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特開2019-213902取り替え可能なワークピースを備えた皮膚治療器具
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2019-213902(P2019-213902A)
(43)【公開日】2019年12月19日
(54)【発明の名称】取り替え可能なワークピースを備えた皮膚治療器具
(51)【国際特許分類】
   A61N 5/06 20060101AFI20191122BHJP
   A61N 1/30 20060101ALI20191122BHJP
   A61F 7/03 20060101ALI20191122BHJP
   A61N 1/06 20060101ALI20191122BHJP
   A61N 7/00 20060101ALI20191122BHJP
【FI】
   A61N5/06 Z
   A61N1/30
   A61F7/08 332A
   A61N1/06
   A61N7/00
【審査請求】有
【請求項の数】7
【出願形態】OL
【外国語出願】
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2019-149118(P2019-149118)
(22)【出願日】2019年8月15日
(62)【分割の表示】特願2017-516419(P2017-516419)の分割
【原出願日】2015年8月25日
(31)【優先権主張番号】14/496,891
(32)【優先日】2014年9月25日
(33)【優先権主張国】US
(71)【出願人】
【識別番号】391023932
【氏名又は名称】ロレアル
(74)【代理人】
【識別番号】100140109
【弁理士】
【氏名又は名称】小野 新次郎
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100106208
【弁理士】
【氏名又は名称】宮前 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100120112
【弁理士】
【氏名又は名称】中西 基晴
(74)【代理人】
【識別番号】100119426
【弁理士】
【氏名又は名称】小見山 泰明
(72)【発明者】
【氏名】グレズ,ジョセフ
(72)【発明者】
【氏名】ミラー,ゼーン
(72)【発明者】
【氏名】ストラカ,スコット
(72)【発明者】
【氏名】マッキンズ,ジェームズ
【テーマコード(参考)】
4C053
4C082
4C160
【Fターム(参考)】
4C053DD03
4C053HH02
4C082PA06
4C082PC01
4C082PE09
4C082PL05
4C160JJ11
4C160MM22
(57)【要約】      (修正有)
【課題】小さい領域のスポットおよび局所的な皮膚の不規則なものの治療に適した皮膚治療器具を提供する。
【解決手段】器具は、器具本体22/ハンドルと、着脱式ワークピース24を収容するためのインターフェース組立体28とを含む。本体/ハンドルは、器具本体インターフェースに対する電気接続部を備えた信号発生組立体34を含む。信号発生組立体は、マイクロプロセッサ40によって制御され、器具に装着されたワークピースを制御し作動させるように適合された信号を生成する。様々なスポットの皮膚の不規則なものを治療するように個別に適合された複数のワークピースが含まれる。器具はさらに、装着されたワークピースを識別するためのシステムを含むことで適切な作動信号を生成し、装着されたワークピースに提供する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
取り替え可能なワークピースを備えた皮膚治療器具であって、
器具本体と、
ワークピースを収容するための器具本体インターフェース組立体と、
前記器具本体インターフェースへの電気接続部を備え、マイクロプロセッサによって制御され、そこに装着された前記ワークピースを制御し作動させるように適合された信号を生成する信号発生器と、
選択されたスポットの皮膚の不規則なものを治療するように各々が適合された少なくとも2つのワークピースと、
前記器具本体インターフェースに装着された前記ワークピースを識別するためのシステムと、を備え、
前記ワークピースの各々が、前記器具本体インターフェースに機械的かつ電気的に接続するためのインターフェース組立体を有する、皮膚治療器具。
