特開2019-176221(P2019-176221A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2019-176221(P2019-176221A)
(43)【公開日】2019年10月10日
(54)【発明の名称】データ収集システム
(51)【国際特許分類】
   H04Q 9/00 20060101AFI20190913BHJP
【FI】
   H04Q9/00 311J
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2018-59338(P2018-59338)
(22)【出願日】2018年3月27日
(71)【出願人】
【識別番号】000006666
【氏名又は名称】アズビル株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100098394
【弁理士】
【氏名又は名称】山川 茂樹
(74)【代理人】
【識別番号】100064621
【弁理士】
【氏名又は名称】山川 政樹
(72)【発明者】
【氏名】大澤 義孝
【テーマコード(参考)】
5K048
【Fターム(参考)】
5K048AA09
5K048BA34
5K048EB06
5K048EB10
5K048EB12
5K048HA01
5K048HA02
(57)【要約】
【課題】上位装置が複数存在する場合であっても、上位装置において、データの属性を見誤ることなく、コントローラから読み出したデータを適切に処理できるようにする。
【解決手段】コントローラ1にカウンタCNTを設ける。コントローラ1において、メモリM1に記憶されるデータに管理ポイントPを媒介として紐付けられる属性情報が変更される毎に、カウンタCNTのカウント値をアップする。コントローラ1において、収集したデータをメモリM1に記憶させる際に、そのデータにカウンタCNTのカウント値を識別情報(ID)として付加する。専用OI・2は、コントローラ1から差分のデータを読み出す毎に、その差分のデータに付加されているIDが変更されているか否かを確認し、IDが変更されていることを確認した場合、コントローラ1に記憶されている属性情報を読み出して、自己が記憶している属性情報を書き替える。
【選択図】 図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
管理対象から周期的にデータを収集するように構成されたデータ収集部と、このデータ収集部によって収集されたデータが記憶される第1のメモリと、この第1のメモリに記憶されるデータにそのデータが収集される前記管理対象を媒介として紐付けられる属性情報を記憶する第1の属性情報記憶部とを備えたコントローラと、
前記コントローラに定期的にアクセスし、前記第1のメモリに記憶されている前回から今回までの差分のデータを読み出すように構成された差分データ読出部と、この差分データ読出部によって読み出された差分のデータが蓄積される前記第1のメモリよりも大容量の第2のメモリと、この第2のメモリに蓄積されるデータにそのデータが収集される前記管理対象を媒介として紐付けられる属性情報を記憶する第2の属性情報記憶部とを備えた複数の上位装置とを備えたデータ収集システムであって、
前記コントローラは、
前記データ収集部が収集したデータを前記第1のメモリに記憶させる際にそのデータに前記第1の属性情報記憶部に記憶されている属性情報に対応する識別情報を付加するように構成された識別情報付加部と、
前記第1の属性情報記憶部に記憶されている属性情報が変更される毎に前記識別情報を変更するように構成された識別情報変更部とを備え、
前記上位装置は、
前記差分データ読出部が前記コントローラから差分のデータを読み出す毎に、その差分のデータに付加されている識別情報が変更されているか否かを確認し、識別情報が変更されていることを確認した場合、前記コントローラ内の前記第1の属性情報記憶部に記憶されている属性情報を読み出して、前記第2の属性情報記憶部に記憶されている属性情報を書き替えるように構成された属性情報書替部
を備えることを特徴とするデータ収集システム。
【請求項2】
請求項1に記載されたデータ収集システムにおいて、
前記上位装置は、
前記第2の属性情報記憶部に記憶されている属性情報に対応する識別情報を最新の識別情報として記憶する識別情報記憶部を備え、
前記属性情報書替部は、
前記差分データ読出部が前記コントローラから差分のデータを読み出す毎に、その差分のデータに付加されている識別情報と前記識別情報記憶部に記憶されている最新の識別情報とを比較し、最新の識別情報と異なる識別情報があった場合、前記コントローラ内の前記第1の属性情報記憶部に記憶されている属性情報を読み出して、前記第2の属性情報記憶部に記憶されている属性情報を書き替えるとともに、前記識別情報記憶部に記憶されている最新の識別情報を書き替え後の属性情報に対応する識別情報に書き替える
