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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2019-165300(P2019-165300A)
(43)【公開日】2019年9月26日
(54)【発明の名称】コンテンツ配信装置
(51)【国際特許分類】
   H04N 21/485 20110101AFI20190830BHJP
【FI】
   H04N21/485
【審査請求】未請求
【請求項の数】16
【出願形態】OL
【全頁数】24
(21)【出願番号】特願2018-50980(P2018-50980)
(22)【出願日】2018年3月19日
(71)【出願人】
【識別番号】000201113
【氏名又は名称】船井電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100104433
【弁理士】
【氏名又は名称】宮園 博一
(72)【発明者】
【氏名】高田 眞人
(72)【発明者】
【氏名】氏野 雅則
(72)【発明者】
【氏名】松本 真佑
【テーマコード(参考)】
5C164
【Fターム(参考)】
5C164FA17
5C164TA09S
5C164UA04S
5C164UB71P
5C164UD01P
(57)【要約】
【課題】配信端末毎に配信関連条件を設定する手間や配信端末を買い換えた場合に配信関連条件を設定する手間を省きつつ、配信端末に適した配信関連条件を適用することが可能なコンテンツ配信装置を提供する。
【解決手段】このコンテンツ配信装置3は、複数の識別子21a〜21cを有するアクセスポイント装置2と通信する通信部35と、識別子21a〜21c毎に、コンテンツCの配信に関する配信関連条件Dを設定可能な制御部36と、を備える。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の識別子を有するアクセスポイント装置と通信する通信部と、
前記識別子毎に、コンテンツの配信に関する配信関連条件を設定可能な制御部と、を備える、コンテンツ配信装置。
【請求項2】
前記制御部は、前記識別子毎に、前記配信関連条件を設定可能に、表示部に情報を表示させる制御を行うように構成されている、請求項1に記載のコンテンツ配信装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記配信関連条件を設定する識別子を選択可能なように、前記表示部に前記複数の識別子を表示させる制御を行うように構成されている、請求項2に記載のコンテンツ配信装置。
【請求項4】
前記制御部は、選択された識別子の前記配信関連条件を設定するための設定画面を、前記表示部に表示させる制御を行うように構成されている、請求項3に記載のコンテンツ配信装置。
【請求項5】
前記アクセスポイント装置は、有線LANのケーブルが接続される有線LAN接続部を含み、
前記制御部は、前記有線LAN接続部を介する前記有線LANの接続経路に対して、前記配信関連条件を設定可能に構成されている、請求項1〜4のいずれか1項に記載のコンテンツ配信装置。
【請求項6】
前記アクセスポイント装置は、外部ネットワークに接続可能に構成されており、
前記制御部は、前記外部ネットワークの接続経路に対して、前記配信関連条件を設定可能に構成されている、請求項1〜5のいずれか1項に記載のコンテンツ配信装置。
【請求項7】
前記配信関連条件は、視聴年齢を設定するための視聴年齢条件を含む、請求項1〜6のいずれか1項に記載のコンテンツ配信装置。
【請求項8】
前記視聴年齢条件は、年齢毎に設定可能に構成されている、請求項7に記載のコンテンツ配信装置。
【請求項9】
前記配信関連条件は、ジャンルを設定するためのジャンル条件を含む、請求項1〜8のいずれか1項に記載のコンテンツ配信装置。
【請求項10】
前記配信関連条件は、前記コンテンツの配信を許可する時間帯を設定するための配信時間帯条件を含む、請求項1〜9のいずれか1項に記載のコンテンツ配信装置。
【請求項11】
選局されたチャンネルの放送信号を受信する受信部を備え、
前記配信関連条件は、配信を許可するチャンネルを設定するためのチャンネル条件を含む、請求項1〜10のいずれか1項に記載のコンテンツ配信装置。
【請求項12】
前記配信関連条件は、許可する前記コンテンツに関する操作を設定するための操作条件を含む、請求項1〜11のいずれか1項に記載のコンテンツ配信装置。
【請求項13】
前記コンテンツに関する操作は、録画予約、削除、編集、および、ダビングのうちの少なくとも1つを含む、請求項12に記載のコンテンツ配信装置。
【請求項14】
前記制御部は、前記配信関連条件に基づいて、前記コンテンツのタイトルリストを作成するように構成されている、請求項1〜13のいずれか1項に記載のコンテンツ配信装置。
【請求項15】
前記制御部は、前記配信関連条件に基づいて、前記コンテンツの配信の許否を判断するように構成されている、請求項1〜14のいずれか1項に記載のコンテンツ配信装置。
【請求項16】
前記制御部は、前記コンテンツの配信を許可する場合、前記コンテンツを配信する制御を行い、前記コンテンツの配信を拒否する場合、前記コンテンツが配信できないことを通知する制御を行うように構成されている、請求項1〜15のいずれか1項に記載のコンテンツ配信装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、コンテンツ配信装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、コンテンツ配信装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
【0003】
上記特許文献1には、AVデータ(コンテンツ)をテレビ端末装置(配信端末)に配信するビデオ端末装置(コンテンツ配信装置)が開示されている。
【0004】
また、上記特許文献1には記載されていないものの、従来のコンテンツ配信装置では、コンテンツを複数の配信端末に配信可能な場合がある。また、このような従来のコンテンツ配信装置では、配信端末毎に、コンテンツの配信を許可する、または、コンテンツの配信を禁止するという条件を設定可能な場合がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2006−270410号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来のコンテンツ配信装置では、配信端末毎に条件を設定するため、配信端末に適した条件を適用することができる一方、配信端末毎に条件を設定する必要があるため、配信端末毎に条件(配信関連条件)を設定する手間が生じるという問題点がある。また、配信端末毎に条件を設定する場合、配信端末を買い換えた場合にも、買い換えた配信端末に対して新たに条件(配信関連条件)を設定する必要がある。
【0007】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、配信端末毎に配信関連条件を設定する手間や配信端末を買い換えた場合に配信関連条件を設定する手間を省きつつ、配信端末に適した配信関連条件を適用することが可能なコンテンツ配信装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この発明の一の局面によるコンテンツ配信装置は、複数の識別子を有するアクセスポイント装置と通信する通信部と、識別子毎に、コンテンツの配信に関する配信関連条件を設定可能な制御部と、を備える。なお、本願明細書では、コンテンツの配信に関する配信関連条件とは、コンテンツを配信する際の条件だけでなく、配信されるコンテンツに関する条件も含む広い概念である。
【0009】
この発明の一の局面によるコンテンツ配信装置では、上記のように構成することによって、アクセスポイント装置の識別子に対して、配信関連条件を設定することができる。これにより、配信関連条件が設定された識別子を用いて配信端末をアクセスポイント装置に接続するだけで、配信端末に設定済みの配信関連条件を適用することができる。その結果、配信端末毎に配信関連条件を設定する必要がないとともに、配信端末を買い換えた場合にも配信関連条件を設定する必要がないので、配信端末毎に配信関連条件を設定する手間や配信端末を買い換えた場合に配信関連条件を設定する手間を省くことができる。また、アクセスポイント装置の識別子毎に、互いに異なる配信関連条件(家族用の配信関連条件、来客用の配信関連条件など)を設定することができる。その結果、適切な識別子を用いて配信端末をアクセスポイント装置に接続すれば、配信端末に適した配信関連条件(家族の配信端末に適した家族用の配信関連条件など)を適用することができる。これらの結果、配信端末毎に配信関連条件を設定する手間や配信端末を買い換えた場合に配信関連条件を設定する手間を省きつつ、配信端末に適した配信関連条件を適用することが可能なコンテンツ配信装置を提供することができる。
