【解決手段】蛍光ペンが使用されている書類の画像データに基づいて、その書類に使用されている蛍光ペンの色及び使用箇所並びに書類のテキストデータを取得するデータ取得部S132と、データ取得部S132が取得した蛍光ペンの色に基づいて、作成する教材を決定する作成教材決定部S133,S135,S137と、データ取得部S132が取得したテキストデータを使用して、作成教材決定部S133,S135,S137で決定された教材を作成する教材作成部S134,S136,S138と、教材作成部S134,S136,S138が作成した教材を保存する教材保存部S1349,S1364,S1382と、を有する。
蛍光ペンが使用されている書類の画像データに基づいて、その書類に使用されている蛍光ペンの色及び使用箇所並びに書類のテキストデータを取得するデータ取得ステップと、
前記データ取得ステップで取得した蛍光ペンの色に基づいて、作成する教材を決定する作成教材決定ステップと、
前記データ取得ステップで取得したテキストデータを使用して、前記作成教材決定ステップで決定された教材を作成する教材作成ステップと、
前記教材作成ステップで作成した教材を保存する教材保存ステップと、
を有する学習アプリケーションプログラム。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
【0029】
(第1実施形態)
図1は、本発明に係る学習システムの概要について説明する図である。
【0030】
はじめに、
図1を参照して学習システムの概要について説明する。
【0031】
図1に示すように、学習システム1は、サーバー10と、教材作成者端末30と、学習者端末40とを含む。教材作成者端末30及び学習者端末40は、ネットワーク20によってサーバー10に接続され、通信プロトコル(たとえば、TCP/IP)を介してデータを送受信可能になっている。なお、ネットワーク20は、たとえば、インターネット、専用通信回線(たとえばCATV(Community Antenna Television)回線)、移動体通信網(基地局等を含む)、ゲートウェイ等によって構築されている。
【0032】
教材作成者端末30は、教材作成者が操作する端末である。教材作成者端末30は、たとえば、スキャナー35が接続されたパーソナルコンピューターである。教材作成者端末30は、スキャナー35が取り込んだ画像データをOCR(Optical Character Recognition;光学文字認識)処理して、書類に使用されている文字のテキストデータを取得する。また書類に蛍光ペンが使用されている場合は、その蛍光ペンの色及び使用箇所もデータとして取得する。詳細は、後述される。なお、教材作成者端末30は、スキャナー機能及びOCR機能を有するスマートフォン・タブレット端末などであってもよい。
【0033】
学習者端末40は、学習者が操作する端末である。学習者端末40は、たとえば、スマートフォン・タブレット端末などを含む携帯通信端末である。なお、学習者端末40は、パーソナルコンピューターであってもよい。また、学習者端末40は、教材作成者端末30と兼用されてもよい。
【0034】
図2は、蛍光ペンでハイライトされた書類のシステム内での処理方法を説明する図である。
図2(A)は、書類に記載されている語句の一例を示す。
図2(B)は、その書類に対して、蛍光ペンを使用した状態を示す。
図2(C)は、蛍光ペンでハイライトされた状態について、HTML形式での表記方法を示す。
【0035】
図2(A)に示されているように「This is a pen.」と記載されていた書類に対して、
図2(B)に示されているように「pen」を黄色の蛍光ペンでハイライトしている状態で説明する。
【0036】
このような状態をHTML(HyperText Markup Language)の形式で表記すると、「This is a <mark style="background-color:yellow">pen</mark>.」となる。また「This is a <mark style="background-color:#ffff00">pen</mark>.」のように、sRGBの色指定を使用することも可能である。いずれにせよ、markタグで挟まれた文字がハイライトされるのである。
【0037】
続いて、学習システム1の具体的なロジックについて、フローチャートを参照して説明する。なおここでは発明の理解を容易にするために、英語の学習を行う場合を挙げて説明する。
【0038】
図3は、教材作成処理を示すフローチャートである。
【0039】
ステップS131において、教材作成者端末30のCPU(以下適宜「作成者端末CPU」と称す)は、スキャナー35を介して書類の画像データを取り込む。なお教材作成者端末30として、スキャナー機能及びOCR機能を有するスマートフォンなどが使用される場合は、そのスキャナー機能を利用して、画像データを取り込めばよい。
【0040】
ステップS132において、作成者端末CPUは、書類をOCR処理してテキストデータを取得するとともに、書類に使用されている蛍光ペンの色及び使用箇所の情報を取得して、たとえば上述したようなHTML形式で記憶・保存する。ただし、HTML形式というのは一例に過ぎず他の形式で記憶・保存してもよい。
【0041】
ステップS133において、作成者端末CPUは、書類に黄色の蛍光ペンが使用されているか否かを判定する。なお、本実施形態では、黄色が特許請求の範囲における「対語句教材の作成を指示する色」に相当する。作成者端末CPUは、判定結果が肯であればステップS134に処理を移行し、否であればステップS134をスキップする。
【0042】
