特開2019-208926(P2019-208926A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2019-208926(P2019-208926A)
(43)【公開日】2019年12月12日
(54)【発明の名称】体調管理システム
(51)【国際特許分類】
   A61B 5/00 20060101AFI20191115BHJP
   G08B 21/02 20060101ALI20191115BHJP
   G08B 25/04 20060101ALI20191115BHJP
【FI】
   A61B5/00 102B
   G08B21/02ZJP
   G08B25/04 K
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2018-108184(P2018-108184)
(22)【出願日】2018年6月6日
(71)【出願人】
【識別番号】000211307
【氏名又は名称】中国電力株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100128277
【弁理士】
【氏名又は名称】專徳院 博
(72)【発明者】
【氏名】弘中 健一
(72)【発明者】
【氏名】藤井 謙義
(72)【発明者】
【氏名】原田 泰弘
【テーマコード(参考)】
4C117
5C086
5C087
【Fターム(参考)】
4C117XA05
4C117XA07
4C117XB02
4C117XC13
4C117XC19
4C117XC20
4C117XD15
4C117XE06
4C117XE13
4C117XE15
4C117XE20
4C117XE23
4C117XE54
4C117XE56
4C117XE60
4C117XE75
4C117XF22
4C117XH16
4C117XJ03
4C117XJ13
4C117XJ45
4C117XL05
4C117XL08
4C117XP10
4C117XP11
4C117XQ20
5C086AA22
5C086CA30
5C086FA02
5C086FA11
5C087AA02
5C087AA11
5C087AA42
5C087DD03
5C087EE18
5C087FF01
5C087FF02
5C087FF04
5C087GG08
5C087GG66
5C087GG70
5C087GG84
(57)【要約】
【課題】熱中症や脱水症を効果的に防ぐことができる体調管理システムを提供する。
【解決手段】生体情報を取得するセンサを備える作業者201の異常を検知する異常検知装置11と、異常検知装置11と通信可能に接続する管理サーバー31と、管理サーバー31と通信可能に接続する管理者端末51、作業責任者端末61、作業者携帯端末71と、を備え、異常検知装置11は、作業者201の身体が異常であると判定すると警報を発すると共に、異常判定結果等を管理サーバー31に自動送信し、管理サーバー31は、異常判定結果等を受信するとこれらを直ちに管理者端末51、作業責任者端末61に自動送信し、さらに管理サーバー31は、定期的に作業者携帯端末71に体調確認メールを自動送信し、所定時間内に返信メールを受信しなかったときは、作業者201の身体が異常であると判定し、その旨を管理者端末51、作業責任者端末61に自動送信する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
生体情報を取得するセンサと、生体情報に基づき身体の異常の有無を判定する判定手段と、前記判定手段の異常判定結果に基づき警報を発する警報手段と、異常判定結果を送信可能な通信手段と、位置情報取得手段とを備える作業者の異常を検知する異常検知装置と、
前記異常検知装置と通信可能に接続する管理サーバーと、
前記管理サーバーと通信可能に接続する管理者端末及び/又は作業責任者端末と、
前記管理サーバーと通信可能に接続する作業者携帯端末と、
を備え、
前記異常検知装置は、前記作業者の身体が異常であると判定すると前記警報手段を介して警報を発すると共に、異常判定結果及び作業者の位置情報を前記管理サーバーに自動送信し、
前記管理サーバーは、異常判定結果及び作業者の位置情報を受信するとこれらを直ちに前記管理者端末及び/又は作業責任者端末に自動送信し、
さらに前記管理サーバーは、定期的に前記作業者携帯端末に体調確認メールを自動送信し、予め定められた時間内に前記作業者携帯端末から返信メールを受信しなかったときは、作業者の身体が異常であると判断し、作業者の身体が異常であること及び作業者の位置情報を前記管理者端末及び/又は作業責任者端末に自動送信し、
