特開2019-205689(P2019-205689A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2019-205689(P2019-205689A)
(43)【公開日】2019年12月5日
(54)【発明の名称】食器洗い機
(51)【国際特許分類】
   A47L 15/42 20060101AFI20191108BHJP
【FI】
   A47L15/42 D
   A47L15/42 A
   A47L15/42 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2018-102926(P2018-102926)
(22)【出願日】2018年5月30日
(71)【出願人】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100106116
【弁理士】
【氏名又は名称】鎌田 健司
(74)【代理人】
【識別番号】100115554
【弁理士】
【氏名又は名称】野村 幸一
(72)【発明者】
【氏名】田村 泰崇
(72)【発明者】
【氏名】王 ▲ユン▼
(72)【発明者】
【氏名】中野 博之
【テーマコード(参考)】
3B082
【Fターム(参考)】
3B082BB01
3B082BD01
(57)【要約】
【課題】洗浄槽が筐体から引出し可能に設けられる食器洗い機において、給水ホースおよび洗浄槽下部の構成を簡単にし、洗浄槽の奥行きサイズを大きくして容積を大きくする。
【解決手段】前面に前方開口部を有する筐体1と、筐体1内に設けられ被洗浄物Dが収容される洗浄槽2と、柔軟な給水ホース18を含み洗浄槽2内に洗浄水を供給する給水部4と、給水部4に含まれ洗浄水の逆流を防止するエアブレーク装置17と、洗い工程およびすすぎ工程を含む洗浄運転を実行する制御部15と、を備え、洗浄槽2は、上面が開口され筐体1内から引き出し可能に設けられ、エアブレーク装置17は、洗浄槽2の後面外側に設置される。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
前面に前方開口部を有する筐体と、前記筐体内に設けられ被洗浄物が収容される洗浄槽と、柔軟な給水ホースを含み前記洗浄槽内に洗浄水を供給する給水部と、前記給水部に含まれ前記洗浄水の逆流を防止するエアブレーク装置と、洗い工程およびすすぎ工程を含む洗浄運転を実行する制御部と、を備え、
前記洗浄槽は、上面が開口され前記筐体内から引き出し可能に設けられ、
前記エアブレーク装置は、前記洗浄槽の後面外側に設けられる、
食器洗い機。
【請求項2】
前記給水ホースを支持するとともに、前後に可動な支持部が設けられる、
請求項1記載の食器洗い機。
【請求項3】
前記エアブレーク装置と前記支持部とは、正面視で重なり合わない位置に設けられる、
請求項2記載の食器洗い機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、洗浄水を用いて食器などを洗浄する食器洗い機に関する。
【背景技術】
【0002】
食器などを洗浄する食器洗い機は、洗浄ポンプによって加圧された洗浄水が洗浄ノズルから食器に向けて噴射され、食器に付着した汚れを洗い流して洗浄するのが一般的である。洗浄に用いる洗浄水は、水道管に接続された給水部より洗浄槽内に供給され、洗剤や乾燥仕上げ材とともに洗浄に使用される。このとき、何らかの原因により水道管の圧力が負圧になった際に、洗浄槽内の洗剤等が混ざった洗浄水が水道管へ逆流してしまうと、きれいな上水が汚れて衛生上問題となる。そのため、水道管が負圧になった場合でも、洗浄槽内の洗浄水が水道管に逆流しないように、エアブレーク装置(空気遮断部)が設けられる(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
上記特許文献1に、空気遮断部を含む軟水器を有する食器洗い機が記載される。図6に示すように、この軟水器は、食器洗浄機の給水源(238)内に、主供給弁と洗浄チャンバとの間に配置される。軟水器は、イオン交換樹脂(290)をもつ樹脂容器(207)を含む。洗浄チャンバに供給される水は、任意的に、樹脂容器(207)を通過する。再生ブラインは、ブライン容器(203)にて行われる。ブライン容器(203)には、固形塩(270)及び空気遮断部(201)において主供給源から該容器の中に分けられた水が、人為的に供給される。再生サイクルにおいては、ブラインは、ポンプ(206)によって、ブライン容器(203)から樹脂容器(207)に送給される。
