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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2019-204596(P2019-204596A)
(43)【公開日】2019年11月28日
(54)【発明の名称】配線モジュール
(51)【国際特許分類】
   H01M 2/20 20060101AFI20191101BHJP
   H01M 2/34 20060101ALI20191101BHJP
   H01G 4/228 20060101ALI20191101BHJP
   H01G 11/10 20130101ALI20191101BHJP
【FI】
   H01M2/20 A
   H01M2/34 B
   H01G4/228 J
   H01G11/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2018-97203(P2018-97203)
(22)【出願日】2018年5月21日
(71)【出願人】
【識別番号】395011665
【氏名又は名称】株式会社オートネットワーク技術研究所
(71)【出願人】
【識別番号】000183406
【氏名又は名称】住友電装株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】000002130
【氏名又は名称】住友電気工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001036
【氏名又は名称】特許業務法人暁合同特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】柳田 泰次
(72)【発明者】
【氏名】下田 洋樹
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 良典
【テーマコード(参考)】
5E078
5H043
【Fターム(参考)】
5E078AB01
5E078JA02
5E078JA07
5H043AA05
5H043AA13
5H043BA11
5H043CA04
5H043CA21
5H043FA01
5H043GA24
5H043LA21F
(57)【要約】
【課題】配線モジュールの大型化を抑制する。
【解決手段】左右方向に沿って複数の蓄電素子11が並べられた蓄電素子群12に取り付けられる配線モジュール10であって、複数の電圧検知線16と、複数の電圧検知線16が配索される後側配索部32を有する絶縁プロテクタ15と、を備え、後側配索部32は複数の電圧検知線16が載置される載置壁29を有しており、絶縁プロテクタ15の左右両端部の間の領域には、載置壁29と交差する方向に突出すると共に複数の電圧検知線16が結束部材38によって固定される電線固定部34が設けられている。
【選択図】図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
並び方向に沿って複数の蓄電素子が並べられた蓄電素子群に取り付けられる配線モジュールであって、
複数の電線と、
前記複数の電線が配索される配索部を有する絶縁プロテクタと、を備え、
前記配索部は前記複数の電線が載置される載置壁を有しており、
前記並び方向について前記絶縁プロテクタの両端部の間の領域には、前記載置壁と交差する方向に突出すると共に前記複数の電線が結束部材によって固定される電線固定部が設けられている、配線モジュール。
【請求項2】
前記配索部は前記載置壁と交差して延びる一対の側壁を有しており、前記一対の側壁のうち少なくとも一方の側壁には、他方の側壁に向けて突出して前記複数の電線が前記配索部から外部へ外れることを規制する規制片が設けられており、
前記規制片の近傍に、前記電線固定部が設けられている、請求項1に記載の配線モジュール。
【請求項3】
前記絶縁プロテクタにはカバーが組み付けられるようになっており、
前記カバーは、前記絶縁プロテクタに組み付けられた状態で、前記電線固定部に対応する位置に、前記カバーを貫通する導出口を有しており、
前記導出口の内壁は、前記複数の電線が、前記電線固定部の延びる方向と交差する方向の力を受けた場合に、前記複数の電線を支持する支持壁とされる、請求項1または請求項2に記載の配線モジュール。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書に開示された技術は、配線モジュールに関する。
【背景技術】
【0002】
複数の電池が並べられた電池群に取り付けられる配線モジュールとして、特許第5462813号公報に記載のものが知られている。この配線モジュールは、複数の電池の隣接する正極と負極を接続する複数のバスバーと、各バスバーにそれぞれ接続される複数の電圧検出端子と、各電圧検出端子にそれぞれ接続される複数の電線と、バスバーを固定する固定部と電線を固定する配線路が形成された絶縁プレートと、を備える。
