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特開2019-168585隠しマーク検出方法及び携帯端末及び隠しマーク検出プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2019-168585(P2019-168585A)
(43)【公開日】2019年10月3日
(54)【発明の名称】隠しマーク検出方法及び携帯端末及び隠しマーク検出プログラム
(51)【国際特許分類】
   G02C 7/02 20060101AFI20190906BHJP
   G02C 13/00 20060101ALI20190906BHJP
【FI】
   G02C7/02
   G02C13/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2018-55901(P2018-55901)
(22)【出願日】2018年3月23日
(71)【出願人】
【識別番号】000220343
【氏名又は名称】株式会社トプコン
(74)【代理人】
【識別番号】100083563
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 祥二
(72)【発明者】
【氏名】横井 達郎
(72)【発明者】
【氏名】山田 和広
【テーマコード(参考)】
2H006
【Fターム(参考)】
2H006DA00
(57)【要約】      (修正有)
【課題】眼鏡レンズの隠しマークを容易に検出可能な隠しマーク検出方法及び携帯端末及び隠しマーク検出プログラムを提供する。
【解決手段】撮像部3を有する携帯端末1により眼鏡レンズの隠しマークを検出する隠しマーク検出方法であって、撮像部により眼鏡レンズの全体画像を取得する工程と、全体画像を画像処理して二値画像を作成する工程と、二値画像に基づき前記眼鏡レンズの種別を判断する工程と、二値画像と眼鏡レンズの種別とに基づき隠しマークを検出する工程とを有する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮像部を有する携帯端末により眼鏡レンズの隠しマークを検出する隠しマーク検出方法であって、前記撮像部により前記眼鏡レンズの全体画像を取得する工程と、該全体画像を画像処理して二値画像を作成する工程と、該二値画像に基づき前記眼鏡レンズの種別を判断する工程と、前記二値画像と前記眼鏡レンズの種別とに基づき前記隠しマークを検出する工程とを有する隠しマーク検出方法。
【請求項2】
前記二値画像に基づき前記眼鏡レンズの仮中心を設定する工程を更に有し、前記隠しマークを検出する工程では、前記撮像部により前記仮中心を中心に前記隠しマークを全て含む様拡大画像を取得し、前記眼鏡レンズの規格に基づき前記拡大画像中での前記隠しマークの位置を推定し、前記拡大画像を画像処理して得られた拡大二値画像中の前記推定した位置を中心にサーチ領域を設定し、該サーチ領域でのエッジ検出により前記隠しマークを検出する請求項1に記載の隠しマーク検出方法。
【請求項3】
全ての隠しマークを網羅した隠しマークリストと前記隠しマークに対応するレンズ情報を有するデータベースを具備する外部の基地局に検出した前記隠しマークを送信し、前記基地局で前記隠しマークを前記隠しマークリストと照会させ、前記基地局から受信した照会結果を前記携帯端末に表示させる工程を更に有する請求項1又は請求項2に記載の隠しマーク検出方法。
【請求項4】
前記全体画像中の前記眼鏡レンズの外形に基づき、前記撮像部の光軸に対する前記眼鏡レンズの光軸の傾きを演算し、演算結果に基づき前記全体画像を補正し、補正した該全体画像に基づき前記仮中心を演算する工程を更に有する請求項2に記載の隠しマーク検出方法。
【請求項5】
撮像部と、演算制御部と、記憶部と、レンズ種別判断部と、画像処理部と、隠しマーク検出部とを具備する携帯端末であって、前記演算制御部は、前記撮像部に眼鏡レンズの全体画像と隠しマークを全て含む拡大画像を取得させ、前記画像処理部に前記全体画像に基づき二値画像を作成させ、前記レンズ種別判断部に前記二値画像に基づき前記眼鏡レンズの種別を判断させ、前記隠しマーク検出部に前記二値画像と前記眼鏡レンズの種別とに基づき前記隠しマークを検出させる携帯端末。
【請求項6】
