【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り [ウェブサイトの掲載日]平成29年10月10日 [ウェブサイトのアドレス]http://chiri.biz/products/dogadehazard/ [公開日]平成29年10月12日 [公開場所]G空間EXPO 日本科学未来館(東京都江東区青海2丁目3―6) [ウェブサイトの掲載日]平成29年10月15日 [ウェブサイトのアドレス]http://chiri.biz/news/gexpo20171014/ [公開日]平成29年10月16日 [公開場所](株)パスコ 本社(東京都目黒区東山1―1―2 東山ビル) [公開日]平成29年10月27日 [公開場所](株)三菱総合研究所 本社(東京都千代田区永田町二丁目10番3号) [配布日]平成29年10月20日、平成29年10月20日、平成29年10月20日、他24件 [配布場所](株)ゼンリンジオインテリジェンス 本社(東京都千代田区西神田1―1―1 オフィス21ビル5F)、(株)バーテックスシステム(東京都文京区小石川4丁目20番1号 イトークリエイト小石川ビル5階)、立教大学 池袋キャンパス(東京都豊島区西池袋3丁目34−1)、他24件 [ウェブサイトの掲載日]平成29年10月10日 [ウェブサイトのアドレス]http://www.nttdata−ccs.co.jp/topics/2017/1010.html [公開日]平成29年11月10日 [会議名、会議場所]NTT防災情報連絡会議(東京都千代田区大手町1―5―1 大手町ファーストスクウェア イーストタワー13F) [配布日]平成30年1月10日、平成30年4月6日、平成29年12月27日、他26件 [配布場所]参議院会館(東京都千代田区永田町2―2―1 参議院議員会館502号室)、JXTG六本木クラブ(東京都港区六本木3丁目16番7号)、三菱電機株式会社(東京都千代田区丸の内2−7−3)、他26件 [公開日]平成29年11月17日 [公開場所]ミクニワールドスタジアム北九州 会議室(福岡県北九州市小倉北区浅野三丁目9―33) [ウェブサイトの掲載日]平成29年10月10日 [ウェブサイトのアドレス]https://www.pitneybowes.com/content/pb/jp/jp/search−results.html#q=%E5%8B%95%E7%94
【解決手段】PC200は、PC200に接続された入力デバイス240を使用して住所情報の入力を受け付ける。PC200は、受け付けた住所情報に基づき、この住所情報に応じた災害のハザード情報及び説明動画情報をサーバ300から取得する。ハザード情報は、例えば文字のみからなる情報であるが、説明動画情報は音声及び動画による情報である。PC200は、このハザード情報をディスプレイ230に表示させる共に、説明動画情報をスピーカ220及びディスプレイ230から出力させる。
前記出力制御手段が、前記入力手段を通じて入力された住所情報に応じた避難場所を示す情報を前記出力手段に出力させることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の災害情報提供システム。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明に係る一実施形態について図面を参照しつつ説明する。本実施形態に係る災害情報提供システム1は、
図1に示すように、インターネット等の通信ネットワーク100を通じて互いに接続された複数のPC200及びサーバ300を備えている。PC200にはスピーカ220(出力手段)、ディスプレイ230(出力手段)及び入力デバイス240(入力手段)が接続されている。入力デバイス240は、キーボードやマウス等、ユーザからの情報の入力を受け付ける装置である。PC200及びサーバ300は、それぞれ、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read−Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等のメモリ装置、並びに、入出力インタフェース等の各種インタフェース等からなるハードウェアと、メモリ装置に記録されたプログラムデータ等からなるソフトウェアとを備えている。そして、ハードウェアがソフトウェアに従って演算処理、入出力処理等の各種の情報処理を実行する。このように、ソフトウェアに従ったコンピュータの機能により、PC200及びサーバ300の各種の機能が実現される。