【0010】
さらに、この発明の一の局面によるコンテンツ配信装置では、アクセスポイント装置の識別子毎に、配信関連条件を設定することができるので、接続する識別子を切り替えるだけで、配信端末に適用される配信関連条件を切り替えることができる。その結果、たとえば、家族などのグループにおいて同一の配信端末を共有した場合に、使用するユーザに応じて共有の配信端末に適用される配信関連条件を適切な配信関連条件(親向けの配信関連条件、子供向けの配信関連条件など)に切り替えることができる。
【0011】
上記一の局面によるコンテンツ配信装置において、好ましくは、制御部は、識別子毎に、配信関連条件を設定可能に、表示部に情報を表示させる制御を行うように構成されている。このように構成すれば、ユーザは、表示部に表示された情報に基づいて、識別子毎の配信関連条件の設定を容易に行うことができる。
【0012】
一の局面この場合、好ましくは、制御部は、配信関連条件を設定する識別子を選択可能なように、表示部に複数の識別子を表示させる制御を行うように構成されている。このように構成すれば、ユーザは、表示部に表示された複数の識別子のうちから、配信関連条件の設定を所望する識別子を選択するだけで、所望の識別子に対して配信関連条件の設定を開始することができる。その結果、操作性を向上させることができる。
【0013】
上記配信関連条件を設定する識別子を選択可能なように表示部に複数の識別子を表示させる構成において、好ましくは、制御部は、選択された識別子の配信関連条件を設定するための設定画面を、表示部に表示させる制御を行うように構成されている。このように構成すれば、ユーザは、表示部に表示された設定画面に従って、所望の識別子に対して配信関連条件の設定を容易に行うことができる。
【0014】
上記一の局面によるコンテンツ配信装置において、好ましくは、アクセスポイント装置は、有線LANのケーブルが接続される有線LAN接続部を含み、制御部は、有線LAN接続部を介する有線LANの接続経路に対して、配信関連条件を設定可能に構成されている。このように構成すれば、配信関連条件が設定された有線LANの接続経路を用いて配信端末をアクセスポイント装置に接続するだけで、配信端末に設定済みの配信関連条件を適用することができる。その結果、配信関連条件が設定された有線LANの接続経路を用いて接続される配信端末についても、配信端末毎に配信関連条件を設定する手間を省くことができる。
【0015】
上記一の局面によるコンテンツ配信装置において、好ましくは、アクセスポイント装置は、外部ネットワークに接続可能に構成されており、制御部は、外部ネットワークの接続経路に対して、配信関連条件を設定可能に構成されている。このように構成すれば、配信関連条件が設定された外部ネットワークの接続経路を用いて配信端末をアクセスポイント装置に接続するだけで、配信端末に設定済みの配信関連条件を適用することができる。その結果、配信関連条件が設定された外部ネットワークの接続経路を用いて接続される配信端末についても、配信端末毎に配信関連条件を設定する手間を省くことができる。
【0016】
上記一の局面によるコンテンツ配信装置において、好ましくは、配信関連条件は、視聴年齢を設定するための視聴年齢条件を含む。このように構成すれば、設定された視聴年齢に基づいて選択されたコンテンツを配信端末に配信することができる。その結果、ユーザの年齢に適したコンテンツだけを配信端末に配信することができる。これにより、たとえば、子供が使用する配信端末に子供に適したコンテンツだけを配信することができる。
【0017】
この場合、好ましくは、視聴年齢条件は、年齢毎に設定可能に構成されている。このように構成すれば、視聴年齢を細かく設定することができる。その結果、配信端末を使用するユーザの年齢により適したコンテンツを配信端末に配信することができる。
【0018】
上記一の局面によるコンテンツ配信装置において、好ましくは、配信関連条件は、ジャンルを設定するためのジャンル条件を含む。このように構成すれば、設定されたジャンルに基づいて選択されたコンテンツを配信端末に配信することができる。その結果、ユーザが好むジャンルのコンテンツだけを配信端末に配信することができる。これにより、ユーザは、ユーザが使用する配信端末により好みのコンテンツを容易に視聴することができる。
【0019】
上記一の局面によるコンテンツ配信装置において、好ましくは、配信関連条件は、コンテンツの配信を許可する時間帯を設定するための配信時間帯条件を含む。このように構成すれば、コンテンツの配信を所望しない時間帯に配信端末にコンテンツの配信が行われることを制限しつつ、コンテンツの配信を所望する時間帯には、配信端末にコンテンツの配信を行うことができる。その結果、たとえば、夜更かしを抑制するように、子供が使用する配信端末への夜間のコンテンツの配信を制限しつつ、昼間には、子供が使用する配信端末へのコンテンツの配信を行って、コンテンツを視聴させることができる。
【0020】
上記一の局面によるコンテンツ配信装置において、好ましくは、選局されたチャンネルの放送信号を受信する受信部を備え、配信関連条件は、配信を許可するチャンネルを設定するためのチャンネル条件を含む。このように構成すれば、配信を所望しないチャンネルのコンテンツの配信端末への配信が行われることを制限することができる。その結果、ユーザが好むチャンネルのコンテンツだけを配信端末に配信することができる。これにより、ユーザは、ユーザが使用する配信端末により好みのチャンネルのコンテンツを容易に視聴することができる。
【0021】
上記一の局面によるコンテンツ配信装置において、好ましくは、配信関連条件は、許可するコンテンツに関する操作を設定するための操作条件を含む。このように構成すれば、コンテンツに関する操作を所望しない配信端末によるコンテンツに関する操作が行われることを制限することができる。その結果、たとえば、子供や来客が使用する配信端末により、所望しない操作が行われることを制限することができる。
【0022】
この場合、好ましくは、コンテンツに関する操作は、録画予約、削除、編集、および、ダビングのうちの少なくとも1つを含む。このように構成すれば、コンテンツに関する操作を所望しない配信端末により、録画予約、削除、編集、または、ダビングが行われることを制限することができる。
【0023】
上記一の局面によるコンテンツ配信装置において、好ましくは、制御部は、配信関連条件に基づいて、コンテンツのタイトルリストを作成するように構成されている。このように構成すれば、ユーザは、ユーザが使用する配信端末により、配信関連条件が適用されたコンテンツをタイトルリストとして確認することができる。その結果、ユーザは、配信関連条件が適用されたコンテンツのタイトルリストのうちから、視聴するコンテンツを容易に選択することができる。
【0024】
上記一の局面によるコンテンツ配信装置において、好ましくは、制御部は、配信関連条件に基づいて、コンテンツの配信の許否を判断するように構成されている。このように構成すれば、コンテンツの配信を所望しない配信端末へのコンテンツの配信が行われることを制限することができる。また、コンテンツの配信を所望する配信端末へのコンテンツの配信を行うことができる。
【0025】
上記一の局面によるコンテンツ配信装置において、好ましくは、制御部は、コンテンツの配信を許可する場合、コンテンツを配信する制御を行い、コンテンツの配信を拒否する場合、コンテンツが配信できないことを通知する制御を行うように構成されている。このように構成すれば、コンテンツの配信を許可する場合、コンテンツを配信端末に確実かつ迅速に配信することができる。また、コンテンツの配信を拒否する場合、コンテンツが配信できないことをユーザが使用する配信端末を介してユーザに通知することができる。その結果、ユーザは、不具合によりコンテンツがユーザが使用する配信端末に配信されないのではなく、設定によりコンテンツがユーザが使用する配信端末に配信されないことを知ることができる。
【発明の効果】
【0026】
本発明によれば、上記のように、配信端末毎に配信関連条件を設定する手間や配信端末を買い換えた場合に配信関連条件を設定する手間を省きつつ、配信端末に適した配信関連条件を適用することが可能なコンテンツ配信装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1】第1〜第5実施形態によるコンテンツ配信システムを示した図である。
