【実施例1】
【0029】
以下、図面を参照しながら実施例1を説明する。
図1及び
図2は本発明の筐体を含む電気接続箱の一実施形態を示す外観斜視図である。また、
図3は電気接続箱の平面図、
図4はフレームに形成された突起係合部の図、
図5はカバーに形成された突起の図、
図6及び
図7は
図3のA−A線断面図、
図8は
図3のB−B線断面図である。尚、図中の矢印Pは上下方向、矢印Qは左右方向、矢印Rは前後方向を示すものとする。
【0030】
<電気接続箱1の構成について>
図1ないし
図3において、電気接続箱1は、外部に露出した状態でトラックに搭載される(一例であるものとする)。具体的には、トラックにおけるキャビンと荷台との間に搭載される(一例であるものとする)。このような電気接続箱1は、電子部品ブロック2(
図6及び
図7参照)と、この電子部品ブロック2を収容するための筐体3とを備えて構成される。また、電気接続箱1は、筐体3の内部にワイヤハーネス4が引き込まれるように構成される(ワイヤハーネス4は、この端末等の所定位置に電気接続箱1を備えて自動車に配索される)。
【0031】
電気接続箱1は、後述するアッパーカバー7(カバー)の外れを防止する構造に特徴を有する。
【0032】
<電子部品ブロック2について>
図6及び
図7において、電子部品ブロック2は、複数の電子部品が組み付けられる部材として備えられる。また、電子部品ブロック2は、上記電子部品が所定回路に接続される部材として備えられる。具体的には、リレーが樹脂製のリレー組み付け部(符号省略)に組み付けられるとともに、ヒューズが樹脂製のヒューズ組み付け部(符号省略)に組み付けられるような部材として備えられる(電子部品ブロック2の構成は一例であるものとする)。
【0033】
以上のような電子部品ブロック2は、カセット式のものであり、後述するフレーム5に対して着脱自在に組み付けられる。電子部品ブロック2に関しては、この名称をカセットブロック2と読み替えてもよいものとする。
【0034】
<筐体3の構成について>
図1ないし
図6において、筐体3は、絶縁性を有する樹脂製の部材の組み合わせであって、具体的には、電気ブロック2が着脱自在に組み付けられるフレーム5と、このフレーム5の上部開口部6(開口部)を覆うアッパーカバー7(カバー)と、フレーム5の下部開口部8を覆うロアカバー9とを備えて構成される。このような筐体3には、一対の固定脚部10と、単独の固定脚部10とが設けられる。また、筐体3には、ワイヤハーネス4が挿通される(引き込まれる)挿通部12が設けられる。
【0035】
尚、上部開口部6(開口部)は、後述するフレーム周壁13を構成する外周壁16の縁19によって囲まれる開口部分であるものとする。また、上部開口部6は、図中の上側となる位置の開口部分であるとともに、アッパーカバー7(カバー)側の開口部分でもあるものとする。
【0036】
<フレーム5の構成について>
図1、
図2、
図6、及び
図7において、フレーム5は、樹脂成形品であって、フレーム周壁13と、このフレーム周壁13の一側部14に設けられる固定ベース15と、固定ベース15に設けられる上記一対の固定脚部10とを有して図示形状に形成される。
【0037】
<フレーム周壁13について>
図1、
図2、
図6、及び
図7において、フレーム周壁13は、矢印Pの上下方向にのびて、この高さがある外周壁16と、外周壁16の内側に配設される内周壁17とを有して、上下が開口する枠形状の部分に形成される。フレーム周壁13は、本実施例において、二重壁の構造にて形成される。このようなフレーム周壁13の一側部14には、上記の如く固定ベース15が設けられる。また、一側部14の反対側となる他側部11には、アッパーカバー7に対する嵌合部分としてのロック部18が3つ設けられる(数は一例であるものとする)。尚、ロック部18は公知の構造が採用されるものとして、ここでは詳細な説明は省略するものとする。内周壁17の内面には、電子部品ブロック2に対する取り付け部(図示省略)が形成される。フレーム周壁13における引用符号19は、外周壁16の縁を示すものとする。縁19は、特許請求の範囲に記載された「縁」に相当するものとする。
【0038】
<固定ベース15及び固定脚部10について>
図2、
図3、
図6、及び
図7において、固定ベース15は、上記の如くフレーム周壁13の一側部14に設けられる。固定ベース15は、一側部14の上側に設けられ、左右方向にのびる形状に形成される。固定ベース15は、アッパーカバー7(カバー)の回転中心RCの位置に合わせて配置される。このような固定ベース15には、一対の固定脚部10の他に、3つの突起係合部20、21、21が形成される(数は一例であるものとする)。本実施例において、突起係合部20は、固定ベース15における左右方向の中央位置に配置され、突起係合部21、21は、左端及び右端に配置される。また、突起係合部21、21の隣には、一対の固定脚部10が配置される。一対の固定脚部10には、固定用の図示しないボルトが挿通されるボルト挿通孔22が貫通形成される。
