特開2019-192677(P2019-192677A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社コスミック・エナジー研究所の特許一覧

特開2019-192677有害電磁波除去装置および電源線フィルタ装置並びに発熱装置
<>
  • 特開2019192677-有害電磁波除去装置および電源線フィルタ装置並びに発熱装置 図000003
  • 特開2019192677-有害電磁波除去装置および電源線フィルタ装置並びに発熱装置 図000004
  • 特開2019192677-有害電磁波除去装置および電源線フィルタ装置並びに発熱装置 図000005
  • 特開2019192677-有害電磁波除去装置および電源線フィルタ装置並びに発熱装置 図000006
  • 特開2019192677-有害電磁波除去装置および電源線フィルタ装置並びに発熱装置 図000007
  • 特開2019192677-有害電磁波除去装置および電源線フィルタ装置並びに発熱装置 図000008
  • 特開2019192677-有害電磁波除去装置および電源線フィルタ装置並びに発熱装置 図000009
  • 特開2019192677-有害電磁波除去装置および電源線フィルタ装置並びに発熱装置 図000010
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2019-192677(P2019-192677A)
(43)【公開日】2019年10月31日
(54)【発明の名称】有害電磁波除去装置および電源線フィルタ装置並びに発熱装置
(51)【国際特許分類】
   H01F 5/00 20060101AFI20191004BHJP
   H05K 9/00 20060101ALI20191004BHJP
   A61N 1/16 20060101ALI20191004BHJP
【FI】
   H01F5/00 Z
   H05K9/00 P
   A61N1/16
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2018-80091(P2018-80091)
(22)【出願日】2018年4月18日
(71)【出願人】
【識別番号】503082424
【氏名又は名称】株式会社コスミック・エナジー研究所
(74)【代理人】
【識別番号】100099508
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 久
(74)【代理人】
【識別番号】100182567
【弁理士】
【氏名又は名称】遠坂 啓太
(74)【代理人】
【識別番号】100197642
【弁理士】
【氏名又は名称】南瀬 透
(72)【発明者】
【氏名】矢山 利彦
(72)【発明者】
【氏名】池田 公道
【テーマコード(参考)】
4C053
5E321
【Fターム(参考)】
4C053EE20
5E321AA32
5E321AA33
5E321GG05
5E321GG11
(57)【要約】
【課題】有害電磁波を効果的に除去できる有害電磁波除去装置を提供する。
【解決手段】有害電磁波除去装置は、導体線Lにより巻かれた正巻部2nおよび逆巻部2rが同心に重ねられたことによる無誘導型のコイル部2が正五角形に配置され、これらのコイル部2が導通部3により環状に接続されており、結束部材4によりコイル部2の導体線Lが束ねられている。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
導体線により巻かれた正巻部および逆巻部が同心に重ねられた無誘導型のコイル部であり、3以上のコイル部と、前記コイル部を環状に接続する導通部と、前記コイル部の導体線を束ねる結束部材とを備えた有害電磁波除去装置。
【請求項2】
前記コイル部は、前記正巻部と前記逆巻部とが交互に階層を成して重ねられていると共に、隣接した前記コイル部と並び順が反対の順番に重ねられ、
前記導通部は、階層ごとに前記正巻部と隣接した前記コイル部の前記逆巻部とを環状に接続するものである請求項1記載の有害電磁波除去装置。
【請求項3】
前記コイル部が、仮想的な正多角形の頂点位置にそれぞれ配置された請求項1または2記載の有害電磁波除去装置。
【請求項4】
請求項1から3のいずれかの項に記載の有害電磁波除去装置が1対設けられ、
一方の前記有害電磁波除去装置が、電気機器の電源線の一方の配線の中途に直列接続され、
他方の前記有害電磁波除去装置が、前記電源線の他方の配線の中途に直列接続された電源線フィルタ装置。
【請求項5】
主成分の鉄粉の酸化により発熱する発熱体と、前記発熱体に設けられた請求項1から3のいずれかの項に記載の有害電磁波除去装置とを備えた発熱装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、有害となる電磁波を除去することが可能な有害電磁波除去装置および電源線フィルタ装置並びに発熱装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
無誘導型のコイルは、導体線により巻かれた正巻部および逆巻部を重ねることで、発生する磁界を相殺する。このような無誘導型のコイルに関し、特許文献1に記載されたものが知られている。