【0013】
サーバ300及び各PC200間の通信はHTTP(HyperText Transfer Protocol)を使用して実施される。PC200においては、サーバ300からのデータの受信は、各PC200にインストールされたソフトウェアであるウェブブラウザアプリケーションを使用して行われる。ウェブブラウザアプリケーションは、サーバ300に対してHTML(HyperText Markup Language)で記述されたデータ(以下、HTMLデータという。)を要請するようにPC200を機能させる。サーバ300は、この要請に応じてHTMLデータをPC200に送信する。ウェブブラウザアプリケーションは、サーバ300からのデータに従って、スピーカ220及びディスプレイ230からの出力処理や入力デバイス240を介した入力処理等の情報処理を実行するようにPC200を機能させる。これにより、PC200は、以下に説明する入力受付部201、災害情報取得部202及び出力制御部203として機能する。
【0014】
入力受付部201は、ユーザによって入力デバイス240を通じて入力された住所情報、災害種類情報及び住居情報を受け付ける。住所情報は、ユーザが居住している住所を示す情報である。災害種類情報は災害の種類を示す情報である。本実施形態において、災害の種類には、水害、地震及び土砂災害がある。住居情報には階数情報及び木造情報がある。階数情報は、建物の中でユーザが居住している部屋が存在する階数を示す情報である。また、木造情報は、ユーザが居住している建物が木造であるか否かを示す情報である。ユーザは、これらの情報を入力することで、災害情報提供システム1に対し、災害情報の提供を希望する住所や災害の種類、住居の状況を指示することができる。
【0015】
災害情報取得部202は、入力受付部201が受け付けた住所情報、災害種類情報及び住居情報に応じた災害情報をサーバ300に対して要請する。災害情報取得部202は、これに応じてサーバ300から送信された情報を取得する。出力制御部203(出力制御手段)は、災害情報取得部202が取得した情報をスピーカ220及びディスプレイ230から出力させる。具体的には、サーバ300から提供される後述の参考情報、ハザード情報、避難情報及び説明動画情報の文字や動画をディスプレイ230に表示させたり、説明動画情報の音声をスピーカ220から出力させたりする。
図2は、ディスプレイ230にこれらの情報が表示された画面表示の一例である。
図2の画面表示においては、左側の領域に人物が説明を行っている動画が表示されている。かかる動画がディスプレイ230に表示されつつ、動画中の人物による説明の音声がスピーカ220から出力される。これらの動画及び音声は、説明動画情報の動画及び音声を出力させる態様の一例である。また、
図2の画面表示における右側の領域には、参考情報表示領域、ハザード情報表示領域、説明情報表示領域及び避難情報表示領域に対応する枠が示されている。これらの領域は、後述の参考情報、ハザード情報、説明情報及び避難情報をディスプレイ230の画面に表示させる表示態様の一例を示す。
【0016】
サーバ300は、
図1に示すように、災害情報を記憶した記憶部である参考情報記憶部310、ハザード情報記憶部320、避難情報記憶部330及び説明動画記憶部340(説明情報記憶手段)と、位置情報変換部350と、情報提供部360とを備えている。参考情報記憶部310は、災害に関する参考情報を災害の種類と関連付けて記憶している。参考情報は、主に、過去に発生した災害の状況を撮影した複数枚の撮影画像を示す情報からなる。これらの撮影画像は、災害の種類、つまり、水害、地震及び土砂災害のそれぞれに関して用意されている。
【0017】