【0039】
<突起係合部20及び一対の突起係合部21について>
図2ないし
図4において、突起係合部20及び一対の突起係合部21は、アッパーカバー7(カバー)の後述する突起32が挿通されて、この突起32が係合状態になるような部分に形成される。このような突起係合部20及び一対の突起係合部21には、孔23と、壁24と、案内壁25と、保持壁26とが形成される。
【0040】
孔23は、固定ベース15を前後方向に貫通する部分に形成される。具体的には、後述する突起32の挿通が可能な大きさに開口する部分に形成される。すなわち、左右の開口幅が突起32の幅に合わせて開口する部分に、また、上下の開口幅が突起32の後述する凸部36の高さ分も含めて開口する部分に、さらには、アッパーカバー7の後述する回転移動における突起32の動きを許容する開口部分に形成される。
【0041】
壁24は、固定ベース15の壁そのものであって、孔23の上側に配置される。壁24は、後述する突起32が挿通される際に、この挿通の向きが合っていないと、突起32の先端が突き当たってしまうような部分に形成される。壁24と孔23との境界部分には、案内壁25が配置される。案内壁25は、壁24の下端に連続して突起32を孔23の奥まで案内するための部分に形成される。案内壁25は、斜め後方に傾斜する形状に形成される。このような案内壁25の端部には、保持壁26が配置される。
【0042】
保持壁26は、後方に真っ直ぐ且つ短くのびる形状の部分に形成される。保持壁26における引用符号27は、周壁側保持面を示す。この周壁側保持面27は、突起32の後述するカバー側保持面37が接触可能になるような保持用の面として形成される。周壁側保持面27は、アッパーカバー7が例えば上側に押し上げられるような力を受けた場合に、アッパーカバー7を押さえ付けて保持し、アッパーカバー7の位置を(突起32の位置を)維持することができるような部分に形成される。周壁側保持面27は、外周壁16の縁19と略同一平面上の位置に配置形成される(
図7参照)。
【0043】
以上のような突起係合部20及び一対の突起係合部21は、これらを電気接続箱1の後方側から見ると、フレーム周壁13の一側部14から突出する複数の縦リブ28によって左右が保護されたような状態になっている。
【0044】
<アッパーカバー7(カバー)の構成について>
図1ないし
図3において、アッパーカバー7は、上記の如くフレーム5の上部開口部6(開口部)を覆うための樹脂成形品であって、天井壁29と、この天井壁29の周縁に連続するカバー周壁30と、カバー周壁30の一側部31に設けられる3つの突起32と(数は一例であるものとする)、一側部31の反対側の他側部33に設けられる3つのロック部34と(数は一例であるものとする)、を有して図示形状に形成される。アッパーカバー7は、図からも分かるように、フレーム5に対して別体の部材になるものである。尚、天井壁29、カバー周壁30、及び、ロック部34は公知の構造が採用されるものとして、ここでは詳細な説明は省略するものとする。
【0045】
<突起32について>
図2、
図3、及び
図5において、3つの突起32は、フレーム周壁13の突起係合部20及び一対の突起係合部21の位置に合わせて配置形成される。また、3つの突起32は、アッパーカバー7の後述する回転移動の際の回転中心RC(
図6参照)の位置に合わせて配置形成される。3つの突起32は、フレーム周壁13の突起係合部20及び一対の突起係合部21に対しこれを挿通すると、自身が(突起32が)係合状態になるような部分に形成される。尚、突起32は、3つとも同じ形状に形成されるものとする。そのため、以下ではそのうちの1つだけについて説明をする。
【0046】
突起32は、突起本体35と、凸部36とを有して図示形状に形成される。突起本体35は、カバー周壁30の一側部31から外側に突出する部分に形成される。また、突起本体35は、アッパーカバー7のなかでも比較的強度の高い部分に形成される。突起本体35は、基端部分から中間部分までが左右方向の幅が同じに形成されるとともに、先端側は角が落とされて先細りするような部分に形成される。突起本体35は、本実施例において、比較的厚肉部分に見えるように形成される。突起本体35の上面は、平坦に形成される。この上面は、突起係合部20、21の周壁側保持面27に対し接触可能になるような保持面として形成される。すなわち、カバー側保持面37として形成される。
【0047】
凸部36は、突起本体35の先端上面から上方に突出する略爪状の部分に形成される。このような凸部36には、案内用テーパ38と、保持壁対向面39とが形成される。案内用テーパ38は、突起係合部20、21の案内壁25に対し摺接可能な部分に形成される。また、保持壁対向面39は、突起係合部20、21の保持壁26の端部に対向して引っ掛かり可能な部分に形成される。
【0048】
<筐体3の防水性(気密性)について>