【0004】
また、空気遮断部を含む軟水器は、固形塩を補充する必要があることもあり、フロントパネルと洗浄チャンバとの間の中空壁に配置される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特表2005−522290号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来技術の食器洗浄機は、空気遮断部を含む軟水器がフロントパネルと洗浄チャンバとの間の中空壁に配置される。すなわち、空気遮断部が洗浄チャンバの前方に位置する。そして、洗浄チャンバの後方には、給水ホース、排水ホースおよびこれらが折りたたまれるように支持する支持部を備える。このように、洗浄チャンバの前方に空気遮断部が配置され、洗浄チャンバの後方に給排水ホースとそれらの支持部が存在し、筐体の奥行きサイズに対して洗浄チャンバが前後方向に小さくなる。したがって、洗浄チャンバの容積が相対的に小さくなるという課題がある。また、洗浄槽の後部から前部まで給水ホースを引き回す必要があり、給水ホースおよび洗浄槽下部の構成が複雑になるという課題がある。本発明は、前記従来の課題を解決するもので、洗浄槽が筐体から引出し可能に設けられる食器洗い機において、給水ホースの構成を簡単にし、洗浄槽の奥行きサイズを大きくして容積を大きくできる食器洗い機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記従来の課題を解決するために、本発明の食器洗い機は、
前面に前方開口部を有する筐体と、前記筐体内に設けられ被洗浄物が収容される洗浄槽と、柔軟な給水ホースを含み前記洗浄槽内に洗浄水を供給する給水部と、前記給水部に含ま
れ前記洗浄水の逆流を防止するエアブレーク装置と、洗い工程およびすすぎ工程を含む洗浄運転を実行する制御部と、を備え、前記洗浄槽は、上面が開口され前記筐体内から引き出し可能に設けられ、前記エアブレーク装置は、前記洗浄槽の後面外側に設けられる。
【0008】
この構成によって、給水ホースおよび洗浄槽下部の構成を簡単にし、洗浄槽の奥行きサイズを大きくして容積を大きくできる。
【発明の効果】
【0009】
本発明の食器洗い機は、洗浄槽が筐体内から引き出し可能に設けられる食器洗い機において、給水ホースおよび洗浄槽下部の構成を簡単にし、洗浄槽の奥行きサイズを大きくして容積を大きくできる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の実施の形態1における食器洗い機の側面断面模式図
図2図1に示す食器洗い機の状態から洗浄槽が引き出された状態の側面断面模式図
図3】本実施の形態における食器洗い機の後面側斜視図
図4】本実施の形態における食器洗い機の一部外郭を外した後面側斜視図
図5】本発明の他の実施の形態における食器洗い機の斜視図
図6】従来の食器洗い機の側面断面図
【発明を実施するための形態】
【0011】
第1の発明の食器洗い機は、
前面に前方開口部を有する筐体と、前記筐体内に設けられ被洗浄物が収容される洗浄槽と、柔軟な給水ホースを含み前記洗浄槽内に洗浄水を供給する給水部と、前記給水部に含まれ前記洗浄水の逆流を防止するエアブレーク装置と、洗い工程およびすすぎ工程を含む洗浄運転を実行する制御部と、を備え、前記洗浄槽は、上面が開口され前記筐体内から引き出し可能に設けられ、前記エアブレーク装置は、前記洗浄槽の後面外側に設置される。この構成によって、給水ホースおよび洗浄槽下部の構成を簡単にし、洗浄槽の奥行きサイズを大きくして容積を大きくできる。
【0012】
第2の発明は、特に、第1の発明において、
前記給水ホースを支持するとともに、前後に可動な支持部が設けられる。この構成によって、支持部は、洗浄槽が出し入れされるときに、給水ホースを支持しながらスムーズに動くとともに、給水ホースが他の部品と干渉および無理な屈曲などしないように支持する。この構成によって、給水ホースへの負荷が抑制されるとともに、洗浄槽が、スムーズに出し入れされる。
【0013】
第3の発明は、第2の発明において、
前記エアブレーク装置と前記支持部とは、正面視で重なり合わない位置に設けられる。この構成によって、洗浄槽が収容されるときにエアブレーク装置と支持部とが重ならないため、必要な奥行き空間の寸法が小さくて済む。この構成によって、筐体の奥行きサイズに対して洗浄槽を前後方向に大きくすることができ、洗浄槽の容積を大きくできる。
