(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2019-212597(P2019-212597A)
(43)【公開日】2019年12月12日
(54)【発明の名称】ブレード型防水コネクタ
(51)【国際特許分類】
H01R 13/52 20060101AFI20191115BHJP
【FI】
H01R13/52 301F
H01R13/52 301H
【審査請求】有
【請求項の数】8
【出願形態】OL
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2018-160528(P2018-160528)
(22)【出願日】2018年8月29日
(31)【優先権主張番号】107119703
(32)【優先日】2018年6月7日
(33)【優先権主張国】TW
(71)【出願人】
【識別番号】518307488
【氏名又は名称】映興電子股▲フン▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110001139
【氏名又は名称】SK特許業務法人
(74)【代理人】
【識別番号】100130328
【弁理士】
【氏名又は名称】奥野 彰彦
(74)【代理人】
【識別番号】100130672
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 寛之
(72)【発明者】
【氏名】頼柄源
(72)【発明者】
【氏名】頼啓益
(72)【発明者】
【氏名】張忠仁
【テーマコード(参考)】
5E087
【Fターム(参考)】
5E087EE02
5E087EE14
5E087FF02
5E087FF06
5E087GG02
5E087LL02
5E087LL04
5E087LL13
5E087LL14
5E087RR06
5E087RR12
5E087RR25
(57)【要約】 (修正有)
【課題】従来のコネクタにおける欠点を解決したブレード型防水コネクタを提供する。
【解決手段】ブレード型防水コネクタは第一連接部材10の第一端子11と第二連接部材20の第二端子22が互いに電気的に接続される。第二連接部材は他端に底ベース23が形成され、底ベースにフレーム24が突設され、且つフレームによって収容空間241が囲まれる。フレームは両相対する部分に対称的にロック溝242がそれぞれ設けられ、また第二端子が収容空間に向かってピン221が突設される。収容空間に蓋板25が入れられ、また蓋板の両端にそれぞれロック溝に合致するロックブロック251が突設される。蓋板の外周縁内に第一充填溝252が凹んで形成され、且つ第一充填溝はホットメルト接着剤層26によって隙間が封じられ、同時に該ホットメルト接着剤層は該ピンの周囲を封じる。これによって、組み立てやすく有効的に防水できる効果を奏する。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第一連接部材と、第二連接部材とを含むブレード型防水コネクタであって、
前記第一連接部材には、複数の第一端子が設けられ、
前記第二連接部材には、一端に連接ベースが形成され、前記連接ベースに複数のL字型溝が直角状に設けられ、前記L字型溝内にそれぞれ第二端子が固定され、前記第一端子と該第二端子が互いに接続することで前記第一連接部材と前記第二連接部材が電気的に接続され、また前記第二連接部材は他端に底ベースが形成され、前記底ベースが前記連接ベースに向かう一面に接続表面が形成され、前記底ベースは前記接続表面と反対する一面に組み立て表面が形成され、前記組み立て表面にフレームが突設され、さらに前記フレームが囲むことによって前記L字型溝に連なる収容空間が形成され、前記フレームは両相対する部分に対称的にロック溝がそれぞれ設けられ、前記第二端子が前記収容空間に向かってピンが突設され、また前記ピンが前記フレームに当てて伸び、前記底ベースより突き出し、前記第二連接部材は前記収容空間に蓋板が入れられ、前記蓋板の両端にそれぞれロックブロックが突設され、且つ前記ロックブロックによって前記ロック溝に合致され、前記ピンを前記フレームと前記蓋板の間に挟んで設けられ、前記蓋板の外周縁内に第一充填溝が凹んで形成され、また前記第一充填溝はホットメルト接着剤層によって隙間が封じられ、同時に前記ホットメルト接着剤層は前記ピンの周囲を封じることを特徴とするブレード型防水コネクタ。