前記管理者端末及び/又は作業責任者端末は、報知手段を備え、前記管理サーバーからのデータを受信すると受信したことを前記報知手段を介して直ちに管理者及び/又は作業責任者に報知することを特徴とする体調管理システム。
【請求項2】
複数の作業者が共同で作業を行う現場において、
前記管理サーバーは、
同じ日時に同じ場所で作業する複数の前記作業者をグループ化し、グループを構成する作業員に対して一斉に体調確認メールを自動送信し、
前記グループを構成する作業員に対する体調確認メールには、グループを構成する作業員全員の体調に異常がないことを返信するためのグループ返信メールを添付し、
前記グループを構成する作業員の一人から前記グループ返信メールを受信すると、グループを構成する他の作業員からも体調に異常がない旨の返信メールを受領したものとして取り扱うことを特徴とする請求項1に記載の体調管理システム。
【請求項3】
前記異常検知装置に代えて、
異常検知装置は、生体情報を取得するセンサと、生体情報に基づき身体の異常の有無を判定する判定手段と、前記判定手段の異常判定結果に基づき警報を発する警報手段と、異常判定結果を送信可能な通信手段と、を備え、
該異常検知装置は、前記作業者の身体が異常であると判定すると前記警報手段を介して警報を発すると共に、異常判定結果を前記作業者携帯端末に送信し、
前記作業者携帯端末は、位置情報取得手段を備え、前記異常判定結果を受信すると直ちに異常判定結果及び作業者の位置情報を前記管理サーバーに自動送信することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の体調管理システム。
【請求項4】
前記生体情報が体内水分量、体温、生体インピーダンス、脈拍、血圧、心拍数、発汗量の一種以上であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の体調管理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、現場作業者などが熱中症や脱水症になることを防ぐ体調管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
夏場の屋外作業、換気の悪い場所における作業では熱中症や脱水症となり易い。熱中症や脱水症は、初期の段階では自覚がないためそれに気付くのが遅れ重症化することがある。熱中症や脱水症を防ぐための装置として、熱中症等に関しては、危険度を表示すると共にアラームでそれを報知する製品がある。脱水症に関しても生体電気インピーダンス値を測定し脱水状態を判定する装置、体内水分を測定可能な体内水分計がある(例えば特許文献1、特許文献2参照)。
【0003】
また熱中症等の予防対策として、センサを介して作業者の体温、心拍数を計測し、そのデータを外部コンピュータに送り、外部コンピュータが異常か否かを判定し、異常と判断した場合に作業者に休憩指示を出すシステムもある(例えば特許文献3参照)。
【0004】
また作業者が携帯し、その作業者の身体の異常を検知する異常検知装置と、異常検知装置とデータを通信可能に接続する管理装置とでシステムを構成し、異常検知装置が身体の異常を検知すると作業者に異常を報知すると共に、管理装置にその異常を通知する異常検知システムもある(例えば特許文献4参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2002−34946号公報
【特許文献2】特開2013−192650号公報
【特許文献3】特開2009−108451号公報
【特許文献4】特開2012−27893号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記特許文献に記載の管理システムを始め、作業者の熱中症や脱水症を予防するシステムは、これまでにいくつか提案されているが、作業者は、熱中症や脱水症を軽く考え、警報や警告を無視し作業を継続し症状を悪化させる場合がある。さらに夢中で作業を行っている場合には、熱中症や脱水症となっても本人がそれに気付くのが遅れ重症化することもある。このため熱中症や脱水症を予防するシステムは、2重、3重の予防対策を備えることが望ましい。
【0007】
