特開2019-176027(P2019-176027A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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  • 特開2019176027-LEDレンズの取付構造 図000003
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2019-176027(P2019-176027A)
(43)【公開日】2019年10月10日
(54)【発明の名称】LEDレンズの取付構造
(51)【国際特許分類】
   H05K 7/12 20060101AFI20190913BHJP
   H01L 33/58 20100101ALI20190913BHJP
   G02B 7/00 20060101ALI20190913BHJP
   G02B 7/02 20060101ALI20190913BHJP
【FI】
   H05K7/12 V
   H01L33/58
   G02B7/00 F
   G02B7/02 A
   G02B7/02 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2018-63156(P2018-63156)
(22)【出願日】2018年3月28日
(71)【出願人】
【識別番号】304020498
【氏名又は名称】サクサ株式会社
(72)【発明者】
【氏名】西川 晃勝
【テーマコード(参考)】
2H043
2H044
4E353
5F142
【Fターム(参考)】
2H043AE11
2H043AE16
2H043AE23
2H044AA17
2H044AB28
4E353AA07
4E353AA16
4E353BB02
4E353CC07
4E353DD05
4E353DD08
4E353DR32
4E353DR52
4E353GG21
5F142AA81
5F142EA12
5F142EA32
(57)【要約】      (修正有)
【課題】LEDレンズの取付けを容易にし、取付け作業の簡素化を図ったLEDレンズの取付構造を提供する。
【解決手段】LEDレンズの取付構造は、開口部2aを有するアッパケース2と、アッパケース2の内部に支持され、複数のLED7が取り付けられた制御基板5と、アッパケース2の開口部2aの外縁に設けられた取付部9に取り付けられるLEDレンズ8と、を備え、取付部9は、開口部2aの外縁に沿って並設された複数の遮蔽板10と、複数の遮蔽板10上で外縁に沿って連設された軸受部11とを有し、LEDレンズ8は、複数のLED7の光を各別に導光する複数の導光片8aと、複数の導光片8aを連結する連結部8cと、軸受部11に軸支される軸部8bであって連結部8cとの間で複数の遮蔽板10と干渉しない囲い込み部を形成するように連結部8cに接続された軸部8bとを有する。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
開口部を有するアッパケースと、
前記アッパケースの内部に支持され、複数のLEDが取り付けられた制御基板と、
前記アッパケースの前記開口部の外縁に設けられた取付部に取り付けられるLEDレンズと、を備え、
前記取付部は、前記開口部の外縁に沿って並設された複数の遮蔽板と、前記複数の遮蔽板上で前記外縁に沿って連設された軸受部とを有し、
前記LEDレンズは、前記複数のLEDの光を各別に導光する複数の導光片と、前記複数の導光片を連結する連結部と、前記軸受部に軸支される軸部であって前記連結部との間で前記複数の遮蔽板と干渉しない囲い込み部を形成するように前記連結部に接続された前記軸部とを有する、ことを特徴とするLEDレンズの取付構造。
【請求項2】
前記LEDレンズは、その両端に、前記取付部に取り付けられたときに両端の遮蔽板を覆うように係合する一対の係合部を有することを特徴とする請求項1に記載のLEDレンズの取付構造。
【請求項3】
前記LEDレンズは、前記複数の導光片の第1端において前記複数のLEDの光が入射し、前記第1端より離間した位置において前記複数の導光片が前記連結部によって連結されることを特徴とする請求項1又は2に記載のLEDレンズの取付構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、LEDを有する電子機器において、その筐体に取り付けるLEDレンズの取付構造に関する。
