(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2019-20117(P2019-20117A)
(43)【公開日】2019年2月7日
(54)【発明の名称】フィルター、取り付け具及びフィルターの取り付け方法
(51)【国際特許分類】
F24F 7/06 20060101AFI20190111BHJP
【FI】
F24F7/06 101A
【審査請求】有
【請求項の数】20
【出願形態】OL
【外国語出願】
【全頁数】21
(21)【出願番号】特願2018-209361(P2018-209361)
(22)【出願日】2018年11月7日
(62)【分割の表示】特願2016-519692(P2016-519692)の分割
【原出願日】2014年6月13日
(31)【優先権主張番号】61/835,383
(32)【優先日】2013年6月14日
(33)【優先権主張国】US
(71)【出願人】
【識別番号】515347142
【氏名又は名称】サルピエトラ, ジョーダン
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100091214
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 進介
(72)【発明者】
【氏名】サルピエトラ, ジョーダン
【テーマコード(参考)】
3L058
【Fターム(参考)】
3L058BA01
3L058BE01
(57)【要約】
【課題】 排気フードの開口内に設置するためのグリスフィルターを提供すること。
【解決手段】 グリスフィルターは、外部フレームアセンブリと、外部フレームアセンブリ内に配置される第1の有孔挿入体と、当該グリスフィルターの下流側部内に配置されるバッフルフィルターと、第1の位置から第2の位置に動くように構成された第2の有孔挿入体と、第2の有孔挿入体に隣接して当該グリスフィルターの上流側部内に配置されるフィルターパッドとを含む。第1の位置では当該グリスフィルター内への前記フィルターパッドの設置が可能であるのに対して前記第2の位置では当該グリスフィルター内への前記フィルターパッドの設置ができない。当該グリスフィルターの上流側部は前記第1の有孔挿入体を含む。
【選択図】
図18
【特許請求の範囲】
【請求項1】
熱又は炎が発生し得るキッチン機器を覆う排気フードの開口内に設置するためのグリスフィルターであって、
外部フレームアセンブリと、
前記外部フレームアセンブリ内に配置される第1の有孔挿入体であって、前記外部フレームアセンブリ及び該第1の有孔挿入体は該第1の有孔挿入体の両側に当該グリスフィルターの下流側部と当該グリスフィルターの上流側部とを定義する、第1の有孔挿入体と、
当該グリスフィルターの下流側部内に配置されるバッフルフィルターであって、該バッフルフィルターは前記外部フレームアセンブリ内に固定される、バッフルフィルターと、
第1の位置から第2の位置に動くように構成された第2の有孔挿入体と、
前記第2の有孔挿入体に隣接して当該グリスフィルターの上流側部内に配置されるフィルターパッドと、
を含み、
前記第1の位置では当該グリスフィルター内への前記フィルターパッドの設置が可能であるのに対して前記第2の位置では当該グリスフィルター内への前記フィルターパッドの設置ができず、
当該グリスフィルターの上流側部は前記第1の有孔挿入体を含む、グリスフィルター。
【請求項2】
前記バッフルフィルターは少なくとも第1の列のバッフル及び第2の列のバッフルを含み、該第1の列のバッフル及び第2の列のバッフルは互い違いの関係にある、請求項1に記載のグリスフィルター。
【請求項3】
前記バッフルフィルターの厚さは約1.905〜3.81センチである、請求項2に記載のグリスフィルター。
【請求項4】
前記フィルターパッドは、ウール繊維、木質系のビスコース繊維及びセルロース系合成繊維のうちの1つ以上を含む、請求項1に記載のグリスフィルター。
【請求項5】
前記フィルターパッドは、前記第2の有孔挿入体に取り外し可能に連結されるように構成された少なくとも1つの面を含む、請求項1に記載のグリスフィルター。
【請求項6】
前記第2の有孔挿入体はヒンジ機構を通じて前記外部フレームアセンブリに連結されている、請求項1に記載のグリスフィルター。
【請求項7】
前記第1の有孔挿入体は前記外部フレームアセンブリの1つ以上の分離タブに固定されている、請求項1に記載のグリスフィルター。
【請求項8】
1つ以上の取っ手が前記外部フレームアセンブリに枢結されている、請求項1に記載のグリスフィルター。
【請求項9】
前記第1の列のバッフル及び前記第2の列のバッフルのそれぞれは、気流が通る開口を提供するために互いに離間された複数のバッフルを含む、請求項2に記載のグリスフィルター。
【請求項10】
熱又は炎が発生し得るキッチン機器を覆う排気フードの開口内に設置するためのグリスフィルターであって、
気流が通る通路を定義するとともに当該グリスフィルターの上流側部及び当該グリスフィルターの下流側部を部分的に定義する外部フレームアセンブリと、
当該グリスフィルターの下流側部内に配置されるバッフルフィルターであって、該バッフルフィルターは前記外部フレームアセンブリ内で固定される、バッフルフィルターと、
第1の位置から第2の位置に動くように構成された第1の有孔挿入体であって、該第1の位置では当該グリスフィルター内へのフィルターパッドの設置が可能であるのに対して該第2の位置では当該グリスフィルター内へのフィルターパッドの設置ができない、第1の有孔挿入体と、
を含み、
当該グリスフィルターの上流側部は前記第1の有孔挿入体を含む、グリスフィルター。
【請求項11】
使い捨てフィルターパッドが設置された場合、該使い捨てフィルターパッドは前記第1の有孔挿入体に隣接して前記グリスフィルターの下流側部内に配置される、請求項10に記載のグリスフィルター。