前記演算制御部は、前記画像処理部に前記二値画像に基づき前記眼鏡レンズの仮中心を設定させ、前記隠しマーク検出部に前記眼鏡レンズの規格に基づき前記仮中心を中心に取得された前記隠しマークを全て含む前記拡大画像中での前記隠しマークの位置を推定させ、前記拡大画像を画像処理して得られた拡大二値画像中の前記推定した位置を中心にサーチ領域を設定させ、該サーチ領域でのエッジ検出により前記隠しマークを検出させる請求項5に記載の携帯端末。
【請求項7】
操作表示部と、通信部とを更に具備し、前記演算制御部は、全ての隠しマークを網羅した隠しマークリストと前記隠しマークに対応するレンズ情報を有するデータベースを具備する外部の基地局に前記通信部を介して検出した前記隠しマークを送信させ、前記基地局で前記隠しマークを前記隠しマークリストと照会させ、前記基地局から受信した照会結果を前記操作表示部に表示させる請求項5又は請求項6に記載の携帯端末。
【請求項8】
画像補正部を更に具備し、前記演算制御部は、前記画像補正部に前記眼鏡レンズの外形に基づき前記撮像部の光軸に対する前記眼鏡レンズの光軸の傾きを演算させ、演算結果に基づき前記全体画像を補正させ、補正した該全体画像に基づき前記仮中心を演算させる請求項6に記載の携帯端末。
【請求項9】
演算制御部に、撮像部により眼鏡レンズの全体画像を取得する工程と、該全体画像を画像処理して二値画像を作成する工程と、該二値画像に基づき前記眼鏡レンズの種別を判断する工程と、前記二値画像と前記眼鏡レンズとの種別に基づき隠しマークを検出する工程とを実行させる隠しマーク検出プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、眼鏡レンズに刻印された隠しマークを検出し、隠しマークに基づき眼鏡レンズの情報を特定する隠しマーク検出方法及び携帯端末及び隠しマーク検出プログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、眼鏡レンズには、眼鏡レンズのメーカ毎に、例えば「KP」等の英文字、例えば「○」等の記号等、メーカや、レンズの種類、屈折率等を特定する為の隠しマークが刻印されている。
【0003】
眼鏡レンズに刻印される隠しマークは非常に小さい為、肉眼で判読するのは困難である。従って、隠しマークを検出する為の装置を用いて、眼鏡レンズの隠しマークを判読していた。
【0004】
然し乍ら、作業者は虫眼鏡等を用いて肉眼で隠しマークを判読する必要があり、又判読した隠しマークを手作業でデータベースで照会し、照会データを入手していた。
【0005】
更に、隠しマークの照会作業に於いても、作業者が隠しマークの英文字や記号等に対応したIDを判別し、判別したIDを手動で入力する必要がある為、作業性が悪く、時間も掛かっていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2005−316434号公報
【特許文献2】特開2016−91133号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、眼鏡レンズの隠しマークを容易に検出可能な隠しマーク検出方法及び携帯端末及び隠しマーク検出プログラムを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、撮像部を有する携帯端末により眼鏡レンズの隠しマークを検出する隠しマーク検出方法であって、前記撮像部により前記眼鏡レンズの全体画像を取得する工程と、該全体画像を画像処理して二値画像を作成する工程と、該二値画像に基づき前記眼鏡レンズの種別を判断する工程と、前記二値画像と前記眼鏡レンズの種別とに基づき前記隠しマークを検出する工程とを有する隠しマーク検出方法に係るものである。
【0009】
又本発明は、前記二値画像に基づき前記眼鏡レンズの仮中心を設定する工程を更に有し、前記隠しマークを検出する工程では、前記撮像部により前記仮中心を中心に前記隠しマークを全て含む様拡大画像を取得し、前記眼鏡レンズの規格に基づき前記拡大画像中での前記隠しマークの位置を推定し、前記拡大画像を画像処理して得られた拡大二値画像中の前記推定した位置を中心にサーチ領域を設定し、該サーチ領域でのエッジ検出により前記隠しマークを検出する隠しマーク検出方法に係るものである。
【0010】
又本発明は、全ての隠しマークを網羅した隠しマークリストと前記隠しマークに対応するレンズ情報を有するデータベースを具備する外部の基地局に検出した前記隠しマークを送信し、前記基地局で前記隠しマークを前記隠しマークリストと照会させ、前記基地局から受信した照会結果を前記携帯端末に表示させる工程を更に有する隠しマーク検出方法に係るものである。
【0011】
