【実施例1】
【0009】
<システム構成>
図1は、音声メッセージお届けシステム1のシステム構成を示すブロック図である。
【0010】
音声メッセージお届けシステム1は、管理サーバ2、WEBサーバ4、商品チケットサーバ8、及びSMSサーバ9を有しており、インターネット6に接続されている。
また、インターネット6には、顧客の端末である送信側の携帯情報端末12と受信側の携帯情報端末14が接続されている。
【0011】
管理サーバ2、WEBサーバ4、商品チケットサーバ8、およびSMSサーバ9は、いずれもサーバコンピュータで構成されており、共通のハードウェア要素として、CPUとROMとRAM等で構成されて各種演算や制御動作を実行する制御部2a,4a,8a,9a、ハードディスクやフラッシュメモリ等で構成されて情報のリードライトを許容する記憶部2b,4b,8b,9b、タッチパネル、キーボード、マウス、押下ボタン、又はこれらの複数で構成されて接触操作による入力を受け付ける入力部2i,4i,8i,9i、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等で構成されて文字や図等の画像を表示する表示部2j,4j,8j,9j、及びLANボードやWiFiユニット等で構成されて有線または無線での通信を実行する通信部2n,4n,8n,9nを備えている。
【0012】
管理サーバ2の記憶部2bには、音声お届けデータの送信予約と送信指示の実行等を管理する管理プログラム2c等のプログラムと、音声データや音声お届け用データを記憶する音声データベース2dが記憶されている。
WEBサーバ4の記憶部4bには、受信側の携帯情報端末14からのアクセスに対して音声データの再生等の応答を行う応答プログラム4cが記憶されている。
【0013】
賞品チケットサーバ8の記憶部8bには、商品チケットの購入を受け付けて当該商品チケットの提供を行う事業者のチケット管理サーバ(図示省略)へ販売した商品チケットの情報を送信するチケットプログラム8cと、販売した商品チケットのデータを記憶するチケットデータベース8dが記憶されている。
【0014】
SMSサーバ9には、携帯電話番号にショートメールを配信する配信プログラム9cと、電話番号等のユーザのデータで構成されたユーザデータ9dが記憶されている。
【0015】
送信側の携帯情報端末12と受信側の携帯情報端末14には、各種制御を行う制御部12a,14a、データを記憶する記憶部12b,14b、タッチパネル又は/及び押下ボタン等にて入力を受け付ける入力部12i,14i、画像や文字を表示する表示部12j,14j、マイクにより構成されて音声入力を受け付ける音声入力部12k,14k、スピーカーにより構成されて音声出力を行う音声出力部12m,14m、無線通信を行う通信部12n,14nが設けられている。
【0016】
この携帯情報端末12,14は、無線で架電および受電をして相手方と通話する携帯電話機能、自身の携帯電話番号を用いたショートメールの送受信を行うショートメール機能、インターネットにアクセスして適宜のホームページを閲覧するWEBブラウザ機能、アプリケーションをインストールして当該アプリケーションを動作させるOS機能、音声を出力する音声出力機能、および音声を取得する音声取得機能を有するスマートフォンにより構成されている。
【0017】
なお、受信側の携帯情報端末14については、少なくとも、無線で架電および受電をして相手方と通話する携帯電話機能、自身の携帯電話番号を用いたショートメールの送受信を行うショートメール機能、インターネットにアクセスして適宜のホームページを閲覧するWEBブラウザ機能、および音声を出力する音声出力機能を有していればよく、いわゆるガラケーと呼ばれるアプリケーションのインストールが不可能な携帯情報端末であってもよい。
【0018】
送信側の携帯情報端末12の記憶部12bには、音声メッセージの送信予約を行う送信プログラム12c、および、送信予約した音声メッセージを受信側の携帯情報端末14でどのように聞けるのかを確認できるように音声メッセージ確認用のWEBページを表示できるブラウザプログラム12dが記憶されている。
【0019】