本発明の目的は、熱中症や脱水症を効果的に防ぐことができる体調管理システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、生体情報を取得するセンサと、生体情報に基づき身体の異常の有無を判定する判定手段と、前記判定手段の異常判定結果に基づき警報を発する警報手段と、異常判定結果を送信可能な通信手段と、位置情報取得手段とを備える作業者の異常を検知する異常検知装置と、前記異常検知装置と通信可能に接続する管理サーバーと、前記管理サーバーと通信可能に接続する管理者端末及び/又は作業責任者端末と、前記管理サーバーと通信可能に接続する作業者携帯端末と、を備え、前記異常検知装置は、前記作業者の身体が異常であると判定すると前記警報手段を介して警報を発すると共に、異常判定結果及び作業者の位置情報を前記管理サーバーに自動送信し、前記管理サーバーは、異常判定結果及び作業者の位置情報を受信するとこれらを直ちに前記管理者端末及び/又は作業責任者端末に自動送信し、さらに前記管理サーバーは、定期的に前記作業者携帯端末に体調確認メールを自動送信し、予め定められた時間内に前記作業者携帯端末から返信メールを受信しなかったときは、作業者の身体が異常であると判断し、作業者の身体が異常であること及び作業者の位置情報を前記管理者端末及び/又は作業責任者端末に自動送信し、前記管理者端末及び/又は作業責任者端末は、報知手段を備え、前記管理サーバーからのデータを受信すると受信したことを前記報知手段を介して直ちに管理者及び/又は作業責任者に報知することを特徴とする体調管理システムである。
【0009】
本発明の体調管理システムは、1例として複数の作業者が共同で作業を行う現場において、前記管理サーバーは、同じ日時に同じ場所で作業する複数の前記作業者をグループ化し、グループを構成する作業員に対して一斉に体調確認メールを自動送信し、前記グループを構成する作業員に対する体調確認メールには、グループを構成する作業員全員の体調に異常がないことを返信するための個人返信メールとグループ返信メールを添付し、前記グループを構成する作業員の一人から前記グループ個人返信メールとグループ返信メールを受信すると、グループを構成する他の作業員からも体調に異常がない旨の返信メールを受領したものとして取り扱うことを特徴とする。
【0010】
また本発明の体調管理システムは、前記異常検知装置に代えて、異常検知装置は、生体情報を取得するセンサと、生体情報に基づき身体の異常の有無を判定する判定手段と、前記判定手段の異常判定結果に基づき警報を発する警報手段と、異常判定結果を送信可能な通信手段と、を備え、該異常検知装置は、前記作業者の身体が異常であると判定すると前記警報手段を介して警報を発すると共に、異常判定結果を前記作業者携帯端末に送信し、前記作業者携帯端末は、位置情報取得手段を備え、前記異常判定結果を受信すると直ちに異常判定結果及び作業者の位置情報を前記管理サーバーに自動送信することを特徴とする。
【0011】
また本発明の体調管理システムは、前記生体情報が体内水分量、体温、生体インピーダンス、脈拍、血圧、心拍数、発汗量の一種以上であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、熱中症や脱水症を効果的に防ぐことができる体調管理システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明の第1実施形態の体調管理システム1の構成を示す模式図である。
図2】本発明の第1実施形態の体調管理システム1で使用する異常検知装置11の外観図及び機能構成図である。
図3】本発明の第1実施形態の体調管理システム1で使用する管理サーバー31の機能構成図及び管理サーバー31が備えるメールひな型の一例である。
図4】本発明の第1実施形態の体調管理システム1で使用する管理サーバー31が備えるデータベースの一例である。
図5】本発明の第1実施形態の体調管理システム1の処理の流れを示すフローチャートである。
図6】本発明の第2実施形態の体調管理システム2の構成を示す模式図である。
図7】本発明の第2実施形態の体調管理システム2で使用する管理サーバー31が備えるデータベースの一例である。
図8】本発明の第2実施形態の体調管理システム2で使用するメールひな型の一例である。
図9】本発明の第2実施形態の体調管理システム2の処理の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
図1は、本発明の第1実施形態の体調管理システム1の構成を示す模式図である。図2(A)、(B)は、体調管理システム1で使用する異常検知装置11の外観図、図2(C)は、体調管理システム1で使用する異常検知装置11の機能構成図である。図3(A)は、体調管理システム1で使用する管理サーバー31の機能構成図、図3(B)は、体調管理システム1で使用する管理サーバー31が備えるメールひな形の一例である。図4は、体調管理システム1で使用する管理サーバー31が備えるデータベースの一例である。
【0015】
