。前述のように、コネクタ要素は垂直にはめ込まれるので、それらはポートの後壁開口部106の側面106a、106bと係合することができ、この接触が、EMI吸収パッドと協働して、コネクタ要素周囲の4側面のEMI漏れの保護をもたらす。ポート80の後壁及び導電性コネクタ要素104a、104bが結合して、EMIの漏れを防止する、事実上第5の壁を形成する。パッド102a、102bは、コネクタ要素104a、104bと、ハウジング本体63の対向する表面との間の空間を密封する。これらのパッド102a、102bは、従来のポートでは通常、空である、コネクタ要素104a、104bの上及び下の開放空間を占有する。
【0046】
EMIパッド102a、102bは、好ましくは、ケーブル線が内部コネクタ70の端子尾部で終端される、コネクタ要素の領域にそろえられ、その上に位置付けられる。下部パッド102bは、下壁68と下部コネクタ要素104bとの間に保持され、上部パッド102aは、上部コネクタ要素104aとモジュールハウジング後部カバー90との間の適所に保持される。これは、
図13Bに示されているように、下に延在してパッド102aと接触する後部カバー90の底部に形成される、リブ103によって達成される。コネクタ要素のEMI吸収パッドは、それによって、ハウジング本体の上壁66と下壁68との間に差し込まれ、パッド102a、102bは、EMIの漏れがハウジング本体の後壁開口部106に沿って確実に削減されるようにする。
【0047】
ツイナックスケーブル60がコネクタ70の端子で直接終端する状態で、ポート80は回路基板からパネルへ装着するように、又はホストデバイス内の自立型コネクタとなるような方法で構成される。ポート80は、終端方法で回路基板62に搭載される必要はないが、回路基板内の開口部を通ってネジボスへ延在する締結具を経由することができる。ポートの底部を封鎖し、直角コネクタの必要性を排除することで、マザーボード62上にコネクタポートを装着する必要性が排除されるだけでなく、垂直及び水平の両方の配置でのポートのスタッキングが容易になる。
【0048】
したがって、コネクタの電線は、回路基板上のトレースをバイパスするプロセッサ又はチップパッケージなどの、ホストデバイスの構成要素に直接接続されてよい。ここで接続が直接的になり得るため、コネクタは、回路基板に搭載される必要はないが、開示されているコネクタポート80及び搭載されているパネルなどの構造内に密閉され得る。コネクタポート80は、アダプタフレーム、ハウジングの類似タイプのシールドケージの形状を取り得る。なお更に、コネクタポートは、内部接続スリーブとして使用され、ホストデバイス内に位置付けられ、プラグ形式コネクタを受容する、内部コネクタポートを提供し得る。コネクタポートケーブルは、ケーブルの一方の端部にてコネクタ要素端子の尾部で終端されるので、ケーブルは、第2の端部にてホストデバイスのチップパッケージ又はプロセッサで終端され得る。このような統合バイパスアセンブリは、1ユニットとして設置され、取り外し又は置換され得、回路基板、及びFR4材料で発生する関連する損失問題をバイパスし、それによって、設計を簡略化し、回路基板のコストを削減する。
【0049】
ここで
図4〜9を参照すると、コネクタポート/ハウジングは、
図5及び5Aの80に示されており、ホストデバイスの入口コネクタを収容する外部インターフェイスとして使用されている。ポート80は、デバイス50の第1の壁374に配設され、プラガブル電子モジュールなどのプラグコネクタ形状で、対向する嵌合コネクタを受容する。コネクタポート80は、2つの側壁64a、64b、後壁65、並びに上壁及び下壁66、68を含む、導電性ハウジング本体63を含む。すべての壁は、内部コネクタ70と嵌合する、対応する対向の外部嵌合コネクタを受容する、中空の内部61を協働的に画定する。ポート80の壁は、アダプタフレームのように1つのピースとして一緒に形成されてもよく、一緒に結合される別個の要素を利用して、統合アセンブリが形成されてもよい。コネクタポート80は、本明細書において「モジュールハウジング」又は「ハウジング」として互換的に呼称され得るが、ポート80は、その動作においてプラガブルモジュールのみを収容することに制限されず、任意の好適なコネクタも収容することが理解されよう。
【0050】
