【解決手段】本願に係る提供は、取得部と、決定部とを有する。取得部は、所定の電子商取引における一の販売元がユーザ属性に対して付与した販促割合の情報を取得する。決定部は、前記一の販売元が販売する商品に関するコンテンツをユーザへ提供する優先度を、前記ユーザのユーザ属性に対して付与された販促割合に基づいて決定する。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本願に係る提供装置、提供方法及び提供プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る提供装置、提供方法及び提供プログラムが限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0010】
〔1.提供処理〕
図1を用いて、実施形態に係る提供処理の一例について説明する。
図1は、実施形態に係る提供処理の一例を示す図である。
図1の例では、提供装置100は、販売元によってユーザ属性に対して付与された販売促進費の割合を示す販促割合に基づいて、ユーザにコンテンツを提供(配信)する。尚、以降、「販売元」と「ストア」は同義語として、併用する場合がある。また、同様に、商品に関する「商品情報」と「コンテンツ」は同義語として、併用する場合がある。尚、ここでいうユーザ属性とは、ユーザが備える固有の性質や特徴を示す要素を意味し、後述する種々の要素が含まれる。
【0011】
また、ここでいう販促割合とは、商品が販売された際に、例えば電子商取引サービスを提供するサービス提供者に対して提供される販売促進費であって、商品の販売価格からひかれる販売促進費の、販売価格に対する割合である。このような販売促進費は、サービス提供者の利益になりうる費用である。なお、サービス提供者は、商品を販売するために広告の表示やセール、クーポンの提供等、商品の販売を促進するための任意の行為に販売促進費を用いてもよい。
【0012】
また、サービス提供者は、販売促進費の全額を用いて、販売促進を行う必要はなく、一部のみを用いてもよく、全てを用いずともよい。また、販売促進費は、例えば電子商取引サービスにおける電子商店街(例えばショップサイトA)における出品費用として用いられてもよい。すなわち、本願明細書での「販売促進費」とは、商品の販売を促進するために用いる費用のみならず、電子商店街における様々なサービスの提供に対して用いられる費用をも含む概念である。
【0013】
以下では、販促割合をユーザ属性に対応付けることをターゲット設定と記載し、販促割合が対応付けられたユーザ属性をターゲット有ユーザ属性と記載し、販促割合に基づく課金をターゲット課金と記載する場合がある。なお、販売元によって販促割合が設定されたユーザ属性に合致する属性を備えたユーザが電子商取引サービスの提供を求めてきた場合には、そのユーザが提供を求める商品に関するコンテンツについては、販促割合が設定されていない他の販売元の商品に比べて優先的にコンテンツの表示が行われたり、ユーザ属性に高い販促割合を付与した販売元の商品のコンテンツが優先的に表示されたりするが、詳細は後述する。
【0014】
図1では、提供装置100は、ユーザUnが電子商取引サービスの提供を求める場合のID(ユーザID)を取得する際に入力したユーザ属性に関する情報(以下、「ユーザ属性情報」ともいう)に付与された販促割合に基づいて商品に関するコンテンツを提供(配信)する場合を示す。
【0015】
図1に示すように、提供システム1には、端末装置10と、販売元装置20〜22と、提供装置100とが含まれる。端末装置10と、販売元装置20〜22と、提供装置100とは図示しない所定の通信網を介して、有線または無線により通信可能に接続される。また、
図1に示した提供システム1には、複数台の端末装置10や、複数台の販売元装置20や、複数台の提供装置100が含まれてもよい。
【0016】
端末装置10は、ユーザUnによって利用される情報処理装置である。端末装置10は、例えば、スマートフォンや、タブレット型端末や、ノート型PC(Personal Computer)や、デスクトップPCや、携帯電話機や、PDA(Personal Digital Assistant)等により実現される。
図1に示す例においては、端末装置10がユーザUnによって利用されるスマートフォンである場合を示す。なお、以下では、端末装置10をユーザUnと表記する場合がある。すなわち、以下では、ユーザUnを端末装置10と読み替えることもできる。具体的には、
図1では、端末装置10がユーザID「UDn」により識別されるユーザUn(以下、「ユーザUn」とする場合がある)が利用するスマートフォンである場合を示す。
【0017】
また、
図1の例においては、端末装置10の画面の表示に応じて、端末装置10を端末装置10−1、10−2として説明する。なお、端末装置10−1、10−2は同一の端末装置10である。また、以下では、端末装置10−1、10−2について、特に区別なく説明する場合には、端末装置10と記載する。
【0018】
提供装置100は、一の販売元が各ユーザ属性に対応付けた販促割合と、一の販売元が販売する一の商品とに基づいて、コンテンツの提供を行う情報提供装置である。
【0019】
また、提供装置100は、端末装置10から取得したユーザからの情報提供要求(クエリ)に対する検索結果を端末装置10に提供する検索サービスを提供する。
図1の例では、提供装置100は、商品情報が並べられたランキング情報を、クエリの送信元である端末装置10へ提供する。また、
図1に示す例では、提供装置100が電子商取引サービスを提供するものとする。
【0020】
なお、
図1では、提供装置100が検索サービスや電子商取引サービスを提供する場合を示すが、外部の情報処理装置が検索サービスや電子商取引サービスを提供する場合、提供装置100は検索サービスや電子商取引サービスを提供しなくてもよい。この場合、提供装置100は、検索サービスや電子商取引サービスを提供する外部の情報提供装置等から各種情報を取得し、コンテンツの提供を行ってもよい。
