小型卓上プレス、折り曲げ機等を用い、ステンレス板アルミ板磨き鋼板等を用い箱、ケース類等を製作する場合、市販の卓上プレス、折り曲げ機ではケース等を造る曲げの長さが、長かったり、板材が厚かったりした場合は曲げることが出来なかった。
上記した板材を均一に一度で直角に曲げようとせず、曲げようとする板材に加える曲げる圧力を左右異なるように加え左右異なる角度で曲げた後で、徐々に圧力を加え直角に曲げる。
板材に左右別々に加える圧力を調整制する機能のノブボルトを設けた事で、持ち運びが出来、従来の卓上ハンドプレス機、折り曲げ機より大きめの箱物、ケース等の製作が可能となった卓上手動折り曲げ機を提供する。
ステンレス、スチール、アルミ板材を折り曲げる手動折り曲げ機で、圧力シャフト、圧力バー、折り曲げ刃、折り曲げ刃を受ける部材これらを支える支柱及び固定台から成る卓上手動折り曲げ機である。
左右両側に設けた支柱内に、圧力シャフト軸が上下稼動する大きさの幅の溝部、圧力バー、折り曲げ刃が上下稼動する大きさの幅の溝部が設けられた支柱で 支柱上部に、圧力シャフト軸をねじ込み加圧し押さえる圧力を調整できるノブボルトを設け、左右別々に異なる押さえ圧力をシャフト軸に加え事が出来る事を特徴とする請求項1の卓上手動折り曲げ機。
【発明を実施するための形態】
【0019】
図1は本発明の持ち運びが出来る卓上手動折り曲げ機で、簡単に片手で持てる大きさで、
図1のように折り曲げ操作レバー1内に持つ手のハンドルを設けた斜視図である。
【0020】
片手で持てる重さ、大きさで工房などの必要とする作業台、テーブル等に載せて使用できるように造られたものである。
【0021】
類似したハンドプレス機、折り曲げ機が有るがステンレス板、アルミ板、磨き鋼板等の板材を用い箱、ケース等を折り曲げて製作しようとすると、比較的薄い板材、折り曲げ長さが短い曲げ加工にはそれなりに曲げ加工が出来るが、30センチ以上の箱、ケース等を折り曲げて作る場合、折り曲げ長さが長くなり、折り曲げる時曲げる板材面金一に加える圧力が大きくないと曲げることが出来なかった。
【0022】
販売されている卓上ハンドプレス機等は、縫製に用いるハトメ金具等の小物に圧力を加える為に用いたり、又布地、紙等の打ち抜き作業等にも使用されている物であってこのハンドプレス機に板材の折り曲げ治具を取付用いて曲げを試みても、折り曲げ治具の長い物は取付が出来ず箱ケース等の折り曲げ機としては使用できなかった。
【0023】
亜鉛版(トタン板)を曲げ加工できる手動折り曲げ機の存在が有るが、手動折り曲げ機の折り曲げ構造は、板材一片を固定し他方を折り曲げるもので、どうしても折り曲げ角度が直角に曲げる事が難しい難点が有り箱、ケース等の製作では曲げ角度が直角に鋭く曲げる事が求められている為、活用は出来なかった。
【0024】
本、卓上手動折り曲げ機では折り曲げる板材の折り曲げ位置に折り曲げ刃を直接押さえつけて板材を直角に曲げるもので箱、ケース等の製作ではこのような曲げの方法で製作するのがベストである。
【0025】
本、卓上手動折り曲げ機に類似した商品もあるが、重く、大きく持ち運びが出来必要とする場所に持ち運んで曲げ加工できるものではなかった。
【0026】
類似した手動折り曲げ機は、本卓上手動折り曲げ機と異なり、曲げようとする板材面に均一の圧力を加え、一度の曲げ操作で直角に曲げる構造と成っている為に、曲がる板材に大きな加圧力が必要としていた分、厚い板材、又は曲げの長い板材は曲げる事が出来なかった。
【0027】
一度の曲げ操作で直角に曲げるのには、おのずと曲げる厚さ長さが限られていた。
【0028】
