【解決手段】長尺のシート2を搬送する搬送機構13と、搬送された前記シート2の表面にインクを転写することで前記シート2に印刷を行う印刷機構15と、前記印刷がされた状態の前記シート2を幅方向に切断する切断機構17と、を備え、一つの画像が前記シート2の搬送方向に沿って複数の領域に分けられており、前記複数の領域の各々を前記搬送方向に沿って順次印刷していくパノラマ印刷時にて、前記一つの画像の印刷が完了する前の時点で、前記搬送機構13が前記シート2を前記切断機構17に応じた位置まで搬送し、前記切断機構17が、前記シート2において前記複数の領域の印刷順序を基準とした前方に生じている余白部分Bを切断する熱転写プリンタ1である。
前記搬送機構は、前記複数の領域のうち最初に印刷される前記領域の印刷完了の直後に、前記シートを前記切断機構に応じた位置まで搬送する、請求項1に記載の熱転写プリンタ。
【背景技術】
【0002】
熱転写プリンタにおけるパノラマ印刷とは、特許文献1の記載によると、一つの画像を印刷した後に用紙を切断せず連続して次の画像を印刷することで、インクリボンの各色インク領域よりも大きいサイズの印刷を実現することである。
【0003】
熱転写プリンタでは、イエロー、マゼンタ、シアンの各色インク領域や、印刷面を保護するための透明であるオーバーコート領域が長手方向に規則的に並べられた長尺のインクリボンが使用されている(例えば特許文献1の
図12参照)。このため、印刷対象のシート(用紙)に印刷できる一つの画像の面積は、前記各色領域の面積により制限される。連続して印刷するパノラマ印刷を行うと、前記各色領域の面積よりも大きくて、シートの長手方向の寸法が大きなパノラマ画像を印刷できる。
【0004】
前記パノラマ印刷を行う際の手法として、例えば特許文献2には、二つの画像を連続して印刷し、その後、印刷領域の搬送方向における前後のカット位置で、シート(用紙)をカットすることが記載されている。ちなみに熱転写プリンタの場合、印刷領域の搬送方向における前方には必ず余白部分が発生するため、この余白部分を取り除くためにシートを切断することが必須である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ここで従来、余白部分のシート切断は、所望の画像の印刷が完了してから行われていた。このため、前記余白部分を切断するため、パノラマ画像を構成する複数の画像を連続して印刷する場合には、複数の画像の長手方向寸法(パノラマ画像が連続2画像で構成される場合は2画像分、連続3画像で構成される場合は3画像分)に対応した分、シートをプリンタ内に引き戻す必要があった。
【0007】
このようにして複数画像分シートを引き戻すと、プリンタの内部でシートが弛んでしまうことにより、シートの印刷面に埃等が付着することで印刷品質が低下したり、引き戻しを行う分だけ印刷時間が長くなってしまったりという不都合があった。
【0008】
そこで本発明は、シートの余白部分をカットすることに伴う前記不都合を改善した熱転写プリンタを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、長尺のシートを搬送する搬送機構と、前記搬送機構により搬送された前記シートの表面にインクリボンに含まれたインクを転写することで前記シートに印刷を行う印刷機構と、前記印刷がされた状態の前記シートを幅方向に切断する切断機構と、を備え、一つの画像が前記シートの搬送方向に沿って複数の領域に分けられており、前記複数の領域の各々を前記搬送方向に沿って順次印刷していくパノラマ印刷時にて、前記一つの画像の印刷が完了する前の時点で、前記搬送機構が前記シートを前記切断機構に応じた位置まで搬送し、前記切断機構が、前記シートにおいて前記複数の領域の印刷順序を基準とした前方に生じている余白部分を切断する熱転写プリンタである。
【0010】
この構成によれば、複数の領域の全ての印刷が完了した後に、余白部分を切断すべく、搬送機構がシートを切断機構の位置まで搬送することに比べ、シートに発生する弛みを軽減できる。
【0011】
そして、前記搬送機構は、前記複数の領域のうち最初に印刷される前記領域の印刷完了の直後に、前記シートを前記切断機構に応じた位置まで搬送することができる。
【0012】
この構成によれば、余白部分の切断のため搬送機構により搬送されるシートの長さを、パノラマ印刷ではない通常印刷時における一つの画像に相当する寸法に抑えることができる。
【0013】
そして、前記印刷機構は、前記インクリボンを加熱する印刷ヘッドを備え、前記印刷ヘッドは、前記搬送機構が前記シートを前記切断機構に応じた位置まで搬送し、前記余白部分の切断を経て次の印刷が開始されるまでの間、保温がなされることができる。
【0014】
この構成によれば、複数の領域のうち隣り合う領域間での印刷品質の差異を小さくできる。
【発明の効果】