ハザード情報記憶部320は、災害のリスクを示すハザード情報を、災害の種類及び地理座標情報と関連付けて記憶している。地理座標情報は、例えば、経度及び緯度を示す情報からなる。ハザード情報には、水害に関するリスク情報、地震に関するリスク情報及び土砂災害に関するリスク情報が含まれる。水害に関するリスク情報は、洪水等の水害が発生した場合に予想される各地点の浸水深を示す情報である。かかる情報は、例えば、「国土数値情報 浸水想定区域データ」(国土交通省)に基づいて生成されてよい。地震に関するリスク情報は、各地点において所定の期間内に所定の強度の地震が発生する可能性を示す情報である。かかる情報は、例えば、「J−SHIS」(国立研究開発法人 防災科学技術研究所)によって提供されている地震に関する各種情報に基づいて生成されてよい。土砂災害に関するリスク情報は、各地点において土石流やがけ崩れ、地滑り等の土砂災害が発生する危険性があるか否かを示す情報である。かかる情報は、例えば、「国土数値情報 土砂災害警戒区域データ」(国土交通省)に基づいて生成されてよい。なお、水害、地震及び土砂災害に関する各リスク情報の生成に当たっては、「国土数値情報 浸水想定区域データ」「J−SHIS」「国土数値情報 土砂災害警戒区域データ」の代わりに、又は、これらに加え、自治体等が提供するハザード情報が用いられてもよい。
【0018】
避難情報記憶部330は、災害に対する避難施設の情報を地理座標情報と関連付けて記憶している。かかる情報は、例えば、「国土数値情報 避難施設データ」(国土交通省)に基づいて生成されてよい。
【0019】
説明動画記憶部340は、災害に関する説明動画情報(説明情報)を、災害種類情報及び住居情報と関連付けて記憶している。説明動画情報は、文字(数字その他の記号を含む。)、動画及び音声の組み合わせからなる情報である。説明動画情報は、参考情報、ハザード情報及び避難情報等がディスプレイ230から出力される際に、同時にスピーカ220及びディスプレイ230から出力される。説明動画情報は、参考情報と共に出力される一般災害情報、ハザード情報と共に出力される画面案内情報、及び、避難情報と共に出力される対応説明情報を含んでいる。一般災害情報は、水害、地震及び土砂災害のそれぞれに関する一般的な説明を示す動画及び音声からなる情報であり、災害種類情報と関連付けられて説明動画記憶部340に記憶されている。画面案内情報は、ディスプレイ230上の画面表示の案内をユーザに提供する動画及び音声からなる情報であり、災害種類情報と関連付けられて説明動画記憶部340に記憶されている。画面案内情報は、水害、地震及び土砂災害のそれぞれに関するリスク情報の画面表示に応じて用意されている。対応説明情報は、水害、地震及び土砂災害のそれぞれに関し、災害が発生した場合に取るべき対応を、住居情報に応じて説明する文字、動画及び音声からなる情報であり、災害種類情報及び住居情報と関連付けられて説明動画記憶部340に記憶されている。
【0020】
位置情報変換部350は、PC200から送信された住所情報を、その住所に対応する地理座標情報に変換する。位置情報変換部350は、住所情報と地理座標情報とを関連付けた関連付け情報を保持しており、この関連付け情報に基づいて、住所情報から、その住所情報に対応する地理座標情報を生成する。
【0021】
情報提供部360は、PC200から送信された災害情報の要請に応じ、参考情報記憶部310、ハザード情報記憶部320、避難情報記憶部330及び説明動画記憶部340に記憶された情報をPC200へと送信する。参考情報記憶部310の記憶情報からは、PC200から送信された災害種類情報と関連付けられた参考情報が取り出される。ハザード情報記憶部320の記憶情報からは、PC200から送信された災害種類情報及び住所情報に基づいてハザード情報が取り出される。具体的には、まず、PC200から送信された住所情報が、位置情報変換部350によって地理座標情報に変換される。そして、当該地理座標情報及び災害種類情報と関連付けられたハザード情報がハザード情報記憶部320の記憶情報から取り出される。避難情報記憶部330の記憶情報からは、位置情報変換部350によって得られた上記地理座標情報に基づいて避難情報が取り出される。例えば、当該地理座標情報が示す位置に対して近い方から3か所の避難場所を示す情報が取り出される。説明動画記憶部340の記憶情報からは、PC200から送信された災害種類情報及び住居情報に基づいて一般災害情報、画面案内情報及び対応説明情報が取り出される。具体的には、災害種類情報と関連付けられた一般災害情報及び画面案内情報が、災害種類情報及び住居情報と関連付けられた対応説明情報が、それぞれ説明動画記憶部340の記憶情報から取り出される。これらの記憶部から取り出された情報は、災害情報の要請元のPC200へと送信される。PC200へと送信された情報は、上記の通り、スピーカ220及びディスプレイ230から出力される。