小型ながら持ち運びが出来必要とする場所で、従来の手動折り曲げ機より、曲げる厚さ、曲げる事の出来る長さの、折り曲げ機を製作する場合は、本卓上折り曲げ機の構造とし、厚い板材、長い曲げ板材に、加える圧力を左右異なるように加え、折り曲げられた板材が左右異なるように曲げ、さらに板材に加える圧力を調整し、二度、三度折り曲げ操作をして、左右同じ直角になるように曲げ操作加工する事で、従来の手動折り曲げ機では折り曲げが出来ない厚さ、曲げの長さが曲げられる卓上手動折り曲げ機が出来る。
【0029】
曲げる板材に左右異なる圧力を加え調整する部材を、卓上手動折り曲げ機フレーム支柱上端に設けた事により、この圧力調整部材が曲げる板材の曲げの状態を調整できる事で、従来の曲げる板材の厚さ、曲げる板材の長さよりも、厚い板材、曲げる長さが長い物を曲げる事の出来る卓上手動折り曲げ機が出来た。
【0030】
本、卓上手動折り曲げ機は、構造が極めてシンプルで、製造単価が安価で出来るもの有る。
【0031】
構造がシンプルな分壊れにくい使用する際面倒なメンテナンス等を必要としない。
【0032】
特開平8-108219の板金の曲げプレス機は、大型の板金プレス機である。
【0033】
特願平7-41014の板金加工方法は屋根外壁などに活用する板金工作機で薄い板材加工を目的たしたものである。
【実施例】
【0034】
折り曲げ機を構成する部品を、実施例をもとに以下説明するが大きさ寸法等は実施例に囚われるものではない説明図、
図5〜33を参照。
【実施例1】
【0035】
アルミ板、一般鋼材で30cm程の、小もの箱、ケース製作に適した大きさの手動折り曲げ機を例にしての構成する各部材部品名を挙げ図面をもとに実施例を記載する。
【0036】
卓上手動折り曲げ機の大きさは高さ約28cm幅約60cm奥行き約34cm重さ約22Kgと人が持てる重さ大きさで片手で持ち運びが出来る
図1。
【0037】
手動折り曲げ機は大きく分けた次の部品から成り、ベースとなっている固定台13、支柱9は溶接接合された一対のフレームの部品となっている
図5,6。
【0038】
折り曲げ刃7、折り曲げ刃を受ける溝の凹み部材14、折り曲げ刃を押し下げる圧力バー4、圧力バー上端に被せるキャップ部材15、レバー操作で回転する圧力シャフト3圧力シャフト両端に回転操作レバー1、支柱両端上部に圧力シャフト軸に圧力を加える圧力調整機能を有するノブボルト2、圧力バー、折り曲げ刃を押し上げるコイルバネ10、上記記載した各部材を受け支える支柱が固定台に接合一体化されたフレーム内にこれらを設けた卓上手動折り曲げ機で有る
図2,3,4。
【0039】
本説明の手動折り曲げ機の折り曲げ刃7の横幅は約50cm縦約6,5cm厚さ約1、2cmとなっている
図7、8。
【0040】
折り曲げ刃部材内に箱ケース等を曲げ加工する場合、曲げ板材折り曲げられた部分を受ける切断溝71幅0,3mm長さ4,5cmの切断溝を適度の間隔に折り曲げ刃内に設けている
図7,8で切断溝71部分拡大斜視図挿入
図8。
【0041】
折り曲げ刃7は、圧力バー4に連結板部材27を用いて蝶ネジ、六角ボルト等で連結固定されたもので圧力バー4と同時に上下に連動する板部材
図11。
【0042】
折り曲げ刃7で曲げる板材21を通して受ける溝の凹み部材14は、横幅約50,0cm幅約5,0cm厚さ1,2cm中央に約90度の角度の付いた溝141を設けた部材で裏面に固定台13の溝131にはめ込みズレを防止する突起部142を設けた部材である
図9、10。
【0043】
圧力バー4横幅約約58cm縦約3,8cm厚さ1,2cm厚さの大きさで、両端が支柱溝41に挿入されて、圧力バーが支柱溝内で上下に稼働する部材である
図11。
【0044】