受信側の携帯情報端末14の記憶部14bには、音声メッセージにアクセスするためのアドレス等が記載された音声メッセージ案内用のショートメールを受信し表示するメールプログラム14c、および、送られた音声メッセージの再生を実行できるWEBページにアクセスできるブラウザプログラム14dが記憶されている。
【0020】
図2(A)は、送信側の携帯情報端末12の制御部12aが送信プログラム12cに従って録音メッセージの送信を行う際の各種機能部を示す機能ブロック図である。
【0021】
制御部12aは、ログイン機能部21、メニュー機能部22、録音メッセージお届け機能部25、送信履歴確認機能部26、決済登録機能部31、送信先指定機能部32、プレゼント指定機能部33、録音機能部34、及び送信予約確認機能部35として機能する。
【0022】
各機能部は、送信側の携帯情報端末12にて送信側利用者が入力した入力操作および音声に応じて、制御部12aが各種動作を実行するとともに各データを管理サーバ2へ送信する形で動作する。各機能部の個別の動作については、
図3に示す画面構成図とともに説明する。
【0023】
図2(B)は、受信側の携帯情報端末14にアクセスされたWEBサーバ4の制御部4aが応答プログラム4cに従って録音メッセージの再生を行う際の各種機能部を示す機能ブロック図である。
【0024】
制御部4aは、再生用画面表示機能部41、再生機能部42、およびダウンロード受付機能部43として機能する。
【0025】
各機能部は、携帯情報端末12,14からのブラウザプログラム12d,14dでのアクセスに応じて、WEBサーバ4の制御部4aが各種動作を実行するとともに音声データ等の各データを携帯情報端末12,14へ送信する形で動作する。各機能部の個別の動作については、
図4に示す画面構成図とともに説明する。
【0026】
図3は、送信側の携帯情報端末12の制御部12aが送信プログラム12cに従って表示部12jに表示する画面の画面構成の説明図である。
図3(A)はログイン画面110を示し、
図3(B)は決済情報登録画面120を示し、
図3(C)は送信相手指定画面130を示し、
図3(D)はプレゼント選択画面140を示し、
図3(E)は音声登録画面150を示し、
図3(F)は送信予約確認画面160を示す。
【0027】
<ログイン機能>
図3(A)は、ログイン機能部21(
図2(A)参照)が送信側の携帯情報端末12(
図1参照)の表示部12jに表示させるログイン画面110である。
【0028】
ログイン画面110は、ユーザIDの入力を受け付けるユーザID入力部112と、パスワードの入力を受け付けるパスワード入力部113を有している。ログイン機能部21(
図2(A)参照)は、次へボタン114が押下されると、入力されたユーザIDとパスワードを管理サーバ2(
図1参照)の音声データベース2d(
図1参照)に登録されているユーザデータとを照合し、ユーザデータに登録されているユーザIDおよびパスワードと一致すればメニュー機能部22(
図2(A)参照)に処理を渡し、一致しなければログインエラーとして次の処理に進めない。なお、このログイン画面110でログインする際、送信側の利用者のショートメールのアドレスも特定することが好ましい。この特定は、送信側の利用者の携帯電話番号の入力を求める、あるいは携帯情報端末12(
図1参照)が記憶している自身の携帯電話番号を読み出して取得する等、適宜の方法で行うとよい。これにより、送信予約の完了や送信完了やエラーメッセージ等をショートメールにて送信側の利用者に伝えることが可能となる。
【0029】
<メニュー機能>
また、メニューボタン111が押下されると、ログイン機能部21(
図2(A)参照)は、メニューウィンドウ(図示省略)を表示して録音メッセージの送信予約をするか、あるは送信履歴を確認するかを選択許容し、前者が選択されれば録音メッセージお届け機能部25(
図2(A)参照)へ処理を渡し、後者が選択されれば送信履歴確認機能部26へ処理を渡す。
【0030】
<録音メッセージお届け機能>
録音メッセージお届け機能部25(
図2(A)参照)は、決済登録機能部31、送信先指定機能部32、プレゼント指定機能部33、録音機能部34、および送信予約確認機能部35を有している。
【0031】
図3(B)は、決済登録機能部31(