【請求項2】
前記第二連接部材のフレーム内縁に第二充填溝が凹設され、且つ前記第二充填溝は前記第一充填溝に合わせて前記ピンを囲むことで、前記ホットメルト接着剤層は前記ピンの周囲に前記第一充填溝と前記第二充填溝の底の深さと同じ厚みに封じることを特徴とする請求項1のブレード型防水コネクタ。
【請求項3】
前記第二連接部材は、前記ピンの間に位置限定切り込みがそれぞれ凹設され、且つ前記蓋板の縁に複数の押さえブロックが突設され、前記第一充填溝が前記押さえブロックの周縁を跨いで設けられ、前記押さえブロックは全部の限定切り込みに合わせて設けられるため、前記ピンを前記押さえブロックの間に挟んで設けられ、即ち前記ピンが前記蓋板を封じる前記ホットメルト接着剤層の同じ表面に穿設されることを特徴とする請求項1または2のブレード型防水コネクタ。
【請求項4】
前記連接ベースは、前記L字型溝の間にそれぞれ仕切り板が仕切られ、且つ前記仕切り板は、前記収容空間に伸び、底辺部が形成され、前記蓋板は前記収容空間に向かう一面に収容溝が凹設され、且つ前記収容溝が前記押さえブロックまで伸び、前記収容溝に防水パッドが設置されることにより、前記防水パッドが前記仕切り板の前記底辺部に押さえられ、前記防水パッドが前記ピンを囲むことを特徴とする請求項3のブレード型防水コネクタ。
【請求項5】
前記底ベースの前記組み立て表面に二つのブロック体が突設され、且つ前記ブロック体が前記フレームと連接して前記フレーム構造の補強になると同時に、凹むように前記ロック溝が形成され、前記ロック溝が前記フレームに貫通しないようにすることを特徴とする請求項1のブレード型防水コネクタ。
【請求項6】
前記底ベースに二つのめねじスリーブが設けられ、且つ前記めねじスリーブの一端が前記底ベースの接続表面に設けられ、前記めねじスリーブの他端は前記ブロック体の内部に延伸されるため、前記ブロック体は前記めねじスリーブと前記底ベースと安定に結合されることを特徴とする請求項5のブレード型防水コネクタ。
【請求項7】
前記第一連接部材に密封部材が結合され、前記密封部材に複数の穿孔が設けられ、前記穿孔より前記第一端子の穿設が提供され、さらに前記密封部材は直角状でサイドブロックが形成され、前記第一端子と前記第二端子が互いに接続する時、前記密封部材は前記サイドブロックに合わせて前記L字型溝に押さえられることを特徴とする請求項1のブレード型防水コネクタ。
【請求項8】
前記第二連接部材は前記連接ベースにパッドが設けられ、且つ前記パッドは前記底ベースの接続表面に押さえられるため、前記第二連接部材の底ベースは外に向かって取り付ける時に前記パッドが挟まれて、防水効果が形成されることを特徴とする請求項1のブレード型防水コネクタ。
【請求項9】
前記底ベースは前記接続表面にリング溝が凹設され、前記パッドの内縁に突起リングが突設され、且つ前記突起リングが前記リング溝内に収容され、前記パッドは前記突起リングの反対側に押さえリングが突設され、外に向かって取り付ける時は前記押さえリングを押さえられるため、前記突起リングが拡張されて前記リング溝にしっかり接近することを特徴とする請求項8のブレード型防水コネクタ。
【請求項10】
前記第二端子にはフレームが形成され、前記第二端子は前記フレームによって前記L字型溝に固定され、且つ前記第二端子は前記フレームより内側に向かって対称する二つのクリップ片が曲げて設けられ、前記クリップ片は前記フレームに連接して固定する一端は前記L字型溝の開口に近い場所に位置し、前記クリップ片の自由な一端は前記収容空間の近くに位置することによって、両クリップ片が前記第一端子の根元をしっかり挟めることを特徴とする請求項1のブレード型防水コネクタ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は回路用コネクタに関し、特に組み立てやすく有効に防水できるブレード型防水コネクタに関する。
