特開2019-201295(P2019-201295A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 中国電力株式会社の特許一覧
<>
  • 特開2019201295-管理システム 図000003
  • 特開2019201295-管理システム 図000004
  • 特開2019201295-管理システム 図000005
  • 特開2019201295-管理システム 図000006
  • 特開2019201295-管理システム 図000007
  • 特開2019201295-管理システム 図000008
  • 特開2019201295-管理システム 図000009
  • 特開2019201295-管理システム 図000010
  • 特開2019201295-管理システム 図000011
  • 特開2019201295-管理システム 図000012
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2019-201295(P2019-201295A)
(43)【公開日】2019年11月21日
(54)【発明の名称】管理システム
(51)【国際特許分類】
   H04N 1/00 20060101AFI20191025BHJP
   G06Q 10/10 20120101ALI20191025BHJP
   G06F 21/62 20130101ALI20191025BHJP
【FI】
   H04N1/00 838
   G06Q10/10 310
   G06F21/62
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2018-94108(P2018-94108)
(22)【出願日】2018年5月15日
(71)【出願人】
【識別番号】000211307
【氏名又は名称】中国電力株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】特許業務法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】宮原 俊一
(72)【発明者】
【氏名】椎木 崇智
(72)【発明者】
【氏名】田中 康治
【テーマコード(参考)】
5C062
5L049
【Fターム(参考)】
5C062AA02
5C062AA05
5C062AB02
5C062AB17
5C062AB22
5C062AB40
5C062AB41
5C062AB42
5C062AC22
5C062AC58
5L049AA07
(57)【要約】
【課題】予め定められた手順が記載された正当な書類を有するユーザにプログラムを変更する権限を与えることが可能な管理システムを提供する。
【解決手段】管理システム1は、和紙に画像を形成し、画像が形成された和紙である書類Pを読み取る画像形成装置20と、その読み取り後に書類Pを読み取る読取装置40と、それらの読み取り情報を記憶する記憶装置を含み、画像形成装置20の読み取り情報と読取装置40の読み取り情報とに基づいて、この2回の読み取り時点の間の時間に書類Pに変化が生じたか判定する判定装置50と、書類Pに生じた変化に基づいてプログラムの変更可否が決定する情報処理装置である第2端末60とを備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
和紙に画像を形成する画像形成装置と、
前記画像が形成された前記和紙を読み取る第1読取装置と、
前記第1読取装置とは異なる読取装置であって前記第1読取装置の読み取り後に前記和紙を読み取る第2読取装置と、
前記第1読取装置及び前記第2読取装置の読み取り情報を記憶する記憶装置と、
前記第1読取装置の読み取り情報と前記第2読取装置の読み取り情報とに基づいて、前記第1読取装置の読み取り時点と前記第2読取装置の読み取り時点との間の時間に前記和紙に変化が生じたか判定する判定装置と、
前記和紙に生じた変化に基づいてプログラムの変更可否が決定する情報処理装置と
を備える管理システム。
【請求項2】
前記第1読取装置は、前記画像形成装置から画像形成後の前記和紙の排紙が完了する前に当該和紙を読み取り可能に配置されている
請求項1に記載の管理システム。
【請求項3】
前記時間に前記和紙に形成されることが要求される追加画像のデータを記憶する記憶装置を備え、
前記判定装置は、前記時間に前記和紙に前記追加画像が形成されたか判定し、
