【解決手段】約10〜約100重量%の小麦粉及び約10〜約20重量%の糖を含むケーシング材料を混合することと、固形脂肪、液体脂肪、及び糖を含むフィリング材料を混合することと、フィリング対ケーシングの比が約1:4〜約3:1で、ケーシング材料及びフィリング材料を共押出して、共押出ロープを製造することと、を含む、焼成した食材を共押出する方法。好ましい実施形態では、約37〜約92重量%の小麦粉を含む粉成分を有する押出ケーシングと、押出ケーシング内に配置された押出フィリングとを含む、クリスピーな共押出食材であって、フィリングの重量が、共押出食材の全重量の40〜70wt%である、共押出食材。
【図面の簡単な説明】
【0008】
前述の概要、並びに以下の食品の特定の実施形態の詳細な説明は、以下の実施形態、添付図面、及び付録と併せて読めば、より良く理解されるであろう。
【
図1】本発明の理想化された実施形態の切断側面図である。
【
図2】本発明の実施形態の代表的なサンプルの上面図である。
【
図3】本発明の実施形態の代表的なサンプルの上面図である。
【
図4】本発明の実施形態の代表的なサンプルの側面図である。
【
図5】本発明の実施形態の代表的なサンプルの切断側面図である。
【
図6】本発明の実施形態の代表的なサンプルの上面図である。
【
図7】本発明の実施形態の代表的なサンプルの側面図である。
【
図8】本発明の実施形態の代表的なサンプルの切断側面図である。
【
図9】本発明の実施形態の代表的なサンプルの上面図である。
【
図10】本発明の実施形態のプロセス流れ図である。
【
図11】本発明の実施形態において使用できる例示的クリンパー金型の上面図である。
【
図12】本発明の実施形態の代表的なサンプルの上面図である。
【
図13】本発明の実施形態の代表的なサンプルの上面図である。
【
図14】本発明の実施形態の代表的なサンプルの上面図である。
【
図15】本発明の実施形態の代表的なサンプルの側面図である。
【
図16】本発明の実施形態の代表的なサンプルの上面図である。
【
図17】本発明の実施形態の代表的なサンプルの側面図である。
【
図18】本発明の実施形態の代表的なサンプルの側面図である。
【
図19】本発明の実施形態の代表的なサンプルの切断側面図である。
【
図20】本発明の実施形態の代表的なサンプルの切断側面図である。
【
図21】本発明の実施形態の代表的なサンプルの上面図である。
【
図22】本発明の実施形態の代表的なサンプルの上面図である。
【
図23】本発明の実施形態の代表的なサンプルの上面図である。
【
図24】本発明の実施形態の代表的なサンプルの側面図である。
【
図25】本発明の実施形態の代表的なサンプルの側面図である。
【
図26】本発明の実施形態の代表的なサンプルの側面図である。
【
図27】本発明の実施形態の代表的なサンプルの側面図である。
【
図28】本発明の実施形態の代表的なサンプルの切断側面図である。
【
図29】本発明の実施形態の代表的なサンプルの切断側面図である。
【
図30】本発明の実施形態の代表的なサンプルの透視図である。
【
図31】本発明の実施形態の代表的なサンプルの上面図である。
【
図32】本発明の実施形態の代表的なサンプルの上面図である。
【
図33】本発明の実施形態の代表的なサンプルの側面図である。
【
図34】本発明の実施形態の代表的なサンプルの透視図である。
【
図35】本発明の実施形態の代表的なサンプルの側面図である。
【
図36】本発明の実施形態の代表的なサンプルの側面図である。
【
図37】本発明の実施形態の代表的なサンプルの切断側面図である。
【
図38】本発明の実施形態の代表的なサンプルの透視切断図である。
【
図39】本発明の実施形態の代表的なサンプルの透視図である。
【
図40】本発明の実施形態の代表的なサンプルの上面図である。
【
図41】本発明の実施形態の代表的なサンプルの上面図である。
【
図42】本発明の実施形態の代表的なサンプルの側面図である。
【
図43】本発明の実施形態の代表的なサンプルの上面図である。
【
図44】本発明の実施形態の代表的なサンプルの側面図である。
【
図45】本発明の実施形態の代表的なサンプルの側面図である。
【
図46】本発明の実施形態の代表的なサンプルの切断側面図である。
【
図47】本発明の実施形態の代表的なサンプルの透視切断図である。
【
図48】本発明の実施形態の代表的なサンプルの透視図である。
【
図49】本発明の実施形態の代表的なサンプルの上面図である。
【
図50】本発明の実施形態の代表的なサンプルの上面図である。
【
図51】本発明の実施形態の代表的なサンプルの側面図である。
【
図52】本発明の実施形態の代表的なサンプルの側面図である。
【
図53】本発明の実施形態の代表的なサンプルの側面図である。
【
図54】本発明の実施形態の代表的なサンプルの側面図である。
【
図55】本発明の実施形態の代表的なサンプルの切断側面図である。
【
図56】本発明の実施形態の代表的なサンプルの透視切断図である。
【
図57】本発明の実施形態の代表的なサンプルの透視図である。
【
図58】本発明の実施形態の代表的なサンプルの上面図である。
【
図59】本発明の実施形態の代表的なサンプルの上面図である。
【
図60】本発明の実施形態の代表的なサンプルの側面図である。
【
図61】本発明の実施形態の代表的なサンプルの側面図である。
【
図62】本発明の実施形態の代表的なサンプルの側面図である。
【
図63】本発明の実施形態の代表的なサンプルの側面図である。
【
図64】本発明の実施形態の代表的なサンプルの側面図である。
【
図65】本発明の実施形態の代表的なサンプルの切断側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の組成物及び方法は、ケーシング及びフィリングを有する共押出スナック製品(本明細書では、共押出食材とも呼ばれる)に関し、該フィリングはケーシング内に配置される。
【0010】
本発明による共押出スナック製品のケーシングは、クリスピーな食感及び味を有してよい。幾つかの実施形態では、本発明の押出スナック製品は、軽くクリスピーな外殻及びソフトでクリーミーな中心部等、二重の食感を有する。幾つかの実施形態では、共押出スナック製品は、軽快に食べることができる(munchability)度合いが高くあり得、すなわち軽くクリスピーな食感であり、消費者が製品を噛み易いものであり得る。幾つかの実施形態では、本発明の共押出スナック製品は、落ち着いた、バランスの良い香りを有する。幾つかの実施形態では、押出スナック製品は、概して扱いやすい食感を有し、例えば、押出スナック製品は、食べたときに、ほとんど崩れないか、又は本質的に全く崩れないものであり得る。幾つかの実施形態では、本発明の押出スナック製品は、平滑な外観を有する。
【0011】
幾つかの実施形態では、共押出スナック製品は、膨らんだ見た目を有する。幾つかの実施形態では、共押出スナック製品は、高率のフィリングを有する。幾つかの実施形態では、共押出スナック製品は、消費者が押出スナック製品を一口で容易に食べることができるように十分小さい寸法を有する。
【0012】
幾つかの実施形態では、本発明の押出スナック製品は、外面に対比色を有する。このような対比色は、例えば、外面上に微粒子を配置することによって実現可能である。幾つかの実施形態では、表面上の1つ以上の色は、消費者に製品の中心部の押出フィリングを知らせることができる。例えば、チョコレートケーシング及び白色のフィリングを有する共押出スナック製品の幾つかの実施形態では、暗色のケーシングの外面に白色の微粒子を配置させてもよい。
【0013】
図1を参照して、幾つかの実施形態では、共押出スナック製品は、コーティングされた共押出スナック製品100であってもよい。本発明のコーティングされた共押出スナック製品100は、外面115を有するケーシング成分105を含んでよい。幾つかの実施形態では、ケーシング成分は、ココアを含んでもよい。コーティングされた共押出スナック製品100は、ケーシング成分105の外面115を少なくとも部分的に覆うことができる微粒子成分110も有し得る。幾つかの実施形態では、微粒子成分110は、ココア、凝集粒子、又はココアと凝集粒子との組み合わせを含むことができる。コーティングされた押出スナック製品100は、クレーム(creme)フィリング等、ケーシング成分105中に配置されたフィリング120を更に含み得る。
