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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2019-207809(P2019-207809A)
(43)【公開日】2019年12月5日
(54)【発明の名称】照明器具および照明システム
(51)【国際特許分類】
   H05B 37/02 20060101AFI20191108BHJP
【FI】
   H05B37/02 C
   H05B37/02 M
   H05B37/02 F
   H05B37/02 H
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2018-103037(P2018-103037)
(22)【出願日】2018年5月30日
(71)【出願人】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001210
【氏名又は名称】特許業務法人YKI国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】万波 寛明
(72)【発明者】
【氏名】密島 康一
【テーマコード(参考)】
3K273
【Fターム(参考)】
3K273PA10
3K273QA13
3K273QA24
3K273QA29
3K273QA36
3K273RA02
3K273RA04
3K273RA05
3K273RA08
3K273RA12
3K273TA03
3K273TA04
3K273TA08
3K273TA14
3K273TA15
3K273TA16
3K273TA17
3K273TA26
3K273TA27
3K273TA28
3K273TA39
3K273TA40
3K273TA41
3K273TA48
3K273TA49
3K273TA54
3K273TA55
3K273TA62
3K273UA13
3K273UA15
3K273UA16
3K273UA17
3K273UA22
3K273UA24
3K273UA25
3K273UA29
3K273VA01
3K273VA03
3K273VA06
(57)【要約】
【課題】リモコンのボタン操作を間違えて意図しない点灯状態に切り替わることを抑制できる照明器具を提供する。
【解決手段】実施形態の一例である照明器具は、主照明、常夜灯、および主照明より暗く常夜灯より明るい夜間灯を照射可能な光源ユニットと、リモコンの複数の操作ボタンの各操作に基づく操作信号を受信する受信部と、操作信号に基づく制御信号を光源ユニットに出力する制御装置とを備える。制御信号には、操作信号に対応する通常の第1制御信号と、夜間灯を点灯させるための第2制御信号とが含まれる。制御装置は、照明モードを夜間モードに設定する設定手段を有し、夜間モードにおいて、複数の操作ボタンから選択される任意のボタンの操作信号を受信したときに、当該操作信号に対応する第1制御信号を出力せず、第2制御信号を出力する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の操作ボタンを有するリモコンによって操作される照明器具であって、
主照明、常夜灯、および前記主照明より暗く前記常夜灯より明るい夜間灯を照射可能な光源ユニットと、
前記複数の操作ボタンの各操作に基づく操作信号を受信する受信部と、
前記操作信号に基づく制御信号を前記光源ユニットに出力する制御装置と、
を備え、
前記制御信号には、前記操作信号に対応する通常の第1制御信号と、前記夜間灯を点灯させるための第2制御信号とが含まれ、
前記制御装置は、照明モードを夜間モードに設定する設定手段を有し、前記夜間モードにおいて、前記複数の操作ボタンから選択される任意のボタンの前記操作信号を受信したときに、当該操作信号に対応する前記第1制御信号を出力せず、前記第2制御信号を出力する、照明器具。
【請求項2】
前記設定手段は、前記リモコンから前記夜間モードの設定信号を受信したときに、前記照明モードを前記夜間モードに設定する、請求項1に記載の照明器具。
【請求項3】
前記制御装置は、前記照明モードが前記夜間モードに設定されたことを報知するための処理を実行する、請求項1または2に記載の照明器具。
【請求項4】
前記制御装置は、前記第2制御信号の出力から所定時間経過後に前記夜間モードを解除する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の照明器具。
【請求項5】
前記複数の操作ボタンには、消灯ボタンおよび常夜灯ボタンが含まれ、
前記設定手段は、前記夜間モードが解除された後、前記消灯ボタンまたは前記常夜灯ボタンの前記操作信号を受信したときに、前記照明モードを前記夜間モードに再設定する、請求項4に記載の照明器具。
【請求項6】
前記任意のボタンは、前記複数の操作ボタンから選択される所定のボタンを除く特定のボタンであり、