【背景技術】
【0002】
各種の電子装置は電源または信号など各種の回路に連接する必要がある時、よく見られるのは、電線の両端にプラスコネクタとマイナスコネクタがそれぞれ固定され、さらにプラスコネクタとマイナスコネクタを速やかに接続して電気接続が形成される構造である。しかし、該コネクタは回路全体において水に浸かったり、湿気たりして故障しやすい部分であり、更にたくさんの電子装置は室外、湿気または気温変化が大きい環境の中で使用され、さらに稼働状態にある電子装置であるため、このタイプのコネクタは防水機能に対する要求が非常に高く、電気接続の安定性も主な要求の一つでもある。たくさんの業者が防水性機能を備えたコネクタを開発し、該防水コネクタの多くでは外カバーと外蓋の連接部分にパッドまたは緩衝リングが取り付けられる。これによって該連接部分にできた隙間が遮断され、コネクタの外部と内部に基本的な遮断防水効果が形成される。上述のような従来構造をよく見ると不足する部分がまだ存在しており、主な原因は以下のようである。該パッドまたは緩衝リングはそれぞれ該コネクタの内部に先に入れられ、そして外蓋が
錠前セット方式で該外カバーに取り付けられることによって、該外蓋が該外カバーに合わせて該パッドまたは緩衝リングをしっかり挟むようになる。しかし、該外蓋を閉めて設ける時はよく作用点と非作用点が生まれる圧縮力が異なるため、該パッドまたは該緩衝リングは平らに該コネクタ内に挟んで設けられるわけではない。平坦ではないために生じた隙間は該コネクタの防水効果を低下させる。さらに、組み立てた後にテストを経て該コネクタに要求される防水性が合格しても、該パッドまたは緩衝リングは長時間の使用後または熱膨張と冷収縮の時において、弾性疲労または収縮などの原因によって該パッドまたは緩衝リングの防水機能を失わせてしまう可能性がある。同時に該組立方式の手順が多く、組み立てる時は相対する位置が固定しにくいため、不良率が上昇することと防水性を低下させることがあり、従来のコネクタには長い間組み立てにくく防水効果が不足するという技術問題点が存在する。
【0003】
従って、本発明者は長年にわたって関連商品の製造開発と設計経験により、上述の目標について、詳しい設計と慎重な評価を行った結果、実用性に満ちた本発明を得た。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が解決しようとする課題は、従来技術に存在する上述の欠点について解決した、ブレード型防水コネクタを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
ブレード型防水コネクタは、第一連接部材に複数の第一端子が設けられ、第二連接部材の一端に連接ベースが形成され、且つ該連接ベースに複数のL字型溝が直角状に設けられる。該L字型溝内にそれぞれ第二端子が固定され、該第一端子と該第二端子が互いに接続することで該第一連接部材と該第二連接部材が電気的に接続される。該第二連接部材は他端に底ベースが形成され、該底ベースが該連接ベースに向かう一面に接続表面が形成される。該底ベースには該接続表面と反対する一面に組み立て表面が形成され、該組み立て表面にフレームが突設され、さらに該フレームが囲むことによって該L字型溝に連なる収容空間が形成される。該フレームは両相対する部分に対称的にロック溝がそれぞれ設けられ、該第二端子が該収容空間に向かってピンが突設される。該ピンが該フレームに当てられて伸び、該底ベースより突き出し、また該第二連接部材は該収容空間に蓋板が入れられ、且つ該蓋板の両端にそれぞれロックブロックが突設される。そして該ロックブロックによって該ロック溝に合致され、該ピンを該フレームと該蓋板の間に挟んで設けられる。該蓋板の外周縁内に第一充填溝が凹んで形成され、該第一充填溝はホットメルト接着剤層によって隙間が封じられ、同時に該ホットメルト接着剤層は該ピンの周囲を封じる。
【0006】
該第二連接部材のフレーム内縁に第二充填溝が凹設され、また該第二充填溝は該第一充填溝に合わせて該ピンを囲むことで、該ホットメルト接着剤層は該ピンの周囲を該第一充填溝と該第二充填溝の底の深さと同じ厚みで封じる。
