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特開2019-195663吸込具ユニットおよびこれを備えるスティック型掃除機
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2019-195663(P2019-195663A)
(43)【公開日】2019年11月14日
(54)【発明の名称】吸込具ユニットおよびこれを備えるスティック型掃除機
(51)【国際特許分類】
   A47L 9/04 20060101AFI20191018BHJP
   A47L 5/30 20060101ALI20191018BHJP
【FI】
   A47L9/04 A
   A47L5/30 B
【審査請求】有
【請求項の数】3
【出願形態】OL
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2019-129941(P2019-129941)
(22)【出願日】2019年7月12日
(62)【分割の表示】特願2016-48097(P2016-48097)の分割
【原出願日】2016年3月11日
(71)【出願人】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100106116
【弁理士】
【氏名又は名称】鎌田 健司
(74)【代理人】
【識別番号】100115554
【弁理士】
【氏名又は名称】野村 幸一
(72)【発明者】
【氏名】伊東 良太郎
(72)【発明者】
【氏名】藤田 孝一
(72)【発明者】
【氏名】椋本 英治
(72)【発明者】
【氏名】三村 泰幸
(72)【発明者】
【氏名】布施野 裕介
【テーマコード(参考)】
3B061
【Fターム(参考)】
3B061AA06
3B061AA27
3B061AD05
3B061AE02
(57)【要約】
【課題】より狭い空間に収容できるスティック型掃除機を提供する。
【解決手段】スティック型掃除機の本体に連結される吸込具ユニットであって、吸込具と、当該吸込具の長手方向の略中央に接続された連結管のフランジと、を有し、吸込具内には、フランジの回転を制御する回転制御部が配され、回転制御部は、ピストンと、ピストンを付勢する弾性部材と、を有し、フランジは、ピストンと当接する複数の面を有し、複数の面は、第1の側面と第2の側面を含み、ピストンがフランジの第1の側面に当接した状態で連結管が回転すると、ピストンが第2の側面に当接した状態となることが可能である。
【選択図】図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
スティック型掃除機の本体に連結される吸込具ユニットであって、
吸込具と、当該吸込具の長手方向の略中央に接続された連結管のフランジと、を有し、
前記吸込具内には、前記フランジの回転を制御する回転制御部が配され、
前記回転制御部は、ピストンと、前記ピストンを付勢する弾性部材と、を有し、
前記フランジは、前記ピストンと当接する複数の面を有し、
前記複数の面は、第1の側面と第2の側面を含み、
前記ピストンが前記フランジの前記第1の側面に当接した状態で前記連結管が回転すると、前記ピストンが前記第2の側面に当接した状態となることが可能である、吸込具ユニット。
【請求項2】
前記フランジは前記第1の側面と前記第2の側面が直交する部分に頂部を有し、
前記第1の側面に前記ピストンが当接した状態で、前記連結管が回転すると、前記ピストンは、前記第1の側面上、前記頂部上、前記第2の側面上を順に摺動することが可能である、請求項1に記載の吸込具ユニット。
【請求項3】
請求項1または2に記載の吸込具ユニットを備えるスティック型掃除機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、直立した状態で収容できるスティック型掃除機に関する。
【背景技術】
【0002】
スティック型掃除機は縦長の形状を有するため、リビングなどの居住空間に形成される比較的狭い空間に直立した状態で収納することができる。なお、特許文献1は従来のスティック型掃除機の一例を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−125193号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