【背景技術】
【0002】
通常、電子機器やネットワーク機器は、電源がON状態かOFF状態なのか、機器内の機能が有効に働いているかなどについて、LEDの照明の状態(点灯、点滅、消滅等)や、あるいは色の差異(赤点灯や青点灯等)によってユーザに認識できるようになっている。
【0003】
これらのLEDの照明は直接LEDを筐体から露呈するのではなく、基板上に搭載されたLEDから発光された光をLEDレンズによって導光させて外部に向かって照明させることが多い。そして、複数のLEDの光を外部に露光させる際には、各々のLEDに対応した複数の導光部を一体に形成した一つのLEDレンズによって行うことが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
特許文献1は、電子機器のロアケースの高さ方向の中ほどにLEDの個数分形成されたレンズ孔と、各々のLEDからの光が漏れないように形成された光遮蔽片と、各々の光遮蔽片の上方に設けられた溝と、複数の導光部が連結部によって連結されたLEDレンズとを備え、連結部を溝に係入するLEDレンズの取付構造を開示している。
【0005】
しかしながら、特許文献1では、レンズ孔にLEDレンズのレンズ部を嵌合し、LEDレンズの連結部を全ての光遮蔽片に形成されている溝に嵌めなければならないため、LEDレンズを取り付ける際の作業性が煩雑となるという問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2012−230998号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、かかる課題に鑑みなされたものであり、LEDレンズの取付けを容易にし、取付け作業の簡素化を図ったLEDレンズの取付構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記した課題を解決するために、本発明は、以下の態様によって把握される。
(1)本発明に係る態様は、開口部を有するアッパケースと、前記アッパケースの内部に支持され、複数のLEDが取り付けられた制御基板と、前記アッパケースの前記開口部の外縁に設けられた取付部に取り付けられるLEDレンズと、を備え、前記取付部は、前記開口部の外縁に沿って並設された複数の遮蔽板と、前記複数の遮蔽板上で前記外縁に沿って連設された軸受部とを有し、前記LEDレンズは、前記複数のLEDの光を各別に導光する複数の導光片と、前記複数の導光片を連結する連結部と、前記軸受部に軸支される軸部であって前記連結部との間で前記複数の遮蔽板と干渉しない囲い込み部を形成するように前記連結部に接続された前記軸部とを有する、ことを特徴とする。
【0009】
(2)上記(1)に記載の構成において、前記LEDレンズは、その両端に、前記取付部に取り付けられたときに両端の遮蔽板を覆うように係合する一対の係合部を有する。
【0010】
(3)上記(1)又は(2)に記載の構成において、前記LEDレンズは、前記複数の導光片の第1端において前記複数のLEDの光が入射し、前記第1端より離間した位置において前記複数の導光片が前記連結部によって連結される。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、LEDレンズの取付けを容易にし、取付け作業の簡素化を図ったLEDレンズの取付構造を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の実施形態に係る電子機器の斜視図を示す。
図2図1の電子機器の六面図であって、(a)は底面図を、(b)は背面図を、(c)は上面図を、(d)は正面図を、(e)は左側面図を、(f)は右側面図を、それぞれ示す。
図3】電子機器の裏面を示す分解斜視図であって、アッパケースと、ベース部材と、LEDレンズを分解して示す。
図4】LEDレンズであって、(a)は正面図を、(b)は上面図を、(c)は背面図を、(d)は底面図を、それぞれ示す。
図5】電子機器の裏面を開放した状態で示す底面図であって、LEDレンズを取り付けた状態を示す。