【0007】
該第二連接部材はこれらピンの間に位置限定切り込みがそれぞれ凹設され、また該蓋板の縁に複数の押さえブロックが突設される。該第一充填溝が該押さえブロックの周縁を跨いで設けられ、また該押さえブロックは全部の限定切り込みに合わせて設けられるため、該ピンを該押さえブロックの間に挟んで設けられ、即ち該ピンが該蓋板を封じる該ホットメルト接着剤層の同じ表面に穿設される。
【0008】
該連接ベースは該L字型溝の間にそれぞれ仕切り板が仕切られ、また該仕切り板は該収容空間に伸び、底辺部が形成される。該蓋板には該収容空間に向かう一面に収容溝が凹設され、また該収容溝が該押さえブロックまで伸びる。該収容溝に防水パッドが設置され、該防水パッドが該仕切り板の該底辺部に押さえられるようにし、該防水パッドによって該ピンを囲む。
【0009】
該底ベースの該組み立て表面に二つのブロック体が突設され、また該ブロック体が該フレームと連接して該フレーム構造の補強になると同時に、該ロック溝は凹むように設けられており、該ロック溝が該フレームに貫通しないようにする。
【0010】
該底ベースに二つのめねじスリーブが設けられ、また該めねじスリーブの一端が該底ベースの接続表面に設けられる。該めねじスリーブの他端は該ブロック体の内部に延伸されるため、該ブロック体は該めねじスリーブと該底ベースと安定に結合される。
【0011】
該第一連接部材に密封部材が結合され、該密封部材に複数の穿孔が設けられ、また該穿孔より該第一端子の穿設が提供され、さらに該密封部材は直角状でサイドブロックが形成される。また該第一端子と該第二端子が互いに接続する時、該密封部材は該サイドブロックに合わせて該L字型溝に押さえられる。
【0012】
該第二連接部材は該連接ベースにパッドが設けられ、また該パッドは該底ベースの接続表面に押さえられるため、該第二連接部材の底ベースは外に向かって取り付ける時に該パッドが挟まれて、防水効果が形成される。
【0013】
該底ベースは該接続表面にリング溝が凹設され、該パッドの内縁に突起リングが突設される。また該突起リングが該リング溝内に収容され、該パッドは該突起リングの反対側に押さえリングが突設される。外に向かって取り付ける時は該押さえリングを押さえられるため、該突起リングが拡張されて該リング溝にしっかり接近する。
【0014】
該第二端子はフレームが形成され、該第二端子は該フレームによって該L字型溝に固定される。また該第二端子は該フレームより内側に向かって対称する二つのクリップ片が曲げて設けられる。該クリップ片は該フレームに連接して固定する一端は該L字型溝の開口に近い場所に位置する。該クリップ片の自由な一端は該収容空間の近くに位置する。これによって、両クリップ片が該第一端子の根元をしっかり挟める。
【0015】
本発明の第一の主な目的は、該蓋板のロックブロックが該フレームのロック溝に合致することで、該ロックブロックとロック溝が互いに合致することによって、該フレームと該蓋板の相対する位置を固定する。これによって、組み立てる時にカバー効果を安定させ、該液体のホットメルト接着剤層は該フレームと該蓋板の間に沿って第一充填溝を充填でき、そして該フレームと該蓋板の間の隙間を充填する。同時に該ホットメルト接着剤層が該ピンの周囲を封じ、該ホットメルト接着剤層は一回の加工で該ピンを封じられるため、加工手順を簡単化でき、封じやすくそして有効に防水の実用機能に達する。
【0016】
本発明の第二の主な目的は、該底ベースに突設された該ブロック体は該フレームと連接するために構造の補強を向上できると同時に、凹むように該ロック溝が形成されやすいことで、該ロック溝は該フレームの厚みに影響されないため、該ロック溝は該フレームを貫通することなく、該ロック溝はほかに密封する必要がなくても防水効果を奏する。また該ブロック体は該ロック溝と該めねじスリーブの使用を同時に提供でき、構造上における実質的なブレークスルーを果たせる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】
