【解決手段】冷却システムは、発熱体として例示されるCPU10を収容した筐体2の内部に設けられたファン31と、筐体2の内部に設けられた温度センサ21と、温度センサ21と異なる位置に設けられた温度センサ22と、温度センサ21の計測値に基づく温度が第1閾値以上の場合、または、温度センサ22の計測値に基づく温度が第1閾値よりも低い値に設定された第2閾値以上の場合に、ファン31を駆動させるファン制御部とを具備する。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明に係る冷却システムをノート型パソコン(電子機器)に適用した場合における各実施形態に係る冷却システムについて図面を参照して説明する。なお、本発明はノート型パソコンに限らず、デスクトップ型パソコン、ワークステーション、音声機器、映像機器、通信機器、医療機器等、他の様々な電子機器にも適用することができる。
【0013】
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の第1実施形態に係るノート型パソコン(以下「ノートPC」という。)1の筐体2の内部を模式的に示した平面図である。ノートPC1の筐体2の内部には、CPU10、冷却ユニット30、および多数の電子部品などが実装されるマザーボード(図示せず)等が配置されている。
【0014】
CPU10は、ノートPC1の全体を制御する。具体的には、OSの制御下で各種プログラムを実行する。例えば、CPU10は頻繁にアクセスするごく限られたコードやデータを一時格納することで、メインメモリ(図示略)への総アクセス時間を短縮するための高速動作メモリであるキャッシュを含んで構成されている。CPU10はバス(図示略)を介してノートPCに搭載されている各種ハードウェア構成と相互接続されている。
【0015】
冷却ユニット30は、例えば、冷却ファン(以下「ファン」という。)31、受熱体32、受熱体32と接続するヒートパイプ33、及びヒートパイプ33と接続するフィン34を備えている。受熱体32は、例えば、CPU10の上部に配置されている。CPU10で発生した熱は、受熱体32、ヒートパイプ33を通じてフィン34に熱輸送される。
ファン31は、例えば、遠心ファンであり、薄型のチャンバ35の内部に、ファンモータ40(
図2参照)の軸に取り付けられた複数のブレードを収納している。
フィン34は、チャンバ35の側面に形成した開口に位置が整合するようにチャンバ35に直接取り付けられている。ファン31が回転すると、チャンバ35の上面と下面に形成した吸入口(図示略)から取り込んだ周囲の空気がフィン34の間を通過して、筐体2の側面に形成した排気口(図示略)から放出され、冷却を行う。また、筐体2には、周囲の空気を取り入れるための図示しない吸気口が形成されている。なお、上述した冷却ユニット30の構成は一例であり、公知の構成を適宜採用することが可能である。
【0016】
筐体2の内部には、複数の温度センサ21、22が設けられている。なお、本実施形態では、2つの温度センサ21、22が筐体内部に設けられている場合を例示しているが、温度センサの数はこれに限定されず、3つ以上設けられていても良い。
温度センサ21と温度センサ22とは異なる位置に設けられ、例えば、温度センサ(第1温度センサ)21は、温度センサ(第2温度センサ)22よりも発熱体として例示されるCPU10に近い位置に設けられている。例えば、温度センサ21は、CPU10の内部に埋め込まれた埋め込み型のセンサであり、CPU温度を計測する。温度センサ22は、例えば、フィン34の近傍、または、筐体2の表面近傍に設けられている。温度センサ21、22の計測値は、対応するデバイスの温度を監視したり、筐体2の表面温度を所定値以内に維持したりするためのファン31の制御に使用される。
【0017】
図2は、ノートPC1が備える冷却システム3の概略構成図である。
図2に示すように、冷却システム3は、ファン31と、ファン駆動回路20と、エンベデッド・コントローラ(ファン制御部)50と、複数の温度センサ21、22を備えている。ファン31は、ファンモータ40を備えている。
【0018】
