特開2019-205599(P2019-205599A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ パナソニックIPマネジメント株式会社の特許一覧
<>
  • 特開2019205599-食器洗い機 図000003
  • 特開2019205599-食器洗い機 図000004
  • 特開2019205599-食器洗い機 図000005
  • 特開2019205599-食器洗い機 図000006
  • 特開2019205599-食器洗い機 図000007
  • 特開2019205599-食器洗い機 図000008
  • 特開2019205599-食器洗い機 図000009
  • 特開2019205599-食器洗い機 図000010
  • 特開2019205599-食器洗い機 図000011
  • 特開2019205599-食器洗い機 図000012
  • 特開2019205599-食器洗い機 図000013
  • 特開2019205599-食器洗い機 図000014
  • 特開2019205599-食器洗い機 図000015
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2019-205599(P2019-205599A)
(43)【公開日】2019年12月5日
(54)【発明の名称】食器洗い機
(51)【国際特許分類】
   A47L 15/42 20060101AFI20191108BHJP
【FI】
   A47L15/42 G
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2018-102062(P2018-102062)
(22)【出願日】2018年5月29日
(71)【出願人】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100106116
【弁理士】
【氏名又は名称】鎌田 健司
(74)【代理人】
【識別番号】100115554
【弁理士】
【氏名又は名称】野村 幸一
(72)【発明者】
【氏名】松浦 直紀
(72)【発明者】
【氏名】宮瀬 啓明
(72)【発明者】
【氏名】後藤 惇
【テーマコード(参考)】
3B082
【Fターム(参考)】
3B082BG01
3B082BG03
3B082BG04
3B082BG05
(57)【要約】
【課題】簡単な構成で、洗浄運転の中で余分な時間をかけずに残さいフィルタを洗浄し、残さいフィルタでの残さいの残留を抑制する。
【解決手段】洗浄槽2内に洗浄水を供給する給水部4と、被洗浄物13に洗浄水を噴射する洗浄ノズル3cと、洗浄槽2の底部に設けられる水溜部8と、水溜部8に固定される残さいフィルタ9と、水溜部8と洗浄ノズル3cとを連通する循環水路3aと、水溜部8内の洗浄水を洗浄ノズル3cに送水する洗浄ポンプ3bと、水溜部8と筐体1外とを連通する排水路7aと、洗浄運転を実行する制御部17と、を備え、残さいフィルタ9は、洗浄ポンプ3bの運転により水溜部8に流入する洗浄水に含まれる残さいを内側面で捕捉するとともに、洗浄水が筐体1外に排出されるときに、捕捉した残さいが洗浄水とともに排出されるように構成され、給水部4は、供給される洗浄水を残さいフィルタ9の内側領域に流入させる給水路4aを含む。
【選択図】図11
【特許請求の範囲】
【請求項1】
筐体と、前記筐体内に設けられ被洗浄物を収容する洗浄槽と、前記洗浄槽内に洗浄水を供給する給水部と、前記洗浄槽の底部に設けられる水溜部と、筒状に形成され前記水溜部に着脱自在に固定される残さいフィルタと、前記洗浄槽内に収容される被洗浄物に洗浄水を噴射する洗浄ノズルと、前記水溜部と前記洗浄ノズルとを連通する循環水路と、前記循環水路に設けられ前記水溜部内の洗浄水を前記洗浄ノズルに送水する洗浄ポンプと、前記水溜部と前記筐体外とを連通する排水路と、洗い工程およびすすぎ工程を含む洗浄運転を実行する制御部と、を備え、
前記残さいフィルタは、前記洗浄ポンプの運転により前記水溜部に流入する洗浄水に含まれる残さいを内側面で捕捉するとともに、洗浄水が前記筐体外に排出されるときに、捕捉した前記残さいが洗浄水とともに排出されるように構成され、
前記給水部は、供給される洗浄水を前記残さいフィルタの内側領域に流入させる給水路を含む、
食器洗い機。
【請求項2】
前記排水路に設けられ前記洗浄槽内の洗浄水を前記筐体外に排出する排水ポンプと、前記残さいフィルタの上流側に設けられ洗浄水が循環するときに不具合を発生させる程度の大きさの残さいを捕捉するプレフィルタと、をさらに備える、
請求項1記載の食器洗い機。
【請求項3】
前記給水路は、前記水溜部への出口となる注水口を含み、
前記排水路は、前記水溜部からの入口となる排水口を含み、
前記注水口および前記排水口は、前記残さいフィルタの下方で前記水溜部の底部近傍に設けられる、