前記制御装置は、前記夜間モードにおいて、前記特定のボタンの前記操作信号を受信したときに前記第2制御信号を出力する、請求項1〜5のいずれか1項に記載の照明器具。
【請求項7】
前記所定のボタンは、前記主照明を点灯させる全灯ボタンである、請求項6に記載の照明器具。
【請求項8】
請求項1〜7のいずれか1項に記載の照明器具と、
複数の操作ボタンを有し、前記照明器具を操作するリモコンと、
を備えた、照明システム。
【請求項9】
前記夜間モードにおいて、前記複数の操作ボタンから選択される任意のボタンの前記操作信号、前記照明器具の前記第2制御信号、または当該各信号に基づいて生成される信号を受信して作動する他の器具をさらに備える、請求項8に記載の照明システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、照明器具および照明システムに関する。
【背景技術】
【0002】
寝室等に設置される照明器具は、一般的に常夜灯を備える。また、主照明より暗く常夜灯より明るい夜間灯を備えた照明器具も知られている。夜間灯は、眩しさを抑えつつ、常夜灯よりも部屋全体を明るく照らすことができる。このため、夜中にトイレに行くときなどに夜間灯を点灯させることで、足元が見やすくなり歩行の安全性が確保される。また、夜間灯は利用者を覚醒させず、その後の睡眠に悪影響を与え難い。特許文献1には、消灯状態において、人検知センサから検知信号が出力されたときに保安灯を点灯させる照明器具が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−165109号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、リモコンによって操作される一般的な照明器具の場合、例えば夜中にトイレに行くときに、利用者はリモコンの操作ボタンを押下して夜間灯を点灯させるが、ボタン操作を間違えて、全灯状態など意図しない点灯状態になることが想定される。一方、特許文献1に開示された技術のように、センサによって夜間灯を点灯させる場合は、寝返り時に夜間灯が点灯するといった不具合が想定される。また、センサが必要であるため、照明器具の製造コストが上昇する等の課題もある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の一態様である照明器具は、複数の操作ボタンを有するリモコンによって操作される照明器具であって、主照明、常夜灯、および前記主照明より暗く前記常夜灯より明るい夜間灯を照射可能な光源ユニットと、前記複数の操作ボタンの各操作に基づく操作信号を受信する受信部と、前記操作信号に基づく制御信号を前記光源ユニットに出力する制御装置とを備える。前記制御信号には、前記操作信号に対応する通常の第1制御信号と、前記夜間灯を点灯させるための第2制御信号とが含まれる。前記制御装置は、照明モードを夜間モードに設定する設定手段を有し、前記夜間モードにおいて、前記複数の操作ボタンから選択される任意のボタンの前記操作信号を受信したときに、当該操作信号に対応する前記第1制御信号を出力せず、前記第2制御信号を出力する。
【0006】
本開示の一態様である照明システムは、上記照明器具と、複数の操作ボタンを有し、前記照明器具を操作するリモコンとを備える。
【発明の効果】
【0007】
本開示の一態様である照明器具によれば、リモコンのボタン操作を間違えて意図しない点灯状態に切り替わることを抑制でき、例えばセンサを使用しなくても、夜間灯を容易に点灯させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】実施形態の一例である照明システムを示す図である。
図2】実施形態の一例である照明器具の構成を示すブロック図である。
図3】実施形態の一例である照明器具用リモコンの正面図である。
図4】実施形態の一例である照明器具用リモコンの回路構成図である。
図5】照明器具用リモコンの他の一例を示す図である。
図6】実施形態の一例である照明システムの制御手順を示す図である。
図7】実施形態の他の一例である照明システムを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照しながら、本開示に係る照明器具および照明システムの実施形態について詳細に説明する。但し、本開示は以下で説明する実施形態に限定されない。また、以下で説明する複数の実施形態の各構成要素を選択的に組み合わせることは当初から想定されている。
【0010】