【請求項2】
3つ以上のワークピースを含む、請求項1に記載の器具。
【請求項3】
前記ワークピース識別システムが、複数の周波数の信号を生成することと、インターフェースの接続を介して前記信号を前記ワークピースに適用することと、前記ワークピースのインピーダンスを判定し、その後前記判定されたインピーダンス/抵抗値から前記ワークピースを識別することとを含む、請求項1に記載の器具。
【請求項4】
前記ワークピース識別システムが、前記ワークピース上のRFIDタグと、前記器具本体内のRFID読み取り装置とを含む、請求項1に記載の器具。
【請求項5】
前記ワークピース識別システムが、前記ワークピース上のバーコードまたは他の光学部材と、前記器具内の光学読み取り装置とを含む、請求項1に記載の器具。
【請求項6】
前記ワークピースが、(1)LED、(2)熱電気要素、(3)加熱要素、(4)イオン導入要素、(5)超音波要素、および(6)RF要素のうちの1つを含む、請求項1に記載の器具。
【請求項7】
前記ワークピースが、前記器具ハンドル上の合致要素と接続して前記ハンドル内に前記ワークピースをしっかりと位置決めするラッチベース部材を含む、請求項1に記載の器具。
【請求項8】
前記インターフェースが、前記ハンドルおよびハンドルインターフェース組立体内の複数の電気接続部と、前記ワークピースおよび前記ワークピースインターフェース組立体内の複数の合致する電気接続部とを含み、前記ワークピース内の前記電気接続部が前記ワークピース内に活性要素部分をもたらす、請求項1に記載の器具。
【請求項9】
前記電気接続部が、前記ハンドル内の同軸接続部と、前記ワークピース内の合致する同軸接続部とを含む、請求項8に記載の器具。
【請求項10】
前記ワークピースインターフェースがばねコネクタを含み、前記ハンドルインターフェースが、合致するばねプレートを含み、前記ワークピース内のばねコネクタと前記ワークピース内の活性部分との間の電気接続部をさらに含み、前記ハンドル内の前記ばねプレートから前記信号発生器までの電気接続部をさらに含む、請求項9に記載の器具。
【請求項11】
前記器具本体内の前記インターフェース組立体が、前記器具本体に対して柔軟に支持される、請求項1に記載の器具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[0001]本発明は一般に皮膚治療器具に関し、より詳細には小さい領域のスポット(spot)および局所的な皮膚の不規則なもの(irregularity)の治療に適したそのような器具に関する。
【背景技術】
【0002】
[0002]皮膚の全体的な治療に使用される皮膚治療器具は、よく知られている。その中でも1つの例は、本発明の譲受人によって所有される米国特許第7,320,691号に示されている。しかしながら多くの皮膚の症状は、スポットとして、すなわち一般に数センチメートル未満の直径の特定の領域における局所的な不規則なものとして現れる。多くのそのようなケースでは、小さい領域の不規則なものに治療を施そうとする際に、これより広い皮膚領域を治療する必要はない。さらに一人に複数のスポットがある場合もあり、その各々が異なる形態の治療を必要とする。例として、このようなスポットまたは不規則なものには、表面の斑点、年齢によるスポット、特有の皮膚の変色、毛穴の詰まり、にきび、様々な外傷、虫刺され、発疹、酒さ、内方発育毛、いぼ、入れ墨およびその他の不規則なものが含まれてよい。このような症状の各々は、その独自の処方計画によって最適に治療することができ、特有のデバイスおよび/または有効成分を含む特有の配合物を必要とする場合もある。このような治療の各々は典型的に、特有の配合物の活性化を含め、治療のために特別に意図された活性要素を有するワークピースを必要とする。多くの異なる特有の皮膚症状のために別々のデバイスを購入することを顧客に期待することは効率的ではないし、合理的でもない。したがって単一の器具を幅広い種類のスポットの皮膚の不規則なものを治療するように適合させることができることが望ましい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】米国特許第7,320,691号
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