図2】第1〜第5実施形態によるコンテンツ配信装置、アクセスポイント装置、および、表示装置を示したブロック図である。
図3】第1実施形態によるコンテンツ配信装置の配信関連条件の設定画面を示した図である。
図4】第1実施形態によるコンテンツ配信装置による接続判断処理を説明するためのフローチャートである。
図5】第1実施形態によるコンテンツ配信装置による配信関連処理を説明するためのフローチャートである。
図6】第2実施形態によるコンテンツ配信装置の配信関連条件のジャンル条件の設定画面を示した図である。
図7】第2実施形態によるコンテンツ配信装置による配信関連処理を説明するためのフローチャートである。
図8】第3実施形態によるコンテンツ配信装置の配信関連条件の配信時間帯条件の設定画面を示した図である。
図9】第3実施形態によるコンテンツ配信装置による配信関連処理を説明するためのフローチャートである。
図10】第4実施形態によるコンテンツ配信装置の配信関連条件のチャンネル条件の設定画面を示した図である。
図11】第4実施形態によるコンテンツ配信装置による配信関連処理を説明するためのフローチャートである。
図12】第5実施形態によるコンテンツ配信装置の配信関連条件の操作条件の設定画面を示した図である。
図13】第5実施形態によるコンテンツ配信装置による配信関連処理を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
【0029】
[第1実施形態]
図1図3を参照して、第1実施形態によるコンテンツ配信システム100の構成について説明する。
【0030】
第1実施形態によるコンテンツ配信システム100は、図1に示すように、配信端末1と、アクセスポイント装置2と、コンテンツ配信装置3とを備える。配信端末1と、アクセスポイント装置2と、コンテンツ配信装置3とは、たとえば、住宅内で利用される。また、配信端末1と、アクセスポイント装置2と、コンテンツ配信装置3とは、ホームネットワークを形成し、ホームネットワークにより互いに通信可能に接続されている。配信端末1と、コンテンツ配信装置3とは、アクセスポイント装置2を介して、互いに通信可能に接続されている。コンテンツ配信システム100は、アクセスポイント装置2を介して、コンテンツ配信装置3から配信端末1にコンテンツCを配信する。
【0031】
配信端末1は、コンテンツ配信装置3からコンテンツCが配信される端末である。配信端末1は、コンテンツ配信装置3から配信されたコンテンツCを視聴可能に構成されている。配信端末1(1a〜1c)は、たとえば、スマートホンなどの携帯型の端末である。また、配信端末1(1d)は、たとえば、テレビジョン装置である。配信端末1は、無線LANによりアクセスポイント装置2に接続される配信端末1a〜1cを含む。また、配信端末1は、有線LANによりアクセスポイント装置2に接続される配信端末1dを含む。また、配信端末1は、インターネットなどの外部ネットワーク4を介してアクセスポイント装置2に接続される配信端末(図示せず)を含む。
【0032】
図1および図2に示すように、アクセスポイント装置2は、ルータ機能を有する無線LANルータである。アクセスポイント装置2は、配信端末1とコンテンツ配信装置3とを互いに通信可能に接続する。アクセスポイント装置2は、複数(3つ)の識別子21a〜21c(SSID(Service Set IDentifier))を有する。配信端末1は、識別子21a〜21cのうちのいずれか1つの識別子を用いて、無線LANによりアクセスポイント装置2に接続可能である。なお、図1では、配信端末1aが識別子21aを用いて、配信端末1bが識別子21bを用いて、配信端末1cが識別子21cを用いて、それぞれ、無線LANによりアクセスポイント装置2に接続されている。また、配信端末1aが識別子21a〜21cは、ステルスに設定されたステルス識別子であってもよい。なお、図3では、識別子21aが、ステルス識別子である。
【0033】
また、アクセスポイント装置2は、複数(2つ)の有線LAN接続部22aおよび22bを含む。有線LAN接続部22aおよび22bは、それぞれ、有線LANのケーブルが接続される有線LANのケーブル用のポートである。配信端末1は、有線LAN接続部22aを介する接続経路22c、および、有線LAN接続部22bを介する接続経路22dのうちのいずれか1つの接続経路を用いて、有線LANによりアクセスポイント装置2に接続可能である。なお、図1では、配信端末1dが接続経路22cを用いて有線LANによりアクセスポイント装置2に接続され、外部ネットワーク4が接続経路22dを用いて有線LANによりアクセスポイント装置2に接続されている。アクセスポイント装置2は、外部ネットワーク4に接続可能に構成されている。
【0034】
コンテンツ配信装置3は、映像信号および音声信号を含むコンテンツCを配信端末1に配信する装置である。具体的には、コンテンツ配信装置3は、コンテンツCを記憶可能(録画可能)なレコーダであり、アクセスポイント装置2を介して、記憶したコンテンツC(録画されたコンテンツ)を配信端末1に配信可能に構成されている。また、コンテンツ配信装置3は、放送信号としてのコンテンツCを受信可能に構成されている。コンテンツ配信装置3は、受信したコンテンツC(放送信号としてのコンテンツ)をリアルタイムに配信端末1に配信可能に構成されている。
【0035】
コンテンツ配信装置3は、複数(3つ)の受信部31と、コンテンツ記憶部32と、記憶部33と、操作部34と、通信部35と、制御部36とを含む。受信部31は、チューナを有し、選局されたチャンネル(放送局に割り当てられた周波数帯)の放送信号を受信する。コンテンツ記憶部32は、HDD(Hard Disk Drive)などの不揮発性の大容量の記憶媒体(ストレージデバイス)であり、受信部31により受信した放送信号などのコンテンツCを記憶する。記憶部33は、フラッシュメモリなどの不揮発性の記憶媒体であり、後述する配信関連条件Dなどの情報を記憶する。操作部34は、リモコンを含み、ユーザの操作を受け付ける。通信部35は、無線LANまたは有線LANによりアクセスポイント装置2に接続され、アクセスポイント装置2と通信する。制御部36は、コンテンツ配信装置3の動作を制御する制御回路であり、CPUなどのプロセッサと、メモリとを有する。また、コンテンツ配信装置3は、HDMI(登録商標)(High Definition Multimedia Interface)ケーブルやAV(オーディオビデオ)ケーブルなどのケーブルを介して、外部に設けられた表示装置5と接続されている。表示装置5は、たとえばテレビジョン装置であり、液晶パネルなどの表示部51を含む。
【0036】
(配信関連条件の設定)
ここで、第1実施形態では、図3に示すように、制御部36は、アクセスポイント装置2の識別子21a〜21c毎に、コンテンツCの配信に関する配信関連条件Dを設定可能に構成されている。制御部36は、識別子21a〜21c毎に、コンテンツCの配信に関する配信関連条件Dを設定可能に、表示装置5の表示部51に情報を表示させる制御を行う。また、制御部36は、識別子21a〜21cだけでなく、有線LANの接続経路22c、および、接続経路22d(外部ネットワーク4の接続経路22d)に対しても、配信関連条件Dを設定可能に構成されている。制御部36は、有線LANの接続経路22c、および、接続経路22d(外部ネットワーク4の接続経路22d)に対しても、配信関連条件Dを設定可能に、表示装置5の表示部51に情報を表示させる制御を行う。
【0037】
具体的には、制御部36は、配信関連条件Dを設定する識別子、または、接続経路を選択可能なように、表示装置5の表示部51に、複数(3つ)の識別子21a〜21cと、複数(2つ)の接続経路22cおよび22dとを含む設定画面61を表示させる制御を行う。また、設定画面61において操作部34を用いて識別子、または、接続経路が選択された場合、制御部36は、選択された識別子、または、接続経路の配信関連条件Dを設定するための設定画面62を、表示装置5の表示部51に表示させる制御を行う。設定画面62は、設定する条件の種類を選択するための画面である。
【0038】
