特開2019-197192(P2019-197192A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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特開2019-197192情報処理装置、情報処理システム及びプログラム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2019-197192(P2019-197192A)
(43)【公開日】2019年11月14日
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理システム及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G09G 5/00 20060101AFI20191018BHJP
   G09G 5/38 20060101ALI20191018BHJP
   G09G 5/36 20060101ALI20191018BHJP
   G06F 3/0485 20130101ALI20191018BHJP
   G06F 3/0488 20130101ALI20191018BHJP
【FI】
   G09G5/00 510H
   G09G5/38 A
   G09G5/00 530T
   G09G5/36 520P
   G06F3/0485
   G06F3/0488
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
【全頁数】36
(21)【出願番号】特願2018-92521(P2018-92521)
(22)【出願日】2018年5月11日
(71)【出願人】
【識別番号】000005496
【氏名又は名称】富士ゼロックス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100104880
【弁理士】
【氏名又は名称】古部 次郎
(74)【代理人】
【識別番号】100125346
【弁理士】
【氏名又は名称】尾形 文雄
(74)【代理人】
【識別番号】100166981
【弁理士】
【氏名又は名称】砂田 岳彦
(72)【発明者】
【氏名】得地 賢吾
【テーマコード(参考)】
5C182
5E555
【Fターム(参考)】
5C182AA02
5C182AA03
5C182AA04
5C182AA12
5C182AA23
5C182AB08
5C182AB11
5C182AB37
5C182AC02
5C182AC03
5C182AC43
5C182AC46
5C182BA01
5C182BA06
5C182BA14
5C182BA25
5C182BA28
5C182BA29
5C182BA35
5C182BA39
5C182BA45
5C182BA47
5C182BA57
5C182BA65
5C182BA66
5C182BA72
5C182BA73
5C182BB04
5C182BB13
5C182BC25
5C182BC26
5C182CA01
5C182CA11
5C182CB13
5C182CB42
5C182CB44
5C182CC13
5C182CC16
5C182CC21
5C182CC22
5C182DA52
5C182FA03
5C182FA78
5E555AA04
5E555BA04
5E555BB04
5E555BC08
5E555CA12
5E555CB14
5E555CB16
5E555CC26
5E555DA01
5E555DB03
5E555DB53
5E555DC02
5E555DC05
5E555FA00
(57)【要約】      (修正有)
【課題】表示する画像の切り替え基準を設定できるようにする。
【解決手段】情報処理装置1は、円筒形状の本体10の外周面に沿って表示面11を配置した構成を有し、ユーザの操作に伴う右方向への画像の移動において、特定の部位A1に当たる文字「Q」が境界Lrefを右方向に越えていない間、表示の単位であるページ2が表示面11に沿って操作の方向に移動し、表示の位置が1周すると、特定の部位A1に当たる文字Qが境界Lrefを右方向に越えると、ページ2から次のページ3に切り替わる表示が実現されるように、表示上の位置が固定されていない画像の全部に対するユーザの移動の指示が予め定めた切り替え基準を満たすとき、画像の全部を別の画像に切り替える切替手段と、切り替え基準の設定を受け付ける受付手段と、を有する。
【選択図】図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示上の位置が固定されていない画像の全部に対するユーザの移動の指示が予め定めた切り替え基準を満たすとき、当該画像の全部を別の画像に切り替える切替手段と、
前記切り替え基準の設定を受け付ける受付手段と、
を有する情報処理装置。
【請求項2】
前記切り替え基準は、表示面に表示されている特定の部位が当該表示面上に設定された境界を予め定めた方向から越えることである、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記表示面上の特定の部位及び前記予め定めた方向は、設定された1つ又は複数の前記境界を基準に定められる、請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記表示面上に前記境界が複数設定された場合に、一の境界の部位に表示されていた画像が他の境界まで移動すると、当該表示面に表示されている画像の全部が別の画像に切り替えられる、請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記表示面上に前記境界が複数設定された場合、一対の境界で挟まれた領域に表示されている画像の全部を対象に、循環的な移動と画像の切り替えとが管理される、請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記表示面の複数の領域ごとに前記境界が設定される、請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項7】
複数の領域ごとに設けられる前記境界の位置は、複数の領域ごとに異なる、請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記境界は、切り替えの対象とする画像毎に設定される、請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記表示面に一対の端部が存在する場合、一の端部に表示されていた部位が他の端部まで移動することを条件に、当該表示面に表示されている現在の画像の全部が別の画像に切り替えられる、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項10】
表示上の位置が固定されていない画像の全部に対するユーザの移動の指示が予め定めた切り替え基準を満たすとき、当該画像の全部を別の画像に切り替える切替手段と、
前記切り替え基準の設定を受け付ける受付手段と、
表示面に画像を表示する表示手段と、
を有する情報処理システム。
【請求項11】
コンピュータを、
表示上の位置が固定されていない画像の全部に対するユーザの移動の指示が予め定めた切り替え基準を満たすとき、当該画像の全部を別の画像に切り替える切替手段と、
前記切り替え基準の設定を受け付ける受付手段、
として機能させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理システム及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
現在、表示に用いられる領域(表示領域)を越える寸法の情報を表示する技術として電光掲示板がある。電光掲示板は、表示領域を越える長さの文字列や図形が一方向にスクロールすることで情報の全体を表示する。
また、いわゆるオフィスソフトでは、スライダーに対する操作に伴って、表示領域に表示される内容が連続的に切り替わる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−33695号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
電光掲示板に表示される情報の切り替えは、予め定めた周期で実行される。
【0005】
本発明は、表示する画像の切り替え基準を設定できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載の発明は、表示上の位置が固定されていない画像の全部に対するユーザの移動の指示が予め定めた切り替え基準を満たすとき、当該画像の全部を別の画像に切り替える切替手段と、前記切り替え基準の設定を受け付ける受付手段と、を有する情報処理装置である。
請求項2に記載の発明は、前記切り替え基準は、表示面に表示されている特定の部位が当該表示面上に設定された境界を予め定めた方向から越えることである、請求項1に記載の情報処理装置である。
請求項3に記載の発明は、前記表示面上の特定の部位及び前記予め定めた方向は、設定された1つ又は複数の前記境界を基準に定められる、請求項2に記載の情報処理装置である。
請求項4に記載の発明は、前記表示面上に前記境界が複数設定された場合に、一の境界の部位に表示されていた画像が他の境界まで移動すると、当該表示面に表示されている画像の全部が別の画像に切り替えられる、請求項2に記載の情報処理装置である。
請求項5に記載の発明は、前記表示面上に前記境界が複数設定された場合、一対の境界で挟まれた領域に表示されている画像の全部を対象に、循環的な移動と画像の切り替えとが管理される、請求項2に記載の情報処理装置である。
請求項6に記載の発明は、前記表示面の複数の領域ごとに前記境界が設定される、請求項2に記載の情報処理装置である。
請求項7に記載の発明は、複数の領域ごとに設けられる前記境界の位置は、複数の領域ごとに異なる、請求項6に記載の情報処理装置である。
請求項8に記載の発明は、前記境界は、切り替えの対象とする画像毎に設定される、請求項2に記載の情報処理装置である。
請求項9に記載の発明は、前記表示面に一対の端部が存在する場合、一の端部に表示されていた部位が他の端部まで移動することを条件に、当該表示面に表示されている現在の画像の全部が別の画像に切り替えられる、請求項1に記載の情報処理装置である。
