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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2019-209484(P2019-209484A)
(43)【公開日】2019年12月12日
(54)【発明の名称】記録装置及び制御方法
(51)【国際特許分類】
   B41J 2/01 20060101AFI20191115BHJP
   B65H 7/02 20060101ALI20191115BHJP
   B41J 11/42 20060101ALI20191115BHJP
【FI】
   B41J2/01 303
   B41J2/01 401
   B41J2/01 451
   B41J2/01 305
   B65H7/02
   B41J11/42
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2018-104422(P2018-104422)
(22)【出願日】2018年5月31日
(71)【出願人】
【識別番号】000002369
【氏名又は名称】セイコーエプソン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100116665
【弁理士】
【氏名又は名称】渡辺 和昭
(74)【代理人】
【識別番号】100194102
【弁理士】
【氏名又は名称】磯部 光宏
(74)【代理人】
【識別番号】100179475
【弁理士】
【氏名又は名称】仲井 智至
(74)【代理人】
【識別番号】100216253
【弁理士】
【氏名又は名称】松岡 宏紀
(72)【発明者】
【氏名】花村 修
(72)【発明者】
【氏名】武石 徹司
【テーマコード(参考)】
2C056
2C058
3F048
【Fターム(参考)】
2C056EA01
2C056EB11
2C056EB13
2C056EB37
2C056EC12
2C056EC13
2C056EC26
2C056EC33
2C056EC67
2C056FA10
2C056FA13
2C056HA12
2C056HA29
2C056HA30
2C056HA37
2C058AB16
2C058AC07
2C058AC11
2C058AC12
2C058AE02
2C058AF27
2C058AF31
2C058GB01
2C058GB21
2C058GB48
2C058GB52
2C058GB53
2C058GB54
2C058GE16
3F048AA05
3F048AB01
3F048BA11
3F048BB02
3F048BD07
3F048CA03
3F048CC16
3F048DA08
3F048DB02
3F048DB06
3F048DC17
3F048EA02
3F048EB37
(57)【要約】
【課題】使い勝手を向上させた記録装置及びその制御方法を提供すること。
【解決手段】記録装置11は、媒体99に記録するヘッド13と、ヘッドに対向するように位置し、搬送される媒体を支持する支持部14と、支持部に支持される媒体の浮き上がりを検出する検出部15と、検出部が媒体の浮き上がりを検出した場合に実行される処理動作を複数有する制御部16と、を備え、検出部が媒体の浮き上がりを検出した場合に制御部が実行する初期動作として、複数の処理動作から1つが設定されるように構成される。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
媒体に記録するヘッドと、
前記ヘッドに対向するように位置し、搬送される前記媒体を支持する支持部と、
前記支持部に支持される前記媒体の浮き上がりを検出する検出部と、
前記検出部が前記媒体の浮き上がりを検出した場合に実行される処理動作を複数有する制御部と、を備え、
前記検出部が前記媒体の浮き上がりを検出した場合に前記制御部が実行する初期動作として、複数の前記処理動作から1つが設定されるように構成されることを特徴とする記録装置。
【請求項2】
前記処理動作には、そのまま記録を継続する継続動作と、前記ヘッドと前記支持部との間隔を調整する調整動作と、記録を中断する中断動作とが含まれることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
【請求項3】
前記初期動作として前記中断動作を実行する場合、前記継続動作、前記調整動作、記録を中止する中止動作を含む複数の前記処理動作から1つが選択されるように構成されることを特徴とする請求項2に記載の記録装置。
【請求項4】
前記制御部に指示を入力するための指示入力部を備え、
前記初期動作として前記中断動作を実行する場合、前記継続動作、前記調整動作、前記中止動作を含む複数の前記処理動作から1つが前記指示入力部を介して選択されるように構成されることを特徴とする請求項3に記載の記録装置。
【請求項5】
前記ヘッドと前記支持部との間隔を調整する調整機構を備え、
前記調整動作を実行する場合、前記ヘッドと前記支持部との間隔を前記調整機構により調整することを特徴とする請求項2から請求項4の何れか一項に記載の記録装置。
【請求項6】
前記調整機構は、前記ヘッドと前記支持部との間隔を段階的に調整することを特徴とする請求項5に記載の記録装置。
【請求項7】
情報を表示するための表示部を備え、
前記検出部が前記媒体の浮き上がりを検出した場合に前記検出部が前記媒体の浮き上がりを検出したことを前記表示部に表示することを特徴とする請求項1から請求項6の何れか一項に記載の記録装置。
【請求項8】
前記ヘッドは、搬送される前記媒体の幅方向を長手方向として構成されるラインヘッドであり、
