【解決手段】本発明に係る画像表示装置10は、表示領域11aを備えた表示部11と、表示領域11aに対するタッチ操作を受け付ける操作部12と、複数の画像と、複数の画像それぞれに所定の順番で割り当てられた画像番号とを対応付けて格納する格納部13と、先頭の画像番号が一端に配置され、最終の画像番号が他端に配置された画像番号表示エリア31と、画像を表示する画像表示エリア32とを含む表示画面30を表示領域11aに表示する表示制御部15とを備え、表示制御部15は、画像番号表示エリア31へのタッチ操作が行われると、画像番号表示エリアにおけるタッチ操作によるタッチ位置と、最終の画像番号とに基づいて、タッチ位置に応じた画像番号を特定し、特定した画像番号に対応付けて格納部13に格納されている画像を画像表示エリア32に表示する。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照しながら説明する。
【0016】
図1は、本発明の一実施形態に係る画像表示装置10の構成の一例を示す機能ブロック図である。本実施形態に係る画像表示装置10は、電力測定器などの測定器に搭載され、測定器の測定結果を示す画像などを表示する。画像表示装置10は、測定器以外の電子機器に搭載されてもよい。
【0017】
図1に示す画像表示装置10は、表示部11と、操作部12と、格納部13と、操作情報検出部14と、表示制御部15とを備える。
【0018】
表示部11は、表示制御部15の制御に従い、種々の表示画面を表示領域に表示する。
【0019】
図2は、画像表示装置10が搭載された測定器20の外観の一例を示す図である。測定器20は、例えば、電気製品の消費電力の測定、パワーコンディショナの直流/交流の変換効率の測定などに用いられる電力測定器である。
【0020】
表示部11は、測定器20の一面に、表示領域11aが視認可能なように設けられる。なお、測定器20には、種々の操作入力を行うためのキー21が設けられていてもよい。
【0021】
図3は、表示部11が表示する表示画面30の一例を示す図である。
【0022】
表示部11は、
図3に示すように、画像番号表示エリア31と、画像表示エリア32と、画像送りエリア33とを含む表示画面30を表示する。各エリアの詳細については後述する。
【0023】
図1を再び参照すると、操作部12は、表示部11の表示領域11aに対するタッチ操作を受け付ける。具体的には、操作部12は、表示部11の表示領域11aに対するタッチ操作が行われると、タッチ操作によるタッチ位置に応じた信号を、操作情報検出部14に出力する。操作部12は、例えば、指、スタイラスペンなどの指示体の接触または近接を検出するタッチセンサである。表示部11と操作部12とはいわゆるタッチパネルとして一体的に構成されてもよい。
【0024】
格納部13は、表示部11に表示する複数の画像と、その複数の画像それぞれに所定の順番で割り当てられた画像番号とを対応付けて格納する。また、格納部13は、表示部11に表示する画像それぞれにおける表示項目などを格納する。
【0025】
測定器20の中には、測定器20の測定結果を種々の表示態様で表示する機能を有するものがある。測定器20の測定結果の表示態様としては、測定器20の測定結果を数値で示す態様、測定器20の測定結果をグラフで示す態様、測定器20の測定結果を数値とグラフとを組み合わせて示す態様などの種々の態様がある。操作者は、どのような表示態様で測定器20の測定結果を表示するかを設定することができる。格納部13は、例えば、操作者により設定された表示態様で測定器20の測定結果を示す画像と、その画像に所定の順番で割り当てられた画像番号とを対応付けて格納する。所定の順番は、例えば、操作者により設定された順、操作者により設定された優先度順などがある。この場合、操作者は、表示対象として設定した画像と、その画像に割り当てられた画像番号との対応付けを把握することができる。そのため、操作者は、予め把握している画像と画像番号との対応付けに従い、所望の画像を表示部11に表示させるための操作を行うことができる。
【0026】
操作情報検出部14は、操作部12から出力された信号に基づき、タッチ操作によるタッチ位置(タップ位置)の座標を操作情報として検出し、検出結果を表示制御部15に出力する。操作情報検出部14は、タップ位置検出部141を備える。
【0027】
タップ位置検出部141は、操作部12から出力された信号に基づき、タッチ操作によるタッチ位置(タップ位置)の座標を検出し、操作情報として表示制御部15に出力する。
【0028】
表示制御部15は、
図3を参照して説明した表示画面30を表示部11に表示させる。上述したように、
図3に示す表示画面30は、画像番号表示エリア31と、画像表示エリア32と、画像送りエリア33とを含む。ただし、表示画面30は、画像送りエリア33を含んでいなくてもよい。
【0029】
画像番号表示エリア31は、格納部13に格納された画像番号が表示されるエリアである。画像番号表示エリア31は、画像と対応付けて格納部13に格納されている画像番号の中から、操作者が表示を希望する画像の画像番号を指定する操作入力に用いられるエリアである。
【0030】
画像番号表示エリア31は、例えば、
図3に示すように、所定方向(
図3では、紙面上下方向)に延在する、細長の矩形形状のエリアである。画像番号表示エリア31が延在する所定方向の一端31a(
図3の例では、上方向の端部。以下では、上端31aと称することもある)には、格納部13に格納されている先頭の画像番号34(
図3の例では、画像番号「1」)が配置される。また、画像番号表示エリア31が延在する所定方向の他端31b(
図3の例では、下方向の端部。以下では、下端31bと称することもある。)には、格納部13に格納されている最終の画像番号35(
図3の例では、画像番号「10」)が配置される。また、先頭の画像番号34と最終の画像番号35との間には、破線38が配置される。