前記情報処理装置は、前記和紙に前記追加画像が形成された場合にプログラムの変更が可能になる
請求項1又は2に記載の管理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
コンピュータを利用して従業員の就業状況を管理する方法が知られている(例えば、特許文献1)。特許文献1に記載されている方法では、RFIDタグが用いられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2015−187867号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の方法では、作業者の作業内容を示す書類を併せて管理することが困難であった。また、承認印の有無、あるべきでない改竄の有無等、書類の正当性確認を併せて行いたいという要求があった。特に、予め定められた手順で変更されるべきソフトウェア・プログラム(以下、単にプログラムと記載)の変更作業において、当該手順が記載された正当な書類を有するユーザに当該プログラムを変更する権限を与えることが可能な管理システムが要求されていた。
【0005】
本発明では、予め定められた手順が記載された正当な書類を有するユーザにプログラムを変更する権限を与えることが可能な管理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の管理システムは、和紙に画像を形成する画像形成装置と、前記画像が形成された前記和紙を読み取る第1読取装置と、前記第1読取装置とは異なる読取装置であって前記第1読取装置の読み取り後に前記和紙を読み取る第2読取装置と、前記第1読取装置及び前記第2読取装置の読み取り情報を記憶する記憶装置と、前記第1読取装置の読み取り情報と前記第2読取装置の読み取り情報とに基づいて、前記第1読取装置の読み取り時点と前記第2読取装置の読み取り時点との間の時間に前記和紙に変化が生じたか判定する判定装置と、前記和紙に生じた変化に基づいてプログラムの変更可否が決定する情報処理装置とを備える。
【0007】
本発明の望ましい態様として、前記第1読取装置は、前記画像形成装置から画像形成後の前記和紙の排紙が完了する前に当該和紙を読み取り可能に配置されている。
【0008】
本発明の望ましい態様として、前記時間に前記和紙に形成されることが要求される追加画像のデータを記憶する記憶装置を備え、前記判定装置は、前記時間に前記和紙に前記追加画像が形成されたか判定し、前記情報処理装置は、前記和紙に前記追加画像が形成された場合にプログラムの変更が可能になる。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、予め定められた手順が記載された正当な書類を有するユーザにプログラムを変更する権限を与えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は、管理システムの概要を示す図である。
図2図2は、管理システムの各々の主要構成を示すブロック図である。
図3図3は、画像形成装置の内部構成を示す模式図である。
図4図4は、書類に形成されている画像の構成例を示す図である。
図5図5は、和紙の一面に現れている模様の例を示す図である。
図6図6は、画像形成後に変更が加えられた書類である変更後書類の例を示す図である。
図7図7は、参照データに含まれるデータの例を示すブロック図である。
図8図8は、承認印画像データの例を示す図である。
図9図9は、記入済みチェックマーク画像データの例を示す図である。
図10図10は、訂正印画像データの例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
次に、本発明の実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。図1は、管理システム1の概要を示す図である。図2は、管理システム1の各々の主要構成を示すブロック図である。管理システム1は、第1端末10と、画像形成装置20と、読取装置40と、判定装置50と、第2端末60とを備える。
【0012】
第1端末10は、ユーザUの操作下で、第2端末60を用いたプログラムの変更手順が記載された書類の印刷(画像形成)に関する命令及びデータの送信を行う。画像形成装置20は、第1端末10からの命令及びデータを受信し、第2端末60を用いたプログラムの変更手順が記載された書類を出力する。画像形成装置20は、当該書類として、第2端末60を用いたプログラムの変更手順を示す文字列を含む画像が形成された書類Pを出力する。また、画像形成装置20は、書類Pの出力に伴い、書類Pを読み取る。書類Pの読み取り画像は、第1画像52aとして判定装置50に送信される。
