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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2019-206244(P2019-206244A)
(43)【公開日】2019年12月5日
(54)【発明の名称】車両および車両の制御方法
(51)【国際特許分類】
   B60R 13/02 20060101AFI20191108BHJP
   B60J 3/00 20060101ALI20191108BHJP
   B60K 35/00 20060101ALI20191108BHJP
   G06F 3/0481 20130101ALI20191108BHJP
   B60N 3/00 20060101ALI20191108BHJP
【FI】
   B60R13/02
   B60J3/00 A
   B60K35/00 Z
   G06F3/0481
   B60N3/00 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2018-102183(P2018-102183)
(22)【出願日】2018年5月29日
(71)【出願人】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002952
【氏名又は名称】特許業務法人鷲田国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100105050
【弁理士】
【氏名又は名称】鷲田 公一
(72)【発明者】
【氏名】氏原 大介
【テーマコード(参考)】
3B088
3D023
3D344
5E555
【Fターム(参考)】
3B088CA01
3D023BA01
3D023BB02
3D023BB07
3D023BB08
3D023BB12
3D023BC01
3D023BD02
3D023BD05
3D023BD12
3D023BD28
3D023BD29
3D023BD30
3D023BD31
3D023BD32
3D344AA19
3D344AC01
3D344AD01
5E555AA72
5E555AA76
5E555BA16
5E555BA23
5E555BA29
5E555BB16
5E555BB23
5E555BC13
5E555BC16
5E555BC20
5E555CA12
5E555CA17
5E555CB12
5E555CB20
5E555CB72
5E555CB74
5E555CB81
5E555CC22
5E555DA01
5E555DA03
5E555DB53
5E555DC35
5E555EA05
5E555FA00
(57)【要約】      (修正有)
【課題】車両の内装パーツの表示領域ではない部分の外観を変更する。
【解決手段】車両100は、表示領域を有さないか、あるいは表示領域を一部に有する少なくとも1つの内装パーツと、内装パーツの表示領域ではない部分の色、模様、及び、質感の少なくとも1つを、車両100の利用シーンに合わせて、操作パネル11、個人認証部12及びセンサ部13の少なくとも1つから入力された信号に基づいて、個別に切り替える制御部21と、を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両であって、
表示領域を有さないか、あるいは表示領域を一部に有する少なくとも1つの内装パーツと、
前記内装パーツの表示領域ではない部分の外観を変更する制御部と、
を備えた、車両。
【請求項2】
前記内装パーツは、フレキシブルディスプレイによって少なくとも一部が被覆されており、
前記制御部は、前記フレキシブルディスプレイに表示する画像を変更することによって前記外観を変更する、
請求項1に記載の車両。
【請求項3】
前記内装パーツは、プロジェクションマッピングによって画像が投影されており、
前記制御部は、前記プロジェクションマッピングの画像を切り替えることによって前記外観を変更する、
請求項1に記載の車両。
【請求項4】
前記内装パーツは、その表面がロールシートによって構成されており、
前記制御部は、前記ロールシートを回転させることによって前記外観を変更する、
請求項1に記載の車両。
【請求項5】
前記車両は、前記車両の搭乗者によって操作される操作部を備え、
前記制御部は、前記操作部に対する内装切替操作に応じた入力に従って前記外観を変更する、