前記検出部は、前記幅方向に複数配置され、前記媒体の浮き上がりを検出するための検出基準が配置される領域に応じて異なるように構成されることを特徴とする請求項1から請求項7の何れか一項に記載の記録装置。
【請求項9】
前記ヘッドは、搬送される前記媒体の幅方向を走査方向として走査するように構成されるシリアルヘッドであり、
前記検出部は、前記ヘッドとともに走査するように構成され、前記媒体の浮き上がりを検出するための検出基準が前記ヘッドが走査する領域に応じて異なるように構成されることを特徴とする請求項1から請求項7の何れか一項に記載の記録装置。
【請求項10】
媒体に記録するヘッドと、前記ヘッドに対向するように位置し、搬送される前記媒体を支持する支持部と、前記支持部に支持される前記媒体の浮き上がりを検出する検出部と、
前記検出部が前記媒体の浮き上がりを検出した場合に実行される処理動作を複数有する制御部と、を備える記録装置の制御方法であって、
前記検出部が前記媒体の浮き上がりを検出した場合に、複数の前記処理動作から予め設定された1つの前記処理動作を初期動作として実行することを含む制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばインクジェット式プリンターなどの記録装置及びその制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、記録装置の一例として、媒体の浮き上がりを検出する検出センサーを備えるインクジェットプリンターが記載されている。このインクジェットプリンターは、検出センサーが媒体の浮き上がりを検出すると、ヘッドと媒体との接触を防止するためにヘッドを上昇させる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2017−132151号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載されたインクジェットプリンターにおいては、検出センサーが媒体の浮き上がりを検出するとヘッドが上昇するため、媒体に画像を記録するために時間を要する。そのため、例えば記録速度を求めるユーザーにとっては、使い勝手において難がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決する記録装置は、媒体に記録するヘッドと、前記ヘッドに対向するように位置し、搬送される前記媒体を支持する支持部と、前記支持部に支持される前記媒体の浮き上がりを検出する検出部と、前記検出部が前記媒体の浮き上がりを検出した場合に実行される処理動作を複数有する制御部と、を備え、前記検出部が前記媒体の浮き上がりを検出した場合に前記制御部が実行する初期動作として、複数の前記処理動作から1つが設定されるように構成される。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】記録装置の一実施形態を模式的に示す側面図。
図2】ヘッドの側面図。
図3】記録装置の電気的構成を示すブロック図。
図4】初期動作処理の処理ルーチンを示すフローチャート。
図5】選択動作処理の処理ルーチンを示すフローチャート。
図6】記録装置の変更例を模式的に示すヘッドの正面図。
図7】記録装置の別の変更例を模式的に示すヘッドの正面図。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、記録装置の一実施形態について図を参照しながら説明する。記録装置は、例えば、用紙等の媒体に液体の一例であるインクを噴射することによって、文字、写真等の画像を記録するインクジェット式のプリンターである。
【0008】
図1に示すように、記録装置11は、筐体12を備える。記録装置11は、媒体99に記録するヘッド13と、媒体99を支持する支持部14とを備える。記録装置11は、媒体99の浮き上がりを検出する検出部15と、装置全体を統括的に制御する制御部16とを備える。
【0009】
記録装置11は、搬送経路18に沿って媒体99を搬送する搬送ローラー19を備える。搬送経路18は、図1において2点鎖線で示すように筐体12内を延びる。搬送ローラー19は、筐体12内において対をなすように配置される。一対の搬送ローラー19は、搬送経路18を挟み込むように配置される。一対の搬送ローラー19は、筐体12内において1つ以上設けられる。
【0010】
記録装置11は、筐体12の下部に、媒体99を収容するように構成されるカセット21を備える。カセット21は、筐体12に対して着脱されるように構成される。カセット21は、媒体99を積層する状態で収容するように構成される。記録装置11は、複数のカセット21が装着されるように構成されてもよい。
【0011】
記録装置11は、カセット21に収容される媒体99を送り出すピックアップローラー22と分離ローラー23とを備える。ピックアップローラー22は、カセット21に収容された媒体99のうち、その最上に位置する媒体99を送り出す。分離ローラー23は、ピックアップローラー22により送り出された媒体99を摩擦力によって1枚ずつに分離する。カセット21から送り出される媒体99は、搬送ローラー19により搬送経路18に沿って搬送される。記録装置11は、カセット21から媒体99が供給される構成に限らず、例えば筐体12に取り付けられる供給トレイから媒体99を供給されるように構成されてもよい。
【0012】
ヘッド13は、1又は複数のノズル25を有する。ヘッド13は、ノズル25から液体を噴射することにより媒体99に画像を記録する。本実施形態のヘッド13は、媒体99の幅方向Xを長手方向として構成されるラインヘッドである。本実施形態のヘッド13は、ホルダー26により保持される。ホルダー26は、筐体12内に位置する。ヘッド13は、媒体99の幅方向Xを走査方向として走査するように構成されるシリアルヘッドでもよい。