【0013】
読取装置40は、書類Pを読み取る。書類Pの読み取り画像は、第2画像52bとして判定装置50に送信される。判定装置50は、第1画像52aと第2画像52bとを比較して書類Pの出力後に書類Pに変化が生じたか判定する。第2端末60は、書類Pに生じた変化に基づいて、プログラムの変更可否が決定する。
【0014】
次に、管理システム1の各構成について説明する。図2に示すように、第1端末10は、演算部11と、記憶部12と、通信部13と、入力部14と、出力部15とを備えるコンピュータである。
【0015】
演算部11は、例えばCPU(Central Processing Unit)等の演算装置を有し、第1端末10に関する各種の処理を行う。記憶部12は、ハードディスクドライブ、ソリッドステートドライブ、フラッシュメモリーその他の記憶装置のうち少なくとも1つを有し、演算部11によって読み出される各種のプログラム、データを記憶する。
【0016】
通信部13は、NIC(Network interface controller)を有し、第1端末10と他の機器との通信に関する処理を行う。通信部13は、通信回線Nを介して他の機器と通信可能に接続される。通信回線Nは、インターネットのような公共通信回線網を含んでいてもよいし、管理システム1専用の通信回線であってもよい。また、通信回線Nは、有線の通信回線であってもよいし、無線の通信回線であってもよいし、有線と無線とが混在した通信回線であってもよい。
【0017】
入力部14は、キーボード、マウス等を有し、ユーザUのようなコンピュータの操作者による入力操作を受け付ける。出力部15は、液晶ディスプレイ等の表示装置を有し、第1端末10の処理内容に応じた出力を行う。
【0018】
判定装置50は、演算部51と、記憶部52と、通信部53とを備える。判定装置50が備える演算部51、記憶部52、通信部53は、第1端末10が備える演算部11、記憶部12、通信部13と同様である。すなわち、第1端末10の演算部11、記憶部12、通信部13に関する記載を、判定装置50の演算部51、記憶部52、通信部53に関する記載に置換して読み替え可能である。
【0019】
第2端末60は、演算部61と、記憶部62と、通信部63と、入力部64と、出力部65とを備える。第2端末60が備える演算部61、記憶部62、通信部63、入力部64、出力部65は、第1端末10が備える演算部11、記憶部12、通信部13、入力部14、出力部15と同様である。すなわち、第1端末10の演算部11、記憶部12、通信部13、入力部14、出力部15に関する記載を、第2端末60の演算部61、記憶部62、通信部63、入力部64、出力部65に関する記載に置換して読み替え可能である。
【0020】
画像形成装置20は、画像形成部22と、第1読取部32と、通信部29とを備える。画像形成装置20が備える通信部29は、第1端末10が備える通信部13と同様である。すなわち、第1端末10の通信部13に関する記載を、画像形成装置20の通信部29に関する記載に置換して読み替え可能である。実施形態では、画像形成装置20は、通信部29及び通信回線Nを介して第1端末10、判定装置50等の他の機器と接続される。画像形成装置20は、第1端末10からの命令及びデータ出力に応じて画像を形成する。
【0021】
図3は、画像形成装置20の内部構成を示す模式図である。画像形成部22は、画像形成装置20の筐体21内に設けられている。図3に示す画像形成部22は、感光ドラム22a、露光部22b、現像部22c、転写ローラ22d、クリーニング部22e等を有し、所謂レーザープリンタとして機能する。感光ドラム22aは、書類Pに形成される画像を構成するトナーを外周面に付着させることが可能な円筒状又は円柱状の部材である。露光部22bは、感光ドラム22aの外周面に静電潜像を形成する露光処理を行う。この静電潜像は、書類Pに形成される画像の鏡像である。鏡像の反転方向は、感光ドラム22aの回転軸方向である。現像部22cは、感光ドラム22aの外周面に形成された静電潜像にトナーを付着させる。転写ローラ22dは、画像が形成される前の和紙PBの搬送経路を挟んで感光ドラム22aと対向する位置に配置されるローラである。