ステップS134において、作成者端末CPUは、対語句教材作成モードを実行する。詳細は、後述される。
【0043】
ステップS135において、作成者端末CPUは、書類にピンクの蛍光ペンが使用されているか否かを判定する。なお、本実施形態では、ピンクが特許請求の範囲における「穴埋め教材の作成を指示する色」に相当する。作成者端末CPUは、判定結果が肯であればステップS136に処理を移行し、否であればステップS136をスキップする。
【0044】
ステップS136において、作成者端末CPUは、穴埋め教材作成モードを実行する。詳細は、後述される。
【0045】
ステップS137において、作成者端末CPUは、書類に水色の蛍光ペンが使用されているか否かを判定する。なお、本実施形態では、水色が特許請求の範囲における「音声学習教材の作成を指示する色」に相当する。作成者端末CPUは、判定結果が肯であればステップS138に処理を移行し、否であればステップS138をスキップする。
【0046】
ステップS138において、作成者端末CPUは、音声教材作成モードを実行する。詳細は、後述される。
【0047】
図4は、対語句教材作成モードを示すフローチャートである。
【0048】
このフローチャートは、書類に、或る語句とその対語句とが記載されており、教材作成者は、記憶があいまいだが、両者を見れば対応が分かる、という場合に、教材を作成するものである。
【0049】
ステップS1341において、作成者端末CPUは、黄色でハイライトされた語句のテキストデータA11,A12,A13,・・・を抽出して、A1グループに格納する。
【0050】
ステップS1342において、作成者端末CPUは、緑でハイライトされた語句のテキストデータA21,A22,A23,・・・を抽出して、A2グループに格納する。
【0051】
ステップS1343において、作成者端末CPUは、A1グループの語句のテキストデータA11,A12,A13,・・・及びA2グループの語句のテキストデータA21,A22,A23,・・・を表示する。具体的な表示例については、後述する。
【0052】
ステップS1344において、作成者端末CPUは、A1グループの語句とA2グループの語句とが対応付けられるまで待機し、対応付けが完了したら、ステップS1345に処理を移行する。
【0053】
ステップS1345において、作成者端末CPUは、作成した対語句教材を保存して処理を終了する。
【0054】
図5は、穴埋め教材作成モードを示すフローチャートである。
【0055】
ステップS1361において、作成者端末CPUは、ピンクでハイライトされた語句のテキストデータB01,B02,B03,・・・を含むセンテンスのテキストデータB11,B12,B13,・・・を抽出する。
【0056】
ステップS1362において、作成者端末CPUは、テキストデータB11,B12,B13,・・・からテキストデータB01,B02,B03,・・・を空欄に置き換えて問題テキストデータB21,B22,B23,・・・を作成する。
【0057】
ステップS1363において、作成者端末CPUは、問題テキストデータB21,B22,B23,・・・及び正解テキストデータB01,B02,B03,・・・を穴埋め教材B31,B32,B33,・・・として登録する。
【0058】
ステップS1364において、作成者端末CPUは、作成した穴埋め教材を保存して処理を終了する。
【0059】
図6は、音声教材作成モードを示すフローチャートである。
【0060】
ステップS1381において、作成者端末CPUは、水色で囲まれたエリアのテキストデータを抽出して、音声教材として登録する。なおセンテンスごとに音声教材のテキストデータC11,C12,C13,・・・としても、ワードごとに音声教材のテキストデータC11,C12,C13,・・・としてもよい。
【0061】
ステップS1382において、作成者端末CPUは、作成した音声教材を保存して処理を終了する。
【0062】
図7は、対語句学習モードを示すフローチャートである。
【0063】
ステップS241において、学習者端末40のCPU(以下適宜「学習者端末CPU」と称す)は、対語句教材に含まれる語句A1n(たとえばA11)のテキストデータを出力する。なおこの出力は、画面に表示する出力であっても、音声での出力であってもよい。
【0064】
ステップS242において、学習者端末CPUは、学習者による入力があるまで待機し、入力されたら、ステップS243に処理を移行する。なお学習者による入力は、文字入力であっても、音声入力であってもよい。
【0065】
ステップS243において、学習者端末CPUは、学習者によって入力されたのが、語句A1nの対語句A0nであるか否かを判定する。学習者端末CPUは、判定結果が肯であればステップS244に処理を移行し、否であればステップS245に処理を移行する。
【0066】
ステップS244において、学習者端末CPUは、学習者の入力が正解であると判定する。
【0067】
ステップS245において、学習者端末CPUは、学習者の入力が不正解であると判定し、ステップS242に処理を戻して、学習者による再度の入力を待つ。
【0068】
図8は、穴埋め学習モードを示すフローチャートである。
【0069】
ステップS341において、学習者端末40のCPU(以下適宜「学習者端末CPU」と称す)は、穴埋め教材B2nを出力する。なおこの出力は、画面に表示する出力であっても、音声での出力であってもよい。音声での出力の場合は、たとえば空欄箇所を、「ブランク」という音声で出力する。
【0070】
ステップS342において、学習者端末CPUは、学習者による入力があるまで待機し、入力されたら、ステップS343に処理を移行する。なお学習者による入力は、文字入力であっても、音声入力であってもよい。