ことを特徴とするデータ収集システム。
【請求項3】
請求項1又は2に記載されたデータ収集システムにおいて、
前記識別情報変更部は、
前記第1の属性情報記憶部に記憶されている属性情報が変更される毎にそのカウント値を前記識別情報として変更するカウンタとされている
ことを特徴とするデータ収集システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、管理対象から周期的にデータを収集してコントローラのメモリに記憶し、このコントローラのメモリに記憶されているデータを定期的に読み出して、上位装置のメモリに蓄積して行くデータ収集システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、建物の設備監視など多種の目的のために、機器の状態の監視や制御を行うコントローラが用いられている。このコントローラは、温度や湿度などのデータを収集する機能を有しており、管理対象として定められた各種管理ポイントのデータを周期的に収集する。
【0003】
しかし、この収集したデータを記録保管するにあたり、コントローラ自体に十分な容量のメモリを用意できないことが多い。このため、コントローラのメモリ(小容量のメモリ)に記憶されているデータを定期的に読み出して、上位装置のメモリ(大容量のメモリ)に蓄積して行くということが広く行われている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
図7に、従来のデータ収集システムの概略を示す。このデータ収集システムにおいて、コントローラ1は、管理ポイントP(P1〜PN)と接続されている。コントローラ1には小容量のメモリM1が設けられている。また、コントローラ1には、大容量のメモリM2を有する専用オペレータインタフェース(以下、「専用OI」という。)2が上位装置として接続されている。
【0005】
コントローラ1は、管理ポイントP1〜PNから周期的(例えば、1分毎)にデータを収集し、メモリM1に記憶させる。メモリM1には、図8(a)に示すように、タイムスタンプを付して、管理ポイントP1〜PNから収集されたデータが記憶されて行く。この例では、数日分のデータが上書きされながら、メモリM1に記憶されて行く。
【0006】
メモリM1に記憶されるデータには、図8(b)に示すように、そのデータが収集される管理ポイントPに対応づけて、そのデータの属性を表す属性情報が紐付けられている。データの属性は、そのデータの性質や特徴を表すもので、例えば、そのデータがアナログのセンサ出力を指すのか、デジタルの機器のON/OFFを指すのかなどを表す情報は属性情報となる。図8(b)中、「D」および「A」はともにデータの型を表し、「D」は、データが、例えば、デジタル機器のON/OFFを表すデジタルデータであることを示し、「A」はデータが、アナログのセンサ出力など、アナログデータであることを示す属性情報の例である。このような属性情報は、メモリM1に記憶されるデータにそのデータが収集される管理ポイントPを媒介として紐付けられる属性情報として、コントローラ1内に記憶されている。
【0007】
専用OI2は、コントローラ1に定期的(例えば、1日毎)にアクセスし、メモリM1に記憶されている前回から今回までの差分のデータを読み出し、メモリM2に蓄積する。メモリM2には、図9(a)に示すように、前回の差分のデータ#1、今回の差分のデータ#2というように、コントローラ1から読み出した差分のデータが蓄積されて行く。この例では、少なくとも1年分のデータが、メモリM2に蓄積される。
【0008】
一方、外部記憶装置として作用する専用OI2のメモリM2にも、図9に示すように、データ(図9(a))と属性情報(図9(b))とが管理ポイントPを媒介として互いに紐付けられて記憶されている。このようなデータとそのデータの属性情報との紐付けをコントローラ1における紐付けと整合させておくことによって、コントローラ1に記憶されている属性情報(図8(b))と同じ属性情報(図9(b)参照)が専用OI2においても設定され、記憶されている。これにより、専用OI2のメモリM2に蓄積されるデータと属性情報との紐付けと、コントローラ1に記憶されているデータと属性情報との紐付けとが同一となる。なお、データに紐付けられる属性情報の例としては、データの型を示す情報の他、デバイス番号、IO番号、データ単位(有効桁数や、単位(℃なのかF゜なのか、など))、データの名称なども挙げられる。
【0009】
