特開2019-211130IP Force 特許公報全文掲載

技術分野

設備に発生する冷媒漏れ量などの不可逆状態変化の累積量を安定して検知することができる状態検知装置及び状態検知方法

要約特許出願時に添付された[要約書]

【課題】設備に発生する冷媒漏れ量などの不可逆状態変化の累積量を安定して検知することができる状態検知装置及び状態検知方法を提供すること。
【解決手段】コントローラ1は、所定時間毎に系統A,Bに関する時系列の複数の運転データを取得する運転データ取得部41と、複数の運転データを用いた多変量統計的プロセス管理のための正常時のモデルを生成するモデル生成部43と、正常時のモデル及び運転データ取得部41が取得した複数の運転データをもとに多変量統計的プロセス管理を行って得られたQ統計値を時系列で算出するQ統計値算出部44と、所定時間毎にQ統計値を積算したQ積算値を算出するQ積算値算出部45と、所定時間に対するQ積算値の傾きを算出する傾き算出部46と、所定時間毎の傾きをもとに冷媒漏れ程度を判定する判定部47と、判定部47の判定結果を入出力部2に出力する出力制御部48と、を備える。
【選択図】図1

発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋

ところで、多変量統計的プロセス管理を利用して設備の異常兆候を検知する場合、設備から取得される測定データは設備の運転状態によって測定データが大きく変化するため、多変量統計的プロセス管理が算出するQ統計値も大きく変動する。このため、多変量統計的プロセス管理のQ統計値を用いて設備の異常を検知しようとする場合、設備の運転状態によっては、異常でないにもかかわらず、瞬時のQ統計値が閾値を超えて異常と判定してしまう場合があり、安定した異常検知を行うことができなかった。 例えば、コンビニエンスストアやスーパーマーケットなどの店舗に設置されるショーケースの冷凍システムにおいて進行する冷媒漏れ量の異常を検知しようとする場合、冷凍機から測定可能な、吸入圧力、吐出圧力、吸入ガス温度、吐出ガス温度、運転周波数などを用いた多変量統計的プロセス管理によって得られたQ統計値を算出し、このQ統計値が閾値を超えた場合に冷媒漏れ量が異常として検知することが考えられる。 しかし、冷凍システムは、冷凍負荷の変動、ショーケースの除霜、冷凍機の圧力制御、油戻し運転などの様々な事象によって測定データが大きく変動するため、多変量統計的プロセス管理によって得られたQ統計値も大きく変動する。特に、冷凍機は、常に100%の出力で運転しているものではなく、外気温や冷凍負荷に応じたインバータ制御によって運転周波数を可変した省エネルギー運転を行っているため、これらの変動要因は、Q統計値に与える影響が大きい。この結果、冷媒漏れ量が実際には所定値を超えていないにもかかわらず、Q統計値が所定値を超えて冷媒漏れ量が異常であると誤検知してしまう場合がある。すなわち、測定時ごとのQ統計値をもとに判定する冷媒漏れ量の検知では、冷媒漏れ量を安定して検知することが難しい。 本発明は、に鑑みてなされたものであって、設備に発生する冷媒漏れ量などの不可逆状態変化の累積量を安定して検知することができる状態検知装置及び状態検知方法を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋

上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる状態検知装置は、設備に発生する不可逆状態変化の累積量を検知する状態検知装置であって、前記設備に関する時系列の複数の運転データを取得する運転データ取得部と、正常時の複数の運転データを用いた多変量統計的プロセス管理のための正常時のモデルを生成するモデル生成部と、前記正常時のモデル及び前記運転データ取得部が取得した複数の運転データをもとに前・・・ 続きを知財ポータルサイト IP Force にログインして見る
【発明の効果】
本発明によれば、設備に発生する冷媒漏れ量などの不可逆状態変化の累積量を安定して検知することができる。

この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]

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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋

【図1】図1は、本発明の実施の形態である状態検知装置の機能を有するコントローラを含むシステムの構成を示すブロック図である。

【図2】図2は、コントローラによる状態検知処理手順を示すフローチャートである。

【図3】図3は、従来のQ統計値による異常検知を説明する説明図である。

【図4】図4は、所定時間ごとのQ統計値の積算値であるQ積算値の時系列変化を示す図である。

【図5】図5は、具体的な傾きと冷媒漏れ程度との関係を示す図である。

【図6】図6は、正常時の傾きと現在の傾きとをグラフィカルに重ね合せ表示するとともに、現時点から異常発生までの期間を表示した表示例を示す図である。

選択図 図1出願人が指定した本件の代表的な図

1 コントローラ   2 入出力部   3 記憶部   4 制御部   5,6 冷凍システム   7 外気温度センサ   40 冷凍機制御部   41 運転データ取得部   42 外気温度取得部   43 モデル生成部   44 Q統計値算出部   45 Q積算値算出部   46 傾き算出部   47 判定部   48 出力制御部   51,61 冷凍機   52〜54,62〜64 ショーケース   D 冷媒漏れ程度   D1 正常時の運転データ   D2 正常時のモデル   D3 Q統計値   D4 Q積算値   D5 所定値   Qn Q積算値   Qth 所定Q統計値   Tc 所定時間   Tx 期間   Δθ 傾き変化量

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