転写ローラ22dは、感光ドラム22aと協働して和紙PBを挟み込み、感光ドラム22aの逆側からトナーの逆電荷をかけてトナーを和紙PBに転写し、定着させる。これによって画像が形成される。なお、転写機能用のローラと定着機能用のローラとは別個であってもよい。実施形態の説明では、画像形成前の和紙に符号BPを付し、画像形成後の和紙に符号Pを付している。クリーニング部22eは、転写後の感光ドラム22aに残留したトナーを感光ドラム22aから取り除く。なお、画像形成部22は、インクを射出して画像を形成する所謂インクジェットプリンタとして機能するための構成を有していてもよいし、他の方式で画像を形成する構成を有していてもよい。
【0022】
筐体21内には、和紙PBを搬送するための搬送ローラ24及び書類Pを搬送するための搬送ローラ25,26が配置されている。和紙PBは、給紙トレー23から複数の搬送ローラ24によって搬送されて画像形成部22に導かれる。画像形成後の書類Pは、搬送ローラ25によって第1読取部32に搬送される。
【0023】
第1読取部32は、画像が形成された書類Pを読み取る。実施形態の第1読取部32は、書類Pの搬送経路を挟んで第1読取部32と対向する位置に設けられた発光部31から発せられて書類Pを通過する光により形成される明暗パターンにより読み取り画像を取得する。当該読み取り画像をアナログ/デジタル(A/D)変換したデジタルデータが、第1画像52aとして出力される。第1読取部32は、書類Pの搬送経路に対して一面側から書類Pに照射された光の反射光を検出して書類Pの一面を読み取る構成であってもよい。この一面は、画像が形成された面である。
【0024】
第1読取部32による読み取り後の書類Pは、搬送ローラ26によって排紙トレー27に搬送される。このように、実施形態では、第1読取部32は、画像形成装置20から画像形成後の書類Pの排紙が完了する前に書類Pを読み取り可能に配置されている。すなわち、実施形態の画像形成装置20は、第1読取装置として機能する。なお、読取装置40は、第2読取装置として機能する。
【0025】
図4は、書類Pに形成されている画像の構成例を示す図である。図4において書類Pに形成されている画像は、作業内容Fと、チェックボックスCBと、押印欄SSと、日付Lとを含む。作業内容Fは、第2端末60を用いて行われる予定のプログラムの変更作業手順を示す文字列を含む。図4では、「1.aaa…」、「2.bbb…」、「3.ccc…」、「4.ddd…」のように、4行の箇条書きによる作業内容Fが模式的に例示されているが、作業内容Fにおける具体的な記載のフォーマットはこれに限られるものでなく、適宜変更可能である。チェックボックスCBは、作業内容Fの内容を確認したことを示すチェックマークCM(図6参照)を追記するための記載欄である。図4では、4行の箇条書きの各行の先頭にチェックボックスCBが個別に付されているが、チェックボックスCBの数やレイアウトは適宜変更可能である。押印欄SSは、ヒト(例えば、ユーザU又はユーザU以外のヒト)が作業内容Fの内容を承認することを示す押印を行うために設けられたスペースである。日付Lは、年月日を示す文字列を含む。日付Lは、書類Pが出力された年月日であってもよいし、後述する他の目的で設定された年月日であってもよい。
【0026】
図5は、和紙PBの一面に現れている模様の例を示す図である。和紙PBは和紙であり、図5に示すように、繊維の延出方向、繊維同士の重なり方等により形成される繊維パターン(紙紋)が紙面の部位によって異なる。当然、異なる和紙PBが有する紙紋も異なる。このため、和紙PBが有する紙紋を和紙PB毎の識別情報として利用可能である。すなわち、和紙PBに画像が形成された書類Pにおいても、紙紋を書類Pの識別情報として利用可能である。例えば、同一の画像が形成された書類Pが複数あったとしても、紙紋によって書類Pを個別に識別可能である。これは、正当な権限を有しない第三者が書類Pを差替しようとしても、紙紋を複製することが実質的に不可能であることから、差替の有無が判別可能になることを示している。
【0027】
第1読取部32は、書類Pを読み取って第1画像52aを出力する。このため、正当な手続きで出力された書類Pを読み取った第1画像52aに基づいて、書類Pと書類P以外の書類とを判別可能になる。従って、書類Pの出力後、書類Pの差替による作業内容Fの変更は極めて困難になる。第1画像52aは、通信部29及び通信回線Nを介して判定装置50に送信される。判定装置50は、受信した第1画像52aを記憶する。