一般にこの種のデータ収集システムでは、データに紐付けられる属性情報は多岐にわたるので、処理負荷を少なくするために、コントローラ1から読み出され専用OI2に蓄積されるデータには属性情報を含めず、差分のデータのみとする。このため、属性情報の設定時に、コントローラ1と専用OI2との双方に同じ属性情報を記憶させるようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】特開2002−023812号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
しかしながら、上述したデータ収集システムにおいて、各ポイントP(P1〜PN)から収集されるデータの属性に変更があった場合には、コントローラ1と専用OI2との双方において属性情報を変更して、コントローラ1と専用OI2との間におけるデータと属性情報との紐付けを整合させることが必要となる。
【0012】
この場合、1台のコントローラに接続可能な上位装置が1台だけであれば、コントローラに記憶されている属性情報の変更に際し、上位装置が記憶している属性情報を書き替えて、コントローラから読み出したデータを適切に処理することができる。例えば、コントローラに記憶されているある管理ポイントのデータの属性情報をアナログデータからデジタルデータに変更した場合、上位装置においても、その管理ポイントのデータの属性情報をアナログデータからデジタルデータに変更するようにして、コントローラから読み出したデータを適切に処理することができる。
【0013】
しかし、コントローラに記憶されている属性情報を変更可能な上位装置が2台以上存在する場合、コントローラに記憶されている属性情報を変更しなかった他方の上位装置では、コントローラから読み出したデータを適切に処理することができなくなる。例えば、コントローラに記憶されているある管理ポイントのデータの属性情報をアナログデータからデジタルデータに変更した場合、他方の上位装置では、その管理ポイントのデータの属性情報がアナログデータのままとなることから、コントローラから読み出したデータを適切に処理することができなくなる。
【0014】
この問題について、図10を用いて具体的に説明する。この例では、ネットワーク3を介して遠隔監視装置4がもう1つの上位装置として接続され、遠隔監視装置4でも専用OI2と同様にして、コントローラ1から読み出した差分のデータのメモリM3(大容量のメモリ)への蓄積が行われているものとする。
【0015】
ここで、遠隔監視装置4からコントローラ1内のデータの属性情報が変更されたとする。この場合、コントローラ1内の属性情報の変更と合わせて、遠隔監視装置4でもその装置(遠隔監視装置4)内の属性情報を変更する。このため、コントローラ1内の属性情報と遠隔監視装置4内の属性情報とが同じとなり、遠隔監視装置4では、コントローラ1から読み出したデータを適切に処理することができる。
【0016】
しかし、専用OI2では、遠隔監視装置4からコントローラ1内のデータの属性情報が変更されても、それを知ることができず、専用OI2内の属性情報は変更されない。このため、専用OI2では、コントローラ1内の属性情報が変更された後も、変更される前の属性情報のままとなり、コントローラ1から読み出したデータを適切に処理することができなくなる。
【0017】
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、上位装置が複数存在する場合であっても、上位装置において、データの属性を見誤ることなく、コントローラから読み出したデータを適切に処理することが可能なデータ収集システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0018】
このような目的を達成するために本発明は、管理対象(P)から周期的にデータを収集するように構成されたデータ収集部(11)と、このデータ収集部によって収集されたデータが記憶される第1のメモリ(M1)と、この第1のメモリに記憶されるデータにそのデータが収集される管理対象を媒介として紐付けられる属性情報を記憶する第1の属性情報記憶部(12)とを備えたコントローラ(1)と、コントローラに定期的にアクセスし、第1のメモリに記憶されている前回から今回までの差分のデータを読み出すように構成された差分データ読出部(21)と、この差分データ読出部によって読み出された差分のデータが蓄積される第1のメモリよりも大容量の第2のメモリ(M2)と、この第2のメモリに蓄積されるデータにそのデータが収集される管理対象を媒介として紐付けられる属性情報を記憶する第2の属性情報記憶部(22)とを備えた複数の上位装置(2,4)とを備えたデータ収集システムであって、コントローラ(1)は、データ収集部が収集したデータを第1のメモリに記憶させる際にそのデータに第1の属性情報記憶部に記憶されている属性情報に対応する識別情報を付加するように構成された識別情報付加部(13)と、第1の属性情報記憶部に記憶されている属性情報が変更される毎に識別情報を変更するように構成された識別情報変更部(CNT)とを備え、上位装置(2,4)は、差分データ読出部がコントローラから差分のデータを読み出す毎に、その差分のデータに付加されている識別情報が変更されているか否かを確認し、識別情報が変更されていることを確認した場合、コントローラ内の第1の属性情報記憶部に記憶されている属性情報を読み出して、第2の属性情報記憶部に記憶されている属性情報を書き替えるように構成された属性情報書替部(24)を備えることを特徴とする。