【請求項12】
前記第1の有孔挿入体は前記フィルターパッドに支持を提供して前記フィルターパッドが概ね平らな構成で維持されるように構成されている、請求項11に記載のグリスフィルター。
【請求項13】
前記バッフルフィルターは少なくとも第1の列のバッフル及び第2の列のバッフルを含み、該第1の列のバッフル及び第2の列のバッフルは互い違いの関係にある、請求項10に記載のグリスフィルター。
【請求項14】
前記バッフルフィルターの厚さは約1.905〜3.81センチである、請求項13に記載のグリスフィルター。
【請求項15】
前記フィルターパッドは、ウール繊維、木質系のビスコース繊維及びセルロース系合成繊維のうちの1つ以上を含む、請求項11に記載のグリスフィルター。
【請求項16】
前記フィルターパッドは、前記第1の有孔挿入体に取り外し可能に連結されるように構成された少なくとも1つの面を含む、請求項11に記載のグリスフィルター。
【請求項17】
前記第1の有孔挿入体はヒンジ機構を通じて前記外部フレームアセンブリに連結されている、請求項10に記載のグリスフィルター。
【請求項18】
前記外部フレームアセンブリ内に配置されるとともに前記外部フレームアセンブリの1つ以上の分離タブに固定される第2の有孔挿入体をさらに含む、請求項10に記載のグリスフィルター。
【請求項19】
1つ以上の取っ手が前記グリスフィルターに枢結されている、請求項10に記載のグリスフィルター。
【請求項20】
前記第1の列のバッフル及び前記第2の列のバッフルのそれぞれは、気流が通る開口を提供するために互いに離間された複数のバッフルを含む、請求項13に記載のグリスフィルター。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は一般にフィルター、フィルターを取り付けるための取り付け具又はブラケット及びフィルターを取り付ける方法に関する。
【背景技術】
【0002】
食品の調理が行われるレストランや他の施設のキッチンの比較的大きなグリル、肉焼き器(broilers)、レンジ、コンロ及び同様の器具を覆うキャノピー(canopy)又はフードにおいてフィルターが用いられ得る。そのようなフィルターには通常矩形のフレームが設けられ得る。その矩形のフレームに数列のバッフルが互い違いに固定され、キッチンの排気/換気システム用のグリスフィルター及び/又は難燃フィルターを形成する。それにも関わらず、取り外し可能で且つ交換可能であるとともに、UL1046規格の別のグリスフィルター内で挟まれ得る使い捨てのグリスフィルターパッドに対するニーズがある。使い捨てのグリスフィルターパッドは、グリスを含む排気からグリスを抽出するために設置され、他のフィルター面の全てを直接洗浄できるように取り外され得る。
【0003】
グリスフィルター及び/又はグリス除去装置は、過度の熱及び炎が生じ得る、例えばディープファットフライヤー、グリル、グリドル及びオーブンを含む様々な種類の調理器具の上の排気フード内に設置され得る。既存のウール又は繊維ベースのフィルターを用いる用途では、過度の熱又は炎に起因して問題が生じ得る。ステンレス鋼の熱シールドをウールフィルターの前に設置しない限り、(例えば調理器具の排気からの)熱の集中によりウール繊維が劣化し、フィルターに穴が開く可能性がある。炎がフィルターと直接接触すると、熱の集中と同様に炎によってフィルターに穴が開くことがある。この直接接触は、グリスが燃え上がることによってグリドルやグリルの上で起こり得る。これは大きな欠点である。何故なら、フィルターにできた穴によってフィルターの効果がなくなり、フィルターの交換が必要になるからである。
【0004】
既存のウールフィルターでは、独立した支持フレームや付加的な金属製のフレームカバーが必要になることが多い。これにはコストがかかるとともに、多大な労力が必要になり(labor intensive)、オペレーターが用いるには重く、そして壊れやすいことから、多くの場合コストがかかる交換が必要になる。このアセンブリ(多くの場合任意の熱シールドと共に)は、現在のウールベースのシステムの製造コストを上げるだけでなく、ユーザーが取り扱うのを難しくし得る。それに加えて、既存のウールフィルターにはフィルターマット内に非金属の支持フレームが埋め込まれたものもあるが、この支持フレームは再利用することができず、運営上、交換用のフィルターが非常に高価となる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一実施形態によれば、フィルターは一方側に上側バッフルアセンブリ及び下側バッフルアセンブリを、他方側に取り外し可能な穿孔挿入体(perforated insert)、使い捨てのグリスフィルターパッド及び1つのバッフルアセンブリを有して排気が通るための曲がりくねった経路(tortuous path)を定義し得る。また、グリル、肉焼き器、レンジ又はコンロ等の食品調理装置と、該装置から上方に立ち上り、グリス及び/又は油の蒸気を含む空気を排気するために、該装置の上に位置するキャノピー(canopy)とを含むキッチン換気システムが提供され得る。本発明の実施形態に係るグリスフィルターはキャノピーの口部内に取り付けられ得るとともに、洗浄のために口部から取り外すことができ得る。
【0006】
本発明の別の実施形態によれば、フィルターアセンブリは、フィルターパッドが埋め込まれた再利用可能な外部支持フレーム(reusable external support frame)であって、該再利用可能な外部支持フレームは、該フィルターパッドに支持を提供して該フィルターパッドを概ね平らな構成で維持するように構成されている再利用可能な外部支持フレームと、グリス粒子を吸収するように構成された、例えばウール繊維、木質系のビスコース繊維及びセルロース系合成繊維等の繊維を含むフィルターパッドとを含み得る。前記フィルターパッドは、前記再利用可能な外部支持フレームの後部端部の中に押し込まれていてもよい。
