【実施例】
【0058】
下記表1は本発明の一例による例示的「喫煙品2」の吸い口端からの吸引抵抗の計算値と比較した従来の「喫煙品1」の吸い口端からの吸引抵抗の計算値を示している。各喫煙品は全長27mmのフィルターを有し、可変換気システムがフィルターの吸い口端から16.5mmの距離の所で空気を進入させる。フィルターは軸方向に位置合わせされた第1および第2フィルターセクションから形成されている。吸い口端フィルターセクション(第2フィルターセクション)の長さは8mmであり、タバコ端フィルターセクション(第1フィルターセクション)の長さは19mmである。両喫煙品は43.43mmH
2Oの吸引抵抗(圧力降下)の同一のタバコロッドを有する。
【0059】
喫煙品1の従来のフィルターは第1および第2フィルターセクション両方に約5mmH
2O/mmの単位長さ当たりの実質的に均一な圧力降下を供する。長さ19mmの第1フィルターセクションで圧力降下は85mmH
2Oであり、長さ8mmの第2フィルターセクションで圧力降下は40mmH
2Oである。
【0060】
本発明による喫煙品2の例では第2フィルターはフィルターの吸い口にある8mmのフィルターセクションであり、8mmH
2Oの圧力降下を有する。これは1mmH
2O/mmの比較的低い単位長さ当たりの圧力降下を供する。上流の第1フィルターセクションはタバコロッドに隣接し19mmの長さを有し、比較的高い単位長さ当たりの圧力降下を有する。これは7.11mmH
2O/mmの単位長さ当たりの圧力降下を供する。
【0061】
【表1】
【0062】
喫煙品全体(タバコロッドを含む)の圧力降下は40%〜80%の換気レベルによる換気値に対して決定される。従来の喫煙品1の場合、圧力降下は換気が増加するにつれて132.27〜96.11mmH
2O換気で変化する。しかしながら、本発明による喫煙品2では同じ換気範囲で圧力降下は139.22mmH
2Oから92mmH
2Oへと変化する。従って、従来の喫煙品の僅か36.16mmH2Oと比較して本発明によって供される47.22mmH
2Oの降下は喫煙品の換気を変えると圧力降下の変化を増加させる(即ち、吸い口端からの吸引抵抗がより変化する)。これらの結果を
図5に示すが、y軸は圧力降下を示し、x軸は換気割合を示す。
【0063】
一部の実施態様では換気構造17の下流の圧力降下は喫煙品の吸い口端と1つ以上の換気領域との間の距離を短くすることによってさらに減じられる。
【0064】
本発明の一部の例では換気領域は吸い口端からの距離が15mm未満の所で空気を進入させる。これとは別に換気領域の吸い口端からの距離は14mm、13mm、12mm、11mmおよび10mmから選択される値未満である。
【0065】
図6aは本発明の第3の実施態様による喫煙品のラッパーを形成するブランク30の平面図である。
図6bは
図6aのブランク30が貼付されて喫煙品を形成するロッド物品32の平面図である。ブランク30を含む喫煙品は上述したのと実質的に同じ機能を有する。特に説明しない限り特徴は同じ構造および機能を有する。
【0066】
ブランク30はロッド物品32の全周に2回だけ巻くように構成されている。ブランク30はローラー物品32の周囲を延びた2つの完全な層を画定するように構成され、内層と外層を画定する領域を含む。
【0067】
ブランク30は換気を調整し、移動を制限するように構成された溝36内を移動可能な調整部材34を含む。
【0068】
調整部材34は限定された範囲内で円周方向に移動可能である。調整部材34は第1係合面と第2係合面との間で移動可能である。第1係合面と第2係合面は調整部材34が移動可能な円周方向に延びた溝36を画定する。
【0069】
調整部材34は移動方向の調整部材の縁部、即ち調整部材34の円周方向縁部で第1および第2制限面34a、34bを画定する。第1係合面と第2係合面との間の調整部材34の第1および第2制限面34a、34bの接触は喫煙品の第1および第2部分間の相対的な回転を制限する。
【0070】
第1および第2制限面34a、34bは喫煙品の長手方向軸に角度を付けて延びている。第1および第2係合面もまた喫煙品の長手方向軸に対して角度を付けておよび/または調整部品の移動軸に対して角度を付けて延びている。第1および第2係合面は同じ角度で延び、および/または第1および第2制限面34a、34bに相補的な形状を有する。
【0071】
ブランク30は第1および第2スペーサーセクション38a、38bを含む。第1および第2スペーサーセクション38a、38bはロッド物品に直接取り付けられ、これを囲むように構成されている。第1および第2スペーサーセクション38a、38bは割り送りできるように正しい半径距離で複数の任意の割り送り面の間隔を空ける機能を有する。第1および第2スペーサーセクション38a、38bは長手方向に間隔が空けられている。