請求項10に記載の発明は、表示上の位置が固定されていない画像の全部に対するユーザの移動の指示が予め定めた切り替え基準を満たすとき、当該画像の全部を別の画像に切り替える切替手段と、前記切り替え基準の設定を受け付ける受付手段と、表示面に画像を表示する表示手段と、を有する情報処理システムである。
請求項11に記載の発明は、コンピュータを、表示上の位置が固定されていない画像の全部に対するユーザの移動の指示が予め定めた切り替え基準を満たすとき、当該画像の全部を別の画像に切り替える切替手段と、前記切り替え基準の設定を受け付ける受付手段、として機能させるプログラムである。
【発明の効果】
【0007】
請求項1記載の発明によれば、表示する画像の切り替え基準を設定できる。
請求項2記載の発明によれば、画像の切り替えについての予測性を高めることができる。
請求項3記載の発明によれば、切り替え基準の設定の作業を効率化できる。
請求項4記載の発明によれば、切り替え基準の設定の作業を効率化できる。
請求項5記載の発明によれば、画像の切り替えを管理する領域を自由に設定できる。
請求項6記載の発明によれば、表示面上の領域毎に画像の切り替えを管理する領域を設定できる。
請求項7記載の発明によれば、表示面上の領域毎に画像の切り替えを管理する領域を設定できる。
請求項8記載の発明によれば、表示する画像毎に画像の切り替え基準を設定できる。
請求項9記載の発明によれば、物理的な端部により画像の切り替え基準を設定できる。
請求項10記載の発明によれば、表示する画像の切り替え基準を設定できる。
請求項11記載の発明によれば、表示する画像の切り替え基準を設定できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】実施の形態1に係る情報処理装置の一例を説明する図である。(A)は情報処理装置の使用例を示し、(B)は情報処理装置を側方から見た図である。
図2】実施の形態1に係る情報処理装置のハードウェア構成の一例を説明する図である。
図3】プログラムの実行を通じてCPUが実現する機能構成の一例を説明する図である。
図4】ユーザによる基準の位置(境界)の設定の例を説明する図である。
図5】境界と特定の部位との関係を説明する図である。(A)は右方向(反時計回り)への移動に対して設定される特定の部位の例を示し、(B)は左方向(時計回り)への移動に対して設定される特定の部位の例を示す。
図6】実施の形態1で使用される切り替え基準設定部によって設定される切り替え基準の一例を説明する図表である。
図7】表示の単位を説明する図である。(A)は情報処理装置に対するユーザの操作を示し、(B)は表示の単位としての画像の例である。
図8】実施の形態1における画像の表示の位置の移動の例を説明する図である。(A)は情報処理装置に対するユーザの操作を示し、(B)は移動の操作に伴う画像の表示の変遷を示す。
図9】実施の形態1における画像の表示の位置の移動の他の例を説明する図である。(A)は情報処理装置に対するユーザの操作を示し、(B)は移動の操作に伴う画像の表示の変遷を示す。
図10】境界の設定の例を示す図である。(A)は表示面に対して境界を斜め方向に設定する例を示し、(B)は表示面上に境界を曲線により設定する例を示し、(C)は表示面上にジグザグ状に設定する例を示す。
図11】実施の形態2における画像の表示の位置の移動の例を説明する図である。(A)は情報処理装置に対するユーザの操作を示し、(B)は移動の操作に伴う画像の表示の変遷を示す。
図12】実施の形態2で使用される切り替え基準設定部によって設定される切り替え基準の一例を説明する図表である。
図13】実施の形態2における画像の表示の位置の移動の他の例を説明する図である。(A)は情報処理装置に対するユーザの操作を示し、(B)は移動の操作に伴う画像の表示の変遷を示す。
図14】実施の形態3における画像の表示の位置の移動の例を説明する図である。(A)は情報処理装置に対するユーザの操作を示し、(B)は移動の操作に伴う画像の表示の変遷を示す。
図15】実施の形態3で使用される切り替え基準設定部によって設定される切り替え基準の一例を説明する図表である。
図16】実施の形態3における画像の表示の位置の移動の他の例を説明する図である。(A)は情報処理装置に対するユーザの操作を示し、(B)は移動の操作に伴う画像の表示の変遷を示す。
図17】実施の形態4における画像の表示の位置の移動の例を説明する図である。(A)〜(C)はいずれも移動の操作に伴う画像の表示の変遷を示す。
図18】実施の形態5に係る境界Lrefの設定例を説明する図である。
図19】実施の形態5に係る境界の他の設定例を説明する図である。
図20】実施の形態5に係る境界の他の設定例を説明する図である。
図21】情報処理装置の本体が直方体形状であり、その外周面に4つの表示面が環状に配置されている例を表している。(A)は情報処理装置を斜め上方から見た外観であり、(B)は情報処理装置を上方から見た外観である。
図22】情報処理装置の本体が球形状であり、その表面に表示面が配置されている例を表している。
図23】球面形状の表示面を上半球側の部分表示面と下半球側の部分表示面とに分割する例を表している。
図24】画像の切り替えに伴って表示中の画像が徐々にフェードアウトし(薄くなり)、切り替え先の画像が徐々にフェードインする(濃くなる)例を説明する図である。
図25】空気中に空中画像を形成する情報処理装置の概略構成を説明する図である。(A)はユーザに最も近い位置の空中画像に対して画像の表示の位置の移動を指示する操作の様子を示し、(B)は画像の切り替えが実行された後の画像の表示を示す。
図26】表示デバイスから出力される光を専用の光学プレートを透過させることで空中画像を形成する空中画像形成装置の原理図である。(A)は各部材と空中画像との位置関係を示し、(B)は光学プレートの断面構造の一部を示す。
図27】空中画像として3次元像を形成する空中画像形成装置の原理図である。
図28】2面コーナーリフレクタを構成する微小な四角い穴を平面内に等間隔に配列した構造のマイクロミラーアレイを用いて空中画像を形成する空中画像形成装置の原理図である。(A)は各部材と空中画像との位置関係を示し、(B)はマイクロミラーアレイの一部分を拡大した図である。
図29】ビームスプリッタと再帰反射シートを使用する空中画像形成装置の原理図である。
図30】空中画像をプラズマ発光体の集合として形成する空中画像形成装置の原理図である。
図31】実施の形態における印刷領域の設定の手法を説明する図である。(A)は円筒型の表示面に対する印刷領域の設定例を示し、(B)は印刷結果を示す。
図32】プログラムの実行を通じてCPUが実現する機能の一例を説明する図である。
図33】1つの端部が指定され、かつ、印刷の向きが左方向(時計回り)の場合を説明する図である。(A)はユーザの操作を示し、(B)は印刷結果を示す。
図34】2つの端部が指定され、かつ、印刷の向きが右方向(反時計回り)の場合を説明する図である。(A)はユーザの操作を示し、(B)は印刷結果を示す。
図35】印刷の向きが表示されている画像の内容に応じて定まる例を示す図である。(A)は文字が縦書きの場合の印刷の向きを示し、(B)は文字が横書きの場合の印刷の向きを示す。
図36】表示面の物理的な形状から表示上の領域の区別が可能な場合の印刷例を説明する図である。(A)は印刷の単位として管理される領域の例を示し、(B)は全ての領域が印刷の対象として選択された場合の印刷結果を示す。
図37】表示面の物理的な形状から表示上の領域の区別が可能な場合の他の印刷例を説明する図である。(A)は印刷の単位として管理される領域の例を示し、(B)は1つの領域が印刷の対象として選択された場合の印刷結果を示す。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。
【0010】
<実施の形態1>
図1は、実施の形態1に係る情報処理装置1の一例を説明する図である。(A)は情報処理装置1の使用例を示し、(B)は情報処理装置1を側方から見た図である。
図1に示す情報処理装置1は、ユーザの腕5に装着されている。
本実施の形態の場合、情報処理装置1は、円筒形状の本体10の外周面に沿って表示面11を配置した構成を有している。図1における表示面11は、本体10の全周に沿って設けられている。すなわち、表示面11は、360°型の表示手段の一例である。換言すると、表示面11は曲面形状を有している。
【0011】
本実施の形態における表示面11は、物理的にも360°連続しているが、360°の全てが表示面11である場合と同等の使い方が可能であれば、表示面11は複数の表示デバイスの集合体として構成されていてもよい。
本実施の形態における表示面11の最大表示領域は、円周方向については全周であり、幅方向については全幅である。すなわち、ユーザが視認可能な表示面11の全域が、情報の表示に用いられる領域の最大範囲となる。
以下の説明では、特に言及のない限り、表示領域は、表示面11の全域と一致する。
【0012】
本実施の形態の場合、表示面11は、有機EL(Electro Luminescence)パネル、液晶パネル等で構成される。図1の場合、表示面11には、天候、時間、心拍数、歩数等の情報、メール、電話等の機能ボタンが配置されている。
なお、表示面11には、静止画のみならず、動画像も表示される。
表示面11には、本体10に内蔵されている各種のセンサの出力値が表示されてもよいし、通信機能を通じて外部から受信した情報が表示されてもよいし、不図示の記憶デバイスから読み出された情報が表示されてもよい。
【0013】
本実施の形態の場合、本体10は、円筒形状に成形されている。もっとも、円周上の一部で本体10が分断され、分断された端部を開くことで本体10を腕5に取り付けたり、取り外したりできるように形成されていてもよい。また、端部には、不図示の留め具その他の結合手段が配置されていてもよい。また、本体10は、柔軟性を有する素材で形成された帯状の部材でもよい。
また、本実施の形態の場合、表示面11は、腕5に装着した状態で360°連続するように本体10に取り付けられているが、腕5に装着した状態で円周方向について表示面11が存在しない隙間が設けられてもよい。例えば表示面11は、円周方向について350°でもよいし、300°でもよいし、180°でもよいし、120°でもよい。
【0014】
図2は、実施の形態1に係る情報処理装置1のハードウェア構成の一例を説明する図である。
円筒形状の本体10には、プログラム(ファームウェアを含む)の実行を通じて装置全体を制御するCPU(Central Processing Unit)21と、BIOS(Basic Input Output System)やファームウェア等のプログラムを記憶するROM22と、プログラムの実行領域として使用されるRAM(Random Access Memory)23とが設けられている。