【0028】
実施形態では、書類Pの出力後に書類Pに形成された画像に対する追記等の変更を許可しないようにしてもよいし、予め定められた条件に従った範囲内で書類Pに形成された画像に対する追記等の変更を許可するようにしてもよい。また、予め定められた条件に従った変更が行われていない書類Pを、出力後に行われるべき承認が未完了の書類Pとして扱ってもよい。
【0029】
図6は、画像形成後に変更が加えられた書類Pである変更後書類PAの例を示す図である。図6に示す書類Pは、図4に示す書類Pに対して、承認印STと、チェックマークCMと、取り消し線A1と、追記A2と、訂正印A3とを加える変更が施されている。承認印STは、作業内容Fの内容を承認することを示す印影である。押印欄SS内又は押印欄SS付近に承認印STがあることは、作業内容Fの内容が承認されたものであることを示す。チェックマークCMは、作業内容Fの内容を確認したことを示すチェックマークである。チェックボックスCB又はチェックボックスCB付近にチェックマークCMがあることは、当該チェックボックスCBが付された作業内容Fの内容が確認されたことを示す。取り消し線A1は、作業内容Fに含まれる文字列の一部又は全部に付されることがある取り消し線である。図6に示す取り消し線は二重の線による取り消し線であるが、一本の線による取り消し線であってもよいし、三重以上の線による取り消し線であってもよい。追記A2は、取り消し線A1が付された箇所の文字列による記載を訂正するために追記された文字列である。訂正印A3は、取り消し線A1が付された箇所を追記A2のように訂正したことが承認されたことを示す印影である。取り消し線A1、追記A2の少なくともいずれか一方の付近に訂正印A3があることは、作業内容Fの変更が承認されたことを示す。
【0030】
図2に示すように、読取装置40は、第2読取部41を備える。第2読取部41による具体的な画像の読み取り方式は、第1読取部32と同様である。図示しないが、読取装置40は、第1読取部32と実質的に同様の条件で画像を読み取り可能な光源を有する。このため、第1読取部32による書類Pの読み取り時点と読取装置40による書類Pの読み取り時点との間の時間に書類Pに形成された画像に変更が生じていない場合、第1画像52aと第2画像52bは実質的に同じ画像を含むデータになる。一方、当該時間に書類Pに形成された画像に変更が生じている場合、第1画像52aと第2画像52bはそれぞれ異なる画像を含むデータになる。例えば、第1画像52aと第2画像52bの差異は、図4図6の差異になる。
【0031】
実施形態では、読取装置40は、第2端末60とインタフェースIFを介して接続されている。読取装置40の読み取り結果に対応する第2画像52bは、インタフェースIFを介して第2端末60に送信される。第2端末60は、通信部63及び通信回線Nを介して判定装置50に第2画像52bを送信する。判定装置50は、第2端末60から受信した第2画像52bを記憶する。なお、読取装置40が通信部29と同様の通信部を有していてもよい。その場合、第2画像52bは、当該通信部及び通信回線Nを介して第2端末60に送信される。
【0032】
書類Pに変更が生じたかどうかの判定に関する処理は、判定装置50が行う。具体的には、判定装置50の演算部51が記憶部52から判定プログラム52cを読み出して実行することで、書類Pに変更が生じたかどうかの判定に関する各種の処理を行う。判定プログラム52cは、書類Pに変更が生じたかどうかの判定に関する処理を行うためのプログラムである。また、演算部51は、当該処理に際して、参照データ52dに含まれるデータを参照する。参照データ52dは、判定プログラム52cを用いた処理に際して参照されるデータである。
【0033】
図7は、参照データ52dに含まれるデータの例を示すブロック図である。参照データ52dは、承認印画像データD1、記入済みチェックマーク画像データD2、訂正印画像データD3等を含む。
【0034】
図8は、承認印画像データD1の例を示す図である。承認印画像データD1は、承認印STの印影を含む画像データである。承認印画像データD1の背景は、承認印STの印影をより鮮明に識別可能な単一色又は透過の背景であることが望ましい。承認印画像データD1の画像には、年月日を示す「yyyy.mm.dd」のような文字列ALは含まれない。これは、書類Pに押印される承認印ST内に含まれる年月日を示す日付が、押印時の年月日に応じて変化するためである。すなわち、書類Pに押印された承認印STと承認印画像データD1に含まれる承認印STとの同一性の判定において、文字列ALの有無は無視される。