【0019】
本発明において、コントローラは、第1の属性情報記憶部に記憶されている属性情報が変更される毎に第1のメモリに記憶させるデータに付加する識別情報を変更する識別情報変更部を備えている。例えば、識別情報変更部として、第1の属性情報記憶部に記憶されている属性情報が変更される毎にそのカウント値を識別情報として変更するカウンタを設ける。この識別情報は、管理対象から収集したデータを第1のメモリに記憶させる際に、そのデータに付加される。
【0020】
本発明において、上位装置は、差分データ読出部がコントローラから差分のデータを読み出す毎に、その差分のデータに付加されている識別情報が変更されているか否かを確認する。ここで、識別情報が変更されていることを確認した場合、上位装置は、コントローラ内の第1の属性情報記憶部に記憶されている属性情報を読み出して、第2の属性情報記憶部に記憶されている属性情報を書き替える。すなわち、コントローラ内の属性情報が他の上位装置から変更されたと判断して、上位装置内の属性情報を書き替える。これにより、コントローラ内の属性情報と上位装置内の属性情報とが一致する。
【0021】
なお、上記説明では、一例として、発明の構成要素に対応する図面上の構成要素を、括弧を付した参照符号によって示している。
【発明の効果】
【0022】
以上説明したように、本発明によれば、コントローラから差分のデータを読み出す毎に、その差分のデータに付加されている識別情報が変更されているか否かを確認し、識別情報が変更されていることを確認した場合、コントローラに記憶されている属性情報を読み出して上位装置内の属性情報を書き替えるようにしたので、上位装置が複数存在する場合であっても、コントローラ内の属性情報と上位装置内の属性情報とを一致させるようにして、上位装置において、データの属性を見誤ることなく、コントローラから読み出したデータを適切に処理することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1図1は、本発明の実施の形態に係るデータ収集システムの概略を示す図である。
図2図2は、このデータ収集システムにおいて遠隔監視装置からコントローラ内の属性情報が変更される様子を示す図である。
図3図3は、上位装置(専用OI、遠隔監視装置)における処理動作を説明するためのフローチャートである。
図4図4は、コントローラにおける処理動作を説明するためのフローチャートである。
図5図5は、コントローラの要部の機能ブロック図である。
図6図6は、上位装置の要部の機能ブロック図である。
図7図7は、従来のデータ収集システムの概略を示す図である。
図8図8は、コントローラのメモリに記憶されるデータおよびこのデータに紐付けられる属性情報を例示する図である。
図9図9は、専用OIのメモリに記憶されるデータおよびこのデータに紐付けられる属性情報を例示する図である。
図10図10は、上位装置が2台以上存在する場合の問題を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の実施の形態に係るデータ収集システムの概略を示す図である。同図において、図10と同一符号は図10を参照して説明した構成要素と同一或いは同等の構成要素を示し、その説明は省略する。
【0025】
このデータ収集システムにおいて、コントローラ1は、コントローラ1内に記憶されている属性情報が変更される毎にそのカウント値がアップされるカウンタCNTを備えている。
【0026】
このカウンタCNTがカウントするカウント値は、管理ポイントP1〜PNから収集したデータをメモリM1に記憶させる際に、コントローラ1内に記憶されている属性情報に対応して定められる識別情報として、そのデータに付加される。この識別情報は、コントローラ1内に記憶されている属性情報が変更されたか否かを判断するための情報として用いられる。この例において、カウンタCNTのカウント値(識別情報)は、最初は「0」とされている。以下、データに付加される識別情報をIDとも呼ぶ。
【0027】