【0022】
以上説明した本実施形態によると、入力された住所情報に応じた災害のハザード情報をディスプレイ230から出力させるのみならず、音声及び動画による情報を含む説明動画情報も併せてスピーカ220及びディスプレイ230から出力させる。説明動画は、ハザード情報と共に出力される画面案内情報を含んでいる。画面案内情報は、ディスプレイ230上の画面表示を案内する動画及び音声からなる。したがって、単に地域のハザード情報が画面に表示されるだけのシステムとは異なり、音声や動画によってユーザに語り掛けるように災害情報が提示される。このため、ユーザに対して災害情報が分かりやすく提示される。
【0023】
また、本実施形態においては、ハザード情報及び説明動画情報が災害の種類(水害、地震及び土砂災害)に応じた内容を有している。例えば、ハザード情報は、水害に関するリスク情報、地震に関するリスク情報及び土砂災害に関するリスク情報を含んでいる。また、説明動画情報は、災害に応じた一般災害情報を含んでいる。かかるハザード情報及び説明動画情報がスピーカ220及びディスプレイ230から出力されるので、災害の種類に応じた具体的な災害の情報が分かりやすくユーザに提示される。
【0024】
また、本実施形態においては、説明動画情報が住居情報(階数情報又は木造情報)に応じた内容を有している。かかる説明動画情報がスピーカ220及びディスプレイ230から出力されるので、ユーザにとって関心の高い、住居の状況に応じた身近な災害の情報が、ユーザに提示される。
【0025】
また、本実施形態においては、ユーザによって入力された住所情報に応じた避難情報、例えば、そのユーザの所在地域の避難場所が出力される。このため、ユーザにとってより身近な情報が提示される。
【0026】
以下、
図3〜
図12を参照しつつ、上述の実施形態に係る一実施例について説明する。
図3は、本実施例に係る災害情報提供システム1による処理の流れを示すフローチャートである。
図4〜
図12は、
図3に示す各ステップにおいて、サーバ300から送信されたHTMLデータに基づいてPC200がディスプレイ230に表示させる画像である。
【0027】
まず、入力受付部201が、ユーザからの名前情報及び住所情報の入力を受け付ける(
図3のステップS1)。具体的には、出力制御部203が、名前情報及び住所情報の入力用の
図4に示す画像IM1をディスプレイ230に表示させる。ユーザは、画像IM1が表示された状態において入力デバイス240を使用することにより名前情報と住所情報を入力できる。入力受付部201は、入力された名前情報及び住所情報を受け付ける。
【0028】
次に、入力受付部201が、ユーザからの災害種類情報の入力を受け付ける(
図3のステップS2)。具体的には、出力制御部203が、災害種類情報の入力用の
図5に示す画像IM2をディスプレイ230に表示させる。画像IM2は、説明動画が表示される動画領域M1、あいさつ文が表示される領域A1及び災害の種類の選択を行う領域である領域A2を含んでいる。動画領域M1には、人物が説明を行っている動画が表示される。これと同時に、出力制御部203は、ユーザに対して災害の種類の選択を促すナレーションの音声をスピーカ220から出力させる。ナレーションの一例は、『○○大学の○○です。入力いただいた住所の自然災害のリスクを診断します。診断したい災害を選んで下さい。』である。領域A1には、
図3のステップS1において入力受付部201が受け付けた名前と共にあいさつ文が表示される。例えば、『〇月〇日 〇時〇分 おはようございます。△△さん』と表示される。なお、「おはようございます」の代わりに、「こんにちは」又は「こんばんは」と時刻に合わせて表示されてもよい。『△△』は、
図3のステップS1において入力受付部201が受け付けた名前に対応する(以下同様である)。領域A2には、『診断したい災害を選んで下さい。』との文章と、災害の種類を示す「水害」「地震」「土砂災害」の文字とが表示される。ユーザは、入力デバイス240を使用していずれかの文字を選択することで、災害の種類を選択できる。入力受付部201は、ユーザが選択した災害種類情報を受け付ける。
【0029】
次に、出力制御部203が、参考情報の表示用の
図6に示す画像IM3をディスプレイ230に表示させる(