請求項1または2記載の食器洗い機。
【請求項4】
前記注水口と前記排水口とは、円周方向に離れるとともに、互いに向き合わないように設けられ、
前記注水口から流入した洗浄水が前記残さいフィルタの内側面に向かうように導く案内部を有する、
請求項1〜3のうちいずれか1項に記載の食器洗い機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、洗浄槽内に収納された食器等の被洗浄物を洗浄する食器洗い機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の食器洗い機が、図8に示される(例えば、特許文献1参照)。図8は、従来の食器洗い機の縦断面図である。本体内に食器類を収容する洗浄槽101が設けられる。洗浄槽101の底部には、底部から水を吸引し洗浄槽101内に散水する洗浄ポンプ102が設けられる。排水ポンプ103は、洗浄槽101の底部から水を吸引し、排水路を介して機外に排水する。残滓フィルタ107は、残滓かご104、金属板105、金属メッシュ部106により構成される。残滓かご104は、洗浄排水時に大型の食物残滓を捕集する。金属板105は、残滓を残滓かご104へ流す傾斜部と水切孔を有する。金属メッシュ部106は、残滓が洗浄ポンプ102へ侵入するのを防止する。注水手段としての注水管108は、金属メッシュ部106の外周辺に設けられ、外側から内側へ噴射注水して金属メッシュ部106に付着する残滓を除去する。
【0003】
食器洗い機の運転が開始されると、水が供給され、洗浄槽101の底部に水が溜る。この溜った水は洗浄ポンプ102によって洗浄槽101内へ散水し、食器を洗浄する。洗浄終了後、排水ポンプ103が動作し、洗浄槽101内の水を排水路を介して機外へ排出する。排水ポンプ103の運転が停止すると、残滓フィルタ107の金属メッシュ部106の外周辺にある注水管108より金属メッシュ部106の外側から噴射して残滓の付着を内側へ除去する。注水が終わると再び排水ポンプ103が作動し、溜った水は洗浄槽101の底部から排水ポンプ103によって吸引され排水路を介して機外へ排出される。
【0004】
上記構成によれば、残滓フィルタ107へ付着した細かな食物残滓が金属メッシュ部106の内側へ洗い流される。このため、洗浄終了後、食器洗い機庫内に食物残滓臭が残留せず、食器にも臭い移りがおこらない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平04−224725号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来の食器洗い機は、金属メッシュ部の外側から水を噴射して付着した残さいを除去する。しかしながら、外側から金属メッシュ部全体に水を噴射するためには、金属メッシュ部の周囲に相当数の噴射口を設けたり、噴射口が周囲を移動するように構成したりする必要がある。これでは、注水手段の構成が複雑になるという課題がある。
【0007】
また、食器の洗浄が終了し、排水ポンプの停止後に、あらためて金属メッシュ部に水を噴射してから排水する。この方法では、食器洗い機の運転時間が長くなるという課題がある。
【0008】
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、洗い工程およびすすぎ工程の給水時に、簡単な構成の注水口から金属メッシュ部の内側に注水して洗浄する。これにより、簡単な構成で余分な時間をかけずに金属メッシュ部を洗浄し、残さいフィルタでの残さいの残留を抑制する食器洗い機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の食器洗い機は、上記目的を達成するために、
筐体と、前記筐体内に設けられ被洗浄物を収容する洗浄槽と、前記洗浄槽内に洗浄水を供給する給水部と、前記洗浄槽の底部に設けられる水溜部と、筒状に形成され前記水溜部に着脱自在に固定される残さいフィルタと、前記洗浄槽内に収容される被洗浄物に洗浄水を噴射する洗浄ノズルと、前記水溜部と前記洗浄ノズルとを連通する循環水路と、前記循環水路に設けられ前記水溜部内の洗浄水を前記洗浄ノズルに送水する洗浄ポンプと、前記水溜部と前記筐体外とを連通する排水路と、洗い工程およびすすぎ工程を含む洗浄運転を実行する制御部と、を備える。さらに、前記残さいフィルタは、前記洗浄ポンプの運転により前記水溜部に流入する洗浄水に含まれる残さいを内側面で捕捉するとともに、洗浄水が前記筐体外に排出されるときに、捕捉した前記残さいが洗浄水とともに排出されるように構成され、前記給水部は、供給される洗浄水を前記残さいフィルタの内側領域に流入させる給水路を含む。
【0010】
