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特開2019-197403画像処理システム、画像処理装置及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2019-197403(P2019-197403A)
(43)【公開日】2019年11月14日
(54)【発明の名称】画像処理システム、画像処理装置及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/12 20060101AFI20191018BHJP
   G06F 21/62 20130101ALI20191018BHJP
   B41J 29/38 20060101ALI20191018BHJP
   G06F 21/10 20130101ALI20191018BHJP
   B41J 5/30 20060101ALI20191018BHJP
【FI】
   G06F3/12 329
   G06F21/62 309
   B41J29/38 Z
   G06F21/10 350
   G06F3/12 347
   G06F3/12 303
   G06F3/12 379
   B41J5/30 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2018-91351(P2018-91351)
(22)【出願日】2018年5月10日
(71)【出願人】
【識別番号】000005496
【氏名又は名称】富士ゼロックス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000752
【氏名又は名称】特許業務法人朝日特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】駒沢 寿夫
【テーマコード(参考)】
2C061
2C187
【Fターム(参考)】
2C061AP01
2C061HJ08
2C061HK19
2C187AG01
2C187BF41
2C187BG21
(57)【要約】
【課題】ラスタデータの不具合を検知する装置がリソースの使用に要するライセンス情報を有してなくても、当該リソースを用いたラスタデータの不具合の検知を行えるようにする。
【解決手段】画像処理装置10Aは、印刷する画像データから生成したラスタデータにフォントのライセンス情報を付加して検査装置30へ出力し、印刷する画像データにフォントのライセンス情報を付加して検査装置30へ出力する。検査装置30は、取得した画像データに付加されているライセンス情報と、取得したラスタデータに付加されているライセンス情報が一致した場合、画像データが使用するフォントを用いてラスタデータを生成し、生成したラスタデータと、取得したラスタデータとの相違を検知する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
使用にライセンスを要するリソースを記憶する第1記憶手段と、
前記リソースの使用を許可するライセンス情報を有するライセンス保持手段と、
画像データが使用する前記リソースが前記第1記憶手段に記憶され、当該リソースの使用を許可する前記ライセンス情報を前記ライセンス保持手段が有している場合、当該リソースを使用して前記ライセンス情報が付加された第1のラスタデータを生成する第1生成手段と、
前記画像データに前記ライセンス情報を付加して検査装置へ出力し、前記第1のラスタデータを前記検査装置へ出力する出力手段と、
を有する画像処理装置と、
前記リソースを記憶する第2記憶手段と、
前記出力手段から出力される前記画像データと前記第1のラスタデータを取得する取得手段と、
前記取得手段が取得した前記画像データが使用する前記リソースが前記第2記憶手段に記憶され、前記画像データに付加されていた前記ライセンス情報が当該リソースの使用を許可するライセンス情報である場合、当該リソースを使用して前記ライセンス情報が付加された第2のラスタデータを生成する第2生成手段と、
前記第1のラスタデータと前記第2のラスタデータとの相違を検知する手段であって、付加されている前記ライセンス情報が同じである前記第1のラスタデータと前記第2のラスタデータとの相違を検知する検知手段と
を有する検査装置と
を備える画像処理システム。
【請求項2】
前記取得手段が取得した前記画像データに付加されているライセンス情報が、前記画像データが使用するリソースの使用を許可するライセンス情報ではない場合、相違の検知を行わない
請求項1に記載の画像処理システム。
【請求項3】
前記画像データが使用するリソースの使用を許可するライセンス情報を前記ライセンス保持手段が保持していない場合、相違の検知を行わない
請求項2に記載の画像処理システム。
【請求項4】
前記検知手段の検知結果を表示する表示手段
を備える請求項1に記載の画像処理システム。
【請求項5】
前記検知手段の検知結果をページ毎に表示する表示手段
を備える請求項4に記載の画像処理システム。
【請求項6】
画像データから第1方式で第1のラスタデータを生成する第1生成手段と、
前記第1のラスタデータを検査装置へ出力する出力手段と、
前記出力手段による前記検査装置への出力が失敗した場合、予め行われた設定に従って、前記出力手段の出力を制御する出力制御手段と
を有する画像処理装置と、
前記出力手段から出力される前記第1のラスタデータを取得する取得手段と、
前記画像データから第2方式で第2のラスタデータを生成第2生成手段と、
前記第1のラスタデータと前記第2のラスタデータとの相違を検知する検知手段と
を有する検査装置と
を備える画像処理システム。
【請求項7】
前記出力手段は、前記第1のラスタデータを画像形成装置へ出力し、
前記出力制御手段は、前記出力手段による前記検査装置への出力が失敗した場合、予め行われた設定に従って、前記出力手段の前記画像形成装置への前記第1のラスタデータの出力又は前記画像形成装置による画像形成を制御する
請求項6に記載の画像処理システム。
【請求項8】
記録媒体に形成する画像を表す画像データを取得する取得手段と、
使用にライセンスを要するリソースを記憶する記憶手段と、
前記リソースの使用を許可するライセンス情報を有するライセンス保持手段と、
