特開2019-195474(P2019-195474A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2019-195474(P2019-195474A)
(43)【公開日】2019年11月14日
(54)【発明の名称】遊技機
(51)【国際特許分類】
   A63F 7/02 20060101AFI20191018BHJP
【FI】
   A63F7/02 304D
   A63F7/02 316B
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】OL
【全頁数】71
(21)【出願番号】特願2018-91217(P2018-91217)
(22)【出願日】2018年5月10日
(71)【出願人】
【識別番号】000144153
【氏名又は名称】株式会社三共
(72)【発明者】
【氏名】小倉 敏男
【テーマコード(参考)】
2C088
【Fターム(参考)】
2C088BC07
(57)【要約】
【課題】好適に報知を行うことができる遊技機を提供すること。
【解決手段】所定条件(例えば、作動入賞口155IW204への遊技球の入賞)が成立したことに基づいて第1状態(例えば、閉鎖状態)から第2状態(例えば、開放状態)に変化する変化手段(例えば、普通可変入賞球装置155IW220)を備え、所定条件が成立したことに基づいて変化手段が第2状態に変化した場合に所定報知(例えば、報知演出)を実行し、変化手段が既に第2状態である場合に所定条件が新たに成立しても所定報知を実行しない。これにより、好適に所定報知を行うことができる。
【選択図】図8−22
【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の遊技を実行可能な遊技機において、
所定条件が成立したことに基づいて第1状態から第2状態に変化する変化手段と、
前記所定条件が成立したことに基づいて前記変化手段が前記第2状態に変化した場合に所定報知を実行する所定報知実行手段とを備え、
前記変化手段が既に前記第2状態である場合に前記所定条件が新たに成立しても前記所定報知を実行しない
ことを特徴とする遊技機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、所定の遊技を実行可能なパチンコ機やスロット機等の遊技機に関する。
【背景技術】
【0002】
遊技機として、遊技媒体である遊技球を発射装置によって遊技領域に発射し、遊技領域に設けられている入賞口などの入賞領域に遊技球が入賞すると、所定個の賞球が遊技者に払い出されるものがある。さらに、識別情報を可変表示(「変動」ともいう。)可能な可変表示領域が設けられ、可変表示領域において識別情報の可変表示の表示結果が特定表示結果となった場合に、遊技状態(遊技機の状態。よって、具体的には、遊技機が制御されている状態。)を変更して、所定の遊技価値を遊技者に与えるように構成されたものがある(いわゆるパチンコ機)。
【0003】
また、所定の遊技媒体を1ゲームに対して所定数の賭数を設定した後、遊技者がスタートレバーを操作することにより可変表示領域による識別情報の可変表示を開始し、遊技者が各可変表示領域に対応して設けられた停止ボタンを操作することにより、その操作タイミングから予め定められた最大遅延時間の範囲内で識別情報の可変表示を停止し、全ての可変表示領域の可変表示を停止したときに導出された表示結果に従って入賞が発生し、入賞に応じて予め定められた所定の遊技媒体が払い出され、特定入賞が発生した場合に、遊技状態を所定の遊技価値を遊技者に与える状態にするように構成されたものがある(いわゆるスロット機)。
【0004】
なお、遊技価値とは、賞球の払い出しや、遊技機の遊技領域に設けられた可変入賞球装置の状態が打球が入賞しやすい遊技者にとって有利な状態になることや、遊技者にとって有利な状態になるための権利を発生させたりすることや、賞球払出の条件が成立しやすくなる状態になることである。
【0005】
パチンコ遊技機では、始動入賞口に遊技球が入賞したことにもとづいて可変表示領域において開始される演出図柄(識別情報)の可変表示の表示結果として、あらかじめ定められた特定の表示態様が導出表示された場合に、「大当り」が発生する。なお、導出表示とは、図柄(最終停止図柄)を最終的に停止表示させることである。大当りが発生すると、例えば、大入賞口が所定回数開放して打球が入賞しやすい大当り遊技状態に移行する。そして、各開放期間において、所定個(例えば、10個)の大入賞口への入賞があると大入賞口は閉成する。そして、大入賞口の開放回数は、所定回数(例えば、15ラウンド)に固定されている。なお、各開放について開放時間(例えば、29秒)が決められ、入賞数が所定個に達しなくても開放時間が経過すると大入賞口は閉成する。以下、各々の大入賞口の開放期間をラウンドということがある。また、ラウンドにおける遊技をラウンド遊技ということがある。
【0006】
また、可変表示領域において、最終停止図柄(例えば、左中右図柄のうち中図柄)となる図柄以外の図柄が、所定時間継続して、特定の表示結果と一致している状態で停止、揺動、拡大縮小もしくは変形している状態、または、複数の図柄が同一図柄で同期して変動したり、表示図柄の位置が入れ替わっていたりして、最終結果が表示される前で大当り発生の可能性が継続している状態(以下、これらの状態をリーチ状態という。)において行われる演出をリーチ演出という。また、リーチ状態やその様子をリーチ態様という。さらに、リーチ演出を含む可変表示をリーチ可変表示という。そして、可変表示領域に変動表示される図柄の表示結果が特定の表示結果でない場合には「はずれ」となり、変動表示状態は終了する。遊技者は、大当りをいかにして発生させるかを楽しみつつ遊技を行う。
【0007】
また、状態が変化する変化手段を備えた遊技機がある。例えば、作動領域を遊技球が通過することにもとづいて閉状態から開状態へ変化する非電動式の作動装置を備え、非電動式の作動装置が開放することによって遊技球が始動領域に入賞可能な状態となるものがあった(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2017−113089号公報(図1
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、上述した遊技機では、変化手段がただ設けられているだけであり、始動領域に対する入賞に対して好適に報知を行うことができなかった。
【0010】
そこで、本発明は、好適に報知を行うことができる遊技機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
(手段1)本発明による遊技機は、所定の遊技を実行可能な遊技機において、所定条件(例えば、作動入賞口155IW204への遊技球の入賞)が成立したことに基づいて第1状態(例えば、閉鎖状態)から第2状態(例えば、開放状態)に変化する変化手段(例えば、普通可変入賞球装置155IW220)と、所定条件が成立したことに基づいて変化手段が第2状態に変化した場合に所定報知(例えば、報知演出)を実行する所定報知実行手段(例えば、演出制御用CPU120における、ステップ22IWS005,S006を実行する部分)とを備え、変化手段が既に第2状態である場合に所定条件が新たに成立しても所定報知を実行しない(例えば、演出制御用CPU120は、ステップ22IWS002のYである場合にはステップ22IWS005,S006を実行しない)ことを特徴とする。そのような構成によれば、好適に所定報知を行うことができる。
【0012】
(手段2)手段1において、変化手段は、遊技媒体(例えば、遊技球)が入賞しにくい第1状態と、遊技媒体が入賞しやすい第2状態とに変化可能な可変入賞手段(例えば、第2始動入賞口155IW222に入賞しやすい開放状態と入賞しにくい閉鎖状態とに変化可能な普通可変入賞球装置155IW220)であることとしてもよい。そのような構成によれば、好適に所定報知を行うことができる。
【0013】
(手段3)手段1または手段2において、可変表示(例えば、特別図柄や飾り図柄の変動)を行い、遊技者にとって有利な有利状態(例えば、大当り遊技状態)に制御可能であって、通常状態(例えば、低ベース状態)と、該通常状態よりも可変表示を実行しやすい特別状態(例えば、高ベース状態)とに制御可能な遊技機であって、所定報知実行手段は、第1演出手段(例えば、スピーカ8L,8R)と第2演出手段(例えば、表示制御装置5)により所定報知を実行可能であり(例えば、演出制御用CPU120は、ステップ22IWS005,S006を実行可能であり)、有利状態または特別状態において所定条件が成立したことに基づいて可変入賞手段が第2状態に変化する場合に第2演出手段による所定報知の実行を制限する制限手段(例えば、演出制御用CPU120における、ステップ22IWS003のYまたはステップ22IWS004のYである場合にステップ22IWS006を実行する部分)を備えたこととしてもよい。そのような構成によれば、好適に所定報知を行うことができる。
【0014】
(手段4)手段3において、可変入賞手段は、第2状態において所定数(例えば、2個)の遊技媒体が該可変入賞手段へ入賞することにもとづいて第2状態から第1状態に変化し、所定数よりも多い数(例えば、3個以上)の遊技媒体が可変入賞手段へ入賞したことにもとづいて特定報知(例えば、オーバー入賞報知演出)を実行可能な特定報知実行手段(例えば、演出制御用CPU120における、ステップ22IWS014を実行する部分)を備えたこととしてもよい。そのような構成によれば、演出効果を高めることができる。
【0015】
(手段5)手段1から手段4のいずれかにおいて、特定報知実行手段は、所定数の遊技媒体が可変入賞手段へ入賞してから、次の遊技媒体が可変入賞手段へ入賞するまでの期間が短い場合であっても、該期間中に所定領域(例えば、作動入賞口155IW204)を遊技媒体が通過した場合には特定報知を行わない(例えば、演出制御用CPU120は、ステップ22IW012のYであった後に再度ステップ22IWS009のYである場合、その間にステップ22IWS008の処理を行っていれば、ステップ22IWS014へは移行しない(2個目の遊技球が第2始動入賞口155IW222へ入賞してから、次の遊技球が第2始動入賞口155IW222へ入賞するまでの期間が短い場合であっても、該期間中に作動入賞口155IW204を遊技球が通過した場合には報知演出を行わない))こととしてもよい。そのような構成によれば、好適に特定報知を行うことができる。
【0016】
(手段6)手段1から手段5のいずれかにおいて、ベース体(例えば、ベース体155IW240)と、遊技媒体(例えば、遊技球)が進入可能な進入口(例えば、第2始動入賞口155IW222)と、進入口を遊技媒体が進入し易い第1状態(例えば、開放状態)と進入不能または進入困難な第2状態(例えば、閉鎖状態)とに変化させるための可動部材(例えば、可動翼片155IW221/可動翼片155IW221A)とを備え、可動部材は、ベース体に対し直交または略直交する方向を向く回動軸(例えば、回動軸155IW364)を中心として回動可能に軸支され、回動軸に対し交差するように延設され、進入口が第1状態であるときに遊技媒体を一端部(例えば、先端部)側から他端部(例えば、基端部)側に向けて誘導して進入口に進入させることが可能な誘導部(例えば、誘導部155IW362a,362b)を有し、誘導部により遊技媒体が回動軸より他端部側に誘導されることにより回動して進入口を第1状態から第2状態に変化させ(例えば、図8−19参照)、誘導部における回動軸より一端部側には切欠部(例えば、切欠部155IW365)が設けられ、ベース体には、進入口が第1状態であるときに切欠部に対応する突出部(例えば、突出壁155IW370)が設けられることとしてもよい。そのような構成によれば、可動部材に関する不具合を抑制することができる。
【0017】
(手段7)手段1から手段6のいずれかにおいて、識別情報(例えば、第1特別図柄、第2特別図柄)の可変表示を実行可能な可変表示実行手段(例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ100におけるステップS110〜S113を実行する部分)と、識別情報の可変表示に対応して演出用識別情報(例えば、飾り図柄)の可変表示を実行可能な演出用可変表示実行手段(例えば、演出制御用CPU120におけるステップS171〜S173を実行する部分)と、識別情報の可変表示が実行される場合であっても、特定条件が成立したこと(例えば、通常状態中に第2特別図柄の変動表示が実行されること)にもとづいて、演出用識別情報の可変表示を実行させず、演出用識別情報を停止表示または略停止表示(例えば、微変動)させた状態で所定演出(例えば、バトル演出)を実行可能な所定演出実行手段(例えば、演出制御用CPU120におけるステップ155IWS8006,S8007で選択したプロセステーブルに従って、ステップ155IWS8012および可変表示中演出処理(ステップS172)を実行する部分)とを備えたこととしてもよい。そのような構成によれば、所定演出の演出効果を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】この実施の形態におけるパチンコ遊技機の正面図である。
図2】パチンコ遊技機に搭載された各種の制御基板などを示す構成図である。
図3】遊技制御メイン処理の一例を示すフローチャートである。
図4】遊技制御用タイマ割込み処理の一例を示すフローチャートである。
図5】特別図柄プロセス処理の一例を示すフローチャートである。
図6】演出制御メイン処理の一例を示すフローチャートである。
図7】演出制御プロセス処理の一例を示すフローチャートである。
図8-1】パチンコ遊技機を正面から見た正面図である。
図8-2】主基板における回路構成の一例を示すブロック図である。
図8-3】(A)は入賞ユニットを示す正面図、(B)は(A)の平面図である。
図8-4】入賞ユニットを斜め前から見た状態を示す分解斜視図である。
図8-5】入賞ユニットを斜め後ろから見た状態を示す分解斜視図である。
図8-6】(A)は第1振分状態の振分装置を示す縦断面図、(B)は(A)のA−A断面図、(C)は回転体と振分部材との関係を示す概略図である。
図8-7】(A)は第2振分状態の振分装置を示す縦断面図、(B)は(A)のB−B断面図、(C)は回転体と振分部材との関係を示す概略図である。
図8-8】(A)は振分装置と連動機構と普通可変入賞球装置との関係を示す入賞ユニットの縦断面図、(B)は連動機構と可動翼片とを示す概略正面図である。
図8-9】(A)は連動機構を斜め前から見た状態を示す分解斜視図、(B)は連動機構を斜め後ろから見た状態を示す分解斜視図である。
図8-10】(A)は普通可変入賞球装置が閉鎖状態であるときの内部構造を示す斜視図、(B)は普通可変入賞球装置が開放状態であるときの内部構造を示す斜視図である。
図8-11】可動翼片を示す六面図である。
図8-12】(A)は普通可変入賞球装置が閉鎖状態であるときを示す縦断面図、(B)は(A)のC−C断面図、(C)は(A)のD−D断面図である。
図8-13】(A)は普通可変入賞球装置が開放状態であるときを示す縦断面図、(B)は(A)のE−E断面図、(C)は(A)のF−F断面図である。
図8-14】(A)は普通可変入賞球装置が閉鎖状態にある状態、(B)は連動機構が作動している状態、(C)は普通可変入賞球装置が開放状態に変化した状態を示す説明図である。
図8-15】(A)〜(C)は1個目の遊技球が第2始動入賞口に進入するときの普通可変入賞球装置の状態を示す説明図である。
図8-16】(A)〜(C)は2個目の遊技球が第2始動入賞口に進入するときの普通可変入賞球装置の状態を示す説明図である。
図8-17】(A)〜(D)は従来の普通可変入賞球装置が開放状態であるときに3個以上の遊技球が連続して進入したときの状態を示す説明図である。
図8-18】(A)〜(D)は本発明の普通可変入賞球装置が開放状態であるときに3個以上の遊技球が連続して進入したときの状態を示す説明図である。
図8-19】(E)〜(H)は本発明の普通可変入賞球装置が開放状態であるときに3個以上の遊技球が連続して進入したときの状態を示す説明図である。
図8-20】特徴部22IWにおける演出制御メイン処理を示すフローチャートである。
図8-21】コマンド解析処理の具体例を示すフローチャートである。
図8-22】コマンド解析処理の具体例を示すフローチャートである。
図8-23】コマンド解析処理の具体例を示すフローチャートである。
図8-24】可変表示開始設定処理を示すフローチャートである。
図8-25】特図当り待ち処理を示すフローチャートである。
図8-26】バトル演出の演出態様を説明するための説明図である。
図8-27】バトル演出の演出態様を説明するための説明図である。
図8-28】バトル演出の演出態様を説明するための説明図である。
図8-29】飾り図柄を所定のはずれ図柄に差し替え表示する場合のバトル演出の演出態様を説明するための説明図である。
図8-30】報知演出およびオーバー入賞報知演出の表示例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
(基本説明)
まず、パチンコ遊技機1の基本的な構成及び制御(一般的なパチンコ遊技機の構成及び制御でもある。)について説明する。
【0020】
(パチンコ遊技機1の構成等)
図1は、パチンコ遊技機1の正面図であり、主要部材の配置レイアウトを示す。パチンコ遊技機(遊技機)1は、大別して、遊技盤面を構成する遊技盤(ゲージ盤)2と、遊技盤2を支持固定する遊技機用枠(台枠)3とから構成されている。遊技盤2には、遊技領域が形成され、この遊技領域には、遊技媒体としての遊技球が、所定の打球発射装置から発射されて打ち込まれる。
【0021】
遊技盤2の所定位置(図1に示す例では、遊技領域の右側方)には、複数種類の特別識別情報としての特別図柄(特図ともいう)の可変表示(特図ゲームともいう)を行う第1特別図柄表示装置4A及び第2特別図柄表示装置4Bが設けられている。これらは、それぞれ、7セグメントのLEDなどからなる。特別図柄は、「0」〜「9」を示す数字や「−」などの点灯パターンなどにより表される。特別図柄には、LEDを全て消灯したパターンが含まれてもよい。
【0022】
なお、特別図柄の「可変表示」とは、例えば、複数種類の特別図柄を変動可能に表示することである(後述の他の図柄についても同じ)。変動としては、複数の図柄の更新表示、複数の図柄のスクロール表示、1以上の図柄の変形、1以上の図柄の拡大/縮小などがある。特別図柄や後述の普通図柄の変動では、複数種類の特別図柄又は普通図柄が更新表示される。後述の飾り図柄の変動では、複数種類の飾り図柄がスクロール表示又は更新表示されたり、1以上の飾り図柄が変形や拡大/縮小されたりする。なお、変動には、ある図柄を点滅表示する態様も含まれる。可変表示の最後には、表示結果として所定の特別図柄が停止表示(導出又は導出表示などともいう)される(後述の他の図柄の可変表示についても同じ)。なお、可変表示を変動表示、変動と表現する場合がある。
【0023】
なお、第1特別図柄表示装置4Aにおいて可変表示される特別図柄を「第1特図」ともいい、第2特別図柄表示装置4Bにおいて可変表示される特別図柄を「第2特図」ともいう。また、第1特図を用いた特図ゲームを「第1特図ゲーム」といい、第2特図を用いた特図ゲームを「第2特図ゲーム」ともいう。なお、特別図柄の可変表示を行う特別図柄表示装置は1種類であってもよい。
【0024】
遊技盤2における遊技領域の中央付近には画像表示装置5が設けられている。画像表示装置5は、例えばLCD(液晶表示装置)や有機EL(Electro Luminescence)等から構成され、各種の演出画像を表示する。画像表示装置5は、プロジェクタ及びスクリーンから構成されていてもよい。画像表示装置5には、各種の演出画像が表示される。
【0025】
例えば、画像表示装置5の画面上では、第1特図ゲームや第2特図ゲームと同期して、特別図柄とは異なる複数種類の装飾識別情報としての飾り図柄(数字などを示す図柄など)の可変表示が行われる。ここでは、第1特図ゲーム又は第2特図ゲームに同期して、「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにおいて飾り図柄が可変表示(例えば上下方向のスクロール表示や更新表示)される。なお、同期して実行される特図ゲーム及び飾り図柄の可変表示を総称して単に可変表示ともいう。
【0026】
画像表示装置5の画面上には、実行が保留されている可変表示に対応する保留表示や、実行中の可変表示に対応するアクティブ表示を表示するための表示エリアが設けられていてもよい。保留表示及びアクティブ表示を総称して可変表示に対応する可変表示対応表示ともいう。
【0027】
保留されている可変表示の数は保留記憶数ともいう。第1特図ゲームに対応する保留記憶数を第1保留記憶数、第2特図ゲームに対応する保留記憶数を第2保留記憶数ともいう。また、第1保留記憶数と第2保留記憶数との合計を合計保留記憶数ともいう。
【0028】
また、遊技盤2の所定位置には、複数のLEDを含んで構成された第1保留表示器25Aと第2保留表示器25Bとが設けられ、第1保留表示器25Aは、LEDの点灯個数によって、第1保留記憶数を表示し、第2保留表示器25Bは、LEDの点灯個数によって、第2保留記憶数を表示する。
【0029】
画像表示装置5の下方には、入賞球装置6Aと、可変入賞球装置6Bとが設けられている。
【0030】
入賞球装置6Aは、例えば所定の玉受部材によって常に遊技球が進入可能な一定の開放状態に保たれる第1始動入賞口を形成する。第1始動入賞口に遊技球が進入したときには、所定個(例えば3個)の賞球が払い出されるとともに、第1特図ゲームが開始され得る。
【0031】
可変入賞球装置6B(普通電動役物)は、ソレノイド81(図2参照)によって閉鎖状態と開放状態とに変化する第2始動入賞口を形成する。可変入賞球装置6Bは、例えば、一対の可動翼片を有する電動チューリップ型役物を備え、ソレノイド81がオフ状態であるときに可動翼片が垂直位置となることにより、当該可動翼片の先端が入賞球装置6Aに近接し、第2始動入賞口に遊技球が進入しない閉鎖状態になる(第2始動入賞口が閉鎖状態になるともいう。)。その一方で、可変入賞球装置6Bは、ソレノイド81がオン状態であるときに可動翼片が傾動位置となることにより、第2始動入賞口に遊技球が進入できる開放状態になる(第2始動入賞口が開放状態になるともいう。)。第2始動入賞口に遊技球が進入したときには、所定個(例えば3個)の賞球が払い出されるとともに、第2特図ゲームが開始され得る。なお、可変入賞球装置6Bは、閉鎖状態と開放状態とに変化するものであればよく、電動チューリップ型役物を備えるものに限定されない。
【0032】
遊技盤2の所定位置(図1に示す例では、遊技領域の左右下方4箇所)には、所定の玉受部材によって常に一定の開放状態に保たれる一般入賞口10が設けられる。この場合には、一般入賞口10のいずれかに進入したときには、所定個数(例えば10個)の遊技球が賞球として払い出される。
【0033】
入賞球装置6Aと可変入賞球装置6Bの下方には、大入賞口を有する特別可変入賞球装置7が設けられている。特別可変入賞球装置7は、ソレノイド82(図2参照)によって開閉駆動される大入賞口扉を備え、その大入賞口扉によって開放状態と閉鎖状態とに変化する特定領域としての大入賞口を形成する。
【0034】
一例として、特別可変入賞球装置7では、大入賞口扉用(特別電動役物用)のソレノイド82がオフ状態であるときに大入賞口扉が大入賞口を閉鎖状態として、遊技球が大入賞口に進入(通過)できなくなる。その一方で、特別可変入賞球装置7では、大入賞口扉用のソレノイド82がオン状態であるときに大入賞口扉が大入賞口を開放状態として、遊技球が大入賞口に進入しやすくなる。
【0035】
大入賞口に遊技球が進入したときには、所定個数(例えば14個)の遊技球が賞球として払い出される。大入賞口に遊技球が進入したときには、例えば第1始動入賞口や第2始動入賞口及び一般入賞口10に遊技球が進入したときよりも多くの賞球が払い出される。
【0036】
一般入賞口10を含む各入賞口に遊技球が進入することを「入賞」ともいう。特に、始動口(第1始動入賞口、第2始動入賞口始動口)への入賞を始動入賞ともいう。
【0037】
遊技盤2の所定位置(図1に示す例では、遊技領域の左側方)には、普通図柄表示器20が設けられている。一例として、普通図柄表示器20は、7セグメントのLEDなどからなり、特別図柄とは異なる複数種類の普通識別情報としての普通図柄の可変表示を行う。普通図柄は、「0」〜「9」を示す数字や「−」などの点灯パターンなどにより表される。普通図柄には、LEDを全て消灯したパターンが含まれてもよい。このような普通図柄の可変表示は、普図ゲームともいう。
【0038】
画像表示装置5の左方には、遊技球が通過可能な通過ゲート41が設けられている。遊技球が通過ゲート41を通過したことに基づき、普図ゲームが実行される。
【0039】
普通図柄表示器20の上方には、普図保留表示器25Cが設けられている。普図保留表示器25Cは、例えば4個のLEDを含んで構成され、実行が保留されている普図ゲームの数である普図保留記憶数をLEDの点灯個数により表示する。
【0040】
遊技盤2の表面には、上記の構成以外にも、遊技球の流下方向や速度を変化させる風車及び多数の障害釘が設けられている。遊技領域の最下方には、いずれの入賞口にも進入しなかった遊技球が取り込まれるアウト口が設けられている。
【0041】
遊技機用枠3の左右上部位置には、効果音等を再生出力するためのスピーカ8L、8Rが設けられており、さらに遊技領域周辺部には、遊技効果用の遊技効果ランプ9が設けられている。遊技効果ランプ9は、LEDを含んで構成されている。
【0042】
遊技盤2の所定位置(図1では図示略)には、演出に応じて動作する可動体32が設けられている。
【0043】
遊技機用枠3の右下部位置には、遊技球を打球発射装置により遊技領域に向けて発射するために遊技者等によって操作される打球操作ハンドル(操作ノブ)30が設けられている。
【0044】
遊技領域の下方における遊技機用枠3の所定位置には、賞球として払い出された遊技球や所定の球貸機により貸し出された遊技球を、打球発射装置へと供給可能に保持(貯留)する打球供給皿(上皿)が設けられている。上皿の下方には、上皿満タン時に賞球が払い出される打球供給皿(下皿)が設けられている。
【0045】
遊技領域の下方における遊技機用枠3の所定位置には、遊技者が把持して傾倒操作が可能なスティックコントローラ31Aが取り付けられている。スティックコントローラ31Aには、遊技者が押下操作可能なトリガボタンが設けられている。スティックコントローラ31Aに対する操作は、コントローラセンサユニット35A(図2参照)により検出される。
【0046】
遊技領域の下方における遊技機用枠3の所定位置には、遊技者が押下操作などにより所定の指示操作を可能なプッシュボタン31Bが設けられている。プッシュボタン31Bに対する操作は、プッシュセンサ35B(図2参照)により検出される。
【0047】
パチンコ遊技機1では、遊技者の動作(操作等)を検出する検出手段として、スティックコントローラ31Aやプッシュボタン31Bが設けられるが、これら以外の検出手段が設けられていてもよい。
【0048】
(遊技の進行の概略)
パチンコ遊技機1が備える打球操作ハンドル30への遊技者による回転操作により、遊技球が遊技領域に向けて発射される。遊技球が通過ゲート41を通過すると、普通図柄表示器20による普図ゲームが開始される。なお、前回の普図ゲームの実行中の期間等に遊技球が通過ゲート41を通過した場合(遊技球が通過ゲート41を通過したが当該通過に基づく普図ゲームを直ちに実行できない場合)には、当該通過に基づく普図ゲームは所定の上限数(例えば4)まで保留される。