本開示の装置およびシステムの主体は、コンピュータを備えている。このコンピュータがプログラムを実行することによって、本開示の装置およびシステムの主体の機能が実現される。コンピュータは、プログラムに従って動作するプロセッサを主なハードウェア構成として備える。プロセッサは、プログラムを実行することによって上記機能を実現することができれば、その種類は問わない。プロセッサは、集積回路(IC)または大規模集積回路(LSI)を含む1つまたは複数の電子回路で構成される。複数の電子回路は、1つのチップに集積されていてもよく、複数のチップに設けられていてもよい。複数のチップは、1つの装置に集約されていてもよく、複数の装置に備えられていてもよい。また、プログラムは、コンピュータが読み取り可能なROM、光ディスク、ハードディスクドライブ等の非一時的記憶媒体に記憶される。プログラムは、記憶媒体に予め格納されていてもよく、インターネット等を含む広域通信網を介して記憶媒体に供給されてもよい。
【0011】
図1は、実施形態の一例である照明システム10および当該システムの使用イメージを示す図である。図2は照明器具用リモコン20(以下、「リモコン20」とする)の構成を示すブロック図である。図3はリモコン20の正面図、図4はリモコン20の回路構成図である。図1に示す例では、照明システム10を構成する照明器具50が寝室1の天井に設置されているが、照明器具50は寝室1の壁などに設置されてもよく、寝室1以外に設置されてもよい。
【0012】
図1および図2に例示するように、照明システム10は、複数の操作ボタン21を有するリモコン20と、リモコン20によって操作される照明器具50とを備える。照明器具50は、主照明、常夜灯、および夜間灯を照射可能な光源ユニット51と、複数の操作ボタン21の各操作に基づく操作信号を受信する受信部52と、操作信号に基づく制御信号を光源ユニット51に出力する制御装置53とを備える。夜間灯は、主照明より暗く常夜灯より明るい。夜間灯は、眩しさを抑えつつ、部屋全体を常夜灯よりも明るく照らすことができる照明光であって、例えば夜中にトイレに行くときなどに使用され、足元を見やすくして歩行の安全性を確保する。
【0013】
主照明は、一般的に就寝時以外に使用される照明光である。主照明の直下照度は、例えば5Lx以上350Lx以下であって、段調光ボタン27(図3参照)等の操作により当該範囲内で変更可能である。常夜灯は、就寝時に使用される照明光であって、主照明のような明るさを感じ難く、睡眠の妨げにならない程度のスポット的な光である。常夜灯の直下照度の一例は、0.5Lx未満である。夜間灯は、上述の通り、主照明より暗く常夜灯より明るい照明光であって、就寝中にトイレに行く場合などに使用される。夜間灯の直下照度の一例は、0.5Lx以上5Lx未満である。さらに、夜間灯として好ましいのは、例えば例えば2700K付近の低色温度のあかりである。夜間灯は、利用者を覚醒させず、その後の睡眠に悪影響を与え難い。また、夜間灯は、一般的に常夜灯よりも配光角が大きい。
【0014】
図1に示す例では、寝室1にリモコン20および照明器具50が1つずつ設けられているが、これらは複数存在してもよい。照明器具50は寝室1に複数設置されてもよく、複数の照明器具50が1つのリモコン20で操作可能に構成されていてもよい。或いは、1つの照明器具50を操作するリモコン20が複数存在してもよい。
【0015】
リモコン20は、複数の操作ボタン21と、複数の操作ボタン21の各操作に基づく操作信号を出力するリモコン側制御装置22(以下、「制御装置22」とする)とを備える。詳しくは後述するが、照明器具50の制御装置53から出力される制御信号には、リモコン20の操作信号に対応する通常の第1制御信号と、夜間灯を点灯させるための第2制御信号とが含まれる。制御装置53は、照明モードを夜間モードに設定する設定手段54を有し、夜間モードにおいて、複数の操作ボタン21から選択される任意のボタンの操作信号を受信したときに、当該操作信号に対応する第1制御信号を出力せず、第2制御信号を出力する。
【0016】
照明器具50は、夜間モードを有することにより、例えば夜中にトイレに行くときに、リモコン20のボタン操作を間違えて意図しない点灯状態に切り替わることを抑制できる。照明器具50は、照明モードとして、通常モードおよび夜間モードを有する。通常モードは、各操作ボタン21に対応する第1制御信号が出力される照明モードである。つまり、通常モードでは、利用者が1つの操作ボタン21を押下したときに、照明器具50は当該ボタンに対応する点灯状態となる。例えば、段調光ボタン27の操作により照明器具50は段階的に調光される。なお、照明器具50は、通常モードおよび夜間モード以外の照明モードを有していてもよい。
【0017】
リモコン20は、制御装置22で生成された操作信号を照明器具50に送信するための送信部23を備える。操作信号は制御装置22から送信部23に出力され、送信部23を介して照明器具50に送信される。照明システム10では、受信部52によってリモコン20の操作信号が受信され、制御装置53によって操作信号が処理されて操作信号に基づく制御信号が光源ユニット51に出力される。これにより、光源ユニット51はリモコン20の操作に従った点灯状態となる。
【0018】