ハウジング壁64〜66及び68は、すべて導電性であり、ポート80内に作製される接続部に対するシールドを提供する。この点について、ポート80は、搭載されている回路基板に対して底面が開放されている既知のケージ及びフレームと対照的に、ハウジング本体63の底面を完全に封鎖する導電性下壁68と共に提供される。ハウジング80は、端子115a、115bに対する直接電線接続部を有する内部のケーブルダイレクトコネクタ70(
図4)を含み、したがって、ホストデバイス50のマザーボード62上のトレースでの終端を必要としない。ケージ又はフレームによって密封される従来技術のコネクタは直角型であり、つまり、コネクタは、その嵌合面から回路基板、及びコネクタが終端されるトレースまで直角に延在する。直角コネクタの回路基板での終端は、端子の様々な長さ及びその曲げ、例えば、曲がり角で増加する電気容量、又はコネクタ及び回路基板とのインターフェイスでのシステムの特性インピーダンスの上昇若しくは下降などにより、高速動作での信号完全性に問題を生じさせる。同様に、ハウジングの後部からケーブルが出ることにより、コネクタポートを回路基板に装着するための手段として、プレスフィットピンを使用する必要性が排除され、通常の装着孔がネジ部品に使用されてよく、それによってホストデバイスのマザーボードの全体的な設計が簡略化される。内部コネクタ70は、ケーブル60の電線で終端され、ハウジング80の後壁65から出て、それにより、前述の問題を回避する。
【0051】
図5〜6Bに示すとおり、ハウジングの下壁68は、ハウジング80の底面を密封する。下壁68は、下部プレート72、及びハウジング側壁64a、64bの外側表面に沿って延在する側面取り付けフラップ73と共に板金片から形成されるものとして示されている。取り付けフラップ73中の開口部74は、つめ、すなわち側壁64a、64b上に配置されているタブ76と係合し、下部プレート72を適所に保持する。付加的な取り付け手段として、下部プレート68から上に曲げられているが、側壁64a、64bの内表面に沿って内部の中空空間61に延在するように下部プレート68の縁部に沿って位置付けられている、内部フラップ75が含まれ得る。かかる2つの内部フラップ75は、
図11及び13Aに示されており、内部チャネル61に挿入される対向するコネクタの両側に接触するため、内部に延在する接触タブ75aを含む。また、2つのリム、すなわちフランジ77a、77bが下部プレート68の反対端に提供されてもよく、これらのフランジは、ハウジング80の前壁及び後壁65と係合して導電接触を行い、その位置でEMIシールドを提供するために、一定の角度で延在する。下部全体を被覆する下壁68の使用により、この領域でのEMIが有意に減少する。スタンドオフ69は、所望により、下壁68内に形成され得る。下壁68とハウジング本体63との間の多数の接触ポイントにより、内部コネクタ70のポート80の底部全体に沿って確実なEMIシールドガスケットが提供される。
【0052】
ここで
図5を参照すると、上壁66は好ましくはアクセス開口部81を含み、アクセス開口部81は中空の内部61に通じており、内部コネクタ70と、主に内部コネクタ70の前側のエリアと、にそろえられる。フィン付きヒートシンクとして示されている熱伝達部材82が提供されてよく、熱伝達部材82は、アクセス開口部81に少なくとも部分的に延在する基部84を有する。基部84は、ハウジングの内部61に挿入されたモジュールの対向する表面と接触する、平らな底部接触面85を有する。2つの保持器86は、上壁66に結合するものとして示されており、保持器86はそれぞれ、ヒートシンクの上部プレート87に下向きの保持力を加える組み込み済みの接触アーム88のペアを有する。開口部81の周辺に延在し、上壁66と熱伝達部材82との間に挿入される、EMIガスケット89が提供される。
【0053】
ハウジング80は、内部コネクタ70の一部を被覆するために、内部61の後部にわたって延在する、後部カバー部90を更に含む。陥凹部91は、後部カバー90の対向する表面と上壁66との間に挿入される、山形のEMIガスケット92を収容するように、後部カバー90に形成され得る。後部カバー90は、スロット94の形状の開口部を含むように見える。上壁66(
図13A)は、示されているように、係合フック95を含んでよく、係合フック95はスロット94内に受容されて、ハウジング80の前フランジに、上壁66の先端縁が隣接するように、上壁66が前方にスライドされ得るような方法で上壁66をハウジング本体63に係合し、ハウジング80の前フランジは、上壁66の対応するスロット97に係合する、共に形成された突起タブ96を含み得る。(