【0013】
支持部14は、ヘッド13と対向するように位置する。ヘッド13及び支持部14は、搬送経路18の一部分を挟むように位置する。支持部14は、搬送される媒体99を支持する。支持部14は、媒体99を支持するための支持面27を有する。支持面27は、支持部14においてヘッド13と対向する面である。本実施形態の支持面27は、記録装置11が水平面上に置かれている場合に、水平に広がる面となる。
【0014】
図面では、記録装置11が水平面上に置かれているとして、その重力の方向をZ軸で示し、Z軸と交差する面に沿う方向をX軸及びY軸で示す。X軸、Y軸及びZ軸は、互いに直交する。そのため、X軸及びY軸は、水平面に沿う。この場合、本実施形態における支持部14の支持面27は、X軸方向及びY軸方向に広がる面となる。支持部14上においてY軸方向に媒体99が搬送されるとすると、Y軸方向が媒体99の搬送方向Y、X軸方向が媒体99の幅方向Xとなる。そのため、以下の説明では、X軸方向を幅方向X、Y軸方向を搬送方向Y、Z軸方向を鉛直方向Zともいう。
【0015】
本実施形態の支持部14は、一対のローラー28とベルト29を有する。ベルト29は、一対のローラー28に巻き掛けられる。ローラー28が回転することにより、ベルト29がローラー28の外周に沿うように周回する。支持部14は、ベルト29の外周面により媒体99を支持する。本実施形態において、ベルト29の外周面のうちヘッド13と対向する面が支持面27となる。そのため、本実施形態の支持部14は、媒体99を支持するとともに媒体99を搬送する。支持部14は、媒体99を搬送することなく単に媒体99を支持するだけの支持台として構成されてもよい。
【0016】
検出部15は、支持部14に支持される媒体99の浮き上がりを検出する。そのため、検出部15は、支持部14の支持面27と対向するように位置するとよい。本実施形態の検出部15は、搬送方向Yにおいてヘッド13より上流に位置する。こうすると、媒体99がヘッド13と対向する位置に到達するまでに、媒体99の浮き上がりを検出できる。
【0017】
記録装置11は、ヘッド13と支持部14との間隔を調整する調整機構31を備える。例えば、検出部15が媒体99の浮き上がりを検出した場合に、調整機構31によりヘッド13と支持部14との間隔を調整することによって、浮き上がる媒体99とヘッド13との距離を適切な距離に維持できる。これにより、記録品質の低下を抑制できる。本実施形態の調整機構31は、ヘッド13を移動させることにより、ヘッド13と支持部14との間隔を調整する。調整機構31は、支持部14を移動させるように構成されてもよいし、ヘッド13及び支持部14の双方を移動させるように構成されてもよい。
【0018】
記録装置11は、搬送経路18の一部分として、媒体99が排出される排出経路33と、媒体99がスイッチバック搬送されるスイッチバック経路34と、媒体99の姿勢が反転される反転経路35とを有する。排出経路33は、ヘッド13により記録された媒体99が積載面36に向けて排出される経路である。排出経路33を搬送される媒体99は、積載面36に積載される。本実施形態において、積載面36は、記録装置11の上部に位置する。本実施形態の積載面36は、筐体12の上面の一部により構成される。
【0019】
スイッチバック経路34及び反転経路35は、両面に記録される媒体99が搬送される経路である。スイッチバック経路34は、排出経路33に沿うように延びる。スイッチバック経路34の終端は、筐体12内に収まる。反転経路35は、スイッチバック経路34から延びる。反転経路35は、ヘッド13の下流からヘッド13の上流に向けて、ヘッド13の上方を通過するように延びる。
【0020】
媒体99の両面に記録する場合、片面に記録された媒体99は、まずスイッチバック経路34へ搬送される。次に、媒体99は、スイッチバック経路34においてスイッチバック搬送される。すなわち、媒体99は、スイッチバック経路34において、逆向きに搬送される。これにより、媒体99は、スイッチバック経路34から反転経路35へ搬送される。
【0021】
媒体99は、スイッチバック経路34及び反転経路35を搬送されることにより、記録された片面が上方を向く姿勢から下方を向く姿勢に反転される。反転経路35を搬送された媒体99は、再びヘッド13により記録される。このとき、媒体99は、すでに記録された面とは反対側の面に記録される。このようにして、記録装置11は、媒体99に両面に記録する。両面に記録された媒体99は、排出経路33を搬送されることにより積載面36に排出される。
【0022】
制御部16は、検出部15が媒体99の浮き上がりを検出した場合に実行される処理動作を複数有する。制御部16は、検出部15が媒体99の浮き上がりを検出した場合に、自身が記憶する処理動作を実行する。制御部16は、例えばCPU及びメモリーを含んで構成される。制御部16は、メモリーに記憶されるプログラムをCPUが実行することにより、処理動作を実行する。
【0023】
記録装置11は、検出部15が媒体99の浮き上がりを検出した場合に制御部16が実行する初期動作として、複数の処理動作から1つが設定されるように構成される。すなわち、制御部16は、検出部15が媒体99の浮き上がりを検出すると、初期動作を実行する。初期動作は、制御部16が記憶する複数の処理動作から設定される1つの処理動作である。まとめると、記録装置11は、検出部15が媒体99の浮き上がりを検出した場合に、複数の処理動作から予め設定された1つの処理動作を初期動作として実行する。初期動作は、例えばユーザーにより設定される。ユーザーが所望する処理動作を初期動作として設定することにより、検出部15が媒体99の浮き上がりを検出した際にユーザーごとに適切な処理動作を実行できる。