又本発明は、前記全体画像中の前記眼鏡レンズの外形に基づき、前記撮像部の光軸に対する前記眼鏡レンズの光軸の傾きを演算し、演算結果に基づき前記全体画像を補正し、補正した該全体画像に基づき前記仮中心を演算する工程を更に有する隠しマーク検出方法に係るものである。
【0012】
又本発明は、撮像部と、演算制御部と、記憶部と、レンズ種別判断部と、画像処理部と、隠しマーク検出部とを具備する携帯端末であって、前記演算制御部は、前記撮像部に眼鏡レンズの全体画像と隠しマークを全て含む拡大画像を取得させ、前記画像処理部に前記全体画像に基づき二値画像を作成させ、前記レンズ種別判断部に前記二値画像に基づき前記眼鏡レンズの種別を判断させ、前記隠しマーク検出部に前記二値画像と前記眼鏡レンズの種別とに基づき前記隠しマークを検出させる携帯端末に係るものである。
【0013】
又本発明は、前記演算制御部は、前記画像処理部に前記二値画像に基づき前記眼鏡レンズの仮中心を設定させ、前記隠しマーク検出部に前記眼鏡レンズの規格に基づき前記仮中心を中心に取得された前記隠しマークを全て含む前記拡大画像中での前記隠しマークの位置を推定させ、前記拡大画像を画像処理して得られた拡大二値画像中の前記推定した位置を中心にサーチ領域を設定させ、該サーチ領域でのエッジ検出により前記隠しマークを検出させる携帯端末に係るものである。
【0014】
又本発明は、操作表示部と、通信部とを更に具備し、前記演算制御部は、全ての隠しマークを網羅した隠しマークリストと前記隠しマークに対応するレンズ情報を有するデータベースを具備する外部の基地局に前記通信部を介して検出した前記隠しマークを送信させ、前記基地局で前記隠しマークを前記隠しマークリストと照会させ、前記基地局から受信した照会結果を前記操作表示部に表示させる携帯端末に係るものである。
【0015】
又本発明は、画像補正部を更に具備し、前記演算制御部は、前記画像補正部に前記眼鏡レンズの外形に基づき前記撮像部の光軸に対する前記眼鏡レンズの光軸の傾きを演算させ、演算結果に基づき前記全体画像を補正させ、補正した該全体画像に基づき前記仮中心を演算させる携帯端末に係るものである。
【0016】
更に又本発明は、演算制御部に、撮像部により眼鏡レンズの全体画像を取得する工程と、該全体画像を画像処理して二値画像を作成する工程と、該二値画像に基づき前記眼鏡レンズの種別を判断する工程と、前記二値画像と前記眼鏡レンズとの種別に基づき隠しマークを検出する工程とを実行させる隠しマーク検出プログラムに係るものである。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、撮像部を有する携帯端末により眼鏡レンズの隠しマークを検出する隠しマーク検出方法であって、前記撮像部により前記眼鏡レンズの全体画像を取得する工程と、該全体画像を画像処理して二値画像を作成する工程と、該二値画像に基づき前記眼鏡レンズの種別を判断する工程と、前記二値画像と前記眼鏡レンズの種別とに基づき前記隠しマークを検出する工程とを有するので、前記隠しマークを自動で容易に検出でき、作業性が向上すると共に、該隠しマークの検出の為に専用の装置を用いる必要がなく、製作コストの低減を図ることができる。
【0018】
又本発明によれば、撮像部と、演算制御部と、記憶部と、レンズ種別判断部と、画像処理部と、隠しマーク検出部とを具備する携帯端末であって、前記演算制御部は、前記撮像部に眼鏡レンズの全体画像と隠しマークを全て含む拡大画像を取得させ、前記画像処理部に前記全体画像に基づき二値画像を作成させ、前記レンズ種別判断部に前記二値画像に基づき前記眼鏡レンズの種別を判断させ、前記隠しマーク検出部に前記二値画像と前記眼鏡レンズの種別とに基づき前記隠しマークを検出させるので、前記隠しマークを自動で容易に検出でき、作業性が向上すると共に、該隠しマークの検出の為に専用の装置を用いる必要がなく、製作コストの低減を図ることができる。
【0019】
更に又本発明によれば、演算制御部に、撮像部により眼鏡レンズの全体画像を取得する工程と、該全体画像を画像処理して二値画像を作成する工程と、該二値画像に基づき前記眼鏡レンズの種別を判断する工程と、前記二値画像と前記眼鏡レンズとの種別に基づき隠しマークを検出する工程とを実行させるので、前記隠しマークを自動で容易に検出でき、作業性が向上するという優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】(A)〜(C)は、本発明の実施例に係る隠しマーク検出装置であり、(A)は該隠しマーク検出装置の正面図を示し、(B)は該隠しマーク検出装置の側面図を示し、(C)は該隠しマーク検出装置の背面図を示している。