図5A及び13A)ネジ99、又はその他の締結具を使用して、ハウジング本体63によって支持されるネジボス100に形成されるネジ付き孔と係合することにより、上壁66をハウジング本体63に固定することができる。このように、ハウジング本体63は、EMIの漏れを有意に低減する方法で密閉される。
【0054】
内部コネクタ70は、ケーブル60に直接接続されるため、本開示のハウジング80は、直接終端によってマザーボード62に搭載される必要はないが、回路基板内の開口部122を通ってネジボス100へ延在する締結具120によって取り付けられ得る。ハウジング80の底部を封鎖し、直角コネクタを排除することで、マザーボード62上にハウジング80を装着する必要性が排除されるだけでなく、垂直及び水平の両方の配置でのハウジング/ポート80のスタッキングが容易になる。
図15及び16は、2つの異なる形式のスタッキングを示している。
図15及び15Aは、垂直スタックにおいて水平に配向された入口67を有する2つのハウジング80を示している。示されている2つのハウジング80は、回路基板内の開口部を通って上向きに、ネジボス100に係合する下部ネジ120によって、回路基板上に支持されている。1組の中間ネジ124が、下方のハウジングのネジボス100を係合するために提供され、これらのネジ124は、ネジ付き雄型端部及びネジ付き雌型端部126を有する。雌型端部126は、上部ハウジングのネジボス100に延在する上部ネジ99、128を係合する。したがって、本開示の複数のハウジング80は、そのような、回路基板62に形成され、内部コネクタ70で終端される複雑な高速接続トレースを必要としない方法でスタックされ得る。従来のスタッキングは、上述の信号完全性の問題を抱えるであろう、回路基板に直角に終端されるデュアルコネクタを必要とする。
【0055】
図16〜16Aは、本開示のハウジング80が配置され得る別の方法を示している。この配置は、ホストデバイスの前側に沿って垂直にそろえられるが、回路基板62から引き上げられた、3つのハウジングの水平列を含む。
図15Bは、ハウジング80を収容する陥凹部を形成する、基部132及び2つの延在する側壁133を有する、装着ネスト130を示している。装着ネスト130は、基部132内の開口部135を通って延在する、図示されているような締結具を使用してフェースプレート136に取り付けられ得る、2つの取り付けフランジ134を有する。締結具は、ハウジングをネストに取り付けるために使用され得、基部開口部135を通ってネジボス100の中に延在する。ハウジング80の上壁66は、上述のように雄型対雌型の端部の締結具126を使用して、ハウジング本体63に取り付けられ得、そのため、隣接するハウジング80は、ネスト130の基部132を通って対向する締結具の雌型端部126まで、又はハウジング本体のネジボス100まで延在する雄型締結具を使用して、統合型配置に組み立てられ得る。また、熱伝達部材82は、記載されているように、ハウジング本体の後方に延在する熱消散フィンを有するため、
図14〜15Bに示されているような事例においては、ハウジング80は密接していてもよい。
【0056】
したがって、モジュールハウジングの下に位置付けられた終端トレースを必要とせずに、フェースプレート又はベゼルなどのホストデバイスの外壁に、又は回路基板に取り付けられ得る、自立型コネクタポート/ハウジングが提供される。かかる自立型ポートは、回路基板に搭載される必要はないが、パネル搭載されてもよい。コネクタポートは、アダプタフレーム、シールドケージ、又は類似タイプのハウジングの形状を取り得る。なお更に、コネクタポートは、内部接続スリーブとして使用され、ホストデバイス内に位置付けられ、プラグ形式コネクタを受容する、内部コネクタポートを提供し得る。コネクタポートケーブルは、ケーブルの近位端にてコネクタ要素端子の尾部で終端されるので、ケーブルは、遠位端にてホストデバイスのチップパッケージ又はプロセッサで終端され得る。このような統合バイパスアセンブリは、1ユニットとして設置され、取り外し又は置換され得、回路基板、及びFR4材料で発生する関連する損失問題をバイパスし、それによって、設計を簡略化し、回路基板のコストを削減する。
【0057】