図6及び
図7において、筐体3は、部分的に防水性(気密性)が高いものになる。具体的には、弾性変形可能なパッキン40が組み付けられて、筐体3はこの組み付け部分においての防水性(気密性)が高いものになる。パッキン40の配置としては、アッパーカバー7のカバー周壁30の端部に環状のパッキン溝41が形成され、そして、このパッキン溝41にパッキン40が組み付けられることで図示のような配置になる。パッキン40は、外周壁16の縁19に押し付けられるとこれが弾性変形し、縁19やパッキン溝41対して密着するようになる。
【0049】
尚、パッキン40の弾性復帰力でアッパーカバー7が上方に持ち上げられるような作用を受ける。この時、突起32のカバー側保持面37は、突起係合部20、21の周壁側保持面27に対し接触することから、アッパーカバー7の保持状態は維持される。
【0050】
<アッパーカバー7の組み付けについて>
図6ないし
図8を参照しながらアッパーカバー7の組み付けについて説明をする。先ず、
図6及び
図8において、アッパーカバー7の組み付けは、アッパーカバー7を
図6に示す如く斜めの状態にし、そして、アッパーカバー7の突起32をフレーム周壁13に設けられる固定ベース15の突起係合部20(21)に挿通することで開始される(
図6及び
図8参照)。突起32は、突起係合部20(21)に挿通されることで係合し、この係合部分の近傍(外周壁16の縁19の位置あたり)において、アッパーカバー7の回転中心RCが生じるようになる(又は係合部分で回転中心RCが生じるようにしてもよい)。
【0051】
次に、アッパーカバー7を回転移動させると(
図6の場合、左回りに回転移動させると)、フレーム周壁13の一側部14の側では、パッキン40が外周壁16の縁19に押し付けられる。尚、本実施例においては、突起32と突起係合部20(21)との係合により位置が決まり、パッキン40はこのセンター位置あたりが縁19に押し付けられる。アッパーカバー7の回転途中においては、仮に突起32が突起係合部20(21)から抜けようとしても、突起32の凸部36が突起係合部20(21)に引っ掛かるようになることから、アッパーカバー7の外れは防止される。
【0052】
図7及び
図8において、最後にフレーム周壁13のロック部18に対しアッパーカバー7のロック部34が嵌合すると、アッパーカバー7の回転移動による組み付けが完了する。この時、パッキン40は全周において外周壁16の縁19に押し付けられることから、防水性(気密性)が確保される。アッパーカバー7は、この突起32がフレーム周壁13の突起係合部20(21)に接して保持されることから、また、上記の如くロック部18、34同士が嵌合することから、組み付け完了の状態においても外れが防止される。
【0053】
<筐体3の効果について>
以上、
図1ないし
図8を参照しながら説明してきたように、本発明の一実施形態である電気接続箱1の筐体3によれば、例えばカバー組み付け時の回転移動の際に、何らかの要因でアッパーカバー7の突起32がフレーム周壁13の突起係合部20(21)から抜けようとしても、突起32に形成された凸部36が突起係合部20(21)に引っ掛かり抜けが規制されることから、結果、アッパーカバー7の外れを防止することができる。
【0054】
また、筐体3によれば、アッパーカバー7の突起32に形成されたカバー側保持面37がフレーム周壁13の突起係合部20(21)に形成された周壁側保持面27に面接触して安定的なカバー保持がなされることから、上記外れ防止の効果を高めることができる。
【0055】
また、筐体3によれば、フレーム周壁13の上部開口部6がアッパーカバー7にて覆われた後、何らかの要因でアッパーカバー7がフレーム周壁13から外れようとしても、アッパーカバー7の突起32に形成されたカバー側保持面37がフレーム周壁13の突起係合部20(21)に形成された周壁側保持面27に対し確実に面接触するような配置関係(周壁側保持面27が外周壁16の縁19と略同一平面上の位置に配置形成される関係)を有することから、上記外れ防止の効果を更に高めることができる。
【0056】
また、筐体3によれば、この筐体3の構成としてパッキン40を含むことから、防水性(気密性)を確保した筐体3にすることができ、結果、この防水性(気密性)を確保した筐体3においてアッパーカバー7の外れを防止することができる。
【0057】
また、筐体3によれば、パッキン40による弾性復帰の力にてカバー側保持面37がフレーム周壁13の周壁側保持面27に押し付けられることから、アッパーカバー7の保持状態を安定的で良好にすることができる。
【0058】
また、筐体3によれば、アッパーカバー7の突起32とフレーム周壁13の突起係合部20(21)とが複数の箇所で係合することから、アッパーカバー7を外れ難くすることができるのは勿論のこと、アッパーカバー7の保持状態を高め、以て防水性(気密性)も高めることができる。
【0059】