このデータ収集システムにおいて、専用OI2および遠隔監視装置4には、コントローラ1に記憶されている属性情報と同じ属性情報が設定され、記憶されている。すなわち、専用OI2およびコントローラ1のそれぞれにおいて、管理ポイントPを媒介としてデータに紐付けられる属性情報(データと属性情報との対応関係)が同じとされている。このため、専用OI2のメモリM2に蓄積されるデータや遠隔監視装置4のメモリM3に蓄積されるデータにも、コントローラ1と同じ属性情報が管理ポイントPを媒介として紐付けられる。
【0028】
また、専用OI2には、専用OI2に記憶されている属性情報に対応するIDが最新のIDとして記憶されている。また、遠隔監視装置4にも、遠隔監視装置4に記憶されている属性情報に対応するIDが最新のIDとして記憶されている。この例では、専用OI2および遠隔監視装置4の何れにも、最新のIDとして「0」が記憶されている。
【0029】
〔遠隔監視装置からのコントローラ内の属性情報の変更〕
今、遠隔監視装置4からコントローラ1内の属性情報の変更が行われるものとする(図2参照)。この場合、ユーザは、遠隔監視装置4内の属性情報を変更する。遠隔監視装置4は、このユーザからの属性情報の変更内容を読み出して(図3:ステップS101)、変更があったことを確認すると(ステップS102のYES)、コントローラ1へその属性情報の変更内容を送る(ステップS103)。
【0030】
コントローラ1は、遠隔監視装置4からの属性情報の変更内容を受信すると(図4:ステップS201のYES)、遠隔監視装置4内の属性情報の変更を行う(ステップS202)。そして、カウンタCNTのカウント値をアップする(ステップS203)。この場合、カウンタCNTのカウント値は「1」となる。
【0031】
そして、コントローラ1は、このカウンタCNTのカウント値「1」を遠隔監視装置4へ返送する(ステップS204)。遠隔監視装置4は、コントローラ1からカウント値「1」が返送されてくると、そのカウント値「1」を最新のIDとして書き替える(図3:ステップS104)。
【0032】
コントローラ1は、データ収集タイミングとなると(ステップS205のYES)、管理ポイントP1〜PNからデータを収集し(ステップS206)、この収集したデータをメモリM1に記憶させる。この際、コントローラ1は、メモリM1に記憶させるデータにカウンタCNTのカウント値をIDとして付加する(ステップS207)。
【0033】
専用OI2は、データ読み出しタイミングとなると(図3:ステップS105のYES)、コントローラ1のメモリM1に記憶されている前回から今回までの差分のデータを読み出す(ステップS106)。そして、その差分のデータに付加されているIDと専用OI2が記憶している最新のIDとを比較し、専用OI2が記憶している最新のIDと異なるIDが付加されているデータがあるか否かを確認する(ステップS107)。
【0034】
コントローラ1において、属性情報が変更された後は、メモリM1に記憶されるデータに付加されるIDは変更される。このため、ステップS107において、専用OI2は、専用OI2が記憶している最新のIDとは異なるIDが付加されているデータがあると判断する(IDの変更を検出する)。
【0035】
IDの変更を検出すると(ステップS107のYES)、専用OI2は、読み出したデータのうちID変更前のデータなどをファイルに出力し(ステップS108)、コントローラ1から最新の属性情報とカウンタCNTのカウント値を読み出し(ステップS109)、専用OI2内の属性情報と最新のIDを書き替える(ステップS110)。そして、コントローラ1のメモリM1から読み出した差分のデータをメモリM2に蓄積する(ステップS111)。
【0036】
専用OI2において、専用OI2内の属性情報と最新のIDを書き替えた後は、コントローラ1から読み出される差分のデータに付加されているIDと専用OI2が記憶している最新のIDとは一致する(ステップS107のNO)。このため、専用OI2は、ステップS108〜S110を経ずに、コントローラ1から読み出した差分のデータをメモリM2へ蓄積する(ステップS111)。
【0037】
このようにして、本実施の形態では、遠隔監視装置4からコントローラ1内の属性情報の変更が行われた場合、専用OI2内の属性情報が最新の属性情報に書き替えられるものとなり、コントローラ1内の属性情報と専用OI2内の属性情報とが一致し、専用OI2においても、データの属性を見誤ることなく、コントローラ1から読み出したデータを適切に処理することができる。
【0038】
なお、上述では、遠隔監視装置4からコントローラ1内の属性情報が変更された場合を例にとって説明したが、専用OI2からコントローラ1内の属性情報が変更された場合にも同様にして、遠隔監視装置4内に記憶されている属性情報が最新の属性情報に書き替えられるものとなり、コントローラ1内の属性情報と遠隔監視装置4内の属性情報とが一致し、遠隔監視装置4においても、データの属性を見誤ることなく、コントローラ1から読み出したデータを適切に処理することができる。