I/Oコネクタに接続するのに使用される嵌合コネクタは、動作中に熱を発生させるが、この熱は、動作中の信号の効率的な伝達及び受信を維持するために除去する必要がある。高い温度は、モジュールだけでなく、モジュールが使用されるデバイスの性能にも悪影響を及ぼす恐れがあるため、この動作熱を除去することは重要である。かかる除去は典型的に、モジュールの選択された表面、典型的には上面と接触する立体基部を含むヒートシンクの使用によって達成される。これらのヒートシンクは、基部からデバイスの内部空間の中へ上方向に突出する、複数の熱消散フィンを更に有する。フィンは、互いに離間しているため、熱がフィンから周囲の内部雰囲気に消散される方法で、空気はフィンの上及び周囲に流れ得る。フィンは、ヒートシンク及びモジュールの上に装着され、所望の程度の熱交換を達成するために、特定の高さで上方に延在する。ただし、かかるヒートシンクの使用では、設計者は、モジュールが使用されるデバイスの高さを減少させることができず、かかるデバイスの全体高さを減少させる可能性が排除される。
【0058】
我々は、ハウジング及びガイド又はアダプタフレームに挿入される電子及び他のモジュールとの使用に好適である、熱伝達構造を開発した。かかる構造は、プロセッサ及び集積回路での熱伝達目的にも使用され得る。
【0059】
この点について、
図17〜19Gに示すように、モジュールハウジング/コネクタポート222の内部空間226に下向きに垂れ下がる立体基部242を有する、熱伝達部241を含む、ヒートシンクアセンブリ240が提供される。熱伝達部の基部242は、ハウジング222内の開口部232に対する形状において補完的であるため、基部242は、ハウジング222の内部ベイ229の前側開口部230に挿入されるモジュールの頂部又は上面に熱接触するよう、開口部232を通り、内部空間226の中に延在し得る。基部242は、基部242の周辺部の少なくとも実質的な部分の周囲に、好ましくは基部242の周辺部全体に延在するすそ部又はリップ部244を更に含み得る。このすそ部244は、ハウジング222の上面233に形成された対応する陥凹部246に受容され、好ましくは開口部232を取り囲む。陥凹部246に適合し、開口部232を取り囲む、導電性のEMIリングガスケットが提供される。ガスケット247は、複数のスプリングフィンガー248を有し、開口部232を介したEMIの漏れを防止するように、熱伝達部のすそ部244とハウジング上部の陥凹部246との間に導電性シールを提供する。EMIガスケット247は、陥凹部246内に位置しており、放射状に外側へ延在し、示されているようにすそ部244の下面と接触するスプリングフィンガー248で開口部232を取り囲む。ハウジング222の上部にある開口部222は、熱伝達部241がハウジング222の内部空間226の中に延在し、及び熱接触面250によって挿入される任意のモジュールと熱伝達接触することを可能にするため、接触開口部と見なされる。(
図19C)
【0060】
熱伝導部241は、好ましくはフレーム接触開口部に入り、有効かつ確実な熱接触でベイ229に挿入されたモジュールの上面と接触するように構成された、平面熱接触面250を(その底面に)含む、立体基部242を有する。基部242は、モジュールの挿入を容易にするため、その接触面250上に所定の角度のリードイン部を含み得る。ヒートシンクアセンブリ240は、モジュールによって生成され、モジュールの熱接触面250と対向する上面(複数の場合あり)との間の接触によって熱伝達部241に伝達される熱を消散する、別個の熱消散部252を更に含む。
図18に示すように、この熱消散部252は、熱伝達部241とは別個であり、そこから長手方向又は水平方向に離間している。
【0061】
熱消散部252は、類似の長手方向軸に沿って熱伝達部241から片持ちに延在する基部254を含む。複数の垂直熱消散フィン256は、基部254に配設され、熱消散部の基部254から垂直に下方へ延在する。図示したように、フィン256は長手(水平)方向に互いに離間して、それらの間に、熱伝達部241から長さ方向に離間し、モジュールに対して長さ方向に更に延在する複数の冷却路258を画定する。対応するモジュールと接触する熱伝達部分241を保持するため、また、熱消散部252の幅及び/又は長さによって発生し得る任意のモーメントに抵抗するため、保持器260が示されている。これらの保持器260は、保持器の基部265に配設される対応する開口部264内に受容される、垂直支柱263に似たハウジング222の一部として形成され得るリベット262などの締結具によって、フレーム凹面233に取り付けられる。