請求項1から4のいずれか1項に記載の車両。
【請求項6】
前記車両は、
前記車両の搭乗者を認証する個人認証部と、
前記車両を利用し得る搭乗者の別に、前記外観の変更態様に関するデータを記憶する記憶部と、を備え
前記制御部は、
前記個人認証部による認証結果が成功を示す場合に、認証に成功した搭乗者に対応する前記変更態様に従って前記外観を変更する、
請求項1から4のいずれか1項に記載の車両。
【請求項7】
前記制御部は、
前記車両の速度、前記車両の車外温度、前記車両の走行環境、時間帯、季節、並びに、前記車両に搭載されたオーディオビジュアル機器による再生音楽又は再生映像の少なくとも1つを示す情報に応じて、前記外観を変更する、
請求項1から6のいずれか1項に記載の車両。
【請求項8】
前記内装パーツは、ステアリングホイール、シフトレバー、インストルメントパネル、センターコンソール、コンソールボックス、グローブボックス、シート、サンバイザ、アシストグリップ、アームレスト、ドア内張り、天井面内張り、及び、フロア面内張りの少なくも1つである、
請求項1から7のいずれか1項に記載の車両。
【請求項9】
車両の制御方法であって、
操作入力または個人認証に応じて、前記車両の少なくとも1つの内装パーツの表示領域ではない部分の外観を変更する、
車両の制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、車両および車両の制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
運転席の計器盤周辺のスペースを狭くすることなく運転者や事業者がそれぞれ固有の任意レイアウトの表示画面を選択的に表示できる車両用情報表示装置が知られている。
【0003】
この車両用情報表示装置によれば、例えば、車載ディスプレイなどの情報表示画面において、速度計やエンジン回転計といったメータ類のレイアウトを、運転者や事業者それぞれの用途目的に合わせて選択的に表示できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2001−121989号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述した車両用情報表示装置では、車室内において運転者や事業者の用途目的に応じて変更できる対象が、車載ディスプレイにおける表示レイアウトに限られている。
【0006】
本開示の非限定的な実施例は、車両の内装パーツの外観(例えば、色、模様、又は、材質)を変更可能として付加価値を高めた車両および車両の制御方法の提供に資する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一態様に係る車両は、表示領域を有さないか、あるいは表示領域を一部に有する少なくとも1つの内装パーツと、前記内装パーツの表示領域ではない部分の外観を変更する制御部と、を備える。
【0008】
また、本開示の一態様に係る車両の制御方法は、操作入力または個人認証に応じて、前記車両の少なくとも1つの内装パーツの表示領域ではない部分の外観を変更する。
【0009】
なお、上記の包括的または具体的な態様は、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラム、または、記録媒体で実現されてもよく、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラムおよび記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
【発明の効果】
【0010】
本開示の一態様によれば、例えば、内装パーツの表示領域ではない部分の外観を変更できるため、車両の付加価値を高めることができる。
【0011】
本開示の一態様における更なる利点および効果は、明細書および図面から明らかにされる。かかる利点および/または効果は、いくつかの実施形態並びに明細書および図面に記載された特徴によってそれぞれ提供されるが、1つまたはそれ以上の同一の特徴を得るために必ずしも全てが提供される必要はない。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】実施の形態に係る車両の構成例を示すブロック図
図2】実施の形態に係る車両における内装切替制御の一例を示すフローチャート
図3】実施の形態に係る内装テーブルの一例を示す図