【0014】
実施形態の装飾特性は、本明細書の一部を構成する添付の付録に示されている。
【0015】
幾つかの実施形態では、コーティングされた共押出スナック製品100は、一般的に、ケーシング部分をフィリング120と一緒に共押出ダイに通して共押出してリボン又はロープを形成し、リボン又はロープを個々の断片に形状化し、結合剤又はコーティング剤を個々の断片の外面に塗布することによって調製することができる。幾つかの実施形態は、個々の断片を微粒子成分で少なくとも部分的にコーティングすることを更に含む。幾つかの実施形態では、押出食材は、約0.2g〜約4g、約0.25g〜約2g、約0.3g〜約3.75g、約0.4g〜約3.5g、約0.5g〜約3.25g、約0.6g〜約3g、約0.4g〜約2.75g、約0.5g〜約2.5g、約0.6g〜約2.25g、約0.7g〜約2g、約0.8g〜約1.75g、又は約1g〜約1.5gの範囲の重量があってよい。幾つかの実施形態では、押出食材は、約0.25g、約0.5g、約0.55g、約0.6g、約0.65g、約0.7g、約0.75g、約0.8g、約0.85g、約0.9g、約0.95g、約1g、約1.5g、約2g、又は約2.5gの重量があってよい。
【0016】
他の実施形態では、共押出スナック製品は、コーティングされていない押出スナック製品であってもよい。コーティングされていない押出スナック製品は、ケーシング成分を含んでもよい。コーティングされていない押出スナック製品は、ケーシング成分中に配置されるフィリングを更に含んでもよい。幾つかの実施形態では、コーティングされていない押出スナック製品は、コーティングされている押出スナック製品と同様の方法で製造できるが、ケーシング成分を結合剤/コーティング剤及び/又は微粒子成分でコーティングする工程がない。
【0017】
幾つかの実施形態では、共押出スナック製品は、約0.1g〜約2.5g、約0.5g〜約2g、約0.7g〜約1.5g、約1g〜約1.3g、約0.1g〜約1.5g、又は約0.7g〜約2.5gの重量がある。
【0018】
幾つかの実施形態では、共押出スナック製品は、約0.1g、約0.3g、約0.5g、約0.6g、約0.7g、約0.8g、約0.9g、約1g、約1.1g、約1.2g、約1.3g、約1.4g、約1.5g、約1.6g、約1.7g、又は約2gの重量がある。
【0019】
幾つかの実施形態では、共押出スナック製品は、少なくとも0.1g、少なくとも0.3g、少なくとも0.5g、少なくとも0.6g、少なくとも0.7g、少なくとも0.8g、少なくとも0.9g、少なくとも1g、少なくとも1.1g、少なくとも1.2g、少なくとも1.3g、少なくとも1.4g、又は少なくとも1.5gの重量がある。
【0020】
幾つかの実施形態では、共押出スナック製品は、最大0.7g、最大0.8g、最大0.9g、最大1g、最大1.1g、最大1.2g、最大1.3g、最大1.4g、最大1.5g、最大1.6g、最大1.7g、最大2g、又は最大2.5gの重量がある。
【0021】
共押出スナック製品は、その密度(本明細書では比容積とも呼ばれる)によって特徴付けることができる。本明細書で用いる場合、共押出スナック製品(すなわち、ケーシング及びフィリング、並びに任意のコーティング剤を含む共押出スナック製品)の総合密度の測定値は、サンプル容量(cm
3又はin
3)をサンプル重量(g又はoz)で割ることによって得られる。比容量は、立方センチメートル/グラム(cm
3/g)又は立方インチ/オンス(in
3/oz)で表す。密度又は比容量は、参照によりその全内容が本明細書に組み込まれるAACC10−05.01に準拠して測定してよい。特に、押出スナック製品の容量は、目盛り付き体積計を使用して一定量の菜種油の容量を測定し、次いで押出スナック製品に同量の菜種油の容量を加えて測定することによって測定することができ、この差が、押出スナック製品の容量に等しい変位容量である。
【0022】
押出ケーシングの密度測定値は、共押出スナック製品の食感を示し得る。例えば、低密度の空のケーシングは、高密度を有し、よりカリッとしている空のケーシングと比べて、よりサクサクして軽い押出スナック製品を示し得る。フィリングを含まないケーシングの密度は、上記及びAACC10−05.01に記載の、菜種油の変位容量を測定することによって測定することができる。共押出スナック製品の総合密度は、フィリングの百分率及びフィリングの種類を考慮に入れた場合、ケーシングの食感を示し得る。
【0023】
幾つかの実施形態では、共押出スナック製品は、約0.4g/mL〜約0.7g/mL、約0.45g/mL〜約0.65g/mL、約0.45g/mL〜約0.85g/mL、約0.5g/mL〜約0.6g/mL、約0.35g/mL〜約0.75g/mL、約0.3g/mL〜約0.8g/mL、約0.25g/mL〜約0.85g/mL、約0.1g/mL〜約1g/mL、約0.25g/mL〜約0.65g/mL、約0.6g/mL〜約0.8g/mL、約0.5g/mL〜約0.9g/mL、又は約0.45g/mL〜約0.85g/mLの密度を有する。
【0024】
幾つかの実施形態では、共押出スナック製品は、約0.4g/mL、約0.45g/mL、約0.5g/mL、約0.55g/mL、約0.6g/mL、約0.65g/mL、約0.7g/mL、約0.75g/mL、約0.8g/mL、約0.85g/mL、又は約0.9g/mLの密度を有する。
【0025】
幾つかの実施形態では、共押出スナック製品は、少なくとも0.35g/mL、少なくとも0.4g/mL、少なくとも0.45g/mL、少なくとも0.5g/mL、少なくとも0.55g/mL、少なくとも0.6g/mL、少なくとも0.65g/mL、少なくとも0.7g/mL、又は少なくとも0.75g/mLの密度を有する。
【0026】
共押出スナック製品は、周囲空気媒質との完全に乱されないバランスをとっているときのその押出スナック製品自体の蒸気圧と、同一条件下における蒸留水の蒸気圧との間の比率の尺度である、その水分活性(A
w)によって特性評価され得る。共押出スナック製品のA
wは、その製品の食感を示し得る。一般的に、製品のA
wが高いほど、製品はクリスピー感が減る。
【0027】
幾つかの実施形態では、共押出スナック製品は、約0.1〜約1、約0.1〜約0.85、約0.1〜約0.85、約0.2〜約0.7、約0.25〜約0.65、約0.3〜約0.6、約0.35〜約0.55、約0.4〜約0.5、約0.3〜約0.5、約0.4〜約0.6、約0.2〜約0.6、又は約0.3〜約0.7のA
wを有する。
【0028】
幾つかの実施形態では、共押出スナック製品は、約0.2、約0.25、約0.3、約0.35、約0.4、約0.45、約0.5、約0.55、約0.6、約0.65、約0.7、又は約0.75のA
wを有する。
【0029】
幾つかの実施形態では、共押出スナック製品は、少なくとも0.2、少なくとも0.25、少なくとも0.3、少なくとも0.35、少なくとも0.4、少なくとも0.45、少なくとも0.5、少なくとも0.55、又は少なくとも0.6のA
wを有する。
【0030】
幾つかの実施形態では、共押出スナック製品は、最大0.3、最大0.35、最大0.4、最大0.45、最大0.5、最大0.55、最大0.6、最大0.65、最大0.7、又は最大0.75のA
wを有する。
【0031】
共押出スナック製品は、その含水量によって特性評価され得る。本明細書で用いる場合、共押出スナック製品の含水量の測定を行う。
【0032】
幾つかの実施形態では、共押出スナック製品は、約0.1wt%〜約5%、約0.5wt%〜約4wt%、約1wt%〜約3wt%、0.1wt%〜約3%、又は約1wt%〜約3.5wt%の含水量を有する。