【0035】
図9は、記入済みチェックマーク画像データD2の例を示す図である。記入済みチェックマーク画像データD2は、チェックボックスCBと、チェックボックスCBに付されたチェックマークCMを含む画像データである。記入済みチェックマーク画像データD2の背景は、チェックボックスCB及びチェックマークCMをより鮮明に識別可能な単一色又は透過の背景であることが望ましい。
【0036】
図10は、訂正印画像データD3の例を示す図である。訂正印画像データD3は、訂正印A3の印影を含む画像データである。訂正印画像データD3の背景は、訂正印A3の印影をより鮮明に識別可能な単一色又は透過の背景であることが望ましい。
【0037】
図8に示す承認印画像データD1は、承認印STを含む矩形の画像データであるが、これに限られるものでない。承認印画像データD1は、書類Pに対する承認印STの追加の有無を判定することが可能な参照画像として利用可能な画像データであればよく、承認印画像データD1に含まれる承認印ST以外の部分の形状、色、透過の有無その他の具体的な態様は適宜変更可能である。記入済みチェックマーク画像データD2、訂正印画像データD3についても同様である。
【0038】
参照データ52dに含まれるデータは、承認印画像データD1、記入済みチェックマーク画像データD2、訂正印画像データD3に限られるものでない。例えば、参照データ52dは、押印欄SSを判別するためのパターンマッチングに用いられる画像データ等を含んでいてもよい。
【0039】
次に、演算部51による、書類Pに変更が生じたかどうかの判定に関する処理内容について説明する。演算部51は、まず、第1画像52aの紙紋と第2画像52bの紙紋とを比較し、紙紋が一致するか判定する。第1画像52aの紙紋と第2画像52bの紙紋とが一致しない場合、演算部51は、第1読取部32による書類Pの読み取り時点と読取装置40による読み取り時点との間の時間に、書類Pが異なる書類に差し替えられたものと判定する。すなわち、演算部51は、読取装置40により読み取られた書類の正当性を判定するための第1画像52aが無いものとして扱い、正当性を有しない書類として当該第2画像52bを扱う。
【0040】
第1画像52aの紙紋と第2画像52bの紙紋とが一致する場合、演算部51は、第1画像52aに含まれる作業内容F、チェックボックスCB、押印欄SS、日付L等の部分画像と、第2画像52bに含まれる作業内容F、チェックボックスCB、押印欄SS、日付L等の部分画像とが一致するか比較する。部分画像同士が全て一致する場合、演算部51は、第1読取部32による書類Pの読み取り時点と読取装置40による書類Pの読み取り時点との間の時間に、書類Pに変更が生じていないものと判定する。
【0041】
書類Pに変更が生じていないものと判定された場合の処理は、予め定められたルールに基づく。一例として、書類Pの記載内容について変更が生じていない場合に書類Pの正当性が担保されるというルールの下で管理システム1が運用されている場合がある。この場合、書類Pに変更が生じていないと判定されることで、演算部51が第2端末60を用いたプログラムの変更を許可するための処理(認可処理)を行う。言い換えれば、管理システム1の管理下において、第2端末60を含む全てのコンピュータは、演算部51からの認可処理がなければプログラムの変更をすることができないよう設定されている。認可処理によって変更が可能になるプログラムは、認可処理がない限り書き換え不可のステータスが与えられた状態で記憶される。認可処理によって、書き換え不可のステータスが書き換え可能に変更される。実施形態では、認可処理によって変更が可能になるプログラムの所在(パス)の特定は、第2端末60からのみ可能となるよう設定されている。第2端末60を用いたプログラムの変更は、第2端末60の記憶部62に記憶されている変更対象のプログラムの変更であってもよいし、通信回線Nのような通信回線を介して第2端末60と接続された他のコンピュータに記憶されているプログラムであってもよい。
【0042】
ルールの別の例として、書類Pの記載内容について所定の追加画像が加えられる変更が生じていない場合、書類Pが未承認の状態であって認可処理を許可することができない状態であるというルールの下で管理システム1が運用されている場合がある。この場合、書類Pに変更が生じていないと判定されることで、演算部51は、書類Pが未承認であることを通知するためのデータを第2端末60に送信する。第2端末60は、当該データに応じて、当該通知に応じた表示等の出力を行う。以下、このように所定の追加画像が加えられることが求められるルールの場合について説明する。