この構成によって、洗い工程において残さいフィルタで捕捉された残さいが残さいフィルタの内側面に付着して残ったとしても、その後のすすぎ工程などにおいて給水される洗浄水が残さいフィルタの内側領域に流入するときに残った残さいを洗い流す。これにより、簡単な構成で、洗浄運転の中で余分な時間をかけずに残さいフィルタを洗浄し、残さいフィルタでの残さいの残留を抑制することができる。
【発明の効果】
【0011】
本発明の食器洗い機は、簡単な構成で、洗浄運転の中で余分な時間をかけずに残さいフィルタを洗浄し、残さいフィルタでの残さいの残留を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の実施の形態1における食器洗い機の側面断面模式図
図2】本発明の実施の形態1における食器洗い機の洗浄槽の底部の平面図
図3図2のA−A断面図
図4図2の状態から残さいフィルタが取り除かれた状態の平面図
図5図4のB−B断面図
図6】本発明の実施の形態1における食器洗い機の洗浄槽の底部近傍の側面図
図7図6のC−C断面図
図8】本発明の実施の形態1における食器洗い機の残さいフィルタを水溜部から分離させた分解斜視図
図9】本発明の実施の形態1における食器洗い機の循環動作における洗浄水の流れを示す説明図
図10】本発明の実施の形態1における食器洗い機の排水動作における洗浄水の流れを示す説明図
図11】本発明の実施の形態1における食器洗い機の給水動作における洗浄水の流れを示す説明図
図12】本発明の他の実施の形態における食器洗い機の斜視図
図13】従来の食器洗い機の側面断面図
【発明を実施するための形態】
【0013】
第1の発明の食器洗い機は、
筐体と、前記筐体内に設けられ被洗浄物を収容する洗浄槽と、前記洗浄槽内に洗浄水を供給する給水部と、前記洗浄槽の底部に設けられる水溜部と、筒状に形成され前記水溜部に着脱自在に固定される残さいフィルタと、前記洗浄槽内に収容される被洗浄物に洗浄水を噴射する洗浄ノズルと、前記水溜部と前記洗浄ノズルとを連通する循環水路と、前記循環水路に設けられ前記水溜部内の洗浄水を前記洗浄ノズルに送水する洗浄ポンプと、前記水
溜部と前記筐体外とを連通する排水路と、洗い工程およびすすぎ工程を含む洗浄運転を実行する制御部と、を備える。さらに、前記残さいフィルタは、前記洗浄ポンプの運転により前記水溜部に流入する洗浄水に含まれる残さいを内側面で捕捉するとともに、洗浄水が前記筐体外に排出されるときに、捕捉した前記残さいが洗浄水とともに排出されるように構成され、前記給水部は、供給される洗浄水を前記残さいフィルタの内側領域に流入させる給水路を含む。
【0014】
この構成によって、洗い工程において残さいフィルタで捕捉された残さいが残さいフィルタの内側面に付着して残ったとしても、その後のすすぎ工程などにおいて給水される洗浄水が残さいフィルタの内側領域に流入するときに残った残さいを洗い流す。これにより、簡単な構成で、洗浄運転の中で余分な時間をかけずに残さいフィルタを洗浄し、残さいフィルタでの残さいの残留を抑制することができる。
【0015】
第2の発明は、特に、第1の発明において、
前記排水路に設けられ前記洗浄槽内の洗浄水を前記筐体外に排出する排水ポンプと、前記残さいフィルタの上流側に設けられ洗浄水が排水されるときに不具合を発生させる程度の大きさの残さいを捕捉するプレフィルタと、をさらに備える。この構成によって、プレフィルタが大きな残さいを捕捉するので、排水路に大きな残さいが流入することがなく、排水路および排水ポンプなどに残さいが詰まるような不具合の発生を抑制することができる。
【0016】
第3の発明は、特に、第1または第2の発明において、
前記給水路は、前記水溜部への出口となる注水口を含み、前記排水路は、前記水溜部からの入口となる排水口を含み、前記注水口および前記排水口は、前記残さいフィルタの下方で前記水溜部の底部近傍に設けられる。この構成によって、給水動作において、排水動作とは逆方向の水流を残さいフィルタに作用させ、排水動作で剥がれなかった残さいを剥がすことができる。また、汚れが堆積しやすい水溜部底部に給水の水流を当てたり、または沿わせたりすることができ、水溜部底部への汚れの堆積を抑制できる。
【0017】
第4の発明は、特に、第1から第3のいずれかの発明において、
前記注水口と前記排水口とは、円周方向に離れるとともに、互いに向き合わないように設けられ、前記注水口から流入した洗浄水が前記残さいフィルタの内側面に向かうように導く案内部を有する。この構成によって、給水された洗浄水が残さいフィルタの内周面に効果的に当たるように導かれ、洗浄水による残さいフィルタの内周面の洗浄効果を向上できる。
【0018】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