【0049】
この普図ゲームでは、特定の普通図柄(普図当り図柄)が停止表示されれば、普通図柄の表示結果が「普図当り」となる。その一方、確定普通図柄として、普図当り図柄以外の普通図柄(普図ハズレ図柄)が停止表示されれば、普通図柄の表示結果が「普図ハズレ」となる。「普図当り」となると、可変入賞球装置6Bを所定期間開放状態とする開放制御が行われる(第2始動入賞口が開放状態になる)。
【0050】
入賞球装置6Aに形成された第1始動入賞口に遊技球が進入すると、第1特別図柄表示装置4Aによる第1特図ゲームが開始される。
【0051】
可変入賞球装置6Bに形成された第2始動入賞口に遊技球が進入すると、第2特別図柄表示装置4Bによる第2特図ゲームが開始される。
【0052】
なお、特図ゲームの実行中の期間や、後述する大当り遊技状態や小当り遊技状態に制御されている期間に、遊技球が始動入賞口へ進入(入賞)した場合(始動入賞が発生したが当該始動入賞に基づく特図ゲームを直ちに実行できない場合)には、当該進入に基づく特図ゲームは所定の上限数(例えば4)までその実行が保留される。
【0053】
特図ゲームにおいて、確定特別図柄として特定の特別図柄(大当り図柄、例えば「7」、後述の大当り種別に応じて実際の図柄は異なる。)が停止表示されれば、「大当り」となり、大当り図柄とは異なる所定の特別図柄(小当り図柄、例えば「2」)が停止表示されれば、「小当り」となる。また、大当り図柄や小当り図柄とは異なる特別図柄(ハズレ図柄、例えば「−」)が停止表示されれば「ハズレ」となる。
【0054】
特図ゲームでの表示結果が「大当り」になった後には、遊技者にとって有利な有利状態として大当り遊技状態に制御される。特図ゲームでの表示結果が「小当り」になった後には、小当り遊技状態に制御される。
【0055】
大当り遊技状態では、特別可変入賞球装置7により形成される大入賞口が所定の態様で開放状態となる。当該開放状態は、所定期間(例えば29秒間や1.8秒間)の経過タイミングと、大入賞口に進入した遊技球の数が所定個数(例えば9個)に達するまでのタイミングと、のうちのいずれか早いタイミングまで継続される。前記所定期間は、1ラウンドにおいて大入賞口を開放することができる上限期間であり、以下、開放上限期間ともいう。このように大入賞口が開放状態となる1のサイクルをラウンド(ラウンド遊技)という。大当り遊技状態では、当該ラウンドが所定の上限回数(15回や2回)に達するまで繰り返し実行可能となっている。
【0056】
大当り遊技状態においては、遊技者は、遊技球を大入賞口に進入させることで、賞球を得ることができる。従って、大当り遊技状態は、遊技者にとって有利な状態である。大当り遊技状態におけるラウンド数が多い程、また、開放上限期間が長い程遊技者にとって有利となる。
【0057】
なお、「大当り」には、大当り種別が設定されている。例えば、大入賞口の開放態様(ラウンド数や開放上限期間)や、大当り遊技状態後の遊技状態(後述の、通常状態、時短状態、確変状態など)を複数種類用意し、これらに応じて大当り種別が設定されている。大当り種別として、多くの賞球を得ることができる大当り種別や、賞球の少ない又はほとんど賞球を得ることができない大当り種別が設けられていてもよい。
【0058】
小当り遊技状態では、特別可変入賞球装置7により形成される大入賞口が所定の開放態様で開放状態となる。例えば、小当り遊技状態では、一部の大当り種別のときの大当り遊技状態と同様の開放態様(大入賞口の開放回数が上記ラウンド数と同じであり、かつ、大入賞口の閉鎖タイミングも同じ等)で大入賞口が開放状態となる。なお、大当り種別と同様に、「小当り」にも小当り種別を設けてもよい。
【0059】
大当り遊技状態が終了した後は、上記大当り種別に応じて、時短状態や確変状態に制御されることがある。
【0060】
時短状態では、平均的な特図変動時間(特図を変動させる期間)を通常状態よりも短縮させる制御(時短制御)が実行される。時短状態では、平均的な普図変動時間(普図を変動させる期間)を通常状態よりも短縮させたり、普図ゲームで「普図当り」となる確率を通常状態よりも向上させる等により、第2始動入賞口に遊技球が進入しやすくなる制御(高開放制御、高ベース制御)も実行される。時短状態は、特別図柄(特に第2特別図柄)の変動効率が向上する状態であるので、遊技者にとって有利な状態である。
【0061】
確変状態(確率変動状態)では、時短制御に加えて、表示結果が「大当り」となる確率が通常状態よりも高くなる確変制御が実行される。確変状態は、特別図柄の変動効率が向上することに加えて「大当り」となりやすい状態であるので、遊技者にとってさらに有利な状態である。
【0062】
時短状態や確変状態は、所定回数の特図ゲームが実行されたことと、次回の大当り遊技状態が開始されたこと等といった、いずれか1つの終了条件が先に成立するまで継続する。所定回数の特図ゲームが実行されたことが終了条件となるものを、回数切り(回数切り時短、回数切り確変等)ともいう。
【0063】
通常状態とは、遊技者にとって有利な大当り遊技状態等の有利状態、時短状態、確変状態等の特別状態以外の遊技状態のことであり、普図ゲームにおける表示結果が「普図当り」となる確率及び特図ゲームにおける表示結果が「大当り」となる確率などのパチンコ遊技機1が、パチンコ遊技機1の初期設定状態(例えばシステムリセットが行われた場合のように、電源投入後に所定の復帰処理を実行しなかったとき)と同一に制御される状態である。
【0064】
確変制御が実行されている状態を高確状態、確変制御が実行されていない状態を低確状態ともいう。時短制御が実行されている状態を高ベース状態、時短制御が実行されていない状態を低ベース状態ともいう。これらを組み合わせて、時短状態は低確高ベース状態、確変状態は高確高ベース状態、通常状態は低確低ベース状態などともいわれる。高確状態かつ低ベース状態は高確低ベース状態ともいう。
【0065】
小当り遊技状態が終了した後は、遊技状態の変更が行われず、特図ゲームの表示結果が「小当り」となる以前の遊技状態に継続して制御される(但し、「小当り」発生時の特図ゲームが、上記回数切りにおける上記所定回数目の特図ゲームである場合には、当然遊技状態が変更される)。なお、特図ゲームの表示結果として「小当り」がなくてもよい。
【0066】
なお、遊技状態は、大当り遊技状態中に遊技球が特定領域(例えば、大入賞口内の特定領域)を通過したことに基づいて、変化してもよい。例えば、遊技球が特定領域を通過したとき、その大当り遊技状態後に確変状態に制御してもよい。
【0067】
(演出の進行など)
パチンコ遊技機1では、遊技の進行に応じて種々の演出(遊技の進行状況を報知したり、遊技を盛り上げたりする演出)が実行される。当該演出について以下説明する。なお、当該演出は、画像表示装置5に各種の演出画像を表示することによって行われるが、当該表示に加えて又は代えて、スピーカ8L、8Rからの音声出力、及び/又は、遊技効果ランプ9の点等/消灯、可動体32の動作等により行われてもよい。
【0068】
遊技の進行に応じて実行される演出として、画像表示装置5に設けられた「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rでは、第1特図ゲーム又は第2特図ゲームが開始されることに対応して、飾り図柄の可変表示が開始される。第1特図ゲームや第2特図ゲームにおいて表示結果(確定特別図柄ともいう。)が停止表示されるタイミングでは、飾り図柄の可変表示の表示結果となる確定飾り図柄(3つの飾り図柄の組合せ)も停止表示(導出)される。
【0069】
飾り図柄の可変表示が開始されてから終了するまでの期間では、飾り図柄の可変表示の態様が所定のリーチ態様となる(リーチが成立する)ことがある。ここで、リーチ態様とは、画像表示装置5の画面上にて停止表示された飾り図柄が後述の大当り組合せの一部を構成しているときに未だ停止表示されていない飾り図柄については可変表示が継続している態様などのことである。
【0070】
また、飾り図柄の可変表示中に上記リーチ態様となったことに対応してリーチ演出が実行される。パチンコ遊技機1では、演出態様に応じて表示結果(特図ゲームの表示結果や飾り図柄の可変表示の表示結果)が「大当り」となる割合(大当り信頼度、大当り期待度とも呼ばれる。)が異なる複数種類のリーチ演出が実行される。リーチ演出には、例えば、ノーマルリーチと、ノーマルリーチよりも大当り信頼度の高いスーパーリーチと、がある。
【0071】
特図ゲームの表示結果が「大当り」となるときには、画像表示装置5の画面上において、飾り図柄の可変表示の表示結果として、予め定められた大当り組合せとなる確定飾り図柄が導出される(飾り図柄の可変表示の表示結果が「大当り」となる)。一例として、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにおける所定の有効ライン上に同一の飾り図柄(例えば、「7」等)が揃って停止表示される。
【0072】
大当り遊技状態の終了後に確変状態に制御される「確変大当り」である場合には、奇数の飾り図柄(例えば、「7」等)が揃って停止表示され、大当り遊技状態の終了後に確変状態に制御されない「非確変大当り(通常大当り)」である場合には、偶数の飾り図柄(例えば、「6」等)が揃って停止表示されるようにしてもよい。この場合、奇数の飾り図柄を確変図柄、偶数の飾り図柄を非確変図柄(通常図柄)ともいう。非確変図柄でリーチ態様となった後に、最終的に「確変大当り」となる昇格演出を実行するようにしてもよい。
【0073】
特図ゲームの表示結果が「小当り」となるときには、画像表示装置5の画面上において、飾り図柄の可変表示の表示結果として、予め定められた小当り組合せとなる確定飾り図柄(例えば、「1 3 5」等)が導出される(飾り図柄の可変表示の表示結果が「小当り」となる)。一例として、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにおける所定の有効ライン上にチャンス目を構成する飾り図柄が停止表示される。なお、特図ゲームの表示結果が、一部の大当り種別(小当り遊技状態と同様の態様の大当り遊技状態の大当り種別)の「大当り」となるときと、「小当り」となるときとで、共通の確定飾り図柄が導出表示されてもよい。
【0074】
特図ゲームの表示結果が「ハズレ」となる場合には、飾り図柄の可変表示の態様がリーチ態様とならずに、飾り図柄の可変表示の表示結果として、非リーチ組合せの確定飾り図柄(「非リーチハズレ」ともいう。)が停止表示される(飾り図柄の可変表示の表示結果が「非リーチハズレ」となる)ことがある。また、表示結果が「ハズレ」となる場合には、飾り図柄の可変表示の態様がリーチ態様となった後に、飾り図柄の可変表示の表示結果として、大当り組合せでない所定のリーチ組合せ(「リーチハズレ」ともいう)の確定飾り図柄が停止表示される(飾り図柄の可変表示の表示結果が「リーチハズレ」となる)こともある。
【0075】
パチンコ遊技機1が実行可能な演出には、上記の可変表示対応表示(保留表示やアクティブ表示)を表示することも含まれる。また、他の演出として、例えば、大当り信頼度を予告する予告演出等が飾り図柄の可変表示中に実行される。予告演出には、実行中の可変表示における大当り信頼度を予告する予告演出や、実行前の可変表示(実行が保留されている可変表示)における大当り信頼度を予告する先読み予告演出がある。先読み予告演出として、可変表示対応表示(保留表示やアクティブ表示)の表示態様を通常とは異なる態様に変化させる演出が実行されるようにしてもよい。
【0076】
また、画像表示装置5において、飾り図柄の可変表示中に飾り図柄を一旦仮停止させた後に可変表示を再開させることで、1回の可変表示を擬似的に複数回の可変表示のように見せる擬似連演出を実行するようにしてもよい。
【0077】
大当り遊技状態中にも、大当り遊技状態を報知する大当り中演出が実行される。大当り中演出としては、ラウンド数を報知する演出や、大当り遊技状態の価値が向上することを示す昇格演出が実行されてもよい。また、小当り遊技状態中にも、小当り遊技状態を報知する小当り中演出が実行される。なお、小当り遊技状態中と、一部の大当り種別(小当り遊技状態と同様の態様の大当り遊技状態の大当り種別で、例えばその後の遊技状態を高確状態とする大当り種別)での大当り遊技状態とで、共通の演出を実行することで、現在が小当り遊技状態中であるか、大当り遊技状態中であるかを遊技者に分からないようにしてもよい。そのような場合であれば、小当り遊技状態の終了後と大当り遊技状態の終了後とで共通の演出を実行することで、高確状態であるか低確状態であるかを識別できないようにしてもよい。
【0078】
また、例えば特図ゲーム等が実行されていないときには、画像表示装置5にデモ(デモンストレーション)画像が表示される(客待ちデモ演出が実行される)。
【0079】
(基板構成)
パチンコ遊技機1には、例えば図2に示すような主基板11、演出制御基板12、音声制御基板13、ランプ制御基板14、中継基板15などが搭載されている。その他にも、パチンコ遊技機1の背面には、例えば払出制御基板、情報端子基板、発射制御基板、電源基板などといった、各種の基板が配置されている。
【0080】
主基板11は、メイン側の制御基板であり、パチンコ遊技機1における上記遊技の進行(特図ゲームの実行(保留の管理を含む)、普図ゲームの実行(保留の管理を含む)、大当り遊技状態、小当り遊技状態、遊技状態など)を制御する機能を有する。主基板11は、遊技制御用マイクロコンピュータ100、スイッチ回路110、ソレノイド回路111などを有する。
【0081】
主基板11に搭載された遊技制御用マイクロコンピュータ100は、例えば1チップのマイクロコンピュータであり、ROM(Read Only Memory)101と、RAM(Random Access Memory)102と、CPU(Central Processing Unit)103と、乱数回路104と、I/O(Input/Output port)105とを備える。
【0082】
CPU103は、ROM101に記憶されたプログラムを実行することにより、遊技の進行を制御する処理(主基板11の機能を実現する処理)を行う。このとき、ROM101が記憶する各種データ(後述の変動パターン、後述の演出制御コマンド、後述の各種決定を行う際に参照される各種テーブルなどのデータ)が用いられ、RAM102がメインメモリとして使用される。RAM102は、その一部または全部がパチンコ遊技機1に対する電力供給が停止しても、所定期間記憶内容が保存されるバックアップRAMとなっている。なお、ROM101に記憶されたプログラムの全部又は一部をRAM102に展開して、RAM102上で実行するようにしてもよい。
【0083】
乱数回路104は、遊技の進行を制御するときに使用される各種の乱数値(遊技用乱数)を示す数値データを更新可能にカウントする。遊技用乱数は、CPU103が所定のコンピュータプログラムを実行することで更新されるもの(ソフトウェアで更新されるもの)であってもよい。
【0084】
I/O105は、例えば各種信号(後述の検出信号)が入力される入力ポートと、各種信号(第1特別図柄表示装置4A、第2特別図柄表示装置4B、普通図柄表示器20、第1保留表示器25A、第2保留表示器25B、普図保留表示器25Cなどを制御(駆動)する信号、ソレノイド駆動信号)を伝送するための出力ポートとを含んで構成される。
【0085】
スイッチ回路110は、遊技球検出用の各種スイッチ(ゲートスイッチ21、始動口スイッチ(第1始動口スイッチ22Aおよび第2始動口スイッチ22B)、カウントスイッチ23)からの検出信号(遊技球が通過又は進入してスイッチがオンになったことを示す検出信号など)を取り込んで遊技制御用マイクロコンピュータ100に伝送する。検出信号の伝送により、遊技球の通過又は進入が検出されたことになる。
【0086】
ソレノイド回路111は、遊技制御用マイクロコンピュータ100からのソレノイド駆動信号(例えば、ソレノイド81やソレノイド82をオンする信号など)を、普通電動役物用のソレノイド81や大入賞口扉用のソレノイド82に伝送する。
【0087】
主基板11(遊技制御用マイクロコンピュータ100)は、遊技の進行の制御の一部として、遊技の進行に応じて演出制御コマンド(遊技の進行状況等を指定(通知)するコマンド)を演出制御基板12に供給する。主基板11から出力された演出制御コマンドは、中継基板15により中継され、演出制御基板12に供給される。当該演出制御コマンドには、例えば主基板11における各種の決定結果(例えば、特図ゲームの表示結果(大当り種別を含む。)、特図ゲームを実行する際に使用される変動パターン(詳しくは後述))、遊技の状況(例えば、可変表示の開始や終了、大入賞口の開放状況、入賞の発生、保留記憶数、遊技状態)、エラーの発生等を指定するコマンド等が含まれる。
【0088】
演出制御基板12は、主基板11とは独立したサブ側の制御基板であり、演出制御コマンドを受信し、受信した演出制御コマンドに基づいて演出(遊技の進行に応じた種々の演出であり、可動体32の駆動、エラー報知、電断復旧の報知等の各種報知を含む)を実行する機能を有する。
【0089】
演出制御基板12には、演出制御用CPU120と、ROM121と、RAM122と、表示制御部123と、乱数回路124と、I/O125とが搭載されている。
【0090】
演出制御用CPU120は、ROM121に記憶されたプログラムを実行することにより、表示制御部123とともに演出を実行するための処理(演出制御基板12の上記機能を実現するための処理であり、実行する演出の決定等を含む)を行う。このとき、ROM121が記憶する各種データ(各種テーブルなどのデータ)が用いられ、RAM122がメインメモリとして使用される。
【0091】
演出制御用CPU120は、コントローラセンサユニット35Aやプッシュセンサ35Bからの検出信号(遊技者による操作を検出したときに出力される信号であり、操作内容を適宜示す信号)に基づいて演出の実行を表示制御部123に指示することもある。
【0092】
表示制御部123は、VDP(Video Display Processor)、CGROM(Character Generator ROM)、VRAM(Video RAM)などを備え、演出制御用CPU120からの演出の実行指示に基づき、演出を実行する。
【0093】
表示制御部123は、演出制御用CPU120からの演出の実行指示に基づき、実行する演出に応じた映像信号を画像表示装置5に供給することで、演出画像を画像表示装置5に表示させる。表示制御部123は、さらに、演出画像の表示に同期した音声出力や、遊技効果ランプ9の点灯/消灯を行うため、音指定信号(出力する音声を指定する信号)を音声制御基板13に供給したり、ランプ信号(ランプの点灯/消灯態様を指定する信号)をランプ制御基板14に供給したりする。また、表示制御部123は、可動体32を動作させる信号を当該可動体32又は当該可動体32を駆動する駆動回路に供給する。
【0094】
音声制御基板13は、スピーカ8L、8Rを駆動する各種回路を搭載しており、当該音指定信号に基づきスピーカ8L、8Rを駆動し、当該音指定信号が指定する音声をスピーカ8L、8Rから出力させる。
【0095】
ランプ制御基板14は、遊技効果ランプ9を駆動する各種回路を搭載しており、当該ランプ信号に基づき遊技効果ランプ9を駆動し、当該ランプ信号が指定する態様で遊技効果ランプ9を点灯/消灯する。このようにして、表示制御部123は、音声出力、ランプの点灯/消灯を制御する。
【0096】
なお、音声出力、ランプの点灯/消灯の制御(音指定信号やランプ信号の供給等)、可動体32の制御(可動体32を動作させる信号の供給等)は、演出制御用CPU120が実行するようにしてもよい。
【0097】
乱数回路124は、各種演出を実行するために使用される各種の乱数値(演出用乱数)を示す数値データを更新可能にカウントする。演出用乱数は、演出制御用CPU120が所定のコンピュータプログラムを実行することで更新されるもの(ソフトウェアで更新されるもの)であってもよい。
【0098】
演出制御基板12に搭載されたI/O125は、例えば主基板11などから伝送された演出制御コマンドを取り込むための入力ポートと、各種信号(映像信号、音指定信号、ランプ信号)を伝送するための出力ポートとを含んで構成される。
【0099】
演出制御基板12、音声制御基板13、ランプ制御基板14といった、主基板11以外の基板をサブ基板ともいう。パチンコ遊技機1のようにサブ基板が機能別に複数設けられていてもよいし、1のサブ基板が複数の機能を有するように構成してもよい。
【0100】
(動作)
次に、パチンコ遊技機1の動作(作用)を説明する。
【0101】
(主基板11の主要な動作)
まず、主基板11における主要な動作を説明する。パチンコ遊技機1に対して電力供給が開始されると、遊技制御用マイクロコンピュータ100が起動し、CPU103によって遊技制御メイン処理が実行される。図3は、主基板11におけるCPU103が実行する遊技制御メイン処理を示すフローチャートである。
【0102】
図3に示す遊技制御メイン処理では、CPU103は、まず、割込禁止に設定する(ステップS1)。続いて、必要な初期設定を行う(ステップS2)。初期設定には、スタックポインタの設定、内蔵デバイス(CTC(カウンタ/タイマ回路)、パラレル入出力ポート等)のレジスタ設定、RAM102をアクセス可能状態にする設定等が含まれる。
【0103】
次いで、クリアスイッチからの出力信号がオンであるか否かを判定する(ステップS3)。クリアスイッチは、例えば電源基板に搭載されている。クリアスイッチがオンの状態で電源が投入されると、出力信号(クリア信号)が入力ポートを介して遊技制御用マイクロコンピュータ100に入力される。クリアスイッチからの出力信号がオンである場合(ステップS3;Yes)、初期化処理(ステップS8)を実行する。初期化処理では、CPU103は、RAM102に記憶されるフラグ、カウンタ、バッファをクリアするRAMクリア処理を行い、作業領域に初期値を設定する。
【0104】
また、CPU103は、初期化を指示する演出制御コマンドを演出制御基板12に送信する(ステップS9)。演出制御用CPU120は、当該演出制御コマンドを受信すると、例えば画像表示装置5において、遊技機の制御の初期化がなされたことを報知するための画面表示を行う。
【0105】
クリアスイッチからの出力信号がオンでない場合には(ステップS3;No)、RAM102(バックアップRAM)にバックアップデータが保存されているか否かを判定する(ステップS4)。不測の停電等(電断)によりパチンコ遊技機1への電力供給が停止したときには、CPU103は、当該電力供給の停止によって動作できなくなる直前に、電源供給停止時処理を実行する。この電源供給停止時処理では、RAM102にデータをバックアップすることを示すバックアップフラグをオンする処理、RAM102のデータ保護処理等が実行される。データ保護処理には、誤り検出符号(チェックサム、パリティビット等)の付加、各種データをバックアップする処理が含まれる。バックアップされるデータには、遊技を進行するための各種データ(各種フラグ、各種タイマの状態等を含む)の他、前記バックアップフラグの状態や誤り検出符号も含まれる。ステップS4では、バックアップフラグがオンであるか否かを判定する。バックアップフラグがオフでRAM102にバックアップデータが記憶されていない場合(ステップS4;No)、初期化処理(ステップS8)を実行する。
【0106】
RAM102にバックアップデータが記憶されている場合(ステップS4;Yes)、CPU103は、バックアップしたデータのデータチェックを行い(誤り検出符号を用いて行われる)、データが正常か否かを判定する(ステップS5)。ステップS5では、例えば、パリティビットやチェックサムにより、RAM102のデータが、電力供給停止時のデータと一致するか否かを判定する。これらが一致すると判定された場合、RAM102のデータが正常であると判定する。
【0107】
RAM102のデータが正常でないと判定された場合(ステップS5;No)、内部状態を電力供給停止時の状態に戻すことができないので、初期化処理(ステップS8)を実行する。
【0108】
RAM102のデータが正常であると判定された場合(ステップS5;Yes)、CPU103は、主基板11の内部状態を電力供給停止時の状態に戻すための復旧処理(ステップS6)を行う。復旧処理では、CPU103は、RAM102の記憶内容(バックアップしたデータの内容)に基づいて作業領域の設定を行う。これにより、電力供給停止時の遊技状態に復旧し、特別図柄の変動中であった場合には、後述の遊技制御用タイマ割込み処理の実行によって、復旧前の状態から特別図柄の変動が再開されることになる。
【0109】
そして、CPU103は、電断からの復旧を指示する演出制御コマンドを演出制御基板12に送信する(ステップS7)。これに合わせて、バックアップされている電断前の遊技状態を指定する演出制御コマンドや、特図ゲームの実行中であった場合には当該実行中の特図ゲームの表示結果を指定する演出制御コマンドを送信するようにしてもよい。これらコマンドは、後述の特別図柄プロセス処理で送信設定されるコマンドと同じコマンドを使用できる。演出制御用CPU120は、電断からの復旧時を特定する演出制御コマンドを受信すると、例えば画像表示装置5において、電断からの復旧がなされたこと又は電断からの復旧中であることを報知するための画面表示を行う。演出制御用CPU120は、前記演出制御コマンドに基づいて、適宜の画面表示を行うようにしてもよい。
【0110】
復旧処理または初期化処理を終了して演出制御基板12に演出制御コマンドを送信した後には、CPU103は、乱数回路104を初期設定する乱数回路設定処理を実行する(ステップS10)。そして、所定時間(例えば2ms)毎に定期的にタイマ割込がかかるように遊技制御用マイクロコンピュータ100に内蔵されているCTCのレジスタの設定を行い(ステップS11)、割込みを許可する(ステップS12)。その後、ループ処理に入る。以後、所定時間(例えば2ms)ごとにCTCから割込み要求信号がCPU103へ送出され、CPU103は定期的にタイマ割込み処理を実行することができる。
【0111】
こうした遊技制御メイン処理を実行したCPU103は、CTCからの割込み要求信号を受信して割込み要求を受け付けると、図4のフローチャートに示す遊技制御用タイマ割込み処理を実行する。図4に示す遊技制御用タイマ割込み処理を開始すると、CPU103は、まず、所定のスイッチ処理を実行することにより、スイッチ回路110を介してゲートスイッチ21、第1始動口スイッチ22A、第2始動口スイッチ22B、カウントスイッチ23といった各種スイッチからの検出信号の受信の有無を判定する(ステップS21)。続いて、所定のメイン側エラー処理を実行することにより、パチンコ遊技機1の異常診断を行い、その診断結果に応じて必要ならば警告を発生可能とする(ステップS22)。この後、所定の情報出力処理を実行することにより、例えばパチンコ遊技機1の外部に設置されたホール管理用コンピュータに供給される大当り情報(大当りの発生回数等を示す情報)、始動情報(始動入賞の回数等を示す情報)、確率変動情報(確変状態となった回数等を示す情報)などのデータを出力する(ステップS23)。
【0112】
情報出力処理に続いて、主基板11の側で用いられる遊技用乱数の少なくとも一部をソフトウェアにより更新するための遊技用乱数更新処理を実行する(ステップS24)。この後、CPU103は、特別図柄プロセス処理を実行する(ステップS25)。CPU103がタイマ割込み毎に特別図柄プロセス処理を実行することにより、特図ゲームの実行及び保留の管理や、大当り遊技状態や小当り遊技状態の制御、遊技状態の制御などが実現される(詳しくは後述)。