図2(A)参照)が送信側の携帯情報端末12(
図1参照)の表示部12jに表示させる決済情報登録画面120である。
決済情報登録画面120は、クレジットカード番号の入力を受け付けるクレジットカード番号入力部121、クレジットカードの有効期限の入力を受け付ける有効期限入力部122、クレジットカードのセキュリティコードの入力を受け付けるセキュリティコード入力部123、および次へボタン124を備えている。
【0032】
各入力部122〜123が入力されて次へボタン124が押下されると、決済登録機能部31(
図2(A)参照)は、管理サーバ2(
図1参照)へ入力されたクレジットカードデータ(クレジットカード番号、有効期限、セキュリティコード)を送信し、仮決済を受ける。このとき、管理サーバ2の制御部2aは、受け取ったクレジットカードデータを該当するクレジットカード会社の決済サーバへ送信し、クレジットカードの仮決済を受けて、決済可否の判定を受ける。ここで、登録エラーとなってクレジットカードが認証されなかった場合、決済登録機能部31は、決済情報登録画面120を再度表示して、クレジットカードデータの見直し、再入力を求める。これにより、仮決済が成功しないと音声データを送信できないようにしている。
【0033】
図3(C)は、送信先指定機能部32(
図2(A)参照)が送信側の携帯情報端末12(
図1参照)の表示部12jに表示させる送信先指定画面130である。
送信先指定画面130は、送信先の携帯電話番号の入力を受け付ける送信先携帯番号入力部131、携帯情報端末12の記憶部12bに電話帳として登録されている携帯電話番号のうち選択した携帯電話番号を送信先として選択可能にする送信先携帯電話番号選択部132、送信先の携帯電話番号をCSV形式等の適宜のデータ形式にて取り込む送信先携帯電話番号一斉登録部133、送信日の指定を受け付ける送信日指定部134、送信時刻の指定を受け付ける送信時刻指定部135、次の画面へ移行する次へボタン136、および、前の画面に移行する戻るボタン137を備えている。これにより、音声お届け用データの一部となる送信先の携帯電話番号と送信日時の指定を受け付けることができる。
【0034】
図3(D)は、プレゼント指定機能部33(
図2(A)参照)が送信側の携帯情報端末12(
図1参照)の表示部12jに表示させるプレゼント選択画面140である。
【0035】
プレゼント選択画面140は、複数種類が並んでいる商品チケットのうちどの商品チケットをプレゼントするか選択させるプレゼント選択部141、次の画面へ移行する次へボタン142、および、前の画面に移行する戻るボタン143を備えている。これにより、送信先として指定した利用者にプレゼントする商品チケットを選択し、この商品チケットを送信先の利用者にプレゼントできる。なお、商品チケットが複数選択されている場合は、選択された全ての商品チケットをプレゼントすればよく、商品チケットが1つも選択されなかった場合は、商品チケットをプレゼントすることなく音声データのみを送信先の利用者に送ると良い。これにより、音声データを送信する際に商品チケットを合わせてプレゼントでき、例えば、「お仕事お疲れ様、コーヒーでも飲んで一息入れてください」といった音声メッセージとともに、コーヒーと交換できる商品チケットをプレゼントするといったことができる。
【0036】
図3(E)は、録音機能部34(
図2(A)参照)が送信側の携帯情報端末12(
図1参照)の表示部12jに表示させる録音画面150である。
録音画面150は、押されている間は音声入力部12kにより取得する音声を録音し指が話されると録音終了する録音ボタン151、音声を公開するか非公開とするかを選択させる非公開ボタン152と公開ボタン153、次の画面へ移行する次へボタン154、および、前の画面に移行する戻るボタン155を備えている。これにより、音声お届け用データの一部となる音声メッセージを録音できるとともに、その音声メッセージの公開を許可するか拒否するかを選択することができる。
【0037】
図3(F)は、送信予約確認機能部35(
図2(A)参照)が送信側の携帯情報端末12(
図1参照)の表示部12jに表示させる送信予約確認画面160である。