【0014】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
【0015】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における食器洗い機の側面断面模式図である。図1は、食器洗い機がシステムキッチンSKにビルトインされた状態を示す。図2は、図1に示す
食器洗い機の状態から洗浄槽2が引き出された状態の側面断面模式図である。図3は、本実施の形態における食器洗い機の後面側斜視図である。図4は、本実施の形態における食器洗い機の一部外郭を外した後面側斜視図である。図4に示す食器洗い機は、左右側面と下面と後面の外郭が外されたものである。
【0016】
本実施の形態の食器洗い機は、筐体1と、洗浄槽2と、洗浄ポンプ3と、給水部4と、扉体5などを含む。なお、以降の実施の形態において、図1に示すように、前方向は扉体5および洗浄槽2が引き出される方向、後方向は洗浄槽2が収納され扉体5が閉じられる方向として説明する。また、食器洗い機の設置側を下方、反対側を上方とし、さらに、扉体5の正面に向かって右側を右方、左側を左方として説明する。
【0017】
筐体1は、前面に前面開口部1aを有する。また、後面の外郭にメンテナンス用の裏蓋16を有する。洗浄槽2は、内部に食器かご6と、洗浄ノズル7と、排水口8と、残さいフィルタ9などを含む。洗浄槽2は、筐体1の内部に前後方向に出し入れ可能に設けられる。洗浄槽2は、上面に上面開口部2aを有する。上面開口部2aは、洗浄槽2が筐体1内に収容されたときに、筐体1内に配設された内蓋10で閉塞される。内蓋10は、洗浄槽2の出し入れと連動してリンク機構11により上下動する。上面開口部2aの周縁部に変形可能な中空状のゴムチューブで形成されたシール部12が設けられる。シール部12は、洗浄槽2が筐体1内に収容された際に、下降する内蓋10により圧縮されて上面開口部2aが密閉される。
【0018】
食器かご6は、食器などの被洗浄物Dが載置される。扉体5は、洗浄槽2の前部に設けられ、収納時に筐体1の前面を覆う。洗浄槽2の出し入れは、扉体5に設けられたハンドル5aを把持して行われる。給水部4は、給水路4a、給水弁4b、エアブレーク装置17、給水ホース18などを含む。給水路4aは、図示しない水道管に接続される。給水弁4bは、筐体1内後部の給水路4aに設けられる。給水弁4bは、開放により、洗浄水となる水道水を洗浄槽2に供給する。
【0019】
エアブレーク装置17は、洗浄槽2の後面外側に設置される。エアブレーク装置17は、水道管が負圧になった場合でも、洗浄槽2内の洗浄水が水道管に逆流しないように構成される。給水ホース18は、前後に移動する洗浄槽2とエアブレーク装置17とを柔軟に連結する。給水ホース18は、シリコーンゴムなどの柔軟な材料で形成される。筐体1の後面には、着脱可能な裏蓋16が設けられる。裏蓋16を外すことにより、給水部4および排水部などのメンテナンスが行われる。
【0020】
洗浄ポンプ3は、洗浄槽2の底面外側に設けられる。洗浄ノズル7は、洗浄槽2の底面内側に設けられる。洗浄ポンプ3は、洗浄水を洗浄ノズル7に圧送する。洗浄ノズル7は、圧送された洗浄水の反力により回転しながら、食器かご6に載置された被洗浄物Dに向けて洗浄水を噴射する。つまり、洗浄ポンプ3は、洗浄槽2内に溜められた洗浄水を加圧して洗浄ノズル7に供給する。洗浄ノズル7から噴射された洗浄水は、被洗浄物に衝突して汚れを落とし、洗浄を行う。なお、洗浄水は、洗剤を含んで被洗浄物に噴射される洗浄液と、被洗浄物をすすぐためのすすぎ水とを含む。
【0021】
排水口8は、洗浄槽2内の底部に設けられる。残さいフィルタ9は、排水口8に着脱自在に設けられ、被洗浄物から洗浄、除去された残さいを捕集する。ヒータ13は、洗浄槽2内の底部に溜められる洗浄水中に没するように配設される。ヒータ13は、洗い工程において、洗浄槽2内に溜められた洗浄水を加熱する。ヒータ13は、乾燥工程において、洗浄槽2内の乾燥用空気を加熱する。洗浄槽2の底面外側に配設されたサーミスタ等の温度センサ14は、洗浄槽2の温度を検知する。
【0022】
洗浄ポンプ3は、吸い込み側が排水口8に連通され、残さいフィルタ9で残さいが除去された洗浄水を循環させる。さらに、洗浄ポンプ3は、循環時のモータの回転方向を反転させることにより排水ポンプとして機能し、洗浄槽2から洗浄水を排出する。なお、排水ポンプが独立して設けられてもよい。また、排水ポンプの代わりに排水弁が設けられ、排水弁の開放により、重力による自然落下で洗浄水が排水されるように構成されてもよい。