【0072】
調整部材34はスペーサーセクション38a、38bの1つに直接重なるように構成されている。調整部材はスペーサーセクション38a上を移動可能であり、そのスペーサーセクションは調整部材が移動しやすいように実質的に滑らかな外面を供する。
【0073】
図6bを参照するとロッド物品32は上述したものと類似するタバコロッド11とこのタバコロッド11の下流に第1および第2フィルターセクション40、42を含む。第2フィルターセクション42は喫煙品の吸い口端で第1フィルターセクション40とタバコロッド11の下流に第2の実施態様で説明した第2フィルターセクション24に実質的に類似する管状のセクションとして提供される。第1フィルターセクション40は第2フィルターセクション42とタバコロッド11との間に設けられている。ブランク30がロッド物品32に巻かれると、調整部材34は第1フィルターセクション40からスペーサーセクションによって間隔が空けられる。第1フィルターセクション40は任意に第1割り送り面40aを画定し、従って調整部材のための滑らかな面を提供しない。
【0074】
第1および第2スペーサーセクション38a、38bはスペーサー接続部44に任意に接続される。第1および第2スペーサーセクション38a、38bはブランク30の2つの層上を円周方向に延びる。スペーサー接続部44は第1ブランク30の先行縁部、即ちロッド物品32に最初に巻かれるブランク30上の箇所に隣接する。
【0075】
スペーサー接続部44とスペーサーセクション38a、38bの長手方向に隣接する領域は第1ブランク30を巻き始めるために例えば接着剤でロッド物品50に最初に固定される。スペーサー接続部44はブランク30ロッド物品32への単独の初期の取り付け領域を有するようにする。スペーサーセクション38a、38bはロッド物品32への別個の取り付け部を必要とする独立した長尺のシート材セクションとして固定されない。従って、スペーサーセクション38a、38の先行縁部の接続によって初期のブランク30のロッド物品への取り付けが改善される。
【0076】
スペーサー接続部44は先行縁部に対してスペーサー接続部44の円周方向の対向端部に後縁部44aを有する。スペーサー接続部の後縁部44aは第1および第2スペーサーセクション38a、38bの間を延びている。スペーサー接続部の後縁部44aは喫煙品の長手方向軸に対して角度を付けて延びている。
【0077】
調整部材34はブランク1401の支持セクション46に形成されている。調整部材34は調整部材が取り付けられるセクションの長手方向の最遠領域を画定する。従って、調整部材34の第1および第2制限面34a、34bは調整部材が取り付けられるセクションを越えて長手方向に延びている。支持セクション44は壊れやすい接続部によって第1および第2スペーサーセクションに取り付けられる。壊れやすい接続部は円周方向に延びたミシン目線である。支持セクション46は、例えば管を形成するために喫煙品の全周に1回り延びる。調整部材はその管の一部として湾曲している。
【0078】
支持セクション46は任意に第2割り送り面48を支持する。特に第2割り送り面は選択的に支持セクション46に取り付けられる歯止めユニット50に形成された歯止め48を含む。歯止め48は第1および第2スペーサーセクション38a、38b間を延び、任意の第1割り送り面40aと係合するように構成されている。
【0079】
支持セクション46は支持セクション先行縁部46aを含む。支持セクション先行縁部46aはロッド物品32に最初に巻かれる支持セクション46の最初の箇所を画定する。支持セクション先行縁部46aは喫煙品の長手方向軸に対して角度を付けて延びている。
【0080】
支持セクション46の後縁部46bは喫煙品の長手方向軸に実質的に平行に延びている。
【0081】
スペーサー接続部の後縁部44a、支持セクションの先行縁部46aおよび第1および第2スペーサーセクション38a、38bはブランク30の開口部52を画定する。開口部52は支持セクション46が移動できるスペースを供する。
【0082】
一部の例では開口部52は調整部材34の移動の円周方向の範囲より大きい円周方向の範囲を有する。従って、スペーサー接続部の後縁部44aは調整部材34の移動範囲を定めない。
【0083】
例えば第1スペーサーセクション38aの内層を形成するブランク30の領域は、換気領域54を含む。一部の例では換気領域54は1つの開口部を含む。これとは別に換気領域54は複数の不連続の透過性領域または開口部を含む。例えば、開口部は電気穿孔法(EP)によって形成される。
【0084】