【0031】
画像表示エリア32は、格納部13に格納されている画像(表示対象の画像)を表示するエリアである。
【0032】
すなわち、表示制御部15は、格納部13に格納されている画像番号のうち、先頭の画像番号が一端31aに配置され、最終の画像番号が他端31bに配置された画像番号表示エリア31と、格納部13に格納されている画像を表示する画像表示エリア32とを含む表示画面30を表示部11の表示領域11aに表示する。表示制御部15は、画像番号表示エリア31へのタッチ操作が行われると、格納部13に格納されている画像番号の中から、画像番号表示エリア31の一端31aから他端31bに向かう方向におけるタッチ操作によるタッチ位置と、最終の画像番号とに基づき、タッチ位置に応じた画像番号を特定し、特定した画像番号に対応付けて格納部13に格納されている画像を画像表示エリア32に表示する。なお、表示制御部15は、操作情報検出部14から出力される操作情報に基づき、表示領域11aへのタッチ操作によるタッチ位置を特定する。なお、タッチ位置に応じた画像番号の特定の詳細については後述する。
【0033】
また、表示制御部15は、画像表示エリア32に表示中の画像の画像番号(
図3の例では、画像番号「5」)を画像番号表示エリア31に表示する。さらに、表示制御部15は、画像番号表示エリア31に表示された、画像表示エリア32に表示中の画像の画像番号を指し示すカーソル36(指示画像)を、画像表示エリア32に表示中の画像の画像番号に重畳して表示する。画像表示エリア32に表示中の画像の画像番号は、カーソル36が重畳されることで、例えば、先頭および最終の画像番号と表示色が反転して表示される。ここで、表示制御部15は、画像表示エリア32に表示中の画像の画像番号を、その画像番号に応じた位置に表示する。
【0034】
表示画面30は、
図3に示すように、画像送りエリア33をさらに含む。
【0035】
画像送りエリア33は、画像表示エリア32に表示される画像の画像番号を、画像表示エリア32に表示中の画像の画像番号(
図3の例では、画像番号「5」)から増減させる操作入力に用いられるエリアである。すなわち、表示制御部15は、表示画面30に、画像表示エリア32に表示される画像の画像番号を、画像表示エリア32に表示中の画像の画像番号から増減させる画像送りエリア33をさらに含める。
【0036】
画像送りエリア33は、画像番号表示エリア31の一端31a側に設けられた画像送りエリア33aと、画像番号表示エリア31の他端31b側に設けられた画像送りエリア33bとを含む。表示制御部15は、画像送りエリア33aへのタッチ操作が行われると、画像表示エリア32に表示される画像の画像番号を、画像表示エリア32に表示中の画像の画像番号から、所定数だけ(例えば、1だけ)減少させる。すなわち、表示制御部15は、画像送りエリア33aへのタッチ操作が行われると、画像表示エリア32に表示中の画像の画像番号を所定数だけ減少させた画像番号の画像を、画像表示エリア32に表示する。また、表示制御部15は、画像送りエリア33bへのタッチ操作が行われると、画像表示エリア32に表示される画像の画像番号を、画像表示エリア32に表示中の画像の画像番号から、所定数だけ(例えば、1だけ)増加させる。すなわち、表示制御部15は、画像送りエリア33bへのタッチ操作が行われると、画像表示エリア32に表示中の画像の画像番号を所定数だけ増加させた画像番号の画像を、画像表示エリア32に表示する。また、表示制御部35は、画像送りエリア33aまたは画像送りエリア33bへのタッチ操作により、画像表示エリア32に表示した画像の画像番号を、その画像番号に応じた位置に表示する。なお、画像表示エリア32に表示中の画像の画像番号の表示位置の特定の詳細については後述する。
【0037】
表示制御部15は、表示項目取得・設定部151と、画像番号取得・設定部152と、画像番号表示位置取得・設定部153とを備える。
【0038】
表示項目取得・設定部151は、格納部13を参照し、画像表示エリア32に表示する画像の表示項目を取得し、取得した表示項目が画像表示エリア32に表示されるように、表示画面30の設定を行う。
【0039】
画像番号取得・設定部152は、画像番号表示エリア31へのタッチ操作が行われると、格納部13に格納されている画像番号の中から、操作情報検出部14(タップ位置検出部141)により検出されたタッチ操作によるタッチ位置(タップ位置)と、最終の画像番号とに基づき、タッチ位置に応じた画像番号を特定(取得)し、特定した画像番号が画像番号表示エリア31に表示されるように、表示画面30の設定を行う。
【0040】
画像番号表示位置取得・設定部153は、画像表示エリア32に表示中の画像の画像番号を画像番号表示エリア31に表示する表示位置を特定(取得)し、特定した位置に画像表示エリア32に表示中の画像の画像番号が表示されるように表示画面30の設定を行う。
【0041】
次に、本実施形態に係る画像表示装置10の動作について説明する。まず、比較のために、参考例としての画像表示装置10Aについて説明する。
【0042】
図4は、画像表示装置10Aの構成の一例を示す機能ブロック図である。
図4において、
図1と同様の構成については同じ符号を付し、説明を省略する。
【0043】
図4に示す画像表示装置10Aは、表示部11と、操作部12と、格納部13と、操作情報検出部14と、表示制御部15Aと、を備える。すなわち、
図4に示す画像表示装置10Aは、
図1に示す画像表示装置10と比較して、表示制御部15を表示制御部15Aに変更した点が異なる。
【0044】
表示制御部15Aは、格納部13に格納された画像などを表示するための表示画面を表示部11に表示する。
【0045】
図5Aは、表示制御部15Aが表示部11に表示する表示画面30Aの一例を示す図である。
図5Aにおいては、格納部13に格納された画像の総数が5であるとする。