【0024】
本実施形態において、処理動作には、継続動作と、調整動作と、中断動作とが含まれる。継続動作とは、そのまま記録を継続する動作である。調整動作とは、ヘッド13と支持部14との間隔を調整する動作である。中断動作とは、記録を中断する動作である。制御部16は、継続動作、調整動作、中断動作以外の処理動作を有してもよい。
【0025】
初期動作として継続動作を設定する場合、検出部15が媒体99の浮き上がりを検出しても、そのまま記録が継続される。初期動作として継続動作を設定することにより、記録装置11の記録速度を確保できる。そのため、記録速度を求めるユーザーにとっては、初期動作として継続動作を設定することが好ましい。また、ヘッド13と支持部14との間隔を調整した場合、ヘッド13と媒体99との接触による媒体99の汚れは防止できる。しかし、間隔を調整することで、最適なヘッド13と支持部14との間隔ではなくなることで画像が劣化する場合がある。初期動作として継続動作を設定することは、例えば、ヘッド13に接触して媒体99の一部が汚れたとしても、媒体に記録された画像自体の劣化を防止したいユーザーにとっても好ましい。
【0026】
初期動作として調整動作を設定する場合、検出部15が媒体99の浮き上がりを検出すると、ヘッド13と支持部14との間隔が調整される。調整動作を実行する場合、ヘッド13と支持部14との間隔を調整機構31により調整する。具体的には、ヘッド13と支持部14との間隔が広がるように、調整機構31によりヘッド13を移動させる。
【0027】
初期動作として調整動作を設定することにより、支持部14に支持される媒体99とヘッド13との距離を適切な距離に維持できるため、ヘッド13と媒体99が接触することによる記録品質の低下を抑制できる。そのため、ヘッド13と媒体99が接触することによる媒体99の汚れのない記録品質を求めるユーザーにとっては、初期動作として継続動作を設定することが好ましい。
【0028】
初期動作として中断動作を設定する場合、検出部15が媒体99の浮き上がりを検出すると、記録を中断する。記録装置11は、初期動作として中断動作を実行する場合、継続動作、調整動作、中止動作を含む複数の処理動作から1つが選択されるように構成されてもよい。中止動作とは、記録を中止する動作である。すなわち、記録装置11は、初期動作として中断動作を実行した後、継続動作、調整動作、中止動作から1つの処理動作がユーザーに選択させる。こうすると、検出部15が媒体99の浮き上がりを検出することによって記録を中断した後、その時々に応じてユーザーが所望する処理動作を実行できる。そのため、媒体99に浮き上がりが発生した際に実行される処理動作を逐一選択したいユーザーにとっては、初期動作として中断動作を設定することが好ましい。
【0029】
記録装置11は、初期動作として中止動作を設定できるように構成されてもよい。初期動作として中止動作を設定する場合、検出部15が媒体99の浮き上がりを検出すると、記録が中止される。
【0030】
次に、検出部15の構成について説明する。
図2に示すように、本実施形態の検出部15は、板ばね38と、圧電素子39とを含んで構成される。板ばね38は、例えばホルダー26に取り付けられる。板ばね38は、ホルダー26に取り付けられる基端部分から支持部14に向かうように延びる。板ばね38は、基端部分とは反対側となる先端部分がヘッド13においてノズル25が形成されるノズル面41と同じ高さに位置するように延びるとよい。
【0031】
圧電素子39は、板ばね38に取り付けられる。圧電素子39は、例えば板ばね38において先端部分寄りに位置する。圧電素子39は、板ばね38が変位することにより、その変位に基づく電圧を発生させる。
【0032】
媒体99が支持部14から浮き上がっている場合、搬送される媒体99は板ばね38に接触する。媒体99が板ばね38に接触すると、板ばね38が変位する。このとき、圧電素子39は電圧を発生させる。制御部16は、圧電素子39が発生させる電圧に基づいて、媒体99の浮き上がりを検出する。圧電素子39は、板ばね38の変位量に応じた電圧を発生させる。制御部16は、圧電素子39からの出力電圧が検出基準となる基準電圧を上回る場合に、媒体99が板ばね38に接触する、すなわち媒体99に浮き上がりが発生していると判定する。
【0033】
制御部16は、圧電素子39からの出力電圧の大きさに基づき、媒体99の浮き上がりの程度を判定するように構成されてもよい。例えば、制御部16は、圧電素子39からの出力電圧が大きい場合に媒体99の浮き上がりの程度が「大」と判定し、圧電素子39からの出力電圧が小さい場合に媒体99の浮き上がりの程度が「小」と判定するように構成されてもよい。
【0034】
媒体99に浮き上がりが発生すると、その媒体99がヘッド13に接触するおそれがある。媒体99がヘッド13に接触すると、媒体99に不必要な液体が付着することがある。これにより、記録品質が低下するおそれがある。そのため、媒体99の浮き上がりを検出した場合には、例えばヘッド13と支持部14との間隔を広げることにより、媒体99とヘッド13とが接触するおそれを低減できる。
【0035】
