【解決手段】検出装置(10)は、少なくとも一つの部屋内に設置されて、部屋内に電波を発射すると共に、部屋内の物体で反射された電波から部屋内の物体に関する情報を検出する少なくとも一つのレーダ(11)と、レーダ(11)を制御する制御装置(13)とを備える。制御装置(13)は、レーダ(11)が設置されている部屋の種類に対応付けられた距離が、レーダ(11)による情報の検出が可能な距離の最長値となるように、電波の強度を調整する第1調整部(13b)を有する。
少なくとも一つの部屋内に設置されて、上記部屋内に電波を発射すると共に、上記部屋内の物体で反射された電波から上記部屋内の物体に関する情報を検出する少なくとも一つのレーダ(11)と、
上記レーダ(11)を制御する制御装置(13,213,313,413,513,613,713)と
を備え、
上記制御装置(13,213,313,413,513,613,713)は、上記レーダ(11)が設置されている部屋の種類に対応付けられた距離が、上記レーダ(11)による上記情報の検出が可能な距離の最長値となるように、上記電波の強度を調整する第1調整部(13b)を有することを特徴とする検出装置(10,210,310,410,510,610,710)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記検出装置が出射するマイクロ波は、壁を透過するため、室内ユニットが設置されている部屋を出てしまう。このとき、上記部屋外の人によって反射されたマイクロ波が検出装置に戻ると、部屋外の人の心拍が検出されてしまう。すなわち、上記部屋内に居る人の心拍を検出しようとしても、部屋外に居る人の心拍が誤って検出されてしまうことがある。
【0005】
このように、上記従来の検出装置には、部屋外の物体に関する情報が誤って検出されてしまうという問題がある。
【0006】
本開示の課題は、部屋外の物体に関する情報の検出を抑制することができる検出装置、見守りシステムおよび空調システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の検出装置は、
少なくとも一つの部屋内に設置されて、上記部屋内に電波を発射すると共に、上記部屋内の物体で反射された電波から上記部屋内の物体に関する情報を検出する少なくとも一つのレーダと、
上記レーダを制御する制御装置と
を備え、
上記制御装置は、上記レーダが設置されている部屋の種類に対応付けられた距離が、上記レーダによる上記情報の検出が可能な距離の最長値となるように、上記電波の強度を調整する第1調整部を有する。
【0008】
ここで、上記部屋の種類としては、例えば、リビングルーム、ベッドルーム、化粧室、書斎、ウォークインクローゼット、バスルーム、リビングダイニングキッチン(リビングルームとダイニングルームとキッチンルームとが一体になった部屋)など、または、4畳、6畳、8畳、10畳などがある。すなわち、部屋の種類とは、部屋を用途または広さに基づいて分類して得られる各まとまりを指す。
【0009】
上記構成によれば、上記第1調整部により、部屋外の物体に関する情報の検出を抑制することができる。
【0010】
一実施形態の検出装置では、
上記制御装置は、
上記レーダの設置場所を示す信号を上記制御装置が受けたとき、上記設置場所が所定の場所と一致するか否かを判定する第1判定部と、
上記第1判定部によって、上記設置場所が上記所定の場所と一致しないと判定されたとき、上記設置場所の変更を促すための報知をするように情報端末に指示する第1指示部と
を有する。
【0011】
上記実施形態によれば、上記第1判定部および第1指示部により、設置場所が不適切な状態でレーダが使用させる可能性を下げることができる。
【0012】
一実施形態の検出装置では、
上記制御装置は、
上記レーダの検出方向を示す信号を上記制御装置が受けたとき、上記検出方向が所定の方向と一致するか否かを判定する第2判定部と、
上記第2判定部によって、上記検出方向が上記所定の方向と一致しないと判定されたとき、上記検出方向の変更を促すための報知をするように情報端末に指示する第2指示部と
を有する。
【0013】
上記実施形態によれば、上記第2判定部および第2指示部により、検出方向が不適切になっている状態でレーザが使用される可能性を下げることができる。
【0014】
一実施形態の検出装置では、
上記制御装置は、上記部屋の種類に対応付けされた時間は、上記レーダによる上記情報の検出を禁止する禁止部を有する。
【0015】
上記実施形態によれば、上記禁止部により、部屋を使用する人のプライバシーを守ることができる。
【0016】
一実施形態の検出装置では、
上記物体は人である。
【0017】
上記実施形態によれば、上記物体が人であるので、部屋内の人に関する情報を検出することができる。
【0018】
一実施形態の検出装置では、
上記制御装置は、
上記レーダが検出した情報から、人が眠っているか否かを判定する第3判定部と、
上記第3判定部によって人が眠っていると判定され、かつ、上記部屋の種類がリビングルームであるとき、人が仮眠、昼寝または在室しているとの内容を報知するように情報端末に指示する第3指示部と
を有する。
【0019】
上記実施形態によれば、上記第3判定部および第3指示部により、リビングルーム内の人の状態を情報端末で適切に伝えることができる。
【0020】
一実施形態の検出装置では、
上記制御装置は、上記部屋が複数あって、上記レーダが上記各部屋に設置されている場合、複数の上記レーダの全てが上記情報を検出できないとき、人が外出しているとの内容を報知するように情報端末に指示する第4指示部を有する。
【0021】
上記実施形態によれば、上記第4指示部により、居住者の外出が分かり易くなる。
【0022】
一実施形態の検出装置では、
上記情報端末は、スマートフォンまたはタブレット端末である。
【0023】
上記実施形態によれば、上記情報端末は、スマートフォンまたはタブレット端末であるので、持ち運びが容易である。
【0024】
一実施形態の検出装置では、