図1は、本発明に係るブレード型防水コネクタを示す立体図である。
【
図2】
図2は、本発明に係るブレード型防水コネクタを示す立体分解図(一)である。
【
図3】
図3は、本発明に係るブレード型防水コネクタを示す立体分解図(二)である。
【
図4】
図4は、本発明の第二連接部材の立体断面図である。
【
図5】
図5は、本発明がホットメルト接着剤層を封じる前を示す図である。
【
図6】
図6は、本発明がホットメルト接着剤層を封じる後を示す図である。
【
図7】
図7は、本発明がホットメルト接着剤層を封じる前を示す断面図である。
【
図8】
図8は、本発明の使用状態を示す図(一)である。
【
図9】
図9は、本発明の使用状態を示す図(二)である。
【
図10】
図10は、本発明のもう一つの実施例の立体分解図である。
【
図11】
図11は、本発明のもう一つの実施例の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
まず、
図1から
図4を参照されたい。本発明のブレード型防水コネクタは、第一連接部材10と第二連接部材20とを含む。第一連接部材10に複数の第一端子11が設けられ、該第一連接部材10に密封部材12が結合され、該密封部材12に複数の穿孔121が設けられ、また該穿孔121より該第一端子11の穿設が提供され、さらに該密封部材12は直角状でサイドブロック122が形成される。第二連接部材20の一端に連接ベース21が形成され、また該連接ベース21に複数のL字型溝211が直角状に設けられる。該L字型溝211内にそれぞれ第二端子22が固定され、該第一端子11と該第二端子22が互いに接続することで該第一連接部材10と該第二連接部材20が電気的に接続される。また該第一端子11と該第二端子22が互いに接続する時、該密封部材12は該サイドブロック122に合わせて該L字型溝211に押さえられる。
【0019】
また該第二連接部材20は他端に底ベース23が形成され、該底ベース23が該連接ベース21に向かう一面に接続表面231が形成される。該底ベース23は該接続表面231と反対する一面に組み立て表面232が形成され、また該第二連接部材20の組み立て表面232にフレーム24が突設され、さらに該フレーム24が囲むことによって該L字型溝211に連なる収容空間241が形成される。該フレーム24は両相対する部分に対称的にロック溝242がそれぞれ設けられ、該底ベース23の該組み立て表面232に二つのブロック体233が突設され、また該ブロック体233が該フレーム24と連接して該フレーム24構造の補強になると同時に、凹むように該ロック溝242が形成されやすいことで、該ロック溝242が十分な強度により該フレーム24に貫通しないようにし、さらに該ロック溝242の防水効果を提供できる。該底ベース23に二つのめねじスリーブ234が設けられ、また該めねじスリーブ234の一端が該底ベース23の接続表面231に設けられる。該めねじスリーブ234の他端は該ブロック体233の内部に延伸されるため、該ブロック体233は該めねじスリーブ234と該底ベース23と安定に結合され、即ち該ブロック体233は該ロック溝242と該めねじスリーブ234の使用を同時に提供される。また該第二端子22が該収容空間241に向かってピン221が突設される。また該ピン221が該フレーム24に当てて伸び、該底ベース23より突き出し、また該第二連接部材20は該収容空間241に蓋板25が入れられ、また該蓋板25の両端にそれぞれロックブロック251が突設される。そして該ロックブロック251によって該ロック溝242に合致され、該ピン221を該フレーム24と該蓋板25の間に挟んで設けられる。また該蓋板25の外周縁内に第一充填溝252が凹んで形成され、また該第一充填溝252はホットメルト接着剤層26によって隙間が封じられ、同時に該ホットメルト接着剤層26は該ピン221の周囲を封じる。また該第二連接部材20のフレーム24内縁に第二充填溝243が凹設され、また該第二充填溝243は該第一充填溝252に合わせて該ピン221を囲むことで、該ホットメルト接着剤層26は該ピン221周囲に該第一充填溝252と該第二充填溝243の底の深さと同じ厚みに封じる。