これらの支柱263の自由端は、保持器260とすそ部244との間の接続を形成するための「デッドヘッド型(dead-headed )」又は「マッシュルーム型」であってよい。保持器260は、それらに関連付けられ、図示するように基部265から長手方向に延在している、片持ちのスプリングアーム267のペアを有しているように見える。スプリングアーム267は可撓性があり、予備形成された下向きの付勢力で弾性スプリングアーム267として形成される。スプリングアーム267は、自由端268で終わり、下向きの角度で延在して熱伝達部材のすそ部244と接触する。かかる接触点4つが、図に示されているヒートシンク240のアセンブリに提供され、これらの接触点により、想像線でつなげたときに四方が画定される。ただし、スプリングアーム267の接触点は、ヒートシンク部材240のすそ部244で使用できる空間の範囲に従って示された場所とは異なり得る。
【0062】
スプリングアーム267の弾性は、設計者が、スプリングアーム267の長さ、スプリングアーム267が陥凹部246の中に垂れ下がるときの深さ、及びスプリングアーム267を保持器260に結合するスタブ269の高さを構成することによって、所望の接触圧を得ることができる。保持器260をすそプレート244に締結具で接続することにより、場所を取り、ハウジング222間の間隔に影響を及ぼすハウジング222の側面への取り付けを形成し、使用する必要がなくなる。リベット262はまた、フレーム226が、垂直方向を含む任意の方向に過度に拡大されないように、低輪郭を有する。スプリングアーム267は、長さが相対的に短く、したがって、任意のモジュールとの良好な熱伝達接触を維持するため、確実な接触圧を用いるように、およそ4つの角で熱伝達部241と接触する。
【0063】
一意的に、熱消散フィン256は、ヒートシンクアセンブリ240の熱伝達部241との直接接触から除去される。むしろ、それらのフィンは、熱消散部252に位置付けられ、そこから下方に延在する。フィン256は、熱伝達部41及びその基部242から長手方向に離間している。フィン256は、垂直面Fとして示されている一連の平面に更に配置され、垂直面Fは、熱伝達すそ部が延在する水平面H1と、熱接触面(複数の場合あり)250が延在する水平面H2と、の両方と交差する。
図19Cに示すように、垂直面Fが2つの平面H1及びH2と交差するだけでなく、フィン自体もそれら2つの面を交差する高さで延在する。更に、隣接するフィン256は、そこを介して空気が循環し得る、間の冷却路又は空気チャンネルによって分離される。フィン256及び冷却路258は、ヒートシンクアセンブリ240の長手方向軸まで横方向に延在する。このように、フィン256は、ハウジング222の後方、及びハウジング222で支持されるレセプタクルコネクタ271で終端される電線272の上の空間Rを占有し得る。このようにフィン256を配置することで、ハウジング構造が使用されるデバイスの高さ全体を、通常はハウジングから上方に突出するフィンのおおよその高さだけ減少させることができる。フィン256をこの配向で電線272に接触させないことが望ましい。この点について、フィン256の高さは、図に示されているように好ましくはハウジング222の高さ未満である。
【0064】
示されている熱伝達及び熱消散部241、252は、伝達部241から消散部252へ熱伝達を促進するため、一片として一体的に形成されている。ただし、2つの部分241、252は別個に形成され、所望に応じてその後に結合され得ることが想到される。熱伝達部241からの熱の伝達を更に高めるため、熱伝達及び熱消散部241、252に沿った長さ方向に延在し、そこに接触する熱伝達部材274が提供される。かかる伝達部材274は、熱パイプ275として図に示されており、楕円形又は長円形の断面構成を有し、かかる形状を画定する長軸及び単軸を含む。(
図19D)熱パイプ275の楕円形構成は、熱パイプ275と、ヒートシンクアセンブリ240の2つの部分241、252との間の接触エリアの量を増大する。矩形の内部空洞などの他の非円形構成、又は更には円筒形の構成が使用されてもよい。熱パイプ275は、更にヒートシンクアセンブリ240に沿って長手方向に延在する共通チャネル278内に受容され、2つの部分241、252の輪郭をたどる。したがって、熱パイプ275は、ヒートシンクアセンブリ240の別の高さ、すなわち高度で延在する2つの別個の部分279、280とのオフセット構成を有する。