図2】本発明の実施例に係る前記隠しマーク検出装置の構成図である。
図3】本発明の実施例に係る隠しマークの検出、照会処理を説明するフローチャートである。
図4】本発明の実施例に係る眼鏡レンズの全体画像を示す説明図である。
図5】眼鏡レンズが累進多焦点レンズであった場合の全体画像を示す説明図である。
図6】眼鏡レンズがバイフォーカルレンズであった場合の全体画像を示す説明図である。
図7】前記全体画像を二値化させた二値画像を示す説明図である。
図8】ラベリング処理によりノイズが除去された前記二値画像を示す説明図である。
図9】眼鏡レンズの仮中心の設定を説明する説明図である。
図10】眼鏡レンズの仮中心と抽出領域との関係を示す説明図である。
図11】拡大された前記抽出領域を示す説明図である。
図12】眼鏡レンズの拡大画像を示す説明図である。
図13】該拡大画像とサーチ領域との関係を示す説明図である。
図14】(A)〜(C)は、該サーチ領域に於ける二値化処理について説明する説明図である。
図15】(A)(B)は隠しマークが水平基準隠しマークであった場合を示す説明図であり、(C)(D)は隠しマークが他のペイントマークであった場合を説明する説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、図面を参照しつつ本発明の実施例を説明する。
【0022】
先ず、図1(A)〜図1(C)、図2に於いて、本発明の実施例に係る隠しマーク検出装置について説明する。
【0023】
隠しマーク検出装置1は、撮像部を備えた携帯端末、例えばスマートフォンやタブレット等の携帯端末である。尚、図1(A)〜図1(C)中では、前記隠しマーク検出装置1として、スマートフォンを例示している。
【0024】
該隠しマーク検出装置1は、タッチパネルである操作表示部2と撮像部3とを有する。又、該撮像部3には拡大画像を取得する為の拡大レンズ部4が着脱可能に設けられている。
【0025】
又、前記隠しマーク検出装置1は、演算制御部5と、画像補正部6と、画像処理部7と、レンズ種別判断部8と、隠しマーク検出部9と、隠しマーク照会部11と、通信部12と、記憶部13とを有している。
【0026】
前記画像補正部6は、前記撮像部3で撮像された眼鏡レンズの形状から、該眼鏡レンズの光軸に対する前記撮像部3の光軸の傾きを検出し、該撮像部3の光軸の傾きに基づき画像を補正する。
【0027】
前記画像処理部7は、レンズの画像に対して二値化処理やラベリング等、所定の画像処理を行う様になっている。
【0028】
前記レンズ種別判断部8は、前記撮像部3により撮像されたレンズ画像に基づき、累進多焦点レンズ、バイフォーカル(BF)レンズ、印点付きレンズ、無印レンズのいずれであるかを判断し、眼鏡レンズの種別を判別する機能を有している。
【0029】
前記隠しマーク検出部9は、眼鏡レンズが累進多焦点レンズであると判断された場合に、所定の画像処理が行われたレンズの画像から、眼鏡レンズに刻印された隠しマークを検出する。
【0030】
前記通信部12は、基地局等を介して外部のデータベースと通信可能となっている。該データベースは、全ての隠しマークが網羅された隠しマークリストと、各隠しマークに対応するレンズ情報等のデータを有している。又、前記隠しマーク照会部11は、前記隠しマーク検出部9により検出された隠しマークと、前記通信部12を介して通信された外部データベースの隠しマークリストとを照会し、検出された隠しマークが隠しマークリスト中のどの隠しマークであるかを判断する様になっている。
【0031】
前記記憶部13には、前記撮像部3、前記レンズ種別判断部8、前記画像処理部7、前記隠しマーク検出部9、前記隠しマーク照会部11、前記通信部12等を統括制御するプログラム、レンズの画像から隠しマークの検出を行う隠しマーク検出プログラム、基地局とのデータ通信を行う為の通信プログラム、前記隠しマーク検出部9により検出された隠しマークと外部データベースの隠しマークリストを照会し、判断する照会プログラム、隠しマークの検出結果や照会結果を前記操作表示部2に表示させるプログラム等のプログラムが格納される。
【0032】
又、前記記憶部13には、眼鏡レンズの種別を判別する為の判断データが格納されると共に、レンズ画像、隠しマークの検出結果、隠しマークの照会結果等が格納される。
【0033】