照明器具50は、例えばシーリングライトである。光源ユニット51は、明るさの異なる主照明、常夜灯、および夜間灯を照射可能な光源を有する。好適な光源の一例は、半導体発光素子であって、中でもLED(Light Emitting Diode)が好ましい。光源ユニット51は、主照明用光源、常夜灯用光源、および夜間灯用光源を有していてもよく、色温度等が異なる複数の光源を有していてもよい。また、LED、蛍光灯、白熱灯など、複数種の光源を有していてもよい。光源がLEDである場合、例えば光源ユニット51には定電流回路が搭載される。定電流回路は、制御装置53の制御信号に基づいて作動し、光源に供給される電流を制御する。
【0019】
図3に例示するように、リモコン20は、正面視長方形状の扁平なケース38を有する。リモコン20の前面(正面)には、全灯ボタン25、消灯ボタン26などの複数の操作ボタン21が設けられ、ケース38の前面には各操作ボタン21が嵌め込まれる複数の開口部が形成されている。ケース38内には、例えば各操作ボタン21に対応するスイッチ、制御装置22、および送信部23を構成する光源などが実装された回路基板が内蔵されている。また、ケース38内にはバッテリーが収容されている。
【0020】
リモコン20は、現在時刻、タイマー等の設定時刻、明るさレベル、照明シーンなどを表示する表示部24を有する。表示部24は、例えば液晶モニタである。表示部24は、リモコン20の長手方向一端側に設けられている。以下、説明の便宜上、リモコン20の長手方向一端側を「上」、長手方向他端側を「下」とする。なお、リモコン20の形状、サイズ、操作ボタン21および表示部24の形状、サイズ、数、配置などは特に限定されない。
【0021】
リモコン20は、操作ボタン21として、主照明を点灯させる全灯ボタン25、点灯中の光源を消灯させる消灯ボタン26、および常夜灯を点灯させる常夜灯ボタン29を有する。また、操作ボタン21には、段調光ボタン27、任意調光ボタン28、チャンネル設定ボタン30、オフタイマーボタン31、オンタイマーボタン32、設定ボタン33、および時刻ボタン34が含まれる。さらに、操作ボタン21には、照明モードを夜間モードに切り替えるための夜間モード設定ボタン35が含まれる。なお、操作ボタン21には、上記以外の他のボタンが含まれていてもよい。
【0022】
オフタイマーボタン31は、30分後、60分後など、設定時刻に照明器具50を消灯させるオフタイマーをセットするためのボタンである。オフタイマーは、照明器具50を常夜灯に切り替えるように構成されていてもよい。オンタイマーボタン32は、設定時刻に照明器具50を点灯させるオンタイマーをセットするためのボタンである。設定ボタン33および時刻ボタン34は、現在時刻、タイマーの時刻などを設定、変更するためのボタンである。
【0023】
図3に示す例では、リモコン20の上部に、送信部23を構成する第1発光部36a,36bおよび第2発光部37a,37bが設けられ、当該発光部の近傍に表示部24が配置されている。各発光部は、例えば赤外線LEDを用いて構成される。リモコン20では、表示部24よりも下部側に複数の操作ボタン21が配置されている。全灯ボタン25は、隣接する他の操作ボタン21との間隔が各ボタンの中で最も広くなるように他のボタンから離れて配置されていてもよい。
【0024】
リモコン20の幅方向中央部には、上から順に、それぞれ円形状の全灯ボタン25、段調光ボタン27、および消灯ボタン26が上下方向に並んで配置されている。リモコン20の幅方向一端部には、上から順に、それぞれ全灯ボタン25よりも小さな円形状の夜間モード設定ボタン35、オフタイマーボタン31、および常夜灯ボタン29が配置されている。また、リモコン20の幅方向他端部には、上から順に、任意調光ボタン28およびチャンネル設定ボタン30が配置されている。
【0025】
図4に例示するように、リモコン20には、各操作ボタン21を押下することでONになる、制御装置22にそれぞれ接続された複数のスイッチが設けられている。例えば、全灯ボタン25が押下されると、全灯スイッチSW1が閉成する。制御装置22は、全灯スイッチSW1のトリガー信号を処理して全灯の操作信号を生成する。ケース38内には、全灯スイッチSW1の他にも、各操作ボタン21に対応して、消灯スイッチSW2、段調光スイッチSW3、任意調光スイッチSW4、常夜灯スイッチSW5、チャンネル設定スイッチSW6、オフタイマースイッチSW7、オンタイマースイッチSW8、設定スイッチSW9、時刻スイッチSW10、夜間モード設定スイッチSW11が設けられている。
【0026】
制御装置22は、上記各スイッチ、電源VDD、送信部23、および表示部24に接続されている。送信部23は、第1スイッチング素子Tr1および第2スイッチング素子Tr2を有し、制御装置22は各スイッチング素子のベースに接続されている。送信部23を構成する第1発光部36a,36bは、各アノードが抵抗R1,R3を介してコレクタ電源VCCに接続され、各カソードが第1スイッチング素子Tr1のコレクタに接続されている。すなわち、第1発光部36a,36bは第1スイッチング素子Tr1に並列に接続されている。同様に、第2発光部37a,37bは第2スイッチング素子Tr2に並列に接続されている。