ここで、CPU21、ROM22、RAM23はコンピュータとして機能し、各種の情報処理を実行する。なお、ROM22は、不揮発性の半導体メモリによって構成される。
【0015】
この他、本体10は、表示面11(図1参照)を構成するタッチパネル24、測定の対象とする物理量を電気信号として出力するセンサ25、画像を撮像するカメラ26、光源としてのLED(Light Emitting Diode)27、外部機器との通信に使用される通信モジュール28等を有している。これらは、バス29を通じて接続されている。
タッチパネル24には、ユーザが操作する表示面11上の位置を検知する操作検知デバイスと、情報を表示する表示デバイスとが設けられている。表示デバイスには、例えば有機EL(Electro Luminescence)パネルや液晶パネルが用いられる。
【0016】
センサ25には、例えば温度センサ、気温センサ、体温センサ、脈拍センサ、加速度センサ、ジャイロセンサ、磁気センサ、GPS(Global Positioning System)センサ、環境光センサ、近接センサ、指紋センサがある。加速度センサの出力は、例えば歩数の計測に用いられる。なお、センサ25は、例示したセンサデバイスの全てを用いる必要はなく、一部でもよい。
通信モジュール28は、例えばWiFi(登録商標)規格に準拠する無線信号を送受信するWiFi(Wireless Fidelity)モジュール、近距離無線通信規格の1つであるブルートゥース(登録商標)規格に準拠する無線信号を送受信するBluetoothモジュールを含む。
【0017】
図3は、プログラムの実行を通じてCPU21が実現する機能構成の一例を説明する図である。
ただし、図3に示す機能構成は、ユーザによる移動の指示に伴って、表示面11(図1参照)に表示されている画像を、その同一性を保ったまま画像全体の移動を受け付ける場合における画像の切り替え機能に限って示している。
ここで、表示されている画像の同一性が保たれる状態とは、表示面11内における画像の表示の位置が変化しても、表示されている画像の内容は移動がない場合と同じになる状態をいう。
【0018】
なお、表示面11上における表示の位置が固定されている画像は除かれる。換言すると、表示上の位置が固定されていない画像の全部が表示面11内における移動の対象となる。例えばスマートフォンやコンピュータのディスプレイの縁部に沿って配置されるアイコンや時刻の表示は、表示の位置が固定されている画像の一例である。なお、これらアイコンや時刻の表示の位置の変更は、同一性が保たれないので、本実施の形態にいう移動とは異なる。
【0019】
例えば表示面11に表示されている画像が静止画像の場合であれば、表示されている画像を構成する要素に過不足が生じない状態をいう。ここで、過不足が生じる状態とは、移動の前には存在しなかった要素が加わる状態や移動の前には存在した要素が無くなる状態をいう。
例えば表示面11に表示されている画像の一部が動画像の場合であれば、動画像の部分を除いて、表示されている画像を構成する要素に過不足が生じない状態をいう。
例えば表示面11に表示されている画像の全部が動画像の場合であれば、画像の表示の位置が変化しても、表示されている画像の内容は移動がない場合と同じになる状態をいう。
【0020】
なお、表示されている画像の同一性が保たれる状態には、表示面11のうちの特定の領域で画像が拡大されて表示される等のレイアウトの変更を伴う場合を含む。
また、本実施の形態の場合、同一性を保ったまま移動される画像は、例えば表示面11(図1参照)の全域に表示されている画像に限らず、表示面11の一部の領域に表示されている画像でもよい。表示面11の一部の領域は、ユーザが指定する場合もあれば、事前に設定されている場合もあれば、物理的に定まる場合もある。
換言すると、表示されている画像の同一性が保たれる移動とは、予め定めた領域(表示面11の全部だけでなく一部も含む)内で、当該領域に表示されている画像の全部が指示された移動の方向に循環的に又は回転するように表示の位置を変えることをいう。回転は、循環的な移動の一形態である。
【0021】
循環的とは、例えば表示面11のうち端部がある方向への移動が指示された場合(図1であれば、円筒の開口部の方向への移動の場合)に、一方の端部に位置する画像が表示面11の外側に消えるように移動すると同時に他方の端部から出現する表示の形態をいう。
従って、電光掲示板のように、表示範囲を超える長さの文字列等がスクロール表示される例は、表示されている画像の同一性が保たれる移動には該当しない。
【0022】
また、オフィスソフトの文書作成ソフトの場合には、スライダーを操作した方向から新たな情報が画面内に出現され、反対側の端部に表示されていた情報は画面内から消えるため、表示されている画像の同一性が保たれる移動には該当しない。
本実施の形態において循環的な表示の機能が設けられているのは、円筒形状の表示面11ではユーザから物理的に見えない領域が存在するためである。ユーザは、円筒形状の表示面11に表示される画像の位置を円周方向に回転させることで、表示中の画像の全てを目視することができる。
本体10(図1参照)を腕5(図1参照)の周りで回転させてもよいが、本体10を腕5に対して回転できない場合もある。従って、本実施の形態のように、表示の位置だけを回転できる機能は、画像の全体を目視する上で有用である。
【0023】
図3に示すCPU21は、同一性を保ったまま移動される画像の全部を別の画像に切り替えるための基準を設定する切り替え基準設定部31と、同一性を保ったまま移動される画像(すなわち表示の単位)を管理する表示単位管理部32と、ユーザによる移動の操作を受け付ける移動操作受付部33と、ユーザによる移動の操作の方向を受け付ける移動方向受付部34と、表示の単位である画像の切り替えを判定する表示単位切替判定部35と、判定の結果に基づいて表示の切り替えを実行する表示切替制御部36として機能する。
【0024】
本実施の形態の場合、表示の単位は、表示面11の最大表示領域に表示される画像であり、前述したように画像の切り替えの単位でもある。
なお、表示面11の最大表示領域のうちの一部が操作ボタン等のために確保されている場合には、表示の単位は、それらの領域を除く領域に表示される画像として規定される。
本実施の形態における切り替え基準設定部31は、画像の移動の方向と、画像内における特定の部位が基準の位置(境界)との間で満たす関係とを組み合わせて、判定用の基準を設定する。
【0025】
図4は、ユーザによる基準の位置(境界)の設定の例を説明する図である。
図4には、図1と対応する部分に対応する符号を付して示している。図4の場合、表示面11には、円筒形状の本体10の軸方向と平行に、境界Lrefが設定されている。
図4に示す境界Lrefは、円周方向への移動に対する画像の切り替えの判定に用いられる。
図4では、境界Lrefを与える線分が表示面11の左側から右側まで(幅方向に)横断的に設定されているが、円周上の位置を与えることができれば良いので、点や記号等によって設定されても良い。
【0026】
本実施の形態の場合、画像の特定の部分が、予め定めた方向から境界Lrefを越えることを条件に、画像の切り替えが実行される。
従って、境界Lrefは、ユーザによる画像の視認に影響しない位置であることが望ましい。例えば視認される頻度が高い画像の場合には、表示面11上での位置が調整される機会も他の画像に比べて多くなる。一方で、ユーザが着目している最中に画像の切り替えが実行されたのでは、ユーザの利便性が損なわれてしまう。
このため、境界Lrefは、表示されている画像の内容に応じて設定されることが望ましい。
【0027】
図4の場合には、指先6により境界Lrefを設定する位置が指定されている。具体的には、天気や歩数が表示されている画像の部分と、日付や時刻が表示されている画像の部分の隙間の位置に、境界Lrefを設定している。ここでの天気、歩数、日付、時刻等のアイコンは、アプリケーションの実行や状態の通知用である。
なお、表示面11に文書や画像が表示されている場合には、これらの領域を避けるように、境界Lrefを設定することが望ましい。
【0028】
もっとも、画像の内容によらず、表示面11の特定の位置に境界Lrefを設定することも可能である。例えば円筒形状の表示面11であれば、開口側の両端部を軸方向の移動用の境界Lrefに設定してもよい。
また、境界Lrefの候補となる位置が予め用意されている場合には、複数の候補の中から選択的に境界Lrefを設定してもよい。
なお、境界Lrefの表示は、設定の際に限定してもよい。もっとも、設定の際であっても境界Lrefを表示しなくてもよい。
【0029】
一方で、画像が表示面11上で移動されると、画像の切り替えが実行される境界Lrefとの位置の関係が分かり難くなりやすい。従って、移動の開始後も、境界Lrefが設定されている位置が分かるように何らかの表示があることが望ましい。例えばLrefを破線によって表示してもよいし、画像の内容の確認を邪魔しないようにオブジェクトが表示されていない部位、又は、オブジェクトが少ない部位に表示してもよい。
【0030】
境界Lrefが設定されると、画像内の特定の部位も決定される。
図5は、境界Lrefと特定の部位との関係を説明する図である。(A)は右方向(反時計回り)への移動に対して設定される特定の部位の例を示し、(B)は左方向(時計回り)への移動に対して設定される特定の部位の例を示す。
図5の場合、表示面11の円周方向に沿って文字列「ABC…YZ」が表示されており、文字Aと文字Zの中間に境界Lrefが設定されている。
この場合、境界Lrefの右隣りに表示されていた文字Aが、右方向(反時計回り)への移動に伴う画像の切り替え判定用の部位A1として抽出されている。一方、境界Lrefの左隣りに表示されていた文字Zが、左方向(時計回り)への移動に伴う画像の切り替え判定用の部位A2として抽出されている。
【0031】
図5の場合には、特定の部位を文字として抽出しているが、例えばアイコンやオブジェクトを特定の部位として抽出してもよい。
また、特定の部位は、画像の内容とは無関係に定めてもよい。例えば境界Lrefに対して右側(反時計回り)又は左側(時計回り)にN画素(Nは0を含まない自然数)分の領域として規定してもよい。境界Lrefに対して右側(反時計回り)か左側(時計回り)かで画素数を変えてもよい。
図6は、実施の形態1で使用される切り替え基準設定部31(図3参照)によって設定される切り替え基準の一例を説明する図表である。
図6に示す切り替え基準は、表示面11(図1参照)について設定される境界Lrefの数が1つの場合に用いられる。