設定画面62において操作部34を用いて設定する条件の種類が選択された場合、制御部36は、選択された種類の条件を設定するための設定画面63を、表示装置5の表示部51に表示させる制御を行う。第1実施形態では、配信関連条件Dは、視聴年齢を設定するための視聴年齢条件を含む。視聴年齢条件は、視聴年齢によりコンテンツCの配信を制限する条件である。設定画面62において操作部34を用いて視聴年齢条件が選択された場合、制御部36は、視聴年齢条件を設定するための設定画面63を表示装置5の表示部51に表示させる制御を行う。視聴年齢条件は、年齢毎に設定可能に構成されている。また、視聴年齢条件は、無制限を設定可能に構成されている。
【0039】
選択された識別子、または、接続経路の配信関連条件Dの設定が完了された場合、制御部36は、設定が完了した識別子、または、接続経路と配信関連条件Dとを対応付けて記憶部33に記憶させる制御を行う。配信関連条件Dは、識別子21aに対応付けられた配信関連条件D1と、識別子21bに対応付けられた配信関連条件D2と、識別子21cに対応付けられた配信関連条件D3と、接続経路22cに対応付けられた配信関連条件D4と、接続経路22dに対応付けられた配信関連条件D5とを含む(図2参照)。
【0040】
また、第1実施形態では、制御部36は、配信関連条件Dに基づいて、コンテンツCのタイトルリストを作成する。具体的には、制御部36は、識別子21a〜21c、並びに、接続経路22cおよび22d毎に、対応する配信関連条件D(D1〜D5)の視聴年齢条件に基づいてコンテンツCのタイトルリストを作成する。作成されたコンテンツCのタイトルリストは、設定された視聴年齢条件を満たすコンテンツCのみを含む。
【0041】
制御部36は、所定の配信端末1からコンテンツCのタイトルリスト要求を受信した場合、所定の配信端末1が用いた識別子、または、接続経路(識別子21a、識別子21b、識別子21c、接続経路22cおよび接続経路22dのうちのいずれか)に対応するコンテンツCのタイトルリストを、所定の配信端末1に送信する。また、制御部36は、所定の配信端末1から受信した接続情報に基づいて、所定の配信端末1が、識別子21a、識別子21b、識別子21c、接続経路22cおよび接続経路22dのうちのいずれを用いてアクセスポイント装置2に接続しているかを判断する。また、制御部36は、所定の配信端末1からタイトルリストのうちの特定のコンテンツCの配信要求を受信した場合、要求された特定のコンテンツCを所定の配信端末1に配信する制御を行う。
【0042】
たとえば、制御部36は、配信端末1aからコンテンツCのタイトルリスト要求を受信した場合、配信端末1aが用いた識別子21aに対応するコンテンツCのタイトルリストを、配信端末1aに送信する。つまり、制御部36は、配信端末1aからコンテンツCのタイトルリスト要求を受信した場合、配信関連条件D1の視聴年齢条件に基づいて作成されたコンテンツCのタイトルリストを、配信端末1aに送信する。なお、配信端末1bおよび1cについては、配信端末1aの場合と同様であるので、詳細な説明を省略する。
【0043】
また、たとえば、制御部36は、配信端末1dからコンテンツCのタイトルリスト要求を受信した場合、配信端末1dが用いた接続経路22cに対応するコンテンツCのタイトルリストを、配信端末1dに送信する。つまり、制御部36は、配信端末1dからコンテンツCのタイトルリスト要求を受信した場合、配信関連条件D4の視聴年齢条件に基づいて作成されたコンテンツCのタイトルリストを、配信端末1dに送信する。
【0044】
また、たとえば、制御部36は、外部ネットワーク4を介して配信端末(図示せず)からコンテンツCのタイトルリスト要求を受信した場合、この配信端末が用いた接続経路22dに対応するコンテンツCのタイトルリストを、この配信端末に送信する。つまり、制御部36は、この配信端末からコンテンツCのタイトルリスト要求を受信した場合、配信関連条件D5の視聴年齢条件に基づいて作成されたコンテンツCのタイトルリストを、この配信端末に送信する。
【0045】
(接続判断処理)
次に、図4を参照して、第1実施形態によるコンテンツ配信装置3の接続判断処理をフローチャートに基づいて説明する。フローチャートの各処理は、制御部36により行われる。
【0046】
図4に示すように、まず、ステップS1において、配信端末1からの接続情報が受信される。
【0047】
そして、ステップS2において、配信端末1から受信した接続情報に基づいて、配信端末1の接続がローカルエリア接続であるか否か(有線LAN接続または無線LAN接続であるか否か)が判断される。配信端末1の接続がローカルエリア接続ではないと判断された場合、ステップS3に進む。
【0048】
そして、ステップS3において、配信端末1が宅外端末である(外部ネットワーク4の接続経路22dを用いた配信端末である)と判断される。その後、接続判断処理が終了される。
【0049】
また、ステップS2において、配信端末1の接続がローカルリア接続であると判断された場合、ステップS4に進む。
【0050】
そして、ステップS4において、配信端末1から受信した接続情報に基づいて、配信端末1の接続が無線接続であるか否かが判断される。無線接続ではないと判断された場合、ステップS5に進む。
【0051】
そして、ステップS5において、配信端末1が宅内の有線接続端末である(有線LANの接続経路22cを用いた配信端末である)と判断される。その後、接続判断処理が終了される。
【0052】
また、ステップS4において、配信端末1の接続が無線接続であると判断された場合、ステップS6に進む。
【0053】
そして、ステップS6において、配信端末1が宅内の無線接続端末である(識別子21a〜21cのうちのいずれかを用いた配信端末である)と判断される。ステップS6では、配信端末1が用いた識別子(21a〜21cのうちのいずれかの識別子)が記憶部33に記憶される。その後、接続判断処理が終了される。
【0054】
(配信関連処理)
次に、図5を参照して、第1実施形態によるコンテンツ配信装置3の配信関連処理をフローチャートに基づいて説明する。フローチャートの各処理は、制御部36により行われる。
【0055】
図5に示すように、まず、ステップS11において、識別子21a〜21c、並びに、接続経路22cおよび22d毎に、配信関連条件Dの視聴年齢条件が設定される。
【0056】
そして、ステップS12において、識別子21a〜21c、並びに、接続経路22cおよび22d毎に、配信関連条件Dの視聴年齢条件に従ったコンテンツCのタイトルリストが作成される。
【0057】
そして、ステップS13において、配信端末1からコンテンツCのタイトルリスト要求が受信される。
【0058】
そして、ステップS14において、タイトルリスト要求を送信した配信端末1が用いた識別子、または、接続経路(識別子21a、識別子21b、識別子21c、接続経路22c、および、接続経路22dのうちのいずれか)に対応するコンテンツCのタイトルリストが配信端末1に送信される。送信されたコンテンツCのタイトルリストは、設定された視聴年齢条件を満たすコンテンツCのみを含む。
【0059】
そして、ステップS15において、コンテンツCのタイトルリストを送信した配信端末1からタイトルリストのうちの特定のコンテンツCの配信要求が受信される。
【0060】
そして、ステップS16において、配信要求を送信した配信端末1への特定のコンテンツCの配信が行われる。その後、配信関連処理が終了される。
【0061】
(第1実施形態の効果)
第1実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
【0062】
第1実施形態では、上記のように、制御部36を、識別子21a〜21c毎に、コンテンツCの配信に関する配信関連条件Dを設定可能に構成する。これにより、アクセスポイント装置2の識別子21a〜21cに対して、配信関連条件Dを設定することができる。これにより、配信関連条件Dが設定された識別子21a〜21cを用いて配信端末1をアクセスポイント装置2に接続するだけで、配信端末1に設定済みの配信関連条件Dを適用することができる。その結果、配信端末1毎に配信関連条件Dを設定する必要がないとともに、配信端末1を買い換えた場合にも配信関連条件Dを設定する必要がないので、配信端末1毎に配信関連条件Dを設定する手間や配信端末1を買い換えた場合に配信関連条件Dを設定する手間を省くことができる。また、アクセスポイント装置2の識別子21a〜21c毎に、互いに異なる配信関連条件D(家族用の配信関連条件D、来客用の配信関連条件Dなど)を設定することができる。その結果、適切な識別子21a〜21cを用いて配信端末1をアクセスポイント装置2に接続すれば、配信端末1に適した配信関連条件D(家族の配信端末1に適した家族用の配信関連条件Dなど)を適用することができる。これらの結果、配信端末1毎に配信関連条件Dを設定する手間や配信端末1を買い換えた場合に配信関連条件Dを設定する手間を省きつつ、配信端末1に適した配信関連条件Dを適用することが可能なコンテンツ配信装置3を提供することができる。