尚、眼鏡レンズの種別を判断する為の判断データは、前記通信部12を介して通信される外部データベースを用いてもよい。又、前記記憶部13に隠しマークリストを格納し、該隠しマークリストに基づき隠しマークの照会を行ってもよい。
【0034】
次に、図3のフローチャート及び図4図15(A)〜図15(D)を用い、本発明の実施例に係る眼鏡レンズの隠しマークの検出、照会処理について説明する。以下のSTEP:01〜STEP:09の工程は、一連の処理を行うプログラムが前記演算制御部5により実行される。STEP:01〜STEP:09を実行するプログラムは、予め前記記憶部13に格納されていてもよいし、或はインターネットを介してダウンロードしてもよい。
【0035】
STEP:01 先ず始めに、前記撮像部3により、未加工の眼鏡レンズ14(生地レンズ)の全体が撮像範囲に含まれる様撮像され、図4に示される様な、該眼鏡レンズ14を含む全体画像15がグレースケールで取得される。前記操作表示部2に画像処理可能な範囲を示す枠15′を表示させ、該枠15′に前記眼鏡レンズ14が収まる様に該眼鏡レンズ14の前記全体画像15を取得してもよい。尚、生地レンズは、真円の外形形状を有している。
【0036】
前記眼鏡レンズ14は、台に置く、作業者が手に持つ等、所望の姿勢で保持され、前記全体画像15が取得される。この時、該全体画像15はグレースケールで取得され、取得された該全体画像15には前記眼鏡レンズ14の外形線16やペイントマーク17が含まれると共に、遠用中心マーク18、近用中心マーク19、アイポイントマーク21等の隠しマークが含まれる。
【0037】
ここで、例えば前記眼鏡レンズ14が累進多焦点レンズの場合、図5に示される様な全体画像15aが取得される。該全体画像15aには前記遠用中心マーク18、前記近用中心マーク19、前記アイポイントマーク21、水平ペイント24(後述)、水平基準隠しマーク26(水平基準隠しマーク26a,26b)(後述)、センターマーク27(後述)等の隠しマークが含まれる。又、前記眼鏡レンズ14がバイフォーカルレンズの場合、図6に示される様なセグメントLSを含む全体画像15bが取得される。
【0038】
STEP:02 次に、前記画像補正部6は、取得された前記全体画像15に対して補正を行う。前記眼鏡レンズ14は真円形状であるので、該眼鏡レンズ14に対して前記撮像部3の光軸が垂直であった場合、前記全体画像15中の前記眼鏡レンズ14の形状は真円となる。一方で、該眼鏡レンズ14に対して前記撮像部3の光軸が垂直ではなかった場合、前記全体画像15中の前記眼鏡レンズ14の形状は楕円となる。
【0039】
光軸の傾きに拘わらず、楕円の中心と長軸の長さは一定であり、前記全体画像15から前記長軸と短軸の長さを演算可能である。従って、短軸の長さが長軸と一致する様、前記全体画像15を補正することで、前記眼鏡レンズ14の形状が真円となった前記全体画像15を取得することができる。
【0040】
或は、光軸は楕円の短軸方向に傾斜し、該短軸の長さは垂直に対する光軸の傾斜角が大きくなる程短くなる。傾斜角の大きさは、例えば円フィッティングにより演算することができ、或は長軸と短軸との比から演算することができる。従って、演算した傾斜角に基づき前記全体画像15を補正することができる。
【0041】
尚、円フィッティングだけでは、光軸の傾斜方向が+方向か−方向か不明である。然し乍ら、一方の傾斜角で前記全体画像15を補正した場合、前記眼鏡レンズ14の形状は真円となり、他方の傾斜角で前記全体画像15を補正した場合、前記眼鏡レンズ14の形状はより短軸の長さが短い楕円となる。従って、2つの傾斜角についてそれぞれ演算し、前記眼鏡レンズ14の形状が真円となる方を採用すればよい。
【0042】
STEP:03 前記全体画像15が補正されると、次に前記画像処理部7は隠しマーク等の検出精度向上の為、前記全体画像15に画像処理(二値化処理)を施す。先ず、輝度値の最大値と最小値とを設定し、その間で256階調となる様に全体の画素の輝度値を変更する。又、最大値以上の画素は輝度値を255とし、最小値以下の画素は輝度値を0として値を与える。これにより、前記全体画像15のコントラストが強調される。
【0043】
輝度値を変更した前記全体画像15に対し、前記画像処理部7はLOG(Laplacian Of Gaussian)フィルタをかけ、前記眼鏡レンズ14の前記外形線16や、前記ペイントマーク17、前記セグメントLSの輪郭の抽出を行う。LOGフィルタは、注目画素と注目画素の近傍画素の輝度値に対して、ガウス関数によって決められた重みを掛合わせることで平滑化を行う。更に、エッジを抽出する為、注目画素の近傍画素に対してラプラシアンフィルタを掛けるものである。