【0003】
絶縁プレートは、配線路の底壁と側壁を延在させて絶縁プレートから突出させて形成された電線の引出部を有する。引出部の底板からは、底板に沿う方向に舌片が突出している。この舌片と複数の電線に巻付部材を巻き付けることにより、電線を舌片に束ねて固定するようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許5462813号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記の構成によれば、電線が固定される舌片は、絶縁プレートの配索路の底板から、底板に沿う方向に突出して形成されている。このため、電線が配索路内で配索される方向について、配線モジュールの外形寸法が大型化するという問題がある。
【0006】
本明細書に開示された技術は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、大型化が抑制された配線モジュールを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本明細書に開示された技術は、並び方向に沿って複数の蓄電素子が並べられた蓄電素子群に取り付けられる配線モジュールであって、複数の電線と、前記複数の電線が配索される配索部を有する絶縁プロテクタと、を備え、前記配索部は前記複数の電線が載置される載置壁を有しており、前記並び方向について前記絶縁プロテクタの両端部の間の領域には、前記載置壁と交差する方向に突出すると共に前記複数の電線が結束部材によって固定される電線固定部が設けられている。
【0008】
上記の構成によれば、複数の電線が固定される電線固定部は、配索部の載置壁と交差する方向に突出しているので、複数の蓄電素子の並び方向について、絶縁プロテクタが大型化することが抑制されるようになっている。
【0009】
本明細書に開示された技術の実施態様としては以下の態様が好ましい。
【0010】
前記配索部は前記載置壁と交差して延びる一対の側壁を有しており、前記一対の側壁のうち少なくとも一方の側壁には、他方の側壁に向けて突出して前記複数の電線が前記配索部から外部へ外れることを規制する規制片が設けられており、
前記規制片の近傍に、前記電線固定部が設けられている。
【0011】
上記の構成によれば、配索部内において載置壁に沿って配索された複数の電線を、載置壁と直交する電線固定部に固定する際に、この電線固定部の近傍に設けられた規制片が複数の電線と当接することによって、複数の電線が配索部から外部へ外れてしまうことを抑制することができる。
【0012】
前記絶縁プロテクタにはカバーが組み付けられるようになっており、前記カバーは、前記絶縁プロテクタに組み付けられた状態で、前記電線固定部に対応する位置に、前記カバーを貫通する導出口を有しており、前記導出口の内壁は、前記複数の電線が、前記電線固定部の延びる方向と交差する方向の力を受けた場合に、前記複数の電線を支持する支持壁とされる。
【0013】
上記の構成によれば、カバーの導出口から導出された複数の電線が、電線固定部の延びる方向と交差する方向の力を受けて、急曲げ状態になることを抑制することができる。急曲げ状態とは、電線が90°以下の角度で屈曲することをいう。なお、電線が屈曲する角度は、90°でなくとも実質的に90°と認められれば良く、91°より小さな角度であればよい。
【発明の効果】
【0014】
本明細書に開示された技術によれば、配線モジュールが大型化することを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】実施形態1に係る蓄電モジュールを示す斜視図
図2】前側カバー及び後側カバーが取り外された状態の配線モジュールを示す斜視図
図3】結束部材によって電圧検知線が電線固定部に固定された状態を示す一部拡大平面図
図4】前側カバー及び後側カバーが取り外された状態の配線モジュールを示す側面図
図5】配線モジュールを示す平面図
図6図5において一点鎖線で記載された領域内を示す一部拡大平面図
図7図6におけるVII−VII線断面図
【発明を実施するための形態】
【0016】
<実施形態1>
本明細書に開示された技術の実施形態1を、図1から図7を参照しつつ説明する。本実施形態に係る配線モジュール10は、複数(本実施形態では12個)の蓄電素子11を並べてなる蓄電素子群12に取り付けられて蓄電モジュール13を構成する。蓄電モジュール13は、電気自動車又はハイブリッド自動車等の車両(図示せず)に搭載されて、車両を駆動するための動力源として使用される。以下の説明においては、Z方向を上方とし、Y方向を前方とし、X方向を左方として説明する。また、複数の同一部材については、一部の部材に符号を付し、他の部材については符号を省略することがある。