上記制御装置は、上記レーダが複数あるとき、上記レーダ同士が干渉しないように、上記レーダのチャンネルを調整する第2調整部を有する。
【0025】
上記実施形態によれば、上記第2調整部により、ユーザはレーダのチャンネルを調整しなくて済む。
【0026】
一実施形態の検出装置では、
上記レーダはドップラーレーダである。
【0027】
上記実施形態によれば、上記物体が例えば人である場合、ドップラーレーダにより、暗闇でも人の体動、心拍、呼吸などの生体情報を検知することができる。
【0028】
本開示の空調システムは、
検出装置および情報端末を持つ見守りシステムであって、
上記検出装置は、
少なくとも一つの部屋内に設置されて、上記部屋内に電波を発射すると共に、上記部屋内の物体で反射された電波から上記部屋内の物体に関する情報を検出する少なくとも一つのレーダと、
上記レーダを制御する制御装置と
を備え、
上記制御装置は、上記レーダが設置されている部屋の種類に対応付けられた距離が、上記レーダによる上記情報の検出が可能な距離の最長値となるように、上記電波の強度を調整する調整部を有し、
上記情報端末は、上記レーダが設置されている部屋の種類を示す信号を上記検出装置へ送信する。
【0029】
ここで、上記部屋の種類としては、例えば、リビングルーム、ベッドルーム、化粧室、書斎、ウォークインクローゼット、バスルーム、リビングダイニングキッチン(リビングルームとダイニングルームとキッチンルームとが一体になった部屋)などがある。すなわち、部屋の種類とは、部屋を用途に基づいて分類して得られる各まとまりを指す。
【0030】
上記構成によれば、上記調整部により、部屋外の物体に関する情報の検出を抑制することができる。
【0031】
本開示の空調システムは、
検出装置および空気調和機を持つ空調システムであって、
上記検出装置は、
少なくとも一つの部屋内に設置されて、上記部屋内に電波を発射すると共に、上記部屋内の物体で反射された電波から上記部屋内の物体に関する情報を検出する少なくとも一つのレーダと、
上記レーダを制御する制御装置と
を備え、
上記制御装置は、上記レーダが設置されている部屋の種類に対応付けられた距離が、上記レーダによる上記情報の検出が可能な距離の最長値となるように、上記電波の強度を調整する調整部を有し、
上記空気調和機は、上記情報を示す信号を受ける。
【0032】
ここで、上記部屋の種類としては、例えば、リビングルーム、ベッドルーム、化粧室、書斎、ウォークインクローゼット、バスルーム、リビングダイニングキッチン(リビングルームとダイニングルームとキッチンルームとが一体になった部屋)などがある。すなわち、部屋の種類とは、部屋を用途に基づいて分類して得られる各まとまりを指す。
【0033】
上記構成によれば、上記調整部により、部屋外の物体に関する情報の検出を抑制することができる。
【発明を実施するための形態】
【0035】
以下、本開示の実施形態について説明する。なお、図面において、同一の参照番号は、同一部分または相当部分を表わすものである。
【0036】
〔第1実施形態〕
図1は、本開示の第1実施形態の見守りシステムの概略構成を説明するための模式図である。
【0037】
上記見守りシステムは、屋内に設置されたセンサユニット10と、無線アクセスポイント20と、スマートフォン30(smartphone:多機能携帯電話)とを備える。なお、センサユニット10は、検出装置の一例である。また、スマートフォン30は、情報端末の一例である。
【0038】
センサユニット10は、レーダの一例としてのドップラーセンサ11と、記憶部12と、制御装置の一例としてのユニット制御部13と、通信部14とを備える。
【0039】
ドップラーセンサ11はドップラーレーダとも呼ばれる。このドップラーセンサ11は、家屋内の部屋に設置される。また、ドップラーセンサ11は、その部屋内に電波を発射すると共に、部屋内の人によって反射された電波に基づいて、部屋内の人に関する情報を検出する。なお、上記人は、物体の一例である。
【0040】
より詳しく説明すると、ドップラーセンサ11は、例えばFM−CW(Frequency Modulated Continuous Wave)方式のドップラーセンサであり、周波数変調されたマイクロ波を部屋内に発射する。このとき、人が部屋内に居てドップラーセンサ11からのマイクロ波をドップラーセンサ11に向かって反射したとき、人によって反射されたマイクロ波を示す信号をユニット制御部13で処理することにより、ドップラーセンサ11から人までの距離、人の体動、脈拍、呼吸などを検出できるようになっている。なお、上記マイクロ波は、電波の一例である。また、上記距離、体動、脈拍、呼吸などは、部屋内の物体に関する情報の一例である。
【0041】
記憶部12には、スマートフォン30に入力される部屋の種類(例えば、リビングルーム、ベッドルームなど)と、この種類に対応付けされた距離との対を、予め複数記憶させている。例えば、リビングルームはベッドルームよりも広く設計されることが多いので、リビングルームに対応付けた距離L1と、ベッドルームに対応付けた距離L2(<L1)とを、記憶部12に予め記憶させる。この記憶部12は、例えば、フラッシュメモリなどの書き換え可能な不揮発性の半導体メモリの少なくとも一部で構成される。
【0042】
ユニット制御部13は、マイクロコンピュータ、入出力回路などからなって、ドップラーセンサ11、記憶部12および通信部14を制御する。このユニット制御部13は、選択部13aと、第1調整部の一例としての調整部13bとを有する。この選択部13aおよび調整部13bは、それぞれ、ソフトウェアで構成されている。
【0043】
選択部13aは、ユニット制御部13が信号を受け、この信号が部屋の種類を示すとき、記憶部12が記憶する複数の距離の中から、上記信号が示す部屋の種類に対応付けされた距離を選択する。上記信号は、例えば、ユーザがスマートフォン30で部屋の種類を特定したときに生成される信号であって、スマートフォン30から無線アクセスポイント20および通信部14を介してユニット制御部13に入る。
【0044】