図3のステップS3)。画像IM3は、説明動画が表示される動画領域M2及び参考情報が表示される参考情報表示領域A3を含んでいる。動画領域M2には、人物が説明を行っている動画が表示される。これと同時に、出力制御部203は、
図3のステップS2において入力受付部201が受け付けた災害種類情報(以下、ユーザ選択種類情報という。)に応じた一般災害情報の音声をスピーカ220から出力させる。一般災害情報は、災害情報取得部202が災害種類情報に基づいてサーバ300から取得したものである。水害に応じた一般災害情報の一例は、『大雨や融雪などが原因で、河川の流量が異常に増加し、堤防の浸食や決壊、橋の流出などが起こる災害を洪水害といいます。一般的には、堤防の決壊や河川の水が堤防を越えることにより起こる氾濫を洪水と呼んでいます。』である。地震に応じた一般災害情報の一例は、『地震による被害には、津波を除けば、建物倒壊、火災の発生、土砂崩れ、液状化現象などがあります。今後発生することが予想されている首都直下地震や南海トラフ巨大地震などでは、津波被害のほか、大都市特有の被害も多く発生するものと考えられます。』である。土砂災害に応じた一般災害情報の一例は、『土砂災害は、すさまじい破壊力をもつ土砂が、一瞬にして多くの人命や住宅などの財産を奪ってしまう恐ろしい災害です。山腹や川底の石や土砂が集中豪雨などによって一気に下流へと押し流される現象を土石流といいます。また、山の斜面や自然の急傾斜の崖、人工的な造成による斜面が突然崩れ落ちることを崖崩れといいます。』である。
【0030】
参考情報表示領域A3には、ユーザ選択種類情報に応じた参考情報が表示される。参考情報は、災害情報取得部202がユーザ選択種類情報に基づいてサーバ300から取得したものである。参考情報は、上記の通り、災害の状況を撮影した複数の撮影画像からなる。かかる撮影画像がスライドショー形式で参考情報表示領域A3に順次表示される。
【0031】
次に、ユーザ選択種類情報に応じて、出力制御部203が、ハザード情報の表示用の
図7〜
図9に示す画像IM4〜IM6をディスプレイ230に表示させる(
図3のステップS4〜ステップS7)。
【0032】
ユーザ選択種類情報が水害である場合(
図3のステップS4:水害)には、
図7の画像IM4が表示される(
図3のステップS5)。画像IM4は、説明動画が表示される動画領域M3、ハザード情報が表示されるハザード情報表示領域A4及び住居情報の選択を行う領域である領域A5を含んでいる。動画領域M3には、人物が説明を行っている動画が表示される。これと同時に、出力制御部203は、水害に応じた画面案内情報の音声をスピーカ220から出力させる。画面案内情報は、災害情報取得部202がユーザ選択種類情報に基づいてサーバ300から取得したものである。水害に応じた画面案内情報の一例は、『お住いの場所の災害リスクは次の通りです。お住いのお宅の階数を選んでください。』である。
【0033】
ハザード情報表示領域A4には、水害に応じたハザード情報が表示される。ハザード情報としては災害のリスクを示すリスク情報が表示される。水害に応じたリスク情報は、
図3のステップS1において入力受付部201が受け付けた住所情報(以下、ユーザ入力住所情報という。)に対応する地点の浸水深を示す情報である。水害に応じたリスク情報の一例は、『△△さん家の水害リスクは浸水深 5m です。』である。このリスク情報は、災害情報取得部202がユーザ選択種類情報及びユーザ入力住所情報に基づいてサーバ300から取得したものである。
【0034】
領域A5には、住居情報(階数情報)の選択肢を示す「1階」「2階」「3階以上」の文字が表示される。ユーザは、入力デバイス240を使用していずれかの文字表示を選択することで住居情報を選択できる。入力受付部201は、ユーザが選択した住居情報を受け付ける。
【0035】
ユーザ選択種類情報が地震である場合(
図3のステップS4:地震)には、
図8の画像IM5が表示される(
図3のステップS6)。画像IM5は、説明動画が表示される動画領域M4、ハザード情報が表示されるハザード情報表示領域A6及び住居情報の選択を行う領域である領域A7を含んでいる。動画領域M4には、人物が説明を行っている動画が表示される。これと同時に、出力制御部203は、地震に応じた画面案内情報の音声をスピーカ220から出力させる。画面案内情報は、災害情報取得部202がユーザ選択種類情報に基づいてサーバ300から取得したものである。地震に応じた画面案内情報の一例は、『お住いの場所の災害リスクは次の通りです。お住いのお宅は木造ですか?』である。