本実施形態の板ばね38は、ホルダー26において搬送方向Yの上流側となる面に取り付けられる。この場合、板ばね38は、基端部分から先端部分にかけて、ヘッド13に向かうように屈曲、又は湾曲するとよい。こうすると、浮き上がりを生じる媒体99が板ばね38に接触することによる媒体99への負荷を低減できる。圧電素子39は、板ばね38において搬送方向Yの下流側となる面に取り付けられるとよい。こうすると、浮き上がりを生じる媒体99が圧電素子39に接触するおそれを低減できる。
【0036】
検出部15は、例えば支持部14から浮き上がる媒体99がレバーに接触することにより媒体99の浮き上がりを検出するように構成されてもよい。
調整機構31は、ヘッド13と支持部14との間隔を段階的に調整するように構成されてもよい。例えば、調整機構31は、ヘッド13と支持部14との間隔が距離D1、距離D2及び距離D3の何れとなるように調整する構成としてもよい。こうすると、ヘッド13と支持部14との間隔をリニアに調整する場合と比較して、調整機構31の構成を簡易にできる。本実施形態においては、距離D1<距離D2<距離D3である。
【0037】
調整機構31は、媒体99に生じる浮き上がりの程度が大きいほど、ヘッド13と支持部14との間隔を広くするように調整してもよい。調整機構31は、ヘッド13と支持部14との間隔を2段階で調整するように構成されてもよいし、4段階以上で調整するように構成されてもよい。
【0038】
次に、記録装置11の電気的構成について説明する。
図3に示すように、制御部16は、ヘッド13及び検出部15を制御する。制御部16は、ヘッド13を制御することにより媒体99に画像を記録する。制御部16は、検出部15を制御することにより媒体99の浮き上がりを検出する。
【0039】
記録装置11は、制御部16に指示を入力するための指示入力部43を備えてもよい。指示入力部43は、例えばボタンなどにより構成される。記録装置11は、初期動作として中断動作を実行する場合、継続動作、調整動作、中止動作を含む複数の処理動作から1つが指示入力部43を介して選択されるように構成されてもよい。この場合、ユーザーは、記録装置11が初期動作として中断動作を実行した後、継続動作、調整動作、中止動作を含む複数の処理動作から1つの処理動作を指示入力部43を介して選択する。
【0040】
記録装置11は、指示入力部43を介して、複数の処理動作から1つを初期動作として設定されるように構成されてもよい。この場合、ユーザーは、指示入力部43を介して、継続動作、調整動作、中断動作を含む複数の処理動作から1つの処理動作を初期動作として設定する。上述した処理動作の選択及び初期動作の設定は、記録装置11と電気的に接続されるコンピューターなどの外部端末により実行されてもよい。
【0041】
記録装置11は、情報を表示するための表示部44を備えてもよい。表示部44は、例えば液晶画面などにより構成される。表示部44は、例えば記録装置11の状態を示す情報を表示する。表示部44は、検出部15が媒体99の浮き上がりを検出した場合に検出部15が媒体99の浮き上がりを検出したことを表示してもよい。こうすると、媒体99の浮き上がりが検出されたことをユーザーに知らせることができる。表示部44は、ヘッド13が噴射する液体の残量などの情報を表示してもよい。検出部15が媒体99の浮き上がりを検出した場合、検出部15が媒体99の浮き上がりを検出したことを、例えば記録装置11と電気的に接続されるコンピューターなどの外部端末に表示してもよい。
【0042】
本実施形態の制御部16は、ヘッド13、検出部15の他に、搬送ローラー19、ピックアップローラー22、分離ローラー23、ローラー28、調整機構31、指示入力部43及び表示部44を制御する。指示入力部43及び表示部44は、タッチパネルで構成されてもよい。この場合、指示入力部43と表示部44とをタッチパネルにより兼ねることができる。
【0043】
次に、制御部16が実行する初期動作処理について説明する。制御部16は、検出部15が媒体99の浮き上がりを検出すると、初期動作処理を実行する。初期動作処理とは、初期動作を実行する処理である。制御部16は、検出部15により媒体99の浮き上がりを検出した場合、即座に初期動作を実行してもよいし、その媒体99への記録を終えた後に初期動作を実行してもよい。
【0044】
図4に示すように、初期動作処理を実行する制御部16は、ステップS11において、媒体99の浮き上がりを検出したことを表示部44に表示させる。これにより、ユーザーは、媒体99に浮き上がりが発生したことを把握できる。
【0045】
制御部16は、ステップS12において、初期動作は継続動作であるか否かを判定する。すなわち、制御部16は、ステップS12において、初期動作として設定されている処理動作は継続動作であるか否かを判定する。制御部16は、初期動作が継続動作である場合に、初期動作処理を終了する。そのため、制御部16は、初期動作として継続動作が設定されている場合、そのまま記録を継続する。制御部16は、初期動作が継続動作でない場合に、ステップS13に処理を移行する。
【0046】
制御部16は、ステップS13において、初期動作が調整動作であるか否かを判定する。すなわち、制御部16は、ステップS13において、初期動作として設定されている処理動作が調整動作であるか否かを判定する。制御部16は、初期動作が調整動作である場合に、ステップS15に処理を移行する。制御部16は、初期動作が調整動作でない場合に、ステップS14に処理を移行する。
【0047】
制御部16は、ステップS15において、調整機構31により間隔を調整する。すなわち、制御部16は、初期動作として調整動作が設定されている場合、調整機構31によりヘッド13と支持部14との間隔を調整する。調整機構31により間隔を調整している間は、記録動作が一時中断されていることが好ましい。制御部16は、調整機構31によりヘッド13と支持部14との間隔を調整し終えると、初期動作処理を終了する。記録動作が一時中断されている場合は、記録を再開して初期動作処理を終了する。
