特開2019-174773(P2019-174773A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2019-174773(P2019-174773A)
(43)【公開日】2019年10月10日
(54)【発明の名称】表示パネル
(51)【国際特許分類】
   G09F 9/00 20060101AFI20190913BHJP
   G01R 31/28 20060101ALI20190913BHJP
   G01R 31/26 20140101ALI20190913BHJP
   G09F 9/30 20060101ALI20190913BHJP
   G02F 1/1345 20060101ALI20190913BHJP
   G02F 1/13 20060101ALI20190913BHJP
【FI】
   G09F9/00 352
   G01R31/28 U
   G01R31/26 F
   G09F9/30 338
   G02F1/1345
   G02F1/13 101
   G09F9/30 330
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2018-66213(P2018-66213)
(22)【出願日】2018年3月29日
(71)【出願人】
【識別番号】506087819
【氏名又は名称】パナソニック液晶ディスプレイ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109210
【弁理士】
【氏名又は名称】新居 広守
(74)【代理人】
【識別番号】100137235
【弁理士】
【氏名又は名称】寺谷 英作
(74)【代理人】
【識別番号】100131417
【弁理士】
【氏名又は名称】道坂 伸一
(72)【発明者】
【氏名】大津 亮一
(72)【発明者】
【氏名】荒川 亘
(72)【発明者】
【氏名】岩戸 宏明
【テーマコード(参考)】
2G003
2G132
2H088
2H092
5C094
5G435
【Fターム(参考)】
2G003AA06
2G003AB18
2G003AG03
2G003AG09
2G003AH05
2G003AH10
2G132AD15
2G132AF01
2G132AK01
2G132AL11
2H088FA11
2H088HA02
2H088HA08
2H088MA20
2H092GA32
2H092GA43
2H092GA44
2H092JA24
2H092JB77
2H092MA57
2H092NA30
5C094AA42
5C094BA03
5C094BA27
5C094BA43
5C094CA19
5C094DA15
5C094DB02
5C094EA03
5C094FA01
5C094FA02
5G435AA17
5G435BB05
5G435BB12
5G435CC09
5G435EE41
(57)【要約】
【課題】ゲート引出線及びソース信号線の配線検査を個別に容易に行うことができる表示パネルを提供する。
【解決手段】画素領域1aと額縁領域1bとを有する表示パネル1であって、画素領域1aに設けられた、第1方向に延在する複数のゲート信号線210、第2方向に延在する複数のソース信号線310及び第2方向に延在する複数のゲート引出線220と、反ソース辺に沿った額縁領域1bに設けられた、ゲート引出線220と電気的に接続され且つゲート引出線220よりも幅広の電極である第1パッド260、ソース信号線310と電気的に接続され且つソース信号線310よりも幅広の電極である複数の第2パッド360とを備え、ゲート信号線210とゲート引出線310とは互いの複数の交差部のうちの少なくとも1箇所で接続され、複数の第1パッド260と複数の第2パッド360とは、それぞれ異なる列で第1方向に沿って一列で配列されている。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の画素によって構成された画素領域と、前記画素領域を囲む額縁領域と、を有する表示パネルであって、
前記画素領域に設けられた、第1方向に延在する複数のゲート信号線、前記第1方向と異なる第2方向に延在する複数のソース信号線、及び、前記第2方向に延在する複数のゲート引出線と、
反ソース辺に沿った前記額縁領域に設けられた、前記ゲート引出線と電気的に接続され且つ前記ゲート引出線よりも幅広の電極である複数の第1パッド、及び、前記ソース信号線と電気的に接続され且つ前記ソース信号線よりも幅広の電極である複数の第2パッドと、を備え、
前記複数のゲート信号線と前記複数のゲート引出線とは、前記画素領域内における前記複数のゲート信号線と前記複数のゲート引出線との複数の交差部のうちの少なくとも1箇所で接続され、
前記複数の第1パッドと、前記複数の第2パッドとは、それぞれ、異なる列で、前記第1方向に沿って一列で配列されている、
表示パネル。
【請求項2】
前記複数の第2パッドは、前記複数の第1パッドよりも前記画素領域に近い位置に設けられている
請求項1に記載の表示パネル。
【請求項3】
前記ソース信号線と前記ゲート引出線とは、同層に配置され、前記第1方向に隣接する2つの画素の間を延在している、
請求項1又は2に記載の表示パネル。
【請求項4】
前記第1パッドは、前記第2パッドと前記第2方向に沿って並んで配置されている、
請求項3に記載の表示パネル。
【請求項5】