【0071】
ステップS343において、学習者端末CPUは、学習者によって入力されたのが、穴埋め教材B2nの正解として登録されている語句B0nであるか否かを判定する。学習者端末CPUは、判定結果が肯であればステップS344に処理を移行し、否であればステップS345に処理を移行する。
【0072】
ステップS344において、学習者端末CPUは、学習者の入力が正解であると判定する。
【0073】
ステップS345において、学習者端末CPUは、学習者の入力が不正解であると判定し、ステップS342に処理を戻して、学習者による再度の入力を待つ。
【0074】
図9は、音声学習モードを示すフローチャートである。
【0075】
ステップS441において、学習者端末40のCPUは、音声教材のテキストデータC1nを音声として出力する。学習者は、この音声を聞くことで、ディクテーション(口述筆記)の練習を行うことができる。
【0076】
図10は、教材を作成するための書類の第1の例を示す図である。
【0077】
続いて、本実施形態の理解が容易になるように、
図10に示した書類に基づいて教材を作成する場合について説明する。なおフローチャートとの対応が分かりやすくなるように、フローチャートのステップ番号を括弧内に併記する。
【0078】
図10の書類中、「Strategies」「before we begin, I'd like you all to get to know each other better」「収益」「紹介」が黄色でハイライトされている。また「for」「that」「on」がピンクでハイライトされている。さらに英文の全体が水色で囲まれている。また、「revenue」「referrals」「戦略」「始める前に、みなさまにお互いをよく知っていただきたいと思います」が緑でハイライトされている。なお図面では、モノクロしか使用できないので、黄色をドットによる網掛け,ピンクを右下がり斜線,水色をクロスハッチング,緑を左下がり斜線で示す。
【0079】
このような書類の画像データを取り込んだら(S131)、作成者端末CPUは、書類をOCR処理してテキストデータを取得するとともに、書類に使用されている蛍光ペンの色及び使用箇所の情報を取得して、たとえばHTML形式で記憶・保存する(S132)。
【0080】
この書類には、黄色が使用されているので(S133でYes)、作成者端末CPUは、対語句教材作成モードを実行する(S134)。
【0081】
まず、作成者端末CPUは、黄色でハイライトされた語句のテキストデータ「Strategies」をA11、「before we begin, I'd like you all to get to know each other better」をA12、「収益」をA13、「紹介」をA14として、A1グループに格納する(S1341)。
【0082】
次に、作成者端末CPUは、緑でハイライトされた語句のテキストデータ「revenue」をA21、「referrals」をA22、「戦略」をA23、「始める前に、みなさまにお互いをよく知っていただきたいと思います」をA24として、A2グループに格納する(S1342)。
【0083】
図11及び
図12は、対語句教材の作成方法の第1の例を示す図である。
【0084】
続いて、
図11に示されるように、作成者端末CPUは、A1グループの語句のテキストデータA11,A12,A13,・・・及びA2グループの語句のテキストデータA21,A22,A23,・・・を表示する(S1343)。この
図11では、A1グループの語句は、画面の左側のエリアに表示されている。A2グループの語句は、画面の右側のエリアに表示されている。
【0085】
続いて、
図12に示されるように、教材作成者が、A1グループの語句の対語句を、右側のエリアから選択して、真中のエリアに移動させる。なお、
図12に示されているように、右側のエリアから移動したら、その語句は右側のエリアから消える。教材作成者は、このように対語句をドラッグアンドドロップすることで、A1グループの語句とA2グループの語句とを対応付ける(S1344)。作成者端末CPUは、A1グループのすべての語句について対語句を登録したら、対語句教材作成モードを終了する。
【0086】
また、書類には、ピンクが使用されているので(S135でYes)、作成者端末CPUは、穴埋め教材作成モードを実行する(S136)。
【0087】
まず、作成者端末CPUは、ピンクでハイライトされた語句のテキストデータ「for」を含むセンテンスのテキストデータ「I'm sure that as small business owners, you're all looking for ways to increase your company's revenue.」をB11、語句のテキストデータ「that」を含むセンテンスのテキストデータ「In fact, customer referrals are the number one way that most small businesses grow.」をB12、語句のテキストデータ「on」を含むセンテンスのテキストデータ「In this workshop, we'll focus on incentives you can offer your customers to get them to recommend your company to other people.」をB13として、抽出する(S1361)。
【0088】
