特開2019-206778(P2019-206778A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2019-206778(P2019-206778A)
(43)【公開日】2019年12月5日
(54)【発明の名称】布製品
(51)【国際特許分類】
   D06H 1/02 20060101AFI20191108BHJP
   D06M 23/16 20060101ALI20191108BHJP
   B60N 2/58 20060101ALI20191108BHJP
【FI】
   D06H1/02
   D06M23/16
   B60N2/58
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2018-103040(P2018-103040)
(22)【出願日】2018年5月30日
(71)【出願人】
【識別番号】000241500
【氏名又は名称】トヨタ紡織株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001036
【氏名又は名称】特許業務法人暁合同特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】長尾 陽子
(72)【発明者】
【氏名】國貞 秀明
【テーマコード(参考)】
3B087
3B154
4L031
【Fターム(参考)】
3B087DE03
3B154AB31
3B154BA09
3B154BB39
3B154BB45
3B154BB51
3B154BC22
3B154BD01
3B154BE05
3B154CA22
3B154DA30
4L031AB31
(57)【要約】
【課題】布帛の表裏の識別を行うことが可能な布製品を提供する。
【解決手段】布帛22と、布帛22の裏面22Aに設けられる無色透明なマーク30と、を備えるシートカバー20であって、マーク30は、マーク30に対して可視光以外の光を照射することでマーク30の存在を確認することが可能な構成であり、可視光以外の光を照射してマーク30の存在を確認することで、マーク30が配されている側が布帛22の裏面22Aであることを確認することができる。また、マーク30は無色透明であるため目視されることがなく、例えば、布帛22の表側(意匠面側)から透けて視えることがないため、布帛の意匠性が低下する事態を抑制できる。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
布帛と、
前記布帛の裏面に設けられる無色透明なマークと、を備え、
前記マークは、前記マークに対して可視光以外の光を照射することで前記マークの存在を確認することが可能な構成である布製品。
【請求項2】
前記マークは、紫外光が照射されることで可視領域の波長を有する蛍光を発する請求項1に記載の布製品。
【請求項3】
前記布帛における表面及び裏面の色差をXとし、前記布帛における表面及び裏面の光沢差をYとした場合において、
以下の式(1)を満たす請求項1又は請求項2に記載の布製品。
Y≦−0.93X+2.61・・・・(1)
【請求項4】
一対の前記布帛を少なくとも備え、
前記一対の前記布帛のうち一方の布帛は、表裏反転した際に、他方の布帛と同形状をなす請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の布製品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書で開示される技術は、布製品に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、布製品として、例えば特許文献1に記載のものが知られている。特許文献1には、布製品として車両用のシートカバーが記載されている。このようなシートカバーは、複数枚の布帛を縫製することで構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2017−140909号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
布帛については、その表裏で意匠や耐久性等が相違する場合がある。このため、布帛を縫製する際には、布帛の表裏を識別して縫製を行うことが求められる。しかしながら、布帛によっては、目視によって表裏の識別を行うことが困難なものがあり、表裏の識別をより確実に行うことが可能な構成が求められている。
【0005】
本明細書で開示される技術は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、布帛の表裏の識別を行うことが可能な布製品を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するための手段として、本明細書で開示される技術は、布帛と、前記布帛の裏面に設けられる無色透明なマークと、を備え、前記マークは、前記マークに対して可視光以外の光を照射することで前記マークの存在を確認することが可能な構成であることに特徴を有する。可視光以外の光を照射してマークの存在を確認することで、マークが配されている側が布帛の裏面であることを確認することができる。また、マークは無色透明であるため目視されることがなく、例えば、布帛の表側(意匠面側)から透けて視えることがないため、布帛の意匠性が低下する事態を抑制できる。また、布帛の裏面にマークを設けるため、マーク施工の影響が表面(意匠面)に現れ難く、意匠性が低下する事態を抑制できる。また、仮に布帛の表面にマークを設けた場合には、可視光以外の光が表側から照射された場合には、マークの存在が確認されてしまい意匠性が低下する事態が懸念される。布帛の裏面にマークを設けることで、可視光以外の光が表側から照射された場合であっても、マークの存在は確認され難く、好適である。