前記ゲート引出線と前記第1パッドとは、隣接する2つの前記第2パッドの間を通る中継配線によって接続されている、
請求項4に記載の表示パネル。
【請求項6】
前記複数のゲート信号線を覆う絶縁膜を更に含み、
前記複数のソース信号線は、前記絶縁膜の上に配置されており、
前記中継配線は、前記複数のゲート信号線と同層に配置されている、
請求項5に記載の表示パネル。
【請求項7】
前記中継配線は、前記ゲート引出線と、前記絶縁膜に形成されたコンタクトホールを経由して、電気的に接続されている、
請求項5に記載の表示パネル。
【請求項8】
前記第1パッド及び前記第2パッドの少なくとも一方は、前記ゲート信号線と同層の下部層と、前記下部層の上に積層され、前記ソース信号線と同層の上部層とを有する、
請求項1〜7のいずれか1項に記載の表示パネル。
【請求項9】
前記複数のゲート引出線は、3本の前記ソース信号線ごとに1本設けられており、
前記複数の第1パッドは、3つの前記第2パッドごとに1つ設けられている、
請求項1〜8のいずれか1項に記載の表示パネル。
【請求項10】
前記第1方向に隣接する2つの画素の間に延在する前記ソース信号線と前記ゲート引出線との間の間隔は、前記第1パッドと前記第2パッドとのそれぞれの前記第2方向の中心線の間隔と、同じである、
請求項5に記載の表示パネル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、表示パネルに関し、特に表示パネルの配線検査技術に関する。
【背景技術】
【0002】
表示パネルは、基板上にゲート信号線及びソース信号線等の配線と複数の薄膜トランジスタ(TFT;Thin Film Transistor)とが形成されたTFT基板を有する。TFT基板において、ゲート信号線は、行方向に延在するように複数本形成され、ソース信号線は、列方向に延在するように複数本形成され、TFTは、各ゲート信号線と各ソース信号線との交点近傍に形成される。
【0003】
TFT基板を作製した後は、TFT基板に形成された配線等の検査を行う。従来、TFT基板の配線を検査する方法として、複数の配線に接続された複数の検査用パッドを予めTFT基板の周辺領域(額縁領域)に並べて形成しておき、この複数の検査用パッドに検査用プローブを順次接触させることで配線を検査する技術が知られている(例えば特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2014−235402号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
表示パネルには、ゲート信号線にゲート信号を供給するゲートドライバICとソース信号線に映像信号を供給するソースドライバICとが実装される。ゲートドライバIC及びソースドライバICの実装方法としては、例えば、ゲートドライバIC及びソースドライバICをフレキシブル配線基板に実装したTCP(Tape Carrier Package)を表示パネルの額縁領域に接続するCOF(Chip On Film)方式、あるいは、ゲートドライバIC及びソースドライバICをTFT基板上に直接搭載するCOG(Chip On Glass )方式が挙げられる。このため、表示パネルの額縁領域には、ゲートドライバIC及びソースドライバICを実装するための端子電極が形成されている。
【0006】
一般的に、ゲートドライバIC及びソースドライバICは、矩形状の表示パネルの隣り合う2辺の額縁領域に実装されるが、近年、表示パネルの狭額縁化等を目的として、ゲートドライバIC及びソースドライバICを額縁領域の同じ辺に実装する技術が提案されている。例えば、ゲートドライバIC及びソースドライバICを列方向に対向する2つの辺のうちの一方の辺のみに実装することが考えられる。
【0007】
この場合、ゲートドライバICと行方向に延在するゲート信号線とを電気的に接続するために、列方向に延在する複数のゲート引出線を別途形成し、交差する複数のゲート引出線と複数のゲート信号線とをコンタクトホールを介して接続する。これにより、ゲートドライバICとソースドライバICとを同じ辺に実装した場合でも、ゲート引出線を介してゲートドライバICとゲート信号線とを電気的に接続することができる。
【0008】
しかしながら、表示パネルにゲート引出線を形成すると、列方向には複数のソース信号線に加えて複数のゲート引出線が延在することになり、ゲート引出線とソース信号線との配線検査を個別に行うことが難しくなる。
【0009】
本開示は、このような課題を解決するためになされたものであり、ゲート引出線及びソース信号線の配線検査を個別に容易に行うことができる表示パネルを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために、本開示に係る表示パネルの一態様は、複数の画素によって構成された画素領域と、前記画素領域を囲む額縁領域と、を有する表示パネルであって、前記画素領域に設けられた、第1方向に延在する複数のゲート信号線、前記第1方向と異なる第2方向に延在する複数のソース信号線、及び、前記第2方向に延在する複数のゲート引出線と、反ソース辺に沿った前記額縁領域に設けられた、前記ゲート引出線と電気的に接続され且つ前記ゲート引出線よりも幅広の電極である複数の第1パッド、及び、前記ソース信号線と電気的に接続され且つ前記ソース信号線よりも幅広の電極である複数の第2パッドと、を備え、前記複数のゲート信号線と前記複数のゲート引出線とは、前記画素領域内における前記複数のゲート信号線と前記複数のゲート引出線との複数の交差部のうちの少なくとも1箇所で接続され、前記複数の第1パッドと、前記複数の第2パッドとは、それぞれ、異なる列で、前記第1方向に沿って一列で配列されている。