【0007】
本発明の一実施形態によれば、フィルターアセンブリは、天然繊維、合成繊維及び/又はハイブリッド繊維を含む繊維を有するフィルターパッドを含み得る。フィルターパッドは、非燃性の再利用可能な支持フレームの後部端部の各端部の中に押し込まれていてもよい。再利用可能な支持フレームは該フィルターパッドに支持を提供して該フィルターパッドを概ね平らな構成で維持するように構成されている。特定の実施形態によれば、フィルターパッドは、互いに連結された少なくとも第1及び第2の繊維マットで構成され得る。この統合されたフィルターパッドは非燃性の再利用可能な支持フレームの後部の各端部の中に押し込まれていてもよい。
【0008】
そのため、本発明の実施形態は、複数の部品で構成されない再利用可能な外部支持フレームを有するフィルターアセンブリを提供する。それに加えて、このフィルターアセンブリは、グリスを含む空気からグリス粒子を効果的に除去するか又は低減できる。従って、バッフルフィルターはより長い期間にわたってよりきれいな状態で維持され得るため、より効果的な防火障壁となる。何故なら、燃料源(例えばグリス粒子)は任意のバッフルフィルター及び/又は配管に到達する前に気流から低減されているからである。それに加えて、フィルターアセンブリがバッフルフィルターの上流に位置している場合、フィルターアセンブリはバッフルフィルターの全体にわたって炎が均一に広がるようにし得る。従って、バッフルフィルターは火及びダメージから保護され、より良好に機能し、より長い期間にわたってよりきれいな状態で維持される。
【0009】
本発明の他の実施形態によれば、クリップオン(clip-on)ブラケットは、市販のキッチン排気フード(commercial kitchen exhaust hoods)等において金属及び繊維ベースのグリスフィルターに対する内部の垂直支持部を形成し得る。ブラケットは金属でできているとともに、ブラケットのトラフ部で集められ得る脂肪、油、グリス等を排出するためにトラフ部(trough)の全体にわたって間隔を置いて配置された(spaced)貫通孔(perforated holes)を含み得る。ブラケットの外形は、ある種のハンガー又はクリップとして機能し得るU字状の端部を含み得る。U字状の端部は排気フードの開口部の下端を跨ぐとともに、ブラケットのトラフ部が気流の下流側に突出するように方向付けられ得る。この構成により、あらゆる種類のグリスフィルターを溶接又は構造的な変更を必要とすることなく開口部内に置くことができる。クリップオンブラケットは洗浄及び/又はメンテナンスのために容易に取り外すことができ、単純なクリップオン設置手順を用いて所定の場所に取り付けることができる。
【0010】
本発明の一実施形態では、取り外し可能なクリップオンブラケットは、市販のキッチン排気フード等の開口部の内側でグリスフィルター等のための支持溝を形成し得る。
【0011】
本発明の実施形態では、フィルター取り付けプロセスは、設置プロセスが既存の排気フードのキャノピーにおいて溶接又は任意の他の種類の構造上の変更を必要としないように、市販のキッチン排気フードの開口部内に使い捨てのグリスフィルターを挿入することを含み得る。フィルター取り付けプロセスは、金属のバッフル型グリスフィルターと同じフィルター溝に使い捨てのグリスフィルターを挿入することを含み得る。
【0012】
本発明のさらに別の実施形態では、フィルター取り付けプロセスは、市販のキッチン排気フードの開口部内で金属バッフル型グリスフィルターの前に使い捨てのグリスプレフィルターを設置することを含み得る。そのような構成では、使い捨てのグリスプレフィルターを保持するのに付加的な外付けの又は内蔵型の(external or internal)ブラケットを必要としない。
【0013】
本発明のさらに別の実施形態では、市販のキッチン排気フードで用いるためのバッフル型グリスフィルターの底部に金属のL字ブラケットが取り付けられ得る。L字ブラケットは、溶接、ネジ、接着剤等により定位置で保持され得る。この構成では、バッフル型グリスフィルターの前面がさらに後方で保持されることによりバッフル型グリスフィルターの前に空間ができる。そのため、金属のバッフル型グリスフィルター及びプレフィルターの双方が同じ支持溝内にある状態で、プレフィルターが金属のバッフル型グリスフィルターの前又は上流側に置かれ得る。L字ブラケットは、脂肪、油、グリス等を排出するための排出孔として貫通孔を含み得る。
【0014】
本発明の下記の詳細な説明及び添付の図面を参酌することで、本発明の他の目的、特徴及び利点が当業者に明らかとなる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
本発明の実施形態、それによって満たされるニーズ並びに本発明の実施形態の目的、特徴及び利点の理解をより完全なものにするために、添付の図面に関連付けて以下の詳細な説明を参照する。
【
図1】
図1は、本発明の一実施形態に係る、例示の寸法を含むブラケットの右側の側面図である。
【
図2】
図2は、本発明の一実施形態に係る、例示の寸法を含むブラケットの左側の側面図である。
【
図3】
図3は、本発明の一実施形態に係る、例示の寸法を含むブラケットの上面図である。
【
図4】
図4は、本発明の一実施形態に係る、ブラケットの右側からの等角図である。
【
図5】
図5は、本発明の一実施形態に係る、市販のキッチン排気フード内にブラケットが留められる場合を示す斜視図である。
【
図6】
図6は、本発明の一実施形態に係る、開口部の下縁に留められたか又は引っ掛けられた後の最終的な静止位置にあるブラケットを示す斜視図である。
【
図7】