【0048】
制御部16は、ステップS13において初期動作が調整動作でない場合に、ステップS14において、記録を中断する。本実施形態においては、初期動作として、継続動作、調整動作、中断動作の何れかの処理動作を設定可能である。そのため、制御部16は、初期動作が継続動作でも調整動作でもない場合、初期動作が中断動作であると判定する。こうした理由により、制御部16は、ステップS14において記録を中断する。制御部16は、記録を中断した後、初期動作処理を終了する。制御部16は、記録を中断したうえで初期動作処理を終了した場合に、選択動作処理を実行する。
【0049】
次に、制御部16が実行する選択動作処理について説明する。選択動作処理とは、選択される処理動作を実行する処理である。
図5に示すように、選択動作処理を実行する制御部16は、ステップS21において、処理動作が選択されるまで待機する。制御部16は、ステップS21において、ユーザーに処理動作を選択させる。このとき、制御部16は、例えば表示部44に処理動作の一覧を表示することにより、指示入力部43を介してユーザーに処理動作を選択させる。制御部16は、処理動作が選択されると、ステップS22に処理を移行する。
【0050】
制御部16は、ステップS22において、選択された処理動作は継続動作であるか否かを判定する。制御部16は、選択された処理動作が継続動作である場合、ステップS26に処理を移行する。制御部16は、選択された処理動作が継続動作でない場合、ステップS23に処理を移行する。
【0051】
制御部16は、ステップS23において、選択された処理動作は調整動作であるか否かを判定する。制御部16は、選択された処理動作が調整動作である場合、ステップS25に処理を移行する。制御部16は、選択された処理動作が調整動作でない場合、ステップS24に処理を移行する。
【0052】
制御部16は、ステップS24において、記録を中止する。本実施形態において、ステップS21において選択可能となる処理動作は、継続動作、調整動作、中止動作の何れかである。そのため、制御部16は、選択された処理動作が継続動作でも調整動作でもない場合、選択された動作は中止動作であると判定する。こうした理由により、制御部16は、ステップS24において記録を中止する。制御部16は、記録を中止した後、選択動作処理を終了する。
【0053】
制御部16は、ステップS21において選択された処理動作が調整動作である場合に、ステップS25において、調整機構31により間隔を調整する。すなわち、制御部16は、ステップS25において、調整機構31によりヘッド13と支持部14との間隔を調整する。
【0054】
制御部16は、ステップS21において選択された処理動作が継続動作である場合、又はステップS25において調整機構31により間隔を調整した後に、ステップS26において、記録を再開する。制御部16は、記録を再開した後、選択動作処理を終了する。
【0055】
次に、上記実施形態の作用及び効果について説明する。
(1)記録装置11は、検出部15が媒体99の浮き上がりを検出した場合に制御部16が実行する初期動作として、複数の処理動作から1つが設定されるように構成される。これにより、検出部15が媒体99の浮き上がりを検出した場合に制御部16が実行する初期動作として、複数の処理動作からユーザーが所望する処理動作を実行できる。したがって、記録装置11の使い勝手を向上できる。
【0056】
(2)処理動作には、そのまま記録を継続する継続動作と、ヘッド13と支持部14との間隔を調整する調整動作と、記録を中断する中断動作とが含まれる。そのため、継続動作、調整動作及び中断動作を含む複数の処理動作から初期動作として設定できる。これにより、検出部15が媒体99の浮き上がりを検出した場合に、ユーザーが所望する処理動作を実行できる。
【0057】
(3)初期動作として中断動作を実行する場合、継続動作、調整動作、記録を中止する中止動作を含む複数の処理動作から1つが選択されるように構成される。これにより、中断動作により記録を中断した後、継続動作、調整動作及び中止動作を含む複数の処理動作からユーザーが所望する処理動作を実行できる。
【0058】
(4)初期動作として中断動作を実行する場合、継続動作、調整動作、中止動作を含む複数の処理動作から1つが指示入力部43を介して選択されるように構成される。これにより、記録装置11と電気的に接続されるパーソナルコンピューターなどの外部端末を使用することなく処理動作を選択できる。
【0059】
(5)調整動作を実行する場合、ヘッド13と支持部14との間隔を調整機構31により調整する。こうすると、調整機構31により、ヘッド13と支持部14との間隔を調整できる。
【0060】
(6)調整機構31は、ヘッド13と支持部14との間隔を段階的に調整する。こうすると、ヘッド13と支持部14との間隔をリニアに調整する場合と比較して、調整機構31の構成を簡易にできる。
【0061】
(7)検出部15が媒体99の浮き上がりを検出した場合に検出部15が媒体99の浮き上がりを検出したことを表示部44に表示する。こうすると、表示部44により、媒体99の浮き上がりが生じたことをユーザーに知らせることができる。
【0062】
(8)記録装置11は、検出部15が媒体99の浮き上がりを検出した場合に、複数の処理動作から予め設定された1つの処理動作を初期動作として実行する。これにより、検出部15が媒体99の浮き上がりを検出した場合に制御部16が実行する初期動作として、複数の処理動作からユーザーが所望する処理動作を実行できる。したがって、記録装置11の使い勝手を向上できる。