【0046】
表示画面30Aは、画像番号表示エリア31Aと、画像表示エリア32とを含む。
【0047】
画像番号表示エリア31Aは、格納部13に格納された画像番号が表示されるエリアである。画像番号表示エリア31Aには、画像に対応付けて格納部13に格納された画像番号が先頭の画像番号(画像番号「1」)から順に配置される。
【0048】
画像表示エリア32は、格納部13に格納されている画像を表示するエリアである。
【0049】
表示制御部15Aは、画像番号表示エリア31Aへのタッチ操作が行われると、格納部13に格納されている画像番号の中から、タッチ操作によりタッチされた(タップされた)画像番号を特定し、特定した画像番号に対応付けて格納部13に格納されている画像を画像表示エリア32に表示する。また、表示制御部15Aは、画像表示エリア32に表示中の画像の画像番号を指し示すカーソル36を、タップされた画像番号に重畳して表示する。
図5Aの例では、画像番号1の画像が画像表示エリア32に表示されていることが分かる。
【0050】
タッチ操作における操作性などを考慮すると、画像番号表示エリア31Aに表示する画像番号のサイズは、操作者が各画像番号を区別してタップするために、ある程度の大きさ(例えば、10mm四方)を有する必要がある。また、表示部11の表示領域11aのサイズの制限から、画像番号表示エリア31Aに表示可能な画像番号の数は制限される。そのため、画像に対応付けて格納部13に格納されている画像番号の数が、画像番号表示エリア31Aに表示可能な画像番号の数よりも多い場合がある。この場合、表示制御部15Aは、
図5Bに示すように、スクロールエリア37を表示画面30Aに含める。
【0051】
スクロールエリア37は、画像番号表示エリア31Aの一端31a側に設けられたスクロールエリア37aと、画像番号表示エリア31Aの他端31b側に設けられたスクロールエリア37bとを含む。表示制御部15Aは、画像番号表示エリア31Aには、表示可能な最大数の画像番号を表示する。
図5Bに示す例では、格納部13に格納されている画像番号の数が9であり、画像番号表示エリア31Aに表示可能な画像番号の数が6であるとする。この場合、表示制御部15Aは、画像番号「1」〜「6」を画像番号表示エリア31Aに表示し、残りの画像番号「7」〜「9」については、画像番号表示エリア31Aに表示しない。表示制御部15Aは、例えば、スクロールエリア37aに対するタッチ操作が行われると、画像番号表示エリア31Aに表示される画像番号を、減少する方向にスクロールする。また、表示制御部15Aは、例えば、スクロールエリア37bに対するタッチ操作が行われると、
図5Cに示すように、画像番号表示エリア31Aに表示される画像番号を、増加する方向にスクロールする。その結果、画像番号表示エリア31Aには、画像番号「4」〜「9」が表示される。したがって、操作者は、画像番号表示エリア31Aに所望の画像の画像番号が表示されていない場合には、画像番号表示エリア31Aの表示をスクロールして、所望の画像の画像番号が画像番号表示エリア31Aに表示されるようにする必要がある。
【0052】
表示制御部15Aは、表示項目取得・設定部151Aと、画像番号取得・設定部152Aと、スクロール量取得・設定部153Aとを備える。
【0053】
表示項目取得部151Aは、格納部13を参照し、画像表示エリア32に表示する画像の表示項目を取得し、取得した表示項目が画像表示エリア32に表示されるように、表示画面30Aの設定を行う。
【0054】
画像番号取得・設定部152Aは、画像番号表示エリア31Aへのタッチ操作が行われると、格納部13に格納されている画像番号の中から、タッチ操作によるタッチ位置(タップ位置)に表示された画像番号を特定(取得)し、特定した画像番号が画像番号表示エリア31に表示されるように、表示画面30Aの設定を行う。
【0055】
スクロール量取得・設定部153Aは、スクロールエリア37に対するタッチ操作が行われると、そのタッチ操作に応じた画像番号表示エリア31Aに表示される画像番号のスクロール量を特定(取得)し、特定したスクロール量だけ画像番号表示エリア31Aに表示される画像番号がスクロールされるように、表示画面30Aの設定を行う。
【0056】
図6A,6Bは、画像表示装置10Aの動作の一例を示すフローチャートである。
図6A,6Bにおいては、画像に対応付けて格納部13に格納されている画像番号の数が、画像番号表示エリア31Aに表示可能な画像番号の数よりも多い場合を例として説明する。この場合、
図5B,5Cに示した、画像番号表示エリア31A、画像表示エリア32およびスクロールエリア37を含む表示画面30Aが表示部11に表示される。
【0057】
画像表示装置10Aが搭載された測定器の電源がオンになると、表示制御部15Aは、表示画面30Aを表示部11に表示する。上述したように、画像に対応付けて格納部13に格納されている画像番号の数が、画像番号表示エリア31Aに表示可能な画像番号の数よりも多いので、表示制御部15Aは、
図5Bに示す、スクロールエリア37を含む表示画面30Aを表示部11に表示する。ここで、表示制御部15Aは、初期状態では、先頭の画像番号から順に、画像番号表示エリア31Aに表示可能な数だけ、画像番号を画像番号表示エリア31Aに表示する。また、表示制御部15Aは、初期状態では、画像番号表示エリア31Aに表示された先頭の画像番号(画像番号「1」)に、カーソル36を重畳して表示する(ステップS201)。
【0058】
次に、表示制御部15A(表示項目取得・設定部151A)は、カーソル36が重畳した画像番号に対応付けて格納部13に格納されている画像を画像表示エリア32に表示する(ステップS202)。
【0059】
次に、表示制御部15A(画像番号取得・設定部152A)は、画像番号表示エリア31A内の画像番号に対するタッチ操作が行われたか否か、すなわち、画像番号表示エリア31A内の画像番号がタップされたか否かを判定する(ステップS203)。