調整部材34は喫煙品の換気の調節においてさらなる機能を有する。特に調整部材34は1つ以上の換気領域を選択的に覆うことによって喫煙品の換気を直接的に調節する。調整部材34は半径方向に隣接し、喫煙品に一体に形成された部分の1つ以上の換気領域に亘って移動可能に構成されている。調整部材34は実質的に空気不透過性である材料、特に空気不透過性の紙で形成される。調整部材34は換気空気が調整部材34によって覆われる領域を介して喫煙品に入り込めないように喫煙品の1つ以上の換気を覆うように構成されている。調整部材は第1および第2制限面34a、34bの間で空気不透過性である。第1および第2制限面34a、34bは回転の制限を画定し、かつ、覆われるまたは覆われない換気領域の量を規定する。
【0085】
従って、調整部材34は換気領域の一部を覆うことによって換気レベル直接調節し、かつ、換気の最大および最小レベルの間で喫煙品の第1および第2部分の相対移動を制限するという2つの機能を有する。
【0086】
一部の態様において喫煙品は別の換気領域56を含む。例えば、第1フィルターセクション40はその別の換気領域56を含む。換気領域54はこの別の換気領域56と少なくとも部分的に一致するように配置される。この別の換気領域56は、例えば円周方向に延びた線内に複数の不連続の換気領域または開口部を含む。この別の換気領域56はレーザーによって形成することができる。通常、換気領域54、56の1つ以上は複数の不連続の換気領域または開口部を含む。
【0087】
図7aは第4の実施態様による喫煙品のラッパーを形成するブランク60の平面図である。
図7bは
図7aのブランク60が貼り付けられた喫煙品62の長手方向断面図である。ブランク60を含む喫煙品62は上述のものと実質的に同じ機能を有する。特に説明しない限り特徴は同じ構造および機能を有する。
【0088】
図7bを参照すると、ロッド物品62は上述したものと類似するタバコロッド11とタバコロッド11の下流にある第1および第2フィルターセクション12、14を含む。第2フィルターセクション14は喫煙品の吸い口端に第1フィルターセクション12とタバコロッド11の下流に設けられている。第1フィルターセクション12は第2フィルターセクション14とタバコロッド11の間に設けられている。第1フィルターセクション12は切り込み12’’’によって第1部分12’と第2部分12’’に分割され、第1フィルターセクション12の第1部分12’は第2部分12’’に対して移動できるようになっている。
【0089】
ブランク60はロッド物品62の全周を2回、本例では2回だけ巻かれるように構成されている。ブランク60は内層を形成するロッド物品62を最初に巻く第1セクション60aと外層を形成する第1セクション60aを次に巻く第2セクション60bを有する。ブランク60は、従ってロッド物品62の周囲を延びる2つの完全な層を画定するように構成され、内層および外層を画定する領域60a、60bを含む。
【0090】
ブランク60の第1セクション60aは第2フィルターセクション14と第1フィルターセクション12の第1部分12’に接続され、従って第2フィルターセクション14と第1フィルターセクション12の第1部分12’を接続する第1端部60a’を含む。ブランク60の第1セクション60aは第1フィルターセクション12の第2部分12’’に接続される第2端部60a’’も含む。ブランク60の第2セクション60bは切り込み61によって第1部分60b’と第2部分60b’’とに分けられる。
【0091】
ブランク60は第1セクション60aに、換気を調整し、移動を制限するように構成された円周方向に延びた溝66内で移動可能な調整部材64を含む。
【0092】
調整部材64は限定された範囲内で円周方向に移動可能である。調整部材64は第1係合面と第2係合面との間で移動可能である。第1係合面と第2係合面は調整部材が移動できる円周方向の延びた溝66を画定する。
【0093】
調整部材64は移動方向において調整部材の縁部で、即ち調整部材64の周縁部に第1および第2制限面64a、64bを画定する。円周方向に延びた溝66の第1係合面および第2係合面と調整部材64の第1および第2制限面64a、64bが接触することによって喫煙品の第1および第2部分間の相対的な回転を制限する。
【0094】
第1および第2制限面64a、64bは喫煙品の長手方向軸に対して角度を付けて延びている。第1および第2係合面もまた喫煙品の長手方向軸に対して角度を付けておよび/または調整部品の移動軸に対して角度を付けて延びている。第1および第2係合面は同じ角度で延び、第1および第2制限面64a、64bに相補的な形状を有する。
【0095】