【0027】
図5は、実施形態の他の一例であるリモコン60の正面図である。図5に示すリモコン60は、図3に示すリモコン20と同様に、正面視長方形状の扁平なケース68を有する。また、リモコン60は制御装置22を備える。一方、リモコン60は、液晶モニタ等の表示部を有さず、また夜間モードを設定するための専用の操作ボタンを有さない点で、リモコン20と異なる。リモコン60の上部には、一般的に赤外線LEDを含む発光部(図示せず)が設けられる。
【0028】
リモコン60は、操作ボタンとして、全灯ボタン61、消灯ボタン62、任意調光ボタン63、照明シーン切替ボタン64a,64b,64c、色温度調整ボタン65、常夜灯ボタン66、およびオフタイマーボタン67を有する。複数の操作ボタンは、円形状の任意調光ボタン63を中心として、その周りを扇形の全灯ボタン61および照明シーン切替ボタン64a,64b,64cが囲むように配置されている。
【0029】
以下、照明器具50の制御装置53および夜間モードについて、さらに詳説する。夜間モードは、上述の通り、複数の操作ボタン21から選択される任意のボタンが操作されたときに、当該ボタンの操作に対応する第1制御信号を出力せず、第2制御信号を出力する照明モードである。つまり、夜間モードでは任意のボタンのいずれを操作しても夜間灯が点灯する。本実施形態では、制御装置53の機能により夜間モードが実行される。
【0030】
図2に例示するように、制御装置53は、照明器具50の照明モードを夜間モードに設定する設定手段54と、リモコン20の操作信号に基づく制御信号を光源ユニット51に出力する信号生成手段55と、夜間モードを解除する解除手段56とを有する。信号生成手段55は、リモコン20の操作信号を処理して制御信号を生成し、光源ユニット51に出力する。また、制御装置53は、照明モードが夜間モードに設定されたことを報知するための処理を実行する報知手段57を有していてもよい。
【0031】
制御装置53は、例えばマイクロコンピュータで構成され、演算処理部であるプロセッサ(CPU)、RAM、ROM等で構成される記憶部58、および入出力ポートなどを有する。CPUは、記憶部58に予め記憶された制御プログラムを読み出して実行する機能を有する。一般的に、制御装置53の各手段の機能は制御プログラムを実行することで実現される。記憶部58は、CPUの処理に使用される情報等を一時的に記憶する機能と、制御プログラム、各種設定情報等を記憶する機能とを有する。
【0032】
設定手段54は、リモコン20から夜間モードの設定信号を受信したときに、照明モードを夜間モードに設定する。例えば、夜間モード設定ボタン35の操作による設定信号が受信されたときに、照明モードを夜間モードに設定する。利用者は、照明モードが通常モードであるときに、夜間モード設定ボタン35を押下することで、照明モードを夜間モードに変更できる。
【0033】
設定手段54は、夜間モード設定ボタン35が操作された後、消灯ボタン26または常夜灯ボタン29が操作されたときに、照明モードを夜間モードに設定してもよい。すなわち、設定手段54は、夜間モード設定ボタン35の操作に基づく操作信号が取得された後、消灯ボタン26または常夜灯ボタン29の操作に基づく操作信号が取得されることを条件として夜間モードの設定を実行する。
【0034】
また、設定手段54は、常夜灯の点灯状態において夜間モード設定ボタン35が操作されることを条件として、夜間モードの設定を実行してもよい。或いは、夜間モード設定ボタン35の操作により、夜間モードの設定を実行すると共に、消灯の制御信号または常夜灯点灯の制御信号を出力してもよい。この場合、夜間モード設定ボタン35の操作により、照明器具50が消灯するか、または常夜灯が点灯する。夜間モード設定ボタン35は、夜間モードを解除するためのボタンとして兼用されてもよい。解除手段56は、夜間モードにおいて夜間モード設定ボタン35が押下されたときに、照明モードを通常モードに切り替えてもよい。
【0035】
一方、リモコン60のように、専用の夜間モード設定ボタンが設けられていない場合、設定手段54は、複数の操作ボタン21の少なくとも1つを用いた夜間モード設定用の特定の操作が行われることを条件として、照明モードを夜間モードに設定してもよい。夜間モード設定用の特定の操作は特に限定されず、消灯ボタン26を3秒間に3回など、特定のボタンを所定時間内に所定回数押下する、または消灯ボタン26と常夜灯ボタン29など、特定の2つのボタンを同時に押下するといった操作が例示される。設定手段54は、夜間モード設定用の特定の操作がなされた後、消灯ボタン26または常夜灯ボタン29が操作されたときに、照明モードを夜間モードに設定してもよい。