前記画像データが使用する前記リソースが前記記憶手段に記憶され、当該リソースの使用を許可する前記ライセンス情報を前記ライセンス保持手段が有している場合、当該リソースを使用して前記ライセンス情報が付加された第1のラスタデータを生成する生成手段と、
前記取得手段が取得した画像データに前記ライセンス情報を付加して検査装置へ出力し、前記第1のラスタデータを前記検査装置へ出力する出力手段と、
を有する画像処理装置。
【請求項9】
コンピュータを、
記録媒体に形成する画像を表す画像データを取得する取得手段と、
使用にライセンスを要するリソースの使用を許可するライセンス情報を取得するライセンス取得手段と、
前記画像データが使用する前記リソースが記憶手段に記憶され、当該リソースの使用を許可する前記ライセンス情報を前記ライセンス取得手段が取得した場合、当該リソースを使用して前記ライセンス情報が付加された第1のラスタデータを生成する生成手段と、
前記取得手段が取得した画像データに前記ライセンス情報を付加して検査装置へ出力し、前記第1のラスタデータを前記検査装置へ出力する出力手段
として機能させるためのプログラム。
【請求項10】
記録媒体に形成する画像を表す画像データを取得する取得手段と、
前記画像データから第1方式で第1のラスタデータを生成する生成手段と、
前記取得手段が取得した画像データと、前記第1のラスタデータを検査装置へ出力する出力手段と、
前記出力手段による前記検査装置への出力が失敗した場合、予め行われた設定に従って、前記出力手段の出力を制御する出力制御手段と
を有する画像処理装置。
【請求項11】
コンピュータを、
記録媒体に形成する画像を表す画像データを取得する取得手段と、
前記画像データから第1方式で第1のラスタデータを生成する生成手段と、
前記取得手段が取得した画像データと、前記第1のラスタデータを検査装置へ出力する出力手段と、
前記出力手段による前記検査装置への出力が失敗した場合、予め行われた設定に従って、前記出力手段の出力を制御する出力制御手段
として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像処理システム、画像処理装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
印刷装置に供給するビットマップ形式のラスタデータを作成する方式として、例えば、CPSI(Configurable PostScript Interpreter)という方式とAPPE(Adobe PDF Print Engine)という方式があり、CPSI方式を用いた場合とAPPE方式を用いた場合とでは、同じ画像データからラスタデータを生成しても画像が一致しない場合がある。特許文献1には、CPSI方式を用いた場合とAPPE方式を用いた場合とで画像が一致するか比較する発明が開示されている。異なる方式で生成されたラスタデータを比較することにより、生成されたラスタデータに不具合があるか否かを検知することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2013−63543号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
印刷を行う際には、画像形成装置と、画像形成装置に出力するラスタデータを生成する画像処理装置の組を複数有し、ラスタデータの不具合の検知についてはコストを下げるため、画像処理装置で生成されるラスタデータと比較するためのラスタデータの生成及びラスタデータの不具合の検知を各画像処理装置に接続された一台の検査装置で行う構成が望まれている。この構成においては、例えば、特定のフォントについては、使用可能な画像処理装置がライセンスで定められていることがあり、一の画像処理装置に対して使用が許可されている場合がある。この場合、このフォントの使用が検査装置において許可されていないと、検査装置は、不具合の検知のためのラスタデータを生成するときに当該フォントを使用することができず、不具合の検知ができないこととなる。
【0005】
本発明は、ラスタデータの不具合を検知する装置がリソースの使用に要するライセンス情報を有してなくても、当該リソースを用いたラスタデータの不具合の検知を行えるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の請求項1に係る画像処理システムは、使用にライセンスを要するリソースを記憶する第1記憶手段と、前記リソースの使用を許可するライセンス情報を有するライセンス保持手段と、画像データが使用する前記リソースが前記第1記憶手段に記憶され、当該リソースの使用を許可する前記ライセンス情報を前記ライセンス保持手段が有している場合、当該リソースを使用して前記ライセンス情報が付加された第1のラスタデータを生成する第1生成手段と、前記画像データに前記ライセンス情報を付加して検査装置へ出力し、前記第1のラスタデータを前記検査装置へ出力する出力手段と、を有する画像処理装置と、前記リソースを記憶する第2記憶手段と、前記出力手段から出力される前記画像データと前記第1のラスタデータを取得する取得手段と、前記取得手段が取得した前記画像データが使用する前記リソースが前記第2記憶手段に記憶され、前記画像データに付加されていた前記ライセンス情報が当該リソースの使用を許可するライセンス情報である場合、当該リソースを使用して前記ライセンス情報が付加された第2のラスタデータを生成する第2生成手段と、前記第1のラスタデータと前記第2のラスタデータとの相違を検知する手段であって、付加されている前記ライセンス情報が同じである前記第1のラス
タデータと前記第2のラスタデータとの相違を検知する検知手段とを有する検査装置とを備える。
【0007】
本発明の請求項2に係る画像処理システムは、前記取得手段が取得した前記画像データに付加されているライセンス情報が、前記画像データが使用するリソースの使用を許可するライセンス情報ではない場合、相違の検知を行わない。
【0008】
本発明の請求項3に係る画像処理システムは、前記画像データが使用するリソースの使用を許可するライセンス情報を前記ライセンス保持手段が保持していない場合、相違の検知を行わない。
【0009】
本発明の請求項4に係る画像処理システムは、前記検知手段の検知結果を表示する表示手段を備える。
