【解決手段】洗浄装置10は、ガス供給源70に接続される流体入口11と、洗浄液供給源80に接続される流体入口12と、ディスペンスヘッド51の流体入口52に接続される流体出口21と、流路31に設けられた第1のバルブV1と、流路32に設けられた第2のバルブV2と、ディスペンスヘッド51の流体出口53に接続される流体入口13と、飲料サーバー60に接続される流体出口22と、流路33内に飲料が存在していることを検知するためのセンサS1と、を備える。
前記第1の流路内を前記ガスが流れていることを検知するための第2のセンサであって、前記ガスが流れていることを検知しているガス流検知状態と、前記ガスが流れていることを検知していないガス流非検知状態と、を有する、第2のセンサを更に備え、
前記洗浄モードにおいて、前記プロセッサは、
前記洗浄液を供給した後に、前記第1のバルブを開きかつ前記第2のバルブを閉じることによって、前記第1の流体出口からガスを再び供給し、
前記第1の流体出口から前記ガスを供給している際に、所定の第3の期間の間に前記第2のセンサが前記ガス流検知状態から前記ガス流非検知状態に切り替わるときには、エラーを通知する、
ように構成されている、請求項2〜4のいずれか一項に記載の飲料サーバーの洗浄装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の飲料ディスペンサでは、ディスペンスヘッドに傾斜センサが取り付けられている。ディスペンスヘッドは、一般的に、飲料によって汚れたり水がかかったりする可能性がある環境に配置される場合があり、傾斜センサのような電子部品は、飲料や水分の付着によって故障する可能性がある。
【0005】
本発明は、上記のような欠点を解消しつつ、飲料容器の内部に誤って洗浄液を供給することを防止することができる、飲料サーバーの洗浄装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様は、ガス供給源に接続される第1の流体入口と、洗浄液供給源に接続される第2の流体入口と、第1の流体入口及び第2の流体入口と流体連通しており、かつ、飲料容器に装着されたディスペンスヘッドの流体入口に接続される、第1の流体出口と、第1の流体入口及び第1の流体出口を接続する第1の流路と、第2の流体入口及び第1の流体出口を接続する第2の流路と、第1の流路に設けられた第1のバルブと、第2の流路に設けられた第2のバルブと、ディスペンスヘッドの流体出口に接続される第3の流体入口と、第3の流体入口と流体連通しており、かつ、飲料サーバーに接続される第2の流体出口と、第3の流体入口及び第2の流体出口を接続する第3の流路と、第3の流路内に飲料が存在していることを検知するための第1のセンサであって、飲料を検知している飲料検知状態と、飲料を検知していない飲料非検知状態と、を有する、第1のセンサと、を備える、飲料サーバーの洗浄装置である。
【0007】
本開示の一態様による洗浄装置によれば、ディスペンスヘッドは、飲料サーバーに直接接続される代わりに、洗浄装置の第3の流路を介して飲料サーバーに接続される。第3の流路では、飲料が流れているか否かが第1のセンサによって検知される。このような洗浄装置において、飲料サーバーを洗浄する際には、先ず、ディスペンスヘッドから飲料サーバーに至る流路に滞留している飲料を押し出すために、ガスをディスペンスヘッドに供給することができる。この状況において、ディスペンスヘッドにおいて接続状態が適切に切り替えられている場合(すなわち、飲料容器の内部を通さずにディスペンスヘッドの流体入口と流体出口とが接続されている場合)には、ディスペンスヘッドから飲料サーバーに至る流路に滞留している飲料が、ガスの供給によって押し出される。このため、第3の流路では、第1のセンサが飲料検知状態から飲料非検知状態に切り替わる。対照的に、ディスペンスヘッドにおいて接続状態が適切に切り替えられていない場合(すなわち、飲料容器の内部を通してディスペンスヘッドの流体入口と流体出口とが接続されている場合)には、飲料容器の内部の飲料がガスの供給によって流れ続ける。このため、第3の流路では、第1のセンサが飲料検知状態を維持する。したがって、本開示の一態様による洗浄装置では、オペレータは、流路に滞留している飲料を押し出すためのガスを供給している際に、第1のセンサが飲料検知状態から飲料非検知状態に切り替わるときには、洗浄液を供給する一方で、しばらくの期間、第1のセンサが飲料検知状態を維持するときには、ディスペンスヘッドにおいて接続状態が適切に切り替えられていないと判断することができる。このように、第1のセンサが飲料検知状態を維持する場合(すなわち、ディスペンスヘッドにおいて飲料容器の内部を通して流体入口と流体出口とが連通している場合)には、オペレータは、飲料容器の内部に誤って洗浄液を供給することを防止することができる。また、ディスペンスヘッドに電子部品を取り付ける必要がないため、故障のリスクを低減することができる。
【0008】