【0021】
図1で示す販売元装置20〜22は、販売元であるストアA〜ストアCの各々の管理者M1〜M3によって利用される情報処理装置である。例えば、ストアBの管理者M2は、販売元装置21を用いて、電子商取引サービスにおいて販売する商品を追加したり、販促割合の設定を行ったりする。また、販売元装置20〜22は、例えば、スマートフォンや、タブレット型端末や、ノート型PCや、デスクトップPCや、携帯電話機や、PDA等により実現される。
【0022】
図1の例では、提供装置100は、ユーザ属性情報記憶部124に示すように、ストアA〜D等がユーザ属性に対して予め付与した販促割合に関する情報を記憶している。
図1の例では、各ストアが付与した販促割合の内、ストアBが、ユーザ属性「女性」に対して付与した「8%」が最大の値であるものとする。尚、ユーザ属性に加え、商品自体に対する販促割合(オプション設定)を付与しても良い。
【0023】
ここから、提供装置100が決定した販促割合に基づくコンテンツの提供について説明する。例えば、提供装置100は、ストアBの管理者M2が利用する販売元装置21からの、ストアBがユーザ属性に対して付与した販促割合の販促割合の設定を受付ける情報提供(ステップS11)。これにより、提供装置100はユーザ属性に対する販促割合の情報を取得する。取得した情報は、ユーザ属性情報としてユーザ属性情報記憶部124が記憶する。
【0024】
提供装置100は、ユーザID「UDn」を有するユーザUnが利用する端末装置10−1から提供されるユーザID、クエリの情報を受付ける(ステップS12)。これにより、提供装置100は、ユーザUnのユーザ属性及びクエリの情報を取得する。
図1の例では、ユーザUnが、自身のユーザID「UDn」を用いて提供装置100が提供する電子商取引のショップサイトAにログインする。
【0025】
ユーザUnは、端末装置10−1の画面に表示された提供装置100が提供する電子商取引サービスに関するショップサイトAのページW11中の検索窓にクエリ「ワイン」を入力し、検索ボタンを押下する。そして、端末装置10−1は、提供装置100へクエリ「ワイン」を送信する(ステップS12)。これにより、提供装置100は、端末装置10−1からクエリ「ワイン」を取得する。
【0026】
その後、提供装置100は、取得したユーザUnのユーザID「UDn」の情報と取得したクエリに基づいて、ユーザUnに提供するコンテンツの優先度を決定する(ステップS13)。まず、端末装置10からユーザUnのユーザID「UDn」を取得した提供装置100は、ユーザUnのユーザ属性がターゲット有ユーザ属性か否かを判定する。例えば、ユーザ属性情報記憶部124に記憶している情報に基づいて、ユーザUnのユーザ属性がターゲット有ユーザ属性か否かを判定する。例えば、提供装置100は、ユーザUnのユーザID「UDn」から、ユーザUnがターゲット有ユーザ属性の「女性」であることの情報を取得する。
【0027】
その後、提供装置100は、取得したクエリに対応する商品情報を抽出する。
図1の例では、提供装置100は、後述する商品情報記憶部121からクエリに対応する商品情報を抽出する。
【0028】
具体的には、提供装置100は、商品情報記憶部121から、ストアAが販売する商品ID「GD1」のワインAや、ストアBが販売する商品ID「GD2」のワインBや、ストアCが販売する商品ID「GD3」のワインCや、ストアDが販売する商品ID「GD4」のワインDのコンテンツ等を抽出する。
【0029】
ここで、提供装置100は、商品「ワイン」に関するコンテンツが優先的に表示されるランキング情報RK11を端末装置10−1へ提供する。
図1の例では、提供装置100は、端末装置10へ提供する一覧ページW12中において、販促割合が設定されたユーザ属性のユーザが検索した場合、そのユーザ属性に対して付与した販促割合の値に基づいて、ユーザUnに提供するコンテンツの優先度を決定する。
図1の例では、提供装置100の決定部135は、ユーザUnのユーザ属性に付与された販促割合の値に基づいてユーザUnに提供するコンテンツの優先度を決定する。
【0030】
例えば、提供装置100は決定した優先度に従って、ユーザ属性「女性」に対して付与した販促割合の値が高い販売元の商品のコンテンツが上位に表示されるように配信する。これにより、提供装置100は、ユーザ属性「女性」に対する販促割合の値が高い販売元の商品のコンテンツが端末装置10において優先的に表示されるようにする。
【0031】
図1の例では、提供装置100がユーザ属性「女性」に対して付与した販促割合の値が高いストアBの商品ID「GD2」のワインBのコンテンツが最上位の位置に表示され、以下、販売元が付与した販促割合の値に応じてその販売元が販売する商品が表示される場合を示す。
【0032】
図1の例では、提供装置100は、ユーザ特性「女性」に対して、販促割合「8%」を付与したストアBの商品ID「GD2」で識別される商品、すなわちストアBが販売するワインBが優先度「1位」として、最上位の位置に表示される。以下、
図1の例では、提供装置100は、ユーザ属性「女性」に対して販促割合「7%」を付与したストアAが販売するワインAが2番目の位置に表示する2位の商品として決定する。
【0033】
このように、
図1の例では、一覧ページW12全体としてみた場合、商品ID「GD2」のワインBに関するコンテンツが順位1位として、商品ID「GD1」のワインAに関するコンテンツが順位2位として、商品ID「GD3」のワインCに関するコンテンツが順位3位として、商品ID「GD4」のワインDに関するコンテンツが順位4位として、表示される。このように、