【0007】
また、前記マークは、紫外光が照射されることで可視領域の波長を有する蛍光を発するものとすることができる。マークからの蛍光を目視することで容易にマークの存在を確認することができる。
【0008】
また、前記布帛における表面及び裏面の色差をXとし、前記布帛における表面及び裏面の光沢差をYとした場合において、以下の式(1)を満たすものとすることができる。
Y≦−0.93X+2.61・・・・(1)
布帛において表裏の色差及び光沢差はそれぞれ小さい程、表裏の識別が困難となる。本願発明者によれば、上記式(1)を満たす場合には、目視による表裏の識別が特に困難であることが見出された。このため上記式(1)を満たす布帛についてマークを備えることはより好適である。
【0009】
また、一対の前記布帛を少なくとも備え、前記一対の布帛のうち一方の布帛は、表裏反転した際に、他方の布帛と同形状をなすものとすることができる。上記構成では、一方の布帛の表裏を逆にすることで他方の布帛と同じ形状となる。このため、仮に布帛の表裏が識別できないと、一方の布帛を縫製すべき箇所に間違えて他方の布帛を縫製してしまう事態が懸念される。上記布帛によれば、マークを備えることで布帛の表裏の識別を確実に行うことができるため、このような間違えを抑制することができる。
【発明の効果】
【0010】
本明細書で開示される技術によれば、布帛の表裏の識別を行うことが可能な布製品を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】車室内を車両前方から見た図
図2】シートカバーを構成する布帛の一部を示す図
図3】布帛にマークを形成するためのローラ捺染工程を示す図
図4】分光測色計の測定原理を示す図
図5】試料1〜6について、色差及び光沢差の測定結果と表裏の識別可否を示す図表
図6】試料1〜6について、色差及び光沢差を測定した測定結果を示すグラフ
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明の一実施形態を図1から図6によって説明する。図1は、車室10内を車両前方から見た図である。車室10は、図1に示すように、フロアパネル11、ルーフパネル12及び車両ドア13,13等によって囲まれた空間である。なお、図1の左側が車両右側であり、図1の右側が車両左側である。車室10内には、2つのシート14,14が、車幅方向に並ぶ形でフロアパネル11上に設置されている。本実施形態では、布製品としてシート14が備えるシートカバー20を例示する。
【0013】
シートカバー20(表皮材)は、所定の形状に裁断された複数の布帛を縫製することで構成されている。シートカバー20を構成する布帛としては、例えば天然繊維又は合成繊維からなる織物、編物、不織布などを例示することができる。シートカバー20を構成する布帛の一部を図2に示す。シートカバー20は、布帛21と、一対の布帛22,23と、を少なくとも備える。布帛21は、シート14のうち、シートバック15の後面に対応するものであり、一対の布帛22,23は、シートバック15における左右一対のカマチ部に対応するものである。布帛22は、布帛21側の側端部24において、布帛21の側端部26に対して縫製され、布帛23は、布帛21側の側端部25において、布帛21の側端部27に対して縫製される。布帛21は、左右対称な形状をなしている。また、一対の布帛22,23は、布帛21(ひいてはシート14)の車幅方向における中心軸L1を中心として左右対称な形状をなしている。つまり、一対の布帛22,23のうち一方の布帛22は、表裏反転した際に、他方の布帛23と同形状をなすものとされる。
【0014】
ここで、各布帛21,22,23の各裏面には、裏面であることを識別するためのマーク30(図3参照)が設けられている。なお、布帛の裏面とは、シートカバー20において意匠面と反対側の面である。図3に布帛の裏面にマーク30を捺染するための捺染工程を示す。図3では、布帛として、布帛22を例示している。マーク30は、布帛22の裏面22Aにおいて所定の領域に形成される。マーク30は、例えば、無色透明な蛍光染料によって構成されており、紫外光が照射されることで可視領域の波長を有する蛍光を発する構成となっている。つまり、マーク30は、マーク30に対して可視光以外の光を照射することでマーク30の存在を確認することが可能な構成となっている。
【0015】
マーク30は、例えば、図3に示すように、ローラ40を用いたローラ捺染によって形成することができる。ローラ40の表面には、凹部41が形成されており、凹部41には蛍光染料42が充填される構成となっている。布帛22をスライド移動させ、布帛22の裏面22Aにローラ40の表面を接触させることで、蛍光染料42が裏面22Aに捺染され、マーク30が形成される。蛍光染料42は、例えば、ローラ40に内蔵されており、ローラ40の内部から各凹部41に供給される。なお、蛍光染料42は、ローラ40の外部から凹部41に供給されてもよい。