ファン駆動回路20は、エンベデッド・コントローラ(以下「EC」という。)50から出力される回転数指令に基づいてファン31が備えるファンモータ40の回転数を制御する。
EC50は、例えば、CPU、ファームウェアを格納するROM、およびファームウェアを実行するためのRAMなどで構成されたマイクロコンピュータである。さらに、EC50は、複数のA/D入力端子、複数のD/A出力端子、タイマー、およびディジタル入出力端子等を備えている。EC50には、それらの入出力端子を介してファン駆動回路20及び温度センサ21、22等が接続されている。EC50は、ノートPC1の内部の動作環境の管理に関するプログラムを上述したCPU10(
図1参照)に過大な負荷をかけずに実行することができる。
【0019】
図3は、上記EC50が備える機能の一例を示した機能ブロック図である。
図3に示すように、EC50は、記憶部51、温度センサ21、22の計測値に基づく温度(第1温度、第2温度)に基づいてファン31の回転数を制御するための回転数指令を生成する回転数指令生成部52を主な構成として備えている。これら各部の機能は、EC50が備えるCPUがROMに格納されたファン制御プログラムを実行することにより主に実現される。
【0020】
記憶部51には、温度閾値と回転数とが対応付けられているサーマル・アクション・テーブル(温度回転数情報)が格納されている。サーマル・アクション・テーブル(以下「TAT」という。)は、温度センサ21の計測値と比較するためのTAT55と、温度センサ22の計測値と比較するためのTAT56とが設けられている。
図4にTAT55の一例を、
図5にTAT56の一例を示す。なお、本実施形態では、温度センサ21、22の計測値をそのまま温度閾値と比較する場合を例示して説明するが、例えば、温度センサ21、22の計測値に基づいて他の温度推定値を演算により求め、この温度推定値を用いてファン31の回転数制御を行うこととしてもよい。
【0021】
図4、
図5に示すように、TAT55には低速から最高速までの回転ステージが定義され、TAT56には低速の回転ステージが定義されている。本実施形態では、温度センサ21の計測値T1が中速に対応する温度閾値T_th2(第1閾値)以上、または、温度センサ22の計測値T2が低速に対応する温度閾値T_th1(第2閾値)以上の条件を満たした場合に、ファン31が駆動される。
【0022】
例えば、温度センサ21の計測値T1が温度閾値T_th2(第1閾値)未満であり、温度センサ22の計測値T2が温度閾値T_th1(第2閾値)以上である場合には、回転数R1でファン31が駆動される。
【0023】
また例えば、温度センサ21の計測値T1が温度閾値T_th2(第1閾値)以上温度閾値T_th3未満であり、温度センサ22の計測値T2が温度閾値T_th1未満である場合には、回転数R2でファン31が駆動される。
【0024】
また例えば、温度センサ21の計測値T1が温度閾値T_th2(第1閾値)以上温度閾値T_th3未満であり、温度センサ22の計測値T2が温度閾値T_th1以上である場合には、回転数の高い方、すなわち、この場合には、回転数R2でファン31が駆動される。また、TAT55、56において、温度閾値T_th1〜T_th4は回転速度を上昇させるときと下降させるときとでヒステリシスを有していても良い。
【0025】
ここで、
図6にCPU負荷が変動する場合におけるCPU温度と筐体2の表面温度との関係の一例を示す。
図6において横軸は時間、縦軸は温度を示している。
図6に示されるように、CPU10の温度はCPU負荷に応じて比較的頻繁に変動するのに対し、筐体2の表面温度は、CPU10などの筐体内部の発熱体が発する熱に伴い緩やかに増減する。このように、発熱体付近の温度変化とユーザが触れる筐体表面の温度変化とは性質が異なる。そして、このような場合に、その温度変化の性質を考慮せずに一つのパラメータ(例えば、CPU温度)のみでファン31を制御しようとすると、ファン31を無駄に作動させてしまう可能性があり、無駄な騒音が発生する。
そこで、本実施形態では、比較的緩やかに温度が変化する筐体2の表面と、CPU負荷の変動に伴って瞬時に温度が変化する可能性のあるCPU温度とを異なる温度閾値を用いて評価してファン31の回転数を制御することとしている。