次に、作成者端末CPUは、テキストデータ「I'm sure that as small business owners, you're all looking for ways to increase your company's revenue.」の「for」を空欄に置き換えて、問題テキストデータ「I'm sure that as small business owners, you're all looking ( ) ways to increase your company's revenue.」を作成する(S1362)。
さらに、作成者端末CPUは、テキストデータ「In fact, customer referrals are the number one way that most small businesses grow.」の「that」を空欄に置き換えて、問題テキストデータ「In fact, customer referrals are the number one way ( ) most small businesses grow.」を作成する(S1362)。
また、作成者端末CPUは、テキストデータ「In this workshop, we'll focus on incentives you can offer your customers to get them to recommend your company to other people.」の「on」を空欄に置き換えて、問題テキストデータ「In this workshop, we'll focus ( ) incentives you can offer your customers to get them to recommend your company to other people.」を作成する(S1362)。
【0089】
続いて、作成者端末CPUは、問題テキストデータB21に対して正解テキストデータ「for」を対応させて、穴埋め教材B31として登録する(S1363)。
さらに、作成者端末CPUは、問題テキストデータB22に対して正解テキストデータ「that」を対応させて、穴埋め教材B32として登録する(S1363)。
また、作成者端末CPUは、問題テキストデータB23に対して正解テキストデータ「on」を対応させて、穴埋め教材B33として登録する(S1363)。
【0090】
さらに、書類には、水色が使用されているので(S137でYes)、作成者端末CPUは、音声教材作成モードを実行する(S138)。
【0091】
作成者端末CPUは、水色で囲まれているエリアのテキストデータを抽出して、音声教材として登録する(S1381)。
【0093】
次に教材を使用する学習モードについて説明する。
【0094】
学習者が対語句学習を行う場合は、学習者端末CPUは、対語句教材に含まれる語句のテキストデータ(たとえば「Strategies」)を出力する(S241)。なおこの出力は、画面に表示する出力であっても、音声での出力であってもよい。
【0095】
学習者が文字入力又は音声入力したら、学習者端末CPUは、学習者による入力が、「Strategies」の対語句である「戦略」であるか否かを判定し(S243)、「戦略」であれば正解であると判定し(S244)、「戦略」以外であれば不正解であると判定して(S245)、学習者による再度の入力を促す。
【0096】
学習者が穴埋め学習を行う場合は、学習者端末CPUは、穴埋め教材の問題テキストデータ(たとえばB21)を出力する。なおこの出力は、画面に表示する出力であっても、音声での出力であってもよい。画面に表示する場合は、「I'm sure that as small business owners, you're all looking ( ) ways to increase your company's revenue.」と表示する。音声で出力する場合は、「I'm sure that as small business owners, you're all looking BLANK ways to increase your company's revenue.」と出力する。
【0097】
学習者が文字入力又は音声入力したら、学習者端末CPUは、学習者による入力が、穴埋め教材の正解として登録されている語句(たとえば穴埋め教材B31の正解テキストデータ「for」)であるか否かを判定し(S343)、「for」であれば正解であると判定し(S344)、「for」以外であれば不正解であると判定して(S345)、学習者による再度の入力を促す。
【0098】
学習者が音声学習を行う場合は、音声教材のテキストデータを音声として出力する(S441)。学習者は、この音声を聞くことで、ディクテーションの練習ができる。学習者が、画面に表示されている「R」ボタンを押せば再出力、「N」ボタンを押せば次に進むこととなる。
【0099】
本実施形態によれば、教材作成者は、蛍光ペンを使用した書類の画像データをスキャナーやスマートフォンで取り込んで、簡単な操作を行うだけで、自分オリジナルの教材を容易に作成することができる。
【0100】
また、教材作成者は、書類に使用する蛍光ペンの色を違えることで、種類の異なる教材を作成することができるので、教材作成作業が非常に容易である。
【0101】
また、教材作成者がたとえば対語句教材を作成する場合は、教材作成者が、或る語句とその対語句とを異なる蛍光ペンでハイライトして両者を関連付ける。人手を介することなく、自動的に関連付けては、誤って関連付けてしまう可能性があるが、本実施形態のように、教材作成者が関連付けることで、そのような事態を防止できる。
【0102】
さらに、教材作成者が穴埋め教材を作成する場合は、穴埋め箇所にしたい語句を蛍光ペンでハイライトして、書類の画像データをスキャナーやスマートフォンで取り込むだけで、穴埋め教材を作成できるので、教材作成が非常に容易である。