【0060】
画像番号表示エリア31A内の画像番号がタップされたと判定した場合には(ステップS203:Yes)、表示制御部15A(画像番号取得・設定部152A)は、タップされた画像番号にカーソル36を重畳して表示する(ステップS204)。
【0061】
次に、表示制御部15A(表示項目取得・設定部151A)は、カーソル36が重畳した画像番号に対応付けて格納部13に格納されている画像を画像表示エリア32に表示し(ステップS205)、ステップS203の処理に戻る。
【0062】
画像番号表示エリア31A内の画像番号がタップされていないと判定した場合には(ステップS203:No)、表示制御部15A(画像番号取得・設定部152A)は、スクロールエリア37aに対するタッチ操作が行われたか否か、すなわち、スクロールエリア37aがタップされたか否かを判定する(ステップS206)。
【0063】
スクロールエリア37aがタップされたと判定した場合には(ステップS206:Yes)、表示制御部15A(画像番号取得・設定部152A)は、カーソル36が画像番号表示エリア31A内で最上位の画像番号(上端に表示された画像番号)に重畳しているか否かを判定する(ステップS207)。
【0064】
カーソル36が画像番号表示エリア31A内で最上位の画像番号に重畳していると判定した場合には(ステップS207:Yes)、表示制御部15A(画像番号取得・設定部152A)は、最上位の画像番号が、格納部13に格納されている先頭の画像番号であるか否かを判定する(ステップS208)。
【0065】
最上位の画像番号が先頭の画像番号であると判定した場合には(ステップS208:Yes)、表示制御部15A(画像番号取得・設定部152A)は、上方向へのスクロール(画像番号を減少させる方向へのスクロール)を行うことができないので、表示部11の表示はそのままで、ステップS203の処理に戻る。
【0066】
最上位の画像番号が先頭の画像番号でないと判定した場合には(ステップS208:No)、表示制御部15A(スクロール量取得・設定部153A)は、画像番号表示エリア31Aの表示を上方向にスクロールする(ステップS209)。具体的には、表示制御部15A(スクロール量取得・設定部153A)は、タッチ操作に応じたスクロール量だけ、画像番号表示エリア31Aに表示される画像番号が減少する方向にスクロールする。
【0067】
カーソル36が最上位の画像番号に重畳していないと判定した場合(ステップS207:No)、および、ステップS209の処理の後、表示制御部15A(画像番号取得・設定部152A)は、カーソル36が現在重畳されている画像番号よりも1つ小さい画像番号にカーソル36を重畳して表示する(ステップS210)。
【0068】
次に、表示制御部15A(表示項目取得部151A)は、カーソル36が重畳した画像番号に対応付けて格納部13に格納されている画像を画像表示エリア32に表示し(ステップS211)、ステップS203の処理に戻る。
【0069】
スクロールエリア37aがタップされていないと判定した場合には(ステップS206:No)、表示制御部15A(画像番号取得・設定部152A)は、
図6Bに示すように、スクロールエリア37bがタップされたか否かを判定する(ステップS212)。
【0070】
スクロールエリア37bがタップされたと判定した場合には(ステップS212:Yes)、表示制御部15A(画像番号取得・設定部152A)は、カーソル36が画像番号表示エリア31A内で最下位の画像番号(下端に表示された画像番号)に重畳しているか否かを判定する(ステップS213)。
【0071】
カーソル36が画像番号表示エリア31A内で最下位の画像番号に重畳していると判定した場合には(ステップS213:Yes)、表示制御部15A(画像番号取得・設定部152A)は、最下位の画像番号が、格納部13に格納されている最終の画像番号であるか否かを判定する(ステップS214)。
【0072】
最下位の画像番号が最終の画像番号であると判定した場合には(ステップS214:Yes)、表示制御部15A(画像番号取得・設定部152A)は、下方向へのスクロール(画像番号を増加させる方向へのスクロール)を行うことができないので、表示部11の表示はそのままで、
図6Aに示すステップS203の処理に戻る。
【0073】
最下位の画像番号が最終の画像番号でないと判定した場合には(ステップS214:No)、表示制御部15A(スクロール量取得・設定部153A)は、画像番号表示エリア31Aの表示を下方向にスクロールする(ステップS215)。具体的には、表示制御部15A(スクロール量取得・設定部153A)は、タッチ操作に応じたスクロール量だけ、画像番号表示エリア31Aに表示される画像番号が増加する方向にスクロールする。
【0074】
カーソル36が最下位の画像番号に重畳していないと判定した場合(ステップS213:No)、および、ステップS215の処理の後、表示制御部15A(画像番号取得・設定部152A)は、カーソル36が現在重畳されている画像番号よりも1つ大きい画像番号にカーソル36を重畳して表示する(ステップS216)。
【0075】
次に、表示制御部15A(表示項目取得・設定部151A)は、カーソル36が重畳した画像番号に対応付けて格納部13に格納されている画像を画像表示エリア32に表示し(ステップS217)、
図6Aに示すステップS203の処理に戻る。
【0076】
スクロールエリア37bがタップされていないと判定した場合には(ステップS212:No)、表示制御部15Aは、画像表示装置10Aが搭載された測定器の電源をオフにするための操作が行われたか否かを判定する(ステップS218)。
【0077】
測定器の電源をオフにするための操作が行われていないと判定した場合には(ステップS218:No)、表示制御部15Aは、