【0063】
さらに、第1実施形態によるコンテンツ配信装置3では、アクセスポイント装置2の識別子21a〜21c毎に、配信関連条件Dを設定することができるので、接続する識別子21a〜21cを切り替えるだけで、配信端末1に適用される配信関連条件Dを切り替えることができる。その結果、たとえば、家族などのグループにおいて同一の配信端末1を共有した場合に、使用するユーザに応じて共有の配信端末1に適用される配信関連条件Dを適切な配信関連条件D(親向けの配信関連条件D、子供向けの配信関連条件Dなど)に切り替えることができる。
【0064】
また、第1実施形態では、上記のように、制御部36を、識別子21a〜21c毎に、配信関連条件Dを設定可能に、表示部51に情報を表示させる制御を行うように構成する。このように構成すれば、ユーザは、表示部51に表示された情報に基づいて、識別子21a〜21c毎の配信関連条件Dの設定を容易に行うことができる。
【0065】
また、第1実施形態では、上記のように、制御部36を、配信関連条件Dを設定する識別子を選択可能なように、表示部51に複数の識別子21a〜21cを表示させる制御を行うように構成する。これにより、ユーザは、表示部51に表示された複数の識別子21a〜21cのうちから、配信関連条件Dの設定を所望する識別子を選択するだけで、所望の識別子に対して配信関連条件Dの設定を開始することができる。その結果、操作性を向上させることができる。
【0066】
また、第1実施形態では、上記のように、制御部36を、選択された識別子の配信関連条件Dを設定するための設定画面62を、表示部51に表示させる制御を行うように構成する。これにより、ユーザは、表示部51に表示された設定画面62に従って、所望の識別子に対して配信関連条件Dの設定を容易に行うことができる。
【0067】
また、第1実施形態では、上記のように、アクセスポイント装置2を、有線LANのケーブルが接続される有線LAN接続部22aおよび22bを含むように構成する。そして、制御部36を、有線LAN接続部22aを介する有線LANの接続経路22cおよび有線LAN接続部22bを介する有線LANの接続経路22dに対して、配信関連条件Dを設定可能に構成する。これにより、配信関連条件Dが設定された有線LANの接続経路22cまたは22dを用いて配信端末1をアクセスポイント装置2に接続するだけで、配信端末1に設定済みの配信関連条件Dを適用することができる。その結果、配信関連条件Dが設定された有線LANの接続経路22cまたは22dを用いて接続される配信端末1についても、配信端末1毎に配信関連条件Dを設定する手間を省くことができる。
【0068】
また、第1実施形態では、上記のように、アクセスポイント装置2を、外部ネットワーク4に接続可能に構成する。そして、制御部36を、外部ネットワーク4の接続経路22dに対して、配信関連条件Dを設定可能に構成する。これにより、配信関連条件Dが設定された外部ネットワーク4の接続経路22dを用いて配信端末1をアクセスポイント装置2に接続するだけで、配信端末1に設定済みの配信関連条件Dを適用することができる。その結果、配信関連条件Dが設定された外部ネットワーク4の接続経路22dを用いて接続される配信端末1についても、配信端末1毎に配信関連条件Dを設定する手間を省くことができる。
【0069】
また、第1実施形態では、上記のように、配信関連条件Dを、視聴年齢を設定するための視聴年齢条件を含むように構成する。これにより、設定された視聴年齢に基づいて選択されたコンテンツCを配信端末1に配信することができる。その結果、ユーザの年齢に適したコンテンツCだけを配信端末1に配信することができる。これにより、たとえば、子供が使用する配信端末1に子供に適したコンテンツCだけを配信することができる。
【0070】
また、第1実施形態では、上記のように、視聴年齢条件を、年齢毎に設定可能に構成する。これにより、視聴年齢を細かく設定することができる。その結果、配信端末1を使用するユーザの年齢により適したコンテンツCを配信端末1に配信することができる。
【0071】
また、第1実施形態では、上記のように、制御部36を、配信関連条件Dに基づいて、コンテンツCのタイトルリストを作成するように構成する。これにより、ユーザは、ユーザが使用する配信端末1により、配信関連条件Dが適用されたコンテンツCをタイトルリストとして確認することができる。その結果、ユーザは、配信関連条件Dが適用されたコンテンツCのタイトルリストのうちから、視聴するコンテンツCを容易に選択することができる。
【0072】
[第2実施形態]
次に、図1図3図6および図7を参照して、第2実施形態について説明する。この第2実施形態では、配信関連条件がジャンル条件を含む例について説明する。なお、上記第1実施形態と同一の構成については、図中において同じ符号を付して図示し、その説明を省略する。
【0073】
第2実施形態のコンテンツ配信システム200は、図1および図2に示すように、コンテンツ配信装置103を備える点で、上記第1実施形態のコンテンツ配信システム100と相違する。また、コンテンツ配信装置103は、制御部136を備える点で、上記第1実施形態のコンテンツ配信装置3と相違する。
【0074】
第2実施形態では、図6に示すように、配信関連条件Dは、推奨するジャンルを設定するためのジャンル条件(推奨ジャンル条件)を含む。ジャンル条件は、推奨するジャンルによりコンテンツCの配信を行う条件である。制御部136は、設定する条件の種類としてジャンル条件を選択可能に、設定画面62(図3参照)を表示装置5の表示部51に表示させる制御を行う。
【0075】
設定画面62において操作部34を用いてジャンル条件が選択された場合、制御部136は、ジャンル条件を設定するための設定画面163を表示装置5の表示部51に表示させる制御を行う。ジャンル条件は、ニュース/報道、スポーツ、映画、音楽などのジャンル毎に設定可能に構成されている。また、ジャンル条件は、1または複数のジャンルを設定可能に構成されている。また、ジャンル条件は、ジャンル無しを設定可能に構成されている。
【0076】
また、第2実施形態では、制御部136は、配信関連条件Dに基づいて、コンテンツCのタイトルリストを作成する。具体的には、制御部136は、識別子21a〜21c、並びに、接続経路22cおよび22d毎に、対応する配信関連条件D(D1〜D5)のジャンル条件に基づいてコンテンツCのタイトルリストを作成する。作成されたコンテンツCのタイトルリストは、設定されたジャンル条件を満たすコンテンツCのみを含む。なお、配信端末1への作成されたコンテンツCのタイトルリストの送信、および、配信端末1へのコンテンツCの配信については、上記第1実施形態と同様であるので、詳細な説明を省略する。
【0077】
(配信関連処理)
次に、図7を参照して、第2実施形態によるコンテンツ配信装置103の配信関連処理をフローチャートに基づいて説明する。フローチャートの各処理は、制御部136により行われる。
【0078】
図7に示すように、まず、ステップS21において、識別子21a〜21c、並びに、接続経路22cおよび22d毎に、配信関連条件Dのジャンル条件が設定される。
【0079】
そして、ステップS22において、識別子21a〜21c、並びに、接続経路22cおよび22d毎に、配信関連条件Dのジャンル条件に従ったコンテンツCのタイトルリストが作成される。
【0080】
そして、ステップS23において、配信端末1からコンテンツCのタイトルリスト要求が受信される。
【0081】
そして、ステップS24において、タイトルリスト要求を送信した配信端末1が用いた識別子、または、接続経路(識別子21a、識別子21b、識別子21c、接続経路22c、および、接続経路22dのうちのいずれか)に対応するコンテンツCのタイトルリストが配信端末1に送信される。送信されたコンテンツCのタイトルリストは、設定されたジャンル条件を満たすコンテンツCのみを含む。
【0082】
そして、ステップS25において、コンテンツCのタイトルリストを送信した配信端末1からタイトルリストのうちの特定のコンテンツCの配信要求が受信される。
【0083】
そして、ステップS26において、配信要求を送信した配信端末1への特定のコンテンツCの配信が行われる。その後、配信関連処理が終了される。
【0084】
第2実施形態のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