【0026】
また、各温度閾値については、例えば、筐体2の表面はユーザが触れる可能性があるため、ユーザが熱を感じ始める程度の温度に温度閾値T_th1を設定するとよい。その一方で、CPU温度の上昇によりCPU10の能力低下が発生する温度は、筐体表面に触れたユーザが熱いと感じ始める温度よりも高い温度である。したがって、CPU10の温度に基づいてファン31を作動させる温度閾値T_th2は、温度閾値T_th1よりも高く、かつ、CPU10の能力が低下し始める温度よりも低い値に設定するとよい。
また、上記温度閾値T_th2は、例えば、筐体2に設けられている外部接続端子(図示略)に外部機器が接続された場合に、一時的に上昇するCPU温度のピーク値よりも大きな値に設定されていてもよい。このような値とすることで、外部機器が外部接続端子に接続されることによりCPU10の温度が一時的に上昇した場合でも、その温度上昇によるファン31の駆動を回避することが可能となる。
【0027】
回転数指令生成部52(
図3参照)は、記憶部51に格納されているTAT55、56と温度センサ21、22の計測値T1、T2とを用いてファン31の回転数を設定し、設定した回転数に応じた回転数指令を生成して、ファン駆動回路20に出力する。
【0028】
次に、本実施形態に係る冷却システム3によるファン31の制御方法について
図7を参照して説明する。
図7は本実施形態に係るファン制御方法の手順の一例を示したフローチャートである。
図7に示すファン制御方法をEC50が所定の時間間隔で繰り返し実行することにより、温度センサ21、22の計測値に基づくファン31の回転数制御が実現される。
【0029】
まず、EC50は温度センサ21、22の計測値T1、T2を取得する(SA1)。続いて、EC50はTAT55を参照し、温度センサ21の計測値T1が温度閾値T_th2以上であるか否かを判定する(SA2)。この結果、肯定判定であれば(SA2:YES)、計測値T1に応じた回転数をTAT55に基づいて設定する(SA3)。例えば、計測値T1が温度閾値T_th2以上温度閾値T_th3未満であれば回転数R2を、計測値T1が温度閾値T_th3以上温度閾値T_th4未満であれば回転数R3を、計測値T1が温度閾値T_th4以上であれば回転数R4を設定する。
【0030】
一方、ステップSA2において否定判定の場合には(SA2:NO)、TAT56を参照し、温度センサ22の計測値T2が温度閾値T_th1以上であるか否かを判定する(SA4)。この結果、肯定判定であれば(SA4:YES)、計測値T2に応じた回転数をTAT56に基づいて設定する(SA5)。
一方、ステップSA4において否定判定の場合には(SA4:NO)、ファン31の回転数をゼロに設定する(SA6)。
【0031】
続いて、SA3、SA5、またはSA6で設定した回転数が現在設定されている回転数と一致するか否かを判定する(SA7)。この結果、一致している場合には(SA7:YES)、回転数の変更は行われないため、回転数指令を出力せずに、当該処理を終了する。
一方、ステップSA7において、両者の回転数が異なっている場合には(SA7:NO)、設定した回転数に基づく回転数指令を生成し、生成した回転数指令をファン駆動回路20に出力する(SA8)。そして、設定した回転数を現在の回転数として記憶部51の所定の記憶領域に格納し(SA9)、当該処理を終了する。
【0032】
ファン駆動回路20は、EC50から出力された回転数指令に基づいて所定の電圧をファンモータ40に供給することで、ファンモータ40の回転数を制御する。また、ファン駆動回路20は、EC50から新たな回転数指令が入力されるまでは、現在の回転数指令に基づいたファンモータ40の制御を維持する。
なお、
図7に示したフローチャートでは、回転数を上昇させる場合と、下降させる場合において温度閾値T_th1〜T_th4にヒステリシスが設けられていない場合を例示して説明したが、ヒステリシスが設けられている場合には、そのヒステリシスに応じた制御を適宜行えばよい。
【0033】