【発明の効果】
【0011】
ゲート引出線及びソース信号線の配線検査を個別に容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】実施の形態に係る画像表示装置の概略構成を模式的に示す図である。
図2】実施の形態に係る表示パネルにおけるTFT基板の部分拡大図である。
図3】実施の形態に係る表示パネルにおけるTFT基板の第1メタル層の配線パターンを示す平面図である。
図4】実施の形態に係る表示パネルにおけるTFT基板の第2メタル層の配線パターンを示す平面図である。
図5】実施の形態に係る表示パネルのTFT基板に形成されたゲート引出線及びソース信号線を検査するときの様子を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本開示の実施の形態について説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、いずれも本開示の一具体例を示すものである。したがって、以下の実施の形態で示される、数値、形状、材料、構成要素、及び、構成要素の配置位置や接続形態などは、一例であって本開示を限定する主旨ではない。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、本開示の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
【0014】
各図は模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。したがって、各図において縮尺等は必ずしも一致していない。また、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付しており、重複する説明は省略又は簡略化する。
【0015】
(実施の形態)
実施の形態に係る画像表示装置10の概略構成について、図1を用いて説明する。図1は、実施の形態に係る画像表示装置10の概略構成を模式的に示す図である。
【0016】
画像表示装置10は、マトリクス状に配列された複数の画素によって構成された画素領域に画像(映像)を表示する。画像表示装置10に表示される画像は、静止画像及び動画像のいずれであってもよい。
【0017】
図1に示すように、画像表示装置10は、表示パネル1と、ゲートCOF2と、ソースCOF3と、画像処理回路4とを備える。本実施の形態において、画像表示装置10は、液晶表示装置であるので、表示パネル1は、液晶表示パネルである。したがって、図示しないが、画像表示装置10は、表示パネル1の背面側に配置されたバックライトを備える。
【0018】
表示パネル1は、カラー画像を表示する液晶表示パネルであって、一対の基板間に液晶層が設けられた液晶セルと、液晶セルを挟む一対の偏光板とを含む。
【0019】
一対の基板の一方は、TFT及び配線等が形成されたTFT基板101であり、一対の基板の他方は、R(赤)、G(緑)及びB(青)の各々のカラーフィルタ(CF)が形成されたCF基板102である。なお、表示パネル1の液晶駆動方式は、例えばIPS(In Plane Switching)方式又はFFS(Fringe Field Switching)方式等の横電界方式であるが、VA(Vertical Alignment)方式又はTN(Twisted Nematic)方式等であってもよい。
【0020】
図1に示すように、表示パネル1は、複数の画素によって構成された画素領域1aと、画素領域1aを囲む額縁領域1bとを有する。複数の画素の各々には、ゲート電極、ソース電極及びドレイン電極を有するTFTと、液晶層を駆動するための画素電極及び共通電極(コモン電極)とが設けられている。
【0021】
画素領域1aは、画像が表示される画像表示領域である。額縁領域1bは、表示パネル1の周辺領域であって、画素領域1aの外側に位置する領域である。本実施の形態において、表示パネル1の平面視形状は、矩形状である。したがって、画素領域1aの形状は、矩形状であり、額縁領域1bの形状は、矩形枠状である。
【0022】
表示パネル1は、第1方向に延在する複数のゲート信号線210と、第1方向とは異なる第2方向に延在する複数のソース信号線310とを備える。本実施の形態において、複数のゲート信号線210は、行方向に延在している。一方、複数のソース信号線310は、画素領域1aの行方向に交差する方向である列方向に延在している。
【0023】
行方向に延在するゲート信号線210は、行方向に並ぶ複数の画素の各々のTFTのゲート電極に接続されている。一方、列方向に延在するソース信号線310は、列方向に並ぶ複数の画素の各々のTFTのソース電極及びドレイン電極の一方に接続されている。なお、各画素において、TFTのソース電極及びドレイン電極の他方は、画素電極に接続されている。
【0024】
表示パネル1は、さらに、第2方向に延在する複数のゲート引出線220を備える。具体的には、複数のゲート引出線220は、列方向に延在している。つまり、複数のゲート引出線220は、複数のソース信号線310と平行に形成されており、また、複数のゲート信号線210と交差している。このように、表示パネル1には、行方向に延在する横ゲート線であるゲート信号線210に加えて、列方向に延在する縦ゲート線であるゲート引出線220が設けられている。