【0036】
ハザード情報表示領域A6には、地震に応じたハザード情報が表示される。ハザード情報としては災害のリスクを示すリスク情報が表示される。地震に対応するリスク情報は、ユーザ入力住所情報に対応する地点の地震発生の可能性を示す情報である。地震に対応するリスク情報の一例は、『△△さん家の地震リスクは30年以内に震度6弱が発生する可能性:高い(6〜26%)』である。このリスク情報は、災害情報取得部202がユーザ選択種類情報及びユーザ入力住所情報に基づいてサーバ300から取得したものである。
【0037】
領域A7には、住居情報(木造情報)の選択肢を示す「木造」「非木造」の文字が表示される。ユーザは、入力デバイス240を使用していずれかの文字を選択することで住居情報を選択できる。入力受付部201は、ユーザが選択した住居情報を受け付ける。
【0038】
ユーザ選択種類情報が土砂災害である場合(
図3のステップS4:土砂災害)には、
図9の画像IM6が表示される(
図3のステップS7)。画像IM6は、説明動画が表示される動画領域M5及びハザード情報が表示されるハザード情報表示領域A8を含んでいる。動画領域M5には、人物が説明を行っている動画が表示されると共に、土砂災害に応じた画面案内情報の音声がスピーカ220から出力される。この画面案内情報は、災害情報取得部202がユーザ選択種類情報に基づいてサーバ300から取得したものである。土砂災害に応じた画面案内情報の一例は、『お住いの場所の災害リスクは次の通りです。』である。
【0039】
ハザード情報表示領域A8には、土砂災害に応じたハザード情報が表示される。ハザード情報としては災害のリスクを示すリスク情報が表示される。土砂災害に対応するリスク情報は、ユーザ入力住所情報に対応する地点の土砂災害発生の危険性を示す情報である。土砂災害に対応するリスク情報の一例は、『△△さん家の土砂災害リスクはがけ崩れの危険があります。』である。このリスク情報は、災害情報取得部202がユーザ選択種類情報及びユーザ入力住所情報に基づいてサーバ300から取得したものである。
【0040】
次に、ユーザ選択種類情報に応じて、出力制御部203が、対応説明情報の表示用の
図10〜
図12に示す画像IM7〜IM9をディスプレイ230に表示させる(
図3のステップS8〜ステップS10)。
【0041】
ユーザ選択種類情報が水害である場合には、
図10の画像IM7が表示される(
図3のステップS8)。画像IM7は、説明動画が表示される動画領域M6、水害に応じたハザード情報が表示されるハザード情報表示領域A4、水害に応じた対応説明情報が表示される説明情報表示領域A9及び避難情報が表示される避難情報表示領域A10を含んでいる。このうち、ハザード情報表示領域A4には、
図7と同様のハザード情報が表示される。なお、ユーザが入力デバイス240を使用して画像IM7中の「災害選択に戻る」との表示を選択すると、
図3の処理がステップS2に戻る。
【0042】
動画領域M6には、人物が説明を行っている動画が表示される。これと同時に、出力制御部203は、
図3のステップS5において入力受付部201が受け付けた階数情報(以下、ユーザ選択階数情報という。)に応じた対応説明情報の音声をスピーカ220から出力させる。この対応説明情報の音声は、災害情報取得部202がユーザ選択種類情報及びユーザ選択階数情報に基づいてサーバ300から取得したものである。階数情報「1階」に応じた対応説明情報の音声の一例は、『1階にお住いの方は浸水の可能性があります。洪水警報が出た場合は、早めに避難所に避難してください。お近くの避難所はこちらです。』である。階数情報「2階」に応じた対応説明情報の音声の一例は、『2階にお住いの方は浸水の可能性があります。洪水警報が出た場合は、早めに避難所に避難してください。お近くの避難所はこちらです』である。階数情報「3階以上」に応じた対応説明情報の音声の一例は、『3階以上にお住いの方は家から出られなくなる可能性があります。洪水警報が出た場合は、早めに避難所に避難してください。既に水がきていたら3階以上に留まってください。お近くの避難所はこちらです』である。
【0043】
