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特開2019-197457情報処理装置、情報処理システム、及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2019-197457(P2019-197457A)
(43)【公開日】2019年11月14日
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理システム、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 12/00 20060101AFI20191018BHJP
   G06F 16/00 20190101ALI20191018BHJP
   G06Q 10/10 20120101ALI20191018BHJP
   H04N 1/00 20060101ALI20191018BHJP
   G06F 17/22 20060101ALI20191018BHJP
【FI】
   G06F12/00 520E
   G06F17/30 240B
   G06F17/30 140
   G06Q10/10 310
   H04N1/00 127A
   G06F17/22 611
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2018-92000(P2018-92000)
(22)【出願日】2018年5月11日
(71)【出願人】
【識別番号】000005496
【氏名又は名称】富士ゼロックス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000752
【氏名又は名称】特許業務法人朝日特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】小林 真之
【テーマコード(参考)】
5B109
5C062
5L049
【Fターム(参考)】
5B109QB18
5C062AA02
5C062AA05
5C062AA13
5C062AA14
5C062AA29
5C062AB38
5C062AB40
5C062AC58
5C062AF06
5C062AF14
5L049AA07
(57)【要約】
【課題】文書を変更したときに、その文書の承認を依頼する承認者を特定する。
【解決手段】端末2において、文書に変更を加えた利用者が、その文書に対する承認の依頼をする操作をした場合、取得部111は、この端末2から、その変更が加えられた文書を取得する。検知部112は、取得部111が取得した文書と、その文書の変更前の文書とを比較して、その文書の変更された部分を検知する。特定部113は、要素DB121及び承認DB122を参照し、検知された部分、すなわち、文書において変更された部分が属する要素に対応付けられた現在の承認者を特定する。現在の承認者は、承認DB122の承認者表1222において対応付けられている着任日の新しさに基づいて特定される。通知部114は、特定部113が特定した承認者に、上述した変更された部分の承認の依頼を通知する。
【選択図】図9
【特許請求の範囲】
【請求項1】
階層構造を有する複数の要素で構成された文書の変更された部分を検知する検知部と、
前記文書において前記部分が属する要素に対応付けられた承認者を特定する特定部と、
前記承認者に前記部分の承認の依頼を通知する通知部と、
を有する情報処理装置。
【請求項2】
前記検知部は、前記部分が変更された時期を検知し、
前記特定部は、前記要素及び前記時期の組に対応付けられた前記承認者を特定する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記特定部は、現在において前記要素に対応付けられた第1承認者が着任してから決められた期間を経過していない場合に、前記要素及び前記時期の組に対応付けられた第2承認者を特定し、
前記通知部は、前記第2承認者を特定した場合に、前記第2承認者に前記依頼を通知する
ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記通知部は、前記検知部が複数の前記部分を検知し、該複数の部分のそれぞれについて前記特定部が共通の前記承認者を特定した場合に、前記複数の部分の承認の依頼をまとめて通知する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記文書において前記部分が属する前記要素を該文書から分割する分割部、を有し、
前記通知部は、分割された前記要素とともに前記依頼を通知する
ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記特定部は、前記文書において前記部分が属する前記要素が複数ある場合に、前記複数の要素のそれぞれに対応付けられた承認者を特定し、
前記通知部は、前記複数の承認者が特定された場合に、下位の要素に対応付けられた承認者から上位の要素に対応付けられた承認者に向かう順に前記依頼を通知する
ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
請求項1から6のいずれか1項に記載の情報処理装置と、
前記情報処理装置から前記承認の依頼を通知された場合に、前記承認者から該承認を受付ける端末と、
を有する情報処理システム。
【請求項8】
コンピュータを、
階層構造を有する複数の要素で構成された文書の変更された部分を検知する検知部と、
前記文書において前記部分が属する要素に対応付けられた承認者を特定する特定部と、
前記承認者に前記部分の承認の依頼を通知する通知部、
として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理システム、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、文書データをページ単位で分割し、分割したそれぞれの文書データに対して承認を受けるべく、承認依頼先の設定を受付ける情報処理装置が開示されている。この情報処理装置は、受付けた承認依頼先へ分割した文書データを転送し、転送したその文書データに対する承認情報をクライアント端末から受信し、全ての文書データに対して承認情報を受信していると判定した場合に、全ての文書データを送信先へ送信する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2012−134603号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年ではマークアップ言語等により構造化された文書(構造化文書)が多く用いられる。構造化文書では、文書を構成する要素が明確であるため、承認の対象を文書単位やページ単位等のほか、要素単位にすることが可能である。この場合、承認者は、自身が担当する要素に限定して承認をすればよいため、一つの文書に含まれる複数の要素の承認を、それぞれの承認者が並行して行うことが可能である。
【0005】
しかし、特に階層化された構造化文書では上位・下位で承認者が異なる場合もあり、承認者の特定が困難である。
本発明は、文書を変更したときに、その文書の承認を依頼する承認者を特定することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の請求項1に係る情報処理装置は、階層構造を有する複数の要素で構成された文書の変更された部分を検知する検知部と、前記文書において前記部分が属する要素に対応付けられた承認者を特定する特定部と、前記承認者に前記部分の承認の依頼を通知する通知部と、を有する情報処理装置である。
【0007】
本発明の請求項2に係る情報処理装置は、請求項1に記載の態様において、前記検知部は、前記部分が変更された時期を検知し、前記特定部は、前記要素及び前記時期の組に対応付けられた前記承認者を特定することを特徴とする情報処理装置である。
【0008】
本発明の請求項3に係る情報処理装置は、請求項2に記載の態様において、前記特定部は、現在において前記要素に対応付けられた第1承認者が着任してから決められた期間を経過していない場合に、前記要素及び前記時期の組に対応付けられた第2承認者を特定し、前記通知部は、前記第2承認者を特定した場合に、前記第2承認者に前記依頼を通知することを特徴とする情報処理装置である。
【0009】
本発明の請求項4に係る情報処理装置は、請求項1又は2に記載の態様において、前記通知部は、前記検知部が複数の前記部分を検知し、該複数の部分のそれぞれについて前記特定部が共通の前記承認者を特定した場合に、前記複数の部分の承認の依頼をまとめて通知することを特徴とする情報処理装置である。
【0010】
本発明の請求項5に係る情報処理装置は、請求項1から4のいずれか1項に記載の態様において、前記文書において前記部分が属する前記要素を該文書から分割する分割部、を有し、前記通知部は、分割された前記要素とともに前記依頼を通知することを特徴とする情報処理装置である。
【0011】
本発明の請求項6に係る情報処理装置は、請求項1から5のいずれか1項に記載の態様において、前記特定部は、前記文書において前記部分が属する前記要素が複数ある場合に、前記複数の要素のそれぞれに対応付けられた承認者を特定し、前記通知部は、前記複数の承認者が特定された場合に、下位の要素に対応付けられた承認者から上位の要素に対応付けられた承認者に向かう順に前記依頼を通知することを特徴とする情報処理装置である。
【0012】
本発明の請求項7に係る情報処理システムは、請求項1から6のいずれか1項に記載の情報処理装置と、前記情報処理装置から前記承認の依頼を通知された場合に、前記承認者から該承認を受付ける端末と、を有する情報処理システムである。
【0013】
本発明の請求項8に係るプログラムは、コンピュータを、階層構造を有する複数の要素で構成された文書の変更された部分を検知する検知部と、前記文書において前記部分が属する要素に対応付けられた承認者を特定する特定部と、前記承認者に前記部分の承認の依頼を通知する通知部、として機能させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0014】