【0025】
複数のゲート信号線210、複数のソース信号線310及び複数のゲート引出線220は、少なくとも画素領域1aに設けられている。具体的には、複数のゲート信号線210、複数のソース信号線310及び複数のゲート引出線220は、画素領域1aの全域にわたって設けられている。
【0026】
ゲート信号線210とソース信号線310とは平面視において交差するので、ゲート信号線210とソース信号線310とは異なるメタル層に形成されている。同様に、ゲート信号線210とゲート引出線220とは平面視において交差するので、ゲート信号線210とゲート引出線220とは異なるメタル層に形成されている。また、列方向に延在するソース信号線310とゲート引出線220とは、同層に配置されている(つまり同一のメタル層に形成されている)。
【0027】
本実施の形態において、ゲート信号線210が形成される第1メタル層は、ソース信号線310及びゲート引出線220が形成される第2メタル層よりも下層である。具体的には、ゲート信号線210は、絶縁膜によって覆われており、ソース信号線310及びゲート引出線220は、この絶縁膜の上に配置されている。つまり、ゲート信号線210が形成される第1メタル層とソース信号線310及びゲート引出線220が形成される第2メタル層との間には、層間膜として絶縁膜が形成されている。
【0028】
複数のゲート信号線210の各々は、1つ以上のゲート引出線220と電気的に接続されている。具体的には、複数のゲート信号線210と複数のゲート引出線220とは、画素領域1a内における複数のゲート信号線210と複数のゲート引出線220との複数の交差部のうちの少なくとも1箇所で接続されている。より具体的には、ゲート信号線210とゲート引出線220とは、第1メタル層と第2メタル層との間の絶縁膜にコンタクトホールを形成することによって構成されたコンタクト部231で接続されている。本実施の形態において、行方向に延在する1本のゲート信号線210は、列方向に延在する2本のゲート引出線220に接続されている。つまり、1本のゲート信号線210は、2箇所のコンタクト部231において2本のゲート引出線220に接続されている。
【0029】
ゲートCOF2は、FFC(Flexible Flat Cable)又はFPC(Flexible Printed Cable)等のフレキシブル基板にゲートドライバIC2aが実装されたTCPであり、COF方式により、表示パネル1の額縁領域1bに実装されている。具体的には、表示パネル1の額縁領域1bの一辺には複数のゲート端子電極からなるゲート端子部が設けられており、ゲートCOF2は、例えばACF(Anisotropic Conductive Film)圧着によりゲート端子電極に接続される。
【0030】
ゲートCOF2のゲートドライバIC2aは、ゲート信号線210と電気的に接続されている。本実施の形態において、ゲートドライバIC2aは、ゲート引出線220を介してゲート信号線210と電気的に接続されている。
【0031】
また、ゲートドライバIC2aとゲート引出線220とは、額縁領域1bに設けられたゲート中継配線240によって接続されている。ゲート中継配線240は、ゲート引出線220と同層のメタル層に形成されており、コンタクト部232及び233を介してゲート引出線220に接続されている。本実施の形態において、ゲート中継配線240は、ソース信号線310と同層に形成されている。したがって、コンタクト部232及び233は、ゲート信号線210が形成される第1メタル層と、ゲート中継配線240及びソース信号線310が形成される第2メタル層との間の絶縁膜に形成されたコンタクトホールによって構成されている。
【0032】
ゲートドライバIC2aは、ゲート信号として、画像処理回路4から入力されるタイミング信号に応じて映像信号を書き込む画素のトランジスタをオンする電圧(ゲートオン電圧)をゲート信号線210に供給する。
【0033】
ソースCOF3は、ゲートCOF2と同様に、FFC又はFPC等のフレキシブル基板にソースドライバIC3aが実装されたTCPであり、COF方式により、表示パネル1の額縁領域1bに実装されている。具体的には、表示パネル1の額縁領域1bにおけるゲート端子部と同じ辺には複数のソース端子電極からなるソース端子部が設けられており、ソースCOF3は、例えばACF圧着によりソース端子電極に接続される。
【0034】
このように、ゲートCOF2が接続されるゲート端子部とソースCOF3が接続されるソース端子部とが額縁領域1bの同じ辺に設けられているので、ゲートCOF2とソースCOF3とは額縁領域1bの同じ辺に実装される。本実施の形態において、全てのゲートCOF2と全てのソースCOF3とは、額縁領域1bの4辺のうち列方向に対向する2つの辺のうちの一方の辺のみに接続されている。
【0035】
ソースCOF3のソースドライバIC3aは、ソース信号線310と電気的に接続されている。本実施の形態において、ソースドライバIC3aとソース信号線310とは、額縁領域1bに設けられたソース中継配線340によって接続されている。ソース中継配線340は、ソース信号線310と同じメタル層に形成されており、ソース中継配線340とソース信号線310とはコンタクト部を介することなく連続的に形成されている。