説明情報表示領域A9には、スピーカ220から出力される音声に応じた内容を有する対応説明情報の文章が表示される。この対応説明情報の文章は、災害情報取得部202がユーザ選択種類情報及びユーザ選択階数情報に基づいてサーバ300から取得したものである。例えば、階数情報「1階」に応じた文章として『1階にお住いの△△さんは浸水の可能性がありますので洪水警報が出た場合は、早めに避難所に避難してください。』との文章が表示される。階数情報「2階」に応じた文章として『2階にお住いの△△さんは浸水の可能性がありますので洪水警報が出た場合は、早めに避難所に避難してください。』との文章が表示される。階数情報「3階以上」に応じた文章として『3階以上にお住いの△△さんは家から出られなくなる可能性がありますので洪水警報が出た場合は、早めに避難所に避難してください。既に水がきていたら3階以上に留まってください。』との文章が表示される。
【0044】
避難情報表示領域A10には、ユーザ入力住所情報に応じた避難情報が表示される。この避難情報は、災害情報取得部202がユーザ入力住所情報に基づいてサーバ300から取得したものである。例えば、『△△さん家の近くの避難所』との文字とともに、ユーザ入力住所情報が示す住所に近い順に3つの避難所の候補に関する情報が
図10に示すように表示される。なお、避難所の候補数は3でなくてもよく、2以下であってもよいし、4以上であってもよい。
【0045】
ユーザ選択種類情報が地震である場合には、
図11の画像IM8が表示される(
図3のステップS9)。画像IM8は、説明動画が表示される動画領域M7、地震に応じたハザード情報が表示されるハザード情報表示領域A6、地震に応じた対応説明情報が表示される説明情報表示領域A11及び避難情報が表示される避難情報表示領域A12を含んでいる。このうち、ハザード情報表示領域A6には、
図8と同様のハザード情報が表示される。なお、ユーザが入力デバイス240を使用して画像IM8中の「災害選択に戻る」との表示を選択すると、
図3の処理がステップS2に戻る。
【0046】
動画領域M7には、人物が説明を行っている動画が表示される。これと同時に、出力制御部203は、
図3のステップS6において入力受付部201が受け付けた木造情報(以下、ユーザ選択木造情報という。)に応じた対応説明情報の音声をスピーカ220から出力させる。この対応説明情報の音声は、災害情報取得部202がユーザ選択種類情報及びユーザ選択木造情報に基づいてサーバ300から取得したものである。木造情報「木造」に応じた対応説明情報の音声の一例は、『木造にお住いの場合は家屋倒壊の恐れがありますので大地震発生時には、家の外に避難してください。』である。木造情報「非木造」に応じた対応説明情報の音声の一例は、『鉄筋コンクリート等の非木造にお住いの場合は揺れが収まるまで机の下等の安全な場所へ身を隠してください。』である。
【0047】
説明情報表示領域A11には、スピーカ220から出力される音声に応じた内容を有する対応説明情報の文章が表示される。この対応説明情報の文章は、災害情報取得部202がユーザ選択種類情報及びユーザ選択木造情報に基づいてサーバ300から取得したものである。例えば、木造情報「木造」に応じた文章として『木造にお住いの△△さんは家屋倒壊の恐れがありますので大地震発生時には家の外に避難してください。』との文章が表示される。木造情報「非木造」に応じた文章として『鉄筋コンクリート等の非木造にお住いの△△さんは揺れが収まるまで机の下等の安全な場所へ身を隠してください。』との文章が表示される。
【0048】
避難情報表示領域A12には、ユーザ入力住所情報に応じた避難情報が表示される。この避難情報は、災害情報取得部202がユーザ入力住所情報に基づいてサーバ300から取得したものである。例えば、『△△さん家の近くの避難所』との文字と共に、ユーザ入力住所情報が示す住所に近い順に3つの避難所の候補に関する情報が
図11に示すように表示される。なお、避難所の候補数は3でなくてもよく、2以下であってもよいし、4以上であってもよい。
【0049】
ユーザ選択種類情報が土砂災害である場合には、
図12の画像IM9が表示される(
図3のステップS10)。画像IM9は、説明動画が表示される動画領域M8、土砂災害に応じたハザード情報が表示されるハザード情報表示領域A8、土砂災害に応じた対応説明情報が表示される説明情報表示領域A13及び避難情報が表示される避難情報表示領域A14を含んでいる。このうち、ハザード情報表示領域A8には、