【0113】
特別図柄プロセス処理に続いて、普通図柄プロセス処理が実行される(ステップS26)。CPU103がタイマ割込み毎に普通図柄プロセス処理を実行することにより、ゲートスイッチ21からの検出信号に基づく(通過ゲート41に遊技球が通過したことに基づく)普図ゲームの実行及び保留の管理や、「普図当り」に基づく可変入賞球装置6Bの開放制御などを可能にする。普図ゲームの実行は、普通図柄表示器20を駆動することにより行われ、普図保留表示器25Cを点灯させることにより普図保留数を表示する。
【0114】
普通図柄プロセス処理を実行した後、遊技制御用タイマ割込み処理の一部として、電断が発生したときの処理、賞球を払い出すための処理等などが行われてもよい。その後、CPU103は、コマンド制御処理を実行する(ステップS27)。CPU103は、上記各処理にて演出制御コマンドを送信設定することがある。ステップS27のコマンド制御処理では、送信設定された演出制御コマンドを演出制御基板12などのサブ側の制御基板に対して伝送させる処理が行われる。コマンド制御処理を実行した後には、割込みを許可してから、遊技制御用タイマ割込み処理を終了する。
【0115】
図5は、特別図柄プロセス処理として、図4に示すステップS25にて実行される処理の一例を示すフローチャートである。この特別図柄プロセス処理において、CPU103は、まず、始動入賞判定処理を実行する(ステップS101)。
【0116】
始動入賞判定処理では、始動入賞の発生を検出し、RAM102の所定領域に保留情報を格納し保留記憶数を更新する処理が実行される。始動入賞が発生すると、表示結果(大当り種別を含む)や変動パターンを決定するための乱数値が抽出され、保留情報として記憶される。また、抽出した乱数値に基づいて、表示結果や変動パターンを先読み判定する処理が実行されてもよい。保留情報や保留記憶数を記憶した後には、演出制御基板12に始動入賞の発生、保留記憶数、先読み判定等の判定結果を指定するための演出制御コマンドを送信するための送信設定が行われる。こうして送信設定された始動入賞時の演出制御コマンドは、例えば特別図柄プロセス処理が終了した後、図4に示すステップS27のコマンド制御処理が実行されることなどにより、主基板11から演出制御基板12に対して伝送される。
【0117】
S101にて始動入賞判定処理を実行した後、CPU103は、RAM102に設けられた特図プロセスフラグの値に応じて、ステップS110〜S120の処理のいずれかを選択して実行する。なお、特別図柄プロセス処理の各処理(ステップS110〜S120)では、各処理に対応した演出制御コマンドを演出制御基板12に送信するための送信設定が行われる。
【0118】
ステップS110の特別図柄通常処理は、特図プロセスフラグの値が“0”(初期値)のときに実行される。この特別図柄通常処理では、保留情報の有無などに基づいて、第1特図ゲーム又は第2特図ゲームを開始するか否かの判定が行われる。また、特別図柄通常処理では、表示結果決定用の乱数値に基づき、特別図柄や飾り図柄の表示結果を「大当り」または「小当り」とするか否かや「大当り」とする場合の大当り種別を、その表示結果が導出表示される以前に決定(事前決定)する。さらに、特別図柄通常処理では、決定された表示結果に対応して、特図ゲームにおいて停止表示させる確定特別図柄(大当り図柄や小当り図柄、ハズレ図柄のいずれか)が設定される。その後、特図プロセスフラグの値が“1”に更新され、特別図柄通常処理は終了する。なお、第2特図を用いた特図ゲームが第1特図を用いた特図ゲームよりも優先して実行されるようにしてもよい(特図2優先消化ともいう)。また、第1始動入賞口及び第2始動入賞口への遊技球の入賞順序を記憶し、入賞順に特図ゲームの開始条件を成立させるようにしてもよい(入賞順消化ともいう)。
【0119】
乱数値に基づき各種の決定を行う場合には、ROM101に格納されている各種のテーブル(乱数値と比較される決定値が決定結果に割り当てられているテーブル)が参照される。主基板11における他の決定、演出制御基板12における各種の決定についても同じである。演出制御基板12においては、各種のテーブルがROM121に格納されている。
【0120】
ステップS111の変動パターン設定処理は、特図プロセスフラグの値が“1”のときに実行される。この変動パターン設定処理には、表示結果を「大当り」または「小当り」とするか否かの事前決定結果等に基づき、変動パターン決定用の乱数値を用いて変動パターンを複数種類のいずれかに決定する処理などが含まれている。変動パターン設定処理では、変動パターンを決定したときに、特図プロセスフラグの値が“2”に更新され、変動パターン設定処理は終了する。
【0121】
変動パターンは、特図ゲームの実行時間(特図変動時間)(飾り図柄の可変表示の実行時間でもある)や、飾り図柄の可変表示の態様(リーチの有無等)、飾り図柄の可変表示中の演出内容(リーチ演出の種類等)を指定するものであり、可変表示パターンとも呼ばれる。
【0122】
ステップS112の特別図柄変動処理は、特図プロセスフラグの値が“2”のときに実行される。この特別図柄変動処理には、第1特別図柄表示装置4Aや第2特別図柄表示装置4Bにおいて特別図柄を変動させるための設定を行う処理や、その特別図柄が変動を開始してからの経過時間を計測する処理などが含まれている。また、計測された経過時間が変動パターンに対応する特図変動時間に達したか否かの判定も行われる。そして、特別図柄の変動を開始してからの経過時間が特図変動時間に達したときには、特図プロセスフラグの値が“3”に更新され、特別図柄変動処理は終了する。
【0123】
ステップS113の特別図柄停止処理は、特図プロセスフラグの値が“3”のときに実行される。この特別図柄停止処理には、第1特別図柄表示装置4Aや第2特別図柄表示装置4Bにて特別図柄の変動を停止させ、特別図柄の表示結果となる確定特別図柄を停止表示(導出)させるための設定を行う処理が含まれている。そして、表示結果が「大当り」である場合には特図プロセスフラグの値が“4”に更新される。その一方で、大当りフラグがオフであり、表示結果が「小当り」である場合には、特図プロセスフラグの値が“8”に更新される。また、表示結果が「ハズレ」である場合には、特図プロセスフラグの値が“0”に更新される。表示結果が「小当り」又は「ハズレ」である場合、時短状態や確変状態に制御されているときであって、回数切りの終了成立する場合には、遊技状態も更新される。特図プロセスフラグの値が更新されると、特別図柄停止処理は終了する。
【0124】
ステップS114の大当り開放前処理は、特図プロセスフラグの値が“4”のときに実行される。この大当り開放前処理には、表示結果が「大当り」となったことなどに基づき、大当り遊技状態においてラウンドの実行を開始して大入賞口を開放状態とするための設定を行う処理などが含まれている。大入賞口を開放状態とするときには、大入賞口扉用のソレノイド82に対してソレノイド駆動信号を供給する処理が実行される。このときには、例えば大当り種別がいずれであるかに対応して、大入賞口を開放状態とする開放上限期間や、ラウンドの上限実行回数を設定する。これらの設定が終了すると、特図プロセスフラグの値が“5”に更新され、大当り開放前処理は終了する。
【0125】
ステップS115の大当り開放中処理は、特図プロセスフラグの値が“5”のときに実行される。この大当り開放中処理には、大入賞口を開放状態としてからの経過時間を計測する処理や、その計測した経過時間やカウントスイッチ23によって検出された遊技球の個数などに基づいて、大入賞口を開放状態から閉鎖状態に戻すタイミングとなったか否かを判定する処理などが含まれている。そして、大入賞口を閉鎖状態に戻すときには、大入賞口扉用のソレノイド82に対するソレノイド駆動信号の供給を停止させる処理などを実行した後、特図プロセスフラグの値が“6”に更新し、大当り開放中処理を終了する。
【0126】
ステップS116の大当り開放後処理は、特図プロセスフラグの値が“6”のときに実行される。この大当り開放後処理には、大入賞口を開放状態とするラウンドの実行回数が設定された上限実行回数に達したか否かを判定する処理や、上限実行回数に達した場合に大当り遊技状態を終了させるための設定を行う処理などが含まれている。そして、ラウンドの実行回数が上限実行回数に達していないときには、特図プロセスフラグの値が“5”に更新される一方、ラウンドの実行回数が上限実行回数に達したときには、特図プロセスフラグの値が“7”に更新される。特図プロセスフラグの値が更新されると、大当り解放後処理は終了する。
【0127】
ステップS117の大当り終了処理は、特図プロセスフラグの値が“7”のときに実行される。この大当り終了処理には、大当り遊技状態の終了を報知する演出動作としてのエンディング演出が実行される期間に対応した待ち時間が経過するまで待機する処理や、大当り遊技状態の終了に対応して確変制御や時短制御を開始するための各種の設定を行う処理などが含まれている。こうした設定が行われたときには、特図プロセスフラグの値が“0”に更新され、大当り終了処理は終了する。
【0128】
ステップS118の小当り開放前処理は、特図プロセスフラグの値が“8”のときに実行される。この小当り開放前処理には、表示結果が「小当り」となったことに基づき、小当り遊技状態において大入賞口を開放状態とするための設定を行う処理などが含まれている。このときには、特図プロセスフラグの値が“9”に更新され、小当り開放前処理は終了する。
【0129】
ステップS119の小当り開放中処理は、特図プロセスフラグの値が“9”のときに実行される。この小当り開放中処理には、大入賞口を開放状態としてからの経過時間を計測する処理や、その計測した経過時間などに基づいて、大入賞口を開放状態から閉鎖状態に戻すタイミングとなったか否かを判定する処理などが含まれている。大入賞口を閉鎖状態に戻して小当り遊技状態の終了タイミングとなったときには、特図プロセスフラグの値が“10”に更新され、小当り開放中処理は終了する。
【0130】
ステップS120の小当り終了処理は、特図プロセスフラグの値が“10”のときに実行される。この小当り終了処理には、小当り遊技状態の終了を報知する演出動作が実行される期間に対応した待ち時間が経過するまで待機する処理などが含まれている。ここで、小当り遊技状態が終了するときには、小当り遊技状態となる以前のパチンコ遊技機1における遊技状態を継続させる。小当り遊技状態の終了時における待ち時間が経過したときには、特図プロセスフラグの値が“0”に更新され、小当り終了処理は終了する。
【0131】
(演出制御基板12の主要な動作)
次に、演出制御基板12における主要な動作を説明する。演出制御基板12では、電源基板等から電源電圧の供給を受けると、演出制御用CPU120が起動して、図6のフローチャートに示すような演出制御メイン処理を実行する。図6に示す演出制御メイン処理を開始すると、演出制御用CPU120は、まず、所定の初期化処理を実行して(ステップS71)、RAM122のクリアや各種初期値の設定、また演出制御基板12に搭載されたCTC(カウンタ/タイマ回路)のレジスタ設定等を行う。また、初期動作制御処理を実行する(ステップS72)。初期動作制御処理では、可動体32を駆動して初期位置に戻す制御、所定の動作確認を行う制御といった可動体32の初期動作を行う制御が実行される。
【0132】
その後、タイマ割込みフラグがオンとなっているか否かの判定を行う(ステップS73)。タイマ割込みフラグは、例えばCTCのレジスタ設定に基づき、所定時間(例えば2ミリ秒)が経過するごとにオン状態にセットされる。このとき、タイマ割込みフラグがオフであれば(ステップS73;No)、ステップS73の処理を繰り返し実行して待機する。
【0133】
また、演出制御基板12の側では、所定時間が経過するごとに発生するタイマ割込みとは別に、主基板11からの演出制御コマンドを受信するための割込みが発生する。この割込みは、例えば主基板11からの演出制御INT信号がオン状態となることにより発生する割込みである。演出制御INT信号がオン状態となることによる割込みが発生すると、演出制御用CPU120は、自動的に割込み禁止に設定するが、自動的に割込み禁止状態にならないCPUを用いている場合には、割込み禁止命令(DI命令)を発行することが望ましい。演出制御用CPU120は、演出制御INT信号がオン状態となることによる割込みに対応して、例えば所定のコマンド受信割込み処理を実行する。このコマンド受信割込み処理では、I/O125に含まれる入力ポートのうちで、中継基板15を介して主基板11から送信された制御信号を受信する所定の入力ポートより、演出制御コマンドを取り込む。このとき取り込まれた演出制御コマンドは、例えばRAM122に設けられた演出制御コマンド受信用バッファに格納する。その後、演出制御用CPU120は、割込み許可に設定してから、コマンド受信割込み処理を終了する。
【0134】
ステップS73にてタイマ割込みフラグがオンである場合には(ステップS73;Yes)、タイマ割込みフラグをクリアしてオフ状態にするとともに(ステップS74)、コマンド解析処理を実行する(ステップS75)。コマンド解析処理では、例えば主基板11の遊技制御用マイクロコンピュータ100から送信されて演出制御コマンド受信用バッファに格納されている各種の演出制御コマンドを読み出した後に、その読み出された演出制御コマンドに対応した設定や制御などが行われる。例えば、どの演出制御コマンドを受信したかや演出制御コマンドが特定する内容等を演出制御プロセス処理等で確認できるように、読み出された演出制御コマンドをRAM122の所定領域に格納したり、RAM122に設けられた受信フラグをオンしたりする。また、演出制御コマンドが遊技状態を特定する場合、遊技状態に応じた背景の表示を表示制御部123に指示してもよい。
【0135】
ステップS75にてコマンド解析処理を実行した後には、演出制御プロセス処理を実行する(ステップS76)。演出制御プロセス処理では、例えば画像表示装置5の表示領域における演出画像の表示動作、スピーカ8L、8Rからの音声出力動作、遊技効果ランプ9及び装飾用LEDといった装飾発光体における点灯動作、可動体32の駆動動作といった、各種の演出装置を動作させる制御が行われる。また、各種の演出装置を用いた演出動作の制御内容について、主基板11から送信された演出制御コマンド等に応じた判定や決定、設定などが行われる。
【0136】
ステップS76の演出制御プロセス処理に続いて、演出用乱数更新処理が実行され(ステップS77)、演出制御基板12の側で用いられる演出用乱数の少なくとも一部がソフトウェアにより更新される。その後、ステップS73の処理に戻る。ステップS73の処理に戻る前に、他の処理が実行されてもよい。
【0137】
図7は、演出制御プロセス処理として、図6のステップS76にて実行される処理の一例を示すフローチャートである。図7に示す演出制御プロセス処理において、演出制御用CPU120は、まず、先読予告設定処理を実行する(ステップS161)。先読予告設定処理では、例えば、主基板11から送信された始動入賞時の演出制御コマンドに基づいて、先読み予告演出を実行するための判定や決定、設定などが行われる。また、当該演出制御コマンドから特定される保留記憶数に基づき保留表示を表示するための処理が実行される。
【0138】
ステップS161の処理を実行した後、演出制御用CPU120は、例えばRAM122に設けられた演出プロセスフラグの値に応じて、以下のようなステップS170〜S177の処理のいずれかを選択して実行する。
【0139】
ステップS170の可変表示開始待ち処理は、演出プロセスフラグの値が“0”(初期値)のときに実行される処理である。この可変表示開始待ち処理は、主基板11から可変表示の開始を指定するコマンドなどを受信したか否かに基づき、画像表示装置5における飾り図柄の可変表示を開始するか否かを判定する処理などを含んでいる。画像表示装置5における飾り図柄の可変表示を開始すると判定された場合、演出プロセスフラグの値を“1”に更新し、可変表示開始待ち処理を終了する。
【0140】
ステップS171の可変表示開始設定処理は、演出プロセスフラグの値が“1”のときに実行される処理である。この可変表示開始設定処理では、演出制御コマンドにより特定される表示結果や変動パターンに基づいて、飾り図柄の可変表示の表示結果(確定飾り図柄)、飾り図柄の可変表示の態様、リーチ演出や各種予告演出などの各種演出の実行の有無やその態様や実行開始タイミングなどを決定する。そして、その決定結果等を反映した演出制御パターン(表示制御部123に演出の実行を指示するための制御データの集まり)を設定する。その後、設定した演出制御パターンに基づいて、飾り図柄の可変表示の実行開始を表示制御部123に指示し、演出プロセスフラグの値を“2”に更新し、可変表示開始設定処理を終了する。表示制御部123は、飾り図柄の可変表示の実行開始の指示により、画像表示装置5において、飾り図柄の可変表示を開始させる。
【0141】
ステップS172の可変表示中演出処理は、演出プロセスフラグの値が“2”のときに実行される処理である。この可変表示中演出処理において、演出制御用CPU120は、表示制御部123を指示することで、ステップS171にて設定された演出制御パターンに基づく演出画像を画像表示装置5の表示画面に表示させることや、可動体32を駆動させること、音声制御基板13に対する指令(効果音信号)の出力によりスピーカ8L、8Rから音声や効果音を出力させること、ランプ制御基板14に対する指令(電飾信号)の出力により遊技効果ランプ9や装飾用LEDを点灯/消灯/点滅させることといった、飾り図柄の可変表示中における各種の演出制御を実行する。こうした演出制御を行った後、例えば演出制御パターンから飾り図柄の可変表示終了を示す終了コードが読み出されたこと、あるいは、主基板11から確定飾り図柄を停止表示させることを指定するコマンドを受信したことなどに対応して、飾り図柄の表示結果となる確定飾り図柄を停止表示させる。確定飾り図柄を停止表示したときには、演出プロセスフラグの値が“3”に更新され、可変表示中演出処理は終了する。
【0142】
ステップS173の特図当り待ち処理は、演出プロセスフラグの値が“3”のときに実行される処理である。この特図当り待ち処理において、演出制御用CPU120は、主基板11から大当り遊技状態又は小当り遊技状態を開始することを指定する演出制御コマンドの受信があったか否かを判定する。そして、大当り遊技状態又は小当り遊技状態を開始することを指定する演出制御コマンドを受信したきに、そのコマンドが大当り遊技状態の開始を指定するものであれば、演出プロセスフラグの値を“6”に更新する。これに対して、そのコマンドが小当り遊技状態の開始を指定するものであれば、演出プロセスフラグの値を小当り中演出処理に対応した値である“4”に更新する。また、大当り遊技状態又は小当り遊技状態を開始することを指定するコマンドを受信せずに、当該コマンドの受信待ち時間が経過したときには、特図ゲームにおける表示結果が「ハズレ」であったと判定して、演出プロセスフラグの値を初期値である“0”に更新する。演出プロセスフラグの値を更新すると、特図当り待ち処理を終了する。
【0143】
ステップS174の小当り中演出処理は、演出制御プロセスフラグの値が“4”のときに実行される処理である。この小当り中演出処理において、演出制御用CPU120は、例えば小当り遊技状態における演出内容に対応した演出制御パターン等を設定し、その設定内容に基づく小当り遊技状態における各種の演出制御を実行する。また、小当り中演出処理では、例えば主基板11から小当り遊技状態を終了することを指定するコマンドを受信したことに対応して、演出プロセスフラグの値を小当り終了演出に対応した値である“5”に更新し、小当り中演出処理を終了する。
【0144】
ステップS175の小当り終了演出処理は、演出制御プロセスフラグの値が“5”のときに実行される処理である。この小当り終了演出処理において、演出制御用CPU120は、例えば小当り遊技状態の終了などに対応した演出制御パターン等を設定し、その設定内容に基づく小当り遊技状態の終了時における各種の演出制御を実行する。その後、演出プロセスフラグの値を初期値である“0”に更新し、小当り終了演出処理を終了する。
【0145】
ステップS176の大当り中演出処理は、演出プロセスフラグの値が“6”のときに実行される処理である。この大当り中演出処理において、演出制御用CPU120は、例えば大当り遊技状態における演出内容に対応した演出制御パターン等を設定し、その設定内容に基づく大当り遊技状態における各種の演出制御を実行する。また、大当り中演出処理では、例えば主基板11から大当り遊技状態を終了することを指定するコマンドを受信したことに対応して、演出制御プロセスフラグの値をエンディング演出処理に対応した値である“7”に更新し、大当り中演出処理を終了する。
【0146】
ステップS177のエンディング演出処理は、演出プロセスフラグの値が“7”のときに実行される処理である。このエンディング演出処理において、演出制御用CPU120は、例えば大当り遊技状態の終了などに対応した演出制御パターン等を設定し、その設定内容に基づく大当り遊技状態の終了時におけるエンディング演出の各種の演出制御を実行する。その後、演出プロセスフラグの値を初期値である“0”に更新し、エンディング演出処理を終了する。
【0147】
(基本説明の変形例)
この発明は、上記基本説明で説明したパチンコ遊技機1に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、様々な変形及び応用が可能である。
【0148】
上記基本説明のパチンコ遊技機1は、入賞の発生に基づいて所定数の遊技媒体を景品として払い出す払出式遊技機であったが、遊技媒体を封入し入賞の発生に基づいて得点を付与する封入式遊技機であってもよい。
【0149】
特別図柄の可変表示中に表示されるものは1種類の図柄(例えば、「−」を示す記号)だけで、当該図柄の表示と消灯とを繰り返すことによって可変表示を行うようにしてもよい。さらに可変表示中に当該図柄が表示されるものも、可変表示の停止時には、当該図柄が表示されなくてもよい(表示結果としては「−」を示す記号が表示されなくてもよい)。
【0150】
上記基本説明では、遊技機としてパチンコ遊技機1を示したが、メダルが投入されて所定の賭け数が設定され、遊技者による操作レバーの操作に応じて複数種類の図柄を回転させ、遊技者によるストップボタンの操作に応じて図柄を停止させたときに停止図柄の組合せが特定の図柄の組み合わせになると、所定数のメダルが遊技者に払い出されるゲームを実行可能なスロット機(例えば、ビッグボーナス、レギュラーボーナス、RT、AT、ART、CZ(以下、ボーナス等)のうち1以上を搭載するスロット機)にも本発明を適用可能である。
【0151】
本発明を実現するためのプログラム及びデータは、パチンコ遊技機1に含まれるコンピュータ装置などに対して、着脱自在の記録媒体により配布・提供される形態に限定されるものではなく、予めコンピュータ装置などの有する記憶装置にインストールしておくことで配布される形態を採っても構わない。さらに、本発明を実現するためのプログラム及びデータは、通信処理部を設けておくことにより、通信回線等を介して接続されたネットワーク上の、他の機器からダウンロードすることによって配布する形態を採っても構わない。
【0152】
そして、ゲームの実行形態も、着脱自在の記録媒体を装着することにより実行するものだけではなく、通信回線等を介してダウンロードしたプログラム及びデータを、内部メモリ等に一旦格納することにより実行可能とする形態、通信回線等を介して接続されたネットワーク上における、他の機器側のハードウェア資源を用いて直接実行する形態としてもよい。さらには、他のコンピュータ装置等とネットワークを介してデータの交換を行うことによりゲームを実行するような形態とすることもできる。
【0153】
なお、本明細書において、演出の実行割合などの各種割合の比較の表現(「高い」、「低い」、「異ならせる」などの表現)は、一方が「0%」の割合であることを含んでもよい。例えば、一方が「0%」の割合で、他方が「100%」の割合又は「100%」未満の割合であることも含む。
【0154】
(特徴部22IWに関する説明)
次に、特徴部22IWについて説明する。まず、本特徴部におけるパチンコ遊技機1の全体の構成について説明する。図8−1は、特徴部22IWにおけるパチンコ遊技機を正面から見た正面図である。図8−2は、特徴部22IWにおける主基板における回路構成の一例を示すブロック図である。尚、以下において、図8−1の手前側をパチンコ遊技機1の前方(前面、正面)側、奥側を背面(後方)側とし、パチンコ遊技機1を前面側から見たときの上下左右方向を基準として説明する。尚、本特徴部22IWにおけるパチンコ遊技機1の前面とは、該パチンコ遊技機1にて遊技を行う遊技者と対向する対向面である。
【0155】
図8−1は、本特徴部22IWにおけるパチンコ遊技機の正面図であり、主要部材の配置レイアウトを示す。パチンコ遊技機(以下、遊技機と略記する場合がある)1は、大別して、遊技盤面を構成する遊技盤2(ゲージ盤ともいう)と、遊技盤2を支持固定する遊技機用枠(台枠)3とから構成されている。遊技盤2には、ガイドレール155IW2bによって囲まれた正面視略円形状の遊技領域155IW10が形成されている。この遊技領域155IW10には、遊技媒体としての遊技球が打球発射装置(図示略)から発射されて打ち込まれる。また、遊技機用枠3には、ガラス窓155IW50aを有するガラス扉枠155IW50が左側辺を中心として回動可能に設けられ、該ガラス扉枠155IW50により遊技領域155IW10を開閉できるようになっており、ガラス扉枠155IW50を閉鎖したときにガラス窓155IW50aを通して遊技領域155IW10を透視できるようになっている。
【0156】
図8−1に示すように、遊技盤2は、ベニヤ板等の非透光性部材にて正面視略四角形状に構成され、前面である遊技盤面に障害釘(図示略)やガイドレール155IW2b等が設けられた盤面板にて構成されている。尚、遊技盤2は、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、メタクリル樹脂等の透光性を有する合成樹脂材にて正面視略四角形状に形成され、前面である遊技盤面に障害釘(図示略)やガイドレール155IW2b等が設けられた盤面板(図示略)と、該盤面板の背面側に一体的に取付けられるスペーサ部材(図示略)と、から構成されていてもよい。
【0157】
遊技盤2の所定位置(図8−1に示す例では、遊技領域155IW10の右側下部位置)には、第1特別図柄表示器155IW4Aと、第2特別図柄表示器155IW4Bとが設けられている。第1特別図柄表示器155IW4Aと第2特別図柄表示器155IW4Bはそれぞれ、変動表示ゲームの一例となる特図ゲームにおいて、各々を識別可能な複数種類の識別情報(特別識別情報)である特別図柄(「特図」ともいう)が、変動可能に表示(変動表示または可変表示ともいう)される。以下では、第1特別図柄表示器155IW4Aにおいて変動表示される特別図柄を「第1特図」ともいい、第2特別図柄表示器155IW4Bにおいて変動表示される特別図柄を「第2特図」ともいう。
【0158】
遊技盤2における遊技領域155IW10の中央付近には、画像表示装置5が設けられている。画像表示装置5は、例えばLCD(液晶表示装置)等から構成され、各種の演出画像を表示する表示領域を形成している。画像表示装置5の表示領域では、特図ゲームにおける第1特別図柄表示器155IW4Aによる第1特図の変動表示や第2特別図柄表示器155IW4Bによる第2特図の変動表示のそれぞれに対応して、例えば3つといった複数の変動表示部となる飾り図柄表示エリア5L,5C,5Rにて、各々を識別可能な複数種類の識別情報(装飾識別情報)である飾り図柄が変動表示される。この飾り図柄の変動表示も、変動表示ゲームに含まれる。