図6Aに示すステップS203の処理に戻る。
【0078】
測定器の電源をオフにするための操作が行われたと判定した場合には(ステップS218:Yes)、表示制御部15Aは、処理を終了する。
【0079】
画像表示装置10Aにおいては、操作者は、所望の画像の画像番号が画像番号表示エリア31Aに表示されていない場合には、スクロールエリア37をタップして、所望の画像の画像番号が画像番号表示エリア31Aに表示されるまで、画像番号表示エリア31Aの表示をスクロールする必要がある。そのため、所望の画像を選択して表示部11に表示するのに手間がかかるだけでなく、操作の直感性も損なわれる。また、画像表示装置10Aにおいては、表示対象の画像の総数(画像番号と対応付けて格納部13に格納されている画像の数)を知るためには、画像番号表示エリア31Aの表示を下端までスクロールする必要があり、手間がかかる。
【0080】
次に、本実施形態に係る画像表示装置10の動作について、
図7A,7Bに示すフローチャートを参照して説明する。
図7A,7Bにおいては、画像に対応付けて格納部13に格納されている画像番号の数が、画像番号表示エリア31に表示可能な画像番号の数よりも多い場合を例として説明する。
【0081】
画像表示装置10が搭載された測定器20の電源がオンになると、表示制御部15は、表示画面30を表示部11に表示する。ここで、表示制御部15は、画像番号表示エリア31の一端31aに、画像に対応付けて格納部13に格納されている画像番号のうち、先頭の画像番号を表示し、画像番号表示エリア31の他端31bに、画像に対応付けて格納部13に格納されている画像番号のうち、最終の画像番号を表示する。また、表示制御部15は、初期状態では、先頭の画像番号(画像番号「1」)にカーソル36を重畳して表示する(ステップS101)。
【0082】
次に、表示制御部15(表示項目取得・設定部151)は、カーソル36が重畳した画像番号に対応付けて格納部13に格納されている画像を画像表示エリア32に表示する(ステップS102)。
【0083】
次に、表示制御部15(画像番号取得・設定部152)は、画像番号表示エリア31に対するタッチ操作が行われたか否か、すなわち、画像番号表示エリア31がタップされたか否かを判定する(ステップS103)。
【0084】
画像番号表示エリア31がタップされたと判定された場合には(ステップS103:Yes)、表示制御部15(画像番号取得・設定部152)は、タッチ操作によるタッチ位置に応じた画像番号を特定し、特定した画像番号を画像番号表示エリア31に表示する。そして、表示制御部15は、特定した画像番号にカーソル36を重畳して表示する(ステップS104)。
【0085】
ここで、表示制御部15(画像番号取得・設定部152)は、画像番号表示エリア31の一端31aから他端31bに向かう方向におけるタッチ操作によるタッチ位置と、最終の画像番号とに基づき、タッチ位置に応じた画像を特定する。具体的には、表示制御部15(画像番号取得・設定部152)は、画像番号表示エリア31が延在する所定方向(
図3では、紙面上下方向)に延在し、画像番号表示エリア31の一端31aを原点とする座標軸を設定する。そして、表示制御部15(画像番号取得・設定部152)は、その座標系における、画像番号表示エリア31の他端31bの座標と、タッチ位置の座標と、最終の画像番号とに基づき、タッチ位置に応じた画像番号を特定する。具体的には、表示制御部15(画像番号取得・設定部152)は、以下の式に基づき、タッチ位置に応じた画像番号を算出する。
タッチ位置に応じた画像番号
=タッチ位置の座標/画像番号表示エリア31の他端31bの座標×最終の画像番号
【0086】
すなわち、表示制御部15(画像番号取得・設定部152)は、画像番号表示エリア31の一端31aからタッチ位置までの距離と、画像番号表示エリア31の一端31aから画像番号表示エリア31の他端31bまでの距離との比に、最終の画像番号を乗算することで、タッチ位置に応じた画像番号を特定する。なお、上述した式では、タッチ位置によっては、計算結果が小数点以下の数値を含むことがある。この場合、表示制御部15(画像番号取得・設定部152)は、例えば、小数点以下を切り上げて、タッチ位置に応じた画像番号を特定する。例えば、画像番号表示エリアの他端31bの座標を「10」とし、タッチ位置の座標を「4.5」とし、最終の画像番号を「10」とすると、上述した式の計算結果は、4.5となる。この場合、表示制御部15(画像番号取得・設定部152)は、小数点以下を切り上げて、タッチ位置に応じた画像番号として「5」を特定する。
【0087】
次に、表示制御部15(表示項目取得・設定部151)は、カーソル36が重畳した画像番号に対応付けて格納部13に格納されている画像を画像表示エリア32に表示し(ステップS105)、ステップS103の処理に戻る。
【0088】
したがって、本実施形態に係る画像表示装置10においては、
図8Aに示すように、最初の画像番号(画像番号「1」)と最後の画像番号(画像番組「10」)との間の画像番号表示エリア31内の破線で示す領域がタップされると、タップされた位置に応じた画像番号(
図8Aでは、画像番号「3」)が、カーソル36と重畳して表示される。そして、画像表示エリア32には、タップされた位置に応じた画像番号の画像(
図8Aでは、画像番号「3」の画像)が表示される。
【0089】
上述したように、表示制御部15(画像番号表示位置取得・設定部153)は、画像表示エリア32に表示中の画像の画像番号を、画像番号表示エリア31内で、その画像番号に応じた位置に表示する。表示制御部15(画像番号表示位置取得・設定部153)は、上述した座標系を用いて、以下の式に基づき、画像表示エリア32に表示中の画像の画像番号の表示位置(座標)を算出する。
画像表示エリア32に表示中の画像の画像番号の表示位置(座標)