【0036】
設定手段54は、リモコン20または照明器具50に内蔵された時計が予め定められた特定の時間になったときに、照明モードを夜間モードに設定してもよい。この場合、専用の設定ボタンまたは専用の操作が不要であって、時計と連動して夜間モードが自動で設定される。特定の時間は、例えば午前1時など、夜間灯が使用される可能性が高い時間帯(例:午前1時〜4時)に合わせて予め設定される。なお、設定ボタン33、時刻ボタン34等の操作により、利用者が当該特定の時間を設定できるように構成されていてもよい。
【0037】
設定手段54は、オフタイマーが作動するときに、照明モードを夜間モードに設定してもよい。すなわち、オフタイマーの作動による消灯または常夜灯の点灯に伴って夜間モードが設定される。オフタイマーがリモコン20に設けられる場合、オフタイマーの作動により、消灯の操作信号が生成され、照明器具50に送信される。設定手段54は、オフタイマーの作動による消灯の操作信号を取得したときに照明モードを夜間モードに切り替える。オフタイマーが照明器具50に設けられる場合、オフタイマーの作動により、制御装置53は消灯の制御信号を生成して光源ユニット51に出力すると共に、照明モードを夜間モードに切り替える。
【0038】
信号生成手段55は、リモコン20の操作信号を処理して制御信号を生成する。通常モードでは、操作信号に対応する通常の第1制御信号が生成され、照明器具50は押下された操作ボタン21に対応する点灯状態となる。信号生成手段55は、受信部52を介して、例えばリモコン20の段調光ボタン27に対応する操作信号を取得した場合、照明器具50を段調光させる第1制御信号(段調光制御信号)を生成し、光源ユニット51に出力する。
【0039】
なお、リモコン20の操作信号は、例えば送信部23で赤外線信号に変換されて照明器具50に送信される。操作信号を含む赤外線信号は、赤外線LEDを有する第1発光部36a,36bおよび第2発光部37a,37bから出力され、受信部52によって受信される。受信部52は、一般的にフォトトランジスタ等の受光素子を有する。
【0040】
信号生成手段55は、夜間モードにおいて、複数の操作ボタン21から選択される任意のボタン(以下、「夜間灯ボタン」という場合がある)の操作信号を受信したときに、当該操作信号に対応する第1制御信号を生成せず、第2制御信号を生成する。つまり、夜間モードでは、当該任意のボタンの操作に対応する第1制御信号の生成が禁止され、その代わりに夜間灯を点灯させる第2制御信号が生成される。第2制御信号は、第1制御信号と同様に、光源ユニット51に出力される。
【0041】
信号生成手段55は、照明器具50の消灯時または常夜灯の点灯時など、照明器具50の明かりが夜間灯よりも暗い状態であることを条件として、第2制御信号を生成するように構成されていてもよい。この場合、照明器具50が夜間灯より明るい点灯状態であるときには、夜間灯ボタンの操作による操作信号を受信しても、第2制御信号が生成されず夜間灯は点灯しない。
【0042】
夜間灯ボタンの数は特に限定されないが、好ましくは2つ以上であり、より好ましくは操作ボタン21の全数の50%以上の数である。リモコン20には11個の操作ボタン21が存在するので、6個以上の操作ボタン21を夜間灯ボタンとしてもよい。全ての操作ボタン21を夜間灯ボタンに設定することも可能であるが、夜間灯ボタンは、複数の操作ボタン21から選択される所定のボタンを除く特定のボタンとすることが好ましい。特定のボタン(夜間灯ボタン)の数は、所定のボタンの数よりも多いことが好ましい。
【0043】
制御装置53は、夜間モードにおいて、上記特定のボタンの操作信号を受信したときに第2制御信号を出力する。一方、上記所定のボタンについては、夜間モードにおいても通常モードと同じ操作が可能となる。すなわち、所定のボタンが操作されたときには、当該操作に基づく操作信号に対応した第1制御信号が生成され、第2制御信号は生成されない。言い換えると、所定のボタンの操作に関しては夜間モードの適用が除外される。所定のボタンの一例は、主照明を点灯させる全灯ボタン25である。全灯ボタン25を夜間灯ボタンから除外することで、例えば地震が発生した際や、避難指示が発令された際などの緊急時に、迅速に主照明を点灯させることができる。
【0044】
制御装置53は、第2制御信号が出力されたことを条件として夜間モードを解除してもよいが、好ましくは第2制御信号の出力から所定時間経過後に夜間モードを解除する。所定時間の一例は、第2制御信号の出力から5秒〜10秒である。第2制御信号の出力後、直ぐに夜間モードを解除すると、ボタン操作が誤って複数回なされた場合に、2回目以降のボタン操作によって意図しない点灯状態になることが想定される。第2制御信号の出力から所定時間が経過するまで夜間モードの解除を禁止することで、かかる不具合を防止できる。なお、夜間モードの解除は解除手段56の機能により実行される。