【0032】
基準1と基準2は、右方向(反時計回り)への移動時に用いる画像の切り替えの実行に関する基準であり、基準3と基準4は、左方向(時計回り)への移動時に用いる画像の切り替えの実行に関する基準である。
基準1と基準2の違いは、特定の部位(例えば図5の文字「A」)が境界Lrefを反時計回りに越えたか否かである。
特定の部位が境界Lrefを越えない間(基準1を満たす場合)、画像の切り替えは実行されない。すなわち、現在の画像の表示は維持され、反時計回りに画像が循環(回転)するように表示される。
一方、特定の部位が境界Lrefを越えると(基準2を満たす場合)、画像の切り替えが実行される。本実施の形態では、次の画像に切り替えられる。
【0033】
基準3と基準4の違いは、特定の部位(例えば図5の文字「Z」)が境界Lrefを時計回りに越えたか否かである。
特定の部位が境界Lrefを越えない間(基準3を満たす場合)、画像の切り替えは実行されない。すなわち、現在の画像の表示は維持され、時計回りに画像が循環(回転)するように表示される。
一方、特定の部位が境界Lrefを越えると(基準4を満たす場合)、画像の切り替えが実行される。本実施の形態では、前の画像に切り替えられる。
【0034】
図3の説明に戻る。
表示単位管理部32は、表示中の画像(表示の単位)と、切り替え後に表示される画像(表示の単位)との関係等を管理している。例えば次に表示する画像(表示の単位)、次の次に表示する画像(表示の単位)というように表示の順序に関する関係を管理する。
なお、表示単位管理部32は、移動の向きに応じて、異なる関係を管理してもよい。例えば移動の方向別に異なる種類の表示の単位を割り当ててもよい。図1の例であれば、端部が存在しない方向(360°の回転が可能な方向)への移動の場合と、一対の端部が存在する方向(開口がある方向)への移動の場合とで異なる画像(表示の単位)の集まりを対応付けてもよい。
【0035】
移動操作受付部33は、タッチパネル24(図2参照)に対するユーザの操作のうち移動の指示とみなす操作の受け付けを実行する。
本実施の形態の場合、指先を特定の方向に弾くように移動させる動きも、指先を特定の方向にはらうように移動させる動きも、表示面11に接触したままスライドさせる動きも移動の指示とみなされる。
移動方向受付部34は、移動の指示として受け付けた際の操作の方向を移動の方向として受け付ける。図1の例であれば、情報処理装置1を腕5に装着した状態で表示面11に沿って上方向への移動か、表示面11に沿って下方向への移動か、右側の開口の方向への移動か、左側の開口の方向への移動か等である。
移動の方向には、斜めの方向への移動があってもよい。斜めの方向への移動は、端部が存在しない方向への移動と一対の端部が存在する方向への移動の2つの成分に分割してもよい。
【0036】
表示単位切替判定部35は、特定の方向への移動が画像(表示の単位)の切り替えの基準のいずれに該当するかを判定し、判定の結果を表示切替制御部36に与える。
表示切替制御部36は、判定の結果に対応付けられている表示を実行する。ここでの表示には、表示の単位とする画像の切り替えに限らず、表示の単位として表示中の画像の表示面11(図1参照)内における表示の位置の移動も含まれる。
表示切替制御部36は、表示面11に表示されている画像の全部を別の画像に切り替える切替手段の一例である。
【0037】
<表示例>
以下では、前述した機能を用いた画像の移動及び切り替えについて説明する。
<表示の単位の説明>
図7は、表示の単位を説明する図である。(A)は情報処理装置1に対するユーザの操作を示し、(B)は表示の単位としての画像の例である。
図7では、表示面11の円周面に沿うように右方向(反時計回り)に指先6が動かされている。図7では、指先6の移動の方向を矢印で示している。
図7における動きの方向は円周方向である。このため、表示面11に表示されている表示の単位としての画像は、指示された距離だけ右方向(反時計回り)に表示の位置を移動する。
【0038】
図7の場合、表示の単位として、3つの画像を例示している。図7では、表示の単位をページとして管理する。
図7では、基準の位置(境界Lref)の位置で表示面11を切り開いて表示している。このため、(B)の各時点の表示例では両端に同じ印が描かれている。
ページ1は、円周方向に沿って配置される文字列「ABCDEFGHIJKLMNOP」で構成される。
ページ2は、円周方向に沿って配置される文字列「QRSTUVWXYZ012」で構成される。
ページ3は、円周方向に沿って配置される文字列「3456789101112」で構成される。
現在の表示の単位はページ2である。ページ2に対して前のページはページ1であり、次のページはページ3である。
【0039】
<表示例1>
図8は、実施の形態1における画像の表示の位置の移動の例を説明する図である。(A)は情報処理装置1に対するユーザの操作を示し、(B)は移動の操作に伴う画像の表示の変遷を示す。
図8の場合も、基準の位置(境界Lref)の位置で表示面11を切り開いて表示している。
時点T1は、表示の単位としてのページ2が表示されている。この時点は、ユーザによる移動の指示の前である。この場合、左側の基準の位置(境界Lref)から右方向(反時計回り)に文字列「QRSTUVWXYZ012」が配置されている。
時点T2は、ユーザが右方向(反時計回り)に指先6を動かした後の表示面11上の文字列の配置を示している。図8の場合、時点T1に対し、画像の表示の位置が右方向に5文字分移動されている。このため、表示面11には、左側の基準の位置(境界Lref)から右方向に、文字列「YZ012QRSTUVWX」が配置されている。
【0040】
時点T3は、更に、ユーザが右方向(反時計回り)に指先6を動かした後の表示面11上の文字列の配置を示している。図8の場合、時点T2に対し、画像の表示の位置が右方向に7文字分移動されている。このため、表示面11には、左側の基準の位置から右方向に文字列「RSTUVWXYZ012Q」が配置されている。
すなわち、時点T1では、左側の基準の位置(境界Lref)から見て右方向(反時計回り)の先頭に位置していた文字「Q」が、時点T3では最後列に位置している。
この状態で、更に、ユーザが右方向(反時計回り)に指先6を動かすと、特定の部位A1にあたる文字「Q」が境界Lrefを右方向(反時計回り)に越える。
時点T4は、表示面11に表示される画像がページ2からページ3に切り替わった後の文字列の配置を表している。
【0041】
このように、ユーザの操作に伴う右方向(反時計回り)への画像の移動において、特定の部位A1に当たる文字「Q」が境界Lrefを右方向(反時計回り)に越えていない間、表示の単位であるページ2が表示面11に沿って操作の方向に移動するだけである。しかし、表示の位置が1周すると(すなわち、特定の部位A1に当たる文字「Q」が境界Lrefを右方向(反時計回り)に越えると)、ページ2から次のページ(すなわちページ3)に切り替わる表示が実現される。
【0042】
<表示例2>
図9は、実施の形態1における画像の表示の位置の移動の他の例を説明する図である。(A)は情報処理装置1に対するユーザの操作を示し、(B)は移動の操作に伴う画像の表示の変遷を示す。
図9の場合も、基準の位置(境界Lref)の位置で表示面11を切り開いて表示している。
【0043】
時点T1で表示されている画像は表示例1(図8参照)と同じである。すなわち、表示の単位としてのページ2が表示面11に表示されている。また、左側の基準の位置から右方向(反時計回り)に文字列「QRSTUVWXYZ012」が配置されている。
時点T2は、ユーザが左方向(時計回り)に指先6を動かした後の表示面11上の文字列の配置を示している。図8の場合、時点T1に対し、画像の表示の位置が左方向に4文字分移動されている。このため、表示面11には、左側の基準の位置(境界Lref)から右方向に文字列「UVWXYZ012QRST」が配置されている。
【0044】
時点T3は、更に、ユーザが左方向(時計回り)に指先6を動かした後の表示面11上の文字列の配置を示している。図8の場合、時点T2に対し、画像の表示の位置が左方向に8文字分移動されている。このため、表示面11には、左側の基準の位置(境界Lref)から右方向に文字列「2QRSTUVWXYZ01」が配置されている。
すなわち、時点T1では、右側の基準の位置(境界Lref)から見て左方向(時計回り)に先頭に位置していた文字2が、時点T3では最後列に位置している。
この状態で、更に、ユーザが左方向(時計回り)に指先6を動かすと、特定の部位A2に当たる文字「2」が境界Lrefを左方向(時計回り)に越える。
時点T4は、表示面11に表示される画像がページ2からページ1に切り替わった後の文字列の配置を表している。
【0045】
このように、ユーザの操作に伴う左方向(時計回り)への画像の移動において、特定の部位A2に当たる文字「2」が境界Lrefを左方向(時計回り)に越えていない間、表示の単位であるページ2が表示面11に沿って操作の方向に移動するだけである。しかし、表示の位置が1周すると(すなわち、特定の部位A2に当たる文字「2」が境界Lrefを左方向(時計回り)に越えると)、前のページ(すなわちページ1)に切り替わる表示が実現される。
【0046】
<変形例>
前述の説明では、画像の切り替えの判定に用いる基準の位置(境界Lref)を円筒形状の表示面11の軸方向に対して平行に設定する場合について説明したが、境界Lrefの設定はこれに限らない。
図10は、境界Lrefの設定の例を示す図である。(A)は表示面11に対して境界Lrefを斜め方向に設定する例を示し、(B)は表示面11上に境界Lrefを曲線により設定する例を示し、(C)は表示面11上にジグザグ状に設定する例を示す。
なお、図10に示す境界Lrefは一例であり、直線や曲線等の組み合わせでもよい。
【0047】
<実施の形態2>
本実施の形態では、移動の指示の方向が円筒形状の表示面11(図1参照)の軸方向である場合について説明する。
図11は、実施の形態2における画像の表示の位置の移動の例を説明する図である。(A)は情報処理装置1Aに対するユーザの操作を示し、(B)は移動の操作に伴う画像の表示の変遷を示す。
図11には、図8との対応部分に対応する符号を付して示している。図11では、表示面11の軸方向の幅をLWで表している。
図11に示す情報処理装置1Aのハードウェア上の構成と機能上の構成は、情報処理装置1(図2図3参照)と同様である。
【0048】
本実施の形態の場合、移動の方向についての基準の位置(境界)は、表示面11の外縁を規定する2つの端部のうちのいずれか一方に設定される。