【0016】
なお、マーク30を構成する蛍光染料42としては、例えば、CIナンバー:ディスパースイエロー82のクマリン色素を例示することができるが、これに限定されない。また、マーク30を構成する材料としては、蛍光染料の他、蛍光増白剤、蛍光顔料や蓄光顔料等を用いることができる。なお、蛍光増白剤としては、ビス(トリアジニルアミノ)スチルベンジスルホン酸誘導体を例示することができ、蓄光顔料としては、アルミン酸ストロンチウムを例示することができるが、これに限定されない。また、マーク30としては、紫外線が照射されることで変色するフォトクロミック化合物が含有されたものを用いてもよい。マーク30の形状としては、ドット状やストライプ状をなすものを例示することができるが、これに限定されない。また、マーク30を布帛22の裏面22Aの全面に設けることで、裏面22Aのいずれかの箇所に紫外線を照射することでマーク30の存在を確認することができ、好適である。なお、マーク30を構成するドットやストライプの間隔は、所定の形状に裁断された布帛の大きさに応じて適宜変えることができ、例えば布帛が小さい場合には、間隔を狭くし、布帛が大きい場合には、間隔を広くすることができる。
【0017】
また、マーク30は、赤外線を照射することで、その存在を確認可能な構成としてもよい。具体的には、マーク30を構成する材料として、布帛22に比して赤外線の反射率が高い材質(例えば酸化チタン等)又は赤外線の吸収率が高い材質を用いてもよい。この場合には、赤外線をマーク30に照射しつつ、赤外線カメラによってマーク30を撮影し、マーク30と、その周辺部分との赤外線分布の違いを検出することで、マーク30の存在を確認することができる。なお、マーク30を形成する方法は、ローラ捺染に限定されない。マーク30を形成する方法としては、スクリーン捺染、転写捺染、インクジェット、スプレー等を例示することができる。
【0018】
ところで、本実施形態のマーク30は、目視による表裏の識別が困難な布帛に対して付与するとより効果的である。布帛の表裏の識別は、表裏の色差及び光沢差がそれぞれ少ない程困難となる。本願発明者は、布帛として図5に示す試料1〜6を準備し、試料1〜6について布帛の表裏の色差及び光沢差を測定すると共に、目視による表裏の識別の可否を判定する試験を実施した。この試験結果を図5及び図6に示す。
【0019】
また、布帛において表裏の色差及び光沢差は、図4に示すような分光測色計50を用いて測定した。分光測色計50は、積分球51と、照明52と、受光部53と、を備え、SCI方式によって色差及び光沢差を測定することができるものを使用した。試料1〜6について、色差及び光沢差を測定した測定結果を図5に示す。なお、図5に示す色差ΔEabは、以下の式(1)によって定義され、図5に示す光沢差(以下の説明ではGUDと呼ぶ)は以下の式(2)によって定義されるものである。各試料1〜6は、一辺が50mmの正方形状をなしており、分光測色計50による測定範囲は、直径8mm以下である。また、図5の測定結果は、平面視において90°ずつ試料を回転させることで同じ測定範囲について4回測定を行った測定値の平均である。なお、本実施形態では、分光測色計50としてCM−700d(コニカミノルタ製)を用いて測定を行った。下記式(1)において、試料表面のL値が(L,a,b)であり、試料裏面のL値が(L,a,b)である。また、下記式(2)において、光沢の単位は、GU(Gloss Unit)である。
色差ΔEab=√((L−L+(a−a+(b−b)・・・・(1)
光沢差GUD=|(試料表面の光沢)−(試料裏面の光沢)|・・・・(2)
【0020】
また、図5の識別可否は、各試料1〜6について、3人の試験者が目視によって表裏の識別を行った結果である。図5では試験者全員が表裏の識別ができた試料に〇を付してあり、試験者全員が表裏の識別ができなかった試料に×を付している。また、図5の△は、表裏の識別ができた試験者と識別できなかった試験者の双方が存在した試料である。つまり、図5の識別可否で〇を付した試料は、表裏の識別が可能な試料であり、×を付した試料は、表裏の識別が目視によって不可能な試料であると言うことができる。また、識別可否で△を付した試料は、表裏の識別の可否が試験者によって相違することから表裏の識別が困難な試料であると言える。
【0021】
図6は、図5の色差及び光沢差の測定結果をグラフにしたものである。図6の横軸が色差ΔEab(=X)であり、縦軸が光沢差GUD(=Y)である。図5及び図6によれば、△が付された2つの試料(No2及びNo4)を基準として、〇を付した試料(No6)と、×を付した試料(No1,No3,No5)とが区分けされている。このことから、図6において、2つの試料(No2及びNo4)に対応する2点を通る直線L2(Y=−0.93X+2.61)を表裏の識別に係る境界線と考えることができる。つまり、布帛における表面及び裏面の色差ΔEabをXとし、布帛における表面及び裏面の光沢差GUDをYとした場合において、以下の式(3)を満たす布帛は、表裏の識別が特に困難な布帛であると考えることができ、このような布帛についてマーク30を付与するとより好適である。