【0159】
このように、画像表示装置5の表示領域では、第1特別図柄表示器155IW4Aにおける第1特図を用いた特図ゲーム、または、第2特別図柄表示器155IW4Bにおける第2特図を用いた特図ゲームと同期して、各々が識別可能な複数種類の飾り図柄の変動表示を行い、変動表示結果となる確定飾り図柄(最終停止図柄)を導出表示する。
【0160】
画像表示装置5は、遊技盤2よりも背面側に配設され、該遊技盤2に形成された開口155IW2cを通して視認できるようになっている。尚、遊技盤2における開口155IW2cには枠状のセンター飾り枠155IW51が設けられている。
【0161】
画像表示装置5の表示領域の下部の左右2箇所には、第1保留記憶表示エリア155IW5D、第2保留記憶表示エリア155IW5Uが設定されている。第1保留記憶表示エリア155IW5D、第2保留記憶表示エリア155IW5Uでは、特図ゲームに対応した変動表示の保留記憶数(特図保留記憶数)を特定可能に表示する保留記憶表示が行われる。
【0162】
なお、本例では、後述するように、画像表示装置5において飾り図柄、特別図柄および普通図柄に次ぐ第4図柄が表示される。本特徴部22IWでは、画像表示装置5には、第1特別図柄の変動表示に同期して第1特別図柄用の第4図柄の変動表示が行われる第1特別図柄用の第4図柄表示領域と、第2特別図柄の変動表示に同期して第2特別図柄用の第4図柄の変動表示が行われる第2特別図柄用の第4図柄表示領域とが設けられている。
【0163】
ここで、特図ゲームに対応した変動表示の保留は、後述する振分装置155IW201に設けられた第1始動入賞口155IW203や、後述する普通可変入賞球装置155IW6,220に設けられた第2始動入賞口155IW6a,222を遊技球が通過(進入)することによる始動入賞に基づいて発生する。すなわち、特図ゲームや飾り図柄の変動表示といった変動表示ゲームを実行するための始動条件(「実行条件」ともいう)は成立したが、先に成立した開始条件に基づく変動表示ゲームが実行中であることやパチンコ遊技機1が大当り遊技状態に制御されていることなどにより、変動表示ゲームの開始を許容する開始条件が成立していないときに、成立した始動条件に対応する変動表示の保留が行われる。
【0164】
第1特別図柄表示器155IW4A及び第2特別図柄表示器155IW4Bの上方位置には、特図保留記憶数を特定可能に表示するための第1保留表示器155IW25Aと第2保留表示器155IW25Bとが設けられている。第1保留表示器155IW25Aは、第1特図保留記憶数を特定可能に表示し、第2保留表示器155IW25Bは、第2特図保留記憶数を特定可能に表示する。
【0165】
画像表示装置5の下方には、振分装置155IW201と普通可変入賞球装置155IW220を備える入賞ユニット155IW200が設けられている。また、入賞ユニット155IW200の右方位置には、該入賞ユニット155IW200とは別個に普通可変入賞球装置155IW6が設けられている。図8−3に示すように、振分装置155IW201内には、例えば、常に一定の開放状態に保たれる始動領域(第1始動領域)としての第1始動入賞口155IW203が形成されている。普通可変入賞球装置155IW220は、入賞ユニット155IW200において振分装置155IW201の近傍位置に設けられた装置である。
【0166】
また、詳細は後述するが、普通可変入賞球装置155IW220は、振分装置155IW201内に形成された作動入賞口155IW204に入賞した遊技球が連動機構155IW300(図8−4及び図8−5参照)を動作させることによって垂直位置(初期位置)と傾動位置との間で回動可能な一の可動翼片155IW221を有し、該可動翼片155IW221が垂直位置となり始動領域(第2始動領域)としての第2始動入賞口155IW222に遊技球が進入不能となる閉鎖状態と、可動翼片155IW221が傾動位置となり第2始動入賞口155IW222に遊技球が進入し易くなる開放状態とに変化可能である。
【0167】
尚、普通可変入賞球装置155IW220における『振分装置155IW201の近傍位置』とは、例えば、第2始動入賞口155IW222が開放状態であるときに、流入口155IW202から振分装置155IW201内に進入できなかった遊技球が第2始動入賞口155IW222に進入可能な位置や、遊技中の遊技者が視線を移動させること無く振分装置155IW201と普通可変入賞球装置155IW220とを視認可能な位置である。
【0168】
一方、普通可変入賞球装置155IW6は、図8−2に示す普通電動役物用となるソレノイド155IW81によって垂直位置と傾動位置との間で回動可能な一対の可動翼片を有し、該一対の可動翼片が垂直位置となり始動領域(第2始動領域)としての第2始動入賞口155IW6aに遊技球が進入し難くなる通常開放状態と、一対の可動翼片が傾動位置となり第2始動入賞口155IW6aに遊技球が進入し易くなる拡大開放状態とに変化可能である。
【0169】
つまり、本特徴部22IWにおける普通可変入賞球装置155IW6(第1普通可変入賞球装置)は、駆動源を用いて可動翼片を動作させることにより始動入賞口を通常開放状態と拡大開放状態とに変化させることが可能な電動チューリップ型役物(普通電動役物)であり、本特徴部22IWにおける普通可変入賞球装置155IW220(第2普通可変入賞球装置)は、遊技球により動作する連動機構を用いて可動翼片を連動させることにより始動入賞口を閉鎖状態から開放状態に変化させるとともに、進入した遊技球により始動入賞口を開放状態から閉鎖状態に変化させることが可能な非電動型役物(普通非電動役物)である。
【0170】
尚、本特徴部22IWでは、普通可変入賞球装置155IW6は、通常開放状態においても第2始動入賞口155IW6aに遊技球が進入可能であり、普通可変入賞球装置155IW220は、閉鎖状態においては第2始動入賞口155IW222に遊技球が進入不能な形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、普通可変入賞球装置155IW6,220は、可動翼片が垂直位置となった場合に第2始動入賞口に遊技球が進入困難となってもよいし、進入不能となってもよい。
【0171】
第1始動入賞口155IW203を通過(進入)した遊技球が第1始動口スイッチ155IW22Aによって検出されたことに基づき、所定個数(例えば3個)の遊技球が賞球として払い出され、第1特図保留記憶数が所定の上限値(例えば「4」)以下であれば、第1始動条件が成立する。第2始動入賞口155IW222を通過(進入)した遊技球が第2始動口スイッチ155IW22Bによって検出されたこと、また、第2始動入賞口155IW6aを通過(進入)した遊技球が第2始動口スイッチ155IW22Cによって検出されたことに基づき、所定個数(例えば3個)の遊技球が賞球として払い出され、第2特図保留記憶数が所定の上限値(例えば「4」)以下であれば、第2始動条件が成立する。また、作動入賞口155IW204を通過(進入)した遊技球がカウントスイッチ155IW24Aに検出されたことに基づき、所定個数(例えば10個)の遊技球が賞球として払い出される。
【0172】
普通可変入賞球装置155IW6の下方位置には、特別可変入賞球装置155IW7が設けられている。特別可変入賞球装置155IW7は、図8−2に示すソレノイド155IW82によって開閉駆動される大入賞口扉によって開放状態と閉鎖状態とに変化する特定領域としての大入賞口を形成する。このように、特定領域としての大入賞口は、遊技球が通過(進入)しやすく遊技者にとって有利な開放状態と、遊技球が通過(進入)不能(または通過(進入)し難い)遊技者にとって不利な閉鎖状態とに変化する。
【0173】
大入賞口を通過(進入)した遊技球が図8−2に示すカウントスイッチ155IW23によって検出されたことに基づき、所定個数(例えば15個)の遊技球が賞球として払い出される。従って、特別可変入賞球装置155IW7において大入賞口が開放状態となれば、その大入賞口に遊技球が進入可能となり、遊技者にとって有利な開放状態となる。その一方で、特別可変入賞球装置155IW7において大入賞口が閉鎖状態となれば、大入賞口に遊技球を通過(進入)させて賞球を得ることが不可能または困難になり、遊技者にとって不利な閉鎖状態となる。
【0174】
第2保留表示器155IW25Bの上方位置には、普通図柄表示器155IW20が設けられている。普通図柄表示器155IW20の上方には、普図保留表示器155IW25Cが設けられている。普図保留表示器155IW25Cは、例えば4個のLEDを含んで構成され、通過ゲート155IW41を通過した有効通過球数としての普図保留記憶数を表示する。
【0175】
尚、後述する入賞ユニット155IW200には一般入賞口155IW223,224が形成されており、一般入賞口155IW223に進入(通過)した遊技球がカウントスイッチ155IW24Bに検出されたことに基づき、所定個数(例えば10個)の遊技球が賞球として払い出され、一般入賞口155IW224に進入(通過)した遊技球がカウントスイッチ155IW24Cに検出されたことに基づき、所定個数(例えば10個)の遊技球が賞球として払い出される。
【0176】
遊技領域155IW10は、該遊技領域155IW10の略中央位置に配設された画像表示装置5の周囲を囲うセンター飾り枠155IW51を挟んで左右に分かれており、遊技球は、画像表示装置5の左側の第1経路または右側の第2経路のいずれかを流下するようになっている。
【0177】
入賞ユニット155IW200は、画像表示装置5の下方左側から中央にかけて設けられているため、操作ハンドルの操作により遊技球を弱めに打ち出す(所謂左打ちする)ことにより、第1経路を流下する遊技球が流入口155IW202、第2始動入賞口155IW222、一般入賞口155IW223,224に進入可能とされている。一方、普通可変入賞球装置155IW6及び特別可変入賞球装置155IW7は、遊技領域155IW10における画像表示装置5の右下に配設されているため、操作ハンドルの操作により遊技球を強めに打ち出す(所謂右打ちする)ことにより、第2経路を流下する遊技球が第2始動入賞口155IW6aや大入賞口に進入可能とされている。尚、第2経路を流下する遊技球が流入口155IW202に進入可能となっていてもよい。
【0178】
遊技盤2の前面である遊技盤面155IW2aには、上記の構成以外にも、遊技球の流下方向や速度を変化させる風車(図示略)及び多数の障害釘(図示略)が設けられている。また、遊技領域155IW10の最下方には、いずれの入賞口にも進入しなかった遊技球が取り込まれるアウト口が設けられている。遊技機用枠3の左右上部位置には、効果音等を再生出力するためのスピーカ8L,8Rが設けられており、さらに遊技領域155IW10の周辺部には、遊技効果ランプ9が設けられている。遊技機用枠3の右下部位置には、遊技媒体としての遊技球を遊技領域155IW10に向けて発射するために遊技者等によって操作される打球操作ハンドル(操作ノブ)が設けられている。
【0179】
遊技領域155IW10の下方における遊技機用枠3の所定位置には、賞球として払い出された遊技球や所定の球貸機により貸し出された遊技球を、発射装置(図示略)へと供給可能に保持(貯留)する上皿155IW90(打球供給皿)が設けられている。遊技機用枠3の下部には、上皿155IW90から溢れた余剰球などを、パチンコ遊技機1の外部へと排出可能に保持(貯留)する下皿155IW91が設けられている。下皿155IW91を形成する部材に取付けられたスティックコントローラ31Aの傾倒操作はコントローラセンサユニット35Aにて検出され、上皿155IW90を形成する部材に設けられたプッシュボタン31Bに対してなされた押下動作はプッシュセンサ35Bにて検出される。
【0180】
次に、パチンコ遊技機1の回路構成について説明する。パチンコ遊技機1には、例えば図8−2に示すような主基板11、演出制御基板12、音声制御基板13、ランプ制御基板14、主基板11と演出制御基板12との間で伝送される各種の制御信号を中継するための中継基板15、払出制御基板、情報端子基板、発射制御基板、インタフェース基板などといった、各種の基板が配置されている。
【0181】
主基板11は、メイン側の制御基板であり、パチンコ遊技機1における遊技の進行を制御するための各種回路が搭載されている。主基板11は、主として、特図ゲームにおいて用いる乱数の設定機能、所定位置に配設されたスイッチ等からの信号の入力を行う機能、演出制御基板12などからなるサブ側の制御基板に宛てて、指令情報の一例となる制御コマンドを制御信号として出力して送信する機能、ホールの管理コンピュータに対して各種情報を出力する機能などを備えている。また、主基板11は、第1特別図柄表示器155IW4Aと第2特別図柄表示器155IW4Bを構成する各LED(例えばセグメントLED)などの点灯/消灯制御を行って第1特図や第2特図の変動表示を制御することや、普通図柄表示器155IW20の点灯/消灯/発色制御などを行って普通図柄表示器155IW20による普通図柄の変動表示を制御することといった、所定の表示図柄の変動表示を制御する機能も備えている。また、主基板11には、例えば遊技制御用マイクロコンピュータ100や、スイッチ回路110、ソレノイド回路111などが搭載されている。
【0182】
図8−2に示すように、主基板11には、通過ゲート155IW41を通過した遊技球を検出するゲートスイッチ155IW21、第1始動口スイッチ155IW22A、第2始動口スイッチ155IW22B、カウントスイッチ155IW23,24A,24B,24C、初期位置検出スイッチ155IW26からの検出信号を伝送する配線が接続されている。また、第1特別図柄表示器155IW4A、第2特別図柄表示器155IW4B、普通図柄表示器155IW20、第1保留表示器155IW25A、第2保留表示器155IW25B、普図保留表示器155IW25Cなどの表示制御を行うための指令信号を伝送する配線が接続されている。
【0183】
主基板11から演出制御基板12に向けて伝送される制御信号は、例えば電気信号として送受信される演出制御コマンドである。演出制御コマンドには、例えば、飾り図柄の変動時間及びリーチ演出の種類や擬似連の有無等の変動態様を示す変動パターンを示す変動パターン指定コマンド等が含まれている。
【0184】
主基板11に搭載された遊技制御用マイクロコンピュータ100は、例えば1チップのマイクロコンピュータであり、遊技制御用のプログラムや固定データ等を記憶するROM101(ReadOnlyMemory101)と、遊技制御用のワークエリアを提供するRAM102(RandomAccessMemory102)と、遊技制御用のプログラムを実行して制御動作を行うCPU103(CentralProcessingUnit103)と、CPU103とは独立して乱数値を示す数値データの更新を行う乱数回路104と、I/O105(Input/Outputport105)と、を備えて構成される。一例として、遊技制御用マイクロコンピュータ100では、CPU103がROM101から読み出したプログラムを実行することにより、パチンコ遊技機1における遊技の進行を制御するための処理が実行される。
【0185】
図8−2に示すように、演出制御基板12は、主基板11とは独立したサブ側の制御基板であり、中継基板15を介して主基板11から伝送された制御信号を受信して、画像表示装置5、スピーカ8L,8R及び遊技効果ランプ9、図示しない各種モータ、ソレノイド、センサ、発光ダイオード(LED)といった演出用の電気部品による演出動作を制御するための各種回路が搭載されている。
【0186】
演出制御基板12には、プログラムに従って制御動作を行う演出制御用CPU120と、演出制御用のプログラムや固定データ等を記憶するROM121と、演出制御用CPU120のワークエリアを提供するRAM122と、画像表示装置5における表示動作の制御内容を決定するための処理などを実行する表示制御部123と、演出制御用CPU120とは独立して乱数値を示す数値データの更新を行う乱数回路124と、I/O125とが搭載されている。一例として、演出制御基板12では、演出制御用CPU120がROM121から読み出した演出制御用のプログラムを実行することにより、演出用の電気部品による演出動作を制御するための処理が実行される。また、ROM121には、演出制御用のプログラムの他にも、演出動作を制御するために用いられる各種のデータテーブルなどが格納されている。
【0187】
次に、本特徴部22IWにおけるパチンコ遊技機1における遊技の進行を概略的に説明する。パチンコ遊技機1では、遊技領域155IW10に設けられた通過ゲート155IW41を遊技球が通過したことに基づいて、普通図柄表示器155IW20による普図ゲームが開始される。普通図柄の変動を開始させた後、普図変動時間となる所定時間が経過し、普図当り図柄以外の普通図柄が停止表示されれば、普通図柄の変動表示結果が「普図はずれ」となる。特定の普通図柄(普図当り図柄)が停止表示されれば、普通図柄の変動表示結果が「普図当り」となり、普通可変入賞球装置155IW6の拡大開放制御(傾動制御)が行われ、所定時間が経過すると垂直位置に戻る通常開放制御が行われる。
【0188】
遊技球が第1始動入賞口155IW203に入賞したことなどにより第1始動条件が成立した後に、例えば前回の特図ゲームや大当り遊技状態が終了したことなどにより第1開始条件が成立したことに基づいて、第1特別図柄表示器155IW4Aによる特図ゲームが開始される。また、遊技球が第2始動入賞口155IW6a,222に入賞したことなどにより第2始動条件が成立した後に、例えば前回の特図ゲームや大当り遊技状態が終了したことなどにより第2開始条件が成立したことに基づいて、第2特別図柄表示器155IW4Bによる特図ゲームが開始される。
【0189】
特図ゲームでは、特別図柄の変動表示を開始させた後、変動表示時間が経過すると確定特別図柄(特図表示結果)を導出表示する。このとき、特定の特別図柄(大当り図柄)が停止表示されれば、特定表示結果としての「大当り」となり、大当り図柄とは異なる特別図柄が停止表示されれば「はずれ」となる。特図ゲームでの変動表示結果が「大当り」になった後には、遊技者にとって有利なラウンド(「ラウンド遊技」ともいう)を所定回数実行する特定遊技状態としての大当り遊技状態に制御される。
【0190】
大当り遊技状態においては、特別可変入賞球装置155IW7の大入賞口扉が、所定の上限時間(例えば29秒間や0.1秒間)が経過するまでの期間あるいは所定個数(例えば9個)の入賞球が発生するまでの期間にて、大入賞口を開放状態とする。これにより、特別可変入賞球装置155IW7を遊技者にとって有利な開放状態とするラウンドが実行される。
【0191】
ラウンドの実行中に大入賞口を開放状態とした大入賞口扉は、遊技盤2の表面を落下する遊技球を受け止め、その後に大入賞口を閉鎖状態とすることにより、特別可変入賞球装置155IW7を遊技者にとって不利な閉鎖状態に変化させて、1回のラウンドを終了させる。大入賞口の開放サイクルであるラウンドは、その実行回数が所定の上限回数(例えば「16」など)に達するまで、繰り返し実行可能となっている。
【0192】
画像表示装置5の飾り図柄表示エリア5L,5C,5Rでは、特図ゲームが開始されることに対応して、飾り図柄の変動表示が開始される。そして、飾り図柄の変動表示が開始されてから変動表示が終了するまでの期間では、飾り図柄の変動表示状態が所定のリーチ状態となることがある。リーチ状態とは、画像表示装置5の表示領域にて停止表示された飾り図柄が大当り組合せの一部を構成しているときに未だ停止表示されていない飾り図柄については変動が継続している表示状態、あるいは、全部または一部の飾り図柄が大当り組合せの全部または一部を構成しながら同期して変動している表示状態のことである。
【0193】
特図ゲームにおける確定特別図柄として、複数種類の大当り組合せのうち、所定の通常大当り組合せとなる確定飾り図柄が停止表示され、変動表示結果が「通常大当り」となった場合は大当り状態に制御され、その終了後には、遊技状態が通常状態(確変状態でも時短状態でもない状態)に制御される。
【0194】
特図ゲームにおける確定特別図柄として、複数種類の大当り組合せのうち、所定の時短大当り組合せとなる確定飾り図柄が停止表示され、変動表示結果が「時短大当り」となった場合は大当り状態に制御され、その終了後には、時間短縮制御(時短制御)が行われる。時短制御が行われることにより、特図ゲームにおける特別図柄の変動表示時間(特図変動時間)は、通常状態に比べて短縮される。尚、時短制御では、普通図柄の当選頻度が高められて、普通可変入賞球装置155IW6への入賞頻度が高められる、いわゆる電チューサポートが実施される。時短制御は、大当り遊技状態の終了後に所定回数(例えば100回)の特図ゲームが実行されることと、変動表示結果が「大当り」となることのうち、いずれかの条件が先に成立したときに、終了すればよい。
【0195】
特図ゲームにおける確定特別図柄として、複数種類の大当り組合せのうち、所定の確変大当り組合せとなる確定飾り図柄が停止表示され、変動表示結果が「確変大当り」となった場合は大当り状態に制御され、その終了後には、時短制御とともに確率変動制御(確変制御)が行われる。この確変制御が行われることにより、各回の特図ゲームにおいて変動表示結果が「大当り」となる確率は、通常状態に比べて高くなるように向上する。確変制御は、大当り遊技状態の終了後に変動表示結果が「大当り」となって再び大当り遊技状態に制御されるという条件が成立したとき、大当り遊技状態の終了後に所定回数(例えば時短回数と同じ100回)の特図ゲームが実行されたとき、大当り遊技状態の終了後に特図ゲームが開始されるごとに実行される確変転落抽選にて確変制御を終了させる「確変転落あり」の決定がなされたとき、などに終了すればよい。
【0196】
時短制御が行われるときには、普図ゲームにおける普通図柄の変動時間(普図変動時間)を通常状態のときよりも短くする制御や、各回の普図ゲームで普通図柄の変動表示結果が「普図当り」となる確率を通常状態のときよりも向上させる制御、変動表示結果が「普図当り」となったことに基づく普通可変入賞球装置155IW6における可動翼片の傾動制御を行う傾動制御時間を通常状態のときよりも長くする制御、その傾動回数を通常状態のときよりも増加させる制御といった、遊技球が第2始動入賞口を通過(進入)しやすくして第2始動条件が成立する可能性を高めることで遊技者にとって有利となる制御(電チューサポート制御、高開放制御)が行われる。これにより、第2特図を用いた特図ゲームを実行するための第2始動条件が成立しやすくなり、特図ゲームが頻繁に実行可能となることで、次に変動表示結果が「大当り」となるまでの時間が短縮される。
【0197】
次に、図8−3〜図8−13に基づいて、入賞ユニット155IW200について説明する。図8−3は、(A)は入賞ユニットを示す正面図、(B)は(A)の平面図である。図8−4は、入賞ユニットを斜め前から見た状態を示す分解斜視図である。図8−5は、入賞ユニットを斜め後ろから見た状態を示す分解斜視図である。図8−6は、(A)は第1振分状態の振分装置を示す縦断面図、(B)は(A)のA−A断面図、(C)は回転体と振分部材との関係を示す概略図である。図8−7は、(A)は第2振分状態の振分装置を示す縦断面図、(B)は(A)のBB断面図、(C)は回転体と振分部材との関係を示す概略図である。図8−8は、(A)は振分装置と連動機構と普通可変入賞球装置との関係を示す入賞ユニットの縦断面図、(B)は連動機構と可動翼片とを示す概略正面図である。図8−9は、(A)は連動機構を斜め前から見た状態を示す分解斜視図、(B)は連動機構を斜め後ろから見た状態を示す分解斜視図である。図8−10は、(A)は普通可変入賞球装置が閉鎖状態であるときの内部構造を示す斜視図、(B)は普通可変入賞球装置が開放状態であるときの内部構造を示す斜視図である。図8−11は、可動翼片を示す六面図である。図8−12は、(A)は普通可変入賞球装置が閉鎖状態であるときを示す縦断面図、(B)は(A)のC−C断面図、(C)は(A)のD−D断面図である。図8−13は、(A)は普通可変入賞球装置が開放状態であるときを示す縦断面図、(B)は(A)のE−E断面図、(C)は(A)のF−F断面図である。
【0198】
図8−3〜図8−5に示すように、入賞ユニット155IW200は、正面視で左右幅方向に長寸に形成された板状の前壁155IW240Aを有するベース体155IW240と、該ベース体155IW240の前側に配置され板状の前壁155IW230Aを有する前部カバー体155IW230と、該ベース体155IW240の後側に配置され後部カバー体155IW250と、を有し、ベース体155IW240に対し前部カバー体155IW230と後部カバー体155IW250とをネジにより一体に取付けることにより形成される。前部カバー体155IW230は、ベース体155IW240の前壁155IW240Aと前部カバー体155IW230の前壁155IW230Aとの間に遊技球が通過可能な空間が形成されるようにベース体155IW240の前側に配置され、前壁155IW240Aと前壁155IW230Aとの間の右側には振分装置155IW201が設けられ、左側には普通可変入賞球装置155IW220が設けられている。
【0199】
振分装置155IW201は、遊技球が振分装置155IW201内に進入可能なように上方に向けて開口する流入口155IW202と、該流入口155IW202の下方に配置され、振分装置155IW201内に進入した遊技球が進入(通過)可能な第1始動入賞口155IW203と作動入賞口155IW204と、流入口155IW202に流入した遊技球を第1始動入賞口155IW203と作動入賞口155IW204とに振り分ける振分部材155IW210と、振分部材155IW210を動作させるためのモータ155IW83と、モータ155IW83の動力を振分部材155IW210に伝達するための動力伝達機構155IW270と、を有する。
【0200】
流入口155IW202の直下には振分部材155IW210が設けられ、振分部材155IW210の下方右側には第1始動入賞口155IW203が設けられ、振分部材155IW210の下方左側には作動入賞口155IW204が設けられている。第1始動入賞口155IW203と作動入賞口155IW204とはベース体155IW240の前壁155IW240Aに形成されており、第1始動入賞口155IW203や作動入賞口155IW204に進入した遊技球はベース体155IW240の背面側に誘導されるようになっている。
【0201】
流入口155IW202と第1始動入賞口155IW203との間には、流入口155IW202に流入した遊技球を下方の第1始動入賞口155IW203に向けて誘導する第1経路155IW206が形成され、流入口155IW202と作動入賞口155IW204との間には、流入口155IW202に流入した遊技球を下方の作動入賞口155IW204に向けて誘導可能な第2経路155IW207が形成されており、これら第1経路155IW206と第2経路155IW207の上流側は振分部材155IW210の上方で合流されている。つまり、流入口155IW202に流入した遊技球の流下経路は二股状に分岐しており、振分部材155IW210により右側の第1経路155IW206または左側の第2経路155IW207のいずれかに振り分けられるようになっている。
【0202】