調整部13bは、選択部13aによって選択された距離が、部屋内の人に関する情報の検出が可能な距離の最長値となるように、ドップラーセンサ11から部屋内に発射されるマイクロ波の強度を調整する。すなわち、ドップラーセンサ11の検出距離が調整部13bによって調整される。
【0045】
通信部14は、無線アクセスポイント20に無線で通信接続され、無線アクセスポイント20を介してスマートフォン30と通信を行う。より詳しくは、通信アダプタ20は、例えばWi-Fi(ワイファイ:ブランド名)の通信規格を用い、無線アクセスポイント20を介して、スマートフォン30からの情報を無線で受信したり、スマートフォン30に情報を無線で送信したりする。
【0046】
また、通信部14は、無線アクセスポイント20およびインターネット網(図示せず)を介して、サーバ(図示せず)とも通信する。これにより、センサユニット10のファームウェアをアップデートすることも可能になっている。なお、上記インターネット網は、例えば、電気通信網と光通信網との少なくとも一方からなる。
【0047】
スマートフォン30は、表示部および操作部として機能するタッチパネル31を有する。このスマートフォン30には、センサユニット10を制御するためのアプリが例えばサーバ(図示せず)からダウンロードされてインストールされている。
【0048】
また、スマートフォン30は、屋内にあるとき、無線アクセスポイント20を介して通信部14と通信するが、屋外にあるとき、無線アクセスポイント20およびインターネット網を介して、通信部14と通信する。
【0049】
図2は、センサユニット10を斜め上方から見た概略図である。
【0050】
センサユニット10は、ユニット本体101と、このユニット本体101を支持する固定支柱102と、固定支柱102の下端が固定された円錐台状の据付部103とを備える。
【0051】
ユニット本体101は、円錐形状のケーシング111と、このケーシング111の一端側に取り付けられたカバー部材112とを有する。このユニット本体101内のドップラーセンサ11から発射されたマイクロ波は、カバー部材112を透過して部屋内の人に当たることが可能である。
【0052】
ここで、ケーシング111の中心軸に沿ってケーシング111の他端側からケーシングの一端側に向かう方向が、ドップラーセンサ11の検出方向となる。
【0053】
また、カバー部材112を介して発射されるマイクロ波は、ケーシング111の側面を延長した仮想面で囲まれる領域を進む。すなわち、上記マイクロ波の広がりはカバー部材112で規制されている。
【0054】
以下、屋内に3つのセンサユニット10を設置したとき、各センサユニット10の検出距離を調整する方法について説明する。
【0055】
まず、
図1のスマートフォン30にインストールしたアプリを立ち上げた後、ユーザID(identification)とパスワードを入力してログインする。これにより、スマートフォン30のタッチパネル31が、
図3に示すように、設定ボタンB1〜B3と、戻るボタンB4と、更新ボタンB5と、編集ボタンB6とをソフトキーとして表示する。このとき、設定ボタンB1〜B3の左側方には、設定ボタンB1〜B3に対応するセンサユニット10のSSID(service set identifier)が表示される。なお、編集ボタンB6はタッチを受け付けない状態になっており、編集ボタンB6をタッチしてもタッチパネル31の画面は変化しない。
【0056】
また、タッチパネル31の画面の下端部には、「設定完了」の文字を表示する表示部D1が位置する。この表示部D1は、編集ボタンB6と同様にタッチを受け付けない状態になっており、表示部D1の「設定完了」の部分をタッチしてもタッチパネル31の画面は変化しない。
【0057】
次に、例えば設定ボタンB1をタッチすると、タッチパネル31の画面が、
図4に示すように、「CAT-ATS0041」のSSIDを持つセンサユニット10(以下、「設定対象のセンサユニット10」と言う。)に関する情報を入力するための画面に切り替わる。この画面では、表示部D2〜D4が上側から下側に順に並んでいる。
【0058】
表示部D2は、「名称」,「お部屋の名前を入力」,「各お部屋で区別するため、名称を設定してください」および「例:リビング、ベッドルームなど」の文字を表示する。この表示部D3の「お部屋の名前を入力」の部分をタッチすると、例えばソフトウェアキーが現れて、設定対象のセンサユニット10が設置されている部屋(以下、「設置部屋」と言う。)の名前の入力が可能になる。
【0059】
表示部D3は、「お部屋アイコンを選択」および「未設定」の文字を表示する。この表示部D3の「未設定」の部分をタッチすると、後述するように、設置部屋の種類を設定することが可能となる。
【0060】
表示部D4は、「詳細設定」および「アプリをより快適にご利用いただくために、必ず詳細設定を行ってください」の文字を表示する。
【0061】
また、タッチパネル31の画面の下端部には、「登録」の文字を表示する表示部D5が位置する。このとき、表示部D5はタッチを受け付けない状態となっており、「登録」の部分をタッチしてもタッチパネル31の画面は変化しない。
【0062】
次に、例えば表示部D3の「未設定」の部分をタッチすると、
図5に示すように、お部屋アイコンI1〜I3がタッチパネル31の画面に現れる。このとき、お部屋アイコンI1〜I3はいずれも未選択状態であるため、お部屋アイコンI1〜I3内の背景色は白色となる。
【0063】
お部屋アイコンI1は、上記設置部屋の種類をリビングルームに設定するとき、タッチされる。このお部屋アイコンI1は、リビングルームをユーザにイメージさせるために、ソファ、テレビなどの絵を含んでいる。
【0064】
お部屋アイコンI2は、上記設置部屋の種類をベッドルームに設定するとき、タッチされる。また、お部屋アイコンI2は、ベッドルームをユーザにイメージさせるために、ベッドなどの絵を含んでいる。
【0065】
お部屋アイコンI3は、上記設置部屋の種類をリビングルームおよびベッドルーム以外のものに設定するとき、タッチされる。また、アイコンI3は、リビングルームおよびベッドルーム以外の部屋をユーザにイメージさせるために、テレビ、勉強机などの絵を含んでいる。