図6図5におけるA−A線断面図である。
図7】電子機器に取り付けるロッキングプレートの斜視図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について詳細に説明するが、各図において、同一符号は同一又は対応する部分を示す。また、本発明は、以下の説明からも明らかなようにこれらの実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨の範囲内において当業者であれば種々の変形が可能である。
【0014】
(電子機器)
まず、本実施形態に係る電子機器の全体構成について、図1及び図2を参照して説明する。図1は電子機器の斜視図を示している。図2は、電子機器の六面図であって、図2(a)は底面図を、図2(b)は背面図を、図2(c)は上面図を、図2(d)は正面図を、図2(e)は左側面図を、図2(f)は右側面図を、それぞれ示す。電子機器は、例えばネットワークを構成する各種電子機器(例えば、ルータ)であるが、特定の用途に用いられるものに限られない。
【0015】
電子機器は、図1に示すように、筐体1の内部に各種の電子部材を収容して構成されている。筐体1は、アッパケース2と、アッパケース2の底面2Aの開口部2a(図3参照)を覆うベース部材3とから構成される。筐体1の詳細は図2に示すとおりであり、筐体1の正面2C(図2(d))には、電子機器の動作状態を示す表示部2C1(ここでは、「DISK」、「INFO」、「STATUS」、「POWER」の表示を行う例を示す)が設けられている。背面2B(図2(b))には、電源スイッチ2B1、LAN端子2B2、USB端子2B3などが設けられるとともに、ロッキングプレート6を介してアッパケース2とベース部材3とを施錠具(不図示)で施錠するための嵌合穴2cが設けられている。なお、施錠具は、施錠部がT字片のシャフトに形成されたワイヤ錠が好適に用いられる。
【0016】
アッパケース2の底面2A(図2(a))の開口部2aは、筐体1の内部に搭載される記憶装置(例えば、SSD)を取り付けたり、取り外したりすることを可能にするため、ベース部材3によって取り外し可能に覆われている。ベース部材3の四隅には、脚部13が設けられている。ベース部材3は、前述のとおり、ロッキングプレート6を介して、アッパケース2とともに施錠具によって施錠されるが、ロッキングプレート6の取り付けについては、後述する。
【0017】
(筐体の内部構造)
図3を参照して、筐体1の内部構造について、説明する。図3は、筐体1を裏面から見た分解斜視図を示している。図3では、アッパケース2の底面2Aに対してほぼ全体的に対応する空間を開口部2aとし、その開口部2aをベース部材3で覆った例を示しているが、開口部2a及びベース部材3は、底面2Aに対して部分的に設けるようにしても差し支えない。なお、図3では、開口部2aを表現するため、符号を「2a」としている。
【0018】
アッパケース2の内部には、各種の電子部品が実装された制御基板5が取り付けられており、制御基板5には、アッパケース2の正面2C側の内壁2bに近接して、電子機器の電源やネットワークの状態を表示するための複数のLED7が搭載されている。これら複数のLED7から発光された光は、前述した表示部2C1を介して、外部から認識される。
【0019】
アッパケース2の内壁2bの開口部2aの外縁(通常使用時には電子機器の下端近傍となる)には、複数のLED7から発光された光を外部に導光するためのLEDレンズ8を取り付けられるための取付部9が形成されている。取付部9は、開口部2aの外縁に沿って並設された複数の遮蔽板10(ここでは、6個の例を図示)と、複数の遮蔽板10上で外縁に沿って連設され断面視が凹状の軸受部11とを有する。以下では、両端の遮蔽板10のうち、図中左側のものを遮蔽板10a、図中右側のものを遮蔽板10bという。複数の遮蔽板10同士の間には、間隙10dが形成されている。
【0020】
LEDレンズ8は、複数の導光片8a(ここでは、6個の例を図示)が並設するように一体的に形成されており、軸受部11に軸支される軸部8bと、複数の導光片8aを連結する連結部8cと、軸部8bと連結部8cを繋ぐ複数の支持部8e(ここでは、5個の例を図示)を有する。さらに、LEDレンズ8の両端には、遮蔽板10a、遮蔽板10bのそれぞれを覆うように係合する図中左側の係合部8d1、図中右側の係合部8d2が形成されている。