圧力バー4の上端部に被せてあるキャップ15部材の横幅の長さは約44cm幅約2,5cm約厚さ0,6cmの部材で、回転する圧力シャフト3の表面の押さえ付ける圧力を圧力バー4にスムーズに伝える為の部材である
図12。
【0045】
回転する圧力シャフト3は直径が約5,0cm横幅の長さが約50cm両端にシャフト軸31が付き出た部材である
図14,15,16であるが、特に厚めの板材、長物の板材を曲げる為にシャフト径が一回り小さい直径が3、5cmの圧力シャフトも交換して使用出来る
図45の小径の圧力シャフト。
【0046】
シャフト軸は回転する圧力シャフト内を管通する1本の直径1,6cmの丸棒のシャフトで圧力シャフト3両端より4cm突き出た物である
図14、15,16。
【0047】
圧力シャフト3両端に圧力回転操作レバー1を設けている
図14。
【0048】
操作レバー1太さ直径1,6cm丸棒長さ33,0cmで圧力シャフト3両端に設けてある操作レバーを受ける長ナット部材にねじ込む溝が切られた丸棒のシャフトであるが曲げる板材が、硬い、厚い、曲げ長さが長い等に対応する為シャフトが52cmのものに交換出来るようシャフト下端にボルト溝付きで有る
図46。
【0049】
コイルバネの太さ0,35cm圧力25キロ負荷時にも容易に対応伸縮するバネで、バネ圧で折り曲げ刃、圧力バーを押し上げる為のもので支柱9と圧力バー4間に設けた物である
図17、18。
【0050】
本発明では、コイルバネの使用圧力25キロのものを用いているが15〜20キロのバネを用いても可能である。
【0051】
フレーム部材
図19、20内の支柱9の高さは約28cm幅約8,0cmの大きさで中央上端に幅約1,8cm長さ4,0cmの圧力シャフト軸31が容易に上下に稼働する溝32が設けた支柱9の
図21、22。
【0052】
この溝幅は、圧力シャフト軸を受ける溝幅で約1,8cmとしている。
【0053】
又この支柱上部溝32下に圧力バー、折り曲げ刃等を受け上下に稼働できる溝41の幅1,2cmの溝も設けている
図20。
【0054】
支柱上端に圧力シャフト軸に圧力を加え調整出来るノブボルト
図23を取り付け設けている
図24,25。
【0055】
圧力調整ノブボルト2はねじ込んで、圧力シャフト軸31に加圧する為のもので圧力の加減はノブボルト2のノブの回転で調整するものである
図25、26、27,30、31。
【0056】
圧力調整ノブボルト2のボルトネジは、12mmの全ネジボルトを用いているがミリネジでなくともインチネジを用いても良い。
【0057】
又ノブ下に調整固定ナットを設け、最適の加圧ノブボルトの位置決めナットとして用いたノブボルトとしても良い
図23。
【0058】
圧力シャフト軸に、挿入出来る大きさの円筒形の筒を差込みノブボルトの加圧の受け材として用いても良い
図28、29。
【0059】
ノブボルトは取り付け金具22を用い支柱上端に取り付けするものである
図32、33図では8mmの六角ボルトを用いているが圧力シャフト交換時等で固定金具を簡単に緩める交換し易いように蝶ボルト等を用いて。
【実施例2】
【0060】
実施例2では圧力シャフトとノブボルト、キャップ及び圧力バーについてより詳細に述べる。
【0061】
圧力シャフト3は、直径5,0cm長さ約50cmの空洞のパイプでパイプ内側面一端に、直径1,6cmの丸棒のシャフトを管通し両端を圧力シャフト軸として突き出たパイプ切り口が密封され一体接合された圧力シャフト3である
図14,15。
【0062】
ノブボルト2は、手で回しながら軸を押さえつけるもので、曲げ操作状況で軸圧を調整でできるノブボルト2である
図23。