図7は、本発明の一実施形態に係る、例えば呼び厚さが2インチの金属のバッフルフィルターをクリップオンブラケットがどのように支持し得るかを示すブラケットの右側の側面図である。
【
図8】
図8は、本発明の一実施形態に係る、例えば呼び厚さが2インチ未満の金属のバッフルフィルターをクリップオンブラケットがどのように支持し得るかを示すブラケットの右側の側面図である。
【
図9】
図9は、本発明の一実施形態に係る、例えば0.75インチ〜1.5インチの金属のバッフルフィルターと併せて、該金属バッフルフィルターの気流の上流側にある使い捨てグリスフィルターをクリップオンブラケットがどのように支持し得るかを示すブラケットの右側の側面図である。
【
図10】
図10は、本発明の一実施形態に係る、例示の寸法を含むL字ブラケットの正面図である。
【
図11】
図11は、本発明の一実施形態に係る、例示の寸法を含むL字ブラケットの右側側面図である。
【
図12】
図12は、本発明の一実施形態に係る、L字ブラットと金属のバッフル型グリスフィルターとのアセンブリの右側側面図であり、#1はL字ブラケットに対応し、#2は金属バッフル型グリスフィルターに対応し、#3は、#1と#2との間の接続の領域に対応する。
【
図13】
図13は、本発明の一実施形態に係る、完全なL字ブラケットとフィルターとのアセンブリの右側等角図を示す。
【
図14】
図14は、本発明の一実施形態に係る、市販のキッチン排気フードの開口部内で最終的な静止位置にあるL字ブラケットとバッフルフィルターとの組み合わせを示す斜視図である。
【
図15】
図15は、本発明の一実施形態に係る、金属のバッフル型グリスフィルター(#2)の前で且つ市販のキッチン排気フードの開口部(#3)内で最終的な静止位置にある使い捨てのグリスプレフィルター(#1)の右側側面図である。
【
図16】
図16は、本発明の一実施形態に係る、グリスフィルターを利用したグリル及び排気システムの斜視図である。
【
図19】
図19は、本発明の一実施形態に係る、グリスフィルターを利用したグリル及び排気システムの斜視図である。
【
図20】
図20は、本発明の一実施形態に係る、例示の寸法を除くフィルターアセンブリの前側の正面図である。
【
図21】
図21は、本発明の一実施形態に係る、例示の寸法を除くフィルターアセンブリの左側の左側面図である。
【
図22】
図22は、本発明の一実施形態に係る、例示の寸法を除くフィルターアセンブリの上側の上面図である。
【
図23】
図23は、本発明の一実施形態に係る、例示の寸法を除くフィルターアセンブリの右側の右側面図である。
【
図24】
図24は、本発明の一実施形態に係る、例示の寸法を除くフィルターアセンブリの下側の底面図である。
【
図25】
図25は、本発明の一実施形態に係る、例示の寸法を除くフィルターアセンブリの後ろ側の背面図である。
【
図28】
図28は、本発明の一実施形態に係る支持フレームの側面図である。
【
図29】
図29は、本発明の一実施形態に係る支持フレームの斜視図である。
【
図30】
図30は、本発明の一実施形態に係る、排気フード内の支持フレームの側面図である。
【
図31】
図31は、本発明の一実施形態に係る、金属ワイヤーフレーム及び保持部材がある状態の支持フレームの側面図である。
【
図32】
図32は、本発明の一実施形態に係る、ワイヤーフレーム及び保持部材がある状態の支持フレームの斜視図である。
【
図33】
図33は、本発明の一実施形態に係る、フィルターのための支持部の正面図である。
【
図34】
図34は、本発明の一実施形態に係る、フィルターがある状態の支持フレームの正面図である。
【
図35】
図35は、本発明の一実施形態に係る、支持フレームの側面図である。
【
図36】
図36は、本発明の一実施形態に係る、バッフルフィルターがある状態の支持フレームの側面図である。
【
図37】
図37は、本発明の一実施形態に係る、フィルター及びワイヤーフレームがある状態の支持フレームの斜視図である。
【
図38】
図38は、本発明の一実施形態に係る、フィルターとワイヤーフレームとが保持部材に固定された状態の支持フレームの斜視図である。
【
図39】
図39は、本発明の一実施形態に係る、排気フード内の使い捨てのフィルター及びバッフルフィルターがある状態の支持フレームの側面図であり、支持フレームクリップの拡大図を含む。
【
図40】
図40は、本発明の一実施形態に係る、使い捨てのフィルター及びバッフルフィルターがある状態の支持フレームの側面図である。
【
図41】
図41は、本発明の一実施形態に係る、保持部材に固定された使い捨てフィルター及びバッフルフィルターがある状態の支持フレームの側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明の実施形態並びにそれらの特徴及び利点は、
図1〜
図41を参照することによって理解でき得る。様々な図面において対応する部分に同様の参照符号を用いている。
【0017】
本発明の一実施形態では、排気フードの開口部の内部にクリップオンブラケットが嵌って、そのクリップオンブラケットが設置されるあらゆる種類のグリスフィルターを支持する。クリップオンブラケットは3つの屈曲部(bends)を含み得る。それらの屈曲部うちの1つは曲げられて、垂直な又は傾斜した直立部に留まるように構成されている。クリップオンブラケットは、市販のキッチン排気フード内でグリスフィルターを支持するように設計され得るとともに、3つの金属屈曲部を含む連続した剛性の金属板を含み得る。
図1は、本発明の一実施形態に係る、例示の寸法を含むブラケットの右側の側面図を示す。
図1のブラケットの左側部分は2つの金属屈曲部を含み、ブラケットのクリップオン部を形成している。
図1のブラケットの右端は、ブラケットのトラフ部に置かれる任意のグリスフィルターのための水平抑制部(horizontal restrain)として機能し得る。