該第二端子22はフレーム222が形成され、該第二端子22は該フレーム222によって該L字型溝211に固定される。また該第二端子22は該フレーム222より内側に向かって対称する二つのクリップ片223が曲げて設けられる。該クリップ片223は該フレーム222に連接して固定する一端は該L字型溝211の開口に近い場所に位置する。該クリップ片223の自由な一端は該収容空間241の近くに位置する。これによって、両クリップ片223が該第一端子11の根元をしっかり挟めるため、該第一端子11と該第二端子22が勝手に外れにくい効果がある。
【0020】
その構造の組み立ては
図2から
図7を参照されたい。該第二端子22は該収容空間241端よりそれぞれ該第二連接部材20に入れられるため、該第二端子22はフレーム222によって該L字型溝211内に固定される。また該第二端子22のピン221は該フレーム24に沿って、外へと伸び、さらに該蓋板25を該収容空間241に入れ、 該蓋板25のロックブロック251が該フレーム24のロック溝242に合致することで、該蓋板25は該収容空間241を充填できる。該ロックブロック251とロック溝242が互いに合致することによって、該フレーム24と該蓋板25の相対する位置を固定する。これによって、組み立てる時にカバー効果を安定させ、該液体のホットメルト接着剤層26は該フレーム24と該蓋板25の間に沿って第一充填溝252と該第二充填溝243を充填でき、そして該フレーム24と該蓋板25の間の隙間を充填すると同時に、該ホットメルト接着剤層26が該ピン221の周囲を封じる。ほかに注目すべきことは、該ピン221の周囲は該第一充填溝252と該第二充填溝243によって囲み凹みが形成されろ。該ホットメルト接着剤層26は注入する時に該ピン211を回る必要がなくてもホットメルト接着剤層26が自動的に流れて充填できるため、該ホットメルト接着剤層26は該ピン221の周囲に該第一充填溝252と第二充填溝243の底の深さと同じ厚みに封じられるる。該ホットメルト接着剤層26は片面の表面を封じるため、加工手順を簡単化でき、封じやすくそして有効防水の実用機能に達する。さらに該底ベース23に突設された該ブロック体233は該フレーム24と連接するために構造の補強が向上できると同時に、凹むように該ロック溝242が形成されやすいことで、該ロック溝242は該フレーム24の厚みに影響されないため、該ロック溝242は該フレーム24を貫通することなく、該ロック溝242はほかに密封する必要がなくても防水効果を奏する。また該ブロック体233はさらに該めねじスリーブ234の収容を提供できるため、該めねじスリーブ234と該底ベース23との安定結合が形成される。それに該めねじスリーブ234の締め付けられる長さが有効的に増長でき、該めねじスリーブ234はさらに金属材質により作られ、該めねじスリーブ234と該ブロック体233の組み合わせによって第二連接部材20が外に向かって締め付ける強度が大幅に向上できる。以上をまとめると、該ブロック体233は該ロック溝242と該めねじスリーブ234の使用を同時に提供できる上、より詳しく説明すると、該第二連接部材20は該連接ベース21にパッド27が設けられ、また該パッド27は該底ベース23の接続表面231に押さえられるため、該第二連接部材20の底ベース23は外向かって取り付ける時に該パッド27が挟まれて、防水効果が形成される。また該底ベース23は該接続表面231にリング溝235が凹設され、また該パッド27の内縁に突起リング271が突設される。また該突起リング271が該リング溝235内に収容され、また該パッド27は該突起リング271の反対側に押さえリング272が突設される。実際に使用する時、
図8と