【0019】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における食器洗い機の側面断面模式図である。図1は、食器洗い機がシステムキッチンSKにビルトインされた状態を示す。なお、各実施の形態の記載において、図中に示すように、前方向は扉体5および洗浄槽2が引き出される方向、後方向は洗浄槽2が収納され扉体5が閉じられる方向、として説明する。また、食器洗い機の設置側を下方、反対側を上方とし、さらに、扉体5の正面に向かって右側を右方、左側を左方として、説明する。
【0020】
図1に示すように、本実施の形態の食器洗い機は、筐体1と、洗浄槽2と、洗浄装置3と、給水部4と、扉体5と、排水部7などを含む。なお、以降の実施の形態において、図中に示すように、前方向は扉体5および洗浄槽2が引き出される方向、後方向は洗浄槽2
が収納され扉体5が閉じられる方向として説明する。また、食器洗い機の設置側を下方、反対側を上方とし、さらに、扉体5の正面に向かって右側を右方、左側を左方として説明する。
【0021】
筐体1は、前面に前面開口部1aを有する。洗浄槽2は、内部に食器かご6と、洗浄ノズル3cと、水溜部8と、残さいフィルタ9などを含む。洗浄槽2は、筐体1の内部に前後方向に出し入れ可能に設けられる。洗浄槽2は、上面に上面開口部2aを有する。上面開口部2aは、洗浄槽2が筐体1内に収容されたときに、筐体1内に配設された内蓋10で閉塞される。内蓋10は、洗浄槽2の出し入れと連動してリンク機構11により上下動する。上面開口部2aの周縁に変形可能な中空状のゴムチューブで形成されたシール部12が設けられる。シール部12は、洗浄槽2が筐体1内に収容された際に、下降する内蓋10により圧縮されて上面開口部2aが密閉される。
【0022】
食器かご6は、食器などの被洗浄物13が載置される。扉体5は、洗浄槽2の前部に設けられ、収納時に筐体1の前面を覆う。給水部4は、給水路4aおよび給水弁4bなどを含む。給水路4aは、図示しない水道管に接続される。給水弁4bは、筐体1内部の後部の給水路4aに設けられる。給水弁4bは、開放により、洗浄水となる水道水を洗浄槽2に供給する。
【0023】
洗浄装置3は、循環水路3aと、洗浄ポンプ3bと、洗浄ノズル3cなどを含み、被洗浄物13を洗浄する。循環水路3aは、水溜部8と洗浄ノズル3cとを連通する。洗浄ポンプ3bは、循環水路3aに設けられ、洗浄槽底部2bの外側に固定される。洗浄ポンプ3bは、吸い込み側が水溜部8に連通され、残さいフィルタ9で残さいが除去された洗浄水を循環させる。
【0024】
洗浄ノズル3cは、洗浄槽底部2bに設けられる。洗浄ポンプ3bは、洗浄水を洗浄ノズル3cに圧送する。洗浄ノズル3cは、圧送された洗浄水の反力により回転しながら、被洗浄物13に向けて洗浄水を噴射する。つまり、洗浄ポンプ3bは、洗浄槽2内に溜められた洗浄水を加圧して洗浄ノズル3cに供給する。洗浄ノズル3cから噴射された洗浄水は、被洗浄物13に衝突して汚れを落とし、洗浄を行う。なお、洗浄水は、洗剤を含んで被洗浄物13に噴射される洗浄液と、被洗浄物13をすすぐためのすすぎ水とを含む。
【0025】
水溜部8は、洗浄槽2内の洗浄槽底部2bに設けられる。残さいフィルタ9は、水溜部8に着脱自在に設けられ、被洗浄物13から洗浄、除去された残さいを捕捉する。水溜部8と残さいフィルタ9については、後で詳細に説明する。ヒータ14は、洗い工程またはすすぎ工程において、洗浄槽2内に溜められた洗浄水を加熱する。ヒータ14は、乾燥工程において、洗浄槽2内の乾燥用空気を加熱する。温度センサ15は、洗浄槽底部2bの外側に配設され、洗浄槽2の温度を検知する。洗浄槽2内に洗剤を供給する洗剤供給装置16は、扉体5と対向する洗浄槽2の側面に設けられる。
【0026】
排水部7は、水溜部8に流入する洗浄水を筐体1外に排出する。排水部7は、排水路7aと、排水ポンプ7bと排水口7cなどを含む。なお、排水ポンプ7bについては、洗浄ポンプ3bを循環時のモータの回転方向を反転させることにより、排水ポンプとして代用できるように構成されてもよい。また、排水ポンプ7bの代わりに排水弁が設けられ、排水弁の開放により、重力による自然落下で洗浄水が排水されるように構成されてもよい。
【0027】
洗浄運転を制御する制御部17は、扉体5の内側に設けられている。制御部17は、被洗浄物13を洗う洗い工程と、被洗浄物13に付着した洗剤および残さいを洗い流すすすぎ工程と、すすぎ終わった被洗浄物13を乾かす乾燥工程と、を逐次制御し、洗浄運転を実行する。
【0028】
次に、洗浄槽底部2bに設けられる水溜部8、および、水溜部8に設けられる、給水部4と残さいフィルタ9と排水部7の構成について詳細に説明する。
【0029】
図2は、本発明の実施の形態1における食器洗い機の洗浄槽底部2bの平面図である。図3は、図2のA−A断面図である。図4は、図2の状態から残さいフィルタ9が取り除かれた状態の平面図である。図5は、図4のB−B断面図である。図6は、洗浄槽2の下部の側面図である。図7は、図6のC−C断面図である。図8は、水溜部8から分離させた残さいフィルタ9の分解斜視図である。