【0066】
次に、例えばお部屋アイコンI1をタッチすると、タッチパネル31の画面は、
図6に示す画面に切り替わる。この画面では、表示部D3が「お部屋アイコンを選択」および「リビングルーム」を表示する。これにより、上記設置部屋の種類が「リビングルーム」に設定されていることを文字で容易に確認することが可能となる。
【0067】
次に、表示部D2の「お部屋の名前を入力」の部分をタッチして、ソフトウェアキーボードで「リビングルーム」と入力すると、表示部D2は、
図7に示すように、リビングルーム」の文字を表示する。これに伴い、表示部D5は、タッチを受け付ける状態となる。
【0068】
ここで、表示部D3の「リビングルーム」の部分をタッチすると、タッチパネル31は、
図8に示す画面を表示する。このとき、お部屋アイコンI1内の背景色は白色以外の色(例えば青色)である一方、お部屋アイコンI2,I3内の背景色は白色である。これにより、上記設置部屋の種類が「リビングルーム」に設定されていることをアイコン内の背景の色で容易に確認すること可能となる。
【0069】
また、
図8の画面へのタッチ操作により、上記設置部屋の種類の設定を変更することが可能となっている。例えばお部屋アイコンI2をタッチすると、お部屋アイコンI1内の背景色が白色に変化すると共に、お部屋アイコンI2内の背景色が白色以外の色に変化する。すなわち、上記設置部屋の種類の設定が「ベッドルーム」に変更される。なお、お部屋アイコンI2へのタッチがあっても、お部屋アイコンI3内の背景色は白色から変化しない。
【0070】
次に、
図7の画面において、表示部D5の「登録」の部分をタッチすると、タッチパネル31の画面は、
図9に示す画面に切り替わり、表示部D1は、タッチを受け付ける状態となる。この画面では、上記設置部屋の種類の設定を変更するための設定変更ボタンB7が表示される。すなわち、設定変更ボタンB7をタッチすると、
図7の画面に戻れるようになっている。
【0071】
また、設定変更ボタンB7の左側方には、設定対象のセンサユニット10のSSIDである「CAT-ATS0041」の他に、「リビングルーム」の文字も表示される。
【0072】
また、
図3の「CAT-ATS0043」および設定ボタンB3は、画面スクロールにより、タッチパネル31の画面に表示させることが可能となっている。
【0073】
最後に、表示部D1の「設定完了」の部分をタッチする。そうすると、上述の操作によって生成された信号が、無線アクセスポイント20および通信部14を介して、センサユニット10のユニット制御部13に入る。すなわち、ユニット制御部13は、上記設置部屋の種類が「リビングルーム」であることを示す信号を受ける。このとき、選択部13aは、記憶部12が記憶する複数の距離の中から、「リビングルーム」に対応付けされた距離を選択する。そして、調整部13bは、選択部13aによって選択された距離が、ドップラーセンサ11による情報(ドップラーセンサ11から人までの距離、人の体動、脈拍、呼吸など)の検出が可能な距離の最長値となるように、上記設置部屋内に発射されるマイクロ波の強度を調整する。その結果、上記設置部屋の広さと相関がある上記設置部屋の種類に対応付けされた距離を、ドップラーセンサ11による情報の検出が可能な距離の最長値とすることができる。したがって、上記設置部屋外の人に反射されたマイクロ波がドップラーセンサ11に到達する可能性を下げることができるので、上記設置部屋外の人に関する情報の検出を抑制することができる。
【0074】
また、上述の操作と同様の操作を行うことにより、「CAT-ATS0042」,「CAT-ATS0043」のSSIDを持つセンサユニット10から出射されるマイクロ波の強度も適切に調整することができる。
【0075】
また、ドップラーセンサ11を用いることにより、暗闇でも人の体動、心拍、呼吸などの生体情報を検知することができる。
【0076】
また、上記設置部屋内に人が居ることをドップラーセンサ11で検出したとき、タッチパネル31の画面は、
図10に示す画面と同様の画面を表示することができる。
【0077】
図10の画面には、アイコンI4と、このアイコンI4の上側に配置された表示部D6と、アイコンI4の下側に配置された表示部D7,D8とが表示される。
【0078】
アイコンI4は、人の絵と、「在室中」の文字とを含む。これにより、ユーザに人の在室を絵および文字で分かり易く伝えることができる。
【0079】
表示部D6の「27℃/30%」で室内温度と室内湿度との関係を知ることができると共に、表示部D6の「18℃」で室外温度を知ることができる。なお、スマートフォン30が室内温度センサおよび室内湿度センサからの信号を受けていないときは、「27℃/30%」のような表示はされない。これと同様に、スマートフォン30が室外温度センサからの信号を受けていないときは、「18℃」のような表示もされない。
【0080】
表示部D7は、センサユニット10で検出した人の睡眠時間を表示する。なお、
図3〜
図9で説明したような操作を行った直後であれば、人の睡眠時間は表示されない。
【0081】
表示部D8は、センサユニット10で検出した人の不在時間を表示する。なお、表示部D7と同様に、
図3〜
図9で説明したような操作を行った直後であれば、人の不在時間は表示されない。
【0082】
また、上記設置部屋内に人が居ないことをドップラーセンサ11で検出されると、タッチパネル31の画面は、
図11に示す画面と同様の画面を表示することができる。
【0083】
図11の画面には、アイコンI4とは異なる絵および文字を含むアイコンI5が表示される。
【0084】
アイコンI5は、人の絵を含まず、「不在中」の文字を含む。これにより、ユーザに人の不在を絵および文字で分かり易く伝えることができる。
【0085】
また、
図4,
図6,
図7の表示部D4の「アプリをより快適にご利用いただくために、必ず詳細設定を行ってください」の文字」の部分をタッチすることにより、タッチパネル31の画面を、