【0043】
第1画像52aに含まれる部分画像と第2画像52bに含まれる部分画像との比較において、部分画像同士が一致せずに変更が生じていると判定された場合、演算部51は、当該変更が所定の追加画像を加えたことによる変更であるか判定する承認確認処理を行う。
【0044】
承認確認処理として、演算部51は、参照データ52dを参照し、承認印画像データD1と一致すると解釈可能なパターンが第2画像52bに含まれるか判定する。すなわち、演算部51は、第2画像52bが承認印STの押印後の書類Pを読み取ったものであるか判定する。
【0045】
また、承認確認処理として、演算部51は、第1画像52a及び参照データ52dを参照し、記入済みチェックマーク画像データD2と一致すると解釈可能なパターンが第2画像52bに含まれるか判定する。すなわち、演算部51は、第2画像52bがチェックボックスCBに対するチェックマークCMの付加後の書類Pを読み取ったものであるか判定する。このチェックボックスCBに関する判定は、第1画像52aに含まれる全てのチェックボックスCBに対して行われる。チェックボックスCBの抽出は、例えば記入済みチェックマーク画像データD2に含まれるチェックボックスCBとのパターンマッチングに基づいて行われるが、参照データ52dにチェックマークCMが記入されていないチェックボックスCBの画像データを含めてもよい。これによって、第1画像52aに含まれるチェックボックスCBの抽出精度をより高められる。
【0046】
また、第2画像52bに取り消し線A1及び追記A2の少なくとも一方が含まれていた場合、承認確認処理として、演算部51は、参照データ52dを参照し、訂正印画像データD3と一致すると解釈可能なパターンが第2画像52bに含まれるか判定する。すなわち、演算部51は、取り消し線A1、追記A2による記載の変更が訂正印A3により認められたものであることを示す書類Pを読み取ったものであるか判定する。取り消し線A1及び追記A2の少なくとも一方と訂正印A3との距離の関係については、予め限定条件が設けられていてもよい。すなわち、取り消し線A1及び追記A2の少なくとも一方に対して所定の距離内に位置する訂正印A3が、当該取り消し線A1及び追記A2による変更を認めるための訂正印であるものとして判定されるようにしてもよい。
【0047】
これらの判定における「一致すると解釈可能なパターン」の「一致」は、完全一致に限らず、所謂パターンマッチング処理において一致する画像であると判定可能なものであればよい。
【0048】
承認確認処理において、承認印画像データD1及び記入済みチェックマーク画像データD2は、所定の追加画像として扱われる。また、第2画像52bに取り消し線A1及び追記A2の少なくとも一方が含まれていた場合、所定の追加画像に訂正印画像データD3が追加される。承認確認処理において、第1画像52aに対する第2画像52bの変更が所定の追加画像を加えたことによる変更でないと判定された場合、演算部51は、書類Pが未承認であることを通知するためのデータを第2端末60に送信する。第2端末60は、当該データに応じて、当該通知に応じた表示等の出力を行う。以下、このように所定の追加画像が加えられることが求められるルールの場合について説明する。一方、第1画像52aに対する第2画像52bの変更が所定の追加画像を加えたことによる変更であると判定された場合、演算部51は、認可処理を行う。
【0049】
このように、然るべき変更が求められるルールの場合、参照データ52dは、第1読取部32による書類Pの読み取り時点と読取装置40による書類Pの読み取り時点との間の時間に、書類Pに形成されることが要求される追加画像(例えば、承認印画像データD1、記入済みチェックマーク画像データD2等)を含むデータとして機能する。また、第2端末60は、書類Pに当該追加画像が形成された場合にプログラムの変更が可能になる。
【0050】
以上、実施形態によれば、作業内容Fが示す予め定められた手順を書類Pに画像として形成することができる。また、当該作業内容Fを含む正当な書類である書類Pを有するユーザ(ユーザU又は他のユーザ)が読取装置40に書類Pを読み取らせ、書類Pの正当性が判定装置50により判定されることで第2端末60を用いたプログラムの変更が可能になる。従って、予め定められた手順(作業内容F)が記載された正当な書類(書類P)を有するユーザにプログラムを変更する権限を与えることができる。