[0003]したがって取り替え可能なワークピースを備えた皮膚治療器具は、器具本体と、ワークピースを収容するための器具本体インターフェース組立体と、器具本体インターフェースへの電気接続部を備え、マイクロプロセッサによって制御され、そこに装着されたワークピースを制御し作動させるように適合された信号を生成する信号発生器と、選択されたスポットの皮膚の不規則なものを治療するように各々が適合された少なくとも2つのワークピースと、器具本体インターフェースに装着されたワークピースを識別するためのシステムとを備え、ワークピースの各々が、器具本体インターフェースに機械的かつ電気的に接続するためのインターフェース組立体を有する。
【図面の簡単な説明】
【0005】
図1】[0004]従来技術の皮膚用配合物のアプリケータを示す図である。
図2】[0005]本発明の器具の簡素化されたブロック図である。
図3】[0006]本発明の一実施形態の一部分の断面図である。
図4】[0007]図3のより小さい部分の断面図である。
図5A】[0008]特定の治療用ワークピースの斜視図である。
図5B】器具本体内に設置されたワークピースの斜視図である。
図6A】[0009]第2の治療用ワークピースの斜視図である。図6Bは、器具本体内に設置されたワークピースの斜視図である。
図6B】器具本体内に設置されたワークピースの斜視図である。
図7A】[00010]別のワークピースの斜視図である。図7Bは、器具本体内に設置されたそのワークピースの斜視図である。
図7B】器具本体内に設置されたそのワークピースの斜視図である。
図8】[00011]器具本体に装着されたワークピースのタイプを判定するための特有の信号の取り決めを示す表である。
図9】[00012]いくつかのワークピースと、それらを作動させるのに必要な関連する作動信号を示す表である。
【発明を実施するための形態】
【0006】
[00013]現在知られている皮膚用配合物のディスペンサ10が図1に示されている。ディスペンサは、本体12と、オン/オフスイッチ14と、皮膚用配合物を保持し、本体内の設置部材18に嵌合するように適合された着脱式の柔軟なワークピース16とを含む。この器具は、ワークピースを選択された周波数で前後に、すなわちユーザの皮膚に向かっておよび皮膚から離れるように移動させるモータ(図示せず)を含む。器具は、通常顔の領域における、皮膚用配合物の注入の特有の作業に有益である。しかしながらそれは特定のスポット症状を治療するのにとりわけ有益であるわけではなく、その各々は、特有の配合物に加えて、特有のタイプの治療方法を必要とする場合がある。
【0007】
[00014]本発明は、取り替え可能なワークピースと、種々のワークピースを作動させるために信号を生成する信号発生組立体によって様々な種類の皮膚のスポットの不規則なものを治療するように適合されている。これは図2にまさしく全体的に示されており、そこでは、器具本体が22で示されており、これは図1の本体/ハンドル12と同様であり得る。器具は、オン/オフスイッチ23を含む。例示するために1つの取り替え可能なワークピースが全体的に24で示されており、これは器具本体/ハンドル12に装着可能/着脱可能である。各々のワークピースは、以下で種々の例によってより詳細に記載されるように特有のスポットの皮膚症状を治療するように意図された特有の活性要素を含む。器具の作動には、器具本体とワークピースの間の電気接続が必要であり、器具本体はハンドルインターフェース組立体28を含み、ワークピースはワークピースインターフェース組立体30を含む。器具本体は信号組立体34を含み、これは感知モジュール36と、マイクロプロセッサ40によって制御される信号発生器38とを含むことができる。マイクロプロセッサおよび信号組立体は、全体的に42で示される電源または電池から電力を引き出す。電池は、充電式であってよく、別個の充電部材44を備える。
【0008】
[00015]ワークピース24は、様々な異なるワークピースのうちの選択された1つであり、その各々が、特定の皮膚の症状の治療用に構成されそのように適合されている。種々のワークピースの例には、中でもLED、熱電気要素、加熱要素、イオン導入先端、超音波トランスデューサ、無線周波数ワークピースが含まれる。これらは、特定の局所的な皮膚の不規則なものの治療のために特有の出力を有するワークピースの単なる例である。典型的には局所的な不規則なものは、数センチメートルの領域を有するスポットなどである。ワークピースの作用の1つの特徴は、皮膚の不規則なものに対する直接的な作用であり、また別の特徴は、所望される場所において選択された活性配合物の注入を増加させることで、皮膚の不規則なものを改善された状態に導くことである。さらなる可能性には、特定の不規則なものの治癒または再生を促進するための組織の刺激または他の生物学的な作用が含まれる。