図8−4〜図8−7に示すように、振分部材155IW210は、流入口155IW202に流入した遊技球Pを誘導可能な誘導面155IW210Aを上面に有し、右端部に設けられた前後方向を向く揺動軸155IW260を中心として、誘導面155IW210Aが右斜め下方に向けて傾斜する第1振分状態(図8−6(A)に示す状態、初期位置)と、誘導面155IW210Aが僅かに左斜め下方に向けて傾斜する第2振分状態(図8−7(A)に示す状態)と、の間で揺動可能に設けられている。振分部材155IW210の背面左端部には連動軸155IW261が突設されており、該連動軸155IW261は、ベース体155IW240の前壁155IW240Aに形成された円弧状の長孔155IW262を挿通して前壁155IW240Aの背面側に延出されている。
【0203】
モータ155IW83は、後部カバー体155IW250の背面右側に固定され、後部カバー体155IW250を挿通して前方に突出した駆動軸の先端にはピニオンギヤ155IW263が固着されている。前壁155IW240Aの背面側における振分部材155IW210の後方位置には、前後方向を向く回転軸155IW264Aを中心として回転体155IW264が回転可能に設けられている。
【0204】
図8−4、図8−5、図8−6(C)及び図8−7(C)に示すように、回転体155IW264の背面には、ピニオンギヤ155IW263に噛合する従動ギヤ155IW265が設けられ、前面には、周面に複数(本特徴部22IWでは3つ)の凹部155IW267が形成された円柱体からなるカム155IW266が設けられている。回転体155IW264の揺動軸155IW260は、振分部材155IW210の揺動軸155IW260に対し左下方にずれた位置に配置されており、カム155IW266の周面の左斜め上部に連動軸155IW261が摺接されている。
【0205】
図8−6(C)に示すように、カム155IW266の周面における凹部155IW267以外の箇所に連動軸155IW261が摺接しているときは、振分部材155IW210は第1振分状態に位置し、図8−7(C)に示すように、カム155IW266の周面における凹部155IW267の内面に連動軸155IW261が摺接している(凹部155IW267に収容されている)ときは、振分部材155IW210は第2振分状態に位置する。よって、モータ155IW83により回転体155IW264が正面視時計回りに回転すると、凹部155IW267が定期的に連動軸155IW261に近づき凹部155IW267に収容される。さらに回転を続けると、凹部155IW267により連動軸155IW261が上方に押し出され、カム155IW266の周面における凹部155IW267以外の箇所に摺接する状態が継続する。
【0206】
また、連動軸155IW261が凹部155IW267に収容された状態で回転体155IW264を正面視反時計回りに回転させようとしても、連動軸155IW261が凹部155IW267の右内側面に当接することで回転体155IW264の回転(逆回転)が規制されるようになっている。つまり、振分装置155IW201は、回転体155IW264が機械的構造により一方向(正面視時計回り)の回転のみが許容されていることで、モータ155IW83の駆動制御等に不具合が生じた場合や駆動していないときに回転体155IW264が逆回転して振分に異常が生じてしまうことを抑制できる。
【0207】
本特徴部22IWでは、CPU103は回転体155IW264が常に一定速度で回転するようにモータ155IW83の駆動制御を行うため、振分部材155IW210は一定の周期で第1振分状態と第2振分状態との変化を繰り返す。具体的には、振分部材155IW210は、第1振分状態に約1秒間維持された後に第2振分状態に変化し、第2振分状態に約0.3秒間維持された後に第1振分状態に戻る、といった変化(動作)を繰り返す。尚、本特徴部22IWでは、振分部材155IW210は一定の周期で第1振分状態と第2振分状態との変化を繰り返す形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、所定のパターンで変化を繰り返すようになっていれば、第1振分状態や第2振分状態にて維持される期間は増減してもよい。
【0208】
このように構成された振分装置155IW201は、図8−6(A)(B)に示すように、流入口155IW202に遊技球Pが流入したときに振分部材155IW210が第1振分状態にある場合、遊技球Pは誘導面155IW210Aにより第1経路155IW206側に誘導され、第1経路155IW206を流下して第1始動入賞口155IW203に進入(入賞)する。また、振分部材155IW210が第1振分状態にある場合、振分部材155IW210の先端部と第2経路155IW207側の壁部との離間寸法L1は遊技球Pの直径2Rよりも小さいため(L1<2R)、第2経路155IW207側に遊技球Pが進入することはない。
【0209】
一方、図8−7(A)(B)に示すように、流入口155IW202に遊技球Pが流入したときに振分部材155IW210が第2振分状態にある場合、遊技球Pは誘導面155IW210Aにより第2経路155IW207側に誘導され、第2経路155IW207を流下して作動入賞口155IW204に進入(入賞)する。また、振分部材155IW210が第2振分状態にある場合、振分部材155IW210の基端部と第1経路155IW206側の壁部との離間寸法L2は、遊技球Pの直径2Rよりも若干大きいため(L2>2R)、第1経路155IW206側にも遊技球Pが進入することはあるが、誘導面155IW210Aが僅かに左斜め下方に向けて傾斜しており、かつ、振分部材155IW210の先端部と第2経路155IW207側の壁部との離間寸法L3よりも若干小さいため(L3>L2>2R)、第1経路155IW206より高い割合で第2経路155IW207側へ誘導されることになる。
【0210】
また、図8−4、図8−5、図8−7〜図8−9に示すように、振分装置155IW201及び普通可変入賞球装置155IW220の背面(ベース体155IW240の背面)には、作動入賞口155IW204に遊技球Pが進入(入賞)したことに連動して、第2始動入賞口155IW222を閉鎖状態から開放状態に変化させるための連動機構155IW300が設けられている。連動機構155IW300は、第1連動部材155IW301と、第2連動部材155IW302と、第3連動部材155IW303と、錘体155IW304と、から主に構成されている。
【0211】
図8−9に示すように、第1連動部材155IW301は、後部カバー体155IW250の前面から前方に向けて突設された回動軸155IW310が挿通される軸受孔155IW311と、軸受孔155IW311から左右方向に向けてそれぞれ延設されるアーム155IW312L,312Rと、を有し、軸受孔155IW311に挿通される回動軸155IW310を中心として揺動可能に軸支されている。右側のアーム155IW312Rの先端には、作動入賞口155IW204から進入してベース体155IW240の背面側に誘導された遊技球Pが載置される載置部155IW313が形成されている。尚、載置部155IW313は後方に向けて下方に傾斜している。また、左側のアーム155IW312Lの先端には、正面視略C字形をなすキャッチ片155IW314が形成されている。
【0212】
第2連動部材155IW302は、後部カバー体155IW250の前面に軸支される左右方向を向く揺動軸155IW320と、揺動軸155IW320から下方に垂下され、前端上部に第3連動部材155IW303に係止可能な係止部155IW321Aが形成された揺動板155IW321と、揺動板155IW321の右側面に突設され、キャッチ片155IW314に係止される連係軸155IW322と、揺動板155IW321の右側面下部に取付けられた錘155IW323と、から主に構成される。
【0213】
第3連動部材155IW303は、ベース体155IW240の背面に軸支される左右方向を向く回転軸155IW330と、回転軸155IW330の周面に、回転方向に向けて120度毎に突設された複数の突出片155IW331A,331B,331Cと、回転軸155IW330の周面右側に、突出片155IW331Aに対応する位置から突出片155IW331Bに対応する位置まで、つまり、回転軸155IW330の円周の1/3(つまり、120度分)に亘り延設される円弧状の規制片155IW332と、回転軸155IW330の周面左側に回転軸155IW330の全周に亘り延設される円盤状の検出片155IW333と、から主に構成される。検出片155IW333は、初期位置検出スイッチ155IW26(図8−2参照)により検出可能とされており、第3連動部材155IW303が初期位置にあるときに初期位置検出スイッチ155IW26(図8−2参照)により検出されないオフ状態となる。
【0214】
錘体155IW304は、ベース体155IW240の背面に軸支される左右方向を向く揺動軸155IW340と、揺動軸155IW340から垂下される錘155IW341と、から主に構成され、第3連動部材155IW303の背面に接触可能に設けられている。
【0215】
このように構成される連動機構155IW300は、図8−8(A)に示すように、作動入賞口155IW204と第2始動入賞口155IW222とを連結するように設けられ、特に第1連動部材155IW301を除く第2連動部材155IW302、第3連動部材155IW303及び錘体155IW304については、第2始動入賞口155IW222に進入した遊技球Pをベース体155IW240の前壁155IW240Aの背面側に誘導するために前壁155IW240Aに形成された通過孔155IW350に一部が臨むように配設される。
【0216】
図8−8(A)に示すように、第1連動部材155IW301は、載置部155IW313が作動入賞口155IW204の後方下部において該作動入賞口155IW204に進入した遊技球Pを受け入れ可能な上方位置に維持される第1揺動位置(図8−6参照)と、載置部155IW313が上方位置よりも下方であって受け入れた遊技球Pを流出可能とする下方位置に維持される第2揺動位置(図8−7参照)と、の間で揺動可能に設けられている。
【0217】
第2連動部材155IW302は、第3連動部材155IW303の突出片155IW331Cに係止可能な係止部155IW321Aが前方を向く非係止位置(初期位置、図8−14(A)参照)と、係止部155IW321Aが斜め前上方を向く係止位置(図8−14(B)参照)と、の間で揺動可能に設けられている。また、連係軸155IW322は、第1連動部材155IW301の二股状のキャッチ片155IW314の先端部間に係止可能に挿入されており、第1連動部材155IW301が後述するように載置部155IW313に遊技球Pの荷重がかかり第1揺動位置から第2揺動位置に揺動することで、錘155IW323の自重に抗して非係止位置から係止位置へ揺動し、載置部155IW313に遊技球Pの荷重がかからなくなると錘155IW323の自重により係止位置から非係止位置へ揺動することで、第1連動部材155IW301を第2揺動位置から第1揺動位置に復帰させる。
【0218】
第3連動部材155IW303は、図8−14(A)に示すように、突出片155IW331Aが通過孔155IW350に臨み、規制片155IW332が後述する可動翼片155IW221の被規制部155IW366に当接可能な規制位置(初期位置)に位置する第1回転位置(図8−14(A)右側に示す位置)と、突出片155IW331Bが遊技球Pに接触可能に通過孔155IW350に臨み、規制片155IW332が可動翼片155IW221の被規制部155IW366に当接しない非規制位置に位置する第2回転位置(図8−15(A)右側に示す位置)と、突出片155IW331Cが遊技球Pに接触可能に通過孔155IW350に臨み、規制片155IW332が可動翼片155IW221の被規制部155IW366に当接しない非規制位置に位置する第3回転位置(図8−16(A)右側に示す位置)と、に回転可能に設けられている。
【0219】
また、突出片155IW331Aは、第1回転位置において通過孔155IW350に臨んでも、遊技球Pにより押し込まれることはないので、回転軸155IW330を回転させることがない突出片である。突出片155IW331Bは、第2回転位置において通過孔155IW350に臨み、遊技球Pにより押し込まれることで回転軸155IW330を回転させる突出片である。突出片155IW331Cは、第3回転位置において通過孔155IW350に臨み、遊技球Pにより押し込まれることで回転軸155IW330を回転させる突出片であるとともに、第1回転位置において第2連動部材155IW302の係止部155IW321Aが係止可能である。
【0220】
次に、可動翼片155IW221について、図8−10〜図8−13に基づいて説明する。図8−10〜図8−13に示すように、可動翼片155IW221は、正面視略三角形状をなし、ベース体155IW240の前壁155IW240Aに略平行に配置される前壁155IW360と、前壁155IW360の背面側に立設される外壁155IW361及び内壁155IW362と、外壁155IW361と内壁155IW362との間に形成され、前部カバー体155IW230の背面に突設される回動軸155IW364(図8−5参照)が挿入される軸受孔155IW363と、から主に構成され、前後方向を向く回動軸155IW364を中心として、図8−10(A)に示すように内壁155IW362が略垂直方向を向く垂直位置と、図8−10(B)に示すように内壁155IW362が左斜め下方に向けて傾斜する傾動位置との間で回動可能に設けられる。
【0221】
尚、軸受孔155IW363は、可動翼片155IW221が傾動位置にある状態において前壁155IW360の左端部側に形成されている。また、可動翼片155IW221は、垂直位置において重心位置が回動軸155IW364よりも先端部側に位置するため、傾動位置に維持されるようになっている。
【0222】
図8−13(B)における網点領域で示すように、内壁155IW362は、前後方向を向く軸受孔155IW363に対し交差するように延設されており、傾動位置にあるときに上方を向く面は、遊技球を先端部側(一端部側)から基端部側(他端部側)に向けて誘導し第2始動入賞口155IW222に進入可能とする誘導部として機能する。また、内壁155IW362における軸受孔155IW363より先端部側には、ベース体155IW240側に向けて開放する凹状の切欠部155IW365が形成されている。よって、内壁155IW362は、切欠部155IW365より先端部側に配置される内壁155IW362Aと、切欠部155IW365より基端部側に配置される内壁155IW362Bと、内壁155IW362Aと内壁155IW362Bとの間を連結するように前壁155IW360に沿って延びる内壁155IW362Cと、を有する。また、図8−11に示すように、軸受孔155IW363の中心から内壁155IW362Aの先端までの長さ寸法L10は、軸受孔155IW363の中心から内壁155IW362Bの基端までの長さ寸法L11よりも長い(L10>L11)。また、外壁155IW361は、内壁155IW362に対し膨出するように形成されている。
【0223】
図8−12及び図8−13に示すように、内壁155IW362Aは、垂直位置において内壁155IW362Bよりも右側にずれた位置に、内壁155IW362Bに対し上方に向けて僅かに右側に傾斜するように配置されている。また、内壁155IW362Bにおける前壁155IW240A側には、第3連動部材155IW303の332に当接可能な被規制部155IW366が背面側に向けて突設されている。被規制部155IW366は、図8−10に示すように通過孔155IW350内に入り込むように設けられる。そして、傾動位置において、内壁155IW362Aの上面は平坦状の誘導部155IW362aを形成し、内壁155IW362Bの上面は平坦状の誘導部155IW362bを形成する。
【0224】
このように構成された可動翼片155IW221は、遊技球Pが回動軸155IW364より先端部側から基端部側に移動し、該遊技球Pの荷重が回動軸155IW364より基端部側にかかり、可動翼片155IW221に対して正面視で反時計回り方向にはたらくモーメントが可動翼片155IW221に対して正面視で時計回り方向にはたらくモーメントよりも大きくなることで、傾動位置から垂直位置に向けて回動する。
【0225】
一方、ベース体155IW240の前壁155IW240Aには、可動翼片155IW221が傾動位置にあるときに切欠部155IW365に対応する、つまり、切欠部155IW365内に収容される突出壁155IW370が前方に突出して形成されている。突出壁155IW370の突出長さ寸法L15は、遊技球Pの半径Rよりも長く、直径2Rよりも短い(R<L15<2R)。突出壁155IW370の左右長さ寸法L16は、遊技球Pの半径Rよりも長く、直径2Rよりも短い(R<L16<2R)。また、突出壁155IW370の上面は、右端から左端に向けて下方に傾斜するように形成されているため、前壁155IW240Aと前壁155IW230Aとの間に進入した遊技球Pをその左側近傍にある第2始動入賞口155IW222に向けて誘導可能な平坦状の誘導部155IW370aを形成する。
【0226】
図8−12に示すように、可動翼片155IW221が垂直位置にある状態では、外壁155IW361と内壁155IW362との間に形成される空間内に突出壁155IW370が収容され、外壁155IW361により第2始動入賞口155IW222が閉鎖状態となる。
【0227】
一方、図8−13に示すように、可動翼片155IW221が傾動位置にある状態では、切欠部155IW365が突出壁155IW370に対応するように位置することで、突出壁155IW370が切欠部155IW365に収容され、第2始動入賞口155IW222が開放状態となる。また、突出壁155IW370の右側に内壁155IW362A、左側には内壁155IW362Bがそれぞれ位置し、これにより、可動翼片155IW221の先端部側から基端部側にかけて、内壁155IW362Aの誘導部155IW362a、突出壁155IW370の誘導部155IW370a、内壁155IW362Bの誘導部155IW362bが左斜め下方に向けて傾斜するように連続して並設されることで、遊技球Pを第2始動入賞口155IW222に向けて誘導可能な誘導部155IW362a,370a,362bが形成される。
【0228】
また、誘導部155IW370aの下り傾斜角度は、誘導部155IW362a,362bの下り傾斜角度よりも小さいため、誘導部155IW362aにより誘導された遊技球Pの流下速度が僅かに低減されるようになっている。
【0229】
図8−12及び図8−13に示すように、第2始動入賞口155IW222に進入した遊技球Pを通過孔155IW350に誘導する入賞球誘導経路は、前部カバー体155IW230の背面に突設された壁部155IW380により形成されている。第2始動入賞口155IW222は、壁部155IW380における上部155IW380Aと下部155IW380Bとの間に右側方に開口するように形成されており、可動翼片155IW221の回動軸155IW364は、下部155IW380Bの直上に設けられている。よって、可動翼片155IW221は、図8−12に示す垂直位置において内壁155IW362Bが下部155IW380Bの左側部に当接することにより正面視反時計回りの回動が規制され、図8−13に示す傾動位置において内壁155IW362Bが下部155IW380Bの右側部に当接することにより正面視時計回りの回動が規制されるようになっている。
【0230】
また、入賞球誘導経路の左側の壁部155IW380における可動翼片155IW221の回動軸155IW364に対応する部位には、可動翼片155IW221と反対側(左側)に向けて凸状となり回動軸155IW364を中心とする円弧状の膨出部155IW381が形成されている。この膨出部155IW381は、可動翼片155IW221が傾動位置にあるときに、内壁155IW362Bの基端部との離間寸法L14が遊技球Pの直径2Rよりも小さくなる(L14<2R)ように形成されている。
【0231】
つまり、誘導部155IW362bにより誘導された遊技球Pは、可動翼片155IW221が傾動位置から回動して垂直位置に到達する直前までの期間は、膨出部155IW381と内壁155IW362Bの基端部との間に形成される隙間から落下せずに滞留するようになっていることで、回動軸155IW364よりも基端部側に遊技球Pの荷重が加わる期間が長くなるため、可動翼片155IW221が垂直位置に向けて回動し易くなる。
【0232】
次に、作動入賞口155IW204に遊技球が進入したことに基づく連動機構155IW300及び可動翼片155IW221の動作態様について、図8−14〜図8−16に基づいて説明する。図8−14は、(A)は普通可変入賞球装置が閉鎖状態にある状態、(B)は連動機構が作動している状態、(C)は普通可変入賞球装置が開放状態に変化した状態を示す説明図である。図8−15は、(A)〜(C)は1個目の遊技球が第2始動入賞口に進入するときの普通可変入賞球装置の状態を示す説明図である。図8−16は、(A)〜(C)は2個目の遊技球が第2始動入賞口に進入するときの普通可変入賞球装置の状態を示す説明図である。
【0233】
図8−14(A)に示すように、連動機構155IW300は、第3連動部材155IW303が初期位置である第1回転位置にある状態において、錘体155IW304が回転軸155IW330の背面側から突出片155IW331Bと突出片155IW331Cとの間に当接するように配置されることで、第1回転位置に維持されるようになっている。また、規制片155IW332は初期位置である規制位置にあり、可動翼片155IW221の被規制部155IW366が規制片155IW332の右側面に当接することで、可動翼片155IW221は初期位置である垂直位置に維持されている(図8−10(A)参照)。
【0234】
次いで、図8−14(B)に示すように、作動入賞口155IW204に進入した遊技球Pが載置部155IW313に載置され荷重がかかり、第1連動部材155IW301が第1揺動位置から第2揺動位置へ揺動し、これに連動して第2連動部材155IW302が非係止位置から係止位置まで揺動することで、係止部155IW321Aが突出片155IW331Cに下方から係止して該突出片155IW331Cを上方に押し上げることにより、第3連動部材155IW303は第1回転位置から第2回転位置まで約120度回転する。そして、図8−14(C)に示すように、第2回転位置に到達する直前または到達したときに突出片155IW331Cが係止部155IW321Aから離れ、錘体155IW304が回転軸155IW330の背面側から突出片155IW331Cに当接するように配置されることで、第2回転位置に維持される。また、回転により規制片155IW332が規制位置から非規制位置まで回転することで、可動翼片155IW221の被規制部155IW366との係止が解除されるため、可動翼片155IW221が傾動位置まで回動し、これにより第2始動入賞口155IW222が閉鎖状態から開放状態に変化する。
【0235】
作動入賞口155IW204への作動入賞に基づいて第2始動入賞口155IW222が開放状態に変化した後は、2個以上の遊技球Pが第2始動入賞口155IW222に進入することで、第2始動入賞口155IW222は開放状態から閉鎖状態に変化する。以下、詳細について説明する。
【0236】
図8−15(A)に示すように、第2始動入賞口155IW222が開放状態であるときに誘導部155IW362a,370a上に落下した遊技球Pが、回動軸155IW364を超えて誘導部155IW362b側に誘導されると、図8−15(B)に示すように、遊技球Pの荷重により誘導部155IW362bが下方に押し込まれ、可動翼片155IW221に対して正面視で反時計回り方向にはたらくモーメントが可動翼片155IW221に対して正面視で時計回り方向にはたらくモーメントよりも大きくなることで、可動翼片155IW221が傾動位置から垂直位置側に向けて回動する。
【0237】
また、遊技球Pは誘導部155IW362bを下方に押し込みながら通過孔155IW350に進入する直前で突出片155IW331Bに接触し、該突出片155IW331Bを後方に向けて押し込みながら通過孔155IW350に進入していく。そして、遊技球Pが誘導部155IW362bから流出したとき、可動翼片155IW221がほぼ垂直位置まで回動していても、規制片155IW332は規制位置にはないため、図8−15(C)に示すように、遊技球Pが誘導部155IW362bから流出すると同時に、可動翼片155IW221は自重により垂直位置から傾動位置に復帰する。また、遊技球Pが通過孔155IW350に進入すると、第3連動部材155IW303は第2回転位置から約120度回転して第3回転位置になるとともに、錘体155IW304が突出片155IW331Cの背面に当接することで、第3回転位置に維持される。
【0238】
次いで、図8−16(A)に示すように、2個目の遊技球Pが誘導部155IW362a,370a上に落下し、回動軸155IW364を超えて誘導部155IW362b側に誘導されると、図8−16(B)に示すように、遊技球Pの荷重により誘導部155IW362bが下方に押し込まれ、可動翼片155IW221に対して正面視で反時計回り方向にはたらくモーメントが可動翼片155IW221に対して正面視で時計回り方向にはたらくモーメントよりも大きくなることで、可動翼片155IW221が傾動位置から垂直位置側に向けて回動する。
【0239】
また、遊技球Pは誘導部155IW362bを下方に押し込みながら通過孔155IW350に進入する直前で、今度は突出片155IW331Cに接触し、該突出片155IW331Cを後方に向けて押し込みながら通過孔155IW350に向けて進入していく。そして、遊技球Pが誘導部155IW362bから流出して可動翼片155IW221がほぼ垂直位置まで回動したときに、第3連動部材155IW303は第3回転位置から第1回転位置に向けて回転していることで、規制片155IW332が規制位置に復帰する。よって、図8−16(C)に示すように、可動翼片155IW221は、遊技球Pが誘導部155IW362bから流出すると同時に被規制部155IW366が規制片155IW332により係止されることで、垂直位置に維持される。
【0240】
また、遊技球Pが通過孔155IW350に進入すると、第3連動部材155IW303は第3回転位置から約120度回転して第1回転位置に復帰するとともに、錘体155IW304が突出片155IW331B,331Cの背面に当接することで、第1回転位置に維持される。つまり、連動機構155IW300及び可動翼片155IW221は図8−14(A)に示す初期状態に復帰する。
【0241】
尚、図8−14(C)に示すように第2始動入賞口155IW222が開放状態となってから、2個の遊技球Pが第2始動入賞口155IW222に進入して図8−16(C)(または図8−14(A))に示す閉鎖状態に変化するまでに、新たな遊技球Pが作動入賞口155IW204へ進入して第1連動部材155IW301と第2連動部材155IW302とが動作しても、図8−15(A)〜図8−16(B)の期間において、第3連動部材155IW303の突出片155IW331Cは第2連動部材155IW302の係止部155IW321Aが係止可能な位置にはいない。つまり、第2連動部材155IW302から第3連動部材155IW303へ動力が伝達されない駆動力非伝達状態であるため、開放状態が延長されたりすることはなく、作動入賞のみが発生可能となる。
【0242】