【0051】
また、第1読取装置として機能する第1読取部32は、画像形成装置20から画像形成後の書類Pの排紙が完了する前に当該書類Pを読み取り可能に配置されている。このため、書類Pに形成される画像の変更がより困難になる。
【0052】
また、書類Pに形成されることが要求される追加画像のデータ(例えば、承認印画像データD1、記入済みチェックマーク画像データD2等)を参照して読取装置40で読み取った書類Pにおける画像の変更内容が当該追加画像の形成であったか判定することで、画像形成後の書類Pに加えるべき変更をルール化してプログラムの変更の可否に反映することができる。
【0053】
なお、上記の実施形態はあくまで一例であり、本発明の技術的特徴を逸脱しない範囲内において適宜変更可能である。例えば、書類Pが有する紙紋に基づいた第1画像52aと第2画像52bとの比較は、書類Pの全部であってもよいし、一部分であってもよい。当該一部分の例として、押印欄SS内の領域が挙げられる。
【0054】
第1画像52a及び第2画像52bは複数あってもよい。第2画像52bが生成された場合、演算部51は、記憶部52に記憶されている複数の第1画像52aと個別に比較を行い、紙紋が一致する第1画像52aと当該第2画像52bとの間で変化が生じているかを判定する。紙紋が一致する第1画像52aが無い場合、演算部51は、当該第2画像52bの正当性を判定するための第1画像52aが無いものとして扱い、正当性を有しない書類として当該第2画像52bを扱う。
【0055】
また、実施形態では、書類Pを識別するための識別画像が付されてもよい。例えば、第1端末10は、画像形成装置20に対する画像の出力に際して書類を識別するための固有の文字列を生成し、書類Pに含ませるようにしてもよい。この場合、演算部51は、第1画像52aと第2画像52bとの比較に際して、当該文字列を照合して第1画像52aの元になった書類と第2画像52bの元になった書類との異同を判定する。
【0056】
チェックボックスCBに関する判定処理の負荷を軽減する目的で、画像形成装置20による画像形成においてチェックボックスCBが形成される書類Pの領域が予め定められた領域に限定されるようにしてもよい。予め定められた領域の例として、第1画像52aの一端(図4の左端)から他端(図4の右端)までの距離を100%とした場合における一端からX%以内の領域が挙げられる。Xは、例えば20であるが、具体的な数値は適宜変更可能である。また、承認印STの押印の有無に関する判定処理の負荷を軽減する目的で、承認印STの一部又は全部が押印欄SSに含まれているか否かを以て当該判定処理を行うようにしてもよい。
【0057】
また、日付Lを画像に含める他の目的として、承認印STが押印されるべき期限を示す年月日を示す文字列としての日付Lを書類Pに含めるようにしてもよい。この場合、演算部51は、押印欄SSに押印される承認印STの文字列ALが示す年月日が日付Lの年月日以前であるか判定する。文字列ALが示す年月日が日付Lの年月日以前であれば書類Pの正当性があるものとし、第2端末60によるプログラムの変更を許可する。そうでなければ、承認印STの承認を無効とし、第2端末60によるプログラムの変更を許可しない。また、日付Lを画像に含める他の目的として、読取装置40の読み取りによる第2画像52bの出力の期限を示す年月日を示す文字列としての日付Lを書類Pに含めるようにしてもよい。この場合、演算部51は、判定装置50が有する計時用のタイマー機能により提供される現在年月日と日付Lとを比較し、上記の文字列ALと日付Lとの比較と同様の仕組みで読取装置40の読み取り時点における書類Pの正当性を判定する。
【符号の説明】
【0058】
1 管理システム
10 第1端末
20 画像形成装置
32 第1読取部
40 読取装置
41 第2読取部
50 判定装置
51 演算部
52 記憶部
52a 第1画像
52b 第2画像
52c 判定プログラム
52d 参照データ
60 第2端末
A1 取り消し線
A2 追記
A3 訂正印
D1 承認印画像データ
D2 記入済みチェックマーク画像データ
D3 訂正印
P 書類
PB 和紙
ST 承認印
U ユーザ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10