請求項1、7、8に係る発明によれば、文書を変更したときに、その文書の承認を依頼する承認者を特定することができる。
請求項2に係る発明によれば、その文書の変更された時期に応じた承認者を特定することができる。
請求項3に係る発明によれば、例えば、着任してから決められた期間を経過していない不慣れな第1承認者に加えて、又は代えて、承認すべき要素を熟知している第2承認者にその要素の承認を依頼することができる。
請求項4に係る発明によれば、複数の部分の承認の依頼をまとめない場合に比べて、通知の回数が減る。
請求項5に係る発明によれば、承認者は自身が承認を依頼されている要素以外の要素を見なくて済む。
請求項6に係る発明によれば、複数の承認者へ、そのそれぞれが対応付けられた要素の包含関係に応じた順に、承認の依頼が通知される。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本実施形態に係る情報処理システム9の構成を示す図。
図2】情報処理装置1の構成を示す図。
図3】記憶部12に記憶される文書DB123の例を示す図。
図4】記憶部12に記憶される要素DB121の例を示す図。
図5】文書の構成の例を示す図。
図6】文書における記載の位置と文書を構成する要素との関係を説明するための図。
図7】記憶部12に記憶される承認DB122の例を示す図。
図8】端末2の構成の例を示す図。
図9】情報処理システム9の機能的構成を示す図。
図10】情報処理装置1が承認者を特定するまでの動作の流れを示すフロー図。
図11】情報処理装置1が承認者に承認の依頼を通知する動作の流れを示すフロー図。
【発明を実施するための形態】
【0016】
<実施形態>
<情報処理システムの全体構成>
図1は、本実施形態に係る情報処理システム9の構成を示す図である。情報処理システム9は、情報処理装置1と、複数の端末2と、を有し、また、これらを通信可能に接続する通信回線3を有する。なお、情報処理システム9は、情報処理装置1を複数有してもよい。
【0017】
情報処理装置1は、文書の要素ごとに承認者を対応付けて記憶する情報処理装置である。「文書」とは、文字、記号、図面等を示す電子データでそれぞれ記録された複数の要素によって構成される情報である。文書の例としては、業務の進め方や指針、注意点等を定めた業務標準や、機械・器具の取扱説明書、作文・製図の手引書、接客に関するマニュアル、審査のハンドブック等が挙げられる。
【0018】
「階層構造」とは、層状の重なりを持った構造である。情報処理装置1が扱う文書は、上述した文書のうち、階層構造を有する複数の要素で構成されている文書であり、例えばマークアップ言語で記述された構造化文書や、決められた単語(予約語)が規則に沿って配置された定型文書等である。
【0019】
端末2は、この情報処理システム9の利用者のそれぞれが操作するコンピュータ等の端末である。情報処理システム9の利用者には、文書を作成する作成者、作成された文書に含まれる要素ごとに定められたその要素を承認する承認者、承認者に承認を依頼する依頼者、等が含まれる。
【0020】
通信回線3は、例えばLAN(Local Area Network)のほか、WAN(Wide Area Network)であってもよいし、インターネットであってもよいし、これらの組合せであってもよい。また、通信回線3は、公衆交換通信網(PSTN:Public Switched Telephone Networks)やサービス統合デジタル網(ISDN:Integrated Services Digital Network)等を含むものでもよい。
【0021】
<情報処理装置の構成>
図2は、情報処理装置1の構成を示す図である。図2に示す通り、情報処理装置1は、制御部11、記憶部12、及び通信部13を有する。
【0022】
制御部11は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)を有し、CPUがROM及び記憶部12に記憶されているコンピュータプログラム(以下、単にプログラムという)を読み出して実行することにより情報処理装置1の各部を制御する。
【0023】
通信部13は、有線又は無線により通信回線3に接続する通信回路である。情報処理装置1は、通信部13により通信回線3に接続された端末2と情報をやり取りする。
【0024】
記憶部12は、ハードディスクドライブ等の記憶手段であり、制御部11のCPUに読み込まれる各種のプログラム、データ等を記憶する。また、記憶部12は、要素DB121、承認DB122、及び文書DB123を記憶する。
【0025】
<文書DBの構成>
図3は、記憶部12に記憶される文書DB123の例を示す図である。図3に示す文書DB123は、文書を識別する識別情報である文書IDと、その文書の内容を示す文書データとを対応付けて記憶するデータベースである。
【0026】
<要素DBの構成>
図4は、記憶部12に記憶される要素DB121の例を示す図である。図4に示す要素DB121は、文書と、その文書を構成する要素と、を対応付けるデータベースである。