【0044】
フィルタ処理により求められた各画素の値に対して、前記画像処理部7は設定した閾値以上の値を持つ画素の輝度値を255とし、閾値以下の値を持つ画素の輝度値を0に変換し、二値化処理を行う。
【0045】
STEP:04 前記画像処理部7が二値化処理を行うことにより、例えば図7に示される様な二値画像23が得られる。尚、図7は、累進多焦点レンズの前記全体画像15aに二値化処理を行った前記二値画像23を示している。該二値画像23に於いては、前記ペイントマーク17として、前記水平ペイント24(水平ペイント24a〜24d)が示されている。
【0046】
前記二値画像23からは、必要とするレンズの前記外形線16や前記水平ペイント24以外にも、汚れ等がノイズ22として数多く抽出される。従って、前記画像処理部7は、前記二値画像23から微小な前記ノイズ22を取除く為、ラベリング処理を実行する。ここで、ラベリング処理は、連結している画素に同じラベル番号を付し、区別する公知の処理となっている。
【0047】
前記画像処理部7は、付されたラベル番号のうち、画素の総数が少ないものについては、前記ノイズ22であるとして取除く。尚、取除くかどうかの閾値は、印点等の前記ペイントマーク17等が前記ノイズ22と判断されない様に設定する必要がある。図8は、前記画像処理部7のラベリングにより前記ノイズ22が大幅に取除かれた二値画像23′となっている。
【0048】
STEP:05 該二値画像23′からノイズが取除かれると、次に前記画像処理部7は、前記眼鏡レンズ14の仮中心を決定する。図9に示される様に、前記外形線16から左下、右下、上の3点(P1〜P3)を任意に選択し、該P1〜P3を通る円20の中心を求め、該中心を前記眼鏡レンズ14の仮中心Oとする。
【0049】
前記眼鏡レンズ14は湾曲し、厚みを有している為、前記全体画像15には前記眼鏡レンズ14の表面だけではなく、端面も撮像される。この為、前記全体画像15から検出した前記外形線16は、前記眼鏡レンズ14の厚み分だけ実際の外形線とは異なった形状となっている。従って、前記外形線16からでは前記眼鏡レンズ14の正確な中心が求められない為、後述する工程により該眼鏡レンズ14の仮中心Oを設定する必要がある。
【0050】
尚、該眼鏡レンズ14の厚みは、該眼鏡レンズ14の径と比べて小さい為、仮中心Oは前記眼鏡レンズ14の実際の中心の近傍に位置している。
【0051】
前記仮中心Oは、ラインの検出等を実行する際の探索領域を決定する為のものであり、厳密である必要はない。尚、前記外形線16上の3点P1〜P3の求め方は、図9の矢印A1〜A3で示した様に、前記二値画像23′の外端にある位置から、左下、右下は横方向、上は縦方向(下方向)にサーチを行い、1番目のエッジを前記眼鏡レンズ14の縁(外形線16′)として検出する。
【0052】
STEP:06 次に、前記レンズ種別判断部8による前記眼鏡レンズ14の種別の判断処理を行う。先ず、前記レンズ種別判断部8は、前記二値画像23′内に前記セグメントLSが存在するかどうかを判断する。前記二値画像23′内に前記セグメントLSが存在していた場合には、前記レンズ種別判断部8は前記眼鏡レンズ14の種別をバイフォーカルレンズと判断する。
【0053】
前記二値画像23′内に前記セグメントLSが存在しなかった場合には、STEP:05の処理で求めたレンズの仮中心(仮幾何中心)Oを中心とした領域、例えば図10に示す300×60pixelの領域を、水平ペイントの抽出処理領域PA(図11参照)として切出し、該抽出領域PA内で前記水平ペイント24の抽出(傾き計算)処理を実行する。尚、前記抽出領域PAの大きさは、前記仮中心Oと前記眼鏡レンズ14の実際の中心との位置ズレを考慮して決定される。
【0054】
該抽出処理により、前記抽出領域PA内で最も輝度値255の画素数が多い直線が求められ(ハフ変換され)、該直線が前記水平ペイント24(図11中では、4本の前記水平ペイント24a〜24d)として抽出される。
【0055】
続いて、前記水平ペイント24の傾きを求め、4本の前記水平ペイント24a〜24dが確認された場合には、前記レンズ種別判断部8は前記眼鏡レンズ14を累進多焦点レンズと判断する。
【0056】