また、可動翼片155IW221が図8−16(A)に示す傾動位置から図8−16(C)に示す垂直位置に復帰するまでに、3個以上の遊技球Pが第2始動入賞口155IW222に進入した場合、2個目の遊技球Pが通過孔155IW350を通過して第3連動部材155IW303が第1回転位置まで戻ることで、突出片155IW331B,331Cが遊技球Pに接触可能な位置になることはなく、突出片155IW331Aのみが遊技球Pに接触可能に位置するため、3個目以降の遊技球Pにより第3連動部材155IW303が回転して初期位置以外の第2回転位置や第3回転位置まで回転することがないため、作動入賞を経由せずに開放状態が継続することを回避できる。
【0243】
このように構成された入賞ユニット155IW200を有するパチンコ遊技機1にあっては、遊技状態が時短制御(確変制御)が実行されない非時短状態(非確変状態)である場合は、第2始動入賞口155IW6aが拡大開放状態になる頻度は低いため、右打ち遊技を行うより左打ち遊技を行う方が遊技者にとって有利であり、遊技状態が時短制御(確変制御)が実行される時短状態(確変状態)である場合は、第2始動入賞口155IW6aが拡大開放状態になる頻度が高くなるため、左打ち遊技を行うより右打ち遊技を行う方が遊技者にとって有利である。
【0244】
本特徴部22IWでは、非時短状態(非確変状態。すなわち、通常状態。)で左打ち遊技を行っている場合、振分装置155IW201の流入口155IW202に遊技球が進入すると、該遊技球は作動入賞口155IW204よりも高い割合(例えば、約90%など)で第1始動入賞口155IW203に入賞することになるが、作動入賞口155IW204に入賞した場合、賞球が払い出されるだけでなく、連動機構155IW300を介して第2始動入賞口155IW222が開放状態となることで、少なくとも2個の遊技球Pを入賞させて2個分の賞球を獲得することができるので、ベース(払出率)が向上する。また、2回の第2始動入賞が発生することで、左打ち遊技においても第2始動入賞に基づく大当りが付与される機会が生じるため、非時短状態(非確変状態)における遊技の興趣を好適に向上させることが可能となる。
【0245】
また、本特徴部22IWでは、第3連動部材155IW303が初期位置にあるか否かを初期位置検出スイッチ155IW26にて検出可能とされていることで、例えば、CPU103は、作動入賞口155IW204を通過(進入)した遊技球を検出するカウントスイッチ155IW24Aからの検出信号が入力されていない、つまり、作動入賞が発生していないのに初期位置検出スイッチ155IW26がオン状態となっている(第3連動部材155IW303が初期位置である第1回転位置にない)場合、連動機構155IW300等に不具合が生じた、あるいは、第2始動入賞口155IW222が不正に開放状態とされたといった異常(エラー)が発生した可能性があるとして、異常の発生を報知したり異常信号を外部の管理装置に出力するといった異常処理を実行可能である。
【0246】
次に、第2始動入賞口155IW222が開放状態であるときに3個以上の遊技球が連続して進入したときの態様について、図8−17〜図8−19に基づいて説明する。図8−17は、(A)〜(D)は従来の普通可変入賞球装置が開放状態であるときに3個以上の遊技球が連続して進入したときの状態を示す説明図である。図8−18は、(A)〜(D)は本発明の普通可変入賞球装置が開放状態であるときに3個以上の遊技球が連続して進入したときの状態を示す説明図である。図8−19は、(E)〜(H)は本発明の普通可変入賞球装置が開放状態であるときに3個以上の遊技球が連続して進入したときの状態を示す説明図である。
【0247】
まず、図8−17に示すように、本特徴部22IWの切欠部155IW365及びベース体155IW240の突出壁155IW370を有しない従来の普通可変入賞球装置155IW1220では、図8−17(A)に示すように、可動翼片155IW1221が傾動位置まで回動したときに、誘導部155IW1362aにおける回動軸155IW1364よりも先端部側に1個目の遊技球P1が落下すると、遊技球P1は基端部側に向けて誘導される。
【0248】
次いで、図8−17(B)に示すように、遊技球P1が回動軸155IW1364よりも基端部側に誘導されると、該遊技球P1の荷重が回動軸155IW1364より基端部側にかかり、可動翼片155IW1221に対して正面視で反時計回り方向にはたらくモーメントが可動翼片155IW1221に対して正面視で時計回り方向にはたらくモーメントよりも大きくなることで、可動翼片155IW1221が傾動位置から垂直位置側に向けて正面視反時計回りに回動する。ここで、垂直位置まで回動する前に2個目の遊技球P2が誘導部155IW1362aにおける回動軸155IW1364よりも先端部側に落下すると、遊技球P2の荷重により垂直位置側に向けて回動し始めた可動翼片155IW1221が傾動位置に復帰するが、遊技球P2が基端部側に誘導されることで再度可動翼片155IW1221が垂直位置側に向けて正面視反時計回りに回動する。
【0249】
ここで、図8−17(C)に示すように、垂直位置まで回動する前に3個目の遊技球P2が誘導部155IW1362aにおける回動軸155IW1364よりも先端部側に落下すると、遊技球P2,P3の荷重が回動軸155IW364より先端部側にかかり、可動翼片155IW1221に対して正面視で時計回り方向にはたらくモーメントが可動翼片155IW1221に対して正面視で反時計回り方向にはたらくモーメントよりも大きくなることで、垂直位置側に向けて回動し始めた可動翼片155IW1221が傾動位置に復帰する。傾動位置では、誘導部155IW1362aの基端部と壁部155IW1380との間が遊技球Pの直径2Rよりも小さくなるため、1個目の遊技球P1は誘導部155IW1362aと壁部155IW1380とに接触した状態で維持される。
【0250】
そして、図8−17(D)に示すように、誘導部155IW1362aと壁部155IW1380とに接触した遊技球P1の傾斜上位側に遊技球P2が接触し、その傾斜上位側に遊技球P3が接触すると、回動軸155IW1364の基端部側に1個の遊技球P1が位置し、回動軸155IW1364の先端部側に2個の遊技球P2,P3が位置することで、可動翼片155IW1221に対して正面視で時計回り方向にはたらくモーメントが可動翼片155IW1221に対して正面視で反時計回り方向にはたらくモーメントよりも大きくなり、これにより可動翼片155IW1221が傾動位置に維持されて球詰りが生じてしまう虞がある。
【0251】
一方、本特徴部22IWの普通可変入賞球装置155IW220では、図8−18(A)に示すように、可動翼片155IW221が傾動位置まで回動したときに、回動軸155IW364よりも先端部側の誘導部155IW370a,362aに1個目の遊技球P1が落下すると、遊技球P1は基端部側に向けて誘導され、さらに図8−18(B)に示すように、回動軸155IW364よりも先端部側の誘導部155IW370a,362aに2個目の遊技球P2が落下すると、遊技球P2は基端部側に向けて誘導される。次いで、図8−18(C)に示すように、1個目の遊技球P1が回動軸155IW364よりも基端部側に誘導され、かつ、2個目の遊技球P2が突出壁155IW370の誘導部155IW370aに位置すると、遊技球P1の荷重が回動軸155IW364より基端部側にかかる一方で、遊技球P2の荷重はベース体155IW240の突出壁155IW370にかかり、可動翼片155IW221にはかからないので、可動翼片155IW221に対して正面視で反時計回り方向にはたらくモーメントが可動翼片155IW221に対して正面視で時計回り方向にはたらくモーメントよりも大きくなることで、可動翼片155IW221が傾動位置から垂直位置側に向けて正面視反時計回りに回動する。
【0252】
ここで、図8−18(D)に示すように、可動翼片155IW221が垂直位置まで回動する前に3個目の遊技球P3が誘導部155IW362aに落下すると、遊技球P3の荷重が回動軸155IW364より先端部側にかかり、可動翼片155IW221に対して正面視で時計回り方向にはたらくモーメントが可動翼片155IW221に対して正面視で反時計回り方向にはたらくモーメントよりも大きくなることにより、垂直位置側に向けて回動し始めた可動翼片155IW221が傾動位置に復帰することで、誘導部155IW362bの基端部と壁部155IW380の膨出部155IW381との間が遊技球Pの直径2Rよりも小さくなるため、1個目の遊技球P1は誘導部155IW362bと膨出部155IW381とに接触した状態で維持される。
【0253】
そして、図8−19(E)に示すように、誘導部155IW362bと膨出部155IW381とに接触した遊技球P1の傾斜上位側に遊技球P2が接触し、その傾斜上位側に遊技球P3が接触すると、回動軸155IW364の基端部側に2個の遊技球P1,P2が位置し、回動軸155IW364の先端部側の誘導部155IW370aに1個の遊技球P3が位置する。具体的には、ベース体155IW240には、誘導部155IW362bと膨出部155IW381とに接触した遊技球P1の傾斜上位側に2個の遊技球P2,P3が位置した場合、3個目の遊技球P3が誘導部155IW370a上に位置するように突出壁155IW370が設けられている。
【0254】
つまり、3個目の遊技球P3の荷重はベース体155IW240側に加わるため、可動翼片155IW221にはかかることがなく、また、壁部155IW380における回動軸155IW364に対応する位置は可動翼片155IW221と反対側に向けて膨出していることにより、回動軸155IW364の先端部側に基端部側よりも多くの遊技球P1,P2が位置するようになる。よって、可動翼片155IW221に対して正面視で反時計回り方向にはたらくモーメントが可動翼片155IW221に対して正面視で時計回り方向にはたらくモーメントよりも大きくなるため、可動翼片155IW221は図8−19(E)に示す状態で維持されることなく傾動位置から垂直位置に向けて回動するため、図8−17に示す従来の可動翼片155IW1221のように傾動位置に維持されて球詰りが生じることが抑制される。
【0255】
また、壁部155IW380に回動軸155IW364を中心とする円弧状の膨出部155IW381が形成されていることで、図8−19(F)及び図8−19(G)に示すように、可動翼片155IW221が傾動位置から回動して垂直位置に到達する直前までの期間において、遊技球P1が誘導部155IW362bから落下することが規制されることで、垂直位置に到達する直前まで、回動軸155IW364よりも基端部側に先端部側よりも多くの遊技球P1〜P3の荷重がかかり、可動翼片155IW221に対して正面視で時計回り方向にはたらくモーメントが可動翼片155IW221に対して正面視で反時計回り方向にはたらくモーメントよりも大きくなる状態が維持されるため、可動翼片155IW221が傾動位置から垂直位置までより回動し易くなる。そして、図8−19(H)に示すように可動翼片155IW221が垂直位置に到達するとほぼ同時に遊技球P1〜P3が順次通過孔155IW350内に進入していく。
【0256】
(演出制御メイン処理)
次に、本特徴部22IWにおける演出制御メイン処理について説明する。図8−20は、特徴部22IWにおける演出制御メイン処理を示すフローチャートである。なお、図8−20において、ステップ155IWS71〜S76の処理は、図6で示したステップS71〜S76の処理と同様である。
【0257】
ステップ155IWS76の演出制御プロセス処理を実行すると、演出制御用CPU120は、第4図柄プロセス処理を行う(ステップ155IWS77)。第4図柄プロセス処理では、制御状態に応じた各プロセスのうち、現在の制御状態(第4図柄プロセスフラグ)に対応した処理を選択して画像表示装置5の第4図柄表示領域において第4図柄の表示制御を実行する。
【0258】
なお、本例では、後述するように、通常状態中に第2特別図柄の変動表示が実行される場合には、前回の変動表示で停止表示された飾り図柄の停止図柄を微変動させるだけで、飾り図柄の変動表示を実行しないのであるが、飾り図柄の変動表示が実行されるか否かに関係なく、特別図柄の変動表示に同期して第4図柄の変動表示が実行される。
【0259】
また、図8−20において、ステップ155IWS78の処理は、図6で示したステップS77の処理と同様である。
【0260】
(コマンド解析処理)
図8−21〜図8−23は、コマンド解析処理(ステップS75)の具体例を示すフローチャートである。主基板11から受信された演出制御コマンドは受信コマンドバッファに格納されるが、コマンド解析処理では、演出制御用CPU120は、コマンド受信バッファに格納されているコマンドの内容を確認する。
【0261】
コマンド解析処理において、演出制御用CPU120は、まず、コマンド受信バッファに受信コマンドが格納されているか否か確認する(ステップ155IWS611)。格納されているか否かは、コマンド受信個数カウンタの値と読出ポインタとを比較することによって判定される。両者が一致している場合が、受信コマンドが格納されていない場合である。コマンド受信バッファに受信コマンドが格納されている場合には、演出制御用CPU120は、コマンド受信バッファから受信コマンドを読み出す(ステップ155IWS612)。なお、読み出したら読出ポインタの値を+2しておく(ステップ155IWS613)。+2するのは2バイト(1コマンド)ずつ読み出すからである。
【0262】
受信した演出制御コマンドが変動パターンコマンド(変動パターンを指定する演出制御コマンド)であれば(ステップ155IWS614)、演出制御用CPU120は、受信した変動パターンコマンドを、RAM122に形成されている変動パターンコマンド格納領域に格納する(ステップ155IWS615)。そして、変動パターンコマンド受信フラグをセットする(ステップ155IWS616)。
【0263】
受信した演出制御コマンドが表示結果指定コマンド(大当りとなるか否かや大当り種別を指定する演出制御コマンド)であれば(ステップ155IWS617)、演出制御用CPU120は、受信した表示結果指定コマンドを、RAM122に形成されている表示結果指定コマンド格納領域に格納する(ステップ155IWS618)。
【0264】
受信した演出制御コマンドが図柄確定指定コマンド(飾り図柄や第4図柄の停止図柄を確定表示させることを指定する演出制御コマンド)であれば(ステップ155IWS619)、演出制御用CPU120は、確定コマンド受信フラグをセットする(ステップ155IWS620)。
【0265】
受信した演出制御コマンドが第1図柄変動指定コマンド(第1特別図柄の変動表示を開始することを指定する演出制御コマンド)であれば(ステップ155IWS621)、演出制御用CPU120は、第1図柄変動指定コマンド受信フラグをセットする(ステップ155IWS622)。
【0266】
受信した演出制御コマンドが第2図柄変動指定コマンド(第2特別図柄の変動表示を開始することを指定する演出制御コマンド)であれば(ステップ155IWS623)、演出制御用CPU120は、第2図柄変動指定コマンド受信フラグをセットする(ステップ155IWS624)。
【0267】
受信した演出制御コマンドが大当り開始指定コマンド(大当り遊技を開始することを指定する演出制御コマンド)であれば(ステップ155IWS625)、演出制御用CPU120は、大当り開始指定コマンド受信フラグをセットする(ステップ155IWS626)。
【0268】
受信した演出制御コマンドが大当り終了指定コマンド(大当り遊技を終了することを指定する演出制御コマンド)であれば(ステップ155IWS627)、演出制御用CPU120は、大当り終了指定コマンド受信フラグをセットする(ステップ155IWS628)。
【0269】
受信した演出制御コマンドが作動口通過指定コマンド(遊技球が作動入賞口155IW204に入賞したことを指定する演出制御コマンド)であれば(ステップ22IWS001のY)、演出制御用CPU120は、普通可変入賞球装置155IW220が開放状態に変化していることを示す開放中フラグがセットされているか否かを判定する(ステップ22IWS002)。
【0270】
開放中フラグがセットされていない場合、演出制御用CPU120は、大当り遊技状態および高ベース状態のいずれにも制御されていないときには、普通可変入賞球装置155IW220が開放状態であることを報知する報知演出を、スピーカ8L,8Rおよび画像表示装置5を用いて実行する(ステップ22IWS003のN,S004のN,S005)。具体的に、スピーカ8L,8Rから特定音を出力するとともに、画像表示装置5に所定画像を表示することにより報知演出を行う。
【0271】
なお、ステップ22IWS003では、演出制御プロセスフラグの値が大当り演出処理に対応する“6”であるか、またはエンディング演出処理に対応する“7”である場合に大当り遊技状態であると判定することができる。また、ステップ22IWS004では、後述する時短状態フラグまたは確変状態フラグがセットされている場合に高ベース状態であると判定することができる。
【0272】
また、演出制御用CPU120は、大当り遊技状態または高ベース状態に制御されているときには、普通可変入賞球装置155IW220が開放状態であることを報知する報知演出を、スピーカ8L,8Rのみを用いて実行する(ステップ22IWS003のY,S004のY,S006)。具体的に、スピーカ8L,8Rから特定音を出力することにより報知演出を行う。なお、ステップ22IWS005においてスピーカ8L,8Rから出力する音声と、ステップ22IWS006においてスピーカ8L,8Rから出力する音声とは、共通する音声であってもよいし、それぞれ異なる音声であってもよい。
【0273】
その後、演出制御用CPU120は、開放中フラグをセットし(ステップ22IWS007)、普通可変入賞球装置155IW220が開放状態に変化している間における第2始動入賞口155IW222への遊技球の入賞数を示す非電入賞数Kに0をセットする(ステップ22IWS008)。
【0274】
また、ステップ22IWS002において開放中フラグがセットされている場合、ステップ22IWS003〜S008の処理を行わずにステップ155IWS611へ移行する。これにより、既に普通可変入賞球装置155IW220が開放状態であるときに遊技球が作動入賞口155IW204に入賞した場合には、報知演出を実行しないようになっている。
【0275】
受信した演出制御コマンドが非電入賞指定コマンド(第2始動入賞口155IW222への遊技球の入賞を検出したことを指定する演出制御コマンド)であれば(ステップ22IWS009のY)、演出制御用CPU120は、非電入賞数Kの値を1加算し(ステップ22IWS010)、加算後の非電入賞数Kの値が1であれば(ステップ22IWS011のY)、ステップ155IWS611へ移行する。
【0276】
加算後の非電入賞数Kの値が2であれば、演出制御用CPU120は、開放中フラグをリセットする(ステップ22IWS012のY,S013)。
【0277】
加算後の非電入賞数Kの値が3以上であれば、演出制御用CPU120は、2球の遊技球が入賞したことにもとづいて閉鎖状態に変化する第2始動入賞口155IW222に対して3球以上の遊技球が入賞したこと(いわゆるオーバー入賞が発生したこと)を示すオーバー入賞報知演出を実行する(ステップ22IWS012のN,S014)。具体的に、画像表示装置5に特定の画像を表示することによりオーバー入賞報知演出を実行する。
【0278】
受信した演出制御コマンドが通常状態背景指定コマンド(画像表示装置5において通常状態に応じた背景画面を表示することを指定する演出制御コマンド)であれば(ステップ155IWS631)、演出制御用CPU120は、画像表示装置5に表示する背景画面を通常状態に応じた背景画面(例えば、青色の表示色の背景画面)に変更する(ステップ155IWS632)。また、演出制御用CPU120は、セットされていれば、遊技状態が時短状態であることを示す時短状態フラグ、または遊技状態が確変状態であることを示す確変状態フラグをリセットする(ステップ155IWS633)。
【0279】
また、受信した演出制御コマンドが時短状態背景指定コマンド(画像表示装置5において時短状態に応じた背景画面を表示することを指定する演出制御コマンド)であれば(ステップ155IWS634)、演出制御用CPU120は、画像表示装置5に表示する背景画面を時短状態に応じた背景画面(例えば、緑色の表示色の背景画面)に変更する(ステップ155IWS635)。また、演出制御用CPU120は、時短状態フラグをセットする(ステップ155IWS636)。また、演出制御用CPU120は、セットされていれば、確変状態フラグをリセットする(ステップ155IWS637)。
【0280】
また、受信した演出制御コマンドが確変状態背景指定コマンド(画像表示装置5において確変状態に応じた背景画面を表示することを指定する演出制御コマンド)であれば(ステップ155IWS638)、演出制御用CPU120は、画像表示装置5に表示する背景画面を確変状態に応じた背景画面(例えば、赤色の表示色の背景画面)に変更する(ステップ155IWS639)。また、演出制御用CPU120は、確変状態フラグをセットする(ステップ155IWS640)。また、演出制御用CPU120は、セットされていれば、時短状態フラグをリセットする(ステップ155IWS641)。
【0281】
受信した演出制御コマンドがその他のコマンドであれば、演出制御用CPU120は、受信した演出制御コマンドに応じたフラグをセットする(ステップ155IWS651)。そして、ステップ155IWS611に移行する。
【0282】
図8−24は、図7に示された演出制御プロセス処理における可変表示開始設定処理(ステップS171)を示すフローチャートである。可変表示開始設定処理において、演出制御用CPU120は、まず、変動パターンコマンド格納領域から変動パターンコマンドを読み出す(ステップ155IWS8000)。次いで、演出制御用CPU120は、確変状態フラグまたは時短状態フラグがセットされているか否かを確認する(ステップ155IWS8001)。確変状態フラグまたは時短状態フラグがセットされていれば(すなわち、確変状態または時短状態であれば)、そのままステップ155IWS8009に移行する。確変状態フラグおよび時短状態フラグのいずれもセットされていなければ(すなわち、通常状態であれば)、演出制御用CPU120は、第2図柄変動指定コマンド受信フラグがセットされているか否かを確認する(ステップ155IWS8002)。第2図柄変動指定コマンド受信フラグがセットされていなければ(すなわち、第1特別図柄の変動表示を開始する場合であれば)、そのままステップ155IWS8009に移行する。
【0283】
第2図柄変動指定コマンド受信フラグがセットされていれば(すなわち、第2特別図柄の変動表示を開始する場合であれば)、演出制御用CPU120は、画像表示装置5において表示中の飾り図柄の停止図柄が大当り図柄であるか否かを確認する(ステップ155IWS8003)。表示中の飾り図柄の停止図柄が大当り図柄であれば(すなわち、この場合、前回の飾り図柄の変動表示で大当りとなった場合である)、演出制御用CPU120は、表示中の飾り図柄の停止図柄を所定のはずれ図柄に差し替え表示する制御を行う(ステップ155IWS8004)。なお、本例では、所定のはずれ図柄として一律に「436」の図柄の組み合わせに差し替え表示するものとする。
【0284】
次いで、演出制御用CPU120は、今回開始する変動表示が大当りとなる変動表示であるか否かを確認する(ステップ155IWS8005)。なお、大当り変動であるか否かは、例えば、表示結果指定コマンド格納領域に格納されている表示結果指定コマンドを確認することにより判定できる。大当り変動であれば、演出制御用CPU120は、変動パターンに応じたバトル勝利演出用(非変動用)のプロセステーブルを選択する(ステップ155IWS8006)。大当り変動でなければ(はずれ変動であれば)、演出制御用CPU120は、変動パターンに応じたバトル敗北演出用(非変動用)のプロセステーブルを選択する(ステップ155IWS8007)。また、演出制御用CPU120は、飾り図柄の変動表示に代えてバトル演出を実行することを示すバトル演出実行フラグをセットする(ステップ155IWS8008)。そして、ステップ155IWS8011に移行する。
【0285】
確変状態フラグまたは時短状態フラグがセットされていた場合(ステップ155IWS8001のY)、または第2図柄変動指定コマンド受信フラグがセットされていなかった場合(ステップ155IWS8002のN)には、演出制御用CPU120は、ステップ155IWS8000で読み出した変動パターンコマンド、および表示結果指定コマンド格納領域に格納されているデータ(すなわち、受信した表示結果指定コマンド)に応じて飾り図柄の表示結果(停止図柄)を決定する(ステップ155IWS8009)。すなわち、演出制御用CPU120によってステップ155IWS8009の処理が実行されることによって、可変表示パターン決定手段が決定した可変表示パターン(変動パターン)に応じて、識別情報の可変表示の表示結果(飾り図柄の停止図柄)を決定する表示結果決定手段が実現される。なお、変動パターンコマンドで擬似連が指定されている場合には、演出制御用CPU120は、ステップ155IWS8009において、擬似連中の仮停止図柄としてチャンス目図柄(例えば、「223」や「445」のように、リーチとならないものの大当り図柄と1つ図柄がずれている図柄の組み合わせ)も決定する。なお、演出制御用CPU120は、決定した飾り図柄の停止図柄を示すデータを飾り図柄表示結果格納領域に格納する。なお、ステップ155IWS8009において、演出制御用CPU120は、受信した変動パターンコマンドにもとづいて大当りであるか否かを判定し、変動パターンコマンドのみにもとづいて飾り図柄の停止図柄を決定するようにしてもよい。
【0286】
ステップ155IWS8009では、受信した表示結果指定コマンドが「通常大当り」を示している場合には、演出制御用CPU120は、飾り図柄の停止図柄として「222」の飾り図柄の組み合わせを決定する。また、受信した表示結果指定コマンドが「時短大当り」を示している場合には、停止図柄として3図柄が「2」以外の同じ偶数図柄(本例では、「4」、「6」または「8」)で揃った飾り図柄の組合せを決定する。また、受信した表示結果指定コマンドが「確変大当り」を示している場合には、演出制御用CPU120は、停止図柄として3図柄が同じ奇数図柄(本例では、「1」、「3」、「5」または「7」)で揃った飾り図柄の組合せを決定する。
【0287】
また、「はずれ」の場合には、上記以外の飾り図柄の組み合わせを決定する。ただし、リーチ演出を伴う場合には、左右の2図柄が揃った飾り図柄の組み合わせを決定する。また、画像表示装置5に導出表示される3図柄の組合せが飾り図柄の「停止図柄」である。
【0288】
演出制御用CPU120は、例えば、停止図柄を決定するための乱数を抽出し、飾り図柄の組合せを示すデータと数値とが対応付けられている停止図柄決定テーブルを用いて、飾り図柄の停止図柄を決定する。すなわち、抽出した乱数に一致する数値に対応する飾り図柄の組合せを示すデータを選択することによって停止図柄を決定する。
【0289】
なお、飾り図柄についても、大当りを想起させるような停止図柄(左中右が全て同じ図柄で揃った図柄の組み合わせ)を大当り図柄という。また、はずれを想起させるような停止図柄をはずれ図柄という。また、確変状態となることを想起させる図柄(本例では、奇数図柄)を確変図柄ともいい、確変状態とならないことを想起させる図柄(本例では、偶数図柄)を非確変図柄ともいう。
【0290】
次いで、演出制御用CPU120は、変動パターンに応じたプロセステーブルを選択する(ステップ155IWS8010)。そして、ステップ155IWS8011に移行する。