図9を合わせて参照されたい。該第一連接部材10は第一構成部材30に締め付けられ、また該第一端子11と該サイドブロック122が台石構成部材30の一端に突設され、該第二連接部材20は内側より外側に向かって、該めねじスリーブ234によって第二構成部材40に締め付けられることで、該連接ベース21は該第二構成部材40の一端に露出され、また該第二連接部材20は外に向かって第二構成部材40を取り付ける時は該押さえリング272を押さえられるため、該突起リング271が拡張されて該リング溝235にしっかり接近し、第二構成部材40と該第二連接部材20の間の防水効果が向上できる。さらに該第一連接部材10の第一端子11を該第二連接部材20のL字型溝211に挿し込むことで、該第二端子22のクリップ片223が該第一端子11を挟むため、該第一連接部材10と該第二連接部材20が電気的に接続される。さらに該密封部座12は該サイドブロック122に合わせて該L字型溝211に押さえられることで、該第一構成部材30と該第二構成部材40が連接箇所の防水効果が果たせられる。さらに該クリップ片223は該フレーム222に連接して固定する一端は該L字型溝211の開口に近い場所に位置することは、両クリップ片223は該L字型溝211に近い位置が最大挟み合わせ力の位置になる。該第二端子22が該第一端子11の根元位置にしっかり挟むことで、該第一端子11と第二端子22が勝手に外れにくい効果がある。
【0021】
本発明のもう一つの実施例について、引き続き
図10と
図11を参照されたい。該第二連接部材20はこれらピン221の間に位置限定切り込み236がそれぞれ凹設され、また該蓋板25の縁に複数の押さえブロック253が突設される。該第一充填溝252が該押さえブロック253の周縁に跨いで設けられ、また該押さえブロック253は全部の限定切り込み236に合わせて設けられるため、該ピン221を該押さえブロック253の間に挟んで設けられ、即ち該ピン221が該蓋板25を封じる該ホットメルト接着剤層26の同じ表面に穿設される。これによって、組み立てやすく有効的に防水できる効果を奏する。該連接ベース21は該L字型溝211の間にそれぞれ仕切り板212が仕切られ、また該仕切り板212は該収容空間241に伸び、底辺部213が形成される。該蓋板25は該収容空間241に向かう一面に収容溝254が凹設され、また該収容溝254が該押さえブロック253まで伸びる。該収容溝254に防水パッド28が設置され、組み立てる時は該防水パッド28が該仕切り板212の該底辺部213に直接に押さえられるようにし、さらに該防水パッド28によって該ピン221を囲む。該防水パッド28と該ホットメルト接着剤層26によって該ピン221のダブル防水効果が形成される。
【0022】
以上は、本発明に係る実施例の一部に過ぎないため、本発明の実施範囲を制限するものではない。即ち、本発明の特許請求の範囲内で行われる変化、修飾なども本発明の範囲に属すべきである。
【符号の説明】
【0023】
[本発明]
10 第一連接部材
11 第一端子
12 密封部材
121 穿孔
122 サイドブロック
20 第二連接部材
21 連接ベース
211 L字型溝
212 仕切り板
213 底辺部
22 第二端子
221 ピン
222 フレーム
223 クリップ片
23 底ベース
231 接続表面
232 組み立て表面
233 ブロック体
234 めねじスリーブ
235 リング溝
236 位置限定切り込み
24 フレーム体
241 収容空間
242 ロック溝
243 第二充填溝
25 蓋板
251 ロックブロック
252 第一充填溝
253 押さえブロック
254 収容溝
26 ホットメルト接着剤層
27 パッド
271 突起リング
272 押さえリング
28 防水パッド
30 第一構成部材
40 第二構成部材
【手続補正書】
【提出日】2019年10月21日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第一連接部材と、第二連接部材とを含むブレード型防水コネクタであって、
前記第一連接部材には、複数の第一端子が設けられ、