【0045】
解除手段56は、夜間モード解除用の特定の操作が行われたときに、夜間モードを解除して照明モードを通常モードに切り替えてもよい。或いは、リモコン20に夜間モードを解除するための専用のボタンを設けて当該ボタンが押下されたときに、夜間モードを解除してもよい。また、解除手段56は、リモコン20または照明器具50に内蔵された時計が予め定められた特定の時間(例:午前4時)になったときに、夜間モードを解除してもよい。設定ボタン33、時刻ボタン34等の操作により、利用者が当該特定の時間を設定できるように構成されていてもよい。
【0046】
制御装置53は、夜間モードが解除された後、消灯ボタン26または常夜灯ボタン29が操作されたときに、照明モードを夜間モードに再設定してもよい。消灯ボタン26または常夜灯ボタン29の操作によって夜間モードの再設定を可能にすることで、例えばトイレから戻って再度就寝する際に、夜間モードの設定忘れを防止できる。夜間モードの再設定は、設定手段54の機能により実行される。この場合、制御装置53が消灯ボタン26の操作信号を受信して夜間灯を消灯させた後、または常夜灯ボタン26の操作信号を受信して夜間灯を常夜灯に切り替えた後、夜間モードの再設定を実行する。消灯ボタン26および常夜灯ボタン29を使用した夜間モードの再設定は、午前1時〜4時など、特定の時間帯に限定されてもよい。当該再設定処理を有効とする時間帯は、設定ボタン33、時刻ボタン34等の操作により、利用者が任意に設定可能であってもよい。
【0047】
制御装置53は、照明器具50の照明モードが夜間モードに設定されたことを報知するための処理を実行してもよい。この処理は、報知手段57によって実行される。報知手段57は、照明モードが夜間モードに切り替わったときに、夜間モードの設定情報を取得して、すなわち夜間モード設定の操作信号を受信して所定の報知処理を実行する。なお、オフタイマーと連動して夜間モードが設定される場合は、オフタイマーの設定時に報知処理を実行してもよい。
【0048】
報知処理の具体例としては、照明器具50を所定の点灯状態にすること、所定の設定音を出力することなどが挙げられる。所定の点灯状態は、常夜灯の点滅など、夜間モードに切り替わったことを利用者が認識できるものであればよい。報知処理は、リモコン20の制御装置22の機能により実行されてもよく、例えば夜間モードの設定情報が表示部24に表示されてもよい。
【0049】
図6は、上記構成を備えた照明システム10の制御手順の一例を示すフローチャートであって、照明器具50の照明モードが夜間モードに設定された場合の制御手順を示す。
【0050】
図6に示す例では、照明器具50の照明モードが夜間モードに設定されたときに(S10)、照明モードの変更を利用者に報知するための所定の報知処理を実行する(S11)。S10は設定手段54により実行され、S11は報知手段57により実行される。設定手段54は、例えば夜間モード設定ボタン35が操作されること、または夜間モード設定用の特定の操作が行われたことを条件として、或いは予め定められた特定の時間になったときに、照明モードを夜間モードに設定する。また、オフタイマーと連動して夜間モードが設定されてもよい。報知処理の一例は、照明器具50の点滅、設定音の出力などである。
【0051】
夜間モードで点灯する夜間灯は、夜中に目が覚めてトイレに行くときなどに使用される。利用者は、例えばリモコン20の照明モードを夜間モードに設定するための操作を行った後、照明器具50を常夜灯にして、または消灯して就寝する。このとき、照明器具50の点滅、設定音の出力等により照明モードの変更を確認できる。利用者は、夜中に目が覚めてトイレに行くときに、リモコン20の所定のボタンを除く任意の操作ボタン21を押下して夜間灯を点灯させる。
【0052】
照明システム10では、複数の操作ボタン21から選択される所定のボタンを除く任意のボタン(特定のボタン)が押下されたことを条件として、第2制御信号を生成し、光源ユニット51に送信する(S12,S13)。S12,S13は信号生成手段55により実行される。信号生成手段55は、夜間モードにおいて、任意のボタンに対応する操作信号を取得したときに、第1制御信号を生成せず、夜間灯を点灯させる第2制御信号を生成し、光源ユニット51に出力する。これにより、夜間灯が点灯する(S14)。
【0053】
次に、第2制御信号の出力から所定時間が経過したことを条件として、夜間モードを解除する(S15,S16)。S15,S16は解除手段56により実行される。この場合、例えば夜間灯の点灯から5秒〜10秒経過後に夜間モードが解除されて照明モードが通常モードに切り替わり、通常のリモコン20の操作が可能となる。S15を設けることで、ボタン操作が誤って複数回なされた場合に、2回目以降のボタン操作によって意図しない点灯状態になることを防止できる。