以上説明してきたように、本実施形態に係る冷却システム3及びそれを備える電子機器によれば、筐体2の内部の異なる位置に複数の温度センサ21、22を配置し、温度センサ21、22の計測値T1、T2にそれぞれ対応して設けられた温度閾値T_th2、T_th1を用いてファン31の制御を行う。このように、温度閾値T_th2、T_th2をそれぞれ設けることにより、筐体2内に設けられた電子部品子の温度特性や筐体の場所における温度変化の特性を考慮したそれぞれの適切な温度閾値を設定することが可能となる。これにより、筐体内部の温度や筐体表面の温度を適切な温度範囲に保つことができる。更に、ファン31の無駄な駆動を抑制することができるので、騒音によるユーザへの不快感を低減することが可能となる。
【0034】
〔第2実施形態〕
次に、本発明の第2実施形態に係る冷却システム及びそれを備える電子機器について図面を参照して説明する。以下、上述した第1実施形態と同様の構成については同一の符号を付すと共に説明を省略し、異なる点について主に説明する。
【0035】
図8は、本実施形態に係る冷却システム5の概略構成図である。
図8に示すように、冷却システム5は、ファン31と、ファン駆動回路20と、エンベデッド・コントローラ(ファン制御部)60と、温度センサ21と、筐体2に設けられた外部接続端子70に外部機器が接続されたこと、および、接続されていた外部機器が離脱されたことを検知する接続検知部72とを主な構成として備えている。
外部接続端子70は、USBメモリ、プロジェクター等の映像装置、外部表示装置等の外部機器を接続するための端子であり、一例として、USB端子、HDMI(登録商標)端子、DVI端子等が挙げられる。
【0036】
接続検知部72は、外部接続端子70に外部機器が接続されたこと及び外部機器の接続が解除されたことを電気的または物理的、或いは他の手法によって検出する。なお、ノートPC等の一般的な電子機器には、外部接続端子70に外部機器の接続/解除を検知する機能が標準的に搭載されているので、接続検知部72についての詳細な説明は省略する。接続検知部72は外部機器の接続を検知した場合に接続検知信号を、外部機器が接続解除(離脱)されたことを検知した場合に接続解除検知信号をEC60に出力する。
【0037】
EC60は、温度センサ21の計測値に基づく回転数指令をファン駆動回路20に出力するとともに、接続検知部72から接続検知信号または接続解除検知信号が入力された場合に、現在の回転数指令を所定期間維持する制御を行う。これにより、外部機器の接続が検知される直前のファン制御状態が所定の期間維持される。
【0038】
図9は、本実施形態に係るEC60が備える機能の一例を示した機能ブロック図である。
図9に示すように、EC60は、記憶部61、回転数指令生成部62、及び指令無効化部63を主な構成として備えている。これら各部の機能は、EC60が備えるCPUがROMに格納されたファン制御プログラムを実行することにより主に実現される。
記憶部61には、温度と回転数とが対応付けられているサーマル・アクション・テーブル(温度回転数情報)65が格納されている。
図10にサーマル・アクション・テーブル(以下「TAT」という。)の一例を示す。
図10に示すように、TAT65は低速から最高速までの回転ステージが定義され、低速から最高速までのそれぞれに対応する温度閾値T_th1’〜T_th4’が定義されている。本実施形態では、温度センサ21の計測値が低速に対応する温度閾値T_th1’以上の場合に、ファン31を作動させる。また、TAT65において、温度閾値T_th1’〜T_th4’は回転速度を上昇させる場合と下降させる場合とでヒステリシスを有していてもよい。
【0039】
回転数指令生成部62は、記憶部61に格納されているTAT65と温度センサ21の計測値とを用いて、温度に応じたファン31の回転数を設定し、設定した回転数に応じた回転数指令を生成して、ファン駆動回路20に出力する。