【0018】
本発明の一実施形態は、市販のキッチン排気フードの開口部(aperture opening)の内部でグリスフィルターを支持するように構成され得る。本発明の一実施形態に係るブラケットが設置されると、ブラケットはあらゆるサイズのバッフルフィルターを支持し得るとともに、任意で、同じクリップオンブラケット内のバッフルフィルターの上流に使い捨てのグリスフィルターも挿入される。ブラケットは3つの屈曲部を含み得る。それらの屈曲部うちの1つは曲げられて、垂直な又は傾斜した直立部に留まるように構成されている。
【0019】
クリップオンブラケットは、市販のキッチン排気フード等内で金属及び繊維ベースのグリスフィルターのための内部的な垂直支持部を生み出し得る。ブラケットは金属を含み、貫通孔を含み得る。貫通孔は、ブラケットのトラフ部で集められ得る脂肪、油、グリス等を排出するために該トラフ部の全体にわたって間隔を置いて配置され得る。ブラケットの外形は、ある種のハンガー又はクリップとして機能し得るU字状の端部を含み得る。U字状の端部は、排気フードの開口部の下縁(bottom lip)を跨ぐ共に、ブラケットのトラフ部が気流の下流側に突出するように方向付けられ得る。この構成は、溶接又は構造上の変更を何ら必要とすることなく、あらゆる種類のグリスフィルターを開口部内に置くことができるようにする。クリップオンブラケットは、洗浄及び/又はメンテナンスのために容易に取り外しでき、単純なクリップオン設置手順を用いて定位置に取り付けられ得る。そのため、取り外し可能なクリップオンブラケットは、市販のキッチン排気フード等の開口部内にグリスフィルター等のための支持溝(support channel)を形成し得る。
【0020】
フィルター取り付けプロセスは、設置プロセスが既存の排気フードのキャノピーにおいて溶接等又は任意の他の種類の構造上の変更を必要としないように、市販のキッチン排気フードの開口部内に使い捨てのグリスフィルターを挿入することを含み得る。フィルター取り付けプロセスは、金属のバッフル型グリスフィルターと同じフィルター溝に使い捨てのグリスフィルターを挿入することを含み得る。
【0021】
フィルター取り付けプロセスは、市販のキッチン排気フードの開口部内で金属のバッフル型グリスフィルターの前に使い捨てのグリスプレフィルターを設置することを含み得る。そのような構成では、使い捨てのグリスプレフィルターを定位置で保持するのに付加的な外付けの又は内蔵型の(external or internal)ブラケットを必要としない。
【0022】
フィルター取り付けプロセスは、市販のキッチン排気フードで用いるバッフル型グリスフィルターの底部に金属のL字ブラケットを取り付けることを含み得る。L字ブラケットは、溶接、ネジ、接着剤等により定位置で保持され得る。この構成では、バッフル型グリスフィルターの前面がさらに後方で保持されることによりバッフル型グリスフィルターの前に空間ができる。そのため、金属のバッフル型グリスフィルター及びプレフィルターの双方が同じ支持溝内にある状態で、プレフィルターが金属のバッフル型グリスフィルターの前又は上流側に置かれ得る。L字ブラケットは、脂肪、油、グリス等を排出するための排出孔として貫通孔を含み得る。
【0023】
フィルター取り付けプロセスは、市販のキッチン排気フードの開口部内で金属のバッフル型グリスフィルターの前に使い捨てのグリスプレフィルターを設置することを含み得る。使い捨てのグリスプレフィルターを定位置で保持するのに付加的な外付けの又は内蔵型のブラケットを必要としない。
【0024】
図2は、本発明の一実施形態に係る、例示の寸法を含むブラケットの左側の側面図を示す。
図2のブラケットの右側部分は2つの金属屈曲部を含み、ブラケットのクリップオン部を形成する。
図2のブラケットの左端はブラケットの支持部に置かれる任意のグリスフィルターのための水平抑制部として機能し、支持部はクリップと抑制部との間に配置される。
【0025】
図3は、本発明の一実施形態に係る、例示の寸法を含むブラケットの上面図を示す。
図3に示すように、ブラケットには孔が形成され得る。また、ブラケットには複数の孔が形成され得るとともに、ブラケットの長手方向に沿って所定の距離で離間され得る。複数の孔は等間隔で離間されていてもよいし、間隔が異なっていてもよい。
図4は、本発明の一実施形態に係るブラケットの右側からの等角図を示す。
【0026】
図5は、本発明の一実施形態に係る、市販のキッチン排気フード内にブラケットが留められる場合を示す斜視図である。ブラケットは、排気フードのレッジ部に取り付けられ得る。あるいは、ブラケットは、排気フード内の突出部に取り付けられ得る。
【0027】
図6は、本発明の一実施形態に係る、開口部の下縁に留められるか又は引っ掛けられた後の最終的な静止位置(final resting position)にあるブラケットを示す斜視図である。フィルターは、ブラケットの溝部に支持されるようにブラケット内に挿入され得る。
【0028】
図7は、本発明の一実施形態に係る、例えば呼び厚さが2インチ(nominal two inch in thickness)の金属のバッフルフィルターをクリップオンブラケットがどのように支持し得るかを示すブラケットの右側面図である。
【0029】
図8は、本発明の一実施形態に係る、例えば呼び厚さが2インチ未満の金属のバッフルフィルターをクリップオンブラケットがどのように支持し得るかを示すブラケットの右側面図である。
【0030】
図9は、本発明の一実施形態に係る、例えば0.75インチ〜1.5インチの金属のバッフルフィルターと併せて、該金属のバッフルフィルターの気流の上流側にある使い捨てのグリスフィルターをクリップオンブラケットがどのように支持し得るかを示すブラケットの右側面図である。使い捨てのグリスフィルター又はプレフィルターは、ブラケットによってプレフィルター及びバッフル型フィルターが支持されるようにバッフル型フィルターに隣接して挿入され得る。