Y≦−0.93X+2.61・・・・(3)
【0022】
次に本実施形態の効果について説明する。本実施形態では、可視光以外の光を照射してマーク30の存在を確認することで、マーク30が配されている側が布帛22の裏面22Aであることを確認することができる。また、マーク30は無色透明であるため目視されることがなく、例えば、布帛22の表側(意匠面側)から透けて視えることがないため、布帛22の意匠性が低下する事態を抑制できる。また、布帛22の裏面22Aにマーク30を設けるため、マーク30施工時の影響が表面(意匠面)に現れ難く、意匠性が低下する事態を抑制できる。また、仮に布帛22の表面にマーク30を設けた場合には、可視光以外の光が意匠面側から照射された場合には、マーク30の存在が確認されてしまい意匠性が低下する事態が懸念される。布帛22の裏面22Aにマーク30を設けることで、可視光以外の光が意匠面側から照射された場合であっても、マーク30の存在は確認され難く、好適である。
【0023】
また、マーク30は、紫外光が照射されることで可視領域の波長を有する蛍光を発する。マーク30からの蛍光を目視することで容易にマーク30の存在を確認することができるため、センサを備える必要がない。
【0024】
また、一対の布帛22,23を少なくとも備え、一対の布帛22,23のうち一方の布帛22は、表裏反転した際に、他方の布帛23と同形状をなす。上記構成では、一方の布帛22の表裏を逆にすることで他方の布帛23と同じ形状となる。このため、仮に布帛22,23の表裏が識別できないと、一方の布帛22を縫製すべき箇所に間違えて他方の布帛23を縫製してしまう事態が懸念される。布帛22,23がマーク30を備えることで布帛22,23の表裏の識別を確実に行うことができるため、このような間違えを抑制することができる。つまり、シートカバー20のように対称形状をなす一対の布帛22,23を備える布製品に対してマーク30を付与することはより好適である。
【0025】
また、仮に可視光によって目視可能なマークを布帛に付与する場合には、布帛の一部にマークを付け、意匠性に影響を与えないようにすることが求められる。この場合、マークのサイズや形成領域が小さくなってしまい目視し難い。これに対して、無色透明のマーク30であれば、意匠性に与える影響が小さいことから、マークのサイズや形成領域を大きくすることが可能であり、マークを確認することが容易となる。
【0026】
また、可視光によって目視可能なマークを布帛に付与した場合には、布帛が低目付であると、布帛の裏面にあるマークが表側から透けてみえる場合がある。このため、本実施形態のマーク30は、低目付(例えば、目付が300g/m2以下)の布帛に付与するとより好適である。
【実施例】
【0027】
以下、実施例に基づいて本発明を更に詳細に説明する。なお、本発明はこれらの実施例により何ら限定されるものではない。
【0028】
<実施例1>
図5に示す試料No3(表裏の識別ができなかった布帛)の裏面に、AR−BROWN製DayGloの蛍光染料D−150による1mmサイズのドット柄のマークを印刷し、その後、150℃で布帛を加熱して蛍光染料を定着させたものを実施例1の布帛とした。なお、ドット柄の印刷は図3のローラ40を用いて行った。
【0029】
<実施例2>
紫外線発色インク(水性、青色発色)を染み込ませたロール状のスタンプを用いて、試料No3の裏面にストライプ柄のマークを印刷したものを実施例2の布帛とした。なお、ストライプ柄の印刷は、巻き返し機にセットされた状態の布帛に対して行い、ストライプ柄の間隔は、布帛のロール方向において50mm間隔とした。
【0030】
実施例1及び実施例2の各布帛に対して3人の試験者によって下記試験1〜3を行った。
(試験1)
試験1では、試験者は可視光下において実施例1、2の各両面を目視した。この場合には試験者全員がマークを視認することがなかった。
(試験2)
試験2では、試験者は実施例1、2の各布帛の裏面に紫外線を照射した状態で当該裏面を目視した。なお、紫外線の照射は、NEC社製のFL20SBLブラックライトを用いて行った。この場合には、紫外線の照射に伴って発光したマークを試験者全員が視認することができた。
(試験3)
試験3では、試験者は、実施例1、2の各布帛の表面に紫外線を照射した状態で、当該表面を目視した。この場合には、布帛の裏面にあるマークが表側から透けて視えないことが試験者全員によって確認された。
上記試験1〜3によれば、可視光下又は布帛の表面に紫外線を照射した際にはマークが視認されることがないため意匠性が低下することがなく、布帛の裏面に紫外線を照射した際にはマークが視認されることで布帛の表裏を識別可能であることが確認できた。
【0031】
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、布製品としてシートカバーを例示したが、これに限定されない。布製品は、表裏の識別が求められる布帛を備えたものであればよい。
(2)布帛の形状は上記実施形態で例示したものに限定されず、適宜変更可能である。
【符号の説明】
【0032】
20…シートカバー(布製品)、21…布帛、22…布帛(一方の布帛)、22A…布帛の裏面、23…布帛(他方の布帛)、30…マーク
図1
図2
図3
図4
図5
図6