【0017】
蓄電素子11
本実施形態に係る蓄電素子11は二次電池である。蓄電素子11の内部には図示しない蓄電要素が収容されている。蓄電素子11は略直方体形状をなしている。蓄電素子11の上面には前後方向の両端部寄りの位置に、一対の電極端子14が形成されている。電極端子14の一方は正極端子であり、他方は負極端子である。
【0018】
隣り合う電極端子14の極性が同じになるように並べられた2個の蓄電素子11からなる蓄電素子11のペアが、左右方向(並び方向の一例)に複数個並べられることにより、蓄電素子群12が構成されている。蓄電素子11のペアは、隣り合う蓄電素子11のペアの電極端子14の極性が異なるように並べられている。例えば、一の蓄電素子11のペアにおいて、前側に正極が配され、後側に負極が配されていた場合、一の蓄電素子11のペアと隣り合う他の蓄電素子11のペアにおいては、前側に負極が配され、後側に正極が配されるようになっている。
【0019】
蓄電素子群12の左右両端部には一対のエンドプレート47,47が配されている。一対のエンドプレート47,47は、蓄電素子群12の前側面及び後側面にボルト49で固定された一対の挟持板48,48によって挟持されている。
【0020】
配線モジュール10
図1に示すように、蓄電素子群12の上面には配線モジュール10が取り付けられている。全体として、配線モジュール10は、左右方向に細長い形状をなしている。
【0021】
図2に示すように、配線モジュール10は、絶縁プロテクタ15と、絶縁プロテクタ15に配索された複数の電圧検知線16(電線の一例)と、を備える。
【0022】
絶縁プロテクタ15
絶縁プロテクタ15は、絶縁性の合成樹脂からなる。絶縁プロテクタ15は、隣り合う蓄電素子11のペア同士を電気的に接続する接続バスバー17と、蓄電素子群12の左端部及び右端部に配されて、蓄電素子群12と外部回路とを電気的に接続する出力バスバー18と、を備える。
【0023】
絶縁プロテクタ15の後端部寄りの位置には、複数(本実施形態では3個)の接続バスバー17が収容される複数(本実施形態では3個)の接続バスバー収容部19が設けられている。接続バスバー収容部19は、上方から見て左右方向に細長い概ね長方形状をなしており、接続バスバー17よりもやや大きな形状に形成されている。接続バスバー収容部19は上方に開口する箱状をなしている。
【0024】
絶縁プロテクタ15の前端部寄りの位置には、複数(本実施形態では2個)の接続バスバー17が収容される複数(本実施形態では2個)の接続バスバー収容部19が設けられている。絶縁プロテクタ15の前端部寄りの位置であって、且つ、左端部及び右端部には、それぞれ、出力バスバー18が収容される出力バスバー収容部20が形成されている。出力バスバー収容部20は、上方から見て左右方向に細長い概ね長方形状をなしており、接続バスバー17よりもやや大きな形状に形成されている。出力バスバー収容部20は、上方に開口する箱状をなしている。
【0025】
絶縁プロテクタ15の後端部寄りの位置に形成された複数の接続バスバー収容部19と、絶縁プロテクタ15の前端部寄りの位置に形成された複数の接続バスバー収容部19及び複数の出力バスバー収容部20とは、前後方向に延びる板状をなす連結部21によって連結されている。
【0026】
図3に示すように、接続バスバー収容部19内には、接続バスバー17の上に電圧検知端子22が重ねられた状態で収容されている。また、出力バスバー収容部20内には、出力バスバー18の上に電圧検知端子22が重ねられた状態で収容されている。
【0027】
接続バスバー17
図2に示すように、接続バスバー17は、金属板材を所定形状にプレス加工してなる。金属板材としては、銅、銅合金、鉄、鉄合金、アルミニウム、アルミニウム合金等、必要に応じて任意の金属を適宜に選択できる。接続バスバー17は上方から見て左右方向に細長く延びた形状をなしている。接続バスバー17には、図示しないボルトが挿通される複数(本実施形態では4個)の貫通孔23Aが接続バスバー17を貫通して形成されている。貫通孔23A内にボルトが貫通された状態で、ねじ孔が形成された電極端子14にボルトが螺合されることにより、電極端子14と接続バスバー17とが電気的に接続される。
【0028】
出力バスバー18
図2に示すように、出力バスバー18には、図示しないボルトが挿通される複数(本実施形態では2個)の貫通孔23Bが出力バスバー18を貫通して接続されている。出力バスバー18の一方の端部には、外部回路と蓄電素子群12とを電気的に接続する電力線24が接続されるバレル部25が形成されている。バレル部25が電力線24の外周に圧着することにより、電力線24と出力バスバー18とが電気的に接続されるようになっている。絶縁プロテクタ15の左端部に配された出力バスバー18に接続された電力線24は絶縁プロテクタ15から左方に導出されている。また、絶縁プロテクタ15の右端部に配された出力バスバー18に接続された電力線24は絶縁プロテクタ15から右方に導出されている。上記以外の構成は接続バスバー17と同様なので、重複する説明を省略する。