【0063】
圧力シャフト3下に設けてあるキャップ15は、圧力バー4上部に被せているもので、回転する圧力シャフトの圧力をキャップ面で受け圧力バーに伝達する為のもので、回転する圧力シャフト面がキャップに接する位置が回転位置で異なるのをスムーズに圧力バーに伝達するもので上面幅は2,5cmである
図12。
【0064】
圧力バー4は、圧力シャフトが回転し押し下げられた時、支柱9内の溝41
図6を下に下降し折り曲げ刃7を押し下げるもので、押し下げられた圧力バー4を押し返すコイルバネ10が両端に設けている。
【0065】
ノブボルト2は、手で回せる大きさのノブで、本発明では直径3,6cmの大きさのノブを使用している。
【0066】
ノブボルトに用いているボルトは12mm長さ5、5cmの全ネジボルトを用いている。
【0067】
又、比較的容易に曲げが出来る薄い板材等を一度の曲げ操作レバーで曲げが出来る曲げ板材等では、ノブボルト内にナットを設け、曲げに適し位置決め固定用のナット231として用いても良い
図23。
【0068】
ノブボルトに長さ5、5cmの全ネジボルトを用いているのは、圧力シャフトの直径が3,5cmの圧力シャフトを用いる場合にも対応できる為の長さのボルトで有る。
【0069】
本発明での、支柱左右にノブボルトを設けているのは、厚い曲げ板材又は、長い曲げ板材等を曲げる場合、曲げる圧力が足りず一度の曲げ操作で曲げる事が出来ない時、片方のノブボルトを強めに締め付け、他方のノブボルトを緩めにし、曲げ操作をして左右異なる曲げ角度に曲げ、緩めのノブボルトを徐々に締め付け直角に曲げるように曲げ繰り返す為に別々に支柱上部に設けた物である
図4。
【0070】
図4に上記記載した左右異なる締め付けたノブボルトの状況斜視図で右と左では、ノブボルトの締め付けが異なる為、圧力シャフトの傾き、圧力バー、折り曲げ刃の傾きが異なる事を表した状況斜視図である。
【0071】
図38の状況図では、厚めの板材でも、折り曲げ刃を傾けて折り曲げる事で押し下げる圧力が片方に偏り曲がり易く板材の曲げが左右異なりながら曲がる板材21。
【0072】
図39、
図40は、曲げる板材21に接する折り曲げ刃7が傾きながら押し下げ曲げようとする部分拡大図である。
【0073】
上記記載した図のように折り曲げ刃が傾きながら板材を押し下げる為に、曲げる圧力が偏り厚い板材でも曲がり易く、板材が一端曲がり始めると板材21が容易に曲がる。
【0074】
上記記載した
図38状況斜視図のもとで板材を曲げると34図のように左右異なる211、212の曲げとなる。
【0075】
レバー1の最初の操作で左右異なる曲げ角度に板材21が曲るが、二度目の折り曲げレバー操作をする前に緩みの有る右側ノブボルトを締め付けてから曲げ操作レバーを手前に引き下げ板材を再度曲げる。
【0076】
曲げ操作レバー1を後ろに戻すと、各ノブボルトの締め付け圧力が抜けて軽くなったノブボルトを時計回転に回し再度締め付け操作レバーを手前に引き下げ板材に加圧し再度曲げる。
【0077】
この曲げる操作を繰り返しながら、板材21左右均等の直角の曲げ角度になるように曲げ操作する。
【0078】
この異なる曲げ板材を曲げの角度の少ない方のノブボルトを締め付け曲げる操作を繰り返す事で徐々に直角になるようにノブボルトを締めつけながら左右均等の直角になるように操作レバーの操作で曲げる。
【0079】
本発明では、上記記載したように曲げ加工する事で、従来曲げる事が出来なかった硬く、厚く長い板材でも曲げる事が出来るようになる。
【0080】
又、厚い板材、硬い板材で多少曲げに抵抗が有って一度に曲げが出来ない場合は、両方のノブボルトを緩めにし、一度軽く曲げ