【0027】
要素DB121は、文書を構成する要素のそれぞれの識別情報である要素IDに対応付けて、その要素を含む文書の文書IDと、その要素の名称である要素名とが記述されている。例えば、文書ID「BookA」で識別される文書の「編1」の要素IDは、「C001」である。
【0028】
図5は、文書の構成の例を示す図である。例えば、図5に示す「BookA」の「編1」は「章1」、「章2」、「章3」、…を包含する。したがって、この「章1」、「章2」、「章3」、…は、「編1」と包含関係にあり、「編1」にとって下位の要素である。そして、この「章1」は「節1」、「節2」を包含する。したがって、この「節1」、「節2」は「章1」と包含関係にあって「章1」にとって下位の要素であり、かつ、「編1」と包含関係にあって「編1」にとっても下位の要素である。
【0029】
図6は、文書における記載の位置と文書を構成する要素との関係を説明するための図である。位置T1、T2、T3、T4は、文書における記載の位置の例である。位置T1は、編1(C001)を構成する範囲R1に含まれるが、編1の下位の要素である章1(C002)には含まれない。位置T1は、例えば、編1の見出し文や要約文が記載される位置である。位置T1を含む要素は編1(C001)であり、これより上位の階層にも下位の階層にも位置T1を含む要素はない。
【0030】
一方、位置T2は、章1(C002)を構成する範囲R2に含まれるが、章1の下位の要素である節1(C003)及び節2(C004)のいずれにも含まれない。位置T2は、例えば章1の見出し文や要約文が記載される位置である。位置T2を含む要素は、章1と編1の2つであり、章1が編1の下位の要素である。
【0031】
位置T3は、節1(C003)に含まれる。位置T3は、例えば節1の本文が記載される位置である。つまり、位置T3を含む要素は、節1、章1、編1の3つであり、これらは下位の要素から上位の要素に向かう順で、節1→章1→編1と並べられる。
【0032】
また、位置T4は、節2(C004)に含まれる。位置T4は、例えば節2の本文が記載される位置である。つまり、位置T4を含む要素は、節2、章1、編1の3つであり、これらは下位の要素から上位の要素に向かう順で、節2→章1→編1と並べられる。
【0033】
<承認DBの構成>
図7は、記憶部12に記憶される承認DB122の例を示す図である。図7に示す承認DB122は、文書を構成する要素ごとに、その要素について承認をする承認者を記憶するデータベースである。図7に示す承認DB122は、要素IDを列挙した要素IDリスト1221と、承認者表1222とを含む。承認者表1222は、要素IDリスト1221に記憶された要素IDごとに、一つずつ割当てられている。
【0034】
承認者表1222は、割当てられた要素IDで識別される要素を承認する役割に着任したことのある承認者の識別情報(承認者ID)を、それぞれの承認者が着任した日(着任日)と対応付けて記憶している。
【0035】
情報処理装置1は、この承認DB122を参照することで、文書を構成する複数の要素ごとに、その要素を承認する役割に着任した承認者のそれぞれの着任日を特定し、その要素に対して過去の或る時点又は現在に割当てられている承認者を特定する。
【0036】
<端末の構成>
図8は、端末2の構成の例を示す図である。図8に示す端末2は、制御部21、記憶部22、通信部23、操作部24、及び表示部25を有する。
【0037】
制御部21は、CPU、ROM、RAMを有し、CPUがROM及び記憶部22に記憶されているプログラムを読み出して実行することにより端末2の各部を制御する。記憶部22は、ソリッドステートドライブ、ハードディスクドライブ等の記憶手段であり、制御部21のCPUに読み込まれる各種のプログラム、データ等を記憶する。
【0038】
通信部23は、有線又は無線により通信回線3に接続する通信回路である。端末2は、通信部23により通信回線3に接続された情報処理装置1と情報をやり取りする。
【0039】
操作部24は、各種の指示をするための操作ボタン、キーボード、タッチパネル等の操作子を備えており、利用者による操作を受付けてその操作内容に応じた信号を制御部21に送る。
【0040】
表示部25は、液晶ディスプレイ等の表示画面を有しており、制御部21の制御の下、画像を表示する。表示画面の上には、操作部24の透明のタッチパネルが重ねて配置されてもよい。
【0041】
<情報処理システムの機能的構成>
図9は、情報処理システム9の機能的構成を示す図である。図9において、情報処理装置1の通信部13、通信回線3、及び端末2の各構成の記載を省く。
【0042】
情報処理装置1の制御部11は、記憶部12に記憶されているプログラムを読み出して実行することにより、取得部111、検知部112、特定部113、及び通知部114として機能する。また、制御部11は、さらに分割部115、及び解析部116として機能してもよい。
【0043】
取得部111は、利用者の操作を受付けた端末2から、その操作に応じた指示を取得する。
【0044】