長手方向の移動を制限する構造65は第1および第2制限部材68aと68bとの間を移動するように構成されたスライド部材67を含む。スライド部材67は壊れやすい接続部によって第1および第2制限部材68aおよび68bに取り付けられている。壊れやすい接続部は円周方向に延びたミシン目線である。スライド部材67、調整部材64、第1および第2制限部材68aおよび68bおよび円周方向に延びた溝66を含むブランクの部分は喫煙品の全周を一回り延びて、例えば管を形成する。スライド部材67はブランクの第1セクション60aの第1部分60a’と共にブランク60の第2セクション60bの第1部分60b’に取り付けられ、従ってブランク60の第1セクション60aの第2部分60a’’と第1フィルターセクション12の第2部分12’’に対して第1セクション60aの第1部分60a’、第2フィルターセクション14および第1フィルターセクション12の第1部分12’と共に移動する。
【0096】
外層を形成するブランク60の第2セクション60bはブランクの位置69で換気領域69’を含む。一部の例では換気領域69’は1つの開口部を含む。これとは別に換気領域69’は複数の不連続の透過性領域または開口部を含む。例えば、開口部は電気穿孔法(EP)によって形成される。換気領域69’はブランク60がロッド物品62に巻かれた際に溝66と整列するように配置される。
【0097】
調整部材64は喫煙品の換気の調節においてさらなる機能を有する。特に調整部材64は1つ以上の換気領域を選択的に覆うことによって喫煙品の換気を直接的に調節する。調整部材64は半径方向に隣接し、喫煙品に一体に形成された部分の1つ以上の換気領域に亘って移動可能に構成されている。調整部材64は実質的に空気不透過性である材料、特に空気不透過性の紙で形成される。調整部材64は換気空気が調整部材64によって塞がれた溝66を介して喫煙品に入り込めないように喫煙品の換気領域69’とその下のロッド物品62との間で移動するよう構成されている。調整部材は第1および第2制限面64a、64b間で空気に対して不透過性である。第1および第2制限面64a、64bは回転の制限を画定し、かつ、覆われるまたは覆われない換気領域の量を規定する。
【0098】
従って調整部材64は換気領域の一部を覆うことによって換気レベルを直接調節し、かつ、換気の最大および最小レベルの間で喫煙品の第1および第2部分の相対移動を制限するという2つの機能を有する.
【0099】
一部の実施態様では第1フィルターセクション12は植物の粒子形状の風味剤を含む。しかしながら、第1フィルターセクション12は、1つ以上のカプセル、風味剤が充填された糸状物、フィルタートウに分散させた風味剤、風味剤を含浸させた粒子または風味剤を含むシート材などのタバコの形体の風味剤を含んでもよく、これらは換気領域69’の上流に位置する。喫煙品10の換気レベルは喫煙品10の第1部分を通過する煙の換気領域69’を介して喫煙品10に入る空気による希釈を調整する。従って、換気レベルは風味剤を通過した風味付けされた煙の希釈を換気領域69’を介して喫煙品に入る風味付けされていない空気によって制御する。従って喫煙品の風味の量を多くしたり、少なくしたりすることができる。
【0100】
一部の態様においてブランク60は可変換気構造69’の下流のブランクの位置63に別の換気領域(図示せず)を含む。この別の換気領域は、例えば円周方向に延びるライン内に複数の不連続な換気領域または開口部を含む。この別の換気領域はレーザーによって形成することができる。一般に換気領域の1つ以上は複数の不連続な換気領域または開口部を含む。この別の換気領域は換気領域69’からの可変量の換気によって影響されない一定の最小の換気レベルを供する。この別の換気領域によって供される換気の量は喫煙品10の製造中に予め定めることができ、例えば上記可変換気が最小レベルのあるときフィルターセクションを通過する喫煙品によって発せられる煙および/または他のエアロゾルの量の5%〜50%である。可変換気構造69’、66は例えば0%〜50%の換気でフィルターセクションを通過する喫煙品によって発せられる煙および/または他のエアロゾ
ルの量の0%〜90%の範囲内の部分的な範囲内でユーザーによって調整可能な換気を供するように配置することができる。
【0101】
図8は本発明による喫煙品の製造方法100を略式に示している。製造方法方法100は気体流に対する第1の抵抗または圧力降下を有する第1フィルターセクションを形成すること(ステップ110)を含む。第1フィルターセクションは公知のろ過材、例えばセルロースアセテートトウで形成される。第2フィルターセクションが別個に作製される(ステップ120)。第2フィルターセクションもセルロースアセテートトウから形成される。第2フィルターセクションの全長に亘って流れる気体に対する抵抗は、第1フィルターセクションの全長を介した吸引抵抗より小さい。任意に第2フィルターセクションの圧力降下は第1フィルターセクションの圧力降下より小さい。