【0003】
特許文献1には、「電子機器から発生する電磁波のような有害波動を中和して生命体の障害を防止する有害波動変成体として、無誘導巻コイルから発生する特定の波動を照射して吸収させ、吸収された波動を徐々に放出させることにより電子機器等から発生する電磁波の有害波動を中和して波動環境をバランス化させて生命体の免疫力が低下するのを防止するものが知られている」との記載がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平10−70392号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1では、無誘導型のコイルの具体的な形状については記載がない。従って、単に、導体線により巻かれた正巻部および逆巻部を重ねただけの無誘導型のコイルでは、効果は得られ難いものと推定される。
【0006】
そこで本発明は、有害電磁波を効果的に除去できる有害電磁波除去装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の有害電磁波除去装置は、導体線により巻かれた正巻部および逆巻部が同心に重ねられた無誘導型のコイル部であり、3以上のコイル部と、前記コイル部を環状に接続する導通部と、前記コイル部の導体線を束ねる結束部材とを備えたことを特徴とする。
【0008】
本発明の有害電磁波除去装置によれば、導体線による正巻部および逆巻部を同心に重ねたコイル部が、導通部により環状に接続され、結束部材により保型され保持される。そのため、3以上の無誘導型のコイル部が環状に接続された状態で有害な電磁波を受けることができるので、幅広い面積で有害電磁波を除去することができる。
【0009】
前記コイル部は、前記正巻部と前記逆巻部とが交互に階層を成して重ねられていると共に、隣接した前記コイル部と並び順が反対の順番に重ねられ、前記導通部は、階層ごとに前記正巻部と隣接した前記コイル部の前記逆巻部とを環状に接続したものとすることができる。
階層ごとに導通部がコイル部を接続しているため、多数のコイル部を環状に位置させた状態でコイル部同士を、コイル部の軸線方向に重ねることができる。
【0010】
前記コイル部を、仮想的な正多角形の頂点位置にそれぞれ配置することができる。このようにコイル部を配置することで、偏り無く有害電磁波を除去することができる。
【0011】
本発明の電源線フィルタ装置は、本発明の有害電磁波除去装置が1対設けられ、一方の前記有害電磁波除去装置が、電気機器の電源線の一方の配線の中途に直列接続され、他方の前記有害電磁波除去装置が、前記電源線の他方の配線の中途に直列接続されたことを特徴とする。
【0012】
本発明の電源線フィルタ装置によれば、電気機器が発生し、電源線を伝搬する電磁波を、有害電磁波除去装置へ流し込むことで、電磁波のレベルを減衰させ、除去することができる。
【0013】
本発明の発熱装置は、主成分の鉄粉の酸化により発熱する発熱体と、前記発熱体に設けられた本発明の有害電磁波除去装置とを備えたことを特徴とする。
【0014】
本発明の発熱装置によれば、発熱体に本発明の有害電磁波除去装置が設けられているため、広い面積で有害電磁波を除去することができる。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、点ではなく、面で有害電磁波を除去することができるので、有害電磁波を効果的に除去できる、
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明の実施の形態1に係る有害電磁波除去装置を示す正面図である。
図2図1に示す有害電磁波除去装置の各階層を説明するための図である。
図3図1に示す有害電磁波除去装置の平面図である。
図4図1に示す有害電磁波除去装置を製造するためのコイル製作用治具を説明するための斜視図である。
図5】(A)から(E)は、図4に示すコイル製作用治具を用いて有害電磁波除去装置を製造する過程を説明するための図である。
図6】(A)から(D)は、図2に示す有害電磁波除去装置の各階層の平面図である。
図7】本発明の実施の形態2に係る電源フィルタ装置を説明するための図である。
図8】本発明の実施の形態3に係る発熱装置を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1に係る有害電磁波除去装置を図面に基づいて説明する。
図1から図3に示す有害電磁波除去装置1は、絶縁性皮膜を有する1本の導体線Lが巻かれることにより形成されている。本実施の形態1では、導体線Lとして銅線を用いている。
有害電磁波除去装置1は、正巻部2nおよび逆巻部2rが同心に重ねられた無誘導型のコイル部2と、コイル部2を環状に接続する導通部3と、コイル部2の導体線Lを結束する結束部材4とを備えている。
【0018】
コイル部を環状に配置するためには3以上あればよい。また、コイル部は、仮想平面上の仮想的な正多角形の頂点位置にそれぞれ配置されていることが望ましい。本実施の形態1では、仮想平面S上の仮想的な正五角形Pの頂点位置P1〜P5にコイル部2の軸心O位置を合わせて、それぞれのコイル部2を配置することで、コイル部2の数を5つとしている。