送信予約確認画面160は、送信予約内容である送信日時と送信先電話番号と商品チケットをまとめて表示する送信予約内容表示部161、送信予約を実行する送信予約時刻ボタン162、及び、送信予約を事項することをやめるキャンセルボタン163を有している。これにより、送信予約内容を確認した上で、送信予約の実行を行うことができる。なお、送信予約内容表示部161は、複数の送信先が登録された場合、複数の送信内容を並べて表示する構成となっている。その際、各送信内容について、送信日時、送信先電話番号、および商品チケットを一塊として表示する。
【0038】
<送信履歴確認機能>
図2(A)に示した送信履歴確認機能部26は、管理サーバ2(
図1参照)に自己のIDに対応する送信履歴データの送信を求め、受信した送信履歴データを表示部12jに表示させる。この送信履歴データには、送信先電話番号、予約された送信日時、実際に送信した送信日時、送信した音声メッセージの再生用のURL、送信した商品チケット、送信結果、および録音メッセージの再生日時等が含まれている。これにより、どのような送信予約をして音声メッセージを送信したか、またその送信結果がどうであったか、再生されたかどうかを、送信予約を行った利用者が知ることができる。
【0039】
<音声メッセージ再生機能>
WEBサーバ4の制御部4a(
図1参照)は、ブラウザプログラム12d,14dによりアクセスしてきた送信側の携帯情報端末12および受信側の携帯情報端末14に対して、再生用画面表示機能部41(
図2(B)参照)、再生機能部42、及び、ダウンロード受付機能部43として機能する。
【0040】
図4(A)は、受信側の携帯情報端末14(
図1参照)の制御部14aがメールプログラム14cにより表示部14jに表示させるメール受信画面210の画面構成図である。
【0041】
メール受信画面210は、受信したメールの内容を表示するメール内容表示部211を有している。そして、そのメール内容には、音声メッセージを再生するWEBサーバ4(
図1参照)のアドレスへアクセスするためのURLを表示する音声メッセージURL212と、商品チケットを表示する商品チケットサーバ8(
図1参照)にアクセスするためのURLを表示する商品チケットURL213を有している。これにより、利用者は、受信した電子メールの音声メッセージURL212を選択することで再生用のホームページを表示でき、商品チケットURL213を選択することで商品チケットを表示して使用可能な店舗で提示し商品を得ることができる。
【0042】
図4(B)は、WEBサーバ4(
図1参照)の再生用画面表示機能部41が、アクセスしてきた受信側の携帯情報端末14(
図1参照)に対して表示させる著作権アラート画面220の画面構成図である。
【0043】
著作権アラート画面220は、著作権アラートの内容を表示する著作権アラート内容表示部221、著作権アラートに同意することを意思表示するための同意ボタン222、著作権アラートに同意しないことを意思表示するための同意拒否ボタン223を有している。同意ボタン222が選択された場合には音声メッセージ再生画面230に移行し、同意拒否ボタン223が選択された場合には処理を終了する。なお、同意拒否ボタン223が選択された場合は、処理を終了するのではなく、音声メッセージ再生画面230を表示し、かつ、この音声メッセージが公開拒否されていることを示す説明文を追加表示する構成としてもよい。この場合、SMSを受け取った利用者が音声メッセージを確実に確認でき、かつ、その音声メッセージを他者に公開して良いか把握することができる。
【0044】
図4(C)は、WEBサーバ4(
図1参照)の再生用画面表示機能部41(
図2(B)参照)が、アクセスしてきた受信側の携帯情報端末14(
図1参照)に対して表示させる音声メッセージ再生画面230の画面構成図である。
【0045】
音声メッセージ再生画面230は、アクセスした利用者が送信者から受信した音声データのみの再生を受け付ける再生ボタン231、この音声データを携帯情報端末14(
図1参照)へダウンロードすることを受け付けるダウンロードボタン232と、処理を終了するための終了ボタン233とを有している。これにより、音声メッセージがある旨のショートメール(SMS)を受けた受信側の利用者は、携帯情報端末14を再生させる操作をして音声出力部14mから出力される音声メッセージを聞くことができ、この音声メッセージを自身の携帯情報端末14に保存することもできる。