【0015】
本発明は、シートに発生する弛みを軽減できることから、シートの余白部分をカットすることに伴う前記不都合を改善できる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】本発明の一実施形態に係る熱転写プリンタの構成を示す概略図である。
【
図2】前記シート熱転写プリンタで用いられるシートにおける印刷範囲と余白部分の関係を示す平面図である。
【
図3】従来のパノラマ印刷の処理の一例を示す説明図(その1)である。
【
図4】従来のパノラマ印刷の処理の一例を示す説明図(その2)である。
【
図5】従来のパノラマ印刷の処理の一例を示す説明図(その3)である。
【
図6】本実施形態に係るパノラマ印刷の処理を示す説明図(その1)である。
【
図7】本実施形態に係るパノラマ印刷の処理を示す説明図(その2)である。
【
図8】本実施形態に係るパノラマ印刷の処理を示す説明図(その3)である。
【
図9】本実施形態に係る熱転写プリンタのシート送りとサーマルヘッドの温度変化の関係を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明につき、一実施形態を取り上げて、図面とともに以下説明を行う。本実施形態に係る熱転写プリンタ(以下単に「プリンタ」と記載)の構成を
図1に概略的に示す。なお、以下の説明における「前端」とは、プリンタ1の筐体11から離れた側の端部を指し、「後端」とは、プリンタ1の筐体11に近い側の端部を指す。また、「引き出し」、「引き戻し」は、プリンタ1が備えるシート供給部12(後述)を基準とした動作を指す。引き出し方向は
図1に符号Moで示した方向であり、引き戻し方向は
図1に符号Miで示した方向である。
【0018】
熱転写プリンタの構成は公知であるため、以下に簡単に説明する。本実施形態のプリンタ1は昇華型プリンタであって(一例であってこれに限定されない)、
図1に示すように、筐体11内において、主に、シート供給部12、搬送機構としてのシート搬送部13、インクリボン搬送部14、印刷機構の一部であって熱転写を行う印刷ヘッドとしてのサーマルヘッド15、プラテンローラ16、切断機構としてのシートカッタ17、シート検知センサ18、制御部(図示しない)を備える。
【0019】
シート供給部12は、ロール状に巻かれた状態の長尺のシート(「用紙」とも表示する)2を引き出し可能に保持する部分である。シート搬送部13は、シート供給部12から供給されたシート2を、印刷実施位置を経て筐体11外に排出させるための部分であって、図示のように複数のローラから構成されている。インクリボン搬送部14は、印刷実施位置においてシート2に対向するようにインクリボン3を供給、搬送、回収する部分である。インクリボン3は、従来と同じように、イエロー、マゼンタ、シアンのインクが塗布されている各色インク領域とオーバーコート領域とが長手方向に規則的に並べられたものである。なお、前記各領域の組み合わせはこれに限定されるものではなく、他の色のインク領域等を更に設けることもできる。図示のようにインクリボン3はロール状に巻かれた状態とされている。
【0020】
サーマルヘッド15は、ヒータを内蔵しており、ヒータの加熱によりインクリボン3のインクを昇華させてシート2の表面に付着させる部分である。プラテンローラ16は、印刷実施位置においてシート2をサーマルヘッド15に対して一定の距離に保つためのローラである。シートカッタ17は、シート2を幅方向(長手方向に直交する方向)に切断するための刃物である。シート検知センサ18は、シート搬送部13により搬送されているシート2の位置を検知するためのセンサである。なお実際には、シート検知センサ18以外のセンサ、シート供給部12が備えるモータ、インクリボン搬送部14が備えるモータの各々から取得した信号によってもシート2の位置が検知される。また、シート2と同じく、インクリボン搬送部14においても印刷(インクリボン3からシート2へのインクの転写)を行う際、インクリボン搬送部14に設けられたセンサ(図示しない)によりインクリボン3の位置が検知される。制御部は、プリンタ1における各部の動作を司る部分である。
【0021】
筐体11内であってシート供給部12の図示右方には、シート2が引き戻された際に、
図1に二点鎖線で示すようにシート2に生じる弛みを受容するための空間1Sが設けられている。なお、プリンタ1において空間1Sを設けることは必須ではなく、例えばシート2が引き戻された際にシート供給部12を逆転させる機構を備える場合、筐体11内に(シート2弛みを吸収する目的としての)空間1Sを設けないこともできる。
【0022】