【0065】
熱パイプ275は、その端部で密封されている側壁283によって画定された内部空洞282を備えた中空状の部材であり、その内部空洞282内に2相(例えば気化性)流体を含む。内部空洞282の実施形態内に存在し得る2相流体の例としては、精製水、フレオンなどが挙げられる。熱パイプ275及びその壁283は、アルミニウム、銅、又は他の熱導電性材料で構成され得る。内部空洞282は好ましくは、熱伝導部241に隣接する位置にある蒸発器領域279と、熱消散部252に隣接する位置にある凝縮器領域280と、を含む。熱は、熱伝達部241から熱パイプ275の下壁及び側壁283を通って内部空洞282へ伝達され、そこで、蒸発器領域279に存在する2相流体を蒸発させ得る。この蒸気は次いで、凝縮器領域280内の液体に濃縮され得る。図示した実施形態では、蒸気は凝縮するにつれて熱を放出し、その熱は内部空洞282から熱パイプ275の壁283を通って熱消散部252の基部及びその関連するフィン256へ伝達される。内部空洞282は、ウィックに沿って蒸発器領域280に戻る凝縮液の移動を容易にするため、ウィック284を含み得る。(
図19D)ウィック284は、内部空洞282の内面にあるくぼみ付きチャネルの形状、又はワイヤメッシュなどの範囲を取り得る。
【0066】
図示したように、ヒートシンクアセンブリ240の熱伝達及び熱消散部241、252は長手方向に延在するが、異なる高度で延在し、熱消散部252は熱伝達部241に対して高くなっている。この高度の違いは、ある程度、熱伝達部241から熱消散部252までの液体蒸気の動きを促進するが、その主な目的は、熱消散部252を収容するためにフレーム222を変更することなく、その水平範囲で熱消散部252を収容することである。熱伝達部241と同じ高度で熱消散部252を延在させることが望ましい場合、後壁224及びそこに近位の上面233の一部を変更する必要がある。チャネル、すなわち陥凹部は、熱伝達部241と熱消散部252との間のヒートシンクアセンブリ40の領域を収容するように、その2つの壁224、233に形成され得る。また、大半は1つの熱パイプ275について論じられているが、
図19Eに斜線で示されているように、ペアの熱パイプ290などの複数の熱パイプが、ヒートシンクアセンブリのチャネルで経路指定され得る。この事例では、ペアのパイプが中間に封入され得、図示したようにペアの熱パイプと単一の楕円構成の熱パイプとの間で失われた直接接触の量を補うための熱伝達を容易にする。熱導電性グリース又は他の化合物を熱パイプに適用して、熱伝達を高めることができる。
【0067】
このヒートシンクアセンブリは、モジュールハウジングと熱的に係合し、そこからモジュールハウジングの後方の領域に熱を独自に伝達する。この構造及びその下方に垂れ下がる熱消散フィンを使用することで、かかるヒートシンクアセンブリが使用されるデバイスは、減少された高さを有し、追加のデバイスを収納し、スタックすることを可能にする。熱消散フィンは、フィンの間のすべての空間が冷却に使用され、そのいずれもライトパイプ及びそこを通って延在する他の部材を有さないような場所にある。ヒートシンクの熱消散部は、水平に延在するが、デバイスのマザーボードの上に離間配置されるので、設計者は、ホストデバイスの横方向のサイズ及び深さを増大させることなく、付加的な機能構成要素にこの開放空間を利用できる。ヒートシンクが統合されたコネクタポートが、ホストデバイスで使用するために配置され、装着され得る方法の例が、
図15〜16Aに示されている。
【0068】
図示した20〜20Cは、本開示のハウジング322及び表示灯アセンブリ342を有する、コネクタポート320を示している。ハウジング322は、側壁323a、後壁324、上壁327、及び下壁328など、複数の相互連結壁から形成された、中空の内部空間326を有する。ハウジング322は、中空の内部326と連絡する入口328を含む、前端部325を有する。下壁328は、好ましくは板金から形成され、ハウジング322の側壁323a、323bに形成された係合ラグ329aと接触するように形成された、係合フラップ329を有し得る。下壁328は、ハウジングの底部を封鎖する。
【0069】
ハウジング322は、複数の導電端子331aが配設されているカード受容スロット330aを含む、コネクタハウジング331を有する内部レセプタクルコネクタ330を単独で収容する。(