本発明の第1実施形態の体調管理システム1は、夏場の屋外などで作業を行う作業者201の体調を管理するシステムであり、作業者201の身体の異常を検知する異常検知装置11と、データを管理、処理する管理サーバー31と、管理者211が管理する管理者端末51と、作業責任者221が管理する作業責任者端末61と、作業者201が所持する作業者携帯端末71とを含む。
【0016】
本実施形態に示す異常検知装置11は、腕時計タイプの装置であり作業者201の腕に装着して使用する。異常検知装置11は、本体15と本体15に連結するバンド16とを有し、本体15には、筐体17の前面にデータ等を入力するボタン22、データ等を表示するディスプレイ23、筐体17の側面にスイッチ29が設けられ(図2(A)参照)、筐体17の裏面に作業者201の生体情報を取得するセンサ20が設けられている(図2(B)参照)。筐体17の内部には、異常判定等を行うCPU(図示省略)、メモリ(図示省略)、その他身体の異常を知らしめるブザー25を収容する。
【0017】
異常検知装置11は、機能的には、生体情報を取得するセンサ20と、データ等の入力を行う入力手段22と、結果等を表示する出力手段23と、センサ20が取得する生体情報に基づき身体の異常の有無を判定する判定手段24と、判定手段24が異常の判定をするとそれに基づき作業者201に警報を発する警報手段25、判定手段24が異常と判定するとその結果を管理サーバー31に送信する通信手段26と、位置情報を取得する位置情報取得手段27と、各手段の動作を制御する制御手段28を備える。
【0018】
センサ20は、異常検知装置11を作業者201の腕に装着したとき皮膚に接するように筐体17に取付けられている。生体情報としては、体内水分量、体温、生体インピーダンス、脈拍、血圧、心拍数、発汗量が挙げられ、センサ20は、取得する生体情報に適したものが使用される。センサ20は、1種類の生体情報を取得可能に、あるいは2種以上の生体情報を取得可能に構成されていてもよい。センサ20の個数も1個に限定されるものではなく、2個以上のセンサで構成されていてもよい。
【0019】
判定手段24は、センサ20が取得する生体情報と予め設定された生体情報の閾値とを比較し身体の異常の有無を判定する。例えば、体内水分と脱水症との関係に基づき脱水症の有無を判定する。この他、生体インピーダンスと脱水症との関係に基づき脱水症の有無を判断し、あるいは体温、発汗量等と熱中症との関係に基づき熱中症の有無を判定する。
【0020】
判定手段24は、身体の異常有無を判定するとき生体情報と閾値とからそのレベルを判定するようにするのが好ましい。例えば、熱中症であれば「運動は原則禁止」、「厳重警戒」、「警戒」、「注意」、「ほぼ安全」のように判定する。身体の異常有無は、生体情報そのものであってもよく、これには体温、血圧等が該当する。
【0021】
警報手段25は、ブザー25であり、判定手段24が異常の判定をするとブザー25が鳴動する。警報手段25は、判定手段24が異常の判定をするとそれを作業者201に知らしめるためのものであり、ブザーの他にバイブレータ、光等を使用することができる。
【0022】
通信手段26は、異常判定結果を管理サーバー31に送信する。具体的には、判定手段24が異常であるとの判定をすると通信手段26は、位置情報取得手段27から現在位置を取得し、異常検知装置11の識別番号と異常判定結果と位置情報とを紐付けして管理サーバー31に送信する。
【0023】
位置情報取得手段27は、GPSを備え、位置情報を出力可能に構成される。制御手段28は、メモリ(図示省略)に格納された制御手順に基づき各手段の動作を制御する。
【0024】
本実施形態では、腕時計タイプの異常検知装置11を示したが、異常検知装置11の形態はこれに限定されるものではない。第2実施形態に示すネックレスタイプ、胸に取付け使用する胸バンドタイプのものであってもよい。異常検知装置11は、センサ20を介して作業者201の生体情報をきちんと取得できることが必要なことは当然であるが、作業者201が装着し使用するものであるから、作業の邪魔にならず、着脱が簡単なものが好ましい。
【0025】
管理サーバー31は、異常検知装置11、管理者211が所持する管理者端末51、作業責任者221が所持する作業責任者端末61、作業者201が所持する作業者携帯端末71とネットワーク101を介してデータを送受信可能に接続し、異常判定結果の受送信、体調確認メールの自動送信等を行う。
【0026】