図11では、表示面11の下端側を境界Lrefに設定している。勿論、表示面11の上端側を境界Lrefに設定することも可能である。また、表示面11の中間(上端と下端の間)の位置に境界Lrefを設定してもよい。
境界Lrefの設定は、ユーザが設定してもよいし、予め設定されていてもよい。
本実施の形態の場合も、移動により端部に達した画像は、表示面11の外側に消えると同時に他方の端部から出現するように表示される。すなわち、表示面11に表示される画像の同一性が保たれる循環的な表示を想定する。
図11では、画像を下端側から上端側に移動する場合について表している。
【0049】
時点T1は、表示の単位としてのページ2が表示されている。この時点は、ユーザによる移動の指示の前である。
図11の場合、下端側(すなわち、境界Lref)の直上に文字列「QRSTUVWXYZ012」が配置されている。
文字列の先頭は、説明の都合上、文字「Q」としている。本実施の形態の場合、下段に位置する文字列「QRSTUVWXYZ012」が、上向きの移動用の特定の部位A1である。
【0050】
時点T2は、ユーザが上方向に指先6を動かした後の表示面11上の文字列の配置を示している。時点T2の場合、文字列「QRSTUVWXYZ012」が表示面11の中段に移動している。
時点T3は、ユーザが更に上方向に指先6を動かした後の表示面11上の文字列の配置を示している。時点T3の場合、文字列「QRSTUVWXYZ012」が表示面11の上段に移動している。
時点T4は、ユーザが更に上方向に指先6を動かした後の結果として、表示面11に表示される画像がページ2からページ3に切り替わった状態を表している。
【0051】
図12は、実施の形態2で使用される切り替え基準設定部31(図3参照)によって設定される切り替え基準の一例を説明する図表である。
図12に示す切り替え基準も、表示面11(図11参照)について設定される境界Lrefの数が1つの場合に用いられる。
【0052】
基準11と基準12は、上方向への移動時に用いる画像の切り替えの実行に関する基準であり、基準13と基準14は、下方向への移動時に用いる画像の切り替えの実行に関する基準である。
基準11と基準12の違いは、特定の部位(図11の場合は文字列)が境界Lrefを上方向に越えるか否かである。
上方への移動によって上端から消えた特定の部位が下端側から再び出現し、境界Lrefを上方向に越えない間(基準11を満たす場合)、画像の切り替えは実行されない。すなわち、現在の画像の表示は維持され、上方向に画像が循環(回転)するように表示される。
一方、特定の部位(図11の場合は文字列)が境界Lrefを上方向に越えると(基準12を満たす場合)、画像の切り替えが実行される。本実施の形態では、次の画像に切り替えられる。
基準13と基準14については後述する。
【0053】
図13は、実施の形態2における画像の表示の位置の移動の他の例を説明する図である。(A)は情報処理装置1Aに対するユーザの操作を示し、(B)は移動の操作に伴う画像の表示の変遷を示す。
図13には、図11との対応部分に対応する符号を付して示している。
図13では、画像を上端側から下端側に移動する場合について表している。
【0054】
時点T1は、表示の単位としてのページ2が表示されている。この時点は、ユーザによる移動の指示の前である。
図13の場合、上端側の直下に文字列「QRSTUVWXYZ012」が配置されている。すなわち、表示面11の上段に文字列が配置されている。
図13の場合も、文字列の先頭は、説明の都合上、文字「Q」としている。本実施の形態の場合、上段に位置する文字列「QRSTUVWXYZ012」が、下向きの移動用の特定の部位A2である。
【0055】
時点T2は、ユーザが下方向に指先6を動かした後の表示面11上の文字列の配置を示している。時点T2の場合、文字列「QRSTUVWXYZ012」が表示面11の中段に移動している。
時点T3は、ユーザが更に下方向に指先6を動かした後の表示面11上の文字列の配置を示している。時点T3の場合、文字列「QRSTUVWXYZ012」が表示面11の下段に移動している。
時点T4は、ユーザが更に下方向に指先6を動かした後の結果として、表示面11に表示される画像がページ2からページ1に切り替わった状態を表している。
【0056】
図12の説明に戻る。
この表示で使用される切り替え基準が基準13及び基準14である。
基準13と基準14の違いは、特定の部位(図13の場合は文字列)が境界Lrefを下方向に越えるか否かである。
下方向への移動によって特定の部位の全部が境界Lrefを下方向に越えない間(基準13を満たす場合)、画像の切り替えは実行されない。すなわち、現在の画像の表示は維持され、下方向に画像が循環(回転)するように表示される。
一方、特定の部位(図13の場合は文字列)の全部が境界Lrefを下方向に越えると(基準14を満たす場合)、画像の切り替えが実行される。本実施の形態では、前の画像に切り替えられる。
【0057】
<実施の形態3>
ここでは、表示面11内に境界Lrefを複数設定する場合について説明する。
前述の実施の形態1及び2の場合には、ユーザの指示する方向に表示面11に表示されている画像の位置が循環することを条件として、表示中の画像の全部を別の画像に切り替えているが、表示面11の寸法によっては循環に要する移動の距離が長くなる場合が考えられる。
本実施の形態では、移動の方向について一対の境界Lrefを設定し、一方の境界Lref1について設定された特定の部位が他方の境界Lref2を移動の方向に越えることを条件として、画像の切り替えを実行させる場合について説明する。
本実施の形態の場合には、画像の切り替えが実行されるまでの移動の距離が一対の境界の距離として与えられるため、早期に画像の切り替えを実行できる。
【0058】
図14は、実施の形態3における画像の表示の位置の移動の例を説明する図である。(A)は情報処理装置1に対するユーザの操作を示し、(B)は移動の操作に伴う画像の表示の変遷を示す。
本実施の形態における情報処理装置1のハードウェア上の構成と機能上の構成は、実施の形態1における情報処理装置1(図2図3参照)と同様である。
このため、図14には、図8との対応部分に対応する符号を付して示している。
【0059】
図14の場合、表示面11の円周上に2つの境界Lref1、Lref2が設定されている点で図8と相違する。
境界Lref1と境界Lref2で挟まれる円周方向の区間は2つ存在するが、本実施の形態では、狭い方の区間に着目する。
もっとも、切り替え基準の判定では、区間の長短を区別する必要はない。
なぜなら、区間の短い方の切り替え基準が、区間の長い方の切り替え基準よりも先に満たされるためである。
【0060】
時点T1は、表示の単位としてのページ2が表示されている。この時点は、ユーザによる移動の指示の前である。
図14の場合、表示面11の中段に文字列「12QRSTUVWXYZ0」が配置されている。図14の場合、文字列の先頭は、説明の都合上、文字「1」としている。
本実施の形態の場合、左側に位置する境界Lref1(境界1ともいう)に対して右方向(反時計回り)に隣接する文字「R」が特定の部位A1である。
時点T2は、ユーザが右方向(反時計回り)に指先6を動かした後の表示面11上の文字列の配置を示している。図14の場合、時点T1に対し、画像の表示の位置が右方向に3文字分移動されている。
【0061】
時点T3は、更に、ユーザが右方向(反時計回り)に指先6を動かした後の表示面11上の文字列の配置を示している。図14の場合、時点T2に対し、画像の表示の位置が右方向に更に1文字移動されている。
この状態で、更に、ユーザが右方向(反時計回り)に指先6を動かすと、特定の部位A1にあたる文字「R」が右側の境界Lref2(境界2ともいう)を右方向(反時計回り)に越える。
時点T4は、表示面11に表示される画像がページ2からページ3に切り替わった後の文字列の配置を表している。
【0062】
図15は、実施の形態3で使用される切り替え基準設定部31(図3参照)によって設定される切り替え基準の一例を説明する図表である。
基準21と基準22は、右方向(反時計回り)への移動時に用いる画像の切り替えの実行に関する基準であり、基準23と基準24は、左方向(時計回り)への移動時に用いる画像の切り替えの実行に関する基準である。
基準21と基準22の違いは、境界1の右隣(反時計回りに隣)に表示されている特定の部位A1(図14では文字「R」)が境界2を反時計回りに越えるか否かである。
特定の部位A1が境界2を越えない間(基準21を満たす場合)、画像の切り替えは実行されない。すなわち、現在の画像の表示は維持され、反時計回りに画像が循環(回転)するように表示される。
一方、特定の部位A1が境界2を越えると(基準22を満たす場合)、画像の切り替えが実行される。本実施の形態では、次の画像に切り替えられる。
基準23と基準24については後述する。
【0063】
図16は、実施の形態3における画像の表示の位置の移動の他の例を説明する図である。(A)は情報処理装置1に対するユーザの操作を示し、(B)は移動の操作に伴う画像の表示の変遷を示す。
図16には、図14との対応部分に対応する符号を付して示している。
図16では、画像を左方向(時計回り)に移動する場合について表している。
【0064】
時点T1は、表示の単位としてのページ2が表示されている。この時点は、ユーザによる移動の指示の前である。
図16の場合も、表示面11の中段に文字列「QRSTUVWXYZ012」が配置されている。図16の場合も、文字列の先頭は、説明の都合上、文字「Q」としている。
本実施の形態の場合、右側に位置する境界Lref2(境界2)に対して左方向(時計回り)に隣接する文字「X」が特定の部位A2である。
時点T2は、ユーザが左方向(時計回り)に指先6を動かした後の表示面11上の文字列の配置を示している。図16の場合、時点T1に対し、画像の表示の位置が左方向に2文字移動されている。
【0065】
時点T3は、更に、ユーザが左方向(時計回り)に指先6を動かした後の表示面11上の文字列の配置を示している。図16の場合、時点T2に対し、画像の表示の位置が左方向に更に2文字移動されている。
この状態で、更に、ユーザが左方向(時計回り)に指先6を動かすと、特定の部位A2にあたる文字Wが左側の境界Lref1(境界1)を左方向(時計回り)に越える。
時点T4は、表示面11に表示される画像がページ2からページ1に切り替わった後の文字列の配置を表している。
【0066】
図15の説明に戻る。
この表示で使用される切り替え基準が基準23及び基準24である。