【0009】
[00016]図5Aおよび図5Bは、器具50に装着されたLEDワークピース48の一例を示す。図6Aおよび図6Bは、例えば2kHzから8MHzの範囲で超音波信号を発することができるワークピース52を示しており、図6Bは、器具54に装着された超音波ワークピース52を示している。図7Aおよび図7Bは、イオン導入先端の実施形態を示しており、図7Aは、イオン導入先端56を示し、図7Bは、器具58の中のイオン導入先端を示している。上記で示したように、上記で考察した上の3つの特有の例は、特定の器具と共に利用することができる多くの特有のワークピース先端のほんのいくつかである。
【0010】
[00017]各々のワークピースは典型的には、とりわけそれを作動させるように適合された様々な駆動信号を必要とする。ワークピースがハンドルに装着される際、まずこの特定のワークピースを認識する必要がある。これは様々な方法で行うことができる。1つの方法は、様々な周波数および極性におけるそのインピーダンス/抵抗値によって特定のワークピースを識別する。表が図8に示されており、これは上記に述べた様々なワークピースに対するこの手法を例示している。これは信号組立体34の信号発生器部分の利用を必要とする。各々のワークピース要素は、認識され得る特定のインピーダンス値を有する。信号発生器38は、おおよそ1kHzの低周波数から2GHzまで掃引する信号を生成する。この周波数範囲は、図8において特定される6つのワークピース要素の識別を可能にする。信号は、それぞれのインターフェース組立体の中を通ってワークピース要素に印加される。各々の要素は、感知モジュール36またはマイクロプロセッサ40のメモリ部分にある表に対応させることができる特定の抵抗を有する。例えばLEDに関して、それはダイオード構成におけるLEDであるため、感知回路は、一方向における開回路と、他方向における0.4オーム未満を識別する。熱電気要素に関して、抵抗/インピーダンス値は、両方向において0〜1オームであるのに対して、加熱要素は両方向において2〜4オームになる。イオン導入要素は、10オームから10Kオームの可変の抵抗を有する。超音波トランスデューサは、20kHzまでは開回路であり、その後20kHzから10MHzの間のいずれかでの50オーム以下のピークによって識別される。無線周波数ワークピースは、2GHzまで開回路になる。2GHzを超えて開回路になる場合、ワークピースは全く設置されない。他のタイプのワークピースは、器具のメモリに記憶することができる既知のインピーダンス/抵抗値を有する。
【0011】
[00018]広い範囲のワークピース要素を動的に識別することができるが、これは本発明にとって必須ではない。例えば器具は、非能動的なヘッド、および代替として加熱されたヘッドまたはLEDヘッドに適合される場合もある。
【0012】
[00019]例えばRFID機構、光学機構、磁気機構、特定の物理的インターロック機構または電荷結合機構を含めた、ワークピースを識別する他の方法を使用することもできることを理解されたい。図10は、ワークピースインターフェース63上のRFIDタグ62と、器具インターフェース65にある光学RFID読み取り装置64とを含むRFID機構の簡素な描写である。読み取り装置からの情報はその後ハンドル内の感知モジュールに適用されて装着されたワークピース要素のタイプを判定する。光学機構が図11に表されており、そこではバーコードタグ66などがワークピースインターフェース67に張り付けられ、器具インターフェース69に光学読み取り装置68を備える。特定のワークピースを識別するための他の機構を使用することもできる。
【0013】
[00020]ひとたび特定のワークピースが識別されると、マイクロプロセッサおよび信号発生器38が認識されたワークピースに対して正しい作動信号を提供する。上記の例に関して、種々のワークピースおよび適切な電気信号が表9において特定される。各々のワークピースは、特定の作動信号を有する。正しい作動信号がマイクロプロセッサ40に記憶され、ワークピースが認識される際、マイクロプロセッサが、正しい作動信号を生成するように信号発生器38に制御信号を送信する。表9は、様々な種類のワークピースに対する正しい作動信号を記載する。その他のワークピースは他の作動信号を必要とする。