図9と同様のハザード情報が表示される。なお、ユーザが入力デバイス240を使用して画像IM9中の「災害選択に戻る」との表示を選択すると、
図3の処理がステップS2に戻る。
【0050】
動画領域M8には、人物が説明を行っている動画が表示される。これと同時に、出力制御部203は、対応説明情報の音声をスピーカ220から出力させる。この対応説明情報の音声は、災害情報取得部202がユーザ選択種類情報に基づいてサーバ300から取得したものである。対応説明情報の音声の一例は、『大雨警報や土砂災害警戒情報が発表された場合は、早めに避難するようにしましょう。また、既に建物の外に出て避難することが危険な状況となっている場合は、頑丈な建物で斜面とは反対側の2階以上の部屋へ移動してください。』である。
【0051】
説明情報表示領域A13には、スピーカ220から出力される音声に応じた内容を有する対応説明情報の文章が表示される。この対応説明情報の文章は、災害情報取得部202がユーザ選択種類情報に基づいてサーバ300から取得したものである。例えば、『大雨警報や土砂災害警戒情報が発表された場合は、早めに避難するようにしましょう。また、既に建物の外に出て避難することが危険な状況となっている場合は、頑丈な建物で斜面とは反対側の2階以上の部屋へ移動してください。』との文章が表示される。
【0052】
避難情報表示領域A14には、ユーザ入力住所情報に応じた避難情報が表示される。この避難情報は、災害情報取得部202がユーザ入力住所情報に基づいてサーバ300から取得したものである。例えば、『△△さん家の近くの避難所』との文字と共に、ユーザ入力住所情報が示す住所に近い順に3つの避難所の候補に関する情報が
図12に示すように表示される。なお、避難所の候補数は3でなくてもよく、2以下であってもよいし、4以上であってもよい。
【0053】
<変形例>
以上は、本発明の好適な実施形態についての説明であるが、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、課題を解決するための手段に記載された範囲の限りにおいて様々な変更が可能なものである。
【0054】
例えば、上述の実施形態では、ハザード情報として、水害に関するリスク情報等がディスプレイ230の画面に表示される。しかし、リスク情報以外のハザード情報が画面に表示されてもよい。例えば、地震の強さの分布を領域の色分けで示す地図が画面に表示されてもよい。この場合でも、ハザード情報の表示と共に、例えば、地震の強さの分布について説明する説明動画情報が音声及び動画としてスピーカ220及びディスプレイ230から出力されることにより、ユーザに対して分かりやすくハザード情報が提示される。
【0055】
上述の実施形態では、ユーザ選択種類情報に応じたハザード情報がディスプレイ230に表示される。しかし、このような災害の種類に応じたハザード情報ではなく、災害全般に関するハザード情報がディスプレイ230に表示されてもよい。例えば、水害、地震及び土砂災害の全般に関するハザード情報が表示されてもよいし、これらのうちの2つに関するハザード情報が表示されてもよい。
【0056】
また、上述の実施形態に係る災害情報システム1では、サーバ300が災害情報を記憶する参考情報記憶部310等の記憶部を有しており、通信ネットワーク100を通じてサーバ300から送信された災害情報をPC200の出力制御部203がスピーカ220及びディスプレイ230に出力させる。しかし、参考情報記憶部310等の記憶部と出力制御部203とが一体となった災害情報装置として本発明が実施されてもよい。この場合、災害情報装置は通信ネットワーク100を通じて災害情報を取得する必要はないため、いわゆるスタンドアローンのシステムとしても実現可能である。なお、サーバ300が有する参考情報記憶部310等の記憶部の機能を複数のサーバに分散させ、これらの複数のサーバからPC200に災害情報を提供するように災害情報システムが構築されてもよい。
【0057】
また、上述の実施形態では、PC200にインストールされたブラウザアプリケーションを使用して、サーバ300から災害情報を受信したり、災害情報をスピーカ220等から出力させたりといった各種の情報処理がPC200によって実行される。しかし、本実施形態に係る各種の情報処理は、このようなブラウザベースの処理によって実現されるのでなく、各種の情報処理を実行するようにPC200を機能させる専用のアプリケーションによって実現されてもよい。