基準23と基準24の違いは、境界2の左隣(時計回りに隣)に表示されている特定の部位A2(図16では文字「W」)が境界1を時計回りに越えるか否かである。
特定の部位A2が境界1を越えない間(基準23を満たす場合)、画像の切り替えは実行されない。すなわち、現在の画像の表示は維持され、時計回りに画像が循環(回転)するように表示される。
一方、特定の部位A2が境界1を越えると(基準24を満たす場合)、画像の切り替えが実行される。本実施の形態では、前の画像に切り替えられる。
【0067】
<実施の形態4>
本実施の形態では、表示面11の一部分だけが画像の同一性を保ったままユーザが指示する方向への循環的な移動又は回転に使用され、他の領域の画像の表示には影響しない場合について説明する。
図17は、実施の形態4における画像の表示の位置の移動の例を説明する図である。(A)〜(C)はいずれも移動の操作に伴う画像の表示の変遷を示す。
図17には、図16との対応部分に対応する符号を付して示している。
すなわち、図17の場合も、円周方向に沿って一対の境界Lref1、Lref2が設定されている点で実施の形態3と共通する。
【0068】
ただし、本実施の形態の場合には、一対の境界Lref1及びLref2で挟まれた範囲のうち狭い方に表示されている画像を表示の単位として扱う。すなわち、表示面11の一部分を、同一性を保ったまま画像を循環的に移動又は回転させる領域S1として扱う。
時点T1では、表示面11に沿って円周方向にアルファベットの文字列「ABCD…YZ」が表示されている。
時点T1の場合、文字Aと文字Zの間に1つ目の境界Lref1が設定され、文字Dと文字Eの間に2つ目の境界Lref2が設定されている。
【0069】
時点T2は、一対の境界Lref1及びLref2で挟まれた領域S1に表示されている画像に対し、ユーザが指先6により、左方向(時計回り)への移動を指示した場合を表している。
この場合、境界Lref2(境界2)に対して左方向(時計回り)に隣接する文字Dが特定の部位A2となる。
時点T2に示すように、本実施の形態の場合には、領域S1に表示されている文字A、B、C、Dの4文字だけが領域S1内で循環的に左方向(時計回り)に移動し、領域S1の外側に表示されている文字(例えば文字Y、Z、E、F)については表示の位置に移動がない。
なお、時点T2において、特定の部位A2は他方の境界Lref1(境界1)に対して右隣の位置まで移動している。
【0070】
この状態で、更に、ユーザが左方向(時計回り)に指先6を動かすと、特定の部位A2にあたる文字Dが左側の境界Lref1(境界1)を越えるように画面から消え、同時に消えた部分が領域S1の右側の境界Lref2(境界2)の位置から出現する。
時点T3は、特定の部位A2の全部が移動の方向に位置する境界Lref1(境界1)を越えたタイミングで、表示面11に表示される画像の全部が記号で構成される画像に切り替わった状態を表している。
【0071】
時点T3では、領域S1だけ、白抜きの二重丸、白抜きの三角形、塗りつぶしのひし形が配列された画像に切り替わっている。
なお、図17では、表示面11のうち領域S1を除く部分の表示については言及していないが、境界Lref1(境界1)と境界Lref2(境界2)を領域の端部として、いわゆるスクロール表示を行ってもよい。勿論、領域S1内の表示と同じく、同一性を保ったまま循環的に表示の位置を移動させ、切り替え基準を満たすことを条件に表示中の画像の全部を別の画像に切り替えてもよい。
【0072】
<実施の形態5>
本実施の形態では、表示面11の複数の領域ごとに境界Lrefを設定する例について説明する。
図18は、実施の形態5に係る境界Lrefの設定例を説明する図である。
図18に示す情報処理装置1のハードウェア上の構成と機能上の構成は、情報処理装置1(図2図3参照)と同様である。
図18では、円筒形状の表示面11を上段側の部分表示面11Aと下段側の部分表示面11Bで管理されている。すなわち、図18では、表示面11上に表示の単位に対応する画像が2つ存在し、表示の単位とする画像毎に境界Lrefが設定されている。
上段側の部分表示面11Aに表示される画像1と下段側の部分表示面11Bに表示される画像2とが異なれば、画像の切り替えを実行したい位置も異なり得るためである。
【0073】
図18は、上段側の部分表示面11Aに設定された境界Lref11の位置と、下段側の部分表示面11Bに設定された境界Lref21の位置とが円周方向について異なる位置である場合を表している。
このため、上段側の部分表示面11Aと下段側の部分表示面11Bでは、それぞれに表示されている画像の同一性を保ったままユーザの指示する方向に表示の位置が回転(循環)され、特定の部位A11、A12、A21、A22がそれぞれ対応する方向に境界を越えることで画像の全体が別の画像に切り替えられる表示が実現される。
なお、図18では、表示面11を上段側の部分表示面11Aと下段側の部分表示面11Bとの2つに分割しているが、3つ以上の領域に分割されてもよい。
また、分割の位置はユーザが指定してもよいが、表示面11に表示される画像のレイアウト情報に基づいて情報処理装置1が分割の位置を設定してもよい。
【0074】
図19は、実施の形態5に係る境界Lrefの他の設定例を説明する図である。
図19には、図18との対応部分に対応する符号を付して示している。
図19の場合、上段側の部分表示面11Aに設定された境界Lref11の円周上の位置と、下段側の部分表示面11Bに設定された境界Lref21の円周上の位置とが同じ場合を表している。
図19の場合には、画像の切り替えが実行される位置が表示面11の上段側と下段側とで同じであるが、ユーザの指示による画像の移動は上段側と下段側とで独立に実行される。
【0075】
図20は、実施の形態5に係る境界Lrefの他の設定例を説明する図である。
図20には、図18及び図19との対応部分に対応する符号を付して示している。
図20の例は、実施の形態3の場合(図14図16参照)のように、上段側の部分表示面11Aと下段側の部分表示面11Bとで画像の切り替えに必要な移動の距離が異なる場合について表している。
このため、上段側の部分表示面11Aには、円周上に2つの境界Lref11、Lref12が設定され、下段側の部分表示面11Bには、円周上に2つの境界Lref21、Lref22が設定されている。
なお、実施の形態4の場合(図17参照)のように、上段側と下段側のそれぞれについて、画像の同一性を保ったままユーザが指示する方向への循環的な移動又は回転に使用される領域を複数設定することもできる。
【0076】
<実施の形態6>
前述の実施の形態においては、情報処理装置1(図1参照)の本体10(図1参照)が円筒形状を有し、表示面11(図1参照)が円周面に沿って360°連続している場合について説明したが、情報処理装置1の本体10の形状は円筒形状に限らない。
図21は、情報処理装置1Bの本体10Bが直方体形状であり、その外周面に4つの表示面11が環状に配置されている例を表している。(A)は情報処理装置1Bを斜め上方から見た外観であり、(B)は情報処理装置1Bを上方から見た外観である。
【0077】
この種の情報処理装置1Bには、例えばタブレット端末、スマートフォン、いわゆるモニタ等がある。情報処理装置1Bの筐体(すなわち、表示面11)は、1又は複数の形状に変形可能でもよい。換言すると、情報処理装置1Bは、いわゆるフレキシブルディスプレイでもよい。
例えば情報処理装置1Bが帯形状のいわゆるフレキシブルディスプレイの場合、情報処理装置1Bを円筒形状に丸めて使用してもよい。
本実施の形態の場合、平面型の4つの表示面11が環状に配列されている点を除き、実質的には、実施の形態1における単一の表示面11(図1参照)と同様の使い方が可能である。すなわち、単一の表示面11(図1参照)に表示されている画像を、4つの表示面11に分割して表示する使い方が可能である。
もっとも、ユーザの選択により、4つの表示面11をそれぞれ独立した表示デバイスとして使用し、他の表示面11と連動して画像の表示が変化しないようにしてもよい。もっとも、他の表示面11の画像の表示と連動しないのは一部だけとしてもよい。
なお、図21では、紙面に対して正面に位置する表示面11の左端の部分に境界Lrefが設定された例を表している。
【0078】
<実施の形態7>
前述の実施の形態では、一方向について360°連続した画像の表示が可能な形態を例示したが、ここでは任意の方向について360°連続した画像の表示が可能な場合を説明する。
図22は、情報処理装置1Cの本体10Cが球形状であり、その表面に表示面11Cが配置されている例を表している。
【0079】
球形状の表示面11Cの場合、ユーザは任意の方向に表示面11Cに表示されている画像を移動させることが可能である。
図22は、ある経線を境界Lrefとして設定する例を表している。なお、緯度を境界Lrefとして用いてもよい。また、緯度や経度の向きとは無関係に境界Lrefを設定してもよい。
【0080】
図22に示す情報処理装置1Cは、ガラスやプラスチック樹脂などを成形した透明度の高い球面形状の表示面11Cと、画像処理装置40とを有している。
ここでの画像処理装置40は、プログラム(基本ソフトウェアを含む)の実行を通じて装置全体を制御するCPUと、BIOSや基本ソフトウェア等のプログラムを記憶するROMと、プログラムの実行領域として使用されるRAMと、外部機器との通信に使用される通信モジュールと、を有している。
画像処理装置40は、通信モジュールを通じ、表示面11Cに画像を表示する。もっとも、画像処理装置40は、表示面11Cの内部などに設けられていてもよい。
【0081】
球面形状の表示面11Cに画像を表示する手法には、例えば球面の内側から画像を投影する手法、球面の外側から画像を投影する手法、球面の全体に配置したLEDを点灯させて画像を表示する手法、LEDを配列した環状の枠体を球体の内部で高速に回転させ、光の残像を視認させる手法を用いてもよい。
図22に示す表示面11Cには、ユーザの指先6(図8参照)が接した位置を検知する機能も設けられている。もっとも、ユーザの指先6の動きは、表示面11Cを撮像するカメラの画像から認識してもよい。
図22に示すように、表示面11Cと画像処理装置40とが分離された構成の情報処理装置1Cは、情報処理システムの一例である。
【0082】
なお、球面形状の表示面11Cの場合にも、実施の形態5の場合(図18図20参照)のように複数の領域ごとに境界Lrefを設定してもよい。
図23は、球面形状の表示面11Cを上半球側の部分表示面11Aと下半球側の部分表示面11Bとに分割する例を表している。