スティック型掃除機において収納性は重要な要素である。このため、より狭い空間に収容できる構造を備えることが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に関する吸込具ユニットは、スティック型掃除機の本体に連結される吸込具ユニットであって、吸込具と、当該吸込具の長手方向の略中央に接続された連結管のフランジと、を有し、前記吸込具内には、前記フランジの回転を制御する回転制御部が配され、前記回転制御部は、ピストンと、前記ピストンを付勢する弾性部材と、を有し、前記フランジは、前記ピストンと当接する複数の面を有し、前記複数の面は、第1の側面と第2の側面を含み、前記ピストンが前記フランジの前記第1の側面に当接した状態で前記連結管が回転すると、前記ピストンが前記第2の側面に当接した状態となることが可能である。また、本発明に関するスティック型掃除機は前記吸込具ユニットを備える。
【発明の効果】
【0006】
本発明に関する吸込具ユニットおよびこれを備えるスティック型掃除機はより狭い空間に収容できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】実施の形態のスティック型掃除機の側面図。
図2図1のスティック型掃除機の正面図。
図3図1の吸込具ユニットの斜視図。
図4図3の吸込具ユニットの底面図。
図5図3の吸込具ユニットの断面図。
図6図5の6−6線の断面図。
図7図6の状態から吸込具と連結管とが相対回転した状態を示す断面図。
図8図7の状態から吸込具と連結管とが相対回転した状態を示す断面図。
図9図4の9−9線の断面図。
図10図9の状態からシャッターが開いた状態を示す断面図。
図11】吸込具ユニットが床面に立てられた状態を示す正面図。
図12】吸込具の第1の状態を示す側面図。
図13】吸込具の第2の状態を示す側面図。
図14】吸込具の第3の状態を示す側面図。
図15】吸込具のアンロック状態を示す断面図。
図16図15のロック機構およびその周辺の拡大図。
図17】吸込具のロック状態を示す断面図。
図18図17のロック機構およびその周辺の拡大図。
図19】スティック型掃除機の収納状態を示す正面図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
(スティック型掃除機が取り得る形態の一例)
〔1〕本発明のスティック型掃除機の一形態は、吸込具の長手方向が本体の長手方向に沿うように前記吸込具を前記本体に対して回転させることができる回転構造と、前記吸込具の長手方向が前記本体の長手方向に沿う状態において、前記本体に対する前記吸込具の回転をロックするロック機構とを備える。
【0009】
上記スティック型掃除機によれば、吸込具の長手方向が本体の長手方向に沿う状態のとき、スティック型掃除機の正面視における幅方向の寸法が短くなる。このため、スティック型掃除機をより狭い空間に収容できる。また、その状態において吸込具の回転をロックできるため、スティック型掃除機を収納するときの作業性が向上する。
【0010】
〔2〕前記スティック型掃除機の一例によれば、前記吸込具の長手方向が前記本体の長手方向に沿う状態において、前記吸込具の高さが前記本体の最大幅と同じ、または、前記最大幅よりも狭い。
【0011】
〔3〕前記スティック型掃除機の一例によれば、前記回転構造は、前記吸込具の高さ方向および前記吸込具の長手方向と直交する第1の軸まわりで前記吸込具を回転させる第1の回転構造、および、前記本体の正面視において前記本体の長手方向と直交する第2の軸まわりで前記吸込具を回転させる第2の回転構造を含む。
【0012】
〔4〕前記スティック型掃除機の一例によれば、前記吸込具の長手方向が前記第2の軸に沿う状態が第1の状態であり、前記吸込具の長手方向が前記第2の軸に直交する状態が第2の状態である場合において、前記第1の状態を基準とした前記吸込具の回転角度が所定の角度未満のとき、前記吸込具の回転位置が前記第1の状態における回転位置に近づくように前記吸込具に力を与え、前記吸込具の回転角度が前記所定の角度以上のとき、前記吸込具の回転位置が前記第2の状態における回転位置に近づくように前記吸込具に力を与える回転制御部をさらに備える。
【0013】
(実施の形態)