【0036】
ソースドライバIC3aは、ゲートドライバIC2aによるゲート信号線210の選択に合わせて、選択されたゲート信号線210に接続されるTFTのそれぞれに、画像処理回路4から入力される各画素の階調値を表す映像信号に応じた電圧をソース信号線310に供給する。これにより、選択されたゲート信号線210に対応する画素に映像信号が書き込まれる。
【0037】
画像処理回路4は、CPU等の演算処理回路と、ROMやRAM等のメモリとを備えている。画像処理回路4には映像データが入力される。画像処理回路4、CPUがメモリに格納されたプログラムを読み出して実行することにより各種の処理を実行する。具体的には、画像処理回路4は、映像データに対して色調整等の各種の画像信号処理を行って各画素の階調値を示す映像信号とタイミング信号を生成し、映像信号をソースドライバIC3aに出力するとともにタイミング信号をゲートドライバIC2aに出力する。
【0038】
このように構成される表示パネル1では、ゲートドライバIC2aからゲートオン電圧がゲート信号線210に供給されると、選択された画素のトランジスタがオンし、このトランジスタに接続されたソース信号線310から映像信号が画素電極に供給される。そして、画素電極に供給された映像信号によるデータ電圧と、画素電極の対となる共通電極に供給されたコモン電圧との差により表示パネル1の液晶層に電界が生じる。この電界により各画素における液晶層の液晶分子の配向状態が変化し、表示パネル1を通過するバックライトの光の透過率が画素ごとに制御される。これにより、表示パネル1の画素領域1aに所望の画像が表示される。
【0039】
また、表示パネル1は、複数の第1パッド260と、複数の第2パッド360とを有する。複数の第1パッド260及び複数の第2パッド360は、表示パネル1の額縁領域1bに設けられている。具体的には、複数の第1パッド260及び複数の第2パッド360は、額縁領域1bの4辺のうちのソースCOF3が接続された辺に対向する辺(反ソース辺)に沿った額縁領域1bに設けられている。つまり、額縁領域1bの4辺のうち列方向に対向する2つの辺のうちの一方の辺にはソースCOF3が実装され、額縁領域1bの4辺のうち列方向に対向する2つの辺のうちの他方の辺には複数の第1パッド260及び複数の第2パッド360に設けられている。このように、複数の第1パッド260と複数の第2パッド360とは、額縁領域1bにおける同じ辺に設けられている。
【0040】
複数の第1パッド260は、ゲート引出線220を検査するための第1検査用パッドであり、複数のゲート引出線220の各々と電気的に接続されている。つまり、複数の第1パッド260と複数のゲート引出線220とは、一対一の関係で設けられている。複数の第1パッド260は、額縁領域1bの一辺に沿って配列されている。なお、ゲート引出線220はゲート信号線210と電気的に接続されているので、第1パッド260は、ゲート引出線220とこのゲート引出線220に接続されたゲート信号線210とを含めたゲート用配線を検査するためのゲート配線検査用パッドである。
【0041】
複数の第2パッド360は、ソース信号線310を検査するための第2検査用パッド(ソース配線検査用パッド)であり、複数のソース信号線310の各々と電気的に接続されている。つまり、複数の第2パッド360と複数のソース信号線310とは、一対一の関係で設けられている。複数の第2パッド360は、額縁領域1bの一辺に沿って配列されている。
【0042】
ここで、第1パッド260及び第2パッド360の詳細な構造について、図2図4を用いて説明する。図2は、実施の形態に係る表示パネル1におけるTFT基板101の部分拡大図である。図3は、同TFT基板101の第1メタル層の配線パターンを示す平面図であり、図4は、同TFT基板101の第2メタル層の配線パターンを示す平面図である。なお、図2図4では、表示パネル1の額縁領域1bの一部を拡大して示している。また、図2及び図3では、第1メタル層に対応する部分をハッチングで示している。
【0043】
図2に示すように、ゲート引出線220に接続された第1パッド260は、ゲート引出線220よりも幅広の電極である。また、ソース信号線310に接続された第2パッド360は、ソース信号線310よりも幅広の電極である。
【0044】
複数の第1パッド260と複数の第2パッド360とは、それぞれ、行方向に沿って一列で配列されているが、異なる列で行方向に沿って一列で配列されている。つまり、複数の第1パッド260の列と複数の第2パッド360の列とが異なる段に位置している。
【0045】
本実施の形態において、複数の第2パッド360は、複数の第1パッド260よりも画素領域1aに近い位置に設けられている。つまり、複数の第2パッド360の列は、複数の第1パッド260の列よりも画素領域1a側に位置している。
【0046】
複数の第1パッド260の列は、第1パッド260が接続されるゲート引出線220及びそのゲート引出線220が接続されるゲート信号線210を検査する際のゲート検査領域GIAを構成している。また、複数の第2パッド360の列は、第2パッド360が接続されるソース信号線310を検査する際のソース検査領域SIAを構成している。
【0047】