【0033】
幾つかの実施形態では、共押出スナック製品は、約0.1wt%、約0.5wt%、約1wt%、約1.1wt%、約1.2wt%、約1.3wt%、約1.4wt%、約1.5wt%、約1.6wt%、約1.7wt%、約1.8wt%、約1.9wt%、約2wt%、約2.1wt%、約2.2wt%、約2.3wt%、約2.4wt%、約2.5wt%、約2.6wt%、約2.7wt%、約2.8wt%、約2.9wt%、約3wt%、約3.5wt%、約4wt%、約4.5wt%、又は約5wt%の含水量を有する。
【0034】
幾つかの実施形態では、共押出スナック製品は、少なくとも0.1wt%、少なくとも0.5wt%、少なくとも1wt%、少なくとも1.1wt%、少なくとも1.2wt%、少なくとも1.3wt%、少なくとも1.4wt%、少なくとも1.5wt%、少なくとも1.6wt%、少なくとも1.7wt%、少なくとも1.8wt%、少なくとも1.9wt%、少なくとも2wt%、少なくとも2.1wt%、少なくとも2.2wt%、少なくとも2.3wt%、少なくとも2.4wt%、少なくとも2.5wt%、少なくとも2.6wt%、少なくとも2.7wt%、少なくとも2.8wt%、少なくとも2.9wt%、又は少なくとも3wt%の含水量を有する。
【0035】
幾つかの実施形態では、共押出スナック製品は、最大1wt%、最大1.1wt%、最大1.2wt%、最大1.3wt%、最大1.4wt%、最大1.5wt%、最大1.6wt%、最大1.7wt%、最大1.8wt%、最大1.9wt%、最大2wt%、最大2.1wt%、最大2.2wt%、最大2.3wt%、最大2.4wt%、最大2.5wt%、最大2.6wt%、最大2.7wt%、最大2.8wt%、最大2.9wt%、最大3wt%、最大3.5wt%、又は最大4wt%の含水量を有する。
【0036】
共押出スナック製品は、押出スナック製品を圧砕するために必要な力の尺度である、その硬さによって特性評価され得る。本明細書で用いる場合、共押出スナック製品の硬さの測定は、厚さ3mmの平底刃及びスロット付台を備えた食感分析器を使用して個々の断片を剪断/圧砕することによって行う。試験中、刃はサンプルの中を進み、上部及び底部両方の外殻/クラストを剪断/圧砕する。試験中に生じる最大の力が、サンプルの硬さを表す。本明細書で用いる場合、各変動量について複数の断片を試験した(典型的には30個の断片を試験する)。本明細書で与えられる硬さのパラメータは、十分量/変動量を再現するための最大の力の平均を指す。本明細書で与えられる硬さのパラメータは、25kg若しくは50kgの好ましいロードセル(幾つかのサンプルでは50kgのロードセルの制限を超えた)を有し、平底刃(幅69.8mm、厚さ3mm)並びにギロチン支持体及びスロット付台を備えたTAXT2又はTAXT Plus機器を使用して測定した。本明細書で与えられる硬さのパラメータは、表1に記載の試験環境で測定した。
【0038】
各測定で、単一の断片を、刃の下に中心を合わせて、台の上に置く。各断片は、長さ(長軸)及び幅(短軸)を有する。刃がサンプルの側部の波形縁部を通過するように断片を配向する。また、サンプルを波形部に通す代わりにそれに平行するように短軸に沿って試験して、測定した力に対する断片寸法の影響を評価することもできる。
【0039】
幾つかの実施形態では、共押出スナック製品は、サンプルの長さに沿って測定した硬さが約100g〜約1800g、約200g〜約1400g、約220g〜約1300g、約300g〜約1300g、約400g〜約1200g、約500g〜約1100g、約600g〜約1000g、約700g〜約900g、約700g〜約1500g、約600g〜約1400g、約500g〜約1300g、約400g〜約1200g、約300g〜約100g、又は約200g〜約1000gである。
【0040】
幾つかの実施形態では、共押出スナック製品は、サンプルの長さに沿って測定した硬さが約100g、約200g、約300g、約400g、約500g、約600g、約650g、約700g、約750g、約800g、約850g、約900g、約1000g、約1100g、約1200g、約1300g、約1400g、約1500g、約1600g、約1700g、又は約1800gである。
【0041】
幾つかの実施形態では、共押出スナック製品は、サンプルの長さに沿って測定した硬さが、少なくとも100g、200g、300g、400g、500g、600g、700g、800g、900g、1000g、1100g、1200g、1300g、1400g、又は1500gである。
【0042】
幾つかの実施形態では、共押出スナック製品は、サンプルの長さに沿って測定した硬さが、最大で500g、600g、700g、800g、900g、1000g、1100g、1200g、1300g、1400g、1500g、1600g、1700g、又は約1800gである。
【0043】
幾つかの実施形態では、共押出スナック製品は、サンプルの幅に沿って測定した硬さが約150g〜約1200g、約200g〜約1100g、約300g〜約1000g、約400g〜約900g、約500g〜約800g、約600g〜約700g、約100g〜約400g、約200g〜約500g、約300g〜約600g、約300g〜約700g、約400〜約800g、約500〜約900g、約600〜約1000g、約700g〜約1100g、約800〜約1200g、又は約900〜約1300gである。
【0044】
幾つかの実施形態では、共押出スナック製品は、サンプルの幅に沿って測定した硬さが約100g、約200g、約300g、約400g、約500g、約550g、約600g、約650g、約700g、約750g、約800g、約900g、約1000g、約1100g、又は約1200gである。
【0045】
幾つかの実施形態では、共押出スナック製品は、サンプルの幅に沿って測定した硬さが、少なくとも100g、200g、300g、400g、500g、600g、700g、800g、900g、1000g、1100g、1200g、又は1300gである。
【0046】
幾つかの実施形態では、共押出スナック製品は、サンプルの幅に沿って測定した硬さが、最大で100g、200g、300g、400g、500g、600g、700g、800g、900g、1000g、1100g、1200g、又は1300gである。
【0047】
共押出スナック製品は、そのセル構造によって特性評価され得る。一般的に、ユニット当たりのセル数が多い共押出スナック製品は、ユニット当たりのセル数が少ない共押出スナック製品よりも軽いスナック製品をもたらす。一般的には、特定の容量中でより小さいセルを有する共押出スナック製品は、より軽いスナック製品をもたらす。共押出スナック製品断片の断面中の粒子の数は、共押出スナック製品断片の断面中のエアポケット(本明細書では、共押出スナック製品断片の多孔性とも呼ばれる)の数と同様に、セル構造を説明することができる。セル構造を決定するために、押出スナック製品の短軸で断面をカットすることによって押出スナック製品を準備する。一般的に、参照によりその全内容が本明細書に組み込まれるRyuら、Cereal Chem.70(3):291〜297に記載されるように、走査型電子顕微鏡(SEM)を使用して、断片の断面中の粒子(又はエアポケット)の数を計数し、又は断片の幾つかの断面中の粒子(又はエアポケット)の数を計数し、調べた断面の数全体を平均することによって、断面を分析する。本明細書で用いる場合、粒子の数は、押出スナック製品の断面中の粒子の平均数を指す。
【0048】
幾つかの実施形態では、共押出スナック製品は、共押出スナック製品の断面1mm
2当たりの粒子の平均数が、約2〜約6.5、約2〜約6、約2〜約5、約3〜約5、約3.5〜約5.5、約4〜約5、又は約4.2〜約4.8である。
【0049】
幾つかの実施形態では、共押出スナック製品は、共押出スナック製品の断面1mm
2当たりの粒子の平均数が、約2、約2.5、約3、約3.5、約3.6、約3.7、約3.8、約3.9、約4.0、約4.1、約4.2、約4.3、約4.4、約4.5、又は約4.6、約4.7、約4.8、約4.9、約5、約5.5、又は約6である。