【0046】
図5は、管理サーバ2(
図1参照)の制御部2aが管理プログラム2cに従って音声お届けデータの受付、送信指示、及び送信結果の通知を行う際の各種機能部を示す機能ブロック図である。
【0047】
制御部2aは、予約受付機能部51、予約管理機能部52、SMS送信指示機能部53、ユーザ認証機能部61、クレジット仮決済機能部62、音声お届けデータ取得機能部63、音声お届けデータ記憶機能部64、送信スケジュール管理機能部67、送信指示データ作成機能部71、送信指示データ送信機能部72、送信指示データ受付結果取得機能部73、送信指示データ送信結果取得機能部74、クレジット本決済機能部75、及び送信結果通知機能部76として機能する。
【0048】
各機能部は、携帯情報端末12(
図1参照)からの送信プログラム12cでのアクセスに応じて音声お届けデータを受け付け、送信スケジュールに沿ってSMSサーバ9(
図1参照)へ送信指示データを送信する形で動作する。なお、各機能部の動作については、管理サーバ2(
図1参照)内の動作を示すため、特に画面を示すことなく説明する。
【0049】
予約受付機能部51は、ユーザ認証機能部61、クレジット仮決済機能部62、音声お届けデータ取得機能部63、および音声お届けデータ記憶機能部64を有している。
【0050】
ユーザ認証機能部61は、送信側の携帯情報端末12(
図1参照)からログイン画面110(
図3(A)参照)を用いてアクセスされた際に、受け取ったログインIDとパスワードが管理サーバ2(
図1参照)の記憶部2b内に記憶されている音声データベース2d内のユーザデータと一致するか認証し、認証結果を返信する。
【0051】
クレジット仮決済機能部62は、送信側の携帯情報端末12(
図1参照)から決済情報登録画面120(
図3(B)参照)を用いてアクセスされた際に、受け取ったクレジットカードデータ(クレジットカード番号、有効期限、セキュリティコード等)を、該当するクレジットカード会社の決済サーバへ送信し、クレジットカードの仮決済を受けて、決済可否の判定を受け、この可否の判定を携帯情報端末12へ返信する。
【0052】
音声お届けデータ取得機能部63は、送信側の携帯情報端末12(
図1参照)から送信予約確認画面160(
図3(F)参照)を用いてアクセスされた際に、音声お届け用データとして、送信先電話番号、送信日時、音声メッセージ、および商品チケットの各データを受信する。
【0053】
音声お届けデータ記憶機能部64は、受信した音声お届け用データを、個別の管理用ID(連番など)をつけて音声データベース2d(
図1参照)に記憶する。また、このとき、音声お届け用データに含まれる送信日時と管理用IDを予約管理機能部52に渡し、予約管理ができるようにする。
【0054】
予約管理機能部52は、送信スケジュール管理機能部67を有している。送信スケジュール管理機能部67は、送信日時と管理用IDを管理しており、送信日時になった管理用IDに紐づけられている音声お届け用データについて、SMS送信指示機能部53へ渡す。これにより、タイミングよくショートメール(SMS)の送信を実行するよう管理している。
【0055】
なお、この予約管理機能部52および送信スケジュール管理機能部67を削除し、音声お届け用データを受信すればすぐに後述する送信指示データ(ただし送信日時を追加)を作成してSMSサーバ9(
図1参照)へ送信する構成としてもよい。この場合、SMSサーバ9が送信日時を管理し、その送信日時になるとショートメールを送信する構成とすればよい。この場合も同様の作用効果を奏することができる。
【0056】
SMS送信指示機能部53は、送信指示データ作成機能部71、送信指示データ送信機能部72、送信指示データ受付結果取得機能部73、送信指示データ送信結果取得機能部74、クレジット本決済機能部75、および、送信結果通知機能部76を有している。
【0057】
送信指示データ作成機能部71は、送信日時に到達したものとして受け取った音声お届け用データをもとに、SMSサーバ9(