【0029】
電圧検知端子22
図3に示すように、電圧検知端子22は、金属板材を所定形状にプレス加工してなる。金属板材としては銅、銅合金、鉄、鉄合金、アルミニウム、アルミニウム合金等、必要に応じて任意の金属を適宜に選択できる。電圧検知端子22は、板状をなす電極接続部26と、電極接続部26から延出されたバレル部27と、を備える。
【0030】
電極接続部26には、ボルトが挿通される貫通孔23Cが形成されている。電極接続部26が、ボルトの頭部と、接続バスバー17又は出力バスバー18と、の間に挟まれることにより、電圧検知端子22と電極端子14とが電気的に接続されるようになっている。
【0031】
バレル部27は、電圧検知線16(電線の一例)の一方の端部に圧着されている。電圧検知線16の他方の端部は、例えばECU(Electronic Contrl Unit)のような外部接続機器(図示せず)に接続されている。
【0032】
なお、ECUは、マイクロコンピュータ、素子等が搭載されたものであって、蓄電素子11の電圧・電流・温度等の検知、各蓄電素子11の充放電コントロール等を行うための機能を備えた周知の構成のものである。
【0033】
前側配索部28
図2に示すように、絶縁プロテクタ15の前端部寄りの位置に設けられた複数の接続バスバー収容部19及び複数の出力バスバー収容部20の後方には、左右方向に延びる前側配索部28(配索部の一例)が形成されている。前側配索部28は、複数の電圧検知線16が載置される載置壁29と、この載置壁29の側縁から上方に立ち上がって形成された一対の側壁30,30と、を備えた溝状に形成されている。載置壁29は左右方向に細長く延びて形成されている。
【0034】
一対の側壁30,30のうち少なくとも一方の側壁30には、他方の側壁30に向けて突出する規制片31が設けられている。この規制片31の先端部と、他方の側壁30との間には、電圧検知線16が挿通可能な程度の隙間が設けられている。この隙間から電圧検知線16が前側配索部28の内部へ配されると共に、電圧検知線16がこの隙間から前側配索部28の外部へと外れてしまうことが規制されるようになっている。
【0035】
後側配索部32
絶縁プロテクタ15の後端部寄りの位置に設けられた複数の接続バスバー収容部19の前方には、左右方向に延びる後側配索部32(配索部の一例)が形成されている。後側配索部32は、複数の電圧検知線16が載置される載置壁29と、この載置壁29の側縁から上方に立ち上がって形成された一対の側壁30,30と、を備えた溝状に形成されている。一対の側壁30,30の一方には規制片31が形成されている。上記以外の構成は前側配索部28と同様なので、重複する説明を省略する。
【0036】
連結配索部33
前側配索部28の両端部と、後側配索部32の両端部は、それぞれ、前後方向に延びる連結配索部33(配索部の一例)によって連結されている。連結配索部33は、複数の電圧検知線16が載置される載置壁29と、この載置壁29の側縁から上方に立ち上がって形成された一対の側壁30,30と、を備えた溝状に形成されている。載置壁29は前後方向に延びて形成されている。この連結配索部33によって、前側配索部28と、後側配索部32とが連通するようになっている。一対の側壁30,30の一方には規制片31が形成されている。上記以外の構成は前側配索部28と同様なので、重複する説明を省略する。
【0037】
電線固定部34
図7に示すように、絶縁プロテクタ15の左端部と右端部との間の領域のうち、後側配索部32には、載置壁29と交差する方向に突出する電線固定部34が設けられている。本実施形態では、電線固定部34は、蓄電素子群12から離間する方向(上方)であって、且つ、載置壁29と直交する方向に突出している。なお、本明細書において、直交するとは、電線固定部34と載置壁29とのなす角度が85°〜95°の範囲内にあることを意味する。電線固定部34は上下方向に延びる板状をなしている。図3に示すように、電線固定部34は、後側配索部32の前側の側壁30のうち、上端部と下端部の間の領域から後方に延出した延出壁35の後端部から上方に延びて形成されている。図4に示すように、電線固定部34の上端部は、後側配索部32の側壁30の上端部よりも上方の位置にまで延びている。延出壁35の上面から上方に延びると共に電線固定部34の前面と連結する補強壁36により、電線固定部34の強度が向上するようになっている。電線固定部34の上端部には、左右方向に突出する一対の突出部37が形成されている。
【0038】