【0010】
本発明の請求項5に係る画像処理システムは、前記検知手段の検知結果をページ毎に表示する表示手段を備える。
【0011】
本発明の請求項6に係る画像処理システムは、画像データから第1方式で第1のラスタデータを生成する第1生成手段と、前記第1のラスタデータを検査装置へ出力する出力手段と、前記出力手段による前記検査装置への出力が失敗した場合、予め行われた設定に従って、前記出力手段の出力を制御する出力制御手段とを有する画像処理装置と、前記出力手段から出力される前記第1のラスタデータを取得する取得手段と、前記画像データから第2方式で第2のラスタデータを生成第2生成手段と、前記第1のラスタデータと前記第2のラスタデータとの相違を検知する検知手段とを有する検査装置とを備える。
【0012】
本発明の請求項7に係る画像処理システムにおいては、前記出力手段は、前記第1のラスタデータを画像形成装置へ出力し、前記出力制御手段は、前記出力手段による前記検査装置への出力が失敗した場合、予め行われた設定に従って、前記出力手段の前記画像形成装置への前記第1のラスタデータの出力又は前記画像形成装置による画像形成を制御する。
【0013】
本発明の請求項8に係る画像処理装置は、記録媒体に形成する画像を表す画像データを取得する取得手段と、使用にライセンスを要するリソースを記憶する記憶手段と、前記リソースの使用を許可するライセンス情報を有するライセンス保持手段と、前記画像データが使用する前記リソースが前記記憶手段に記憶され、当該リソースの使用を許可する前記ライセンス情報を前記ライセンス保持手段が有している場合、当該リソースを使用して前記ライセンス情報が付加された第1のラスタデータを生成する生成手段と、前記取得手段が取得した画像データに前記ライセンス情報を付加して検査装置へ出力し、前記第1のラスタデータを前記検査装置へ出力する出力手段と、を有する。
【0014】
本発明の請求項9に係るプログラムは、コンピュータを、記録媒体に形成する画像を表す画像データを取得する取得手段と、使用にライセンスを要するリソースの使用を許可するライセンス情報を取得するライセンス取得手段と、前記画像データが使用する前記リソースが記憶手段に記憶され、当該リソースの使用を許可する前記ライセンス情報を前記ライセンス取得手段が取得した場合、当該リソースを使用して前記ライセンス情報が付加された第1のラスタデータを生成する生成手段と、前記取得手段が取得した画像データに前記ライセンス情報を付加して検査装置へ出力し、前記第1のラスタデータを前記検査装置へ出力する出力手段として機能させるためのプログラムである。
【0015】
本発明の請求項10に係る画像処理装置は、記録媒体に形成する画像を表す画像データ
を取得する取得手段と、前記画像データから第1方式で第1のラスタデータを生成する生成手段と、前記取得手段が取得した画像データと、前記第1のラスタデータを検査装置へ出力する出力手段と、前記出力手段による前記検査装置への出力が失敗した場合、予め行われた設定に従って、前記出力手段の出力を制御する出力制御手段とを有する。
【0016】
本発明の請求項11に係るプログラムは、コンピュータを、記録媒体に形成する画像を表す画像データを取得する取得手段と、前記画像データから第1方式で第1のラスタデータを生成する生成手段と、前記取得手段が取得した画像データと、前記第1のラスタデータを検査装置へ出力する出力手段と、前記出力手段による前記検査装置への出力が失敗した場合、予め行われた設定に従って、前記出力手段の出力を制御する出力制御手段として機能させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0017】
本発明の請求項1に係る画像処理システムによれば、ラスタデータの不具合を検知する装置がリソースの使用に要するライセンス情報を有してなくても、当該リソースを用いたラスタデータの不具合の検知を行うことができる。
本発明の請求項2に係る画像処理システムによれば、使用が許可されていないリソースの使用を防ぐことができる。
本発明の請求項3に係る画像処理システムによれば、使用が許可されていないリソースの使用を防ぐことができる。
本発明の請求項4に係る画像処理システムによれば、異なる方式で生成されたラスタデータの相違を報知することができる。
本発明の請求項5に係る画像処理システムによれば、異なる方式で生成されたラスタデータの相違をページ毎に報知することができる。
本発明の請求項6に係る画像処理システムによれば、検査装置で不具合が発生しても、ユーザが操作することなく、出力を継続又は中止させることができる。
本発明の請求項7に係る画像処理システムによれば、検査装置で不具合が発生しても、ユーザが操作することなく、印刷を継続又は中止することができる。
本発明の請求項8に係る画像処理装置によれば、ラスタデータの不具合を検知する装置がリソースの使用に要するライセンス情報を有してなくても、当該リソースを用いたラスタデータの不具合の検知を行うことができる。
本発明の請求項9に係るプログラムによれば、ラスタデータの不具合を検知する装置がリソースの使用に要するライセンス情報を有してなくても、当該リソースを用いたラスタデータの不具合の検知を行うことができる。
本発明の請求項10に係る画像処理装置によれば、検査装置で不具合が発生しても、ユーザが操作することなく、出力を継続又は中止させることができる。
本発明の請求項11に係るプログラムによれば、検査装置で不具合が発生しても、ユーザが操作することなく、出力を継続又は中止させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本発明の一実施形態である画像形成システム1に係る装置を示した図。
図2】第1画像処理装置10Aと第2画像処理装置10Bのハードウェア構成を示した図。
図3】第1画像処理装置10Aと第2画像処理装置10Bの機能ブロック図。
図4】検査装置30のハードウェア構成を示した図。
図5】検査装置30の機能ブロック図。
図6】実施形態の動作例を説明するためのシーケンス図。
図7】第1画像処理装置10Aと第2画像処理装置10Bが表示する画面の一例を示した図。
図8】第1画像処理装置10Aと第2画像処理装置10Bが行う処理の流れを示したフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0019】