【0021】
(LEDレンズ)
ここで、図4を用いて、LEDレンズ8についてさらに詳しく説明する。図4(a)はLEDレンズ8の正面図を、図4(b)は同じく上面図を、図4(c)は同じく背面図を、図4(d)は同じく底面図を、それぞれ示している。
【0022】
LEDレンズ8において、図4(a)に示すように、軸部8b、一対の係合部8d1,8d2、連結部8cが環状に接続されることにより外枠構造を構成する。そして、支持部8eが軸部8bと連結部8cを繋ぐことにより、LEDレンズ8の強度を維持するとともに、支持部8eは、後述するように、LEDレンズ8をアッパケース2の取付部9に取り付ける際の位置決めに資する。
【0023】
軸部8bと連結部8cと隣接する2個の支持部8eは、それらに囲まれた空間として囲い込み部12を形成する。同様に、軸部8bと連結部8cと図中左側の係合部8d1と支持部8eは囲い込み部12aを、軸部8bと連結部8cと図中右側の係合部8d2と支持部8eは囲い込み部12bを、それぞれ形成する。係合部8d1,8d2は、それぞれの内部が囲い込み部12a,12bから連通する空洞となっている。これら囲い込み部12,12a,12bは、後述するように、LEDレンズ8をアッパケース2の取付部9に取り付ける際に、遮蔽板10,10a,10bを囲い込む。
【0024】
LED7から発光された光は、導光片8aの第1端8a1(図中下端)から入射し、第2端8a2(図中上端)から表示部2C1を介して外部に照射される。複数の導光片8aを連結している連結部8cは、導光片8aの図中上部、すなわち、LED7から発光された光が入射する第1端8a1から離間した位置、すなわち、光が弱まった位置において形成されている。
【0025】
なお、図1及び図2(d)で表示部2C1として4個の表示を例示したのに対し、図3及び図4では6個の導光片8aを例示しているが、これは、残る2個の導光片8aは予備的に設けられた例であるという趣旨であり、本実施形態の適用にあたって、これらの数量に限定はない。
【0026】
(LEDレンズの取付構造)
以上の構成を用いて、本実施形態に係るLEDレンズ8の取付構造について説明する。まず、LEDレンズ8を図4(a)の状態でアッパケース2の取付部9に対し、次の要領で載置する。すなわち、LEDレンズ8の囲い込み部12aが取付部9の遮蔽板10aの位置に、同じく囲い込み部12bが同じく遮蔽板10bの位置に、さらに、同じく複数の支持部8eが同じく複数の間隙10dの位置にくるように、LEDレンズ8の軸部8bを取付部9の軸受部11に載置する。
【0027】
そして、この状態で、軸部8bを中心にLEDレンズ8の導光片8aをアッパケース2の内側方向にほぼ90度回転させ、図4(b)の状態にする。このとき、突出している係合部8d1,8d2をツマミとして利用できるので、回転をスムーズに行える。この状態をアッパケース2との関係で図示したものが図5である。図5に示すように、90度回転させることにより、LEDレンズ8の係合部8d1,8d2が、その空洞内に取付部9の両端の遮蔽板10a,10bを覆うことによって係合するとともに、LEDレンズ8の支持部8eは、取付部9の間隙10dに嵌め込まれる。回転する際、LEDレンズ8は、囲い込み部12,12a,12bによって遮蔽板10,10a,10bに干渉されることはなく、スムーズに回転する。
【0028】
この状態の一断面として、図5のA−A線断面図を示すと図6のとおりである。図6に示すように、LEDレンズ8の複数の導光片8aの第1端8a1は、制御基板5上に設けられている各LED7の上部に位置づけられる。また、導光片8aの第2端8a2は、アッパケース2の正面2Cに設けられている表示部2C1の内側に位置付けられる。
【0029】
このように、軸部8bを取付部9の軸受部11上で回転させるのみでLEDレンズ8を正確な位置に取り付けることができるが、軸受部11がアッパケース2の開口部2aの外縁(図中上端)に形成されているため、LEDレンズ8を取付部9に位置合わせすることが極めて容易である。
【0030】