図4】実施の形態に係る個人別テーブルの一例を示す図
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を適宜参照して、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
【0014】
なお、添付図面および以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために、提供されるのであって、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することは意図されていない。
【0015】
<実施の形態>
図1は、実施の形態に係る車両100の構成例を示すブロック図である。車両100は、移動体の一例であって、例えば、自動車である。自動車は、人が搭乗可能な車両であって後掲の内装パーツを有する車両の非限定的な一例である。図1に示すように、車両100は、例示的に、操作パネル11、個人認証部12、センサ部13、記憶部15、駆動部17、運転操作部19、及び、制御部21を備えてよい。また、車両100には、以下に非限定的な一例として列挙した内装パーツ(「インテリアパーツ」と称されることもある)の少なくとも1つが備えられてよい。
【0016】
・31A:ステアリングホイール
・31B:シフトレバー
・31C:インストルメントパネル(表示領域を除く)
・31D:センターコンソール(表示領域を除く)
・31E:コンソールボックス
・31F:グローブボックス
・31G:シート(フロント/リア)
・31H:サンバイザ
・31J:アシストグリップ
・31K:アームレスト
・31L:ドア(フロント/リア)内張り(窓ガラスを除く)
・31M:天井面内張り(窓ガラスを除く)
・31N:フロア面内張り
・31P:レバー類(ウィンカーレバーなど)
・31Q:ドリンクホルダー
・31R:収納ボックス
【0017】
なお、上記の各種内装パーツ31A,31B,31C,・・・のそれぞれを区別しない場合には、A、B、又はCといったアルファベットの付記を省略して「内装パーツ31」と表記する。「シート(フロント/リア)31G」は、車室内のフロントシート及びリアシートの少なくとも1つを意味する。「ドア(フロント/リア)内張り31L」は、フロントドア及びリアドアの少なくとも1つの内張りを意味し、窓ガラス部分は含まれない。「内張り」は、「トリム」と称されることもある。
【0018】
操作パネル11は、例えば、車両100の搭乗者によって操作される操作部の一例であって、操作に応じた信号を制御部21に出力する。操作パネル11には、例示的に、スイッチ類(及び/又は、ボタン類)が設けられてよい。
【0019】
スイッチ類には、例えば、イグニッションスイッチ、シートヒータスイッチ、車室内照明スイッチ、車室内空調スイッチ、車載オーディオビジュアル(AV)機器のためのスイッチが含まれてよい。「AV機器」は、音響機器及び映像機器の総称であって、音響機器及び映像機器の少なくとも1つを意味する。
【0020】
また、スイッチ類には、後述する内装切替制御のためのスイッチ(又はボタン)が含まれてもよい。別言すると、操作パネル11は、車両100の搭乗者による内装切替操作に用いられてよい。
【0021】
スイッチ類の一部又は全部は、物理的な操作が可能な物理スイッチであってもよいし、タッチパネル式のディスプレイである操作パネル11においてタッチ操作が可能な電子的なUI(user interface)スイッチでもよい。
【0022】
個人認証部12は、例えば、車両100の搭乗者に対する個人認証を行う。個人認証を行う搭乗者は、車両100を運転するドライバーでもよいし、同乗者でもよい。
【0023】
個人認証には、例示的に、搭乗者によるパスワード入力、搭乗者が所持する識別(ID)カードの情報読み取り、及び、搭乗者の生体情報の読み取り(別言すると、生体認証)の少なくとも1つが用いられてよい。「生体情報」の非限定的な一例としては、指紋、虹彩、声紋、血管、又は、顔といった、搭乗者の身体的特徴を示す情報が挙げられる。
【0024】
制御部21は、個人認証部12による認証結果が成功を示す場合に、例えば、後述する運転制御部211及び内装切替制御部による制御を有効化(アクティベート)してよい。このような制御の有効化によって、個人認証に成功した搭乗者による車両100の運転操作が許可又は許容される。なお、個人認証部12は、車両100においてオプションであってもよい。