=表示中の画像の画像番号/最終の画像番号×画像番号表示エリア31の他端31bの座標
【0090】
上記の式より、画像表示エリア32に表示中の画像の画像番号は、その画像番号に応じた位置に表示されることが分かる。すなわち、画像表示エリア32に表示中の画像の画像番号が、先頭の画像番号に近いほど、先頭の画像番号に近い位置に表示される。また、画像表示エリア32に表示中の画像の画像番号が、最終の画像番号に近いほど、最終の画像番号に近い位置に表示される。
【0091】
図7Aを再び参照すると、画像番号表示エリア31がタップされていないと判定した場合には(ステップS103:No)、表示制御部15(画像番号取得・設定部152)は、画像送りエリア33aがタップされたか否かを判定する(ステップS106)。
【0092】
画像送りエリア33aがタップされたと判定した場合には(ステップS106:Yes)、表示制御部15(画像番号取得・設定部152)は、画像表示エリア32に表示中の画像の画像番号が、先頭の画像番号であるか否かを判定する(ステップS107)。
【0093】
画像表示エリア32に表示中の画像の画像番号が先頭の画像番号であると判定した場合には(ステップS107:Yes)、表示制御部15(画像番号取得・設定部152)は、画像番号をさらに減少させることができないので、表示部11の表示はそのままで、ステップS103の処理に戻る。
【0094】
画像表示エリア32に表示中の画像の画像番号が先頭の画像番号でないと判定した場合には(ステップS107:No)、表示制御部15(画像番号取得・設定部152)は、カーソル36が現在重畳されている画像番号よりも1つ小さい画像番号をその画像番号に応じた位置にカーソル36を重畳して表示する(ステップS108)。
【0095】
次に、表示制御部15(表示項目取得・設定部151)は、カーソル36が重畳した画像番号に対応付けて格納部13に格納されている画像を画像表示エリア32に表示し(ステップS109)、ステップS103の処理に戻る。
【0096】
画像送りエリア33aがタップされていないと判定した場合には(ステップS106:No)、表示制御部15(画像番号取得・設定部152)は、
図7Bに示すように、画像送りエリア33bがタップされたか否かを判定する(ステップS110)。
【0097】
画像送りエリア33bがタップされたと判定した場合には(ステップS110:Yes)、表示制御部15(画像番号取得・設定部152)は、画像表示エリア32に表示中の画像の画像番号が、最終の画像番号であるか否かを判定する(ステップS111)。
【0098】
画像表示エリア32に表示中の画像の画像番号が最終の画像番号であると判定した場合には(ステップS111:Yes)、表示制御部15(画像番号取得・設定部152)は、画像番号をさらに増加させることができないので、表示部11の表示はそのままで、
図7Aに示すステップS103の処理に戻る。
【0099】
画像表示エリア32に表示中の画像の画像番号が最終の画像番号でないと判定した場合には(ステップS111:No)、表示制御部15(画像番号取得・設定部152)は、カーソル36が現在重畳されている画像番号よりも1つ大きい画像番号をその画像番号に応じた位置にカーソル36を重畳して表示する(ステップS112)。
【0100】
次に、表示制御部15(表示項目取得・設定部151)は、カーソル36が重畳した画像番号に対応付けて格納部13に格納されている画像を画像表示エリア32に表示し(ステップS113)、
図7Aに示すステップS103の処理に戻る。
【0101】
したがって、本実施形態に係る画像表示装置10においては、
図8Bに示すように、破線で示す画像送りエリア33bがタップされると、画像表示エリア32に表示中の画像の画像番号(
図8Bでは、画像番号「3」)よりも所定数(例えば、1つ)大きい画像番号(
図8Bでは、画像番号「4」)が、その画像番号に応じた位置カーソル36と重畳して表示される。そして、画像表示エリア32には、カーソル36が重畳した画像番号の画像(
図8Bでは、画像番号「4」の画像)が表示される。
【0102】
図7Bを再び参照すると、画像送りエリア33bがタップされていないと判定した場合には(ステップS110:No)、表示制御部15は、画像表示装置10が搭載された測定器20の電源をオフにするための操作が行われたか否かを判定する(ステップS114)。
【0103】
測定器20の電源をオフにするための操作が行われていないと判定した場合には(ステップS114:No)、表示制御部15は、
図7Aに示すステップS103の処理に戻る。
【0104】
測定器20の電源をオフにするための操作が行われたと判定した場合には(ステップS114:Yes)、表示制御部15は、処理を終了する。
【0105】
本実施形態に係る画像表示装置10においては、画像番号表示エリア31の一端31aに先頭の画像番号が表示され、他端31bに最後の画像番号が表示される。そして、画像番号表示エリア31にタッチ操作が行われると、画像番号表示エリア31の一端31aから他端31bに向かう方向におけるタッチ操作によるタッチ位置と、最終の画像番号とに基づいて、タッチ位置に応じた画像番号の画像が画像表示エリア32に表示される。そのため、表示対象の画像の数が多い場合にも、操作者が所望の画像の画像番号の付近であると推測する位置にタッチ操作を行うだけで、所望の画像あるいはその画像と画像番号の近い画像に遷移することができるので、所望の画像を選択して表示部11に表示する手間を削減し、操作性の向上を図ることができる。また、画像番号表示エリア31に最後の画像番号が表示されるので、画像番号表示エリア31の表示のスクロールを行うことなく、表示対象の画像の総数を容易に把握することができる。
【0106】
以下では、本実施形態に係る画像表示装置10と、参考例としての画像表示装置10Aとの操作の違いについて、具体的な表示例を挙げて説明する。