本実施の形態において、複数のゲート引出線220は、3本のソース信号線310ごとに1本設けられている。具体的には、ゲート引出線220は、赤色用画素、緑色用画素及び青色用画素の行方向に並ぶ3つの画素PIXを1つの繰り返し単位として、赤色用画素と青色用画素との間に設けられている。したがって、ゲート引出線220に接続される複数の第1パッド260は、ソース信号線310に接続される3つの第2パッド360ごとに1つ設けられている。
【0048】
この場合、第1パッド260は、第2パッド360と列方向に沿って並んで配置されている。具体的には、第1パッド260及び第2パッド360は、ソース信号線310を延長したときの直線上に位置するように並んでいる。
【0049】
本実施の形態において、ソース信号線310とゲート引出線220とは、近接して配置されており、行方向に隣接する2つの画素PIX(赤色用画素、青色用画素)との間を延在している。したがって、第1パッド260及び第2パッド360は、ゲート引出線220を延長したときの直線上に位置するようにも並んでいる。
【0050】
行方向に隣接する2つの画素PIXの間に延在するゲート引出線220とソース信号線310との間の間隔は、第1パッド260と第2パッド360とのそれぞれの列方向の中心線の間隔と同じである。
【0051】
このように、第1パッド260と第2パッド360とが列方向に沿って並んで配置されているので、ゲート引出線220と第1パッド260との列方向の間には第2パッド360が存在する。このため、ゲート引出線220を列方向に直線上に延長して第1パッド260に接続することができない。そこで、ゲート引出線220と複数の第1パッド260の各々とは、複数の第2パッド360のうちの隣接する2つの第2パッド360の間を通る中継配線250によって接続されている。中継配線250は、ゲート引出線220と第1パッド260とを接続するための検査用中継配線であり、ゲート引出線220から第2パッド360を避けるように引き回されて第1パッド260に接続されている。具体的には、中継配線250は、途中で行方向に延在する部分を含む。
【0052】
また、第1パッド260及び第2パッド360は、複数層によって構成されている。具体的には、第1パッド260は、図3に示すように、ゲート信号線210と同層の第1メタル層である下部層260aと、図4に示すように、下部層260aの上に積層され、ソース信号線310及びゲート引出線220と同層の第2メタル層である上部層260bとを有する。
【0053】
同様に、第2パッド360は、図3に示すように、ゲート信号線210と同層の第1メタル層である下部層360aと、図4に示すように、下部層360aの上に積層され、ソース信号線310及びゲート引出線220と同層の第2メタル層である上部層360bとを有する。
【0054】
ゲート信号線210が形成される第1メタル層とソース信号線310及びゲート引出線220が形成される第2メタル層との間には絶縁膜が形成されている。つまり、第1メタル層のゲート信号線210は、絶縁膜によって覆われており、第2メタル層のソース信号線310及びゲート引出線220は、この絶縁膜の上に配置されている。
【0055】
なお、本実施の形態では、第1パッド260及び第2パッド360の両方が複数層によって構成されているが、これに限らず、第1パッド260及び第2パッド360の一方が複数層によって構成されていてもよい。
【0056】
また、図3に示すように、中継配線250は、複数のゲート信号線210と同層の第1メタル層に配置されている。中継配線250とゲート引出線220とは、第1メタル層と第2メタル層との間の絶縁膜にコンタクトホールを形成することによって構成されたコンタクト部234で接続されている。つまり、中継配線250は、第1メタル層と第2メタル層との間の絶縁膜に形成されたコンタクトホールを経由してゲート引出線220と電気的に接続されている。
【0057】
図2に示すように、第1パッド260は、第1配線部261と、第2配線部262とを有する。第1配線部261は、複数のゲート引出線220(複数のゲート信号線210)を連続的に検査する際に、検査用プローブによってなぞられるなぞり部である。つまり、第1配線部261は、検査時に検査用プローブによって擦られる部分である。一方、第2配線部262は、ゲート引出線220又はゲート信号線210の断線位置を特定する際に、検査用端子を接触させるためのパッド部である。したがって、第1配線部261及び第2配線部262の表面は、検査時に露出している。
【0058】
同様に、第2パッド360は、第1配線部361と、第2配線部362とを有する。第1配線部361は、複数のソース信号線310を連続的に検査する際に、検査用プローブによってなぞられるなぞり部である。つまり、第1配線部361は、第1配線部261と同様に、検査時に検査用プローブによって擦られる部分である。第2配線部362は、ソース信号線310の断線位置を特定する際に、検査用端子を接触させるためのパッド部である。したがって、第1配線部361及び第2配線部362の表面は、検査時に露出している。
【0059】
図3及び図4に示すように、第1パッド260において、第1配線部261は、下部層260aと上部層260bとの2層構造であるが、第2配線部262は、上部層260bのみで構成されている。
【0060】
同様に、第2パッド360において、第1配線部361は、下部層360aと上部層360bとの2層構造であるが、第2配線部362は、上部層360bのみで構成されている。
【0061】