電線固定部34には、後側配索部32に配索された電圧検知線16が上方に屈曲された状態で、電線固定部34と共に結束部材38が捲回されることにより、電圧検知線16が固定されるようになっている。結束部材38が電線固定部34の突出部37よりも下方の位置で捲回されることにより、結束部材38が上方に外れることが突出部37によって抑制されるようになっている。結束部材38は、電線固定部34及び電圧検知線16に捲回可能なバンド部39と、このバンド部39を固定する固定部40とを有する公知のものである。
【0039】
後側配索部32に、左右方向に間隔を空けて並んで設けられた2個の規制片31,31の間の位置であって、且つ、規制片31の近傍の位置に、電線固定部34が形成されている。電線固定部34は、左右方向について、2個の規制片31,31の間の中央位置付近に設けられている。
【0040】
前側カバー41
図5に示すように、絶縁プロテクタ15の前端部寄りの位置には、接続バスバー収容部19、及び出力バスバー収容部20、並びに、前側配索部28を覆う前側カバー41が上方から組み付けられるようになっている。前側カバー41は絶縁性の合成樹脂からなり、左右方向に細長く形成されている。前側カバー41が絶縁プロテクタ15に組み付けられることにより、接続バスバー収容部19に収容された接続バスバー17、及び出力バスバー収容部20に収容された出力バスバー18が電気的に絶縁されるようになっている。
【0041】
図1に示すように、前側カバー41に設けられた係止部42と、絶縁プロテクタ15のうち係止部42に対応する位置に設けられた係止受け部43とが、弾性的に係止することにより、前側カバー41と絶縁プロテクタ15とが一体に組み付けられるようになっている。
【0042】
後側カバー44
図5に示すように、絶縁プロテクタ15の後端部寄りの位置には、接続バスバー収容部19、及び、後側配索部32を覆う後側カバー44(カバーの一例)が上方から組み付けられるようになっている。後側カバー44は絶縁性の合成樹脂からなり、左右方向に細長く形成されている。後側カバー44が絶縁プロテクタ15に組み付けられることにより、接続バスバー収容部19に収容された接続バスバー17が電気的に絶縁されるようになっている。
【0043】
図1に示すように、後側カバー44に設けられた係止部42と、絶縁プロテクタ15のうち係止部42に対応する位置に設けられた係止受け部43とが、弾性的に係止することにより、後側カバー44と絶縁プロテクタ15とが一体に組み付けられるようになっている。
【0044】
図6に示すように、後側カバー44が絶縁プロテクタ15に組み付けられた状態で、電線固定部34に対応する位置には、後側カバー44を貫通する導出口45が設けられている。導出口45は、上方か見て略長方形状に形成されている。この導出口45からは、後側配索部32が露出している。
【0045】
また、導出口45からは、電線固定部34が上方に突出している。電線固定部34の上端部の高さ位置は、後側カバー44の上面よりもやや上方に位置するように設定されている。
【0046】
導出口45から導出された電圧検知線16は、導出口45の上方において後方に折り曲げられて、後方へ延出されている。
【0047】
図7に示すように、導出口45の孔縁部は、上下方向に延びる支持壁46とされている。この支持壁46は、電線固定部34に固定された電圧検知線16が、電線固定部34の延びる方向と交差する方向の力を受けた場合に、電圧検知線16に当接することにより電圧検知線16を支持するようになっている。換言すると、支持壁46は、電圧検知線16に対して、前後方向又は左右方向の力が加えられた場合に、電圧検知線16を前後方向又は左右方向から支持するようになっている。
【0048】
実施形態の作用、効果
続いて、本実施形態の作用、効果について説明する。本実施形態は、左右方向に沿って複数の蓄電素子11が並べられた蓄電素子群12に取り付けられる配線モジュール10であって、複数の電圧検知線16と、複数の電圧検知線16が配索される後側配索部32を有する絶縁プロテクタ15と、を備え、後側配索部32は複数の電圧検知線16が載置される載置壁29を有しており、絶縁プロテクタ15の左右両端部の間の領域には、載置壁29と交差する方向に突出すると共に複数の電圧検知線16が結束部材38によって固定される電線固定部34が設けられている。
【0049】
上記の構成によれば、複数の電圧検知線16が固定される電線固定部34は、後側配索部32の載置壁29と交差する方向に突出しているので、複数の蓄電素子11の並び方向について、絶縁プロテクタ15が大型化することが抑制されるようになっている。
【0050】
なお、本実施形態においては、電線固定部34と載置壁29とは直交している。本明細書において、直交するとは、電線固定部34が延びる方向と、載置壁29とのなす角度が、85°〜95°の範囲内にあることを意味する。
【0051】