管理サーバー31は、機能的には、データ等の入力を行う入力手段32と、結果等を表示する出力手段33と、データの送受信を行う通信手段34と、データ等を記憶する記憶手段35と、連絡メール、体調確認メール等を作成するメール作成手段36と、作業者201の異常の有無を判定する判定手段37と、各手段の動作を制御する制御手段38とを備える(図3(A)参照)。
【0027】
記憶手段35は、各種処理を行うためのプログラム、データ、メールのひな型、データ入力画面、データベース等を格納する。図4にデータベースの一例を示す。ここに示すデータベースは、作業者情報データベースであり、作業者201の氏名、所属、作業者201が所持する異常検知装置11の識別番号、作業者201が所持する携帯端末71の識別番号、メールアドレス、電話番号、作業予定日時、作業場所及び作業内容が記録され、連絡メール、体調確認メール等に使用される。
【0028】
データベースへのデータ入力は、記憶手段35に格納されているデータ入力画面を使用して行われる。管理サーバー31からデータ入力画面を読み出し、入力手段32を介してデータを入力することができる他、管理者端末51、作業責任者端末61、作業者携帯端末71から管理サーバー31にアクセスし、データ入力画面を読み出し、各端末からデータを入力可能に構成される。
【0029】
メール作成手段36は、連絡メールと体調確認メールとを作成する。連絡メールは、管理者端末51及び作業責任者端末61に作業者の身体異常情報を送信するための電子メールである。連絡メールのひな型の一例を図3(B)に示す。一方、体調確認メールは、作業者201の体調を確認するために使用される電子メールであり、「異常なし」、「異常あり」を選択し返信できるように構成される。
【0030】
メール作成手段36は、異常検知装置11から異常判定の結果を受信すると、記憶手段35から連絡メールのひな型を読み出し、管理者端末51及び作業責任者端末61に作業者201の身体異常情報を送信するための連絡メールを作成する。一方、体調確認メールは、体調管理システム1が起動すると作業時刻をベースとして定期的に作成される。
【0031】
判定手段37は、体調確認メールを作業者201に送信した後、所定の時間が経過しても返信メールを受信しないとき、又は体調確認メールに対して「異常あり」が選択され返信されたときに作業者201の身体が異常であると判定する。
【0032】
管理者端末51、作業責任者端末61は、いずれもネットワーク101を介して管理サーバー31、さらには作業者携帯端末71とデータを送受信可能に接続する。このデータには電子メールも含まれる。管理者端末51及び作業責任者端末61は、携帯端末であってもよく、管理サーバー31から電子メールを受信すると直ちに受信したことを知らしめるブザー、バイブレータ、発光装置等からなる報知手段を備える。また管理者端末51、作業責任者端末61は、管理サーバー31にアクセスし、データ入力画面を読み出し、データを入力可能な機能を備える。
【0033】
作業者携帯端末71は、ネットワーク101を介して管理サーバー31、さらには管理者端末51、作業責任者端末61とデータを送受信可能に接続する。このデータには電子メールも含まれる。作業者携帯端末71は、管理サーバー31にアクセスし、データ入力画面を読み出し、データを入力可能な機能の他に電話機能を備える。
【0034】
図5は、本発明の第1実施形態の体調管理システム1の処理の流れを示すフローチャートである。管理サーバー31が備える作業者情報データベースには、複数人の作業者情報が入力済である。ステップS1からステップS10までの判断の組合せや順序は一例であり、変更してもよい。
【0035】
管理サーバー31は、異常検知装置11からのデータ送信を監視する(ステップS1)。異常検知装置11は、センサ20を介して生体情報を取得し(ステップS2)、作業者201の身体が異常であると判定すると(ステップS3)、直ちに位置情報取得手段27から現在位置を取得し、異常検知装置11の識別番号と異常判定結果と位置情報とを紐付けして管理サーバー31に自動送信する(ステップS4)。
【0036】
管理サーバー31は、異常検知装置11からデータを受信すると、直ちに、記憶手段35から連絡メールのひな型を読み出し、異常検知装置11からのデータを元に作業者201の身体異常情報を送信するための連絡メールを作成し、管理者端末51及び作業責任者端末61に自動送信する(ステッップS5)。
【0037】
管理者端末51及び作業責任者端末61は、管理サーバー31から連絡メールを受信すると報知手段を介して直ちに受信したことを知らしめる(ステップS6)。管理サーバー31から送信される連絡メールには、「作業者身体異常情報」として、作業者201の氏名、所属、身体異常情報、作業場所、作業予定日時、作業者携帯端末71の電話番号、電子メールアドレスが記載されているため必要に応じて作業者201に連絡することができる。