この他、筐体3の上記効果が得られることから、信頼性の高い、より良い電気接続箱1やワイヤハーネス4を提供することができる。
【実施例2】
【0060】
以下、図面を参照しながら実施例2を説明する。
図9は本発明の筐体を含む電気接続箱の他の一実施形態を示す図である。また、
図10は突起及び突起係合部の図、
図11及び
図12は
図9のD−D線断面図である。尚、上記実施例1と基本的に同じ構成部材には同一の符号を付して詳細な説明を省略する。尚、図中の矢印Pは上下方向、矢印Qは左右方向、矢印Rは前後方向を示すものとする。
【0061】
<電気接続箱51の構成について>
図9において、実施例2の電気接続箱51は、電子部品ブロック2と、この電子部品ブロック2を収容するための筐体52とを備えて構成される。また、電気接続箱51は、筐体52の内部にワイヤハーネス4が引き込まれるように構成される(ワイヤハーネス4は、この端末等の所定位置に電気接続箱51を備えて自動車に配索される)。
【0062】
電気接続箱51は、実施例1の電気接続箱1と同様に、後述するアッパーカバー54(カバー)の外れを防止する構造に特徴を有する。
【0063】
<筐体52の構成について>
図9において、筐体52は、絶縁性を有する樹脂製の部材の組み合わせであって、フレーム53と、このフレーム53の上部開口部6(開口部)を覆うアッパーカバー54(カバー)と、フレーム53の下部開口部を覆うロアカバー55とを備えて構成される。
【0064】
<フレーム53について>
図9において、フレーム53は、樹脂成形品であって、フレーム周壁56を有して図示形状に形成される。フレーム周壁56の一側部57には、外側に突出する突起58が2つ形成される(数は一例であるものとする)。突起58は、アッパーカバー54の回転移動に係る回転中心RCの位置に合わせて配置される。一側部57の反対側となる他側部には、アッパーカバー54に対する嵌合部分としてのロック部59が1つ設けられる(数は一例であるものとする)。
【0065】
<突起58について>
図9及び
図10において、突起58は、上記の如く外側に突出する形状に形成される。突起58は、突起本体60と、凸部61とを有して図示形状に形成される。突起本体60は、この下面が平坦に形成される。凸部61は、突起本体60の先端下面から下方に突出する略爪状の部分に形成される。凸部61は、アッパーカバー54の後述する突起係合部65を引っ掛ける部分として形成される。
【0066】
<アッパーカバー54について>
図9において、アッパーカバー54は、樹脂成形品であって、天井壁62と、この天井壁62の周縁に連続するカバー周壁63と、カバー周壁63の一側部64に設けられる2つの突起係合部65と(数は一例であるものとする)、一側部64の反対側の他側部に設けられる1つのロック部66と(数は一例であるものとする)、を有して図示形状に形成される。アッパーカバー55は、図からも分かるように、フレーム53に対して別体の部材になるものである。
【0067】
<突起係合部65について>
図9ないし
図12において、突起係合部65は、フレーム周壁56の突起58に挿通されて係合状態になる部分に形成される。突起係合部65は、孔67を有してコ字状の枠形状に形成される。突起係合部65は、下向きに形成される。尚、突起係合部65は基本的に剛性を有するが、上記形状及びアッパーカバー54が樹脂成形品であることから、外側への可撓性を若干有するものとする。
【0068】
<アッパーカバー54の組み付けについて>
図9ないし
図12を参照しながらアッパーカバー54の組み付けについて説明をする。先ず、アッパーカバー54を斜めの状態にし、そして、アッパーカバー54の突起係合部65をフレーム周壁56の突起58に挿通する。この時、突起係合部65は突起58に挿通されることで係合する。
【0069】
次に、アッパーカバー54を矢印方向に回転移動させ、この後にフレーム周壁56のロック部59にアッパーカバー54のロック部66が嵌合すると、アッパーカバー54の回転移動による組み付けが完了する。尚、アッパーカバー54の回転途中においては、仮に突起係合部65が突起58から抜けようとしても、突起58の凸部61が突起係合部65を引っ掛け、これにより抜けが規制されることから、アッパーカバー54の外れは防止される。また、組み付け完了の状態においては、ロック部59、66同士が嵌合しており、突起係合部65は突起58からの抜けが規制されることから、この状態においてもアッパーカバー54の外れは防止される。
【0070】
<筐体52の効果について>
以上、
図9ないし
図12を参照しながら説明してきたように、本発明の他の一実施形態である電気接続箱51の筐体52によれば、例えばカバー組み付け時の回転移動の際に、何らかの要因でアッパーカバー54の突起係合部65がフレーム周壁56の突起58から抜けようとしても、突起58に形成された凸部61が突起係合部65を引っ掛けて抜けが規制されることから、結果、アッパーカバー54の外れを防止することができる。