図12に示すような画面に切り替えることができる。
【0086】
図12の画面は、センサユニット10を詳細に設定するための表示部D9〜D12が表示される。
【0087】
表示部D9は、「センサーチャンネル」および「チャンネル0」を表示する。これは、センサユニット10のチャンネルが「0」に設定されていることを意味する。
【0088】
表示部D10は、「高温防止運転機能」および「室内が高温になったとき、自動で冷房運転を行います」の文字と、スライドスイッチの絵とを表示する。この絵にタッチすることにより、高温防止運転機能をオンオフすることができるようになっている。なお、センサユニット10およびスマートフォン30が、室内を冷房する運転で可能な空気調和機と通信できない場合、高温防止運転機能はオンオフできない。
【0089】
表示部D11は、「おやすみ制御機能」および「眠りに入ったのを検知したとき、おやすみに適した快適空調を行います」の文字と、スライドスイッチの絵とを表示する。この絵にタッチすることにより、おやすみ制御機能をオンオフすることができるようになっている。なお、センサユニット10およびスマートフォン30が、例えば室内温度を調整することが可能な空気調和機と通信できないとき、おやすみ制御機能はオンオフできない。
【0090】
表示部D12は、「センサーの検知範囲」、「センサーで検知できる範囲を変更することができます」および「*距離は目安であり、正確な数値を示すものではありません。」と、スライドバーの絵とを表示する。この絵にタッチすることによりドップラーセンサ11による情報(ドップラーセンサ11から人までの距離、人の体動、脈拍、呼吸など)の検出が可能な距離を変更することができる。すなわち、お部屋アイコンI1〜I3を選択することで設定された距離を、上記スライドバーの絵にタッチすることで修正することができる。
【0091】
上記第1実施形態では、設置部屋の種類として、リビングルーム、ベッドルームなどを選択できるようにしていたが、設置部屋の種類として、4畳、6畳、8畳、10畳などを選択できるようにしてもよい。このようにする場合、4畳、6畳、8畳、10畳などのうちの一つが選択されたとき、この一つに予め対応付けられた強度となるように、ドップラーセンサ11のマイクロ波の強度が自動的に調整されてもよい。
【0092】
上記第1実施形態では、見守りシステムは、スマートフォン30を情報端末の一例として備えていたが、例えば、タブレット端末、デスクトップパソコンなどを情報端末の一例として備えてもよい。すなわち、本開示の情報端末は、スマートフォン30、タブレット端末などのように、携帯が容易なものであってもよいし、デスクトップパソコンのように、携帯が困難なものであってもよい。
【0093】
上記第1実施形態では、通信部14は、無線アクセスポイント20に無線で通信接続されていたが、無線アクセスポイント20に有線で通信接続されるようにしてもよい。
【0094】
上記第1実施形態では、通信部14は、無線アクセスポイント20を介してインターネット網に接続されていたが、無線アクセスポイント20を介さずにインターネット網に接続されるようにしてもよい。
【0095】
上記第1実施形態では、部屋の種類と、この種類に対応付けされた距離との対は、記憶部12に、予め複数記憶させていたが、例えば、スマートフォン30、サーバなどの記憶部に、予め複数記憶させてもよい。
【0096】
上記第1実施形態では、ドップラーセンサ11は、マイクロ波を出射していたが、例えばミリ波を出射するようにしてもよい。
【0097】
上記第1実施形態では、ドップラーセンサが情報を検出する対象は、人であったが、例えば、ペット、ロボット掃除機などであってもよい。
【0098】
上記第1実施形態では、レーダの一例としてFM−CW方式のドップラーセンサ11を用いたが、他のレーダを用いてもよい。ここで、上記他のレーダとしては、パルスレーダ、CW(Continuous Wave)レーダ、FM−CWレーダ、FM−CW方式以外の方式のドップラーレーダなどがある。
【0099】
上記第1実施形態では、選択部13aおよび調整部13bは、それぞれ、ソフトウェアで構成されていたが、少なくとも一方が、ハードウェアで構成されるようにしてもよい。
【0100】
上記第1実施形態では、スマートフォン30は、無線アクセスポイント20を介して通信部14と、信号の送受信を行っていたが、Bluetooth(登録商標)の通信を行うことにより、通信部14と信号の送受信を直接行ってもよい。
【0101】
上記第1実施形態では、上記設置部屋の種類を指定した後、上記設置部屋の名前を入力していたが、上記設置部屋の名前を入力した後、上記設置部屋の種類を指定してもよい。
【0102】
上記第1実施形態では、上記設置部屋の種類の設定するとき、タッチパネル31の画面に、お部屋アイコンI1〜I3を表示させていたが、
図13に示すように、見取り図を表示させてもよい。このようにする場合、ユーザは、見取り図において上記設置部屋に対応する部分をタッチする。なお、上記見取り図は、ユーザが例えばデジタルカメラで作成するものであってもよいし、サーバからダウンロードするものであってもよい。
【0103】
上記第1実施形態では、上記設置部屋の種類の設定するとき、タッチパネル31の画面に、お部屋アイコンI1〜I3を表示させていたが、部屋の種類を文字だけで表示してもよい。
【0104】
〔第2実施形態〕
図14は、本開示の第2実施形態のセンサユニット210のブロック図である。なお、以下の説明において、上記第1実施形態の構成部と同一構成部は、上記第1実施形態の構成部の参照番号と同一参照番号を付す。
【0105】
センサユニット210は、上記第1実施形態とは異なる記憶部212およびユニット制御部213を備えている。なお、センサユニット210は、検出装置の一例である。また、ユニット制御部213は、制御装置の一例である。
【0106】