【0023】
排水部は、排水口8、排水ホース19、排水路20、排水ポンプなどを含む。排水路20は、筐体1内後部の給水路4aに並んで設けられる。排水ホース19は、排水ポンプとして機能する洗浄ポンプ3の排出口と排水路20とを柔軟に連結する。排水ホース19は、シリコーンゴムなどの柔軟な材料で形成される。
【0024】
給水ホース18と排水ホース19とは並行し、筐体1内で半円を描くように長めに設けられる。これら2本のホースは、洗浄槽2の前後の動きに追随できるように可動な支持部21で支持される。支持部21は、支持片21aと固定片21bと支軸21cとを有する。支持片21aは、給水ホース18および排水ホース19を保持する。固定片21bは、筐体1に固定される。支軸21cは、支持片21aが支軸21cを中心に旋回可能となるように固定片21bに連結する。支持部21は、洗浄槽2が引き出されるとき、前方に旋回しながら給水ホース18および排水ホース19を送り出す。また、支持部21は、洗浄槽2が収容されるとき、後方に旋回しながら給水ホース18および排水ホース19を無理に屈曲しないように所定位置に収容する。
【0025】
これにより、支持部21は、洗浄槽2が出し入れされるときに、給水ホース18および排水ホース19をスムーズな旋回で支持するとともに、給水ホース18および排水ホース19が他の部品と干渉したり無理に屈曲したりして、破損または閉塞するのを防ぐ。そして、給水ホース18および排水ホース19への負荷が抑制されるとともに、洗浄槽2がスムーズに出し入れされる。
【0026】
なお、柔軟な給水ホース18および柔軟な排水ホース19は、必ずしも全体が柔軟である必要はなく、所定の部分でつぶれないように折り曲げまたは捻じりが可能で、折り畳めるように構成されてもよい。また、給水ホース18および排水ホース19は、並行に設けられることに限定されず、支持部21が支持するのは給水ホース18だけとし、排水ホース19は異なる構成で支持されてもよい。
【0027】
図4に示すように、エアブレーク装置17と支持部21とは、正面視で重ならないよう、上下および左右方向にずれた位置に設けられる。また、給水路4a、排水路20、給水ホース18および排水ホース19も、エアブレーク装置17の周囲を取り囲むように設けられる。これにより、洗浄槽2が収容されるときの洗浄槽2と筐体1の後面とのスペースは、これらの部品で奥行きサイズが最も大きな部品が収まるだけの空間が設けられればよい。したがって、必要な奥行き空間の寸法が小さくて済む。これにより、筐体1の奥行きサイズに対して洗浄槽2を前後方向に大きくすることができ、洗浄槽2の容積を大きくできる。
【0028】
洗浄運転を実行する制御部15は、扉体5の内側で洗浄槽2の前面外側に設けられている。制御部15は、被洗浄物Dを洗う洗い工程、被洗浄物Dに付着した洗剤および残さいを流すすすぎ工程、および、被洗浄物Dを乾燥させる乾燥工程、を含み、これらの工程を逐次制御する。
【0029】
次に、上記構成を備える食器洗い機の動作について説明する。まず、使用者は、扉体5のハンドル5aを把持して食器洗い機の筐体1から洗浄槽2を引き出す。このとき、洗浄槽2の後方に設けられた給水ホース18および排水ホース19は、洗浄槽2とともに前方
に引っ張られる。この引張力により、支持部21は前方に旋回しながら給水ホース18および排水ホース19を送り出す。これにより、給水ホース18および排水ホース19が他の部品と干渉したり屈曲したりして、破損または閉塞するのを防ぐことができる。
【0030】
使用者は、開放された洗浄槽2の上面開口部2aから、食器などの被洗浄物Dを食器かご6にセットし、洗剤を投入する。その後、洗浄槽2を筐体1内に押し込んで収容し扉体5を閉じる。このとき、洗浄槽2の後方に設けられた給水ホース18および排水ホース19は、洗浄槽2とともに押し込まれる。これによる押圧力により、支持部21は後方に旋回しながら給水ホース18および排水ホース19を所定位置に収容する。これにより、給水ホース18および排水ホース19が他の部品と干渉したり屈曲したりして、破損または閉塞するのを防ぐことができる。
【0031】
そして、使用者は、制御部15に設けられる操作部(図示せず)で、運転コースを設定し、例えば、開始ボタン(図示せず)を操作して、洗浄運転を開始する。これにより、制御部15は、運転コースに基づいて、洗浄運転を実行する。制御部15は、洗い工程、すすぎ工程、および、乾燥工程を逐次実行する。