また、本実施形態によれば、後側配索部32は載置壁29と交差して延びる一対の側壁30,30を有しており、一対の側壁30,30のうち少なくとも一方の側壁30には、他方の側壁30に向けて突出して複数の電圧検知線16が後側配索部32から外部へ外れることを規制する規制片31が設けられており、規制片31の近傍に、電線固定部34が設けられている。
【0052】
上記の構成によれば、後側配索部32内において載置壁29に沿って配索された複数の電圧検知線16を、載置壁29と直交する電線固定部34に固定する際に、この電線固定部34の近傍に設けられた規制片31が複数の電圧検知線16と当接することによって、複数の電圧検知線16が後側配索部32から外部へ外れてしまうことを抑制することができる。
【0053】
また、本実施形態によれば、絶縁プロテクタ15の後端部には、後側配索部32を覆う後側カバー44が組み付けられるようになっており、後側カバー44は、絶縁プロテクタ15に組み付けられた状態で、電線固定部34に対応する位置に、後側カバー44を貫通する導出口45を有しており、導出口45の内壁は、複数の電圧検知線16が、電線固定部34の延びる方向と交差する方向の力を受けた場合に、複数の電圧検知線16を支持する支持壁46とされる。
【0054】
上記の構成によれば、後側カバー44の導出口45から導出された複数の電圧検知線16が、電線固定部34の延びる方向と交差する方向の力を受けて、急曲げ状態になることを抑制することができる。急曲げ状態とは、電線が90°以下の角度で屈曲することをいう。なお、電圧検知線16が屈曲する角度は、90°でなくとも実質的に90°と認められれば良く、91°より小さな角度であればよい。
【0055】
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
【0056】
(1)本実施形態においては、1つの配線モジュール10に1つの電線固定部34が形成される構成としたが、これに限られず、1つの配線モジュール10に複数の電線固定部34が形成される構成としてもよい。
【0057】
(2)本実施形態においては、電線固定部34は後側配索部32に設けられる構成としたが、これに限られず、電線固定部34は、前側配索部28、連結配索部33に設けてもよく、必要に応じて絶縁プロテクタ15の任意の位置に形成することができる。
【0058】
(4)本実施形態においては、複数の電線は蓄電素子11の電圧を検知する電圧検知線16としたが、これに限られず、複数の電線は、蓄電素子11の温度を検知するものとしてもよい。また、複数の電線は、蓄電素子11に接続されていなくてもよく、例えば、蓄電モジュール13とは異なる機器に接続された複数の電線が、配線モジュール10に配索されているものであってもよい。
【0059】
(5)蓄電素子11は、キャパシタ、またはコンデンサとすることができる。
【0060】
(6)本実施形態においては、規制片は一方の側壁から他方の側壁に向かって突出する構成としたが、これに限られず、一対の側壁の双方から対向する側壁に向かって突出する一対の規制片であって、一対の規制片の先端部同士の間に、電線が挿通可能な隙間が形成されている構成としてもよい。
【0061】
(7)前側カバー41及び後側カバー44の、一方又は双方は省略してもよい。
【0062】
(8)電線固定部34は、載置壁29から上方へ突出する構成としてもよい。
【0063】
(9)結束部材38として、粘着テープを用いてもよい。
【0064】
(10)本実施形態においては、導出口45は、上方から見て略長方形状をなしていたが、これに限られず、円形状、長円形状、トラック形状、三角形状、五角形状等、必要に応じて任意の形状とすることができる。
【0065】
(11)本実施形態においては、電線固定部34と載置壁29とのなす角度は85°〜95°としたが、これに限られず、例えば、載置壁29に対して斜め上方45°としてもよく、任意の角度とすることができる。
【符号の説明】
【0066】
10:配線モジュール
11:蓄電素子
12:蓄電素子群
15:絶縁プロテクタ
16:電圧検知線
29:載置壁
30:側壁
31:規制片
32:後側配索部
34:電線固定部
38:結束部材
44:後側カバー
45:導出口
46:支持壁
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【手続補正書】
【提出日】2019年1月18日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0024】
絶縁プロテクタ15の前端部寄りの位置には、複数(本実施形態では2個)の接続バスバー17が収容される複数(本実施形態では2個)の接続バスバー収容部19が設けられている。絶縁プロテクタ15の前端部寄りの位置であって、且つ、左端部及び右端部には、それぞれ、出力バスバー18が収容される出力バスバー収容部20が形成されている。出力バスバー収容部20は、上方から見て左右方向に細長い概ね長方形状をなしており、出力バスバー18よりもやや大きな形状に形成されている。出力バスバー収容部20は、上方に開口する箱状をなしている。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0028】