記憶部212には、記憶部12と同様に、スマートフォン30に入力される部屋の種類と、この種類に対応付けされた距離との対を、予め複数記憶させている。また、記憶部212には、後述する判定部213cの判定の基準となる所定の場所(例えば、部屋の角部など)を予め記憶させている。また、記憶部212は、例えば、フラッシュメモリなどの書き換え可能な不揮発性の半導体メモリの少なくとも一部で構成される。
【0107】
ユニット制御部213は、マイクロコンピュータ、入出力回路などからなって、ドップラーセンサ11、記憶部212および通信部14を制御する。このユニット制御部213は、選択部13aと、調整部13bと、第1判定部の一例としての判定部213cと、第1指示部の一例としての指示部213dとを有する。この判定部213cおよび指示部213dは、それぞれ、ソフトウェアで構成されている。
【0108】
判定部213cは、ドップラーセンサ11の設置場所を示す信号をユニット制御部213が受けたとき、上記設置場所が上記所定の場所と一致するか否かを判定する。上記信号は、スマートフォン30で生成され、無線アクセスポイント20および通信部14を介して、ユニット制御部213に到達する。なお、
図17の見取り図と同様の見取り図をタッチパネル31の画面に表示させ、この画面内においてドップラーセンサ11の設置場所をタッチすると、上記信号が生成されるようにしてもよい。
【0109】
指示部213dは、判定部213cによって、ドップラーセンサ11の設置場所が上記所定の場所と一致しないと判定されたとき、上記設置場所の変更を促すための報知をするようにスマートフォン30に指示する。例えば、上記所定の場所が部屋の角部である場合、ドップラーセンサ11の設置場所が部屋の中央部であるとき、スマートフォン30への報知指示が行われる。
【0110】
上記構成のセンサユニットによれば、ドップラーセンサ11の設置場所を示す信号がユニット制御部213に到達したとき、判定部213cは、上記信号に基づいて、ドップラーセンサ11の設置場所が上記所定の場所と一致するか否かを判定する。このとき、ドップラーセンサ11の設置場所が上記所定の場所と一致しないと判定されると、指示部213dはドップラーセンサ11の設置場所の変更を促すための報知をするようにスマートフォン30に指示する。その結果、例えば、「センサの設置場所は部屋の角部にしてください。」の文字がタッチパネル31の画面に表示される。したがって、ドップラーセンサ11の設置場所が不適切な状態でドップラーセンサ11が使用され続ける可能性を下げることができる。
【0111】
上記第2実施形態では、指示部213dの指示により、例えば、「センサの設置場所は部屋の角部にしてください。」の文字がタッチパネル31の画面に表示されていたが、例えば、「センサの設置場所は部屋の角部にしてください。」の音声がスマートフォン30から出力されるようにしてもよい。
【0112】
上記第2実施形態では、判定部213cおよび指示部213dは、それぞれ、ソフトウェアで構成されていたが、少なくとも一方が、ハードウェアで構成されるようにしてもよい。
【0113】
〔第3実施形態〕
図15は、本開示の第3実施形態のセンサユニット310のブロック図である。なお、以下の説明において、上記第1実施形態の構成部と同一構成部は、上記第1実施形態の構成部の参照番号と同一参照番号を付す。
【0114】
センサユニット310は、上記第1実施形態とは異なる記憶部312およびユニット制御部313を備えている。なお、センサユニット310は、検出装置の一例である。また、ユニット制御部313は、制御装置の一例である。
【0115】
記憶部312には、記憶部12と同様に、スマートフォン30に入力される部屋の種類と、この種類に対応付けされた距離との対を、予め複数記憶させている。また、記憶部312には、後述する判定部313eの判定の基準となる所定の方向(例えば、部屋の対角線に沿った方向など)を予め記憶させている。また、記憶部312は、例えば、フラッシュメモリなどの書き換え可能な不揮発性の半導体メモリの少なくとも一部で構成される。
【0116】
ユニット制御部313は、マイクロコンピュータ、入出力回路などからなって、ドップラーセンサ11、記憶部312および通信部14を制御する。このユニット制御部313は、選択部13aと、調整部13bと、第2判定部の一例としての判定部313eと、第2指示部の一例としての指示部313fとを有する。この判定部313cおよび指示部313fは、それぞれ、ソフトウェアで構成されている。
【0117】
判定部313eは、ドップラーセンサ11の検出方向を示す信号をユニット制御部313が受けたとき、上記検出方向が上記所定の方向と一致するか否かを判定する。上記信号は、スマートフォン30で生成され、無線アクセスポイント20および通信部14を介して、ユニット制御部313に到達する。なお、
図17の見取り図と同様の見取り図をタッチパネル31の画面に表示させ、この画面内において矢印の画像でドップラーセンサ11の検出方向を指定すると、上記信号が生成されるようにしてもよい。なお、ドップラーセンサ11の検出方向の定義は、上記第1実施形態で説明した定義と同じである。
【0118】
指示部313fは、判定部313eによって、ドップラーセンサ11の検出方向が上記所定の方向と一致しないと判定されたとき、上記検出方向の変更を促すための報知をするようにスマートフォン30に指示する。例えば、上記所定の方向が部屋の対角線に沿った方向である場合、ドップラーセンサ11の検出方向が部屋の壁面に沿った方向と一致するとき、スマートフォン30への報知指示が行われる。
【0119】
上記構成のセンサユニットによれば、ドップラーセンサ11の検出方向を示す信号がユニット制御部313に到達したとき、判定部313eは、上記信号に基づいて、ドップラーセンサ11の検出方向が上記所定の方向と一致するか否かを判定する。このとき、ドップラーセンサ11の検出方向が上記所定の方向と一致しないと判定されると、指示部313fは、ドップラーセンサ11の検出方向の変更を促すための報知をするようにスマートフォン30に指示する。その結果、例えば、「センサの検出方向を部屋の対角線に沿うようにしてください。」の文字がタッチパネル31の画面に表示される。したがって、ドップラーセンサ11の検出方向が不適切な状態でドップラーセンサ11が使用され続ける可能性を下げることができる。