洗浄装置は、第1のバルブ、第2のバルブ及び第1のセンサと通信可能なプロセッサを更に備えてもよく、プロセッサは、飲料供給モードと、洗浄モードと、を有していてもよく、洗浄モードにおいて、プロセッサは、第1のバルブを開きかつ第2のバルブを閉じることによって、第1の流体出口からガスを供給し、第1の流体出口からガスを供給している際に、所定の第1の期間の間に第1のセンサが飲料検知状態から飲料非検知状態に切り替わるときには、第1のバルブを閉じかつ第2のバルブを開くことによって、第1の流体出口から洗浄液を供給し、第1の流体出口からガスを供給している際に、第1の期間の間に第1のセンサが飲料検知状態を維持するときには、第2のバルブを開にしない、ように構成されていてもよい。この場合、ディスペンスヘッドにおいて接続状態が適切に切り替えられていない際には、第2のバルブを開にしない(すなわち、洗浄液を流さない)ため、飲料容器の内部に誤って洗浄液を供給することを確実に防止することができる。
【0009】
洗浄装置は、第3の流路に設けられた第3のバルブを更に備えてもよく、飲料供給モードにおいて、プロセッサは、第1のバルブを開きかつ第2のバルブを閉じることによって、第1の流体出口からガスを供給し、第1の流体出口からガスを供給している際に、センサが飲料検知状態から飲料非検知状態に切り替わるときには、第3のバルブを閉じることによって、飲料サーバーからガスが噴き出すことを防止する、ように構成されていてもよい。飲料が供給されている際に、飲料容器が空になった場合には、ディスペンスヘッドから飲料サーバーに至る流路をガスが流れ始めることから、飲料サーバーからガスが噴き出して、グラス等の容器の中の飲料が飛び散る可能性がある。この場合、第3の流路をガスが流れ始めることから、センサが、飲料検知状態から飲料非検知状態に切り替わる。したがって、飲料供給モードにおいてセンサが飲料検知状態から飲料非検知状態に切り替わるときには、第3のバルブを閉じることによって、飲料及びガスの流れをストップし、飲料の飛び散りを防止することができる。
【0010】
飲料供給モードにおいて、プロセッサは、飛び散り防止機能が起動されずに飲料供給モードが所定の第2の期間以上維持された場合には、第3のバルブを閉じることによって、所定の第2の期間以上の期間交換されていない飲料容器から飲料が供給されることを防止するための期限切れ防止機能を起動する、ように構成されていてもよい。上記のように、飛び散り防止機能を有する洗浄装置では、飲料供給モード中に飲料容器が空になったとき(すなわち、空の飲料容器が、飲料が充填された新しい飲料容器に交換されるとき)には、飛び散り防止機能が起動される。したがって、飲料供給モードにおいて、飛び散り防止機能が起動されずに飲料供給モードがある期間維持された場合には、それは、その期間、飲料容器が新しい飲料容器に交換されていないことを意味する。したがって、飲料供給モードにおいて、飛び散り防止機能が起動されずに飲料供給モードが所定の第2の期間以上維持された場合には、第3のバルブを閉じることによって、長期間交換されていない飲料容器から飲料が供給されること(例えば、賞味期限が切れた飲料が供給されること)を防止することができる。
【0011】
洗浄装置は、第1の流路内をガスが流れていることを検知するための第2のセンサであって、ガスが流れていることを検知しているガス流検知状態と、ガスが流れていることを検知していないガス流非検知状態と、を有する、第2のセンサを更に備えてもよく、洗浄モードにおいて、プロセッサは、洗浄液を供給した後に、第1のバルブを開きかつ第2のバルブを閉じることによって、第1の流体出口からガスを再び供給し、第1の流体出口からガスを供給している際に、所定の第3の期間の間に第2のセンサがガス流検知状態からガス流非検知状態に切り替わるときには、エラーを通知する、ように構成されていてもよい。飲料の流路に洗浄液を供給した後には、流路に滞留している洗浄液をガスで押し出す必要がある。滞留している洗浄液の全てを押し出す前に、例えば、オペレータが飲料サーバーのコック弁を閉じた場合、洗浄液が流路に残ってしまう可能性がある。コック弁が閉じられた場合、第1の流路内のガスの流れが止まる。本開示の一態様による洗浄装置では、第2のセンサによって、ガスが流れているか否かを検知することができる。そして、コントローラは、洗浄液を押し出すためにガスを供給している際に、所定の第3の期間の間に第2のセンサがガス流検知状態からガス流非検知状態に切り替わるときには、エラーを通知するように構成されている。したがって、流路中の洗浄液の全てを除去する前にオペレータが飲料サーバーのコック弁を誤って閉じることを防止することができる。
【発明の効果】
【0012】
本開示の一態様によれば、飲料容器の内部に誤って洗浄液を供給することを防止することができる飲料サーバーの洗浄装置を提供することが可能となる。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、添付図面を参照して、実施形態に係る飲料サーバーの洗浄装置を説明する。複数の図面を通して、同様な又は対応する要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。理解を容易にするために、図の縮尺は変更されている場合がある。