【0025】
なお、操作パネル11を通じた情報入力、及び/又は、個人認証部12による個人認証は、例えば、車両100の搭乗者が所持するスマートフォンのような携帯情報端末と連携して行われてもよい。
【0026】
センサ部13は、例えば、車両100の運転状態及び/又は車両100の周辺をセンシングする少なくとも1つのセンサを備える。例えば、車速センサ、温度センサ、及び/又は、圧力センサといった物理量センサがセンサ部13に備えられてよい。
【0027】
また、センサ部13には、レーダ、及び/又は、カメラが備えられてもよい。レーダ、及び/又は、カメラによって、車両100周辺の物体(人が含まれてもよい)が検知されてよい。センサ部13によるセンシング結果(以下「センサ情報」と称することがある)は、例えば、制御部21に出力されて、車両100の運転制御に用いられてよい。
【0028】
記憶部15は、例えば、制御部21による車両100の制御に用いられる情報又はデータを記憶する。記憶部15に記憶される情報又はデータには、例示的に、車両100の運転(又は走行)を制御するためのプログラム、並びに、図2図4にて後述する、内装切替制御のためのプログラム及び内装データの少なくとも1つが含まれてよい。内装データは、例えば、内装パーツ31の色、模様、及び、材質の少なくとも1つの変更態様に関するデータである。
【0029】
駆動部17は、例えば、制御部21(例えば、運転制御部211)から入力された駆動制御信号に応じて車両100を走行又は停止させる。
【0030】
運転操作部19は、例えば、ステアリング、アクセルペダル、及び、ブレーキペダルを含み、それぞれの操作に応じた信号(例えば、車両100の進行方向、加速、及び、減速の少なくとも1つを指示する信号)を制御部21に出力する。
【0031】
制御部21(例えば、運転制御部211)は、運転操作部19からの入力信号に応じた駆動制御信号を生成して駆動部17に出力することで、車両100の走行を制御する。
【0032】
制御部21には、運転制御部211の他に、例えば、内装切替制御部212が備えられてよい。内装切替制御部212は、例えば、前掲の内装パーツ31の外観(見た目)を個別に切り替える(変更する)制御を行う。
【0033】
内装パーツ31の外観を変更することには、例えば、内装パーツ31の色、模様、及び、質感の少なくとも1つを変更することが含まれてよい。インストルメントパネル31C又はセンターコンソール31Dのように内装パーツ31には、表示領域が設けられていることがある。内装パーツ31に表示領域が設けられている場合、表示領域は、内装パーツ31の外観を変更する対象から除外されてよい。
【0034】
別言すると、内装パーツ31の外観を変更する対象は、内装パーツ31の表示領域でない部分であってよい。内装パーツ31の表示領域でない部分は、表示領域を有さない内装パーツ31の表面の一部又は全部であってもよい。
【0035】
内装パーツ31の「質感」を変更することには、例えば、内装パーツ31の材質を変更することが含まれてよい。以下の説明において、「内装切替制御」は、便宜的に、内装パーツ31の色、模様、及び、材質の少なくとも1つを変更する制御を意味する。
【0036】
内装パーツ31の色及び模様の少なくとも1つを変更する構造又は機構の非限定的な一例としては、内装パーツ31の少なくとも一部を、フレキシブルディスプレイによって被覆(カバー)することが挙げられる。フレキシブルディスプレイに表示する画像を変更することで、内装パーツ31の色及び模様の少なくとも1つを変更できる。フレキシブルディスプレイには、例えば、電子ペーパー又は有機EL(electro-luminescence)が適用されてよい。
【0037】
代替的に、内装パーツ31の表面の一部又は全部に対して、例えば、プロジェクションマッピングによって画像を投影することで、内装パーツ31の色及び模様の少なくとも1つを変更してもよい。
【0038】
代替的に、内装パーツ31の表面の一部又は全部に、例えば、透明カバーによって保護又はカバーされた微小ブラインドを取り付け、微小ブラインドを回転させることで、内装パーツ31の色及び模様の少なくとも1つを変更してもよい。
【0039】
また、内装パーツ31の材質を変更する構造又は機構の非限定的な一例としては、例えば、ロールタオルのようにロールの回転によって表面に露出する部分を変更できる構造又は機構(例えば、ロールシート)を内装パーツ31に設けることが挙げられる。
【0040】