[実施形態]
(全体構成)
図1は、本発明の一実施形態である画像形成システム1に係る装置を示した図である。画像形成システム1は、第1画像処理装置10A、第2画像処理装置10B、第1画像形成装置20A、第2画像形成装置20B及び検査装置30で構成されている。
【0020】
第1画像処理装置10Aは、パーソナルコンピュータなどの外部装置から供給される画像データを取得して記憶する。第1画像処理装置10Aは、記憶した画像データが示す画像のラスタデータを生成するRIP(Raster Image Processor)機能を有する。ラスタデータは、行列に並んだピクセルで画像を表すデータである。第1画像処理装置10Aは、複数の方式でラスタデータを生成することが可能であり、例えば、CPSI方式とAPPE方式でラスタデータを生成することが可能となっている。第1画像処理装置10Aは、第1画像形成装置20Aに接続されており、記憶した画像データについてオペレータから印刷を指示されると、オペレータが選択した方式で生成したラスタデータを第1画像形成装置20Aへ出力し、ラスタデータが示す画像の印刷を第1画像形成装置20Aへ指示する。また、第1画像処理装置10Aは、印刷を指示された画像データと、第1画像形成装置20Aへ出力したラスタデータを検査装置30へ出力し、ラスタデータの検査を検査装置30へ指示する。
【0021】
第2画像処理装置10Bは、外部装置から供給される画像データを取得して記憶する。第2画像処理装置10Bは、記憶した画像データが示す画像のラスタデータを生成するRIP機能を有する。第2画像処理装置10Bも、第1画像処理装置10Aと同じく、複数の方式でラスタデータを生成することが可能となっている。第2画像処理装置10Bは、第2画像形成装置20Bに接続されており、記憶した画像データについてオペレータから印刷を指示されると、オペレータが選択した方式で生成したラスタデータを第2画像形成装置20Bへ出力し、ラスタデータが示す画像の印刷を第2画像形成装置20Bへ指示する。また、第2画像処理装置10Bは、印刷を指示された画像データと、第2画像形成装置20Bへ出力したラスタデータを検査装置30へ出力し、ラスタデータの検査を検査装置30へ指示する。
【0022】
第1画像形成装置20Aは、第1画像処理装置10Aから出力されるラスタデータに従って、記録媒体である用紙に画像を形成する装置である。第2画像形成装置20Bは、第2画像処理装置10Bから出力されるラスタデータに従って、記録媒体である用紙に画像を形成する装置である。
【0023】
検査装置30は、RIP処理おける文字化けなどの不具合を検査する装置である。検査装置30は、第1画像処理装置10Aから供給される画像データとラスタデータを取得する。検査装置30は、第1画像処理装置10Aから供給された画像データから、第1画像処理装置10Aから供給されたラスタデータを生成したRIP処理の方式とは異なる方式でラスタデータを生成する。検査装置30は、第1画像処理装置10Aから供給されたラスタデータと、第1画像処理装置10Aから供給された画像データから生成したラスタデータとを比較することにより、異なる方式で生成された2つのラスタデータの相違を検知し、RIP処理おける文字化けなどの不具合を検査する。また、検査装置30は、第2画像処理装置10Bから供給される画像データとラスタデータを取得する。検査装置30は、第2画像処理装置10Bから供給された画像データから、第2画像処理装置10Bから供給されたラスタデータを生成したRIP処理の方式とは異なる方式でラスタデータを生成する。検査装置30は、第2画像処理装置10Bから供給されたラスタデータと、第2
画像処理装置10Bから供給された画像データから生成したラスタデータとを比較することにより、異なる方式で生成された2つのラスタデータの相違を検知し、RIP処理おける文字化けなどの不具合を検査する。
【0024】
(第1画像処理装置10Aと第2画像処理装置10Bの構成)
図2は、第1画像処理装置10Aと第2画像処理装置10Bのハードウェア構成の一例を示した図である。なお、第1画像処理装置10Aと第2画像処理装置10Bの各部を区別する必要がある場合、説明の便宜上、第1画像処理装置10Aと第2画像処理装置10Bの符号の末尾のアルファベットを各部の符号の末尾に付加して説明を行う。例えば、第1画像処理装置10Aの各部については、各部の符号の末尾に「A」を付け、第2画像処理装置10Bの各部については、各部の符号の末尾に「B」を付ける。
【0025】
表示部103は、例えば、文字やGUI(Graphical UserInterface)などを表示する液晶ディスプレイ装置と、液晶ディスプレイ装置の表示を制御するVIDEOボードを有する。VIDEOボードは、本発明に係るライセンス保持手段の一例である。操作部104は、入力機器であるキーボード及びマウスを有し、ユーザに操作される。通信部105は、検査装置30に接続され、検査装置30とデータ通信を行う通信インターフェースとして機能する。なお、通信部105Aは、第1画像形成装置20Aに接続され、第1画像形成装置20Aと通信を行う通信インターフェースとしても機能し、通信部105Bは、第2画像形成装置20Bに接続され、第2画像形成装置20Bと通信を行う通信インターフェースとしても機能する。
【0026】
記憶部102は、例えばハードディスク装置などの記憶装置を有しており、オペレーティングシステムのプログラムやアプリケーションプログラム、アプリケーションプログラムが生成したデータ、外部装置から供給された画像データなどを記憶する。記憶部102は、本発明に係る第1記憶手段の一例である。記憶部102は、本発明に係るアプリケーションプログラムとして、取得した画像データからラスタデータを生成する機能、生成したラスタデータを出力する機能、取得した画像データを検査装置30へ出力する機能などを備えたプログラムを記憶する。
【0027】