【0120】
上記第3実施形態では、指示部313fの指示により、例えば、「センサの検出方向を部屋の対角線に沿うようにしてください。」の文字がタッチパネル31の画面に表示されていたが、例えば、「センサの検出方向を部屋の対角線に沿うようにしてください。」の音声がスマートフォン30から出力されるようにしてもよい。
【0121】
上記第3実施形態では、判定部313eおよび指示部313fは、それぞれ、ソフトウェアで構成されていたが、少なくとも一方が、ハードウェアで構成されるようにしてもよい。
【0122】
〔第4実施形態〕
図16は、本開示の第4実施形態のセンサユニット410のブロック図である。なお、以下の説明において、上記第1実施形態の構成部と同一構成部は、上記第1実施形態の構成部の参照番号と同一参照番号を付す。
【0123】
センサユニット410は、上記第1実施形態とは異なる記憶部412およびユニット制御部413を備えている。なお、センサユニット410は、検出装置の一例である。また、ユニット制御部413は、制御装置の一例である。
【0124】
記憶部412には、記憶部12と同様に、スマートフォン30に入力される部屋の種類と、この種類に対応付けされた距離との対を、予め複数記憶させている。また、記憶部412は、スマートフォン30に入力される部屋の種類と、この種類に対応付けされた時間(例えば、23時00分〜6時00分など)との対を、予め複数記憶させている。
【0125】
ユニット制御部413は、マイクロコンピュータ、入出力回路などからなって、ドップラーセンサ11、記憶部412および通信部14を制御する。このユニット制御部413は、選択部13aと、調整部13bと、選択部413gと、禁止部413hとを有する。この選択部413gおよび禁止部413hは、それぞれ、ソフトウェアで構成されている。
【0126】
選択部413gは、ユニット制御部413が信号を受け、この信号が部屋の種類を示すとき、記憶部12が記憶する複数の時間の中から、上記信号が示す部屋の種類に対応付けされた時間を選択する。
【0127】
禁止部413hは、選択部413gによって選択された時間において、ドップラーセンサ11による情報(ドップラーセンサ11から人までの距離、人の体動、脈拍、呼吸など)の検出を禁止する。逆に言えば、禁止部413hは、選択部413gによって選択された時間以外の時間だけ、ドップラーセンサ11が人に関する情報を検出するように、ドップラーセンサ11を制御する。
【0128】
上記構成のセンサユニット410では、禁止部413hによって、選択部413gによって選択された時間は、ドップラーセンサ11が人に関する情報を検出しないので、その情報の検出が過度に行われないようにすることができる。したがって、部屋を使用する人のプライバシーを守ることができる。
【0129】
上記第4実施形態では、選択部413gおよび禁止部413hは、それぞれ、ソフトウェアで構成されていたが、少なくとも一方がハードウェアで構成されるようにしもよい。
【0130】
〔第5実施形態〕
図17は、本開示の第5実施形態のセンサユニット510のブロック図である。なお、以下の説明において、上記第1実施形態の構成部と同一構成部は、上記第1実施形態の構成部の参照番号と同一参照番号を付す。
【0131】
センサユニット510は、上記第1実施形態とは異なるユニット制御部513を備えている。なお、センサユニット510は、検出装置の一例である。また、ユニット制御部513は、制御装置の一例である。
【0132】
ユニット制御部513は、マイクロコンピュータ、入出力回路などからなって、ドップラーセンサ11、記憶部12および通信部14を制御する。このユニット制御部513は、選択部13aと、調整部13bと、第3判定部の一例としての判定部513iと、第3指示部の一例としての指示部513jとを有する。この判定部513iおよび指示部513jは、それぞれ、ソフトウェアで構成されている。
【0133】
判定部513iは、ドップラーセンサ11が検出した情報(例えば、人の心拍、呼吸など)から、人が眠っているか否かを判定する。
【0134】
指示部513jは、判定部513iによって人が眠っていると判定され、かつ、その人が居る部屋の種類がリビングルームであるとき、人が仮眠、昼寝または在室しているとの内容を報知するようにスマートフォン30に指示する。
【0135】
上記構成のセンサユニット510では、判定部513iによって人が眠っていると判定され、かつ、その人が居る部屋の種類がリビングルームであるとき、指示部513jの指示により、スマートフォン30のタッチパネル31は、人が仮眠、昼寝または在室しているとの内容を文字またはアイコンで表示することができる。その結果、リビングルーム内の人の状態をスマートフォン30で適切に伝えることができる。
【0136】
通常、人は、リビングルームにおいて、仮眠または昼寝といった短時間の睡眠をとるぐらいで、長時間の睡眠をとることは少ない。したがって、仮に、リビングルームで検出されたとき、単に睡眠とユーザに伝えたとしたら、その睡眠は長時間の睡眠としてユーザに伝わる可能がある。
【0137】
上記第5実施形態では、判定部513iおよび指示部513jは、それぞれ、ソフトウェアで構成されていたが、少なくとも一方が、ハードウェアで構成されるようにしてもよい。
【0138】
〔第6実施形態〕
図18は、本開示の第6実施形態のセンサユニット610のブロック図である。なお、以下の説明において、上記第1実施形態の構成部と同一構成部は、上記第1実施形態の構成部の参照番号と同一参照番号を付す。
【0139】
センサユニット610は、上記第1実施形態とは異なるユニット制御部613を備えている。なお、センサユニット610は、検出装置の一例である。また、ユニット制御部613は、制御装置の一例である。
【0140】