【0085】
(第2実施形態の効果)
第2実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
【0086】
第2実施形態では、上記のように、配信関連条件Dを、ジャンルを設定するためのジャンル条件を含むように構成する。これにより、設定されたジャンルに基づいて選択されたコンテンツCを配信端末1に配信することができる。その結果、ユーザが好むジャンルのコンテンツCだけを配信端末1に配信することができる。これにより、ユーザは、ユーザが使用する配信端末1により好みのコンテンツCを容易に視聴することができる。
【0087】
なお、第2実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
【0088】
[第3実施形態]
次に、図1図3図8および図9を参照して、第3実施形態について説明する。この第3実施形態では、配信関連条件が配信時間帯条件を含む例について説明する。なお、上記第1実施形態と同一の構成については、図中において同じ符号を付して図示し、その説明を省略する。
【0089】
第3実施形態のコンテンツ配信システム300は、図1および図2に示すように、コンテンツ配信装置203を備える点で、上記第1実施形態のコンテンツ配信システム100と相違する。また、コンテンツ配信装置203は、制御部236を備える点で、上記第1実施形態のコンテンツ配信装置3と相違する。
【0090】
第3実施形態では、図8に示すように、配信関連条件Dは、コンテンツCの配信を許可する時間帯を設定するための配信時間帯条件を含む。配信時間帯条件は、時間帯によりコンテンツCの配信を制限する条件である。制御部236は、設定する条件の種類として配信時間帯条件を選択可能に、設定画面62(図3参照)を表示装置5の表示部51に表示させる制御を行う。
【0091】
設定画面62において操作部34を用いて配信時間帯条件が選択された場合、制御部236は、配信時間帯条件を設定するための設定画面263を表示装置5の表示部51に表示させる制御を行う。配信時間帯条件は、1または複数の時間帯を設定可能に構成されている。また、配信時間帯条件は、1時間毎に設定可能に構成されている。また、配信時間帯条件は、無制限を設定可能に構成されている。
【0092】
また、第3実施形態では、制御部236は、所定の配信端末1からコンテンツCの配信要求を受信した場合、配信関連条件Dに基づいて、所定の配信端末1へのコンテンツCの配信の許否を判断する。具体的には、制御部236は、所定の配信端末1が用いた識別子、または、接続経路(識別子21a、識別子21b、識別子21c、接続経路22cおよび接続経路22dのうちのいずれか)に対応する配信関連条件Dの配信時間帯条件に基づいて、所定の配信端末1へのコンテンツCの配信の許否を判断する。
【0093】
制御部236は、現在の時間帯が許可された時間帯であると判断される場合、所定の配信端末1へのコンテンツCの配信を許可する。制御部236は、コンテンツCの配信を許可する場合、コンテンツCを所定の配信端末1に配信する制御を行う。また、制御部236は、現在の時間帯が許可された時間帯ではない(禁止された時間帯である)と判断される場合、所定の配信端末1へのコンテンツCの配信を拒否する。制御部236は、コンテンツCの配信を拒否する場合、コンテンツCが配信できないことを所定の配信端末1に通知する制御を行う。
【0094】
たとえば、制御部236は、配信端末1aからコンテンツCの配信要求を受信した場合、配信端末1aが用いた識別子21aに対応する配信関連条件D1の配信時間帯条件に基づいて、配信端末1aへのコンテンツCの配信の許否を判断する。なお、配信端末1bおよび1cについては、配信端末1aの場合と同様であるので、詳細な説明を省略する。
【0095】
また、たとえば、制御部236は、配信端末1dからコンテンツCの配信要求を受信した場合、配信端末1dが用いた接続経路22cに対応する配信関連条件D4の配信時間帯条件に基づいて、配信端末1dへのコンテンツCの配信の許否を判断する。
【0096】
また、たとえば、制御部236は、外部ネットワーク4を介して配信端末(図示せず)からコンテンツCの配信要求を受信した場合、この配信端末が用いた接続経路22dに対応する配信関連条件D5の配信時間帯条件に基づいて、この配信端末へのコンテンツCの配信の許否を判断する。
【0097】
(配信関連処理)
次に、図9を参照して、第3実施形態によるコンテンツ配信装置203の配信関連処理をフローチャートに基づいて説明する。フローチャートの各処理は、制御部236により行われる。
【0098】
図9に示すように、まず、ステップS31において、識別子21a〜21c、並びに、接続経路22cおよび22d毎に、配信関連条件Dの配信時間帯条件が設定される。
【0099】
そして、ステップS32において、配信端末1から特定のコンテンツCの配信要求が受信される。
【0100】
そして、ステップS33において、配信要求を送信した配信端末1が用いた識別子、または、接続経路(識別子21a、識別子21b、識別子21c、接続経路22c、および、接続経路22dのうちのいずれか)に対応する配信関連条件Dの配信時間帯条件に基づいて、現在の時間帯がコンテンツCの配信が許可された時間帯であるか否かが判断される。現在の時間帯がコンテンツCの配信が許可された時間帯ではないと判断される場合、ステップS34に進む。
【0101】
そして、ステップS34において、コンテンツCが配信できないことが配信要求を送信した配信端末1に通知される。
【0102】
また、ステップS33において、現在の時間帯がコンテンツCの配信が許可された時間帯であると判断される場合、ステップS35に進む。
【0103】
そして、ステップS35において、配信要求を送信した配信端末1への特定のコンテンツCの配信が実行される。その後、配信関連処理が終了される。
【0104】
第3実施形態のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
【0105】
(第3実施形態の効果)
第3実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
【0106】
第3実施形態では、上記のように、配信関連条件Dを、コンテンツCの配信を許可する時間帯を設定するための配信時間帯条件を含むように構成する。これにより、コンテンツCの配信を所望しない時間帯に配信端末1にコンテンツCの配信が行われることを制限しつつ、コンテンツCの配信を所望する時間帯には、配信端末1にコンテンツCの配信を行うことができる。その結果、たとえば、夜更かしを抑制するように、子供が使用する配信端末1への夜間のコンテンツCの配信を制限しつつ、昼間には、子供が使用する配信端末1へのコンテンツCの配信を行って、コンテンツCを視聴させることができる。
【0107】
また、第3実施形態では、上記のように、制御部236を、配信関連条件Dに基づいて、コンテンツCの配信の許否を判断するように構成する。これにより、コンテンツCの配信を所望しない配信端末1へのコンテンツCの配信が行われることを制限することができる。また、コンテンツCの配信を所望する配信端末1へのコンテンツCの配信を行うことができる。
【0108】
また、第3実施形態では、上記のように、制御部236を、コンテンツCの配信を許可する場合、コンテンツCを配信する制御を行い、コンテンツCの配信を拒否する場合、コンテンツCが配信できないことを通知する制御を行うように構成する。これにより、コンテンツCの配信を許可する場合、コンテンツCを配信端末1に確実かつ迅速に配信することができる。また、コンテンツCの配信を拒否する場合、コンテンツCが配信できないことをユーザが使用する配信端末1を介してユーザに通知することができる。その結果、ユーザは、不具合によりコンテンツCがユーザが使用する配信端末1に配信されないのではなく、設定によりコンテンツCがユーザが使用する配信端末1に配信されないことを知ることができる。
【0109】
なお、第3実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
【0110】
[第4実施形態]
次に、図1図3図10および図11を参照して、第4実施形態について説明する。この第4実施形態では、配信関連条件がチャンネル条件を含む例について説明する。なお、上記第1実施形態と同一の構成については、図中において同じ符号を付して図示し、その説明を省略する。
【0111】