【0050】
幾つかの実施形態では、共押出スナック製品は、共押出スナック製品の断面1mm
2当たりの粒子の平均数が、最大で6.5、6、5.5、5、4.9、4.8、4.7、4.6、又は4.5である。
【0051】
セル構造は、SEMを使用して共押出スナック製品の断面を分析し、押出スナック製品中の粒子(及び/又はエアポケット)のサイズを測定することによっても分析することができる。SEM画像を使用して、粒子の長軸に沿って測定することによって、又は幾つかの粒子の長軸に沿って測定し、調べた粒子の数全体の測定値を平均することによって、平均粒径を決定することもできる。
【0052】
幾つかの実施形態では、共押出スナック製品は、約0.3mm〜約0.7mm、約0.3mm〜約0.6mm、約0.4mm〜約0.5mm、約0.3mm〜約0.5mm、又は約0.4〜約0.6mmの平均粒径を有する。
【0053】
幾つかの実施形態では、共押出スナック製品は、約0.39mm、約0.4mm、約0.41mm、約0.42mm、約0.43mm、約0.44mm、約0.45mm、約0.46mm、約0.47mm、約0.48mm、約0.49mm、約0.5mm、又は約0.51mmの平均粒径を有する。
【0054】
幾つかの実施形態では、共押出スナック製品は、少なくとも約0.39mm、約0.4mm、約0.41mm、約0.42mm、約0.43mm、約0.44mm、約0.45mm、約0.46mm、約0.47mm、約0.48mm、約0.49mm、約0.5mm、又は約0.51mmの平均粒径を有する。
【0055】
幾つかの実施形態では、共押出スナック製品は、約0.1wt%〜約5%、約0.5wt%〜約4wt%、約1wt%〜約3wt%、0.1wt%〜約3%、又は約1wt%〜約3.5wt%の含水量を有する。
【0056】
幾つかの実施形態では、共押出スナック製品は、約0.1wt%、約0.5wt%、約1wt%、約1.1wt%、約1.2wt%、約1.3wt%、約1.4wt%、約1.5wt%、約1.6wt%、約1.7wt%、約1.8wt%、約1.9wt%、約2wt%、約2.1wt%、約2.2wt%、約2.3wt%、約2.4wt%、約2.5wt%、約2.6wt%、約2.7wt%、約2.8wt%、約2.9wt%、約3wt%、約3.5wt%、約4wt%、約4.5wt%、又は約5wt%の含水量を有する。
【0057】
幾つかの実施形態では、共押出スナック製品は、少なくとも0.1wt%、少なくとも0.5wt%、少なくとも1wt%、少なくとも1.1wt%、少なくとも1.2wt%、少なくとも1.3wt%、少なくとも1.4wt%、少なくとも1.5wt%、少なくとも1.6wt%、少なくとも1.7wt%、少なくとも1.8wt%、少なくとも1.9wt%、少なくとも2wt%、少なくとも2.1wt%、少なくとも2.2wt%、少なくとも2.3wt%、少なくとも2.4wt%、少なくとも2.5wt%、少なくとも2.6wt%、少なくとも2.7wt%、少なくとも2.8wt%、少なくとも2.9wt%、又は少なくとも3wt%の含水量を有する。
【0058】
幾つかの実施形態では、共押出スナック製品は、最大1wt%、最大1.1wt%、最大1.2wt%、最大1.3wt%、最大1.4wt%、最大1.5wt%、最大1.6wt%、最大1.7wt%、最大1.8wt%、最大1.9wt%、最大2wt%、最大2.1wt%、最大2.2wt%、最大2.3wt%、最大2.4wt%、最大2.5wt%、最大2.6wt%、最大2.7wt%、最大2.8wt%、最大2.9wt%、最大3wt%、最大3.5wt%、又は最大4wt%の含水量を有する。
【0059】
ケーシング成分
形状
ケーシング成分は、外面を有してよく、例えばクリンパー及び/又はチェーンダイカッターを使用して、押出材料から作り出すことができる、スナックサイズの食材に適した任意の形状を有する。例示の形状として、概して枕形状、球状、長球状(例えばコーヒー豆)、偏球状(例えばレンズ豆)、及び円柱状(例えばアイスホッケー用パック)の形状が挙げられる。
【0060】
用語「枕形状」は、
図2を参照してよりよく理解することができ、上から見たときは概して長方形であり、その各辺はほぼ直線であってもよく、又は長方形の中心に向かって若しくは中心から離れて若干曲率を有していてもよく、横から見たときは概してウェシカ・ピスキス(vesica piscis)の形状を有する。枕形状という用語は、任意の軸に関して完全には対称でない形状を含むと理解すべきである。
【0061】
用語「球状」は、ほぼ球体であるが、表面に軽微なばらつきがあり、かつ/又は完全には対称でない形状を含むことができる。球状という用語は、やや扁平な球体に似ている偏球状等の球体のような形状も含むことができ、任意の横から見たときに円形より卵形だが、上又は底から見たときに概して円形を依然として保ち得るレンズ豆に類似したものであってもよい。偏球状という用語は、
図3〜
図8を参照してよりよく理解することができる。
図3及び
図6はそれぞれ、本発明の共押出食品の上面図を示すが、
図3はケーシング成分を示し、
図6は微粒子成分でコーティングされたケーシング成分を示す。
図4及び
図7はそれぞれ、本発明の共押出食品の側面図を示すが、
図4はケーシング成分を示し、
図7は微粒子成分でコーティングされたケーシング成分を示す。
図5及び
図8はそれぞれ、本発明の共押出食品の断面図を示すが、
図5はケーシング成分及びケーシング成分内に配置されるフィリングを示し、
図8はケーシング成分、ケーシング成分内に配置されるフィリング、及びケーシング成分の外面に配置される微粒子成分を示す。球状という用語は、長球状等の球体のような形状も含むことができ、
図9を参照してよりよく理解することができる。
図9は、概して長球形状を有する本発明のコーティングされた押出食材の上面図を示す。長球状は、上、底及び横から見たときに楕円形に似ているが、端部から見たときに円形に似ている、コーヒー豆に類似した、ほぼ回転対称の楕円を指し得る。円柱状は、例えば上面及び/若しくは底面に向かって若干の曲率を有し、かつ/又は上部及び/若しくは底部が交わる辺に縁部を有する、円柱のような形状を含むことができる。
【0062】
図3〜
図9に示すように、食材(コーティング又は非コーティング)それぞれが異なった形状をしていてもよく、各押出食材は、押出食材を非対称形又は多少不規則な形状にするトポグラフィーの変動を示し得る。例えば、単一のケーシング成分の厚さ、幅、又は深さは変動し得る。
【0063】
粉
幾つかの実施形態では、本発明の共押出食材のケーシング成分は、粒径が様々な粉又は粗挽き粉を含んでよい。用語「粉」は、本明細書で用いる場合、粒径が様々な粉又は粗挽き粉を指すことを意図している。好適な粉には、全粒小麦粉、強力粉、トウモロコシ粉、ジャガイモ粉、米粉、エン麦粉、大麦粉、コーンミール等のデンプンベースの粉が挙げられる。
【0064】
本発明の幾つかの実施形態では、ケーシング成分は、ケーシング成分中の全材料の全重量の最大30%、最大35%、最大40%、最大45%、最大50wt%、最大55wt%、最大60wt%、最大65wt%、最大70wt%、最大75wt%、最大80wt%、最大85wt%、又は最大90wt%の粉を含んでよい。
【0065】
幾つかの実施形態では、ケーシング成分は、ケーシング成分中の全材料の全重量の約40%〜約95%、約37%〜約92%、約50wt%〜約90wt%、約55wt%〜約90wt%、約60wt%〜約85wt%、約65wt%〜約80wt%、又は約70wt%〜約75wt%の粉を含んでよい。
【0066】
幾つかの実施形態では、ケーシング成分は、ケーシング成分中の全材料の全重量の約40%〜約50%、約50wt%〜約60wt%、約60wt%〜約70wt%、約70wt%〜約80wt%、約80wt%〜約90wt%、約40wt%〜約60wt%、約50wt%〜約70wt%、約60wt%〜約80wt%、又は約70wt%〜約90wt%の粉を含んでよい。