図23では、上半球側の部分表示面11Aの境界Lref11が設定された位置と下半球側の部分表示面11Bの境界Lref21が設定された位置とが異なる場合を表している。
【0083】
<実施の形態8>
前述の実施の形態では、ユーザの指示による画像の移動中に特定の部位が予め定めた方向から境界Lrefを越えると、表示中の画像から別の画像に即座に切り替わる例を説明した。
前述の実施の形態の場合、ユーザは、表示面11(図1参照)に表示されている画像を構成する要素の表示の位置から画像の切り替えが近いことを推測するしかない。
本実施の形態では、画像の切り替えが近いことをユーザに知らせる表示の手法の一例を説明する。
【0084】
図24は、画像の切り替えに伴って表示中の画像が徐々にフェードアウトし(薄くなり)、切り替え先の画像が徐々にフェードインする(濃くなる)例を説明する図である。
なお、図24は、指先6(図8参照)を右方向(反時計回り)に動かして表示面11内における画像の表示の位置を回転させる例を表している。
図24における画像の切り替えは、ページ1からページ2への切り替えである。
時点T1は、ページ1からページ2への切り替え位置が近づいている状態を表している。図24の場合、左側の基準の位置(境界Lref)から右方向(反時計回り)に文字列「BCDEFGHIJKLMNOPA」が表示されている。この表示は、残り1文字分の右方向(反時計回り)への移動で、画像の切り替わりが実行される場合に現れる。
【0085】
時点T2では、ページ1の画像の内容が時点T1よりも更に右方向に移動するとともに、画像のフェードアウトが始まっている。このため、画像の濃度(又は輝度)が低下している。
さらに、ユーザの移動の指示が継続した時点T3では、ページ1の表示がなくなり、ページ2のフェードインが開始している。時点T2と時点T3との間では、ページ1とページ2が混在する画像を表示してもよい。
この時点T1から時点T4までの画像の濃度(又は輝度)の変化からも、ユーザは、画像の切り替えが近づいていることを知ることができる。
【0086】
<実施の形態9>
前述の実施の形態では、表示面がいずれも物理的に存在していたが、表示面は空気中に光学的に形成されてもよい。
図25は、空気中に空中画像110を形成する情報処理装置1Dの概略構成を説明する図である。情報処理装置1Dは、情報処理システムの一例でもある。(A)はユーザに最も近い位置の空中画像110に対して画像の表示の位置の移動を指示する操作の様子を示し、(B)は画像の切り替えが実行された後の画像の表示を示す。
本実施の形態において、空中画像110とは、物体からの反射光と同等の光の状態を再現するように空気中に形成される像をいう。
空中画像110は、空気中に浮かぶように形成されるので、人120は、空中画像110を通り抜けることも可能である。
【0087】
空中画像110には、例えば案内用の画面や広告用の画面が表示される。また例えば空中画像110には、人120の操作に応じて表示の内容が変化する操作用の画面が表示される。言うまでもなく、これらの画面は、表示の一例である。
なお、空中画像110には、静止画像だけでなく、動画像が表示されることもある。
また、各実施の形態では、矩形形状の全体を空中画像110として表現するが、空中画像110の外縁を規定する形状は矩形に限らず、任意でよい。例えば物体(オブジェクト)の像が形成される空間を、空中画像110が形成される空間の全てとしてもよい。例えば操作用のボタンの像、人の像、動物の像、製品の像、果物の像なども、ここでの空中画像110の一例である。図25では、空中画像110が平面形状であるが、曲面、球体、立方体などの立体的な形状でもよい。
【0088】
空中画像110は、単独で配置される場合もあるが、1つの空間内に複数を配置する場合もある。図25では、平面形状の3つの空中画像110A、110B、110Cが、人120に対して奥行き方向に順番に配置されている。
図25の場合、空中画像110Aは、「AAAA/AAAA/AAAA/AAAA」で構成される。ここでの斜め線(スラッシュ)は、改行を表している。空中画像110B及び110Cについても同じである。なお、空中画像110Bは、「BBBB/BBBB/BBBB/BBBB」で構成され、空中画像110Cは、「CCCC/CCCC/CCCC/CCCC」で構成される。
【0089】
図25の例では、空中画像110A、110B、110Cが、隣り合うどうしで、予め定めた距離を隔てて対面するように配置されている。
このような配置は、例えば空中画像110Aに1ページ目、空中画像110Bに2ページ目、空中画像110Cに3ページ目を表示する場合に用いられる。
図25の場合、ユーザの移動の指示に伴い次ページの画像に切り替えが実行される例を表している。このため、最前列に位置する空中画像110Aに表示されていた1ページ目は最後列に移動し、代わりに、最前列に位置する空中画像110Aには2ページ目が表示されている。すなわち、空中画像110A、110B、110Cに表示される画像の内容が、奥側から1ページずつ前方に移動している。ここでの1ページ目の最後列への移動は、奥側への移動の一例である。
【0090】
なお、ユーザによる移動の指示の方向が逆方向の場合には、最後列に位置する空中画像110Cに表示されていた3ページ目の画像が最前列に位置する空中画像110Aに表示される。
この場合、最前列に位置する空中画像110Aに表示されていた1ページ目は1つ奥側の空中画像110Bへと移動し、空中画像110Bに表示されていた2ページ目は最後列の空中画像110Cへと移動する。すなわち、1ページずつ奥側に移動する。ここでの1ページ目の空中画像110Bへの移動も、奥側への移動の一例である。
もっとも、複数の空中画像110を、人120から見て奥行き方向に配置する例は、文書を構成する個別のページを配列する場合に限らない。例えば図形の配列や層構造を有する表現にも使用される。
【0091】
図25の場合、1ページ目である「AAAA/AAAA/AAAA/AAAA」と2ページ目である「BBBB/BBBB/BBBB/BBBB」において境界Lrefが設定される位置や移動の向きが異なる場合を示している。
図25の場合、1ページ目の境界Lref1は縦方向に並行に設定され、2ページ目の境界Lref2は水平方向に平行に設定されている。このため、1ページ目の画像は、水平方向について循環的に画像が1周すると次のページ(2ページ目)又は前のページ(3ページ目)に移動するのに対し、2ページ目の画像は、垂直方向について循環的に画像が1周すると次のページ(3ページ目)又は前のページ(1ページ目)に移動する。
【0092】
図25に示す情報処理装置1Dは、空気中に空中画像110を形成する空中画像形成装置101と、空中画像形成装置101による空中画像110の形成を制御する像制御装置102と、人120の空中画像110に対する操作を撮像の対象とする不図示の撮像カメラと、人120の音声を電気信号に変換する不図示のマイクロフォンとを有している。
図25の場合、空中画像形成装置101が空中画像110A、110B、110Cを形成しているが、それぞれ専用の空中画像形成装置101を別に用意してもよい。
空中画像形成装置101は像形成手段の一例である。
【0093】
像制御装置102は、人120の操作の内容を特定し、空中画像110A、110B及び110Cの形成を制御する。ここで、像制御装置102は、撮像カメラから入力される画像を認識する技術(画像認識)やマイクロフォンから入力される音声を認識する技術(音声認識)を使用して、操作の内容を特定する。
例えば像制御装置102は、人120の手や指の動きを解析して、操作の対象とする空中画像の特定や特定された空中画像に対する操作の内容を特定する。
もっとも、像制御装置102は、端末(例えばリモートコントローラ)から通知される信号の受信を通じて、操作の内容を特定してもよい。
ここでの像制御装置102は、制御手段の一例である。なお、像制御装置102は、情報処理装置の一例でもある。
【0094】
不図示の撮像カメラは、例えば人の手や指先の動きを撮像できる位置に配置される。もっとも、撮像カメラは、人120の顔を撮像の範囲に含めてもよい。顔が撮像されていれば、表情や視線の方向から操作の内容を特定することもできる。
なお、撮像カメラの台数は1台でも複数台でもよい。複数台の撮像カメラは、取り付け位置や撮像の方向が異なっていてもよい。取り付け位置や撮像の方向が異なることで、死角が少なくなり、人120の操作の検知や特定の制度を高めることが可能である。なお、撮像カメラに代えて、各種のセンサを使用してもよい。例えばユーザの手や指が赤外光を遮る位置や動きの方向を検知するセンサを用いてもよい。撮像カメラやセンサは、検知手段の一例である。
不図示のマイクロフォンは、人120が音声により、操作の内容を指示する場合に使用される。マイクロフォンも、検知手段の一例である。
【0095】
以下では、空中画像110の形成原理について説明する。
図26は、表示デバイス141から出力される光を専用の光学プレート142を透過させることで空中画像110を形成する空中画像形成装置101Aの原理図である。(A)は各部材と空中画像110との位置関係を示し、(B)は光学プレート142の断面構造の一部を示す。ここでの表示デバイス141と光学プレート142は、光学部品の一例である。
光学プレート142は、壁面を鏡として使用する短冊状のガラス142Aを配列したプレートと、ガラス142Aに対して直交する向きに短冊状のガラス142Bを配列したプレートを上下に重ねた構造を有する。
光学プレート142は、表示デバイス141から出力される光を短冊状のガラス142A及び142Bで2回反射して空気中で結像させることで、表示デバイス141に表示されている画像を空気中に再現する。なお、表示デバイス141と光学プレート142の距離と、光学プレート142と空中画像110の距離は同じである。また、表示デバイス141に表示される画像の寸法と空中画像110の寸法は同じである。
【0096】
図27は、空中画像110として3次元像を形成する空中画像形成装置101Bの原理図である。空中画像形成装置101Bは、実際の物体143の表面で反射された光をリング型の光学プレート142を2回透過させることで3次元像(空中画像110)を空気中に再現する。なお、光学プレート142を直列に配置する必要はない。
【0097】
図28は、2面コーナーリフレクタを構成する微小な四角い穴144Aを平面内に等間隔に配列した構造のマイクロミラーアレイ144を用いて空中画像110を形成する空中画像形成装置101Cの原理図である。(A)は各部材と空中画像110との位置関係を示し、(B)はマイクロミラーアレイ144の一部分を拡大した図である。1つの穴144Aは、例えば100μm角で形成される。ここでのマイクロミラーアレイ144は、光学部品の一例である。