また、記憶部102は、使用にライセンスを要するフォントのデータと、当該フォントの使用の可否を判断するためのライセンス情報を記憶する。フォントのデータは、本発明に係るリソースの一例である。ライセンス情報は、例えば、表示部103が備えるVIDEOボードのシリアルナンバーである。第1画像処理装置10Aが有する記憶部102Aには、表示部103Aが備えるVIDEOボードのシリアルナンバーがライセンス情報としてフォントのデータに対応付けて記憶され、第2画像処理装置10Bが有する記憶部102Bには、表示部103Bが備えるVIDEOボードのシリアルナンバーがライセンス情報としてフォントのデータに対応付けて記憶される。第1画像処理装置10Aは、フォントのデータに対応付けて記憶されているライセンス情報と、表示部103Aが備えるVIDEOボードのシリアルナンバーが一致した場合、当該フォントを使用してラスタデータを生成することが可能となり、第2画像処理装置10Bは、フォントのデータに対応付けて記憶されているライセンス情報と、表示部103Bが備えるVIDEOボードのシリアルナンバーが一致した場合、当該フォントを使用してラスタデータを生成することが可能となる。
【0028】
制御部101は、CPU(Central Processing Unit)及びメモリを有している。画像処理装置10において実現する機能は、記憶部102に記憶されているプログラム(ソフトウェア)をCPU、メモリなどのハードウェア上に読み込ませることでCPUが演算を行い、記憶部102の制御、通信部105の制御、メモリ及び記憶部102におけるデータの読み出し及び/又は書き込みの制御を行うことで実現される。
【0029】
(第1画像処理装置10Aと第2画像処理装置10Bの機能構成)
図3は、第1画像処理装置10Aと第2画像処理装置10Bにおいて実現する機能のうち、本発明に係る特徴的な機能の構成を示した機能ブロック図である。なお、第1画像処理装置10Aと第2画像処理装置10Bの各機能を区別する必要がある場合、説明の便宜上、第1画像処理装置10Aと第2画像処理装置10Bの符号の末尾のアルファベットを各部の符号の末尾に付加して説明を行う。
【0030】
第1取得部1001は、外部装置から供給される画像データを取得し、取得した画像データを記憶部102に記憶させる。第1取得部1001は、本発明に係る第1取得手段の一例である。第1生成部1002は、記憶部102に記憶されている画像データからオペレータにより指示された方式でラスタデータを生成する。第1生成部1002は、本発明に係る第1生成手段の一例である。出力部1003は、第1生成部1002が生成したラスタデータを接続されている装置へ出力する。また、出力部1003は、記憶部102に記憶されている画像データを検査装置30へ出力する。出力部1003は、本発明に係る出力手段の一例であり、出力部1003が出力するラスタデータは、本発明に係る第1のラスタデータの一例である。出力制御部1004は、出力部1003によるラスタデータの出力を制御する。出力制御部1004は、本発明に係る出力制御手段の一例である。
【0031】
(検査装置30の構成)
図4は、検査装置30のハードウェア構成の一例を示したブロック図である。表示部303は、例えば、文字やGUIなどを表示する液晶ディスプレイ装置である。操作部304は、入力機器であるキーボード及びマウスを有し、ユーザに操作される。通信部305は、第1画像処理装置10Aと第2画像処理装置10Bに接続され、第1画像処理装置10A及び第2画像処理装置10Bとデータ通信を行う通信インターフェースとして機能する。
【0032】
記憶部302は、例えばハードディスク装置などの記憶装置を有しており、オペレーティングシステムのプログラムやアプリケーションプログラム、アプリケーションプログラムが生成したデータ、第1画像処理装置10Aと第2画像処理装置10Bから供給された画像データなどを記憶する。記憶部302は、本発明に係る第2記憶手段の一例である。記憶部302は、本発明に係るアプリケーションプログラムとして、第1画像処理装置10Aと第2画像処理装置10Bから取得した画像データからラスタデータを生成する機能、第1画像処理装置10Aと第2画像処理装置10Bから取得したラスタデータと、第1画像処理装置10Aと第2画像処理装置10Bから取得した画像データから生成したラスタデータとの相違を検知する機能などを備えたプログラムを記憶する。
【0033】
制御部301は、CPU及びメモリを有している。検査装置30において実現する機能は、記憶部302に記憶されているプログラム(ソフトウェア)をCPU、メモリなどのハードウェア上に読み込ませることでCPUが演算を行い、記憶部302の制御、通信部305の制御、メモリ及び記憶部302におけるデータの読み出し及び/又は書き込みの制御を行うことで実現される。
【0034】
(検査装置30の機能構成)
図5は、検査装置30において実現する機能のうち、本発明に係る特徴的な機能の構成を示した機能ブロック図である。第2取得部3001は、第1画像処理装置10Aと第2画像処理装置10Bから出力された画像データとラスタデータを取得し、取得したデータを記憶部302に記憶させる。第2取得部3001は、本発明に係る第2取得手段の一例である。第2生成部3002は、記憶部302に記憶されている画像データからラスタデータを生成する。第2生成部3002は、本発明に係る第2生成手段の一例であり、第2
生成部3002が生成するラスタデータは、本発明に係る第2のラスタデータの一例である。検知部3003は、第2生成部3002が生成したラスタデータと、第2取得部3001が取得したラスタデータとを比較し、2つのラスタデータの相違を検知する。検知部3003は、検知結果を表示部303で表示する。検知部3003は、本発明に係る検知手段と表示手段の一例である。
【0035】
(実施形態の動作例)
次に本実施形態の動作例について説明する。図6は、本実施形態の動作例を説明するためのシーケンス図である。オペレータは、第1画像形成装置20Aで印刷する画像を示す画像データを外部装置から第1画像処理装置10Aへ供給し、第2画像形成装置20Bで印刷する画像を示す画像データを外部装置から第2画像処理装置10Bへ供給する。説明の便宜上、第1画像処理装置10Aに供給された画像データを画像データ(A)と称し、第2画像処理装置10Bに供給された画像データ(B)と称する。画像データ(B)は、画像データ(A)とは異なる画像データである。第1画像処理装置10A(第1取得部1001A)は、外部装置から供給される画像データ(A)を取得し、取得した画像データ(A)を記憶部102Aに記憶する(ステップS1)。第2画像処理装置10B(第1取得部1001B)は、外部装置から供給される画像データ(B)を取得し、取得した画像データ(B)を記憶部102Aに記憶する(ステップS2)。