ロールの回転によってロールシートを回転させて表面に露出する材質を変更することで、内装パーツ31の質感を変更できる。例えば、シート31Gに、このような構造又は機構を設けることで、シート31Gの座面及び背もたれの少なくも1つの材質を変更できる(例えば、ロールシートを回転させて、ファブリックからレザーに、あるいは、レザーからファブリックに、材質を変更できる)。
【0041】
なお、内装パーツ31の外観を変更することには、内装パーツ31の表面を変更することに加えて、内装パーツ31の形状を変更することも含む。例えば、ステアリングホイール31Aやシフトレバー31B、レバー類31Pの太さを個人によって変更することで、当該個人が握りやすい、あるいは、操作しやすい形状とすることができる。
【0042】
内装パーツ31の形状を変更する構造又は機構の非限定的な一例としては、空気圧のような流体圧によって外形が変化する部材を内装パーツ31に適用すること、及び、電気的に形状が変化する形状記憶合金を内装パーツ31に適用することが挙げられる。温度変化によって外形が変化する部材の内装パーツ31への適用は、安全面を考慮して除外されてよい。また、制御部21は、例えば、内装パーツ31の車内における位置を調整してもよい。例えば、ドリンクホルダー31Qの出てくる位置や、収納ボックス31Rの位置が調整されてもよい。
【0043】
(動作例)
次に、図2を参照して、実施の形態に係る車両100における内装切替制御の一例について説明する。
【0044】
図2に例示したように、車両100は、制御部21(例えば、内装切替制御部212)において、操作パネル11、個人認証部12及びセンサ部13の少なくとも1つから入力された信号に基づいて、内装切替制御を実行するか否かを判定する(S11)。
【0045】
例えば、内装切替制御部212は、操作パネル11において搭乗者が内装切替のための操作を行うことよって操作パネル11から内装切替信号が入力された場合に、内装切替信号に応じた内装切替制御を実行すると判定する。
【0046】
また、内装切替制御部212は、例えば、個人認証部12による個人認証結果が成功を示す場合に、内装切替制御を実行すると判定してもよい。例えば、内装切替制御部212は、個人認証結果が成功を示す場合に、記憶部15に予め個人別に設定、登録された内装データに基づいて、認証に成功した個人に対応した内装への切替制御を実行してよい。
【0047】
内装データには、例えば、個人毎に、前掲の各種内装パーツ31のうちの少なくとも1つについての色、模様、及び、材質の少なくとも1つが登録されてよい。内装データの一例については、図3及び図4にて後述する。
【0048】
また、内装切替制御部212は、例えば、センサ部13によって得られたセンサ情報に基づいて、内装切替制御を実行するか否かを判定してもよい。例えば、内装切替制御部212は、車速センサが示す車速、及び/又は、温度センサが示す車外温度(外気温)に応じて内装切替制御を実行すると判定してもよい。
【0049】
追加的又は代替的に、内装切替制御部212は、例えば、車載カメラによって撮影された車外の画像データ(以下「カメラ画像」と略称することがある)が所定の利用シーンにマッチングする場合に、内装切替制御を実行すると判定してもよい。
【0050】
非限定的な一例として、カメラ画像の画像認識処理によって車両100が山道あるいは海岸沿いの道路といった特定の環境を走行中であることが認識される場合、内装切替制御部212は、認識した特定の走行環境に応じた内装への切替制御を実行してよい。なお、走行環境の認識は、例えば、車載カーナビゲーションシステム(図示省略)と制御部21との連携によって制御部21において行われてもよい。
【0051】
また、追加的又は代替的に、内装切替制御部212は、時間帯、季節、並びに、車載AV機器による再生音楽又は再生映像の少なくとも1つに応じて、異なる内装への切替制御を実行すると判定してもよい。
【0052】
時間帯及び季節は、例えば、制御部21と車載の時計機能との連携によって制御部21において判断されてよい。再生音楽又は再生映像は、例えば、制御部21と車載AV機器との連携によって制御部21において判断されてよい。
【0053】
内装切替制御を実行すると判定した場合(S11でYES)、内装切替制御部212は、前掲の各種内装パーツ31のうちの少なくとも1つに対して、色、模様、及び、材質の少なくとも1つを変更するための内装切替信号を出力する(S12)。
【0054】