第4実施形態のコンテンツ配信システム400は、図1および図2に示すように、コンテンツ配信装置303を備える点で、上記第1実施形態のコンテンツ配信システム100と相違する。また、コンテンツ配信装置303は、制御部336を備える点で、上記第1実施形態のコンテンツ配信装置3と相違する。
【0112】
第4実施形態では、図10に示すように、配信関連条件Dは、放送信号としてのコンテンツCのリアルタイムの配信を許可するチャンネルを設定するためのチャンネル条件(ライブ視聴チャンネル条件)を含む。チャンネル条件は、チャンネルにより放送信号としてのコンテンツCのリアルタイムの配信を制限する条件である。制御部336は、設定する条件の種類としてチャンネル条件を選択可能に、設定画面62(図3参照)を表示装置5の表示部51に表示させる制御を行う。
【0113】
設定画面62において操作部34を用いてチャンネル条件が選択された場合、制御部336は、チャンネル条件を設定するための設定画面363を表示装置5の表示部51に表示させる制御を行う。チャンネル条件は、チャンネル毎に設定可能に構成されている。また、チャンネル条件は、1または複数のチャンネルを設定可能に構成されている。また、チャンネル条件は、無制限を設定可能に構成されている。
【0114】
また、第4実施形態では、制御部336は、所定の配信端末1からコンテンツCの配信要求を受信した場合、配信関連条件Dに基づいて、所定の配信端末1へのコンテンツCの配信の許否を判断する。具体的には、制御部336は、所定の配信端末1が用いた識別子、または、接続経路(識別子21a、識別子21b、識別子21c、接続経路22cおよび接続経路22dのうちのいずれか)に対応する配信関連条件Dのチャンネル条件に基づいて、所定の配信端末1へのコンテンツCの配信の許否を判断する。なお、所定の配信端末1へのコンテンツCの配信の許否の判断、および、許否の判断後の動作については、上記第3実施形態と同様であるので、詳細な説明を省略する。
【0115】
(配信関連処理)
次に、図11を参照して、第4実施形態によるコンテンツ配信装置303の配信関連処理をフローチャートに基づいて説明する。フローチャートの各処理は、制御部336により行われる。
【0116】
図11に示すように、まず、ステップS41において、識別子21a〜21c、並びに、接続経路22cおよび22d毎に、配信関連条件Dのチャンネル条件が設定される。
【0117】
そして、ステップS42において、配信端末1から特定のコンテンツCの配信要求が受信される。
【0118】
そして、ステップS43において、配信要求を送信した配信端末1が用いた識別子、または、接続経路(識別子21a、識別子21b、識別子21c、接続経路22c、および、接続経路22dのうちのいずれか)に対応する配信関連条件Dのチャンネル条件に基づいて、要求されたコンテンツCのチャンネルが配信が許可されたチャンネルであるか否かが判断される。要求されたコンテンツCのチャンネルが配信が許可されたチャンネルではないと判断される場合、ステップS44に進む。
【0119】
そして、ステップS44において、コンテンツCが配信できないことが配信要求を送信した配信端末1に通知される。
【0120】
また、ステップS43において、要求されたコンテンツCのチャンネルが配信が許可されたチャンネルであると判断される場合、ステップS45に進む。
【0121】
そして、ステップS45において、配信要求を送信した配信端末1への特定のコンテンツCの配信が実行される。その後、配信関連処理が終了される。
【0122】
第4実施形態のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
【0123】
(第4実施形態の効果)
第4実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
【0124】
第4実施形態では、上記のように、コンテンツ配信装置303を、選局されたチャンネルの放送信号を受信する受信部31を備えように構成する。そして、配信関連条件Dを、配信を許可するチャンネルを設定するためのチャンネル条件を含むように構成する。これにより、配信を所望しないチャンネルのコンテンツCの配信端末1への配信が行われることを制限することができる。その結果、ユーザが好むチャンネルのコンテンツCだけを配信端末1に配信することができる。これにより、ユーザは、ユーザが使用する配信端末1により好みのチャンネルのコンテンツCを容易に視聴することができる。
【0125】
なお、第4実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
【0126】
[第5実施形態]
次に、図1図3図12および図13を参照して、第5実施形態について説明する。この第5実施形態では、配信関連条件が操作条件を含む例について説明する。なお、上記第1実施形態と同一の構成については、図中において同じ符号を付して図示し、その説明を省略する。
【0127】
第5実施形態のコンテンツ配信システム500は、図1および図2に示すように、コンテンツ配信装置403を備える点で、上記第1実施形態のコンテンツ配信システム100と相違する。また、コンテンツ配信装置403は、制御部436を備える点で、上記第1実施形態のコンテンツ配信装置3と相違する。
【0128】
第5実施形態では、図12に示すように、配信関連条件Dは、許可するコンテンツCに関する操作を設定するための操作条件を含む。操作条件は、配信端末1によるコンテンツCの操作を制限する条件である。制御部436は、設定する条件の種類として操作条件を選択可能に、設定画面62(図3参照)を表示装置5の表示部51に表示させる制御を行う。
【0129】
設定画面62において操作部34を用いて操作条件が選択された場合、制御部436は、操作条件を設定するための設定画面463を表示装置5の表示部51に表示させる制御を行う。操作条件は、操作毎に設定可能に構成されている。設定可能な操作は、録画予約、コンテンツCの削除、コンテンツCの編集、および、コンテンツCのダビングを含む。また、操作条件は、無制限を設定可能に構成されている。
【0130】
また、第5実施形態では、制御部436は、所定の配信端末1からコンテンツCに関する操作要求を受信した場合、配信関連条件Dに基づいて、所定の配信端末1によるコンテンツCに関する操作の許否を判断する。具体的には、制御部436は、所定の配信端末1が用いた識別子、または、接続経路(識別子21a、識別子21b、識別子21c、接続経路22cおよび接続経路22dのうちのいずれか)に対応する配信関連条件Dの操作条件に基づいて、所定の配信端末1によるコンテンツCに関する操作の許否を判断する。
【0131】
制御部436は、所定の配信端末1から要求された操作が許可された操作であると判断される場合、所定の配信端末1によるコンテンツCに関する操作を許可する。制御部436は、コンテンツCに関する操作を許可する場合、許可した操作(録画予約、編集、削除、ダビングなど)を実行する制御を行う。また、制御部436は、所定の配信端末1から要求された操作が許可された操作ではない(禁止された操作である)と判断される場合、所定の配信端末1によるコンテンツCに関する操作を拒否する。制御部436は、コンテンツCに関する操作を拒否する場合、コンテンツCに関する操作が実行できないことを所定の配信端末1に通知する制御を行う。
【0132】
たとえば、制御部436は、配信端末1aからコンテンツCに関する操作要求を受信した場合、配信端末1aが用いた識別子21aに対応する配信関連条件D1の操作条件に基づいて、配信端末1aによるコンテンツCに関する操作の許否を判断する。なお、配信端末1bおよび1cについては、配信端末1aの場合と同様であるので、詳細な説明を省略する。
【0133】
また、たとえば、制御部436は、配信端末1dからコンテンツCに関する操作要求を受信した場合、配信端末1dが用いた接続経路22cに対応する配信関連条件D4の操作条件に基づいて、配信端末1dによるコンテンツCに関する操作の許否を判断する。
【0134】
また、たとえば、制御部436は、外部ネットワーク4を介して配信端末(図示せず)からコンテンツCに関する操作要求を受信した場合、この配信端末が用いた接続経路22dに対応する配信関連条件D5の操作条件に基づいて、この配信端末によるコンテンツCに関する操作の許否を判断する。
【0135】
(配信関連処理)
次に、図13を参照して、第5実施形態によるコンテンツ配信装置403の配信関連処理をフローチャートに基づいて説明する。フローチャートの各処理は、制御部436により行われる。
【0136】
図13に示すように、まず、ステップS51において、識別子21a〜21c、並びに、接続経路22cおよび22d毎に、配信関連条件Dの操作条件が設定される。
