特開2019-208421IP Force 特許公報全文掲載

技術分野

小麦粉やチーズなどの粉体を、食品並びに食品加工物に散布したり付着したりするために供給する粉体供給装置を提供する技術

要約特許出願時に添付された[要約書]

【課題】 食品並びに食品加工物に対して粉体を供給する際に、粉体が飛散することを抑え、粉体を定量的に安定した状態で供給する。
【解決手段】 粉体供給装置1は、粉体Pを収容する粉体用容器20と、この粉体用容器20の底面の排出口21を塞ぐように配置された状態で移動可能に形成した底板部材30と、この底板部材30に、前記粉体Pが通過するように形成した複数の粉体供給孔31,・・・,31と、 前記底板部材30を前記粉体用容器20の排出口21に沿って移動させる底板部材駆動手段40と、を備える。前記各粉体供給孔31は、当該粉体供給孔31の直上の粉体Pが定量だけ落下した後に粉体のブリッジBを形成して落下しない大きさであることを特徴とする。
【選択図】 図1

発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋

しかしながら、特許文献1記載の発明の場合、混合散布部が粉と空気を混合して食品成形物に吹き付けて散布するので、粉が飛び散ることになる。そのため、ベルトコンベアの両側部分に対向する開口部から空気を噴出させてエアカーテンを形成することで、粉の散乱を少なくする必要があった。
また、粉と空気を混合して吹き付けるので、散布する粉の供給量をコントロールすることが困難であり、吸い込みダクトにより余剰粉を吸引して再利用する工夫をする必要がある。さらに、のエアカーテンや吸い込みダクトなどの複雑な構造の装置を備える必要があるので、コスト高を招くという課題があった。 さらに、特許文献2記載の発明では、振動器でホッパーを振動させることによって粉体がホッパー内で固まらないようにする必要があるとともに、粉体は自重により多孔部材の複数の貫通孔に詰まった状態になるのであるが、の振動器でホッパーを振動させない場合は、多孔部材の複数の貫通孔に詰まった粉体は固まった状態になる可能性がある。粉体が多孔部材の複数の貫通孔に固まった状態では、多孔部材が前後方向に往復移動して上方のホッパー内の粉体から擦り切っても下方へ落下しにくくなり、次第に粉体が多孔部材の複数の貫通孔を通過しなくなる虞があった。
したがって、振動器でホッパーを振動させる必要性があり、すなわち、振動器はホッパー内の粉体が固まらないようにするだけでなく、多孔部材の複数の貫通孔に詰まった粉体を固まりにくくする働きを有しているとも考えられる。 一方、振動器でホッパーを振動させても、多孔部材の複数の貫通孔に詰まった粉体に振動を与えるわけではないので、多孔部材を前後方向に往復移動する動作を繰り返す過程で、粉体が次第に多孔部材の複数の貫通孔に付着して通過しにくくなる。そのため一定量の粉体を安定して供給することが難しくなり、多孔部材の貫通孔を定期的に掃除する必要があり、作業の煩雑化を招くという課題があった。 本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、食品並びに食品加工物などの被対象物に対して粉体を供給する際に、粉体が飛散することを抑え、粉体を定量的に安定した状態で供給することが可能な粉体供給装置を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋

請求項1記載の発明は、粉体を収容する粉体用容器と、この粉体用容器の底面の排出口を塞ぐように配置された状態で移動可能に形成した底板部材と、この底板部材に、前記粉体が通過するように形成した複数の粉体供給孔と、前記底板部材を前記粉体用容器の排出口に沿って移動させる底板部材駆動手段と、を備え、 前記各粉体供給孔は、当該粉体供給孔の直上の粉体が定量だけ落下した後に粉体のブリッジを形成して落下しない・・・ 続きを知財ポータルサイト IP Force にログインして見る
【発明の効果】
本発明によれば、粉体用容器内の粉体は、粉体用容器の底面の排出口を塞ぐように配置されている底板部材の上面に落下して積もっている。この時、底板部材の複数の各粉体供給孔の直上の粉体は、錐体の形状となって粉体供給孔を通過して落下する。その後、粉体供給孔の直上に粉体のブリッジが形成されるので、それ以上は落下しない。 底板部材が粉体用容器の底面の排出口に沿って移動すると、移動後の粉体供給孔の直上の粉体が錐体の形状となって粉体供給孔を通過して落下し、粉体供給孔の直上に粉体のブリッジが形成されるので、それ以上は落下しない。底板部材を連続して移動させると、粉体供給孔が移動するごとに錐体の形状部分の粉体の落下を連続的に発生させるので、一定量の粉体を供給することができる。 また、粉体供給装置における粉体の流量は、底板部材の移動距離と移動速度、並びに粉体供給孔の数を調整することによって決めることができる。 さらに、粉体供給装置は、底板部材を作動していない時も、底板部材を作動している時も、粉体供給孔の直上に粉体のブリッジが形成されるので、複数の各粉体供給孔に粉体が詰まる状態にならない。そのため、従来のようなホッパーを振動させる振動器が不要であり、簡単な構造で、かつ底板部材の複数の粉体供給孔を掃除する手間が不要となる。その結果、粉体の供給量は常に安定して一定に保つことができ、粉体の散乱を抑えることができる。また、簡単な構造であるのでコストダウンを図ることができる。さらに、底板部材の複数の粉体供給孔が傷んだり変形したりすることがないので、耐久性に優れ、メンテナンス費用の低減にも寄与する。 また、粉体用容器の底面付近の粉体は、粉体用容器内の粉体の自重や底板部材との摩擦で次第に固まってしまうことがあるとしても、粉体供給孔の周辺に、粉体用容器の内部に向けて形成した突起部を備えることで、底板部材を移動させると、突起部が粉体用容器の底面付近の粉体の固まった状態を崩し、粉体が確実に落下する。 また、底板部材駆動手段は、底板部材を粉体用容器の排出口に沿って回転移動させたり、縦横自在に移動させたりすることで、底板部材の複数の粉体供給孔から、粉体用容器内の粉体を連続的、且つ定量的に安定して落下させる。 また、粉体用容器は、内周面がほぼ垂直をなす筒状体とすることで、粉体が確実に下方へ落下し、粉体用容器を振動させる振動器は不要である。 また、粉体供給装置は、コンベアと粉体供給量検出手段と制御装置を備えることで、被対象物はコンベアで粉体用容器の排出口の下方位置へ自動的に搬入し、前記被対象物に対して予め設定した設定量の粉体を自動的に供給することができる。その後、コンベアで自動的に搬出することができる。

この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]

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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋

【図1】本発明に係る粉体供給装置の斜視図である。

【図2】図1の分解斜視図である。

【図3】図1の平面図である。

【図4】図1の底板部材から視た平面図である。

【図5】図3の矢視V−V線の縦断面図である。

【図6】(a)は、一つの粉体供給孔における粉体の状態を概略的に示した断面図である。(b)は、(a)の状態から底板部材を移動した時の粉体の状態を概略的に示した断面図である。

【図7】複数の粉体供給孔の形状および配列の状態を示す部分的な平面図である。

【図8】粉体用容器の底面付近の粉体が固まった状態を示し、底板部材を移動した時の状態を示す部分的な断面図である。

【図9】(a)は、粉体供給孔の周辺に形成した突起部を示す部分的な断面図である。(b)は、(a)の状態から底板部材を移動した時の状態を概略的に示した部分的な断面図である。

【図10】本発明の他の粉体供給装置を模式的に示す概略説明図である。

【図11】(a)は、他の実施形態の底板部材駆動手段を模式的に示す斜視図である。(b)は、(a)の部分的な断面図である。

【図12】(a),(b)は、図11の底板部材駆動手段による底板部材の動作を示す斜視図である。

【図13】(a)は、別の実施形態の底板部材駆動手段を模式的に示す斜視図である。(b)は、(a)の部分的な断面図である。

【図14】(a)〜(d)は、図13の底板部材駆動手段による底板部材の動作を示す斜視図である。

選択図 図1出願人が指定した本件の代表的な図

1,1a 粉体供給装置   10 装置本体 11 基台   12 ベース部 13 開口部   20 粉体用容器 21 排出口   22 容器保持部材 22a 容器用窓孔    30 底板部材 31 粉体供給孔   32 突起部 33 底板保持固定部材   33b 第一長孔 33c 第二長孔   34 底板押さえ部材 35 ボールキャスタ   36a,36b ガイドレール 37a,37b 長孔   38a,38b 係合孔 39 範囲(粉体供給孔の)   40,40a,40b 底板部材駆動手段 41 前後駆動シリンダ   42 シリンダ支持部材 43 左右駆動シリンダ   44 シリンダ支持部材 45 サーボモータ   46 第一連結部材 47 第二連結部材   50 搬送手段 51 ベルトコンベア   52 サーボモータ 53 粉体供給量検出手段   53a 計量手段   60 制御装置   71a,71b, 75a,75b 駆動機構部   72a,72b, 76a,76b 回転体   73a,73b, 77a,77b 係合部   74a,74b, 78a,78b 回転軸   P 粉体 Ps 錐体   B ブリッジ

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