【0038】
管理サーバー31は、異常検知装置11が送信するデータの監視と平行して、作業者201に対して体調確認メールを送信する。具体的には、作業者情報データベースを読み出し、作業予定日時に該当する作業者201をピックアップする(ステップS7)。作業開始予定時刻をスタートとし、以降、所定の時間間隔でピックアップした全ての作業者201に対して、体調確認メールを一斉に自動送信する(ステップS8、ステップS9)。管理サーバー31は、体調確認メールを送信後、所定時間内に返信メールを受信したか確認する(ステップS10)。
【0039】
管理サーバー31は、所定時間内に返信メールを受信しなかったときは、作業者201の身体に異常が発生していると判断し、作業者201の身体異常情報を送信するための連絡メールを作成し、管理者端末51及び作業責任者端末61に自動送信する(ステップS5)。管理サーバー31は、体調確認メールに対して「異常あり」が選択され返信されたときも前記と同様に管理者端末51及び作業責任者端末61に身体異常情報の連絡メールを自動送信する(ステッップS5)。このとき連絡メールの「身体異常」欄には、「体調確認メールに返信なし」又は「体調異常」とする。
【0040】
以上のように第1実施形態の体調管理システム1は、作業者201の身体が異常であるか否か判定し、異常であると判定すると作業者201のみならず管理者211及び作業責任者221にも異常情報を添付して連絡するので、管理者211及び作業責任者221が作業者201の体調を把握できる。これにより管理者211又は作業責任者221は、電話等で作業の中断など適切な指示をすることができる。
【0041】
さらに第1実施形態の体調管理システム1は、管理サーバー31が定期的に作業者201に対して体調確認メールを自動送信し、その返信メールから作業者201の身体の異常を判断するように構築されている。
【0042】
このように第1実施形態の体調管理システム1は、異常検知装置11とは別に作業者201の身体の異常を確認する手段を備えるので、異常検知装置11に不具合が発生しても熱中症や脱水症など作業者201の身体異常を効果的に防ぎ、また体調を管理することができる。第1実施形態の体調管理システム1は信頼性の高い体調管理システムと言える。
【0043】
図6は、本発明の第2実施形態の体調管理システム2の構成を示す模式図である。図7は、体調管理システム2で使用する管理サーバー31が備えるデータベースの一例、図8は、体調管理システム2で使用するメールひな型の一例である。図9は、本発明の第2実施形態の体調管理システム2の処理の流れを示すフローチャートである。図1から図5に示す本発明の第1実施形態の体調管理システム1と同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
【0044】
本発明の第2実施形態の体調管理システム2は、本発明の第1実施形態の体調管理システム1と基本構成を同じくするが、異常検知装置12の構造及び体調確認メールの取り扱い等が異なる。以下、第1実施形態の体調管理システム1と異なる部分を中心に説明する。
【0045】
第2実施形態の体調管理システム2で使用する異常検知装置12は、センサ20と、本体15が分離しており、これらは通信線で結ばれている。センサ20は、ネックレスのように首から掛けて使用する。センサ20と本体15を分離することでセンサ20周辺が簡素化され、作業者201の身体に確実に密着させることができる。
【0046】
異常検知装置12の本体15の構成は、第1実施形態の異常検知装置11の本体15と基本的に同じであるが、異常検知装置12は位置情報取得手段27を備えていない。また異常検知装置11は、異常判定結果を管理サーバー31に送信するが、異常検知装置12は、異常判定結果を作業者携帯端末71に送信するように構成される。異常検知装置12と作業者携帯端末71とは近距離にあるので、通信手段26に小出力のものを使用することができる。これらより異常検知装置12を小型化することが可能となる。
【0047】
体調管理システム2で使用する作業者携帯端末72は、体調管理システム1で使用する作業者携帯端末71が備える機能の他に通信機能及びGPSを備える。作業者携帯端末72は、異常検知装置12からの異常判定結果を受信すると、GPSから現在位置を取得し、異常検知装置12の識別番号と異常判定結果と位置情報とを紐付けして管理サーバー31に送信する。
【0048】