【0015】
図1は、第1実施形態に係る飲料サーバーの洗浄装置を含む、飲料供給システムの概略構成図である。
図1を参照して、飲料供給システム100は、洗浄装置10と、飲料容器50と、飲料サーバー60と、ガス供給源70と、洗浄液供給源80と、を備えている。飲料容器50には、スピアバルブ(不図示)を介してディスペンスヘッド51が取り付けられている。
【0016】
洗浄装置10は、ディスペンスヘッド51から飲料サーバー60に至る、飲料の流路を洗浄するために使用される。洗浄装置10は、ハウジング1を有している。ハウジング1には、第1の流体入口11と、第2の流体入口12と、第3の流体入口13と、第1の流体出口21と、第2の流体出口22と、が設けられている。第1の流体入口11、第2の流体入口12及び第1の流体出口21は、それぞれ、管P1,P2,P3を介して、ガス供給源70、洗浄液供給源80及びディスペンスヘッド51の流体入口52に接続されている。第3の流体入口13及び第2の流体出口22は、それぞれ、管P4,P5を介して、ディスペンスヘッド51の流体出口53及び飲料サーバー60に接続されている。第1の流体入口11、第2の流体入口12、第3の流体入口13、第1の流体出口21及び第2の流体出口22には、それぞれ管P1〜P5に接続するための継手が設けられていてもよい。
【0017】
飲料容器50は、例えば、ビール樽であることができる。飲料容器50は、様々な飲料(例えば、ビール、ビール以外のアルコール炭酸飲料(例えば、発泡酒、麦芽以外の原料から作成されていて別のアルコール飲料が混入されたビール風味の発泡アルコール飲料(いわゆる第三のビール)、チューハイ、若しくは、ハイボール)、又は、非アルコール炭酸飲料(ノンアルコールビール若しくは炭酸ジュース)等)を貯蔵することが可能である。
【0018】
ディスペンスヘッド51は、流体入口52と、流体出口53と、を有しており、流体入口52及び流体出口53の間の3つの接続状態を有している(詳しくは後述)。また、ディスペンスヘッド51は、操作レバー54を有している。
【0019】
図2は、
図1の飲料サーバーの洗浄装置の内部構成を示す、飲料供給システムの概略構成図である。
図2を参照して、操作レバー54は、例えば、3つの位置(例えば、「上」位置、「中」位置、及び、「下」位置)に切り替え可能であり、各位置において3つの接続状態のうちの1つを選択可能である。
【0020】
例えば、「上」位置では、ディスペンスヘッド51は、流体入口52、飲料容器50の内部、及び、流体出口53を相互に遮断する。「上」位置は、例えば、飲料容器50を新しい飲料容器に交換するときに使用されることができる。
【0021】
例えば、「中」位置では、ディスペンスヘッド51は、流体入口52及び流体出口53を接続するが、飲料容器50の内部を流体入口52及び流体出口53から遮断する(すなわち、飲料容器50の内部を通さずに流体入口52及び流体出口53を接続する)。「中」位置は、後述する洗浄モードが実施されるときに使用されることができる。
【0022】
例えば、「下」位置では、ディスペンスヘッド51は、流体入口52と飲料容器50の内部とを接続し、かつ、飲料容器50の内部と流体出口53とを接続する(すなわち、飲料容器50の内部を通して流体入口52及び流体出口53を接続する)。「下」位置は、後述する飲料供給モードが実施されるときに使用されることができる。
【0023】
本実施形態では、ディスペンスヘッド51は3つの接続状態を有しているが、他の実施形態では、ディスペンスヘッド51は2つの接続状態(すなわち、飲料容器50の内部を通さずに流体入口52及び流体出口53が接続される状態、及び、飲料容器50の内部を通して流体入口52及び流体出口53が接続される状態)のみを有していてもよい。また、各接続状態が実現される操作レバー54の「上」、「中」及び「下」の位置は、単なる例示に過ぎず、各接続状態は、操作レバー54の異なる位置で実現されてもよい。また、操作レバー54は、「上」、「中」及び「下」の位置の代わりに、例えば「左」、「中」及び「右」の位置、又は、他の位置に切り替え可能であってもよい。
【0024】
図1を参照して、飲料サーバー60は、例えばコック式の弁(以下、「コック弁」とも称され得る)61を有することができる。コック弁61の吐出口62の下方には、飲料供給時にはグラス等の容器(不図示)が配置され、洗浄時及び飲料容器50の交換時にはバケツ等の比較的大きな容器Bが配置される。飲料サーバー60は、冷却水槽63を有しており、冷却水槽63は、コック弁61に接続されたコイル状の管64を収容している。冷却水槽63は、冷却装置65によって冷却される。このような構成によって、コイル状の管64を通る飲料が冷却される。コイル状の管64には、管P5が接続される。