【0067】
幾つかの実施形態では、ケーシング成分は、ケーシング成分中の全材料の全重量の約40wt%、約45wt%、約50wt%、約55wt%、約60wt%、約62wt%、約65wt%、約67wt%、約70wt%、約72%、約75wt%、約77%、約80wt%、約82t%、約85wt%、約95wt%、又は約95wt%の粉を含んでよい。
【0068】
幾つかの実施形態では、ケーシング成分は、ケーシング成分中の全材料の全重量の少なくとも50wt%、少なくとも55wt%、少なくとも60wt%、少なくとも65wt%、少なくとも70wt%、少なくとも75wt%、少なくとも80wt%、少なくとも85wt%、又は少なくとも90wt%の粉を含んでよい。
【0069】
幾つかの実施形態では、ケーシング成分の粉成分は、小麦粉から本質的になる。
【0070】
幾つかの実施形態では、ケーシング成分の粉成分は、少なくとも10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50wt%、55wt%、60wt%、65wt%、70wt%、75wt%、80wt%、85wt%、90wt%、又は95wt%の小麦粉を含む。
【0071】
幾つかの実施形態では、ケーシング成分の粉成分は、約9.3wt%〜約73.6wt%、約0wt%〜約100wt%、約10%〜約90%、約10wt%〜約40wt%、約10wt%〜約50wt%、約10wt%〜約30wt%、約10wt%〜約20wt%、約20%〜約90%、約20%〜約75%、約10%〜約50%、約20wt%〜約40wt%、約20wt%〜約30wt%、約70wt%〜約95wt%、約60wt%〜約85wt%、約95wt%〜約100wt%、約0wt%〜約10wt%、又は約90wt%〜約95wt%の小麦粉を含む。
【0072】
幾つかの実施形態では、ケーシング成分の粉成分は、最大で100wt%、95wt%、85wt%、80wt%、75wt%、70wt%、65wt%、60wt%、55wt%、50wt%、45wt%、又は40wt%の小麦粉を含む。
【0073】
幾つかの実施形態では、ケーシング成分の粉成分は、約100wt%、約95wt%、約90wt%、約85wt%、約80wt%、約75wt%、約70wt%、約65wt%、約60wt%、約55wt%、約50wt%、約45wt%、約40wt%、約35%、約30%、約25%、約20%、約15%、約10%、約5%、又は約0%の小麦粉を含む。
【0074】
幾つかの実施形態では、粉成分は、2種以上の異なる種類の粉を含んでよい。例えば、粉成分は、小麦粉及び非小麦粉を含んでよく、この非小麦粉には、トウモロコシ粉、ジャガイモ粉、米粉、エン麦粉、及び大麦粉のうちの1種以上が挙げられる。幾つかの実施形態では、非小麦粉には、トウモロコシ粉、ジャガイモ粉、及び米粉のうちの1種以上が挙げられる。
【0075】
幾つかの実施形態では、米成分は、最大100重量%、最大80重量%、最大70重量%、最大60重量%、最大50重量%、最大40重量%、最大30重量%、最大25重量%、最大20重量%、最大15重量%、最大10重量%、又は最大5重量%の、米粉、トウモロコシ粉、ジャガイモ粉、大麦粉、及びエン麦粉のうちの少なくとも1種を含めた非小麦粉を含んでよい。
【0076】
幾つかの実施形態では、粉成分は、0重量%超、5重量%超、10重量%超、15重量%超、20重量%超、25重量%超、30重量%超、40重量%超、又は50重量%超の非小麦粉を含んでよい。
【0077】
幾つかの実施形態では、粉成分は、約0%〜約100%、約0wt%〜約50wt%、約0wt%〜約25wt%、約0wt%〜約20wt%、約0wt%〜約15wt%、約0wt%〜約10wt%、約0wt%〜約5wt%、約5wt%〜約10wt%、又は約10wt%〜約30wt%の非小麦粉を含んでよい。
【0078】
幾つかの実施形態では、粉成分は、約2wt%、約3wt%、約5wt%、約10wt%、約15wt%、約20wt%、約25wt%、約30wt%、約40wt%、約50wt%、約60wt%、約70wt%、約80wt%、又は約90wt%の非小麦粉を含んでよい。
【0079】
幾つかの実施形態では、共押出スナック製品の粉成分は、共押出スナック製品の重量の約9.3%〜約73.6%、約10%〜約90%、約10wt%〜約40wt%、約10wt%〜約50wt%、約10wt%〜約30wt%、約10wt%〜約20wt%、約20%〜約90%、約20%〜約75%、約10%〜約50%、約20wt%〜約40wt%、約20wt%〜約30wt%、約70wt%〜約95wt%、約60wt%〜約85wt%、約95wt%〜約100wt%、又は約90wt%〜約95wt%を占める。
【0080】
幾つかの実施形態では、共押出スナック製品の粉成分は、共押出スナック製品の重量の約9%、約10%、約15%、約20%、約25%、約30wt%、約35%、約40wt%、約45%、約50wt%、約55%、約60wt%、約65%、約70wt%、約73%、又は約75%を占める。
【0081】
ココア
本発明の実施形態のケーシング成分は、ココアを含んでもよい。幾つかの実施形態では、ケーシング成分は、ケーシング成分の約5重量%〜約30重量%、約7重量%〜約25重量%、約9重量%〜約18重量%、約10重量%〜約15重量%、約15重量%〜約17重量%、約10重量%、約11重量%、約12重量%、約13重量%、約14重量%、約15重量%、又は約16重量%のココアの量でココアを含んでよい。
【0082】
幾つかの実施形態では、共押出スナック製品のココア成分は、共押出スナック製品の重量の約0%〜約25%、約1%〜約24%、約5wt%〜約20wt%、約1wt%〜約10wt%、約5wt%〜約15wt%、約10%〜約20%、約15wt%〜約25wt%、又は約20%〜約30%を占める。
【0083】
幾つかの実施形態では、共押出スナック製品のココア成分は、共押出スナック製品の重量の約1%、約2%、約3%、約4wt%、約5wt%、約6wt%、約7wt%、約8wt%〜約9wt%、約10%、約15%、約20%、又は約25wt%を占める。
【0084】
甘味料
幾つかの実施形態では、ケーシング成分は、選択された味及び/又は食感を作り出すために1種以上の甘味料を含む。任意選択の甘味料の例として、マルチトール、ポリデキストロース、サッカリン、スクラロース、アセスルファムカリウム、及びアスパルテーム等の高強度人工甘味料、並びにグラニュー糖、果糖、ブドウ糖、ショ糖、デキストロース、コーンシロップ、高果糖コーンシロップ、固形コーンシロップ、蜂蜜等の天然糖又は甘味料が挙げられる。本発明の幾つかの実施形態では、糖又は甘味料を、ケーシング成分の最大約25重量%、好ましくは約15重量%の量で用いることができる。
【0085】
幾つかの実施形態では、ケーシング成分の甘味料成分は、糖(例えばグラニュー糖)から本質的になる。
【0086】
幾つかの実施形態では、ケーシング成分は、ケーシング成分の全重量の最大3wt%、最大5wt%、最大7wt%、最大10wt%、最大13wt%、最大15wt%、最大18wt%、最大20wt%、最大23wt%、最大25wt%、又は最大30wt%の甘味料(例えば、糖、グラニュー糖)を含む。
【0087】
幾つかの実施形態では、ケーシング成分は、ケーシング成分の全重量の30wt%未満、28wt%未満、25wt%未満、23wt%未満、20wt%未満、18wt%未満、15wt%未満、13wt%未満、10wt%未満、8wt%未満、又は5wt%未満の甘味料(例えば、糖、グラニュー糖)を含む。
【0088】
幾つかの実施形態では、ケーシング成分は、ケーシング成分の全重量の約3%、約4%、約5%、約6%、約7%、約8wt%、約9%、約10wt%、約11wt%、約12wt%、約13wt%、約14wt%、約15wt%、約16wt%、約17wt%、約18wt%、約19wt%、約20wt%、約21wt%、又は約22wt%の甘味料(例えば、糖、グラニュー糖)を含む。
【0089】