後述の通り、第2実施形態の体調管理システム2の処理の流れは、第1実施形態の体調管理システム1の処理の流れと基本的に同じであれるが、新たに同じ日時に同じ場所で作業する作業員201をグループ化し処理する考え方が導入されている点で異なる。これに伴い、管理サーバー31の記憶手段35には、作業者情報データベースとしてグループ項目が設けられている(図7参照)。グループ項目のデータも管理者端末51、作業責任者端末61、あるいは作業者携帯端末71から入力可能に構成される。
【0049】
第2実施形態の体調管理システム2では、同じ日時に同じ場所で作業する作業員201をグループ化することで、体調確認メールの効率化を図っている。2人以上の作業者201が同じ日時に同じ場所で共同作業を行うとき、一人の作業者201が手空きで、他の全作業者201が作業中である場合がある。このような場合に体調確認メールに対して、手空きの作業者201が他の作業者201に体調を確認し、全員の体調が良好であればその旨を返信すれば、作業を中断することなく体調確認が行える。
【0050】
このため第2実施形態の体調管理システム2では、グループを構成する作業員201(グループ員)に向けて送信する体調確認メールに全グループ員の体調に異常がないことを返信するための項目が設けられている(図8(A)参照)。管理サーバー31は、グループ員の一人から「全グループ員の体調に異常がない」との返信メール(以下、グループ返信メール)を受信すると、このグループ返信メールにより他のグループ員から「体調異常なし」の返信メールを受領したものと取り扱う。グループ返信メールは、「全グループ員の体調に異常がない」との内容のメールのみである。
【0051】
第2実施形態の体調管理システム2では、単独で作業する作業員201に対してもグループ員に向けて送信する体調確認メールと同じ型式の体調確認メールが使用されるが、単独で作業する作業員201に対しては、グループ返信メールの欄に氏名が記載されていない(図8(B)参照)。このようにグループ以外の作業者201に対しても同じ型式の体調確認メールを送信することで体調確認メールの作成の負担を軽減することができる。
【0052】
第2実施形態の体調管理システム2において、管理サーバー31は、グループ返信メールを受信したときにグループ員全員から体調確認の返信メールを受領したものとして取り扱うが、グループ員(作業者201)から個別の返信メールを受信したときはその返信メールをグループ返信メールよりも優先させる。つまり管理サーバー31は、グループ返信メールを受信後、グループ員から個別の返信メールで「体調異常あり」のメールを受信するとその作業者201は、「体調異常あり」として取り扱う。
【0053】
管理サーバー31は、記憶手段35に格納される作業者情報データベース(図7参照)から作業者201をグループ化する。このような場合、グループ員が当初予定した作業者201と異なることがあり得る。この場合には、グループ返信メールは当然に返信されず個別メールが使用される。よってグループ状況、グループ員の構成が変わっても問題ない。
【0054】
図9は、本発明の第2実施形態の体調管理システム2の処理の流れを示すフローチャートである。管理サーバー31が備える作業者情報データベースには、複数人の作業者情報が入力済である。ステップS11からステップS21までの判断の組合せや順序は一例であり、変更してもよい。
【0055】
管理サーバー31は、作業者携帯端末72からのデータ送信を監視する(ステップS11)。異常検知装置12は、センサ20を介して生体情報を取得し(ステップS12)、作業者201の身体が異常であると判定すると(ステップS13)、直ちに異常検知装置12の識別番号と異常判定結果とを紐付けして作業者携帯端末71に自動送信する(ステップS14)。
【0056】
作業者携帯端末72は、異常検知装置12から異常判定結果を受信すると直ちにGPSから位置情報を取得し、これらを紐付けし、管理サーバー31に自動送信する(ステップS15)。管理サーバー31は、作業者携帯端末72から異常判定結果を受信すると、直ちに、記憶手段35から連絡メールのひな型を読み出し、異常検知装置12からのデータを元に作業者201の身体異常情報を送信するための連絡メールを作成し、管理者端末51及び作業責任者端末61に自動送信する(ステッップS16)。
【0057】
管理者端末51及び作業責任者端末61は、管理サーバー31から連絡メールを受信すると報知手段を介して直ちに受信したことを知らしめる(ステップS17)。管理サーバー31から送信される連絡メールには、「作業者身体異常情報」として、作業者201の氏名、所属、身体異常情報、作業場所、作業予定日時、作業者携帯端末72の電話番号、電子メールアドレスが記載されているため必要に応じて作業者201に連絡することができる(図3(B)参照)。