本実施形態のプリンタ1では、シート搬送部13が引き込み方向にシート2を移動させつつ、インクリボン3の各インク領域の範囲内で各色の印刷を行う。そして各色の印刷が完了すると、シート搬送部13が引き出し方向にシート2を移動させ、印刷された範囲の後端において、シート2が切断される。ここで、シート2はシート搬送部13に支持されつつ印刷されることから、シート2の前端側には印刷されない余白部分Bが必ず発生する。具体的には、シート位置を検知する関係で、サーマルヘッド15とシート検知センサ18の距離分の余白部分Bが発生する(これは本実施形態のプリンタ1の構成の例であって、プリンタの機種により、余白部分Bとプリンタ内部機構の距離との関係は様々である)。この余白部分Bもシート2の排出が完了されるまでに切断される。ちなみに、「余白部分」とは必ずしも印刷が全くされない「真っ白な部分」に限定されるのではなく、例えば前回の印刷動作で印刷されていた色の付いた領域であって、切断により次回印刷に用いるシート2の先頭に取り残された領域が余白部分に含まれていてもよい。
【0023】
本実施形態のプリンタ1で印刷される一つの画像であるパノラマ画像Pは、
図2に示すように、シート2の搬送方向(長手方向)に沿って複数の領域に分けられており、隣り合う1画面目領域P1、2画面目領域P2、3画面目領域P3から構成されている。「1画面目」〜「3画面目」は、印刷順序を基準とした名称である。パノラマ印刷時には、前記複数の領域の各々P1,P2,P3を搬送方向に沿って順次印刷していく。各領域P1,P2,P3は、シート2を引き戻し方向Miに搬送しつつ各色が印刷され、オーバーコートされる(
図6〜
図8参照)。ただし、印刷実施中におけるシート2の搬送方向はこれに限定されるものではない。
【0024】
次に、本実施形態の説明に先立って、
図3〜
図5と共に、従来のパノラマ印刷の処理の一例を説明する(各部の符号は本実施形態と同様とする)。まず、
図3に示すように、シート2を引き出し方向と引き戻し方向(いずれも矢印を図示)に搬送しつつ、イエロー(「Y」と図示)、マゼンタ(「M」と図示)、シアン(「C」と図示)のインクが、シート2における1画面目領域P1に順次付着される。そして、オーバーコート(「OP」図示)の樹脂がシート2における1画面目領域P1に付着される。次に、
図4に示すように、シート2における2画面目領域P2に各色のインクとオーバーコートの樹脂が順次付着される。次に、
図5に示すように、シート2における3画面目領域P3に各色のインクとオーバーコートの樹脂が順次付着される。
【0025】
従来においては、
図5に示すように、3画面目領域P3の印刷(オーバーコートの樹脂の付着まで)が完了した後、
図5に示すように、余白部分B(「余」と図示)と1画面目領域P1との境界がシートカッタ17(「カッタ」と図示)に一致するまでシート2が引き戻される。この際、1画面分の距離を超えて引き戻しがされることになる。そして余白部分Bが切断される(「前切断」と図示)。その後3画面分の距離、シート2が引き出されて、3画面目領域P3の後端にてシート2が切断される(「後切断」と図示)。そしてパノラマ印刷が済んだシート2が筐体11外に排出される。その後、シート2が次の印刷が開始される位置まで引き戻されて(「頭出し」「スタンバイ」と図示)処理を終了する。
【0026】
以上、従来のパノラマ印刷の処理では、複数の画像の長手方向寸法に対応した分(図示した例では1画像を超える分であって、サーマルヘッド15(「ヘッド」と図示)とシートカッタ17(「カッタ」と図示)との距離関係によっては更に長くなる)、シート2を筐体11内に引き戻す必要があったのである。
【0027】
次に、
図6〜
図8と共に、本実施形態に係るパノラマ印刷の処理を説明する。本実施形態では、パノラマ印刷時にて、一つのパノラマ画像Pの印刷が完了する前に、シート搬送部13がシート2をシートカッタ17に応じた位置まで搬送し、シートカッタ17が、シート2において複数の領域(1画面目領域P1〜3画面目領域P3)の印刷順序を基準とした前方に生じている余白部分Bを切断する。順に説明すると、まず、
図6に示すように、シート2を引き出し方向と引き戻し方向とに搬送しつつ、イエロー、マゼンタ、シアンのインクが、シート2における1画面目領域P1に順次付着される。そして、オーバーコートの樹脂がシート2における1画面目領域P1に付着される。この1画面目領域P1の処理は従来例と同じである。
【0028】
本実施形態では、
図6に示すように1画面目領域P1の印刷が完了した後、
図7に示すように、余白部分Bと1画面目領域P1との境界がシートカッタ17に一致するまでシート2が搬送される。本実施形態では、1画面目領域P1の印刷(オーバーコート)が完了した時点で、余白部分Bと1画面目領域P1との境界が
図6に示すようにサーマルヘッド15に一致しているので、サーマルヘッド15とシートカッタ17との距離分、シート2が引き出される。そして余白部分Bが切断される。このように、本実施形態では余白部分Bを切断するために、シート2における前記境界を単純に前進移動させるだけでよい。そして、余白部分Bを切断することが目的のシート2の搬送距離が、図示した距離関係にあっては1画面分未満であるので、従来例に比べて小さく(短く)なっている。