例えば端末2において、文書を作成した利用者(作成者)が、その文書の登録を指示する操作をした場合、取得部111は、この端末2から文書とその文書を登録する旨の指示を取得する。
【0045】
この場合、解析部116は、取得部111が取得した文書を解析して、この文書を構成する要素を抽出する。この解析は、例えば文書がマークアップ言語で記述された構造化文書である場合、そのマークアップ言語で定められたタグに基づいて行われる。また、この解析は、文書が自然言語で記述されている場合に、自然言語解析によって行われる。自然言語解析においては、例えば文章中の「編」「章」「節」「項」「目」等の予約語を検出することで要素の抽出を行う。解析部116は、抽出した各要素に要素IDを割当てて、要素DB121に登録する。
【0046】
なお、解析の結果、文書が決められた方式に違反していることが検知された場合、情報処理装置1は、文書の作成者にその旨を通知してもよい。例えば、タグがマークアップ言語の文法に沿って記述されていない場合や、予約語の順序、位置等が誤っている場合、文書内の要素名が一意に特定されない場合等、情報処理装置1は、これらの誤りを検出して文書の作成者に通知してもよい。
【0047】
また、例えば端末2において、文書を構成する要素の承認者を決める利用者が、その要素の承認者の登録を指示する操作をした場合、取得部111は、この端末2から、その要素を示す要素IDと、その要素の承認者を示す承認者IDとを取得する。
【0048】
この場合、解析部116は、取得部111が取得した要素IDと承認者IDとを受取り、これらを記憶部12の承認DB122に対応付けて登録する。
【0049】
また、例えば端末2において、文書に変更を加えた利用者が、その文書に対する承認の依頼をする操作をした場合、取得部111は、この端末2から、その変更が加えられた文書を取得する。
【0050】
検知部112は、取得部111が取得した文書と、その文書の変更前の文書とを比較して、その文書の変更された部分を検知する。
【0051】
特定部113は、要素DB121及び承認DB122を参照し、検知された部分、すなわち、文書において変更された部分が属する要素に対応付けられた現在の承認者を特定する。現在の承認者は、承認DB122の承認者表1222において対応付けられている着任日の新しさに基づいて特定される。
【0052】
通知部114は、特定部113が特定した承認者に、上述した変更された部分の承認の依頼を通知する。
【0053】
なお、検知部112が複数の部分を検知し、この複数の部分のそれぞれについて特定部113が共通の承認者を特定した場合に、通知部114は、複数の部分の承認の依頼をまとめて通知してもよい。
【0054】
また、制御部11は、上述した通り分割部115として機能してもよい。この分割部115は、文書において変更された部分が属する要素をこの文書から分割する。この場合、通知部114は、変更された部分の承認の依頼を通知するとともに、分割された要素を通知してもよい。この構成によれば、承認者は自身が承認を依頼されている要素以外の要素を見なくて済む。
【0055】
また、特定部113は、文書において変更された部分が属する要素が複数ある場合に、複数の要素のそれぞれに対応付けられた承認者を特定してもよい。この場合、通知部114は、複数の承認者が特定された場合に、下位の要素に対応付けられた承認者から上位の要素に対応付けられた承認者に向かう順に依頼を通知してもよい。
【0056】
<情報処理システムの動作>
<承認者を特定する動作>
図10は、情報処理システム9の情報処理装置1が承認者を特定するまでの動作の流れを示すフロー図である。
【0057】
図10に示す通り、情報処理装置1の制御部11は、利用者が変更した部分を含む文書の承認の依頼を端末2から受付けると(ステップS101)、その文書を取得し(ステップS102)、文書の構造を解析する(ステップS103)。
【0058】
制御部11は、取得した文書の変更前に相当する文書を、例えば記憶部12から取得すると、これら変更前後の2つの文書を比較して、利用者により変更された部分を検知する(ステップS104)。そして、検知した部分が属する最も下位の要素を特定する(ステップS105)。
【0059】
制御部11は、ステップS105で特定した要素を文書から分割してもよい(ステップS106)。
【0060】
制御部11は、承認DB122を参照して、ステップS105で特定した要素に対応付けられた承認者を特定する(ステップS107)。
【0061】
制御部11は、文書の変更された部分が属する要素が複数ある場合に、ステップS107で、それら複数の要素のそれぞれに対応付けられた承認者を特定してもよい。この場合、制御部11は、特定された要素の上位に、上述した部分が属する要素があるか否かを判断してもよい(ステップS108)。
【0062】
上位に要素がないと判断する場合(ステップS108;NO)、制御部11は、処理を終了する。一方、上位に要素があると判断する場合(ステップS108;YES)、制御部11は、その上位の要素を特定し(ステップS109)、処理をステップS106に戻す。ステップS109で上位の要素が複数ある場合、制御部11は、ステップS107で承認者を特定した要素の一つ上の要素を、すなわち、ステップS107で承認者を特定した要素が節であれば階層が一つ上位にあたる章を、章であれば編を、特定する。