【0058】
管理サーバー31は、作業者携帯端末72が送信するデータの監視と平行して、作業者201に対して体調確認メールを送信する。具体的には、作業者情報データベースを読み出し、作業予定日時に該当する作業者201をピックアップする。このとき作業者情報データベースを元に同じ日時に同じ場所で作業する作業員201がいるか確認し、同じ日時に同じ場所で作業する作業員201がいるときはこれをグループ化する(ステップS18)。
【0059】
管理サーバー31は、作業開始予定時刻をスタートとし、以降、所定の時間間隔でピックアップした全ての作業者201に対して、体調確認メールを一斉に自動送信する(ステップS19、ステップS20)。
【0060】
管理サーバー31は、体調確認メールを送信後、所定時間内に返信メールを受信したか確認する(ステップS21)。管理サーバー31は、所定時間内に返信メールを受信しなかったときは、作業者201の身体に異常が発生していると判断し、作業者201の身体異常情報を送信するための連絡メールを作成し、管理者端末51及び作業責任者端末61に自動送信する(ステッップS16)。
【0061】
管理サーバー31は、体調確認メールに対して個別メールにて「異常あり」が選択され返信されたときも前記と同様に管理者端末51及び作業責任者端末61に身体異常情報の連絡メールを自動送信する(ステッップS16)。このとき連絡メールの「身体異常」欄には、「体調確認メールに返信なし」又は「体調異常」とする。
【0062】
管理サーバー31は、グループ返信メールを受信したときは、そのグループ員から「異常なし」の個別メールを受信しなくても、そのグループ員から「異常なし」の個別メールを受信したものとして取り扱う。
【0063】
以上のように第2実施形態の体調管理システム2は、作業者201の身体が異常であるか否か判定し、異常であると判定すると作業者201のみならず管理者211及び作業責任者221にも異常情報を添付して連絡するので、管理者211及び作業責任者221が作業者201の体調を把握できる。これにより管理者211又は作業責任者221は、電話等で作業の中断など適切な指示をすることができる。
【0064】
さらに第2実施形態の体調管理システム2は、管理サーバー31が定期的に作業者201に対して体調確認メールを自動送信し、その返信メールから作業者201の身体の異常を判断するように構築されている。さらにグループ化の考え方が導入されているので効率的に作業者201の体調管理を行うことができる。
【0065】
このように第2実施形態の体調管理システム2は、異常検知装置12とは別に作業者201の身体の異常を確認する手段を備えるので、異常検知装置12に不具合が発生しても熱中症や脱水症など作業者の身体異常を効果的に防ぎ、また体調を管理することができる。第2実施形態の体調管理システム2は信頼性の高い体調管理システムと言える。
【0066】
以上、第1及び第2実施形態の体調管理システム1、2を用いて本発明に係る体調管理システムを説明したが、本発明に係る体調管理システムは上記実施形態に限定されるものではなく、要旨を変更しない範囲で変更して使用することができる。
【0067】
第2実施形態の体調管理システム2では、異常検知装置12がセンサ20と本体15とに分離された異常検知装置を使用するが、第1実施形態の異常検知装置11と同様にセンサ20と本体15とが一体化されていてもよい。また第2実施形態の体調管理システム2において、第1実施形態の異常検知装置11と同様に異常検知装置12が位置情報取得手段であるGPSを備えていてもよい。
【0068】
またセンサ20の取付け箇所も腕、首、胸に限定されるものでなく足であってもよい。センサ20の取付け箇所は、生体情報を取得し易く、また作業の邪魔にならない箇所であればよい。
【0069】
図面を参照しながら好適な実施形態を説明したが、当業者であれば、本明細書を見て、自明な範囲内で種々の変更及び修正を容易に想定するであろう。従って、そのような変更及び修正は、請求の範囲から定まる発明の範囲内のものと解釈される。
【符号の説明】
【0070】
1、2 体調管理システム
11、12 異常検知装置
20 センサ
24 判定手段
25 ブザー
26 通信手段
27 位置情報取得手段
28 制御手段
31 管理サーバー
34 通信手段
36 メール作成手段
37 判定手段
51 管理者端末
61 作業責任者端末
71、72 作業者携帯端末
101 ネットワーク
201 作業者
211 管理者
221 作業責任者
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9