【0036】
オペレータは、記憶部102Aに記憶されている画像データの中から、第1画像形成装置20Aで印刷する画像データ(A)を選択する操作を操作部104Aで行った後、選択した画像データ(A)に行うRIP処理の方式の選択し、選択した画像データ(A)について画像形成を指示する操作を操作部104Aで行う。
【0037】
第1画像処理装置10A(第1生成部1002A)は、オペレータが選択したRIP処理の方式に従って、オペレータが選択した画像データ(A)が示す画像のラスタデータの生成を開始する(ステップS3)。第1画像処理装置10Aは、画像データ(A)が示す画像が複数ページである場合、ページ毎にラスタデータを生成する。ここで第1画像処理装置10Aは、画像データ(A)が示す画像が、ライセンスを要するフォントを使用している場合、当該フォントの使用の可否を判断する。具体的には、第1画像処理装置10Aは、画像データ(A)が使用するフォントに対応付けて記憶部102Aに記憶されているライセンス情報と、表示部103AのVIDEOボードのシリアルナンバーが一致した場合、画像データ(A)が使用するフォントの使用が許可されていると判断する。第1画像処理装置10Aは、画像データ(A)が使用するフォントの使用が許可されている場合、当該フォントを用いてラスタデータを生成する。
【0038】
また、オペレータは、記憶部102Bに記憶されている画像データの中から、第2画像形成装置20Bで印刷する画像データ(B)を選択する操作を操作部104Bで行った後、選択した画像データ(B)に行うRIP処理の方式の選択し、選択した画像データ(B)について画像形成を指示する操作を操作部104Bで行う。
【0039】
第2画像処理装置10B(第1生成部1002B)は、オペレータが選択したRIP処理の方式に従って、オペレータが選択した画像データ(B)が示す画像のラスタデータの生成を開始する(ステップS4)。第2画像処理装置10Bは、画像データ(B)が示す画像が複数ページである場合、ページ毎にラスタデータを生成する。ここで第2画像処理装置10Bは、画像データ(B)が示す画像が、ライセンスを要するフォントを使用している場合、当該フォントの使用の可否を判断する。具体的には、第2画像処理装置10Bは、画像データ(B)が使用するフォントに対応付けて記憶部102Bに記憶されているライセンス情報と、表示部103BのVIDEOボードのシリアルナンバーが一致した場合、画像データ(B)が使用するフォントの使用が許可されていると判断する。第2画像
処理装置10Bは、画像データ(B)が使用するフォントの使用が許可されている場合、当該フォントを用いてラスタデータを生成する。
【0040】
ラスタデータの生成を開始した第1画像処理装置10A(出力部1003A)は、画像データ(A)が使用するフォントのライセンス情報が付加された画像データ(A)と、オペレータが選択したRIP処理の方式を示すRIP情報を検査装置30へ出力する(ステップS5)。また、ラスタデータの生成を開始した第2画像処理装置10B(出力部1003B)は、画像データ(B)が使用するフォントのライセンス情報が付加された画像データ(B)と、オペレータが選択したRIP処理の方式を示すRIP情報を検査装置30へ出力する(ステップS6)。説明の便宜上、第1画像処理装置10Aが出力するRIP情報をRIP情報(A)と称し、第2画像処理装置10Bが出力するRIP情報をRIP情報(B)と称する。
【0041】
検査装置30(第2取得部3001)は、第1画像処理装置10Aから出力された画像データ(A)とRIP情報(A)を取得し、第2画像処理装置10Bから出力された画像データ(B)とRIP情報(B)を取得する(ステップS7)。
【0042】
次に第1画像処理装置10A(出力部1003A)は、生成したラスタデータの出力を開始する(ステップS8)。説明の便宜上、第1画像処理装置10Aが出力したラスタデータをラスタデータ(A)と称する。ここで第1画像処理装置10Aは、生成したラスタデータ(A)の第1画像形成装置20Aへの出力を開始する。また、第1画像処理装置10A(出力部1003A)は、画像データ(A)が使用するフォントのライセンス情報が付加されたラスタデータ(A)を検査装置30へ出力する。
【0043】
また、第2画像処理装置10B(出力部1003B)は、生成したラスタデータの出力を開始する(ステップS9)。説明の便宜上、第2画像処理装置10Bが出力したラスタデータをラスタデータ(B)と称する。ここで第2画像処理装置10Bは、生成したラスタデータ(B)の第2画像形成装置20Bへの出力を開始する。また、第2画像処理装置10B(出力部1003B)は、画像データ(B)が使用するフォントのライセンス情報が付加されたラスタデータ(B)を検査装置30へ出力する。
【0044】
検査装置30(第2取得部3001)は、第1画像処理装置10Aから出力されるラスタデータ(A)と、第2画像処理装置10Bから出力されるラスタデータ(B)の取得を開始する(ステップS10)。
【0045】
検査装置30(第2生成部3002)は、取得したRIP情報(A)が示すRIP処理の方式とは異なる方式で画像データ(A)にRIP処理を行い、画像データ(A)からラスタデータの生成を開始する(ステップS11)。ここで検査装置30は、画像データ(A)が示す画像が、ライセンスを要するフォントを使用している場合、当該フォントの使用の可否を判断する。具体的には、検査装置30は、画像データ(A)が使用するフォントに対応付けて記憶部302に記憶されているライセンス情報と、画像データ(A)に付加されているライセンス情報が一致した場合、当該フォントを使用してラスタデータを生成する。
【0046】
また、検査装置30(第2生成部3002)は、取得したRIP情報(B)が示すRIP処理の方式とは異なる方式で画像データ(B)にRIP処理を行い、画像データ(B)からラスタデータの生成を開始する(ステップS12)。ここで検査装置30は、画像データ(B)が示す画像が、ライセンスを要するフォントを使用している場合、当該フォントの使用の可否を判断する。具体的には、検査装置30は、画像データ(B)が使用するフォントに対応付けて記憶部302に記憶されているライセンス情報と、画像データ(B