前記第二連接部材には、一端に連接ベースが形成され、前記連接ベースに複数のL字型溝が直角状に設けられ、前記L字型溝内にそれぞれ第二端子が固定され、前記第一端子と該第二端子が互いに接続することで前記第一連接部材と前記第二連接部材が電気的に接続され、また前記第二連接部材は他端に底ベースが形成され、前記底ベースが前記連接ベースに向かう一面に接続表面が形成され、前記底ベースは前記接続表面と反対する一面に組み立て表面が形成され、前記組み立て表面にフレームが突設され、さらに前記フレームが囲むことによって前記L字型溝に連なる収容空間が形成され、前記フレームは両相対する部分に対称的にロック溝がそれぞれ設けられ、前記第二端子には、前記収容空間に向かってピンが突設され、また前記ピンが前記フレームに接触しながら、前記底ベースより突き出し、前記第二連接部材は前記収容空間に蓋板が入れられ、前記蓋板の両端にそれぞれロックブロックが突設され、且つ前記ロックブロックによって前記ロック溝に合致され、前記ピンを前記フレームと前記蓋板の間に挟んで設けられ、前記蓋板の外周縁内に第一充填溝が凹んで形成され、また前記第一充填溝はホットメルト接着剤層によって隙間が封じられ、同時に前記ホットメルト接着剤層は前記ピンの周囲を封じ、
前記第二連接部材のフレーム内縁に第二充填溝が凹設され、且つ前記第二充填溝は前記第一充填溝に合わせて前記ピンを囲むことで、前記ホットメルト接着剤層は前記ピンの周囲に前記第一充填溝と前記第二充填溝の底の深さを封じることを特徴とするブレード型防水コネクタ。
【請求項2】
前記第二連接部材は、前記ピンの間に位置限定切り込みがそれぞれ凹設され、且つ前記蓋板の縁に複数の押さえブロックが突設され、前記第一充填溝が一つの押さえブロックの側部と、他の押さえブロックの側部とで構成され、前記押さえブロックは全部の限定切り込みに合わせて設けられるため、前記ピンを前記押さえブロックの間に挟んで設けられ、即ち前記ピンが前記蓋板を封じる前記ホットメルト接着剤層の表面に穿設されることを特徴とする請求項1のブレード型防水コネクタ。
【請求項3】
前記連接ベースは、前記L字型溝の間にそれぞれ仕切り板が仕切られ、且つ前記仕切り板は、前記収容空間に伸び、底辺部が形成され、前記蓋板は前記収容空間に向かう一面に収容溝が凹設され、且つ前記収容溝が前記押さえブロックまで伸び、前記収容溝に防水パッドが設置されることにより、前記防水パッドが前記仕切り板の前記底辺部に押さえられ、前記防水パッドが前記ピンを囲むことを特徴とする請求項2のブレード型防水コネクタ。
【請求項4】
前記底ベースの前記組み立て表面に二つのブロック体が突設され、且つ前記ブロック体が前記フレームと連接して前記フレーム構造の補強になると同時に、凹むように前記ロック溝が形成され、前記ロック溝が前記フレームに貫通しないようにすることを特徴とする請求項1のブレード型防水コネクタ。
【請求項5】
前記底ベースに二つのめねじスリーブが設けられ、且つ前記めねじスリーブの一端が前記底ベースの接続表面に設けられ、前記めねじスリーブの他端は前記ブロック体の内部に延伸されるため、前記ブロック体は前記めねじスリーブと前記底ベースと安定に結合されることを特徴とする請求項4のブレード型防水コネクタ。
【請求項6】
前記第一連接部材に密封部材が結合され、前記密封部材に複数の穿孔が設けられ、前記穿孔より前記第一端子の穿設が提供され、さらに前記密封部材は直角状でサイドブロックが形成され、前記第一端子と前記第二端子が互いに接続する時、前記密封部材は前記サイドブロックに合わせて前記L字型溝を被覆することを特徴とする請求項1のブレード型防水コネクタ。
【請求項7】
前記第二連接部材は前記連接ベースにパッドが設けられ、且つ前記パッドは前記底ベースの接続表面に押さえられるため、前記第二連接部材の底ベースは外に向かって取り付ける時に前記パッドが挟まれて、防水効果が形成されることを特徴とする請求項1のブレード型防水コネクタ。
【請求項8】
前記第二端子にはフレームが形成され、前記第二端子は前記フレームによって前記L字型溝に固定され、且つ前記第二端子には、前記フレームより内側に向かって対向する二つのクリップ片が曲げて設けられ、前記クリップ片は前記フレームに連接して固定する一端は前記L字型溝の開口に近い場所に位置し、前記クリップ片の自由な一端は前記収容空間の近くに位置することによって、両クリップ片が前記第一端子の根元をしっかり挟めることを特徴とする請求項1のブレード型防水コネクタ。