図20B)スロット330aは、嵌合ブレード、すなわち対応するプラグコネクタのエッジカードを収容する。コネクタポート320は、その入口326がフェースパネル、すなわちベゼル374に沿って支持されるような方法で、スイッチ、サーバー、ルーターなどの電子デバイスに装着することが意図されている。内部コネクタ330の端子331aは、ハウジング322の後壁324を通って延在する電線332に囲まれた導電体によって、ホストデバイスの様々な回路及び構成要素に接続される。ハウジング322の前端部325は、ハウジングとパネル374との間に挿入されたEMIガスケットを含み得る。他のEMIガスケットは、入口326内に支持され得る。
【0070】
ハウジング322の長さ方向に延在する、細長い熱伝導部材336が示されている。上述のように、この熱伝導部材336は、基部338と、ハウジング322の後壁324を超えて延在し、モジュールハウジング322の下方に幅方向へ延在する複数の熱消散フィン340を含む、片持ちの後端部339を有する。基部338は、モジュールから基部への、及び熱消散フィン340を介して大気中への熱伝達に影響を及ぼすため、挿入されたモジュールの対向する表面と接触することが意図された平らな下面を有する。
【0071】
ハウジング322及びその対応する内部コネクタ330は、高速データ伝送アプリケーションで使用するために嵌合される。ハウジングはそれぞれ、典型的にはパネルに取り付けられるときに、1つ又は2つ以上のデータ伝送線、すなわちチャネルの働きをするプラガブルモジュールのコネクタポートを画定する。これらのチャネルの動作ステータスを示すため、前面パネルから可視の表示灯が使用される。これらの表示灯は、ポート(及びその関連するチャネル)が接続されているか、アクティブであるか、ダウンしているかどうかなどを色又は照明で示すことができる。これらの表示灯は、データ伝送デバイスの設置を容易にし、設置者がポート及びチャネルの適切な動作を確認することを可能にする。
【0072】
上の背景技術の項で述べた米国特許第5,876,239号など、先行技術の表示器システムでは、光透過導管としてプラスチックパイプが使用されてきた。これは、通常、デバイスの回路基板上の発光ダイオード(LED)などの照明要素を搭載することと、プラスチックパイプの一端にLEDを接触させることと、を伴う。パイプのもう一端は、フェースパネルまで及びパネル内の孔の中まで延在する。かかる構造の問題は、ライトパイプがしばしば非線形の経路を取らなければならないことにある。回転、曲げ、及びオフセットは、伝達される光の量を減らし、異なるチャネルのパイプが互いに近接して配置されている場合、一方のパイプの色付きライトが、隣接するパイプのライトの色に影響を及ぼす場合があり、それによって、視覚的な相互干渉が生じ、デバイスポートの適切な動作ステータスの表示に影響する可能性がある。
【0073】
図21は、本開示の原理に従って構築された、表示灯アセンブリ342を示す。このアセンブリ342では、LED344は任意のプラスチック透過材料を使用せずに、それぞれのコネクタポートに関連付けられた表示器開口部343にできるだけ近づけられる。これは、LED344の配列を基板346に装着することによって実行される。基板346は、
図20及び20Cに表示されるように、ハウジング322の上で幅方向に延在する水平バーの形状に形作られた回路基板であり得る。LED344は、基板に装着される基部345を含み得る。回路基板が基板346として使用されている場合、LED344は、基板の終端領域に終了点を有する回路で終端され得る。
図20A及び20Cでは、これは、コネクタ347、好ましくは電線対基板形式のものとして示されている。LED344を関連する動作回路に接続するため、典型的にはデバイスの回路基板上に複数の導電線348が提供され、導電線348の遠位端351は、第2のコネクタ353で終端され、第2のコネクタ353は、デバイスの回路基板に装着された対応する対向のコネクタと嵌合可能である。
【0074】
LED344及びそれらの支持基板346は、入口326及びフェースパネルに近位のモジュールハウジングの上壁327に装着され得るライトバーを画定し、それにより、LED344は、フェースパネル374の表示器開口部343内に受容される。(