また、LEDレンズ8を軸部8bを中心にアッパケース2の内側に回転させることで係合部8d1,8d2が両端の遮蔽板10a,10bに係合するため、筐体1を天地逆にしたり傾けたりしても、LEDレンズ8はアッパケース2から外れることがない。かつ、外す必要がある場合には、ネジや接着等で固定されているわけではないため、容易に取り外すことができる。
【0031】
さらに、連結部8cを導光片8aの上部に形成している。すなわち、連結部8cをLED7から発光された光が弱まった位置に形成しているため、連結部8cと遮蔽板10の間隙10dから照明が漏れることを防止できる。
【0032】
筐体1のアッパケース2の底面2A(図2(a))には、筐体1の内部に搭載される図示しない記憶装置(例えば、SSD)を取り付けたり、取り外したりすることを可能にするための開口部2aが設けられている。ベース部材3は、開口部2aに取り付けられ、ロッキングプレート6を介して、筐体1とともに施錠具(不図示)によって施錠される。ベース部材3には突起3cを有する挿入穴3bが、挿入穴3bから見て背面2B側に対向する位置に矩形状の挿入穴3aが設けられている。
【0033】
(ロッキングプレート)
ここで、図7を参照してロッキングプレート6について説明する。ロッキングプレート6は、図7に示すように、側面視でコ字状に構成されており、第1面6aと、第1面6aと対向する第2面6bと、第1面6aと第2面6bを連結する第3面6cとから構成されている。ここでは、第1面6aが短く、第2面6bが長く形成されている例を示している。なお、ロッキングプレート6は、一定の強度を有する板金で形成される。
【0034】
ロッキングプレート6の第1面6aにはベース部材3の挿入穴3aの突起3cと係合される係合穴6dが、第2面6bにはアッパケース2の背面2Bの嵌合穴2cと重なり合う第1施錠穴6e及び第2施錠穴6f(単独の電子機器に施錠するときや、複数の電子機器を段積みして施錠するときなどに応じて、選択的に使用される)が、第3面6cにはベース部材3のネジ止めに用いられる第1取付穴6hと第2取付穴6iが設けられている。
【0035】
これら第3面6cの第1取付穴6hと第2取付穴6iは、いずれか一方、好ましくは第2面6bに近い側の第2取付穴6iの1つとしてもよい。また、ベース部材3の挿入穴3aからロッキングプレート6がアッパケース2の内部に落下しないように、第3面6cの幅を部分的に挿入穴3aの長径よりも長く形成してもよい。図2(a)においては、第2取付穴6iのみが設けられ、第3面6cの幅が部分的に挿入穴3aの長径よりも長い態様のロッキングプレート6を用いている。
【0036】
このように構成したロッキングプレート6は、図2(a)に示すように、その第1面6aがベース部材3に設けられている挿入穴3aに挿入され、第2面6bがベース部材3に設けられている挿入穴3bに挿入される。そして、締結手段であるネジ4によって、第3面6cが第2取付穴6iを介してベース部材3にネジ止めされる。
【0037】
なお、図7では、第1面6aの先端から内側に延在する傾斜部6gをさらに設けた例を示している。傾斜部6gは、複数の電子機器を段積みして挿入穴3aの突起3cに係合穴6dを係合できないような場合に、挿入穴3aに引っ掛けることを考慮したものである。
【0038】
以上、実施形態について説明したが、本発明は、具体的な実施形態に限定されるものではなく、種々の変更を行ったものも含まれるものであり、そのことは、当業者にとって特許請求の範囲の記載から明らかである。
【符号の説明】
【0039】
1…筐体(電子機器)
2…アッパケース、2A…底面、2B…背面、2C…正面
2a…開口部、2b…内壁、2c…嵌合穴
3…ベース部材
3a,3b…挿入穴、3c…突起
4…ネジ
5…制御基板
6…ロッキングプレート、6a…第1面、6b…第2面、6c…第3面、6d…係合穴、6e…第1施錠穴、6f…第2施錠穴、6g…傾斜部、6h…第1取付穴、6i…第2取付穴
7…LED
8…LEDレンズ、8a…導光片、8b…軸部、8c…連結部、8d1,8d2…(両端の)係合部、8e…支持部
9…取付部
10…遮蔽板、10a,10b…(両端の)遮蔽板、10d…間隙
11…軸受部
12…囲い込み部、12a,12b…(両端の)囲い込み部
13…脚部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7