【0103】
さらにまた、教材作成者が音声教材を作成する場合は、音声教材にしたい箇所を蛍光ペンで囲んで、書類の画像データをスキャナーやスマートフォンで取り込むだけで、音声教材を作成できるので、教材作成が極めて容易である。
【0104】
なお、上記説明においては、一般的な英語学習教材を作成する場合で説明したが、これには限られない。たとえば、医学生や看護学校生が臓器名や病名などに関する英語句を覚えたり、症状を覚えるといったマイナーな教材や、タイ語などを勉強するための教材などであっても、容易に作成することができる。
【0106】
図13は、教材を作成するための書類の第2の例を示す図である。
【0107】
図13の項目の「心不全」「心筋梗塞」が黄色でハイライトされている。また「心不全」に対応する症状の「倦怠感」「息切れ」「動悸」「胸痛」、「心筋梗塞」に対応する症状の「胸痛」「胸部の圧迫感」「冷や汗」「吐き気」「嘔吐」「動悸」「失神」が緑でハイライトされている。なお図面では、モノクロしか使用できないので、黄色をドットによる網掛け,緑を左下がり斜線で示す。
【0108】
このような書類の画像データを取り込んだら(S131)、作成者端末CPUは、書類をOCR処理してテキストデータを取得するとともに、書類に使用されている蛍光ペンの色及び使用箇所の情報を取得して、たとえばHTML形式で記憶・保存する(S132)。
【0109】
この書類には、黄色が使用されているので(S133でYes)、作成者端末CPUは、対語句教材作成モードを実行する(S134)。
【0110】
まず、作成者端末CPUは、黄色でハイライトされた語句のテキストデータ「心不全」をA11、「心筋梗塞」をA12として、A1グループに格納する(S1341)。
【0111】
次に、作成者端末CPUは、緑でハイライトされた語句のテキストデータ「倦怠感」をA21、「息切れ」をA22、「動悸」をA23、「胸痛」をA24、「胸部の圧迫感」をA25、「冷や汗」をA26、「吐き気」をA27、「嘔吐」をA28、「失神」をA29として、A2グループに格納する(S1342)。
【0112】
図14〜
図16は、対語句教材の作成方法の第2の例を示す図である。
【0113】
続いて、
図14に示されるように、作成者端末CPUは、A1グループの語句のテキストデータA11,A12,・・・及びA2グループの語句のテキストデータA21,A22,A23,・・・を表示する(S1343)。この
図14では、A1グループの語句は、画面の左側のエリアに表示されている。A2グループの語句は、画面の右側のエリアに表示されている。
【0114】
続いて、
図15に示されるように、教材作成者が、A1グループの語句の対語句を、右側のエリアから選択して、真中のエリアに移動させる。なお、
図16に示されているように、右側のエリアから移動しても、その語句は右側のエリアに表示されており、消えない。教材作成者は、このようにして、A1グループの語句とA2グループの語句とを対応付ける(S1344)。作成者端末CPUは、A1グループのすべての語句について対語句を登録したら、対語句教材作成モードを終了する。
【0115】
なお、一旦、対語句教材を作成して保存した後、出題順を変更できるようにしてもよい。たとえば
図17に示されるように、チェックボックスを設ける。いずれもチェックしない場合は、問題として「心不全」「心筋梗塞」を表示して、解答として症状を入力する出題になる。「チェック済を選択する」及び「問題と解答をすべて入れ替える」をチェックするとともに、「心不全」「心筋梗塞」をチェックした場合は、問題として症状を表示して、解答として「心不全」等を入力する出題になる。
【0116】
図17についてさらに説明を補足すると、「チェック済を除外する」及び「問題と解答をすべて入れ替える」をチェックした場合であって、「心不全」をチェックしたときには、「心不全」については、問題と解答の入れ替えを行わない。「心筋梗塞」については、問題と解答の入れ替えを行う。
【0117】
「チェック済を選択する」及び「問題と解答を自動選択して入れ替える」をチェックするとともに、「心不全」「心筋梗塞」をチェックした場合は、自動選択された項目(たとえば「心不全」)については、問題として症状を表示して、解答として「心不全」を入力する出題になるとともに、自動選択されなかった項目(たとえば「心筋梗塞」)については、問題として「心筋梗塞」を表示して、解答として症状を入力する出題になる。
【0118】
「チェック済を除外する」及び「問題と解答を自動選択して入れ替える」をチェックするとともに、「心不全」をチェックした場合は、除外された項目(「心不全」)については、問題として「心不全」を表示して、解答として症状を入力する出題になるとともに、除外されていない項目(「心筋梗塞」)については、自動選択されれば問題と解答の入れ替えが行われるし、自動選択されなければ問題と解答の入れ替えが行われない。
【0119】
図18は、学習者端末における対語句学習の開始画面の一例を示す図である。
【0120】
学習者端末40の画面には、「出題順を変更しない」「出題順をシャッフルする」を選択するためのチェックボックスが表示されている。
【0121】
ここで、「出題順を変更しない」を選択して、スタートボタンを押すと、
図17に示された問題であれば、まずはじめに「心不全」が出題され、続いて「心筋梗塞」が出題される。「出題順をシャッフルする」を選択して、スタートボタンを押すと、
図17に示された問題であれば、問題順がシャッフルされて、「心不全」「心筋梗塞」等がランダムに出題される。
【0122】