【0029】
次に、2画面目領域P2の後端がサーマルヘッド15に一致するようにシート2が引き出される。そして、
図7に示すように、シート2における2画面目領域P2に各色のインクとオーバーコートの樹脂が順次付着される。続けて、
図8に示すように、シート2における3画面目領域P3に各色のインクとオーバーコートの樹脂が順次付着される。
【0030】
本実施形態においては、3画面目領域P3の印刷が完了した後、
図8に示すようにシート2が引き出されて、3画面目領域P3の後端にてシート2が切断される。そしてパノラマ印刷が済んだシート2が筐体11外に排出される。その後、シート2が次の印刷が開始される位置まで引き戻される。その後、シート2が次の印刷が開始される位置まで引き戻されて処理を終了する。
【0031】
以上、本実施形態に係るパノラマ印刷の処理(印刷方法)によれば、従来のように、複数の領域P1,P2,P3の全ての印刷が完了した後に、余白部分Bを切断すべく、シート搬送部13がシート2をシートカッタ17の位置まで搬送することに比べ、搬送長さが小さく(短く)なることから、シート2に発生する弛みを軽減できる。よって、弛みの発生に伴って、シート2の印刷面に埃等が付着することで印刷品質が低下したり、引き戻しを行う分だけ印刷時間が長くなってしまったりという不都合が本実施形態では生じない。なお前述のように、例えばシート2が引き戻された際にシート供給部12を逆転させる機構を備える場合、筐体11内に空間1Sを設けないこともできるが、この場合であっても、一度筐体11外に引き出されたシート2を引き戻す場合には、埃等の付着による印刷品質の低下が起こり得るし、また、印刷時間の長大化が同様に起こることから、本実施形態は依然優位性を有している。
【0032】
そして本実施形態では、1画面目領域P1の印刷が完了した後にシート2が搬送されるから、搬送長さにつき1画面分を超えないようにできる。このため、余白部分Bの切断のためシート搬送部13により搬送されるシート2の長さを、パノラマ印刷ではない通常印刷時における一つの画像に相当する寸法に抑えることができる。このため、空間1Sに十分な余裕の無いプリンタ1であっても、シート2の弛みを空間1Sで吸収できるから、引き戻されたシート2が筐体11の内面に接触してしまう等の不都合が生じにくい。また、構造上パノラマ印刷が行えなかったプリンタにおいて、制御プログラムを入れ替えるだけでパノラマ印刷を行えるように変更できる。
【0033】
なお、本実施形態においては、1画面目領域P1と2画面目領域P2の境界、及び、2画面目領域P2と3画面目領域P3の境界において、各境界を挟んで印刷された画像の印刷品質(画質)に差異が出ないよう、前記各境界を挟んで両画面を一部重複して印刷を行い、重複する部分についてはインクの付着を調整する制御を行っている。このように画面境界において印刷品質を調整する制御は公知であるため、ここでは具体的な説明は行わない。
【0034】
ただし、本実施形態においては、1画面目領域P1の印刷後に余白部分Bのカットを行うことから、1画面目領域P1の印刷完了と2画面目領域P2の印刷開始との間で時間が空いてしまい、従来例に比べてタイムラグが発生する。このタイムラグの時間でサーマルヘッド15が冷めてしまうと、1画面目領域P1と2画面目領域P2で印刷された画像の画質に差が出てしまう。このことへの対策として、本実施形態ではサーマルヘッド15の温度を調節している。具体的にサーマルヘッド15は、1画面目領域P1の印刷完了後、シート2がシートカッタ17に応じた位置まで搬送され、余白部分Bの切断を経て次の印刷(2画面目領域P2の印刷)が開始されるまでの間、
図9にグラフで示したように保温がなされている。
【0035】
このようにサーマルヘッド15の保温がなされることにより、パノラマ画像Pにおける複数の領域のうち隣り合う領域間での印刷品質の差異を小さくできる。
【0036】
以上、本発明につき一実施形態を取り上げて説明してきたが、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【0037】
例えば、前記実施形態のプリンタ1は、シート供給部12が筐体11内に設けられ、一連の印刷動作が終了した状態のシート2が筐体11外に取り出されるように構成されていた。しかし、本発明のプリンタ1は、例えばシート2に種々の加工をなす装置の一部に設けられる場合においては、構成部材の一部だけが筐体11内に設けられていてもよいし、筐体11自体が設けられていなくてもよい。
【0038】
また、印刷対象物としてのシート2は、紙に限定されず種々の材料からなるシートであってよい。