【0098】
図29は、ビームスプリッタ146と再帰反射シート147を使用する空中画像形成装置101Dの原理図である。ここで、ビームスプリッタ146は、表示デバイス145の表示面に対して45°の角度で配置されている。また、再帰反射シート147は、ビームスプリッタ146による表示画像の反射方向に、表示デバイス145の表示面に対して90°の角度に配置されている。表示デバイス145、ビームスプリッタ146、再帰反射シート147は、光学部品の一例である。
空中画像形成装置101Dの場合、表示デバイス145から出力される光は、ビームスプリッタ146によって再帰反射シート147の方向に反射され、次に再帰反射シート147で再帰反射され、ビームスプリッタ146を透過して空中で結像される。光が結像する位置に空中画像110が形成される。
【0099】
図30は、空中画像110をプラズマ発光体の集合として形成する空中画像形成装置101Eの原理図である。
空中画像形成装置101Eの場合、赤外パルスレーザ148がパルス状のレーザ光を出力し、XYZスキャナ149がパルス状のレーザ光を空気中で集光する。このとき、焦点近傍の気体が瞬間的にプラズマ化し、発光する。パルス周波数は、例えば100Hz以下であり、パルス発光時間は、例えばナノ秒オーダである。ここでの赤外パルスレーザ148とXYZスキャナ149は、光学部品の一例である。
【0100】
<実施の形態10>
以下では、表示面11が、少なくとも1方向について360°連続している場合における画像の印刷を支援する技術について説明する。
昨今における表示技術の進歩に伴い、例えば円筒形状の表示デバイスや球面形状の表示デバイスにより、360°連続した画像の表示が実用化されている。また、360°連続した画像を撮像できるカメラも存在する。一方で、360°連続した画像を用紙に印刷する技術は実用化されていない。
そこで、本実施の形態では、少なくとも一方向について環状に連続する表示面を有する表示デバイスに画像が環状に表示されている場合における印刷用の端部を設定するための技術を提案する。
【0101】
図31は、実施の形態10における印刷領域の設定の手法を説明する図である。(A)は円筒型の表示面11に対する印刷領域の設定例を示し、(B)は印刷結果を示す。
図31における情報処理装置1Eは、実施の形態1における情報処理装置1(図1参照)と同じである。
本実施の形態の場合も、位置の指定のために、円筒形状の表示面11に沿うように指先6を移動させる点で実施の形態1と共通する。
【0102】
ただし、本実施の形態では、指先6の移動を、印刷用の端部の指定の入力に使用する。図31においては、指先6の縦方向への移動により端部152が設定されている。
なお、指先6の移動は必ずしも直線とならないし、上端と下端とで円周上の位置が異なる可能性もある。そこで、本実施の形態における情報処理装置1には、印刷用の端部152が表示面に対して直交するように補正する機能が設けられている。
図31では、4列のアイコン151を2分する位置に端部152が設定されている。また、図31の例では、端部152から反時計回りに印刷が実行されることが予め定められている。このため、図31では、端部152の指定だけで(B)に示す印刷結果が得られている。
【0103】
図32は、プログラムの実行を通じてCPU21(図2参照)が実現する機能の一例を説明する図である。本実施の形態の場合、実現される機能は、印刷用の端部の受け付けと印刷範囲の設定である。
このため、CPU21は、印刷を開始する端部の位置を検知する印刷開始端部検知部160と、印刷を終了する端部の位置を検知する印刷終了端部検知部161と、検知された端部からいずれの方向に印刷を実行するかの指定を検知する印刷方向検知部162と、検知された情報から印刷範囲を設定する印刷範囲設定部163として機能する。
ここで、印刷開始端部検知部160と印刷終了端部検知部161は、印刷用の端部の指定が1箇所の場合には、円周上の同じ場所を設定する。一方で、印刷用の端部の指定が2箇所の場合には、最初に指定された位置を印刷が開始される端部とし、2番目に指定された位置を印刷が終了する端部とする。
【0104】
印刷方向検知部162は、時計回りに印刷するか反時計回りに印刷するかが予め定められていない場合に実行される機能であり、ユーザの指先6(図29参照)が時計回りの方向に移動したか反時計回りの方向に移動したかを検知する。
印刷範囲設定部163は、端部の指定が1箇所の場合には、検知された端部から予め定めた又は検知された方向に印刷の範囲を設定する。一方、端部の指定が2箇所の場合、印刷範囲設定部163は、最初に検知された端部から検知された方向に2番目に検知された端部までの範囲を印刷の範囲に設定する。なお、印刷領域とする外縁の全てが指定された場合、印刷範囲設定部163は、指定された部分を印刷領域とする。
本実施の形態における印刷開始端部検知部160と、印刷終了端部検知部161と、印刷方向検知部162と、印刷範囲設定部163は、いずれか単独について、又は、組み合わせについて、印刷の機能に関する受信手段として機能する。
【0105】
以下では、図33図37を使用して、印刷の実行例を説明する。
図33は、1つの端部152が指定され、かつ、印刷の向きが左方向(時計回り)の場合を説明する図である。(A)はユーザの操作を示し、(B)は印刷結果を示す。
図33の例では、端部152から時計回りに画像の情報が読み出され、用紙上に印刷される。
勿論、指先6が端部152から右方向(反時計回り)に動かされた場合には、図31と同じ印刷結果が得られる。
【0106】
図34は、2つの端部152及び153が指定され、かつ、印刷の向きが右方向(反時計回り)の場合を説明する図である。(A)はユーザの操作を示し、(B)は印刷結果を示す。
ここで、印刷の向きの指定(図中では矢印の方向)は、端部152及び153の指定前に実行してもよいし、端部152と端部153の設定の間に実行してもよいし、端部152及び153の指定後に実行してもよい。
図34に示す操作を用いれば、360°に亘って表示されている画像のうち任意の部分だけを印刷することができる。
【0107】
図35は、印刷の向きが表示されている画像の内容に応じて定まる例を示す図である。(A)は文字が縦書きの場合の印刷の向きを示し、(B)は文字が横書きの場合の印刷の向きを示す。
漢字や平仮名のように縦方向に文字列が記述された画像の場合には、印刷の方向として時計回りが設定される。一方、ローマ字や数字のように横方向に文字が記述された画像の場合には、印刷の方向として反時計回りが設定される。
【0108】
なお、表示面11は360°連続している場合でも、物理的な形状から領域の区別が可能な場合には、物理的な領域の指定により印刷の範囲を設定してもよい。
図36は、表示面の物理的な形状から表示上の領域の区別が可能な場合の印刷例を説明する図である。(A)は印刷の単位として管理される領域の例を示し、(B)は全ての領域が印刷の対象として選択された場合の印刷結果を示す。
図36に示す情報処理装置1の場合、本体10の形状がほぼ平板形状である。このため、表示面11は、表面、右側面、裏面、左側面の4つの領域として管理される。図36の例では、印刷の対象として4つの領域の全てが指定されているので、4つの領域の全てが対応する位置に印刷されている。
【0109】
印刷の対象とする領域は、例えば指で各領域内の特定の部位に触れることで行われる。スマートフォンやタブレットのように手に持って使用する端末では、保持のために表示面11に触れている部分と印刷の対象を指定するために触れられた位置の区別が難しい。
そこで、例えば4つの表示面のうち予め定めた部位(例えば下端側の付近)が触れられた場合には、印刷の対象としての指定として受け付けてもよい。
【0110】
図37は、表示面の物理的な形状から表示上の領域の区別が可能な場合の他の印刷例を説明する図である。(A)は印刷の単位として管理される領域の例を示し、(B)は1つの領域が印刷の対象として選択された場合の印刷結果を示す。
図37の場合には、表示面11について定められた管理上の4つの領域(表面、右側面、裏面、左側面)のうち表面が印刷の対象に指定されている。このため、表面画像だけが印刷されている。
【0111】
<まとめ>
このように、実施の形態7には、少なくとも1つの方向について環状である表示面11の全周に亘って画像が表示されている場合に、印刷の対象とする領域の端部を与える位置を受け付ける受付手段を有する情報処理装置1が記載されている。
なお、ここでの受付手段には、環状の表示面11に表示されている画像を、端部として受け付けた位置から時計回りに印刷するか反時計回りに印刷するかを受け付ける機能が設けられている。
また、ここでの受付手段には、文字列が記述されている方向に応じて印刷の方向を決定する機能が設けられている。
これらの機能により、第3の実施の形態における情報処理装置1は、少なくとも1つの方向について環状である表示面11の全周に亘って画像が表示されている場合でも、ユーザの望むレイアウトの印刷結果を得ることができる。
【0112】
<他の実施形態>
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明の技術的範囲は上述の実施の形態に記載の範囲に限定されない。上述の実施の形態に、種々の変更又は改良を加えたものも、本発明の技術的範囲に含まれることは、特許請求の範囲の記載から明らかである。
例えば前述の実施の形態では、表示面と機能を実行するCPUとが1つの装置に設けられている場合が含まれるが、表示面とCPUとを分離した情報処理システムとして実現してもよい。
【符号の説明】
【0113】
1、1A、1B、1C、1D、1E…情報処理装置、5…腕、6…指先、10、10B、10C…本体、11、11C…表示面、11A、11B…部分表示面、31…切り替え基準設定部、32…表示単位管理部、33…移動操作受付部、34…移動方向受付部、35…表示単位切替判定部、36…表示切替制御部、40…画像処理装置、101、101A、101B、101C、101D、101E…空中画像形成装置、102…像制御装置、110、110A、110B、110C…空中画像、120…人、151…アイコン、152、153…端部、160…印刷開始端部検知部、161…印刷終了端部検知部、162…印刷方向検知部、163…印刷範囲設定部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27
図28
図29
図30
図31
図32
図33
図34
図35
図36
図37