図19は、学習者端末における初期設定画面の一例を示す図である。
【0123】
初期設定画面には、「連続して□回正解したらそれ以降は出題しない」「連続しなくても□回正解したらそれ以降は出題しない」「□分経過後に再出題 □回正解したら出題しない」「□問経過後に再出題 □回正解したら出題しない」が表示されている。
【0124】
なお、
図19では、「連続して□回正解したらそれ以降は出題しない」がチェックされて□に3が入力されているとともに、「□分経過後に再出題 □回正解したら出題しない」がチェックされて最初の□に30,次の□に1が入力されている。このような場合は、連続して3回正解したらそれ以降は出題しないが、30分経過後に再出題し、その問題に正解したら、記憶が定着しているので、それ以降は出題しない。学習者は、このような操作を行って、初期設定を行う。
【0125】
このようにすることで、学習教材のバリエーションを増やすことができ、学習効果を高めることができる。
【0126】
(第2実施形態)
図20は、第2実施形態に係る対語句教材作成モードを示すフローチャートである。
【0127】
ステップS1341において、作成者端末CPUは、黄色でハイライトされた語句のテキストデータA11,A12,A13,・・・を抽出して、A1グループに格納する。
【0128】
ステップS1342において、作成者端末CPUは、緑でハイライトされた語句のテキストデータA21,A22,A23,・・・を抽出して、A2グループに格納する。
【0129】
ステップS13430において、作成者端末CPUは、カウンターnをインクリメントする。なおカウンターnの初期値は、ゼロである。
【0130】
ステップS13431において、作成者端末CPUは、A1グループに格納されているテキストデータのなかから、ひとつの語句のテキストデータA1n(たとえばA11)を表示する。
【0131】
ステップS13432において、作成者端末CPUは、A2グループに格納されているテキストデータのなかから、未選択の語句のテキストデータA21,A22,A23,・・・を表示する。
【0132】
ステップS13441において、作成者端末CPUは、表示されているテキストデータA21,A22,A23,・・・のなかから、テキストデータA1nの対となるテキストデータA2x(たとえばA21)が、教材作成者によって選択されるまで待機し、選択されたら、ステップS13442に処理を移行する。
【0133】
ステップS13442において、作成者端末CPUは、選択されたテキストデータA2x(たとえばA21)を、テキストデータA1nの対語句テキストデータA0nとして登録する。
【0134】
ステップS13443において、作成者端末CPUは、A1グループに格納されているすべてのテキストデータに対して、対語句テキストデータが登録されるまで、ステップS13430に処理を戻す。
【0135】
ステップS1345において、作成者端末CPUは、作成した対語句教材を保存して処理を終了する。
【0136】
図21は、対語句教材の作成方法を示す図である。
【0137】
続いて、対語句教材の作成方法を説明する。なお、使用する書類は、
図10と同じである。すなわち、書類中、「Strategies」「before we begin, I'd like you all to get to know each other better」「収益」「紹介」が黄色でハイライトされている。また、「revenue」「referrals」「戦略」「始める前に、みなさまにお互いをよく知っていただきたいと思います」が緑でハイライトされている。
【0138】
図21に示されるように、作成者端末CPUは、A1グループのなかから、ひとつの語句のテキストデータ(たとえば「Strategies」)を画面に表示するとともに(S1344)、A2グループのなかから、未選択の語句のテキストデータを画面に表示する(S1345)。この場合、教材作成者端末30がパーソナルコンピューターのように、画面が大きい端末であれば、A2グループの未選択の語句を一覧表示すればよい。教材作成者端末30がスマートフォンのように、画面が小さい端末であれば、A2グループの未選択の語句をひとつずつ表示したり、スクロールしながら表示すればよい。
【0139】
作成者端末CPUは、「Strategies」に対応する語句として、「戦略」が選択されたら、「戦略」を「Strategies」の対語句A01として登録する(S13442)。作成者端末CPUは、A1グループのすべての語句について対語句を登録したら、対語句教材作成モードを終了する。
【0140】
本実施形態によれば、教材作成者は、画面が小さい端末を使用しても、教材の作成が容易である。
【0141】
(第3実施形態)
図22は、第3実施形態に係る対語句教材作成モードを示すフローチャートである。
【0142】
このフローチャートは、書類に、或る語句の対語句が記載されていなかったり、記載されていても、教材作成者が、或る語句とその語句の対語句との対応がよく分からない、という場合に教材を作成するものである。
【0143】
第1実施形態及び第2実施形態では、対語句教材作成モードにおいて、教材作成者は、或る語句とその語句の対語句の両方を蛍光ペンでハイライトし、両者を対応付けることで、対語句教材を作成した。これに対して、この第3実施形態では、教材作成者は、或る語句を蛍光ペンでハイライトし、その語句の対語句の候補をデータベース(辞書データベース)から選出するようにした。具体的には、第1実施形態(