出力バスバー18
図2に示すように、出力バスバー18には、図示しないボルトが挿通される複数(本実施形態では2個)の貫通孔23Bが出力バスバー18を貫通して形成されている。出力バスバー18の一方の端部には、外部回路と蓄電素子群12とを電気的に接続する電力線24が接続されるバレル部25が形成されている。バレル部25が電力線24の外周に圧着することにより、電力線24と出力バスバー18とが電気的に接続されるようになっている。絶縁プロテクタ15の左端部に配された出力バスバー18に接続された電力線24は絶縁プロテクタ15から左方に導出されている。また、絶縁プロテクタ15の右端部に配された出力バスバー18に接続された電力線24は絶縁プロテクタ15から右方に導出されている。上記以外の構成は接続バスバー17と同様なので、重複する説明を省略する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0058
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0058】
)本実施形態においては、複数の電線は蓄電素子11の電圧を検知する電圧検知線16としたが、これに限られず、複数の電線は、蓄電素子11の温度を検知するものとしてもよい。また、複数の電線は、蓄電素子11に接続されていなくてもよく、例えば、蓄電モジュール13とは異なる機器に接続された複数の電線が、配線モジュール10に配索されているものであってもよい。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0059
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0059】
)蓄電素子11は、キャパシタ、またはコンデンサとすることができる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0060
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0060】
)本実施形態においては、規制片は一方の側壁から他方の側壁に向かって突出する構成としたが、これに限られず、一対の側壁の双方から対向する側壁に向かって突出する一対の規制片であって、一対の規制片の先端部同士の間に、電線が挿通可能な隙間が形成されている構成としてもよい。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0061
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0061】
)前側カバー41及び後側カバー44の、一方又は双方は省略してもよい。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0062
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0062】
)電線固定部34は、載置壁29から上方へ突出する構成としてもよい。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0063
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0063】
)結束部材38として、粘着テープを用いてもよい。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0064
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0064】
)本実施形態においては、導出口45は、上方から見て略長方形状をなしていたが、これに限られず、円形状、長円形状、トラック形状、三角形状、五角形状等、必要に応じて任意の形状とすることができる。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0065
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0065】
10)本実施形態においては、電線固定部34と載置壁29とのなす角度は85°〜95°としたが、これに限られず、例えば、載置壁29に対して斜め上方45°としてもよく、任意の角度とすることができる。
【手続補正11】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正の内容】
図1
【手続補正12】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正の内容】
図3