【0030】
洗浄槽底部2bには、洗い工程およびすすぎ工程において、供給された洗浄水が溜められる水溜部8が2段階に凹設される。図4に示すように、1段目の第1水溜部8aは、洗浄槽2の左右における中央で前方寄りに概略長方形に浅く設けられる。そして、図3および図5に示すように、その中央に向けて下り傾斜に形成される。2段目の第2水溜部8bは、第1水溜部8aの中央に設けられる。第2水溜部8bは、概略円筒形に形成される。
【0031】
図3および図5に示すように、第2水溜部8bの側面には、循環水路3aの入口となる循環水路口3dと、給水路4aの出口となる注水口4cと、排水路7aの入口となる排水口7cとが設けられる。循環水路口3dは、多数の角孔(例えば、2mm角)の集合体として、第2水溜部8bの上下方向の中間近傍に半周程度にわたって設けられる。注水口4cおよび排水口7cは、水溜部底部8c近傍で第2水溜部8bの側面に円周方向に離れて設けられる。ただし、図5および図7に示すように、注水口4cと排水口7cとは、互いに向き合わないように配設される。
【0032】
図8に示すように、水溜部8には、残さいフィルタ9が着脱自在に設けられる。残さいフィルタ9は、第1フィルタ9aと、第2フィルタ9bと、第3フィルタ9cと、の3種類のフィルタで、それぞれを分解できるように構成される。具体的には、第1フィルタ9aの中央に第3フィルタ9cが設けられ、第3フィルタ9cの上流となる内側に第2フィルタ9bが設けられる。
【0033】
第1フィルタ9aは、ステンレス製のパンチングメタルで形成され、洗浄槽底部2bの延長線上で第1水溜部8aを覆うように設けられる。第1フィルタ9aは、循環水路3aおよび洗浄ポンプ3bを詰まらせるなどの不具合を起こさない程度の大きさの残さいを通過させるパンチング孔(例えば、φ1mm×ピッチ2mm)を有する。中央には、第3フィルタ9cを挿入するための開口部18が形成される。
【0034】
第2フィルタ9bは、樹脂(例えば、ポリプロピレン(PP))製で有底円筒形状に形成される。第2フィルタ9bを通過する残さいは、後述するように、排水時に洗浄水とともに筐体1外に排出される。このため、排水ポンプ7bをロックさせたり、排水路7aを詰まらせてしまうような大きさ(例えば、5×5×20mmを超える)の残さいが通過しないような面格子が形成される。なお、万一、第2フィルタ9bを大きな残さいが通過してしまった場合のために、排水口7cには、排水ポンプ7bをロックさせたり、排水路7aを詰まらせてしまうような大きさ(例えば、5×5×20mmを超える)の残さいが通過しないような突起部7dが形成される。この突起部7dにより、排水部7の詰まりなどが抑制される。第2フィルタは、プレフィルタとして、特に排水ポンプ7bが設けられるときに有用である。
【0035】
第3フィルタ9cは、円筒状格子の周側面に金網平織メッシュ(例えば、50メッシュ〜100メッシュ、または、0.28mm程度の角孔メッシュ)などの微細口を有するメッシュ部材9dを張り付けて形成される。第2フィルタ9bを通過する残さいは、微細な
残さいを除いて、第3フィルタ9cで捕捉される。そして、第3フィルタ9cで捕捉された残さいは、排水時に洗浄水とともに筐体1外に排出される。
【0036】
なお、第1フィルタ9aは、第3フィルタ9cが中央の開口に挿入されて固定されることにより、固定される。第3フィルタ9cは、水溜部底部8c近傍に形成される回転係合部(図示せず)に捻じ込まれることにより固定される。第2フィルタ9bは、第3フィルタ9cに所定の向きで挿入され、最後まで押し込まれることにより、上部に対向して形成される2対の係合部19により固定される。
【0037】
以上のように、本実施の形態の食器洗い機は構成される。
【0038】
つぎに、上記構成を備える食器洗い機の使用および動作について、説明する。まず、使用者は、扉体5のハンドル5aを把持して食器洗い機の筐体1から洗浄槽2を引き出す。このとき、内蓋10は、洗浄槽2の引き出し動作に連動してリンク機構11により上昇し、上面開口部2aから離れる。次に、使用者は、洗浄槽2の上面開口部2aから食器などの被洗浄物13を食器かご6にセットする。そして、所定量の洗剤を、洗浄槽2内の洗剤供給装置16に投入する。つぎに、使用者は、洗浄槽2を筐体1内に押し込んで扉体5を閉じる。このとき、内蓋10は、洗浄槽2の押し込み動作に連動してリンク機構11により下降し、シール部12を圧縮して上面開口部2aが密閉される。
【0039】
使用者は、制御部17に接続された操作部(図示せず)で、運転コースを設定した後、開始ボタン(図示せず)を操作して、洗浄運転を開始する。これにより、制御部17は、運転コースに基づいて、洗浄運転を実行する。制御部17は、洗い工程、すすぎ工程および乾燥工程を、以下で説明する方法により、順番に実行する。
【0040】