次に、ゲート引出線220及びソース信号線310の検査方法について、図5を用いて説明する。図5は、実施の形態に係る表示パネル1のTFT基板101に形成されたゲート引出線220及びソース信号線310を検査するときの様子を示す図である。なお、図5に示す矢印は、検査用プローブ400の走査方向の一例を示している。
【0062】
ゲート引出線220及びソース信号線310の検査は、ゲート引出線220及びソース信号線310を形成した直後に行う。具体的には、ガラス基板の上に、ゲート信号線210、ゲート引出線220、ソース信号線310を作製した後に、TFT基板101に形成されたゲート引出線220及びソース信号線310等の各種配線の検査を行う。
【0063】
このとき、ソース信号線310を検査する場合は、図5に示すように、各々がソース信号線310に接続された複数の第2パッド360の列に沿って検査用プローブ400を走査する。具体的には、ソース信号線310に接続された第2パッド360の列に沿って、第2パッド360の第1配線部361を検査用プローブ400で順次擦りながらなぞるようにして検査用プローブ400を複数の第2パッド360に摺動させていく。
【0064】
同様に、ゲート引出線220を検査する場合は、各々がゲート引出線220に接続された複数の第1パッド260の列に沿って検査用プローブ400を走査する。具体的には、ゲート引出線220に接続された第1パッド260の列に沿って、第1パッド260の第1配線部261を検査用プローブ400で順次擦りながらなぞるようにして検査用プローブ400を複数の第1パッド260に摺動させていく。
【0065】
ゲート引出線220及びソース信号線310の欠陥判定は、例えば、検査用プローブ400によって検出された信号(容量)の差を見ることで行うことができる。このとき、検査用プローブ400によって信号が検出されなかった場合は、ゲート引出線220又はソース信号線310に断線不良の欠陥が発生していることが分かる。なお、断線不良が発生した場合は、第1パッド260の第2配線部262又は第2パッド360の第2配線部362を用いることで、断線しているゲート引出線220又はソース信号線310を特定することができる。
【0066】
この検査によって欠陥が発生していることが分かった場合には、例えば、断線不良が発覚した場合には、断線している配線をつなぎ直し、欠陥を修正する。そして、欠陥が修復された後に、次のステップ、例えば、絶縁膜の形成工程に移行する。この様に、早期のタイミングで、欠陥を発見することができ、欠陥を比較的容易に修正することが可能となる。
【0067】
以上、本実施の形態に係る表示パネル1によれば、ゲート引出線210と電気的に接続された複数の第1パッド260とソース信号線310と電気的に接続された複数の第2パッド360とが反ソース辺に沿った額縁領域1bに設けられており、複数の第1パッド260と複数の第2パッド360とは、それぞれ異なる列で行方向に沿って一列で配列されている。
【0068】
この構成により、複数の第1パッド260及び複数の第2パッド360の各列ごとに検査用プローブ400を走査することができるので、ゲート引出線220及びソース信号線310の配線検査を個別に容易に行うことができる。
【0069】
また、本実施の形態において、第1パッド260は、第2パッド360と列方向に沿って並んで配置されている。また、具体的には、第1パッド260及び第2パッド360は、行方向に隣接する2つの画素PIXの間を延在するゲート引出線220とソース信号線310を延長したときの直線上に位置するように並んでいる。
【0070】
この構成により、既存の検査装置を用いて、ゲート引出線220とソース信号線310との検査を簡単に行うことができる。
【0071】
また、本実施の形態では、ソース信号線310に接続された第2パッド360は、ゲート引出線220に接続された第1パッド260よりも画素領域1aに近い位置に設けられており、ゲート引出線220と第1パッド260とは、隣接する2つの第2パッド360の間を通る中継配線250によって接続されている。
【0072】
このため、画素領域1aに近い第2パッド360を検査用プローブ400でなぞる際は、検査用プローブ400は中継配線250の上を通ることになるので、仮に中継配線250が第1パッド260及び第2パッド360の第1配線部261及び361と同様に露出していると、中継配線250も検査用プローブ400でなぞられることになる。このとき、第2パッド360を用いたソース信号線310の検査を先に行ったときに中継配線250が断線すると、その後、第1パッド260を用いたゲート引出線220の検査を行うことができなくなってしまう。
【0073】
そこで、本実施の形態において、中継配線250は、絶縁膜で覆われたゲート信号線210と同層に配置されており、中継配線250を露出させないようにしている。具体的には、中継配線250は、絶縁膜に形成されたコンタクトホールを経由してゲート引出線220と電気的に接続されている。このように、中継配線250を露出させないようにすることで、第2パッド360が検査用プローブ400でなぞられる際に検査用プローブ400が中継配線250の上を通ったとしても検査用プローブ400が中継配線250に接触することがないので、中継配線250が断線することを防止できる。
【0074】