図4)では、ステップS1342において、作成者端末CPUは、緑でハイライトされた語句のテキストデータA21,A22,A23,・・・を抽出して、A2グループに格納した。これに代えて、本実施形態では、ステップS13421において、作成者端末CPUは、A1グループの語句の対語句の候補をデータベース(辞書データベース)から選出して、A2グループに格納している。
【0144】
本実施形態によれば、教材作成者は、或る語句に対する対語句が分からない場合であっても、データベースから候補が選出されるので、教材の作成がとても容易になる。
【0145】
(第4実施形態)
図23は、第4実施形態に係る対語句教材作成モードを示すフローチャートである。
【0146】
このフローチャートも、書類に、或る語句の対語句が記載されていなかったり、記載されていても、教材作成者が、或る語句とその語句の対語句との対応がよく分からない、という場合に教材を作成するものである。この第4実施形態でも、教材作成者は、或る語句を蛍光ペンでハイライトし、その語句の対語句の候補をデータベース(辞書データベース)から選出するようにした。以下では第2実施形態(
図20)と同様の機能を果たす部分には同一の符号を付して重複する説明を適宜省略する。
【0147】
ステップS13461において、作成者端末CPUは、語句A1nの対語句の候補のテキストデータA21,A22,A23,・・・をデータベースから選出して表示する。
【0148】
ステップS13471において、作成者端末CPUは、表示されているテキストデータA21,A22,A23,・・・のなかから、テキストデータA1nの対となるテキストデータA2x(たとえばA21)が、教材作成者によって承認されるまではステップS13472に処理を移行し、承認されたらステップS13442に処理を移行する。
【0149】
ステップS13472において、作成者端末CPUは、教材作成者によって適切な候補がない、とされた場合は、ステップS13461に処理を移行し、語句A1nの対語句の候補のテキストデータを再度選出して表示する。
【0150】
本実施形態によっても、教材作成者は、或る語句に対する対語句が分からない場合であっても、データベースから候補が選出されるので、教材の作成がとても容易になる。
【0151】
(第5実施形態)
図24は、教材を作成するための書類の第3の例を示す図である。
【0152】
この
図24では、英文の全体が水色で囲まれているとともに、英文の途中に水色でスラッシュが入れられている。
【0153】
図25は、学習者端末における音声学習の開始画面の一例を示す図である。
【0154】
学習者端末40の画面には、「センテンスでポーズ」「スラッシュでポーズ」を選択するためのチェックボックスが表示されている。
【0155】
ここで、「スラッシュでポーズ」を選択して、スタートボタンを押すと、
図24に示された問題であれば、まずはじめに「Welcome to the workship」が音声として出力される(S441)。学習者が、画面に表示されている「R」ボタンを押せば「Welcome to the workship」が音声として再出力される。学習者が、画面に表示されている「N」ボタンを押せば次に進んで「"Strategies for Successful Small Buisiness."が音声として出力される。学習者は、この音声を聞くことで、ディクテーションの練習ができる。
【0156】
長文だと聞き取りが難しいが、短く区切ることで、学習しやすくなる。またある程度慣れれば、センテンスごとにすることで、学習効率が高まる。
【0157】
(第6実施形態)
図26は、第6実施形態に係る音声学習モードを示すフローチャートである。
【0158】
第1実施形態では、音声学習モードにおいて、学習者は、音声として出力された音声教材のテキストデータC1nを聞くことで、ディクテーション(口述筆記)の練習ができた。これに対して、本実施形態では、学習者は、音声を入力することで、うまく聞き取りができているか否かを確認することができる。以下に具体的な内容を説明する。
【0159】
ステップS441において、学習者端末40のCPUは、音声教材のテキストデータC1nを音声として出力する。
【0160】
ステップS442において、学習者端末CPUは、学習者による音声入力があるまで待機し、入力されたら、ステップS443に処理を移行する。
【0161】
ステップS443において、学習者端末CPUは、学習者の音声をテキストデータC2nにする。
【0162】
ステップS443において、学習者端末CPUは、テキストデータC2nがテキストデータC1nと異なるか否かを判定する。学習者端末CPUは、判定結果が否であればステップS445に処理を移行し、肯であればステップS446に処理を移行する。
【0163】
ステップS445において、学習者端末CPUは、学習者の入力が正解であると判定する。
【0164】
ステップS446において、学習者端末CPUは、学習者の入力が不正解であると判定する。
【0165】
ステップS447において、学習者端末CPUは、テキストデータC1nと異なる語句をハイライトして、テキストデータC2nを表示し、ステップS441に処理を戻して、再度、音声教材のテキストデータC1nを音声として出力する。
【0166】
本実施形態によれば、学習者は、音声入力によって、ヒアリングができているか否かを確認できるので、入力が容易であり、学習者の学習効率が高まる。
【0167】
(第7実施形態)
図27は、第7実施形態に係る学習システムの概要について説明する図である。
【0168】
第1実施形態では、学習者が自分で学習したい教材を作成して、その教材を使用して学習していた。これに対して、本実施形態では、教材作成者と学習者とが異なる。また本実施形態では、学習者が自分で学習したい教材に対して、対価(ポイント)を払うことで、教材作成者が作成した教材を入手するようにした。以下に具体的な内容を説明する。