まず、洗浄運転の洗い工程について、説明する。制御部17は、はじめに、給水弁4bを動作させて、所定量の洗浄水を洗浄槽2に供給する。給水が完了すると、洗剤供給装置16により洗剤が投入される。そして、洗浄ポンプ3bを駆動して洗浄水を圧送し、洗浄槽底部2bに配設された洗浄ノズル3cから洗浄水を噴射し、洗浄水を循環させる。制御部17は、洗浄水を循環させながらヒータ14に通電し、洗浄水を加熱する。このとき、制御部17は、温度センサ15により洗浄槽底部2bの壁を介して、洗浄水の温度を検知する。そして、制御部17は、洗浄水が所定温度となるように制御する。
【0041】
噴射された洗浄水は、被洗浄物13の汚れを洗浄し、残さいフィルタ9と水溜部8を通過して、再度、洗浄ポンプ3bに吸い込まれる。このとき、洗浄水に含まれる残さいは、残さいフィルタ9に捕捉される。洗浄ポンプ3bは、吸い込んだ洗浄水を圧送し、洗浄ノズル3cに洗浄水を供給する。つまり、洗浄水は、上記のように循環して、被洗浄物13を洗浄する。制御部17は、上記のような循環動作を所定時間(例えば、30分)だけ行う。
【0042】
制御部17は、循環動作を終了すると、汚れを含む洗浄水を筐体1外に排出する。このとき、残さいフィルタ9に捕捉された残さいは、洗浄水とともに筐体1外に排出される。そして、制御部17は、洗い工程を終了するとともにすすぎ工程を開始し、新たに洗浄水を、洗浄槽2内に供給する。この循環動作と排水動作と給水動作における洗浄水の流れについて、後で詳細に説明する。
【0043】
つぎに、制御部17は、洗い工程と同様に、洗浄ポンプ3bを運転し、洗浄ノズル3cから新しい洗浄水を、被洗浄物13に向けて噴射する。そして、洗浄水で、残留する洗剤および残さいなどを、被洗浄物13から洗い流す。このとき、制御部17は、洗浄水の排出、洗浄水の供給などの動作を、複数回(例えば、2回〜3回)繰り返して実行し、すす
ぎ工程を行う。特に最後のすすぎ動作において、洗浄水を高温に加熱する加熱すすぎを行う。これにより、被洗浄物13および洗浄槽2内部が高温に加熱され、乾燥工程での水分蒸発が促進される。
【0044】
そして、制御部17は、すすぎ工程が終了すると、乾燥工程を行う。制御部17は、送風ファン(図示せず)およびヒータ14を制御し、洗浄槽2内に導入される空気を加熱しながら連通通路(図示せず)を通じて洗浄槽2内の湿潤空気を排出し、被洗浄物13を乾燥させる。制御部17は、乾燥工程を所定時間(例えば、30分)行ったのち、食器洗い機の洗浄運転を終了する。
【0045】
つぎに、食器洗い機の洗い工程およびすすぎ工程の循環動作、排水動作および給水動作における洗浄水の流れについて、詳細に説明する。
【0046】
まず、洗い工程の循環動作における洗浄水の流れについて、図9を参照して説明する。図9は、循環動作における洗浄水の流れを示す説明図である。循環動作において、洗浄水は、例えば、模式的に示す矢印W1、W2のように流れる。すなわち、洗浄水は、洗浄槽底部2bから残さいフィルタ9を通過して水溜部8に流れ、第2水溜部8bに設けられる循環水路口3dから循環水路3aに吸い込まれる。この洗浄水の流れは、洗浄ポンプ3bが駆動されて吸引することにより生ずる。
【0047】
循環動作において、矢印W1で示す一部の洗浄水は、第1フィルタ9aのパンチング孔を通過して第1水溜部8aに流入する。そして、そのまま循環水路口3dから循環水路3aに流入する。このとき、1mm以下の残さいも洗浄水とともにパンチング孔を通過して循環する。
【0048】
矢印W2で示す残りの洗浄水は、少なくともパンチング孔を通過できない大きさの残さいを含んた状態で、第2フィルタ9bに流入する。洗浄水は、第2フィルタ9bの内側から外側に向けて通過する。ここで、第2フィルタ9bを通過できない大きな残さいが捕捉される。第2フィルタ9bを通過した洗浄水は、第3フィルタ9cを内側から外側に向けて通過する。このとき、第3フィルタ9cのメッシュ部材9dを通過できない残さいが捕捉される。メッシュ部材9dのメッシュ穴は小さいため、ここでほとんどの残さいが捕捉される。
【0049】
このようにして、洗い工程において、洗浄水が循環を繰り返す中で、大きな残さいは第2フィルタ9bに捕捉される。そして、小さな残さいは、当初は第1フィルタ9aのパンチング孔を通過したとしても、時間経過とともに第2フィルタ9bに流入して第3フィルタ9cで捕捉され、堆積する。制御部17は、洗浄水を循環させることにより洗浄水に含まれる残さいを減少させながら、被洗浄物13の洗浄を所定時間だけ行う。
【0050】
つぎに、排水動作における洗浄水の流れについて、図10を参照して説明する。図10は、排水動作における洗浄水の流れを示す説明図である。排水動作において、洗浄水は、例えば、模式的に示す矢印W3、W4のように流れる。すなわち、洗浄水は、洗浄槽底部2bから残さいフィルタ9を通過して水溜部8に流れ、水溜部底部8c近傍に設けられる排水口7cから排水路7aに吸い込まれる。この洗浄水の流れは、排水ポンプ7bが駆動されて吸引することにより生ずる。