図1の例では、販促割合が付与されたユーザ属性のユーザUnが検索した場合に、そのユーザ属性に対して販促割合を高く設定した販売元が販売する商品のランキングが上昇し、優先的に表示される。なお、優先表示は上記に限らず、種々の表示であってもよい。例えば、優先度の高い上位のランキングの商品に関するコンテンツに点滅する表示を付して、他のストアの商品と識別する表示であってもよい。
【0034】
その後、提供装置100は、ステップS13において決定した優先順位に基づき、商品情報を含む対応商品一覧を端末装置10へ提供する(ステップS14)。
図1の例では、提供装置100は、ランキング情報RK11を端末装置10−1へ提供する。
【0035】
提供装置100からランキング情報RK11を提供された端末装置10は、ランキング情報RK11を表示する(ステップS15)。
図1の例では、端末装置10−1から端末装置10−2へ表示が遷移される。
【0036】
端末装置10−2の画面には、検索結果を一覧表示する一覧ページW12が表示される。具体的には、端末装置10−2の画面には、クエリ「ワイン」に対応する検索結果を表示する一覧ページW12が表示される。
【0037】
図1の例では、端末装置10−2の画面には、一覧ページW12において、クエリ「ワイン」に対応する優先度「1位」の商品ID「GD2」のワインBのコンテンツが最上位に表示され、続けて優先度「2位」の商品ID「GD1」のワインAのコンテンツが並べて表示される。
【0038】
その後、ユーザUnは、端末装置10−2に表示された一覧ページW12に基づいて、ストアBが販売するワインBを購入する(ステップS16)。
図1の例では、ユーザUnは、端末装置10−2に表示された商品ID「GD2」のワインBを選択し、ストアBのページを表示し、ストアBのページにおいて所定の操作を行うことにより、ストアBが販売するワインBを入手するものとする。
【0039】
すなわち、
図1の例では、ユーザUnは、入力したクエリに対して表示された一覧ページW12中を経由した一連の操作により、商品ID「GD2」のワインBを購入するものとする。例えば、端末装置10−2は、ユーザUnの操作に応じて、ユーザUnがワインBを購入する意思を示す情報を提供装置100へ送信する。
【0040】
端末装置10−2からユーザUnがワインBを購入する意思を示す情報を取得した提供装置100は、ワインBの購入処理を行う(ステップS17)。例えば、提供装置100は、ユーザUnの口座情報等を用いてワインBの決済処理を行ったり、ワインBをユーザUnが指定する住所に配送する等の手続を行う。
【0041】
そして、提供装置100は、ストアBに対して情報提供を行う(ステップS18)。
図1の例では、提供装置100は、ストアBに対して、ユーザ属性「女性」に対して販促割合「8%」が対応付けられたことにより、ユーザUnによるワインBの購入に至ったことを示す情報を提供する。例えば、提供装置100は、販促割合の付与による効果があったかどうかに関する情報を所定の期間において収集し、収集した情報を提供してもよい。
【0042】
上述したように、提供装置100は、販促割合の設定を促進させるためのコンテンツの提供を可能にすることができる。例えば、特定のユーザ属性に販促割合を付与した販売元の商品のコンテンツは、そのユーザ属性を備えたユーザが商品の検索をした場合に、優先度が付与されて表示される為、ユーザに対してのアピール度が上がることが期待できる。この為、販売元によるユーザ属性に対する販促割合の付与の促進が期待できる。
【0043】
また、ユーザUnは、そのユーザ属性に応じて優先度の高いコンテンツが上位に表示されることで、購入を希望する商品に関するコンテンツを効率よく入手することができる。従って、商品検索の労力を軽減することができる。
【0044】
なお、
図1の例では、提供装置100が優先度に応じて商品のコンテンツを上位に表示する例を示したが、これに限らない。例えば、提供装置100は、所定のサイトのトップページの表示領域に優先度が「1位」の商品に関するコンテンツを表示してもよい。また、例えば、提供装置100は、所定のユーザ属性に何%の販促割合を設定すれば、どこにその商品のコンテンツが優先表示されるかに関する情報を販売元に提供してもよい。
【0045】
(提供処理の他の例)
図2は、実施形態に係る提供処理の他の一例を示す図である。本実施形態に係る提供処理は、ユーザ属性が「プレミアム会員」で「男性」のユーザUnが「ワイン」を検索した場合の例を示す。既述した
図1の実施形態と重複する記載は、適宜、省略する。
【0046】
提供装置100は、ユーザUnが、そのユーザID「UDn」の情報から「プレミアム会員」で「男性」であることの情報を取得する。同時に、端末装置10−1からクエリ「ワイン」を取得する。
【0047】
提供装置100は、ユーザ属性情報記憶部124に記憶している情報に基づいて、「プレミアム会員」と「男性」のユーザ属性に対して各販売元が付与した販促割合の情報を取得する。
【0048】
提供装置100は、各販売元がユーザ属性「プレミアム会員」と「男性」に付与した販促割合の値に基づいて、ユーザUnに提供するコンテンツの優先度を決定する(ステップS13)。
図2の例の場合、ユーザ属性情報記憶部124に記憶している情報に基づいて、ユーザ属性「男性」に対してストアCが付与した「8%」が最も高く、以下、ストアDの「7%」、ストアAの「6%」、ストアCの「5%」の順に付与されている情報を取得する。
【0049】
提供装置100の決定部133は、この販促割合の値に基づいて、ユーザUnに提供する「ワイン」に関するコンテンツの優先度を決定する。決定部133は、ストアCのワインCに関するコンテンツの提供の優先度が「1位」で、以下、ストアDのワインDのコンテンツの提供が「2位」で、ストアAのワインAが「3位」で、ストアBのワインが「4位」であることを決定する。既述したように、この優先度に応じて、ユーザUnの端末装置10−2の画面において表示される位置が決定される。