幾つかの実施形態では、ケーシング成分は、ケーシング成分の全重量の約1wt%〜約30wt%、約3wt%〜約30wt%、約5wt%〜約25wt%、約10wt%〜約20wt%、約12wt%〜約18wt%、約10wt%〜約20wt%、約12wt%〜約18wt%、約3wt%〜約30wt%、約5wt%〜約15wt%、又は約15wt%〜約25wt%の甘味料(例えば、糖、グラニュー糖)を含む。
【0090】
幾つかの実施形態では、共押出スナック製品は、共押出スナック製品の全重量の約0.5wt%、約1%、約2wt%、約3wt%、約4wt%、約5wt%、約6wt%、約7wt%、約8wt%、約9wt%、約10wt%、約15wt%、約20wt%、又は約25wt%の甘味料(例えば、糖、グラニュー糖)を含む。
【0091】
幾つかの実施形態では、共押出スナック製品は、共押出スナック製品の全重量の約0.5wt%〜約25wt%、約1wt%〜約20wt%、約5wt%〜約15wt%、約1wt%〜約5wt%、約5wt%〜約10wt%、約10wt%〜約15wt%、約15wt%〜約20wt%、約20wt%〜約25wt%、約1wt%〜約10wt%、約5wt%〜約15wt%、又は約10wt%〜約20wt%の甘味料(例えば、糖、グラニュー糖)を含む。
【0092】
追加の材料
幾つかの実施形態では、例えば、ケーシング成分の所望の味、栄養、食感、及び視覚的アピールに基づいて、ケーシング成分中に追加の材料を含んでもよい。例示的な追加の材料には、これらに限定されないが、全粒穀物、非全粒穀物、繊維、膨張剤、甘味剤、香味料、及び/又は食感付与剤、塩、タンパク質、着色剤、保存料、並びにこれらの組み合わせが挙げられる。
【0093】
本発明のケーシング成分は、発酵系を含有してよい。発酵系は、調理/押出に先立ってケーシング乾燥粉末の重量を基準として、ケーシング成分の最大約2.5wt%の量、好ましくはケーシング成分の最大約1wt%の量で含めてよい。使用可能な例示的化学膨張剤又はpH調整剤には、アルカリ性物質及び酸性物質、例えば重炭酸ナトリウム、重炭酸アンモニウム、リン酸酸性カルシウム、酸性ピロリン酸ナトリウム、リン酸二アンモニウム、酒石酸、これらの混合物等が挙げられる。
【0094】
前述の1種以上に加えて、又はその代替として、本発明の幾つかの実施形態で用いられるケーシング成分は、クラッカー、クッキー又はシリアルに通常用いられるその他の添加剤を含んでもよい。このような添加剤には、例えば、乳製品副産物、酵素で修飾された粉乳、ホエー、卵又は卵副産物、大豆又は大豆分離物等のタンパク源、ココア、バニラ、バニリン、ミント、コーヒー、又はその他の香味料、ポリデキストロース、ホロセルロース、微結晶性セルロース、これらの混合物等の代用粉又は増量剤、アルファ化デンプン及びジャガイモデンプン等のデンプン、プロピオン酸カルシウム、ソルビン酸カリウム、ソルビン酸等の抗真菌剤又は保存料、モノ及びジグリセリド、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、レシチン、ステアロイル乳酸エステル等の乳化剤、高オレイン酸のキャノーラ油、大豆油、サフラワー油、パーム油、及び/若しくはこれらの誘導体、並びに/又はショートニング等の固形脂肪等の加工助剤、並びに、押出機又はダイを閉塞することなく、ダイに通して押し出すように適切にサイズ化された、高温の調理/押出プロセスに耐えることのできる、通常の量の含有物又は微粒子を挙げることができる。
【0095】
ケーシング成分中の、上記のもの等の任意の量の任意の追加の材料の含有物を、本発明の範囲内で、ケーシング成分の所望の味及び食感に応じて調節してよい。
【0096】
フィリング
幾つかの実施形態では、押出フィリングを、共押出食材の押出ケーシング成分の内部に配置してよい。好ましくは、ケーシング成分は、実質的にフィリングの全面を覆う。
【0097】
押出機又はダイを閉塞することなく押出金型に通して押し出すことができるスナック製品用の任意の通常のフィリングを使用してよい。フィリングは、クレーム、ゼリー、ピーナツバター、ジャム、チョコレート、プディング、キャラメル、シナモン等の香辛料若しくは調味料、チーズ、又はその他の食用フィリング、及びこれらの混合物を含んでよい。フィリングは、バニラ若しくはバニリン、ミント、果実エキス、ナッツエキス、又はコーヒー等の香味料又はその他の添加剤を含んでよい。好ましいフィリングには、クレームフィリング及びチョコレートフィリング、例えばチョコレートクレームフィリングが挙げられる。クレームフィリングは、任意の通常のクレームフィリングであってよく、脂肪、香味料、乳化剤、又はこれらの任意の組み合わせを含むことができる。幾つかの実施形態では、フィリングは、下記の通り、フィリングは、微粒子、例えば焼成したクラムを含んでもよい。
【0098】
幾つかの実施形態では、共押出食材は、押出ケーシング内部に配置された押出フィリングを含み、押出食材は、押出食材の全重量の約30wt%、約35wt%、約40wt%、約45wt%、約50wt%、約55wt%、約60wt%、約65wt%、約70wt%、約75wt%、又は約80wt%のフィリングを含む。
【0099】
幾つかの実施形態では、共押出食材は、押出ケーシング内部に配置された押出フィリングを含み、押出食材は、押出食材の全重量の少なくとも20wt%、少なくとも30wt%、少なくとも35wt%、少なくとも40wt%、少なくとも45wt%、少なくとも50wt%、少なくとも55wt%、少なくとも60wt%、少なくとも65wt%、又は少なくとも70wt%のフィリングを含む。
【0100】
幾つかの実施形態では、共押出食材は、押出ケーシング内部に配置された押出フィリングを含み、押出食材は、押出食材の全重量の最大50wt%、最大55wt%、最大60wt%、最大65wt%、最大70wt%、最大75wt%、又は最大80wt%のフィリングを含む。
【0101】
幾つかの実施形態では、共押出食材は、押出ケーシング内部に配置された押出フィリングを含み、押出食材は、押出食材の全重量の約20%〜約75%、約30wt%〜約50wt%、約40wt%〜約60wt%、約50wt%〜約70wt%、約60wt%〜約80wt%、約70wt%〜約90wt%、約30wt%〜約90wt%、約35wt%〜約85wt%、約40wt%〜約80wt%、約45wt%〜約75wt%、約50wt%〜約70wt%、又は約55wt%〜約65wt%のフィリングを含む。
【0102】
幾つかの実施形態では、共押出食材は、押出ケーシング内部に配置された押出フィリングを含み、フィリングの重量と押出食材のケーシングの重量との比は、少なくとも2:1、1.9:1、1.8:1、1.7:1、1.6:1、1.5:1、1.4:1、1.3:1、1.2:1、1.25:1、1.1:1、1:1、1:1.1、1:1.2、又は1:1.25である。
【0103】
幾つかの実施形態では、共押出食材は、押出ケーシング内部に配置された押出フィリングを含み、フィリングの重量と押出食材のケーシングの重量との比は、2:1、1.9:1、1.8:1、1.7:1、1.6:1、1.5:1、1.4:1、1.3:1、1.2:1、1.25:1、1.1:1、又は1:1未満である。
【0104】
幾つかの実施形態では、共押出食材は、押出ケーシング内部に配置された押出フィリングを含み、フィリングの重量と押出食材のケーシングの重量との比は、重量目方で約4:1、約3.5:1、約3:1、約2.5:1、約3.5:1.5、約2:1、約1.9:1、約1.8:1、約1.7:1、約1.6:1、約1.5:1、約1.4:1、約1.3:1、約1.2:1、約1.25:1、約1.1:1、約1:1、約1:1.1、約1:1.2、約1:1.25、約1:1.3、約1:1.4、約1:1.5、約1:3、又は約1:4である。
【0105】
幾つかの実施形態では、共押出食材は、押出ケーシング内部に配置された押出フィリングを含み、フィリングの重量と押出食材のケーシングの重量との比は、重量目方で4:1〜約1:4、約3:1〜約1:4、約1:1.5〜約3.5:1.5、約2:1〜約1:1、約2:1〜約1.5:1、約2:1〜約1.75:1、約1.75:1〜約1.5:1、約1.5:1〜約1:1、約2:1〜約1:1.5である。