【0025】
ガス供給源70は、例えば、ガスボンベであることができる。ガス供給源70は、例えば炭酸ガス、窒素ガス又は圧縮空気等のガスを供給することができる。洗浄液供給源80は、飲料の流路を洗浄するための洗浄液を供給する。洗浄液は、例えば、水であることができ、この場合、洗浄液供給源80は、例えば、水道栓であることができる。洗浄液供給源80が水道栓である場合、洗浄液供給源80に接続される管P2には、減圧弁RVが設けられてもよい。洗浄液供給源80が水道栓である場合、例えば、1.5〜7kgf/cm
2で水が水道栓から供給され、減圧弁RVにて、例えば、1.0kgf/cm
2程度まで圧力が下げられてもよい。
【0026】
次に、洗浄装置10について詳細に説明する。
図2を参照して、洗浄装置10は、ハウジング1の内部に、第1の流路31と、第2の流路32と、第3の流路33と、プロセッサ2と、を有している。また、
図1を参照して、洗浄装置10は、表示部3と、ボタン4と、を更に有している。洗浄装置10は、例えば、不図示のメモリ及びリアルタイムクロック等、他の構成要素を更に有していてもよい。以下に示されている各種の期間が経過したか否かは、例えば、リアルタイムクロックを用いることによって計ることができる。
【0027】
図2を参照して、第1の流路31は、第1の流体入口11及び第1の流体出口21を接続しており、これによって、第1の流体入口11及び第1の流体出口21が流体連通している。第2の流路32は、第2の流体入口12及び第1の流体出口21を接続しており、これによって、第2の流体入口12及び第1の流体出口21が流体連通している。第3の流路33は、第3の流体入口13及び第2の流体出口22を接続しており、これによって、第3の流体入口13及び第2の流体出口22が流体連通している。
【0028】
第1の流路31、第2の流路32及び第3の流路33は、例えば、飲料、ガス及び洗浄液の圧力に耐えることができる様々な材料(例えば、ポリエチレン(PE)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、エチレン四フッ化エチレン共重合体(ETFE)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE))の管で形成されることができる。
【0029】
第1の流路31には、第1のバルブV1と、第1の逆止弁CV1と、が設けられている。第1のバルブV1は、例えば、パイロット式の電磁弁であることができる。第1のバルブV1は、例えば、ノーマルオープン(NO)であることができる。
【0030】
第2の流路32には、第2のバルブV2と、第2の逆止弁CV2と、が設けられている。第2のバルブV2は、例えば、直動式の電磁弁であることができる。第2のバルブV2は、例えば、ノーマルクローズ(NC)であることができる。
【0031】
洗浄装置10は、第3の流路33に第1のセンサS1を備えている。第1のセンサS1は、第3の流路33内に飲料が存在していることを検知するために使用され、飲料を検知している飲料検知状態と、飲料を検知していない飲料非検知状態と、を有している。第1のセンサS1は、例えば、光センサ(例えば、カラーセンサ若しくは赤外線センサ)、静電容量式水検知センサであることができる。
【0032】
また、洗浄装置10は、第1の流路31に第2のセンサS2を備えている。第2のセンサS2は、ガスの流れを検知するために使用されることができ、例えば差圧計又はフローセンサであることができる。
【0033】
プロセッサ2は、洗浄装置10の様々な動作を制御することができる。プロセッサ2は、例えば、CPU(Central Processing unit)又はMPU(Micro Processor Unit)であることができる。プロセッサ2は、第1のバルブV1、第2のバルブV2、第1のセンサS1、第2のセンサS2、表示部3及びボタン4と電気的に接続されており、これらの構成要素と一方向又は双方向に通信可能である。プロセッサ2は、飲料サーバー60から飲料を供給するための飲料供給モードと、飲料の流路を洗浄するための洗浄モードと、を有している(詳しくは後述)。プロセッサ2で実行される以下の動作は、例えば、メモリに記憶されたプログラムによって実現されることができる。
【0034】
図1を参照して、表示部3は、例えば、液晶ディスプレイであることができる。表示部3は、プロセッサ2から受信した様々な情報(例えば、エラー、洗浄時間、及び/又は、選択されているモード等)を示すことができる。ボタン4は、例えば、機械式のボタンであることができる。ボタン4は、例えば、洗浄モードを開始するために使用されることができる。
【0035】
次に、洗浄装置10の動作について説明する。
【0036】
図2を参照して、飲料供給モードでは、ディスペンスヘッド51の操作レバー54を「下」位置にセットする。これによって、飲料容器50の内部を通して、ディスペンスヘッド51の流体入口52及び流体出口53が接続される。また、飲料供給モードでは、飲料サーバー60の吐出口62の下方に、グラス等の容器を配置する。