【0014】
[00021]図3および図4は、ワークピースと本体/ハンドル間の特定の物理的な配置および接続を示す。各々の図面において、ハンドルは72で識別され、ワークピースは全体的に74で識別される。ワークピースは、外側の円形の壁78と、中間の平坦な部分82によって外側の壁に接続された内側の円形の壁80とを含むベース部分76を含む。内側の壁80の下方縁部84は、内向きに延びる特定の部分86を含み、これは、以下でより詳細に説明するようにハンドル内の対応するリップ87にスナップ嵌合する。ワークピースは、中間部分82の上に嵌まり、内側の壁によって画定される開口90を覆う平坦な要素88を含む。要素88から下方に電気コネクタ92が延びている。電気コネクタ92は、そこからワークピース要素98まで延びる2本の導線94と96を有する同軸コネクタの形態であってよく、このワークピース要素は、先に指定したように、例えば表9において記載されるような様々な種類の要素であり得る。補助的なばねコネクタ98が内側の壁と外側の壁の間に位置決めされ、中間部材82の中を通って平坦なプレート88まで延在する。第3のコネクタが必要な場合、導線100が平坦なプレート88からワークピース要素98まで延在する。ワークピースは、ワークピースベース76の外側の壁78と合致して完全なワークピースを形成するカバー要素102を含む。
【0015】
[00022]器具本体/ハンドルは、ワークピースが嵌合する開口106を含む。ハンドルは、ハンドル内に支持される設置部材108を含む。設置部材108はまた、設置部材108とぶら下がり組立体110を接続する可撓性の要素113によって環状のぶら下がり組立体110に対しても支持される。設置部材108はこうしてワークピースの付属部分を収容するためにある程度自由に移動する。設置部材108の上端部には、円錐形であり、部分112と設置部材108の上面116の間に空間114が生じるように構成された部分112がある。この円錐形の部分は、ワークピースの内側の壁80の内向きに延びる部分86が円錐形部材112の下にスナップ嵌合し、ワークピースを所定の場所に保持することができるように構成される。同軸ケーブルであり得る電気接続部118が設置部材108の中を通って延在している。ワークピースがハンドルにスナップ嵌合される際、同軸ケーブル118がワークピースにある同軸ケーブル92と結合し、安全で信頼できる電気接続を実現する。
【0016】
[00023]補助的なばね導線98が、円錐形部分112の下に位置する設置要素の上面にある面コネクタ要素122に電気的に接続する。面コネクタ122は導電性である。電気接続部123が必要に応じて器具からばねコネクタ98に信号を提供する。故に示される配置は、3つの接続部が必要な場合、3つの別々の電気接続部を含む。一部のケースでは、2つの接続部のみが必要な場合もある。
【0017】
[00024]さらに上記の特有のワークピースに関して、LEDワークピースは、例えば調整電流によって駆動させることができ、その場合、器具は、LEDワークピースの極性およびインピーダンスに適合するように正確な電圧を提供するためのセンシング電源として機能する。LEDが1つしかない場合でも2つの電気接続部が必要である。
【0018】
[00025]熱電気要素ワークピースは、一定の電流の器具設定値より作動することができるが、典型的にはそれはLEDの場合に使用されるものとは異なる電流レベルである。このワークピースの場合2つの電気接続部が必要とされる。
【0019】
[00026]加熱要素ワークピースは、過熱作用を阻止するために直接的な熱のフィードバックが使用されない限り、燃焼することによってユーザに害を与える可能性がある。典型的にはこれは追加の電気接続部を必要とするが、その抵抗が温度によって変化する加熱要素を利用することが可能である。このような機構において、別個の第3の接続部は必要とされない。ワークピース内で熱電対が使用される場合、第3の接続部が必要である。
【0020】
[00027]イオン導入ワークピースは、ハンドル内での一定の電流供給のために2つの接続部を必要とする。
[00028]超音波およびRFワークピースは共に2つの接続部と、特定のワークピースの周波数を感知するAC信号とを必要とする。これは共振回路を使用することによって達成することができ、これによりRFワークピースの場合、単一のコネクタ要素を使用することが可能である。
【0021】