【0051】
排水動作において、矢印W3で示す一部の洗浄水は、第1フィルタ9aのパンチング孔を通過して第1水溜部8aに流入する。そして、そのまま第2水溜部8bに流入し、第3フィルタ9cの全面において外側から内側に向けて通過する。このとき、第3フィルタ9cに堆積した小さな残さいは、循環動作と逆方向の水圧を受け、メッシュ部材9dから剥
がされる。このようにして剥がされた残さいは、洗浄水とともに排水口7cから排水路7aを通過して筐体1外に排出される。
【0052】
矢印W4で示す残りの洗浄水は、第2フィルタ9bを介して第2水溜部8bに流入する。洗浄水は、第2フィルタ9bの底の格子を内側から外側に向けて通過するが、もし、第2フィルタ9bの底に大きな残さいが溜まっていると、周側面の格子を内側から外側に向けて通過する。この洗浄水は、第3フィルタ9cの内側面に沿って上から下方向に流れ、残さいの剥ぎ取りに寄与する。
【0053】
このようにして、排水動作として洗浄水が排水されるとき、大きな残さいは第2フィルタ9bに捕捉されたままで、第3フィルタ9cの内側面に堆積した小さな残さいは、洗浄水によって剥がされ、矢印W5で示すように、洗浄水とともに排水口7cから排水ポンプ7bを通過して筐体1外に排出される。これにより、洗い工程は終了する。
【0054】
つぎに、すすぎ工程の給水動作における洗浄水の流れについて、図11を参照して説明する。図11は、給水動作における洗浄水の流れを示す説明図である。給水動作において、洗浄水は、例えば、模式的に示す矢印W5、W6のように流れる。すなわち、洗浄水は、給水部4から水溜部8へ流入して残さいフィルタ9の内側領域へ至る。洗浄水は、給水路4aを介して注水口4cから第2水溜部8bに勢いを持って注水される。この洗浄水の流入は、給水弁4bが開放されて水道圧がかかることにより生ずる。また、注水口4cの対向位置には円弧状の案内部20が設けられる。
【0055】
給水動作において、注水された洗浄水は、矢印W5に示すように、水溜部底部8cに沿って流れ、対向する案内部20に衝突する。洗浄水は、矢印W6に示すように、案内部20に沿って上向きに流れ、第3フィルタ9cに向かって分散して第3フィルタ9cのメッシュ部材9dの内側面に沿ったり、メッシュ部材9dを貫通したりして流れる。このとき、上述した排水動作において、第3フィルタ9cから剥ぎ取られずに付着する細かい残さいや汚れが剥ぎ取られ、洗浄される。
【0056】
本実施の形態の食器洗いでは、注水口4cと排水口7cとは、円周方向に離れるとともに、互いに向き合わないように設けられ、注水口4cから流入した洗浄水が第3フィルタ9cの内側面に向かうように導く案内部20を有する。この構成によって、給水された洗浄水が第3フィルタ9cの内周面に効果的に当たるように導かれ、洗浄水による第3フィルタ9cの内周面の洗浄効果を向上できる。このようにして、第3フィルタ9cでの残さいの残留を抑制することができる。
【0057】
特に、排水動作における洗浄水の流れは、主に上から下方向であったが、給水動作における洗浄水の流れは逆方向で、下から上方向である。さらに、洗浄水が溜まる状況であり、渦を巻くような流れも発生する。これにより、排水動作では剥がれなかった残さいでも、剥がれる可能性が高くなる。なお、案内部20は、本実施の形態で説明した構成に限られず、注水される洗浄水が第3フィルタ9cの内側面に流れて洗浄するように形成されればよい。
【0058】
制御部17は、洗い工程と同様に、給水が完了すると洗浄ポンプ3bを運転し、循環動作を行う。循環動作については、洗い工程と同様である。ただし、洗い工程における循環動作により、大きな残さいは、既に第2フィルタ9bに捕捉されている。また、小さな残さいは、排水動作により、その多くが筐体1外に排出されている。そして、給水動作により第3フィルタ9cから剥ぎ取られた残さいは、循環動作の後の排水動作で筐体1外に排出される。したがって、すすぎ工程において、給水動作、循環動作および排水動作を繰り返すことにより、すすぎ工程の終了時には、小さな残さいはほとんど筐体1外に排出され
、第3フィルタ9cも繰り返し洗浄されて、残さいの残留が抑制される。
【0059】
すなわち、排水後に第3フィルタ9cに残さいが残る可能性が最も高いのは、洗い工程における排水後である。したがって、給水による第3フィルタ9cの洗浄効果が顕著なのは、すすぎ工程の最初の給水である。すすぎ工程で給水が複数回繰り返されることにより、第3フィルタ9cに付着する残さいはほとんど洗い流される。そして、洗い工程における給水では、前回の洗浄運転で残ったままの残さいを洗浄する。ただし、基本的には前回の洗浄運転の最後の給水までで第3フィルタ9cは洗浄されており、残る残さいは極めて少ない。このように、本実施の形態によれば、給水のたびに第3フィルタ9cを洗浄し、残さいの残留を抑制することができる。