【0063】
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
図6に示すように、ヘッド13が媒体99の幅方向Xが長手方向となるように構成されるラインヘッドである場合、検出部15が幅方向Xに複数配置されてもよい。この場合、検出部15は、配置される領域に応じて、媒体99の浮き上がりを検出するための検出基準が異なるように構成されてもよい。
【0064】
図6に示す変更例においては、検出部15が幅方向Xに3つ並ぶように配置される。検出部15は、幅方向Xに2つ並ぶように配置されてもよいし、4つ以上並ぶように配置されてもよい。それぞれの検出部15は、ホルダー26に取り付けられる。幅方向Xにおいて複数の検出部15を配置することにより、媒体99の浮き上がりを領域ごとに検出できる。すなわち、幅方向Xにおいて中央に位置する検出部15は、媒体99の中央部分となる領域の浮き上がりを検出する。幅方向Xにおいて端寄りに位置する検出部15は、媒体99の端部分となる領域の浮き上がりを検出する。そのため、幅方向Xにおいて中央に位置する1つの検出部15が媒体99の浮き上がりを検出し、両端に位置する2つの検出部15が媒体99の浮き上がりを検出しない場合、媒体99の中央部分に浮き上がりを生じていることが分かる。
【0065】
媒体99の中央部分に浮き上がりを生じる場合、媒体99とヘッド13とが接触する場合にその接触面積が大きくなりやすい。そのため、媒体99の中央部分に浮き上がりを生じる場合、媒体99とヘッド13とが接触すると、記録品質の低下が著しい場合がある。
【0066】
媒体99の端部分に浮き上がりを生じる場合、中央部分に浮き上がりを生じる場合と比較して、媒体99とヘッド13とが接触する場合にその接触面積が小さくなりやすい。そのため、媒体99の端部分に浮き上がりを生じる場合、媒体99とヘッド13とが接触しても、記録品質の低下が小さく済む場合が多い。
【0067】
この変更例によれば、以下の効果を得ることができる。
(9)例えば幅方向Xにおいて媒体99の中央部分に対応する領域の検出基準を、媒体99の端部分に対応する領域の検出基準よりも低くすることにより、媒体99の端部分の浮き上がりを許容できる。
【0068】
図6に示す変更例において、例えば、幅方向Xにおいて両端に位置する検出部15の板ばね38の長さを中央に位置する検出部15の板ばね38の長さよりも短くしてもよい。こうすると、幅方向Xにおいて両端に位置する検出部15が媒体99の浮き上がりを検出しにくくできる。したがって、媒体99の端部分の浮き上がりを許容できる。
【0069】
図7に示すように、ヘッド13が媒体99の幅方向Xが走査方向として走査するように構成されるシリアルヘッドである場合、走査するヘッド13に追従するように検出部15が構成されてもよい。この場合、検出部15は、ヘッド13が走査する領域に応じて、媒体99の浮き上がりを検出するための検出基準が異なるように構成されてもよい。
【0070】
図7に示す変更例において、ヘッド13は、走査方向に移動するように構成されるキャリッジ46に搭載される。キャリッジ46は、走査方向である幅方向Xに延びる軸47に支持される。キャリッジ46は、軸47に沿って移動するように構成される。これにより、ヘッド13は走査方向に走査する。
【0071】
検出部15は、キャリッジ46に取り付けられる。このため、検出部15は、ヘッド13とともに走査する。この変更例において、検出部15は、X軸と交差する面であるキャリッジ46の側面に取り付けられる。図7に示す例においては、キャリッジ46の両方の側面に検出部15が取り付けられている。検出部15は、キャリッジ46の一方の側面にのみ検出部15が取り付けられてもよい。
【0072】
検出部15は、ヘッド13とともに幅方向Xに移動する際に、媒体99の浮き上がりを検出する。キャリッジ46に取り付けられる検出部15の検出基準をヘッド13が走査する領域に応じて異なるように構成することにより、媒体99の浮き上がりを領域ごとに検出できる。すなわち、幅方向Xにおいて中央を移動する検出部15は、媒体99の中央部分となる領域の浮き上がりを検出する。幅方向Xにおいて端寄りを移動する検出部15は、媒体99の端部分となる領域の浮き上がりを検出する。そのため、幅方向Xにおいて中央を移動する際に検出部15が媒体99の浮き上がりを検出し、端寄りを移動する際に検出部15が媒体99の浮き上がりを検出しない場合、媒体99の中央部分に浮き上がりを生じていることが分かる。
【0073】
この変更例によれば、以下の効果を得ることができる。
(10)例えば幅方向Xにおいて媒体99の中央部分に対応する領域を走査する際の検出基準を、媒体99の端部分に対応する領域を走査する際の検出基準よりも低くすることにより、媒体99の端部分の浮き上がりを許容できる。
【0074】
・検出部15は、ヘッド13に取り付けられてもよい。
・ヘッド13が噴射する液体はインクに限らず、例えば機能材料の粒子が液体に分散又は混合されてなる液状体などでもよい。例えば、ヘッド13が液晶ディスプレイ、エレクトロルミネッセンスディスプレイ及び面発光ディスプレイの製造などに用いられる電極材または色材などの材料を分散または溶解のかたちで含む液状体を噴射してもよい。
【0075】
以下に、上述した実施形態及び変更例から把握される技術的思想及びその作用効果を記載する。
[思想1]
媒体に記録するヘッドと、
前記ヘッドに対向するように位置し、搬送される前記媒体を支持する支持部と、
前記支持部に支持される前記媒体の浮き上がりを検出する検出部と、
前記検出部が前記媒体の浮き上がりを検出した場合に実行される処理動作を複数有する制御部と、を備え、