【0037】
プロセッサ2は、例えば、ボタン4が押されるまでは、飲料供給モードを維持ことができる。本実施形態では、第1のバルブV1がノーマルオープンでありかつ第2のバルブV2がノーマルクローズであるため、飲料供給モードでは、第1のバルブV1が開いておりかつ第2のバルブV2が閉じている。したがって、飲料供給モードでは、第1の流体出口21からガスが供給される。ガスは、第1の流体出口21から、ディスペンスヘッド51の流体入口52を介して飲料容器50の内部へと供給され、飲料容器50の内部の飲料をディスペンスヘッド51の流体出口53へと押し出す。飲料は、流体出口53から、洗浄装置10の第3の流路33を介して、飲料サーバー60へと供給される。オペレータが、コック弁61を開くと、吐出口62から飲料が供給される。
【0038】
洗浄モードを実施する場合、洗浄モードを開始させる前に、ディスペンスヘッド51の操作レバー54を「中」位置にセットする。これによって、飲料容器50の内部を通さずに、ディスペンスヘッド51の流体入口52及び流体出口53が接続される。また、洗浄モードを開始させる前に、飲料サーバー60の吐出口62の下方に、バケツ等の容器Bを配置する。
【0039】
プロセッサ2は、例えば、ボタン4が押されると、洗浄モードを開始することができる。洗浄モードが開始されると、プロセッサ2は、所定の第1の期間の間、第1のバルブV1を開にかつ第2のバルブを閉に維持し、第1の流体出口21からガスを供給する。オペレータがコック弁61を開くと、ガスは、第1の流体出口21から、ディスペンスヘッド51の流体入口52を介して、飲料容器50の内部を通らずに流体出口53へと流れ、さらに、流体出口53から、洗浄装置10の第3の流路33を介して、飲料サーバー60へと流れる。したがって、ガスは、ディスペンスヘッド51から飲料サーバー60に至る流路中に滞留している飲料を、飲料サーバー60の吐出口62から押し出す。
【0040】
第1の期間は、例えば、ディスペンスヘッド51から飲料サーバー60に至る流路中に滞留している飲料の全てをガスが押し流すのにかかる時間と同等又はそれ以上とすることができ、流路の長さ及び/又は直径等によって変化し得る。
【0041】
流路中に滞留している飲料の全てが吐出口62から押し出されると、吐出口62からは、ガスが供給される。この場合、第3の流路33に配置された第1のセンサS1は、所定の第1の期間の間に、飲料が検知されている飲料検知状態から、飲料が検知されていない飲料非検知状態に切り替わる。第1のセンサS1が飲料検知状態から飲料非検知状態に切り替わると、次に、プロセッサ2は、第1のバルブV1を閉じかつ第2のバルブV2を開くことによって、第1の流体出口21から洗浄液を供給する。洗浄液は、第1の流体出口21から、ディスペンスヘッド51の流体入口52を介して、飲料容器50の内部を通らずに流体出口53へと流れ、さらに、流体出口53から、洗浄装置10の第3の流路33を介して、飲料サーバー60へと流れ、吐出口62から容器Bに排出される。
【0042】
洗浄液を流す時間は、例えば、飲料の種類、流路の長さ及び/又は直径等に応じて調節可能であり、例えば、1〜3分程度であることができる。当該数値は、単なる例示に過ぎないことに留意すべきである。洗浄液は、連続的に供給されてもよい(以下、「連続洗浄」とも称され得る)、又は、断続的に供給されてもよい(以下、「間欠洗浄」とも称され得る)。間欠洗浄を実施するためには、プロセッサ2は、第1のバルブV1が閉じかつ第2のバルブV2が開いている第1の状態と、第1のバルブV1が開きかつ第2のバルブV2が閉じている第2の状態と、を交互に繰り返すことができる。間欠洗浄では、連続洗浄に比して洗浄液がより高圧で流路を流れ、したがって、洗浄力が向上され得る。
【0043】
洗浄液を流した後、プロセッサ2は、所定の第3の期間の間、再び第1のバルブV1を開けかつ第2のバルブV2を閉じることによって、第1の流体出口21からガスを供給する。ガスは、第1の流体出口21から、ディスペンスヘッド51の流体入口52を介して、流体出口53へと流れ、さらに、流体出口53から洗浄装置10の第3の流路33を介して飲料サーバー60へと流れる。したがって、ガスは、ディスペンスヘッド51から飲料サーバー60に至る流路中に滞留している洗浄液を、飲料サーバー60の吐出口62から押し出す。流路中に滞留している洗浄液の全てが吐出口62から押し出されると、吐出口62からは、ガスが供給される。
【0044】
第3の期間は、例えば、ディスペンスヘッド51から飲料サーバー60に至る流路中に滞留している洗浄液をガスが押し流すのにかかる時間と同等又はそれ以上とすることができ、流路の長さ及び/又は直径等によって変化し得る。第3の期間が経過すると、プロセッサ2は、洗浄モードが終了したことを通知する。通知は、例えば、表示部3に示されてもよく、及び/又は、不図示のスピーカーからの音声によって示されてもよい。洗浄モードが終了した後に、コック弁61を閉じ、ディスペンスヘッド51の操作レバーを「下」位置にセットする。これによって、飲料供給システム100は、再び飲料を提供する準備が整う。