【0106】
フィリングは、その粘度によって特性評価され得る。本明細書で用いる場合、共押出スナック製品の粘度測定は、Brookfield法に従って行ない、これを用いて、スピンドルが27番スピンドルであり、サンプル流体が50℃で維持され、スピンドルが20RPMで回転する条件下で、流体中でスピンドルを回転させるために要する力を決定する。
【0107】
幾つかの実施形態では、共押出スナック製品のフィリングは、約100cP〜約50000cP、約1000cP〜約4000cP、約1500cP〜約35000cP、約2000cP〜約30000cP、約2500cP〜約25000cP、約2000cP〜約10000cP、約5000cP〜約15000cP、約10000cP〜約20000cP、約15000cP〜約25000cP、又は約20000cP〜約30000cPの粘度測定値を有する。
【0108】
幾つかの実施形態では、共押出スナック製品のフィリングは、約2000cP、約2500cP、約3000cP、約3500cP、約4000cP、約4500cP、約5000cP、約5500cP、約6000cP、約6500cP、約7000cP、約7500cP、約8000cP、約8500cP、約9000cP、約9500cP、約10000cP、約11000cP、約12000cP、約13000cP、約14000cP、約15000cP、約16000cP、約17000cP、約18000cP、約19000cP、約20000cP、約21000cP、約22000cP、約23000cP、約24000cP、約25000cP、約26000cP、約27000cP、又は約30000cPの粘度測定値を有する。
【0109】
幾つかの実施形態では、共押出スナック製品のフィリングは、少なくとも2000cP、少なくとも2500cP、少なくとも3000cP、少なくとも3500cP、少なくとも4000cP、少なくとも4500cP、少なくとも5000cP、少なくとも5500cP、少なくとも6000cP、少なくとも6500cP、少なくとも7000cP、少なくとも7500cP、少なくとも8000cP、少なくとも8500cP、少なくとも9000cP、少なくとも9500cP、少なくとも10000cP、少なくとも11000cP、少なくとも12000cP、少なくとも13000cP、少なくとも14000cP、少なくとも15000cP、少なくとも16000cP、少なくとも17000cP、少なくとも18000cP、少なくとも19000cP、少なくとも20000cP、少なくとも21000cP、少なくとも22000cP、少なくとも23000cP、少なくとも24000cP、又は少なくとも25000cPの粘度測定値を有する。
【0110】
幾つかの実施形態では、共押出スナック製品のフィリングは、最大2500cP、最大3000cP、最大3500cP、最大4000cP、最大4500cP、最大5000cP、最大5500cP、最大6000cP、最大6500cP、最大7000cP、最大7500cP、最大8000cP、最大8500cP、最大9000cP、最大9500cP、最大10000cP、最大11000cP、最大12000cP、最大13000cP、最大14000cP、最大15000cP、最大16000cP、最大17000cP、最大18000cP、最大19000cP、最大20000cP、最大21000cP、最大22000cP、最大23000cP、最大24000cP、最大25000cP、最大26000cP、最大27000cP、又は最大30000cPの粘度測定値を有する。
【0111】
微粒子成分
再度
図1を参照して、微粒子成分110が、ケーシング成分105の外面115を少なくとも部分的に覆ってよい。微粒子成分は、存在する場合、好ましくはケーシング成分の外面の少なくとも80%を覆い、幾つかの実施形態では、微粒子成分は、ケーシング成分105の外面115の少なくとも約20%、少なくとも約30%、少なくとも約40%、少なくとも約50%、少なくとも約60%、又は少なくとも約70%を覆う。幾つかの実施形態では、微粒子成分110は、外面115を実質的に完全に覆う。幾つかの実施形態では、外面115は、微粒子成分110の個々の要素間で目に見える。
【0112】
幾つかの実施形態では、微粒子成分は、一部のフィリング成分を形成し得、例えば、幾つかの実施形態では、フィリング成分は、本明細書に記載の微粒子成分を含む。幾つかの実施形態では、フィリング成分は、焼成したクッキーのクラム等の焼成した生地のクラムを含む微粒子成分を含む。
【0113】
微粒子成分は、ココアの粒子(例えば、挽いた、圧砕した、かつ/又はミルにかけたココア)を含み得る。好適なココアは、レッドココア、ブラックココア、及び高香味ココア(HFC)、又はこれらの組み合わせ等の、押出食材を調製する上で有用な任意の種類のココアを含み得る。微粒子成分は、HFCから本質的になるココアを含み得る。幾つかの実施形態では、微粒子成分は、レッドココアから本質的になるココアを含み得る。その他の実施形態では、特定成分は、ブラックココアから本質的になるココアを含み得る。更に他の実施形態では、微粒子成分は、HFC及びレッドココアから本質的になる、又はHFC及びブラックココアから本質的になるココアを含み得る。好ましくは、微粒子成分は、HFC及びレッドココアのうちの少なくとも1種の粒子を含み得る。例えば、微粒子成分は、HFC及びレッドココアの粒子を含んでよく、微粒子成分は、HFC及びブラックココアの粒子を含んでもよく、微粒子成分は、レッドココア及びブラックココアの粒子を含んでもよく、又は微粒子成分は、レッドココア、ブラックココア、及びHFCの粒子を含んでもよい。
【0114】
微粒子成分は、凝集粒子を含んでもよい。凝集粒子は、食用分類の粒子である任意の微粒子を含んでよい。幾つかの実施形態では、凝集粒子は、押出成形品の挽いた粒子を含み得る。その他の実施形態では、凝集粒子には、クッキー、クラッカー、キャンディー、砂糖、塩、その他の乾燥香味料、果実及び/若しくは野菜の粒子、粉乳、又はこれらの組み合わせを挙げることができる。更に他の実施形態では、凝集粒子には、焼成した生地のクラム等、焼成した生地の挽いた粒子を挙げることができる。焼成した生地のクラムは、回転式成形を施して焼成したクッキー又はビスケット等の、焼成した生地の食材を挽くことによって形成することができる。或いは、焼成した生地のクラムは、クッキーのクラム等、市販の焼成した生地のクラムであってもよい。本発明の押出食材中に焼成した生地のクラムを含有させることは、押出製品というよりはむしろ焼成したクッキー製品のような味及び食感を思い起こさせる働きをし得る。例えば、焼成した生地のクラムは、砕けやすい食感若しくは柔らかい食感又はこれらの組み合わせを押出食材に付与することができる。
【0115】
特定成分中の凝集粒子は、それぞれ、形状及びサイズが様々であり得る。細かく挽いた凝集粒子は、微粒子成分とケーシング成分との付着を改善することができる。細かく挽いた凝集粒子を使用すると、結果として、コーティングした押出食材の外観を滑らかにし、コーティングした押出食材の散らかりやすさを減らすこともできる。
【0116】
幾つかの実施形態では、微粒子成分は、ケーシングの色と対比させる色を有する粒子を更に含んでもよい。このような粒子は、「グリッター」と呼ばれ得る。ケーシングの色と対比させる任意の色が好適であるが、好ましい実施形態では、グリッターは白色である。グリッターは、二酸化チタンと、ガム、糖、甘味料、ゼラチン、又は多糖のうちの少なくとも1つとを含んでもよい。
【0117】
本発明のコーティングされた押出食品は、好ましくは、ケーシング成分が微粒子成分でコーティングされるとき、一般的な形状のケーシング成分を維持する。すなわち、本発明のコーティングされた押出食品は、ケーシング成分の形状をしていてよく、例えば、概して球状、長球状、偏球状、円柱状、及び枕形状であってよい。微粒子コーティング剤は、ケーシング成分だけで存在するよりも、押出食材の表面に、より砕けやすい食感を付与することができる。好ましくは、ケーシング成分及び微粒子成分を含む本発明の共押出食材は、概して滑らかな外観を有し、取り扱い時にこぼれるクラムを最小限にする。