ユニット制御部613は、マイクロコンピュータ、入出力回路などからなって、ドップラーセンサ11、記憶部12および通信部14を制御する。このユニット制御部613は、選択部13aと、調整部13bと、第4指示部の一例としての指示部613kとを有する。また、ユニット制御部613は、部屋が複数あって、センサユニット610が設置されている部屋を除く各部屋(以下、「他の各部屋」と言う。)にドップラーセンサがある場合、他の各部屋のドップラーセンサから、人に関する情報を示す信号を、通信部14を介して受ける。また、指示部613kは、それぞれ、ソフトウェアで構成されている。
【0141】
指示部613kは、部屋が複数あって、他の各部屋にドップラーセンサがある場合、ドップラーセンサ11と、他の各部屋のドップラーセンサとの全てが、人に関する情報(ドップラーセンサ11から人までの距離、人の体動、脈拍、呼吸など)を検出できないとき、居住者が外出しているとの内容を報知するようにスマートフォン30に指示する。ここで、居住者とは、センサユニット610が設置されている部屋と、他の各部屋とを有する家屋に住んでいる人を指す。
【0142】
上記構成のセンサユニット610では、部屋が複数あって、ドップラーセンサ11が各部屋に設置されている場合、複数のドップラーセンサ11の全てが情報を検出できないとき、指示部613kの指示により、スマートフォン30のタッチパネル31は、居住者が外出しているとの内容を文字またはアイコンで表示することができる。したがって、居住者の外出が分かり易くなる。
【0143】
上記第6実施形態では、指示部613kは、それぞれ、ソフトウェアで構成されていたが、ハードウェアで構成されるようにしてもよい。
【0144】
〔第7実施形態〕
図17は、本開示の第7実施形態のセンサユニット710のブロック図である。なお、以下の説明において、上記第1実施形態の構成部と同一構成部は、上記第1実施形態の構成部の参照番号と同一参照番号を付す。
【0145】
センサユニット710は、上記第1実施形態とは異なるユニット制御部713を備えている。なお、センサユニット710は、検出装置の一例である。また、ユニット制御部713は、制御装置の一例である。
【0146】
ユニット制御部713は、マイクロコンピュータ、入出力回路などからなって、ドップラーセンサ11、記憶部12および通信部14を制御する。このユニット制御部713は、選択部13aと、調整部13bと、第2調整部の一例としての調整部713lとを有する。また、ユニット制御部713は、通信部14の通信可能な範囲内に他のドップラーセンサがあるとき、その他のドップラーセンサのチャンネルを示す信号を、通信部14を介して受ける。また、調整部713lは、ソフトウェアで構成されている。
【0147】
調整部713lは、通信部14の通信可能な範囲内に他のドップラーセンサがあるとき、その他のドップラーセンサのチャンネルを示す信号に基づいて、他のドップラーセンサと干渉しないように、ドップラーセンサ11のチャネルを調整する。
【0148】
上記構成のセンサユニット710では、他のドップラーセンサがある場合、調整部713lの調整により、ドップラーセンサ11のチャンネルを他のドップラーセンサのチャンネルと異ならせることができる。したがって、ユーザがドップラーセンサ11のチャンネルを調整しなくて済む。
【0149】
上記第6実施形態では、調整部713lは、ソフトウェアで構成されていたが、ハードウェアで構成されるようにしてもよい。
【0150】
〔第8実施形態〕
図18は、本開示の第8実施形態の空調システムの外観図である。
【0151】
上記空調システムは、室内ユニット800と、室内ユニット800とは別体のセンサユニット10とを備えている。室内ユニット800は、図示しない室外ユニットと接続されており、室内ユニット800と室外ユニットで空気調和機を構成している。
【0152】
また、室内ユニット800は、室内の壁面1の上側に設置され、壁面1に設けられたコンセント2に電源ケーブル810を介して接続されている。
【0153】
また、センサユニット10は、壁面1の室内ユニット800よりも下側に設置されている。このセンサユニット10は、室内ユニット800とケーブル850を介して接続されている。
【0154】
図19は、上記空調システムのブロック図である。
【0155】
室内ユニット800は、電源部801と、送風ファン(図示せず)などを制御する室内制御部802とを有する。
【0156】
室内ユニット800とセンサユニット10とを接続するケーブル850は、信号線850aと電源線850bを有する。ユニット制御部13は、室内制御部802と信号線850aを介して接続されている。また、センサユニット10は、室内ユニット800の電源部801から電源線850bを介して給電される。
【0157】
上記構成の空調システムでは、部屋内の人に関する情報(ドップラーセンサ11から人までの距離、人の体動、脈拍、呼吸など)をセンサユニット10から受けた室内ユニット800は、各情報に基づいて最適な空気調和を行える。例えば、室内ユニット800の設定温度や吹出空気の方向を最適に制御することができる。
【0158】
上記第8実施形態では、センサユニット10と室内ユニット800とをケーブル850を介して接続したが、ケーブルなしでセンサユニット10と室内ユニット800との間で無線LANなどにより通信を行うようにしてもよい。このようにする場合、センサユニット10は、他の電源から電力が供給される。
【0159】
上記第8実施形態では、検出装置を備えた空調システムについて説明したが、床暖房装置、照明装置、換気装置、空気清浄装置などの少なくとも1つと検出装置とで構成されたシステムにこの発明を適用してもよい。
【0160】
本開示の具体的な実施の形態について説明したが、本開示は上記第1〜第8実施形態およびその変形例に限定されるものではなく、本開示の範囲内で種々変更して実施することができる。例えば、上記第1〜第8実施形態で記載した内容の一部を削除または置換したものを、本開示の一実施形態としてもよい。また、上記第1〜第8実施形態の記載内容において、一実施形態の記載内容と、他の実施形態の記載内容とを、組み合わせて、本開示の一実施形態としもよい。