【0291】
本例では、遊技状態が確変状態または時短状態である場合、および遊技状態が通常状態であっても第1特別図柄の変動表示が実行される場合には、ステップ155IWS8009の処理が実行されて飾り図柄の停止図柄が決定されるとともに、ステップ155IWS8010で選択されたプロセステーブルに従って、後述するステップ155IWS8012および可変表示中演出処理(ステップS172)が実行されることによって、画像表示装置5において左中右の飾り図柄が上方から下方にスクロール表示される態様で飾り図柄の変動表示が実行される。そして、変動時間を終了すると、ステップ155IWS8009で決定した飾り図柄の停止図柄が確定表示される。
【0292】
なお、本例では、ステップ155IWS8010で選択されたプロセステーブルに従って、後述するステップ155IWS8012および可変表示中演出処理(ステップS172)が実行されることによって、画像表示装置5の表示画面の端部において小図柄の変動表示も実行される。そして、変動時間を終了すると、飾り図柄の停止図柄と同様の小図柄の組み合わせが停止表示される。
【0293】
一方、遊技状態が通常状態であって第2特別図柄の変動表示が実行される場合には(ステップ155IWS8001のN、ステップ155IWS8002のY)、ステップ155IWS8009〜S8010の処理に移行することなく、ステップ155IWS8003〜S8008の処理が実行される。従って、この場合には、飾り図柄の停止図柄の決定は行われず、ステップ155IWS8006,S8007で選択されたプロセステーブルに従って、後述するステップ155IWS8012および可変表示中演出処理(ステップS172)が実行されることによって、飾り図柄の変動表示を実行せず(ただし、飾り図柄の微変動を行う)、これに代えてバトル演出が実行される。なお、飾り変動の微変動とは、例えば、飾り図柄をその場所で揺れ変動させたり、上下に微変動させたりすることである。
【0294】
なお、本例では、ステップ155IWS8006,S8007で選択されたプロセステーブルに従って、後述するステップ155IWS8012および可変表示中演出処理(ステップS172)が実行されることによって、飾り図柄の変動表示に代えてバトル演出が実行される場合であっても、画像表示装置5の表示画面の端部において小図柄の変動表示が実行される。そして、変動時間を終了すると、画像表示装置5に継続して表示されている飾り図柄の組み合わせと同様の小図柄の組み合わせが停止表示される。
【0295】
また、本例では、既に説明したように、通常状態で左打ち遊技を行っている場合に作動入賞口155IW204に入賞して、第2始動入賞口155IW222に少なくとも2個の遊技球が入賞する場合がある。従って、本例では、通常状態であっても少なくとも2回連続して第2特別図柄の変動表示が実行される場合があり、飾り図柄の変動表示に代えてバトル演出が2回連続して実行される場合がある。
【0296】
なお、本例で示した態様にかぎらず、例えば、通常状態中に3回以上連続して第2特別図柄の変動表示が実行可能であるように構成し、バトル演出が3回以上連続して実行される場合があるように構成してもよい。
【0297】
そして、演出制御用CPU120は、ステップ155IWS8006,S8007,S8010で選択したプロセステーブルのプロセスデータ1におけるプロセスタイマをスタートさせる(ステップ155IWS8011)。
【0298】
プロセステーブルとは、演出制御用CPU120が演出装置の制御を実行する際に参照するプロセスデータが設定されたテーブルである。すなわち、演出制御用CPU120は、プロセステーブルに設定されているプロセスデータに従って画像表示装置5等の演出装置(演出用部品)の制御を行う。プロセステーブルは、プロセスタイマ設定値と表示制御実行データ、ランプ制御実行データおよび音番号データの組み合わせが複数集まったデータで構成されている。表示制御実行データには、飾り図柄の可変表示の可変表示時間(変動時間)中の変動態様を構成する各変動の態様を示すデータ等が記載されている。具体的には、画像表示装置5の表示画面の変更に関わるデータが記載されている。また、プロセスタイマ設定値には、その変動の態様での変動時間が設定されている。演出制御用CPU120は、プロセステーブルを参照し、プロセスタイマ設定値に設定されている時間だけ表示制御実行データに設定されている変動の態様で飾り図柄を表示させる制御を行う。
【0299】
図44に示すプロセステーブルは、演出制御基板12におけるROM121に格納されている。また、プロセステーブルは、各変動パターンに応じて用意されている。
【0300】
なお、リーチ演出を伴う変動パターンについて演出制御を実行する場合に用いられるプロセステーブルには、変動開始から所定時間が経過したときに左図柄を停止表示させ、さらに所定時間が経過すると右図柄を停止表示させることを示すプロセスデータが設定されている。なお、停止表示させる図柄をプロセステーブルに設定するのではなく、決定された停止図柄、擬似連や滑り演出における仮停止図柄に応じて、図柄を表示するための画像を合成して生成するようにしてもよい。
【0301】
また、演出制御用CPU120は、プロセスデータ1の内容(表示制御実行データ1、ランプ制御実行データ1、音番号データ1)に従って演出装置(演出用部品としての画像表示装置5、演出用部品としての遊技効果ランプ9および演出用部品としてのスピーカ8L,8R)の制御を実行する(ステップ155IWS8012)。例えば、画像表示装置5において変動パターンに応じた画像を表示させるために、表示制御部123に指令を出力する。また、遊技効果ランプ9を点灯/消灯制御を行わせるために、ランプ制御基板14に対して制御信号(ランプ制御実行データ)を出力する。また、スピーカ8L,8Rからの音声出力を行わせるために、音声制御基板13に対して制御信号(音番号データ)を出力する。
【0302】
なお、本例では、演出制御用CPU120は、変動パターンコマンドに1対1に対応する変動パターンによる飾り図柄の可変表示が行われるように制御するが、演出制御用CPU120は、変動パターンコマンドに対応する複数種類の変動パターンから、使用する変動パターンを選択するようにしてもよい。
【0303】
次いで、演出制御用CPU120は、変動時間タイマに、変動パターンコマンドで特定される変動時間に相当する値を設定する(ステップ155IWS8013)。そして、演出制御用CPU120は、演出制御プロセスフラグの値を可変表示中演出処理(ステップS172)に対応した値にする(ステップ155IWS8014)。
【0304】
図8−25は、演出制御プロセス処理における特図当り待ち処理(ステップS173)を示すフローチャートである。特図当り待ち処理において、演出制御用CPU120は、まず、飾り図柄の停止図柄を表示していることを示す停止図柄表示フラグがセットされているか否かを確認する(ステップ155IWS8301)。停止図柄表示フラグがセットされていれば、ステップ155IWS8308に移行する。本例では、飾り図柄の停止図柄として大当り図柄を表示した場合には、ステップ155IWS8307で停止図柄表示フラグがセットされる。そして、大当り中演出を実行するときに停止図柄表示フラグがリセットされる。従って、停止図柄表示フラグがセットされているということは、大当り図柄を確定表示したが大当り中演出をまだ実行していない段階であるので、ステップ155IWS8305の飾り図柄の停止図柄を表示する処理を実行することなく、ステップ155IWS8308に移行する。
【0305】
停止図柄表示フラグがセットされていない場合には、演出制御用CPU120は、バトル演出実行フラグがセットされているか否かを確認する(ステップ155IWS8302)。バトル演出実行フラグがセットされていれば(すなわち、飾り図柄の変動表示に代えてバトル演出が実行された場合であれば)、演出制御用CPU120は、今回終了する変動表示が大当りとなる変動表示であるか否かを確認する(ステップ155IWS8303)。なお、大当り変動であるか否かは、例えば、表示結果指定コマンド格納領域に格納されている表示結果指定コマンドを確認することにより判定できる。大当り変動であれば、演出制御用CPU120は、画像表示装置5において表示中の飾り図柄を所定の大当り図柄に差し替え表示する制御を行う(ステップ155IWS8304)。なお、本例では、所定の大当り図柄として一律に通常大当り図柄である「222」の図柄の組み合わせに差し替え表示するものとする。すなわち、バトル演出が実行されたということは、飾り図柄としてはずれ図柄が継続して表示され、変動開始時に飾り図柄の停止図柄の決定も行われていないので、一律に所定の大当り図柄に差し替え表示を行う。そして、ステップ155IWS8307に移行する。一方、大当り変動でなければ(すなわち、はずれ変動であれば)、ステップ155IWS8314に移行する。
【0306】
次いで、ステップ155IWS8306の処理で大当り図柄を表示しなかった場合(すなわち、はずれ図柄を表示した場合)には(ステップ155IWS8306のN)、演出制御用CPU120は、ステップ155IWS8314に移行する。
【0307】
ステップ155IWS8306の処理で大当り図柄を確定表示した場合には(ステップ155IWS8306のY)、またはステップ155IWS8304の処理で所定の大当り図柄に差し替え表示した場合には、演出制御用CPU120は、停止図柄表示フラグをセットする(ステップ155IWS8307)。
【0308】
次いで、演出制御用CPU120は、大当り開始指定コマンド受信フラグがセットされているか否かを確認する(ステップ155IWS8308)。大当り開始指定コマンド受信フラグがセットされている場合(すなわち、大当り開始指定コマンドを受信している場合)には、演出制御用CPU120は、停止図柄表示フラグをリセットし(ステップ155IWS8309)、大当り中演出に応じたプロセステーブルを選択する(ステップ155IWS8310)。
【0309】
そして、演出制御用CPU120は、プロセスタイマ設定値をプロセスタイマに設定することによってプロセスタイマをスタートさせ(ステップ155IWS8311)、プロセスデータ1の内容(表示制御実行データ1、ランプ制御実行データ1、音番号データ1、可動部材制御データ1)に従って演出装置(演出用部品としての画像表示装置5、演出用部品としての遊技効果ランプ9、および演出用部品としてのスピーカ8L,8R)の制御を実行する(ステップ155IWS8312)。その後、演出制御用CPU120は、演出制御プロセスフラグの値を大当り中演出処理(ステップS176)に応じた値に更新する(ステップ155IWS8313)。
【0310】
大当りとしないことに決定されている場合(ステップ155IWS8306のN)、またはステップ155IWS8303で大当り変動でないと判定した場合(ステップ155IWS8303のN)には、演出制御用CPU120は、演出制御プロセスフラグの値を可変表示開始待ち処理(ステップS170)に応じた値に更新する(ステップ155IWS8314)。
【0311】
(バトル演出の演出態様)
次に、バトル演出の演出態様について説明する。図8−26〜図8−28は、バトル演出の演出態様を説明するための説明図である。なお、図8−26〜図8−28において、(A)(B)(C)・・・の順に表示画面が遷移するものとする。また、図8−26〜図8−28に示す例では、遊技状態が通常状態に制御されているものとする。
【0312】
図8−26(A)に示すように、通常状態中に第1特別図柄の変動表示を実行する場合には、画像表示装置5の表示画面の中央領域において左中右の飾り図柄の変動表示が実行される。また、図8−26(A)に示すように、画像表示装置5の表示画面の左上端部には小図柄表示領域155IW500が設けられており、第1特別図柄の変動表示に同期して小図柄の変動表示も実行される。また、図8−26(A)に示すように、画像表示装置5の表示画面の右上には、第1特別図柄用の第4図柄表示領域155IW501と、第2特別図柄用の第4図柄表示領域155IW502とが設けられており、第1特別図柄の変動表示に同期して第1特別図柄用の第4図柄表示領域155IW501において第4図柄の変動表示も実行される。
【0313】
なお、第4図柄の変動表示は、例えば、第4図柄表示領域155IW501,502を所定の表示色(例えば、青色)で一定の時間間隔で点灯と消灯とを繰り返す状態を継続することによって実現される。そして、大当りとなる場合には、第4図柄表示領域155IW501,502が大当りを想起させる表示色(はずれとは異なる表示色。例えば、はずれのときには青色で表示されるのに対して、大当りのときには赤色。)で表示される。
【0314】
次いで、変動時間を終了すると、図8−26(B)に示すように、左中右の飾り図柄の変動表示が終了し、飾り図柄の停止図柄が停止表示される。なお、本例では、飾り図柄の停止図柄としてはずれ図柄(本例では、「258」の図柄の組み合わせ)が停止表示される場合が示されている。また、小図柄表示領域155IW500における小図柄の変動表示も終了し、小図柄の停止図柄が停止表示される。本例では、小図柄の停止図柄として飾り図柄の停止図柄と同じ図柄の組み合わせ(本例では、「258」の図柄の組み合わせ)が停止表示される場合が示されている。また、第1特別図柄用の第4図柄表示領域155IW501における第4図柄の変動表示も終了し、第4図柄の停止図柄が停止表示される。本例では、はずれであることから、第1特別図柄用の第4図柄表示領域155IW501がはずれに対応した表示色(例えば、青色)で表示される。
【0315】
次いで、通常状態中に第2特別図柄の変動表示が開始されたものとする。この場合、図8−26(C)に示すように、第2特別図柄の変動表示が実行されているにもかかわらず、左中右の飾り図柄の変動表示は実行されない。本例では、図8−26(C)に示すように、飾り図柄の変動表示に代えて、左中右の飾り図柄が微変動される。
【0316】
なお、本例では、通常状態中に第2特別図柄の変動表示を実行する場合に左中右の飾り図柄を微変動させる場合を示したが、そのような態様にかぎらず、左中右の飾り図柄を停止表示したまま全く変動させない(微変動もさせない)ように構成してもよい。
【0317】
一方、通常状態中に第2特別図柄の変動表示が実行される場合には、飾り図柄については微変動しか行われないのであるが、図8−26(C)に示すように、小図柄表示領域155IW500においては、第2特別図柄の変動表示に同期して小図柄の変動表示が実行される。また、図8−26(C)に示すように、第2特別図柄用の第4図柄表示領域155IW502においては、第2特別図柄の変動表示に同期して第4図柄の変動表示が実行される。
【0318】
次いで、通常状態中の第2特別図柄の変動表示中にバトル演出の開始タイミングとなると、図8−26(D)に示すように、画像表示装置5において、味方のキャラクタ155IW503と敵のキャラクタ155IW504とが登場し、味方のキャラクタ155IW503と敵のキャラクタ155IW504とがバトルを行うバトル演出が実行される。
【0319】
なお、図8−26(D)に示すように、本例では、バトル演出の演出表示は、微変動表示されている左中右の飾り図柄の前面に重畳表示される。
【0320】
なお、図8−26(D)において、さらに、飾り図柄の表示領域に黒っぽいマスク画像を表示して飾り図柄を少し暗転表示させるようにし、その上にバトル演出の演出表示を重畳表示させるように構成してもよい。
【0321】
次いで、今回の変動表示がはずれとなる変動表示(はずれ変動)であれば、図8−27(E−1)に示すように、味方のキャラクタ155IW503が敵のキャラクタ155IW504にバトルで敗北する敗北演出が実行される。
【0322】
そして、変動時間を終了すると、図8−27(F−1)に示すように、左中右の飾り図柄の微変動を停止し、前回の変動表示で停止表示された飾り図柄の組み合わせ(本例では、「258」の図柄の組み合わせ)がそのまま継続して表示される。また、小図柄表示領域155IW500における小図柄の変動表示も終了し、小図柄の停止図柄が停止表示される。本例では、小図柄の停止図柄として継続表示されている飾り図柄と同じ図柄の組み合わせ(本例では、「258」の図柄の組み合わせ)が停止表示される場合が示されている。また、第2特別図柄用の第4図柄表示領域155IW502における第4図柄の変動表示も終了し、第4図柄の停止図柄が停止表示される。本例では、はずれであることから、第2特別図柄用の第4図柄表示領域155IW502がはずれに対応した表示色(例えば、青色)で表示される。
【0323】
一方、今回の変動表示が大当りとなる変動表示(大当り変動)であれば、図8−28(E−2)に示すように、味方のキャラクタ155IW503が敵のキャラクタ155IW504にバトルで勝利する勝利演出が実行される。
【0324】
そして、変動時間を終了すると、図8−28(F−2)に示すように、左中右の飾り図柄の微変動を停止し、画像表示装置5には前回の変動表示で停止表示された飾り図柄の組み合わせ(本例では、「258」の図柄の組み合わせ)がそのまま表示されている状態であることから、一律に所定の大当り図柄(本例では、通常大当り「222」の図柄の組み合わせ)に差し替え表示される。また、小図柄表示領域155IW500における小図柄の変動表示も終了し、小図柄の停止図柄が停止表示される。本例では、小図柄の停止図柄として差し替え表示された飾り図柄と同じ図柄の組み合わせ(本例では、「222」の図柄の組み合わせ)が停止表示される場合が示されている。また、第2特別図柄用の第4図柄表示領域155IW502における第4図柄の変動表示も終了し、第4図柄の停止図柄が停止表示される。本例では、大当りであることから、第2特別図柄用の第4図柄表示領域155IW502が大当りに対応した表示色(例えば、赤色)で表示される。
【0325】
なお、本例では、バトル演出が実行されて大当りとなる場合には、大当り種別に関係なく一律に通常大当り図柄「222」に差し替え表示している。そのため、大当り種別が時短大当りや確変大当りであった場合には、例えば、その後の大当り遊技中や大当り遊技終了時に昇格演出を実行し、昇格演出において時短大当りや確変大当りに昇格したかのような報知を行うように構成してもよい。
【0326】
また、バトル演出が実行されて大当りとなる場合に、例えば、表示結果指定コマンドで指定される大当り種別を確認し、時短大当りであれば一律に所定の時短大当り図柄(例えば、「666」の図柄の組み合わせ)に差し替え表示し(図柄決定の抽選処理までは行わない)、確変大当りであれば一律に所定の確変大当り図柄(例えば、「777」の図柄の組み合わせ)に差し替え表示する(図柄決定の抽選処理までは行わない)ように構成してもよい。
【0327】
また、例えば、バトル演出を実行する場合であっても、大当り変動である場合のみ変動開始時に乱数にもとづく抽選処理を実行して飾り図柄の停止図柄(大当り図柄)を決定するように構成し、勝利演出を実行した後に、決定した大当り図柄を停止表示させるように構成してもよい。
【0328】
なお、本例では、通常大当りとなった場合には、その大当り遊技の終了後に遊技状態が通常状態に制御される場合がある。従って、通常大当りにもとづく大当り遊技の終了後に第2特別図柄の変動表示が実行される可能性があり、この場合、画像表示装置5の表示画面には通常大当り図柄(本例では、「222」の図柄の組み合わせ)が停止表示された状態となっている。従って、この状態で、飾り図柄の変動表示に代えてバトル演出を実行してしまうと、そのままでは画像表示装置5では通常大当り図柄が微変動されている状態となり、遊技者に対して今回のバトル演出で大当りとなることが確定していると誤解を招いてしまうおそれがある。そこで、本例では、第2当別図柄の変動表示の開始時に飾り図柄として大当り図柄(本例では、通常大当り図柄)が停止表示されている場合には、飾り図柄を所定のはずれ図柄に差し替え表示するようにしている。
【0329】
図8−29は、飾り図柄を所定のはずれ図柄に差し替え表示する場合のバトル演出の演出態様を説明するための説明図である。なお、図8−29において、(A)(B)(C)・・・の順に表示画面が遷移するものとする。本例では、前回の変動表示で通常大当りとなったものとし、図8−29(A)に示すように、画像表示装置5において飾り図柄の停止図柄として通常大当り図柄(本例では、「222」の図柄の組み合わせ)が停止表示された状態となったものとする。なお、通常大当りにもとづく大当り遊技後であることから、遊技状態は通常状態に制御される。
【0330】
この状態で、第2特別図柄の変動表示が開始されたものとする。この場合、画像表示装置5には通常大当り図柄が表示された状態となっていることから、図8−29(B)に示すように、所定のはずれ図柄(本例では、「436」の図柄の組み合わせ)に差し替え表示される。そして、差し替え表示された所定のはずれ図柄が微変動される。
【0331】
なお、差し替え表示される図柄の組み合わせは、本例で示したものにかぎらず、例えば、はずれ図柄であれば、「215」や「653」など他の図柄の組み合わせであってもよい。
【0332】
また、例えば、差し替え表示するはずれ図柄を、乱数にもとづく抽選処理を行って決定するようにし、決定したはずれ図柄に差し替え表示するように構成してもよい。
【0333】
また、例えば、前回の変動表示で大当りとなり、今回開始される第2特別図柄の変動表示ではずれとなる場合には、バトル演出を実行しないように構成してもよい。また、例えば、この場合、第1特別図柄の変動表示を実行する場合と同様に飾り図柄の変動表示を実行するように構成してもよい。
【0334】
一方、飾り図柄については微変動しか行われないのであるが、図8−29(B)に示すように、小図柄表示領域155IW500においては、第2特別図柄の変動表示に同期して小図柄の変動表示が実行される。また、図8−29(B)に示すように、第2特別図柄用の第4図柄表示領域155IW502においては、第2特別図柄の変動表示に同期して第4図柄の変動表示が実行される。
【0335】
次いで、通常状態中の第2特別図柄の変動表示中にバトル演出の開始タイミングとなると、図8−29(C)に示すように、画像表示装置5において、味方のキャラクタ155IW503と敵のキャラクタ155IW504とが登場し、味方のキャラクタ155IW503と敵のキャラクタ155IW504とがバトルを行うバトル演出が実行される。
【0336】
その後、はずれとなる場合には、図8−27(E−1),(F−1)と同様の態様で敗北演出が実行される。また、大当りとなる場合には、図8−28(E−2),(F−2)と同様の態様で勝利演出が実行されて、所定の大当り図柄に差し替え表示される。
【0337】
図8−30は、報知演出およびオーバー入賞報知演出の表示例を示す説明図である。通常状態における報知演出およびオーバー入賞報知演出の表示例を図8−30(A−1)〜(A−3)に示し、時短状態における報知演出およびオーバー入賞報知演出の表示例を図8−30(B−1)〜(B−3)に示す。各表示例では、遊技状態を示す遊技状態表示22IW01が画像表示装置5に表示されているものである。
【0338】
例えば、通常状態において飾り図柄の変動中(図8−30(A−1)参照)に遊技球が作動入賞口155IW204に入賞したことにもとづいて、普通可変入賞球装置155IW220が開放状態に制御され、「非電を狙え!」といった文字表示22IW02が画像表示装置5に表示されるとともに、特定音がスピーカ8L,8Rから出力されることにより報知演出が行われる(図8−30(A−2)参照)。そして、普通可変入賞球装置155IW220が開放状態である間に第2始動入賞口155IW222へ遊技球が3球入賞した場合に、「オーバー入賞発生!」といった文字表示22IW03が画像表示装置5に表示されることによりオーバー入賞報知演出が実行される(図8−30(A−3)参照)。
【0339】
また例えば、時短状態において飾り図柄の変動中(図8−30(B−1)参照)に遊技球が作動入賞口155IW204に入賞したことにもとづいて、普通可変入賞球装置155IW220が開放状態に制御され、特定音がスピーカ8L,8Rから出力されることにより報知演出が行われる(図8−30(B−2)参照)。このとき、通常状態である場合とは異なり、画像表示装置5を用いた報知演出は行われない。そして、普通可変入賞球装置155IW220が開放状態である間に第2始動入賞口155IW222へ遊技球が3球入賞した場合に、「オーバー入賞発生!」といった文字表示22IW03が画像表示装置5に表示されることによりオーバー入賞報知演出が実行される(図8−30(B−3)参照)。
【0340】
以上に説明したように、本特徴部22IWによれば、所定の遊技を実行可能な遊技機において、所定条件(本例では、作動入賞口155IW204への遊技球の入賞)が成立したことに基づいて第1状態(本例では、閉鎖状態)から第2状態(本例では、開放状態)に変化する変化手段(本例では、普通可変入賞球装置155IW220)と、所定条件が成立したことに基づいて変化手段が第2状態に変化した場合に所定報知(本例では、報知演出)を実行する所定報知実行手段(本例では、演出制御用CPU120における、ステップ22IWS005,S006を実行する部分)とを備え、変化手段が既に第2状態である場合に所定条件が新たに成立しても所定報知を実行しない(本例では、演出制御用CPU120は、ステップ22IWS002のYである場合にはステップ22IWS005,S006を実行しない)こととした。これにより、好適に所定報知を行うことができる。
【0341】
具体的に、変化手段が既に第2状態である場合には所定報知が既に実行されているため、再度所定報知を実行すると遊技者に煩わしさを感じさせてしまう(例えば、実行中の所定報知に対して新たな所定報知が重複してしまうと演出が煩雑になり、煩わしさを感じさせてしまう)が、これを防止し、好適に所定報知を行うことができる。
【0342】
なお、「変化手段が既に第2状態である場合に所定条件が新たに成立しても所定報知を実行しない」とは、新たに成立した所定条件に対応する新たな所定報知を実行しないとの意味であって、変化手段が第2状態に変化する契機となった所定条件の成立に対応する所定報知については、終了するものであってもよいし、継続して実行しているものであってもよい。具体的には、普通可変入賞球装置155IW220が閉鎖状態であるときに作動入賞口155IW204へ遊技球の入賞した場合に普通可変入賞球装置155IW220が開放状態になるとともに報知演出を実行し、普通可変入賞球装置155IW220が開放状態であるときに作動入賞口155IW204へ遊技球の入賞した場合に新たな報知演出は実行しないが、既に実行していた報知演出を継続して実行するものであってもよいし、終了するものであってもよい。
【0343】
また、既に普通可変入賞球装置155IW220が開放状態であるにもかかわらず作動入賞口155IW204へ遊技球が入賞した場合には、既に普通可変入賞球装置155IW220が開放状態であることを遊技者が認識できていない可能性が考えられるため、既に実行していた報知演出の演出態様を変更することにより、既に普通可変入賞球装置155IW220が開放状態であることを遊技者に認識させることとしてもよい。例えば、既に実行していた報知演出における演出手段を増加させたり、表示画像を大きくしたり、出力音声を大きくしたりすることとしてもよい。
【0344】
なお、本特徴部22IWでは、普通可変入賞球装置155IW220を変化手段として説明したが、これに限るものではない。
【0345】
例えば、大当り図柄が停止表示された後に特定領域(例えば、役連作動ゲート)を遊技球が通過することを条件として大入賞口を閉鎖状態から開放状態に変化させる大当り遊技状態に制御可能な遊技機であって、大当り遊技状態において大入賞口が開放状態に制御されている旨を報知する報知演出(例えば、「アタッカーを狙え」などの表示)を実行可能であり、既に大入賞口が開放状態に変化されているときに特定領域を遊技媒体が通過した場合には新たに報知演出を実行しないこととしてもよい。