[00029]他の特有のワークピースは、他の特有の電気接続部を必要とする。
[00030]しかるべく、典型的には、但し必須ではなく顔の皮膚にあるスポットおよび不規則なものを治療するように個別に適合された複数の着脱式ワークピースを備えたハンドル部分を有する器具が開示されてきた。他の皮膚の領域が治療される場合もある。
【0022】
[00031]例示の目的で本発明の好ましい実施形態が開示されてきたが、本発明の精神から逸脱することなく、以下の特許請求の範囲によって定義される本実施形態に種々の変更形態、修正形態および代替形態が組み込まれる可能性があることを理解されたい。
図1
図2
図3
図4
図5A
図5B
図6A
図6B
図7A
図7B
図8
図9
図10
図11
【手続補正書】
【提出日】2019年8月15日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
取り替え可能なワークピースを備えた皮膚治療器具であって、
器具本体と、
複数の除去可能なワークピースを収容するための器具本体インターフェース組立体であって、各ワークピースが当該ワークピースを識別するための固有の特定のインピーダンスをそれ自体が有する皮膚治療要素を含む、器具本体インターフェース組立体と、
前記器具本体インターフェースへの電気接続部を備え、マイクロプロセッサによって制御され、
現在装着されたワークピースを制御し作動させるように適合された信号を生成する信号発生器であって、
動中に掃引周波数範囲を生成し、
号が1kHzから2GHzまで自動的に掃引し、
号が当該ワークピースに印加されて当該ワークピースの前記固有の特定のインピーダンスを感知回路で判定する、信号発生器と、
選択されたスポットの皮膚の不規則なものを治療するように各々が適合された少なくとも3つのワークピースであって、
ワークピース要素は感知モジュールのメモリ部分に記憶された固有の特定のインピーダンスを有し、
記マイクロプロセッサは判定されたインピーダンスと記憶されたインピーダンス値によって前記装着されたワークピースを識別し、
記ワークピースの各々が前記器具本体インターフェースに機械的且つ電気的に接続するためのインターフェース組立体を有する、少なくとも3つのワークピースと、を備え、
前記信号発生器は、その後、前記識別されたワークピースに対して正しい作動信号を提供し、
前記ワークピースは、適用された信号の周波数を変化させて、あるインピーダンス値からより高次のインピーダンス値へ変化する要素インピーダンスを有する少なくとも1つのワークピースを含む、皮膚治療器具。
【請求項2】
前記ワークピースが、(1)LED、(2)熱電気要素、(3)加熱要素、(4)イオン導入要素、(5)超音波要素、および(6)RF要素のうちの少なくとも3つを含む、請求項1に記載の器具。
【請求項3】
前記ワークピースの各々が、前記器具本体上の合致要素と接続して前記ハンドル内に前記ワークピースをしっかりと位置決めするラッチベース部材を含む、請求項1に記載の器具。
【請求項4】
前記インターフェース組立体が、前記器具本体および前記ハンドルインターフェース組立体内の複数の電気接続部と、前記ワークピースおよび前記ワークピースインターフェース組立体内の複数の合致する電気接続部とを含み、前記ワークピース内の前記電気接続部が前記ワークピース内に活性要素部分をもたらす、請求項1に記載の器具。
【請求項5】
前記電気接続部が、前記器具本体内の同軸接続部と、前記ワークピース内の合致する同軸接続部とを含む、請求項4に記載の器具。
【請求項6】
前記ワークピースインターフェースがばねコネクタを含み、前記器具本体インターフェースが、合致するばねプレートを含み、前記ワークピース内のばねコネクタと前記ワークピース内の活性部分との間の電気接続部をさらに含み、前記器具本体内の前記ばねプレートから前記信号発生器までの電気接続部をさらに含む、請求項5に記載の器具。
【請求項7】
前記器具本体内の前記インターフェース組立体が、前記器具本体内で柔軟に支持される、請求項1に記載の器具。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0005】
図1】[0004]従来技術の皮膚用配合物のアプリケータを示す図である。
図2】[0005]本発明の器具の簡素化されたブロック図である。
図3】[0006]本発明の一実施形態の一部分の断面図である。
図4】[0007]図3のより小さい部分の断面図である。
図5A】[0008]特定の治療用ワークピースの斜視図である。