【0039】
図5にコントローラ1の要部の機能ブロック図を示す。コントローラ1は、プロセッサや記憶装置からなるハードウェアと、これらのハードウェアと協働して各種機能を実現させるプログラムとによって実現され、データ収集部11と、メモリM1と、属性情報記憶部12と、カウンタCNTと、識別情報付加部13と、属性情報変更内容受信部14とを備えている。
【0040】
コントローラ1において、データ収集部11は、管理ポイントP1〜PNから周期的にデータを収集する。メモリM1には、データ収集部11によって収集されたデータが記憶される。属性情報記憶部12には、メモリM1に記憶されるデータにそのデータが収集される管理ポイントPを媒介として紐付けられる属性情報が記憶される。属性情報変更内容受信部14は、上位装置(専用OI2、遠隔監視装置4)ら送られてくる属性情報の変更内容を受信する。
【0041】
カウンタCNTは、上位装置から送られてくる属性情報の変更内容を属性情報変更内容受信部14が受信する毎に、そのカウント値をアップする。識別情報付加部13は、データ収集部11が収集したデータをメモリM1に記憶させる際に、そのデータにカウンタCNTからのカウント値をIDとして付加する。
【0042】
図6に上位装置(専用OI2、遠隔監視装置4)の要部の機能ブロック図を示す。図6には、上位装置を代表して、専用OI2の要部の機能ブロック図を示している。遠隔監視装置4も同様の機能を備えている。
【0043】
専用OI2は、差分データ読出部21と、メモリM2と、属性情報記憶部22と、識別情報記憶部23と、属性情報書替部24とを備えている。専用OI2も、コントローラ1と同様、プロセッサや記憶装置からなるハードウェアと、これらのハードウェアと協働して各種機能を実現させるプログラムとによって実現される。
【0044】
専用OI2において、差分データ読出部21は、コントローラ1に定期的にアクセスし、メモリM1に記憶されている前回から今回までの差分のデータを読み出す。メモリM2には、差分データ読出部21によって読み出された差分のデータが蓄積される。属性情報記憶部22には、メモリM2に蓄積されるデータにそのデータが収集される管理ポイントPを媒介として紐付けられる属性情報が記憶される。識別情報記憶部23には、属性情報記憶部22に記憶されている属性情報に対応する識別情報(ID)が最新のIDとして記憶される。
【0045】
属性情報書替部24は、差分データ読出部21がコントローラ1から差分のデータを読み出す毎に、その差分のデータに付加されているIDと識別情報記憶部23に記憶されている最新のIDとを比較し、最新のIDと異なるIDがあった場合、コントローラ1内の属性情報記憶部12に記憶されている属性情報を読み出して、属性情報記憶部22に記憶されている属性情報を書き替えるとともに、識別情報記憶部23に記憶されている最新のIDを書き替え後の属性情報に対応するIDに書き替える。
【0046】
本実施の形態において、属性情報書替部24は、コントローラ1内のカウンタCNTからカウント値を読み出し、この読み出したカウント値を新しい最新のIDとして識別情報記憶部23に記憶されている最新のIDを書き替えるが(図3:ステップS109,S110)、ステップS107で変更あり判断されたIDを新しい最新のIDとして識別情報記憶部23に記憶されている最新のIDを書き替えるようにしてもよい。
【0047】
また、上述した例では、上位装置を専用OI2と遠隔監視装置4の2つとしたが、上位装置は2つに限られるものでないことは言うまでもない。また、上位装置では、差分のデータに付加されているIDの変更を検出することができればよく、必ずしも最新のIDをIDの変更の検出に用いなくてもよい。例えば、差分のデータに付加されているID同士を比較することによって、IDが変更されたことを検出するようにしてもよい。
【0048】
〔実施の形態の拡張〕
以上、実施の形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明の技術思想の範囲内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
【符号の説明】
【0049】
1…コントローラ、2…専用OI、3…ネットワーク、4…遠隔監視装置、11…データ収集部、12…属性情報記憶部、13…識別情報付加部、14…属性情報変更内容受信部、21…差分データ読出部、22…属性情報記憶部、23…識別情報記憶部、24…属性情報書替部、CNT…カウンタ、M1〜M3…メモリ、P(P1〜PN)…管理ポイント。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10