【0118】
結合剤又はコーティング剤
幾つかの実施形態では、押出食材は、ケーシング成分の外面上全体に配置された結合剤又はコーティング剤を更に含むことができる。結合剤又はコーティング剤は、微粒子成分とケーシング成分とを付着させる働きをすることができる。結合剤は、所望レベルの柔らかさ及び砕けやすさをコーティングされた押出製品に付与するように働き、焼成したクッキー製品の経験を思い起こさせることもできる。結合剤又はコーティング剤には、砂糖又はシュガーシロップ、コーンシロップ若しくは高果糖コーンシロップ、多糖類、脂肪、デキストリン、マルトデキストリン、ガム、親水コロイド又はこれらの組み合わせを挙げることができる。砂糖の代用品も結合剤中に含めることができる。シュガーシロップには、砂糖と水の任意の組み合わせを挙げることができ、例えば重量目方による砂糖対水の比率は、約20:80〜約80:20、22:78〜約78:22、25:75〜約75:25、27:73〜約73:27、30:70〜約70:30、32:67〜約67:32、35:65〜約65:35、37:62〜約62:37であり、好ましくは約60:40である。多糖類の例として、マルトデキストリンがある。例示的な脂肪には、キャノーラ油、大豆油、サフラワー油、パーム油、及び/若しくはこれらの誘導体等の油、並びに/又はショートニング等の固形脂肪が挙げられる。好ましくは、結合剤には、脂肪、好ましくはパーム油又は変性パーム油が挙げられる。結合剤中に脂肪を使用すると、結果として、シュガーシロップを使用するよりも、コーティングされた押出食材の食感をより軽く、よりクリスピーなものにすることができる。幾つかの実施形態では、結合剤及び微粒子成分の適切な選択は、食感及び味の両方の面で食材の感覚刺激特性を強化する。例えば、特定のいかなる理論にも束縛されるものではないが、幾つかの実施形態では、噛んだときの押出食材の脆さは、消費者に、回転式成形を施したビスケット等のより硬く歯ごたえが良いビスケットを思い起こさせる食感を付与する。
【0119】
幾つかの実施形態では、共押出スナック製品は、約0重量%〜約1重量%、約0重量%〜約0.5重量%、約0重量%〜約1.5重量%、約0重量%〜約2重量%、約0.1重量%〜約1重量%、約0.1重量%〜約0.5重量%、約0.5重量%〜約1重量%、又は約0.2重量%〜約0.8重量%のコーティング剤又は結合剤を含む。幾つかの実施形態では、共押出スナック製品は、約0.1重量%、約0.2重量%、約0.3重量%、約0.4重量%、約0.5重量%、約0.6重量%、約0.7重量%、約0.8重量%、約0.9重量%、又は約1重量%のコーティング剤又は結合剤を含む。
【0120】
方法
フィリング及びケーシング成分を共押出成形する方法を含めた、ロープを押し出して、当業者に既知のケーシング成分を成形する任意の方法を用いることができる。
【0121】
図10を参照して、食品加工用押出機201に材料を入れることによってケーシング成分を作製することができる。幾つかの実施形態では、乾燥材料205を、いずれの湿潤成分とも分けて混合し、その後でそれぞれを食品加工用押出機に入れてよい。乾燥材料205は、例えば、リボンブレンダー、パドルブレンダー、又は乾燥成分を合わせるのに適したその他の任意のブレンダー若しくはミキサー210を使用して、混合してよい。食品加工用押出機に入れた材料を混合し、加熱し、かつ/又は圧搾し、押出金型230によってプレスしてリボンを形成することができる。本明細書で用いられるリボンは、管状又は平板状を含めた任意の形状のロープを指すことができる。フィリングをケーシング成分の内部に配置する実施形態では、食品加工用押出機から出す際にポンプ215を使用して、フィリングをケーシング成分押出成形品中に注入してよく、2種の成分を押出金型230によって共押出して共押出リボンを成形することができる。幾つかの実施形態では、フィリング成分の材料220を加熱し、かつ又はミキサー225で混合し、その後でケーシング成分押出成形品中に注入する。更なる工程を説明する上で簡単にするために、「押出リボン」は、フィリングを含むケーシング成分押出成形品もフィリングを含まないケーシング成分押出成形品も含んでよい。
【0122】
幾つかの実施形態では、押出リボンをクリンパー235に通過させて、押出リボンを個々のケーシング成分の断片に成形することができる。クリンパーは、互いに向かって開口している2つの金型を含んでよく、これらはそれぞれローラー上に搭載されている。
図11は、2列の、縁310及び実質的に凹んだ内部315をそれぞれ有するカップ様金型305を備えた例示的クリンパー金型300を示す。金型305は、押出リボンをレンズ豆形状のケーシング成分に成形するように設計されている。押出リボンがローラーを通過すると、クリンパー金型305が中心部で押出リボンと一緒にプレスし、したがってクリンパー金型の形状の押出リボンを成形する。各クリンパー金型は、対向するクリンパー金型の縁にほぼ接触しかけるようにプレスする縁310を有してよく、クリンパー金型は、押出リボンを個々の断片に切断しなくてもよいが、金型の縁は、例えば手によって又は振動パンを使用して押出リボンを容易にバラバラの個々の断片に割ることができるほど十分に薄い深さまで押出リボンをプレスする。
【0123】
その他の実施形態では、押出リボンは、チェーンダイカッター等のカッターに通過させて、押出リボンを個々の断片に成形し、同時に個々の断片をバラバラに切断することができる。チェーンダイカッターは、互いに向き合って開口しており、そこを押出リボンが通過する2セットの金型を備えてよい。各金型の縁は、押出リボンの成形時に、押出リボンから個々の断片を切断するために鋭利であってよい。
【0124】
図10を再度参照して、個々の断片は、例えば乾燥機240で乾燥することができる。幾つかの実施形態では、ケーシング成分断片中の水分は、乾燥によって約5%未満又は約3%未満まで減らすことができる。ケーシング成分断片は、例えばコーティングドラム255で、結合剤245及び微粒子コーティング剤250でコーティングすることができる。ケーシング成分断片を結合剤でコーティングした後で、微粒子コーティング剤でコーティングしてよい、又は結合剤及び微粒子コーティング剤を同時にケーシング成分断片に塗布してもよい。コーティングした押出製品は、例えば乾燥機240で乾燥してよい。幾つかの実施形態では、押出製品を結合剤245でコーティングし、同時に乾燥することができる。押出製品又はコーティングした押出製品を、全工程の後で冷却してよい。押出製品又はコーティングした押出製品を包装260してよい。
【0125】
凝集粒子に焼成した生地のクラムが含まれる実施形態では、焼成した生地のクラムは、例えばミルを使用して、焼成した生地の食材を挽いて微粒子を形成することによって作製され得る。好適な焼成した生地の食材は、通常のクッキー若しくはクラッカー配合物、又はフラットブレッド配合物、並びに通常の練粉成形装置及び機械及びベーキングオーブンを使用して作製することができる。例えば、本発明の実施形態では、焼成した生地のクラムを形成する焼成した生地の食材は、回転式成形機を使用して製造し、練粉断片を形成することができ、練粉断片は、オーブン中で焼成して、焼成した生地の食材を得ることができる。本発明のその他の実施形態では、焼成した生地の食材は、生地シートを形成し、シート化した生地を断片に切断し、断片をオーブンで焼いて、焼成した生地の食材を得ることによって製造することができる。
【実施例】
【0126】
以下の実施例は、個々の実施形態を例示説明するものであるが、記載される本発明の範囲を限定することを意図するものではなく、読み手は、これらをそのように解釈すべきでない。
【0127】
(実施例1)
本発明のコーティングした押出スナック製品は、表1に記載の比率の成分及び材料を使用して調製した。
【0128】
【表1A】