図1参照)へショートメールの送信を指示するための送信指示データを作成する。この送信指示データには、該当する音声お届け用データに含まれている携帯電話番号と音声データの再生用ページのURLが少なくとも含まれている。このうち、携帯電話番号は、携帯電話番号として送信され、音声データ再生用のURL(および、商品チケットが指定されている場合は商品チケット表示用のURL)は、メール本文に含まれる文字情報として送信される。音声データ再生用のURLを含むメール本文は、複数のキャリアに対応するべく、キャリア別の本文がそれぞれ作成される。具体的には、例えば、最大660文字のDOCOMO用のメール本文(音声データのURLを含む)、最大333文字のSoftbank用のメール本文(音声データのURLを含む)、au用のメール本文(音声データのURLを含む)の3種類が作成され、これらすべてを含む送信指示データを作成する。なお、音声データ再生用のURLは、音声データベース2d(
図1参照)に音声お届けデータ毎にID管理されて記憶されている音声データにアクセスするためのアドレスデータが含まれている。URLにおけるこのアドレスデータ部分は、暗号化されていることが好ましい。
【0058】
送信指示データ送信機能部72は、送信指示データ作成機能部71で作成した送信指示データをSMSサーバ9(
図1参照)へ送信する。SMSサーバ9は、受信した送信指示データに含まれる携帯電話番号からキャリアを判別し、そのキャリア用のメール本文をその携帯電話番号へショートメールとして送信する。SMSサーバ9は、この一連の動作における処理成功やエラー等のデータを管理サーバ2(
図1参照)に返信する。
【0059】
送信指示データ受付結果取得機能部73は、送信指示データの受付結果であるレスポンスデータをSMSサーバ9(
図1参照)から受信する。このレスポンスデータには、受付失敗データ、および内部システムエラーデータが含まれる。
【0060】
受付失敗データは、トークンやセキュリティコードやIPアドレスが不正であることを示す認証エラー、電話番号が不正値または未指定であることを示す電話番号不正値、電話番号が海外であるなどの制限対象である国制限、利用者番号取得日が不正である利用者番号取得日不正、及び、文字数制限を超えていることを示す文字数オーバー等のデータが含まれている。また、内部システムエラーデータには、送信指示データには問題が無いものの内部システムにエラーがあって送信できないことを示すデータが含まれている。このように、エラー内容に応じたエラーデータ(受付失敗データ、内部システムエラーデータ)を受け取ることで、エラー内容に応じた処理、例えば受付失敗データであれば返金しないが、内部システムエラーデータであれば返金するといったことができる。
【0061】
送信指示データ送信結果取得機能部74は、送信指示データの送信結果であるレスポンスデータをSMSサーバ9(
図1参照)から受信する。このレスポンスデータには、メッセージ状態データ、送信結果データ、ステータスデータ、および送信時メッセージデータが含まれる。
【0062】
メッセージ状態データは、受付完了したが送信はまだであることを示すSMS受付完了、送信も完了していることを示すSMS送信完了、受付は完了したが送信はエラーであったことを示すSMS送信エラー、受付はしたが携帯番号履歴判定により通信キャリアへ送信されないことを示す履歴判定結果によるSMS送信エラー、および、内部エラー等の不明原因により送信状態が不明となっていることを示す不明のいずれかが記憶されている。
【0063】
送信結果データは、送信結果がまだ更新されていないことを示す送信結果なし、端末への送信が完了していることを示す着信済、端末が圏外のために未達になっていることを示す圏外、端末への送信がエラーとなっていることを示すエラー、端末への送信が不明となっていることを示す不明のいずれかが記憶されている。
【0064】
ステータスデータは、リクエストの受付に成功したことを示すリクエスト受付成功、トークンやセキュリティコードやIPアドレスが不正であることを示す認証エラー、メッセージIDが不正値であることを示すリクエスト受付失敗、内部システムエラーが原因で受付不可であることを示すその他の原因のいずれかが記憶されている。