前記検出部が前記媒体の浮き上がりを検出した場合に前記制御部が実行する初期動作として、複数の前記処理動作から1つが設定されるように構成されることを特徴とする記録装置。
【0076】
この構成によれば、検出部が媒体の浮き上がりを検出した場合に制御部が実行する初期動作として、複数の処理動作からユーザーが所望する処理動作を実行できる。したがって、記録装置の使い勝手を向上できる。
【0077】
[思想2]
前記処理動作には、そのまま記録を継続する継続動作と、前記ヘッドと前記支持部との間隔を調整する調整動作と、記録を中断する中断動作とが含まれることを特徴とする[思想1]に記載の記録装置。
【0078】
この構成によれば、継続動作、調整動作及び中断動作を含む複数の処理動作から初期動作として設定できる。これにより、検出部が媒体の浮き上がりを検出した場合に、ユーザーが所望する処理動作を実行できる。
【0079】
[思想3]
前記初期動作として前記中断動作を実行する場合、前記継続動作、前記調整動作、記録を中止する中止動作を含む複数の前記処理動作から1つが選択されるように構成されることを特徴とする[思想2]に記載の記録装置。
【0080】
この構成によれば、中断動作により記録を中断した後、継続動作、調整動作及び中止動作を含む複数の処理動作からユーザーが所望する処理動作を実行できる。
[思想4]
前記制御部に指示を入力するための指示入力部を備え、
前記初期動作として前記中断動作を実行する場合、前記継続動作、前記調整動作、前記中止動作を含む複数の前記処理動作から1つが前記指示入力部を介して選択されるように構成されることを特徴とする[思想3]に記載の記録装置。
【0081】
この構成によれば、記録装置と電気的に接続されるパーソナルコンピューターなどの外部端末を使用することなく処理動作を選択できる。
[思想5]
前記ヘッドと前記支持部との間隔を調整する調整機構を備え、
前記調整動作を実行する場合、前記ヘッドと前記支持部との間隔を前記調整機構により調整することを特徴とする[思想2]から[思想4]の何れか1つに記載の記録装置。
【0082】
この構成によれば、調整機構により、ヘッドと支持部との間隔を調整できる。
[思想6]
前記調整機構は、前記ヘッドと前記支持部との間隔を段階的に調整することを特徴とする[思想5]に記載の記録装置。
【0083】
この構成によれば、ヘッドと支持部との間隔をリニアに調整する場合と比較して、調整機構の構成を簡易にできる。
[思想7]
情報を表示するための表示部を備え、
前記検出部が前記媒体の浮き上がりを検出した場合に前記検出部が前記媒体の浮き上がりを検出したことを前記表示部に表示することを特徴とする[思想1]から[思想6]の何れか1つに記載の記録装置。
【0084】
この構成によれば、表示部により、媒体の浮き上がりが生じたことをユーザーに知らせることができる。
[思想8]
前記ヘッドは、搬送される前記媒体の幅方向を長手方向として構成されるラインヘッドであり、
前記検出部は、前記幅方向に複数配置され、配置される領域に応じて前記媒体の浮き上がりを検出するための検出基準が異なるように構成されることを特徴とする[思想1]から[思想7]の何れか1つに記載の記録装置。
【0085】
この構成によれば、例えば幅方向において媒体の中央部分に対応する領域の検出基準を、媒体の端部分に対応する領域の検出基準よりも低くすることにより、媒体の端部分の浮き上がりを許容できる。
【0086】
[思想9]
前記ヘッドは、搬送される前記媒体の幅方向を走査方向として走査するように構成されるシリアルヘッドであり、
前記検出部は、前記ヘッドとともに走査するように構成され、前記ヘッドが走査する領域に応じて前記媒体の浮き上がりを検出するための検出基準が異なるように構成されることを特徴とする[思想1]から[思想7]の何れか1つに記載の記録装置。
【0087】
この構成によれば、例えば幅方向において媒体の中央部分に対応する領域を走査する際の検出基準を、媒体の端部分に対応する領域を走査する際の検出基準よりも低くすることにより、媒体の端部分の浮き上がりを許容できる。
【0088】
[思想10]
媒体に記録するヘッドと、前記ヘッドに対向するように位置し、搬送される前記媒体を支持する支持部と、前記支持部に支持される前記媒体の浮き上がりを検出する検出部と、
前記検出部が前記媒体の浮き上がりを検出した場合に実行される処理動作を複数有する制御部と、を備える記録装置の制御方法であって、
前記検出部が前記媒体の浮き上がりを検出した場合に、複数の前記処理動作から予め設定された1つの前記処理動作を初期動作として実行することを含む制御方法。
【0089】
この方法によれば、検出部が媒体の浮き上がりを検出した場合に制御部が実行する初期動作として、複数の処理動作からユーザーが所望する処理動作を実行できる。したがって、記録装置の使い勝手を向上できる。
【符号の説明】
【0090】
11…記録装置、12…筐体、13…ヘッド、14…支持部、15…検出部、16…制御部、18…搬送経路、19…搬送ローラー、21…カセット、22…ピックアップローラー、23…分離ローラー、25…ノズル、26…ホルダー、27…支持面、28…ローラー、29…ベルト、31…調整機構、33…排出経路、34…スイッチバック経路、35…反転経路、36…積載面、38…板ばね、39…圧電素子、41…ノズル面、43…指示入力部、44…表示部、46…キャリッジ、47…軸、99…媒体、D1…距離、D2…距離、D3…距離、X…幅方向、Y…搬送方向、Z…鉛直方向。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7