例えば、回転数指令生成部62は、温度センサ21の計測値T1が温度閾値T_th1’以上温度閾値T_th2’未満である場合には回転数R1’でファン31を駆動するための回転数指令を生成する。また、計測値T1が温度閾値T_th2’以上温度閾値T_th3’未満の場合には回転数R2’で、計測値T1が温度閾値T_th3’以上温度閾値T_th4’未満の場合には回転数R3’で、計測値T1が温度閾値T_th4’以上の場合には回転数R4’でファン31を回転させるための回転数指令を生成する。なお、本実施形態における回転数の設定手法は一例であり、公知の技術を適宜採用することが可能である。
【0040】
回転数指令生成部62によって生成された回転数指令は指令無効化部63に出力される。指令無効化部63には、上述した接続検知部72から出力される接続検知信号や接続解除検知信号が入力される。指令無効化部63は、接続検知信号または接続解除検知信号が入力された場合に、所定の期間(例えば、数分)にわたって、回転数指令生成部62から出力された回転数指令を無効化する。これにより、接続検知信号または接続解除検知信号が入力された場合には、そこから所定の期間において、ファン31の回転数は変動することなく、現在の回転数が維持されることとなる。
【0041】
例えば、
図11に示すように、外部機器が外部接続端子70に接続されたとき(接続時)、及び、外部機器が外部接続端子70に接続された状態から取り外されたとき(離脱時)には、CPU負荷が一時的に増加し、それに伴い、CPU温度が一時的に上昇する。一般的に、CPU温度のみに基づいてファン31の回転数制御を行う場合、ファン31を回転させるための一番低い温度閾値である温度閾値T_th1は、このような外部機器の接続/解除時に発生するCPU温度のピークよりも小さい値に設定されている。このため、外部端子の接続等によって生じる瞬時的な温度上昇を捉えてしまい、ファン31が作動し、騒音が発生する。
これに対し、本実施形態に係る冷却システム5では、外部機器の接続/解除が検知された場合に、換言すると、接続検知信号または接続解除検知信号がEC60に入力された場合には、その入力から所定の期間は回転数指令生成部62からの回転数指令を無効化するので、外部端子の接続/解除時におけるファン31の作動または回転数変動を抑制することができる。これにより、外部機器の接続/離脱時のファン31による騒音を抑えることが可能となる。
【0042】
以上、本発明について実施形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。発明の要旨を逸脱しない範囲で上記実施形態に多様な変更又は改良を加えることができ、該変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれる。また、上記実施形態を適宜組み合わせてもよい。
例えば、第2実施形態に係る冷却システム5の機能の一部を第1実施形態に係る冷却システム3に持たせることとしてもよい。例えば、第1実施形態における冷却システム3に対して、接続検知部72及び指令無効化部の63の機能を持たせることにより、例えば、温度センサ21、22の計測値T1、T2とTAT55、56とに基づいて回転数指令を生成するととともに、接続検知部72によって外部機器の接続/解除が検知された場合には、その回転数指令を所定期間無効化するようにしてもよい。具体的には、例えば、
図7に示したフローチャートにおいて、ステップSA8とSA9との間に外部機器の接続/解除が検知されたか否かを判定し、外部機器の接続/解除が検知された場合には、ステップSA8で生成された回転数指令を無効化する処理を追加すると共に、外部機器の接続/解除が検知されてから所定期間経過した場合には、回転数指令の無効化を解除するような処理を追加することとしてもよい。
【0043】
また、上述した実施形態では、CPU温度と筐体2の表面温度とに基づいてファン31の回転数制御を行う場合について例示したが、ファン31の回転数制御に用いられる温度はこの例に限定されない。例えば、CPU温度に代えて電子機器において主な発熱体の温度を用いることが可能である。
【0044】
また、上記実施形態で説明したファン制御方法の流れも一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において不要なステップを削除したり、新たなステップを追加したり、処理順序を入れ替えたりしてもよい。