【0031】
図10は、本発明の一実施形態に係る、例示の寸法を含むL字ブラケットの正面図を示す。
【0032】
図11は、本発明の一実施形態に係る、例示の寸法を含むL字ブラケットの右側面図を示す。
図11のブラケットの右端は抑制部を含み得る。
図11のブラケットの下端は支持部を含み得る。
【0033】
図12は、L字ブラットと金属のバッフル型グリスフィルターとのアセンブリの右側面図を示す。本発明の一実施形態によれば、#1はL字ブラケットに対応し、#2は金属のバッフル型グリスフィルターに対応し、#3は、#1と#2との間の接続の領域に対応する。
【0034】
図13は、本発明の一実施形態に係る、完全なL字ブラケットとフィルターとのアセンブリの右側等角図を示す。#1はL字ブラケットに対応し、#2はL字ブラケットによって支持された金属のバッフル型グリスフィルターに対応する。「気流」と表記した矢印は気流の方向を示す。
【0035】
図14は、本発明の一実施形態に係る、市販のキッチン排気フードの開口部内で最終的な静止位置にあるL字ブラケット及びバッフルフィルターの組み合わせと、取り付けプロセスとを示す斜視図である。ステップ1は、排気フードの元のバッフル溝と、バッフルフィルターとを示す。バッフルフィルターは排気フードのレッジをはみ出ており、フィルターには支持されていない部分ができている。ステップ2は、フィルターが設置されてない状態のレッジ部を含む排気フードを示す。ステップ3は、フィルターが取り付けられた本発明の一実施形態に係るL字ブラケットと、排気フード内に挿入されたL字ブラケット/フィルターの組み合わせとを示す。
【0036】
図15は、本発明の一実施形態に係る、金属のバッフル型グリスフィルター(#2)の前且つ市販のキッチン排気フードの開口部(#3)内で最終的な静止位置にある使い捨てのグリスプレフィルター(#1)の右側の側面図を示す。
【0037】
それに加えて、キッチン又は同様の場所からグリス及び/又は油を含む高温空気(hot air)を排気するためのシステムが提供され得る。そのようなシステムの一例を
図16に示す。
図16では、食品調理装置12から立ち上るグリスを含む空気を受けるために、キャノピー10が食品調理装置12の上で広がっている。装置12は、例えばグリル、コンロ、肉焼き器、レンジ等を含み、キャノピー10は、上記の場所から空気を排出すための排気経路を提供する口部14を有し得る。口部14を通じて空気を引き上げるために、通気システムの口部14の上流側にファン等(図示せず)が位置し得る。
【0038】
キャノピー10の口部14には1つ以上のグリスフィルター16aが配置され得る。各グリスフィルター16aは、空気に含まれるグリス、油等の汚染物質がグリスフィルター16aの表面に付着し、それによってそれらが空気から除去されるように、汚染物質を含む空気のための曲がりくねった経路「P」を提供し得る。グリスフィルター16aは、グリスフィルター16aの複数の細長い溝状のバッフル18のいずれかの中でグリス又は同様の物質が蓄積した場合に、グリスがバッフル18を流れ落ちて保持容器(図示せず)に移されるように、キャノピー10の口部14内の斜面上に配置され得る。残りの空気中のグリスは使い捨てのフィルターパッド15を通過し将来的に除去され得る。
【0039】
グリスフィルター16aは定期的に洗浄が必要なり得る。そのため、本発明の実施形態によれば、グリスフィルター16aはキャノピー10から取り外すことができるとともに、キャノピー10に再度設置する前に効率的に洗浄することができる。
【0040】
図17に示すように、グリスフィルター16aは、前側バッフルアセンブリ(front baffle assembly)20、中間バッフルアセンブリ(middle baffle assembly)21、上側バッフルアセンブリ22、使い捨てのフィルターパッド30、取り外し可能な有孔挿入体32及び中間分離タブ(middle divider tab)34aを含み得る。アセンブリは閉鎖フレーム24を含み得る。閉鎖フレーム24は、その中央開口部で一連のバッフル18を支持し得る。
図17では、グリスフィルター16aは曲がりくねった経路「P」を定義し得る。曲がりくねった経路「P」は、前側バッフルアセンブリ20の一連のバッフル18aの間に設けられた間隔を通ってフィルター16aに入り、次に使い捨てのフィルターパッド30を通り、次に取り外し可能な有孔挿入体32を通り、次に一連のバッフル18bの間に設けられた間隙を通り、上側バッフルアセンブリ22のバッフル18cによってバッフル18bへと下方に偏向され、次にバッフル18cの間を上方に向けられてフィルター16aを出る。これらの経路を形成するために、各アセンブリのバッフルを横方向に離間してそれらの間に開口を設け、グリスを含む空気が少なくとも1つのバッフルに衝突することなくグリスフィルター16aを直接通過するようにする経路がなくなるように対向するアセンブリ内のバッフルが互い違いで配置され得る。
【0041】
グリスの大半は使い捨てのフィルターパッド15によって気流から濾過され得る。通過した空気内で搬送される残りのグリスはバッフル18cの表面40に付着してバッフル18bの表面42上に滴るか又は表面42に直接付着し得る。その後、バッフル18bは流路又は溝として機能し、蓄積されたグリスを重力の下でグリスフィルター16aの端壁32に移動させる。端壁32は一連の排出孔34aを有し得る。グリスは排出孔34aを通って保持容器(図示せず)へと移動する。
【0042】