送信時メッセージデータは、実際にショートメールを送信した際のショートメールの内容(メッセージデータ)を記憶している。
【0065】
クレジット本決済機能部75は、送信指示データ送信結果取得機能部74が取得したレスポンデータの内容が所定のエラーデータを含んでいなければクレジットカード会社の決済サーバ(図示省略)にアクセスして本決済(課金)を行う。クレジット本決済機能部75は、所定のエラーデータを含んでいれば、クレジットカード会社の決済サーバ(図示省略)にアクセスして本決済せずに返金する処理(課金のキャンセルキャンセル)を実行する。返金対象となる所定のエラーデータは、この実施例では、内部システムのエラーのみであり、携帯電話番号が誤っている場合のエラー等については返金対象とはしていない。これにより、利用者側の誤操作等は返金対象とせずに、システム側の不具合のみ返金対象とすることができる。なお、所定のエラーデータは、これに限らず、エラーデータのうち適宜の一部のデータを返金対象とする、あるいは全てのエラーデータを返金対象とするなど、適宜定めることができる。
【0066】
送信結果通知機能部76は、送信側の携帯情報端末12(
図1参照)に送信結果データを送信する。この送信結果データは、送信日時と送信完了したことを示す送信完了データ、エラーで送信できなかったことを示す送信エラーデータ、および、内部システムのエラーが原因で送信できず返金することを示す送信エラー返金データのいずれかが記憶されている。
【0067】
以上の構成および動作により、相手側の現時点の状況を気にせずに音声データを送信するよう入力でき、かつ、受信側も迷惑に感じずに音声データを聞くことのできる音声メッセージお届けシステム1を提供できる。つまり、送信側の利用者は、音声メッセージを届けたい日時を予約して送ることができ、かつ、受信側の利用者は、通知を受けたのち所望のタイミングで音声データを取得でき、所望のタイミングで音声データを聞くことができる。
【0068】
詳述すると、送信側の利用者は、送信日時を指定できるため、例えば、夜間等に音声メッセージを録音して送信予約をしておき、日中に音声メッセージを送信するということができる。受信側の利用者は、ショートメールを受信してすぐに音声メッセージを聞くこともできれば、通信環境が悪い状況やゆっくりメッセージを聞く時間が無いといった状況のために後で都合の良い時間帯に音声メッセージを聞くといったことができる。
【0069】
また、ショートメールを送信する利用者に課金を行い、課金がなされないと送信予約を行えない構成であるため、確実に課金を実施することができる。また、ショートメールの送信予約の際には仮決済としておき、ショートメールの送信完了後に本決済をすることで、所定のエラーが生じた場合等に決済をキャンセルして返却することができる。
【0070】
また、WEBサーバ4は、受信側の携帯情報端末14(および送信側の携帯情報端末12)に対して、音声メッセージの再生だけでなくダウンロードも受け付ける構成である。これにより、利用者は大切な音声メッセージを自身の携帯情報端末12,14に保存(ローカル保存)することができる。保存した後、携帯情報端末12,14は、インターネット6に接続せずともいつでも音声メッセージを再生することができる。
【0071】
また、音声メッセージとともに商品チケットを送信できる構成であるため、例えば商品チケットと音声メッセージでお祝いやお礼の気持ちを伝えるといったこともできる。
【0072】
また、公開/非公開を指定できるため、送信側の利用者は、送信した相手本人のみに聞くことを許容する非公開と、周囲の人に聞かせてもかまわない公開のどちらにするかを選択することができる。従って、例えば、友人などの結婚式に参列できない場合に、お祝いの音声メッセージを送信し、その音声メッセージを結婚式会場のスピーカーで流しても良い公開の音声メッセージか、それとも本人だけに伝えて他には聞かせてほしくない非公開の音声メッセージかを受信者に知らせることができる。そして、受信者は、その公開/非公開の指定に応じた行動をとることができる。
【0073】