尚、抽出した直線上に存在する輝度値255の画素数が少数であった場合では、前記直線は印点である可能性がある。従って、前記レンズ種別判断部8は、予め閾値を設定し、直線上に存在する輝度値255の画素数が閾値よりも少かった場合には、前記直線を印点であると判断し、前記眼鏡レンズ14が印点付きレンズであると判断する。
【0057】
更に、前記二値画像23′内に前記セグメントLS、前記水平ペイント24、前記印点のいずれも検出できなかった場合には、前記レンズ種別判断部8は前記眼鏡レンズ14が無印レンズであると判断する。以下、前記レンズ種別判断部8が前記眼鏡レンズ14を累進多焦点レンズであると判断した場合について説明する。
【0058】
STEP:07 前記隠しマーク検出部9は、累進多焦点レンズと判断された前記眼鏡レンズ14について、隠しマークの検出を行う。STEP:07では、隠しマークの位置検出及び隠しマーク位置のペイント有無についての判断を行う。
【0059】
先ず、前記拡大レンズ部4を介して、隠しマークが目視できる大きさ、例えば図12に示される様な前記全体画像15aの2倍の前記眼鏡レンズ14の拡大画像25を取得する。該拡大画像25は、仮中心Oを中心として前記眼鏡レンズ14の一部を拡大した画像となっている。尚、前記拡大画像25の倍率は、予め設定されていてもよく、或は作業者が状況に応じて設定してもよい。又、画像の拡大については、前記拡大レンズ部4を用いず、画像処理により画像を拡大してもよく、或は前記拡大レンズ部4と画像処理を併用して画像を拡大してもよい。
【0060】
尚、前記眼鏡レンズ14には、一般的な規格から、中心から所定の範囲内に全ての隠しマークが存在することが分っている。従って、前記拡大画像25の倍率を適宜設定することで、該拡大画像25には、前記遠用中心マーク18、前記近用中心マーク19、4本の前記水平ペイント24a〜24d、前記水平ペイント24a,24b間に位置する前記水平基準隠しマーク26a、前記水平ペイント24c、24d間に位置する前記水平基準隠しマーク26b、前記水平ペイント24b、24c間に位置する前記センターマーク27、アイポイントを示す前記アイポイントマーク21(フィッティングマーク)等の隠しマークが全て含まれている。
【0061】
次に、前記隠しマーク検出部9は、前記拡大画像25から隠しマーク抽出領域の設定を行う。一般的な前記眼鏡レンズ14の規格から、前記水平基準隠しマーク26a,26bは前記仮中心Oから水平方向に左右17mm(約170pixel)の地点付近にあると推定できる。そこで、前記隠しマーク検出部9は、図13に示される様に、前記水平基準隠しマーク26a,26bが存在すると推定された地点を中心として、縦50〜70pixel×横90〜110pixelの長方形の枠を、隠しマークのサーチ領域29として抽出する。
【0062】
前記隠しマーク検出部9は、前記拡大画像25に対して二値化処理を行い、拡大二値画像を作成する。先ず、前記隠しマーク検出部9は前記サーチ領域29にCannyオペレータをかけ、エッジ抽出を行う。又、前記隠しマーク検出部9は、各画素の輝度値が予め設定した閾値以上である場合は輝度値を255とし、閾値以下の場合は輝度値を0とする。これにより、輝度値が急増する箇所で輝度値が255となる。
【0063】
次に、前記隠しマーク検出部9は、作成した前記拡大二値画像から、サーチ領域29′の外周に掛かっている前記水平ペイント24等のエッジを取除く(図14(A)、図14(B)参照)。又、前記隠しマーク検出部9は、前記拡大二値画像のラベリングを行い、連結画素数の小さな前記ノイズ22を取除いた後(図14(C)参照)、前記水平基準隠しマーク26の検出を行う。該水平基準隠しマーク26は、27×27pixel程度の枠を作って前記サーチ領域29′内のサーチを行い、処理領域内で最もエッジ量が多い範囲を探すことにより検出される。
【0064】
次に、前記隠しマーク検出部9は、前記サーチ領域29′内で検出された隠しマークが前記水平基準隠しマーク26又は前記水平ペイント24a〜24dであるか、他のペイントマークであるかの判定を行う。即ち、検出された隠しマークの位置にペイントマークが含まれているかを確認する。
【0065】
更に、前記隠しマーク検出部9は、前記サーチ領域29′を対象に(図15(A)、図15(C)参照)、低い閾値(輝度値100程度)を設定して再度二値化を行う(図15(B)、図15(D)参照)。尚、図15(A)〜図15(D)では、再度二値化を行う前の像を破線、再度二値化を行った後の像を実線で示している。
【0066】