【0019】
コイル部2は、正巻部2nと逆巻部2rとが交互に階層を成して重ねられている。そして、コイル部2は、隣接したコイル部2と並び順が反対の順番に重ねられている。本実施の形態では、正巻部2nと逆巻部2rとの巻数は1ターンである。
導通部3は、同階層の正巻部2nと隣接したコイル部2の逆巻部2rとを、階層ごとに接続している。
本実施の形態1では、図2に示すように、正巻部2nと逆巻部2rとが4階層(第1階層L1〜第4階層L4)に重ねられたことによりコイル部2が形成されている。図3に示すように、導通部3は、交互に並ぶ正巻部2nと逆巻部2rとを環状に接続している。
【0020】
結束部材4は、コイル部2の導体線Lを束ね、コイル部2の円筒形状を保持するものである。結束部材4は、コイル部2の外周壁側と内周壁側とを周回するように形成されている。結束部材4は、ナイロンバンドを使用することができる。
【0021】
この有害電磁波除去装置1は、図4に示すコイル製作用治具10により作製することができる。
図4に示すコイル製作用治具10は、台部11と、軸部12とから構成されている。
台部11は、樹脂製でも木製でもよく、矩形状でも他の多角形状でも、軸部12が配置できる平面があれば使用できる。
【0022】
軸部12は、台部11に固定されている。軸部12は、コイル部2(図3参照)を配置する正多角形の頂点に位置している。
図3に示す有害電磁波除去装置1では、コイル部2が仮想的な正五角形Pの頂点位置P1〜P5に配置されているため、図4に示すコイル製作用治具10においても、軸部12(軸部12a〜12e)は正多角形の頂点位置である。
軸部12は、正巻部2nと逆巻部2rの直径を均一に巻くために、太さが均一なものを使用している。
【0023】
このコイル製作用治具10を用いて有害電磁波除去装置1を作製するときには、まず、第4階層L4から巻き始める。
図5(A)に示すように、導体線Lを軸部12aに仮想的な正五角形Pの外側から内側へ回し、時計回り(正巻)に巻き、隣接する軸部12bの外側へ回して反時計回り(逆巻)に巻く。
次に、図5(B)に示すように、軸部12bの外側から軸部12cの内側へ導体線Lを回し、時計回り(正巻)に巻く。
次に、図5(C)に示すように、軸部12cの内側から軸部12dの外側へ導体線Lを回し、反時計回り(逆巻)に巻く。
そして、図5(D)に示すように、軸部12dの外側から軸部12eの内側へ導体線Lを回し、反時計回り(逆巻)に巻く。
これで、図6(D)に示す第4階層L4が巻き終わる。
【0024】
続けて、図5(E)に示すように、導体線Lを軸部12aの外側から反時計回り(逆巻)に巻き、軸部12bの内側へ回して時計回り(正巻)に巻き、更に、軸部12cの外側へ回して反計回り(逆巻)に巻きくことで、軸部12a〜12cでは、図5(A)および同図(B)に示す巻き方向と逆となる。
このようにして、順次、軸部12aから軸部12eに巻いていき、第3階層L3を巻く。更に、続けて、第2階層L2、第1階層L1と、全体で軸部12aから軸部12eの周囲を4周する(図6(A)から同図(D)参照)。
そして、始端T1と終端T2とを接続する。このとき、導体線Lの始端T1と終端T2との端面同士を接続することが望ましい。
【0025】
このように製造された本実施の形態1に係る有害電磁波除去装置1は、導体線Lによる正巻部2nおよび逆巻部2rを同心に重ねたコイル部2が、導通部3により環状に接続され、結束部材4により保型され保持されるため、3以上の無誘導型のコイル部が環状に接続された状態で、有害な電磁波を受けることができる。従って、コイル部を1つとした場合と比較して、点ではなく面で有害電磁波を受けられるため、幅広い面積で有害電磁波を除去することができる。よって、有害電磁波除去装置1は、有害電磁波を効果的に除去できる。
【0026】
またコイル部2が、正巻部2nと逆巻部2rとが交互に階層を成して重ねられていると共に、隣接したコイル部2と並び順が反対の順番に重ねられ、導通部3が、第1階層L1から第4階層L4ごとに正巻部2nと隣接したコイル部2の逆巻部2rとを環状に接続している。従って、第1階層L1から第4階層L4ごとに導通部3がコイル部2を接続しているため、多数のコイル部2を環状に位置させた状態でコイル部2同士を、コイル部2の軸線方向に重ねることができるので、より効果的に有害電磁波を除去することができる。
【0027】
コイル部2が、仮想的な正五角形Pの頂点位置にそれぞれ配置されているため、偏り無く有害電磁波を除去することができる。
なお、本実施の形態では、正巻部2nと逆巻部2rとを1ターンとしているが、重ねられた正巻部2nと逆巻部2rとの巻数を合わせれば複数ターンとしてもよい。
【0028】
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2に係る有害電磁波除去装置を用いた電源線フィルタ装置を図面に基づいて説明する。
図7に示すように、電源線フィルタ装置20は、電気機器30の機器本体31から延びた電源線32に設けられている。
電気機器30は、通電して動作する機器であれば、電源線フィルタ装置20を使用できるが、特に、電磁波を発生する電子レンジなどとすることができる。
【0029】