【0050】
ユーザUnのユーザ属性は、「プレミアム会員」で「男性」である。
図2の例の場合、コンテンツの提供の順位においては、ターゲット設定されたユーザ属性に対して付与された販促割合の内、高い方の値が適用される。すなわち。ストアBについては、「男性」に対して付与されている販促割合「5%」が「プレミアム会員」に対して付与されている販促割合「4%」よりも高い為、高い方の販促割合の値「5%」が適用される。高い方の販促割合の値を適用することで、ターゲットとするユーザ属性に対するストアの意向をコンテンツの提供に適切に反映させることができる。これにより、販売元によるユーザ属性に対する販促割合の付与の促進が期待できる。また、販促割合の合計値ではなく、個々のユーザ属性に付与された販促割合の値に基づいて優先度を決定することで、販売元のユーザ属性に対する販売促進の意図を効果的に反映させることができる。
【0051】
図1の例の場合、ユーザUnに対するコンテンツの提供の優先度が、ストアB、ストアA、ストアC、ストアDの商品の順であったのに対し、
図2の例では。コンテンツの提供の優先度がストアC、ストアD、ストアA、ストアBの製品の順番となる。
【0052】
図1の実施形態と
図2の実施形態の提供処理の比較からわかるように、提供装置100は、各販売元の特定のユーザ属性に対する販売促進の意思を反映してコンテンツを優先的ユーザUnに提供することができる為、販促割合の設定を促進させるためのコンテンツを提供することができる。また、ユーザUnは、そのユーザ属性に応じて優先度の高いコンテンツが上位に表示されることで、購入を希望する商品に関するコンテンツを効率よく入手することができる。
【0053】
〔2.提供装置の構成〕
次に、
図3を用いて、実施形態に係る提供装置100の構成について説明する。
図3は、実施形態に係る提供装置100の構成例を示す図である。
図3に示すように、提供装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。なお、提供装置100は、提供装置100の管理者等から各種操作を受け付ける入力部(例えば、キーボードやマウス等)や、各種情報を表示するための表示部(例えば、液晶ディスプレイ等)を有してもよい。
【0054】
(通信部110)
通信部110は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部110は、ネットワークN(図示せず)と有線または無線で接続され、例えば提供システム1に含まれる端末装置10等との間で情報の送受信を行う。
【0055】
(記憶部120)
記憶部120は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。実施形態に係る記憶部120は、
図3に示すように、商品情報記憶部121と、行動履歴情報記憶部122と、販売元情報記憶部123と、ユーザ属性情報記憶部124を有する。
【0056】
(商品情報記憶部121)
実施形態に係る商品情報記憶部121は、各販売元が販売する商品に関する各種情報を記憶する。商品情報記憶部121は、各商品に対応する「商品ID」、「商品名」、「販促割合」といった情報を販売元(ストア)に対応付けて記憶する。
【0057】
尚、「商品ID」は、商品を識別するための識別情報を示す。「商品名」は、商品の具体的な名称等を示す。「販促割合」は、ユーザ属性に対して販売元が付与した販売促進費の割合を示す。
【0058】
なお、商品情報記憶部121は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。例えば、商品情報記憶部121は、商品情報が追加された日時や商品情報が作成された日時に関する情報を記憶してもよい。また、商品情報記憶部121は、商品の画像や粗利、送料の有無、送料、商品を検索する際に使用されるキーワード、商品の種別等といった各種の商品情報を記憶してもよい。また、イベント情報に関連付けて商品情報を記憶してもよい。
【0059】
(行動履歴情報記憶部122)
実施形態に係る行動履歴情報記憶部122は、ユーザの行動に関する各種情報を記憶する。例えば、行動履歴情報記憶部122は、各ユーザの端末装置10に配信したコンテンツに対するユーザの行動等の各種の行動情報を記憶する。
【0060】
例えば、ユーザID「UD1」により識別されるユーザU1が、各々識別される行動を行ったことを示す。例えば、クエリ「ワイン」を用いた検索を行ったことを記憶する。なお、行動履歴情報記憶部122は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。
【0061】
(販売元情報記憶部123)
実施形態に係る販売元情報記憶部123は、販売元であるストアに関する各種情報を記憶する。例えば、販売元情報記憶部123は、ストアが販売する商品に関する情報を記憶する。例えば、販売元情報記憶部123は、ストアの売り上げデータを記憶する。なお、販売元情報記憶部123は、ストアID等の販売元であるストアを識別するための識別情報が記憶されてもよい。なお、販売元情報記憶部123は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。
【0062】
(ユーザ属性情報記憶部124)
実施形態に係るユーザ属性情報記憶部124は、ユーザ属性に関する情報を記憶する。例えば、ユーザの年齢、性別、居住地域等の情報を記憶する。尚、ユーザ属性情報記憶部124は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。例えば、ユーザ属性とユーザ属性に対して販売元が付与した販促割合とを、販売元の情報に関連付けて記憶してもよい。
【0063】