【0102】
第1および第2フィルターセクションの異なる圧力降下特性は第1および第2フィルターセクションの製造中に決めることができる。一部の態様において繊維性ろ過材、即ちトウエレメントは第1および第2フィルターセクションで異なる構成である。例えば、第2フィルターセクションは、異なる特性(即ち、低密度)を得るために第1フィルターセクションより圧縮され、異なる半径のトウで異なる断面を有するように形成される。第1および第2フィルターセクションの圧力降下特性は、喫煙品の使用中実質的に変化せず、また変性されない。
【0103】
ある実施態様では第2フィルターセクションは低密度を得るために環状の断面が形成される。第1および第2フィルターセクションは同じ繊維性ろ過材で形成され、異なる特性を得るために異なる断面を有するように形成される。一部の例ではフィルター構造は第1フィルターセクションと第2フィルターセクションを含む単独のピースから形成される。
【0104】
第1フィルターセクションおよび第2フィルターセクションは1つ以上の追加の部材で組み立てられ、喫煙品のフィルター構造を形成する(ステップ130)。第1および第2フィルターセクションは喫煙材源と長手方向に位置合わせされてもよい。あらゆる公知のフィルターブランク材を喫煙品に追加することができる。さらなるフィルター部材の例としては第3フィルターセクション、例えば粒状材(例えばカーボン、活性チャコール)を含むフィルターセクションまたは追加の中空セクションなどが挙げられる。第1および/または第2フィルターセクションはそれぞれ1つ以上の不連続フィルターセクションを含むものとして考慮してもよい。これらフィルターセクションは、通常可変換気領域の上流および下流として考慮してもよい。これら1つ以上の上流のフィルターセクションは1つ以上の下流のフィルターセクションより気体流に対して高い抵抗を有する。
【0105】
包装材が構成部品を取り付けるために喫煙品集合体に貼付される。紙の包装材はチッピング紙である。さらにスリーブが喫煙品に巻かれる。スリーブは第1フィルターセクションに対して移動するように構成され、選択的に第2フィルターセクションに固定される。
【0106】
喫煙品は第2フィルターセクションの上流で選択的に変えられる量の空気を進入させるように構成されている。例えば、換気開口部は紙のラッパーの最外層および/または紙のスリーブに形成される。換気開口部は機械的切断工具またはレーザーによって形成される。換気開口部は喫煙品の組み立て前に(即ち予め穿孔された開口部)または任意に喫煙品を組み立てる際に包装材に形成される。
【0107】
換気は第2フィルターセクションの上流で喫煙品、特に第1フィルターセクションに入ることによって説明された。これとは別に換気は例えば第2フィルターセクションの上流端に隣接する第2フィルターセクション内に少なくとも一部が入り込んでもよい。第2フィルターセクションの上流および任意に第2フィルターセクションの上流部分(例えば1/4上流)の両方を含む空気の進入用の換気位置は第2フィルターセクションの実質的に上流に位置するものとする。
【0108】
フィルターセクションの特性は単位長さ当たりの圧力降下、単位長さ当たりの気体流に対する抵抗、圧力降下、気体流に対する抵抗、トウ重量または密度のいずれかの点で定義される。フィルターセクションはフィルターセクションの長さから独立したものとして考慮できる気体流に対する抵抗を有するろ過材の点で規定することができる。
【0109】
喫煙品は基準レベルの換気を供する1つ以上の換気領域を含んでもよい。このような換気領域(図示せず)は大きさを変えられない。
【0110】
種々の問題の対処と技術の発展のため、本開示全体は種々の実施形態を例示的に示しており、これらの実施形態では特許請求された発明が実践され、優れた喫煙品を提供することができる。本開示の利点および特徴は実施形態の単なる代表的な具体例であり、包括的でも排他的でもない。これらは特許請求された特徴の理解と教示の単なる補助に提供されている。当然だが、本開示の利点、実施形態、具体例、機能、特徴、構造、および/または他の側面は本開示を特許請求の範囲に規定されたとおりに限定するあるいは特許請求の範囲の均等物に限定すると考えるべきではなく、本開示の範囲および/または思想から乖離することなく他の実施形態を利用しても改変してもよいと考えるべきである。種々の実施形態は、開示された構成要素、成分、特徴、部品、工程、手段他の組合せを適切に備えても、これらで構成されても、基本的にこれらで構成されてもよい。また本開示は、現在は特許請求されていないが将来特許請求される可能性がある他の発明を含む。