また、音声メッセージの録音時と、音声メッセージを知らせるショートメールの送信時を異ならせることができる。このため、例えば、複数人に対してそれぞれ異なる音声メッセージを登録し、この複数人に対して同一日時にそれぞれ異なる音声メッセージを一斉に送信するといったことができる。従って、例えば、結婚式にお祝いメッセージを送ってくれた複数人に対して、それぞれ個別の感謝のメッセージを順次録音し、同一日時に一斉に送信するといった利用ができる。こうすることで、ある人にはお礼のメッセージが届いているが、ある人にはまだお礼のメッセージが届いていないといったタイムラグを防止できる。
【0074】
また、一人の携帯電話番号を入力するだけでなく、複数人の携帯電話番号をファイルとして入力でき、この複数人の携帯電話番号に対して1つの音声メッセージを一斉に送信することができる。これにより、例えば企業のトップや上層部が社員や部下の業務用の携帯電話に指定時間に一斉に音声メッセージを送信するといった利用ができる。この場合、朝(例えば午前8時45分)に朝礼を音声メッセージとして録音し、指定日時(例えば当日の午前10時)に全員または遠隔地の社員に送信するといった利用もできる。
【0075】
なお、音声メールは予め定めた所定期間が経過すると削除する構成としてもよい。こうすることで、サーバにかかる負荷を軽減することができる。また、削除する前に削除することを示すメッセージを管理サーバ2が送信側の携帯情報端末12へ送信する構成として、携帯情報端末12が利用者による音声メッセージの保存期間の延長登録を求める保存期間延長操作を受け付ける構成としてもよい。この場合、延長期間または/および延長する音声メッセージの個数に応じて課金を行う構成とすると良い。また、課金が正しく行われなければ音声メッセージを削除する構成とするとよい。このようにすることで、サーバに音声メッセージが増加しすぎて負荷がかかることを防止し、かつ、重要な音声メッセージを残し続けることができる。
【0076】
また、商品チケットのプレゼント機能を備えない構成とすることもできる。この場合、商品チケットサーバ8を設けず、関連機能や関連画面を省略することができる。この場合も、指定日時に音声メッセージを送信でき、かつ、受信側も受信タイミングを選択することができる。
【0077】
また、送信予約の受付や送信の実行時のエラーメッセージをSMSサーバ9から管理サーバ2が受信することにより、受付状態や送信状態を把握することができる。従って、受付状態や送信状態に応じて返金等の対応をとることができる。
【0078】
この発明におけるデータ記憶手段は、実施形態の音声データベース2dに対応し、
以下同様に、
ショートメール送信サーバは、SMSサーバ9に対応し、
相手方携帯電話番号指定受付手段は、送信先指定機能部32、送信先携帯番号入力部131、送信先携帯電話番号選択部132、および送信先携帯電話番号一斉登録部133に対応し、
お届け日時指定手段は、送信先指定機能部32、送信日指定部134、および送信時刻指定部135に対応し、
音声記録手段は、録音機能部34に対応し、
音声再生手段は、再生機能部42に対応し、
仮決済部は、クレジット仮決済機能部62に対応し、
課金手段は、クレジット仮決済機能部62、およびクレジット本決済機能部75に対応し、
ショートメール送信指示手段は、送信指示データ送信機能部72に対応し、
送信結果受信手段は、送信指示データ送信結果取得機能部74に対応し、
課金キャンセル手段および本決済部は、クレジット本決済機能部75に対応し、
商品チケット選択手段は、プレゼント選択部141に対応し、
音声ローカル保存手段は、ダウンロードボタン232に対応するが、
この発明は本実施形態に限られず他の様々な実施形態とすることができる。
【0079】
例えば、送信予約される際に、送信日時がクレジットの仮決済から本決済までの待機可能期間以上となっている場合、エラー表示をして受け付けない構成としてもよい。この場合、エラー表示は、受付可能な期間を表示して受付可能期間内で指定することを求めるとよい。このようにすることで、仮決済と本決済を確実に実行できるようにすることができる。
【0080】
また、ショートメッセージを送信する毎に課金が発生する仕組みとしているが、月額や年額等の期間契約で課金をし、その期間内は無制限あるいは契約金額に応じた数量の音声メッセージの送信を実行できる構成としてもよい。このようにすることで、利用者の利便性を向上させることができる。