図35、徐々に左右のノブボルトを締め付けし曲げ
図36、左右均等の直角になるようになるまでこの曲げ操作を繰り返しながら曲げ加工する
図37。
【0081】
ノブボルト2は、ノブを時計回転に回すと回転軸31を加圧押し下げる
図30。
【0082】
図27は、ノブを回し圧力シャフトの軸を押し下げている状況側面斜視図で矢印は軸を押し下げる図を示したものである。
【実施例3】
【0083】
実施例3では、圧力バー4と折り曲げる刃7について記載し曲げ作業実施例を記載する。
【0084】
圧力バー4と折り曲げ刃7は、
図13の連結板部材27で蝶ボルト、六角ボルト等用い連結されている。
【0085】
図1,2,3,4の折り曲げ刃7は、幅の広い折り曲げ刃7を用い
図13の連結板部材27で圧力バー4に取り付けているが、折り曲げ刃の幅が20cm、10cm、5cm等の単品の折り曲げ刃部材を適時加工する品の大きさに適した大きさの物を、連結板部材27で圧力バー4に連結し使用出来るものでもある。
【0086】
図1,2,3,4に記載されている折り曲げ刃7内に幅0,3cm長さ4,5cmの切断された溝71が設けている
図7,
図8溝部拡大斜斜視図である。
【0087】
切断されている溝71は、箱物(ケース)等を造る時、折り曲げた一辺が溝に入る事で曲げが出来る為の溝である
図41,
図42.
図43,
図44。
【0088】
上記記載した折り曲げたのり代幅が2,5cmまでの曲げた板材が挿入でき曲げる事の出来る溝の長さで有るが、底が深い箱物の曲げ製作では、曲げ幅に合わせた折り曲げ刃の幅の部材を、連結板部材27で圧力バー4に取り付けて加工する。
【0089】
折り曲げ機を構成する各部品材質は一般鋼材で、曲げ部の刃、受け部溝等は、部分焼き入れ硬度を得た部材を使用しているがこれらの硬度を必要とする部材を硬度の有る他の物を用いても良い。
【実施例4】
【0090】
実施例4では、本発明の回転する圧力シャフト3と両側に折り曲げ操作レバー1の機能を記載する。
【0091】
部品ケース、収納箱等を作る板材として一般材、アルミ板、磨き鋼板ステンレス等で折り曲げ加工し製作する。
【0092】
上記記載し製作する板材の厚さはステンレス板の場合は0.6mm~1mm、磨き鋼板、0.6~1、2mmアルミ板0,6mm~1,2mmまでの物を用いている。
【0093】
これらの厚さの物を曲げる本発明の折り曲げ機の圧力シャフト3径の大きさは5,0cmの物を使用し両端に、操作レバー1の長さ35cm太さ1,6cmの下端にボルト溝が設けたものを使用し、圧力シャフト両側に設けて有る長ナットにねじ込んで取付している。
【0094】
直径が5cmの大きさの圧力シャフト3を用いているのは、圧力シャフト両端突き出たシャフト軸31を中心に操作レバー1を後方より手前に引き下げると圧力シャフトが回り、圧力バー4の上下に駆動するストロークは3cmほど得られるため、折り曲げ刃7、曲げ部材を受ける凹み部材14の間が約3cm程の隙間が得られる。
【0095】
折り曲げ刃7と曲げ部材を受ける凹み部材14の間が3cm程の隙間出来る、曲げた板材が、容易に取り出す易い為にシャフト径の大きさの物を用いるものである。
【0096】
厚い板材又は、硬いステンレス板材を曲げる場合は、操作レバー1を
図46のレバーの長いシャフトの物に変えて用いる。
【0097】
圧力シャフト3両側に設けているレバー取付金具内の長ナットにねじ込み交換がする。
【0098】
曲げる板材の材質、厚さ、折り曲げる長さ等で異なる、曲げようとする圧力を操作レバーの長さを変える事で適した圧力が得られる。
【実施例5】
【0099】