再度の二値化処理後、前記隠しマーク検出部9は、前記サーチ領域29′内に輝度値0の画素があった場合には、前記ペイントマーク17が含まれると判断する。尚、図15(A)、図15(B)は、この処理の結果前記水平基準隠しマーク26a,26b(前記水平ペイント24a〜24d)であることが判明した例を示している。又、図15(C)、図15(D)は、この処理の結果前記水平基準隠しマーク26とは異なる他のペイントマークVGであったことが判明した例を示している。
【0067】
以上の処理により、前記遠用中心マーク18、前記近用中心マーク19等を検出できると共に、前記水平ペイント24、前記水平基準隠しマーク26や他のペイントマーク17等の隠しマークを自動的に検出することができる。
【0068】
STEP:08 隠しマークの自動検出処理が完了すると、前記隠しマーク照会部11は、前記操作表示部2に「隠しマークを自動検出いたしました。隠しマークを照会いたしますか?」というメッセージと、「Y」及び「N」というメッセージとを表示させ、隠しマークの照会を行うかどうかの判断が行われる。
【0069】
ここで、「N」というメッセージが選択された(押下された)場合、ここで隠しマークの検出、照会処理が終了する。
【0070】
STEP:09 又、「Y」というメッセージが選択された(押下された)場合、前記隠しマーク照会部11は前記通信部12を介して自動検出した隠しマークを基地局に送信する。該基地局は、隠しマークリストや隠しマークに対応するレンズ情報等を有するデータベースを有しており、該基地局で受信した隠しマークとデータベース上の隠しマークリストとを比較し、照会する。
【0071】
照会が完了すると、前記基地局から送信した隠しマークに対応するレンズ情報、例えばレンズメーカやレンズの性能等のレンズ情報が前記隠しマーク検出装置1に返信される。前記隠しマーク照会部11は照会結果、即ち返信されたレンズ情報を前記操作表示部2に表示させ、隠しマークの検出、照会処理が終了する。
【0072】
尚、前記記憶部13に予めデータベースを保存し、該データベース上の隠しマークリストと検出した隠しマークとを比較し、照会してもよい。
【0073】
上述の様に、本実施例では、従来肉眼では判読し難かった隠しマークを自動的に検出できる。又、隠しマークの照会処理に於いても、隠しマークの英文字や記号に対応したIDを自動で判別し、照会できるので、作業者が隠しマークや記号に対応するIDを探し、手動で入力する必要がない。
【0074】
従って、隠しマークの検出と照会を短時間で且つ容易に実行することができ、作業性を向上させることができる。
【0075】
又、本実施例の前記隠しマーク検出装置1は、スマートフォンやタブレット等の携帯端末であり、専用の隠しマーク検出装置を用いる必要がない。従って、前記隠しマーク検出装置1を安価に構成することができ、コストの低減を図ることができる。
【0076】
又、前記隠しマーク検出装置1は携帯端末であり、専用の隠しマーク検出装置を用いないので、高度な知識や技術を必要とせず、又容易に持ち運びができ、作業性を向上させることができる。
【0077】
更に、本実施例では、前記全体画像15の取得後、前記撮像部3の光軸に対する前記眼鏡レンズ14の傾きを演算し、該傾きに基づき前記全体画像15を補正している。従って、前記仮中心Oの演算精度を向上させることができる。
【0078】
尚、本実施例では、前記画像補正部6、前記画像処理部7、前記レンズ種別判断部8、前記隠しマーク検出部9、前記隠しマーク照会部11等を前記演算制御部5に制御させるプログラムを予め前記記憶部13に記憶し、前記プログラムにより隠しマークの検出及び照会を行っているが、前記プログラムを含むアプリケーションソフトを別途作成してもよい。該アプリケーションソフトを前記通信部12を介してダウンロード可能とすることにより、様々な携帯端末により前記眼鏡レンズ14の隠しマーク検出が可能となり、汎用性が向上する。
【符号の説明】
【0079】
1 隠しマーク検出装置
2 操作表示部
3 撮像部
4 拡大レンズ部
5 演算制御部
6 画像補正部
7 画像処理部
8 レンズ種別判断部
9 隠しマーク検出部
11 隠しマーク照会部
14 眼鏡レンズ
15 全体画像
17 ペイントマーク
23 二値画像
24 水平ペイント
25 拡大画像
26 水平基準隠しマーク
29 サーチ領域
図1
図2
図3
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図10
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