また、実施形態に係るユーザ属性情報記憶部124は、各種イベントに関連するユーザ属性情報を記憶してもよい。例えば、2月14日の「バレンタインデー」、3月14日の「ホワイトデー」、5月の第2日曜日の「母の日」、6月の第3日曜日の「父の日」、毎月の「特売日」、「5のつく日に行うポイント(特典)5倍デー」等のイベントに関連して、「性別」、「年代」等を区分けしてユーザ属性情報として記憶することができる。尚、ポイントに関連して、失効が近い、例えば、1週間以内に失効するポイントを保持していること、あるいは、所定の値以上のポイントを保有していることをユーザ属性としてユーザ属性情報記憶部124に記憶し、販売元による「販促割合」の付与の対象としてもよい。
【0064】
また、ユーザ属性情報記憶部124は、地域性や季節に関連してユーザ属性を記憶してもよい。例えば、地域毎に行われる「祭り」や冬の車装備に必要な「タイヤ交換」等の情報に関連してユーザ属性を記憶してもよい。尚、ユーザ属性情報記憶部124は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。
【0065】
また、各種イベントに対応する商品自体にも販売元が「販促割合」を付与し、関連する情報を商品情報記憶部121とユーザ属性情報記憶部124に記憶する構成としてもよい。例えば、冬のシーズンに、販売元が降雪地域の居住地域のユーザ属性と商品「スタッドレスタイヤ」に対して、「販促割合」を付与する構成とすることもできる。この場合には、決定部133は、ユーザ属性と商品に対して付与した「販促割合」の合計の値に基づいて、コンテンツの提供の優先度を決定することができる。
【0066】
(制御部130)
制御部130は、コントローラ(controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、提供装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(決定プログラムの一例に相当)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、コントローラであり、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
【0067】
図3に示すように、制御部130は、取得部131と、抽出部132と、決定部133と、提供部134と、通信部135を有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。
【0068】
(取得部131)
例えば、取得部131は、各種情報を取得する。例えば、取得部131は、商品情報記憶部121や行動履歴情報記憶部122や販売元情報記憶部123、ユーザ属性情報記憶部124から各種情報を取得する。また、取得部131は、各種情報を外部の情報処理装置から取得してもよい。
【0069】
例えば、取得部131は、所定の電子商取引における一の販売元からユーザ属性に対して付与した販促割合に関する情報を取得する。
図1の例では、取得部131は、ストアA〜Dの販促割合に関する情報を取得する。例えば、取得部131は、ストアBの管理者M2が利用する販売元装置21からストアBが所定のユーザ属性について付与した販促割合の情報を取得する。例えば、取得部131は、販売元装置21からストアBが「プレミアム会員」に対して付与した販促割合「4%」、「男性」に対して付与した「5%」、「女性」に対して付与した「8%」、「一般会員」に対して付与した「3%」の販促割合の情報を取得する。
【0070】
例えば、取得部131は、端末装置10からユーザUnに関するユーザ属性の情報を取得する。ユーザUnのユーザ属性に関する情報、例えば、氏名、年齢、居住地域等の情報は、ユーザUnがユーザID(識別番号)を取得する際に提供する情報から取得する。取得したユーザUnの属性を示す情報は、例えば、ユーザ属性情報記憶部124に記憶することができる。
【0071】
例えば、取得部131は、ユーザUnの検索におけるクエリを取得する。例えば、取得部131は、ユーザUnが利用する端末装置10からクエリを取得する。
図1の例では、取得部131は、端末装置10−1からクエリ「ワイン」を取得する。
【0072】
例えば、取得部131は、特定のユーザ属性に対して販促割合を付与したストアの商品に関するコンテンツであって、ユーザUnが利用する端末装置10に配信されたコンテンツである配信コンテンツに関する情報を取得する。例えば、取得部131は、行動履歴情報記憶部122等からユーザUnへのコンテンツ配信に関する情報を取得する。
【0073】
また、例えば、取得部131は、ユーザUnの行動情報を取得する。例えば、取得部131は、ユーザUnがクエリ「ワイン」を用いた検索を行ったことを示す情報を取得する。例えば、取得部131は、ユーザUnがクエリ「ワイン」に対応する検索結果のうち、ワインBの商品情報を選択したことを示す情報を取得する。例えば、取得部131は、ユーザUnがクエリ「ワイン」に対応する検索結果のうち、ワインBの商品情報を選択したことを示す情報を取得する。例えば、取得部131は、ユーザUnがワインBを購入したことを示す情報を取得する。また、例えば、取得部131は、取得したユーザUnの行動情報を行動履歴情報記憶部122へ格納する。
【0074】
(抽出部132)
抽出部132は、種々の情報を抽出する。例えば、抽出部132は、クエリに対応する検索結果を抽出する。例えば、抽出部132は、取得部131により取得されたクエリに対応する検索結果を抽出する。例えば、抽出部132は、端末装置10から送信されたクエリに対応する検索結果を抽出する。
【0075】
図1の例では、抽出部132は、クエリに対応する商品情報を抽出する。例えば、抽出部132は、商品情報記憶部121からクエリに対応する商品情報を抽出する。
【0076】