【0346】
また、本特徴部22IWによれば、変化手段は、遊技媒体(本例では、遊技球)が入賞しにくい第1状態と、遊技媒体が入賞しやすい第2状態とに変化可能な可変入賞手段(本例では、第2始動入賞口155IW222に入賞しやすい開放状態と入賞しにくい閉鎖状態とに変化可能な普通可変入賞球装置155IW220)であることとした。これにより、好適に所定報知を行うことができる。
【0347】
また、本特徴部22IWによれば、可変表示(本例では、特別図柄や飾り図柄の変動)を行い、遊技者にとって有利な有利状態(本例では、大当り遊技状態)に制御可能であって、通常状態(本例では、低ベース状態)と、該通常状態よりも可変表示を実行しやすい特別状態(本例では、高ベース状態)とに制御可能な遊技機であって、所定報知実行手段は、第1演出手段(本例では、スピーカ8L,8R)と第2演出手段(本例では、表示制御装置5)により所定報知を実行可能であり(本例では、演出制御用CPU120は、ステップ22IWS005,S006を実行可能であり)、有利状態または特別状態において所定条件が成立したことに基づいて可変入賞手段が第2状態に変化する場合に第2演出手段による所定報知の実行を制限する制限手段(本例では、演出制御用CPU120における、ステップ22IWS003のYまたはステップ22IWS004のYである場合にステップ22IWS006を実行する部分)を備えたこととした。これにより、注目度の高い遊技状態(有利状態および特別状態)を妨げることなく、好適に所定報知を行うことができる。
【0348】
なお、本特徴部22IWでは、スピーカ8L,8Rおよび表示制御装置5をそれぞれ第1演出手段および第2演出手段として説明したが、これに限るものではない。例えば、逆に表示制御装置5およびスピーカ8L,8Rをそれぞれ第1演出手段および第2演出手段としてもよいし、他の演出部材(例えば、LED等の点灯部材、可動役物)を第1演出手段や第2演出手段としてもよい。
【0349】
なお、本特徴部22IWでは、表示制御装置5を用いた報知演出を実行しない(禁止する)ことにより実行を制限するものとしたが、通常よりも消極的な態様にて表示制御装置5を用いた報知演出を実行することにより実行を制限するものであってもよい。例えば、通常よりも小さい範囲にて所定画像を表示したり、通常よりも透過する態様にて所定画像をしたり、通常よりも視認しにくい位置(例えば、画像表示装置5の表示領域における四隅)に所定画像を表示したりするものであってもよい。
【0350】
また、本特徴部22IWでは、大当り遊技状態において所定条件が成立したときに所定報知の実行を制限する際の制限態様と、高ベース状態において所定条件が成立したときに所定報知の実行を制限する際の制限態様とが同じであることとしたが、これに限るものではない。例えば、大当り遊技状態において所定条件が成立したときには表示制御装置5を用いた報知演出を実行しない一方、高ベース状態において所定条件が成立したときには通常よりも消極的な態様にて表示制御装置5を用いた報知演出を実行することとしてもよい。
【0351】
また、本特徴部22IWでは、大当り遊技状態または高ベース状態において所定条件が成立したときに所定報知の実行を制限することとしたが、大当り遊技状態において所定条件が成立したときに所定報知の実行を制限しないが、高ベース状態において所定条件が成立したときに所定報知の実行を制限するものであってもよいし、逆に、高ベース遊技状態において所定条件が成立したときに所定報知の実行を制限しないが、大当り遊技状態において所定条件が成立したときに所定報知の実行を制限するものであってもよい。
【0352】
また、本特徴部22IWによれば、可変入賞手段は、第2状態において所定数(本例では、2個)の遊技媒体が該可変入賞手段へ入賞することにもとづいて第2状態から第1状態に変化し、所定数よりも多い数(本例では、3個以上)の遊技媒体が可変入賞手段へ入賞したことにもとづいて特定報知(本例では、オーバー入賞報知演出)を実行可能な特定報知実行手段(本例では、演出制御用CPU120における、ステップ22IWS014を実行する部分)を備えたこととした。これにより、演出効果を高めることができる。
【0353】
なお、本特徴部22IWでは、オーバー入賞が発生した場合には常にオーバー入賞報知演出を実行可能であることとしたが、これに限るものではない。例えば、特定の演出の実行中(例えば、リーチ演出、大当り遊技状態であることを示す演出、または高ベース状態であることを示す演出の実行中)においてオーバー入賞報知演出を実行したのでは、特定の演出を妨げてしまう可能性がある。そこで、所定数よりも多い数の入賞を検出した場合であっても、特定の演出の実行中にはオーバー入賞報知演出の実行を制限するものであってもよい。
【0354】
また、既に1回オーバー入賞報知演出を実行したにもかかわらず新たなオーバー入賞が発生した場合には、該新たなオーバー入賞に対するオーバー入賞報知演出については実行を制限する(実行しない、または通常よりも消極的な態様にて実行する)こととしてもよい。
【0355】
また、本特徴部22IWによれば、特定報知実行手段は、所定数の遊技媒体が可変入賞手段へ入賞してから、次の遊技媒体が可変入賞手段へ入賞するまでの期間が短い場合であっても、該期間中に所定領域(本例では、作動入賞口155IW204)を遊技媒体が通過した場合には特定報知を行わない(本例では、演出制御用CPU120は、ステップ22IW012のYであった後に再度ステップ22IWS009のYである場合、その間にステップ22IWS008の処理を行っていれば、ステップ22IWS014へは移行しない(2個目の遊技球が第2始動入賞口155IW222へ入賞してから、次の遊技球が第2始動入賞口155IW222へ入賞するまでの期間が短い場合であっても、該期間中に作動入賞口155IW204を遊技球が通過した場合には報知演出を行わない))こととした。これにより、好適に特定報知を行うことができる。
【0356】
「所定数の遊技媒体が可変入賞手段へ入賞してから、次の遊技媒体が可変入賞手段へ入賞するまでの期間が短い場合」とは、例えば、所定数目の遊技媒体の入賞と次の遊技媒体の入賞の間隔が2〜3秒程度の場合や、所定数目の遊技媒体と次の遊技媒体とが接触した状態で連続して可変入賞手段へ入賞した場合についても含む概念である。
【0357】
なお、所定数の遊技媒体が可変入賞手段へ入賞してから、次の遊技媒体が可変入賞手段へ入賞するまでの期間が短い場合であって、該期間中に所定領域を遊技媒体が通過した場合とは、本特徴部22IWにおける、2個目の遊技球が第2始動入賞口155IW222へ入賞してから作動入賞口155IW204を遊技球が通過し、さらに次の遊技球が第2始動入賞口155IW222へ入賞した場合に相当するものであるが、この場合とは、普通可変入賞球装置155IW220が一旦閉鎖状態となって再度開放状態となった状態で第2始動入賞口155IW222への入賞が発生した場合(新たに普通可変入賞球装置155IW220が開放状態となってから1個目の第2始動入賞口155IW222への入賞が発生した場合)であるため、当然にオーバー入賞報知演出は行わないものであるが、これに限るものではない。
【0358】
例えば、普通可変入賞球装置155IW220は機械的構造により開放状態および閉鎖状態に変化するものであることから、2個目の遊技球が第2始動入賞口155IW222へ入賞してから普通可変入賞球装置155IW220が閉鎖状態に変化するまでにタイムラグが生じる場合があるが、そういった場合には、2個目の遊技球が第2始動入賞口155IW222へ入賞してから普通可変入賞球装置155IW220が閉鎖状態に変化するまでの間に、作動入賞口155IW204を遊技球が通過するとともに第2始動入賞口155IW222へ入賞することが想定される。そういった場合も、2個目の遊技球が第2始動入賞口155IW222へ入賞してから作動入賞口155IW204を遊技球が通過した後に発生した第2始動入賞口155IW222への入賞に対しては、オーバー入賞報知演出を実行しないものとしてもよい。
【0359】
なお、2個目の遊技球が第2始動入賞口155IW222へ入賞してから普通可変入賞球装置155IW220が閉鎖状態に変化するまでにタイムラグが生じる構成の遊技機において、2個目の遊技球が第2始動入賞口155IW222へ入賞してから作動入賞口155IW204を遊技球が通過した後に発生した第2始動入賞口155IW222への入賞に対してもオーバー入賞報知演出を実行することとしてもよく、その場合には普通可変入賞球装置155IW220が閉鎖状態に変化するための閉鎖条件が既に成立していることを遊技者に認識させた後に普通可変入賞球装置155IW220が閉鎖状態に変化することとなるため、オーバー入賞報知演出を行わないまま(閉鎖条件が既に成立していることを遊技者に認識させないまま)普通可変入賞球装置155IW220が閉鎖状態に変化して遊技者に不信感を与えてしまうことを防止することができる。
【0360】
以上に説明したように、本特徴部22IWによれば、識別情報(例えば、第1特別図柄、第2特別図柄)の可変表示を実行可能であり、識別情報の可変表示に対応して演出用識別情報(例えば、飾り図柄)の可変表示を実行可能である。また、識別情報の可変表示が実行される場合であっても、特定条件が成立したこと(例えば、通常状態中に第2特別図柄の変動表示が実行されること)にもとづいて、演出用識別情報の可変表示を実行させず、演出用識別情報を停止表示または略停止表示(例えば、微変動)させた状態で所定演出(例えば、バトル演出)を実行可能である。そのため、所定演出の演出効果を高めることができる。具体的には、飾り図柄の変動表示も実行した上で所定演出(例えば、バトル演出)も実行するように構成した場合には、遊技者が所定演出に気付きにくく、所定演出の演出効果を十分高めることができない。これに対して、本特徴部22IWでは、飾り図柄の変動表示を停止した状態で所定演出が実行されるので、遊技者が所定演出に気付きやすく、所定演出の演出効果を高めることができる。
【0361】
なお、本例では、所定演出がバトル演出である場合を示したが、そのような態様にかぎられない。例えば、所定演出として、所定のキャラクタが登場するキャラクタ演出を実行したり、所定のストーリーが展開するストーリー演出を実行したりするなど、様々な態様が考えられる。
【0362】
また、本特徴部22IWによれば、第1識別情報(例えば、第1特別図柄)の可変表示および第2識別情報(例えば、第2特別図柄)の可変表示を実行可能であり、第2識別情報の可変表示の実行頻度を高めた高頻度状態(例えば、時短状態)に制御可能である。そして、高頻度状態に制御されていない場合(例えば、通常状態中)に第2識別情報の可変表示が実行されることにもとづいて特定条件が成立したものとして所定演出を実行可能である。そのため、所定演出の演出効果を高めることができる。具体的には、一般に、遊技機では通常状態では第1特別図柄の変動表示の実行頻度が高くなるように構成されているが、通常状態中に第2特別図柄の変動表示が実行されるというイレギュラーな状況において所定演出を実行することによって、所定演出の演出効果を高めることができる。
【0363】
また、本特徴部22IWによれば、所定演出の実行中に、演出用識別情報を揺れ表示させる(例えば、飾り図柄をその場所で揺れ変動させる)。そのため、可変表示中であることを認識させることができる。
【0364】
また、本特徴部22IWによれば、演出用識別情報の前面に重畳表示させて所定演出を実行する(例えば、図8−26(D)に示すように、バトル演出の演出表示は、微変動表示されている左中右の飾り図柄の前面に重畳表示される)。そのため、所定演出の演出効果を高めることができる。
【0365】
また、本特徴部22IWによれば、演出用識別情報の可変表示の表示結果が特定表示結果(例えば、大当り図柄)となったときに、遊技者にとって有利な有利状態(例えば、大当り遊技状態)に制御可能である。また、所定演出を実行して、有利状態に制御される場合に、特定演出(例えば、図8−28(E−2)に示す勝利演出)を実行し、停止表示または略停止表示されている演出用識別情報の表示結果を特定表示結果に差し替える(例えば、図8−28(F−2)に示すように、所定の大当り図柄(例えば、通常大当り図柄「222」の図柄の組み合わせ)に差し替え表示される)。そのため、有利状態に制御されることを認識させることができる。
【0366】
また、本特徴部22IWによれば、演出用識別情報の可変表示の表示結果を決定可能である(例えば、ステップ155IWS8009の飾り図柄の停止図柄の決定処理を実行する)。また、特定条件が成立した場合、演出用識別情報の可変表示の表示結果を決定しない(例えば、ステップ155IWS8009の飾り図柄の停止図柄の決定処理に移行せず、ステップ155IWS8003〜S8008の処理に移行する)。そのため、処理負担を軽減することができる。
【0367】
また、本特徴部22IWによれば、識別情報の可変表示に対応して、演出用識別情報より視認しにくい特別識別情報(例えば、小図柄表示領域155IW500における小図柄。第4図柄表示領域155IW501,502における第4図柄。)の可変表示を実行可能である。また、特定条件が成立した場合であっても、特別識別情報の可変表示を実行する(例えば、図8−26(C)に示すように、飾り図柄については微変動しか行われないのであるが、小図柄表示領域155IW500においては小図柄の変動表示が実行され、第4図柄表示領域155IW502においては第4図柄の変動表示が実行される)。そのため、可変表示中であることを認識させることができる。
【0368】
また、本特徴部22IWによれば、複数回の識別情報の可変表示にわたって所定演出を実行可能である(例えば、通常状態で左打ち遊技を行っている場合に作動入賞口155IW204に入賞して、第2始動入賞口155IW222に少なくとも2個の遊技球が入賞する場合があり、通常状態であっても少なくとも2回連続して第2特別図柄の変動表示が実行され、飾り図柄の変動表示に代えてバトル演出が2回連続して実行される場合がある)。そのため、所定演出の演出効果を高めることができる。
【0369】
なお、本例では、作動入賞口155IW204に入賞し第2始動入賞口155IW222に遊技球が入賞することにより、通常状態中に第2特別図柄の変動表示が実行されてバトル演出が実行される場合があるように構成する場合を示しているが、そのような態様にかぎられない。例えば、通常の第1始動入賞口および第2始動入賞口を備え、第2特別図柄の変動表示を第1特別図柄の変動表示よりも優先実行するように構成された遊技機において、極まれにしか通常状態中に第2始動入賞口に遊技球が入賞して第2特別図柄の変動表示が実行されない場合であっても、通常状態中に第2特別図柄の変動表示が実行されることにもとづいて飾り図柄の変動表示に代えてバトル演出を実行するように構成してもよい。
【0370】
また、本特徴部22IWによれば、演出用識別情報の可変表示の表示結果が特定表示結果(例えば、大当り図柄)となったときに、遊技者にとって有利な有利状態(例えば、大当り遊技状態)に制御可能である。また、前回実行された演出用識別情報の可変表示において特定表示結果が表示された場合、該特定表示結果を特定表示結果以外の表示結果(例えば、所定のはずれ図柄)に差し替えて所定演出を実行する(例えば、図8−29(B)に示すように、所定のはずれ図柄(本例では、「436」の図柄の組み合わせ)に差し替え表示される)。そのため、遊技に対する興趣が低下してしまうことを防止することができる。
【0371】
また、本特徴部22IWによれば、ベース体155IW240と、遊技球が進入可能な進入口としての第2始動入賞口155IW222と、第2始動入賞口155IW222を遊技球が進入し易い第1状態としての開放状態と進入不能または進入困難な第2状態としての閉鎖状態とに変化させるための可動部材としての可動翼片155IW221と、を備え、可動翼片155IW221は、ベース体155IW240に対し直交または略直交する方向を向く回動軸155IW364を中心として回動可能に軸支され、回動軸155IW364に対し交差するように延設され、第2始動入賞口155IW222が開放状態であるときに遊技球を先端部側から基端部側に向けて誘導して第2始動入賞口155IW222に進入させることが可能な誘導部155IW362a,362bを有し、誘導部155IW362a,362bにより遊技球が回動軸155IW364より基端部側に誘導されることにより回動して第2始動入賞口155IW222を開放状態から閉鎖状態に変化させ、誘導部155IW362a,362bにおける回動軸155IW364より先端部側には切欠部155IW365が設けられ、ベース体155IW240には、第2始動入賞口155IW222が開放状態であるときに切欠部155IW365に対応する突出部としての突出壁155IW370が設けられる。
【0372】
このようにすることで、誘導部155IW362a,362b上に複数個の遊技球が載置された場合に、所定の遊技球が突出壁155IW370上に載置することで可動翼片155IW221にかかる遊技球の荷重が軽減され、これにより可動翼片155IW221が回動し易くなるため、可動翼片155IW221に関する不具合を抑制することができる。
【0373】
尚、可動翼片155IW221に関する不具合とは、例えば、第2始動入賞口155IW222が開放状態であるときに可動翼片155IW221の誘導部155IW362a,362b上に複数個の遊技球が並んで載置されることにより可動翼片155IW221が傾動位置から垂直位置へ回動せずに球詰りが生じたり、あるいは、傾動位置から垂直位置への回動が遅れて所謂オーバー入賞が発生しやすくなり設計上の遊技性能とは異なる遊技性能となってしまうこと等を含む。
【0374】
特に、本特徴部22IWの普通可変入賞球装置155IW220は、誘導部155IW362a,362bにより遊技球が回動軸155IW364より基端部側に誘導されることにより、該遊技球の荷重が回動軸155IW364より基端部側にかかり、可動翼片155IW221に対して正面視で反時計回り方向にはたらくモーメントが可動翼片155IW221に対して正面視で時計回り方向にはたらくモーメントよりも大きくなることにより回動して第2始動入賞口155IW222を開放状態から閉鎖状態に変化させる可動翼片155IW221を有し、開放状態に変化してから2個の遊技球が第2始動入賞口155IW222に進入したことに基づいて閉鎖状態に変化する機械式の非電動型役物(普通非電動役物)であるが故に、2個の遊技球P1,P2が誘導部155IW362a,362b上にあるときに3個目(または3個以上)の遊技球P3が回動軸155IW364より先端部側に落下したときでも、該遊技球P3の荷重が可動翼片155IW221における回動軸155IW364より先端部側にかかることを回避でき、これにより可動翼片155IW221が回動し易くなるため、可動翼片155IW221に関する不具合を抑制することができる。
【0375】
また、可動翼片155IW221は、第2始動入賞口155IW222が開放状態であるときに複数の遊技球を基端部側へ誘導可能であり、ベース体155IW240には、複数の遊技球のうち基端部側から数えて特定個数目(例えば、3個目)の遊技球P3が突出壁155IW370に対応する部分に位置するように該突出壁155IW370が設けられる(図8−19(E)参照)。
【0376】
このようにすることで、例えば、図8−19(E)に示すように、誘導部155IW362a,362b上に複数個(例えば、3個)の遊技球P1〜P3が載置された場合に、基端部側から数えて特定個数目(例えば、3個目)の遊技球P3が突出壁155IW370上に載置することで、可動翼片155IW221にかかる荷重が軽減され、これにより可動翼片155IW221が回動し易くなるため、可動翼片155IW221に関する不具合を抑制することができる。
【0377】
尚、本特徴部22IWでは、誘導部155IW362a,362b上に載置された遊技球のうち、基端部側から数えて特定個数目(例えば、3個目)の遊技球P3が突出壁155IW370上に載置されるように突出壁155IW370が設けられた形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、基端部側から数えて2個目の遊技球P2や4個目以降の遊技球(図示略)が載置されるようにしてもよい。また、突出壁155IW370上に複数の遊技球(例えば、遊技球P2,P3)が同時に載置可能となるようにしてもよい。
【0378】
また、第2始動入賞口155IW222が開放状態であるときに、誘導部155IW362bにおける回動軸155IW364より基端部側に先端部側より多くの遊技球を滞留させるための滞留手段(例えば、壁部155IW380の膨出部155IW381など)を備える。
【0379】
このようにすることで、誘導部155IW362bの基端部側にかかる遊技球の荷重が回動軸155IW364より基端部側にかかり、可動翼片155IW221に対して正面視で反時計回り方向にはたらくモーメントが可動翼片155IW221に対して正面視で時計回り方向にはたらくモーメントよりも大きくなることで可動翼片155IW221が回動し易くなるため、可動翼片155IW221に関する不具合を好適に抑制することができる。
【0380】
つまり、滞留手段は、第2始動入賞口155IW222が少なくとも開放状態であるときに、誘導部155IW362bからの遊技球Pの落下を防止する手段であり、壁部155IW380の膨出部155IW381を滞留手段として適用した形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、第2始動入賞口155IW222が少なくとも開放状態であるときに誘導部155IW362bからの遊技球Pの落下を防止することができる壁部155IW380であれば、必ずしも膨出部155IW381のように可動翼片155IW221と反対側に膨出していなくてもよい。
【0381】
また、本特徴部22IWでは、滞留手段の一例として、壁部155IW380の一部を適用した形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、誘導部155IW362bの基端部あるいは壁部155IW380の内面に、駆動手段または可動翼片155IW221の回動に連動して出没する遊技球の誘導部155IW362bからの落下を防止可能な突起を設け、少なくとも可動翼片155IW221が垂直位置に到達するまでの期間は突出して遊技球の落下を規制し、垂直位置直前で退避して遊技球の落下を許容するものとしてもよい。
【0382】
また、本特徴部22IWでは、膨出部155IW381は、第2始動入賞口155IW222に進入した遊技球を誘導する入賞球誘導経路を形成する壁部155IW380において回動軸155IW364に対応する部分に形成され、回動軸155IW364を中心とする円弧状に形成されていることで、図8−19(E)から図8−19(G)に示すように、可動翼片155IW221が傾動位置から回動して垂直位置に到達する直前までの期間において、誘導部155IW362bの基端部と壁部155IW380との間の離間寸法L14が遊技球の直径2Rよりも小さい状態が維持される。これにより、遊技球が誘導部155IW362bから流出することが規制されることで、垂直位置になる直前まで遊技球が回動軸155IW364を中心とする円弧軌道に沿うように移動して誘導部155IW362bを押し込む、すなわち、回動軸155IW364からの距離が変化しないので誘導部155IW362bに対する接触位置を変えずに押し込むことになるため、可動翼片155IW221が垂直位置側に向けて回動し易くなる。
【0383】
また、突出壁155IW370は、第2始動入賞口155IW222が開放状態であるときの誘導部155IW362a,362bよりも遅い速度で遊技球を誘導する。具体的には、突出壁155IW370の誘導部155IW370aは、該誘導部155IW370aにより誘導される遊技球の流下速度が、第2始動入賞口155IW222が開放状態であるときに誘導部155IW362a,362bにより誘導される遊技球の流下速度よりも遅くなるように傾斜している。
【0384】
このようにすることで、遊技球が突出壁155IW370の誘導部155IW370aに滞留する期間が長くなることで、該遊技球の荷重の影響を受けずに可動翼片155IW221を回動させる期間を確保することが可能となるため、可動翼片155IW221に関する不具合を抑制することができる。
【0385】
尚、本特徴部22IWでは、誘導部155IW370aの下り傾斜角度を誘導部155IW362a,362bの下り傾斜角度を小さくすることで、誘導部155IW362a,362bにより誘導される遊技球の流下速度よりも遅くなるようにした形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、ベース体155IW240の前壁155IW240Aや前部カバー体155IW230の前壁155IW230Aに、誘導部155IW370aを流下する遊技球に接触して速度を低下させることが可能な凸部を設けたり、誘導部155IW370aを流下方向に向けて凹凸状にしたりすることにより、遊技球の流下速度を低下させるようにしてもよい。
【0386】
また、本特徴部22IWでは、誘導部155IW370aの下り傾斜角度が誘導部155IW362a,362bの下り傾斜角度よりも小さい形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら傾斜角度は任意に変更可能であり、例えば、全ての誘導部155IW362a,362b,370aの下り傾斜角度を同一としてもよい。また、第2始動入賞口155IW222が開放状態であるときに、誘導部155IW362a,362b,370aが第2始動入賞口155IW222側に向けて下方に傾斜する連続する一の平坦な傾斜面が形成されるようにしてもよい。
【0387】
また、誘導部は、切欠部155IW365より基端部側の第1誘導部としての誘導部155IW362bと、切欠部155IW365より先端部側の第2誘導部としての誘導部155IW362aと、を有する。
【0388】
このようにすることで、切欠部155IW365より先端部側にある誘導部155IW362aにより、例えば、図8−19(F)に示す状態において可動翼片155IW221が回動する際に、突出壁155IW370にある遊技球P3を押し上げることができるため、可動翼片155IW221に関する不具合を抑制することができる。
【符号の説明】
【0389】
1 … パチンコ遊技機
2 … 遊技盤
3 … 遊技機用枠
4A、4B … 特別図柄表示装置
5 … 画像表示装置
6A … 入賞球装置
6B … 可変入賞球装置
7 … 特別可変入賞球装置
8L、8R … スピーカ
9 … 遊技効果ランプ
10 … 一般入賞口
11 … 主基板
12 … 演出制御基板
13 … 音声制御基板
14 … ランプ制御基板
15 … 中継基板
20 … 普通図柄表示器
21 … ゲートスイッチ
22A、22B … 始動口スイッチ
23 … カウントスイッチ
30 … 打球操作ハンドル
31A … スティックコントローラ
31B … プッシュボタン
32 … 可動体
100 … 遊技制御用マイクロコンピュータ
101、121 … ROM
102、122 … RAM
103 … CPU
104、124 … 乱数回路
105、125 … I/O
120 … 演出制御用CPU
123 … 表示制御部
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