内装切替信号を出力する対象の内装パーツ31は、例えば、搭乗者の操作パネル11に対する操作において指定又は選択されてもよいし、記憶部15に予め設定及び登録された内装データに従って特定されてもよい。
【0055】
なお、S11において内装切替制御を実行しないと判定した場合(NO)、内装切替制御部212は、内装切替制御を実行せずに処理を終了してよい。内装切替制御部212は、定期的又は不定期に、以上の処理S11及びS12を繰り返し実行してよい。
【0056】
以上のように、上述した実施の形態によれば、車両100の内装(インテリア)パーツ31の色、模様、及び、材質の少なくとも1つを、車両100の搭乗者や車両100の利用シーンに応じて変更できる。
【0057】
したがって、例えば、カーシェアリングに用いられるような共用の車両100において、個人の所有感や嗜好に合わせて車両100の内装(別言すると、車室内空間の見た目又は雰囲気)を選択又は変更でき、共用の車両100の付加価値を高めることができる。よって、例えば、共用の車両100の利用促進が見込める。
【0058】
また、車両100が共用であるか否かを問わず、車両100の利用シーンに合わせて車両100の内装を自動で選択又は変更できるため、車両100を利用する楽しさを車両100の搭乗者に提供できる。
【0059】
(内装データの一例)
次に、図3を参照して、内装データの一例について説明する。図3は、テーブル(又はリスト)形式の内装データ151(以下、便宜的に「内装テーブル151」と表記することがある)の一例を示す図である。内装テーブル151は、例えば図1に示した記憶部15に記憶される。
【0060】
図3に示したように、内装テーブル151には、例えば、前掲の各種内装パーツ31のうちの少なくとも1つを含む組み合わせ(#A1,#B1,#C1,・・・)毎に、内装パーツ31それぞれの色、模様、及び、材質の少なくとも1つが登録されてよい。複数の組み合わせの1つが、デフォルトの組み合わせに設定されてもよい。内装切替制御部212は、内装テーブル151に登録された組み合わせの1つを選択することで、既述の内装切替制御を実行してよい。
【0061】
既述の個人認証が利用可能な場合、内装テーブル151は、例えば図4に示すような、個人別のテーブル(又はリスト)形式のデータ152(以下、便宜的に「個人別テーブル152」と表記することがある)と関連付けられてもよい。個人別テーブル152には、例えば、車両100を利用し得る搭乗者(個人A,B,C,・・・)の別に、内装パーツ31の組み合わせが登録されてよい。個人別テーブル152は、例えば図1に示した記憶部15に記憶されてよい。
【0062】
個人別テーブル152と内装テーブル151とが関連付けられることによって、車両100において、個人認証に成功した搭乗者に対応した内装への自動切替が可能になる。
【0063】
例えば、内装切替制御部212は、個人認証に成功した個人Aに対応する内装パーツ31の組み合わせ#A1(色、模様、及び、材質の少なくとも1つを含む)を内装テーブル151において選択する。そして、内装切替制御部212は、内装テーブル151において選択した組み合わせ#A1を成す内装パーツ31のそれぞれ(1つの場合もある)に対して、色、模様、及び、材質の少なくとも1つを変更するための制御信号を出力する。
【0064】
なお、図4に示したテーブル152は、車両100を利用し得る家族又は友人といったグループ別のテーブルであってもよい。また、図4に示したテーブル152において、個人(又はグループ)別に登録可能な内装の組み合わせ数は、2以上であってもよい。
【0065】
また、内装切替制御部212は、例えば、図3に例示した内装テーブル151の内容の一部又は全部を、選択可能な候補として操作パネル11に表示する制御を行ってもよい。
【0066】
<コンピュータプログラム>
上述した制御部21(例えば、内装切替制御部212)の機能又は動作は、コンピュータプログラムにより実現され得る。上述した制御部21をプログラムにより実現するコンピュータは、例示的に、プロセッサ、出力装置、メモリ、ストレージ、及び、電源回路を備えてよい。これらの構成要素は、バスに接続されて相互に通信が可能である。
【0067】
プロセッサは、演算能力を備えた回路又はデバイスの一例である。プロセッサには、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、及び、GPU(Graphics Processing Unit)の少なくとも1つが用いられてよい。