【0063】
なお、制御部11は、文書の変更された部分が属する要素が複数ある場合に、複数の要素のうち、一つの要素に対応付けられた一人の承認者を特定してもよい。この場合例えば、制御部11は、複数の要素のうち、最も下位の要素に対応付けられた一人の承認者を特定する。
【0064】
<承認依頼の通知の動作>
図11は、情報処理システム9の情報処理装置1が承認者に承認の依頼を通知する動作の流れを示すフロー図である。
【0065】
図11に示す通り、情報処理装置1の制御部11は、上述のステップS107で複数の承認者が特定された場合に、その複数の承認者のうち、共通する承認者がいるか否か判断する(ステップS201)。
【0066】
共通する承認者がいる(ステップS201;YES)と判断する場合、制御部11は、その共通する承認者に対して通知すべき承認の依頼を一つにまとめ(ステップS202)、処理をステップS203に進める。
【0067】
一方、共通する承認者がいない(ステップS201;NO)と判断する場合、制御部11は、ステップS202に進まずに、処理をステップS203に進める。
【0068】
制御部11は、特定された承認者に対して、それぞれ承認の依頼を通知する(ステップS203)。このときステップS202で一つにまとめられた承認の依頼は、対応する承認者に向けて一度に通知される。
【0069】
なお、制御部11は、ステップS105で特定した要素を文書から分割した場合、ステップS203において、分割された要素とともに、その要素に含まれる変更された部分の承認の依頼を通知する。
【0070】
また、文書の変更された部分が属する複数の要素のそれぞれに対応付けられた承認者を最も下位の要素から上位の要素に向けて順に特定した場合、制御部11は、この順に上述した承認の依頼を通知してもよい。
【0071】
これにより、変更された部分に対する承認の依頼は、その部分が属する要素の階層が下位から上位に向かう順に、それぞれ対応付けられた承認者に通知される。
【0072】
以上の動作により、情報処理システム9において、文書を変更したときに、その文書の承認を依頼する承認者が特定される。
【0073】
<変形例>
以上が実施形態の説明であるが、この実施形態の内容は以下のように変形し得る。また、以下の変形例を組合せてもよい。
【0074】
<変形例1>
検知部112は、取得した文書データに含まれるメタデータ等を参照して、上述した部分が変更された時期を検知してもよい。この場合、特定部113は、検知された部分が属する要素及び検知された時期の組に対応付けられた承認者を特定する。通知部114は、変更された部分が属する要素及び変更された時期の組に対応付けられた承認者にその部分の承認の依頼を通知すればよい。
【0075】
例えば、2017年4月2日にBookAの編1章1節1に属する部分が利用者によって変更された場合、この要素を示す要素IDは「C003」であり、図7に示す承認DB122で現在の承認者を示す承認者IDは「U3」である。しかし、変更された時期に対応付けられた承認者の承認者IDは「U1」である。したがって、情報処理装置1は、承認者ID「U3」の人物に承認の依頼を通知するとともに、承認者ID「U1」の人物にも、承認の依頼を通知してもよい。この場合、過去の承認者である承認者ID「U1」の人物が、現在の承認者である承認者ID「U3」の人物の補佐をすればよい。
【0076】
<変形例2>
特定部113は、現在において上述した要素に対応付けられた承認者(第1承認者という)が着任してから決められた期間を経過していない場合に、この要素及びこの要素に属する部分が変更された時期の組に対応付けられた承認者(第2承認者)を特定してもよい。この場合、通知部114は、上述した第1承認者に加えて、又は代えて、上述した第2承認者に承認の依頼の通知をしてもよい。
【0077】
<変形例3>
情報処理装置1の制御部11によって実行されるプログラムは、磁気テープ及び磁気ディスク等の磁気記録媒体、光ディスク等の光記録媒体、光磁気記録媒体、半導体メモリ等の、コンピュータ装置が読取り可能な記録媒体に記憶された状態で提供し得る。また、このプログラムを、インターネット等の通信回線経由でダウンロードさせてもよい。なお、上述した制御部11によって例示した制御手段としてはCPU以外にも種々の装置が適用される場合があり、例えば、専用のプロセッサ等が用いられる。
【符号の説明】
【0078】
1…情報処理装置、11…制御部、111…取得部、112…検知部、113…特定部、114…通知部、115…分割部、116…解析部、12…記憶部、121…要素DB、122…承認DB、1221…要素IDリスト、1222…承認者表、123…文書DB、13…通信部、2…端末、21…制御部、22…記憶部、23…通信部、24…操作部、25…表示部、3…通信回線、9…情報処理システム。
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