)に付加されているライセンス情報が一致した場合、当該フォントを使用してラスタデータを生成する。
【0047】
検査装置30(検知部3003)は、画像データ(A)から生成したラスタデータと、第1画像処理装置10Aから取得したラスタデータとの相違を検知する(ステップS13)。具体的には、検査装置30は、取得して記憶部302に記憶された画像データのうち、画像データ(A)に付加されていたライセンス情報と同じライセンス情報が付加されているラスタデータを特定し、画像データ(A)から生成したラスタデータと、特定したラスタデータとをページ毎に比較して相違を検知する。
【0048】
また、検査装置30(検知部3003)は、画像データ(B)から生成したラスタデータと、第2画像処理装置10Bから取得したラスタデータとの相違を検知する(ステップS14)。具体的には、検査装置30は、取得して記憶部302に記憶された画像データのうち、画像データ(B)に付加されていたライセンス情報と同じライセンス情報が付加されているラスタデータを特定し、画像データ(B)から生成したラスタデータと、特定したラスタデータとをページ毎に比較して相違を検知する。
【0049】
検査装置30(検知部3003)は、画像データ(A)から生成したラスタデータと、第1画像処理装置10Aから取得したラスタデータの相違の検知の結果を表示部303で表示し、画像データ(B)から生成したラスタデータと、第2画像処理装置10Bから取得したラスタデータの相違の検知の結果を表示部303で表示する(ステップS15)。検査装置30は、ラスタデータの相違の検知結果を表示する際には、相違の検知を行ったラスタデータを出力した装置の識別子と対応付けて検知結果を表示する。例えば、検査装置30は、第1画像処理装置10Aが有するフォントのライセンス情報と第1画像処理装置10AのIPアドレスとを対応付けて記憶部302に記憶する。検査装置30は、第1画像処理装置10Aから取得して相違の検知を行ったラスタデータ(A)に付与されているライセンス情報に対応付けて記憶されているIPアドレスを特定し、このラスタデータ(A)についての相違の検知結果を、特定したIPアドレスと対応付けて表示する。なお、検査装置30は、ラスタデータ(A)の取得時にラスタデータ(A)を出力した第1画像処理装置10AのIPアドレスを取得し、ラスタデータ(A)についての相違の検知結果と共に、このラスタデータ(A)を出力した第1画像処理装置10AのIPアドレスを表示してもよい。
【0050】
次に、検査装置30が第1画像処理装置10Aと通信を行えない状態であるときの動作例について説明する。オペレータは、第1画像処理装置10Aにおいて、検査装置30と通信を行えない状態のときの動作の設定を行う。図7は、この設定を行うための画面の一例である。この画面においては、検査装置30と通信を行えない状態のときに画像データの印刷処理を継続するか中止するかの設定と、検査装置30と通信を行えない状態のときにラスタデータの検査処理を継続するか中止するかの設定を行うことができる。オペレータは、操作部304を操作し、図7の画面において、検査装置30と通信を行えなくなったときに印刷処理を継続するか中止するかを選択し、検査装置30と通信を行えなくなったときに検査処理について、継続するか中止するかを選択する。検査装置30は、図7の画面のOKボタンをクリックする操作が行われると、オペレータが行った設定を記憶する。
【0051】
オペレータは、記憶部102Aに記憶されている画像データの中から、第1画像形成装置20Aで印刷する画像データ(A)を選択する操作を操作部104Aで行った後、選択した画像データ(A)に行うRIP処理の方式の選択し、選択した画像データ(A)について画像形成を指示する操作を操作部104Aで行う。
【0052】
第1画像処理装置10Aは、オペレータが選択したRIP処理の方式に従って、オペレータが選択した画像データ(A)が示す画像のラスタデータの生成を開始する。第1画像処理装置10Aは、画像データ(A)が示す画像が複数ページである場合、ページ毎にラスタデータを生成する。ここで第1画像処理装置10Aは、画像データ(A)が示す画像が、ライセンスを要するフォントを使用している場合、当該フォントの使用の可否を判断する。第1画像処理装置10Aは、画像データ(A)が使用するフォントの使用が許可されている場合、当該フォントを用いてラスタデータを生成する。
【0053】
ラスタデータの生成を開始した第1画像処理装置10Aは、画像データ(A)が使用するフォントのライセンス情報が付加された画像データ(A)と、オペレータが選択したRIP処理の方式を示すRIP情報を検査装置30へ出力する。また、第1画像処理装置10Aは、生成したラスタデータ(A)の出力を開始する。ここで第1画像処理装置10Aは、生成した各ページのラスタデータ(A)の第1画像形成装置20Aへの出力を開始する。また、第1画像処理装置10Aは、画像データ(A)が使用するフォントのライセンス情報が付加されたラスタデータ(A)を検査装置30へ出力する。
【0054】
図8は、ラスタデータを出力した第1画像処理装置10Aが行う処理の流れを示したフローチャートである。第1画像処理装置10Aは、画像データ(A)から生成した複数のページの各ラスタデータを出力する毎に図8の処理を実行する。
【0055】
第1画像処理装置10A(出力制御部1004A)は、ラスタデータを検査装置30へ出力した後、出力したラスタデータに対応する取得メッセージを予め定められた時間内に検査装置30から取得したか判断する(ステップSA1)。第1画像処理装置10Aは、ラスタデータを検査装置30へ出力した後、出力したラスタデータに対応する取得メッセージを予め定められた時間内に検査装置30から取得した場合(ステップSA1でYES)、図8の処理を終了する。
【0056】