【0045】
オペレータが第3の期間が経過する前にコック弁61を閉じた場合、流路中に洗浄液が残る可能性がある。本実施形態に係る洗浄装置10では、これを第2のセンサS2によって検知することができる。具体的には、第3の期間が経過する前に、第2のセンサS2がガスの流れを検知しているガス流検知状態からガスの流れを検知していないガス流非検知状態に切り替わった場合、プロセッサ2は、エラーを通知することができる。エラーは、例えば、表示部3に示されてもよく、及び/又は、不図示のスピーカーからの音声によって示されてもよい。
【0046】
次に、洗浄モード開始前にオペレータがディスペンスヘッド51の操作レバー54を切り換え忘れた場合について説明する。上記のように、ボタン4が押されると、洗浄モードが開始されるが、オペレータがディスペンスヘッド51の操作レバー54を切り換え忘れ、操作レバー54が「下」位置に維持されている場合、第1の流体出口21からのガスは、ディスペンスヘッド51の流体入口52を介して飲料容器50の内部へと供給され、飲料容器50の内部の飲料をディスペンスヘッド51の流体出口53へと押し出し続ける。この場合、ディスペンスヘッド51から飲料サーバー60に至る流路には、飲料が流れ続ける。したがって、第3の流路33に配置されたセンサS1は、所定の第1の期間の間に飲料検知状態を維持する。したがって、センサS1を用いて、オペレータがディスペンスヘッド51の操作レバー54を切り換え忘れたことを検知することができる。
【0047】
上記の状態で、洗浄装置10から洗浄液を流した場合、ディスペンスヘッド51の流体入口52が飲料容器50の内部を通して流体出口53と接続されているため、洗浄液は、飲料容器の内部に供給されてしまう。しかしながら、洗浄装置10では、オペレータがディスペンスヘッド51の操作レバー54を切り換え忘れたことを第1のセンサS1が検知することができるため、この場合に、プロセッサ2は、第2のバルブV2を開かない(すわなち、洗浄液を流さない)。したがって、飲料容器50の内部に誤って洗浄液を供給することを防止することができる。また、この場合、プロセッサ2は、エラーを通知することができる。エラーは、例えば、表示部3に示されてもよく、及び/又は、不図示のスピーカーからの音声によって示されてもよい。
【0048】
また、洗浄装置10では、上記の機能を利用することによって、洗浄モードにおいてオペレータがディスペンスヘッド51の操作レバー54を誤って「上」位置(すなわち、ディスペンスヘッド51の流体入口52、流体出口53及び飲料容器50の内部が相互に遮断される位置)に切り換えたことを検知することもできる。具体的には、この場合、ディスペンスヘッド51の流体入口52、流体出口53及び飲料容器50の内部は相互に遮断されるため、第1の流体出口21からのガスは、流体入口52よりも下流を流れることができない。したがって、ディスペンスヘッド51から飲料サーバー60に至る流路には、飲料が滞留する。この場合にも、第3の流路33に配置された第1のセンサS1は、所定の第1の期間の間に飲料検知状態を維持する。よって、第1のセンサS1を用いて、オペレータがディスペンスヘッド51の操作レバー54を誤って切り換えたことを検知することができる。この場合にも、プロセッサ2は、第2のバルブを開かず、上記と同様にエラーを通知することができる。
【0049】
また、洗浄装置10では、上記の機能を利用することによって、洗浄モードにおいてオペレータがコック弁61を開き忘れたことも検知することができる。具体的には、この場合、流路に滞留している飲料を押し出すためにガスを供給しても、飲料は吐出口62から外へ流れることができず、ディスペンスヘッド51から飲料サーバー60に至る流路には、飲料が滞留する。この場合にも、第3の流路33に配置された第1のセンサS1は、所定の第1の期間の間に飲料検知状態を維持する。よって、第1のセンサS1を用いて、オペレータがコック弁61を開き忘れたことを検知することができる。この場合にも、プロセッサ2は、第2のバルブを開かず、上記と同様にエラーを通知することができる。
【0050】
また、オペレータは、プロセッサ2に依らずに、飲料容器50の内部に誤って洗浄液を供給することを防止することもできる。例えば、オペレータは、流路に滞留している飲料を押し出すためのガスを供給している際に、第1のセンサS1を目視でチェックしてもよい。オペレータは、第1のセンサS1が飲料検知状態から飲料非検知状態に切り替わるときには、ディスペンスヘッドにおいて接続状態が適切に切り替えられていると判断することができる一方で、しばらくの期間、第1のセンサが飲料検知状態を維持するときには、ディスペンスヘッドにおいて接続状態が適切に切り替えられていないと判断することができることができる。