電源線フィルタ装置20は、1対の有害電磁波除去装置1(1a,1b)と、電気機器30の機器本体31側とコンセント33側とにそれぞれに設けられた端子台21と、有害電磁波除去装置1および端子台21が設置される筐体22とを備えている。
【0030】
1対の有害電磁波除去装置1(1a,1b)は、実施の形態1に係る有害電磁波除去装置である。
機器本体31側の端子台21aには、電源線32の機器本体31側の電源線321が接続されている。コンセント33側の端子台21bには、コンセント33側の電源線322が接続されている。
【0031】
一方の有害電磁波除去装置1aは、始端T1が、機器本体31側の電源線321の一方の配線321aに端子台21aを介して接続され、終端T2が、コンセント33側の電源線322の一方の配線322aに端子台21bを介して接続されている。
このように接続されていることで、有害電磁波除去装置1aは、電気機器30の電源線32の一方の配線321a,322aの中途に直列接続されている。
【0032】
他方の有害電磁波除去装置1bは、始端T1が、機器本体31側の電源線321の他方の配線321bに端子台21aを介して接続され、終端T2が、コンセント33側の電源線322の一方の配線322bに端子台21bを介して接続されている。
このように接続されていることで、有害電磁波除去装置1bは、電源線32の他方の配線321b,322bの中途に直列接続されている。
【0033】
このように電源線フィルタ装置20が構成されていることで、電気機器30が発生し、電源線32を伝搬して電灯線(図示せず)へ流れる電磁波を、有害電磁波除去装置1a,1bへ流し込むことで、電磁波のレベルを減衰させ、除去することができる。従って、電源線フィルタ装置20は、電源線32に伝搬する電磁波を効果的に除去することができる。
【0034】
なお、本実施の形態2では、有害電磁波除去装置1aの始端T1が、機器本体31側の電源線321に、終端T2がコンセント33側の電源線322に接続され、有害電磁波除去装置1bの始端T1が、機器本体31側の電源線321に、終端T2がコンセント33側の電源線322に接続されていたが、始端T1と終端T2の接続は反対でもよい。
【0035】
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3に係る発熱装置を図面に基づいて説明する。
図8に示す発熱装置40は、主成分の鉄粉の酸化により発熱する発熱体41と、発熱体41に設けられた、実施の形態1に係る有害電磁波除去装置1とを備えている。
【0036】
発熱体41は、シート状、または薄板状に形成され、発熱部材を収納体である不織布により収納した携帯用カイロとすることができる。有害電磁波除去装置1が貼られた発熱体41の装着面41aには、身体や衣服に貼るための接着面41bが有害電磁波除去装置1の周囲に、有害電磁波除去装置1を囲うように形成されている。
【0037】
有害電磁波除去装置1は、発熱体41に直接接着されていても、別シートにより覆われた状態で発熱体41に装着されていても、発熱体41に形成された収納体のポケットに入れられて配置されていてもよい。
【0038】
発熱体41である携帯用カイロは、含有した水分が鉄粉に付着して酸化し、酸化鉄に酸化反応するときに熱を発生する。このとき発熱体41が発生する電磁波は、装着者に直接または衣服を介して影響を与える。
【0039】
発熱装置40では、発熱体41に有害電磁波除去装置1が設けられているため、発熱体41の全面から装着者に向かって放射される電磁波を、有害電磁波除去装置1の各コイル部2が広い面積で有害電磁波を除去することができるので、装着者への悪影響を効果的に除去することができる。
【0040】
以上、本発明の実施の形態に係る有害電磁波除去装置を説明した。
本実施の形態では、図3に示す有害電磁波除去装置1は、絶縁性皮膜を有する1本の導体線Lにより形成されていた。しかし、有害電磁波除去装置は、プリント配線基板でも形成することが可能である。
有害電磁波除去装置をプリント配線基板により形成するときには、同階層の正巻部2nと逆巻部2rとをパターンにより形成し、導電性を有するスーホールにより階層間を接続した多層基板により形成することができる。
そうすることにより、薄くて軽量な有害電磁波除去装置とすることができる。
【産業上の利用可能性】
【0041】
本発明は、有害な電磁波を発生する場所に所在するとき、機器や物を使用するときに好適である。
【符号の説明】
【0042】
1,1a,1b 有害電磁波除去装置
2コイル部
2n 正巻部
2r 逆巻部
3 導通部
4 結束部材
10 コイル製作用治具
11 台部
12,12a〜12e 軸部
20 電源線フィルタ装置
21,21a,21b 端子台
30 電気機器
31 機器本体
32,321,322 電源線
321a,321b,322a,322b 配線
33 コンセント
40 発熱装置
41 発熱体
41a 装着面
41b 接着面
S 仮想平面
O 軸心
P 正五角形
P1〜P5 頂点位置
L 導体線
L1 第1階層
L2 第2階層
L3 第3階層
L4 第4階層
T1 始端
T2 終端
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8