【0068】
出力装置は、例えば、ディスプレイ(又はモニタ)を含んでよい。ディスプレイは、既述の操作パネル11、及び/又は、内装パーツ31を被覆するフレキシブルディスプレイに相当し得る。
【0069】
メモリは、例えば、プロセッサによって実行されるプログラム、及び、プログラムの実行に応じて処理されるデータ又は情報を記憶する。メモリには、RAM(Random Access Memory)及びROM(Read Only Memory)が含まれてよい。RAMは、プロセッサのワークメモリに用いられてよい。「プログラム」は、「ソフトウェア」あるいは「アプリケーション」と称されてもよい。
【0070】
ストレージは、プロセッサによって実行されるプログラム、及び、プログラムの実行に応じて処理されるデータ又は情報を記憶する。ストレージは、例えば、ハードディスクドライブ(HDD)、又は、ソリッドステートドライブ(SSD)といった半導体ドライブ装置を含んでよい。半導体ドライブ装置の追加で又は代替で、フラッシュメモリのような不揮発性メモリが、ストレージに含まれてもよい。
【0071】
図1に示した記憶部15が、メモリ及びストレージの一方又は双方に該当し得る。
【0072】
プログラムには、例えば図2に示したフローチャートを実現するプログラムが含まれてよい。プログラムを成すプログラムコードの全部又は一部は、メモリ及び/又はストレージに記憶されてもよいし、オペレーティングシステム(OS)の一部に組み込まれてよい。
【0073】
プログラム及び/又はデータは、コンピュータ(プロセッサ)が読取可能な記録媒体に記録された形態で提供されてよい。記録媒体の一例としては、フレキシブルディスク、CD−ROM,CD−R,CD−RW,MO,DVD、ブルーレイディスク、ポータブルハードディスク等が上げられる。また、USB(Universal Serial Bus)メモリ等の半導体メモリも記録媒体の一例である。
【0074】
また、プログラム及び/又はデータは、例えば、サーバから通信回線を介してコンピュータに提供(ダウンロード)されてもよい。例えば、通信装置を通じてプログラム及び/又はデータがコンピュータに提供されて、メモリ及び/又はストレージに記憶されてよい。また、プログラム及び/又はデータは、入力装置を通じてコンピュータに提供されて、メモリ及び/又はストレージに記憶されてもよい。
【0075】
<その他>
上記の実施の形態の説明に用いた各機能ブロックは、典型的には集積回路であるLSIとして実現される。これらは個別に1チップ化されてもよいし、一部または全てを含むように1チップ化されてもよい。ここでは、LSIとしたが、集積度の違いにより、IC、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。
【0076】
また、集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路または汎用プロセッサで実現してもよい。LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)、又は、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサーを利用してもよい。
【0077】
さらには、半導体技術の進歩または派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行ってもよい。バイオ技術の適用等が可能性としてありえる。
【産業上の利用可能性】
【0078】
本開示は、車両に好適である。
【符号の説明】
【0079】
11 操作パネル
12 個人認証部
13 センサ部
15 記憶部
17 駆動部
19 運転操作部
21 制御部
31 内装パーツ
31A ステアリングホイール
31B シフトレバー
31C インストルメントパネル
31D センターコンソール
31E コンソールボックス
31F グルーブボックス
31G シート(フロント/リア)
31H サンバイザ
31J アシストグリップ
31K アームレスト
31L ドア(フロント/リア)内張り
31M 天井面内張り
31N フロア面内張り
31P レバー類
31Q ドリンクホルダー
31R 収納ボックス
100 車両
151 内装テーブル
152 個人別テーブル
211 運転制御部
212 内装切替制御部
図1
図2
図3
図4