図1の例では、抽出部132は、クエリ「ワイン」に対応する商品情報を商品情報記憶部121から抽出する。例えば、抽出部132は、商品情報記憶部121から、ストアAが販売する商品ID「GD1」のワインAや、ストアBが販売する商品ID「GD2」のワインB、ストアCが販売する商品ID「GD3」のワインCや、ストアDが販売する商品ID「GD4」のワインD等のコンテンツを抽出する。
【0077】
(決定部133)
決定部133は、種々の情報を決定する。例えば、決定部133は、各ユーザ属性に対して付与された販売割合に基づいて、コンテンツの提供を行う優先度を決定する。
【0078】
例えば、決定部133は、一の販売元が特定のユーザ属性に付与した販促割合を他の販売元が付与した販促割合の値と比較し、一の販売元が付与した販促割合の値が高い場合に、その一の販売元が販売する商品に関するコンテンツの提供の優先度を高くすることを決定する。
【0079】
例えば、決定部133は、一の販売元が複数のユーザ属性に対して販促割合を付与している場合に、その複数のユーザ属性を備えたユーザUnに商品のコンテンツを配信する場合には、その販促割合の内、高い方の販促割合に基づいてユーザUnへのコンテンツ配信の優先度を決定する。これにより、一の販売元の特定のユーザ属性に対する販売促進の意向を適切に反映することができる。
【0080】
図1の例では、決定部133は、ユーザ属性「女性」に対して「8%」の販促割合を付与したストアBの商品に関するコンテンツの配信の優先度を「1位」と決定する。以下、販促割合の値に応じてストアAのワインAに関するコンテンツの配信の優先度を「2位」、ストアCのワインCに関するコンテンツの配信の優先度を「3位」、ストアDのワインDに関するコンテンツの配信の優先度を「4位」と決定する。
【0081】
例えば、決定部133は、優先度に応じて端末装置10におけるコンテンツの表示位置を決定する。例えば、優先度「1位」のストアBの商品「ワインB」のコンテンツが、端末装置10の表示画面の最上位に表示されることを決定する。以下、優先度に応じて下位側に他のストアのコンテンツが表示されることを決定する。
【0082】
尚、決定部133は、販売元が希望する場合には、他の販売元が特定のユーザ属性に対して付与した販促割合の値に基づいて、販売元の販促割合を決定してもよい。例えば、特定のユーザ属性に対して他の販売元が付与した、最も高い値の販促割合に基づいて販促割合を決定し、決定した販促割合の情報を販売元に提供する構成とする。その販売元が同意する場合には、決定したその販促割合に基づいてコンテンツの提供の優先度を決定する。これにより、販売元による販促割合の設定を促進させるためのコンテンツの提供をすることができる。
【0083】
(提供部134)
提供部134は、外部の情報処理装置へ各種情報を提供する。例えば、提供部134は、取得部131により取得されたコンテンツ(商品情報)を端末装置10へ提供する。例えば、提供部134は、決定部133により決定された優先度に基づく検索結果を外部の情報処理装置へ提供する。例えば、提供部134は、決定部133により決定された優先度に基づく検索結果をクエリの送信元である端末装置10へ提供する。
【0084】
例えば、提供部134は、ユーザUnが利用する端末装置10へ優先度に基づくランキング情報を提供する。例えば、提供部134は、決定部133により決定された優先度に基づく検索結果を端末装置10へ提供する。
図1の例では、提供部134は、ランキング情報RK11を端末装置10−1へ提供する。
【0085】
例えば、提供部134は、一の販売元が特定のユーザ属性に付与した販促割合に基づく一の商品のコンテンツの提供に関する優先度の情報を一の販売元に提供する。例えば、提供部134は、特定のユーザ属性に販促割合が対応付けられている場合と、特定のユーザ属性に販促割合が対応付けられていない場合に応じて、コンテンツの提供に関する優先度の情報を一の販売元に提供する。
【0086】
(通知部135)
通知部135は、販売元の端末装置20〜21に各種通知を行う。例えば、通知部135は、販促割合の設定対象として推奨するユーザ属性を販売元の端末装置20〜21に通知する。例えば、2月14日の「バレンタインデー」、3月14日の「ホワイトデー」、5月の第2日曜日の「母の日」、6月の第3日曜日の「父の日」、毎月の「特売日」、「5のつく日に行うポイント(特典)5倍デー」等のイベントに関連して販促割合の設定対象として推奨するユーザ属性を、販売元の端末装置20〜21に通知する。例えば、2月14日の「バレンタインデー」が近づいた場合にはユーザ属性「女性」を、3月14日の「ホワイトデータ」が近づいた場合には、ユーザ属性「男性」を、それぞれ販促割合の設定対象として推奨して通知する。尚、推奨するユーザ属性の通知は、夫々のイベントに応じて、イベントの発生時期に先行する所定の時期に行う。例えば、「バレンタインデー」や「ホワイトデー」等、年に1回のイベントに関するユーザ属性については、その発生時期の数週間前に通知する。これにより、販売元における販促割合の付与を促進することができる。
【0087】
(ユーザ属性の取得)
図4は、ユーザUnの登録情報等を入力するための入力項目を複数含んだ入力画面の例を示す。例えば、ユーザUnが電子商取引におけるユーザID「UDn」を取得する場合の入力画面の例を示す。
【0088】
図4において、入力画面200は、入力項目A1〜A9を含む。入力画面200は、例えば、ユーザUnの個人情報等を提供装置100に登録する際に、提供装置100によって配信される。また、ユーザUnは、入力項目A1〜A9を入力することにより、ユーザ属性を登録することができる。取得部131は、ユーザUnが登録したユーザ属性からユーザUnのユーザ属性を取得する。
【0089】
なお、
図4に示す入力画面200は、一例であって、例えば、所定の質問に対する回答を入力項目に含め、その質問に対する回答をユーザ属性としてもよい。換言すれば、入力画面200は、ユーザUnが所定の情報を入力するための複数の入力項目Aが含まれるものであれば任意のものであってよい。