第1画像処理装置10Aは、ラスタデータを第1画像形成装置20Aへ出力した後、出力したラスタデータに対応する取得メッセージを予め定められた時間内に検査装置30から取得できなかった場合(ステップSA1でNO)、即ち、ラスタデータの検査装置30への出力を失敗した場合、検査処理を継続するか中止するかの設定の情報を記憶部102Aから取得する(ステップSA2)。第1画像処理装置10Aは、取得した設定の情報が、検査処理の継続を示しているか判断する(ステップSA3)。第1画像処理装置10Aは、取得した設定の情報が、検査の中止を示している場合(ステップSA3でNO)、生成しているラスタデータの検査装置30への出力を中止し、ラスタデータの検査の処理を中止する(ステップSA4)。一方、第1画像処理装置10Aは、取得した設定の情報が、検査の継続を示している場合(ステップSA3でYES)、取得メッセージが送られてこなかったラスタデータを検査装置30へ再出力する(ステップSA5)。
【0057】
次に第1画像処理装置10Aは、印刷処理を継続するか中止するかの設定の情報を記憶部102Aから取得する(ステップSA6)。第1画像処理装置10Aは、取得した設定の情報が、印刷処理の継続を示しているか判断する(ステップSA7)。第1画像処理装置10Aは、取得した設定の情報が、印刷の中止を示している場合(ステップSA7でNO)、生成しているラスタデータの第1画像形成装置20Aへの出力を中止し、画像データの印刷の処理を中止する(ステップSA8)。一方、第1画像処理装置10Aは、取得した設定の情報が、印刷の継続を示している場合(ステップSA7でYES)、処理の流れをステップSA1へ戻す。
【0058】
[変形例]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、他の様々な形態で実施可能である。例えば、上述の実施形態を以下のように変
形して本発明を実施してもよい。なお、上述した実施形態及び以下の変形例は、各々を組み合わせてもよい。
【0059】
上述した実施形態においては、ライセンス情報はVIDEOボードのシリアルナンバーであるが、ライセンス情報は、VIDEOボードのシリアルナンバーに限定されるものではない。例えば、第1画像処理装置10Aと第2画像処理装置10BのIPアドレスや通信部105が有するハードウェアに付与されたMACアドレスであってもよい。
【0060】
本発明においては、検査装置30は、第1画像処理装置10Aから取得した画像データ(A)に付加されているライセンス情報が、第1画像処理装置10Aから取得したラスタデータ(A)に付加されているライセンス情報とは異なる場合、画像データ(A)から生成したラスタデータと第1画像処理装置10Aから取得したラスタデータ(A)との相違の検知を行わない構成としてもよい。なお、第2画像処理装置10Bについても同様の構成としてもよい。
【0061】
第1画像処理装置10Aが使用するフォントのライセンス情報とVIDEOボードのシリアルナンバーが異なる場合、第1画像処理装置10Aは、検査装置30へのラスタデータ(A)と画像データ(A)の出力を行わない構成としてもよい。なお、第2画像処理装置10Bについても同様の構成としてもよい。
【0062】
上述した実施形態においては、検査装置30は、第1画像処理装置10Aと第2画像処理装置10Bとから画像データを取得しているが、画像データを取得する構成は、実施形態の構成に限定されるものではない。例えば、画像データ(A)が使用にライセンスを要しないフォントを用いている場合、外部装置から第1画像処理装置10Aと検査装置30に画像データ(A)を供給してもよい。
この場合、第1画像処理装置10Aは、供給された画像データ(A)からラスタデータ(A)を生成し、生成したラスタデータ(A)とRIP情報(A)を検査装置30へ出力する。
検査装置30は、外部装置から供給された画像データ(A)と、第1画像処理装置10Aから供給されたラスタデータ(A)及びRIP情報(A)を取得する。
検査装置30は、取得した画像データ(A)から取得したRIP情報(A)が示すRIP処理の方式とは異なる方式で画像データ(A)にRIP処理を行い、画像データ(A)からラスタデータを生成する。検査装置30は、第1画像処理装置10Aから供給されたラスタデータ(A)と、生成したラスタデータとの相違を検知する。
また、画像データ(A)が使用にライセンスを要するフォントを用いている場合、第1画像処理装置10Aは、ライセンス情報が付加された画像データ(A)に替えて、画像データ(A)のファイル名とライセンス情報とをラスタデータ(A)と共に検査装置30へ出力する構成としてもよい。
この構成の場合、検査装置30は、外部装置から供給された画像データ(A)からラスタデータ(A)を生成する際に、第1画像処理装置10Aから画像データ(A)のファイル名と共に供給されたライセンス情報を用いてフォントの使用の可否を判断し、ラスタデータを生成する。
【0063】
上述した実施形態においては、図7の画面において印刷処理について中止するとの設定が行われた場合、ラスタデータの第1画像処理装置10A(第2画像処理装置10B)への出力を中止しているが、印刷処理について中止するとの設定が行われている場合の動作は、実施形態の動作に限定されるものではない。例えば、図7の画面において印刷処理について中止するとの設定が行われた場合、第1画像処理装置10A(第2画像処理装置10B)は、ラスタデータの出力は継続し、ラスタデータが示す画像の形成の停止を第1画像形成装置20A(第2画像形成装置20B)へ指示し、第1画像形成装置20A(第2画
像形成装置20B)は、この指示に応じてラスタデータが示す画像の形成を停止してもよい。この変形例においては、第1画像処理装置10A(第2画像処理装置10B)は、検査装置30が正常に動作する状態となった場合、出力したラスタデータが示す画像の形成を第1画像形成装置20A(第2画像形成装置20B)へ指示し、第1画像形成装置20A(第2画像形成装置20B)は、この指示に応じて画像形成を行っていないラスタデータに基づいて画像形成を行うようにしてもよい。
【符号の説明】
【0064】
1…画像形成システム、10A…第1画像処理装置、10B…第2画像処理装置、20A…第1画像形成装置、20B…第2画像形成装置、30…検査装置、101…制御部、102…記憶部、103…表示部、104…操作部、105…通信部、301…制御部、302…記憶部、303…表示部、304…操作部、305…通信部、1001…第1取得部、1002…第1生成部、1003…出力部、1004…出力制御部、3001…第2取得部、3002…第2生成部、3003…検知部。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8