図1および図2を参照して、スティック型掃除機(以下では「掃除機1」)の構成について説明する。図1に示されるように、掃除機1は、本体10および吸込具ユニット20を備えている。本体10は、ハウジング11、ハンドル12、延長管60、吸引ユニット70、集塵ユニット80、ダストボックス90、および、電池ユニット100を備えている。ハウジング11および延長管60は細長い形状を有する。延長管60はハウジング11の一方の端部に接続されている。吸込具ユニット20は延長管60の一方の端部に接続されている。ハウジング11および延長管60の長手方向は、掃除機1の長手方向である縦方向ZAを規定している。ハンドル12は、ハウジング11の他方の端部に取り付けられ、掃除機1を操作するユーザーにより握られる。
【0014】
吸引ユニット70、集塵ユニット80、ダストボックス90、および、電池ユニット100は、ハウジング11の背面に取り付けられている。縦方向ZAにおいて、延長管60側からダストボックス90、集塵ユニット80、吸引ユニット70、および、電池ユニット100の順に各ユニットが並べられている。吸引ユニット70、集塵ユニット80、ダストボックス90、および、電池ユニット100の長手方向は、掃除機1の縦方向ZAと
平行である。吸引ユニット70のケース71、集塵ユニット80のケース81、ダストボックス90のケース91、および、電池ユニット100のケース101の外径はおおよそ等しく、本体10における幅方向ZBの最大寸法(以下では「本体10の最大幅」)を規定している。
【0015】
吸引ユニット70は、ごみを吸引するための吸引力を発生する電動送風機72を備えている。集塵ユニット80は遠心分離式の集塵装置であり、吸引ユニット70により吸引されたごみと空気とを分離する。ダストボックス90は、集塵ユニット80により圧縮されたごみを収容する。電池ユニット100は、吸込具ユニット20および吸引ユニット70の電動送風機72に電力を供給する。
【0016】
図2に示される掃除機1の正面視において、掃除機1の縦方向ZAと直交する方向は掃除機1の幅方向ZBである。ハウジング11および延長管60の幅方向ZBの寸法はおおよそ等しい。吸引ユニット70、集塵ユニット80、ダストボックス90、および、電池ユニット100の幅方向ZBの寸法はおおよそ等しく、ハウジング11および延長管60の幅方向ZBの寸法よりも大きい。
【0017】
図2図6を参照して、吸込具ユニット20の構成について説明する。
【0018】
図3および図4に示されるように、吸込具ユニット20は、吸込具30および連結管40を備えている。吸込具30は、ケース31、シャッター32、回転ブラシ33、および、ローラー34を備えている。図2に示されるように、吸込具30の長手方向ZDの寸法は、本体10の最大幅である吸引ユニット70、集塵ユニット80、ダストボックス90、および、電池ユニット100の幅方向ZBの寸法よりも大きい。
【0019】
図4に示されるように、ケース31は、底面31Pに開口する吸込口31Qを備えている。回転ブラシ33は、吸込口31Qに配置されている。シャッター32は、ケース31における前方側の部分に設けられ、ケース31に対して移動することにより、前方側の部分を開放または閉鎖する。ケース31における前方側の部分が開放されることにより、吸込口31Qがケース31の前方側にも開口する。ローラー34は、吸込具30の長手方向ZDに回転できるようにシャッター32の前面に設けられている。ローラー34が壁または床面等に接触した状態において、吸込具30が幅方向ZBに移動するとき、ローラー34の回転により吸込具30がスムーズに移動できる。
【0020】
回転ブラシ33は、基材33a、複数の第1の毛ブラシ33b、および、複数の第2の毛ブラシ33cを備えている。基材33aは、ケース31に対する回転が可能な状態でケース31により支持されている。複数の第1の毛ブラシ33bおよび複数の第2の毛ブラシ33cは、基材33aの外周において周方向に交互に植えられている。第1の毛ブラシ33bは、基材33aの長手方向において隙間が形成されないように基材33aに植えられている。1つの第2の毛ブラシ33cは、基材33aの長手方向に一定の間隔を置いて植えられた複数の単位ブラシ33dを含む。隣り合う単位ブラシ33dの間には、空気がスムーズに流れることが可能な隙間33eが形成されている。このため、シャッター32が開かれた状態において、ケース31の前方の空気が隙間33eを介してケース31内に流れ込む。隙間33eが形成されていない場合よりも空気の流れに対する抵抗が小さいため、吸込具ユニット20の吸引力が高められる。
【0021】