【0090】
図4に示す入力画面200は、ユーザUnの「氏名(漢字)」の入力項目A1と、「氏名(ふりがな)」の入力項目A2と、「郵便番号」の入力項目A3と、「都道府県」の入力項目A4と、「市町村」の入力項目A5と、「番地」の入力項目A6と、「建物名」の入力項目A7と、「性別」を選択する入力項目A8と、「生年月日」の入力項目A9を含む。各入力項目は、ユーザID(UDn)に対応させて、例えば、ユーザ属性情報記憶部124に記憶する。
【0091】
(ユーザ属性の例)
図5は、ユーザ属性の例を示す図である。ユーザ属性は、例えば、ユーザUnに対して付与されるユーザIDに対応付けられる。例えば、ユーザIDとしてUD1を有するユーザU1のユーザ属性は、「プレミアム会員」であり、「年令」は30代であり、「性別」は男性であり、「居住地域」は東京であることを示す。このユーザ属性に関する情報は、既述したように、ユーザUnが電子商取引におけるユーザIDを取得する為に登録する情報から取得する。同様に、ユーザU2〜U5がユーザID「UD2」〜「UD5」を取得する際に登録する情報から対応するユーザ属性が取得される。取得したユーザ属性は、例えば、夫々のユーザID「UD1」〜「UD5」に対応付けてユーザ属性情報記憶部124に記憶する。
【0092】
販売元であるストアは、夫々、販売を促進する為に、特定のユーザ属性に対して販促割有を付与する。販売元が付与した販促割合の情報は、例えば、ユーザ属性情報記憶部124に記憶する。
【0093】
ユーザ属性は、必要に応じて種々設定することができる。例えば、電子商取引における購入履歴の有無をユーザ属性とすることができる。例えば、特定の販売元からの購入実績があることをユーザ属性とすることができる、また、所定の条件を満たす販売元からの購入履歴を、販促割合を付与するユーザ属性とすることができる。例えば、販売元の所定の条件として、特定のショップサイトにおいて、最も売上げの大きい販売元であること、あるいは、売上が上位N位(Nは任意の整数)までの販売元であることを設定することができる。販売元は、これらのユーザ属性に対して販促割合を設定することができる。
【0094】
販売元が付与する販促割合に基づいて、販促割合が付与されたユーザ属性を備えたユーザが検索した場合には、その販促割合の値に応じて、提供装置100の決定部133はユーザUnに提供する商品に関するコンテンツの優先度を決定する。
【0095】
販売元は、販売促進を図りたいユーザ属性を選択して、そのユーザ属性に販促割合を付与することにより、商品のコンテンツをユーザに提供する優先度を意識的にコントロールすることができる。この為、販売元によるユーザ属性に対する販促割合の設定が促進される。
【0096】
〔3.提供処理のフロー〕
ここで、
図6を用いて、実施形態に係る提供装置100による提供処理の手順について説明する。
図6は、実施形態に係る提供処理の一例を示すフローチャートである。
【0097】
図6に示すように、提供装置100は、販売元がユーザ属性に対して付与した販促割合の情報を取得する(ステップS601)。
図1では、提供装置100は、例えば、ストアBの管理者M1が販売元装置21から入力する情報からストアBが所定のユーザ属性に対して付与した販促割合に関する情報を取得する。
【0098】
提供装置100は、購入希望ユーザのユーザ属性の情報を取得する(ステップS602)。例えば、提供装置100は、ユーザUnが端末装置10から入力するユーザIDの情報から購入希望ユーザのユーザ属性の情報を取得する。
【0099】
購入希望ユーザのユーザ属性と販売元が付与したユーザ属性に付与した販促割合に基づいて、購入希望ユーザに提供するコンテンツの優先度を決定する(ステップS603)。
図1の例では、提供装置100は、ストアA〜Dが、ユーザ属性「女性」に対して付与した販促割合に基づいて、「ワイン」に関するコンテンツの提供の優先度を決定する。
【0100】
〔4.効果〕
上述してきたように、実施形態に係る提供装置100は、取得部131と、決定部133とを有する。取得部131は、所定の電子商取引における一の販売元がユーザ属性に対して付与した販促割合の情報を取得する。決定部133は、当該一の販売元が販売する商品に関するコンテンツをユーザへ提供する優先度を、ユーザのユーザ属性に対して付与された販促割合に基づいて決定する。
【0101】
これにより、実施形態に係る提供装置100は、ユーザ属性に対して付与された販促割合に基づいて商品に関するコンテンツをユーザに提供する優先度を決定することにより、販促割合の設定を促進させるためのコンテンツの提供を可能にすることができる。
【0102】
また、実施形態に係る提供装置100において、決定部133は、ユーザ属性が複数の項目を有する場合に、複数の項目に対応して付与された販促割合の内で最も高い値に基づいて優先度を決定する。
【0103】
これにより、実施形態に係る提供装置100は、ユーザ属性が複数の項目を有する場合に、複数の項目に対応して付与された販促割合の内で最も高い値に基づいて優先度を決定することにより、ユーザ属性を特定して販促割合の設定を促進させるためのコンテンツの提供を可能にすることができる。
【0104】
また、実施形態に係る提供装置100において、取得部131は、所定の電子商取引におけるサービスの提供を要求する際にユーザが登録する情報からユーザ属性を取得する。
【0105】
これにより、実施形態に係る提供装置100は、所定の電子商取引におけるサービスの提供を要求する際にユーザが登録する情報からユーザ属性を取得することにより、ユーザ特性を特定して販促割合の設定を促進させるためのコンテンツの提供を可能にすることができる。
【0106】
また、実施形態に係る提供装置100において、取得部は、所定の電子商取引における他の販売元がユーザ属性に対して付与した販促割合を取得し、決定部133は、ユーザ属性に対して一の販売元と他の販売元とがそれぞれ付与した販促割合に基づいて優先度を決定する。