実施例5では圧力シャフト3の機能等について記載する。
【0100】
折り曲げ加工品でケース、箱物などの0、8mm前後の厚さの板材の物の折り曲げ加工では、圧力シャフト直径5.0cmのシャフトを用いているが、折り曲げ加工の際加工物が容易に取り出せるように、圧力バー4、折り曲げ刃7が上下に作動するストローク幅を得る為に用いている物である。
【0101】
曲げようとする厚い板材、曲げようとする長い板材、又硬いステンレス材等では、上記記載した圧力シャフト大きさでは、曲げる圧力が不足し綺麗に直角には曲げが出来ない場合が有る。
【0102】
このような場合には、圧力シャフトの直径を小さい3.5cmの物に替えて使用すると直径が小さくなった分より強い圧力が得れ綺麗に曲がる
図16の圧力シャフトを使用する。
【0103】
また、操作レバー1のシャフトが長いのを使用すると
図46より軽い曲げ操作で曲げる事が出来る。
【0104】
操作レバー1のシャフトは曲げ状況に合わせ、長い操作レバーにねじ込むだけで簡単に交換できるものでもある。
【実施例6】
【0105】
実施例6では、実施例5に記載した圧力シャフトの曲げる板材の適した圧力シャフトを交換する手順等を記載する。
【0106】
本発明の手動折り曲げ機は主に単品小ロットの製作、又は試作品等単品製作する為に発明されたもので、用途に合わせて、必要とする圧力シャフト、操作レバーを簡単に交換できるようにも発明されたものである。
【0107】
支柱9
図17,18上端に圧力調整ノブボルト2を取り付ける為に取り付け金具
図20を六角ボルト二個で取り付けしている19図。
【0108】
この取り付け金具を簡単に手回し金具を取り外しが簡単に出来るように蝶ボルトとしても良い。
【0109】
取り付け金具を外すと
図19圧力シャフト3を簡単に支柱シャフト溝から取り出し事が出来、異なるシャフト径の小さい圧力シャフトと交換が極めて簡単にできる。
【0110】
又、圧力シャフトの他、支柱溝に挿入されている圧力バー4等も幅の広いものから狭いもの等に交換する場合も、支柱溝から取り出すだけで交換も簡単に出来、圧力バーに取り付けて使用する各種の折り曲げ治具、切断治具等も取り付けやすい。
【実施例7】
【0111】
実施例7では、板材を直角に曲げる事を主に述べてきたが、実施例7では圧力バー4下に折り曲げ刃7を連結板部材17
図13から取り外し、替わりに板材を半円形のR曲げに曲げる治具29
図48を装着する事も出来る
図49、50。
【0112】
半円形のRに曲げられ板部材291は、加工品のスチール台の脚等に取り付ける部品で凹み部の角溝と凸部の丸棒から成る
図48の治具29で圧力バー下に連結板部材17で連結し用いる治具である
図49、50。
【0113】
又、板材を切断する切断治具30を圧力バー4に取り付け、板材のハンドシャー(手動切断機)として使用もできる
図51。
【0114】
切断治具30は、治具を受け固定する
図5固定台13の溝部131に切断治具30の裏面のズレ止突起部を固定部溝に入れ使用する。
【0115】
実施例2段落番号0054~0058に記載しているように、折り曲げ刃7を切断治具30の刃に交換した切断刃301が傾き刃が板材左から接し押し下げられると板材を左から右にかけて切断が始まる。
【0116】
切断する板材の厚さ、材質の硬さに適した切断刃の傾き加減を左右の圧力ノブボルト2で調整し切断が最適となる傾きを得て切断作業をする。
【0117】
本発明は上記記載したように、加工する板材に加える圧力を均一でなく、左右別々、異なる圧力を傾けながら加える事で、小型ながら持ち運びが出来る卓上手動プレス機、切断機等の機能を持った卓上手動折り曲げ機である。