連結管40は延長管60(図2参照)と連結される。吸込具30は連結管40の回転中心軸である第1の軸JX1まわりで連結管40に対して回転可能である。掃除機1は吸込具30の回転に応じて複数の形態を取り得る。複数の形態は、例えば次の第1の形態、第2の形態、および、第3の形態を含む。
【0022】
第1の形態は、床面FLの清掃に用いられる形態であり、吸込具30が第1の状態を取る形態である。吸込具30の第1の状態は、図2に示されるように吸込具30の長手方向ZDが掃除機1の幅方向ZBと平行な状態である。第2の形態は、掃除機1の形態が第1の形態から第3の形態に変更される過程において経由する形態であり、吸込具30が第2の状態を取る形態である。吸込具30の第2の状態は、図13に示されるように、掃除機1の側面視において吸込具30の長手方向ZDが掃除機1の縦方向ZAに直交する状態である。第3の形態は、掃除機1がスタンド等の所定の収納場所に配置される場合に用いられる形態であり、吸込具30が第3の状態を取る形態である。吸込具30の第3の状態は、図19に示されるように掃除機1の正面視において吸込具30の長手方向ZDが本体10の縦方向ZAに沿う状態である。なお、第2の形態は家具と家具との間のような狭い隙間の床面FLの清掃に用いることもできる。
【0023】
図5に示されるように、吸込具30は、ノズルモーター35および回転制御部36をさらに備えている。ノズルモーター35および回転制御部36はケース31内に収容されている。ノズルモーター35は、電池ユニット100(図1参照)から供給される電力により駆動し、回転ブラシ33を回転させる。
【0024】
ケース31は連通管31aおよび支持部31bを備えている。連通管31aは、吸込口31Qと連通するようにケース31内に設けられている。支持部31bは、連結管40のうちのケース31内に挿入されている部分を吸込具30に対して回転できるように支持している。
【0025】
連結管40は、第1の連結管41、第2の連結管42、および、規制部43を備えている。第1の連結管41はケース31内に配置され、連通管31aと連結されている。第1の連結管41の外周にはフランジ41aが設けられている。フランジ41aは支持部31bに収容されている。第2の連結管42は延長管60(図1参照)に対する回転が不能な状態で延長管60に接続されている。
【0026】
第1の連結管41と第2の連結管42との接続部40Xはボールジョイントである。接続部40Xは回転中心軸として少なくとも第2の軸JX2を含む。規制部43は、ケース31に取り付けられ、第1の連結管41と第2の連結管42とが第2の軸JX2以外の軸まわりで回転できないように接続部40Xの一部を覆っている。このため、第1の連結管41と第2の連結管42とは第2の軸JX2まわりだけで相対的に回転する。
【0027】
吸込具ユニット20は、吸込具30の長手方向ZDが本体10の縦方向ZA(ともに図2参照)に沿うように吸込具30を本体10に対して回転させることができる回転構造Sをさらに備えている。回転構造Sは、吸込具30を第1の軸JX1まわりで連結管40に対して回転させるための第1の回転構造S1、および、吸込具30を第2の軸JX2まわりで連結管40に対して回転させるための第2の回転構造S2を含む。第2の回転構造S2は、第1の連結管41と第2の連結管42との接続部40Xおよび規制部43により構成されている。
【0028】
第1の軸JX1は、吸込具30の平面視において長手方向ZDに直交する直交方向ZEに沿う。一例では、第1の軸JX1の位置は吸込具30の長手方向ZDの中央、かつ、高さ方向ZFの中央である。第2の軸JX2は、本体10の正面視(図2参照)において幅方向ZBに沿う。一例では、第2の軸JX2の位置は吸込具30の高さ方向ZFの中央である。
【0029】
連結管40は、第1の連結管41と第2の連結管42との相対的な回転をロックするロ
ック機構50をさらに備えている。ロック機構50は、第2の連結管42に形成された突出部51、および、規制部43に形成された凸部52を含む。ロック機構50は、第1の連結管41と第2の連結管42との相対的な回転が可能なアンロック状態、および、第1の連結管41と第2の連結管42との相対的な回転が不能なロック状態を取り得る。
【0030】
図6図8を参照して、第1の回転構造S1の詳細について説明する。
【0031】