図5B】器具本体内に設置されたワークピースの斜視図である。
図6A】[0009]第2の治療用ワークピースの斜視図である。図6Bは、器具本体内に設置されたワークピースの斜視図である。
図6B】器具本体内に設置されたワークピースの斜視図である。
図7A】[00010]別のワークピースの斜視図である。図7Bは、器具本体内に設置されたそのワークピースの斜視図である。
図7B】器具本体内に設置されたそのワークピースの斜視図である。
図8】[00011]器具本体に装着されたワークピースのタイプを判定するための特有の信号の取り決めを示す表である。
図9】[00012]いくつかのワークピースと、それらを作動させるのに必要な関連する作動信号を示す表である。
図10ワークピースインターフェース上のRFIDタグと、器具インターフェースにある光学RFID読み取り装置とを含むRFID機構の簡素な描写である。
図11バーコードタグなどがワークピースインターフェースに張り付けられ、器具インターフェースに光学読み取り装置を備える光学機構の図である。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0022】
[00031]例示の目的で本発明の好ましい実施形態が開示されてきたが、本発明の精神から逸脱することなく、以下の特許請求の範囲によって定義される本実施形態に種々の変更形態、修正形態および代替形態が組み込まれる可能性があることを理解されたい。
〔態様1〕
取り替え可能なワークピースを備えた皮膚治療器具であって、
器具本体と、
ワークピースを収容するための器具本体インターフェース組立体と、
前記器具本体インターフェースへの電気接続部を備え、マイクロプロセッサによって制御され、そこに装着された前記ワークピースを制御し作動させるように適合された信号を生成する信号発生器と、
選択されたスポットの皮膚の不規則なものを治療するように各々が適合された少なくとも2つのワークピースと、
前記器具本体インターフェースに装着された前記ワークピースを識別するためのシステムとを備え、
前記ワークピースの各々が、前記器具本体インターフェースに機械的かつ電気的に接続するためのインターフェース組立体を有する、皮膚治療器具。
〔態様2〕
3つ以上のワークピースを含む、態様1に記載の器具。
〔態様3〕
前記ワークピース識別システムが、複数の周波数の信号を生成することと、インターフェースの接続を介して前記信号を前記ワークピースに適用することと、前記ワークピースのインピーダンスを判定し、その後前記判定されたインピーダンス/抵抗値から前記ワークピースを識別することとを含む、態様1に記載の器具。
〔態様4〕
前記ワークピース識別システムが、前記ワークピース上のRFIDタグと、前記器具本体内のRFID読み取り装置とを含む、態様1に記載の器具。
〔態様5〕
前記ワークピース識別システムが、前記ワークピース上のバーコードまたは他の光学部材と、前記器具内の光学読み取り装置とを含む、態様1に記載の器具。
〔態様6〕
前記ワークピースが、(1)LED、(2)熱電気要素、(3)加熱要素、(4)イオン導入要素、(5)超音波要素、および(6)RF要素のうちの1つを含む、態様1に記載の器具。
〔態様7〕
前記ワークピースが、前記器具ハンドル上の合致要素と接続して前記ハンドル内に前記ワークピースをしっかりと位置決めするラッチベース部材を含む、態様1に記載の器具。
〔態様8〕
前記インターフェースが、前記ハンドルおよびハンドルインターフェース組立体内の複数の電気接続部と、前記ワークピースおよび前記ワークピースインターフェース組立体内の複数の合致する電気接続部とを含み、前記ワークピース内の前記電気接続部が前記ワークピース内に活性要素部分をもたらす、態様1に記載の器具。
〔態様9〕
前記電気接続部が、前記ハンドル内の同軸接続部と、前記ワークピース内の合致する同軸接続部とを含む、態様8に記載の器具。
〔態様10〕
前記ワークピースインターフェースがばねコネクタを含み、前記ハンドルインターフェースが、合致するばねプレートを含み、前記ワークピース内のばねコネクタと前記ワークピース内の活性部分との間の電気接続部をさらに含み、前記ハンドル内の前記ばねプレートから前記信号発生器までの電気接続部をさらに含む、態様9に記載の器具。
〔態様11〕
前記器具本体内の前記インターフェース組立体が、前記器具本体に対して柔軟に支持される、態様1に記載の器具。
【外国語明細書】
2019213902000001.pdf