【0060】
以上説明したように、筐体1と、筐体1内に設けられ被洗浄物13を収容する洗浄槽2と、洗浄槽2内に洗浄水を供給する給水部4と、洗浄槽2内に収容された被洗浄物13を洗浄する洗浄装置3と、洗浄槽2の底部に設けられる水溜部8と、筒状に形成され水溜部8に着脱自在に固定される残さいフィルタ9と、水溜部8と洗浄装置3とを連通する循環水路3aと、循環水路3aに設けられ洗浄槽2内の洗浄水を洗浄装置3に送水する洗浄ポンプ3bと、水溜部8と筐体1外とを連通する排水路7aと、洗い工程およびすすぎ工程を含む洗浄運転を実行する制御部17と、を備える。さらに、残さいフィルタ9は、洗浄ポンプ3bの運転により水溜部8に流入する洗浄水に含まれる残さいを内側面で捕捉するとともに、洗浄水が筐体1外に排出されるときに、捕捉した残さいが洗浄水とともに排出されるように構成され、給水部4は、供給される洗浄水を残さいフィルタ9の内側領域に流入させる給水路4aを含む。
【0061】
この構成によって、残さいフィルタ9は、洗い工程において洗浄ポンプ3bを介して循環する洗浄水から残さいを捕捉する。そして、洗浄水の循環による洗浄が終了すると、洗浄水は排水される。このとき、捕捉された残さいは、洗浄水の流れにより残さいフィルタ9の内側面から剥がされ、洗浄水とともに筐体1外に排出される。しかし、残さいが、残さいフィルタ9の内側面に付着して残る可能性がある。次のすすぎ工程において、あらためて洗浄水が供給される。給水部4に含まれる給水路4aは、洗浄水を残さいフィルタ9の内側領域に流入させる。このとき、洗浄水は残さいフィルタ9の内側面に当たったり、内側面に沿って流れたりする。これにより、残さいフィルタ9の内側面に付着して残っていた残さいは、内側面から剥ぎ取られる。そして、すすぎ工程における洗浄水の循環で再度捕捉され、排水動作で洗浄水とともに筐体1外に排出される。このようにして、簡単な構成で、洗浄運転の中で余分な時間をかけずに残さいフィルタ9を洗浄し、残さいフィルタ9での残さいの残留を抑制することができる。
【0062】
なお、排水動作は、排水ポンプ7bを使用しない洗浄水の重力による自然落下でもよいことは上述した。自然落下によれば、排水ポンプ7bの故障や詰まりなどの不具合は防止できる。しかし、排水が進んで洗浄水が少なくなるにつれて排水の勢いが小さくなり、第3フィルタ9cから残さいを剥ぎ取る力も小さくなる。排水ポンプ7bであれば、一定の力で排水することができ、第3フィルタ9cから残さいを剥ぎ取る力も排水が進むとともに小さくなることなく、排水時間も短くできる。
【0063】
また、本実施の形態の食器洗い機においては、洗浄槽2が引き出し式の構成で説明したが、これに限られない。例えば、図7に示すような引き出し式の食器洗い機でも適用できる。図7において、筐体71の内部に洗浄槽72が構成される。扉体73は、支持レール74によって支えられ、前後にスライドして洗浄槽72の前面開口部72aを開閉する。食器かご75はかごレール76によって支えられ、扉体73に係止されて前後にスライドする。さらに、図示しないが、前面扉が、下端を蝶番として上端が前下方に回動して開閉されるフロントオープン式の食器洗い機でもよい。
【産業上の利用可能性】
【0064】
以上のように、本発明にかかる食器洗い機は、洗い工程において残さいフィルタで捕捉された残さいが残さいフィルタの内側面に付着して残ったとしても、その後のすすぎ工程などにおいて給水される洗浄水が残さいフィルタの内側領域に流入するときに残った残さいを洗い流す。これにより、簡単な構成で、洗浄運転の中で余分な時間をかけずに残さいフィルタを洗浄し、残さいフィルタでの残さいの残留を抑制することができるので、家庭用の食器洗い機として有用である。
【符号の説明】
【0065】
1 筐体
1a 前面開口部
2 洗浄槽
2a 上面開口部
2b 洗浄槽底部
3 洗浄装置
3a 循環水路
3b 洗浄ポンプ
3c 洗浄ノズル
3d 循環水路口
4 給水部
4a 給水路
4b 給水弁
4c 注水口
5 扉体
6 食器かご
7 排水部
7a 排水路
7b 排水ポンプ
7c 排水口
7d 突起部
8 水溜部
8a 第1水溜部
8b 第2水溜部
8c 水溜部底部
9 残さいフィルタ
9a 第1フィルタ
9b 第2フィルタ
9c 第3フィルタ
9d メッシュ部材
10 内蓋
11 リンク機構
12 シール部
13 被洗浄物
14 ヒータ
15 温度センサ
16 洗剤供給装置
17 制御部
18 開口部
19 係合部
20 案内部
71 筐体
72 洗浄槽
72a 前面開口部
73 扉体
74 支持レール
75 食器かご
76 かごレール
SK システムキッチン
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13