回転制御部36は、第1の軸JX1まわりにおける連結管40に対する吸込具30の回転を制御する構造であり、ピストン36aおよび弾性部材36bを備えている。ピストン36aは、ケース31に対して長手方向ZDに移動可能な状態でケース31内に配置され、フランジ41aと接触する。弾性部材36bは、ピストン36aをフランジ41aに押し付ける力をピストン36aに付与できるようにケース31内に配置されている。弾性部材36bの一例は、コイルばねである。第1の連結管41のフランジ41aの形状は四角形である。フランジ41aの四隅のうちの隣り合う2つの隅には、支持部31bに向けて突出する突起41bが形成されている。支持部31bは、吸込具30の長手方向ZDにおいて第1の軸JX1に対してピストン36aとは反対側に設けられた円弧状の壁部31cを含む。
【0032】
図6に示されるように、吸込具30の状態が第1の状態である場合、ピストン36aの頂面の全体がフランジ41aの第1の側面41dに押し付けられ、一方の突起41bが支持部31bの壁部31cに押し付けられている。このため、フランジ41aとピストン36aおよび壁部31cとの間に生じる摩擦力が、吸込具30と第1の連結管41とを相対的に回転させようとする力に対する抵抗として作用し、吸込具30の状態が第1の状態に保たれやすい。
【0033】
吸込具30と第1の連結管41とを相対的に回転させる大きな力が吸込具30および連結管40に加えられた場合、吸込具30と連結管40とが相対的に回転し、フランジ41aとピストン36aとの接触位置が変化する。吸込具30の第1の状態を基準とした吸込具30の回転角度(以下では単に「吸込具30の回転角度」)が所定の角度未満の場合、回転制御部36の弾性部材36bの力は、吸込具30の回転位置を第1の状態における回転位置に近づけるように作用する。このため、ユーザーが吸込具30および連結管40に回転力を加えていなくても吸込具30の状態が第1の状態に戻る。図示される例では、所定の角度は45°である。
【0034】
図7は、吸込具30の回転角度が所定の角度に到達した状態を示している。このとき、ピストン36aがフランジ41aの頂部41eとの接触により、弾性部材36b側に最も押し込められている。この状態から吸込具30の回転角度がさらに増加するように吸込具30と連結管40とが相対的に回転することにより、ピストン36aの頂面がフランジ41aの第2の側面41fと接触する。
【0035】
図8に示されるように、吸込具30の回転角度が最大の回転角度に達したとき、ピストン36aの頂面の全体がフランジ41aの第2の側面41fに押し付けられる。図示される例では、最大の角度は90°である。このとき、吸込具30が第2の状態を取る。他方の突起41bがピストン36aと接触していることにより、吸込具30と第1の連結管41とは吸込具30の回転角度がさらに増加する方向に回転できない。
【0036】
吸込具30の回転角度が所定の角度以上かつ最大の角度未満の状態によれば、回転制御部36の弾性部材36bの力は、吸込具30の回転位置を第2の状態における回転位置に近づけるように作用する。このため、ユーザーが吸込具30および連結管40に回転力を加えていなくても吸込具30の状態が第2の状態に変化する。
【0037】
図9図11および図19を参照して、掃除機1の動作について説明する。
【0038】
図9に示されるように、第1の形態を取る掃除機1が床面FLの清掃に用いられるとき、シャッター32はケース31の前方の部分を閉鎖している。この状態から掃除機1が図10に示されるように壁面WSに接近し、シャッター32が壁面WSに押し付けられたとき、シャッター32がケース31に対して移動し、ケース31の前方の部分が開放される。このため、ケース31の前方側からもケース31内に空気が流入し、床面FLと壁面WSとにより構成される角に存在するごみが吸引されやすい。
【0039】
掃除機1が家具と家具との隙間などのような狭いスペースの清掃に用いられるとき、図11に示されるように掃除機1の形態が第2の形態に変更される。第2の形態において、シャッター32が床面FLに押し付けられたとき、シャッター32がケース31に対して移動し、ケース31の前方の部分が開放される。このため、ケース31の前方側からもケース31内に空気が流入し、隙間の床面FL上に存在するごみが吸引されやすい。
【0040】