【0137】
そして、ステップS52において、配信端末1からコンテンツCに関する特定の操作(録画予約、編集、削除、ダビングなど)の操作要求が受信される。
【0138】
そして、ステップS53において、操作要求を送信した配信端末1が用いた識別子、または、接続経路(識別子21a、識別子21b、識別子21c、接続経路22c、および、接続経路22dのうちのいずれか)に対応する配信関連条件Dの操作条件に基づいて、要求された操作が許可された操作であるか否かが判断される。要求された操作が許可された操作ではないと判断される場合、ステップS54に進む。
【0139】
そして、ステップS54において、コンテンツCに関する操作が実行できないことが操作要求を送信した配信端末1に通知される。
【0140】
また、ステップS53において、要求された操作が許可された操作であると判断される場合、ステップS55に進む。
【0141】
そして、ステップS55において、操作要求を送信した配信端末1によるコンテンツCに関する特定の操作が実行される。その後、配信関連処理が終了される。
【0142】
第5実施形態のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
【0143】
(第5実施形態の効果)
第5実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
【0144】
第5実施形態では、上記のように、配信関連条件Dを、許可するコンテンツCに関する操作を設定するための操作条件を含むように構成する。これにより、コンテンツCに関する操作を所望しない配信端末1によるコンテンツCに関する操作が行われることを制限することができる。その結果、たとえば、子供や来客が使用する配信端末1により、所望しない操作が行われることを制限することができる。
【0145】
また、第5実施形態では、上記のように、コンテンツCに関する操作を、録画予約、削除、編集、および、ダビングを含むように構成する。これにより、コンテンツCに関する操作を所望しない配信端末1により、録画予約、削除、編集、または、ダビングが行われることを制限することができる。
【0146】
なお、第5実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
【0147】
[変形例]
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
【0148】
たとえば、上記第1〜第5実施形態では、コンテンツ配信装置を、レコーダにより構成する例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、コンテンツを配信可能であれば、コンテンツ配信装置を、レコーダ以外により構成してもよい。たとえば、コンテンツ配信装置を、放送信号としてのコンテンツを受信して配信可能なSTB(Set Top Box)により構成してもよい。
【0149】
また、上記第1〜第5実施形態では、コンテンツ配信装置を、配信関連条件を設定するための情報を外部に設けられた表示装置の表示部に表示するように構成する例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、コンテンツ配信装置が表示部を備える場合、コンテンツ配信装置を、配信関連条件を設定するための情報を自身の表示部に表示するように構成してもよい。
【0150】
また、上記第1〜第5実施形態では、コンテンツ配信装置を、識別子だけでなく、有線LANの接続経路、および、外部ネットワークの接続経路に対しても、配信関連条件を設定可能に構成する例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、コンテンツ配信装置が識別子毎に配信関連条件を設定可能に構成されていれば、コンテンツ配信装置を、有線LANの接続経路、および、外部ネットワークの接続経路に対して、配信関連条件を設定可能に構成しなくてもよい。
【0151】
また、上記第1〜第5実施形態では、コンテンツ配信装置を、3つの受信部を備えるように構成する例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、コンテンツ配信装置を、1つまたは3つ以外の複数の受信部を備えるように構成してもよい。また、コンテンツ配信装置を、受信部を備えるように構成しなくてもよい。
【0152】
また、上記第1〜第5実施形態では、コンテンツを、録画されたコンテンツおよび放送信号としてのコンテンツにより構成する例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、コンテンツを、録画されたコンテンツおよび放送信号としてのコンテンツ以外により構成してもよい。
【0153】
また、上記第1〜第5実施形態では、それぞれ、配信関連条件を、視聴年齢制限、ジャンル条件、配信時間帯条件、チャンネル条件、または、操作条件を含むように構成する例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、配信関連条件を、視聴年齢制限、ジャンル条件、配信時間帯条件、チャンネル条件、および、操作条件のうちの2つ以上を含むように構成してもよい。また、配信関連条件を、視聴年齢制限、ジャンル条件、配信時間帯条件、チャンネル条件、および、操作条件以外を含むように構成してもよい。
【0154】
また、上記第1〜第5実施形態では、アクセスポイント装置を、3つの識別子を有するように構成する例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、アクセスポイント装置を、3つ以外の複数の識別子を有するように構成してもよい。
【0155】
また、上記第1〜第5実施形態では、アクセスポイント装置を、2つの有線LAN接続部を含むように構成する例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、アクセスポイント装置を、1つまたは2つ以外の複数の有線LAN接続部を含むように構成してもよい。また、アクセスポイント装置を、有線LAN接続部を含むように構成しなくてもよい。
【0156】
また、上記第1〜第5実施形態では、アクセスポイント装置を、有線LANにより外部ネットワークに接続するように構成する例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、アクセスポイント装置を、無線LANにより外部ネットワークに接続するように構成してもよい。また、アクセスポイント装置を、外部ネットワークに接続可能に構成しなくてもよい。
【0157】
また、上記第1〜第5実施形態では、アクセスポイント装置を、ルータ機能を有する無線LANルータにより構成する例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、アクセスポイント装置を、アクセスポイント機能のみを有する無線機により構成してもよい。
【0158】
また、上記第5実施形態では、コンテンツに関する操作を、録画予約、削除、編集、および、ダビングを含むように構成する例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、コンテンツに関する操作を、録画予約、削除、編集、および、ダビングのうちの少なくとも1つを含むように構成してもよい。また、コンテンツに関する操作を、録画予約、削除、編集、および、ダビング以外を含むように構成してもよい。
【0159】
また、上記第1〜第5実施形態では、説明の便宜上、処理動作を処理フローに沿って順番に処理を行うフロー駆動型のフローチャートを用いて説明したが、本発明はこれに限られない。本発明では、処理動作を、イベント単位で処理を実行するイベント駆動型(イベントドリブン型)の処理により行ってもよい。この場合、完全なイベント駆動型で行ってもよいし、イベント駆動およびフロー駆動を組み合わせて行ってもよい。
【符号の説明】
【0160】
2 アクセスポイント装置
3、103、203、303、403 コンテンツ配信装置
21a〜21c 識別子
22a、22b 有線LAN接続部
22c (有線LANの)接続経路
22d (外部ネットワークの)接続経路
31 受信部
35 通信部
36、136、236、336、436 制御部
51 表示部
C コンテンツ
D、D1〜D5 配信関連条件
図1
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