【0032】
制御部15は、はじめに洗い工程を行う。制御部15は、給水弁4bを動作させ、所定量の洗浄水を給水ホース18、エアブレーク装置17を通じて洗浄槽2に供給する。給水が完了すると、洗浄ポンプ3を駆動して洗浄水を圧送し、洗浄槽2の底部近傍に配設された洗浄ノズル7から被洗浄物Dに向けて洗浄水を噴射する。制御部15は、洗浄水を噴射しながらヒータ13に通電し、洗浄水を加熱する。このとき、制御部15は、温度センサ14により洗浄槽2の底面の壁を介して、洗浄水の温度を検知し、洗浄水が所定温度となるように制御する。
【0033】
洗浄ノズル7から噴射された洗浄水は、被洗浄物Dの汚れを洗浄し、残さいフィルタ9と排水口8を通過して、再度、洗浄ポンプ3に吸い込まれる。洗浄ポンプ3は、吸い込んだ洗浄水を圧送し、洗浄ノズル7に洗浄水を供給して循環して洗浄を行う。制御部15は、洗い工程を所定時間(例えば、30分)実行した後、洗浄ポンプ3のモータの回転方向を反転させ、洗浄槽2内の汚れを含む洗浄水を排水口8から排水路20を通して筐体1外へ排出する。
【0034】
次に、洗い工程に続いてすすぎ工程が実行される。制御部15は、給水弁4bを動作させて、新たに所定量の洗浄水を洗浄槽2に供給する。制御部15は、洗い工程と同様に、洗浄ポンプ3を駆動し、洗浄ノズル7から洗浄水を噴射する。これにより、被洗浄物Dに残留する洗剤および残さいなどを、洗浄水で洗い流す。このとき、洗浄水の排出、すすぎ、洗浄水の供給などのすすぎ動作を複数回(例えば、2回〜3回)繰り返す。
【0035】
そして、制御部15は、すすぎ工程が終了すると、続いて、ヒータ13で洗浄槽2内の空気を加熱し、ファン(図示せず)により送風する。これにより、被洗浄物Dを乾燥させる。制御部15は、乾燥工程を所定時間(例えば、30分)行い、洗浄運転が終了する。
【0036】
以上のように、本実施の形態の食器洗い機は、前面に前方開口部を有する筐体1と、筐体1内に設けられ被洗浄物Dが収容される洗浄槽2と、柔軟な給水ホース18を含み洗浄槽2内に洗浄水を供給する給水部4と、給水部4に含まれ洗浄水の逆流を防止するエアブレーク装置17と、洗い工程およびすすぎ工程を含む洗浄運転を実行する制御部15と、を備え、洗浄槽2は、上面が開口され筐体1内から引き出し可能に設けられ、エアブレーク装置17は、洗浄槽2の後面外側に設置される。この構成によって、洗浄槽2の前部まで給水ホース18を引き回すことなく、給水ホース18および洗浄槽2下部の構成を簡単にし、洗浄槽2の奥行きサイズを大きくして容積を大きくできる。
【0037】
また、給水ホース18を支持するとともに、前後に可動な支持部21が設けられる。この構成によって、支持部21は、洗浄槽2が出し入れされるときに、給水ホース18を支持しながらスムーズに動くとともに、給水ホース18が他の部品と干渉および無理な屈曲などしないように支持する。これにより、給水ホースへの負荷が抑制されるとともに、洗浄槽2がスムーズに出し入れされる。
【0038】
また、本実施の形態の食器洗い機においては、洗浄槽2が引き出し式の構成で説明したが、これに限られない。例えば、図5に示すような引き出し式の食器洗い機でも適用できる。図5において、筐体71の内部に洗浄槽72が構成される。扉体73は、支持レール74によって支えられ、前後にスライドして洗浄槽72の前面開口部72aを開閉する。食器かご75はかごレール76によって支えられ、扉体73に係止されて前後にスライドする。
【産業上の利用可能性】
【0039】
以上のように、本発明にかかる食器洗い機は、給水ホースおよび洗浄槽下部の構成を簡単にし、洗浄槽の奥行きサイズを大きくして容積を大きくできるので、家庭用などの食器洗い機として有用である。
【符号の説明】
【0040】
1 筐体
1a 前面開口部
2 洗浄槽
2a 上面開口部
3 洗浄ポンプ
4 給水部
4a 給水路
4b 給水弁
5 扉体
6 食器かご
7 洗浄ノズル
8 排水口
9 残さいフィルタ
10 内蓋
11 リンク機構
12 シール部
13 ヒータ
14 温度センサ
15 制御部
16 裏蓋
17 エアブレーク装置
18 給水ホース
19 排水ホース
20 排水路
21支持部
21a 支持片
21b 固定片
21c 支軸
71 筐体
72 洗浄槽
72a 前面開口部
73 扉体
74 支持レール
75 食器かご
76 かごレール
D 被洗浄物
SK システムキッチン
図1
図2
図3
図4
図5
図6