【0107】
まず、画像表示エリア32に表示される画像を、先頭の画像番号「1」の画像から、最終の画像番号「10」の画像に変更する場合を例として説明する。
【0108】
画像表示装置10Aにおいては、まず、
図5Bに示す表示画面30Aに含まれる画像番号表示エリア31Aの下端31aに表示された画像番号「6」がタップされる。画像番号「6」のタップに応じて、画像番号「6」にカーソル36が重畳して表示されるとともに、画像表示エリア32には、画像番号「6」の画像が表示される。次に、スクロールエリア37bがタップされる。スクロールエリア37bのタップに応じて、画像番号表示エリア31Aの表示が下方向(表示される画像番号が増加する方向)にスクロールされ、画像番号表示エリア31Aの下端31bに画像番号「7」が表示される。同様にして、スクロールエリア37bが3回タップされると、画像番号表示エリア31Aの下端31bに画像番号「10」が表示される。そして、画像番号「10」がタップされると、画像番号「10」にカーソル36が重畳して表示されるとともに、画像表示エリア32には、画像番号「10」の画像が表示される。このように、画像表示装置10Aでは、所望の画像を表示するために、3回のタッチ操作が必要となる。
【0109】
一方、本実施形態に係る画像表示装置10においては、まず、
図3に示す表示画面30に含まれる画像番号表示エリア31の下端31b(画像番号「10」)の近傍がタップされる。画像番号表示エリア31のタップに応じて、画像番号「10」あるいはそれに近い画像番号の画像が、画像表示エリア32に表示される。例えば、画像番号「9」の画像が画像表示エリア32に表示されたとする。この場合、画像送りエリア33bが1回タップされる。画像送りエリア33bのタップに応じて、画像表示エリア32には、画像表示エリア32に表示中の画像の画像番号「9」から画像番号が1つ増加した画像番号「10」の画像が表示される。このように、画像表示装置10においては、最短で1回のタッチ操作で所望の画像を表示することができる。
【0110】
次に、画像表示エリア32に表示される画像を、画像番号「10」の画像から、画像番号「3」の画像に変更する場合を例として説明する。
【0111】
画像表示装置10Aにおいては、画像表示エリア32に画像番号「10」の画像が表示されている場合には、画像番号表示エリア31Aには、画像番号「5」〜「10」が表示される。そこで、まず、画像番号表示エリア31Aの上端31aの画像番号「5」がタップされる。画像番号「5」のタップに応じて、画像番号「5」にカーソル36が重畳して表示されるとともに、画像表示エリア32には、画像番号「5」の画像が表示される。次に、スクロールエリア37aがタップされる。スクロールエリア37bのタップに応じて、画像番号表示エリア31Aの表示が上方向(表示される画像番号が減少する方向)にスクロールされ、画像番号表示エリア31Aの上端31aに画像番号「4」が表示される。同様にして、スクロールエリア37bがもう1回タップされると、画像番号表示エリア31Aの上端31aに画像番号「3」が表示される。そして、画像番号「3」がタップされると、画像番号「3」にカーソル36が重畳して表示されるとともに、画像表示エリア32には、画像番号「3」の画像が表示される。このように、画像表示装置10Aでは、所望の画像を表示するために、3回のタッチ操作が必要となる。
【0112】
一方、本実施形態に係る画像表示装置10においては、まず、
図3に示す表示画面30に含まれる画像番号表示エリア31の中央よりも少し上側の位置(操作者が画像番号「3」の付近であると推測する位置)がタップされる。画像番号表示エリア31の中央よりも少し上側の位置のタップに応じて、画像番号「3」あるいはそれに近い画像番号の画像が、画像表示エリア32に表示される。例えば、画像番号「4」の画像が画像表示エリア32に表示されたとする。この場合、画像送りエリア33aが1回タップされる。画像送りエリア33aのタップに応じて、画像表示エリア32には、画像表示エリア32に表示中の画像の画像番号「4」から画像番号が1つ減少した画像番号「3」の画像が表示される。このように、画像表示装置10においては、最短で1回のタッチ操作で所望の画像を表示することができる。
【0113】
画像表示装置10Aにおいては、表示対象の画像として多数の画像が設定されている場合、画像表示エリア32に表示中の画像の画像番号から離れた画像番号の画像に表示を変更するためには、画像番号表示エリア31aの表示をスクロールするための多数の操作が必要となり、操作性が悪い。一方、本実施形態に係る画像表示装置10においては、操作者が所望の画像の画像番号と推測する位置へのタッチ操作を行うことで、所望の画像あるいはその画像と画像場号の近い画像に遷移することができる。そのため、表示対象として設定された画像の数が増加した場合にも、直感的な操作が可能となり、所望の画像を選択して表示部に表示する手間を削減し、操作性の向上を図ることができる。
【0114】
なお、上述したように、格納部13に格納され、画像表示エリア32に表示される画像は、例えば、測定器20の測定結果を種々の態様で示す画像である。本実施形態に係る画像表示装置10が搭載される測定器20が電力測定器である場合には、表示部11は、例えば、測定器20による電力、電圧、電流など測定値を示す画像(
図9A)、電流、電圧の波形表示を示す画像(
図9B)、ベクトル表示を示す画像(
図9C)、バーグラフ表示を示す画像(
図9D)、トレンド表示を示す画像(
図9E)などを表示する。なお、ベクトル表示とは、電圧、電流の基本波の位相差をベクトルで表示したものである。また、バーグラフ表示とは、電圧、電流の高調波の大きさをバーグラフで表示したものである。また、トレンド表示とは、測定器20の測定値の時系列的なトレンド(推移)を表示したものである。また、表示部11が表示する画像には、例えば、表示領域11aを二分割し、各分割領域に上述した異なる態様で測定結果を示す画像(