【0051】
以上、第1実施態様による洗浄装置10によれば、ディスペンスヘッド51の流体出口53は、直接的に飲料サーバー60に接続される代わりに、洗浄装置10の第3の流路33を介して飲料サーバー60に接続されている。第3の流路33では、飲料が存在しているか否かがセンサS1によって検知される。飲料サーバーを洗浄する際には、先ず、ディスペンスヘッドから飲料サーバーに至る流路に滞留している飲料を押し出すために、ガスをディスペンスヘッド51に供給する。この状況において、ディスペンスヘッド51において接続状態が適切に切り替えられている場合(すなわち、飲料容器50の内部を通さずにディスペンスヘッド51の流体入口52と流体出口53とが接続されている場合)には、ディスペンスヘッド51から飲料サーバー60に至る流路に滞留している飲料が、ガスの供給によって押し出される。このため、第3の流路33では、第1のセンサS1が飲料検知状態から飲料非検知状態に切り替わる。対照的に、ディスペンスヘッド51において接続状態が適切に切り替えられていない場合(すなわち、飲料容器50の内部を通してディスペンスヘッド51の流体入口52と流体出口53とが接続されている場合)には、飲料容器50の内部の飲料がガスの供給によって流れ続ける。このため、第3の流路33では、センサS1が飲料検知状態を維持する。したがって、オペレータは、流路に滞留している飲料を押し出すためのガスを供給している際に、センサS1が飲料検知状態から飲料非検知状態に切り替わるときには、洗浄液を供給する一方で、しばらくの期間、センサS1が飲料検知状態を維持するときには、ディスペンスヘッドにおいて接続状態が適切に切り替えられていないと判断することができる。このように、センサS1が飲料検知状態を維持する場合(すなわち、ディスペンスヘッド51において飲料容器50の内部を通して流体入口と流体出口とが連通している場合)には、オペレータは、飲料容器50の内部に誤って洗浄液を供給することを防止することができる。また、ディスペンスヘッド51に電子部品を取り付ける必要がないため、故障のリスクを低減することができる。
【0052】
また、第1実施態様による洗浄装置10は、第1のバルブV1、第2のバルブV2及び第1のセンサS1と通信可能なプロセッサ2を更に備えており、プロセッサ2は、飲料供給モードと、洗浄モードと、を有しており、洗浄モードにおいて、プロセッサ2は、第1のバルブV1を開きかつ第2のバルブV2を閉じることによって、第1の流体出口21からガスを供給し、第1の流体出口21からガスを供給している際に、所定の第1の期間の間に第1のセンサS1が飲料検知状態から飲料非検知状態に切り替わるときには、第1のバルブV1を閉じかつ第2のバルブV2を開くことによって、第1の流体出口21から洗浄液を供給し、第1の流体出口21からガスを供給している際に、第1の期間の間に第1のセンサS1が飲料検知状態を維持するときには、第2のバルブV2を開にしない、ように構成されている。したがって、第1実施態様による洗浄装置10では、ディスペンスヘッド51において接続状態が適切に切り替えられていない際には、第2のバルブV2を開にしない(すわなち、洗浄液を流さない)ため、飲料容器50の内部に誤って洗浄液を供給することを確実に防止することができる。
【0053】
また、第1実施態様による洗浄装置10は、第1の流路31内をガスが流れていることを検知するための第2のセンサS2であって、ガスが流れていることを検知しているガス流検知状態と、ガスが流れていることを検知していないガス流非検知状態と、を有する、第2のセンサS2を更に備えており、洗浄モードにおいて、プロセッサ2は、洗浄液を供給した後に、第1のバルブV1を開きかつ第2のバルブV2を閉じることによって、第1の流体出口21からガスを再び供給し、第1の流体出口21からガスを供給している際に、所定の第3の期間の間に第2のセンサS2がガス流検知状態からガス流非検知状態に切り替わるときには、エラーを通知するように構成されている。したがって、例えば、滞留している洗浄液の全てを押し出す前にオペレータが飲料サーバー60のコック弁61を閉じた場合には、第2のセンサS2が非検知状態に切り替わるため、オペレータが飲料サーバー60のコック弁61を誤って閉じることを防止することができる。
【0054】
次に、第2実施形態に係る飲料サーバーの洗浄装置について説明する。
【0055】
図3は、第2実施形態に係る飲料サーバーの洗浄装置の内部構成を示す、飲料供給システムの概略構成図である。
図3を参照して、第2実施形態に係る洗浄装置40は、第3の流路33において第1のセンサS1の下流に第3のバルブV3を有しており、飛び散り防止機能及び期限切れ防止機能を有する点で、第1の実施形態に係る洗浄装置10と異なる。
【0056】
第3のバルブV3は、例えば、電動式のボール弁であることができる。また第3のバルブV3は、電動式のバタフライ弁又はゲート弁など、様々な形式のバルブであることができる。第3のバルブV3は、プロセッサ2と電気的に接続されている。