ただし、中継配線250は、第1パッド260及び第2パッド360と同様に露出していてもよい。この場合、第2パッド360を検査用プローブ400でなぞる際に第2パッド360の間の中継配線250もなぞられて中継配線250が断線してしまうと、中継配線250に接続された第1パッド260を用いたゲート引出線220の検査を行うことができない。そこで、中継配線250が露出している場合は、第1パッド260を用いたゲート引出線220の検査を行った後に、第2パッド360を用いたソース信号線310の検査を行うとよい。
【0075】
なお、この順序で検査を行う場合、第2パッド360を用いたソース信号線310の検査を行う際には、中継配線250に接続されたゲート引出線220の検査が先に終わっているので、その後の第2パッド360を用いたソース信号線310の検査を行う際に中継配線250が検査用プローブ400でなぞられて断線してしまっても問題は少なく、表示パネル1の通常動作には影響は大きくない。
【0076】
また、本実施の形態では、複数のゲート引出線220は、3本のソース信号線310ごとに1本設けられており、複数の第1パッド260は、3つの第2パッド360ごとに1つ設けられている。
【0077】
この構成により、第2パッド360の列を第1パッド260の列よりも画素領域1aに近い位置にすることで、第1パッド260の列を第2パッド360の列よりも画素領域1aに近い位置にする場合と比べて、第1パッド260とゲート引出線220とを接続する中継配線250の数を減らすことができる。これにより、中継配線250を無駄に長くなってしまうことを抑制できるとともに、中継配線250が露出している場合における中継配線250の検査用プローブ400による断線を抑制できる。
【0078】
また、本実施の形態において、第1パッド260は、ゲート信号線210と同層の下部層260aと、下部層260a上に積層され、ソース信号線310と同層の上部層260bとの積層構造である。同様に、第2パッド360は、ゲート信号線210と同層の下部層360aと、下部層360aの上に積層され、ソース信号線310と同層の上部層360bとの積層構造である。特に、検査用プローブによってなぞられる第1配線部261及び361が積層構造となっており、第2配線部262及び362よりも厚くなっている。
【0079】
このように、ゲート信号線210とソース信号線310とのメタル層を用いることで、第1パッド260及び第2パッド360を簡単に積層構造にすることができるとともに、第1パッド260及び第2パッド360を積層構造にとすることで、ゲート引出線220又はソース信号線310の検査時に第1パッド260又は第2パッド360(特に第1配線部261及び361)が検査用プローブ400によって断線したり剥離したりすることを抑制できる。
【0080】
(変形例)
以上、本開示に係る画像表示装置及び表示パネルについて、実施の形態に基づいて説明したが、本開示は、上記実施の形態に限定されるものではない。
【0081】
例えば、上記実施の形態において、表示パネル1として液晶表示パネルを用いたが、これに限らない。例えば、表示パネル1は、有機ELパネル又は無機ELパネル等の他の表示デバイスであってもよい。
【0082】
また、上記実施の形態において、表示パネル1はアクティブマトリクス駆動型の表示パネルであり、表示パネル1を構成する一対の基板の一つが、複数のTFTが設けられたTFTアレイ基板であったが、これに限らない。例えば、表示パネル1はパッシブマトリクス駆動型の表示パネルであってもよい。
【0083】
また、上記実施の形態において、ゲートドライバIC2a及びソースドライバIC3aは、COF方式によって表示パネル1に実装されていたが、これに限らない。例えば、ゲートドライバIC2a及びソースドライバIC3aは、COG方式によって表示パネル1に実装されていてもよい。
【0084】
また、上記実施の形態において、第1パッド260と第2パッド360とは2列に配列されていたが、これに限らない。例えば、赤色用画素、緑色用画素及び青色用画素の3つの画素PIXのそれぞれのソース信号線310に接続される第2パッド360を異なる列に配置してもよい。この場合、第1パッド260の1列と第2パッド360の2列とで合計4列のパッドの列が構成される。
【0085】
また、上記実施の形態において、第1パッド260及び第2パッド360には、第2配線部262及び362が設けられていたが、これに限らない。つまり、第1パッド260及び第2パッド360は、第1配線部261及び361のみによって構成されていてもよい。
【0086】
その他、上記実施の形態に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態や、本開示の趣旨を逸脱しない範囲で実施の形態における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本開示に含まれる。
【符号の説明】
【0087】
1 表示パネル
1a 画素領域
1b 額縁領域
2 ゲートCOF
2a ゲートドライバIC
3 ソースCOF
3a ソースドライバIC
4 画像処理回路
10 画像表示装置
101 TFT基板
102 CF基板
210 ゲート信号線
220 ゲート引出線
231、232、233、234 コンタクト部
240 ゲート中継配線
250 中継配線(検査用中継配線)
260 第1パッド
260a、360a 下部層
260b、360b 上部層
261、361 第1配線部
262、362 第2配線部
310 ソース信号線
340 ソース中継配線
360 第2パッド
400 検査用プローブ
図1
図2
図3
図4
図5