グリスフィルター16aは、例えばステンレス鋼、亜鉛めっき鋼、アルミニウム又は同様の材料から作られ得る。グリスフィルター16aは矩形であり、その寸法は、例えば約1〜3フィート×約1〜3フィート×約数インチであり得る。当然ながら、グリスフィルターは所望により任意の寸法で作ってもよい。一対の取っ手62が下側バッフルアセンブリ20の周囲フレーム24に枢動可能に連結され、グリスフィルター16aをキャノピー10に対して設置及び取り外しを行う間に容易に扱うことができる。各バッフルは細長いベース壁54を有し得る。対向する側壁56及び58がベース壁54から横に延びて、グリスフィルター16aの端壁46から端壁32に延び得る流路又は溝を定義する。
【0043】
本発明の他の実施形態によれば、キッチンの通気システムのグリスフィルター16aを効率的且つ効果的に洗浄する方法が提供される。食品調理装置12の上に位置するキャノピー10の口部14からグリスフィルター16aが取り外され得る。グリスフィルター16aは上側バッフルアセンブリ20及び下側バッフルアセンブリ22を有し得る。それらのアセンブリ20及び22は閉鎖位置で空気を排気するための曲がりくねった経路Pを提供し、空気は経路Pを通って排気される。グリスフィルター16aは、グリスフィルター16aの真ん中に使い捨てのフィルターパッド15も有し得る。有孔挿入体32が使い捨てのフィルターパッド15の後ろ側に置かれる。
【0044】
取り外し可能なアセンブリ15及び32を取り出した後、グリスフィルター16aは、例えば石鹸及びブラシを使って手動で洗浄され得るか又は自動食洗機又はポットシンクで洗浄され得る。グリスフィルター16aを洗浄した後、キャノピー10の口部14内にグリスフィルター16aを再度挿入できるように、取り外し可能なアセンブリ15及び32をグリスフィルター16a内に再度挿入する。あるいは、
図18に示すように、グリスフィルター16bは、(
図17の)前側バッフルアセンブリ20を別の取り外し可能な有孔挿入体32bに交換することで変更され得る。
【0045】
本発明の一実施形態は、キッチン又は同様の場所からグリス及び/又は油を含む高温空気を排出するためのシステムに関する。そのようなシステムの一例を
図19に示す。
図19では、食品調理装置12から立ち上るグリスを含む空気を受けるために、キャノピー10が食品調理装置12の上に広がっている。装置12は、例えばグリル、コンロ、肉焼き器、レンジ等を含み、キャノピー10は、上記の場所から空気を排出させるための排気経路を提供する口部14を有し得る。口部14を通じて空気を引き上げるために、通気システムの口部14の上流側にファン等(図示せず)が位置し得る。
【0046】
グリスフィルター16を組み立てるには、
図20〜
図27に示すように再利用可能な外部支持フレーム101をひっくり返して再利用可能な外部支持フレーム101の折り返された後端(folded back edges)103を露わにする。フィルターパッド102の端部は、露わになった再利用可能な外部支持フレーム101の折り返された後端103の下に押し込まれ得る。グリスフィルター16の組み立てが完了すると、再利用可能な外部支持フレーム101はフィルターパッド102に支持を提供し、フィルターパッド102を概ね平らな構成で維持しながら、フィルターパッド102がキッチンの床から見えるように保つ。
【0047】
キャノピー10の口部14の外側又は内側に1つ以上のグリスフィルター16が配置され得る。各グリスフィルター16は、空気に含まれるグリス、油等の汚染物質がグリスフィルター16の表面に付着し、それによって空気から除去されるように、汚染物質を含む空気のための曲がりくねった経路「P」を提供し得る。残りのグリスは、(i)グリスフィルター16の後ろに位置し得る(
図20に図示したような)UL1046規格のグリスフィルター22及び/又は(ii)調理場から空気を除去するように構成された通気フード(図示せず)に関連する(関連する排気ファンを有するか又は有さない)配管に晒され得る。
【0048】
再利用可能な外部支持フレーム101は定期的に洗浄が必要となる一方で、フィルターパッド102は時々交換が必要になり得る。そのため、本発明の実施形態によれば、グリスフィルター16はキャノピー10から取り外し可能であるとともに、キャノピー10に再度設置される前に効率的に洗浄/交換することができ得る。
【0049】
再利用可能な外部支持フレーム101は、例えばステンレス鋼、亜鉛めっき鋼、アルミニウム又は同様の材料から作られ得る。再利用可能な外部支持フレーム101は正方形又は矩形であり、その寸法は例えば約1〜3フィート×約1〜3フィート×約数インチであり得る。当然ながら、グリスフィルターは所望により任意の寸法で作ってもよい。一対の取っ手62が下側バッフルアセンブリ20の周囲フレーム24に枢結され、グリスフィルター16をキャノピー10に対して設置及び取り外しを行う間に容易に扱うことができる。
【0050】
図28は、本発明の一実施形態に係る支持フレーム300の側面図を示す。支持フレーム300は上部ブラケット部303を含み得る。上部ブラケット部303は、排気フードのレッジ部を跨ぎ、支持フレーム300を固定して水平移動を規制又は防止するように構成され得る。支持フレーム300は下端301を含み得る。下端301は、後でより詳細に説明するフィルター及びワイヤーフレームのための枢動点を提供する、折り返されたか又は曲げられた端部を有し得る。あるいは、下端301はワイヤーフレーム及びフィルターと連結するための剛性のヒンジ接続部を含み得る。支持フレーム300は開いた側部(open sides)を有し貫通孔306が形成された後部310を含み得る。支持フレーム300の、後部310が下端301と出会う部分に又はその近くには排出孔302が形成され、捕捉したグリスを排出及び回収できるようになっている。
【0051】
図29を参照して、