【0057】
次に、飛び散り防止機能について説明する。
【0058】
飲料供給モードにおいて、飲料が供給されている際に、飲料容器50が空になった場合には、ディスペンスヘッド51から飲料サーバー60に至る流路をガスが流れ始める。この場合、飲料サーバー60の吐出口62からガスが噴き出して、グラス等の容器の中の飲料が飛び散る可能性がある。飲料が飛び散ると、飲料サーバー60の周囲が汚れる等の不都合が生じる可能性がある。
【0059】
本実施形態に係る飲料供給システム200では、飲料供給モードにおいて飲料容器50が空になった場合、第3の流路33をガスが流れ始めることから、第1のセンサS1が、飲料検知状態から飲料非検知状態に切り替わる。したがって、洗浄装置40では、飲料供給モードにおいて第1のセンサS1が飲料検知状態から飲料非検知状態に切り替わるときには、プロセッサ2は、第3のバルブV3を閉じ、飛び散り防止機能を起動する。これによって、ガス及び飲料の流れが止められる。
【0060】
飛び散り防止機能が起動した場合には、オペレータは、吐出口62の下方にバケツ等の容器Bを配置する。例えば、ボタン4又は不図示の追加のボタンが押されると、飛び散り防止機能は解除され、プロセッサ2は、第3のバルブV3を開く。第3のバルブV3が開くと、流路に滞留した飲料及びその後のガスが、容器Bによって受けられる。全ての飲料が吐出口62から排出された後に、オペレータは、コック弁61を閉じ、かつ、ディスペンスヘッド51の操作レバー54を「上」位置に設定する。その後、オペレータは、空の飲料容器50からディスペンスヘッド51を取り外し、新しい飲料容器50にディスペンスヘッド51を取り付ける。これによって、飲料容器50の交換が完了する。操作レバー54が「下」位置にセットされると、飲料供給システム200は、飲料を供給する準備が整う。
【0061】
次に、期限切れ防止機能について説明する。
【0062】
上記のように、飛び散り防止機能を有する本実施形態に係る洗浄装置40では、飲料供給モード中に飲料容器50が空になったとき(すなわち、空の飲料容器50が、飲料が充填された新しい飲料容器50に交換されるとき)には、飛び散り防止機能が起動される。別の観点からは、飛び散り防止機能が起動されずに飲料供給モードがある期間維持された場合には、それは、飲料容器50が新しい飲料容器50に交換されていないことを意味し得る。
【0063】
本実施形態に係る飲料供給システム200では、飛び散り防止機能が起動されずに飲料供給モードが所定の第2の期間以上維持された場合には、プロセッサ2は、第3のバルブV3を閉じ、期限切れ防止機能を起動する。これによって、長期間交換されていない飲料容器50から飲料が供給されることを防止することができる。
【0064】
第2の期間は、例えば、飲料容器50に貯蔵されている飲料の賞味期限、又は、飲料が良い味を維持することができる期間等、飲料の品質及び/又は味を考慮した様々な長さの期間であることができる。
【0065】
期限切れ防止機能を解除するためには、例えば、ボタン4又は不図示の追加のボタンが押されることにより、プロセッサ2が樽交換について完了したとみなし、第3のバルブV3を開くことで飲料の供給を再開する。
【0066】
以上のような第2実施形態に係る洗浄装置40は、第1実施形態に係る洗浄装置10と同様な効果を奏し得る。
【0067】
また、洗浄装置40は、第3の流路33に設けられた第3のバルブV3を更に備えており、飲料供給モードにおいて、プロセッサ2は、第1のバルブV1を開きかつ第2のバルブV2を閉じることによって、第1の流体出口21からガスを供給し、第1の流体出口21からガスを供給している際に、第1のセンサS1が飲料検知状態から飲料非検知状態に切り替わるときには、第3のバルブV3を閉じることによって、飲料サーバー60からガスが噴き出すことを防止するための飛び散り防止機能を起動するように構成されている。したがって、飲料の飛び散りを防止することができる。
【0068】
また、洗浄装置40では、飲料供給モードにおいて、プロセッサ2は、飛び散り防止機能が起動されずに飲料供給モードが所定の第2の期間以上維持された場合には、第3のバルブV3を閉じることによって、所定の第2の期間以上の期間交換されていない飲料容器50から飲料が供給されることを防止するための期限切れ防止機能を起動するように構成されている。したがって、長期間交換されていない飲料容器50から飲料が供給されること(例えば、賞味期限が切れた飲料が供給されること)を防止することができる。
【0069】
飲料サーバーの洗浄装置の実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されない。当業者であれば、上記の実施形態の様々な変形が可能であることを理解するだろう。また、当業者であれば、1つの実施形態に含まれる特徴は、矛盾が生じない限り、他の実施形態に組み込むことができる、又は、他の実施形態に含まれる特徴と交換可能であることを理解するだろう。