図9F,9G)が含まれる。
図9Fには、表示部11の表示領域11aを上下に二分割し、上側の分割領域に、測定器20による電力、電圧、電流など測定値を示し、下側の分割領域に、波形表示を示す画像の例を示している。また、
図9Gには、表示部11の表示領域11aを上下に二分割し、上側の分割領域に、測定器20による電力、電圧、電流など測定値を示し、下側の分割領域に、ベクトル表示を示す画像の例を示している。
【0115】
次に、本実施形態に係る画像表示装置10における画像表示方法について説明する。なお、本実施形態に係る画像表示プログラムは、本実施形態に係る画像表示方法に含まれる各ステップを画像表示装置10内のコンピュータに実行させるものである。
【0116】
本実施形態に係る画像表示方法は、格納部13が、複数の画像と、複数の画像それぞれに所定の順番で割り当てられた画像番号とを対応付けて格納するステップと、表示制御部15が、格納されている画像番号のうち、先頭の画像番号が一端31aに配置され、最終の画像番号が他端31bに配置された画像番号表示エリア31と、格納されている画像を表示する画像表示エリア32とを含む表示画面30を表示領域11aに表示するステップと、表示制御部15が、画像番号表示エリア31へのタッチ操作が行われると、格納されている画像番号の中から、画像番号表示エリア31における一端31aから他端31bに向かう方向におけるタッチ操作によるタッチ位置と、最終の画像番号とに基づいて、タッチ位置に応じた画像番号を特定し、特定した画像番号に対応付けて格納されている画像を画像表示エリア32に表示するステップと、を含む。
【0117】
ここで、特定した画像番号に対応付けて格納されている画像を画像表示エリア32に表示するステップでは、画像表示エリア32に表示中の画像の画像番号を、画像番号表示エリア31に表示してもよい。また、画像表示エリア32に表示中の画像の画像番号を、画像番号表示エリア31内で、画像番号に応じた位置に表示してもよい。
【0118】
また、特定した画像番号に対応付けて格納されている画像を画像表示エリア32に表示するステップでは、画像表示エリア32に表示される画像の画像番号を、画像表示エリア32に表示中の画像の画像番号から増減させる画像送りエリア33を表示画面30にさらに含めてもよい。
【0119】
また、特定した画像番号に対応付けて格納されている画像を画像表示エリア32に表示するステップでは、画像番号表示エリア31が延在する所定方向に延在し、画像番号表示エリア31の一端31aを原点とする座標軸における、画像番号表示エリア31の他端31bの座標と、タッチ位置の座標と、最終の画像番号とに基づき、タッチ位置に応じた画像番号を特定してもよい。
【0120】
このように本実施形態によれば、画像表示装置10は、表示領域11aを備えた表示部11と、表示領域11aに対するタッチ操作を受け付ける操作部12と、複数の画像と、複数の画像それぞれに所定の順番で割り当てられた画像番号とを対応付けて格納する格納部13と、格納部13に格納されている画像番号のうち、先頭の画像番号が一端31aに配置され、最終の画像番号が他端31bに配置された画像番号表示エリア31と、格納部13に格納されている画像を表示する画像表示エリア32とを含む表示画面30を表示領域11aに表示する表示制御部15と、を備える。表示制御部15は、画像番号表示エリア31へのタッチ操作が行われると、格納部13に格納されている画像番号の中から、画像番号表示エリア31の一端31aから他端31bに向かう方向におけるタッチ操作によるタッチ位置と、最終の画像番号とに基づいて、タッチ位置に応じた画像番号を特定し、特定した画像番号に対応付けて格納部13に格納されている画像を画像表示エリア32に表示する。
【0121】
画像番号表示エリア31にタッチ操作が行われると、画像番号表示エリア31の一端31aから他端31bに向かう方向におけるタッチ操作によるタッチ位置と、最終の画像番号とに基づいて、タッチ位置に応じた画像番号の画像が画像表示エリア32に表示される。そのため、操作者が所望の画像の画像番号の付近であると推測する位置にタッチ操作を行うだけで、所望の画像あるいはその画像と画像番号の近い画像に遷移することができるので、所望の画像を選択して表示部11に表示する手間を削減し、操作性の向上を図ることができる。また、画像番号表示エリア31に最後の画像番号が表示されるので、画像番号表示エリア31の表示のスクロールを行うことなく、表示対象の画像の総数を容易に把握することができる。
【0122】
以上、画像表示装置10について説明したが、画像表示装置10として機能させるために、コンピュータを好適に用いることが可能である。そのようなコンピュータは、画像表示装置10の各機能を実現する処理内容を記述したプログラムを、該コンピュータの記憶部に格納しておき、該コンピュータのCPUによってこのプログラムを読み出して実行させることで実現することができる。
【0123】
また、プログラムは、コンピュータが読取り可能な記録媒体に記録されていてもよい。このような記録媒体を用いれば、プログラムをコンピュータにインストールすることが可能である。ここで、プログラムが記録された記録媒体は、非一過性の記録媒体であってもよい。非一過性の記録媒体は、特に限定されるものではないが、例えば、CD−ROMやDVD−ROMなどの記録媒体であってもよい。
【0124】
本発明は、上述した実施形態で特定された構成に限定されず、特許請求の範囲に記載した発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。例えば、各構成部、各ステップなどに含まれる機能などは論理的に矛盾しないように再構成可能であり、複数の構成部またはステップなどを1つに組み合わせたり、あるいは分割したりすることが可能である。