掃除機1がスタンド等の所定の収納場所に配置されるとき、図19に示されるように、掃除機1の形態が第3の形態に変更される。この形態では、掃除機1の正面視において吸込具30の長手方向ZDが本体10の縦方向ZAに沿うため、掃除機1の幅方向ZBの寸法が第1の形態における掃除機1の幅方向ZBの寸法よりも小さい。このため、掃除機1をより狭い空間に収納できる。また、吸込具30の高さ方向ZFの寸法が本体10の最大幅よりも狭いため、掃除機1をより一層狭い空間に収容できる。なお、掃除機1の幅方向ZBの寸法は、第1の形態における掃除機1の幅方向ZBの寸法と同じであってもよい。
【0041】
図12図14を参照して、掃除機1の形態を第1の形態から第3の形態に変更する手順について説明する。図12に示されるように、最初に、第1の形態において第1の状態を取る吸込具30が第2の軸JX2まわりで回転させられる。このとき、吸込具30の直交方向ZEが本体10の縦方向ZAと平行するまで吸込具30が回転させられる。
【0042】
次に、吸込具30が第1の軸JX1まわりで回転方向W1に回転させられることにより、図13に示されるように吸込具30が第2の状態を取る。次に、吸込具30が第2の軸JX2まわりで回転方向R1に回転させられることにより、図14に示されるとおり吸込具30の長手方向ZDが本体10の縦方向ZAに沿い、吸込具30が第3の状態を取る。これにより、掃除機1の第1の形態から第3の形態への変更が完了する。
【0043】
図15は、吸込具30の状態が第2の状態から第3の状態に変化する過程における吸込具30および連結管40の関係を示している。図16は、この状態におけるロック機構50の状態を示している。図16に示されるように、凸部52と突出部51とが引っ掛からず、第1の連結管41の端部41cと第2の連結管42の外周面42aとの間に隙間Gが形成されている。このため、ロック機構50の状態がアンロック状態に保たれる。
【0044】
図17は、吸込具30が第3の状態を取る場合における吸込具30および連結管40の関係を示している。図18は、この状態におけるロック機構50の状態を示している。吸込具30の状態が第3の状態である場合、図18に示されるように凸部52と突出部51とが引っ掛かり、第1の連結管41の端部41cと第2の連結管42の外周面42aとが接触している。凸部52と突出部51とが引っ掛かることにより、吸込具30と連結管40との第2の軸JX2まわりにおける一方への回転が規制される。第1の連結管41の端部41cと第2の連結管42の外周面42aとが接触していることにより、吸込具30と連結管40との第2の軸JX2まわりにおける他方への回転が規制され、ロック機構50が吸込具30をロックした状態が形成される。この状態で掃除機1がスタンド等に収納さ
れるとき、掃除機1が移動しても吸込具30が本体10に対して回転しないため、掃除機1を収納するときの作業性が向上する。
【0045】
(変形例)
なお、実施の形態に関する説明は、本発明のスティック型掃除機が取り得る形態の例示であり、その形態を制限することを意図していない。本発明に従うスティック型掃除機は、実施の形態以外に例えば以下に示される実施の形態の変形例、および、相互に矛盾しない少なくとも2つの変形例が組み合わせられた形態を取り得る。
【0046】
・掃除機1の最大幅を狭くする吸込具30の位置は図19に例示された位置に限られない。例えば、吸込具30が本体10の背面側、かつ、ダストボックス90の下方に配置される場合にも、図19に例示される場合と同様に掃除機1の最大幅が狭くなる。
【0047】
・吸込具30をロックするロック機構の構成は任意に変更可能である。一例では、掃除機1はロック機構50に代えて、吸込具30の状態が第3の状態である場合に吸込具30を延長管60に固定するロック機構を備える。このロック機構は、例えば吸込具30に設けられる磁石と延長管60に設けられる磁石との磁力を利用して吸込具30を固定する構成、または、吸込具30の一部と延長管60の一部とを互いに嵌め合わせることにより吸込具30を固定する構成を備える。
【産業上の利用可能性】
【0048】
本発明は、家庭用および業務用をはじめとする各種のスティック型掃除機に適用できる。
【符号の説明】
【0049】
1 :掃除機(スティック型掃除機)
10 :本体
30 :吸込具
36 :回転制御部
50 :ロック機構
S :回転構造
S1 :第1の回転構造
S2 :第2の回転構造
JX1:第1の軸
JX2:第2の軸
ZA :縦方向(本体の長手方向)
ZB :幅方向
ZD :吸込具の長手方向
ZF :吸込具の高さ方向
図1
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