図23)電線348は、その性質上可撓性があり、それ故、設計者は、縮小した空間でアセンブリ320を装着する多くの可能性を有する。モジュールハウジングの後ろ又はそれに沿った回路基板から、前端部325まで延在するプラスチックパイプの必要性は排除される。また、電線348は、LED344に低電力信号のみ伝送するため、電線348の曲げ及び回転によって生じる伝送損失は存在しない。事実上、表示灯344はフェースプレートで生成され、薄暗い光又は弱められた(光の相互干渉を介した)光の可能性は事実上排除され、適切な動作ステータスの表示をもたらす。フェースプレート又はベゼルの近くに表示灯を配置することによって、ハウジング322の後ろ及びその横の回路基板321上の空間が解放され、デバイスの設計コスト低下が促進される。
【0075】
図20A及び20Dの上方にあるように、LED344及びその基板346を支持するための支持ブラケット49が示されており、ブラケット349は平らな基部350と、基部350へ一定の角度で延在する1つ又は2つ以上のフランジ352と、による全体的なL字形を有する。基部350は、ハウジングの上壁327の一部として形成された支柱357と係合する孔356を有し得、支柱357は、ブラケット349をハウジング322に取り付けるためにデッドヘッド型であり得る。フランジ352は、基板346をブラケット349に取り付けるためのリベットを含み得る。熱伝達部材336への近接により、ブラケット349は、熱伝達部材336をモジュールハウジング322上の適所に維持し、挿入されたモジュールと接触させるため、熱伝達部材336に保持圧を加えるための前負荷を用いて、弾性的に形成されたスプリングアーム360の形状の保持器を含み得る。
【0076】
ブラケット基部350は、そこから鋭角に後方へ延在する、片持ちの接触アーム364が結合された直立タブ362(
図20A)を含み得る。接触アーム364は、内部コネクタ330が配置されているハウジング322の中空内部と連絡する、アクセス開口部334の中に好ましくは少なくとも部分的に延在するよう、予備形成された下向きの付勢力で形成された自由端366で終端する。熱伝達部材336がハウジング322と係合されると、熱伝達部材336の基部338は、アクセス開口部を介して部分的に突出し、挿入されたモジュールと接触する。この事例では、基部338の上面が、下向きの保持力を加える接触アームの自由端366によって接触される。
【0077】
図示及び説明されているように、ライトバー及び可撓性のある接続線の使用は、電子デバイスの設計を容易にする。例えば、
図22に示すように、2つ又はそれ以上のハウジング322は水平に配向される一方、互いの上部に垂直にスタックされ得る。下部ハウジングに関連付けられたライトパイプ支持構造が存在しないため、2つのハウジング322を一緒にスタックすることが容易になる。これは、ハウジング322の一部として形成される、対応するボス368内に受容されるネジ370、371などの締結具によって実行され得る。一方のネジセット370が、他方のセット371に係合し得る。
図23は、ハウジング322を一緒にスタックする別の方法を示しており、この方法は本開示の表示灯アセンブリ342の使用によって促進される。これらの図では、モジュールハウジング322は垂直に配向され、水平にスタックされる。この点について、2つの側壁380が隣接する基部378を備えた汎用のU字形を有する、装着ネスト376が提供される。締結具のボス368にそろえられた装着ネスト376内の開口部381は、ネジ382を使用して、
図23に示す3つのモジュールハウジング322を保持することを可能にする。LED 44の遠位接続353は、回路基板上に簡単に配置される他のコネクタと係合し得る。
【0078】
図24〜24Aは、間の通気空間386によって区切られた長手方向の熱消散フィン385を有する熱伝達部材384を有する、ハウジングを備えた表示灯アセンブリ342の使用を示す。この実施形態では、前に論じた実施形態のように、LED344及び基板346が支持ブラケット349に取り付けられる、又はそれを用いて形成されて、統合された一体のアセンブリを形成し得る。可撓性のある接続線348は、フィン385の横に経路指定され得、ワイヤコーム388などの支持によって適所に保持される。このように、フィン385間のすべての空間386は、それらのいずれもライトパイプ又はライトパイプ支持部を収容しないため、冷却用に使用される。
【0079】
本明細書で提供される開示は、その好ましい例示的な実施形態の観点で特徴を説明している。添付の特許請求の範囲及び趣旨の範囲内で、数多くの他の実施形態、修正、及び変形が、本開示の検討から当業者に想起されるであろう。