【0107】
これにより、実施形態に係る提供装置100は、ユーザ属性に対して一の販売元と他の販売元とがそれぞれ付与した販促割合に基づいて優先度を決定することにより、販促割合の設定を促進させるためのコンテンツの提供を可能にすることができる。
【0108】
また、実施形態に係る提供装置100において、決定部133は、他の販売元が付与した販促割合に基づいて一の販売元の販促割合を決定する。
【0109】
これにより、実施形態に係る提供装置100は、他の販売元が付与した販促割合に基づいて一の販売元の販促割合を決定することにより、販促割合の設定を促進させるためのコンテンツの提供を可能にすることができる。
【0110】
また、実施形態に係る提供装置100において、取得部131は、ユーザからの商品に関するコンテンツの提供の要求を取得し、決定部133は、提供の要求を受けた後に、優先度を決定する。
【0111】
これにより、実施形態に係る提供装置100は、ユーザからの商品に関するコンテンツの提供の要求を受けた後に優先度を決定することにより、購入を希望するユーザのユーザ属性に応じて提供するコンテンツの優先度を決定することができる。したがって、提供装置100は、販促割合の設定を促進させるためのコンテンツの提供を可能にすることができる。
【0112】
また、実施形態に係る提供装置100において、取得部131は、ユーザの性別、年齢、居住地域、購入履歴の有無のいずれかを含むユーザ属性に対して付与した販促割合の情報を取得する。
【0113】
これにより、実施形態に係る提供装置100は、性別、年齢、居住地域、購入履歴の有無のいずれかのユーザ属性に対して付与した販促割合の情報を取得することにより、ユーザ属性に応じて販促割合の設定を促進させるためのコンテンツの提供を可能にすることができる。
【0114】
また、実施形態に係る提供装置100において、取得部131は、ユーザの所定の要件を満たす販売元からの所定の商取引における購入履歴の有無を含むユーザ属性に対して一の販売元が付与した販促割合の情報を取得し、決定部133は、そのユーザ属性に対して一の販売元が付与した販促割合に基づいて優先度を決定する。
【0115】
これにより、実施形態に係る提供装置100は、所定の要件を満たす販売元からの販売履歴の有無を含むユーザ属性に対して、販売元に販促割合の設定を促進させることができる。
【0116】
〔5.ハードウェア構成〕
上述してきた実施形態に係る提供装置100は、例えば
図7に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。
図7は、提供装置100の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM(Read Only Memory)1300、HDD(Hard Disk Drive)1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、及びメディアインターフェイス(I/F)1700を有する。
【0117】
CPU1100は、ROM1300またはHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
【0118】
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、及び、かかるプログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インターフェイス1500は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、CPU1100が生成したデータをネットワークNを介して他の機器へ提供する。
【0119】
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、及び、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、生成したデータを入出力インターフェイス1600を介して出力装置へ出力する。
【0120】
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に格納されたプログラムまたはデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
【0121】
例えば、コンピュータ1000が実施形態に係る提供装置100として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部130の機能を実現する。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置からネットワークNを介してこれらのプログラムを取得してもよい。
【0122】
以上、本願の実施形態を図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の行に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【0123】
〔6.その他〕
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0124】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【0125】
また、上述してきた実施形態に記載した各処理は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【0126】
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、取得部は、取得手段や取得回路に読み替えることができる。