図29は支持フレーム300の斜視図を示し、後部310に形成された貫通孔306は、支持フレーム300を気流が通過できるようにする。非穿孔部304が後部310に沿って例えば縞状に配置され得る。非穿孔部304では空気が支持フレーム300を通過することが制限されている。非穿孔部304では気流が制限されているため、設置されるフィルターにグリスが蓄積するのが妨げられる。そのため、非穿孔部304は、設置されたフィルターの使用可能な寿命の視覚的な指標として機能し得る。例えば、設置されたフィルターの非穿孔部304に対応する部分は、フィルターの残りの部分と比較してフィルターの使用の度合いを判断する基準点として機能し得る。クリップ、クランプ等の1つ以上の保持部材305が上部ブラケット部303の前面に又はその近くに配置され得る。保持部材305は、後でより詳細に説明するように、枠なし(frameless)フィルターパッド及びワイヤカバーを後部310に固定するのに用いられ得る。
【0052】
図30は、排気フード320内の支持フレームの側面図を示す。空気は、支持フレーム300及び設置されたフィルターを通って排気フード内に入る。
図30に示すように、代替的な下部クリップ部307を設けて排気フード320の下端に連結させながら、設置されたフィルターに支持を提供し得る。下部クリップ部307は実質的にL字状であり、支持フレーム300の後部310の下部から延びている。
【0053】
図31は、ワイヤーフレーム401及び保持部材305がある状態の支持フレーム300の側面図を示す。枠なしのフィルターパッド400は、支持フレーム300とワイヤーフレーム401との間に固定され得る。ワイヤーフレーム401は金属及び/又は任意の代替の好適な材料で構成され得る。保持部材305は、ワイヤーフレーム401の下部が支持フレーム300の下端301内に配置されるようにワイヤーフレーム401を支持フレーム300に対して固定し得る。
【0054】
図32は、ワイヤーフレーム401及び保持部材305がある状態の支持フレーム300の斜視図を示す。
図33に示すように、ワイヤーフレーム401は外周支持部404及び水平支持部403を含み得る。垂直部402が設けられ、垂直部402は、垂直部402の後ろに配置されるフィルターの対応部分にグリスが蓄積するのを妨げるか又は防止する厚さを有し得る。そのため、代替的な構成では、設置されるフィルターの使用可能な寿命の視覚的な指標を垂直部402が提供し得る。例えば、設置されたフィルターの垂直部402に対応する部分は、フィルターの残りの部分と比較してフィルターの使用の度合いを判断する基準点として機能し得る。
【0055】
図34は、本発明の一実施形態に係る、枠なしのファイバーフィルターパッド400が設置された支持フレーム300の正面図を示す。
図34に示すように、フィルターパッド400の一部は、排気フード内に設置された場合にフィルターパッドの間で金属間(metal-to-metal)シールが形成され得るように後部310の開いた側部からはみ出し得る。また、フィルターパッド400は、ワイヤーフレーム401が保持部材305によって保持された状態で支持フレーム300内に固定されている。
【0056】
図35は、本発明の一実施形態に係る、追加の溝が設けられた支持フレーム300の側面図を示す。代替的な構成では、支持フレーム300は、支持フレーム300の後部に設けられた上部溝405と、支持フレーム300の後部に設けられた、上部溝405に対応する下部溝406とを含み得る。上部溝405及び下部溝406のそれぞれは、
図36に示すように実質的にU字状であり得るとともに、バッフルフィルター、例えばUL1046金属バッフルフィルター407等を支持するように構成され得る。
【0057】
図37〜
図41は、支持フレーム300、枠なしフィルターパッド400、バッフルフィルター407及びヒンジに連結されたか又は枢動し得る前面カバーであるワイヤーフレーム502を有するフィルターアセンブリを示す。
図37は、本発明の一実施形態に係る、フィルターパッド400及びワイヤーフレーム502がある状態の支持フレーム300の斜視図を示す。保持部材305は、外側且つ下側に枢動するか又はそのように動作するためにヒンジに連結されたワイヤーフレーム502を選択的に固定し、動作を許容する。
図38は、フィルターパッド400及びワイヤーフレーム502が保持部材305で固定され、支持フレーム300がバッフルフィルター407を支持した状態の支持フレーム300の斜視図を示す。
【0058】
図39は、本発明の一実施形態に係る、フィルターパッド400及びバッフルフィルター501がある状態の排気フード520内の支持フレーム300の側面図を示し、支持フレームクリップ505の拡大図を含む。支持フレームクリップ505は、支持フレーム300の下部に又はその近くに配置され、実質的にL字状で支持フレーム300から延びている。支持フレームクリップ505は、排気フード520の下縁506に連結されるか又は固定されるように構成され得る。ワイヤーフレーム502がスイング動作できるように支持フレーム300の下部に又はその近くに枢動点又はヒンジ504が設けられ得る。
【0059】
図40及び
図41は、枠なしフィルターパッド400及びバッフルフィルター501がある状態の支持フレーム300の側面図であって、ワイヤーフレーム502が開放位置及び閉鎖位置にある場合をそれぞれ示す。支持フレーム300は、支持フレーム300を排気フード520の上縁に連結しつつ、フィルターパッド400の上部もその中で保持するように機能し得る上部ブラケット部507を含み得る。
【0060】
いくつかの実施形態との関連で本発明を説明してきたが、当業者であれば、本発明の範囲から逸脱することなく上述した好ましい実施形態の他のバリエーションに加えて変更が加えられ得ることが分かる。当業者であれば、本明細書の検討又は本願開示の発明を実施することから他の実施形態が明らかになる。本明細書及び説明した実施例は例示にすぎないとみなすべきであり、本発明の真の範囲及び精神は下記の請求項によって示される。
【外国語明細書】