【0169】
本実施形態の学習システム1は、複数の教材作成者によってそれぞれ操作される教材作成者端末30と、複数の学習者によってそれぞれ操作される学習者端末40とが、ネットワーク20によってサーバー10に接続されている。
【0170】
図28は、教材アップロードモードを示すフローチャートである。このフローチャートは、たとえば、
図3に示された教材作成処理に続いて実行される。
【0171】
ステップS531において、作成者端末CPUは、作成した教材を送信する。
【0172】
これを受けて、ステップS511において、サーバー10のCPU(以下適宜「サーバーCPU」と称す)は、教材を受信する。
【0173】
ステップS512において、サーバーCPUは、教材を保存する。
【0174】
ステップS513において、サーバーCPUは、教材送信者のポイント情報を更新する。たとえば、サーバーCPUは、教材送信者ごとのポイント情報を保存してあり、1つの教材を受信するごとに、教材送信者のポイント情報に対して、予め設定されているポイントを加算することで、ポイント情報を更新する。なお具体的なポイント数は、たとえば教材の容量(分量)に応じて変えてもよい。また、サーバーが保存した教材は、ダウンロードを希望する学習者に配布する。その配布数に応じて、ポイント数を変えてもよい。このようにすれば、教材作成者の作成意欲が増す。
【0175】
ステップS514において、サーバーCPUは、更新したポイント情報を送信する。
【0176】
これを受けて、ステップS532において、作成者端末CPUは、ポイント情報を表示する。
【0177】
図29は、教材ダウンロードモードを示すフローチャートである。このフローチャートは、たとえば、各学習モードに先立って実行される。
【0178】
ステップS641において、学習者端末CPUは、教材のダウンロードを指示する。
【0179】
これを受けて、ステップS611において、サーバーCPUは、教材を送信する。
【0180】
これを受けて、ステップS642において、学習者端末CPUは、教材を受信する。
【0181】
学習者端末側で、教材の受信が完了したら、ステップS612において、サーバーCPUは、学習者(教材受信者)のポイント情報を更新する。たとえば、サーバーCPUは、教材受信者ごとのポイント情報を保存してあり、1つの教材を送信するごとに、教材受信者のポイント情報に対して、予め設定されているポイントを減算することで、ポイント情報を更新する。なお具体的なポイント数を、たとえば教材の容量(分量)に応じて変えてもよい。また教材の種類によって変えてもよい。
【0182】
ステップS613において、サーバーCPUは、更新したポイント情報を送信する。
【0183】
これを受けて、ステップS643において、学習者端末CPUは、ポイント情報を表示する。
【0184】
本実施形態によれば、学習者自身が学習教材を作成しなくてもよい。他人が作成した学習教材を利用することで、学習効率を高めることができる。また教材作成者は、教材を作成し、その教材をサーバーにアップロードすることで、対価を得ることができるので、教材を作成する意欲が増す。仮に特定の人だけが教材を無償で作成するようになっては、システム使用者間で不公平感が生じる可能性があるが、対価があることで、そのような事態を防止できる。
【0185】
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一部を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
【0186】
たとえば、上記説明においては、水色で囲まれているエリアのテキストデータを抽出して、音声教材として登録したが、水色でハイライトされているテキストデータを抽出して、音声教材として登録してもよい。
【0187】
また上記説明においては、一般的な英語学習教材を作成する場合で説明したが、これには限られない。たとえば、医学生や看護学校生が臓器名や病名に関する英語句を覚えるといったマイナーな教材や、タイ語を勉強するための教材などであっても、容易に作成することができる。
【0188】
さらに上記説明においては、書類に黄色の蛍光ペンが使用されている場合に対語句教材作成モードを実行し、書類にピンクの蛍光ペンが使用されている場合に穴埋め教材作成モードを実行し、書類に水色の蛍光ペンが使用されている場合に音声教材作成モードを実行するようにしたが、色とモードとの関係は一例に過ぎない。
【0189】
さらにまた
図10では、一枚の書類に英文とその和訳の両方が記載されているものを例示したが、英文が記載されている書類とその和訳が記載されている書類とが別々の書類であってもよい。
【0190】
また第1実施形態の対語句学習モードにおいて、はじめにA1グループの語句を出力して、学習者がA2グループに属する正解を入力できたか否かで正誤を判定する例を挙げて説明したが、逆でもよい。すなわち、はじめにA2グループの語句を出力して、学習者がA1グループに属する正解を入力できたか否かで正誤を判定してもよい。このようにすれば、英文和訳、和文英訳の両方の学習を行うことが可能である。
【0191】
さらに上記説明においては、テキストデータを音声に変換して出力したが、たとえば英語のテキストデータを、仏語に変換してからその音声を出力するようにしてもよい。
【0192】
なお上記実施形態は、適宜組み合わせ可能である。
【0193】
本願は2018年3月30日に日本国特許庁に出願された特願2018−067263に基づく優先権を主張し、この出願の全ての内容は参照により本明細書に組み込まれる。