【0054】
S16で夜間モードが解除された後、消灯ボタン26または常夜灯ボタン29が押下されることを条件として、夜間モードの再設定を行う(S17,S18)。S17,S18は設定手段54により実行される。制御装置53は、消灯ボタン26の操作信号を受信して夜間灯を消灯させた後、または常夜灯ボタン29の操作信号を受信して夜間灯を常夜灯に切り替えた後、夜間モードの再設定を実行する。この場合、夜間モードの再設定が容易であり、トイレから戻って再度就寝する際に、夜間モードの設定忘れを防止できる。なお、消灯ボタン26または常夜灯ボタン29が押下されない場合は、夜間灯の点灯状態が継続される。
【0055】
図7は、実施形態の他の一例である照明システム10xおよび当該システムの使用イメージを示す図である。図7に示す照明システム10xは、リモコン20xと、リモコン20xによって操作される照明器具50xとを備える点で、照明システム10と共通する。一方、照明システム10xは、夜間モードにおいて、複数の操作ボタンから選択される任意のボタンの操作信号、照明器具50xの第2制御信号、または当該各信号に基づいて生成される信号を受信して作動する他の機器をさらに備える点で、照明システム10と異なる。リモコン20xおよび照明器具50xは、当該他の機器の制御に関する部分を除き、リモコン20および照明器具50と同様の構成を備える。
【0056】
上記他の機器は、照明器具50x以外の照明器具であってもよく、照明器具以外の機器であってもよい。図7では、他の機器として、廊下2に設置された照明器具100、トイレ3に設置された照明器具101、および便座ヒーター102を例示している。但し、他の機器は、これらに限定されず、台所に設置される照明器具などであってもよい。なお、照明システム10xの夜間モードにおいて、便座ヒーター102がリモコン20の操作信号を受信して作動する場合、便座ヒーター102には照明器具50xの制御装置と同様の機能を有する装置が設けられる。
【0057】
照明器具100,101および便座ヒーター102は、例えば照明器具50xの第2制御信号を受信する受信部を有する。照明器具100,101は、夜間灯を照射可能な光源ユニットを有し、第2制御信号を受信したときに夜間灯を点灯させる。つまり、照明システム10xでは、リモコン20xの操作により、寝室1、廊下2、およびトイレ3に夜間灯が点灯する。照明器具100,101の夜間灯は、照明器具50xの夜間灯と同様の照度レベルであることが好ましい。便座ヒーター102は、第2制御信号を受信したときにONされる。
【0058】
照明システム10xにおいて、照明器具50xの第2制御信号は、例えば電波信号として照明器具100,101および便座ヒーター102に送信される。この場合、照明器具50xには第2制御信号を含む電波信号を送信可能な送信部が設けられる。電波信号の送信は、例えば特定小電力無線、wifiなどの通信方式により行う。なお、照明器具100,101および便座ヒーター102は、第2制御信号等の中継器として機能してもよい。
【0059】
以上のように、上記構成を備えた照明器具50,50xによれば、夜中に目が覚めてトイレ、台所などに行くときに、ボタン操作を間違えて意図しない点灯状態に切り替わることを抑制できる。このため、主照明が誤って点灯することで覚醒が促され、その後の睡眠に悪影響が出るといった事態を抑制できる。また、夜間灯の点灯操作が簡単であるため、さらに覚醒が抑えられる。
【0060】
なお、上述の実施形態は本開示の目的を損なわない範囲で適宜設計変更できる。例えば、スマートフォン、タブレット端末など、照明器具用リモコン以外の機器を用いた夜間モードの設定が可能であってもよい。また、上述の実施形態では、夜間モードにおいて全ての操作ボタン21が、夜間灯を点灯させる夜間灯ボタン、または通常モードの操作が可能な所定のボタンのいずれかに設定されるものとしたが、操作が無効になるボタンを設けてもよい。
【符号の説明】
【0061】
1 寝室、2 廊下、3 トイレ、10 照明システム、20,60 照明器具用リモコン(リモコン)、21 操作ボタン、22 リモコン側制御装置(制御装置)、23 送信部、24 表示部、25,61 全灯ボタン、26,62 消灯ボタン、27 段調光ボタン、28,63 任意調光ボタン、29,66 常夜灯ボタン、30 チャンネル設定ボタン、31,67 オフタイマーボタン、32 オンタイマーボタン、33 設定ボタン、34 時刻ボタン、35 夜間モード設定ボタン、36a,36b 第1発光部、37a,37b 第2発光部、38,68 ケース、50 照明器具、51 光源ユニット、52 受信部、53 制御装置、54 設定手段、55 信号生成手段、56 解除手段、57 報知手段、58 記憶部、64a,64b,64c 照明シーン切替ボタン、65 色温度調整ボタン
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7